JP2004027490A - 車両用遠隔制御システム及び車両遠隔制御システム用携帯機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】通信制御装置21は、車外送信回路22から車両2の周辺に対して車外起動信号または車外リクエスト信号を出力し、室内送信回路25から車両2の室内に対して室内起動信号または室内リクエスト信号を出力する。また、マイコン27は、各起動信号の出力制御を行うとともに、携帯機11から送信される応答信号及びIDコード信号を受信したことを条件としてドア錠の施解錠制御またはエンジン始動許可制御を行う。携帯機11は、各起動信号を受信すると応答信号を送信し、各リクエスト信号を受信するとIDコード信号を送信する。そして、携帯機11のマイコン17は、室内起動信号を受信すると減衰器13を作動させ、受信回路12の受信感度を低下させる。そして、携帯機11は、車両2の室内でのみ通信制御装置21との相互通信を可能な状態にする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用遠隔制御システム及び該システム用携帯機に係り、詳しくは、携帯機と通信制御装置との相互通信に基づいて車両電装品の制御を行う車両用遠隔制御システム及び車両遠隔制御システム用携帯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、自動車においては、その基本性能や安全性の向上はもとより、その操作性の向上が求められている。従来、こうした操作性の向上を目的として、例えばスマートエントリ機能やスマートイグニッション機能を有する車両用遠隔制御システムが提案されている。スマートエントリ機能とは、車両の所有者(運転者)が車両に近接した際にドア錠を自動的に解錠させ、運転者が車両から離れた際にドア錠を自動的に施錠させる機能である。また、スマートイグニッション機能とは、機械鍵を用いずに、所有者に所持される携帯機に設定されたIDコードと車両側に設定されたIDコードとが一致したときに、エンジンを始動可能な状態とするものである。このため、こうした車両用遠隔制御システムを用いることにより、ドア錠の施解錠を行うための操作や、エンジンを始動する際にキースイッチに機械鍵を挿入及び回動させるといった煩雑な操作が不要となり、車両の操作性が向上される。
【0003】
例えば図9(a)に示すように、従来の車両用遠隔制御システム51は、車両52の所有者によって所持される携帯機53と、車両52内に配設された通信制御装置54とを備えている。
【0004】
同図に示すように、通信制御装置54は、車両52の例えば中央に配設された制御部55と、運転席ドア及び助手席ドアにそれぞれ設けられた車外用送信部56とを備えている。制御部55と各車外用送信部56とは電気的に接続されている。そして、制御部55から車外用送信部56に対して送信信号が出力されたときに、同送信部56から車両周辺の所定領域A11に対して所定周波数の車外リクエスト信号が出力される。また、制御部55は、図示しない室内送信部、受信部及びマイクロコンピュータを備え、車両室内における所定領域A12に対して室内リクエスト信号を出力する。
【0005】
そして、携帯機53は、所定領域A11内に侵入して車外リクエスト信号を受信したとき、または、所定領域A12内に侵入して室内リクエスト信号を受信したときに、所定のIDコードを含む送信信号(IDコード信号)を送信する。なお、携帯機53における車外リクエスト信号の受信領域及びIDコード信号の送信領域は、同図に示す領域A13に設定されている。
【0006】
通信制御装置54は、車外リクエスト信号に応答した携帯機53からのIDコード信号を受信すると、同IDコード信号のIDコードと自身に予め設定されたIDコードとの比較(IDコード照合)を行う。そして、通信制御装置54は、それらIDコード同士が一致したときにドア錠を自動的に解錠させる。また、通信制御装置54は、携帯機53からのIDコード信号を受信できなくなったときにドア錠を自動的に施錠させる。よって、携帯機53の所有者は何ら操作を行うことなくドア錠の施解錠を行うことが可能となり、車両52の操作性が向上する。
【0007】
一方、通信制御装置54は、室内リクエスト信号に応答した携帯機53からのIDコード信号を受信すると、前記同様にIDコード照合を行い、各IDコード同士が一致したときにエンジンを始動可能な状態にする。よって、この状態でインストルメントパネル等に設けられた始動スイッチ等を操作すると、エンジンを始動させることができる。また、通信制御装置54は、携帯機53からのIDコード信号を受信できなくなったときに、エンジンの始動を禁止する。よって、この状態で前記始動スイッチ等を操作してもエンジンを始動させることができなくなる。それゆえ、機械鍵を用いなくても携帯機53の所有者のみがエンジンを始動可能となり、セキュリティレベルの低下を防止しつつ操作性を向上させることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、図9(b)に領域A14で示すように、室内リクエスト信号が車両52の室外にまで出力されてしまうと、携帯機53はその室内リクエスト信号を車外においても受信可能となってしまう。このため、こうした場合に通信制御装置54は、携帯機53が実際には車外に位置しているにもかかわらず、携帯機53が車両室内に位置していると誤判定してしまう。よって、携帯機53が車外に位置していてもエンジンの始動が許可されてしまうといった不都合が生じ、信頼性が低下してしまう。
