JP2004063778A - 固体撮像素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】隣接する画素同士の間で、色のばらつきまたは色のにじみが生じてしまう不都合が抑制された固体撮像素子を提供する。
【解決手段】光電変換素子1の半導体基板10の主表面に対して垂直な方向に位置する空間を取囲むように、金属配線層2、複数の金属プラグ3、金属配線層4、複数の金属プラグ5、金属配線層6、複数の金属プラグ7、および金属配線層8が設けられている。これらの金属部により導光路が形成されている。この導光路は、外部から入射してきた入射光を反射することにより、その入射光が他の光電変換素子へ漏れないように抑制する。
【選択図】 図1
【解決手段】光電変換素子1の半導体基板10の主表面に対して垂直な方向に位置する空間を取囲むように、金属配線層2、複数の金属プラグ3、金属配線層4、複数の金属プラグ5、金属配線層6、複数の金属プラグ7、および金属配線層8が設けられている。これらの金属部により導光路が形成されている。この導光路は、外部から入射してきた入射光を反射することにより、その入射光が他の光電変換素子へ漏れないように抑制する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光電変換素子部を有する固体撮像素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光電変換素子部を有する固体撮像素子が用いられている。以下、従来の光電変換素子部を有する固体撮像素子を説明する。
【0003】
図13は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型のイメージセンサを備えた固体撮像素子の回路構成を示す図である。図13に示すように、固体撮像素子は、単位画素または単位セルCがマトリックス状に配置されている。また、固体撮像素子は、単位セルCの各々が垂直シフトレジスタVSおよび水平シフトレジスタHSに接続されている。
【0004】
各単位セルCは、フォトダイオードPD、転送スイッチM1、リセットスイッチM2、アンプM3および選択スイッチM4を有している。フォトダイオードPDは、入射光を電荷に変換するとともに、変換された電荷を蓄積する光電変換蓄積部に相当する機能を有している。転送スイッチM1は、この変換された電荷をアンプM3へ転送する機能を有している。
【0005】
転送スイッチM1の制御は、垂直シフトレジスタVSからの信号により行なわれる。リセットスイッチM2は、蓄積された電荷を接地電極に流すことにより、フォトダイオードPDをリセットする機能を有している。アンプM3は、電荷の転送によって生成された電気信号の大きさを増幅する機能を有している。選択スイッチM4は、垂直シフトレジスタおよび水平シフトレジスタによって選択された場合に、ソース領域とドレイン領域とが導通して、電気信号を外部へ出力する。
【0006】
なお、転送スイッチM1、リセットスイッチM2、アンプM3および選択スイッチM4の各々は、MOSトランジスタで構成されている。
【0007】
図14は、図13のうち領域Rの具体的構成を示す上面図である。また、図15は、図14における切断線XV−XVにおける断面図である。
【0008】
図14および図15に示すように、P型半導体基板102の表面には、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)法により、形成された素子分離絶縁膜103が形成されている。さらに、P型半導体基板102の表面には、フォトダイオードPD、転送スイッチM1およびリセットスイッチM2が、並んで配置されている。
【0009】
フォトダイオードPDは、P型半導体基板102とN型不純物拡散領域(N型活性領域)104とのPN接合により構成されている。そして、N型不純物拡散領域104の上部(P型半導体基板102の表面近傍)には、P型不純物拡散領域(P型活性領域)105が形成されている。このP型不純物拡散領域105は、P型半導体基板102とN型不純物拡散領域104とのPN接合の空乏層が、P型不純物拡散領域105の下面に到達しないような深さに形成されている。
【0010】
転送スイッチM1は、N型ソース領域104、N型ドレイン領域(N型活性領域:なお、動作中浮遊状態となるときがあるのでFD:Floating Diffusionと表示される)106a、およびゲート電極層108aを有している。N型ソース領域104とN型ドレイン領域106aとは、所定の距離だけ隔離してP型半導体基板102内に形成されている。ゲート電極層108aは、P型半導体基板102内のN型ソース領域104とN型ドレイン領域106aとに挟まれる部分の上側のゲート絶縁層107の上に形成されている。
【0011】
なお、フォトダイオードPDのN型不純物拡散領域104と転送スイッチM1のN型ソース領域104とは同一の領域であり、各素子の観点から別個に呼称しているにすぎない。
【0012】
リセットスイッチM2は、1対のN型ソース/ドレイン領域106aと、ゲート電極層108bとを有している。1対のN型ソース/ドレイン領域106aは、互いに所定の距離を隔てるように半導体基板102の表面に形成されている。ゲート電極層108bは、1対のN型ソース/ドレイン領域106aに挟まれる領域上にゲート絶縁層(図示せず)を介して形成されている。
【0013】
なお、転送スイッチM1のN型ドレイン領域106aと、リセットスイッチM2のN型ソース/ドレイン領域106aの一方とも同一の領域であり、各素子の観点から別個に呼称しているにすぎない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような固体撮像素子においては、フォトダイオードPDのN型不純物領域104のP型半導体基板102の主表面に対して垂直な方向に位置する空間が何ら周囲を囲われていない。そのため、画素としてのフォトダイオードPDに対して入射してきた光全てが、フォトダイオードPDとしてのN型不純物領域104に入射されるというわけではない。すなわち、画素としてのフォトダイオードPDに対して入射してきた光のうち一部の光は、フォトダイオードPDとしてのN型不純物拡散領域104と隣接する他のフォトダイオードPDとしてのN型不純物拡散領域104に入射されてしまう。そのため、互いに隣り合う画素同士の間で、色のばらつき、または、色のにじみが発生してしまうことがある。
【0015】
この発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、隣接する画素同士の間で、色のばらつきまたは色のにじみが生じてしまう不都合が抑制された固体撮像素子を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の局面の固体撮像素子は、半導体基板内に設けられた光電変換素子部と、半導体基板の上側に、半導体基板の主表面に対して垂直方向に延びるように設けられ、半導体基板の主表面に対して入射してきた入射光を反射することにより、入射光を光電変換素子部に導く導光路とを備えている。
