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JP2003156107A - 電動駆動装置の減速ギヤ機構 - Google Patents

電動駆動装置の減速ギヤ機構

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Publication number
JP2003156107A
JP2003156107A JP2001353473A JP2001353473A JP2003156107A JP 2003156107 A JP2003156107 A JP 2003156107A JP 2001353473 A JP2001353473 A JP 2001353473A JP 2001353473 A JP2001353473 A JP 2001353473A JP 2003156107 A JP2003156107 A JP 2003156107A
Authority
JP
Japan
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gear
shaft
intermediate shaft
motor
drive device
Prior art date
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Application number
JP2001353473A
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Inventor
Tadashi Takano
正 高野
Hisashi Kazuta
久 數田
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Yamaha Motor Electronics Co Ltd
Original Assignee
Moric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Moric Co Ltd filed Critical Moric Co Ltd
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Publication of JP2003156107A publication Critical patent/JP2003156107A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 歯車の振動を抑制し騒音発生を低減させた電
動駆動装置の減速ギヤ機構を提供する。 【解決手段】 モータ出力軸17と駆動軸13との間に
中間軸23を設け、この中間軸に装着した電動駆動装置
の減速ギヤ機構72であって、前記中間軸23上に装着
され前記モータ出力軸17側のギヤ22と噛合う第1ギ
ヤ24と、この第1ギヤ24より小径で且つこれと同軸
上に一体成形された第2ギヤ25と、前記駆動軸13に
装着され前記第2ギヤ25と噛合う大径ギヤ27とから
なる電動駆動装置の減速ギヤ機構72において、前記第
1ギヤ24及び第2ギヤ25は、ねじれ角の異なるはす
ば歯車からなり、各はすば歯車によるスラスト力の方向
は相互に逆向きでその合力が中央ハウジング側に向いて
発生するように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動駆動装置の減速
ギヤ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば電動補助自転車において、ペダル
からの踏力を補助するためにペダルクランク軸に連結し
て踏力補助用の電動駆動装置が設けられる。この電動駆
動装置は、ペダルクランク軸とこれと同軸の駆動スリー
ブにより駆動軸を構成し、駆動スリーブ上にスプロケッ
トを固定し、これをチェーンを介して駆動車輪(例えば
後輪)に連結する。補助動力となる電動モータの出力軸
をこの駆動スリーブに連結して、電動モータの出力を駆
