JP2005507150A - 触媒がコーティングされた膜の連続製造 - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
本発明は、電気化学電池に使用される触媒がコーティングされた膜、特に、燃料電池に使用される触媒がコーティングされた膜の製造のための連続的方法に関する。
【背景技術】
【0002】
さまざまな電気化学電池が、固体ポリマー電解質(「SPE」)電池と呼ばれることが多い電池のカテゴリーに入る。SPE電池は、典型的には、アノードとカソードとの間の物理的セパレータとして役立ち、また、電解質として役立つカチオン交換ポリマーの膜を使用する。SPE電池は、電気化学製品の製造のために電解質電池として動作させることができるし、燃料電池として動作させてもよい。
【0003】
燃料電池は、反応物、すなわち、燃料および酸化剤流体流を変換して、電力および反応生成物を発生させる電気化学電池である。広範囲の反応物を燃料電池に使用することができ、そのような反応物を、気体流または液体流で供給してもよい。たとえば、燃料流は、実質的に純粋な水素ガス、気体水素含有改質油流、または水性アルコール、たとえばダイレクトメタノール燃料電池(DMFC)中のメタノールであってもよい。酸化剤は、たとえば、実質的に純粋な酸素、または空気などの希薄酸素流であってもよい。
【0004】
SPE燃料電池において、固体ポリマー電解質膜は、典型的には、酸形態のペルフルオロ化(perfluorinated)スルホン酸ポリマー膜である。そのような燃料電池は、プロトン交換膜(「PEM」)燃料電池と呼ばれることが多い。プロトン交換膜は、アノードとカソードとの間に、アノードおよびカソーと接触して配置されている。アノードおよびカソード中の電極触媒は、典型的には、所望の電気化学反応を誘起し、また、たとえば、メタルブラック、合金、または基材上に担持された金属触媒、たとえば、炭素上の白金であってもよい。SPE燃料電池は、典型的には、また、各電極と電気的に接触した多孔性導電性シート材料を含み、反応物を電極に拡散させる。気体反応物を使用する燃料電池において、この多孔性導電性シート材料は、ガス拡散層と呼ばれることがあり、炭素繊維紙または炭素布によって適切に提供される。膜、アノードおよびカソード、ならびに各電極のガス拡散層を含むアセンブリは、膜電極アセンブリ(「MEA」)と呼ばれることがある。導電性材料から作製され、反応物の流れ領域を与えるバイポーラプレートが、いくつかの隣接したMEAの間に配置されている。いくつかのMEAおよびバイポーラプレートを、このように組立て、燃料電池スタックを提供する。
【0005】
電極が、SPE燃料電池内で効果的に機能するために、効果的な電極触媒部位を与えなければならない。効果的な電極触媒部位は、いくつかの望ましい特徴があり、すなわち、(1)電極触媒部位が、反応物にアクセス可能である、(2)電極触媒部位が、ガス拡散層に電気的に接続されている、(3)電極触媒部位が、燃料電池電解質にイオンによって接続されている。イオン伝導性を向上させるために、イオン交換ポリマーを電極に組入れることが多い。さらに、イオン交換ポリマーを電極に組入れると、また、液体供給燃料で、有益な効果があり得る。たとえば、ダイレクトメタノール燃料電池において、反応物の電極触媒部位へのアクセスを向上させるために、アノード中のイオン交換ポリマーは、液体供給流によって、それをより濡らせるようにする。
【0006】
気体供給燃料を使用するいくつかの燃料電池用の電極において、電極をより濡らせないようにし、「フラッディング」を防止するために、ポリテトラフルオロエチレン(「PTFE」)などの疎水性成分が、部分的に、典型的に使用される。フラッディングは、一般に、電極の細孔が、反応生成物として形成された水で充填され、それにより、電極を通る気体反応物の流れが妨げられるようになる状況を指す。
【0007】
SPE燃料電池用電極を形成するために、本質的に2つの方法がとられている。一方の方法において、適切な液体媒体中の電極触媒およびPTFEの分散粒子を、ガス拡散層、たとえば炭素繊維紙上にコーティングすることによって、電極をガス拡散層上に形成する。次に、電極が膜と接触するようにプレスすることによって、電極が付着した炭素繊維紙および膜をMEAに組立てる。このタイプのMEAにおいて、密接な接触の欠如によって、電極と膜との間で所望のイオン接触を確立することが困難である。その結果、界面抵抗が、望まれるより高いことがある。電極を形成するための他方の主要方法において、電極を膜の表面上に形成する。電極がそのように形成された膜は、触媒がコーティングされた膜(「CCM」)と呼ばれることが多い。CCMを使用すると、ガス拡散層上の電極の形成に対して、向上した性能をもたらすことができるが、CCMは、典型的には、製造がより困難である。
【0008】
CCM製造のためにさまざまな製造方法が開発されている。これらの方法の多くは、電極触媒およびイオン交換ポリマー、ならびに、任意に、PTFE分散物などの他の材料を含有する電極触媒コーティングスラリーを使用している。膜自体および電極触媒コーティング溶液中のイオン交換ポリマーは、加水分解された、または加水分解されていないイオン交換ポリマー(ペルフルオロ化スルホン酸ポリマーを使用する場合はスルホニルフルオリド形態)で使用することができ、後者の場合、製造プロセス中にポリマーを加水分解しなければならない。膜、電極触媒組成物、または両方に、加水分解されていないポリマーを使用する技術は、優れたCCMを製造できるが、商業的製造に適用するのが困難であり、なぜなら、電極の塗布後、加水分解工程およびその後の洗浄工程が必要であるからである。いくつかの技術において、別の基材上に電極触媒コーティング溶液を堆積させ、溶媒を除去し、次に、結果として生じるデカルコマニアを、膜に転写し、接着させることによって、「デカルコマニア」を最初に作製する。これらの技術は、また、良好な結果をもたらすことができるが、機械的取扱いおよび膜上のデカルコマニアの配置は、大量製造操作で行うのが困難である。
【0009】
加水分解された形態のイオン交換ポリマーを含有する電極触媒コーティング溶液を、また加水分解された形態の膜に直接塗布するさまざまな技術が、CCM製造のために開発されている。しかし、既知の方法は、再び、大量製造操作で用いることが困難である。スプレー、ペインティング、パッチコーティング、およびスクリーン印刷などの既知のコーティング技術は、典型的にはゆっくりであり、高価な触媒の損失を引起すことがあり、比較的厚いコーティングの塗布が必要である。厚いコーティングは、大量の溶媒を含有し、膜の膨張を引起し、それにより、膜が、たわむか、落込むか、垂下がり、結果として、膜の寸法制御が失われ、処理中の取扱いが困難になり、電極形成が不十分になる。大量生産方法のそのような問題を克服するための試みがなされている。たとえば、米国特許公報(特許文献1)において、トラクタクランプフィード(tractor clamp feed)装置で膜を保持する間、エチレンまたはプロピレングリコールなどの液体ビヒクル中に電極触媒を含有するスラリーを、膜上にスプレーする。この特許は、膨張問題を減少させるために、スプレー操作の前に、膜を液体ビヒクルで前処理することを教示している。しかし、そのような前処理工程を用いる方法は、複雑であり、制御が困難であり、乾燥操作において大量のビヒクルを除去する必要がある。そのような乾燥操作は、典型的には、ゆっくりであり、また、適用可能な環境要件に従うために、大量のビヒクルの処分またはリサイクルが必要である。
【0010】
【特許文献1】
米国特許第6,074,692号明細書
【特許文献2】
米国特許第4,323,636号明細書
【特許文献3】
米国特許第4,323,637号明細書
【特許文献4】
米国特許第3,282,875号明細書
【特許文献5】
米国特許第4,358,545号明細書
