JP2003344833A - 投射型カラー表示装置 - Google Patents
投射型カラー表示装置Info
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Abstract
ール方式の投射型カラー表示装置を提供する。 【解決手段】 スリット21,22,23の幅をプリズ
ム9〜11の回転角度θに応じて変動させることによ
り、ライトバルブ16上の照明領域の移動速度差による
明るさムラを除去する。すなわち、光の入射方向に対し
てプリズムの1の面が垂直になる角度を0度、時間を
t、光の入射進行方向に対するプリズムの回転角度をθ
度とするとき、ライトバルブ16上の照明領域の位置座
標f(θ)の移動速度はその時間微分df(θ)/dt
で表される。このときプリズムの回転角度が45度のと
きのスリット幅に対する、回転角度θ度のときのスリッ
ト幅の比W(θ)が、 W(θ)=df(θ)/dt÷df(45)/dt となるようにスリット幅を変動させれば画面上での明る
さムラは除去することができる。
Description
装置、より詳細には、R,G,Bの三原色光の照明領域
が移動しながら常に液晶パネルを照射することによって
カラー表示を行うしカラースクロール方式の投射型カラ
ー表示装置に関する。
画像表示方式には、大きく分けて、R(赤),G
(緑),B(青)の三原色に対応した3枚の液晶パネル
を用いる3板式と、1枚の液晶パネルを用いる単板式が
ある。単板式は、R,G,Bの三原色に対応した専用画
素を備えた液晶パネルを使用する「専用画素方式」と、
各画素を時分割で三原色に共用してフルカラー表示を行
う「共用画素方式」の2種類に分けられる。「共用画素
方式」は、R,G,Bの三原色に対応した専用画素を備
えた液晶パネルを使用する「専用画素方式」に比較し
て、1/3の画素数で同じ解像度を得ることができると
いう長所がある。従って、この「共用画素方式」は、画
素数の少ない低価格の液晶パネルを使用することができ
ることから、製品コストを低減することができる。
は、ライトバルブである液晶パネル全面に対し、時分割
で順次R,G,Bの光を投影するカラーフィールドシー
ケンシャル方式と、R,G,Bの三原色の光を色毎に液
晶パネルの異なる領域に同時に照射し、各照射領域を時
間の経過に伴って移動(スクロール)させるカラースク
ロール方式がある。このカラースクロール方式について
は、特開平4−316296号公報に記載されている。
明するための図で、1/3フレーム分のスクロールの様
子を示すものである。カラースクロール方式では、R,
G,Bの三原色光の照明領域が移動しながら常に液晶パ
ネルを照射しているために、カラーフィールドシーケン
シャル方式に比べて高い光利用効率を得ることができ、
より明るく鮮明な画像表示を実現することができる利点
がある。
テムは、例えば、“SinglePanel Refl
ective LCD Optics”,J.A.Shi
mizu,IDW99,PP−989−992に記載さ
れている。このカラースクロール方式の光学系は、ラン
プから出射した光束をフライアイレンズ系によってライ
トバルブ上の照明領域に相似した形状に一旦集光させる
集光系と、これをリレーレンズ系によって一定の倍率で
ライトバルブ上に結像させるリレー系によって構成され
ており、光束の集光位置のすぐ後方に四角柱プリズムが
配置されている。このプリズムをスクロール方向に回転
させることによりプリズムガラスの屈折による光軸シフ
トによってライトバルブ上での照明領域スクロールを実
現させており、この方式は、「プリズム回転式カラース
クロール光学系」として一般的に知られている。
置座標fは、プリズムの回転角度θによって、 f(θ)=m・p・cos(θ)[tan(θ)−sin(θ)/{n2−si n2(θ)}1/2] ・・・(1) で表される(1)式に従って移動する。
明する。図9は、プリズム回転式カラースクロール光学
系の作用を説明するための図で、時間の変移に従って回
転するプリズム状態を、図9(A)及び図9(B)に示
すものである。図9において、41はスリット、42は
プリズム、43はリレーレンズ系、44はライトバルブ
である。
系43の倍率であり、図9においては図示しないフライ
アイレンズ系によって集光されてスリット41を経た光
束がm倍でライトバルブ上44に結像することを示す。
またpはプリズム42の厚さであり、プリズム42が例
