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JP2005094461A - 圧電デバイスとその製造方法ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器 - Google Patents

圧電デバイスとその製造方法ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話装置および圧電デバイスを利用した電子機器 Download PDF

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JP2005094461A
JP2005094461A JP2003326118A JP2003326118A JP2005094461A JP 2005094461 A JP2005094461 A JP 2005094461A JP 2003326118 A JP2003326118 A JP 2003326118A JP 2003326118 A JP2003326118 A JP 2003326118A JP 2005094461 A JP2005094461 A JP 2005094461A
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JP2003326118A
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Katsumi Kuroda
勝巳 黒田
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Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】 外部からの衝撃により容易に圧電振動片の接合部が破損せず、かつパッケージを小型化するのに有利な構造の圧電デバイスとその製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話と電子機器を提供すること。
【解決手段】 パッケージ37内に圧電振動片32を収容した圧電デバイス30であって、前記圧電振動片32が、パッケージ内の絶縁性基体に対して、硬化状態で弾性の低い非導電性接着剤43により固定されており、かつ前記絶縁性基体に形成した電極部31,31に対して、前記圧電振動片がワイヤボンディングにより接続されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスおよびその製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話と電子機器に関する。
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)、モバイルコンピュータ、あるいはICカード等の小型の情報機器や、携帯電話、自動車電話、またはページングシステム等の移動体通信機器において、圧電振動子や圧電発振器等の圧電デバイスが広く使用されている。
従来の圧電デバイスは、例えば、図13の概略斜視図に示すように構成されている(特許文献1参照)。内部に圧電振動片3を収容して、図示しない蓋体により気密に封止されるようになっている。
パッケージ2の内側底面には、圧電振動片3が図示しない接着剤により接合されている。また、パッケージ2の内側底面には、電極部4,4が形成されており、ボンディングワイヤ5を用いて、圧電振動片3と接続されている。
すなわち、圧電振動片3は、ワイヤボンディングにより電気的に接続された電極部4,4から駆動電圧を供給されることにより、所定の振動がされるようになっている。
これに対して、図14の概略平面図に示す圧電デバイス5は、図13の圧電デバイス1よりも小型の圧電デバイスを構成する場合の構造として採用されており、この圧電デバイス5は、ほぼ長方形のパッケージ6内に一方向に長い音叉型圧電振動片7を収容する構成である。
この場合、パッケージ6の一端部の内側底面には、幅方向に分離された一対の電極部8,8が形成されており、圧電振動片7の引出し電極9,9に対して、導電性接着剤10,10により接合されている。すなわち、導電性接着剤10,10はバインダーに導電性のフィラーなどを含有する硬化状態で比較的柔らかい接着剤である。この圧電デバイス5は、導電性接着剤10,10を利用することで、図13の構造と比較すると、機械的固定と電気的接続を同時に行うことができる利点がある。
特開平11−205076
ところが、図14の構造の圧電デバイス5は、近年大幅に小型化が進められており、パッケージ6内の電極部8,8を隔てる距離がきわめて小さくなる傾向にある。このため、導電性接着剤10,10を使用して、圧電振動片7を接合しようとすると、この導電性接着剤10,10が電極部8,8を短絡させてしまうおそれがある。
また、このような短絡をおそれて、導電性接着剤10,10の塗布量を制限するために、上記短絡を生じない場合でも、導電性接着剤の塗布量の不足により接合性能が低下し、、外部からの衝撃などにより、容易に接合個所が破損するおそれがある。すなわち、導電性接着剤の塗布範囲を限定して、微量だけ塗布しようとする場合には、その粘性を低下させる必要があり、溶剤成分の割合が増加してしまう。また、同じ塗布量としても、導電性接着剤は、混入された導電フィラーの沈殿などにより、時間、温度、湿度などの影響で粘性がバラツキやすく、その結果、実質的に塗布量がマチマチとなり、接合強度にバラツキが生じることとなる。このため、外部からの衝撃などにより、接合面が損傷し、破断しないまでも、その接着界面が変化して、電気的性質が変化することで、圧電振動片の周波数がシフトしてしまう。
