JP2016056910A - ギヤ減速装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スラスト荷重をより低減することができるギヤ減速装置を提供する。【解決手段】モータ11により回転駆動される第1の入力側ヘリカルギヤ12と、第1の入力側ヘリカルギヤ12の軸線に平行な軸線の周りに回転可能に支持され、第1の入力側ヘリカルギヤ12に噛合してその回転を減速する第1の出力側ヘリカルギヤ14及び該第1の出力側ヘリカルギヤ14と一体回転する第2の入力側ヘリカルギヤ15を有する中間ギヤ13と、中間ギヤ13の軸線に平行な軸線の周りに回転可能に支持され、第2の入力側ヘリカルギヤ15に噛合してその回転を減速する第2の出力側ヘリカルギヤ16とを備え、第1の入力側ヘリカルギヤ12の歯及び第2の入力側ヘリカルギヤ15の歯の捩れ方向が互いに逆向きに設定され、且つ、第1の入力側ヘリカルギヤ12の歯の捩れ角よりも第2の入力側ヘリカルギヤ15の歯の捩れ角の方が小さく設定されている。【選択図】図1
Description
本発明は、ギヤ減速装置に関するものである。
従来、ギヤ減速装置としては、例えば特許文献1に記載されたものが知られている。このギヤ減速装置は、モータの回転軸に設けられたウォーム及びこれに噛合するウォームホイールで構成されるウォームギヤと、ウォームホイールと一体回転可能な小径の入力側ヘリカルギヤ(入力ギヤ)と、該入力側ヘリカルギヤに噛合する大径の出力側ヘリカルギヤ(出力ギヤ)とを備える。そして、モータの回転は、ウォームギヤ及びウォームホイール間で減速され、更に入力側ヘリカルギヤ及び出力側ヘリカルギヤ間で減速される。これにより、モータの回転を十分に減速できるとしている。
ところで、特許文献1のギヤ減速装置では、入力側ヘリカルギヤの歯及び出力側ヘリカルギヤの歯が斜めに押し合うことで、例えば入力側ヘリカルギヤに著しいスラスト荷重が作用する。この場合、入力側ヘリカルギヤの支持部(軸受等)に対し、スラスト荷重を支え得る十分な強度が要求されることになって、当該支持部の大型化を余儀なくされる。
本発明の目的は、スラスト荷重をより低減することができるギヤ減速装置を提供することにある。
上記課題を解決するギヤ減速装置は、モータにより回転駆動される第1の入力側ヘリカルギヤと、前記第1の入力側ヘリカルギヤの軸線に平行な軸線の周りに回転可能に支持され、前記第1の入力側ヘリカルギヤに噛合して該第1の入力側ヘリカルギヤの回転を減速する第1の出力側ヘリカルギヤ及び該第1の出力側ヘリカルギヤと一体回転する第2の入力側ヘリカルギヤを有する中間ギヤと、前記中間ギヤの軸線に平行な軸線の周りに回転可能に支持され、前記第2の入力側ヘリカルギヤに噛合して該第2の入力側ヘリカルギヤの回転を減速する第2の出力側ヘリカルギヤとを備え、前記第1の入力側ヘリカルギヤの歯及び前記第2の入力側ヘリカルギヤの歯の捩れ方向が互いに逆向きに設定され、且つ、前記第1の入力側ヘリカルギヤの歯の捩れ角よりも前記第2の入力側ヘリカルギヤの歯の捩れ角の方が小さく設定される。
この構成によれば、前記第1の入力側ヘリカルギヤの歯及び前記第2の入力側ヘリカルギヤの歯の捩れ方向が互いに逆向きに設定されていることで、前記第1の入力側ヘリカルギヤ及び前記第1の出力側ヘリカルギヤ間の回転伝達で前記中間ギヤに作用するスラスト荷重と、前記第2の入力側ヘリカルギヤ及び前記第2の出力側ヘリカルギヤ間の回転伝達で前記中間ギヤに作用するスラスト荷重とが互いに逆向きになる。また、より減速側である前記第2の入力側ヘリカルギヤ及び前記第2の出力側ヘリカルギヤ間の回転伝達時に前記第2の入力側ヘリカルギヤに作用する接線荷重は、前記第1の入力側ヘリカルギヤ及び前記第1の出力側ヘリカルギヤ間の回転伝達時に該第1の出力側ヘリカルギヤに作用する接線荷重よりも大きくなる。しかしながら、スラスト荷重が接線荷重と捩れ角のタンジェントとの乗数で導かれることから、前記第2の入力側ヘリカルギヤの歯の捩れ角が相対的に小さく設定されている分、前述の互いに逆向きになる両スラスト荷重の偏差が低減される。このように、前記中間ギヤに対し偏差の低減された互いに逆向きになる両スラスト荷重が作用することで、前記中間ギヤに作用するスラスト荷重を全体としてより低減することができる。