えば四角柱である場合には、その正方形断面の1辺の長
さに相当する。プリズムは時間tの変移に応じて回転
し、このときの回転角度θは、各速度ωと時間tとによ
ってθ=ωtで表される。
シフト量は、前記文献に記載されているように、 p・cosθ(tanθ−tanθ’) ・・・(2) となる。(2)式において、θ’は屈折率nのプリズム
材料内部の屈折によって曲がる角度で、θとスネルの法
則 n・sinθ=sinθ’ ・・・(3) に従う関係にある。従って、m倍の倍率で結像するライ
トバルブ面では、このm倍の量 m・p・cosθ(tanθ−tanθ’) ・・・(4) だけ照明領域がシフトしている。これをスネルの法則を
用いてθのみの関数として書き直したものが(1)式で
ある。
が一定の角速度ω0で回転する「プリズム回転方式カラ
ースクロール光学系」では、ライトバルブ上の座標fと
時間tは線形の関係にない。従って、プリズムの回転角
度θ(すなわちライトバルブ上の位置f)によって照明
領域の移動速度が異なるという現象が生じてしまう。こ
の現象については特開平8−22006号公報でも触れ
られているが、実用上特に補正が必要なレベルではない
とされている。しかし実際には照明領域移動速度の不均
一は、人間の目が時間平均として見たときライトバルブ
面内の位置毎に明るさが異なる明るさムラの現象として
認識されるため、画像の質劣化を招いてしまう。
プリズムの回転角度を狭める方法を採用できる。すなわ
ち、通常の四角柱プリズムでは、θ=−45°〜45°
の範囲でライトバルブ上の照明領域移動を行っていると
ころを六角柱プリズムを用いることでθ=−30°〜3
0°で照明領域移動を行い、f(θ)のうちのできるだ
け線形に近い部分だけを用いることによってスクロール
の移動速度の差を小さく抑える方法がある。θの範囲を
狭めるためには、プリズムの形状を通常の四角柱よりも
六角,八角など、より面の多い対向平面のある正多角柱
にすることが必要である。
法は、プリズムの大型化および成型性の困難さを伴うた
めに、光学系の大型化やコストアップを招くという問題
があった。このために、六角柱以上の多角柱プリズムを
使用することは困難であり、等速回転の「プリズム回転
方式カラースクロール光学系」での画面内の明るさムラ
を除去することができなかった。
定にも課題があった。原理的なスリット幅Wは、ライト
バルブ44のスクロール方向長さh,倍率mとすると、
カラースクロール照明光学系が3原色で異なる光路を経
てライトバルブを照明する場合、 W=h×m/3 ・・・(5) で求められる。しかしながら、光源や各光学部品の分光
特性のばらつきや機械的な取付精度、プリズム駆動モー
タ(図示省略)の回転ムラ、ライトバルブ44のスクロ
ールバラツキ等の影響によりこの数値は必ずしも最適な
ものではない。しかも、仮にこの数字が決まったとして
も、最適なスリット幅と位置になるように機械的な精度
を求めるには限界がある。
れたものであり、本発明の1つの目的は、スリット幅を
最適化するとともに、画面の明るさのムラを改善したカ
ラースクロール方式の投射型カラー表示装置を提供する
ことにある。本発明の他の目的は、スクロールする照明
領域の画面内移動速度の差による画面の明るさのムラを
改善するプリズム回転方式カラースクロール光学系を比
較的簡単に構成することにある。
と、該光源から出射された光を複数の波長帯域の光に分
離する光分離手段と、該光分離手段で分離されたそれぞ
れの光を変調し画像を形成するライトバルブと、該ライ
トバルブで形成された画像を投射する投射手段と、前記
光分離手段と前記ライトバルブとの間に設けられ前記光
分離手段で分離されたそれぞれの光を前記ライトバルブ
上の異なる領域に照射すべくそれぞれの光の光路を変更
する複数のプリズムと、各該プリズムの直前に配置され
前記ライトバルブ上の照明領域と相似形状の開口を持つ
スリットと、前記ライトバルブ上に照射される光を移動
させるべく各前記プリズムを回転させるプリズム回転手
段とを具備した投射型カラー表示装置において、前記プ
リズムの回転角度に応じて前記スリットの幅を変化させ
るスリット幅変更手段を有することを特徴としたもので
ある。
て、前記プリズムに入射する光の進行方向に対し該プリ
ズムの1の面が垂直になる角度を0度とした場合、前記
スリット幅変更手段は、前記入射する光の進行方向に対
するプリズムの回転角度が−45度から0度までは前記