【0017】
上記の構成によれば、一の光電変換素子部に入射すべき光が、その一の光電変化素子部の周囲に設けられた他の光電変換素子部に入射されてしまうことが抑制される。その結果、隣接する画素同士の間で、色のばらつきまたは色のにじみが生じてしまう不都合が生じることが抑制される。
【0018】
また、導光路には、金属が用いられていてもよい。
上記の構成によれば、他の素子に用いられる金属配線層または金属プラグと同時に導光路を形成することが可能になる。
【0019】
また、導光路は、半導体基板に対して垂直方向に延びる垂直金属部と、半導体基板に対して平行な方向に延びる水平金属部とを含んでいてもよい。
【0020】
上記の構成によれば、他の素子に用いられる垂直金属部および水平金属部と同時に導光路に用いられる垂直金属部および水平金属部を形成することができる。
【0021】
また、導光路は、管部を有していることが望ましい。
上記の構成によれば、他の光電変換素子部に光を逃すことなく、より確実に特定の光電変換素子部に光を導くことができる。
【0022】
また、管部は、光入射側の開口面積よりも、光電変換素子部側の開口面積が小さいことが望ましい。
【0023】
上記の構成によれば、より多くの光を集光して光電変換素子に導くことが可能になる。
【0024】
また、入射光が外部から光電変換素子部に至るまでの間の部分が、単一の材料により構成されていることが望ましい。
【0025】
上記の構成によれば、入射光が光電変換素子部に至るまでの間の部分が、複数層で形成されている場合に生じる、層同士の界面で生じる光の反射に起因して光が他の光電変換素子の方向へ逃げることが抑制される。
【0026】
また、導光路の内側面は、曲面および複数の鈍角のうち少なくともいずれか一方のみで構成されていることが望ましい。
【0027】
上記の構成によれば、導光路の内側面が、鋭角または直角となっている場合に比較して、導光路の角部での光の反射に基づいて光が他の光電変換素子の方向へ逃げることが抑制される。
【0028】
また、導光路は、半導体基板の主表面に平行な断面においては、内周が正六角形であることが望ましい。
【0029】
上記の構成によれば、半導体基板の主表面と平行な方向における複数の導光路の配置を最も効率的に行うことができる。
【0030】
また、光電変換素子部は、半導体基板の主表面に平行な断面においては、外周が正六角形であることが望ましい。
【0031】
上記の構成によれば、半導体基板の主表面と平行な方向における複数の光電変換素子の配置を最も効率的に行うことができる。
【0032】
本発明の第2の局面の固体撮像素子は、半導体基板内に設けられた光電変換素子部と、半導体基板内において、光電変換素子部の側面側の周囲を囲むように設けられた光反射部とを備えている。
【0033】
上記の構成によれば、一の光電変換素子部に入射した光が、半導体基板内において、その一の光電変換素子部の周囲に設けられた他の光電変換素子部に逃げてしまうことが抑制される。その結果、隣接する画素同士の間で、色のばらつきまたは色のにじみが生じてしまう不都合が生じることが抑制される。なお、光反射部には金属が用いられていてもよい。
【0034】
また、光反射部は、半導体基板の主表面から所定の深さにかけて形成されたトレンチ内に形成されていることが望ましい。
【0035】
上記の構成によれば、素子分離絶縁膜の形成するためのトレンチを利用して光反射部を形成することができるため、半導体基板の主表面に平行な方向の面積を増加させることなく、光反射部を形成することができる。
【0036】
また、光反射部と光電変換部との間には絶縁膜が設けられていることが望ましい。
【0037】
上記の構成によれば、光反射部と光電変換部との間の絶縁性を確保することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図12を用いて、本発明の実施の形態の固体撮像素子を説明する。
【0039】
(実施の形態1)
まず、図1および図2を用いて、実施の形態1の固体撮像素子を説明する。本実施の形態の固体撮像素子は、図1および図2に示すように、半導体基板10の主表面から所定の深さにかけて光電変換素子1が形成されている。図2に示すように、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1の周囲を取囲むように、素子分離絶縁膜9が設けられている。
【0040】
また、素子分離絶縁膜9および半導体基板10の上側には、金属配線層2が設けられている。この金属配線層2は、素子分離絶縁膜9と同様に、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1を取囲むように形成されている。また、金属配線層2の上には、金属プラグ3が複数形成されている。この複数の金属プラグ3は、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1を取囲むように、等間隔で形成されている。また、複数の金属プラグ3の上端それぞれに金属配線層4が接続されている。
【0041】
この金属配線層4は、金属配線層2と同様に、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1を取囲むように形成されている。また、金属配線層4の上には、金属プラグ5が複数形成されている。この複数の金属プラグ5は、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1を取囲むように、等間隔で形成されている。また、複数の金属プラグ5の上端それぞれの上には、金属配線層6が接続されている。
【0042】
金属配線層6は、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1を取囲むように形成されている。また、金属配線層6の上側には、金属プラグ7が複数形成されている。この複数の金属プラグ7は、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1を取囲むように、等間隔で形成されている。また、複数の金属プラグ7それぞれの上端には金属配線層8が接続されている。この金属配線層8は、半導体基板10の主表面に対して垂直な方向から見たときに、光電変換素子1を取囲むように設けられている。
【0043】
上記の構成の本実施の形態の固体撮像素子によれば、金属配線層2、複数の金属プラグ3、金属配線層4、複数の金属プラグ5、金属配線層6、複数の金属プラグ7、および金属配線層8により、半導体基板の主表面に対して垂直な方向に入射してきた光を光電変換素子1に導くための導光路が形成されている。なお、導光路の隙間が極力小さくなるように、複数の金属プラグ3、複数の金属プラグ5、および複数の金属プラグ7同士の間隔が極力狭く、かつ、複数の金属プラグ3、複数の金属プラグ5、および複数の金属プラグ7それぞれの高さが極力低い方が望ましい。
【0044】
