JP2005234361A - 光ファイバユニット、並びに光ファイバユニットを用いた光ファイバケーブル及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ケーブルの製造性や中間後分岐性を向上せしめると共に中間後分岐時のロス増を防止可能に光ファイバをユニット化する。
【解決手段】光ファイバユニット1は、光ファイバケーブル内に収納する複数本の光ファイバ3を集束して構成したものである。前記複数本の光ファイバ3は、当該光ファイバ3の長手方向に直交する面において各光ファイバ3の中心をほぼ同一円周上に配列すると共に、前記円周上で互いに隣接する各光ファイバの中心を結ぶ線上における各光ファイバ3の外周面間に間隔を介設し、前記複数本の光ファイバ3の集束中央部および各光ファイバ3の側面の一部を固定材19で固定した。したがって、中間後分岐時に、光ファイバ3のバラケ防止となり、光ファイバ3の識別性を良好にし、光ファイバ3の取出し作業性が向上し、中間後分岐時のロス増を防止できる。
【選択図】図1
【解決手段】光ファイバユニット1は、光ファイバケーブル内に収納する複数本の光ファイバ3を集束して構成したものである。前記複数本の光ファイバ3は、当該光ファイバ3の長手方向に直交する面において各光ファイバ3の中心をほぼ同一円周上に配列すると共に、前記円周上で互いに隣接する各光ファイバの中心を結ぶ線上における各光ファイバ3の外周面間に間隔を介設し、前記複数本の光ファイバ3の集束中央部および各光ファイバ3の側面の一部を固定材19で固定した。したがって、中間後分岐時に、光ファイバ3のバラケ防止となり、光ファイバ3の識別性を良好にし、光ファイバ3の取出し作業性が向上し、中間後分岐時のロス増を防止できる。
【選択図】図1
Description
この発明は、光ファイバユニット、並びに光ファイバユニットを用いた光ファイバケーブル及びその製造方法に関し、特に単心型スロット光ケーブルの構造において光ケーブルの製造性や中間後分岐性を向上せしめると共に中間後分岐時のロス増を防止可能に光ファイバをユニット化した光ファイバユニット、並びに光ファイバユニットを用いた光ファイバケーブル及びその製造方法に関する。
複数本の0.25mmφの光ファイバを収納して構成される光ファイバケーブル(以下、単に「光ケーブル」という)は、その下流側の光ケーブルの複数本の光ファイバとの接続作業性を向上させるために、光ケーブルに収納される複数本の光ファイバは、予め束ねられてユニット化される。
図10(A),(B)及び図11を参照するに、従来、複数本の光ファイバ101がユニット化されて光ファイバユニット103とされるには、複数本の光ファイバ101を縦添えするようにして束ね、その外周にバンチング糸105をバインドするものが主流である。例えば、図11に示されているような光ケーブル107のスロット109のスロット溝111内に着色の光ファイバ101を単心で収納する場合、4心の光ファイバ101(例えば外径が0.5mmの光ファイバ心線)が光ファイバユニット103としてバンチング糸105で粗巻きして1つのスロット溝111内に複数ユニットを収納する構造を用いるのが一般的であった。
光ケーブル107としては、例えば図11に示されているように架空丸形タイプの32心光ケーブルがあり、中心にテンションメンバ113を有するスロット109の外周にSZ撚りに形成された4つのスロット溝111が設けられ、各スロット溝111内に上記の光ファイバユニット103が一又は複数(図11では2つの光ファイバユニット103)ずつ収容され、前記スロット109の外周に不織布などからなる押え巻き115が巻回され、押え巻き115の外周にポリエチレン樹脂などからなるケーブルシース117が施される(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
図12を参照するに、従来の光ファイバユニット119としては、並列させた4心の光ファイバ101が樹脂の固定材121により固定されるもので、JIS C 6838で規定されている光ファイバテープ心線の形態である。
特許第3423192号公報
特開平9−152529号公報
ところで、従来の光ファイバユニット103においては、バンチング糸105でクロスバインドする際、光ファイバ101を締め付けてロス増しないように粗巻きのテンションを極力下げて巻く必要があるので、ユニット化してあっても光ファイバ101がバラケ安く、同一のスロット溝111内に納められた他の光ファイバユニット103との識別性が困難であるという問題点があった。
また、中間後分岐時に目的の光ファイバ101を取り出す際に、光ファイバ101がバラケてしまうと、他の光ファイバ101と綾になりやすいという問題点があった。
また、バンチング糸105をクロス巻きする際に糸が切れやすく、線速も出ないため製造性が悪いという問題点があった。
また、図12の光ファイバユニット119の場合は、100〜300心のスロット型多心光ケーブルには適するが、100心未満のスロット型少心光ケーブルにはあまり適していないものである。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