スリットの幅が単調減少で狭くなるようにし、0度から
45度までは単調増加で広がるようにすることを特徴と
したものである。
て、前記入射する光の進行方向に対し前記プリズムの1
の面が垂直になる角度を0度、時間をt、前記光の進行
方向に対する前記プリズムの回転角度をθ度とし、前記
ライトバルブ上の照明領域の位置座標f(θ)が、 f(θ)=m・p・cos(θ)[tan(θ)−si
n(θ)/{n2−sin2(θ)}1/2] で表され、該照明領域の移動速度がdf(θ)/dtで
表されるとき、前記プリズムの回転角度が45度のとき
のスリット幅と、該回転角度がθ度のときのスリット幅
との比W(θ)が W(θ)=df(θ)/dt÷df(45)/dt で表されることを特徴としたものである。
1の技術手段において、前記複数のプリズムは、それぞ
れ所定角度ずつ回転角度の位相がずれていることを特徴
としたものである。
1の技術手段において、前記スリット幅変更手段は、任
意に初期設定変更を可能としたことを特徴としたもので
ある。
て、前記入射する光の進行方向に対し前記プリズムの1
の面が垂直になる角度を0度としたとき、前記スリット
幅変更手段は、前記回転角度が−45度から0度までは
回転角度に応じて前記スリット幅を狭くなるような制御
をし、0度から45度までは回転角度に応じてスリット
の幅を広くするように制御することを特徴としたもので
ある。
1の技術手段において、前記スリット幅変更手段は、前
記スリット幅を変更するための駆動手段として圧電素子
またはピエゾ素子を用いていることを特徴としたもので
ある。
説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る投射型カ
ラー液晶表示装置の模式図で、図中、1は光源、2はリ
フレクタ、3は第1フライアイレンズ、4は第2フライ
アイレンズ、5は青反射ダイクロイックミラー、6は第
1緑反射ダイクロイックミラー、7,8はコンデンサレ
ンズ、9,10,11はプリズム、12は第2緑反射ダ
イクロイックミラー、13は赤反射ダイクロイックミラ
ー、14,15はリレーレンズ、16はライトバルブ、
17,18はアルミミラー、19は変調回路、20は投
射レンズ、21,22,23はスリットである。
光源である。この白色光源は、キセノンランプや高圧水
銀ランプやメタルハライドランプなどの連続スペクトル
の光源であっても、LED光源のような離散スペクトル
の光源であっても良い。光源1は、放物面形状のリフレ
クタ2の焦点位置に設置され、光源1から発した光束は
概略平行光となってリフレクタ2の出射口前方に位置す
る第1フライアイレンズ3に向けて出射する。
セルを多数配列した形状を有するものであり、各レンズ
セルの形状は、後述するプリズム前方の集光位置におけ
る光束断面形状と相似形状になっている。この第1フラ
イアイレンズ3の各レンズセルは、第2フライアイレン
ズ4の各レンズセルと1対1に対応しており、リフレク
タ2より入射した概略平行光が第2フライアイレンズ4
の対応する各レンズセルの中心付近に焦点を結ぶよう
に、そのレンズ中心や焦点距離などを決めている。
イレンズ4を経た光路は、青反射ダイクロイックミラー
5によって青光路と赤緑光路に分岐し、赤緑光路は、第
1緑反射ダイクロイックミラー6によって緑光路と赤光
路に分岐する。何れの光路に分岐した光束も、各コンデ
ンサレンズ7,8によって、四角柱の各プリズム9,1
0,11の前方に配置された長方形状開口を持つスリッ
ト21,22,23に集光する。
第1フライアイレンズ3の各レンズセルと光学的に共役
な位置関係にある。すなわち、第1フライアイレンズ3
の各レンズセルは、第2のフライアイレンズ4及び各コ
ンデンサレンズ7,8によって一定の倍率で各スリット
21,22,23に結像させられるのである。各スリッ
ト21,22,23に集光した光束は、各プリズム9,
10,11を経て、第2の緑反射ダイクロイックミラー
12および赤反射ダイクロイックミラー13によって同
一光路上に戻しながら、リレーレンズ14,15によっ
てライトバルブ16上に一定の倍率mで結像する。な
お、アルミミラー17,18は、赤光路と青光路を90
°曲げるために用いられている。
回路19によって、スクロールする各色の照明領域に応
じてライトバルブ16を制御することにより、該ライト
バルブ16で制御した透過光束は、投射レンズ20によ
