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JP2016075814A - 光ファイバケーブル - Google Patents

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JP2016075814A
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文昭 佐藤
Fumiaki Sato
文昭 佐藤
正和 高見
Masakazu Takami
正和 高見
裕 橋本
Yutaka Hashimoto
裕 橋本
洋平 鈴木
Yohei Suzuki
洋平 鈴木
寛 宮野
Hiroshi Miyano
寛 宮野
真弥 浜口
Masaya Hamaguchi
真弥 浜口
直樹 中川
Naoki Nakagawa
直樹 中川
洋平 遠藤
Yohei Endo
洋平 遠藤
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Abstract

【課題】良好な防水性能を維持しつつ光ファイバを高密度に収容可能な光ファイバケーブルを提供する。
【解決手段】収容溝21が軸方向にわたって形成されたスロット11と、収容溝21に収容された複数本の光ファイバ33と、基布に吸水パウダーが付着されてなり、スロット11の周囲に巻回された吸水テープ13と、吸水テープ13を介してスロット11の周囲を覆う外被14と、を有し、スロット11の外周側における収容溝21の溝幅をW、スロット11の径方向に沿う収容溝21の溝深さをD、スロット11の軸方向に直交する収容溝21の断面積をS1、収容溝21に収容されている光ファイバ33の総断面積をS2としたときに、S2/S1≦0.6及びS2/S1≦0.2(W/D)+0.3を満たすように構成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数本の光ファイバを収容した光ファイバケーブルに関する。
従来、ケーブルの断面内においてケーブル外被に向かって径方向に延び且つケーブルの全長に亘って延びる複数の隔壁部が形成された構造体を有する光ファイバケーブルがある。この光ファイバケーブルでは、互いに撚り合わせ又はストレートに集合した複数本の光ファイバ心線が隔壁部間に配置されてケーブルコアが形成されている(特許文献1参照)。
特開2013−142853号公報
光ファイバケーブルでは、例えば、高吸水性樹脂からなる吸水パウダーを基布に付着させた吸水テープをケーブルコアに巻き付けることで、浸水時に吸水パウダーを膨潤させて空隙を埋め、浸水の拡大を防ぐことが行われる。
しかし、隔壁部間に光ファイバ心線を高密度で詰め込んだ上記特許文献1の光ファイバケーブルでは、吸水テープの吸水パウダーが隔壁部間の底まで入り込みづらい。このため、この光ファイバケーブルでは、隔壁部間に入り込んだ水が内部に浸透してケーブルの軸方向へ伝ってしまう。
本発明は、良好な防水性能を維持しつつ光ファイバを高密度に収容可能な光ファイバケーブルを提供することを目的とする。
本発明にかかる光ファイバケーブルは、
収容溝が軸方向にわたって形成されたスロットと、
前記収容溝に収容された複数本の光ファイバと、
基布に吸水パウダーが付着され、前記スロットの周囲に巻回された吸水テープと、
前記吸水テープを介して前記スロットの周囲を覆う外被と、
を有し、
前記スロットの外周側における前記収容溝の溝幅をW、前記スロットの径方向に沿う前記収容溝の溝深さをD、前記スロットの軸方向に直交する前記収容溝の断面積をS1、前記収容溝に収容されている光ファイバの総断面積をS2としたときに、
S2/S1≦0.6及びS2/S1≦0.2(W/D)+0.3
を満たすように構成されている。
本発明によれば、良好な防水性能を維持しつつ光ファイバを高密度に収容可能な光ファイバケーブルを提供することができる。
本実施形態に係る光ファイバケーブルの断面図である。 光ファイバケーブルの一つの収容溝における断面図である。 収容溝に収容された間欠連結型光テープ心線の断面図である。 防水試験を説明する試験箇所の概略側面図である。 防水試験結果を示すグラフである。 変形例の光ファイバケーブルの断面図である。 変形例の光ファイバケーブルにおける一つの収容溝の部分拡大断面図である。 サブユニットの断面図である。 (a)束状に寄せ集められた状態の間欠型光テープ心線の断面図であり、(b)束状に寄せ集められる前の間欠型光テープ心線の平面図である。 (a)サブユニットの斜視図であり、(b)光ファイバユニットの斜視図である。
〈本発明の実施形態の概要〉
最初に本発明の実施形態の概要を説明する。
