JP2002118495A - スペクトル拡散通信用相関器 - Google Patents
スペクトル拡散通信用相関器Info
- Publication number
- JP2002118495A JP2002118495A JP2000306730A JP2000306730A JP2002118495A JP 2002118495 A JP2002118495 A JP 2002118495A JP 2000306730 A JP2000306730 A JP 2000306730A JP 2000306730 A JP2000306730 A JP 2000306730A JP 2002118495 A JP2002118495 A JP 2002118495A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- component
- result
- output
- multiplier
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 回路規模を縮小し、消費電力を低減でき、か
つ受信ベースバンド信号の相関演算を完全に実現できる
スペクトラム拡散通信用相関器を提供する。 【解決手段】 受信ベースバンド信号の同相成分及び直
交成分との加算、減算をそれぞれ行う加算器、減算器
と、同相成分及び直交成分の参照用拡散符号の値に基づ
いて、加算器及び減算器の出力結果の位相回転を行い、
各成分の復調結果を出力する位相回転器を有するスペク
トラム拡散通信用相関器としたことで、回路規模を縮小
し、消費電力を低減でき、かつ受信ベースバンド信号の
相関演算を完全に実現できる。
つ受信ベースバンド信号の相関演算を完全に実現できる
スペクトラム拡散通信用相関器を提供する。 【解決手段】 受信ベースバンド信号の同相成分及び直
交成分との加算、減算をそれぞれ行う加算器、減算器
と、同相成分及び直交成分の参照用拡散符号の値に基づ
いて、加算器及び減算器の出力結果の位相回転を行い、
各成分の復調結果を出力する位相回転器を有するスペク
トラム拡散通信用相関器としたことで、回路規模を縮小
し、消費電力を低減でき、かつ受信ベースバンド信号の
相関演算を完全に実現できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスペクトル拡散通信
システムにおいて受信ベースバンド信号と参照用拡散符
号との相関演算を行うことで受信信号を復調するスペク
トラム拡散通信用相関器に係り、特に受信信号を位相回
転して相関演算を行うスペクトラム拡散通信用相関器に
関する。
システムにおいて受信ベースバンド信号と参照用拡散符
号との相関演算を行うことで受信信号を復調するスペク
トラム拡散通信用相関器に係り、特に受信信号を位相回
転して相関演算を行うスペクトラム拡散通信用相関器に
関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話等の無線通信で用いられるスペ
クトル拡散通信システムでは、送信側で情報データの変
調を行った後、データ変調より速いレートの拡散符号系
列を用いて直交拡散変調を行なうことで送信複素信号の
生成を行なっている。以下、スペクトラム拡散通信シス
テムで用いられる情報データならびに拡散符号の変調方
式であるQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)
変調について説明する。送信側で直交拡散変調を行った
際に生成される送信複素信号Txは、以下の(1)式で
表される。
クトル拡散通信システムでは、送信側で情報データの変
調を行った後、データ変調より速いレートの拡散符号系
列を用いて直交拡散変調を行なうことで送信複素信号の
生成を行なっている。以下、スペクトラム拡散通信シス
テムで用いられる情報データならびに拡散符号の変調方
式であるQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)
変調について説明する。送信側で直交拡散変調を行った
際に生成される送信複素信号Txは、以下の(1)式で
表される。
【0003】
【数1】
【0004】(1)式において、Sは情報データであ
り、Siはその同相咸分、Sqは直交成分を、Cは拡散符
号系列であり、Ciは同相成分、Cqは直交成分を示して
いる。Txi、Txqはそれぞれ送信機から出力される拡散
変調後のベースバンド信号同相成分(I相)信号、直交
成分(Q相)信号を示しており、それぞれの同相成分と
直交成分は直交関係にあるので、それぞれの直交成分S
q、Cqに虚数jが乗算されて表現されている。また各信
号に付加しているnは、拡散符号系列の時間系列を示
す。
り、Siはその同相咸分、Sqは直交成分を、Cは拡散符
号系列であり、Ciは同相成分、Cqは直交成分を示して
いる。Txi、Txqはそれぞれ送信機から出力される拡散
変調後のベースバンド信号同相成分(I相)信号、直交
成分(Q相)信号を示しており、それぞれの同相成分と
直交成分は直交関係にあるので、それぞれの直交成分S
q、Cqに虚数jが乗算されて表現されている。また各信
号に付加しているnは、拡散符号系列の時間系列を示
す。
【0005】受信機側で送信複素信号から送信情報デー
タを取り出す、すなわち受信データの復調を行なうに
は、送信複素信号と拡散変調に用いられたものと同じ拡
散符号系列の複素共役相関演算を行なう必要がある。送
信拡散符号系列と複素共役の符号系列をC*とすると、
受信機で行われる相関演算Rxは、以下の(2)式で表
される。
タを取り出す、すなわち受信データの復調を行なうに
は、送信複素信号と拡散変調に用いられたものと同じ拡
散符号系列の複素共役相関演算を行なう必要がある。送
信拡散符号系列と複素共役の符号系列をC*とすると、
受信機で行われる相関演算Rxは、以下の(2)式で表
される。
【0006】
【数2】
【0007】従って(2)式を論理回路等で構成する場
合、乗算処理回路が4系統、累加算処理回路が4系統必
要となる。(2)式において、T0は受信機で相関処理
を行う場合のサンプリング最小単位(時間)を示してお
り、情報データSi、Sqは情報データのレートN倍の
速度で符号拡散されているものとしているため、累積加
算の回数nはn=1〜Nの値を取る。
合、乗算処理回路が4系統、累加算処理回路が4系統必
要となる。(2)式において、T0は受信機で相関処理
を行う場合のサンプリング最小単位(時間)を示してお
り、情報データSi、Sqは情報データのレートN倍の
速度で符号拡散されているものとしているため、累積加
算の回数nはn=1〜Nの値を取る。
【0008】受信機で相関演算を行う装置としては、ス
