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JP2006184489A - 表示装置及び画像投射装置 - Google Patents

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JP2006184489A
JP2006184489A JP2004377158A JP2004377158A JP2006184489A JP 2006184489 A JP2006184489 A JP 2006184489A JP 2004377158 A JP2004377158 A JP 2004377158A JP 2004377158 A JP2004377158 A JP 2004377158A JP 2006184489 A JP2006184489 A JP 2006184489A
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Kazuya Miyagaki
一也 宮垣
Hiroyuki Sugimoto
浩之 杉本
Kazuhiro Fujita
和弘 藤田
Keishin Aisaka
敬信 逢坂
Atsushi Takaura
淳 高浦
Toshiaki Tokita
才明 鴇田
Toshiharu Murai
俊晴 村井
Yasuyuki Takiguchi
康之 滝口
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

【課題】 線順次駆動方式の液晶表示素子に対応した光路シフトを行い、高解像度の画像表示を行うことのできる表示装置及び画像投射装置を提供する。
【解決手段】 表示装置において、線順次駆動方式で駆動される透過型液晶表示素子13と、この透過型液晶表示素子13の駆動に同期してスクロール駆動され、透過型液晶表示素子13からの画素光の光路をシフトさせる光路シフト素子14と、光路シフト素子14により光路シフトされた画素光を偏光分離する偏光板12と、を備え、光路シフト素子14は、1対の基板と、この基板に挟持されて層法線が基板法線に平行になるように配向したキラルスメクチックC相よりなる液晶層と、透過型液晶表示素子13の駆動に同期させて前記液晶層をスクロール駆動するスイッチング素子回路と、を備え、偏光板12と透過型液晶表示素子13との間に光路シフト素子14を配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気信号によって光の方向を変える光路変更素子(以下、光路シフト素子という)又は光路変更デバイスを利用した表示装置及び画像投射装置に関するものである。
従来の画像投射装置(投影型画像表示装置に相当する)は、線順次駆動の液晶表示パネルと、この液晶表示パネルの光軸に対して傾けて配置されたダイクロイックミラーと、画像シフト素子(光路シフト素子に相当する)とを備え、光路シフトによるシフト量を画素ピッチの整数倍としている(例えば、特許文献1参照)。ここでは、鋸歯状基板を用いて画像シフト素子を構成している。
また、従来の表示装置及び画像投射装置は、偏光ビームスプリッタと反射型液晶表示素子(パネル)との間に、偏光変調素子及び光路変更光学素子(光路シフト素子に相当する)を配置し、光路が変更されていない画像光と光路が変更されている画像光とを時系列的に出射しているものもある(例えば、特許文献2参照)。
更に、光路シフト素子の液晶層を線順次駆動の液晶表示素子(パネル)に同期させて駆動するようにしているものもある(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−335471号公報(第12頁から第16頁、第1図等) 特開2002−350780号公報(第4頁、第5頁、第2図等) 特開2004−101704号公報(第9頁、第10頁、第1図から第3図等)
しかしながら、特許文献1に記載の従来の画像投射装置においては、厚さ、もしくは屈折率の異なるホイル(ダイクロイックミラーに相当する)を光軸に対して傾けて配置しているために、非点収差が発生し、高解像度化が難しいという問題があった。なお、特許文献2に記載の従来の表示装置及び画像投射装置においては、反射型液晶表示素子及び光路シフト素子を順次駆動する構成について、記載及び示唆がない。また、特許文献3に記載の従来の光路シフト素子においては、順次駆動される液晶表示素子を用いた具体的な構成について、記載及び示唆がない。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、線順次駆動方式の液晶表示素子に対応した光路シフトを行い、高解像度の画像表示を行うことのできる表示装置及び画像投射装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明の表示装置は、行列状に配列された複数の画素領域を1行又は複数行ごとに駆動する線順次駆動方式で駆動される液晶表示手段と、前記液晶表示手段に同期して駆動され、前記液晶表示手段からの光の光路をシフトさせる光路シフト手段と、前記光路シフト手段により光路シフトされた光を偏光分離する偏光分離手段と、を備えた表示装置において、前記光路シフト手段は、1対の透光性基板と、前記1対の透光性基板に挟持されて層法線が基板法線に平行になるように配向したキラルスメクチックC相よりなる液晶層と、前記液晶表示手段に同期させて前記液晶層を駆動する液晶層駆動手段と、を備え、前記光路シフト手段と前記偏光分離手段が隣接し、かつ前記光路シフト手段と前記液晶表示手段が隣接するよう、前記偏光分離手段と前記液晶表示手段との間に前記光路シフト手段を配置した構成を有している。
請求項2に係る本発明の表示装置は、請求項1において、前記液晶層駆動手段は、前記1対の透光性基板の少なくとも一方にアレイ状に配置された導電体を備えた構成を有している。
請求項3に係る本発明の表示装置は、請求項2において、前記導電体は、透明電極を備えた構成を有している。
請求項4に係る本発明の表示装置は、請求項1から請求項3のいずれか1項において、前記光路シフト手段で2つのチルト角での液晶分子方向を含む面と、前記偏光分離手段から前記液晶表示手段に向かう光軸の偏光方向と、が直交するようにした構成を有している。
請求項5に係る本発明の表示装置は、請求項1から請求項4のいずれか1項において、光を放射する光源と、前記光源の放射する光を前記液晶表示手段に照射する照明手段と、を備えた構成を有している。
請求項6に係る本発明の表示装置は、請求項5において、前記照明手段は、回転カラーフィルタを備え、前記光源と前記偏光分離手段との間に前記回転カラーフィルタを配置した構成を有している。
請求項7に係る本発明の表示装置は、請求項5において、前記光路シフト手段は、前記液晶表示手段の各画素に対応するマイクロレンズアレイを備え、前記光源と前記偏光分離手段との間に3つのダイクロイックミラーを配置した構成を有している。
請求項8に係る本発明の表示装置は、請求項5において、前記光路シフト手段は、前記液晶表示手段の各画素に対応するホログラムカラーフィルタを備え、前記光源と前記偏光分離手段との間に3つのダイクロイックミラーを配置した構成を有している。
請求項9に係る本発明の表示装置は、行列状に配列された複数の画素領域を1行又は複数行ごとに駆動する線順次駆動方式で駆動される液晶表示手段と、光を放射する光源と、前記光源の放射する光を前記液晶表示手段に照射する照明手段と、前記液晶表示手段に同期して駆動され、前記液晶表示手段からの光の光路をシフトさせる光路シフト手段と、前記光路シフト手段により光路シフトされた光を偏光分離する偏光分離手段と、を備えた表示装置において、前記光路シフト手段は、1対の透光性基板と、前記1対の透光性基板に挟持されて層法線が基板法線に平行になるように配向したキラルスメクチックC相よりなる液晶層と、前記液晶表示手段に同期させて前記液晶層を駆動する液晶層駆動手段と、を備え、前記照明手段は、スクロール照明光学系を備え、前記光路シフト手段と前記偏光分離手段が隣接し、かつ前記光路シフト手段と前記液晶表示手段が隣接するよう、前記偏光分離手段と前記液晶表示手段との間に前記光路シフト手段を配置した構成を有している。