この発明の光ファイバユニットは、光ファイバケーブル内に収納する複数本の光ファイバを集束してなる光ファイバユニットにおいて、
前記複数本の光ファイバを、当該光ファイバの長手方向に直交する面において各光ファイバの中心をほぼ同一円周上に配列すると共に、前記円周上で互いに隣接する各光ファイバの中心を結ぶ線上における各光ファイバの外周面間に間隔を介設し、前記複数本の光ファイバの集束中央部および各光ファイバの側面の一部を前記面においてほぼ円形状に設けた固定材で固定すると共に、
前記固定材の直径をDcとし、前記複数本の光ファイバを配列した円周の直径をDoとし、前記各光ファイバの中心半径をrとしたとき、
Do−2r<Dc<Do+2r
の条件を満たして構成してなることを特徴とするものである。
前記複数本の光ファイバを、当該光ファイバの長手方向に直交する面において各光ファイバの中心をほぼ同一円周上に配列すると共に、前記円周上で互いに隣接する各光ファイバの中心を結ぶ線上における各光ファイバの外周面間に間隔を介設し、前記複数本の光ファイバの集束中央部および各光ファイバの側面の一部を前記面においてほぼ円形状に設けた固定材で固定すると共に、
前記固定材の直径をDcとし、前記複数本の光ファイバを配列した円周の直径をDoとし、前記各光ファイバの中心半径をrとしたとき、
Do−2r<Dc<Do+2r
の条件を満たして構成してなることを特徴とするものである。
また、この発明の光ファイバユニットは、前記光ファイバユニットにおいて、前記複数本の光ファイバを配列状態が、Do>2√2・rの条件を満たしていることが好ましい。
また、この発明の光ファイバユニットは、前記光ファイバユニットにおいて、前記固定材を、光ファイバの長手方向に連続的に施してなることが好ましい。
また、この発明の光ファイバユニットは、前記光ファイバユニットにおいて、前記固定材を、光ファイバの長手方向に断続的に施してなることが好ましい。
また、この発明の光ファイバユニットは、前記光ファイバユニットにおいて、前記固定材に、着色を施すことが好ましい。
この発明の光ファイバケーブルは、複数本の光ファイバを集束して光ファイバユニットを構成すると共に一又は複数の前記光ファイバユニットを収納したケーブルコアと、このケーブルコアの外周部を覆うケーブルシースと、を具備してあって、
前記光ファイバユニットが、前記複数本の光ファイバを、当該光ファイバの長手方向に直交する面において各光ファイバの中心をほぼ同一円周上に配列すると共に、前記円周上で互いに隣接する各光ファイバの中心を結ぶ線上における各光ファイバの外周面間に間隔を介設し、前記複数本の光ファイバの集束中央部および各光ファイバの側面の一部を前記面においてほぼ円形状に設けた固定材で固定すると共に、
前記固定材の直径をDcとし、前記複数本の光ファイバを配列した円周の直径をDoとし、前記各光ファイバの中心半径をrとしたとき、
Do−2r<Dc<Do+2r
の条件を満たして構成してなることを特徴とするものである。
前記光ファイバユニットが、前記複数本の光ファイバを、当該光ファイバの長手方向に直交する面において各光ファイバの中心をほぼ同一円周上に配列すると共に、前記円周上で互いに隣接する各光ファイバの中心を結ぶ線上における各光ファイバの外周面間に間隔を介設し、前記複数本の光ファイバの集束中央部および各光ファイバの側面の一部を前記面においてほぼ円形状に設けた固定材で固定すると共に、
前記固定材の直径をDcとし、前記複数本の光ファイバを配列した円周の直径をDoとし、前記各光ファイバの中心半径をrとしたとき、
Do−2r<Dc<Do+2r
の条件を満たして構成してなることを特徴とするものである。
また、この発明の光ファイバケーブルは、前記光ファイバケーブルにおいて、前記複数本の光ファイバを配列状態が、Do>2√2・rの条件を満たしていることが好ましい。
また、この発明の光ファイバケーブルは、前記光ファイバケーブルにおいて、前記固定材を、光ファイバの長手方向に連続的に施してなることが好ましい。
また、この発明の光ファイバケーブルは、前記光ファイバケーブルにおいて、前記固定材を、光ファイバの長手方向に断続的に施してなることが好ましい。
また、この発明の光ファイバケーブルは、前記光ファイバケーブルにおいて、前記固定材に、着色を施すことが好ましい。
また、この発明の光ファイバケーブルは、前記光ファイバケーブルにおいて、前記ケーブルコアが、中央部に抗張力体を有すると共に外周部にスロット溝を有するスロットを備え、前記スロット溝内に一又は複数の前記光ファイバユニットを収納していることが好ましい。
また、この発明の光ファイバケーブルは、前記光ファイバケーブルにおいて、前記ケーブルコアが、一又は複数の前記光ファイバユニットと、この光ファイバユニットの周囲に縦添えした介在部材とを備えていると共に、
前記ケーブルシースに、当該ケーブルシース中心を挟む対向位置に配置される一対の抗張力体を縦添えして内蔵していることが好ましい。