ライディング相関器が従来より用いられている。図7
は、従来のスライディング相関器の構成ブロック図であ
る。図7のスライディング相関器は、(2)式で表され
る相関演算を実現できる複素型のスライディング相関器
である。図7において、Txiは受信ベースバンド信号同
相成分(I相)を、Txqは受信ベースバンド信号直交成
分(Q相)を表しており、それぞれ(2)式のTxi、T
xqと同一である。またCi、Cqはそれぞれ、同相成分と
直交成分の参照用拡散符号を表しており、(2)式のC
i、Cqと同一である。
ライディング相関器が従来より用いられている。図7
は、従来のスライディング相関器の構成ブロック図であ
る。図7のスライディング相関器は、(2)式で表され
る相関演算を実現できる複素型のスライディング相関器
である。図7において、Txiは受信ベースバンド信号同
相成分(I相)を、Txqは受信ベースバンド信号直交成
分(Q相)を表しており、それぞれ(2)式のTxi、T
xqと同一である。またCi、Cqはそれぞれ、同相成分と
直交成分の参照用拡散符号を表しており、(2)式のC
i、Cqと同一である。
【0009】図7のスライディング相関器では、式
(2)中の乗算は乗算器71a〜71dで、加算・減算
は、加算器72a、72bで、参照用拡散符号及び受信
ベースバンド信号の乗算結果をサンプル数分積分し、サ
ンプルレート毎に放電(更新)するたたみ込み演算は、
累加算器73a、73bにおいて実行される。累加算器
73aは同相成分について、累加算器73bは直交成分
についてのたたみこみ演算を行い、それぞれの相関出力
SCi、SCqを出力する。
(2)中の乗算は乗算器71a〜71dで、加算・減算
は、加算器72a、72bで、参照用拡散符号及び受信
ベースバンド信号の乗算結果をサンプル数分積分し、サ
ンプルレート毎に放電(更新)するたたみ込み演算は、
累加算器73a、73bにおいて実行される。累加算器
73aは同相成分について、累加算器73bは直交成分
についてのたたみこみ演算を行い、それぞれの相関出力
SCi、SCqを出力する。
【0010】従来のスライディング相関器で受信ベース
バンド信号が復調される過程を説明する。(2)式に
(1)式を代入すると、(2)式は以下の(3)式の通
りに表される。
バンド信号が復調される過程を説明する。(2)式に
(1)式を代入すると、(2)式は以下の(3)式の通
りに表される。
【0011】
【数3】
【0012】(3)式において、Cii、Cqqはそれぞれ
同相成分、直交成分の参照用拡散符号の自己相関関数で
あり、ここではCii=Cqq=1である。よって図7のス
ライディング相関器で出力される各成分の相関出力との
関係は、以下の(4)式で表される。
同相成分、直交成分の参照用拡散符号の自己相関関数で
あり、ここではCii=Cqq=1である。よって図7のス
ライディング相関器で出力される各成分の相関出力との
関係は、以下の(4)式で表される。
【0013】
【数4】
【0014】したがって(4)式から、従来のスライデ
ィング相関器で相関演算が実行されることにより、受信
ベースバンド信号が復調される事が明らかである。
ィング相関器で相関演算が実行されることにより、受信
ベースバンド信号が復調される事が明らかである。
【0015】既述したスライディング相関器は、受信ベ
ースバンド信号と受信機側で生成される参照用拡散符号
のタイミングが一致している場合に用いられる。受信ベ
ースバンド信号及び参照用拡散符号のタイミングを検出
し、位相を補正する必要がある場合には、マッチドフィ
ルタが用いられる。マッチドフィルタは、受信ベースバ
ンド信号及び参照用拡散符号を時系列分格納し、相関演
算を1サンプル毎に実行するものであり、スライディン
グ相関器と同様な演算処理が1サンプル毎に実行され
る。
ースバンド信号と受信機側で生成される参照用拡散符号
のタイミングが一致している場合に用いられる。受信ベ
ースバンド信号及び参照用拡散符号のタイミングを検出
し、位相を補正する必要がある場合には、マッチドフィ
ルタが用いられる。マッチドフィルタは、受信ベースバ
ンド信号及び参照用拡散符号を時系列分格納し、相関演
算を1サンプル毎に実行するものであり、スライディン
グ相関器と同様な演算処理が1サンプル毎に実行され
る。
【0016】図8は、従来のマッチドフィルタの構成ブ
ロック図である。図8のマッチドフィルタは、(2)式
で表される相関演算を1サンプル毎に実行する複素型の
マッチドフィルタである。図8のマッチドフィルタで
は、1サンプル毎に受信ベースバンド信号同相成分Tx
i、受信ベースバンド信号直交成分Txqがそれぞれ遅延
器81a、81bに入力される。遅延器81a及び81
bは、n個のレジスタが直列に接続したような構成とな
っており、データが入力されるとそれまで格納されてい
たデータを次段のレジスタへシフトして各レジスタの更
新を行う。
ロック図である。図8のマッチドフィルタは、(2)式
で表される相関演算を1サンプル毎に実行する複素型の
マッチドフィルタである。図8のマッチドフィルタで
は、1サンプル毎に受信ベースバンド信号同相成分Tx
i、受信ベースバンド信号直交成分Txqがそれぞれ遅延
器81a、81bに入力される。遅延器81a及び81
bは、n個のレジスタが直列に接続したような構成とな
っており、データが入力されるとそれまで格納されてい
たデータを次段のレジスタへシフトして各レジスタの更
新を行う。
【0017】遅延器81a、81bから出力される1サ
ンプル毎の受信ベースバンド信号同相成分、受信ベース
バンド信号直交成分と、同相成分と直交成分の参照用拡
散符号格納部(図示せず)から出力されるn個の同相成
分と直交成分の参照用拡散符号Ci(1)〜Ci(n)、
Cq(1)〜Cq(n)が、乗算器82a−1〜82a−
n、82b−1〜82b−n、82c−1〜82c−
n、82d−1〜82d−nにそれぞれ入力されて乗算
が行われ、それらの乗算結果が加算器83a〜83dに
入力されて加算処理が行われる。加算器83a〜83d
の加算結果は、更に加算器84aならびに減算器84b
に入力され加滅算処理が行われ、加算器84aからは同
相成分の相関出力MFi、が、減算器84bからは直交
成分の相関出力MFqが出力される。図8のマッチドフ
ィルタでは、既述した動作により、(2)式の相関演算
がサンプル毎に実行される。出力された各成分の相関出
力MFi、MFqは、遅延器に格納された受信ベースバ
ンド信号と参照用拡散符号の時系列が一致したタイミン
グでは最大の値を取るため、ピークパスの検出が可能と
なる。
ンプル毎の受信ベースバンド信号同相成分、受信ベース
バンド信号直交成分と、同相成分と直交成分の参照用拡
散符号格納部(図示せず)から出力されるn個の同相成