請求項10に係る本発明の表示装置は、請求項1から請求項9のいずれか1項において、前記液晶表示手段は、反射型液晶表示素子を備えた構成を有している。
更に、請求項11に係る本発明の画像投射装置は、請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の表示装置を用いて構成した画像投射装置であって、投射レンズを介して画像を所定の投射面に投射するようにした構成を有している。
また、請求項12に係る本発明の画像投射装置は、行列状に配列された複数の画素領域を1行又は複数行ごとに駆動する線順次駆動方式で駆動される第1から第3の液晶表示手段と、光を放射する光源と、前記光源の放射する光を3原色の光束に分離して第1から第3の液晶表示手段に入射する分離手段と、第1から第3の液晶表示手段に同期して駆動され、第1から第3の液晶表示手段が前記分離手段から入射された光に応じて出射した、3原色の各画像に相当する光の光路をシフトさせる第1から第3の光路シフト手段と、第1から第3の光路シフト手段により光路シフトされた光を偏光分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段で偏光分離された光を透過し、前記3原色の各画像を所定の投射面に投射する投射レンズと、を備えた画像投射装置において、第1から第3の光路シフト手段は、1対の透光性基板と、前記1対の透光性基板に挟持されて層法線が基板法線に平行になるように配向したキラルスメクチックC相よりなる液晶層と、前記液晶表示手段に同期させて前記液晶層を駆動する液晶層駆動手段と、を備え、第1から第3の液晶表示手段は、反射型液晶表示素子を備え、第1から第3の光路シフト手段の各々と第1から第3の液晶表示手段の各々とが隣接し、かつ、第1から第3の光路シフト手段の各々と前記偏光分離手段とが隣接するよう、前記偏光分離手段の周囲に第1から第3の光路シフト手段及び第1から第3の液晶表示手段を配置した構成を有している。
本発明は、光路シフト手段と偏光分離手段が隣接し、かつ前記光路シフト手段と液晶表示手段が隣接するよう、前記偏光分離手段と前記液晶表示手段との間に前記光路シフト手段を配置したことにより、線順次駆動方式の液晶表示素子に対応した光路シフトを行い、高解像度の画像表示を行うことができるという効果が期待される表示装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る表示装置及び画像投射装置について、図面を用いて説明する。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係る表示装置を図1に示す。
図1において、前記表示装置は、少なくとも、2つの偏光板11、12と、線順次駆動方式で駆動される透過型液晶表示素子13と、この透過型液晶表示素子13からの光線を2つの軌跡(図中、点線矢印と実線矢印の対で示す)のいずれかにシフトさせる光路シフト素子14と、透過型液晶表示素子13及び光路シフト素子14を同期させて駆動制御する制御回路90(図2、図5、図6で後述する構成を含む)と、を有する構成である。ここで、光路シフト素子14は、偏光板11と透過型液晶表示素子13とに挟まれ、それぞれに隣接している。
この透過型液晶表示素子13は、2つの透光性基板に液晶が挟まれたものであり、この液晶としては、例えばツイストネマチック(TN)液晶を利用することができる。2つの透光性基板間に所定の電界を印加することによって偏光板11を通過した直線偏光を90°回転した偏光状態にすることができる。
偏光板11の透過軸は、紙面(ここでは、図1の面に相当する)に垂直な方向(図中、○印で示す)に設定し、偏光板12の透過軸は紙面に平行な方向に設定する。透過型液晶表示素子13がノーマリーホワイト(電界印加量が小さいときに画素が明表示に対応する表示方法)とすると、低電界時には偏光が90°回転し、紙面に平行な方向に振動する偏光状態となる。
光路シフト素子14の液晶分子は、所定方向に電界が印加されると紙面内でそのチルト角が2状態のいずれかとなる。光路シフト素子14へ入射された光線は、2状態のチルト角のいずれかに基づいて2つの軌跡のいずれかを辿り、更に偏光板12を透過して表示光となる。
本実施形態では、透過型液晶表示素子13の表示は、1つのフレーム画像を複数のサブフレーム画像で構成して表示する方式による。また、サブフレーム画像の切り替えは、線順次駆動方式による。ここで、線順次は線走査又はライン走査と呼ばれる。すなわち、透過型液晶表示素子13において、行列状に配列した複数の画素領域を1行または数行ごとに駆動し、通常は、透過型液晶表示素子13で形成された画面の上部から下部に向けて垂直に新しいサブフレーム画像を表示していく。本実施形態では、光路シフト素子14で2つの光路シフト状態を発生させるので、表示される画像は2つのサブフレームが上下にずれて表示されることになる。例えば、光路シフト量を±1/4画素ピッチとすると、両サブフレーム画像の画素は1/2ピッチ上下にずれることになり、使用した透過型液晶表示素子13の2倍の解像度を表示したことになる。しかも、光路シフト素子14を透過型液晶表示素子13の近傍に配置しているので、各画素からの表示光の重なりが小さくなり、ゴーストを最小限に抑えることができる。
なお、階調表示については、透過型液晶表示素子13への表示制御信号のパルス幅変調によっても、透過型液晶表示素子13への印加電圧の変調によっても可能である。後者の場合には、中間階調表示のときに透過型液晶表示素子13からの偏光状態は楕円偏光となり、光路シフト素子14を通過した光は常光、異常光の2種類が存在することになる。しかし、常光(紙面に垂直な偏光)は偏光板12で吸収されるため、表示されることはなく、所望の中間階調表示となる。
前述の光路シフト素子14の詳細を図2に示す。この種の光路シフト素子については、特開2004−101704号公報に開示されている。
図2(a)において、光路シフト素子14は、互いに対向したガラス等の基板2、3と、液晶層5を基板2、3に対して略垂直に配向させるための垂直配向膜4と、基板2、3間に垂直配向膜4を介して充填された液晶の層(液晶層)5と、この液晶層5に電圧を印加するライン状電極列9と、液晶を充填する空間を保つためのスペーサ10と、ライン状電極列9の電圧を制御する電圧制御回路121と、を有する構成である。ここで、液晶層5は、キラルスメクチックC相よりなる強誘電液晶で形成されている。
図2(b)において、ライン状電極列9は、前述の一対の基板2、3、垂直配向膜4及び液晶層5を有する構造体に対して、目的とする偏光方向に対応させてライン状の電極が基板面に平行に配置されたものである。また、ライン状電極列9のそれぞれの電極E1〜E8に印加される電圧は、液晶層5の任意の一部の領域に印加される電界の方向が、他の領域と異なるよう制御され、これによって前記一部の領域のシフト特性を他の領域と異ならせるようにしている。また、このときの電界の方向(図中、白矢印で示す)は、基板面に平行となる。このような電界を発生させるために、図4で後述するように隣接するライン状電極間に電位勾配を設けるようにしている。
図2(c)において、光路シフト素子14への入射光は、前述のように2状態のチルト角のいずれかに基づいて2つの軌跡のいずれかを辿り、第1出射光又は第2出射光となり、更に偏光板12を透過して表示光となる。
前述のライン状電極列9の他の構成例を図3(b)、(c)に示す。ここで、図3(a)は対比のために前述のライン状電極列9を示す。
図3(a)において、ライン状電極列9は、光路シフト素子14を構成する基板2のみに設けられている。これに対し、図3(b)においては、2つの基板2、3の両方にライン状電極列9a、9bが対向して設けられている。図3(c)においては、2つの基板2、3の両方にライン状電極列9c、9dが対向して設けられている。これは、片側の基板2のみにライン状電極列9を設けた場合、液晶層5の膜厚方向に電界がかかるのを確実に回避するためである。すなわち、ライン状電極列は2つの基板2、3の片方又は両方に設けることができるが、両方に設けることがより好ましい。ここで、基板2、3に略平行な電界を印加するためには、複数のライン状電極の印加電圧が段階的に増加又は減少するように構成する(図5、図6で後述する)。