上記ギヤ減速装置について、前記モータの軸線方向における位置と、前記第2の入力側ヘリカルギヤの軸線方向における位置とが少なくとも一部で一致するように配置することが好ましい。
この構成によれば、前記モータ及び前記第2の入力側ヘリカルギヤを集約配置することができ、装置全体としてよりコンパクト化することができる。
上記ギヤ減速装置について、前記第1の入力側ヘリカルギヤ及び前記第2の入力側ヘリカルギヤの少なくとも一方は、小歯数ヘリカルギヤであることが好ましい。
上記ギヤ減速装置について、前記第1の入力側ヘリカルギヤ及び前記第2の入力側ヘリカルギヤの少なくとも一方は、小歯数ヘリカルギヤであることが好ましい。
この構成によれば、前記第1の入力側ヘリカルギヤ又は前記第2の入力側ヘリカルギヤが小歯数ヘリカルギヤであることで、より高減速を実現することができる。なお、「小歯数ヘリカルギヤ」とは、歯数が3以下のヘリカルギヤのことをいう。
本発明は、スラスト荷重をより低減できる効果がある。
以下、ギヤ減速装置の一実施形態について説明する。
図1及び図2に示すように、例えば樹脂材からなる略箱形のモータハウジング10には、モータ11の固定子11aが結合されている。そして、モータ11の回転軸(モータ軸)のモータハウジング10内への突出部には、第1の入力側ヘリカルギヤ12が一体回転するように設けられている。この第1の入力側ヘリカルギヤ12の歯は、例えば捩れ角が60°で右捩れしている。また、第1の入力側ヘリカルギヤ12は、例えば転造で製造された歯数が3以下である小歯数ヘリカルギヤからなり、相対的に小径(小さいギヤ径)に成形されている。第1の入力側ヘリカルギヤ12は、モータ11の回転軸が圧入される円筒ギヤであってもよいし、モータ11の回転軸に一体形成されていてもよい。なお、第1の入力側ヘリカルギヤ12(回転軸)の固定子11aから離間する先端は、モータハウジング10に装着された適宜の軸受により軸線方向(スラスト方向)への移動が規制された状態で回転可能に支持されている。
図1及び図2に示すように、例えば樹脂材からなる略箱形のモータハウジング10には、モータ11の固定子11aが結合されている。そして、モータ11の回転軸(モータ軸)のモータハウジング10内への突出部には、第1の入力側ヘリカルギヤ12が一体回転するように設けられている。この第1の入力側ヘリカルギヤ12の歯は、例えば捩れ角が60°で右捩れしている。また、第1の入力側ヘリカルギヤ12は、例えば転造で製造された歯数が3以下である小歯数ヘリカルギヤからなり、相対的に小径(小さいギヤ径)に成形されている。第1の入力側ヘリカルギヤ12は、モータ11の回転軸が圧入される円筒ギヤであってもよいし、モータ11の回転軸に一体形成されていてもよい。なお、第1の入力側ヘリカルギヤ12(回転軸)の固定子11aから離間する先端は、モータハウジング10に装着された適宜の軸受により軸線方向(スラスト方向)への移動が規制された状態で回転可能に支持されている。
モータハウジング10には、第1の入力側ヘリカルギヤ12の軸線と平行に軸線の延びる中間ギヤ13が収容されている。中間ギヤ13の軸線方向両端は、モータハウジング10に装着された一対の適宜の軸受により軸線方向への移動が規制された状態で回転可能に支持されている。