そこで、図14の圧電デバイス5においても、パッケージ6側との接合には、十分な量の非導電接着剤を用いることとし、図13で説明したように、ワイヤボンディングにより電気的接続を行う方法も考えられる。
しかしながら、一般的にこの種の接合に用いられる接着剤は硬化状態で比較的弾性が低く、すなわち柔らかい性質を有している。このため、圧電振動片7側において、ボンディングワイヤを接続する場合に印加する超音波が適切に作用せず、接合が不十分となる問題がある。
本発明は、以上の課題を解決するためになされたもので、外部からの衝撃により容易に圧電振動片の接合部が破損せず、かつパッケージを小型化するのに有利な構造の圧電デバイスとその製造方法、ならびに圧電デバイスを利用した携帯電話と電子機器を提供することを目的とする。
上述の目的は、第1の発明にあっては、パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスであって、前記圧電振動片が、パッケージ内の絶縁性基体に対して、硬化状態で弾性の低い非導電性接着剤により固定されており、かつ前記絶縁性基体に形成した電極部に対して、前記圧電振動片がワイヤボンディングにより接続されている圧電デバイスにより、達成される。
第1の発明の構成によれば、圧電振動片をパッケージの絶縁性基体に対して、硬化状態で弾性の低い、すなわち、硬くリジットな接着剤で固定されている。このため、多少クリスタルインピーダンスが高くなることがあっても、接合状態が確実となり、外部からの衝撃に強くすることができる。また、電極部と圧電振動片とをボンディングワイヤで接続するようにし、導電性接着剤で接合していないので、導電性接着剤が電極部どうしを短絡することがない。しかも、ワイヤボンディングの際には、ボンディングワイヤを圧電振動片に接続する上で、比較的柔らかい接着剤が接合の際の超音波を吸収してしまうことなく、適切に超音波が作用するので、確実にボンディングワイヤが接続される。
かくして、外部からの衝撃により容易に圧電振動片の接合部が破損せず、かつパッケージを小型化するのに有利な構造の圧電デバイスを提供することができる。
上述の目的は、第2の発明にあっては、パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスであって、前記圧電振動片が、パッケージ内の絶縁性基体に対して、硬化状態で弾性の高い非導電性接着剤により固定されており、かつ前記絶縁性基体に形成した電極部が、前記圧電振動片の電極部に設けたバンプに対して、ワイヤボンディングにより接続されている圧電デバイスにより、達成される。
第2の発明の構成によれば、圧電振動片をパッケージの絶縁性基体に対して、硬化状態で弾性の高い、すなわち、比較的柔らかい接着剤で固定されている。このため、固定状態が圧電振動片の振動を極端に妨げることがなく、クリスタルインピーダンスを低減することができる。また、電極部と圧電振動片とをボンディングワイヤで接続するようにし、導電性接着剤で接合していないので、導電性接着剤が電極部どうしを短絡することがない。しかも、圧電振動片の電極部には、バンプを設けて、ボンディングワイヤを接続するようにしているので、超音波がききにくい柔らかな接着剤を使用していても、確実に接続することができる。
かくして、外部からの衝撃により容易に圧電振動片の接合部が破損せず、かつパッケージを小型化するのに有利な構造の圧電デバイスを提供することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明のいずれらかの構成において、前記圧電振動片が、基部とこの基部から平行に延びる複数の振動腕を備えた音叉型振動片であり、前記各振動腕に形成した励振電極と、前記励振電極と接続されており、前記基部の長さ方向の端部であって幅方向の両端部にそれぞれ形成された引出し電極とを有していて、前記絶縁性基体の前記電極部が、前記圧電振動片の前記基部よりも前記振動腕寄り位置に形成されていることを特徴とする。
第3の発明の構成によれば、前記絶縁性基体の前記電極部が、前記圧電振動片の前記基部よりも前記振動腕寄り位置に形成されているので、圧電振動片の端部にある引出し電極と、前記絶縁性基体側の電極部との間に、ワイヤボンディングを実行するのに適した所定の距離を設けることができ、このような距離を設けてもパッケージの全長を拡大しなくても済む構造とすることができる。
第4の発明は、第3の発明の構成において、前記基部が、幅方向に張り出すように形成されており、この張り出し個所に前記引出し電極を形成したことを特徴とする。
第4の発明の構成によれば、圧電振動片の振動腕から離れた張り出し個所に、電極を形成し、電気的接続と、接着剤によるパッケージ側への接合を行う構造であるから、振動個所から離れた個所で、電気的接続と、機械的接合を行うため、圧電振動片の振動性能に影響を与えにくい。
上述の目的は、第5の発明にあっては、パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスの製造方法であって、前記パッケージを構成する絶縁性基体に対して、圧電振動片を接合する工程と、前記圧電振動片の引出し電極と、前記絶縁性基体の電極部とをワイヤボンディングにより電気的接続を行う工程と、前記パッケージを蓋体により気密に封止する工程とを有しており、前記圧電振動片の接合工程において、硬化状態で弾性の低い非導電性接着剤を用いて接合を行う圧電デバイスの製造方法により、達成される。