なお、ライン状電極E1〜E8は、透明電極を用いることが望ましい。これは、アルミ等の導電体をアレイ状に配列した場合に比べると、透明電極は電極部分も光を通すために光利用効率が高くなるからである。更に、アルミ等の光を遮蔽するもので周期構造をつくると、回折格子としても機能してしまい、解像性能を低下させてしまう。なお、更に好ましくは、透明電極の場合にも電極部と電極の無い領域も屈折率をマッチングさせるようにする。これは、透明電極が周期的に配列されると、屈折率変調型の回折格子として機能し、解像性能を低下させるからである。
前述の隣接するライン状電極間の電圧印加の例を図4に示す。ここで、符号A〜Dは電位勾配を表す線分を示し、符号Enはライン状電極の電極番号E1〜E8を示している。
図4において、線分Aで示す電圧印加の例ではライン状電極E1に電圧Vl(lowを示す)が、ライン状電極E8に電圧Vh(highを示す)が印加されている。また、Vh>Vlとする。中間部のライン状電極E4、E5には電圧Vlと電圧Vhの中間電位が、電位勾配が連続的でほぼ一定になるよう与えられている。この場合、電位勾配はライン状電極E1からライン状電極E8に向けて正の勾配となる。なお、説明を簡略化するため、以後の電圧表示は基準電位0Vからの電位差として表現する。
ここで、線分Bで示す電圧印加例のように電極E3を電圧Vl、電極E1を電圧Vhに変えたとすると、ライン状電極E1からライン状電極E3の領域では負の電位勾配の電界領域に、また、ライン状電極E3からライン状電極E8の間の領域では正の電位勾配の電界領域となって、領域によって電位勾配の極性を逆にすることができる。ライン状電極E3は正の領域と負の領域の境界、すなわち異なる光路シフトの境界になる。このとき、液晶に印加される電界強度が、液晶の動作に十分な強度、すなわち閾値電界以上であれば、図2のような2つのシフト特性を、同じ1つの光路シフト素子14内で領域によって制御することができる。更に、線分C、線分Dで示すような電圧印加の仕方を選ぶことで、正の勾配の領域と負の勾配の領域を任意に選択することができる。本実施形態では、ライン状電極が8本の場合を示したが、更に多くのライン状電極を設けることで、より緻密な電圧制御が可能となる。
更に、図4では、電圧Vhを固定し、選択電極を電圧Vlにしたが、その逆にしても構わない。また、端部電極の電圧を固定にしないで、選択電極に対応して複数の電圧レベルに切り替えることで、電位勾配の絶対値を等しくすることもできる。例えば、ライン状電極E3を正の領域と負の領域の境界のライン状電極としたとき、ライン状電極E1には電圧Vhと電圧Vlの電位差「2/7」、ライン状電極E8には前記電位差「5/7」を与え、中間のライン状電極には隣り合うライン状電極の間の電位差が前記電位差の「1/7」ずつになるようにそれぞれの電位を与える。このようにすれば、基板2における場所によるシフト特性や応答特性を等しくできるので好ましい。ここで用いるライン状電極は透明であることが好ましく、この構成によってより高い光透過率を獲得することができる。なお、電圧制御手段としての電圧制御回路121に、リレーのような機械的動作の部品を付加してもよいが、FET等のスイッチング素子を利用し、電子的に構成することが応答速度等から見て好ましい。
前述の電圧制御回路121を含む電圧制御手段を図5に示す。
図5において、電圧制御回路121は、電源92から供給される電圧を複数個の電位差調整器94によって分割し、複数の電位差調整器94のそれぞれをライン状電極列9の各ライン状電極に接続することで、段階的に設定された電圧値を印加するようにしている。また、電位差調整器94は、電子ボリューム等の電気信号による可変抵抗を使用することができる。また、電位分布が均一にならず、不連続な電位分布が発生する場合は、ライン状電極形成前に誘電体層を挟むことで、不連続な電位分布が鈍り、液晶層5内の平面方向での電位勾配が均一になる。段階的な電圧印加方法はこの構成に限らず、複数の電源を各電極に直接接続する構成等によって実現してもよい。また、ライン状電極の本数やライン幅、ライン間隔、ライン状電極間の電位差等は、所望の光路サイズや光路シフト量等に基づいて適宜設定されるものである。
ここで、前述の構成で電界分布をもたせる場合、例えば、光路シフト素子14内の中心部の電界強度が小さくなるように、電界強度分布をもたせる場合には、光路シフト素子14の中心部に設置されている電位差調整器94により、中心部の電位差が大きくなるように抵抗を大きく設定し、端部における抵抗は電位差が均等になるように設定すればよい。このとき、電源92の全体の電圧値を上げる必要がある。そのため、全体の電圧を調整する電位差調整器93を設けている。また、全体の電圧を増倍させる方法としてはオペアンプのような増幅器を設けてもよい。このようにライン状電極間に、接地されている電位差調整器94を設定することで、所望の電界強度分布を発生することができ、発生させる電界強度分布を、温度検知器95により検知された温度分布に対応させることで、均一な光偏向量を得ることができる。
前述の電圧制御回路121に含まれるスイッチング素子回路の一部を図6に示す。
図6において、スイッチング素子回路91は、トランジスタTR0〜TR4により5レベルの電位のスイッチングを行うものであり、分圧抵抗によって生成されたV0〜V4の5つの電位レベルが選択できるよう構成されている。このようなスイッチング素子回路91を前述の複数のライン状電極のそれぞれに配し、これらを制御することで前述のように作動させることができる。なお、ライン状電極の幅は加工精度によって制限され、下限は1μm程度であり、上限は100μm程度である。特に5μm〜50μm幅であることが好ましい。ピッチは幅の数倍から数十倍であることが好ましい。
最後に、前述の光路シフト素子14における液晶層5の材料に関して更に詳細に説明する。「スメクチック液晶」は液晶分子の長軸方向(液晶ダイレクタ方向)をほぼ揃えており、分子は方向を揃えたまま層状に配列してなる液晶相である。このような液晶に関し、液晶分子の長軸方向が前記層の法線方向(層法線方向)と一致している液晶相を「スメクチックA相」と呼ぶ。また、液晶分子の長軸方向が法線方向に一致せずに傾斜している液晶相を「スメクチックC相」と呼んでいる。また、液晶ダイレクタの傾斜角度をチルト角θと呼ぶ。各層内の液晶ダイレクタは、チルト角θと同一方向を向いている。液晶分子長軸に垂直な方向に永久双極子成分を持つ場合、このチルト角θに起因して自発分極Psが存在するため、強誘電性が発現すると考えられている。この自発分極Psと外部電界Eにより定まる方向に、液晶分子が再配列することで光学特性が制御される。一般に、強誘電性を発現する液晶材料は分子構造中に不斉炭素を有しているため、外部電界Eが働かない状態において各層毎に液晶ダイレクタの方位角の方向が螺旋的に回転している、いわゆる螺旋構造をとり、「キラルスメクチックC相」と呼ばれる。また、キラルスメクチックC相の反強誘性液晶では各層毎に液晶ダイレクタの方位角が対向する方向を向く。なお、本実施形態では、強誘電性液晶からなる液晶層5を用いた場合を示したが、これに限らず、反強誘電性液晶を用いた場合も同様の効果が期待される。
前述のキラルスメクチックC相を形成可能な液晶材料の分子構造は、主鎖、スペーサ、骨格、結合部、キラル部等よりなる。主鎖構造としてはポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリシロキサン、ポリオキシエチレン等が利用可能である。スペーサは分子回転を担う骨格、結合部、キラル部を主鎖と結合させるためのものであり、適当な長さのメチレン鎖等が選ばれる。また、カイラル部とビフェニル構造等剛直な骨格とを結合する結合部には−COO−結合等が選ばれる。