前記ケーブルシースに、当該ケーブルシース中心を挟む対向位置に配置される一対の抗張力体を縦添えして内蔵していることが好ましい。
この発明の光ファイバケーブルの製造方法は、複数本の光ファイバを、当該光ファイバの長手方向に直交する面において各光ファイバの中心をほぼ同一円周上に配列すると共に、前記円周上で互いに隣接する各光ファイバの中心を結ぶ線上における各光ファイバの外周面間に間隔を介設し、前記複数本の光ファイバの集束中央部および各光ファイバの側面の一部を前記面においてほぼ円形状に設けた固定材で固定すると共に、
前記固定材の直径をDcとし、前記複数本の光ファイバを配列した円周の直径をDoとし、前記各光ファイバの中心半径をrとしたとき、
Do−2r<Dc<Do+2r
の条件を満たして構成するように集束した光ファイバユニットの一又は複数を、走行させて押出ヘッドに供給する工程と、
前記押出ヘッドにケーブルシース用樹脂を押出す工程と、
前記一又は複数の光ファイバユニットの外周をケーブルシースで覆うようにして押出成形する工程と、
からなることを特徴とするものである。
前記固定材の直径をDcとし、前記複数本の光ファイバを配列した円周の直径をDoとし、前記各光ファイバの中心半径をrとしたとき、
Do−2r<Dc<Do+2r
の条件を満たして構成するように集束した光ファイバユニットの一又は複数を、走行させて押出ヘッドに供給する工程と、
前記押出ヘッドにケーブルシース用樹脂を押出す工程と、
前記一又は複数の光ファイバユニットの外周をケーブルシースで覆うようにして押出成形する工程と、
からなることを特徴とするものである。
この発明の光ファイバケーブルの製造方法は、複数本の光ファイバを、当該光ファイバの長手方向に直交する面において各光ファイバの中心をほぼ同一円周上に配列すると共に、前記円周上で互いに隣接する各光ファイバの中心を結ぶ線上における各光ファイバの外周面間に間隔を介設し、前記複数本の光ファイバの集束中央部および各光ファイバの側面の一部を前記面においてほぼ円形状に設けた固定材で固定すると共に、
前記固定材の直径をDcとし、前記複数本の光ファイバを配列した円周の直径をDoとし、前記各光ファイバの中心半径をrとしたとき、
Do−2r<Dc<Do+2r
の条件を満たして構成するように集束した光ファイバユニットを、走行させて供給する工程と、
一又は複数の前記光ファイバユニットを、中央部に抗張力体を備えると共に外周部にスロット溝を備えたスロットの前記スロット溝内に収納してケーブルコアを成形する工程と、
前記ケーブルコアを走行させて押出ヘッドに供給する工程と、
前記押出ヘッドにケーブルシース用樹脂を押出す工程と、
前記ケーブルコアの外周をケーブルシースで覆うようにして押出成形する工程と、
からなることを特徴とするものである。
前記固定材の直径をDcとし、前記複数本の光ファイバを配列した円周の直径をDoとし、前記各光ファイバの中心半径をrとしたとき、
Do−2r<Dc<Do+2r
の条件を満たして構成するように集束した光ファイバユニットを、走行させて供給する工程と、
一又は複数の前記光ファイバユニットを、中央部に抗張力体を備えると共に外周部にスロット溝を備えたスロットの前記スロット溝内に収納してケーブルコアを成形する工程と、
前記ケーブルコアを走行させて押出ヘッドに供給する工程と、
前記押出ヘッドにケーブルシース用樹脂を押出す工程と、
前記ケーブルコアの外周をケーブルシースで覆うようにして押出成形する工程と、
からなることを特徴とするものである。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明によれば、光ファイバユニットは、複数本の光ファイバを集束する際に、従来のようにバインド糸で巻く等の処置を施さなくとも、固定材(中心介材)により一体化できる。しかも、複数の光ファイバの中心をほぼ同一円周上に配列し、且つ互いに隣接する各光ファイバの外周面との間に隙間を生じさせているので、複数本の光ファイバの円周に対して中心側と外側の固定材が分離しないため、より確実に一体化できる。
また、前記円周上で互いに隣接する光ファイバの間は、前記各光ファイバの中心を結ぶ線上で最も狭くなるので、この線上で1本の光ファイバを弱い力により容易に分離でき、取り出し性を向上できる。
また、固定材の直径Dcの範囲を、Do−2r<Dc<Do+2rとしたので、光ファイバのバラケ防止を確実にし、トレーサ色の光ファイバに対しても識別性を良好にし、光ファイバの取出し作業性を向上させることができる。
さらに、固定材を着色することにより、光ファイバユニットを容易に識別できる。
上記のように、この光ファイバユニットを用いた光ファイバケーブルは、上述した光ファイバユニットの効果と同様に、中間後分岐の作業時に、光ファイバのバラケ防止を確実にし、トレーサ色の光ファイバに対しても識別性を良好にし、光ファイバの取出し作業性を向上させることができる。また、中間後分岐時のロス増を防止することができる。