第5の発明の構成によれば、圧電振動片をパッケージの絶縁性基体に対して、硬化状態で弾性の低い、すなわち、硬くリジットな接着剤で固定するようにしている。このため、多少クリスタルインピーダンスが高くなることがあっても、接合状態が確実となり、外部からの衝撃に強くすることができる。また、パッケージ側の電極部と圧電振動片の引出し電極とをボンディングワイヤで接続するようにし、導電性接着剤で接合していないので、導電性接着剤が電極部どうしを短絡することがない。しかも、ワイヤボンディングの際には、ボンディングワイヤを圧電振動片に接続する上で、比較的柔らかい接着剤が接合の際の超音波を吸収してしまうことなく、適切に超音波が作用するので、確実にボンディングワイヤが接続される。
上述の目的は、第6の発明にあっては、パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスの製造方法であって、前記パッケージを構成する絶縁性基体に対して、硬化状態で弾性の高い非導電性接着剤を用いて圧電振動片を接合する工程と、前記圧電振動片の引出し電極と、前記絶縁性基体の電極部とをワイヤボンディングにより電気的接続を行う工程と、前記パッケージを蓋体により気密に封止する工程とを有しており、前記電気的接続工程に先行して、前記圧電振動片のボンディングワイヤ接続個所に、あらかじめバンプを形成する圧電デバイスの製造方法により、達成される。
第6の発明の構成によれば、圧電振動片をパッケージの絶縁性基体に対して、硬化状態で弾性の高い、比較的柔らかな接着剤で固定するようにしている。このため、固定状態が圧電振動片の振動を極端に妨げることがなく、クリスタルインピーダンスを低減することができる。また、電極部と圧電振動片とをボンディングワイヤで接続するようにし、導電性接着剤で接合していないので、導電性接着剤が電極部どうしを短絡することがない。しかも、圧電振動片の電極部には、バンプを設けて、ボンディングワイヤを接続するようにしているので、超音波がききにくい柔らかな接着剤を使用していても、確実に接続することができる。
第7の発明は、第5または第6の発明のいずれかの構成において、前記電気的接続工程においては、前記絶縁性基体の電極部側に先にボンディングワイヤを接続し、次いで、その後に前記圧電振動片側にボンディングワイヤを接続することを特徴とする。
第7の発明の構成によれば、先に前記絶縁性基体側にワイヤを接続し、次に移る際のワイヤの垂直な引き回し部分を、圧電振動片のマウント高さ部分に吸収させて、圧電振動片の上面より大きく上に突出することがないようにしている。これにより、ワイヤボンディングにより電気的接続を行っても、パッケージの厚みが増大することがなく、コンパクトなパッケージを実現できる。
上述の目的は、第8の発明にあっては、 パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスを利用した携帯電話装置であって、前記圧電振動片が、パッケージ内の絶縁性基体に対して、硬化状態で弾性の高い非導電性接着剤により固定されており、かつ前記絶縁性基体に形成した電極部が、前記圧電振動片の電極部に設けたバンプに対して、ワイヤボンディングにより接続されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにした、携帯電話装置により、達成される。
上述の目的は、第9の発明にあっては、 パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスを利用した電子機器であって、前記圧電振動片が、パッケージ内の絶縁性基体に対して、硬化状態で弾性の高い非導電性接着剤により固定されており、かつ前記絶縁性基体に形成した電極部が、前記圧電振動片の電極部に設けたバンプに対して、ワイヤボンディングにより接続されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにした、電子機器により、達成される。
図1及び図2は、本発明の圧電デバイスの実施の形態を示しており、図1はその概略平面図、図2は図1のA−A線概略断面図、図3は図1のB−B線概略断面図である。
図において、圧電デバイス30は、圧電振動子を構成した例を示しており、圧電デバイス30は、パッケージ37内に圧電振動片32を収容している。パッケージ37は、例えば、後述するように、絶縁材料として、酸化アルミニウム質のセラミックグリーンシートを成形して形成される複数の基板を積層した後、焼結して形成されている。
すなわち、この実施形態では、パッケージ37は、第1の基板55と第2の基板56と第3の基板57とを積層して形成されており、第3の基板57の内側の材料を除去することで、内部空間Sのスペースを形成している。この内部空間Sが圧電振動片32を収容するための収容空間である。そして、第2の基板56が絶縁性基体に相当し、この第2の基板56に圧電振動片32を接合している。
ここで、本実施形態では、箱状のパッケージ37を形成して、圧電振動片32を収容するようにしているが、例えば、絶縁性基体として、1枚の基板を用意し、この1枚の基板に、第2の基板56の電極部と同様の電極部を形成して圧電振動片32を接合し、厚みの薄い箱状のリッドないしは蓋体をかぶせて封止し、全体として圧電振動片32を収容するためのパッケージを構成するようにしてもよい。