この導光路内側面において、入射してきた光が他へ逃げないように反射することにより、光電変換素子1に対して極力多量の光を導く。すなわち、この導光路により、他の光電変換素子へ光電変換素子1に対して入射してきた光が逃げないようにすることができる。その結果、互いに隣り合う画素間同士の間で、色のばらつきまたは色のにじみが発生することが抑制された固体撮像素子が形成される。
【0045】
なお、導光路は、半導体基板10に対して垂直方向に延びる垂直金属部としての金属プラグ3,5,7と、半導体基板10に対して平行な方向に延びる水平金属部としての金属配線層2,4,6,8とを含んでいため、他の素子に用いられる垂直金属部および水平金属部と同時に導光路に用いられる垂直金属部および水平金属部を形成することができる。
【0046】
(実施の形態2)
次に、図3を用いて実施の形態2の固体撮像素子を説明する。本実施の形態の固体撮像素子の構造は、実施の形態1の固体撮像素子とほぼ同様の構造である。本実施の形態の固体撮像素子は、実施の形態1の固体撮像装置において、金属プラグ3の代わりに、金属壁11が設けられている。本実施の形態の固体撮像素子の金属壁11は、図1および図2に示す複数の金属プラグ3と異なり、互いに隣り合う金属プラグ3同士の間の隙間がない。
【0047】
したがって、本実施の形態の固体撮像素子によれば、光電変換素子1に対して入射してきた光が他の光電変換素子へ逃げることがより確実に抑制される。その結果、本実施の形態の固体撮像素子によれば、実施の形態1の固体撮像素子よりも確実に画素同士の間の色のばらつきまたは色のにじみを抑制することが可能となる。
【0048】
(実施の形態3)
次に、図4を用いて実施の形態3の固体撮像素子を説明する。実施の形態3の固体撮像素子の構造は、実施の形態1または実施の形態2の固体撮像素子の構造とほぼ同様である。本実施の形態の固体撮像素子は、実施の形態1の固体撮像素子の金属プラグ3はそのまま用いられているが、実施の形態1の金属プラグ5の代わりに、実施の形態2の金属壁11と同様の金属壁12が用いられている。
【0049】
すなわち、本実施の形態の固体撮像素子構造は、実施の形態1において用いた複数の金属プラグと、実施の形態2において用いた金属壁とが混在した構造となっている。本実施の形態の固体撮像素子においても、実施の形態1および実施の形態2と同様に、固体撮像素子の画素同士の色のばらつきまたは固体撮像素子の色のにじみを抑制することが可能である。
【0050】
(実施の形態4)
次に、図5を用いて、実施の形態4の固体撮像素子を説明する。本実施の形態の固体撮像素子構造は、実施の形態1の固体撮像素子の構造とほぼ同様である。ただし、本実施の形態の固体撮像素子は、金属配線層2の高さが実施の形態1の金属配線層2よりも高くなっていることが実施の形態1の固体撮像素子とは異なる。
【0051】
このような構造とすることにより、実施の形態1において示した固体撮像素子に比較して、より確実に半導体基板10の主表面近傍において、入射光が他の光電変換素子の方へ逃げることを抑制することができる。したがって、本実施の形態の固体撮像素子によれば、より確実に画素同士の間の色のにじみや色のばらつきを抑制することが可能となる。
【0052】
(実施の形態5)
次に、図6を用いて実施の形態5の固体撮像素子を説明する。本実施の形態の固体撮像素子は、図6に示すように、半導体基板10と、半導体基板10の主表面から所定の深さにかけて形成された光電変換素子1と、光電変換素子1を取囲むように形成されたトレンチとが設けられている。また、本実施の形態の固体撮像素子は、トレンチの内側面に沿うように設けられた絶縁膜14と、絶縁膜14が形成する溝内部に埋込まれた金属埋込部15とを備えている。
【0053】
図6においては、本実施の形態の固体撮像素子の断面構造のみを説明するが、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1の周囲を絶縁膜14および金属埋込部5が囲うように形成されている。
【0054】
上記本実施の形態の固体撮像素子によれば、光電変換素子1内に入射した光が、他の光電変換素子の方へ逃げようとしても、金属埋込部15の内側面により反射される。したがって、光電変換素子1内に入射した光が半導体基板10内において他の光電変換素子の方へ逃げることが抑制される。したがって、本実施の形態の固体撮像素子によれば、画素同士の間の色のばらつきまたは色のにじみが抑制される。また、絶縁膜14が、光電変換素子1と金属埋込部15とを絶縁することにより、光電変換素子1と金属埋込部15との間の電気的影響が遮断されている。
【0055】
(実施の形態6)
次に、図7を用いて実施の形態6の固体撮像素子を説明する。本実施の形態の固体撮像素子は、図7に示すように、実施の形態1の固体撮像素子とほぼ同様である。
【0056】
図7に示すように、本実施の形態に固体撮像素子は、半導体基板10の主表面、金属配線層2および金属プラグ3を埋込む絶縁膜21と、金属配線層4を埋込む絶縁膜22と、複数の金属プラグ5を埋込む絶縁膜23と、金属配線層6を埋込む絶縁膜24と、複数の金属プラグ7を埋込む絶縁膜25と、金属配線層8を埋込む絶縁膜26と、金属配線層8の上に形成された絶縁膜27とが設けられている。
【0057】
また、光電変換素子1の上方においては、絶縁膜27、絶縁膜26、絶縁膜25、絶縁膜24、絶縁膜23および絶縁膜22、および絶縁膜21の一部が除去された結果、ホールが形成されている。このホールの内側面には、金属膜17が設けられている。この金属膜17は、半導体基板10の主表面に対して垂直方向に見たときには、光電変換素子1を取囲むように設けられている。
【0058】
本実施の形態の固体撮像素子によれば、金属膜17が設けられているために、光電変換素子1の上方から入射してきた光が、光電変換素子1以外の他の光電変換素子の方へ逃げることが抑制されている。したがって、本実施の形態の固体撮像素子によれば、画素同士の間の色のばらつきまたは色のにじみが抑制される。
【0059】
なお、導光路としての金属膜17は、管状となっているため、他の光電変換素子部に光を逃すことなく、より確実に特定の光電変換素子部に光を導くことができる。
【0060】
また、管状の金属膜17は、光入射側の開口面積よりも、光電変換素子1側の開口面積が小さくなっているため、より多くの光を集光して光電変換素子1に導くことが可能になる。
【0061】
(実施の形態7)
次に、図8を用いて実施の形態7の固体撮像素子を説明する。実施の形態7の固体撮像素子は、図8に示すように、実施の形態6の固体撮像素子とほぼ同様の構造である。ただし、絶縁膜27、絶縁膜26、絶縁膜25、絶縁膜24、絶縁膜23、絶縁膜22、および絶縁膜21に設けられたホールにより、光電変換素子1の上方が剥き出しになっている。また、そのホールには、単一の材料からなる絶縁膜18が埋込まれている。なお、本実施の形態の固体撮像素子においては、ホールの底面において、光電変換素子1の表面が剥き出しになっているが、光電変換素子1の上にいくらかの厚みの絶縁膜21が残存しているような固体撮像素子であってもよい。