中間ギヤ13は、第1の入力側ヘリカルギヤ12に噛合して該第1の入力側ヘリカルギヤ12の回転を減速する相対的に大径(大きいギヤ径)の第1の出力側ヘリカルギヤ14及び該第1の出力側ヘリカルギヤ14と一体回転する第2の入力側ヘリカルギヤ15を有する。この第2の入力側ヘリカルギヤ15の歯は、例えば捩れ角が30°で左捩れしている。また、第2の入力側ヘリカルギヤ15は、例えば転造で製造された歯数が3以下である小歯数ヘリカルギヤからなり、相対的に小径に成形されている。第2の入力側ヘリカルギヤ15は、中間ギヤ13の軸(ギヤ軸)が圧入される円筒ギヤであってもよいし、当該軸に一体形成されていてもよい。さらに、第2の入力側ヘリカルギヤ15は、第1の出力側ヘリカルギヤ14から固定子11aに近付く軸線方向に延びており、その軸線方向における位置は、モータ11の軸線方向における位置と少なくとも一部が一致している。すなわち、第2の入力側ヘリカルギヤ15は、モータ11の軸線方向に直交する一方向(図2において紙面に直交する奥側)の空間に配置されている。
モータハウジング10には、中間ギヤ13の軸線と平行に軸線の延びる第2の出力側ヘリカルギヤ16が収容されている。第2の出力側ヘリカルギヤ16の軸線方向両端は、モータハウジング10に装着された一対の適宜の軸受により軸線方向への移動が規制された状態で回転可能に支持されている。この第2の出力側ヘリカルギヤ16は、相対的に大径に成形されており、第2の入力側ヘリカルギヤ15に噛合して該第2の入力側ヘリカルギヤ15の回転を減速する。また、第2の出力側ヘリカルギヤ16の軸線方向における位置は、モータ11の軸線方向における位置と少なくとも一部が一致している。すなわち、第2の出力側ヘリカルギヤ16も、モータ11の軸線方向に直交する一方向(図2において紙面に直交する奥側)の空間に配置されている。なお、第2の出力側ヘリカルギヤ16は、適宜の駆動対象と連係されており、回転に伴って当該駆動対象を作動させる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
モータ11の回転は、第1の入力側ヘリカルギヤ12及び第1の出力側ヘリカルギヤ14間で減速されて中間ギヤ13に伝達される。そして、中間ギヤ13の回転は、第2の入力側ヘリカルギヤ15及び第2の出力側ヘリカルギヤ16間で更に減速されてこれに伝達される。これにより、高減速に伴う十分な伝達トルクで駆動対象が作動される。
モータ11の回転は、第1の入力側ヘリカルギヤ12及び第1の出力側ヘリカルギヤ14間で減速されて中間ギヤ13に伝達される。そして、中間ギヤ13の回転は、第2の入力側ヘリカルギヤ15及び第2の出力側ヘリカルギヤ16間で更に減速されてこれに伝達される。これにより、高減速に伴う十分な伝達トルクで駆動対象が作動される。
特に、第1の入力側ヘリカルギヤ12の歯及び第2の入力側ヘリカルギヤ15の歯の捩れ方向(右捩れ、左捩れ)が互いに逆向きに設定されている。従って、図3に示すように、第1の出力側ヘリカルギヤ14において第1の入力側ヘリカルギヤ12から中間ギヤ13に作用するスラスト荷重T1と、第2の入力側ヘリカルギヤ15において第2の出力側ヘリカルギヤ16から中間ギヤ13に作用するスラスト荷重T2とが互いに逆向きになっている。
また、第1の入力側ヘリカルギヤ12の歯の捩れ角(60°)よりも第2の入力側ヘリカルギヤ15の歯の捩れ角(30°)の方が小さく設定されている。ヘリカルギヤにおけるスラスト荷重は、接線荷重と捩れ角のタンジェントとの乗数(=接線荷重×tan(捩れ角))で表されることから、接線荷重が同一であれば捩れ角が大きいほどスラスト荷重が大きくなる。しかしながら、図3に示すように、より減速側にある第2の入力側ヘリカルギヤ15の回転伝達時に該第2の入力側ヘリカルギヤ15に作用する接線荷重P2は、第1の入力側ヘリカルギヤ12及び第1の出力側ヘリカルギヤ14間の回転伝達時に該第1の出力側ヘリカルギヤ14に作用する接線荷重P1よりも大きくなる。これは、接線荷重が伝達トルクの増減に伴って増減するものであり、第2の入力側ヘリカルギヤ15及び第2の出力側ヘリカルギヤ16間の伝達トルクの方が、第1の入力側ヘリカルギヤ12及び第1の出力側ヘリカルギヤ14間の伝達トルクよりも大きいためである。従って、相対的に伝達トルク(接線荷重)の小さい第1の入力側ヘリカルギヤ12に対してより大きな捩れ角が設定され、相対的に伝達トルク(接線荷重)の大きい第2の入力側ヘリカルギヤ15に対してより小さな捩れ角が設定されていることで、両スラスト荷重T1,T2の偏差が低減される。