前述の光路シフト素子14においては、キラルスメクチックC相よりなる強誘電性の液晶層5は垂直配向膜4により基板2、3面に垂直に分子螺旋回転の回転軸が向いており、いわゆるホメオトロピック配向をなす。このようなホメオトロピック配向のための配向法としては、従来より行われている方法を適用することができる。即ち、1)ずり応力法、2)磁場配向法、3)温度勾配法、4)SiO斜法蒸着法、5)光配向法等が挙げられる(例えば、竹添、福田著「強誘電性液晶の構造と物性」コロナ社、P.235参照)。
前述の光路シフト素子14の特徴の1つは、構成が簡単で製造コストが抑制できる点にある。また、キラルスメクチックC相はスメクチックA相やネマチック液晶に比較して極めて高速な応答性を有しており、サブmsでのスイッチングが可能である点も特徴である。特に、電界方向に対して液晶ダイレクタ方向が一義的に決定されるため、スメクチックA相よりなる液晶に比べダイレクタ方向の制御が容易であり、扱いやすい。
また、本実施形態で用いられるホメオロトピック配向のキラルスメクチックC相よりなる液晶層5は、ホモジニアス配向(液晶ダイレクタが基板面に平行に配向している状態)をとる場合に比べて、液晶ダイレクタの動作が基板2、3からの規制力を受けにくく、外部電界方向の調整で光路シフト方向の制御が行いやすく、必要電界が比較的低いという特徴を有する。液晶ダイレクタがホモジニアス配向している場合、電界方向だけでなく基板面に液晶ダイレクタが強く依存するため、光路シフト素子14の設置についてより位置精度が求められることになる。逆に、本実施形態のようなホメオロトピック配向の場合は、光路シフトに対して光路シフト素子14のセッティング余裕度が増す。これらの特徴を活かす上で、厳密に螺旋軸を基板面に垂直に向ける必要はなく、或る程度傾いていても差し支えない。液晶ダイレクタが基板2、3からの規制力を受けずに2つの方向を向くことが可能であればよい。
本実施形態によれば、光路シフト素子14は、偏光板11と透過型液晶表示素子13とに挟まれ、それぞれに隣接しているので、前述の「厚さ、もしくは屈折率の異なるホイル(ダイクロイックミラーに相当する)を光軸に対して傾けて配置しているために、非点収差が発生し、高解像度化が難しい」という問題を改善することができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態に係る表示装置を図7に示す。ここで、第1の実施形態と同様の構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図7において、前記表示装置は、少なくとも、偏光分離素子としての2つの偏光板11、12と、前述の線順次駆動方式で駆動される反射型液晶表示素子15と、この反射型液晶表示素子15からの光(出射光)を2つの軌跡(図中、点線矢印と実線矢印の対で示す)のいずれかにシフトさせる光路シフト素子14と、反射型液晶表示素子15及び光路シフト素子14を同期させて駆動制御する制御回路90と、を有する構成である。ここで、光路シフト素子14は、偏光板11、12と反射型液晶表示素子15とに挟まれ、それぞれに隣接している。また、反射型液晶表示素子15は、周囲光L1を利用して液晶表示を行うものである。
図7(a)において、透過軸が紙面(図7の面に相当する)に垂直となっている偏光板11を通過した周囲光L1は直線偏光となり、光路シフト素子14に入射される。光路シフト素子14は前述のとおり、ライン状電極列9が紙面に垂直な方向にアレイ状に配列されたものである(つまり、ライン状電極の長手方向は紙面に平行である)。このため、光路シフト素子14の液晶分子の2つの状態(2つのチルト角によるもの)では、紙面内で分子方向を切り替えることになる。紙面に垂直な偏光光L2は、光路シフト素子14では常光線であるため光路シフト(複屈折)されずに反射型液晶表示素子15に向かう。ここで、反射型液晶表示素子15が明表示状態のとき、前述の偏光L2は、紙面に平行な直線偏光L3に変換されて再び光路シフト素子14に入射される。前述の直線偏光L3は、光路シフト素子14にとって異常光となり光路シフト(複屈折)される。偏光板12の透過軸は、紙面に平行と設定しており、光路シフトされた画像光が偏光板12を通過する。
一方、図7(b)において、反射型液晶表示素子15が暗表示状態のときには、反射型液晶表示素子15で偏光が変わらず、前述の偏光L2は光路シフト素子14で複屈折されずに出射される。偏光L3は紙面に垂直であるため、偏光板12に吸収される。
本実施形態によれば、使用する反射型液晶表示素子15の2倍の解像度をサブフレーム2つを使って表示することができる。更に、本実施形態によれば、反射型液晶表示素子15への入射光の分布を乱さないという特徴がある。
[第3の実施形態]
次に、本発明の第3の実施形態に係る表示装置を図8に示す。ここで、第1の実施形態と同様の構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図8において、前記表示装置は、少なくとも、ランプ光源22と、ランプ光源22から放射される光を均一照明光とする(換言すれば、反射型液晶表示素子15の受光面に対する照度を均一とする)ための照明光学系23と、偏光分離素子としての偏光ビームスプリッタ21(MacNeille型)と、前述の光路シフト素子14と、前述の反射型液晶表示素子15と、前述の制御回路90と、を有する構成である。ここで、光路シフト素子14は、偏光ビームスプリッタ21と反射型液晶表示素子15とに挟まれ、それぞれに隣接している。
照明光学系23は、例えばフライアイインテグレータ光学系からなる。偏光ビームスプリッタ21(MacNeille型)については、「オプトロニクス社編集部著「光設計とシミュレーションソフトの上手な使い方」、P.134」等に記載されている。ここで、説明を簡単にするため、照明光学系23により得られた均一照明光は、図8(a)のように同一方向に揃って進む光についてのみ図示する。偏光ビームスプリッタ21を通過した照明光は、紙面(図8の面に相当する)に平行な偏光状態P1となる。光路シフト素子14は、その液晶層5が紙面に平行な面内で、電界の印加方向によって2つのチルト角状態をとる。このため、偏光P1の照明光は異常光となり光路シフト(複屈折)される。仮に、反射型液晶表示素子15の線順次駆動のタイミングがその上端(図8の上側を示す)とすると、これに同期して光路シフト素子14も上端から液晶の向きが変わっていく状態にある。この場合、上端付近に入射する光とそれ以外の領域に入射する光とは、図8(a)に図示される空間領域Aとその他の空間領域とのようになる。すなわち、空間領域Aでは照明光の光線の密度が高くなり、ライン状に照度が高い領域が発生する。このライン状に表示パネル(画面)上を走査されることになる。
また、図8(b)のような瞬間には空間領域Bの照度が小さくなり、ライン状に暗線が走査される。結果として、サブフレームごとに暗線と明線が走査される。ここで、線順次駆動の速度が高速(一般的には、フレーム周波数が60Hz以上をいう)となるように、サブフレーム画像が更新設定される。しかし、画面を見ているときに視線を走査方向に移動させた瞬間には、前述の暗線や明線が視認される。
この現象に対処するため、図8(c)のように光路シフト素子14の液晶分子の2つの状態(2つのチルト角によるもの)を含む面(紙面に平行な面に相当する)と、照明光の偏光振動面とが垂直となると、照明光P2は光路シフトされず、暗線や明線は発現しない。
[第4の実施形態]
次に、本発明の第4の実施形態に係る画像投射装置を図9に示す。ここで、第1の実施形態と同様の構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図9において、前記画像投射装置は、少なくとも、前述のランプ光源22と、ランプ光源22から放射される光を均一照明光とするための照明光学系20と、前述の偏光ビームスプリッタ21と、前述の光路シフト素子14と、前述の反射型液晶表示素子15と、この反射型液晶表示素子15からの光(画像に相当する)を投射する投射レンズ16と、前述の制御回路90と、を有する構成である。ここで、光路シフト素子14は、偏光ビームスプリッタ21と反射型液晶表示素子15とに挟まれ、それぞれに隣接している。