パッケージ37の内部空間S内の図において左端部付近において、内部空間Sに露出して内側底部を構成する絶縁性基体としての第2の基板56には、例えば、タングステンメタライズ上にニッケルメッキ及び金メッキで形成した電極部31,31が設けられている。
この電極部31,31は、それぞれ図2に示す実装端子41,42と接続されており、外部から印加される駆動電圧を、圧電振動片32に供給するものである。具体的には、この実装端子41,42と電極部31,31は、パッケージ37外部をメタライズにより引き回したり、あるいは第1の基板55および第2の基板56の焼成前にタングステンメタライズ等を利用して形成した導電スルーホール等で接続することで形成できる。
この実施形態では、図1に示すように、パッケージ37の四隅に形成された1/4円でなるキャスタレーション部33,33,33,33に形成した導電パターン33a,33a,33a,33aにより接続されている。キャスタレーション部は、パッケージ製作時に多数の基板をグリーンシート(後述)から切断する際の切断線の交差個所に形成した案内となる円形の貫通孔であるキャスタレーションに基づき形成されるものである。その表面の導電パターン33a,33a,33a,33aは、パッケージ37の縦方向に延びている。
この各電極部31,31の上には、非導電性接着剤43が塗布されて、圧電振動片32の基部51が接合されている。この非導電性接着剤43としては、硬化状態で、比較的弾性が高いものとして、例えば、熱硬化型のシリコン系接着剤等が使用されている。
圧電振動片32は、例えば水晶で形成されており、水晶以外にもタンタル酸リチウム,ニオブ酸リチウム等の圧電材料を利用することができる。本実施形態の場合、圧電振動片32は、小型に形成して、必要な性能を得るために、特に図示する形状とされている。
すなわち、圧電振動片32は、パッケージ37側と固定される基部51と、この基部51を基端として、図において右方に向けて、二股に別れて平行に延びる一対の振動腕35,36を備えており、全体が音叉のような形状とされた、所謂、音叉型圧電振動片が利用されている。
ここで、各振動腕35,36の主面には、好ましくは、それぞれ長さ方向に延びる図示しない長溝を形成し、この長溝内に励振電極(図示せず)を形成している。この長溝は、それぞれ振動腕35と、振動腕36の主面である表裏面に形成され、長溝内には励振電極がそれぞれ形成されており、各振動腕の長溝内に形成される励振電極は互いに分離された一対の電極とされている。これにより、励振電極に駆動電圧が印加されることによって、駆動時に、各振動腕の内部の電界効率を高めることができるようになっている。
また、圧電振動片32の基部51の端部(図1では左端部)の幅方向両端付近には、上述したように、パッケージ37の電極部31,31と接続するための電極部として、引出し電極34,34が形成されている。各引出し電極34,34は、基部51の外縁を回り込んで、圧電振動片32の基部51の表裏に設けられている。これらの各引出し電極34,34は上述した各励振電極と接続されており、例えば、水晶表面に、ニッケル(Ni)および金(Au)を順次メッキして形成することができる。
これにより、引出し電極34,34から、図示しない励振電極に駆動電圧が印加されることにより、各振動腕35,36内で電界が適切に形成され、振動腕35,36の各先端部が互いに接近したり離間したりするように駆動されて、所定の周波数で振動する。
尚、圧電振動片としては、図示のような音叉型の圧電振動片に限らず、圧電材料を矩形にカットしたATカット振動片やコンベックスタイプの振動片等の種々の圧電振動片を使用することができる。
パッケージ37の図2において、圧電振動片32の振動腕の先端部の下方に対応した内側底面には、凹部44が形成されている。凹部44は、第2の基板56の内側の材料を部分的に除去して形成されるものである。この凹部44は、圧電デバイス30に外部から衝撃が加えられた際に、振動腕の先端部が下方に振れた際に、内側底面と当接して損傷することを防止するために設けられている。
パッケージ37の開放された上端には、蓋体40が接合されることにより、封止されている。蓋体40は、好ましくは、パッケージ37に封止固定した後で、図2に示すように、外部からレーザ光LBを圧電振動片32の金属被覆部もしくは励振電極の一部(図示せず)に照射して、質量削減方式により周波数調整を行うために、光を透過する材料,特に、薄板ガラスにより形成されている。
蓋体40として適するガラス材料としては、例えば、ダウンドロー法により製造される薄板ガラスとして、例えば、硼珪酸ガラスが使用される。
蓋体40が、ガラスにより形成される場合には、例えば、低融点ガラス等を利用した封止材38を利用して、パッケージ37に固定される。蓋体40が、コバール等の金属材料で形成される場合には、蓋体40はシーム溶接等の手法により、パッケージ37に対して固定される。
この実施形態では、図2に示されているように、パッケージ37の底部中央に貫通孔39が形成されており、金属封止材46により気密に封止されている。貫通孔39は、第1の基板55を貫通する第1の孔39aと、第2の基板56を貫通する第2の孔39bを連通させて、段付き孔として形成されている。この貫通孔39は、その孔封止前の段階でパッケージ37の内部空間Sと外部とを連通することで、後述する製造工程におけるアニール工程において、パッケージ37内のガス(気体成分)を外部に排出する機能を有している。
さらに、この実施形態では、図1に示されているように、絶縁性基体側、すなわち、パッケージ37の電極部31,31が幅方向に広げられ、かつ圧電振動片32の振動腕35,36が延びる方向に延長された延長部31a,31aを有している。そして、電極部の延長部31a,31aには、それぞれ、バンプ53,53が形成され、圧電振動片32の引出し電極34,34上の各バンプ54,54とボンディングワイヤ61,61で接続されている。