以上により、中間ギヤ13に対し偏差の低減された互いに逆向きになる両スラスト荷重T1,T2が作用することで、中間ギヤ13に作用するスラスト荷重が全体としてより低減される。特に、両スラスト荷重T1,T2が同一である場合、それらが相殺されることで中間ギヤ13に作用するスラスト荷重が零となる。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られるようになる。
(1)本実施形態では、中間ギヤ13に作用するスラスト荷重を全体としてより低減することができる。そして、スラスト荷重の低減により、回転に伴う摺動音及び振動による伝播音をより低減することができる。あるいは、回転に伴う摩擦損失を低減することができ、より高効率化することができる。さらに、中間ギヤ13の軸受(スラスト軸受)の軸受荷重容量をより低減できることで、該軸受をより小型化・簡素化することができ、ひいてはコストをより低減することができる。加えて、当該軸受の装着されるモータハウジング10の軸受荷重容量をより低減できる。
(1)本実施形態では、中間ギヤ13に作用するスラスト荷重を全体としてより低減することができる。そして、スラスト荷重の低減により、回転に伴う摺動音及び振動による伝播音をより低減することができる。あるいは、回転に伴う摩擦損失を低減することができ、より高効率化することができる。さらに、中間ギヤ13の軸受(スラスト軸受)の軸受荷重容量をより低減できることで、該軸受をより小型化・簡素化することができ、ひいてはコストをより低減することができる。加えて、当該軸受の装着されるモータハウジング10の軸受荷重容量をより低減できる。
(2)本実施形態では、モータ11(固定子11a)の軸線方向における位置と、第2の入力側ヘリカルギヤ15(及び第2の出力側ヘリカルギヤ16)の軸線方向における位置とが少なくとも一部で一致するように配置した。すなわち、デッドスペースになりがちなモータ11周辺の空間を利用して第2の入力側ヘリカルギヤ15を配置した。従って、モータ11及び第2の入力側ヘリカルギヤ15を集約配置することができ、装置全体としてよりコンパクト化することができる。特に、第2の入力側ヘリカルギヤ15が小径の小歯数ヘリカルギヤであることで、モータ11と干渉することなく該モータ11により近付けて配置することができる。
(3)本実施形態では、第1の入力側ヘリカルギヤ12及び第2の入力側ヘリカルギヤ15が共に小歯数ヘリカルギヤであることで、より高減速を実現することができる。また、第1の入力側ヘリカルギヤ12及び第2の入力側ヘリカルギヤ15を共に通常のヘリカルギヤよりも小型化することができる。
(4)本実施形態では、各減速段における回転伝達は、噛合するヘリカルギヤ(第1の入力側ヘリカルギヤ12及び第1の出力側ヘリカルギヤ14、第2の入力側ヘリカルギヤ15及び第2の出力側ヘリカルギヤ16)同士の転がり接触によることで、例えばウォームギヤのような滑り接触による損失が少なく、高効率な回転伝達を実現できる。
(5)本実施形態では、例えばスプライン軸のように構造が複雑であったり調整可能なスラスト荷重が小さかったりとった制約を受けることなく、中間ギヤ13に作用するスラスト荷重を全体としてより低減することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・前記実施形態において、第1の入力側ヘリカルギヤ12及び第2の入力側ヘリカルギヤ15の少なくとも一方は、小歯数ヘリカルギヤでなくてもよく、歯数が4以上であってもよい。
・前記実施形態において、第1の入力側ヘリカルギヤ12及び第2の入力側ヘリカルギヤ15の少なくとも一方は、小歯数ヘリカルギヤでなくてもよく、歯数が4以上であってもよい。