動スリーブを介して後輪に伝達し回転駆動力を付与す
る。一方、ペダルに連結されたペダルクランク軸は、遊
星ギヤ機構等を介して同じく上記駆動スリーブに連結さ
れ、ペダル踏力により駆動スリーブを介して後輪を回転
駆動させる。これにより、ペダル踏力と電動モータの駆
動力が駆動スリーブ上で融合してその合力により後輪が
駆動される。
【0003】ペダルクランク軸に加わる踏力は、トルク
検出手段で検出される。この検出された踏力に応じて、
制御回路が、補助すべき動力を算出して所定のアシスト
比で電動モータを駆動する。
【0004】電動モータは減速機構を介して駆動軸に連
結される。この減速機構は、例えば2段ギヤ構造であっ
て、モータ出力軸側に噛合う第1ギヤを1段目とし、こ
の第1ギヤより小径でこれと一体で同軸上に設けた第2
ギヤを2段目とし、この第2ギヤを駆動軸側に装着した
大径ギヤに連結した構成である。この一体形成された第
1ギヤ及び第2ギヤを装着した中間軸は、電動モータを
収容したケーシング内に保持される。
【0005】モータ出力軸の回転は、2段一体の第1ギ
ヤと第2ギヤの歯数比に応じた所定の減速比で大径ギヤ
を介して駆動軸を回転させる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
減速機構においては、特に大きな減速比を得ようとした
場合、歯車の振動により、中間軸の端部がケーシング側
の保持部で振動して不快な騒音を発生させるとともに劣
化の要因になるという問題があった。
【0007】本発明は、上記従来技術を考慮したもので
あって、歯車の振動を抑制し騒音発生を低減させた電動
駆動装置の減速ギヤ機構の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、モータ出力軸と駆動軸との間に中間軸
を設け、この中間軸に装着した電動駆動装置の減速ギヤ
機構であって、前記中間軸上に装着され前記モータ出力
軸側のギヤと噛合う第1ギヤと、この第1ギヤより小径
で且つこれと同軸上に一体成形された第2ギヤと、前記
駆動軸に装着され前記第2ギヤと噛合う大径ギヤとから
なる電動駆動装置の減速ギヤ機構において、前記第1ギ
ヤ及び第2ギヤは、ねじれ角の異なるはすば歯車からな
り、各はすば歯車によるスラスト力の方向は相互に逆向
きでその合力が所定の軸方向に向いて発生するように構
成し、前記所定の軸方向の中間軸端部は樹脂材料で保持
されたことを特徴とする電動駆動装置の減速ギヤ機構を
提供する。
【0009】この構成によれば、はすば歯車を用いるこ
とにより、噛合い騒音が減少するとともに、共通の中間
軸上の第1ギヤと第2ギヤのはすば歯車のねじれ角度を
変えて、それぞれ軸方向のスラスト力が作用する方向を
逆にしてはずば歯車の噛合いによるスラスト力を相殺方
向に発生させるとともに、相殺して残ったスラスト力の
合力が一定方向に作用するように各はすば歯車が形成さ
れる。これにより、2段一体の第1ギヤと第2ギヤの各
々から発生する振動を相互に打ち消し合うように作用さ
せて振動を軽減させるとともに、相殺した後にスラスト
力を残してこれを一定方向に作用させ、その方向の軸端
部を樹脂材料で保持させることにより、振動及び騒音を
効果的に吸収して低減させることができる。
【0010】好ましい構成例では、ケーシング内に電動
モータとそのモータ出力軸及び前記駆動軸を収容し、前
記ケーシングは、中央ハウジングと該中央ハウジングを
両側から挟む左ケース及び右ケースとからなり、前記中
央ハウジングは樹脂材料で形成し、前記左ケース及び右
ケースは金属材料で形成し、前記中間軸は、一端が前記
左ケース又は右ケースに保持され、他端は前記中央ハウ
ジングに保持されたことを特徴としている。
【0011】この構成によれば、金属材料からなる左右
のケースによりケーシングの強度を充分確保した上で、
中央ハウジングを樹脂材料で構成することにより軽量化
が達成されるとともに、インジェクション成形等により
中央ハウジングが高精度で容易に効率よく形成でき、電
動駆動装置の生産性が高まる。一例として熱硬化性樹脂