【特許文献6】
米国特許第4,940,525号明細書
【特許文献7】
米国特許第5,547,551号明細書
【特許文献8】
米国特許第6,110,333号明細書
【非特許文献1】
カーク−オスマーの化学技術百科事典(Kirk−Othmer’s Encyclopedia of Chemical Technology)、第4版、1996年、ジョン・ワイリー・アンド・サンズ(John Wiley and Sons)、ニューヨーク(New York)、ニューヨーク州(N.Y.)、第20巻、62−128ページ、特に101−105ページ
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
したがって、触媒がコーティングされた膜の大量生産に適し、先行技術の方法と関連する問題を回避する方法が必要である。さらに、既知の方法と関連する膨張問題を回避し、複雑な前処理または後処理方法工程が必要でない、電極触媒コーティング組成物を加水分解された形態の膜に直接塗布するのに適した方法が必要である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
第1の態様において、本発明は、
(a)少なくとも1つの電極触媒コーティング組成物を、寸法安定性仮支持体の表面の少なくとも一部に塗布する工程と、
(b)仮支持体上の電極触媒コーティング組成物を乾燥させて、仮支持体上に少なくとも1つの第1の電極を形成する工程と、
(c)ポリマー溶液またはポリマー分散物を、仮支持体上の少なくとも1つの第1の電極に塗布する工程と、
(d)ポリマー分散物を乾燥させて、第1および第2の表面を有するポリマー膜と、少なくとも1つの第1の電極と、仮支持体とを含むサンドイッチを形成する工程であって、イオン交換膜の第1の表面が、第1の電極に隣接している、工程と、
(e)少なくとも1つの電極触媒コーティング組成物を、ポリマー膜の第2の表面の少なくとも一部に塗布する工程と、
(f)ポリマー膜上の電極触媒コーティング組成物を乾燥させて、少なくとも1つの第2の電極と、ポリマー膜と、少なくとも1つの第1の電極と、仮支持体とを含むサンドイッチを形成する工程と、
(g)仮支持体を除去して、少なくとも1つの第1の電極と少なくとも1つの第2の電極の間に挟まれたポリマー膜を含む触媒がコーティングされた膜を形成する工程とを含むことを特徴とする、触媒がコーティングされた膜を製造する方法を提供する。
【0013】
第1の態様において、ポリマー溶液またはポリマー分散物は、高度にフッ素化されたイオノマー、その前駆体、高度にフッ素化されたイオノマーと、フッ素化ポリマー、たとえばポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィブリルとの混合物、および高度にフッ素化されたイオノマーの前駆体とフッ素化ポリマーとの混合物からなる群から選択される。
【0014】
第1の態様において、本発明は、高度にフッ素化されたイオノマーの前駆体を、化学的に処理して、そのイオノマー形態に変える工程をさらに含む。
【0015】
第1の態様において、本発明は、また、少なくとも1つの非電極触媒コーティング組成物を塗布して、電極層で被覆された基材の同じ領域の少なくとも一部の上に非電極触媒層を形成する工程をさらに含む。
【0016】
第1の態様において、本発明は、また、少なくとも1つの電極触媒コーティング組成物を塗布する工程が、フレキソ印刷によって行われる方法を提供する。
【0017】
第2の態様において、本発明は、基材の表面の同じ部分を被覆する多数の電極層を形成するために、電極触媒コーティング組成物の塗布工程および乾燥工程を繰返すことを考慮する。必要に応じて、この方法は、有利に、組成が変化している多数の電極層を提供する。さらに、または代わりに、電極触媒コーティング組成物の塗布は、有利に、電極層を横切って所定の不均一な電極触媒分布を有する電極層を提供してもよい。
【0018】
本発明による方法は、触媒がコーティングされた膜の大量商業的製造にきわめて十分に適している。フレキソ印刷は、電極触媒組成物の、薄く、十分に分布された層を提供し、大量の溶媒を使用するコーティング技術と関連する問題を回避する。代わりに、パッド印刷を用いて、電極触媒コーティング組成物を塗布してもよい。この方法は、非常に用途が広く、非常にさまざまな形状およびパターンのいずれかで電極を提供することができ、必要に応じて、電極を横切って、電極の厚さにわたって、または両方で、量または組成が変わる、電極触媒または他の電極材料を有することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明は、電極触媒コーティング組成物を寸法安定性仮基材上に塗布し、乾燥させて第1の電極を形成し、その後、膜形成溶液または膜形成分散物を塗布し、乾燥させてポリマー膜を形成し、第2の電極触媒コーティング組成物を塗布し、同じものを乾燥させて、仮基材と、第1の電極と、ポリマー膜と、第2の電極とを含むサンドイッチを形成するために、たとえばフレキソ印刷技術を用いる、触媒がコーティングされた膜を製造するプロセスを提供する。次に、仮基材を除去して、触媒がコーティングされた膜を形成する。特定の関心があるのは、燃料電池用途の触媒がコーティングされた膜を調製するのに適合されたそのようなプロセスである。
【0020】
(CCMの調製プロセス)
図1に示されているように、寸法安定性基材2は、ロールアンワインド1から繰出され、任意に処理ステーション2aを過ぎ、少なくとも1つの印刷ステーション3、典型的にはフレキソ印刷ステーション、および乾燥ステーション7を過ぎて、送られる。印刷またはフィルムコーティング産業に典型的に使用されるタイプの赤外線または強制空気対流ドライヤが使用される。そのような設備のベンダーとしては、基本印刷からのマーク−アンディ(Mark−Andy)もしくはペマーコ(Pemarco)、またはフィルムコーティングからのブラック−クラウセン(Black−Clausen)もしくはバコッフ&マイヤー(Bachoff&Meyer)が挙げられる。寸法安定性仮基材2が、ビルトイン接着またはリリース特性を有していない場合、コロナもしくは放電プラズマ処理プロセスなどのプロセス、または非機能性であるか、下流後処理で除去できるプライマースプレーもしくはサブコート層などの剤で、処理してもよい。仮基材は、プロセス工程中にその上に形成されるサンドイッチに接着しなければならないが、サンドイッチを破壊せずに、工程(g)においてサンドイッチから容易に分離される必要がある。仮基材の処理の一例は、基材上に最初に印刷されたナフィオン(Nafion)(登録商標)ストレートフルオロ−イオノマー「ドット」のオープンアレイである。付加的な電極触媒コーティング組成物20a、20b、20nを仮基材2に塗布するために、付加的な印刷ステーション3a、3bから3nおよび乾燥ステーション7a、7bから7nが存在してもよい。第1の電極21が上に形成された仮基材2は、膜形成溶液または膜形成分散物コーティングステーション30を過ぎて導かれ、ポリマー溶液またはポリマー分散物などの膜形成分散物8が、ギアポンプなどの精密計量装置9を通って、塗布装置10、典型的にはコーティング押出ダイまたはナイフエッジアプリケータに送られ、第1の電極21を保持する仮基材2上に、塗布され、典型的にはコーティングされるか押出される。次に、コーティングされた仮基材は、ドライヤ11を通って送られ、膜フィルム22を形成し、次に、乾燥コーティング構造は、電極触媒コーティング組成物24を備えた、少なくとも1つの付加的な印刷ステーション3、典型的にはフレキソ印刷ステーション、および乾燥ステーション7を過ぎて、送られ、膜22上に第2の電極23を形成する。付加的な電極触媒コーティング組成物24a、24b、24nを塗布して、第2の電極23と、膜22と、第1の電極21と、仮基材2とから構成されるサンドイッチを形成するために、付加的な印刷ステーション3a、3bから3nおよび乾燥ステーション7a、7bから7nが存在してもよい。第1の電極を形成するのに使用される電極触媒コーティング組成物20a、20b、および20nは、第2の電極を形成するのに使用される電極触媒コーティング組成物24a、24b、および24nと同じであっても、異なっていてもよい。次に、仮支持体2を、除去し、典型的にはサンドイッチから剥離し、少なくとも1つの第1の電極21と、ポリマー膜22と、少なくとも1つの第2の電極23とから構成される触媒がコーティングされた膜を残す。次に、このサンドイッチを、X線フィルム、インクジェット透明ストックなどの、高価値プラスチックシーティングに使用されるタイプのチョッピングステーション13において、別個のサイズのピースにチョップしてもよい。