ってスクリーン(図示省略)に投射される。
正方形断面形状の四角柱であり、プリズム回転駆動手段
のプリズム駆動モータ(後述する)に駆動されて回転す
る。このとき、ライトバルブ16上に結像した長方形状
の光束断面は、帯状の照明領域としてスクロールする。
照明領域のライトバルブ16上での位置座標fは、プリ
ズム9〜11の回転角度θに従って前記(1)式のごと
く移動する。プリズム9〜11はそれぞれ一定間隔で回
転角度の位相がずれており、これによりライトバルブ1
6上の各色の照明領域は異なる位置に結像しながら移動
することになる。
ある。この実施の形態における四角柱プリズム9〜11
の場合、照明領域がライトバルブ16上の上端から下端
までスクロールするとき、各プリズム9〜11は、−4
5°から45°まで回転する。すなわち、プリズム9〜
11が1回転(360°)すると、ライトバルブ16上
の照明領域は、4周期でスクロールする。前記(1)式
では、プリズム9〜11の回転角度θがθ=0°のと
き、位置座標f(θ)=0、すなわち、ライトバルブ1
6の中央となり、θ=45°または−45°のときに、
位置座標f(θ)は、ライトバルブ16の上端または下
端となる。
定)の等速度回転としたときこの位置座標f(θ)にθ
=ω0tを代入した式の時間微分df/dtがライトバ
ルブ16上の照明領域の移動速度となる。図2は、ライ
トバルブ16のスクロール方向長さh=15mm,倍率
m=1.5倍,プリズム辺長p=13mm,プリズム屈
折率n=1.72の場合について、移動時間と移動速度
との関係を示す図で、縦軸を移動速度df/dt、横軸
を時間tとして表したグラフを図2(A)に、そのグラ
フの基礎となる計算値を図2(B)に示すものである。
像信号に対して3倍速でスクロールを行っている場合に
は、 ω0=2π/(3×60×4)=282.7(rad/sec) ・・・(6) 回転数にして (ω0/2π)×60=2700(rpm) ・・・(7) となる。このとき、図2に示すように、ライトバルブ1
6上の照明領域の移動速度は、時間tに対して大きく変
動しており、θ=0(ライトバルブ16の中央)で最も
遅く2308(mm/sec)、θ=45°(ライトバ
ルブ16の端)で最も早く3541(mm/sec)と
なっていることが分かる。
ルブ16上を時間平均で見るときに、ライトバルブ16
の中央に比べてライトバルブ16の端の位置が暗く見え
る明るさムラとしてそのまま認識される。つまり、速度
比から明るさムラを予測することができ、2308/3
541=0.65、すなわち、ライトバルブ16の中央
に対して上下端は約65%の明るさしかないことが予測
される。この移動速度差による明るさムラは、プリズム
9〜11の材料として屈折率nが高いものを選ぶこと
で、低減することができるが、現実的に使用することが
できる光学材料の範囲で明るさムラを実質的に排除する
ことは困難である。この実施の形態においても、可視域
の光学材料の中では屈折率が比較的高いものを使用した
プリズム9〜11であるにも関わらず、一定の回転角速
度ω0では65%のムラが発生する。従って、プリズム
の材料による画質の改善には限界がある。
ラを解消するために、スリット19,20,21の幅を
プリズム9〜11の回転角度θに応じて変動させ、結果
として、ライトバルブ16上の照明領域の移動速度差に
よる明るさムラを除去する。
垂直になる角度を0度とした場合、時間をt、前記光の
入射進行方向に対するプリズムの回転角度をθ度とする
と、前記ライトバルブ上の照明領域の位置座標f(θ)
は(1)式で表され、その移動速度はその時間微分df
(θ)/dtで表される。このときプリズムの回転角度
が45度のときのスリット幅に対する、回転角度θ度の
ときのスリット幅の比W(θ)が、 W(θ)=df(θ)/dt÷df(45)/dt(2) ・・・(8) となるようにスリット幅を変動させれば画面上での明る
さムラは除去することができる。
に必要なスリット幅の変動量を(2)式に基づいて算出
したもので、縦軸をスリット幅の比W(45度でW=
1)、横軸を時間t(角度θに比例)として表したグラ
フを図3(A)に、そのグラフの基礎となる計算値を図
3(B)に示すものである。このようなスリット幅Wを
最適化するとともに、プリズム位置に応じた幅の変動を
実現するために技術的な手段として、例えば、圧電素子
やピエゾ素子を利用した方法が知られている。
スリット幅調整・変動機構を示す概略構成図である。ス