を用いることにより、モータ発熱による高温に充分耐え
るとともに、耐水性や絶縁性を向上させることができ
る。
【0012】このケーシングの中央ハウジングの樹脂材
料を利用し、この樹脂材料で中間軸の端部を保持すると
ともに、その端部方向にはすば歯車のスラスト合力によ
る軸力を作用させることにより、中央ハウジングの樹脂
材料が中間軸の振動及び騒音を有効に吸収してこの振動
及び騒音を抑制することができる。
【0013】さらに好ましい構成例では、前記電動駆動
装置は、電動補助自転車のペダル踏力補助用の電動駆動
装置であることを特徴としている。
【0014】この構成によれば、電動補助自転車の踏力
補助用の電動モータに対し本発明構造を適用することに
より、特に小型軽量化が要求される自転車構造におい
て、軽量化を実現してこれによる負荷軽減及びコスト低
減が達成されるとともに、振動や不快な騒音が減少し使
用感が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
の形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に
係る電動駆動装置を搭載した電動補助自転車の側面図で
ある。
【0016】この電動補助自転車1は、車体フレーム2
のほぼ中央のハンガー部3に本発明に係る電動駆動装置
4を搭載し、ペダル5を踏込むことによりペダルクラン
ク軸6を回転させようとする踏力と、電動駆動装置4内
の後述の電動モータの動力とを組合せて融合し、この合
力により後輪7を駆動する構造である。電動駆動装置4
は後述のように駆動軸にスプロケットを有し、このスプ
ロケットの回転をチェーン8によって、公知のフリーホ
イルを介して後輪7に伝達する。
【0017】電動駆動装置4は、車体フレーム2に固定
された(又は一体成形された)ブラケット9に対し、後
述のように懸架ボルトにより懸架支持される。10は電
動駆動装置4内の電動モータを駆動するためのバッテリ
である。
【0018】図2は、本発明に係る電動駆動装置の水平
断面構成図である。この電動駆動装置4は、ケーシング
11内に電動モータ12及び駆動軸13を収容して構成
される。ケーシング11は、後述のように3分割され、
中央ハウジング14と、これをその両側から挟む左ケー
ス15及び右ケース16とにより構成される。電動モー
タ12は、モータ出力軸17と、このモータ出力軸17
に固定されたロータ18と、このロータ18の外周に対
向してケーシング11内に固定されたステータ19とに
より構成される。駆動軸13は、ペダル5(図1)に連
結されたペダルクランク軸6(人力入力軸)とこのペダ
ルクランク軸6の外周に回転可能に嵌め込まれた融合ス
リーブ20とにより構成される。融合スリーブ20上に
スプロケット21が固定され、チェーン8を介して後輪
7(図1)に連結される。
【0019】モータ出力軸17の端部にギヤ22が形成
される。このギヤ22に中間軸23の第1ギヤ24が噛
合う。中間軸23には、第1ギヤ24及びこれと一体で
これより小径の第2ギヤ25が装着される。この第2ギ
ヤ25は、ラチェット26を介して融合スリーブ20に
固定された大径ギヤ27と噛合う。このような中間軸2
3及びこれに装着された2段一体の第1、第2ギヤ2
4,25により、減速ギヤ機構72(第1の減速機構)
が形成される。これにより、電動モータ12の回転駆動
力が、減速ギヤ機構72で減速され、大径ギヤ27を介
して融合スリーブ20に伝達され、後輪を駆動する。
【0020】ペダルクランク軸6は、ラチェット28を
介して遊星ギヤ機構29(第2の減速機構)に連結され
る。遊星ギヤ機構29は、融合スリーブ20に連結さ
れ、ペダルクランク軸6からのペダル踏力を融合スリー
ブ20に伝達して、踏力により後輪を駆動する。
【0021】この遊星ギヤ機構29は、ラチェット28
で1方向に駆動されるキャリア30と、このキャリア3
0に回動自在となす遊星ギヤ31と、遊星ギヤ31の外
周側でケーシングに固定されたリングギヤ71と、遊星
ギヤ31の内周側で融合スリーブ20に固定されたサン