本発明にかかる光ファイバケーブルの一実施形態は、
(1)収容溝が軸方向にわたって形成されたスロットと、
前記収容溝に収容された複数本の光ファイバと、
基布に吸水パウダーが付着されてなり、前記スロットの周囲に巻回された吸水テープと、
前記吸水テープを介して前記スロットの周囲を覆う外被と、
を有し、
前記スロットの外周側における前記収容溝の溝幅をW、前記スロットの径方向に沿う前記収容溝の溝深さをD、前記スロットの軸方向に直交する前記収容溝の断面積をS1、前記収容溝に収容されている光ファイバの総断面積をS2としたときに、
S2/S1≦0.6及びS2/S1≦0.2(W/D)+0.3
を満たすように構成されている。
(1)の構成によれば、吸水テープに付着した吸水パウダーを収容溝内に満遍なく入り込ませ、収容溝の底部にまで行き渡らせることができる。これにより、収容溝内に水が浸入しても、吸水パウダーが膨潤し、膨潤した吸水パウダーによって収容溝内が確実に閉塞される。したがって、収容溝内に浸入した水が軸方向へ伝わることが防止され、浸水の拡大が防がれる。これにより、良好な防水性能を維持しつつ光ファイバが高密度に収容された光ファイバケーブルを提供できる。
(2)前記収容溝には、複数本の前記光ファイバが並列に配置されて、隣り合う前記光ファイバの幅方向同士が長手方向へ間欠的に連結された間欠型光テープ心線が収容されていてもよい。
(2)この構成によれば、収容溝へ間欠型光テープ心線を収容することで、光ファイバを容易に高密度に収容させることができる。これにより、良好な防水性能を有する高密度な光ファイバケーブルを容易に提供できる。
(3)前記収容溝には、複数本の前記光ファイバが並列に配置されて一体化された複数枚の光テープ心線が並列され、隣り合う前記光テープ心線の幅方向端部同士が長手方向へ間欠的に連結された間欠連結型光テープ心線が収容されていてもよい。
(3)の構成によれば、収容溝へ間欠連結型光テープ心線を収容することで、光ファイバを容易に高密度に収容させることができる。これにより、良好な防水性能を有する高密度な光ファイバケーブルを容易に提供できる。
(4)前記スロットは、曲げ剛性率が1000MPa以上であってもよい。
(4)の構成によれば、スロットの強度が高められているので、スロットの断面積を小さくしても十分な強度を確保できる。これにより、重量を増やすことなく、しかも径を小さくしつつ収容溝を大きくして光ファイバの収容本数を多くし、さらに高密度にできる。
〈本発明の実施形態の詳細〉
以下、本発明に係る光ファイバケーブルの実施の形態の例を、図面を参照して説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1は、本実施形態に係る光ファイバケーブル10の断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る光ファイバケーブル10は、スロット11と、間欠連結型光テープ心線12と、吸水テープ13と、外被14とを有している。光ファイバケーブル10は、その外径が例えば約24mmとされている。
スロット11は、例えば、ポリカーボネート(PC)とポリブチレンテレフタレート(PBT)の合成樹脂または高密度ポリエチレン(HDPE)などの硬質樹脂材料から形成されている。これにより、このスロット11は、曲げ剛性率が1000MPa以上とされている。スロット11は、その外径が例えば約20mmとされている。スロット11には、その中心部に、鋼線等のテンションメンバ22が埋設されている。スロット11には、螺旋状またはSZ状の複数(本例では5本)の収容溝21が形成されている。
吸水テープ13は、スロット11の周囲に、例えば、縦添えまたは横巻きで巻回されている。吸水テープ13は、例えば、ポリエステル等からなる基布に吸水性パウダーを付着させたものである。吸水性パウダーは、水を吸着して膨潤する高吸水性樹脂であり、この高吸水性樹脂としては、例えば、デンプン系,ポリアクリル酸系などがある。光ファイバケーブル10では、高吸水性樹脂からなる吸水性パウダーを付着させた吸水テープ13をスロット11に巻回することで、吸水性パウダーが基布から脱落して収容溝21内に入り込む。
外被14は、例えば、ポリエチレン(PE)等の樹脂からなるもので、吸水テープ13を外周に巻回したスロット11に対して樹脂を押出成形することで、吸水テープ13を介してスロット11の周囲を覆うように形成される。
図2は、光ファイバケーブル10の一つの収容溝21における断面図である。
図1及び図2に示すように、収容溝21は、スロット11の外周側が開放されており、スロット11の周方向に等間隔に形成されている。