リット幅調整・変動機構の構成としては、支持部25に
固定された貼り合わせ型圧電素子24の自由端にスリッ
ト21,22,23を設け、各プリズム9,10,11
に対してスリット21,22,23を備えて、これらス
リット21,22,23を入射光軸に垂直方向に移動可
能とする。スリットを構成する対となる部材は、各プリ
ズム9,10,11の光軸センタに対称に配置されて、
該プリズムに入射される光の幅Wは、この対のスリット
部材間の距離によって決定される。
動作原理を説明するための図で、支持部に固定された貼
り合わせ型圧電素子の斜視概略図を図5に、側面概略構
成を電源とともに概念的に表す図を図6に示すものであ
る。図5において、24は圧電素子、25は支持部で、
また図6おいて、26は電極、27は分極方向、28は
電源である。
に電圧が印加されると縮み、逆方向に電圧が印加される
と伸びる性質をもっている。したがって、2枚の圧電素
子24を分極方向をそろえて貼り合わせ、図6に示すよ
うに結線して電圧を印加すると、2枚の圧電素子24の
うち、一方は縮もうとし、他方は伸びようとする。その
結果、ひずみのつりあいの式
数、Vは印加電圧、E1,E2は縦弾性係数、P1,P2は
せん断力、t1,t2は圧電素子の厚さ、bは圧電素子の
幅、lは圧電素子の長さである。式1より、
=t2=t/2,P1=P2の場合の屈曲変形Yを生じ
る。したがって、その先端に載置されたスリットの位置
を印加電圧Vにより制御できることになる。
子24において、その入力に対する振幅特性は一般的に
電圧に比例することが知られている。したがって、図3
に示す適正スリット幅が得られるように電圧を制御して
圧電素子24に印加することで、画面上での明るさムラ
を除去することができる。
機構を用いてスリット幅を制御するスリット幅駆動手段
の機能ブロック図である。あらかじめ、スリット幅を制
御するために用いる設定値Tableを用意し、その設
定値Tableを用いて、高圧駆動回路にて昇圧させた
電圧を各圧電素子に印加する。このとき、設定値Tab
leの目標設定値は、ライトバルブ駆動からの同期信号
(カラースクロール同期信号)に対して最適な位相遅延
をとる必要がある。また、各対となる圧電素子は位相同
期が必要となるため、各一対の圧電素子に対し同じ設定
Tableである方が望ましい。このように、スリット
幅の制御を行うことにより、ライトバルブ16の中心と
上下端での明るさの差をなくすことができる。
のカラースクロール方式の投射型カラー液晶表示装置に
よれば、プリズムの入射側に備えられたスリットの幅
を、該プリズムの回転角度θに応じて変動させることに
より、ライトバルブ上の照明領域の移動速度差による明
るさムラを改善することができるようになる。
方式の投射型カラー液晶表示装置の模式図である。
速度回転したときのライトバルブ上の照明領域の移動速
度特性を示す図である。
るために必要なスリット幅の変動特性を示す図である。
めの図である。
めの他の図である。
段の機能ブロック図である。
スリット幅を制御するスリット幅駆動手段の機能ブロッ
ク図である。
3フレーム分のスクロールの様子を示す模式図である。
ける照明領域の移動を説明するための模式図である。
ズ、4…第2フライアイレンズ、5…青反射ダイクロイ
ックミラー、6…第1緑反射ダイクロイックミラー、
7,8…コンデンサレンズ、9,10,11…プリズ
ム、12…第2緑反射ダイクロイックミラー、13…赤
反射ダイクロイックミラー、14,15…リレーレン
ズ、16…ライトバルブ、17,18…アルミミラー、
19…変調回路、20…投射レンズ、21,22,23
…スリット。
Claims (7)
- 【請求項1】 光源と、該光源から出射した光を複数の
波長帯域の光に分離する光分離手段と、該光分離手段で
分離されたそれぞれの光を変調し画像を形成するライト
バルブと、該ライトバルブで形成された画像を投射する
投射手段と、前記光分離手段と前記ライトバルブとの間
に設けられ前記光分離手段で分離されたそれぞれの光を
前記ライトバルブ上の異なる領域に照射すべくそれぞれ
の光の光路を変更する複数のプリズムと、各該プリズム
の直前に配置され前記ライトバルブ上の照明領域と相似
形状の開口を持つスリットと、前記ライトバルブ上に照
射される光を移動させるべく各前記プリズムを回転させ
るプリズム回転手段とを具備した投射型カラー表示装置
において、前記プリズムの回転角度に応じて前記スリッ