【0062】
本実施の形態の固体撮像素子によれば、外部から侵入してくる光の入射経路において、光電変換素子1までの間には、単一の材料から形成された絶縁膜18のみが形成されている。したがって、複数の光の入射経路の複数の層の屈折率の違いから生じる反射が防止される。その結果、本実施の形態の固体撮像素子は、画素同士の間の色のにじみまたは色のばらつきが、従来の固体撮像素子に比較して抑制されている。また、図8においては絶縁膜18を用いたが、その絶縁膜18は、図9に示すシリコン酸化膜19であればなおよい。
【0063】
(実施の形態8)
次に図10を用いて、実施の形態8の固体撮像素子を説明する。実施の形態8の固体撮像素子構造は、図7を用いて説明した実施の形態6の固体撮像素子ならびに図8または図9を用いて説明した実施の形態7の固体撮像素子の構造とほぼ同様である。また、本実施の形態の固体撮像素子は、実施の形態6の固体撮像素子の特徴である金属膜17と、実施の形態7の固体撮像素子の特徴であるシリコン酸化膜19とがともに設けられている。
【0064】
すなわち、絶縁膜27、絶縁膜26、絶縁膜25、絶縁膜24、絶縁膜23、絶縁膜22、および絶縁膜21を除去して形成されたホールには、金属膜17が形成されており、さらに、金属膜17の内側には、単一層からなるシリコン酸化膜19が埋込まれている。
【0065】
したがって、外部から入射した光が光電変換素子に到達するまでの間においては、単一のシリコン膜19が形成されているため、光の屈折率が異なる複数の層が存在することに起因して起こる反射が防止されている。また、金属膜17の内側面で入射してきた光が反射することにより、光電変換素子1に入射すべき光が他の光電変換素子の方向へ逃げてしまうことが抑制されている。
【0066】
(実施の形態9)
次に、図11を用いて実施の形態9の固体撮像素子を説明する。実施の形態9の固体撮像素子の構造は、実施の形態1〜実施の形態8の固体撮像素子の構造とほぼ同様である。しかしながら、金属配線層2が、半導体基板10の主表面に対して垂直な方向から見たときに、直角の角部がないように形成されている。
【0067】
すなわち、図2〜図4において見られた、導光路の内側面が形成する四角形の各角部が面取された状態になっている。その結果、半導体基板10の主表面と平行な断面において、内側面が八角形である金属配線層2が光電変換素子1の周囲を取囲むような構造になっている。このように、光の反射が起こりやすい直角の角部をなくし、鈍角により形成される角部のみにより光電変換素子1を取囲むための内壁を形成することにより、固体撮像素子の画像同士の間の色のばらつきまたは色のにじみがさらに抑制されている。
【0068】
(実施の形態10)
次に、図12を用いて実施の形態10の固体撮像素子を説明する。本実施の形態の固体撮像素子は、半導体基板10の主表面に対して垂直な方向から見たときに、光電変換素子1の外周の形状が正六角形であるとともに、その正六角形の光電変換素子1の周囲を取囲むように外周および内周が正六角形の素子分離絶縁膜2が形成されている。また、半導体基板1の主表面上においては、実施の形態1〜実施の形態9の固体撮像素子の導光路に相当する部分が、内周面および外周面とも半導体基板の主表面に対して垂直な方向から見たときに、正六角形になっている。
【0069】
上記のような構造にすることにより、半導体基板の主表面に平行な方向の画素としての光電変換素子1の配置を最も効率的に行うことができるとともに、光電変換素子1の上方に形成される導光路としての金属配線層2も半導体基板の主表面に平行な方向の配置という観点から見て最も効率的に形成される。したがって、固体撮像素子の半導体基板の主表面に平行な方向の面積を極力小さくすることが可能になる。
【0070】
また、本実施の形態の固体撮像素子においても、導光路としの金属配線層2の内側面が鈍角のみで形成されている。すなわち、導光路の内周面が鋭角または直角の角度を有する部分がない。その結果、図11に示す実施の形態9の固体撮像素子と同様に、直角または鋭角の角部で生じる他の光電変換素子の方へ入射光の漏れが抑制されている。
【0071】
なお、各実施の形態の固体撮像素子の特徴それぞれを適宜組合せて用いても、各実施の形態の固体撮像素子により得られる効果それぞれを得ることは可能である。
【0072】
また、前述の各実施の形態の固体撮像素子の導光路には、金属が用いられているが、金属以外の材質であっても、入射光を反射して光電変換素子に導くことが可能な材料であれば、他の材料であってもよい。また、金属としては、たとえば、タングステンシリサイドなどの材料が考えられる。また、金属配線層は、ゲート配線層であってもよい。また、金属プラブは、コンタクトホールまたはビアホール(スルーホール)であってもよい。また、素子分離絶縁膜は、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)法により形成されたものであっても、トレンチ内に形成されたものであってもよい。
【0073】
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の固体撮像素子の断面構造を説明するための図である。
【図2】図1のII−II線断面を説明するための図である。
【図3】実施の形態2の固体撮像素子の平面構造を説明するための図である。
【図4】実施の形態3の固体撮像素子の平面構造を説明するための図である。
【図5】実施の形態4の固体撮像素子の断面構造を説明するための図である。
【図6】実施の形態5の固体撮像素子の断面構造を説明するための図である。
【図7】実施の形態6の固体撮像素子の断面構造を説明するための図である。
【図8】実施の形態7の固体撮像素子の断面構造を説明するための図である。
【図9】実施の形態7の他の例の固体撮像素子の断面構造を説明するための図である。
【図10】実施の形態8の固体撮像素子の断面構造を説明するための図である。
【図11】実施の形態9の固体撮像素子の平面構造を説明するための図である。
【図12】実施の形態10の固体撮像素子の平面構造を説明するための図である。
【図13】固体撮像素子の回路構成を説明するための図である。
【図14】固体撮像素子の1つの画素部分に着目したときの平面構造を説明するための図である。
【図15】図14のXV−XV線断面を示す図である。
【符号の説明】
1 光電変換素子、2 金属配線層、3 金属プラグ、4 金属配線層、5 金属プラグ、6 金属配線層、7 金属プラグ、8 金属配線層、9 素子分離絶縁膜、10 半導体基板、11,12 金属壁、13 金属埋込部、14 絶縁膜、17 金属膜、18 絶縁膜、19 シリコン酸化膜、21,22,23,24,25,26,27 絶縁膜。
【発明の属する技術分野】
本発明は、光電変換素子部を有する固体撮像素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、光電変換素子部を有する固体撮像素子が用いられている。以下、従来の光電変換素子部を有する固体撮像素子を説明する。