・前記実施形態において、モータ11(固定子11a)の軸線方向における位置と、第2の入力側ヘリカルギヤ15の軸線方向における位置とが一致しないように配置してもよい。例えば第2の入力側ヘリカルギヤ15は、第1の出力側ヘリカルギヤ14に対してモータ11から離間する側に配置されていてもよい。
・前記実施形態において、第1の入力側ヘリカルギヤ12の捩れ方向及び第2の入力側ヘリカルギヤ15の捩れ方向は、それぞれ左捩れ及び右捩れであってもよい。また、第1の入力側ヘリカルギヤ12の捩れ角及び第2の入力側ヘリカルギヤ15の捩れ角は、第1の入力側ヘリカルギヤ12よりも第2の入力側ヘリカルギヤ15の方が小さく設定されるのであれば任意である。中間ギヤ13に作用するスラスト荷重(T1,T2)は、ギヤの材質や減速比等で変化する効率に影響されることから、それらを考慮して中間ギヤ13に作用するスラスト荷重が全体としてより低減されるように前述の捩れ角を設定することが好ましい。
・前記実施形態においては、中間ギヤ13を第1の出力側ヘリカルギヤ14及び第2の入力側ヘリカルギヤ15からなる2段ギヤとしたが、更にギヤを有する3段以上の多段ギアであってもよい。この場合、追加のギヤがヘリカルギヤであってこれに噛合するヘリカルギヤに減速を伴って回転伝達するのであれば、その捩れ方向を第2の入力側ヘリカルギヤ15に一致させればよい。つまり、第2の入力側ヘリカルギヤとしての追加のギヤ及びこれに噛合する第2の出力側ヘリカルギヤとしてのヘリカルギヤにより、中間ギヤ(13)にスラスト荷重T2と同方向のスラスト荷重が新たに作用する。従って、それらの加算されたスラスト荷重を考慮して、中間ギヤ(13)に作用するスラスト荷重が全体としてより低減されるように第1の入力側ヘリカルギヤ12等の捩れ角を設定することが好ましい。
一方、追加のギヤがヘリカルギヤであってその捩れ方向が第1の入力側ヘリカルギヤ12に一致する場合、中間ギヤ(13)にスラスト荷重T1と同方向のスラスト荷重が新たに作用する。従って、それらの加算されたスラスト荷重を考慮して、中間ギヤ(13)に作用するスラスト荷重が全体としてより低減されるように第1の入力側ヘリカルギヤ12等の捩れ角を設定することが好ましい。
・前記実施形態においては、モータ11の回転軸に直結又は一体形成の第1の入力側ヘリカルギヤ12を採用したが、モータ11により回転駆動されるのであれば、該モータ11との間に回転伝達用の任意のギヤ又はギヤ列が配置されていてもよい。
11…モータ、12…第1の入力側ヘリカルギヤ、13…中間ギヤ、14…第1の出力側ヘリカルギヤ、15…第2の入力側ヘリカルギヤ、16…第2の出力側ヘリカルギヤ。
Claims (3)
- モータにより回転駆動される第1の入力側ヘリカルギヤと、
前記第1の入力側ヘリカルギヤの軸線に平行な軸線の周りに回転可能に支持され、前記第1の入力側ヘリカルギヤに噛合して該第1の入力側ヘリカルギヤの回転を減速する第1の出力側ヘリカルギヤ及び該第1の出力側ヘリカルギヤと一体回転する第2の入力側ヘリカルギヤを有する中間ギヤと、
前記中間ギヤの軸線に平行な軸線の周りに回転可能に支持され、前記第2の入力側ヘリカルギヤに噛合して該第2の入力側ヘリカルギヤの回転を減速する第2の出力側ヘリカルギヤとを備え、
前記第1の入力側ヘリカルギヤの歯及び前記第2の入力側ヘリカルギヤの歯の捩れ方向が互いに逆向きに設定され、且つ、前記第1の入力側ヘリカルギヤの歯の捩れ角よりも前記第2の入力側ヘリカルギヤの歯の捩れ角の方が小さく設定された、ギヤ減速装置。 - 請求項1に記載のギヤ減速装置において、
前記モータの軸線方向における位置と、前記第2の入力側ヘリカルギヤの軸線方向における位置とが少なくとも一部で一致するように配置した、ギヤ減速装置。 - 請求項1又は2に記載のギヤ減速装置において、
前記第1の入力側ヘリカルギヤ及び前記第2の入力側ヘリカルギヤの少なくとも一方は、小歯数ヘリカルギヤである、ギヤ減速装置。
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