収容溝21は、両側壁部21aが、スロット11の外周側から中心部側へ向かって次第に近接されている。また、収容溝21は、底部21bが、スロット11の中心部側へ向かって湾曲する湾曲面とされている。収容溝21には、複数の(本例では5枚)間欠連結型光テープ心線12が収容されている。
図3は、収容溝21に収容された間欠連結型光テープ心線12の断面図である。
間欠連結型光テープ心線12は、光テープ心線31を平面状に並べ、隣り合う光テープ心線31同士を連結樹脂32によって長手方向へ間欠的に連結させたものである。光テープ心線31は、複数本の光ファイバ33から構成されている。光ファイバ33は、コアとクラッドとからなるガラスファイバの周囲を樹脂で被覆したものである。光テープ心線31は、複数本の光ファイバ33を並列に配置させて樹脂によって一体化したものである。なお、光テープ心線31は長手方向へ間欠的に連結させたものであっても良い。間欠連結型光テープ心線12は、連結樹脂32による連結側を内側にして丸めた形態で収容溝21内に収容されている。なお、間欠連結型光テープ心線12は、連結樹脂32による連結側を外側にして丸めた形態で収容溝21内に収容してもよい。
本例では、間欠連結型光テープ心線12は、10枚の光テープ心線31を連結して構成され、光テープ心線31は、4本の光ファイバ33から構成されている。つまり、スロット11の5個の収容溝21(図1参照)の各々には、40本の光ファイバ33を有する40心の間欠連結型光テープ心線12が5枚ずつ収容されている。したがって、本例の光ファイバケーブル10は、合計1000本の光ファイバ33を備えた高密度多心の光ファイバケーブルとされている。
各収容溝21に収容された間欠連結型光テープ心線12は、連結樹脂32の色が互いに異なっている。これにより、各収容溝21から間欠連結型光テープ心線12を取り出す際に、連結樹脂32の色によって所望の間欠連結型光テープ心線12を識別して取り出すことができる。
上述した本例の光ファイバケーブル10では、吸水テープ13の吸水パウダーが基布から脱落し、収容溝21内の隙間に入り込む。さらに、吸水パウダーは、間欠連結型光テープ心線12と収容溝21の両側壁部21aとの間、間欠連結型光テープ心線12と収容溝21の底部21bとの間及び間欠連結型光テープ心線12同士の間に入り込む。この吸水パウダーは、収容溝21の溝幅Wが大きく、収容溝21の溝深さDが小さい方が底部21bまで行き渡り易い。
しかし、収容溝21内に光ファイバ33を高密度で収容した場合、基布から脱落した吸水テープ13の吸水パウダーが収容溝21の隙間へ入り込みづらくなる。特に、間欠連結型光テープ心線12と収容溝21の底部21bとの間への吸水パウダーの入り込みが困難となる。このような状態で、例えば、収容溝21内に水が浸入した場合、収容溝21内の吸水パウダーが膨潤しても収容溝21内の空隙が完全に埋まらず、浸入した水が光ファイバケーブル10の軸方向へ伝わり、浸水が拡大するおそれがある。このため、収容溝21の底部21bにまで吸水パウダーを行き渡らせて良好な防水性能を確保するには、収容溝21内への光ファイバ33の収容密度をある程度以下に抑える必要がある。
そこで、本実施形態に係る光ファイバケーブル10では、スロット11の外周側における収容溝21の溝幅をW、スロット11の径方向に沿う収容溝21の溝深さをD、スロット11の軸方向に直交する収容溝21の断面積をS1、収容溝21に収容されている光ファイバ33の総断面積をS2としたときに、次式(1),(2)の両方の条件を満たすように構成している。
S2/S1≦0.6…(1)
S2/S1≦0.2(W/D)+0.3…(2)
これらの条件を満たすことで、吸水テープ13に付着した吸水パウダーを収容溝21内に満遍なく入り込ませ、収容溝21の底部21bにまで行き渡らせることができる。これにより、収容溝21内に水が浸入しても、吸水パウダーが膨潤し、膨潤した吸水パウダーによって収容溝21内が確実に閉塞される。したがって、収容溝21内に浸入した水が軸方向へ伝わることが防止され、浸水の拡大が防がれる。つまり、良好な防水性能を維持しつつ光ファイバ33が高密度に収容された光ファイバケーブル10を提供できる。
しかも、本実施形態に係る光ファイバケーブル10によれば、収容溝21に、複数本の光ファイバ33を一体化させた複数の光テープ心線31を間欠的に連結させた間欠連結型光テープ心線12を収容している。したがって、光ファイバ33を容易に高密度に収容させることができる。これにより、良好な防水性能を有する高密度な光ファイバケーブル10を容易に提供できる。
また、スロット11は、曲げ剛性率が1000MPa以上とされて強度が高められているので、スロット11の断面積を小さくしても十分な強度を確保できる。これにより、重量を増やすことなく、しかも径を小さくしつつ収容溝21を大きくして光ファイバ33の収容本数を多くし、さらに高密度にできる。