【0003】
図13は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型のイメージセンサを備えた固体撮像素子の回路構成を示す図である。図13に示すように、固体撮像素子は、単位画素または単位セルCがマトリックス状に配置されている。また、固体撮像素子は、単位セルCの各々が垂直シフトレジスタVSおよび水平シフトレジスタHSに接続されている。
【0004】
各単位セルCは、フォトダイオードPD、転送スイッチM1、リセットスイッチM2、アンプM3および選択スイッチM4を有している。フォトダイオードPDは、入射光を電荷に変換するとともに、変換された電荷を蓄積する光電変換蓄積部に相当する機能を有している。転送スイッチM1は、この変換された電荷をアンプM3へ転送する機能を有している。
【0005】
転送スイッチM1の制御は、垂直シフトレジスタVSからの信号により行なわれる。リセットスイッチM2は、蓄積された電荷を接地電極に流すことにより、フォトダイオードPDをリセットする機能を有している。アンプM3は、電荷の転送によって生成された電気信号の大きさを増幅する機能を有している。選択スイッチM4は、垂直シフトレジスタおよび水平シフトレジスタによって選択された場合に、ソース領域とドレイン領域とが導通して、電気信号を外部へ出力する。
【0006】
なお、転送スイッチM1、リセットスイッチM2、アンプM3および選択スイッチM4の各々は、MOSトランジスタで構成されている。
【0007】
図14は、図13のうち領域Rの具体的構成を示す上面図である。また、図15は、図14における切断線XV−XVにおける断面図である。
【0008】
図14および図15に示すように、P型半導体基板102の表面には、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)法により、形成された素子分離絶縁膜103が形成されている。さらに、P型半導体基板102の表面には、フォトダイオードPD、転送スイッチM1およびリセットスイッチM2が、並んで配置されている。
【0009】
フォトダイオードPDは、P型半導体基板102とN型不純物拡散領域(N型活性領域)104とのPN接合により構成されている。そして、N型不純物拡散領域104の上部(P型半導体基板102の表面近傍)には、P型不純物拡散領域(P型活性領域)105が形成されている。このP型不純物拡散領域105は、P型半導体基板102とN型不純物拡散領域104とのPN接合の空乏層が、P型不純物拡散領域105の下面に到達しないような深さに形成されている。
【0010】
転送スイッチM1は、N型ソース領域104、N型ドレイン領域(N型活性領域:なお、動作中浮遊状態となるときがあるのでFD:Floating Diffusionと表示される)106a、およびゲート電極層108aを有している。N型ソース領域104とN型ドレイン領域106aとは、所定の距離だけ隔離してP型半導体基板102内に形成されている。ゲート電極層108aは、P型半導体基板102内のN型ソース領域104とN型ドレイン領域106aとに挟まれる部分の上側のゲート絶縁層107の上に形成されている。
【0011】
なお、フォトダイオードPDのN型不純物拡散領域104と転送スイッチM1のN型ソース領域104とは同一の領域であり、各素子の観点から別個に呼称しているにすぎない。
【0012】
リセットスイッチM2は、1対のN型ソース/ドレイン領域106aと、ゲート電極層108bとを有している。1対のN型ソース/ドレイン領域106aは、互いに所定の距離を隔てるように半導体基板102の表面に形成されている。ゲート電極層108bは、1対のN型ソース/ドレイン領域106aに挟まれる領域上にゲート絶縁層(図示せず)を介して形成されている。
【0013】
なお、転送スイッチM1のN型ドレイン領域106aと、リセットスイッチM2のN型ソース/ドレイン領域106aの一方とも同一の領域であり、各素子の観点から別個に呼称しているにすぎない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような固体撮像素子においては、フォトダイオードPDのN型不純物領域104のP型半導体基板102の主表面に対して垂直な方向に位置する空間が何ら周囲を囲われていない。そのため、画素としてのフォトダイオードPDに対して入射してきた光全てが、フォトダイオードPDとしてのN型不純物領域104に入射されるというわけではない。すなわち、画素としてのフォトダイオードPDに対して入射してきた光のうち一部の光は、フォトダイオードPDとしてのN型不純物拡散領域104と隣接する他のフォトダイオードPDとしてのN型不純物拡散領域104に入射されてしまう。そのため、互いに隣り合う画素同士の間で、色のばらつき、または、色のにじみが発生してしまうことがある。
【0015】
この発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、隣接する画素同士の間で、色のばらつきまたは色のにじみが生じてしまう不都合が抑制された固体撮像素子を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の局面の固体撮像素子は、半導体基板内に設けられた光電変換素子部と、半導体基板の上側に、半導体基板の主表面に対して垂直方向に延びるように設けられ、半導体基板の主表面に対して入射してきた入射光を反射することにより、入射光を光電変換素子部に導く導光路とを備えている。
【0017】
上記の構成によれば、一の光電変換素子部に入射すべき光が、その一の光電変化素子部の周囲に設けられた他の光電変換素子部に入射されてしまうことが抑制される。その結果、隣接する画素同士の間で、色のばらつきまたは色のにじみが生じてしまう不都合が生じることが抑制される。
【0018】
また、導光路には、金属が用いられていてもよい。
上記の構成によれば、他の素子に用いられる金属配線層または金属プラグと同時に導光路を形成することが可能になる。
【0019】
また、導光路は、半導体基板に対して垂直方向に延びる垂直金属部と、半導体基板に対して平行な方向に延びる水平金属部とを含んでいてもよい。
【0020】
上記の構成によれば、他の素子に用いられる垂直金属部および水平金属部と同時に導光路に用いられる垂直金属部および水平金属部を形成することができる。
【0021】
また、導光路は、管部を有していることが望ましい。
上記の構成によれば、他の光電変換素子部に光を逃すことなく、より確実に特定の光電変換素子部に光を導くことができる。
【0022】
また、管部は、光入射側の開口面積よりも、光電変換素子部側の開口面積が小さいことが望ましい。
【0023】
上記の構成によれば、より多くの光を集光して光電変換素子に導くことが可能になる。
【0024】
また、入射光が外部から光電変換素子部に至るまでの間の部分が、単一の材料により構成されていることが望ましい。
【0025】