分と直交成分の参照用拡散符号Ci(1)〜Ci(n)、
Cq(1)〜Cq(n)が、乗算器82a−1〜82a−
n、82b−1〜82b−n、82c−1〜82c−
n、82d−1〜82d−nにそれぞれ入力されて乗算
が行われ、それらの乗算結果が加算器83a〜83dに
入力されて加算処理が行われる。加算器83a〜83d
の加算結果は、更に加算器84aならびに減算器84b
に入力され加滅算処理が行われ、加算器84aからは同
相成分の相関出力MFi、が、減算器84bからは直交
成分の相関出力MFqが出力される。図8のマッチドフ
ィルタでは、既述した動作により、(2)式の相関演算
がサンプル毎に実行される。出力された各成分の相関出
力MFi、MFqは、遅延器に格納された受信ベースバ
ンド信号と参照用拡散符号の時系列が一致したタイミン
グでは最大の値を取るため、ピークパスの検出が可能と
なる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
スペクトラム拡散通信用相関器では、相関演算を実現す
るため多数の乗算器及び加算器を要する構成であったた
め、回路規模が増大するという問題点があった。特にマ
ッチドフィルタにおいては、サンプル毎に相関演算を行
う目的により多数の乗算器、加算器を備えているため、
回路規模が一層増大し、更にそれらがサンプリング周期
で動作する事から、消費電力が増大してしまうという問
題があった。
スペクトラム拡散通信用相関器では、相関演算を実現す
るため多数の乗算器及び加算器を要する構成であったた
め、回路規模が増大するという問題点があった。特にマ
ッチドフィルタにおいては、サンプル毎に相関演算を行
う目的により多数の乗算器、加算器を備えているため、
回路規模が一層増大し、更にそれらがサンプリング周期
で動作する事から、消費電力が増大してしまうという問
題があった。
【0019】このような問題を解決する従来例として、
平成11年11月5日公開の特開平11−308149
号「4相相関器」(出願人:三菱電機株式会社、発明
者:石岡和明他)が提案されている。この従来例は、同
相成分及び直交成分の参照用拡散符号に基づいて、受信
ベースバンド信号の同相成分及び直交成分の符号を切り
替える、すなわち位相回転操作を行う信号選択手段を設
けたことにより、乗算手段及び加算手段の数を低減でき
るため、小型で低消費電力の相関器を実現できるもので
ある。
平成11年11月5日公開の特開平11−308149
号「4相相関器」(出願人:三菱電機株式会社、発明
者:石岡和明他)が提案されている。この従来例は、同
相成分及び直交成分の参照用拡散符号に基づいて、受信
ベースバンド信号の同相成分及び直交成分の符号を切り
替える、すなわち位相回転操作を行う信号選択手段を設
けたことにより、乗算手段及び加算手段の数を低減でき
るため、小型で低消費電力の相関器を実現できるもので
ある。
【0020】上記従来例の相関器では、上述公報の図1
に代表的な4相相関器の構成図が示されているが、この
4相相関器では、受信ベースバンド信号の同相成分及び
直交成分の位相回転が行われるのみであって、従来例の
図1の構成だけでは上記(4)式を満たしておらず、完
全に相関演算を実現していない。したがって、相関演算
を実現するためには更に論理回路素子を補充する必要が
あるが、従来例ではそれについての開示がない。
に代表的な4相相関器の構成図が示されているが、この
4相相関器では、受信ベースバンド信号の同相成分及び
直交成分の位相回転が行われるのみであって、従来例の
図1の構成だけでは上記(4)式を満たしておらず、完
全に相関演算を実現していない。したがって、相関演算
を実現するためには更に論理回路素子を補充する必要が
あるが、従来例ではそれについての開示がない。
【0021】本発明は上記実情に鑑みて為されたもの
で、回路規模を縮小し、消費電力を低減し、かつ相関演
算を完全に実現できるスペクトラム拡散通信用相関器を
提供することを目的とする。
で、回路規模を縮小し、消費電力を低減し、かつ相関演
算を完全に実現できるスペクトラム拡散通信用相関器を
提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記従来例の問題点を解
決するための本発明のスペクトラム拡散通信用相関器
は、4相変調されたスペクトル拡散信号の受信ベースバ
ンド信号と参照用拡散符号との相関演算を行うスペクト
ル拡散通信用相関器において、受信ベースバンド信号同
相成分と受信ベースバンド信号直交成分との加算処理を
行う加算器と、前記受信ベースバンド同相成分信号と前
記受信ベースバンド直交成分信号との減算処理を行う減
算器と、加算器及び前記減算器の出力結果に対して0
°、−90°、−180°、−270°のうちいずれか
一つの位相回転を加えて復調処理を行い、同相成分及び
直交成分の復調結果を出力する位相回転器と、同相成分
の復調結果を加算し、累積した加算結果を同相成分の相
関出力として出力する同相成分加算器と、直交成分の復
調結果を加算し、累積した加算結果を直交成分の相関出
力として出力する直交成分加算器とを備えたスペクトラ
ム拡散通信用相関器であり、位相回転器は、前記加算器
から出力された加算結果と、同相成分の参照用拡散符号
との乗算を行う第1の乗算器と、減算器から出力された
減算結果と、直交成分の参照用拡散符号との乗算を行う
第2の乗算器と、同相成分の参照用拡散符号と、前記直
交成分の参照用拡散符号との乗算を行う第3の乗算器
と、第3の乗算器の乗算結果に基づいて、前記第1の乗
算器又は前記第2の乗算器の乗算結果のうち一方を選択
して同相成分の復調結果として出力する同相成分データ
選択部と、第3の乗算器の乗算結果に基づいて、前記第
1の乗算器又は前記第2の乗算器の乗算結果のうち一方
を選択して直交成分の復調結果として出力する直交成分
データ選択部とを有する位相回転器であり、回路規模を
縮小し、消費電力を低減でき、かつ完全に受信ベースバ
ンド信号の相関演算を実現することができる。
決するための本発明のスペクトラム拡散通信用相関器
は、4相変調されたスペクトル拡散信号の受信ベースバ
ンド信号と参照用拡散符号との相関演算を行うスペクト
ル拡散通信用相関器において、受信ベースバンド信号同
相成分と受信ベースバンド信号直交成分との加算処理を
行う加算器と、前記受信ベースバンド同相成分信号と前
記受信ベースバンド直交成分信号との減算処理を行う減
算器と、加算器及び前記減算器の出力結果に対して0
°、−90°、−180°、−270°のうちいずれか
一つの位相回転を加えて復調処理を行い、同相成分及び
直交成分の復調結果を出力する位相回転器と、同相成分
の復調結果を加算し、累積した加算結果を同相成分の相
関出力として出力する同相成分加算器と、直交成分の復