光ファイバ33を収容する収容溝21において、収容溝21の断面積S1と収容溝21に収容された光ファイバ33の総断面積S2との比(S2/S1)及び収容溝21の溝幅Wと収容溝21の溝深さDとの比(W/D)が異なる種々の構造の光ファイバケーブル10の防水試験を行った。本例では、S2/S1が0.3以上あり、光ファイバが高密度に収容された光ファイバケーブル10を対象に防水試験を行った。
(試験方法)
図4は、防水試験を説明する試験箇所の概略側面図である。
図4に示すように、光ファイバケーブル10に、吸水テープ13及び外被14を除去した非防水部Aを形成した。非防水部Aは、軸方向の長さを2.5cmとし、露出した一端部Bからの距離を4000cmとした。
非防水部Aを形成した光ファイバケーブル10を、上方へ延在する管路41を備えた水槽42に通し、非防水部Aを水槽42内に配置させた。水槽42の両端と光ファイバケーブル10の外被14とをシールした。水槽42内に水Wtを貯留させた。このとき、非防水部Aから管路41内の水面までの高さである初期水頭長を100cmとした。
水槽42に水Wtを貯留してから240時間経過後における光ファイバケーブル10の端部Bからの水Wtの流出の有無を調べた。光ファイバケーブル10の端部Bから水Wtが流出しない場合を防水試験合格(○)とし、光ファイバケーブル10の端部Bから水Wtが流出した場合を防水試験不合格(×)とした。なお、水Wtとしては海水を用い、試験は常温で行った。
(試験結果)
図5は、防水試験結果を示すグラフである。
図5に示すように、W/Dが0.5のときS2/S1が0.5以上で光ファイバケーブル10の端部Bから水Wtが流出した。また、W/Dが1.0のときS2/S1が0.6以上で光ファイバケーブル10の端部Bから水Wtが流出した。さらに、W/Dが1.5以上のときS2/S1が0.7以上で光ファイバケーブル10の端部Bから水Wtが流出した。
このように、収容溝21の溝幅Wを大きくして溝深さDを小さくすれば、良好な防水性能が得られるが、収容溝21内への光ファイバ33の収容密度(S2/S1)が大きくなるにしたがって、防水性能が低下することがわかった。つまり、良好な防水性能を確保するには、収容溝21への光ファイバ33の収容密度を、所定値以下に抑える必要があることがわかった。
そして、この防水試験の結果から、S2/S1≦0.6及びS2/S1≦0.2(W/D)+0.3の両条件を満たすことで、良好な防水性能を維持しつつ光ファイバ33を収容溝21へ高密度に収容した光ファイバケーブル10が得られることがわかった。
次に、変形例の光ファイバケーブル10Aについて図6から図10を参照して説明する。図6は、変形例の光ファイバケーブル10Aの断面を示し、図7は、変形例の光ファイバケーブル10Aにおける一つの収容溝21の部分拡大断面を示している。図8は、1本のサブユニット31の断面を示している。
各収容溝21には、図6と図7に示すように、複数(本例では4本)のサブユニット60が撚り合わされて形成された光ファイバユニット70が収容されている。
1本のサブユニット31は、図8に示すように、間欠型光テープ心線50を束状にまとめたものを複数(本例では10本)準備し、それらが撚り合わされて形成されている。
図9(a)は、束状に寄せ集められた状態の間欠型光テープ心線50の断面図であり、図9(b)は、束状に寄せ集められる前の間欠型光テープ心線50の平面図である。
図9(a),(b)に示すように、間欠型光テープ心線50は、複数(本例では8本)の光ファイバ心線(光ファイバの一例)51a〜51h(以下、総称する場合は光ファイバ心線51と称する)によって構成されている。間欠型光テープ心線50は、これらの光ファイバ心線51a〜51hを互いに寄せ集めて全体として断面円形の束状にすることで光ファイバ心線の集合体とされている。
間欠型光テープ心線50は、並列されて一体化されていた8本の光ファイバ心線51a〜51h同士の接合箇所を、長手方向へ間欠的に切断して形成されたものである。本例の間欠型光テープ心線50は、互いに隣接する光ファイバ心線51a〜51hの幅方向同士が長手方向の交互に異なる位置Xで間欠的に連結されている。なお、間欠型光テープ心線50としては、隣接する光ファイバ心線51a〜51h同士を間欠的に接着したものでも良い。
図10(a)は、サブユニット60の斜視図を示している。図10(a)に示すように、サブユニット60の外周には、テープ状のバンドル材73が巻き付けられている。バンドル材73は、撚り合わされてサブユニット60を形成している複数の間欠型光テープ心線50を束ねるように螺旋状に巻き付けられている。