【0021】
次に、チョップされたフィルムに、カレンダ加工、水輸送に影響を及ぼすための蒸気処理、または上記のより早い製造工程のいずれかからの微量残留物を除去するための液体抽出などの後処理を行ってもよい。使用される膜分散物または膜溶液が、高度にフッ素化されたイオノマーの前駆体であった場合、膜溶液または膜分散物の塗布後、形成されたサンドイッチを化学処理にかけて、前駆体をイオノマーに変えてもよい。
【0022】
(フレキソ印刷)
ここで用いられるような凸版印刷は、基材上に印刷すべき形状またはパターンを定める隆起領域を有するプリフォーム版のさまざまなタイプのいずれかを使用するプロセスを指す。本発明による使用において、版の隆起領域は、液体電極触媒コーティング組成物で、接触され、コーティングされるようになり、次に、隆起領域を、膜と接触させて、膜上に液体電極触媒コーティング組成物を堆積させる。乾燥後、隆起領域によって定められた形状またはパターンは、それにより、イオン交換膜などの膜に転写され、電極層を形成する。必要に応じて、凸版印刷は、有利に、多数の電極層のビルドアップである電極を形成するのに用いられる。
【0023】
本発明の好ましい形態によれば、フレキソ印刷が、用いられる凸版印刷方法である。フレキソ印刷は、エラストマー印刷版を使用するパッケージング用途に広く用いられる周知の印刷技術であり、(非特許文献1)に記載されている。そのような版としては、シートフォトポリマー版、液体フォトポリマーから作製されたシート、およびゴム印刷版が挙げられる。特に有用なのは、フォトポリマー印刷版を使用するフレキソ印刷技術である。最も好ましい凸版印刷技術は、サイレル(Cyrel)(登録商標)という商標で、本願特許出願人によって販売されるフォトポリマーフレキソ印刷版などの固体シートフォトポリマー版を使用する。
【0024】
フレキソ印刷方法は、コスト、切替え、速度、およびイオン交換膜などの薄い伸長可能な基材上での印刷の容易さ、ならびに印刷できる電極のバラエティにおいて、かなりの利点を提供する。印刷領域は、版に転写できる、規則的または不規則な、実質的にいかなる形状または設計であってもよい。可能な形状としては、円、楕円形、多角形、および丸いコーナを有する多角形が挙げられる。形状は、また、パターンであってもよいし、必要に応じて、複雑であってもよい。たとえば、フレキソ印刷を、燃料および酸化剤流れ領域の経路と一致する形状を有する電極を印刷するのに用いてもよい。
【0025】
同じ領域への、同じまたは異なったコーティングの、多数回の塗布は、フレキソ印刷を用いて容易に行われる。フレキソ印刷の既存の使用において、厳密な位置合わせで多色のインクを塗布することが一般的であり、これらの技術は、上に重なる多数の層を有する電極の印刷に十分に適している。組成、および1回の塗布あたり塗布されるコーティングの量を、変えてもよい。各パスで塗布されるコーティングの量を、コーティング領域、すなわち、長さおよび/または幅にわたって、変えてもよい。そのような変化は、単調または連続的でなくてもよい。フレキソ印刷の精度は、コーティング溶液の使用において非常に経済的であるという、さらなる利点があり、これは、高価な電極触媒コーティング組成物に特に重要である。
【0026】
本発明のプロセスは、また、典型的には、膜に最初に塗布された電極層と位置合わせして、膜の反対側の表面の少なくとも一部を被覆する、少なくとも1つの電極層を形成するための、イオン交換膜などの膜の反対側の表面上への電極触媒コーティング組成物の凸版印刷を含む。再び、フレキソ印刷が厳密な位置合わせで多数回の塗布を扱えることは、本発明のこの態様に有用である。
【0027】
固体シートフォトポリマーフレキソ印刷版を使用する、本発明による典型的なフレキソ印刷方法において、サイレル(登録商標)という商標で販売されるような市販の版は、このプロセスでの使用に十分に適合されている。サイレル(登録商標)版は、5から8ミルのポリ(エチレンテレフタレート)(PET)に均一に堆積/結合され、次に、薄いリリースの容易なPETカバーシートでキャップされたフォトポリマーの厚い層である。フォトポリマー自体は、約65%のアクリルポリマー、30%のアクリルモノマー、5%の染料、開始剤、および抑制剤の混和可能な混合物である。米国特許公報(特許文献2)および米国特許公報(特許文献3)は、このタイプのフォトポリマー版を開示している。
【0028】
版上に隆起領域を作るための画像を有するネガは、任意の適切な方法で設計することができ、電子的にネガを作ることが、特に有用であることがわかっている。ネガを介してUV照射すると、選択された領域でモノマー重合が発生する。PETカバーシートを除去した後、照射されず重合していない材料を、さまざまな方法で除去してもよい。照射されていない領域は、単に、スプレー現像剤の作用によって洗い流してもよい。代わりに、重合していないモノマーを、加熱することによって液化し、次に、吸収性ワイプ材料で除去してもよい。写真解像度にされた、圧縮可能なフォトポリマーレリーフ面は、こうして作られる。このレリーフ面は、バルクアプリケータからプリントアプリケータまたは基材表面自体に電極触媒コーティング組成物を転写するのに役立つ。電極層の形成は、エラストマー版の機械的圧縮と結合された、単に濡らすことによって、発生する。
【0029】
ゴム印刷版を使用する場合、所望の形状またはパターンをもたらすために、前記ゴム版を所望のパターンで成形することを含む既知の技術、またはレーザアブレーションによって、パターンを発生させてもよい。
【0030】
図2は、本発明によって別個の長さの膜の片面に電極を形成するためのフレキソ印刷機設備の使用を示す。図2に示されているように、コーティングステーション3において、電極触媒コーティング組成物20が、アニロックス(anilox)ロール4によってピックアップされる。アニロックスロールは、インク溜めから均一なウェットインクフィルムを引出す、精密な彫られたセルラー表面ロールからなる、印刷産業の標準化工具である。GMSアニロックスロールが有用であることがわかっている。代わりに、さらに重いコート(100lpi、90lpi、80lpi)を、均一性および物理的性質の、ある兼合いで塗布できる、ハーパー・コーポレイション(Harper Corp.)またはディーン・プリンティング・サプライズ(Dean Printing Supplies)またはペマーコ・インコーポレイテッド(Pemarco Inc.)から得られるアニロックスロールを使用してもよい。
【0031】
ウェットインク厚さは、選択される特定のアニロックスセルジオメトリによって制御される。このインクフィルムの一部が、ドラム14’上に位置決めされた、サイレル(登録商標)フレキソ印刷版などの、版印圧25を有する凸版印刷版5に転写される。本願特許出願人からナフィオン(登録商標)という商標で入手可能な、酸形態のペルフルオロ化スルホン酸ポリマー膜などの、膜2が、回転ドラム6によって、取付けられた印刷版5に押しつけられ、凸版印刷版5から電極触媒コーティング組成物20をピックアップして、膜上にレリーフ画像を形成する。乾燥レリーフ画像は、仮基材2上の電極21として役立つ。これは、電極の所望の厚さをもたらすために、所望の回数のパス、繰返すことができる。