調結果を加算し、累積した加算結果を直交成分の相関出
力として出力する直交成分加算器とを備えたスペクトラ
ム拡散通信用相関器であり、位相回転器は、前記加算器
から出力された加算結果と、同相成分の参照用拡散符号
との乗算を行う第1の乗算器と、減算器から出力された
減算結果と、直交成分の参照用拡散符号との乗算を行う
第2の乗算器と、同相成分の参照用拡散符号と、前記直
交成分の参照用拡散符号との乗算を行う第3の乗算器
と、第3の乗算器の乗算結果に基づいて、前記第1の乗
算器又は前記第2の乗算器の乗算結果のうち一方を選択
して同相成分の復調結果として出力する同相成分データ
選択部と、第3の乗算器の乗算結果に基づいて、前記第
1の乗算器又は前記第2の乗算器の乗算結果のうち一方
を選択して直交成分の復調結果として出力する直交成分
データ選択部とを有する位相回転器であり、回路規模を
縮小し、消費電力を低減でき、かつ完全に受信ベースバ
ンド信号の相関演算を実現することができる。
【0023】また、本発明のスペクトラム拡散通信用相
関器は、受信ベースバンド信号同相成分と受信ベースバ
ンド信号直交成分との加算処理を行う加算器と、受信ベ
ースバンド同相成分信号と受信ベースバンド直交成分信
号との減算処理を行う減算器と、加算器の出力結果を格
納して遅延し、異なるタイミングで格納された加算結果
を出力する加算出力遅延器と、減算器の出力結果を格納
して遅延し、異なるタイミングで格納された減算結果を
出力する減算出力遅延器と、加算出力遅延器及び前記減
算出力遅延器の出力結果毎に設けられ、加算器用遅延器
及び減算器用遅延器の出力結果に対して0°、−90
°、−180°、−270°のうちいずれか一つの位相
回転を加えて復調処理を行い、同相成分及び直交成分の
復調結果を出力する複数の位相回転器と、全ての位相回
転器から出力された同相成分の復調結果を加算し、累積
した加算結果を同相成分の相関出力として出力する同相
成分加算器と、全ての位相回転器から出力された直交成
分の復調結果を加算し、累積した加算結果を直交成分の
相関出力として出力する直交成分加算器とを備えたスペ
クトラム拡散通信用相関器であり、位相回転器は、加算
出力遅延器から出力された加算結果と、同相成分の参照
用拡散符号との乗算を行う第1の乗算器と、減算出力遅
延器から出力された減算結果と、直交成分の参照用拡散
符号との乗算を行う第2の乗算器と、同相成分の参照用
拡散符号と、直交成分の参照用拡散符号との乗算を行う
第3の乗算器と、第3の乗算器の乗算結果に基づいて、
第1の乗算器又は第2の乗算器の乗算結果のうち一方を
選択して同相成分の復調結果として出力する同相成分デ
ータ選択部と、第3の乗算器の乗算結果に基づいて、第
1の乗算器又は前記第2の乗算器の乗算結果のうち一方
を選択して直交成分の復調結果として出力する直交成分
データ選択部とを有する位相回転器としたことにより、
大幅に回路規模を縮小し、消費電力を低減でき、かつ受
信ベースバンド信号の時系列の相関演算を完全に実現す
ることができる。
関器は、受信ベースバンド信号同相成分と受信ベースバ
ンド信号直交成分との加算処理を行う加算器と、受信ベ
ースバンド同相成分信号と受信ベースバンド直交成分信
号との減算処理を行う減算器と、加算器の出力結果を格
納して遅延し、異なるタイミングで格納された加算結果
を出力する加算出力遅延器と、減算器の出力結果を格納
して遅延し、異なるタイミングで格納された減算結果を
出力する減算出力遅延器と、加算出力遅延器及び前記減
算出力遅延器の出力結果毎に設けられ、加算器用遅延器
及び減算器用遅延器の出力結果に対して0°、−90
°、−180°、−270°のうちいずれか一つの位相
回転を加えて復調処理を行い、同相成分及び直交成分の
復調結果を出力する複数の位相回転器と、全ての位相回
転器から出力された同相成分の復調結果を加算し、累積
した加算結果を同相成分の相関出力として出力する同相
成分加算器と、全ての位相回転器から出力された直交成
分の復調結果を加算し、累積した加算結果を直交成分の
相関出力として出力する直交成分加算器とを備えたスペ
クトラム拡散通信用相関器であり、位相回転器は、加算
出力遅延器から出力された加算結果と、同相成分の参照
用拡散符号との乗算を行う第1の乗算器と、減算出力遅
延器から出力された減算結果と、直交成分の参照用拡散
符号との乗算を行う第2の乗算器と、同相成分の参照用
拡散符号と、直交成分の参照用拡散符号との乗算を行う
第3の乗算器と、第3の乗算器の乗算結果に基づいて、
第1の乗算器又は第2の乗算器の乗算結果のうち一方を
選択して同相成分の復調結果として出力する同相成分デ
ータ選択部と、第3の乗算器の乗算結果に基づいて、第
1の乗算器又は前記第2の乗算器の乗算結果のうち一方
を選択して直交成分の復調結果として出力する直交成分
データ選択部とを有する位相回転器としたことにより、
大幅に回路規模を縮小し、消費電力を低減でき、かつ受
信ベースバンド信号の時系列の相関演算を完全に実現す
ることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係るス
ペクトラム拡散通信用相関器は、受信ベースバンド信号
同相成分及び直交成分との加算を行う加算器と、受信ベ
ースバンド信号同相成分及び直交成分との減算を行う減
算器と、加算器及び減算器の出力結果に対し、同相成分
及び直交成分の参照用拡散符号の値に基づいた位相回転
を行うことで受信ベースバンド信号の復調を行う位相回
転器とから構成され、位相回転器は、受信ベースバンド
信号同相成分と同相成分の参照用拡散符号との乗算を行
う第1の乗算器、受信ベースバンド信号直交成分と直交
成分の参照用拡散符号との乗算を行う第2の乗算器、同
相成分及び直交成分の参照用拡散符号の乗算をそれぞれ
行う第3の乗算器と、第3の乗算器の出力結果に基づ
き、第1の乗算結果又は第2の乗算結果のいずれかを出
力する同相成分データ選択部及び直交成分データ選択部
とを有する位相回転器であり、これにより回路規模を縮
小し、消費電力を低減でき、かつ受信ベースバンド信号
の相関演算を実現することができる。
を参照しながら説明する。本発明の実施の形態に係るス
ペクトラム拡散通信用相関器は、受信ベースバンド信号
同相成分及び直交成分との加算を行う加算器と、受信ベ
ースバンド信号同相成分及び直交成分との減算を行う減
算器と、加算器及び減算器の出力結果に対し、同相成分
及び直交成分の参照用拡散符号の値に基づいた位相回転
を行うことで受信ベースバンド信号の復調を行う位相回
転器とから構成され、位相回転器は、受信ベースバンド
信号同相成分と同相成分の参照用拡散符号との乗算を行
う第1の乗算器、受信ベースバンド信号直交成分と直交
成分の参照用拡散符号との乗算を行う第2の乗算器、同