【0009】
そこで従来では、室内リクエスト信号を出力する室内アンテナ(図示略)に指向性を持たせたり、同リクエスト信号の出力強度を低く抑えたりするなどして、図9(a)に示したように車両室内の出力領域A12のみに室内リクエスト信号を出力させるようにしている。
【0010】
しかしながら、近年では、ハイブリッド車の導入や車両の電子化に伴い、車両室内におけるノイズが増大している。よって、室内リクエスト信号とノイズとのS/N比を良好にするために、同リクエスト信号の出力強度をある程度高くする必要がある。それゆえ、車両室内のみにリクエスト信号を出力させることが困難な場合がある。すなわち、リクエスト信号の出力強度を低くして車両室内のみにリクエスト信号を出力させた場合には、室内リクエスト信号とノイズとのS/N比が悪化し、携帯機53と通信制御装置54との相互通信を良好に行うことができないおそれがある。よって、車両室内のみにリクエスト信号を出力させた場合においても、信頼性が低下してしまう。
【0011】
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、信頼性を向上させることができる車両用遠隔制御システム及び車両遠隔制御システム用携帯機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、携帯機と、その携帯機との相互通信に基づいて車両電装品の制御を行う通信制御装置とを備える車両用遠隔制御システムであって、前記通信制御装置は、車両周辺に対して車外コードを含む第1起動信号を出力する第1出力手段と、車両室内に対して室内コードを含む第2起動信号を出力する第2出力手段と、前記第1起動信号及び第2起動信号の出力制御を行うとともに、前記携帯機から送信される応答信号を受信したことを条件として車両電装品の制御を行う車両制御手段とを備え、前記携帯機は、前記第1起動信号及び第2起動信号を受信する受信手段と、それら起動信号の受信の有無に基づいて前記応答信号の送信制御を行う送信制御手段と、前記第2起動信号を受信したことを条件として前記通信制御装置との通信可能領域を小領域となるように変化させ、車両室内でのみ前記通信制御装置との相互通信を可能な状態にする通信領域可変手段とを備えることを要旨とする。
【0013】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の車両用遠隔制御システムにおいて、前記通信領域可変手段は前記受信手段の受信感度を低下させる減衰器であり、前記送信制御手段は前記通信制御装置から出力された第1リクエスト信号または第2リクエスト信号を受信したことを条件として送信信号を送信させ、前記車両制御手段は、前記第1起動信号に応答して送信された前記携帯機からの応答信号を受信したことを条件として前記第1リクエスト信号を前記第1出力手段から出力させ、前記第2起動信号に応答して送信された前記携帯機からの応答信号を受信したことを条件として前記第2リクエスト信号を前記第2出力手段から出力させる出力制御を行うとともに、前記第1リクエスト信号に応答して前記携帯機から送信された前記送信信号を受信したことを条件としてドア錠を自動的に解錠させ、前記第2リクエスト信号に応答して前記携帯機から送信された前記送信信号を受信したことを条件としてエンジンを始動可能な状態にする電装品制御を行うことを要旨とする。
【0014】
請求項3に記載の発明では、車両に配設される通信制御装置と相互通信を行い、その相互通信に基づいて車両電装品を制御させる車両遠隔制御システム用携帯機であって、前記通信制御装置から車両周辺に対して出力される第1起動信号、または車両室内に対して出力される第2起動信号を受信する受信手段と、それら起動信号の受信の有無に基づいて応答信号の送信制御を行う制御手段と、前記第2起動信号を受信したことを条件として前記通信制御装置との通信可能領域を変化させて該通信可能領域を小さくする通信領域可変手段とを備えることを要旨とする。
【0015】
以下、本発明の「作用」について説明する。
請求項1,3に記載の発明によると、通信制御装置は、第1起動信号または第2起動信号に応答して送信された応答信号を受信することにより、携帯機が車両周辺または車両室内に位置していることを認識可能となる。しかも、携帯機が通信制御装置から出力された第2起動信号を受信すると、同携帯機と通信制御装置との通信領域が小さくなり、携帯機と通信制御装置との相互通信が車両室内でのみ可能となる。このため、携帯機が第2起動信号を受信した後の通信制御装置との相互通信に基づいて車両電装品の制御を行わせるようにすれば、携帯機が車外に位置している場合に、通信制御装置が第2起動信号の出力をトリガとした車両電装品の制御を行ってしまうことはない。
【0016】