【0032】
(仮支持体)
仮支持体は、本発明の処理工程中に寸法安定性である、いかなる材料からなってもよい。仮支持体は、リリース表面を有してもよいし、工程(g)でCCMから仮支持体を除去するのを助ける物質で、処理またはコーティングすることによって、リリース表面が設けられてもよい。いくつかの適切な例としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタネート(polyethylene naphthanate)を含むポリエステル;ポリアミド、ポリカーボネート、フルオロポリマー、ポリアセタール、ポリオレフィンなどが挙げられる。ポリエステルフィルムのいくつかの例としては、本願特許出願人のマイラー(Mylar)(登録商標)またはメリネックス(Melinex)(登録商標)ポリエステルフィルムが挙げられる。高温安定性を有するいくつかの仮支持体としては、本願特許出願人のカプトン(Kapton)(登録商標)などのポリイミドフィルムが挙げられる。
【0033】
(電極触媒コーティング組成物)
本発明のプロセスは、フレキソ印刷プロセスでの使用に適合された電極触媒コーティング組成物を使用する。電極触媒コーティング組成物は、適切な液体媒体中の電極触媒およびイオン交換ポリマーを含む。イオン交換ポリマーは、電極触媒用バインダーとして役立つこと、および触媒部位へのイオン伝導性を向上させることを含む、結果として生じる電極におけるいくつかの機能を行ってもよい。任意に、他の成分、たとえば、分散形態のPTFEが、電極触媒コーティング組成物に含まれる。
【0034】
組成物中の電極触媒は、CCMの特定の意図された用途に基いて、選択される。本発明での使用に適した電極触媒としては、白金、ルテニウム、ロジウム、およびイリジウム、ならびにそれらの導電性酸化物およびそれらの導電性の還元された酸化物などの、1以上の貴のグループの金属が挙げられる。触媒は、担持されていても、担持されていなくてもよい。ダイレクトメタノール燃料電池の場合、(Pt−Ru)OX電極触媒が有用であることがわかっている。水素燃料電池に典型的に使用される電極触媒組成物は、炭素上の白金、たとえば、60重量%炭素、40重量%白金、たとえば、ここで説明される手順に従って使用されると、サイズが1μm未満である電極中の粒子をもたらす、マサチューセッツ州ナティックのE−テク・コーポレイション(E−Tek Corporation Natick,MA)から得られるこの組成の材料など、およびFC−60としてジョン・マッセイ(John Matthey)から得られる60%白金、40%炭素である。
【0035】
電極触媒コーティング組成物中に使用されるイオン交換ポリマーが、電極触媒粒子用バインダーとして役立つだけでなく、電極を、基材、たとえば膜に固定するのを助けるので、組成物中のイオン交換ポリマーが、膜中のイオン交換ポリマーと適合性があることが典型的である。最も典型的には、組成物中の交換ポリマーは、膜中のイオン交換ポリマーと同じタイプである。
【0036】
本発明によって使用されるイオン交換ポリマーは、好ましくは、高度にフッ素化されたイオン交換ポリマーである。「高度にフッ素化された」とは、ポリマー中の一価原子の総数の少なくとも90%が、フッ素原子であることを意味する。最も好ましくは、ポリマーは、ペルフルオロ化されている。ポリマーがスルホネートイオン交換基を有することも、燃料電池での使用に好ましい。「スルホネートイオン交換基」という用語は、スルホン酸基またはスルホン酸基の塩、好ましくは、アルカリ金属またはアンモニウム塩を指すことが意図されている。燃料電池のようにポリマーをプロトン交換に使用すべき用途では、ポリマーのスルホン酸形態が好ましい。電極触媒コーティング組成物中のポリマーが、使用されるときにスルホン酸形態でない場合、使用前にポリマーを酸形態に変えるために、後処理酸交換工程が必要であろう。
【0037】
好ましくは、使用されるイオン交換ポリマーは、ポリマーバックボーンを含み、繰返し側鎖がバックボーンに付着し、側鎖がイオン交換基を保持する。可能なポリマーとしては、ホモポリマー、または2以上のモノマーのコポリマーが挙げられる。コポリマーは、典型的には、非官能性モノマーであり、ポリマーバックボーンに炭素原子を与える、1つのモノマーから形成される。第2のモノマーは、ポリマーバックボーンに両方の炭素原子を与え、また、カチオン交換基、またはその前駆体、たとえば、その後、加水分解してスルホネートイオン交換基にすることができるスルホニルフルオリド(−SO2F)などのスルホニルハライド基を保持する側鎖に寄与する。たとえば、第1のフッ素化ビニルモノマーと、スルホニルフルオリド基(−SO2F)を有する第2のフッ素化ビニルモノマーとのコポリマーを使用することができる。可能な第1のモノマーとしては、テトラフルオロエチレン(TFE)、ヘキサフルオロプロピレン、フッ化ビニル、ビニリジン(vinylidine)フルオリド、トリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン、ペルフルオロ(アルキルビニルエーテル)、およびそれらの混合物が挙げられる。可能な第2のモノマーとしては、ポリマー中の所望の側鎖を与えることができるスルホネートイオン交換基または前駆体基を有する、さまざまなフッ素化ビニルエーテルが挙げられる。第1のモノマーも、スルホネートイオン交換基のイオン交換機能を妨げない側鎖を有してもよい。必要に応じて、付加的なモノマーも、これらのポリマーに組入れることができる。
【0038】
本発明での使用に特に好ましいポリマーは、高度にフッ素化された、最も好ましくはペルフルオロ化された、炭素バックボーンを含み、側鎖が、式−(O−CF2CFRf)a−O−CF2CFR’fSO3Hで表され、ここで、RfおよびR’fは、F、Cl、または1から10の炭素原子を有するペルフルオロ化アルキル基から無関係に選択され、a=0、1、または2である。好ましいポリマーとしては、たとえば、米国特許公報(特許文献4)ならびに米国特許公報(特許文献5)および米国特許公報(特許文献6)に開示されたポリマーが挙げられる。1つの好ましいポリマーは、ペルフルオロカーボンバックボーンを含み、側鎖は、式−O−CF2CF(CF3)−O−CF2CF2SO3Hで表される。このタイプのポリマーは、米国特許公報(特許文献4)に開示され、テトラフルオロエチレン(TFE)およびペルフルオロ化ビニルエーテルCF2=CF−O−CF2CF(CF3)−O−CF2CF2SO2F、ペルフルオロ(3,6−ジオキサ−4−メチル−7−オクテンスルホニルフルオリド)(PDMOF)を共重合し、その後、スルホニルフルオリド基の加水分解によってスルホネート基に変え、イオン交換して、プロトン形態としても知られている酸に変えることによって、作ることができる。米国特許公報(特許文献5)および米国特許公報(特許文献6)に開示されたタイプの1つの好ましいポリマーは、側鎖−O−CF2CF2SO3Hを有する。このポリマーは、テトラフルオロエチレン(TFE)およびペルフルオロ化ビニルエーテルCF2=CF−O−CF2CF2SO2F、ペルフルオロ(3−オキサ−4−ペンテンスルホニルフルオリド)(POPF)の共重合、その後の加水分解および酸交換によって、作ることができる。
【0039】