上記の構成によれば、入射光が光電変換素子部に至るまでの間の部分が、複数層で形成されている場合に生じる、層同士の界面で生じる光の反射に起因して光が他の光電変換素子の方向へ逃げることが抑制される。
【0026】
また、導光路の内側面は、曲面および複数の鈍角のうち少なくともいずれか一方のみで構成されていることが望ましい。
【0027】
上記の構成によれば、導光路の内側面が、鋭角または直角となっている場合に比較して、導光路の角部での光の反射に基づいて光が他の光電変換素子の方向へ逃げることが抑制される。
【0028】
また、導光路は、半導体基板の主表面に平行な断面においては、内周が正六角形であることが望ましい。
【0029】
上記の構成によれば、半導体基板の主表面と平行な方向における複数の導光路の配置を最も効率的に行うことができる。
【0030】
また、光電変換素子部は、半導体基板の主表面に平行な断面においては、外周が正六角形であることが望ましい。
【0031】
上記の構成によれば、半導体基板の主表面と平行な方向における複数の光電変換素子の配置を最も効率的に行うことができる。
【0032】
本発明の第2の局面の固体撮像素子は、半導体基板内に設けられた光電変換素子部と、半導体基板内において、光電変換素子部の側面側の周囲を囲むように設けられた光反射部とを備えている。
【0033】
上記の構成によれば、一の光電変換素子部に入射した光が、半導体基板内において、その一の光電変換素子部の周囲に設けられた他の光電変換素子部に逃げてしまうことが抑制される。その結果、隣接する画素同士の間で、色のばらつきまたは色のにじみが生じてしまう不都合が生じることが抑制される。なお、光反射部には金属が用いられていてもよい。
【0034】
また、光反射部は、半導体基板の主表面から所定の深さにかけて形成されたトレンチ内に形成されていることが望ましい。
【0035】
上記の構成によれば、素子分離絶縁膜の形成するためのトレンチを利用して光反射部を形成することができるため、半導体基板の主表面に平行な方向の面積を増加させることなく、光反射部を形成することができる。
【0036】
また、光反射部と光電変換部との間には絶縁膜が設けられていることが望ましい。
【0037】
上記の構成によれば、光反射部と光電変換部との間の絶縁性を確保することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図12を用いて、本発明の実施の形態の固体撮像素子を説明する。
【0039】
(実施の形態1)
まず、図1および図2を用いて、実施の形態1の固体撮像素子を説明する。本実施の形態の固体撮像素子は、図1および図2に示すように、半導体基板10の主表面から所定の深さにかけて光電変換素子1が形成されている。図2に示すように、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1の周囲を取囲むように、素子分離絶縁膜9が設けられている。
【0040】
また、素子分離絶縁膜9および半導体基板10の上側には、金属配線層2が設けられている。この金属配線層2は、素子分離絶縁膜9と同様に、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1を取囲むように形成されている。また、金属配線層2の上には、金属プラグ3が複数形成されている。この複数の金属プラグ3は、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1を取囲むように、等間隔で形成されている。また、複数の金属プラグ3の上端それぞれに金属配線層4が接続されている。
【0041】
この金属配線層4は、金属配線層2と同様に、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1を取囲むように形成されている。また、金属配線層4の上には、金属プラグ5が複数形成されている。この複数の金属プラグ5は、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1を取囲むように、等間隔で形成されている。また、複数の金属プラグ5の上端それぞれの上には、金属配線層6が接続されている。
【0042】
金属配線層6は、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1を取囲むように形成されている。また、金属配線層6の上側には、金属プラグ7が複数形成されている。この複数の金属プラグ7は、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1を取囲むように、等間隔で形成されている。また、複数の金属プラグ7それぞれの上端には金属配線層8が接続されている。この金属配線層8は、半導体基板10の主表面に対して垂直な方向から見たときに、光電変換素子1を取囲むように設けられている。
【0043】
上記の構成の本実施の形態の固体撮像素子によれば、金属配線層2、複数の金属プラグ3、金属配線層4、複数の金属プラグ5、金属配線層6、複数の金属プラグ7、および金属配線層8により、半導体基板の主表面に対して垂直な方向に入射してきた光を光電変換素子1に導くための導光路が形成されている。なお、導光路の隙間が極力小さくなるように、複数の金属プラグ3、複数の金属プラグ5、および複数の金属プラグ7同士の間隔が極力狭く、かつ、複数の金属プラグ3、複数の金属プラグ5、および複数の金属プラグ7それぞれの高さが極力低い方が望ましい。
【0044】
この導光路内側面において、入射してきた光が他へ逃げないように反射することにより、光電変換素子1に対して極力多量の光を導く。すなわち、この導光路により、他の光電変換素子へ光電変換素子1に対して入射してきた光が逃げないようにすることができる。その結果、互いに隣り合う画素間同士の間で、色のばらつきまたは色のにじみが発生することが抑制された固体撮像素子が形成される。
【0045】
なお、導光路は、半導体基板10に対して垂直方向に延びる垂直金属部としての金属プラグ3,5,7と、半導体基板10に対して平行な方向に延びる水平金属部としての金属配線層2,4,6,8とを含んでいため、他の素子に用いられる垂直金属部および水平金属部と同時に導光路に用いられる垂直金属部および水平金属部を形成することができる。
【0046】
(実施の形態2)
次に、図3を用いて実施の形態2の固体撮像素子を説明する。本実施の形態の固体撮像素子の構造は、実施の形態1の固体撮像素子とほぼ同様の構造である。本実施の形態の固体撮像素子は、実施の形態1の固体撮像装置において、金属プラグ3の代わりに、金属壁11が設けられている。本実施の形態の固体撮像素子の金属壁11は、図1および図2に示す複数の金属プラグ3と異なり、互いに隣り合う金属プラグ3同士の間の隙間がない。
【0047】
したがって、本実施の形態の固体撮像素子によれば、光電変換素子1に対して入射してきた光が他の光電変換素子へ逃げることがより確実に抑制される。その結果、本実施の形態の固体撮像素子によれば、実施の形態1の固体撮像素子よりも確実に画素同士の間の色のばらつきまたは色のにじみを抑制することが可能となる。