請求項2に記載の発明によると、携帯機が通信制御装置から出力された第2起動信号を受信した場合、携帯機の受信感度が低くなって通信制御装置との通信可能領域が小さくなる。そして、携帯機の受信感度が低くなると、携帯機と通信制御装置との相互通信は車両室内でのみ可能となる。このため、携帯機は、車両室内でのみ第2リクエスト信号を受信可能となる。よって、たとえ第2起動信号及び第2リクエスト信号が車外にまで出力され、車外で携帯機が第2起動信号を受信した場合であっても、同携帯機は第2リクエスト信号を受信することはできない。それゆえ携帯機は、第2リクエスト信号に応答した送信信号を送信しない。通信制御装置は、第2リクエスト信号に応答して送信された携帯機からの送信信号を受信したことを条件としてエンジンを始動可能な状態にする。このため、携帯機が車外に位置した状態でエンジンが始動可能となることはない。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図7に基づき詳細に説明する。図1及び図2に示すように、車両用遠隔制御システム1は、車両2の所有者(運転者)によって所持される携帯機11と、車両2内に配設された通信制御装置21とを備えている。
【0018】
携帯機11は、受信手段としての受信回路12、通信領域可変手段としての減衰器13、受信アンテナ14、送信回路15、送信アンテナ16及び送信制御手段としてのマイクロコンピュータ(マイコン)17を備えている。
【0019】
受信回路12には、マイコン17が接続されるとともに、減衰器13を介して受信アンテナ14が接続されている。この受信回路12は、通信制御装置21から出力される起動信号またはリクエスト信号を受信アンテナ14によって受信したときに、その信号をパルス信号に復調してマイコン17に入力する。
【0020】
減衰器13はマイコン17に電気的に接続され、マイコン17から作動信号が出力されているときに作動状態となり、マイコン17から作動信号が出力されていないときに非作動状態となる。そして、作動状態において減衰器13は、受信アンテナ14の受信感度を所定の減衰率で減衰させる。このため、減衰器13の作動状態においては、受信アンテナ14の受信感度が低くなり、通信制御装置21と通信可能な領域が小さくなる。すなわち、減衰器13の作動状態においては、受信回路12の受信感度が低くなった状態となる。詳しくは、減衰器13の非作動状態においては、受信回路12の受信感度が図2(a),(b)に領域A1内で示す領域となる。つまり、この場合には、該領域A1内で携帯機11と通信制御装置21との相互通信が可能となる。これに対し、減衰器13の作動状態においては、受信回路12の受信感度が図2(b)に領域A2で示す領域となる。この領域A2は、携帯機11と通信制御装置21との通信が車両2の室内でのみ通信可能な領域となるように設定されている。よってこの場合には、携帯機11と通信制御装置21との通信が該領域A2内、すなわち車両2の室内のみで可能となる。
【0021】
送信回路15には、送信アンテナ16及びマイコン17が接続されている。この送信回路15は、同マイコン17から出力された応答信号またはIDコード信号を所定周波数(本実施形態では314MHz)の電波に変調し、送信アンテナ16を介して外部に送信する。
【0022】
マイコン17は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAM等からなるCPUユニットである。このマイコン17は、受信回路12から車外起動信号または室内起動信号が入力されると、送信回路15に対して応答信号を出力する。そして、マイコン17は、車外起動信号が入力されたときには減衰器13に対して作動信号を出力せず、室内起動信号が入力されたときには減衰器13に対して作動信号を出力する。このため、室内起動信号が受信回路12によって受信されると、その後、受信回路12の受信感度は低くなる。また、マイコン17は、受信回路12から車外リクエスト信号または室内リクエスト信号が入力されると、所定のIDコードを含む送信信号(IDコード信号)を送信回路15に対して出力する。
【0023】
次に、こうしたマイコン17によって行われる通信制御装置21との通信制御の詳細な処理を図3に示すフローチャートに従って説明する。なお、この処理はマイコン17を構成するROM内に格納されたプログラムに基づいて所定時間毎に繰り返し実行される。また、前記プログラムは、ROM以外のコンピュータ読み出し可能な記録媒体に記録されていてもよい。
【0024】
まず、ステップS1においてマイコン17は、減衰器13を非作動状態にして、受信回路12の受信感度を「標準」に設定する。すなわち、この「標準」状態において受信回路12の受信可能領域は、図2(a),(b)に示した領域A1となる。
【0025】
続くステップS2においてマイコン17は、通信制御装置21から出力される車外起動信号または室内起動信号を受信したか否かを判断する。そしてマイコン17は、起動信号を受信していればステップS3の処理へ移行し、起動信号を受信していなければここでの処理を一旦終了する。
【0026】
ステップS3においてマイコン17は、スタンバイモードとなり、通信制御装置21から出力される車外リクエスト信号または室内リクエスト信号の受信待機状態となる。
【0027】
続くステップS4においてマイコン17は、受信した起動信号に車外コードが含まれているか否かを判断する。そして、起動信号に車外コードが含まれている場合、すなわち車外起動信号を受信した場合、マイコン17はステップS5の処理へ移行する。