相成分及び直交成分の参照用拡散符号の乗算をそれぞれ
行う第3の乗算器と、第3の乗算器の出力結果に基づ
き、第1の乗算結果又は第2の乗算結果のいずれかを出
力する同相成分データ選択部及び直交成分データ選択部
とを有する位相回転器であり、これにより回路規模を縮
小し、消費電力を低減でき、かつ受信ベースバンド信号
の相関演算を実現することができる。
【0025】尚、請求項における加算出力遅延器は図4
の遅延器42aに相当し、減算出力遅延器は図4の遅延
器42bに、同相成分加算器は図2の累加算器23a、
図4の加算器45aに、直交成分加算器は図2の累加算
器23b、図4の加算器45bに、第1〜第3の乗算器
は図3の乗算器31a〜31cに、同相成分データ選択
部は図3のデータ選択部32aに、直交成分データ選択
部は図3のデータ選択部32bにそれぞれ相当する。
の遅延器42aに相当し、減算出力遅延器は図4の遅延
器42bに、同相成分加算器は図2の累加算器23a、
図4の加算器45aに、直交成分加算器は図2の累加算
器23b、図4の加算器45bに、第1〜第3の乗算器
は図3の乗算器31a〜31cに、同相成分データ選択
部は図3のデータ選択部32aに、直交成分データ選択
部は図3のデータ選択部32bにそれぞれ相当する。
【0026】従来技術の説明において、(1)式で送信
情報データと拡散符号系列を記号で示したが、4相変調
においては拡散符号系列Ci、Cqが取りうる値の組み
合わせは、(Ci、Cq)=(+1、+1)、(−1、+
1)、(−1、−1)、(+1、−1)の4通りであ
る。例えば拡散符号系列(Ci、Cq)=(+1、+1)
の場合には、(1)式は以下の(5)式のように表すこ
とができる。
情報データと拡散符号系列を記号で示したが、4相変調
においては拡散符号系列Ci、Cqが取りうる値の組み
合わせは、(Ci、Cq)=(+1、+1)、(−1、+
1)、(−1、−1)、(+1、−1)の4通りであ
る。例えば拡散符号系列(Ci、Cq)=(+1、+1)
の場合には、(1)式は以下の(5)式のように表すこ
とができる。
【0027】
【数5】
【0028】同様に、他の拡散符号系列パターンの場合
も記載すると、以下(6)〜(8)式のように表せる。
も記載すると、以下(6)〜(8)式のように表せる。
【0029】
【数6】
【0030】図1は、同相成分及び直交成分の拡散符号
を座標軸にもつ平面(以下、IQ平面という)におけ
る、送信複素信号の位置関係を示した図である。図1に
おいて、(5)式の状態をIQ平面上の第一象限の点で
あるとすると、(5)〜(8)式の状態は、それぞれの
象限内に示される点に該当する。すなわち(5)式は情
報シンボルから生成されるデータSi‐Sq、Si+S
qを0°回転したものであり、同様に(6)式は90
°、(7)式は180°、(8)式は270°回転した
状態であるといえる。
を座標軸にもつ平面(以下、IQ平面という)におけ
る、送信複素信号の位置関係を示した図である。図1に
おいて、(5)式の状態をIQ平面上の第一象限の点で
あるとすると、(5)〜(8)式の状態は、それぞれの
象限内に示される点に該当する。すなわち(5)式は情
報シンボルから生成されるデータSi‐Sq、Si+S
qを0°回転したものであり、同様に(6)式は90
°、(7)式は180°、(8)式は270°回転した
状態であるといえる。
【0031】拡散符号系列による拡散変復調は、IQ平
面における回転操作を交えて言い換えると、送信機側で
は拡散変調、すなわちIQ平面上における送信情報デー
タの位相回転処理を行った結果、(5)〜(8)式で示
される4状態の信号が送信される。一方受信機側では、
参照用拡散符号系列に応じ、相関器によって、IQ平面
状における(5)〜(8)式を示す点について、拡散変
調とは逆回転の位相回転処理を行った後、必要な加算又
は減算処理を行って、送信情報データSi、Sqの復調
を実行しているといえる。
面における回転操作を交えて言い換えると、送信機側で
は拡散変調、すなわちIQ平面上における送信情報デー
タの位相回転処理を行った結果、(5)〜(8)式で示
される4状態の信号が送信される。一方受信機側では、
参照用拡散符号系列に応じ、相関器によって、IQ平面
状における(5)〜(8)式を示す点について、拡散変
調とは逆回転の位相回転処理を行った後、必要な加算又
は減算処理を行って、送信情報データSi、Sqの復調
を実行しているといえる。
【0032】本発明の相関器における送信情報データの
復調過程について具体的に説明する。(5)〜(8)式
に対して複素共役の拡散符号C*=Ci−Cqとの乗算
を行うと、各式は以下(5)’〜(8)’のように表さ
れる。
復調過程について具体的に説明する。(5)〜(8)式
に対して複素共役の拡散符号C*=Ci−Cqとの乗算
を行うと、各式は以下(5)’〜(8)’のように表さ
れる。
【0033】
【数7】
【0034】よって(5)’〜(8)’式から(4)式
で示される様な情報データSi、Sqを復調するために
は、まず拡散変調とは逆回転となる回転処理を行う。つ
まり(5)’式の場合は、0°回転、すなわち実数部入
力信号2Si、虚数部入力信号2Sqをそのまま出力すれ
ばよい。同様に、(6)’式の場合は、−90°回転す
なわち、実数部入力信号−2Sqに−1を乗した後、実
数部入力信号と虚数部入力信号を入れ替えてそれぞれ出
力し、(7)’式の場合は−180°回転すなわち、実
数部入力信号−2Si、虚数部入力信号一2Sqにそれ
ぞれ一1を乗じた後にそれぞれ出力し、(8)’式の場
合は‐270°回転すなわち、虚数部入力信号−2Si
に一1を乗じた後、実数部入力信号と虚数部入力信号を
入れ替えてそれぞれ出力すればよい。
で示される様な情報データSi、Sqを復調するために
は、まず拡散変調とは逆回転となる回転処理を行う。つ
まり(5)’式の場合は、0°回転、すなわち実数部入
力信号2Si、虚数部入力信号2Sqをそのまま出力すれ
ばよい。同様に、(6)’式の場合は、−90°回転す
なわち、実数部入力信号−2Sqに−1を乗した後、実
数部入力信号と虚数部入力信号を入れ替えてそれぞれ出
力し、(7)’式の場合は−180°回転すなわち、実
数部入力信号−2Si、虚数部入力信号一2Sqにそれ
ぞれ一1を乗じた後にそれぞれ出力し、(8)’式の場
合は‐270°回転すなわち、虚数部入力信号−2Si
に一1を乗じた後、実数部入力信号と虚数部入力信号を
入れ替えてそれぞれ出力すればよい。
【0035】上述した逆回転処理における出力結果に対
し、スラィディング相関器の場合には累加算器で累加算
処理を行い、マッチドフィルタの場合には、実数部及び
虚数部の加算器で加算した結果を相関演算結果として出
力する事で、それぞれの相関器における相関が完了す
る。