【0048】
(実施の形態3)
次に、図4を用いて実施の形態3の固体撮像素子を説明する。実施の形態3の固体撮像素子の構造は、実施の形態1または実施の形態2の固体撮像素子の構造とほぼ同様である。本実施の形態の固体撮像素子は、実施の形態1の固体撮像素子の金属プラグ3はそのまま用いられているが、実施の形態1の金属プラグ5の代わりに、実施の形態2の金属壁11と同様の金属壁12が用いられている。
【0049】
すなわち、本実施の形態の固体撮像素子構造は、実施の形態1において用いた複数の金属プラグと、実施の形態2において用いた金属壁とが混在した構造となっている。本実施の形態の固体撮像素子においても、実施の形態1および実施の形態2と同様に、固体撮像素子の画素同士の色のばらつきまたは固体撮像素子の色のにじみを抑制することが可能である。
【0050】
(実施の形態4)
次に、図5を用いて、実施の形態4の固体撮像素子を説明する。本実施の形態の固体撮像素子構造は、実施の形態1の固体撮像素子の構造とほぼ同様である。ただし、本実施の形態の固体撮像素子は、金属配線層2の高さが実施の形態1の金属配線層2よりも高くなっていることが実施の形態1の固体撮像素子とは異なる。
【0051】
このような構造とすることにより、実施の形態1において示した固体撮像素子に比較して、より確実に半導体基板10の主表面近傍において、入射光が他の光電変換素子の方へ逃げることを抑制することができる。したがって、本実施の形態の固体撮像素子によれば、より確実に画素同士の間の色のにじみや色のばらつきを抑制することが可能となる。
【0052】
(実施の形態5)
次に、図6を用いて実施の形態5の固体撮像素子を説明する。本実施の形態の固体撮像素子は、図6に示すように、半導体基板10と、半導体基板10の主表面から所定の深さにかけて形成された光電変換素子1と、光電変換素子1を取囲むように形成されたトレンチとが設けられている。また、本実施の形態の固体撮像素子は、トレンチの内側面に沿うように設けられた絶縁膜14と、絶縁膜14が形成する溝内部に埋込まれた金属埋込部15とを備えている。
【0053】
図6においては、本実施の形態の固体撮像素子の断面構造のみを説明するが、半導体基板10の主表面に垂直な方向から見たときに、光電変換素子1の周囲を絶縁膜14および金属埋込部5が囲うように形成されている。
【0054】
上記本実施の形態の固体撮像素子によれば、光電変換素子1内に入射した光が、他の光電変換素子の方へ逃げようとしても、金属埋込部15の内側面により反射される。したがって、光電変換素子1内に入射した光が半導体基板10内において他の光電変換素子の方へ逃げることが抑制される。したがって、本実施の形態の固体撮像素子によれば、画素同士の間の色のばらつきまたは色のにじみが抑制される。また、絶縁膜14が、光電変換素子1と金属埋込部15とを絶縁することにより、光電変換素子1と金属埋込部15との間の電気的影響が遮断されている。
【0055】
(実施の形態6)
次に、図7を用いて実施の形態6の固体撮像素子を説明する。本実施の形態の固体撮像素子は、図7に示すように、実施の形態1の固体撮像素子とほぼ同様である。
【0056】
図7に示すように、本実施の形態に固体撮像素子は、半導体基板10の主表面、金属配線層2および金属プラグ3を埋込む絶縁膜21と、金属配線層4を埋込む絶縁膜22と、複数の金属プラグ5を埋込む絶縁膜23と、金属配線層6を埋込む絶縁膜24と、複数の金属プラグ7を埋込む絶縁膜25と、金属配線層8を埋込む絶縁膜26と、金属配線層8の上に形成された絶縁膜27とが設けられている。
【0057】
また、光電変換素子1の上方においては、絶縁膜27、絶縁膜26、絶縁膜25、絶縁膜24、絶縁膜23および絶縁膜22、および絶縁膜21の一部が除去された結果、ホールが形成されている。このホールの内側面には、金属膜17が設けられている。この金属膜17は、半導体基板10の主表面に対して垂直方向に見たときには、光電変換素子1を取囲むように設けられている。
【0058】
本実施の形態の固体撮像素子によれば、金属膜17が設けられているために、光電変換素子1の上方から入射してきた光が、光電変換素子1以外の他の光電変換素子の方へ逃げることが抑制されている。したがって、本実施の形態の固体撮像素子によれば、画素同士の間の色のばらつきまたは色のにじみが抑制される。
【0059】
なお、導光路としての金属膜17は、管状となっているため、他の光電変換素子部に光を逃すことなく、より確実に特定の光電変換素子部に光を導くことができる。
【0060】
また、管状の金属膜17は、光入射側の開口面積よりも、光電変換素子1側の開口面積が小さくなっているため、より多くの光を集光して光電変換素子1に導くことが可能になる。
【0061】
(実施の形態7)
次に、図8を用いて実施の形態7の固体撮像素子を説明する。実施の形態7の固体撮像素子は、図8に示すように、実施の形態6の固体撮像素子とほぼ同様の構造である。ただし、絶縁膜27、絶縁膜26、絶縁膜25、絶縁膜24、絶縁膜23、絶縁膜22、および絶縁膜21に設けられたホールにより、光電変換素子1の上方が剥き出しになっている。また、そのホールには、単一の材料からなる絶縁膜18が埋込まれている。なお、本実施の形態の固体撮像素子においては、ホールの底面において、光電変換素子1の表面が剥き出しになっているが、光電変換素子1の上にいくらかの厚みの絶縁膜21が残存しているような固体撮像素子であってもよい。
【0062】
本実施の形態の固体撮像素子によれば、外部から侵入してくる光の入射経路において、光電変換素子1までの間には、単一の材料から形成された絶縁膜18のみが形成されている。したがって、複数の光の入射経路の複数の層の屈折率の違いから生じる反射が防止される。その結果、本実施の形態の固体撮像素子は、画素同士の間の色のにじみまたは色のばらつきが、従来の固体撮像素子に比較して抑制されている。また、図8においては絶縁膜18を用いたが、その絶縁膜18は、図9に示すシリコン酸化膜19であればなおよい。
【0063】
(実施の形態8)
次に図10を用いて、実施の形態8の固体撮像素子を説明する。実施の形態8の固体撮像素子構造は、図7を用いて説明した実施の形態6の固体撮像素子ならびに図8または図9を用いて説明した実施の形態7の固体撮像素子の構造とほぼ同様である。また、本実施の形態の固体撮像素子は、実施の形態6の固体撮像素子の特徴である金属膜17と、実施の形態7の固体撮像素子の特徴であるシリコン酸化膜19とがともに設けられている。
【0064】
すなわち、絶縁膜27、絶縁膜26、絶縁膜25、絶縁膜24、絶縁膜23、絶縁膜22、および絶縁膜21を除去して形成されたホールには、金属膜17が形成されており、さらに、金属膜17の内側には、単一層からなるシリコン酸化膜19が埋込まれている。
【0065】
したがって、外部から入射した光が光電変換素子に到達するまでの間においては、単一のシリコン膜19が形成されているため、光の屈折率が異なる複数の層が存在することに起因して起こる反射が防止されている。また、金属膜17の内側面で入射してきた光が反射することにより、光電変換素子1に入射すべき光が他の光電変換素子の方向へ逃げてしまうことが抑制されている。