【0028】
マイコン17は、ステップS5において送信回路15に対して応答信号を出力し、続くステップS6において制御通信処理を行う。この制御通信処理は、通信制御装置21から出力される車外リクエスト信号を受信したときに前記IDコード信号を出力する処理である。そして、マイコン17は、この通信制御処理が終了するとステップS7において携帯機11が車外に位置していると判定し、ステップS15の処理へ移行する。詳しくは、ステップS7においてマイコン17は、車外リクエスト信号の出力領域A3内に位置していると判定する。そして、ステップS15においてマイコン17はスリープモード(省電力モード)となり、ここでの処理を一旦終了する。
【0029】
また、マイコン17は、ステップS4において、受信した起動信号に車外コードが含まれていない場合、すなわち車外起動信号を受信していない場合、ステップS8の処理へ移行する。
【0030】
ステップS8においてマイコン17は、受信した起動信号に室内コードが含まれているか否かを判断する。そして、該起動信号に室内コードが含まれていないと判断された場合、すなわち、ノイズなどの影響により、起動信号を受信したにもかかわらず同起動信号に車外コードも室内コードも含まれていないと判断された場合、マイコン17はステップS15の処理へ移行する。これに対し、該起動信号に室内コードが含まれている場合、すなわち室内起動信号を受信した場合、マイコン17はステップS9の処理へ移行する。
【0031】
ステップS9においてマイコン17は、送信回路15に対して応答信号を出力してステップS10の処理へ移行する。そして、ステップS10においてマイコン17は、減衰器13に対して作動信号を出力し、受信回路12の受信感度を「低」に設定する。すなわち、マイコン17は、受信回路12の受信可能領域を、図2(b)に示した領域A1から領域A2に縮小させる。
【0032】
続くステップS11においてマイコン17は、前記制御通信処理が正常に行われたか否かを判断する。これにより、マイコン17は、制御通信処理が正常に行われた場合にはステップS12の処理へ移行し、同ステップS12において、携帯機11が室内に位置していると判定する。これに対し、マイコン17は、制御通信処理が正常に行われなかった場合にはステップS13の処理へ移行し、同ステップS13において、携帯機11が室外に位置していると判定する。詳しくは、ステップS13においてマイコン17は、室内起動信号及び室内リクエスト信号の出力領域A4において車外に位置する領域(図8に示す領域A5)に位置していると判断する。
【0033】
続くステップS14においてマイコン17は、減衰器13を非作動状態にして、受信回路12の受信感度を「標準」に設定する。そして、マイコン17は、ステップS15の処理を行った後にここでの処理を一旦終了する。
【0034】
一方、通信制御装置21は、第1出力手段としての車外送信回路22と、制御部23とを備えている。図2に示すように、車外送信回路22は、運転席ドア3a及び助手席ドア3bにそれぞれ配設されている。これら車外送信回路22には、第1送信アンテナ24が接続されている。車外送信回路22は、制御部23(詳しくは後記するマイコン27)から出力される車外起動信号または車外リクエスト信号を所定周波数(ここでは134kHz)の電波信号に変換し、その電波信号を、第1送信アンテナ24を介して車両周辺の所定領域に出力する。なお、同図に示すように、本実施形態において車外起動信号または車外リクエスト信号は、運転席ドア3a及び助手席ドア3b周辺の領域A3に出力される。
【0035】
これに対し、制御部23は車両2の中央部近辺に配設され、車外送信回路22と電気的に接続されている。図1に示すように、この制御部23は、第2出力手段としての室内送信回路25、受信回路26及び制御手段としてのマイクロコンピュータ(マイコン)27を備えている。
【0036】
室内送信回路25には、第2送信アンテナ28が接続されている。そして、室内送信回路25は、マイコン27から出力される室内起動信号または室内リクエスト信号を所定周波数(ここでは134kHz)の電波信号に変換し、第2送信アンテナ28を介して出力する。なお、図2に示すように、本実施形態において室内起動信号または室内リクエスト信号は、主として車両室内となり、かつ車両周辺を含む領域A4に出力される。
【0037】
受信回路26は、携帯機11から送信された応答信号またはIDコード信号を、受信アンテナ29を介して受信する。そして、受信回路26は、該応答信号またはIDコード信号をパルス信号に復調するとともに、その信号をマイコン27に対して出力する。
【0038】
マイコン27は、具体的には図示しないCPU、ROM、RAMからなるCPUユニットであり、不揮発性のメモリ27aを備えている。そして、メモリ27aには、予め設定された所定のIDコードが記録されている。このマイコン27は、車外送信回路22に対して車外起動信号または車外リクエスト信号を出力し、室内送信回路25に対して室内起動信号または室内リクエスト信号を出力する。
【0039】