ギヤ32とにより構成される。ペダルクランク軸6の回
転力は、ラチェット28からキャリア30を介して遊星
ギヤ31を公転及び自転させ、サンギヤ32を回転させ
て融合スリーブ20に踏力による回転力を変速して伝達
し、後輪を駆動する。
【0022】3分割されたケーシング11の中央ハウジ
ング14は、例えばPBT(ポリブチルテレフタレー
ト)等の樹脂材料の射出成形により形成される。この中
央ハウジング11を挟む左ケース15及び右ケース16
は、ADC(アルミダイキャスト合金)材料により成形
される。
【0023】ケーシング11は、複数ヵ所(例えば5ヵ
所)で締結ボルト33により左ケース15及び右ケース
16を結合して組立てられる。この例では、左ケース1
5側から締結ボルト33を挿入し、右ケース16に形成
した雌ネジ部に螺合させて両ケース15,16同士を締
付けて結合する。
【0024】このケーシング11は、複数ヵ所(例えば
3ヵ所)で懸架ボルト34により車体フレーム側に固定
された車体ブラケット9に固定され懸架保持される。こ
の場合、図示したように各懸架部に配設される車体ブラ
ケット9間の幅がケーシング11の幅より狭いため、懸
架ボルト34にスペーサとなるカラー35を装着して懸
架ボルト34及びこれに螺合するナット36により左右
のケース15,16同士を締付けて固定する。
【0025】駆動軸13を構成するペダルクランク軸6
の端部及び融合スリーブ20の端部はそれぞれベアリン
グ37,38を介して左ケース15及び右ケース16に
支持される。このように強度の大きい金属材料からなる
左右のケース15,16に駆動軸13の軸受部を支持さ
せることにより、安定して堅固に駆動軸13が保持され
る。
【0026】電動モータ12のモータ出力軸17の左側
端部はベアリング39を介して左ケース15に支持され
る。モータ出力軸17の右側端部を保持するベアリング
40は、この例では、樹脂からなる中央ハウジング14
に設けられている。この場合、ベアリング40の外周面
に沿って複数ヵ所でこのベアリング40を保持するよう
に、右ケース16からこれと一体で中央ハウジング側に
突出する円弧状の金属の凸壁(不図示)を設け、この凸
壁によりベアリング40を固定保持することにより、ベ
アリング40は、金属材料からなるケース内に保持した
場合と同様に安定して堅固に固定保持される。また、樹
脂材料の成形誤差や変形に基づく位置ずれも生じない。
このような凸壁が配設される部分の中央ハウジング11
の樹脂材料には切欠き(不図示)を設けて金属材料の右
ケース16からの凸壁の挿入を妨げないようにする。
【0027】このケーシング11の内部は、後述のよう
に、電動モータ12を収容するモータ室と、減速ギヤ2
5や遊星ギヤ機構29等を収容する減速機室と、FET
等によって通電するモータ制御回路基板(不図示)を収
容する制御室とに分割されている。
【0028】3分割されたケーシング11の中央ハウジ
ング14と左右ケース15,16との間の分割面には、
後述のように、中央ハウジング側の合わせ面周縁に沿っ
て連続した環状突起45,55を設け、左右ケース側の
合わせ面に前記環状突起45,55が嵌合する環状溝4
4,54を形成している。これにより、ケーシング11
のシール性が確保されるとともに、ケーシング分割体で
ある中央ハウジング14と左右ケース15,16の位置
合わせができ、分割面を跨って配設される駆動軸13や
モータ出力軸17の軸芯合わせができる。
【0029】上記構成において、本発明では、モータ出
力軸17と駆動軸13との間に中間軸23を設け、この
中間軸23に装着した電動駆動装置の減速ギヤ機構72
であって、前記中間軸23上に装着され前記モータ出力
軸17側のギヤ22と噛合う第1ギヤ24と、この第1
ギヤ24より小径で且つこれと同軸上に一体成形された
第2ギヤ25と、前記駆動軸13に装着され前記第2ギ
ヤ25と噛合う大径ギヤ27とからなる電動駆動装置の
減速ギヤ機構72において、前記第1ギヤ24及び第2
ギヤ25は、ねじれ角の異なるはすば歯車からなり、各
はすば歯車によるスラスト力の方向は相互に逆向きでそ