本実施形態の圧電デバイス30は以上のように構成されており、圧電振動片32をパッケージ37の絶縁性基体である第2の基板56に形成した電極部31に対して、硬化状態で弾性の高い、すなわち、比較的柔らかい非導電性接着剤43で固定している。このため、固定状態が圧電振動片32の振動を極端に妨げることがなく、クリスタルインピーダンスを低減することができる。また、電極部31と圧電振動片32とをボンディングワイヤ61で接続するようにし、導電性接着剤で接合していないので、導電性接着剤が電極部どうしを短絡することがない。しかも、圧電振動片32の電極部31には、バンプ54を設けて、ボンディングワイヤ61を接続するようにしているので、超音波がききにくい柔らかな接着剤を使用していても、確実に接続することができる。
したがって、外部からの衝撃により容易に圧電振動片32の接合部が破損せず、かつパッケージ37を小型化しても電極部を短絡させることがない圧電デバイスを提供することができる。
(圧電デバイスの製造方法)
次に、圧電デバイス30の製造方法の実施形態を図4のフローチャートを参照しながら説明する。
先ず、図1および図3で説明した圧電振動片32と蓋体40は、別々に形成しておく。圧電振動片32については、例えば、水晶ウエハをエッチングして、既に説明した形状を形成するとともに、必要な励振電極を形成することで、従来と同様に製造することができるので、詳しい説明は省略する。
また、蓋体40の構造は上述の通りであり、低融点ガラスで形成したり、金属材料として、例えばコバールなどを用いて、従来と同様の方法で作成することができる(ST41)。
ここで、圧電振動片32には、電極形成後(励振電極および引出し電極34,34形成後)に、コンタクトピンを当てて、駆動電圧を印加しながら、周波数をモニタし、励振電極等の金属被覆部に外部からレーザ光を照射して、質量削減方式による周波数調整を行う(ST31)。その後、引出し電極34,34の上にバンプ54,54を形成する(ST32)。
ここで、使用されるバンプは、主として金属バンプであるが、樹脂製のバンプなどを利用することもできる。バンプ54,54として、金属バンプを使用する場合、引出し電極34,34の表面の金属の種類と適合するものとして、この実施形態では、引出し電極をAuメッキで形成したので、金バンプが適している。
金バンプ54,54の形成方法は、メッキ法やスタッドバンプ形成法が利用される。すなわち、メッキ法は各引出し電極34,34上にそれぞれ金属バンプを形成するための金属材料としての金または金合金を形成した後でリフローし、半球状もしくは、複数段を有するバンプを形成する。あるいは蒸着やペースト印刷により形成してもよい。
また、フォトプロセスを利用したメッキ法に限らず、ボールバンプもしくはスタッドバンプにより形成してもよい。すなわち、金ワイヤをキャピラリから露出させた先端に、電気トーチや水素トーチ等で加熱溶融させてボールを形成する。そして、各引出し電極34,34の上に移動させて、熱併用超音波圧着して形成する。
(パッケージの形成工程)
図1および図2で説明したパッケージ37は、例えば、所定の溶液中にセラミックパウダを分散させ、バインダを添加して生成される混練物をシート状の長いテープ形状に成形し、これを所定の長さにカットして得た、所謂グリーンシートを用意する。
グリーンシートは、上述した第1の基板55と、第2の基板56および第3の基板57とを形成するために共通して使用することができる。
これら第1の基板55と、第2の基板56、第3の基板57は、上述した各構造に適合するように成形され、各電極部や導電パターンを形成する。すなわち、第1の基板55となるグリーンシートには、貫通孔39の第1の孔39aを設けるとともに、上述したキャスタレーションの内面や、実装端子41,42に対応して、導電ペースト、例えばタングステンメタライズを塗布する。第2の基板56となるグリーンシートには、貫通孔39の第2の孔39bを設けるとともに、凹部44に対応した成形を行い、上述したキャスタレーションの内面や、電極部31,31に対応して、タングステンメタライズを塗布する。第3の基板57となるグリーンシートには、内部空間Sに対応するように、材料を除去し、上述したキャスタレーションの内面に対応して、タングステンメタライズを塗布する。
成形後に第1ないし第3の基板を積層し、焼成後、タングステンメタライズ上に、ニッケルおよび金メッキを施す(ST11)。なお、パッケージ37の上端には、図2で説明した封止材38を塗布しておく。
(圧電振動片の接合工程)
次に、圧電振動片32をパッケージ37の電極部31の上に接合する(ST12)。この場合、接着剤としては、特に硬化後に比較的弾性の高い非導電性接着剤を使用する。このような接着剤としては、例えば、熱硬化型のシリコン系接着剤を用いることができる。図1ないし図3で説明したように、非導電性接着剤43は、機械的接合を行うだけであり、従来のように、導電性接着剤を用いた電気的接続をともなわないので、その塗布領域は、図1に示す幅方向に分離された電極部31,31に分けて塗布する必要はない。
非導電性接着剤43の塗布領域は、電極部31,31とは関係なく、むしろパッケージ37の内側底面に図1において左端付近の圧電振動片32の基部51が位置すべき領域に、十分な塗布量を適用することができる。このため、従来のように、接着剤の塗布量の不足により接合強度が低下して、耐衝撃性に劣る接合をしてしまうことが有効に防止される。また、接着剤の塗布量が多いために、電極部31,31を短絡させてしまうこともあわせて防止される。