また、上述した理由で、この光ファイバユニットを用いた光ファイバケーブルの製造性を向上させることができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1(A)〜(D)を参照するに、この実施の形態に係る光ファイバユニット1は、複数本の光ファイバ3が集束されてユニット化されるもので、図6に示されているように、種々の光ファイバケーブル5(以下、単に「光ケーブル」という)に収納されるものである。なお、上記の光ファイバ3としては、この実施の形態では、JISで規定する光ファイバ素線7(例えば、外径0.25mm)や、光ファイバ心線13(例えば、外径0.9mm)が含まれている。
光ファイバ3が光ファイバ素線7である場合は、図1(C)に示されているように、125μmφの石英ガラスの光裸ファイバ9の外周を被覆材としての例えばUV樹脂などの被覆樹脂11で被覆して直径250μmφに構成されている。
また、光ファイバ3が光ファイバ心線13である場合は、図1(D)に示されているように、125μmφの石英ガラスの光裸ファイバ9の外周に第1被覆層15として0.4mmφのシリコン樹脂が被覆されており、前記シリコン樹脂の外周に第2被覆層17としてポリアミド樹脂が被覆されて直径0.9mmφに構成されている。
図2〜図4を併せて参照するに、この実施の形態の光ファイバユニット1は、色分けされた複数本(ここでは4本)の光ファイバ3が当該光ファイバ3の長手方向に直交する面において各光ファイバ3の中心を、例えばユニット心径Doのほぼ同一円周上に配列されるように縦添えで集束されている。さらに、前記4本の光ファイバ3の集束中央部および各光ファイバ3の側面の一部が固定材19(中心介材)としての例えば熱可塑性樹脂で光ファイバ3の長手方向に連続的に固定されることによりユニット化されている。なお、上記の固定材19は、熱可塑性樹脂として低シュリンク材料が使用されることにより、4本の光ファイバ3を縦添えにすることができる。
なお、上記の集束中央部とは、図3の状態にある固定材19の範囲を示すもので、この状態では単に固定材19が複数本の光ファイバ3の外周面に接しているので固定材19で固定される状態にはない。
また、上記の固定材19としての低シュリンク材がユニット径方向の内側(中心側)と外側に分離しないようにするために、4本の光ファイバ3のユニット心径Doは、Do>2√2・rとしている。ただし、rは光ファイバ3の中心半径である。すなわち、光ファイバユニット1の光ファイバ3が4本の場合、上記のDo>2√2・rの条件の下では互いに隣接する各光ファイバ3の外周面との間に隙間が生じることになるので、ユニット心径Doの円周に対して中心側と外側の低シュリンク材が分離しないことになる。
なお、光ファイバユニット1の光ファイバ3の本数が、他の本数の場合は上記の条件とは異なってくる。例えば、光ファイバ3が6本の場合は、Do>2√3・rとなる。いずれにしても、この実施の形態では、複数本の光ファイバ3からなる光ファイバユニット1は、互いに隣接する各光ファイバ3の外周面との間に隙間が生じるように配置することが特徴である。
さらに、低シュリンク樹脂で構成された中心介材(固定材19)の直径Dcが小さすぎると光ファイバ心線13がバラケてしまうことになり、一方、前記直径Dcが大きすぎると、光ファイバユニット内の1心を取り出しにくくなり、さらに、トレーサ色の光ファイバ3を識別しにくくなる。
そこで、この実施の形態では、上記の固定材19(中心介材)の直径Dcの範囲は、Do−2r<Dc<Do+2rとすることが特徴となる。すなわち、Do−2rは、図3に示されているように固定材19(中心介材)の直径Dcが4本の光ファイバ3の内接円の直径であり、この固定材19の最小径より大きい範囲(前記最小径を含まない)である。一方、Do+2rは、図4に示されているように固定材19(中心介材)の直径Dcが4本の光ファイバ3の外接円の直径であり、この固定材19の最大径より小さい範囲(前記最大径を含まない)である。
以上のことから、4心の光ファイバ3からなる光ファイバユニット1は、従来のようにバインド糸で巻く等の処置を施さなくとも、4心の光ファイバ3が上記の固定材19(中心介材)により一体化された状態にある。このとき、4本の光ファイバ3のユニット心径Doが光ファイバ3の中心半径rとの関係で、Do>2√2・rとしたので、固定材19はユニット径方向の内側(中心側)と外側に分離しないため、より確実に一体化される。しかし、互いに隣接する光ファイバ3の外周面の間は、各光ファイバの中心を結ぶ線上で最も狭い距離になるので、この線上で1本の光ファイバ3を光ファイバユニット1から弱い力により容易に分離することができる。
また、固定材19(中心介材)の直径Dcの範囲がDo−2r<Dc<Do+2rであることから、ユニット心径Doの円周の内側(中心側)にある固定材19は確実に4本の光ファイバ3のすべてに密着して一体化できる。一方、ユニット心径Doの円周の外側にある固定材19は各光ファイバ3を覆うことがないので各光ファイバ3を識別できなくなることは避けられる。