の合力が中央ハウジング側に向いて発生するように構成
している。
【0030】図3は、ケーシング11を構成する左ケー
ス15の内面側(右側)から見た側面図であり、図4は
そのA−A部分の断面構成図である。
【0031】左ケース15の内面側に、モータ室41及
び制御室42の周縁及び両室間を仕切る仕切壁43が形
成される。モータ室41及び制御室42間の仕切壁43
には、信号ケーブルや電源ケーブル等を挿通させる開口
51が形成される。この仕切壁43に沿って、中央ハウ
ジング14との合わせ面に、モータ室41及び制御室4
2のそれぞれを囲む連続した環状溝44が形成される。
この環状溝44に後述の中央ハウジング14に設けた同
じく連続した環状突起45(図5)が嵌込まれる。これ
により、モータ室41及び制御室42がシールされると
ともに、中央ハウジング14(図2、図5)に対する位
置合わせが行なわれる。
【0032】この左ケース15の外周縁に沿って5ヵ所
に締結用取付孔46が形成され、前述の締結ボルト33
(図2)が挿通する。また、この左ケース15の外周縁
から突出して3ヵ所に懸架ブラケット47が設けられ、
それぞれ懸架用取付孔48が形成される。これらの懸架
用取付孔48に前述の懸架ボルト34(図2)が挿通す
る。
【0033】ペダルクランク軸挿通孔49に前述の図2
のベアリング37を介してペダルクランク軸6が挿通す
る。また、モータ軸受部50に前述の図2のベアリング
39を介してモータ出力軸17の端部が支持される。
【0034】制御室42には、例えば6個のFET(不
図示)を一列に並べて搭載したプリント基板(不図示)
が収容される。これら6個のFETは、金属材料のヒー
トシンク(不図示)を介して左ケース15の内面に対し
熱的に接触して放熱される。ヒートシンクは左ケース1
5の内面にケース材料と一体で形成してもよい。6個の
FETは、例えば共通の押え板(不図示)によりケース
内側からケース内壁面に対し押付けられる。押え板は、
ケースに設けた例えば2ヵ所の貫通孔53を通してネジ
(不図示)によりケース外側から締付けて各FETをケ
ース内壁面側に圧接させる。52は、ヒートシンクにF
ETを固定する6個のネジのネジ頭逃げ用の凹みであ
る。
【0035】図5は、中央ハウジング14の断面構成図
である。中央ハウジング14の左右側面には、それぞ
れ、前述の左ケース15の環状溝44に嵌め込まれる環
状突起45及び後述の図6、図7に示す右ケース16の
環状溝54に嵌め込まれる環状突起55が形成される。
この中央ハウジング14の周縁に沿って前述の締結用取
付孔46(図3)に対応した5ヵ所の位置に締結ボルト
挿通孔56が形成される。
【0036】中央ハウジング14内部は、仕切壁57に
よりモータ室41と制御室42(図3参照)及び減速機
室58に分離される。モータ室41には前述のように電
動モータ12が収容され、制御室42にはFET等が接
合されたプリント基板が収容される。減速機室58に
は、図2に示した減速ギヤ機構72や遊星ギヤ機構29
が収容される。減速ギヤ機構72の中間軸23(図2)
の左端部は、減速機室58に形成した軸受用凹み59内
に嵌め込まれて支持される。減速機室58を形成する左
側の仕切壁にはペダルクランク軸挿通孔62が形成さ
れ、ペダルクランク軸6(図2)が挿通する。
【0037】モータ室41を形成する仕切壁57の右壁
部分にモータ出力軸挿通孔60が形成され、前述のよう
にベアリング40(図2)を介してモータ出力軸17が
挿通する。61はベアリング嵌込部を示す。
【0038】図6は、右ケース16を内面側(左側)か
ら見た図であり、図7は、図6のC−C部分の断面構成
図である。
【0039】右ケース16の外周縁に沿って減速機室5
8を形成する仕切壁63が設けられる。この仕切壁63
の中央ハウジング14との合わせ面に沿って連続した環
状溝54が形成される。この環状溝54に中央ハウジン
グ14側の環状突起55が嵌め込まれて減速機室58の
シール及び中央ハウジング14と右ケース16との位置
合わせが行なわれる。