上記タイプのペルフルオロ化ポリマーの場合、ポリマーのイオン交換容量は、イオン交換比(「IXR」)によって表すことができる。イオン交換比は、イオン交換基に対する、ポリマーバックボーン中の炭素原子の数と定義する。ポリマーの広範囲のIXR値が可能である。しかし、典型的には、ペルフルオロ化スルホネートポリマーのIXR範囲は、通常、約7から約33である。上記タイプのペルフルオロ化ポリマーの場合、ポリマーのカチオン交換容量は、当量(EW)によって表されることが多い。この用途の目的で、当量(EW)は、NaOH1当量を中和するのに必要な酸形態のポリマーの重量であると定義する。ペルフルオロカーボンバックボーンを含み、側鎖が−O−CF2−CF(CF3)−O−CF2−CF2−SO3H(またはそれらの塩)である、スルホネートポリマーの場合、約7から約33のIXRに対応する当量範囲は、約700EWから約2000EWである。このポリマーのIXRの好ましい範囲は、約8から約23(750から1500EW)であり、最も好ましくは、約9から約15(800から1100EW)である。
【0040】
触媒コーティング組成物用の液体媒体は、このプロセスと適合性があるように選択されるものである。膜に転写する前に凸版印刷版上で乾燥するほど速く、組成物が乾燥できないのであれば、用いられるプロセス条件下で電極層の急速な乾燥が可能であるように、媒体の沸点が十分に低いことが有利である。可燃性成分を使用すべき場合、特に、使用中に触媒と接触するので、選択には、そのような材料と関連する、いかなるプロセスリスクも考慮に入れなければならない。媒体は、また、酸形態で強い酸性活性を有するイオン交換ポリマーの存在下で、十分に安定しなければならない。液体媒体は、典型的には、触媒コーティング組成物中のイオン交換ポリマーと適合性があり、膜を「濡らす」ことができなければならないので、極性である。液体媒体として水を使用することが可能であるが、組成物中のイオン交換ポリマーが、乾燥すると「合着し」、安定した電極層を形成するために加熱などの後処理工程が必要でないように、媒体を選択することが好ましい。
【0041】
非常にさまざまな極性有機液体またはそれらの混合物が、電極触媒コーティング組成物に適した液体媒体として役立つことができる。印刷プロセスを妨げないのであれば、小量の水が媒体中に存在してもよい。いくつかの好ましい極性有機液体は、大量で膜を膨張させることができるが、本発明によって塗布される電極触媒コーティング組成物の液体の量は十分に限られ、プロセス中の膨張からの悪影響は、小さいか、検出できない。イオン交換膜を膨張させることができる溶媒は、より良好な接触、および、より確実な、電極の膜への塗布をもたらすことができると考えられる。さまざまなアルコールが、液体媒体としての使用に十分に適している。
【0042】
好ましい液体媒体としては、n−、イソ−、sec−、およびtert−ブチルアルコールを含む、適切なC4からC8アルキルアルコール;異性体5炭素アルコール、1、2−、および3−ペンタノール、2−メチル−1−ブタノール、3−メチル,1−ブタノールなど、異性体6炭素アルコール、たとえば、1−、2−、および3−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、3−メチル−1−ペンタノール、2−メチル−1−ペンタノール、3−メチル,1−ペンタノール、4−メチル−1−ペンタノールなど、異性体C7アルコールおよび異性体C8アルコールが挙げられる。環状アルコールも適している。好ましいアルコールは、n−ブタノールおよびn−ヘキサノールである。最も好ましいのは、n−ヘキサノールである。
【0043】
電極触媒組成物中の液体媒体の量は、使用される媒体のタイプ、組成物の成分、使用される印刷設備のタイプ、所望の電極厚さ、プロセス速度などとともに変わる。使用される液体の量は、廃棄物を最小にして高品質電極を得るのに非常に重要な電極触媒組成物の粘度に非常に依存する。n−ブタノールを液体媒体として使用する場合、約9から約18重量%のコーティング固体含有量が、特に有用なフレキソ印刷範囲である。約9%未満の固体では、粘度が望ましくないほど低く、触媒粒子の急速な沈降、標準印刷機内のコーティングアプリケータ「ファウンテン」からの物理的漏れ、および、望ましくないほど小さい印刷堆積重量をもたらす。さらに、約91重量%より大きいn−ブタノールのレベルにおいて、ペルフルオロ化スルホン酸膜の望ましくない膨張が生じることがある。さらに、約18重量%を超えるコーティング固体では、電極触媒コーティング組成物は、ペースト状コンシステンシーを呈し、関連する取扱い問題、不規則に版を濡らすことなどがある。約60から約100m2/gmの表面積を有する炭素担体に基いた触媒粉末を有し、かつ、公称5:1の触媒対フルオロイオノマー重量比を用いる、上記のような公称18%固体組成物について、電極触媒コーティング組成物の粘度は、約500から約16,000センチポアズ、より典型的には約2000から約8000センチポアズ、さらに典型的には4000から8000センチポアズ(6rpmにおいてブルックフィールド#3スピンドル)の範囲内である。
【0044】
電極触媒コーティング組成物の取扱い特性、たとえば乾燥性能を、液体媒体の総重量に基いて、25重量%までのエチレングリコールまたはグリセリンなどの適合性添加剤を含めることによって、修正することができる。
【0045】
水/アルコール分散物中の、ナフィオン(登録商標)という商標で本願特許出願人によって販売される、市販の、ペルフルオロ化スルホン酸ポリマーの酸形態の分散物を、出発材料として使用して、フレキソ印刷での使用に適した電極触媒コーティング組成物を調製できることがわかっている。調製方法は、蒸留プロセスによって、市販の分散物中の低級アルコールおよび水を、C4からC8アルキルアルコールと置換えることを伴う。結果は、水含有量2%未満、より典型的には0.5%未満の、C4からC8アルキルアルコール中のペルフルオロ化スルホン酸ポリマーの非常に安定した分散物である。固体含有量は、20%まで変えることができる。この修正された分散物を電極触媒コーティング組成物用ベースとして使用すると、電極を形成するのに必要な触媒金属またはカーボンブラック担持触媒金属を加え、本発明のプロセスにおいて印刷特性の優れたコーティング組成物をもたらすことができる。
【0046】
電極触媒コーティング組成物において、電極触媒が、結果として生じる電極の重量による主成分となるように、電極触媒、イオン交換ポリマー、および他の成分が存在する場合は他の成分の量を調整することが好ましい。最も好ましくは、電極中の電極触媒とイオン交換ポリマーとの重量比は、約2:1から約10:1である。
【0047】
本発明のプロセスによって電極触媒コーティング技術を用いると、非常に厚い、たとえば20μm以上、非常に薄い、たとえば1μm以下の、本質的にいかなる厚さであってもよい、非常にさまざまな印刷層を製造することができる。この厚さの全範囲を、亀裂の証拠、接着の損失、または他の不均質性を伴わずに、もたらすことができる。フレキソ印刷技術を用いて利用できる非常に精密なパターン位置合わせを用いて、所望の最終厚さが得られるように同じ領域上に堆積させた多数の層を設けることによって、厚い層または複雑な多層構造を得ることができる。一方、少しの層だけ、または、おそらくは1つの層を使用して、非常に薄い電極を製造することができる。典型的には、各印刷で、1−2μmの厚い層を製造してもよい。
【0048】
上記の多層構造は、電極触媒コーティングの組成が変わるのを可能にし、たとえば、貴金属触媒の濃度は、基材、たとえば膜の、表面からの距離とともに、変わることができる。さらに、親水性をコーティング厚さの関数として変えることができ、たとえば、さまざまなイオン交換ポリマーEWの層を使用することができる。また、保護または耐磨耗性の上層を、電極触媒コーティングの最終層塗布において、塗布してもよい。
【0049】
また、塗布領域の中心からの距離の関数として塗布される量を制御することによって、および、1パスあたり塗布されるコーティングの変化によって、電極触媒コーティング領域の長さおよび幅にわたって、組成を変えてもよい。この制御は、活性が突然ゼロになる、燃料電池の端縁およびコーナで発生する不連続に対処するのに有用である。コーティング組成物または版画像特徴を変えることによって、ゼロ活性への移行を漸進的にすることができる。さらに、液体供給燃料電池において、膜の長さおよび幅にわたって電極触媒コーティングを変えることによって、入口ポートから出口ポートへの濃度変化を補償することができる。