また、マイコン27には、ドアカーテシスイッチ31、ドアロック駆動装置32及びエンジン始動装置33が電気的に接続されている。ドアカーテシスイッチ31は、運転席ドア3aや助手席ドア3bなど車両2の各ドアにそれぞれ設けられたスイッチであり、対応するドアの開閉状態の検出に用いられる。ドアロック駆動装置32は、ドア錠を施解錠するアクチュエータを備え、入力された電気信号に基づいて同アクチュエータの駆動制御を行う装置である。また、エンジン始動装置33は、セルモータ(図示略)の駆動制御を行う装置であり、マイコン27から駆動許可信号が入力されたときにセルモータの駆動を許可する。
【0040】
そして、車外起動信号に応答して携帯機11から送信された応答信号が受信回路26によって受信された場合、マイコン27は、車外送信回路22に対して車外リクエスト信号を出力する。これに対し、室内起動信号に応答して携帯機11から送信された応答信号が受信回路26によって受信された場合、マイコン27は、室内送信回路25に対して室内リクエスト信号を出力する。
【0041】
また、車外リクエスト信号または室内リクエスト信号に応答して携帯機11から送信されたIDコード信号が受信回路26によって受信された場合、マイコン27は、そのIDコード信号に含まれるIDコードとメモリ27aに記録されたIDコードとの比較(IDコード照合)を行う。そして、マイコン27は、それらIDコード同士が一致したとき、IDコード信号が車外リクエスト信号に応答したものであれば、ドアロック駆動装置32に対して解錠の旨を示す駆動信号(解錠駆動信号)を出力してドア錠を解錠させる。また、マイコン27は、該IDコード信号を受信できなくなると、ドアロック駆動装置32に対して施錠の旨を示す駆動信号(施錠駆動信号)を出力してドア錠を施錠させる。これに対し、マイコン27は、IDコード信号が室内リクエスト信号に応答したものであれば、エンジン始動装置33に対して駆動許可信号を出力する。このため、セルモータの駆動が可能な状態となる。換言すれば、室内リクエスト信号に応答して送信されたIDコード信号を通信制御装置21によって受信されると、エンジン始動許可状態となる。
【0042】
次に、こうしたマイコン27によって行われる携帯機11との通信制御の詳細な処理を図4及び図5に示すフローチャートに従って説明する。なお、この処理はマイコン27を構成するROM内に格納されたプログラムに基づいて所定時間毎に繰り返し実行される。また、前記プログラムは、ROM以外のコンピュータ読み出し可能な記録媒体に記録されていてもよい。
【0043】
図4に示すように、まずステップS21においてマイコン27は、車外送信回路22に対して車外起動信号を出力する。このため、車両2の周辺の領域A3に対して車外起動信号が出力される。
【0044】
続くステップS22においてマイコン27は、車外起動信号に応答して送信される携帯機11からの応答信号を受信したか否かを判断する。これにより、マイコン27は、応答信号を受信したときにステップS23の処理へ移行し、応答信号を受信していないときにここでの処理を一旦終了する。
【0045】
ステップS23においてマイコン27は、車外送信回路22に対して車外リクエスト信号を出力する。このため、前記領域A3に対して車外リクエスト信号が出力される。
【0046】
続くステップS24においてマイコン27は、車外リクエスト信号に応答して送信される携帯機11からのIDコード信号を受信したか否かを判断する。これにより、マイコン27は、IDコード信号を受信したときにステップS25の処理へ移行し、同ステップS25において前記IDコード照合を行って各IDコード同士が一致するか否かを判断する。そして、マイコン27は、ステップS24においてIDコード信号を受信できないとき、またはステップS25において各IDコード同士が一致しないときには、ステップS26の処理へ移行する。
【0047】
ステップS26においてマイコン27は、各ドアのドア錠が解錠状態か否かを判断する。そして、マイコン27は、ドア錠が解錠状態であればステップS27の処理へ移行し、同ステップS27においてドアロック駆動装置32に対して施錠駆動信号を出力する。このため、ドアロック駆動装置32は、施錠駆動信号に基づいてドア錠を施錠させる。そして、マイコン27はここでの処理を一旦終了する。
【0048】
一方、マイコン27は、ステップS25において各IDコード同士が一致したときにはステップS28の処理へ移行する。そして、ステップS28においてマイコン27は、各ドアのドア錠が施錠状態か否かを判断する。これにより、マイコン27は、ドア錠が施錠状態であればステップS29の処理へ移行し、同ステップS29においてドアロック駆動装置32に対して解錠駆動信号を出力してステップS30の処理に移行する。このため、ドアロック駆動装置32は、解錠駆動信号に基づいてドア錠を解錠させる。また、マイコン27は、ステップS28においてドア錠が解錠状態であれば、ステップS29の処理を行わずにステップS30の処理へ移行する。
【0049】
ステップS30においてマイコン27は、ドアカーテシスイッチ31がON・OFF操作されたか否かを判断する。すなわちマイコン27は、ドアが開閉操作されたか否かを判断する。そして、マイコン27は、ドアカーテシスイッチ31がON・OFF操作されていないときにここでの処理を一旦終了する。これに対し、マイコン27は、ドアカーテシスイッチ31がON・OFF操作されていれば図5に示すステップS31の処理へ移行する。