したがって、この実施の形態の光ファイバユニット1は、光ファイバ3のバラケ防止を確実にし、トレーサ色の光ファイバ3に対しても識別性を良好にし、光ファイバ3の取出し作業性を向上させることができる。
なお、上記の実施の形態の固定材19(中心介材)は、図1(A)では光ファイバユニット1の長手方向に連続的に設けられているが、図5(A)に示されているように光ファイバユニット1の長手方向に断続的に設けられていても適用される。さらに、光ファイバユニット1は、図5(B)に示されているように複数本の光ファイバ3が一方向に撚られて集束されても適用される。この場合は、固定材19として低シュリンク材の熱可塑性樹脂が使用されることにより、光ファイバ3の撚りピッチを大きくとることができる。なお、図5(B)に示される光ファイバユニット1にあっても、図示していないが、固定材19が光ファイバユニット1の長手方向に断続的に設けられていても適用される。
次に、この実施の形態の光ケーブル5について図面を参照して説明する。
図6を参照するに、この発明の実施の形態の光ケーブル5としては、中央部に抗張力体としてのテンションメンバ21を有するスロット23の外周部にSZ撚りに形成された4つのスロット溝25が設けられ、前記各スロット溝25内には上記の光ファイバユニット1が一又は複数本、この実施の形態では2本の光ファイバユニット1が収納されている。さらに、前記スロット23の外周には不織布などからなる押え巻き27が巻回されており、これらが全体としてケーブルコア29を構成している。
上記のケーブルコア29の外周部をケーブルシース31(外被)が覆うように設けられており、このケーブルシース31はPE(ポリエチレン)又はPVC(ポリ塩化ビニル)などからなるものである。
図7を参照するに、この発明の他の実施の形態の光ケーブル33としては、上記の光ファイバユニット1を一又は複数本、この実施の形態では5本の光ファイバユニット1が実装された構造となっている。つまり、5本の光ファイバユニット1の間と周囲を保護するように介在部材35が縦添えされており、これらが全体としてケーブルコア37を構成している。なお、前記介在部材35は、例えばPPヤーン(ポリプロピレン・ヤーン)などからなるものである。前記ケーブルコア37の外周部をケーブルシース39(外被)が覆うように設けられており、ケーブルシース39にはケーブルコア37の外側に2本の抗張力体41が対向する位置でケーブルコア37の延伸方向に並行して縦添えして内蔵されている。なお、前記ケーブルシース39はPE(ポリエチレン)又はPVC(ポリ塩化ビニル)などからなるものである。
次に、この実施の形態の光ファイバユニット1を収納した光ケーブル5を試作製造し、伝送特性、中間後分岐時の作業性を検証した。
光ファイバユニット1は、光ファイバ3として4本の0.5mmの光ファイバ心線13を縦添えし、固定材19(中心介材)としてフィラー入りのポリプロピレン樹脂で一体化した構造である。なお、4本の光ファイバ3のユニット心径Doは0.9mm(Do=0.9mm)であり、固定材19(中心介材)の直径Dcは1.0mm(Dc=1.0mm)である。
また、この試作した光ケーブル5は、図6に示されているように各スロット溝25に上記の光ファイバユニット1を2本ずつ収納した40心スロット型光ケーブルである。スロット23は中心部のテンションメンバ21として直径2mmの鋼線を有し、外周部に5つのSZスロット溝25を有している。
上記のように試作製造した実施例ケーブル5に対して−30℃〜+70℃×3サイクルの損失温度特性評価を行った結果、この実施例ケーブル5は測定波長1.55μmにて初期損失が0.20dB/kmで、温度特性試験時の最大が0.23dB/kmで、良好な損失特性を示した。
また、図10に示す従来構造の光ファイバユニットを収納した光ケーブルを比較例ケーブルとして製造し、この比較例ケーブルと上記の実施例ケーブル5の2種類の光ケーブルに対して中間後分岐実験を実施した。なお、比較例ケーブルは光ファイバユニットの形態を除いて他は実施例ケーブル5と同一の構造としている。
なお、この中間後分岐実験では、図8に示されているようにケーブルシース31をはぎ取り、内部の光ファイバ3を取り出すまでの作業を行い、作業性を確認した。なお、上記の作業性としては光ファイバの視認性及び取り出し性を示し、中間後分岐時に各ケーブルのスロット溝25から取り出される4心の光ファイバユニットから1心の光ファイバ3を容易に取り出すことができるか否かで判断した。さらに、中間後分岐作業中における光ファイバ3の損失変動(@1.55μm)をサンプリング周期10msecでモニタした。その結果は表1に示されている。なお、上記の視認性及び取り出し性の評価は、◎は「優良」、△は「劣る」を示している。
表1から分かるように、実施例ケーブル5では後分岐時の光ファイバ3の視認性に優れ、且つ作業時における光ファイバ3の損失変動も発生しなかった。これに対し、比較例ケーブルでは光ファイバの視認性及び取り出し性が実施例ケーブル5より劣っている。
上記の結果から、実施例ケーブル5の構造は従来の比較例ケーブルの構造より作業性に優れた伝送特性の良好な光ケーブルであることが分かる。