(電気的接続工程)
次いで、マウント剤としての非導電性接着剤43を加熱して硬化させ(ST13)、続いて、ワイヤボンディング(ST14)を行う。
例えば、図5(a)に示すように、金ワイヤ72をキャピラリ71から露出させる。この状態で、金ワイヤ72の先端に、図示しない電気トーチや水素トーチ等で加熱を行い、溶融させてイニシャルボール73を形成する。このイニシャルボールを図1および図2で示した電極部31の延長部31a,31aの上面に押し当てて、熱併用超音波圧着する(ファースト)。次いで、図5(b)に示すように、キャピラリ71を移動させて、金ワイヤ72を引き回し、もしこのまま、図5(c)に示すように、引出し電極34上に超音波圧着(セカンド)しようとすると、その圧着面72aは矢印で図示するように、例えば、半月もしくは三日月状の小さな面積となってしまう。
ここで、圧電振動片32の引出し電極34には次のような問題がある。すなわち、圧電振動片32は、比較的弾性の高い非導電性接着剤43により接合されているため、キャピラリ71から伝えられる超音波が吸収されて、その効果が減殺されて、ボンディングしにくい。また、一般に、圧電振動片32に形成される引出し電極34の金の膜厚は、700ないし800オングストローム程度であり、きわめて薄く、金ワイヤが着きにくい。そこで、ST32で説明したように、引出し電極34上に予め形成されているバンプ54にセカンドを打つことにより、容易かつ確実にワイヤボンディングを行うことができる。
ワイヤボンディング後においては、パッケージ37に、封止材38を用いて蓋体40を固定する (蓋封止)(ST15)。
(アニール工程)
次に、図2で説明した貫通孔39に金属封止材46を充填する前に、パッケージ37を、気密にしたチャンバー(図示せず)内に収容して、チャンバー内を真空に引き、加熱下で、脱ガスを行う(アニール処理)(ST16)。
これにより、パッケージ37内で、上述した非導電性接着剤43の硬化などに起因するガスが、パッケージの外部に排出される。
(孔封止工程)
次に、たとえば、パッケージ37を裏返して、底面を上方に向けた状態で、図示しない所定の治具にセットし、バルク状態の金属封止材を貫通孔39に載せて、レーザ光を照射し、溶融させて、図2の符号46に示すように貫通孔39内に充填することで、貫通孔39を完全に塞ぎ、パッケージを気密状態で封止する(ST17)。
この工程は、アニール処理工程に続いて、真空雰囲気下で行われる。
次いで、図2で説明したように、外部からレーザ光LBを圧電振動片32の金属被覆部もしくは励振電極の一部に照射して、質量削減方式により周波数調整を行い(ST18)、必要な検査(ST19)を経て、圧電デバイス30が完成する(ST20)。
図6および図7は、上述の実施形態の変形例1を示しており、図6はその概略平面図、図7は図6のC−C線概略断面図である。
これらの図において、上述の実施形態の圧電デバイス30と同一の符号を付した個所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
変形例1に係る圧電デバイス30−1は、上述の圧電デバイス30と比較すると、圧電振動片32とパッケージ37−1の電極部31,31との接続構造が相違している。
すなわち、圧電振動片32の引出し電極34,34には、予めバンプを形成せず、ワイヤボンディングの際に、図5(a)で説明したイニシャルボール73によるバンプを、バンプ54−1,54−1として引出し電極34,34上に形成し(ファースト)、そこからボンディングワイヤ61,61としての金ワイヤを引き回してパッケージ37−1側の電極部31,31上の個所31b,31bにそれぞれセカンドとして圧着する(図5(c)参照)。すなわち、パッケージ37−1の電極部31,31は圧電振動片32と異なり、接着剤で接合されているわけではないので、キャピラリによる十分な圧着力を受けながら、超音波を印加された際に、この超音波の効果を減殺することがない。このため、敢えて電極部31,31側にバンプを形成しなくても確実な電気的接続が可能である。
この場合、図7に示すように、圧電振動片32の引出し電極34上にバンプ54−1を接合した後で、ボンディングワイヤ61を引き回す際には、上方にまず引き回す必要があり、この上方への引き回し分だけ、図示するh1の高さが必要となる。このため、パッケージ37−1は、図2のパッケージ37と比較すると、この距離h1分だけ厚み方向が増大してしまう。しかしながら、この変形例1では、圧電振動片32側に予めバンプを形成する工程(図5のST32)が不要となる点で有利である。なお、電極部31,31は、図2で説明したように延長部を形成してもよいことは勿論である。以上述べた点を除き、変形例1も上述した実施形態の圧電デバイス30と同じ作用効果を発揮することができる。
図8および図9は、上述の実施形態の変形例2を示しており、図8はその概略平面図、図9は図8のE−E線概略断面図である。
これらの図において、上述の実施形態の圧電デバイス30と同一の符号を付した個所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
変形例2に係る圧電デバイス30−2は、上述の圧電デバイス30と比較すると、圧電振動片32とパッケージ37側の電極部31,31との接続構造が相違している。