【0050】
ステップS31においてマイコン27は、室内送信回路25に対して室内起動信号を出力する。このため、車両室内を主とした前記領域A4に対して室内起動信号が出力される。
【0051】
続くステップS32においてマイコン27は、室内起動信号に応答して送信される携帯機11からの応答信号を受信したか否かを判断する。これにより、マイコン27は、応答信号を受信したときにステップS33の処理へ移行し、応答信号を受信していないときにここでの処理を一旦終了する。
【0052】
ステップS33においてマイコン27は、室内送信回路25に対して室内リクエスト信号を出力する。このため、前記領域A4に対して室内リクエスト信号が出力される。
【0053】
続くステップS34においてマイコン27は、室内リクエスト信号に応答して送信される携帯機11からのIDコード信号を受信したか否かを判断する。これにより、マイコン27は、IDコード信号を受信したときにステップS35の処理へ移行し、同ステップS35において前記IDコード照合を行って各IDコード同士が一致するか否かを判断する。そして、マイコン27は、ステップS34においてIDコード信号を受信できないとき、またはステップS35において各IDコード同士が一致しないときにはここでの処理を一旦終了する。これに対し、ステップS35において各IDコード同士が一致した場合、マイコン27はステップS36の処理へ移行する。
【0054】
ステップS36においてマイコン27は、エンジン始動装置33に対して始動許可信号を出力する。このため、エンジン始動が可能な状態となる。
ステップS37においてマイコン27は、ドアカーテシスイッチ31がON・OFF操作されたか否かを判断する。そして、マイコン27は、ドアカーテシスイッチ31がON・OFF操作されていればここでの処理を一旦終了する。これに対し、マイコン27は、ドアカーテシスイッチ31がON・OFF操作されていなければ、再びステップS31の処理へ移行する。
【0055】
次に、このように構成された車両用遠隔制御システム1の動作態様を図6及び図7に示すシーケンスチャートに従って説明する。
図6にP1で示すように、携帯機11は初期状態においてスリープ状態(省電力モード)となっており、受信回路12の受信感度は「標準」(減衰器13が非作動状態)となっている。このため、携帯機11の受信可能領域は、図2(a)に示した領域A1となる。
【0056】
一方、通信制御装置21は、T1で示すように、まず図2(a)に示した車両2の周辺の領域A3に対して車外起動信号を出力する。
そして、同図に示すように、携帯機11が領域A3内に侵入して車外起動信号を受信すると、P2で示すように携帯機11はスタンバイ状態となり、P3で示すように応答信号を送信する。通信制御装置21は、この応答信号を受信すると、T2で示すように領域A3に対して車外リクエスト信号を出力する。そして、携帯機11は、この車外リクエスト信号を受信すると、P4で示すようにIDコード信号を送信し、スリープ状態となる。通信制御装置21は、IDコード信号を受信すると前記IDコード照合を行い、T3で示すように各IDコード同士が一致したときにドア錠を解錠させる。
【0057】
このため、携帯機11の所有者は、車両2に対して近接または離間するだけで、何ら操作を行うことなくドア錠の施解錠を行うことが可能となる。
その後、通信制御装置21は、T4で示すようにドアの開閉が行われてドアカーテシスイッチ31のON・OFF操作が行われたことを検出すると、T5で示すように室内起動信号を出力する。詳しくは、通信制御装置21は、図2(a)に示した領域A4に対して室内起動信号を出力する。
【0058】
そして、携帯機11が該領域A4内に侵入して室内起動信号を受信すると、P6で示すように携帯機11はスタンバイ状態となり、P7で示すように応答信号を出力する。また、P8で示すように携帯機11は、減衰器13を作動させて受信回路12の受信感度を「低」に設定する。すなわち、携帯機11の受信可能領域は、図2(b)で示した領域A2となる。
【0059】
通信制御装置21は、この応答信号を受信すると、T6で示すように領域A4に対して室内リクエスト信号を出力する。そして、図2(b)に示すように携帯機11が車両室内に侵入して車外リクエスト信号を受信すると、携帯機11は、P9で示すようにIDコード信号を送信する。また、携帯機11は、P10で示すように、減衰器13を非作動状態にして受信回路12の受信感度を「標準」に設定した後、スリープ状態となる。
【0060】
一方、通信制御装置21は、IDコード信号を受信すると前記IDコード照合を行い、T7で示すように各IDコード同士が一致したときにエンジンの始動を可能な状態にする。このため、携帯機11の所有者が車両2の室内に侵入したときにのみエンジンが始動可能な状態になる。つまり、携帯機11の所有者以外の者によるエンジン始動が禁止される。
【0061】