照明光学系20は、フライアイインテグレータ23と、回転カラーフィルタ31と、コリメートレンズ24と、を有する構成である。ここで、ランプ光源22の反射鏡として回転楕円反射鏡を用い、ランプ管を回転楕円反射鏡の第1焦点位置に配置すると、図9のようにランプ放射光は第2焦点に集光される。回転カラーフィルタ31は、その第2焦点付近に配置されている。また、回転カラーフィルタ31は、回転面にカラーフィルタ機能(例えば、ダイクロイックコーティングによるもの)を有する領域が設定されたものであり、この領域は分割されている。一般的に、回転カラーフィルタは赤、緑、青の3種類のフィルタを有し、回転させることで、順次、赤、緑、青の照明光を発生させるようにしている。反射型液晶表示素子15は高価であるため、ここでは単板式の構成を採用し、反射型液晶表示パネルを1つのみ使用するようにしている。この単板式の構成により、画像投射装置のコスト低減が期待される。なお、回転カラーフィルタ31を用いることにより、単板式の構成としてもカラー表示(フィールドシーケンシャル表示)が可能になる。
本実施形態によれば、光路シフト素子14による光路シフトと、フィールドシーケンシャル技術とによって、単板式の構成でもカラー表示ができ、かつ前述のように使用する反射型液晶表示素子15の2倍の解像度の表示が可能になる。
[第5の実施形態]
次に、本発明の第5の実施形態に係る画像投射装置を図10に示す。ここで、第1の実施形態と同様の構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図10(a)において、少なくとも、前述のランプ光源22と、前述の照明光学系23と、前述の偏光ビームスプリッタ21と、前述の光路シフト素子14と、レンズアレイ付き液晶表示素子42と、3つのダイクロイックミラー41と、レンズアレイ付き液晶表示素子42及び光路シフト素子14を同期させて駆動制御する制御回路90と、を有する構成である。ここで、光路シフト素子14は、偏光ビームスプリッタ21とレンズアレイ付き液晶表示素子42とに挟まれ、それぞれに隣接している。3つのダイクロイックミラー41は、赤反射用、緑反射用、青反射用に設けられ、それぞれ照明光の光路に対して所定の角度で配置されている。この配置により、照明光は赤、緑、青のそれぞれの光軸が所定の角度で偏光ビームスプリッタ21側に向かうことになる。
図10(b)において、レンズアレイ付き液晶表示素子42は、液晶表示素子44とこれに対向するレンズアレイ43とを有し、その1つのレンズが液晶表示素子44の画素3つに対向するように配置されている。この配置により、3色それぞれの照明光は、所定の角度でレンズアレイ43に入射し、レンズ機能によって所定の画素に入射される。ここでは、前述の液晶表示素子44の画素3つでフルカラーの1画素を表示するようにしている。
本実施形態によれば、光路シフト素子14による光路シフトと、ランプ光源22、照明光学系23、偏光ビームスプリッタ21及びダイクロイックミラー41を含む照明系と、の組み合わせによって、単板式の構成でもカラー表示ができ、かつ前述のように使用するレンズアレイ付き液晶表示素子42の2倍の解像度の表示が可能になる。
なお、前述の実施形態に限らず、前記照明系を偏光ビームスプリッタ21及びスクロール照明光学系51(図11で後述する)で置換し、レンズアレイ付き液晶表示素子42をホログラムカラーフィルタ付き液晶表示素子45(図10(c)に示す)で置換してもよい。
図10(c)において、ホログラムカラーフィルタ付き液晶表示素子45は、液晶表示素子44とこれに対向するホログラムカラーフィルタ46とを有している。このホログラムカラーフィルタ46は、白色の照明光を赤、緑、青ごとに分光し、かつレンズアレイ機能を有している。この構成により、各色ごとの光軸を変えて所定の画素に収斂させることが可能になる。すなわち、図10(a)の3つのダイクロイックミラー41と、図10(b)のレンズアレイ43と、を1つの素子(ホログラムカラーフィルタ46に相当する)に集約することができる。
[第6の実施形態]
次に、本発明の第6の実施形態に係る画像投射装置を図11に示す。ここで、第1の実施形態と同様の構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図11において、前記画像投射装置は、前述の投射レンズ16と、前述の反射型液晶表示素子15と、前述の光路シフト素子14と、前述の偏光ビームスプリッタ21と、光源を含むスクロール照明光学系51と、前述の制御回路90と、を有する構成である。ここで、光路シフト素子14は、偏光ビームスプリッタ21と反射型液晶表示素子15とに挟まれ、それぞれに隣接している。
スクロール照明光学系51は、光源からの光を色分離して各色の光束を被照射部で走査させる光学系である。具体的には、「IDW’99(P.989−992)」、「SID’01 (P.1076−1079)」等に記載された光学技術を適用して構成する。
なお、「IDW’99(P.989−992)」に記載されたスクロール照明光学系は、図12に示す構成を有している。ここでは、フライアイインテグレータ103と偏光変換システム(PCS)102により、ランプ101の照明光を均一照明光で、かつ特定の偏光に揃えたものとする。この照明光を2つのダイクロイックミラーD1、D2で赤、緑、青の3色に色分離する。色分離された各色の光は、走査プリズムP1、P2、P3に入射される。この走査プリズムP1、P2、P3は、多角柱のガラス部材が所定の角速度で回転するものであり、この走査プリズムP1、P2、P3を通過した光は、その後ダイクロイックプリズムD3、D4で色合成され、偏光ビームスプリッタ(PBS)104をへて反射型液晶表示素子105に到達する。この反射型液晶表示素子105上では、赤、緑、青の3つの帯状の光束が、所定の方向にスクロールする。以上のようなスクロール照明光学系は、回転カラーフィルタを用いた照明光学系に比べると、フィルタによる光吸収を極めて小さくすることができるため、高輝度化に適するという特徴を有する。
また、「SID’01 (P.1076−1079)」に記載されたスクロール照明光学系は、図13に示す構成を有している。ここでは、ランプ光源122からの照明光をロッドインテグレータ131に入射するようにしている。このロッドインテグレータ131は、カライドスコープとも呼ばれ、通常、直方体のガラスである。ここで入射された光は、ロッドインテグレータ131中で何度か全反射を繰り返し、出射側端面で照度分布が一定となる。また、ロッドインテグレータ131の入射側端面の一部の領域には、反射特性を有している。ロッドインテグレータ131の後段には、回転カラーフィルタ132が配置されている。この回転カラーフィルタ132は、そのフィルタ領域が渦巻状となるように構成されている。回転カラーフィルタ132の後段には、リレーレンズ133が配置され、このリレーレンズ133が所定の倍率で被照射部134を照明する。回転カラーフィルタ132の回転によって被照射部134では赤、緑、青の帯が所定方向にスクロールする。また、回転カラーフィルタ132で反射された光は、ロッドインテグレータ131に戻り、その一部は照明光として再利用される。このため、一般的な回転カラーフィルタ(例えば、図9の31)を用いた照明光学系よりも光利用効率が高いという特徴を有する。
本実施形態では、反射型液晶表示素子15からなる1つの液晶表示パネルを用いる、いわゆる、単板式の画像投射装置を示している。ここで、反射型液晶表示素子15は、前述のとおり線順次駆動され、この駆動に同期するように光路シフト素子14が駆動(スクロール駆動)されるようにしている。また、単板式の画像投射装置においてカラー表示をするために、スクロール照明光学系を有し、フィールドシーケンシャル方式を採用している。すなわち、フィールドシーケンシャル方式の画像投射装置に光路シフト素子14を付加することによって高精細化が期待される。