次に、この実施の形態の光ケーブルの製造方法について、上記の図6で示されているスロット型光ケーブル5の製造方法を一例として説明する。
図9を参照するに、この実施の形態で用いられる光ケーブル製造装置43としては、スロット23を送出すためのスロット送出装置45と、前述した実施の形態の複数の光ファイバユニット1を送出すためのユニット送出装置47と、複数の光ファイバユニット1をスロット23のスロット溝25に収納するための撚り合わせ装置49と、この撚り合わせ装置49で光ファイバユニット1が収納されたスロット23の周囲に押え巻き27を上巻きするための押え巻き装置51と、押え巻き27が巻かれた上にケーブルシース用樹脂を覆うように被覆して光ケーブル5を押出成形するための押出機53と、から構成されている。
この実施の形態では、スロット送出装置45は1個のスロット送出ボビン55が備えられ、中央部にテンションメンバ21を備えたスロット23が巻かれている。なお、この実施の形態ではスロット23はSZ撚りの4つのスロット溝25が図1に示されているように設けられている。
各ユニット送出装置47は10個のユニット送出ボビン57が備えられ、各ユニット送出ボビン57にはそれぞれ前述した実施の形態の光ファイバユニット1が巻かれており、次工程の撚り合わせ装置49へ送り出される。
撚り合わせ装置49としては、例えば撚り合せ制御板(図示省略)が備えられている。この撚り合せ制御板には中央にスロット23を通過可能な1個のスロット挿通孔が設けられ、このスロット挿通孔の周囲に光ファイバユニット1を通過可能な5個のユニット挿通孔が設けられている。なお、撚り合せ制御板は光ファイバユニット1をスロット溝25に合わせてSZ撚りするために、正逆方向に、つまりスロット23の送り方向に向かって時計、反時計回り方向に交互に繰り返し回転するように構成されている。
上記のスロット送出ボビン55が回転されてスロット23が撚り合せ制御板のスロット挿通孔を通過するようにして送り出されると共に、上記の合計10本の光ファイバユニット1が撚り合せ制御板の5個のユニット挿通孔に、つまり各ユニット挿通孔に対してそれぞれ2本の光ファイバユニット1が通過するようにして送り出される。
撚り合わせ装置49では、撚り合せ制御板がスロット23のSZ撚りの各スロット溝25にそれぞれ2本の光ファイバユニット1が挿入されるように正逆方向に交互に回転される。
押え巻き装置51では、各スロット溝25に2本の光ファイバユニット1が挿入された状態のスロット23の周囲に、押え巻き送出ボビン59から送出された押え巻き27が巻き回わされてケーブルコア29が形成される。
前記ケーブルコア29は押出機53に備えられた押出ヘッド61のケーブルシース用樹脂用ダイス63に送り出される。ケーブルシース用樹脂用ダイス63はケーブルシース用樹脂としての例えばポリエチレン樹脂がケーブルシース31として、スロット23に巻かれた押え巻き27の上に覆うように回り込むように押し出されるようにほぼ円筒形状に成形する形状となっている。
以上の状態で、加熱されて錬成されたケーブルシース31の樹脂材料としての例えばポリエチレン樹脂が押出機53へ注入され押出ヘッド61から押し出されることにより、ケーブルシース31のポリエチレン樹脂がケーブルコア29の外側周囲を覆うようにしてパイプ押し出しにてほぼ円筒形状に押出成形される。このとき、上記のケーブルコア29は、ケーブルシース用樹脂としてのポリエチレン樹脂が押し出される速度に合わせて送り込まれるので、ダイス63から図6に示されている断面形状の光ケーブル5が製造される。
すなわち、光ケーブル5の製造方法は、以下の工程を有する。
(1)4本の光ファイバ3を集束させて固定材19(中心介材)で一体化せしめて成形した光ファイバユニット1を走行させて撚り合わせ装置49へ送出する工程
(2)10本の光ファイバユニット1を撚り合わせ装置49の撚り合せ制御板でスロット23のスロット溝25の所定の位置に挿入すべく撚り合わせると共に前記スロット23の外周に押え巻き27を巻回してケーブルコア29を成形する工程
(3)光ファイバユニット1を挿入した上記のケーブルコア29を走行させて押出ヘッド61のダイス63に供給する工程
(4)前記押出ヘッド61のダイス63にケーブルシース用樹脂としてのポリエチレン樹脂を押出す工程
(5)前記ケーブルコア29の外周を覆うようにしてケーブルシース31を設けるように押出成形する工程
ここに、1本のスロット23と10本の光ファイバユニット1の供給工程と、前記スロット23の外周に押え巻き27を巻回してケーブルコア29を成形し、このケーブルコア29の供給工程と、押出ヘッド61のダイス63からのケーブルシース用樹脂の押出し工程とは、同時に連続工程で行われて迅速に光ケーブル5が製造される。
(2)10本の光ファイバユニット1を撚り合わせ装置49の撚り合せ制御板でスロット23のスロット溝25の所定の位置に挿入すべく撚り合わせると共に前記スロット23の外周に押え巻き27を巻回してケーブルコア29を成形する工程