し、スラィディング相関器の場合には累加算器で累加算
処理を行い、マッチドフィルタの場合には、実数部及び
虚数部の加算器で加算した結果を相関演算結果として出
力する事で、それぞれの相関器における相関が完了す
る。
【0036】図2は、本発明の第1の実施の形態に係る
スライディング相関器の構成ブロック図である。また図
3は、図2のスライディング相関器における位相回転器
22の構成ブロック図である。以下、本発明の第1の実
施の形態(以下、実施の形態1という)に係るスライデ
ィング相関器の構成について、図2及び図3を用いて説
明する。本発明の実施の形態1に係るスライディング相
関器は、加算器21aと、減算器21bと、位相回転器
22と、累加算器23a、23bとから構成されてい
る。また位相回転器22は、乗算器31a〜31cと、
データ選択部32a、32bとから構成されている。
スライディング相関器の構成ブロック図である。また図
3は、図2のスライディング相関器における位相回転器
22の構成ブロック図である。以下、本発明の第1の実
施の形態(以下、実施の形態1という)に係るスライデ
ィング相関器の構成について、図2及び図3を用いて説
明する。本発明の実施の形態1に係るスライディング相
関器は、加算器21aと、減算器21bと、位相回転器
22と、累加算器23a、23bとから構成されてい
る。また位相回転器22は、乗算器31a〜31cと、
データ選択部32a、32bとから構成されている。
【0037】加算器21aは、受信ベースバンド信号同
相成分及び受信ベースバンド信号直交成分の加算を行
い、加算結果を位相回転器22に出力する。減算器21
bは、受信ベースバンド信号同相成分及び受信ベースバ
ンド信号直交成分の減算を行い、減算結果を位相回転器
22に出力する。尚、上記従来例においては、加算器2
1a及び減算器21bに対応する装置の構成は示されて
おらず、この点が従来例との明確な相違点である。位相
回転器22は、加算器21a及び減算器21bの出力結
果に対し、同相成分及び直交成分の参照用拡散符号の値
に基づいて位相回転処理を行い、同相成分及び直交成分
の復調結果を出力する。累加算器23a、23bは、同
相成分又は直交成分の復調結果を累積加算し、各成分の
1シンボル分の累積加算結果を相関出力として出力す
る。累加算器23aは同相成分の相関出力を、累加算器
23bは直交成分の相関出力をそれぞれ出力する。
相成分及び受信ベースバンド信号直交成分の加算を行
い、加算結果を位相回転器22に出力する。減算器21
bは、受信ベースバンド信号同相成分及び受信ベースバ
ンド信号直交成分の減算を行い、減算結果を位相回転器
22に出力する。尚、上記従来例においては、加算器2
1a及び減算器21bに対応する装置の構成は示されて
おらず、この点が従来例との明確な相違点である。位相
回転器22は、加算器21a及び減算器21bの出力結
果に対し、同相成分及び直交成分の参照用拡散符号の値
に基づいて位相回転処理を行い、同相成分及び直交成分
の復調結果を出力する。累加算器23a、23bは、同
相成分又は直交成分の復調結果を累積加算し、各成分の
1シンボル分の累積加算結果を相関出力として出力す
る。累加算器23aは同相成分の相関出力を、累加算器
23bは直交成分の相関出力をそれぞれ出力する。
【0038】乗算器31aは、加算器21aの加算結果
及び同相成分の参照用拡散符号の乗算を行い、出力結果
をデータ選択部32a及び32bに出力する。乗算器3
1bは、減算器21bの減算結果及び直交成分の参照用
拡散符号の乗算を行い、出力結果をデータ選択部32a
及び32bに出力する。乗算器31cは、同相成分及び
直交成分の参照用拡散符号の乗算を行い、出力結果をデ
ータ選択部32a及び32bに出力する。データ選択部
32a、32bは、乗算器31cの乗算結果に基づい
て、乗算器31a又は乗算器31bの乗算結果のうち、
いずれか一方の乗算結果を復調結果として累加算器23
a又は23bに出力する。データ選択部23aは同相成
分の復調結果を累加算器23aに、データ選択部23b
は直交成分の復調結果を累加算器23bに出力する。
及び同相成分の参照用拡散符号の乗算を行い、出力結果
をデータ選択部32a及び32bに出力する。乗算器3
1bは、減算器21bの減算結果及び直交成分の参照用
拡散符号の乗算を行い、出力結果をデータ選択部32a
及び32bに出力する。乗算器31cは、同相成分及び
直交成分の参照用拡散符号の乗算を行い、出力結果をデ
ータ選択部32a及び32bに出力する。データ選択部
32a、32bは、乗算器31cの乗算結果に基づい
て、乗算器31a又は乗算器31bの乗算結果のうち、
いずれか一方の乗算結果を復調結果として累加算器23
a又は23bに出力する。データ選択部23aは同相成
分の復調結果を累加算器23aに、データ選択部23b
は直交成分の復調結果を累加算器23bに出力する。
【0039】次に、本発明の実施の形態1に係るスライ
ディング相関器の動作について、図2及び図3を用いて
説明する。受信ベースバンド信号同相成分Txi及び受信
ベースバンド信号直交成分Txqは図2のスライディング
相関器においてまず、加算器21a及び減算器21bに
出力される。各成分の受信信号が入力されると、加算器
21aではTxi+Txqの演算が、減算器21bでは−T
xi+Txqの演算が行われる。この演算処理は受信信号に
対し複素共役の拡散符号を乗算、すなわち(5)〜
(8)式から(5)’〜(8)’への変換処理を行って
おり、加算器21aでは(5)’〜(8)’式における
実数部が、減算器21bでは虚数部がそれぞれ出力され
る。以下、乗算器21aの出力結果を入力受信データ実
数部、減算器21bの出力結果を入力受信データ虚数部
と呼ぶ。
ディング相関器の動作について、図2及び図3を用いて
説明する。受信ベースバンド信号同相成分Txi及び受信
ベースバンド信号直交成分Txqは図2のスライディング
相関器においてまず、加算器21a及び減算器21bに
出力される。各成分の受信信号が入力されると、加算器
21aではTxi+Txqの演算が、減算器21bでは−T
xi+Txqの演算が行われる。この演算処理は受信信号に
対し複素共役の拡散符号を乗算、すなわち(5)〜
(8)式から(5)’〜(8)’への変換処理を行って
おり、加算器21aでは(5)’〜(8)’式における
実数部が、減算器21bでは虚数部がそれぞれ出力され
る。以下、乗算器21aの出力結果を入力受信データ実
数部、減算器21bの出力結果を入力受信データ虚数部
と呼ぶ。
【0040】入力受信データ実数部、入力受信データ虚
数部は、同相成分の参照用拡散符号Ci,直交成分の参
照用拡散符号Cqと共に位相回転器22に入力される。
図3において、乗算器31aは入力受信データ実数部と