トの幅を変化させるスリット幅変更手段を有することを
特徴とする投射型カラー表示装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の投射型カラー表示装置
において、前記プリズムに入射する光の進行方向に対し
該プリズムの1の面が垂直になる角度を0度とした場
合、前記スリット幅変更手段は、前記入射する光の進行
方向に対するプリズムの回転角度が−45度から0度ま
では前記スリットの幅が単調減少で狭くなるようにし、
0度から45度までは単調増加で広がるようにすること
を特徴とする投射型カラー表示装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の投射型カラー表示装置
において、前記入射する光の進行方向に対し前記プリズ
ムの1の面が垂直になる角度を0度、時間をt、前記光
の進行方向に対する前記プリズムの回転角度をθ度と
し、前記ライトバルブ上の照明領域の位置座標f(θ)
が、 f(θ)=m・p・cos(θ)[tan(θ)−si
n(θ)/{n2−sin2(θ)}1/2] で表され、該照明領域の移動速度がdf(θ)/dtで
表されるとき、前記プリズムの回転角度が45度のとき
のスリット幅と、該回転角度がθ度のときのスリット幅
との比W(θ)が W(θ)=df(θ)/dt÷df(45)/dt で表されることを特徴とする投射型カラー表示装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1に記載の投
射型カラー表示装置において、前記複数のプリズムは、
それぞれ所定角度ずつ回転角度の位相がずれていること
を特徴とする投射型カラー表示装置。 - 【請求項5】 請求項1及至4のいずれか1に記載の投
射型カラー装置において、前記スリット幅変更手段は、
任意に初期設定変更を可能としたことを特徴とする投射
型カラー表示装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の投射型カラー表示装置
において、前記入射する光の進行方向に対し前記プリズ
ムの1の面が垂直になる角度を0度としたとき、前記ス
リット幅変更手段は、前記回転角度が−45度から0度
までは回転角度に応じて前記スリット幅を狭くなるよう
な制御をし、0度から45度までは回転角度に応じてス
リットの幅を広くするように制御することを特徴とする
投射型カラー表示装置。 - 【請求項7】 請求項1及至4のいずれか1に記載の投
射型カラー表示装置において、前記スリット幅変更手段
は、前記スリット幅を変更するための駆動手段として圧
電素子またはピエゾ素子を用いることを特徴とする投射
型カラー表示装置。
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---|---|---|---|
JP2002152291A JP4020699B2 (ja) | 2002-05-27 | 2002-05-27 | 投射型カラー表示装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2003344833A true JP2003344833A (ja) | 2003-12-03 |
JP4020699B2 JP4020699B2 (ja) | 2007-12-12 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006184489A (ja) * | 2004-12-27 | 2006-07-13 | Ricoh Co Ltd | 表示装置及び画像投射装置 |
US7518802B2 (en) | 2003-09-24 | 2009-04-14 | Seiko Epson Corporation | Illumination device, image display device, and projector |
-
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- 2002-05-27 JP JP2002152291A patent/JP4020699B2/ja not_active Expired - Fee Related
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