【0050】
(ポリマー溶液またはポリマー分散物)
本発明によって使用されるポリマー溶液またはポリマー分散物は、電極触媒コーティング組成物に使用される、上記の同じイオン交換ポリマーから作ることができる。ポリマーは、塗布プロセス中、アルカリ金属またはアンモニウム塩形態(前駆体形態)であってもよいが、後処理酸交換工程を回避するために、膜中のポリマーが酸形態であることが好ましい。適切な、酸形態のペルフルオロ化スルホン酸ポリマーは、本願特許出願人によって、ナフィオン(登録商標)という商標で入手可能である。
【0051】
ポリマー溶液またはポリマー分散物は、高度にフッ素化されたイオノマー、その前駆体、高度にフッ素化されたイオノマーと、フッ素化ポリマー、たとえばPTFEフィブリルとの混合物、および高度にフッ素化されたイオノマーの前駆体とフッ素化ポリマーとの混合物からなる群から選択される。発泡PTFE(ePTFE)を、高度にフッ素化されたイオノマーと混合して、ポリマー溶液またはポリマー分散物を形成してもよい。ePTFEは、メリーランド州エルクトンのW・L・ゴア・アンド・アソシエーツ・インコーポレイテッド(W.L.Gore and Associates,Inc.,Elkton MD)から「ゴアテックス(Goretex)(登録商標)」という商品名で、および、ペンシルバニア州フィースタービルのテトラテック(Tetratec,Feasterville PA)から「テトラテックス(Tetratex)(登録商標)」という商品名で、入手可能である。ペルフルオロ化スルホン酸ポリマーによるePTFEの含浸が、米国特許公報(特許文献7)および米国特許公報(特許文献8)に開示されている。代わりに、フッ素化ポリマーフィルム、たとえばPTFEフィルムを、乾燥した膜コーティングの表面に付与してもよい。
【実施例】
【0052】
(実施例1)
(イオン交換ポリマー(ペルフルオロ化スルホン酸ポリマー−酸形態)のアルコール分散物の調製)
3リットルの回転蒸発器フラスコに、50%水−50%混合アルコール(メタノール、エタノール、2−プロパノール媒体)中5重量%1100EWペルフルオロ化スルホン酸ポリマー(PDMOF)を含むペルフルオロ化スルホン酸ポリマー分散物(ナフィオン(登録商標)−本願特許出願人から得られる)1000gを入れた。60rpm、15mmHgの圧力で、蒸発フラスコを25℃のH2O浴中に浸漬した状態で、回転蒸発を開始した。ドライアイス/アセトン浴(−80℃)をオーバーヘッドコンデンサとして使用した。数時間のゆっくりした定常操作の後、H2O/混合アルコール520gmが除去された。固体レベルが公称10%レベルに増加するにつれて、粘度の顕著な増加(3→20cps)が観察された。不可逆ゲル化を回避するために、このポイントにゆっくりと近づくことが必要であった。
【0053】
蒸発フラスコ残留物の50gmサンプルを除去した後、n−ブタノール450gを蒸発フラスコに加えた。透明な液体が、不透明な乳白色に変わる。透明な液体生成物(436gm)が得られるまで、同じ条件下で、さらに数時間、回転蒸発(roto−vap)操作を続けた。測定された最終固体含有量は、9.51%であった。濃縮溶媒の重量は344gであり、いくらかの蒸気がドライアイスコンデンサをバイパスしたことを示した。薄いブタノール層が、回収されたバルクH2O上に観察され、選択された条件におけるいくらかのブタノール蒸発を示した。
【0054】
この基本手順を繰返すと、ゲル化を伴わずに、約13.5重量%までの固体含有量のn−ブタノール中のペルフルオロ化スルホン酸ポリマー分散物がもたらされた。得られた分散物の粘度は、典型的には、500から2000cpsの範囲内であった[フレキソ印刷が用いられるので、これは、より高くなければならない](ブルックフィールド/20から24℃)。カールフィッシャー定量は、さまざまな分散物中3%までの残留H2O総含有量を示す。
【0055】
示されたペルフルオロ化スルホン酸ポリマー分散物(5%固体、1100EW)に加えて、代わりの出発ポリマー溶液または分散物を使用してもよい。たとえば、いくつかの代わりのペルフルオロ化スルホン酸ポリマー分散物は、80%混合アルコール−20%H20媒体中18%固体における990EWペルフルオロ化スルホン酸ポリマー(PDMOF)を含み、同様の結果をもたらす。同様に、水中50%固体における1100EWペルフルオロ化スルホン酸ポリマー(PDMOF)および混合された水/アルコール中5%固体における公称800EWペルフルオロ化スルホン酸ポリマー(POPF)が、上記手順を用いて、同様のアルコール分散物を作る。
【0056】
n−ブタノールの代わりに、上記手順で首尾よく使用された他のアルコールは、n−およびイソ−アミルアルコール(n−およびイソ−ペンタノール)、シクロヘキサノール、n−ヘキサノール、n−ヘプタノール、n−オクタノール、グリコールエーテル、ならびにエチレングリコールである。
【0057】
(電極触媒コーティング組成物の調製)
ペルフルオロ化スルホン酸ポリマー/アルコール分散物を含有する上記のものを基本成分として使用して、燃料電池に使用されるCCMのフレキソ印刷に適した電極触媒コーティング組成物を、次のとおりに調製した。
【0058】
上記のように調製されたn−ブタノール分散物中13.2重量%固体ペルフルオロ化スルホン酸ポリマー(1100EW−PDMOF)(28.94g)を、77.31gのn−ブタノールと組合せた。次に、結果として生じる混合物を、ドライアイスを加えることによって、35℃のn−ブタノール引火点より十分に低い、約10℃に冷却した。これは、温度を低下させ、かつ、周囲O2を発生したCO2ガスと置換えるのに役立ち、したがって、潜在的に自燃性の触媒粉末(炭素上に担持された白金)を加えるための安全マージンを加える。粉末を直ちに濡らし、かつ、吸着熱を急速に消散させるために、強力に撹拌しながら、冷却した混合物に、60/40 C/Pt(E−テク・コーポレイション)18.75gをゆっくりと加えた(合計約5分)。成分量は、18.07重量%の最終固体含有量をもたらすように計算される。乾燥固体ベース上の計算された触媒含有量は、83.07重量%であることが計算された。
【0059】
次に、この混合物を、250cm3のミルジャー内のジルコニアシリンダ(0.25インチ×0.25インチ直径)粉砕媒体100gと組合せた。このジャーを、シールし、約200rpmで、室温で、3から5日間、ロールミルテーブル上に置いた。この分散方法後、コーティング組成物は、テスト操作および印刷操作の準備ができていた。
【0060】
公称18%固体における最終コーティング組成物は、単純なブルックフィールド方法によって、5,000から20,000cpsの粘度範囲内である、堅い「コールドクリーム」状コンシステンシーを有した。単純な、重量測定による固体検査は、17.8から18.3%の範囲内の結果を示す。ヘビーゲージマイラー(heavy gauge Mylar)(登録商標)ポリエステルフィルム上のナイフコーティングが、印刷機塗布前のコーティングをさらに特徴づけるのに有用である。5ミルのドローナイフが、光沢のある黒色のウェットコーティングをもたらし、これは、乾燥して(1hr/22℃)、大きい粒子、亀裂、クレーター、反発性(repellencies)、および筋のない、一様な黒色の、きめの細かいベルベットテクスチャーになる。
【0061】
(イオン交換ポリマー(ペルフルオロ化スルホン酸ポリマー−酸形態)のアルコール分散物とともに上記電極触媒コーティング組成物を使用するCCMの調製)