【0066】
(実施の形態9)
次に、図11を用いて実施の形態9の固体撮像素子を説明する。実施の形態9の固体撮像素子の構造は、実施の形態1〜実施の形態8の固体撮像素子の構造とほぼ同様である。しかしながら、金属配線層2が、半導体基板10の主表面に対して垂直な方向から見たときに、直角の角部がないように形成されている。
【0067】
すなわち、図2〜図4において見られた、導光路の内側面が形成する四角形の各角部が面取された状態になっている。その結果、半導体基板10の主表面と平行な断面において、内側面が八角形である金属配線層2が光電変換素子1の周囲を取囲むような構造になっている。このように、光の反射が起こりやすい直角の角部をなくし、鈍角により形成される角部のみにより光電変換素子1を取囲むための内壁を形成することにより、固体撮像素子の画像同士の間の色のばらつきまたは色のにじみがさらに抑制されている。
【0068】
(実施の形態10)
次に、図12を用いて実施の形態10の固体撮像素子を説明する。本実施の形態の固体撮像素子は、半導体基板10の主表面に対して垂直な方向から見たときに、光電変換素子1の外周の形状が正六角形であるとともに、その正六角形の光電変換素子1の周囲を取囲むように外周および内周が正六角形の素子分離絶縁膜2が形成されている。また、半導体基板1の主表面上においては、実施の形態1〜実施の形態9の固体撮像素子の導光路に相当する部分が、内周面および外周面とも半導体基板の主表面に対して垂直な方向から見たときに、正六角形になっている。
【0069】
上記のような構造にすることにより、半導体基板の主表面に平行な方向の画素としての光電変換素子1の配置を最も効率的に行うことができるとともに、光電変換素子1の上方に形成される導光路としての金属配線層2も半導体基板の主表面に平行な方向の配置という観点から見て最も効率的に形成される。したがって、固体撮像素子の半導体基板の主表面に平行な方向の面積を極力小さくすることが可能になる。
【0070】
また、本実施の形態の固体撮像素子においても、導光路としの金属配線層2の内側面が鈍角のみで形成されている。すなわち、導光路の内周面が鋭角または直角の角度を有する部分がない。その結果、図11に示す実施の形態9の固体撮像素子と同様に、直角または鋭角の角部で生じる他の光電変換素子の方へ入射光の漏れが抑制されている。
【0071】
なお、各実施の形態の固体撮像素子の特徴それぞれを適宜組合せて用いても、各実施の形態の固体撮像素子により得られる効果それぞれを得ることは可能である。
【0072】
また、前述の各実施の形態の固体撮像素子の導光路には、金属が用いられているが、金属以外の材質であっても、入射光を反射して光電変換素子に導くことが可能な材料であれば、他の材料であってもよい。また、金属としては、たとえば、タングステンシリサイドなどの材料が考えられる。また、金属配線層は、ゲート配線層であってもよい。また、金属プラブは、コンタクトホールまたはビアホール(スルーホール)であってもよい。また、素子分離絶縁膜は、LOCOS(LOCal Oxidation of Silicon)法により形成されたものであっても、トレンチ内に形成されたものであってもよい。
【0073】
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の固体撮像素子の断面構造を説明するための図である。
【図2】図1のII−II線断面を説明するための図である。
【図3】実施の形態2の固体撮像素子の平面構造を説明するための図である。
【図4】実施の形態3の固体撮像素子の平面構造を説明するための図である。
【図5】実施の形態4の固体撮像素子の断面構造を説明するための図である。
【図6】実施の形態5の固体撮像素子の断面構造を説明するための図である。
【図7】実施の形態6の固体撮像素子の断面構造を説明するための図である。
【図8】実施の形態7の固体撮像素子の断面構造を説明するための図である。
【図9】実施の形態7の他の例の固体撮像素子の断面構造を説明するための図である。
【図10】実施の形態8の固体撮像素子の断面構造を説明するための図である。
【図11】実施の形態9の固体撮像素子の平面構造を説明するための図である。
【図12】実施の形態10の固体撮像素子の平面構造を説明するための図である。
【図13】固体撮像素子の回路構成を説明するための図である。
【図14】固体撮像素子の1つの画素部分に着目したときの平面構造を説明するための図である。
【図15】図14のXV−XV線断面を示す図である。
【符号の説明】
1 光電変換素子、2 金属配線層、3 金属プラグ、4 金属配線層、5 金属プラグ、6 金属配線層、7 金属プラグ、8 金属配線層、9 素子分離絶縁膜、10 半導体基板、11,12 金属壁、13 金属埋込部、14 絶縁膜、17 金属膜、18 絶縁膜、19 シリコン酸化膜、21,22,23,24,25,26,27 絶縁膜。
Claims (13)
- 半導体基板内に設けられた光電変換素子部と、
前記半導体基板の上側に、該半導体基板の主表面に対して垂直方向に延びるように設けられ、該半導体基板の主表面に対して入射してきた入射光を反射することにより、該入射光を前記光電変換素子部に導く導光路とを備えた、固体撮像素子。 - 前記導光路には、金属が用いられた、請求項1に記載の固体撮像素子。
- 前記導光路は、前記半導体基板に対して垂直方向に延びる垂直金属部と、前記半導体基板に対して平行な方向に延びる水平金属部とを含む、請求項1に記載の固体撮像素子。
- 前記導光路は、管部を有する、請求項1に記載の固体撮像素子。
- 前記管部は、光入射側の開口面積よりも、前記光電変換素子部側の開口面積が小さい、請求項4に記載の固体撮像素子。
- 入射光が外部から前記光電変換素子部に至るまでの間の部分が、単一の材料により構成された、請求項1に記載の固体撮像素子。
- 前記導光路の内側面は、曲面および複数の鈍角のうち少なくともいずれか一方のみで構成された、請求項1に記載の固体撮像素子。
- 前記導光路は、前記半導体基板の主表面に平行な断面においては、内周が正六角形である、請求項1に記載の固体撮像素子。
- 前記光電変換素子部は、前記半導体基板の主表面に平行な断面においては、外周が正六角形である、請求項1に記載の固体撮像素子。
- 半導体基板内に設けられた光電変換素子部と、
前記半導体基板内において、前記光電変換素子部の側面側の周囲を囲むように設けられた光反射部とを備えた、固体撮像素子。 - 前記光反射部には金属が用いられた、請求項10に記載の固体撮像素子。
- 前記光反射部は、半導体基板の主表面から所定の深さにかけて形成されたトレンチ内に形成された、請求項10に記載の固体撮像素子。
- 前記光反射部と前記光電変換部との間には絶縁膜が設けられた、請求項10に記載の固体撮像素子。
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