図10(b)は、光ファイバユニット70の斜視図を示している。図10(b)に示すように、光ファイバユニット70の外周には、テープ状のバンドル材74が巻き付けられている。バンドル材74は、撚り合わされて光ファイバユニット70を形成している複数のサブユニット60を束ねるように螺旋状に巻き付けられている。
バンドル材73,74の材料としては、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド等が用いられ、その厚さは0.03mm〜0.1mm、幅は1.0mm〜10mmであることが好ましい。なお、上述したテープ状のバンドル材は、テープ状のものに限定されず、例えば糸状繊維からなるバンドル糸で構成するようにしても良い。
このように、本例では、間欠型光テープ心線50は8本の光ファイバ心線51a〜51hによって構成されている。サブユニット60は、10枚の間欠型光テープ心線50によって構成され、合計80本の光ファイバ心線51によって構成されている。また、光ファイバユニット70は4本のサブユニット60によって構成され、合計320本の光ファイバ心線51によって構成されている。光ファイバユニット70がスロット11の5個の収容溝21の各々に収容されている。つまり、本例の光ファイバケーブル10Aは、合計1600本の光ファイバ心線51を備えた高密度多心の光ファイバケーブルとされている。
この光ファイバケーブル10Aの構成であっても、光ファイバケーブル10と同様に、S2/S1≦0.6及びS2/S1≦0.2(W/D)+0.3の両条件を満たすことで、良好な防水性能を維持しつつ光ファイバを収容溝21へ高密度に収容することができる。
なお、各収容溝21に収容されたサブユニット60を構成する10枚の間欠型光テープ心線50は、識別用の光ファイバ心線51aの色が互いに異なっている。これにより、各収容溝21から間欠型光テープ心線50を取り出す際に、光ファイバ心線51aの色によって所望の間欠型光テープ心線50を識別して取り出すことができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良等が自在である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置場所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上述した光テープ心線における光ファイバの本数、間欠連結型光テープ心線における光テープ心線の枚数、収容溝における間欠連結型光テープ心線の収容数、スロットにおける収容溝の形成数などは特に限定されるものではない。
10:光ファイバケーブル
11:スロット
12:間欠連結型光テープ心線
13:吸水テープ
14:外被
21:収容溝
31:光テープ心線
33,51(51a〜51h):光ファイバ
50:間欠型光テープ心線
60:サブユニット
70:光ファイバユニット

Claims (4)

  1. 収容溝が軸方向にわたって形成されたスロットと、
    前記収容溝に収容された複数本の光ファイバと、
    基布に吸水パウダーが付着されてなり、前記スロットの周囲に巻回された吸水テープと、
    前記吸水テープを介して前記スロットの周囲を覆う外被と、
    を有し、
    前記スロットの外周側における前記収容溝の溝幅をW、前記スロットの径方向に沿う前記収容溝の溝深さをD、前記スロットの軸方向に直交する前記収容溝の断面積をS1、前記収容溝に収容されている光ファイバの総断面積をS2としたときに、
    S2/S1≦0.6及びS2/S1≦0.2(W/D)+0.3
    を満たすように構成されている光ファイバケーブル。
  2. 前記収容溝には、複数本の前記光ファイバが並列に配置されて、隣り合う前記光ファイバの幅方向同士が長手方向へ間欠的に連結された間欠型光テープ心線が収容されている請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記収容溝には、複数本の前記光ファイバが並列に配置されて一体化された複数枚の光テープ心線が並列され、隣り合う前記光テープ心線の幅方向端部同士が長手方向へ間欠的に連結された間欠連結型光テープ心線が収容されている請求項1または請求項2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記スロットは、曲げ剛性率が1000MPa以上である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の光ファイバケーブル。
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