この圧電デバイス30−2は、パッケージ37側に圧電振動片32を接合するための非導電性接着剤43−1として、硬化状態で比較的弾性の低い接着剤が使用されている。すなわち、この導電性接着剤43−1としては、例えば、合成樹脂成分としてエポキシ系の合成樹脂が含有された比較的硬い接着剤が使用されている。このため、圧電振動片32の引出し電極34,34上には、予めバンプを形成することなく、先ず、パッケージ37側の電極部(延長部31a,31a)にだけイニシャルボールでバンプ53,53を形成し、そのまま各引出し電極34,34の上に移動させて、ボンディングワイヤ61,61をそれぞれ引き回し、所定個所34a,34aにて熱併用超音波圧着する。
この場合、圧電振動片32は、比較的硬い非導電性接着剤43−1で接合されているので、キャピラリによる圧着と、超音波の印加を減殺することなく、確実に電気的接続を行うことができる。したがって、予め圧電振動片32側にバンプを形成する必要がない分、工程が簡単になり、第1の実施形態と同様の作用効果を発揮することができる。
図10および図11は、上述の実施形態の変形例3を示しており、図10はその概略平面図、図11は図10のF−F線概略断面図である。
これらの図において、上述の実施形態の圧電デバイス30と同一の符号を付した個所は共通する構成であるから、重複する説明は省略し、以下、相違点を中心に説明する。
変形例3に係る圧電デバイス30−3は、上述の圧電デバイス30と比較すると、圧電振動片32の構造が相違している。
図10に示されているように、圧電振動片32の基部51は幅方向に張り出すように形成されており、この張り出し部52,52に引出し電極34,34が形成されている。このような張り出し個所にバンプ54,54が予め形成されおり、このバンプ54,54に対して、パッケージ37側の電極部31,31の各延長部31a,31aのバンプ53,53からボンディングワイヤ61,61が引き回されて、接続されている。
したがって、圧電デバイス30−3にあっては、圧電振動片32の振動腕35,36から離れた張り出し部52,52に、引出し電極34,34を形成し、電気的接続と、導電性接着剤43によるパッケージ側への接合を行う構造であるから、振動個所から離れた個所で、電気的接続と、機械的接合を行うため、このような固定構造が、屈曲振動を行う圧電振動片32の振動性能に影響を与えにくい。
その他の作用効果は上述の実施形態の圧電デバイス30と同じである。
図12は、本発明の上述した実施形態に係る圧電デバイスを利用した電子機器の一例としてのデジタル式携帯電話装置の概略構成を示す図である。
図において、送信者の音声を受信するマイクロフォン308及び受信内容を音声出力とするためのスピーカ309を備えており、さらに、送受信信号の変調及び復調部に接続された制御部としての集積回路等でなるCPU(Central Processing Unit)301を備えている。
CPU301は、送受信信号の変調及び復調の他に画像表示部としてのLCDや情報入力のための操作キー等でなる情報の入出力部302や、RAM,ROM等でなる情報記憶手段(メモリ)303の制御を行うようになっている。このため、CPU301には、圧電デバイス30やその他の変形例の圧電デバイスが取り付けられて、その出力周波数をCPU301に内蔵された所定の分周回路(図示せず)等により、制御内容に適合したクロック信号として利用するようにされている。このCPU301に取付けられる圧電デバイス30等は、圧電デバイス30等単体でなくても、圧電デバイス30等と、所定の分周回路等とを組み合わせた発振器であってもよい。
CPU301は、さらに、温度補償水晶発振器(TCXO)305と接続され、温度補償水晶発振器305は、送信部307と受信部306に接続されている。これにより、CPU301からの基本クロックが、環境温度が変化した場合に変動しても、温度補償水晶発振器305により修正されて、送信部307及び受信部306に与えられるようになっている。
このように、制御部を備えたデジタル式携帯電話装置300のような電子機器に、上述した実施形態に係る圧電デバイス30その他の変形例の圧電デバイスを利用することができる。この場合、外部から衝撃を受けても、圧電振動片の接合個所が損傷を受けることがないので、製品の信頼性が向上する。
本発明は上述の実施形態に限定されない。各実施形態の各構成はこれらを適宜組み合わせたり、省略し、図示しない他の構成と組み合わせることができる。
また、この発明は、パッケージや箱状の蓋体に被われるようにして、内部に圧電振動片を収容するものであれば、圧電振動子、圧電発振器等の名称にかかわらず、全ての圧電デバイスに適用することができる。
本発明の圧電デバイスの実施形態を示す概略平面図。 図1のA−A線概略断面図。 図1のB−B線切断端面図。 図1の圧電デバイスの製造方法の実施形態を示すフローチャート。 図4の製造方法における電気的接続工程を説明するための説明図。 本発明の実施形態の圧電デバイスの変形例1に係る圧電デバイスの概略平面図。 図6のC―C線概略断面図。 本発明の実施形態の圧電デバイスの変形例2に係る圧電デバイスの概略平面図。 図8のE―E線概略断面図。 本発明の実施形態の圧電デバイスの変形例3に係る圧電デバイスの概略平面図。 図10のF―F線概略断面図。 本発明の実施形態に係る圧電デバイスを利用した電子機器の一例としてのデジタル式携帯電話装置の概略構成を示す図。 従来の圧電デバイスの一例を示す概略斜視図。 従来の圧電デバイスの他の例を示す概略平面図。
符号の説明