サイレル(Cyrel)(登録商標)フレキソ印刷技術(本願特許出願人)を、上記と同様の電極触媒コーティング組成物とともに用いて、ヘビーゲージポリエステル(普通の500Aマイラー(登録商標))上に直接印刷した。18%固体ヘキサノールベース組成物を、触媒とフルオロ−イオノマーポリマーとの1:1重量比をもたらすように変えた。この変化は、最初の1または2の印刷された層が、その後の層に適切な接着をもたらすように「プライマー」として役立つのを可能にする。過去において、本発明者らは、標準5:1組成物をマイラー(登録商標)上に多数回印刷すると、固有の弱い接着、および多孔性触媒構造の、もろく、砕けやすい性質のために、層破砕/ピックオフをもたらすことを学んだ。
【0062】
代わりに、コロナ処理されたマイラー(登録商標)(本願特許出願人)を使用して、基本的接着を強めてもよいし、最終工程としてH2Oで洗い流すことができる犠牲的なプライマーコーティング(ポリビニルアルコール)も、使用してもよい。別の方法は、純粋なナフィオン分散物を、標準「5:1」触媒層が従う固定ポイントを与える一連の「ドット」として印刷してもよい。これらのドットは、固定をもたらすが、また、下の多孔性触媒層へのガスの重要なアクセスを可能にする。
【0063】
これらのプライマー層の2刷り印刷を、1刷りあたり約0.7から0.9μmの乾燥厚さをもたらし、したがって、約1.5μmのプライマー乾燥厚さをもたらす、1インチあたり300線のアニロックスロールを使用して行った。このプライマー構造を、一様な黒色/非光沢外観がもたらされるまで、22℃/40%RH数分で、乾燥させた。印刷された形状は、500Aマイラー(登録商標)ポリエステルフィルム(本願特許出願人)、長さ約10フィート、幅6インチのストリップ上の、総数25の25cm2正方形であった。
【0064】
次に、これらの「プライマー」正方形は、18%固体における触媒とフルオロ−イオノマーポリマーとの5:1重量比の、標準化されたヘキサノール溶媒ベースの触媒組成物を使用して、印刷した。印刷は、アニロックスロールから、印刷版に転写され、次に、プライマー表面に転写された、より厚いウェット層のために、より重い、1刷りあたり1.5から2.0μmの乾燥厚さをもたらす、より粗く、より深い、1インチあたり140線のアニロックスロールで行った。
【0065】
1.5μmのプライマー層の上の約9μmの総厚さを示す、合計6の標準触媒刷りを用いた。最後の2または3の印刷刷り上の全触媒「正方形」を乾燥させるのを助けるために、単純な強制対流ヒートガンを使用した。用いられた最大温度は、約100Cであった。連続ウェブ印刷の場合、印刷またはフィルムコーティング産業において典型的に使用されるタイプの赤外線または強制空気対流ドライヤが使用される。そのような設備のベンダーとしては、基本印刷からのマーク−アンディもしくはペマーコ、またはフィルムコーティングからのブラック−クラウセンもしくはバコッフ&マイヤーが挙げられる。
【0066】
いかなる全体的な層破砕または印刷機ピックオフの徴候も、この「プライマー」方法で、見られなかった。
【0067】
膜分散物の塗布前に電極1の上面をシールするために、ストレートナフィオン(登録商標)分散物または1:1触媒配合物のシーリング層を、たとえば印刷によって、塗布する。選択される溶媒は、非常に速く乾燥しなければならず、たとえば、最大実用固体含有量で、ブタノール、またはプロパノールでさえある。これは、ストレートナフィオン(登録商標)分散物からの膜層の、その後のバルクコーティングの浸出が、電極1の細孔構造の一部を充填するのを防止する/最小にすることが予期される。これは、電極1の効果/細孔構造を維持すると考えられる。このシーリング層を塗布するために、フレキソ印刷が効果的に用いられる。使用される印刷機は、GMSカンパニー(Co.)(英国マンチェスター(Manchester,England))によって製造されるようなGMSプリント・プルーフ・システム(Print Proof system)である。
【0068】
この特定の実施例にこのGMS印刷装置を使用するために、500Aマイラー(登録商標)ベース、厚さ5ミル、幅約6インチ、および長さ10フィート、を印刷ドラム上に取付けた。サイレル(登録商標)フレキソ印刷版PLSを、UV放射線を使用して、典型的な8から10分照射で、写真用接触ネガティブフォトツールによって、画像化し、照射されていない領域を、適切なサイレル(登録商標)オプチゾール(Optisol)(登録商標)現像剤溶液によって洗い流して、各正方形が2cmの非画像領域によって隔てられた、縦に整列した5の25cm2(5×5cm)正方形をもたらした。フレキソ印刷版を、ロール上に取付け、これは、回転動作で、電極触媒コーティング組成物を移動する基材上に印刷した。印刷後、新しくインクをつけられたアニロックスロールを接触させることによって、移動する版を再コーティングした。
【0069】
版および印刷ドラムジオメトリは、5の別個の版刷りが、膜を保持する印刷ドラムの1回転あたり得られるようなものであった。1回の印刷ドラム回転において、25の単刷りが作られた。版と印刷ドラムとの相対速度差は、そのサイクルにわたってゼロであり、スカッフィング、スクラッチなどをなくした。版/フィルム間隙は、最初の印刷機セットアップ中に、付加的な2ミルの版/フィルム圧縮で、版/フィルム接触を得るように調整した。これは、取付けられた基材の間隙および整列に対してGMSアニロックスロールを調整することによって、行われた。
【0070】
上記プライマーのために選択されたアニロックスセルカウントは、300線/インチであり、これは、プリンタ用語では1平方インチあたり約50億立方ミクロンを示す。次に、これは、アニロックスロール上の、公称8μから9μのウェット厚さに換算された。このウェットフィルム層は、部分的に、版に転写された。次に、版は、このウェットフィルム層厚さの一部を、版から膜基材に転写した。
【0071】
印刷後、サイレル(登録商標)フレキソ印刷版表面への厳密なコーティング計量のために特に選択されたアニロックスロールとの直接回転接触によって、版表面をすぐに再コーティングした。膜基材に対する乾燥コーティング組成物の典型的な堆積厚さは、上記18%固体配合物コーティングで、約0.7から0.9ミクロンであった。典型的には0.7から0.9ミクロンの乾燥増分、一定のコーティング/版条件で、増加した触媒層厚さを作るために、第1の乾燥層上の約+/−0.2mmの位置合わせを伴って、印刷を1回以上繰返し、付加的な層をもたらした。
【0072】
最も少ない数の連続印刷/乾燥塗布で、迅速にターゲット白金目標に達するために、上記のような140アニロックスロールで、標準触媒の付加的な層を加えた。これは、物理的性質対増分的触媒コストとともに、潜在的な性能のバランスをとるための有用な手段であった。多数の印刷は、また、印刷プロセスと関連する、いかなる堆積非均一性も取除く傾向がある。代わりに、さらに重いコート(100lpi、90lpi、80lpi)を、均一性および物理的性質の、ある兼合いで塗布できる、ハーパー・コーポレイションまたはディーン・プリンティング・サプライズまたはペマーコ・インコーポレイテッドから得られるアニロックスロールを使用してもよい。
【0073】
12もの印刷/面について観察された見当ずれは、0.2mmのオーダであった。
【0074】
この、幾何学的、環境的に安定したマイラー(登録商標)支持体上に、この第1の電極触媒層を作った後、コーティング膜を、GMS校正機(proof press)から取外し、テーブル上面に平らに伸ばした。
【0075】