【0040】右ケース16の外周縁部の3ヵ所に、左ケ
ース15の場合と同様に、懸架ブラケット64が設けら
れそれぞれ懸架ボルト34(図2)が挿通する懸架用取
付孔65が形成される。
【0041】5本の締結ボルト33(図2)がそれぞれ
挿通する左ケース15の締結用取付孔46(図3)及び
これらに整合する中央ハウジング14の締結ボルト挿通
孔56に対応して、右ケース16の周縁部の5ヵ所に締
結用ネジ孔66が形成される。この締結用ネジ孔66に
締結ボルト33が螺合する。
【0042】中間軸23(図2)の右端部は、右ケース
16の内面に形成した軸受用凹み67内に嵌め込まれて
支持される。
【0043】右ケース16を貫通して駆動軸挿通孔68
が開口し、図2に示したペダルクランク軸6及び融合ス
リーブ20からなる駆動軸13が挿通する。69はベア
リング38(図2)を保持するベアリング嵌込部であ
る。
【0044】このような右ケース16は、前述の左ケー
ス15と同様にアルミダイキャスト合金(ADC材)の
成形体からなり、樹脂の中央ハウジング14を左右から
挟んで一体のケーシング11(図2)を形成する。
【0045】図8は、本発明に係る減速ギヤ機構の要部
構成説明図である。モータ出力軸17の端部に、はすば
歯車からなるギヤ22が形成される。このギヤ22と噛
合うはすば歯車からなる第1ギヤ24及びこれと一体の
第2ギヤ25がスリーブ70を介して中間軸23に装着
される。第2ギヤ25は、第1ギヤ24と同様にはすば
歯車からなり、このはすば歯車に噛合う同じくはすば歯
車からなる大径ギヤ27がラチェット26を介して融合
スリーブ20に装着される。融合スリーブ20は、前述
のように、ペダルクランク軸6とともに駆動軸13を構
成する。
【0046】中間軸23は、その上端がアルミ合金から
なる右ケース16の中間軸支持用の凹み67に嵌入して
固定保持され、下端が樹脂材料からなる中央ハウジング
14の中間軸支持用の凹み59に嵌入して固定保持され
る。この中間軸23にスリーブ70が装着される。この
スリーブ70上に、2段一体のはすば歯車からなる第1
ギヤ24及び第2ギヤ25が、中間軸23に対し回転可
能に装着される。
【0047】第1ギヤ24及び第2ギヤ25の各はすば
歯車は、第1ギヤ24のはすば歯車による軸方向のスラ
スト力の方向が、第2ギヤ25のはすば歯車による軸方
向のスラスト力の方向と逆方向となって、相互にスラス
ト力が打ち消されるように各はすば歯車の歯が形成され
る。また、相殺された第1ギヤ24によるスラスト力と
第2ギヤ25によるスラスト力の残りの合力のスラスト
力が、中央ハウジング14側に作用するように、第1ギ
ヤ24のはすば歯車のねじれ角と第2ギヤ25のはすば
歯車のねじれ角がそれぞれ異なって形成される(例えば
第1ギヤ24のねじれ角は26°で第2ギヤ25のねじ
れ角は16°とする)。これにより、両はすば歯車及び
中間軸23は、樹脂材料からなる中央ハウジング側に向
けて推力を受け、中間軸23が樹脂材料の凹み59で保
持されるため、振動や騒音が有効に吸収され、振動によ
る騒音が軽減される。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、はす
ば歯車を用いることにより、噛合い騒音が減少するとと
もに、共通の中間軸上の第1ギヤと第2ギヤのはすば歯
車のねじれ角度を変えて、それぞれ軸方向のスラスト力
が作用する方向を逆にしてはずば歯車の噛合いによるス
ラスト力を相殺方向に発生させるとともに、相殺して残
ったスラスト力の合力が一定方向に作用するように各は
すば歯車が形成される。これにより、2段一体の第1ギ
ヤと第2ギヤの各々から発生する振動を相互に打ち消し
合うように作用させて振動を軽減させるとともに、相殺
した後にスラスト力を残してこれを一定方向に作用さ
せ、その方向の軸端部を樹脂材料で保持させることによ
り、振動及び騒音を効果的に吸収して低減させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の電動駆動装置が適用される電動補助
自転車の全体図。