また、本実施形態では、スクロール照明光学系51で赤、緑、青の3つのフィールドが存在し、光路シフト素子14で光路シフトの2つの状態のフィールドが存在するため、合計6つのサブフレーム画像で1つのフレーム画像が形成される。なお、反射型液晶表示素子15の線順次駆動と、光路シフト素子14のスクロール駆動と、スクロール照明光学系51の駆動と、の同期がとれていることが望ましい。
本構成によれば、単板式の画像投射装置でもカラー表示ができ、かつ使用する反射型液晶表示素子15の2倍の解像度を投射表示することができる。更に、単板式であるために画像投射装置のコストを低減させ、線順次駆動する反射型液晶表示素子15に対応した光路シフト素子14を組み合わせ、カラースクロール照明とすることで、高い光利用効率を実現することが期待される。
[第7の実施形態]
次に、本発明の第7の実施形態に係る画像投射装置を図14に示す。ここで、第1の実施形態と同様の構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図14において、前記画像投射装置は、放電ランプ等のランプ光源22と、偏光変換素子付き照明光学系60と、カラーセレクト素子64と、前述の偏光ビームスプリッタ21と、前述の光路シフト素子14を適用した2つの光路シフト素子62a、62bと、前述の反射型液晶表示素子15を適用した2つの反射型液晶表示素子63a、63bと、前述の投射レンズ16と、前述の制御回路90と、を有する構成である。ここで、光路シフト素子62aは、偏光ビームスプリッタ21と反射型液晶表示素子63aとに挟まれ、それぞれに隣接している。また、光路シフト素子62bは、偏光ビームスプリッタ21と反射型液晶表示素子63bとに挟まれ、それぞれに隣接している。
偏光変換素子付き照明光学系60は、フライアイインテグレータ65、回転カラーフィルタ61、コリメートレンズ24を有する構成である。この構成により、ランプ光源22から放射された光の、反射型液晶表示素子63a、63bの受光面に対する照度を均一にして照明するようにしている。ここでは、フライアイインテグレータ65中に偏光変換素子を組み込んでいる。この偏光変換素子は、偏光ビームスプリッタアレイと半波長板とを組み合わせることによって、ランプ光源22から放射された光を所定の偏光(例えば、図14の面に平行な偏光)に揃えるようにしたものである。
また、ランプ光源22の反射鏡としては回転楕円反射鏡を用いている。ここで、ランプ管を回転楕円反射鏡の第1焦点位置に配置すると、ランプ管から放射された光は第2焦点に集光されるため、回転カラーフィルタ61は、第2焦点付近に配置される。また、回転カラーフィルタ61は、回転面にカラーフィルタ機能を有する領域(例えば、ダイクロイックコーティングされた領域)が設定されたものであり、この領域は分割されている。更に、回転カラーフィルタ61は、黄色とマゼンダの2種類のフィルタを有する。フライアイインテグレータ65と偏光ビームスプリッタ21との間には、カラーセレクト素子64が配置される。このカラーセレクト素子64は、緑の帯域の光のみ偏光面を90°回転させる。このカラーセレクト素子64の作動で、回転カラーフィルタ61が黄色のフィルタの瞬間には、緑の光は反射型液晶表示素子63aに向かい、赤の光は反射型液晶表示素子63bに向かうことになる。反射型液晶表示素子63a、63bは前述のとおり線順次駆動され、光路シフト素子62a、62bは前記線順次駆動に同期して前述したようにスクロール駆動される。また、回転カラーフィルタ61がシアンの場合には、緑の光は反射型液晶表示素子63aに向かい、青の光は反射型液晶表示素子63bに向かう。
本実施形態によれば、更に、使用される反射型液晶表示素子63a、63bの解像度の2倍の高精細表示が可能となる。また、反射型液晶表示素子63a、63bにより2板式の画像投射装置を構成したため、更に、液晶表示部の明るさが単板式に比べて向上することが期待される。
[第8の実施形態]
次に、本発明の第8の実施形態に係る画像投射装置を図15に示す。ここで、第1の実施形態と同様の構成には同一符号を付与して説明を一部省略する。
図15において、前記画像投射装置は、前述のランプ光源22と、前述の偏光変換素子付き照明光学系60と、2つのダイクロイックミラー71、72と、ダイクロイックプリズム77と、3つの光路シフト素子76r、76g、76bと、3つの反射型液晶表示素子75r、75g、75bと、3つのミラー73と、リレーレンズ74と、前述の投射レンズ16と、前述の制御回路90と、を有する構成である。ここで、光路シフト素子76rは、ダイクロイックプリズム77と反射型液晶表示素子75rとに挟まれ、それぞれに隣接している。また、光路シフト素子76gは、ダイクロイックプリズム77と反射型液晶表示素子75gとに挟まれ、それぞれに隣接している。更に、光路シフト素子76bは、ダイクロイックプリズム77と反射型液晶表示素子75bとに挟まれ、それぞれに隣接している。
ダイクロイックミラー71は、赤色光を反射させ、ダイクロイックミラー72は緑色光を反射させるものである。3つの反射型液晶表示素子75r、75g、75bは前述のように線順次駆動され、光路シフト素子76r、76g、76bは、その線順次駆動に同期してスクロール駆動されるようにしている。
本実施形態によれば、更に、使用される反射型液晶表示素子75r、75g、75bの解像度の2倍の高精細表示が可能となる。また、反射型液晶表示素子75r、75g、75bにより3板式の画像投射装置を構成したため、更に、液晶表示部の明るさが単板式や2板式に比べて更に向上することが期待される。
前述のような本発明の第1から第8の実施形態のいずれかに係る表示装置によれば、例えば、行列状に配列された複数の画素領域を1行又は複数行ごとに駆動する線順次駆動方式で駆動される図1の透過型液晶表示素子13(液晶表示手段に相当する)と、この透過型液晶表示素子13の駆動に同期してスクロール駆動され、透過型液晶表示素子13からの画素光の光路をシフトさせる光路シフト素子14(光路シフト手段に相当する)と、光路シフト素子14により光路シフトされた画素光を偏光分離する偏光板12(偏光分離手段に相当する)と、を備えた構成において、光路シフト素子14は、1対の基板2、3(透光性基板に相当する)と、基板2、3に挟持されて層法線が基板法線に平行になるように配向したキラルスメクチックC相よりなる液晶層5と、透過型液晶表示素子13の駆動に同期させて液晶層5をスクロール駆動するスイッチング素子回路91を含む電圧制御回路121(液晶層駆動手段に相当する)と、を備え、光路シフト素子14と偏光板12が隣接し、かつ光路シフト素子14と透過型液晶表示素子13が隣接するよう、偏光板12と透過型液晶表示素子13との間に光路シフト素子14を配置している。
この構成は、請求項1に係る本発明の実施の一形態に相当する。この構成により、線順次駆動方式の液晶表示素子(例えば、透過型液晶表示素子13)に対応した光路シフト表示を行い、かつ画像表示を高解像度化することが期待される。
また、前述の電圧制御回路121は、1対の基板2、3の少なくとも一方(例えば、基板2)にライン状電極列9(アレイ状に配置された導電体に相当する)を備えている。この構成は、請求項2に係る本発明の実施の一形態に相当する。この構成により、前述のとおり、線順次駆動方式の液晶表示素子に対応した光路シフト表示を行い、かつ画像表示を高解像度化することが期待される。
また、前述のライン状電極列9は、透明電極から構成されている。この構成は、請求項3に係る本発明の実施の一形態に相当する。この構成により、前述の光路シフト表示による高解像度化に加えて、更に光利用効率を高めるという効果も期待される。
また、前述の光路シフト素子14で2つのチルト角での2つの状態の液晶分子方向を含む面と、偏光板12から透過型液晶表示素子13に向かう光軸の偏光方向と、が直交するようにしている。この構成は、請求項4に係る本発明の実施の一形態に相当する。この構成により、照明光を光路シフトさせずに済むため、前述の光路シフト表示による高解像度化に加えて、照明領域内で線状の高輝度部(明線)、低輝度部(暗線)を発現させない。よって、高品位の画像を表示することが期待される。