ペルフルオロ化スルホン酸ポリマー膜を、n−ブタノール中の990EWポリマーの12%固体分散物からナイフキャスティングした。ナイフ間隙を45ミルに設定し、液体層を、第1の触媒/マイラー(登録商標)フィルム構造の長さ10フィート全体にわたる幅6インチに塗布した。使用された幅&タイプの調整可能なコーティングナイフは、ガーデナー・コーポレイション(Gardener Co.)から得ることができる。ウェットコーティングを、ウェット表面の上であるが、ウェット表面と接触しないように置かれた中間スクリーンによって、空気で運ばれるほこり/汚れから保護した。このサンプルを、長い換気フード内に置き、22C/40%RH条件において、数日、乾燥させた。最終膜乾燥厚さは、非触媒領域において1.8から2.0ミルで測定した。
【0076】
次に、形成されたフルオロ−イオノマー膜/第1の触媒/マイラー構造を、GMS校正機(proof printer)上に再び取付けた。次に、上記と同じ標準触媒組成物(5:1の触媒/フルオロ−イオノマー比、18%固体、n−ヘキサノール溶媒)を、140lpiアニロックスロールを使用して印刷した。同じ25cm2パターンで、電極1との精密な位置合わせで。
【0077】
単純な強制対流ヒートガンを使用して、最後の2または3の印刷刷り上の電極2「正方形」を乾燥させるのを助け、電極2/フルオロ−イオノマー膜/電極1構造を完成し、CCM実施例を完成した。
【0078】
上記実施例工程間の適切な乾燥段階があれば、プロセス全体にわたってヘビーゲージマイラー(登録商標)の固有寸法安定性を利用する、CCMの連続インライン方法の基礎が確立される。
【0079】
このCCM/マイラー(登録商標)構造のカットセクションを、22C/100%RH環境中に、約1時間、置いた。CCM自体は、マイラー(登録商標)キャリヤシートからきれいに容易に離れ、電極1からの残留物がマイラー(登録商標)表面上に残らなかった。
【0080】
このように、触媒がコーティングされた膜(CCM)を、高速で、廃棄物をほとんどまたはまったく伴わずに、再現可能に機械製造した。ペルフルオロ化スルホン酸ポリマー成分をすべて、酸形態で使用したので、その後の加水分解工程が必要でない。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】多数の電極層を連続態様で形成するために、膜形成分散物塗布セクションおよびいくつかの別個のフレキソ印刷ステーションを使用して、寸法安定性仮基材ロールストックを使用する、本発明によるプロセスを示す。
【図2】別個の長さの膜の片面に電極を形成するためのフレキソ印刷機設備の使用を示す。
Claims (20)
- (a)少なくとも1つの電極触媒コーティング組成物を、寸法安定性仮支持体の表面の少なくとも一部に塗布する工程と、
(b)前記仮支持体上の前記電極触媒コーティング組成物を乾燥させて、前記仮支持体上に少なくとも1つの第1の電極を形成する工程と、
(c)ポリマー溶液またはポリマー分散物を、前記仮支持体上の前記少なくとも1つの第1の電極に塗布する工程と、
(d)前記ポリマー分散物を乾燥させて、第1および第2の表面を有するポリマー膜と、少なくとも1つの第1の電極と、前記仮支持体とを含むサンドイッチを形成する工程であって、前記イオン交換膜の第1の表面が、前記第1の電極に隣接している、工程と、
(e)少なくとも1つの電極触媒コーティング組成物を、前記ポリマー膜の第2の表面の少なくとも一部に塗布する工程と、
(f)前記ポリマー膜上の前記電極触媒コーティング組成物を乾燥させて、前記少なくとも1つの第2の電極と、前記ポリマー膜と、前記少なくとも1つの第1の電極と、前記仮支持体とを含むサンドイッチを形成する工程と、
(g)前記仮支持体を除去して、前記少なくとも1つの第1の電極と前記少なくとも1つの第2の電極の間に挟まれたポリマー膜を含む触媒がコーティングされた膜を形成する工程とを含むことを特徴とする、触媒がコーティングされた膜を製造する方法。 - 前記ポリマー溶液またはポリマー分散物が、高度にフッ素化されたイオノマー、その前駆体、前記高度にフッ素化されたイオノマーとフッ素化ポリマーとの混合物、および前記高度にフッ素化されたイオノマーの前駆体とフッ素化ポリマーとの混合物からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記フッ素化ポリマーがPTFEフィブリルであることを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 前記高度にフッ素化されたイオノマーの前駆体を、化学的に処理して、そのイオノマー形態に変える工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記少なくとも1つの電極触媒コーティング組成物を塗布する工程が、フレキソ印刷によって行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記電極触媒コーティング組成物の塗布工程および乾燥工程を繰返して、前記表面の同じ部分を被覆する多数の電極層を形成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記電極触媒コーティング組成物の塗布工程および乾燥工程を繰返して、多数の電極層の間で組成が変化している多数の電極層を形成することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記電極触媒コーティング組成物の塗布工程および乾燥工程が、電極層を横切って所定の不均一な電極触媒分布を有する電極層を提供することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 少なくとも1つの非電極触媒コーティング組成物を塗布して、電極層で被覆された基材の同じ領域の少なくとも一部の上に非電極触媒層を形成する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 前記非電極触媒層が、前記電極層を被覆する耐磨耗性コーティングであることを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 前記非電極触媒層が、前記電極層を被覆するシーラントであることを特徴とする請求項9に記載の方法。
- 膜の反対側の表面上に塗布され、第2の電極を形成する電極触媒コーティング組成物が、第1の表面上の前記第1の電極と位置合わせされていることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 第1の表面に塗布された触媒コーティング組成物が、第2の表面に塗布された触媒コーティング組成物と異なっていることを特徴とする請求項12に記載の方法。
- 電極触媒コーティング組成物が、電極触媒、イオン交換ポリマー、および液体媒体とを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 高度にフッ素化されたイオノマーが、ペルフルオロ化イオン交換ポリマーを含むことを特徴とする請求項2に記載の方法。
- 電極触媒コーティング組成物が、約500から約16,000センチポアズの粘度を有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 電極触媒コーティング組成物が、約2000から約8000センチポアズの粘度を有することを特徴とする請求項16に記載の方法。
- 乾燥工程が周囲温度で行われることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 仮支持体が、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネート、フルオロポリマー、ポリアセタール、ポリオレフィン、およびポリイミドからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
- 仮支持体がポリエステルであることを特徴とする請求項19に記載の方法。
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