【図2】 本発明の実施形態に係る電動駆動装置の水平
断面構成図。
【図3】 図2の電動駆動装置の左ケースの内面図。
【図4】 図3のB−B断面構成図。
【図5】 図2の電動駆動装置の中央ハウジングの断面
構成図。
【図6】 図2の電動駆動装置の右ケースの内面図。
【図7】 図6のC−C断面構成図。
【図8】 本発明の減速ギヤ機構の構成説明図。
【符号の説明】
1:電動補助自転車、2:車体フレーム3:ハンガー
部、4:電動駆動装置、5:ペダル、6:ペダルクラン
ク軸、7:後輪、8:チェーン、9:ブラケット、1
0:バッテリ、11:ケーシング、12:電動モータ、
13:駆動軸、14:中央ハウジング、15:左ケー
ス、16:右ケース、17:モータ出力軸、18:ロー
タ、19:ステータ、20:融合スリーブ、21:スプ
ロケット、22:ギヤ、23:中間軸、24:第1ギ
ヤ、25:第2ギヤ、26:ラチェット、27:大径ギ
ヤ、28:ラチェット、29:遊星ギヤ機構、30:キ
ャリア、31:遊星ギヤ、32:サンギヤ、33:締結
ボルト、34:懸架ボルト、35:カラー、36:ナッ
ト、37:ベアリング、38:ベアリング、39:ベア
リング、40:ベアリング、41:モータ室、42:制
御室、43:仕切壁、44:環状溝、45:環状突起、
46:締結用取付孔、47:懸架ブラケット、48:懸
架用取付孔、49:ペダルクランク軸挿通孔、50:モ
ータ軸受部、51:開口、52:凹み、53:押え板取
付用貫通孔、54:環状溝、55:環状突起、56:締
結ボルト挿通孔、57:仕切壁、58:減速機室、5
9:中間軸支持用の凹み、60:モータ出力軸挿通孔、
61:ベアリング嵌込部、62:ペダルクランク軸挿通
孔、63:仕切壁、64:懸架ブラケット、65:懸架
用取付孔、66:締結用ネジ孔、67:中間軸支持用の
凹み、68:駆動軸挿通孔、69:ベアリング嵌込部、
70:スリーブ、71:リングギヤ、72:減速ギヤ機
構。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J009 DA11 EA05 EA12 EA21 EA32 EB21 EB24 EC02 FA05 3J063 AA06 AB02 AC01 BA04 BA09 CA01 CB57 CD45

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モータ出力軸と駆動軸との間に中間軸を設
    け、この中間軸に装着した電動駆動装置の減速ギヤ機構
    であって、前記中間軸上に装着され前記モータ出力軸側
    のギヤと噛合う第1ギヤと、この第1ギヤより小径で且
    つこれと同軸上に一体成形された第2ギヤと、前記駆動
    軸に装着され前記第2ギヤと噛合う大径ギヤとからなる
    電動駆動装置の減速ギヤ機構において、 前記第1ギヤ及び第2ギヤは、ねじれ角の異なるはすば
    歯車からなり、各はすば歯車によるスラスト力の方向は
    相互に逆向きでその合力が所定の軸方向に向いて発生す
    るように構成し、前記所定の軸方向の中間軸端部は樹脂
    材料で保持されたことを特徴とする電動駆動装置の減速
    ギヤ機構。
  2. 【請求項2】ケーシング内に電動モータとそのモータ出
    力軸及び前記駆動軸を収容し、前記ケーシングは、中央
    ハウジングと該中央ハウジングを両側から挟む左ケース
    及び右ケースとからなり、前記中央ハウジングは樹脂材
    料で形成し、前記左ケース及び右ケースは金属材料で形
    成し、前記中間軸は、一端が前記左ケース又は右ケース
    に保持され、他端は前記中央ハウジングに保持されたこ
    とを特徴とする請求項1に記載の電動駆動装置の減速ギ
    ヤ機構。
  3. 【請求項3】前記電動駆動装置は、電動補助自転車のペ
    ダル踏力補助用の電動駆動装置であることを特徴とする
    請求項2に記載の電動駆動装置の減速ギヤ機構。
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