(3)光ファイバユニット1を挿入した上記のケーブルコア29を走行させて押出ヘッド61のダイス63に供給する工程
(4)前記押出ヘッド61のダイス63にケーブルシース用樹脂としてのポリエチレン樹脂を押出す工程
(5)前記ケーブルコア29の外周を覆うようにしてケーブルシース31を設けるように押出成形する工程
ここに、1本のスロット23と10本の光ファイバユニット1の供給工程と、前記スロット23の外周に押え巻き27を巻回してケーブルコア29を成形し、このケーブルコア29の供給工程と、押出ヘッド61のダイス63からのケーブルシース用樹脂の押出し工程とは、同時に連続工程で行われて迅速に光ケーブル5が製造される。
以上のことから、この実施の形態の光ファイバユニット1は、複数の前記光ファイバ3を集束して固定材19(中心介材)で一体化したので、従来のようにバンチング糸などの線条体を用いなくても容易に集束されており、この光ファイバユニット1を光ケーブル5に収納することにより、例えば光ケーブル5の製造性を向上させることができる。さらに、上記の理由により、従来のようなバンチング糸などの線条体がないので、光ケーブル5の中間後分岐の工事作業性を向上することができる。
また、この発明の実施の形態の光ファイバユニット1は、特に、100心未満のスロット型少心光ケーブルに好適なものである。
1 光ファイバユニット
3 光ファイバ
5 光ケーブル(光ファイバケーブル)
7 光ファイバ素線
13 光ファイバ心線
19 固定材(中心介材)
21 テンションメンバ(抗張力体)
23 スロット
25 スロット溝
27 押え巻き
29 ケーブルコア
31 ケーブルシース
33 光ケーブル
35 介在部材
37 ケーブルコア
39 ケーブルシース
41 抗張力体
43 光ケーブル製造装置
49 撚り合わせ装置
51 押え巻き装置
53 押出機
61 押出ヘッド
63 ダイス
3 光ファイバ
5 光ケーブル(光ファイバケーブル)
7 光ファイバ素線
13 光ファイバ心線
19 固定材(中心介材)
21 テンションメンバ(抗張力体)
23 スロット
25 スロット溝
27 押え巻き
29 ケーブルコア
31 ケーブルシース
33 光ケーブル
35 介在部材
37 ケーブルコア
39 ケーブルシース
41 抗張力体
43 光ケーブル製造装置
49 撚り合わせ装置
51 押え巻き装置
53 押出機
61 押出ヘッド
63 ダイス
Claims (14)
- 光ファイバケーブル内に収納する複数本の光ファイバを集束してなる光ファイバユニットにおいて、
前記複数本の光ファイバを、当該光ファイバの長手方向に直交する面において各光ファイバの中心をほぼ同一円周上に配列すると共に、前記円周上で互いに隣接する各光ファイバの中心を結ぶ線上における各光ファイバの外周面間に間隔を介設し、前記複数本の光ファイバの集束中央部および各光ファイバの側面の一部を前記面においてほぼ円形状に設けた固定材で固定すると共に、
前記固定材の直径をDcとし、前記複数本の光ファイバを配列した円周の直径をDoとし、前記各光ファイバの中心半径をrとしたとき、
Do−2r<Dc<Do+2r
の条件を満たして構成してなることを特徴とする光ファイバユニット。 - 前記複数本の光ファイバを配列状態が、Do>2√2・rの条件を満たしていることを特徴とする請求項1記載の光ファイバユニット。
- 前記固定材を、光ファイバの長手方向に連続的に施してなることを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバユニット。
- 前記固定材を、光ファイバの長手方向に断続的に施してなることを特徴とする請求項1又は2記載の光ファイバユニット。
- 前記固定材に、着色を施したことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の光ファイバユニット。
- 複数本の光ファイバを集束して光ファイバユニットを構成すると共に一又は複数の前記光ファイバユニットを収納したケーブルコアと、このケーブルコアの外周部を覆うケーブルシースと、を具備してあって、
前記光ファイバユニットが、前記複数本の光ファイバを、当該光ファイバの長手方向に直交する面において各光ファイバの中心をほぼ同一円周上に配列すると共に、前記円周上で互いに隣接する各光ファイバの中心を結ぶ線上における各光ファイバの外周面間に間隔を介設し、前記複数本の光ファイバの集束中央部および各光ファイバの側面の一部を前記面においてほぼ円形状に設けた固定材で固定すると共に、
前記固定材の直径をDcとし、前記複数本の光ファイバを配列した円周の直径をDoとし、前記各光ファイバの中心半径をrとしたとき、
Do−2r<Dc<Do+2r
の条件を満たして構成してなることを特徴とする光ファイバケーブル。 - 前記複数本の光ファイバを配列状態が、Do>2√2・rの条件を満たしていることを特徴とする請求項6記載の光ファイバケーブル。
- 前記固定材を、光ファイバの長手方向に連続的に施してなることを特徴とする請求項6又は7記載の光ファイバケーブル。