同相成分の参照用拡散符号Ciの、乗算器31bは入力
受信データ虚数部と直交成分の参照用拡散符号Cqの、
乗算器31cは同相成分の参照用拡散符号Ciと直交成
分の参照用拡散符号Cqの乗算をそれぞれ行う。乗算器
31a〜31cの乗算結果は、それぞれデータ選択部3
2a及び32bに出力される。
数部は、同相成分の参照用拡散符号Ci,直交成分の参
照用拡散符号Cqと共に位相回転器22に入力される。
図3において、乗算器31aは入力受信データ実数部と
同相成分の参照用拡散符号Ciの、乗算器31bは入力
受信データ虚数部と直交成分の参照用拡散符号Cqの、
乗算器31cは同相成分の参照用拡散符号Ciと直交成
分の参照用拡散符号Cqの乗算をそれぞれ行う。乗算器
31a〜31cの乗算結果は、それぞれデータ選択部3
2a及び32bに出力される。
【0041】データ選択部32a及び32bは、乗算器
31Cにおける乗算結果、すなわち同相成分の参照用拡
散符号Ciと直交成分の参照用拡散符号Cqの乗算結果
に基づいて、乗算器31a又は乗算器32bの出力結果
のうち一方を選択して出力する。具体的には、データ選
択部32a及び32bは、乗算器31Cにおける乗算結
果が“1”、すなわち同相成分の参照用拡散符号Ciと
直交成分の参照用拡散符号Cqが等しい場合には、デー
タ選択部32aは入力受信データ実数部を、データ選択
部32bは入力受信データ虚数部を出力する。乗算器3
1Cにおける乗算結果が“−1”、すなわち同相成分の
参照用拡散符号Ciと直交成分の参照用拡散符号Cqが
異なる場合には、データ選択部32aは入力受信データ
虚数部を、データ選択部32bは入力受信データ実数部
を出力する。
31Cにおける乗算結果、すなわち同相成分の参照用拡
散符号Ciと直交成分の参照用拡散符号Cqの乗算結果
に基づいて、乗算器31a又は乗算器32bの出力結果
のうち一方を選択して出力する。具体的には、データ選
択部32a及び32bは、乗算器31Cにおける乗算結
果が“1”、すなわち同相成分の参照用拡散符号Ciと
直交成分の参照用拡散符号Cqが等しい場合には、デー
タ選択部32aは入力受信データ実数部を、データ選択
部32bは入力受信データ虚数部を出力する。乗算器3
1Cにおける乗算結果が“−1”、すなわち同相成分の
参照用拡散符号Ciと直交成分の参照用拡散符号Cqが
異なる場合には、データ選択部32aは入力受信データ
虚数部を、データ選択部32bは入力受信データ実数部
を出力する。
【0042】図2のスライディング相関器では、データ
選択部32a及び32bにおいて受信信号に対する逆回
転処理を行っている。すなわち参照用拡散符号系列Ci
及びCqの値に基づいて0°、−90°、−180°、
−270°のうちのいずれか一つの角度分回転させて、
最終的に各成分において(4)式に表される復調結果を
得ることができる。受信信号に対する逆回転処理の結
果、データ選択部32aからは同相成分の復調結果が、
データ選択部32bからは直交成分の復調結果が出力さ
れる。図3では、データ選択部32aの出力結果を位相
回転出力実数部、データ選択部32bの出力結果を位相
回転出力虚数部としている。
選択部32a及び32bにおいて受信信号に対する逆回
転処理を行っている。すなわち参照用拡散符号系列Ci
及びCqの値に基づいて0°、−90°、−180°、
−270°のうちのいずれか一つの角度分回転させて、
最終的に各成分において(4)式に表される復調結果を
得ることができる。受信信号に対する逆回転処理の結
果、データ選択部32aからは同相成分の復調結果が、
データ選択部32bからは直交成分の復調結果が出力さ
れる。図3では、データ選択部32aの出力結果を位相
回転出力実数部、データ選択部32bの出力結果を位相
回転出力虚数部としている。
【0043】データ選択部32a、32bから出力され
た各成分の復調結果は、それぞれ累加算器23a、23
bに出力され、サンプル数累積加算された後、各成分の
相関出力SCi、SCqが出力される。
た各成分の復調結果は、それぞれ累加算器23a、23
bに出力され、サンプル数累積加算された後、各成分の
相関出力SCi、SCqが出力される。
【0044】図4は、本発明の実施の形態1に係るマッ
チドフィルタの構成ブロック図である。以下、本発明の
実施の形態1に係るマッチドフィルタの構成について、
図4を用いて説明する。本発明の実施の形態1に係るマ
ッチドフィルタは、加算器41aと、減算器41bと、
遅延器42a、42bと、参照用拡散符号格納部43
a、43bと、位相回転器44−1〜44−nと、加算
器45a、45bとから構成されている。
チドフィルタの構成ブロック図である。以下、本発明の
実施の形態1に係るマッチドフィルタの構成について、
図4を用いて説明する。本発明の実施の形態1に係るマ
ッチドフィルタは、加算器41aと、減算器41bと、
遅延器42a、42bと、参照用拡散符号格納部43
a、43bと、位相回転器44−1〜44−nと、加算
器45a、45bとから構成されている。
【0045】加算器41aは、受信ベースバンド信号同
相成分及び受信ベースバンド信号直交成分の加算を行
い、加算結果を遅延器42aに出力する。減算器41b
は、受信ベースバンド信号同相成分及び受信ベースバン
ド信号直交成分の減算を行い、減算結果を遅延器42b
に出力する。遅延器42a、42bは、n個のレジスタ
から構成され、加算器41a又は減算器41bから新た
に出力結果が入力されると、各レジスタはそれまで格納
されていたデータを次段のレジスタへシフトすると共
に、位相回転器44−1〜44−nに出力する。遅延器
42aは加算器41aの加算結果を、遅延器42bは減
算器41bの減算結果をそれぞれn個分格納することが
できる。参照用拡散符号格納部43a、43bは、同相
成分又は直交成分の参照用拡散符号を蓄積し、位相回転
器44−1〜44−nに出力する。参照用拡散符号格納
部43aは同相成分の参照用拡散符号を、参照用拡散符
号格納部43bは直交成分の参照用拡散符号を蓄積す
る。参照用拡散符号格納部43a、43bが蓄積できる
参照用拡散符号は、一種類又は複数種類のどちらでもよ
い。位相回転器44−1〜44−nは、遅延器42a及
び遅延器42bの出力結果に対し、同相成分及び直交成
分の参照用拡散符号の値に基づいて位相回転処理を行
い、同相成分及び直交成分の復調結果を出力する。位相
回転器44−1〜44−nの構成は、実施の形態1のス
ライディング相関器における位相回転器22と同一であ
る。加算器45a、45bは、位相回転器44−1〜4
4−nから出力された同相成分又は直交成分の復調結果
を加算し、各サンプルタイミングの相関出力を出力す
る。加算器45aは同相成分の相関出力を、加算器45
bは直交成分の相関出力をそれぞれ出力する。