30,30−1,30−2,30−3・・・圧電デバイス、32・・・圧電振動片、35,36・・・振動腕、31・・・電極部、43・・・非導電性接着剤、53,54・・・バンプ、55・・・第1の基板、56・・・第2の基板(絶縁性基体)。

Claims (9)

  1. パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスであって、
    前記圧電振動片が、パッケージ内の絶縁性基体に対して、硬化状態で弾性の低い非導電性接着剤により固定されており、
    かつ前記絶縁性基体に形成した電極部に対して、前記圧電振動片がワイヤボンディングにより接続されている
    ことを特徴とする圧電デバイス。
  2. パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスであって、
    前記圧電振動片が、パッケージ内の絶縁性基体に対して、硬化状態で弾性の高い非導電性接着剤により固定されており、
    かつ前記絶縁性基体に形成した電極部が、前記圧電振動片の電極部に設けたバンプに対して、ワイヤボンディングにより接続されている
    ことを特徴とする圧電デバイス。
  3. 前記圧電振動片が、基部とこの基部から平行に延びる複数の振動腕を備えた音叉型振動片であり、前記各振動腕に形成した励振電極と、前記励振電極と接続されており、前記基部の長さ方向の端部であって幅方向の両端部にそれぞれ形成された引出し電極とを有していて、前記絶縁性基体の前記電極部が、前記圧電振動片の前記基部よりも前記振動腕寄り位置に形成されていることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の圧電デバイス。
  4. 前記基部が、幅方向に張り出すように形成されており、この張り出し個所に前記引出し電極を形成したことを特徴とする請求項3に記載の圧電デバイス。
  5. パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスの製造方法であって、
    前記パッケージを構成する絶縁性基体に対して、圧電振動片を接合する工程と、
    前記圧電振動片の引出し電極と、前記絶縁性基体の電極部とをワイヤボンディングにより電気的接続を行う工程と、
    前記パッケージを蓋体により気密に封止する工程と
    を有しており、
    前記圧電振動片の接合工程において、硬化状態で弾性の低い非導電性接着剤を用いて接合を行う
    ことを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  6. パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスの製造方法であって、
    前記パッケージを構成する絶縁性基体に対して、硬化状態で弾性の高い非導電性接着剤を用いて圧電振動片を接合する工程と、
    前記圧電振動片の引出し電極と、前記絶縁性基体の電極部とをワイヤボンディングにより電気的接続を行う工程と、
    前記パッケージを蓋体により気密に封止する工程と
    を有しており、
    前記電気的接続工程に先行して、前記圧電振動片のボンディングワイヤ接続個所に、あらかじめバンプを形成する
    ことを特徴とする圧電デバイスの製造方法。
  7. 前記電気的接続工程においては、前記絶縁性基体の電極部側に先にボンディングワイヤを接続し、次いで、その後に前記圧電振動片側にボンディングワイヤを接続することを特徴とする請求項5または6のいずれかに記載の圧電デバイスの製造方法。
  8. パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスを利用した携帯電話装置であって、
    前記圧電振動片が、パッケージ内の絶縁性基体に対して、硬化状態で弾性の高い非導電性接着剤により固定されており、
    かつ前記絶縁性基体に形成した電極部が、前記圧電振動片の電極部に設けたバンプに対して、ワイヤボンディングにより接続されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにしたことを特徴とする、携帯電話装置。
  9. パッケージ内に圧電振動片を収容した圧電デバイスを利用した電子機器であって、
    前記圧電振動片が、パッケージ内の絶縁性基体に対して、硬化状態で弾性の高い非導電性接着剤により固定されており、
    かつ前記絶縁性基体に形成した電極部が、前記圧電振動片の電極部に設けたバンプに対して、ワイヤボンディングにより接続されている圧電デバイスにより、制御用のクロック信号を得るようにしたことを特徴とする、電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007243584A (ja) * 2006-03-08 2007-09-20 Kenwood Corp 音響発生装置
JP2009016988A (ja) * 2007-07-02 2009-01-22 Nippon Dempa Kogyo Co Ltd 圧電デバイス及び圧電振動片
JP2011129220A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands Bv ヘッド・ジンバル・アセンブリ及びディスク・ドライブ
CN111952434A (zh) * 2020-07-08 2020-11-17 温州大学 一种封装的压电转换装置及其制作方法

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