また、例えば図8の表示装置に、光を放射するランプ光源22(光源に相当する)と、ランプ光源22の放射光を偏光ビームスプリッタ21、光路シフト素子14を介して反射型液晶表示素子15に照射する照明光学系23(照明手段に相当する)と、を備えている。この構成は、請求項5に係る本発明の実施の一形態に相当する。この構成により、照明光を光路シフトさせずに済むため、前述のように照明領域内で線状の高輝度部(明線)、低輝度部(暗線)を発現させないという効果が期待される。
また、例えば図9の照明光学系20(照明手段に相当する)は、回転カラーフィルタ31を備え、光源ランプ22と偏光ビームスプリッタ21(偏光分離手段に相当する)との間に回転カラーフィルタ31を配置している。この構成は、請求項6に係る本発明の実施の一形態に相当する。この構成により、更に反射型液晶表示素子15の表示パネルが1つの単板式の画像投射装置でもカラー表示が可能であるという効果も期待される。
また、例えば図10(a)の光路シフト素子14は、図10(b)の液晶表示素子44の各画素に対応するレンズアレイ43(マイクロレンズアレイに相当する)を備え、ランプ光源22と偏光ビームスプリッタ21との間に3つのダイクロイックミラー41を配置している。この構成は、請求項7に係る本発明の実施の一形態に相当する。この構成により、レンズアレイ付き液晶表示素子42の表示パネルが1つの単板式の画像投射装置でもカラー表示が可能であるという効果も期待される。
また、例えば図10(a)の光路シフト素子14は、図10(c)の液晶表示素子44の各画素に対応するホログラムカラーフィルタ46を備え、ランプ光源22と偏光ビームスプリッタ21との間に3つのダイクロイックミラー41を配置している。この構成は、請求項8に係る本発明の実施の一形態に相当する。この構成により、液晶表示素子45の表示パネルが1つの単板式の画像投射装置でもカラー表示が可能であるという効果も期待される。
また、例えば図11の画像投射装置は、スクロール照明光学系51(照明手段に相当する)を備え、光路シフト素子14と偏光ビームスプリッタ21が隣接し、かつ光路シフト素子14と反射型液晶表示素子15が隣接するよう、偏光ビームスプリッタ21と反射型液晶表示素子15との間に光路シフト素子14を配置している。この構成は、請求項9に係る本発明の実施の一形態に相当する。この構成により、照明光の光利用効率が高いスクロール照明光学系と、線順次駆動の反射型液晶表示素子15と、スクロール駆動の光路シフト素子14と、を併用するので、更に高解像化、高光利用効率を同時に満たすという効果も期待される。
また、例えば第2から第8の実施形態の表示装置は、反射型液晶表示素子(図7の15、図10の44、図14の63a、63b、図15の75r、75g、75bに相当する)を備えている。この構成は、請求項10に係る本発明の実施の一形態に相当する。この構成により、反射型液晶表示素子15は透過型液晶表示素子13に比べて液晶表示素子自体の高解像度化、高光利用効率化が可能であること、あるいは液晶表示素子の液晶層の厚さを薄くすることによって高速駆動が可能となることにより、複数のサブフレームで画像表示をしても高品位の画像を提供できるという効果も期待される。よって、表示装置又は画像投射装置の高精細化に好適である。
また、例えば図9、図11、図14、図15の画像投射装置は、前述の表示装置にスクリーン(所定の投射面に相当する)投射用の投射レンズを備えている。この構成は、請求項11に係る本発明の実施の一形態に相当する。この構成により、前述の表示装置が実現する作用効果を反映して大画面かつ高解像度の表示が可能になることも期待される。
また、例えば図15の画像投射装置は、ランプ光源22の光をダイクロイックミラー71、72等(分離照明手段に相当する)で3原色の成分に分離して反射型液晶表示素子75r、75g、75b(第1から第3の液晶表示手段に相当する)に照射し、光路シフト素子76r、76g、76b(第1から第3の光路シフト手段に相当する)は、反射型液晶表示素子75r、75g、75bの駆動に同期して駆動され、3原色の各画像に相当する各画素光の光路をシフトさせ、ダイクロイックプリズム77(偏光分離手段に相当する)は、光路シフトされた前記各画素光を偏光分離するようにした構成において、光路シフト素子76r、76g、76bの各々と反射型液晶表示素子75r、75g、75bの各々とが隣接し、かつ、光路シフト素子76r、76g、76bの各々とダイクロイックプリズム77とが隣接するよう、ダイクロイックプリズム77の周囲に光路シフト素子76r、76g、76b及び反射型液晶表示素子75r、75g、75bを配置している。この構成は、請求項12に係る本発明の実施の一形態に相当する。この構成により、前述の表示装置が実現する作用効果を反映して大画面かつ高解像度の表示が可能になることも期待される。更に、前述のように単板式、2板式の画像投射装置に比べて明るい画像を表示できることも期待される。
なお、特許文献1に記載の従来の画像投射装置においては、回転式の光路シフト素子を用いた場合、高速な駆動が困難であるという問題もあった。また、鋸歯状基板を用いた光路シフト素子を投射光学系に入れるため、鋸歯状面の前後の媒質でわずかな屈折率差が残っていると、回折格子として機能し、高精細な表示は難しくなるという問題もあった。更に、光路シフト素子の駆動速度に関して、屈折率の異なるガラスを回転させる光路シフト素子の場合には簡単に高速化できないという問題もあった。また、液晶表示素子(パネル)の走査ラインにできる限り沿ってシフト領域を変えるには、光路シフト素子の回転体の面積を大きくする必要があり、光学系をコンパクトにすることが難しいという問題もあった。これに対し、本実施形態は、鋸歯状基板を用いず、光路シフト素子及び制御回路を前述の線順次駆動に同期したスクロール駆動が可能な構成とすることにより、前述の問題をも改善可能とするものである。
更に、前述した第1から第8の実施形態では、光路シフト素子に垂直配向膜4を有する構成ついて説明したが、本発明はこのほかに、垂直配向膜4を省略しても同様の効果が得られるものである。
また、前述した第1から第8の実施形態では、光路シフト素子にスペーサ10を有する構成ついて説明したが、本発明はこのほかに、スペーサ10を省略し、ライン状電極をスペーサとして兼用しても同様の効果が得られるものである。この場合の構成例を図16に示す。ここで、図16(a)は光路シフト素子1の上面図であり、図16(b)は光路シフト素子1の正面図であり、図16(c)は光路シフト素子1の側面図である。
光路シフト素子1は、図16(c)に示すように、対向配置された1対の透明な基板2、3を有している。そして、両方の基板の少なくとも一方、ここでは基板2側内面に垂直配向膜4が形成されており、この垂直配向膜4と他方の基板3との間にはキラルスメクチックC相を形成可能な液晶層5が充填されている。また、図16(b)に示すように、前述の1対の基板2、3及び液晶層5を有する構造体に対し、目的とする光路シフト方向に対応させて、電極6a、6bからなる電極対6が複数配置され、電極間に電圧を印加する電圧印加手段としての電源7に接続されている。更に、図16(a)に示すように、電極対6は、スペーサとして兼用され、光路と重ならない位置で当該液晶回転軸に対して略垂直方向に電界ベクトルが向くように設置されている。なお、光路シフトによる光の進行方向を3方向以上としたい場合は、入射光の偏光方向をその偏向方向に対応させて回転させると共に、その偏向方向に対応させて電極対6を複数設ければよい。入射光は、前述した動作原理に基づいて、電極対6より形成される電界の方向(第1電界方向、第2電界方向(図中、白ヌキ矢印で示す))によって偏向し、第1出射光又は第2出射光の光路をとることになる。