また、図8に斜線で示すように、室内起動信号及び室内リクエスト信号の出力領域A4において、室内信号が車外に出力される領域A5内に携帯機11が位置する場合、携帯機11は室内起動信号を受信可能ではあるが、室内リクエスト信号を受信することはできない。つまり、携帯機11は、室内起動信号を受信するまでは受信回路12の受信感度が「標準」状態であるため、同起動信号を受信可能となる。しかし、室内起動信号を受信した後に受信回路12の受信感度が「低」状態となるため、その後に出力された室内リクエスト信号を受信不能となる。よって、携帯機11は、図7にP11で示すように室内リクエスト信号を受信できない場合にはIDコード信号を送信しないため、T8で示すように通信制御装置21は、エンジン始動を不能にする。つまり、室内起動信号及び室内リクエスト信号の出力領域A4内に携帯機11が位置している場合であっても、携帯機11が車外に位置している際にはエンジン始動が不能となる。
【0062】
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)携帯機11が通信制御装置21から出力された室内起動信号を受信した場合、携帯機11の受信回路12の受信感度が低くなって通信制御装置21との通信可能領域が小さくなる。そして、受信回路12の受信感度が低くなると、携帯機11と通信制御装置21との相互通信は車両2の室内でのみ可能となる。このため、携帯機11は、車両室内でのみ室内リクエスト信号を受信可能となる。よって、たとえ室内起動信号及び室内リクエスト信号が車外にまで出力され、該信号の車外における出力領域A5で携帯機11が室内起動信号を受信した場合であっても、同携帯機11は室内リクエスト信号を受信することはできない。それゆえ携帯機11は、室内リクエスト信号に応答したIDコード信号を送信しない。通信制御装置21は、室内リクエスト信号に応答して送信された携帯機11からのIDコード信号を受信したことを条件としてエンジンを始動可能な状態にする。このため、S/N比を向上させるために室内リクエスト信号を車外にまで出力させた場合であっても、携帯機11が車外に位置した状態でエンジンが始動可能となるといった不都合を解消することができる。よって、車両用遠隔制御システム1の信頼性を確実に向上させることができる。
【0063】
(2)通信領域可変手段として減衰器13を用い、携帯機11の受信感度を低下させることにより、携帯機11と通信制御装置21との通信可能領域を小さくするようにしている。このため、通信領域可変手段として増幅器を用いた場合に比べて、回路構成が単純になるとともに通信可能領域の可変制御を容易に行うことができる。
【0064】
(3)通信制御装置21は、起動信号に基づく携帯機11との相互通信が確立された後、リクエスト信号に基づく携帯機11との相互通信が確立されたときに車両電装品の制御(本実施形態ではドア錠の施解錠制御及びエンジン始動許可制御)を行うようになっている。すなわち、携帯機11と通信制御装置21との間で、2段階の相互通信が確立されたときに車両電装品の制御を行うようになっている。このため、携帯機11と通信制御装置21との相互通信の信頼性を向上させることができる。
【0065】
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 前記実施形態では、減衰器13を用いて受信回路12(受信アンテナ14)の受信感度を変化させるようになっている。しかし、減衰器13を増幅器に変更し、その増幅器を用いて受信回路12の受信感度を変化させるようにしてもよい。
【0066】
・ 前記実施形態では、携帯機11の受信回路12と受信アンテナ14との間に減衰器13を設け、受信回路12の受信感度を低下させることによって携帯機11と通信制御装置21との通信可能領域を変化させるようになっている。しかし、これに限らず、携帯機11の送信回路15と送信アンテナ16との間に減衰器を設け、送信アンテナ16から送信される応答信号及びIDコード信号の送信強度を低下させることによって携帯機11と通信制御装置21との通信可能領域を変化させるようにしてもよい。また、送信回路15と送信アンテナ16との間に増幅器を設け、送信アンテナ16から送信される応答信号及びIDコード信号の送信強度を高めることによって携帯機11と通信制御装置21との通信可能領域を変化させるようにしてもよい。
【0067】
・ 前記実施形態において携帯機11のマイコン17は、図3のフローチャートに示したステップS7及びステップS13において携帯機11が車外に位置すると判定し、ステップS12において携帯機11が室内に位置すると判定するようになっている。しかし、携帯機11のマイコン17は、こうした携帯機11の位置判定を必ずしも認識する必要がなく、これらステップS7,S12,S13の処理を省略してもよい。
【0068】
・ 前記実施形態では、携帯機11の受信感度を変化させることによって携帯機11と通信制御装置21との通信可能領域を変化させるようになっている。しかし、例えば通信制御装置21の受信回路26と受信アンテナ29との間に減衰器を設け、通信制御装置21の受信感度を変化させて該通信可能領域を変化させるようにしてもよい。
【0069】
・ 前記実施形態において通信制御装置21は、車外送信回路22、室内送信回路25、第1送信アンテナ24及び第2送信アンテナ28を備えている。しかし、車外送信回路22及び第1送信アンテナ24を省略し、室内送信回路25及び第2送信アンテナ28から車外起動信号及び車外リクエスト信号を出力させるようにしてもよい。すなわち、車外に位置する携帯機11と通信制御装置21との相互通信と、室内に位置する携帯機11と通信制御装置21との相互通信とを、室内送信回路25及び第2送信アンテナ28によって行わせるようにしてもよい。この場合、室内送信回路25は、第1出力手段及び第2出力手段として機能する。