- 前記固定材を、光ファイバの長手方向に断続的に施してなることを特徴とする請求項6又は7記載の光ファイバケーブル。
- 前記固定材に、着色を施したことを特徴とする請求項6〜9の何れかに記載の光ファイバケーブル。
- 前記ケーブルコアが、中央部に抗張力体を有すると共に外周部にスロット溝を有するスロットを備え、前記スロット溝内に一又は複数の前記光ファイバユニットを収納していることを特徴とする請求項6〜10の何れかに記載の光ファイバケーブル。
- 前記ケーブルコアが、一又は複数の前記光ファイバユニットと、この光ファイバユニットの周囲に縦添えした介在部材とを備えていると共に、
前記ケーブルシースに、当該ケーブルシース中心を挟む対向位置に配置される一対の抗張力体を縦添えして内蔵していることを特徴とする請求項6〜10の何れかに記載の光ファイバケーブル。 - 複数本の光ファイバを、当該光ファイバの長手方向に直交する面において各光ファイバの中心をほぼ同一円周上に配列すると共に、前記円周上で互いに隣接する各光ファイバの中心を結ぶ線上における各光ファイバの外周面間に間隔を介設し、前記複数本の光ファイバの集束中央部および各光ファイバの側面の一部を前記面においてほぼ円形状に設けた固定材で固定すると共に、
前記固定材の直径をDcとし、前記複数本の光ファイバを配列した円周の直径をDoとし、前記各光ファイバの中心半径をrとしたとき、
Do−2r<Dc<Do+2r
の条件を満たして構成するように集束した光ファイバユニットの一又は複数を、走行させて押出ヘッドに供給する工程と、
前記押出ヘッドにケーブルシース用樹脂を押出す工程と、
前記一又は複数の光ファイバユニットの外周をケーブルシースで覆うようにして押出成形する工程と、
からなることを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。 - 複数本の光ファイバを、当該光ファイバの長手方向に直交する面において各光ファイバの中心をほぼ同一円周上に配列すると共に、前記円周上で互いに隣接する各光ファイバの中心を結ぶ線上における各光ファイバの外周面間に間隔を介設し、前記複数本の光ファイバの集束中央部および各光ファイバの側面の一部を前記面においてほぼ円形状に設けた固定材で固定すると共に、
前記固定材の直径をDcとし、前記複数本の光ファイバを配列した円周の直径をDoとし、前記各光ファイバの中心半径をrとしたとき、
Do−2r<Dc<Do+2r
の条件を満たして構成するように集束した光ファイバユニットを、走行させて供給する工程と、
一又は複数の前記光ファイバユニットを、中央部に抗張力体を備えると共に外周部にスロット溝を備えたスロットの前記スロット溝内に収納してケーブルコアを成形する工程と、
前記ケーブルコアを走行させて押出ヘッドに供給する工程と、
前記押出ヘッドにケーブルシース用樹脂を押出す工程と、
前記ケーブルコアの外周をケーブルシースで覆うようにして押出成形する工程と、
からなることを特徴とする光ファイバケーブルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004045032A JP2005234361A (ja) | 2004-02-20 | 2004-02-20 | 光ファイバユニット、並びに光ファイバユニットを用いた光ファイバケーブル及びその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20150102805A (ko) * | 2014-02-28 | 2015-09-08 | 연세대학교 산학협력단 | 광신호와 전기신호의 동시 측정 및 자극을 위한 멀티 전극 패턴을 가지는 광섬유 |
KR101559236B1 (ko) * | 2014-02-28 | 2015-10-15 | 연세대학교 산학협력단 | 전도성 물질이 외부 표면에 코팅된 광섬유와 이를 감싸는 외부 도체층을 가지는 광섬유 케이블 |
JP2016075814A (ja) * | 2014-10-07 | 2016-05-12 | 住友電気工業株式会社 | 光ファイバケーブル |
JP2016133611A (ja) * | 2015-01-19 | 2016-07-25 | 古河電気工業株式会社 | 光ファイバケーブル |
JP2020024257A (ja) * | 2018-08-06 | 2020-02-13 | 株式会社フジクラ | 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル、および光ファイバテープ心線の融着接続方法 |
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-
2004
- 2004-02-20 JP JP2004045032A patent/JP2005234361A/ja active Pending
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