本発明の第1の実施形態に係る表示装置を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る光路シフト素子を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係るライン状電極列を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る光路シフト素子に対する印加電圧を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る電圧制御回路を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係るスイッチング素子回路の要部回路図である。 本発明の第2の実施形態に係る表示装置を説明する図である。 本発明の第3の実施形態に係る表示装置を説明する図である。 本発明の第4の実施形態に係る画像投射装置を説明する図である。 本発明の第5の実施形態に係る表示装置を説明する図である。 本発明の第6の実施形態に係る画像投射装置を説明する図である。 従来のスクロール照明光学系の第1の構成例を説明する図である。 従来のスクロール照明光学系の第2の構成例を説明する図である。 本発明の第7の実施形態に係る画像投射装置を説明する図である。 本発明の第8の実施形態に係る画像投射装置を説明する図である。 本発明の他の実施形態に係る光路シフト素子を説明する図である。
符号の説明
2、3 基板
4 垂直配向膜
5 液晶層
9 ライン状電極列
10 スペーサ
11、12 偏光板
13 透過型液晶表示素子
14、62a、62b、76r、76g、76b 光路シフト素子
15、63a、63b、75r、75g、75b 反射型液晶表示素子
16 投射レンズ
20 照明光学系
21 偏光ビームスプリッタ
22 ランプ光源
23 照明光学系(フライアイインテグレータ)
24 コリメートレンズ
31、61 回転カラーフィルタ
41、71、72 ダイクロイックミラー
42 レンズアレイ付き液晶表示素子
43 レンズアレイ
44 液晶表示素子
45 ホログラムカラーフィルタ付き液晶表示素子
46 ホログラムカラーフィルタ
51 スクロール照明光学系
60 偏光変換素子付き照明光学系
64 カラーセレクト素子
65 フライアイインテグレータ
73 ミラー
74 リレーレンズ
77 ダイクロイックプリズム
90 制御回路
91 スイッチング素子回路
92 電源
93、94 電位差調整器
95 温度検知器
121 電圧制御回路

Claims (12)

  1. 行列状に配列された複数の画素領域を1行又は複数行ごとに駆動する線順次駆動方式で駆動される液晶表示手段と、前記液晶表示手段に同期して駆動され、前記液晶表示手段からの光の光路をシフトさせる光路シフト手段と、前記光路シフト手段により光路シフトされた光を偏光分離する偏光分離手段と、を備えた表示装置において、
    前記光路シフト手段は、1対の透光性基板と、前記1対の透光性基板に挟持されて層法線が基板法線に平行になるように配向したキラルスメクチックC相よりなる液晶層と、前記液晶表示手段に同期させて前記液晶層を駆動する液晶層駆動手段と、を備え、
    前記光路シフト手段と前記偏光分離手段が隣接し、かつ前記光路シフト手段と前記液晶表示手段が隣接するよう、前記偏光分離手段と前記液晶表示手段との間に前記光路シフト手段を配置したことを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、
    前記液晶層駆動手段は、前記1対の透光性基板の少なくとも一方にアレイ状に配置された導電体を備えたことを特徴とする表示装置。
  3. 請求項2に記載の表示装置において、
    前記導電体は、透明電極を備えたことを特徴とする表示装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の表示装置において、
    前記光路シフト手段で2つのチルト角での液晶分子方向を含む面と、前記偏光分離手段から前記液晶表示手段に向かう光軸の偏光方向と、が直交するようにしたことを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の表示装置において、
    光を放射する光源と、前記光源の放射する光を前記液晶表示手段に照射する照明手段と、を備えたことを特徴とする表示装置。
  6. 請求項5に記載の表示装置において、
    前記照明手段は、回転カラーフィルタを備え、
    前記光源と前記偏光分離手段との間に前記回転カラーフィルタを配置したことを特徴とする表示装置。
  7. 請求項5に記載の表示装置において、
    前記光路シフト手段は、前記液晶表示手段の各画素に対応するマイクロレンズアレイを備え、
    前記光源と前記偏光分離手段との間に3枚のダイクロイックミラーを配置したことを特徴とする表示装置。
  8. 請求項5に記載の表示装置において、
    前記光路シフト手段は、前記液晶表示手段の各画素に対応するホログラムカラーフィルタを備え、
    前記光源と前記偏光分離手段との間に3枚のダイクロイックミラーを配置したことを特徴とする表示装置。
  9. 行列状に配列された複数の画素領域を1行又は複数行ごとに駆動する線順次駆動方式で駆動される液晶表示手段と、光を放射する光源と、前記光源の放射する光を前記液晶表示手段に照射する照明手段と、前記液晶表示手段に同期して駆動され、前記液晶表示手段からの光の光路をシフトさせる光路シフト手段と、前記光路シフト手段により光路シフトされた光を偏光分離する偏光分離手段と、を備えた表示装置において、
    前記光路シフト手段は、1対の透光性基板と、前記1対の透光性基板に挟持されて層法線が基板法線に平行になるように配向したキラルスメクチックC相よりなる液晶層と、前記液晶表示手段に同期させて前記液晶層を駆動する液晶層駆動手段と、を備え、前記照明手段は、スクロール照明光学系を備え、
    前記光路シフト手段と前記偏光分離手段が隣接し、かつ前記光路シフト手段と前記液晶表示手段が隣接するよう、前記偏光分離手段と前記液晶表示手段との間に前記光路シフト手段を配置したことを特徴とする表示装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の表示装置において、
    前記液晶表示手段は、反射型液晶表示素子を備えたことを特徴とする表示装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の表示装置を用いて構成した画像投射装置であって、
    投射レンズを介して画像を所定の投射面に投射するようにしたことを特徴とする画像投射装置。
  12. 行列状に配列された複数の画素領域を1行又は複数行ごとに駆動する線順次駆動方式で駆動される第1から第3の液晶表示手段と、光を放射する光源と、前記光源の放射する光を3原色の光束に分離して第1から第3の液晶表示手段に入射する分離手段と、第1から第3の液晶表示手段に同期して駆動され、第1から第3の液晶表示手段が前記分離手段から入射された光に応じて出射した、3原色の各画像に相当する光の光路をシフトさせる第1から第3の光路シフト手段と、第1から第3の光路シフト手段により光路シフトされた光を偏光分離する偏光分離手段と、前記偏光分離手段で偏光分離された光を透過し、前記3原色の各画像を所定の投射面に投射する投射レンズと、を備えた画像投射装置において、
    第1から第3の光路シフト手段は、1対の透光性基板と、前記1対の透光性基板に挟持されて層法線が基板法線に平行になるように配向したキラルスメクチックC相よりなる液晶層と、前記液晶表示手段に同期させて前記液晶層を駆動する液晶層駆動手段と、を備え、第1から第3の液晶表示手段は、反射型液晶表示素子を備え、
    第1から第3の光路シフト手段の各々と第1から第3の液晶表示手段の各々とが隣接し、かつ、第1から第3の光路シフト手段の各々と前記偏光分離手段とが隣接するよう、前記偏光分離手段の周囲に第1から第3の光路シフト手段及び第1から第3の液晶表示手段を配置したことを特徴とする画像投射装置。
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