【0070】
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1) 請求項1に記載の車両用遠隔制御システムにおいて、前記通信領域可変手段は、前記応答信号の送信強度を低くする減衰器であること。
【0071】
(2) 請求項1,2、技術的思想(1)のいずれか1項に記載の車両用遠隔制御システムにおいて、前記携帯機は、前記通信制御装置との相互通信に基づき、車両に対する自身の位置を認識する認識手段を備えていること。
【0072】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1,2に記載の発明によれば、車両用遠隔制御システムの信頼性を向上させることができる。
【0073】
請求項3に記載の発明によれば、車両用遠隔制御システム用携帯機の信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の車両用遠隔制御システムの概略構成を示すブロック図。
【図2】(a),(b)は、同実施形態の車両用遠隔制御システムを搭載した車両の平面図。
【図3】同実施形態の携帯機によって行われる処理を示すフローチャート。
【図4】同実施形態の通信制御装置によって行われる処理を示すフローチャート。
【図5】同実施形態の通信制御装置によって行われる処理を示すフローチャート。
【図6】同実施形態の車両用遠隔制御システムの動作態様を示すシーケンスチャート。
【図7】同実施形態の車両用遠隔制御システムの動作態様を示すシーケンスチャート。
【図8】同実施形態の車両用遠隔制御システムを搭載した車両の平面図。
【図9】(a),(b)は、従来の車両用遠隔制御システムを搭載した車両の平面図。
【符号の説明】
1…車両用遠隔制御システム、2…車両、11…携帯機、12…受信手段としての受信回路、13…通信領域可変手段としての減衰器、17…送信制御手段としてのマイクロコンピュータ(マイコン)、21…通信制御装置、22…第1出力手段としての車外送信回路、23…制御部、25…第2出力手段としての室内送信回路、27…車両制御手段としてのマイクロコンピュータ(マイコン)、32…車両電装品としてのドアロック駆動装置、33…車両電装品としてのエンジン始動装置。
Claims (3)
- 携帯機と、その携帯機との相互通信に基づいて車両電装品の制御を行う通信制御装置とを備える車両用遠隔制御システムであって、
前記通信制御装置は、車両周辺に対して車外コードを含む第1起動信号を出力する第1出力手段と、車両室内に対して室内コードを含む第2起動信号を出力する第2出力手段と、前記第1起動信号及び第2起動信号の出力制御を行うとともに、前記携帯機から送信される応答信号を受信したことを条件として車両電装品の制御を行う車両制御手段とを備え、
前記携帯機は、前記第1起動信号及び第2起動信号を受信する受信手段と、それら起動信号の受信の有無に基づいて前記応答信号の送信制御を行う送信制御手段と、前記第2起動信号を受信したことを条件として前記通信制御装置との通信可能領域を小領域となるように変化させ、車両室内でのみ前記通信制御装置との相互通信を可能な状態にする通信領域可変手段とを備えることを特徴とする車両用遠隔制御システム。 - 前記通信領域可変手段は前記受信手段の受信感度を低下させる減衰器であり、前記送信制御手段は前記通信制御装置から出力された第1リクエスト信号または第2リクエスト信号を受信したことを条件として送信信号を送信させ、
前記車両制御手段は、前記第1起動信号に応答して送信された前記携帯機からの応答信号を受信したことを条件として前記第1リクエスト信号を前記第1出力手段から出力させ、前記第2起動信号に応答して送信された前記携帯機からの応答信号を受信したことを条件として前記第2リクエスト信号を前記第2出力手段から出力させる出力制御を行うとともに、前記第1リクエスト信号に応答して前記携帯機から送信された前記送信信号を受信したことを条件としてドア錠を自動的に解錠させ、前記第2リクエスト信号に応答して前記携帯機から送信された前記送信信号を受信したことを条件としてエンジンを始動可能な状態にする電装品制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の車両用遠隔制御システム。 - 車両に配設される通信制御装置と相互通信を行い、その相互通信に基づいて車両電装品を制御させる車両遠隔制御システム用携帯機であって、
前記通信制御装置から車両周辺に対して出力される第1起動信号、または車両室内に対して出力される第2起動信号を受信する受信手段と、それら起動信号の受信の有無に基づいて応答信号の送信制御を行う制御手段と、前記第2起動信号を受信したことを条件として前記通信制御装置との通信可能領域を小領域となるように変化させ、車両室内でのみ前記通信制御装置との相互通信を可能な状態にする通信領域可変手段とを備えることを特徴とする車両遠隔制御システム用携帯機。
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