相成分及び受信ベースバンド信号直交成分の加算を行
い、加算結果を遅延器42aに出力する。減算器41b
は、受信ベースバンド信号同相成分及び受信ベースバン
ド信号直交成分の減算を行い、減算結果を遅延器42b
に出力する。遅延器42a、42bは、n個のレジスタ
から構成され、加算器41a又は減算器41bから新た
に出力結果が入力されると、各レジスタはそれまで格納
されていたデータを次段のレジスタへシフトすると共
に、位相回転器44−1〜44−nに出力する。遅延器
42aは加算器41aの加算結果を、遅延器42bは減
算器41bの減算結果をそれぞれn個分格納することが
できる。参照用拡散符号格納部43a、43bは、同相
成分又は直交成分の参照用拡散符号を蓄積し、位相回転
器44−1〜44−nに出力する。参照用拡散符号格納
部43aは同相成分の参照用拡散符号を、参照用拡散符
号格納部43bは直交成分の参照用拡散符号を蓄積す
る。参照用拡散符号格納部43a、43bが蓄積できる
参照用拡散符号は、一種類又は複数種類のどちらでもよ
い。位相回転器44−1〜44−nは、遅延器42a及
び遅延器42bの出力結果に対し、同相成分及び直交成
分の参照用拡散符号の値に基づいて位相回転処理を行
い、同相成分及び直交成分の復調結果を出力する。位相
回転器44−1〜44−nの構成は、実施の形態1のス
ライディング相関器における位相回転器22と同一であ
る。加算器45a、45bは、位相回転器44−1〜4
4−nから出力された同相成分又は直交成分の復調結果
を加算し、各サンプルタイミングの相関出力を出力す
る。加算器45aは同相成分の相関出力を、加算器45
bは直交成分の相関出力をそれぞれ出力する。
【0046】次に、本発明の実施の形態1に係るマッチ
ドフィルタの動作について、図4を用いて説明する。本
発明の実施の形態のマッチドフィルタでは、受信ベース
バンド信号同相成分Txi及び受信ベースバンド信号直
交成分Txqが入力されると、加算器41a及び減算器
41bに出力される。加算器41a及び減算器41bで
は、既述した本発明の実施の形態1のスライディング相
関器と同様、受信信号に対する複素共役の拡散符号の乗
算処理を行っており、加算器41aでは(5)’〜
(8)’式における実数部が遅延器(実数部)42a
に、減算器41bでは虚数部が遅延器(虚数部)42b
にそれぞれ出力される。また、同相成分の参照用拡散符
号Ci、直交成分の参照用拡散符号Cqはそれぞれ、参
照用拡散符号格納部(実数部)43a、参照用拡散符号
格納部(虚数部)43bに格納される。
ドフィルタの動作について、図4を用いて説明する。本
発明の実施の形態のマッチドフィルタでは、受信ベース
バンド信号同相成分Txi及び受信ベースバンド信号直
交成分Txqが入力されると、加算器41a及び減算器
41bに出力される。加算器41a及び減算器41bで
は、既述した本発明の実施の形態1のスライディング相
関器と同様、受信信号に対する複素共役の拡散符号の乗
算処理を行っており、加算器41aでは(5)’〜
(8)’式における実数部が遅延器(実数部)42a
に、減算器41bでは虚数部が遅延器(虚数部)42b
にそれぞれ出力される。また、同相成分の参照用拡散符
号Ci、直交成分の参照用拡散符号Cqはそれぞれ、参
照用拡散符号格納部(実数部)43a、参照用拡散符号
格納部(虚数部)43bに格納される。
【0047】遅延器42a及び42bは、n個のレジス
タが直列に接続されており、データが入力されるとそれ
まで格納されていたデータを次段のレジスタへシフトす
ることにより各レジスタの更新を行っている。遅延器4
2a、42bから出力される1サンプル毎の受信ベース
バンド信号同相成分、受信ベースバンド信号直交成分
と、参照用拡散符号格納部43a、43bから出力され
るn個の同相成分と直交成分の参照用拡散符号が、位相
回転器44−1〜44−nにそれぞれ入力され逆回転処
理が行われ、各成分の復調結果が出力される。
タが直列に接続されており、データが入力されるとそれ
まで格納されていたデータを次段のレジスタへシフトす
ることにより各レジスタの更新を行っている。遅延器4
2a、42bから出力される1サンプル毎の受信ベース
バンド信号同相成分、受信ベースバンド信号直交成分
と、参照用拡散符号格納部43a、43bから出力され
るn個の同相成分と直交成分の参照用拡散符号が、位相
回転器44−1〜44−nにそれぞれ入力され逆回転処
理が行われ、各成分の復調結果が出力される。
【0048】位相回転器44−1〜44−nから出力さ
れた復調結果は、加算器45a及び加算器45bに入力
され、サンプル数の復調結果の加算処理が行われ、加算
器45aからは同相成分の相関出力MFi、が、加算器
45bからは直交成分の相関出力MFqが出力される。
図4のマッチドフィルタでは、既述した動作により、
(2)式の相関演算がサンプル毎に実行される。出力さ
れた各成分の相関出力MFi、MFqは、遅延器に格納
された受信信号と参照用拡散符号の時系列が一致したタ
イミングでは最大の値を取るため、ピークパスの検出が
可能となる。
れた復調結果は、加算器45a及び加算器45bに入力
され、サンプル数の復調結果の加算処理が行われ、加算
器45aからは同相成分の相関出力MFi、が、加算器
45bからは直交成分の相関出力MFqが出力される。
図4のマッチドフィルタでは、既述した動作により、
(2)式の相関演算がサンプル毎に実行される。出力さ
れた各成分の相関出力MFi、MFqは、遅延器に格納
された受信信号と参照用拡散符号の時系列が一致したタ
イミングでは最大の値を取るため、ピークパスの検出が
可能となる。
【0049】図4のマッチドフィルタでは、サンプル毎
に復調結果を加算する加算器の数を、4系統から2系統
に低減できる。この加算器は複数入力データを加算する
ものなので、この加算器が減少する事で大幅に回路規模
を縮小できる。また消費電力は回路規模に比例するた
め、回路規模が減少されれば、消費電力を低減できる。
に復調結果を加算する加算器の数を、4系統から2系統
に低減できる。この加算器は複数入力データを加算する
ものなので、この加算器が減少する事で大幅に回路規模
を縮小できる。また消費電力は回路規模に比例するた
め、回路規模が減少されれば、消費電力を低減できる。
【0050】本発明の実施の形態1に係るスライディン
グ相関器によれば、受信ベースバンド信号同相成分及び
直交成分の加算を行う加算器と、受信ベースバンド信号
同相成分及び直交成分の減算を行う減算器と、加算器及
び減算器の出力結果に対して、拡散変調とは逆回転に位
相の回転処理を行うことで成分別に受信ベースバンド信
号の復調処理を行う位相回転器と、復調結果を成分別に
累積加算することで成分別の相関出力を行う累加算器か
ら構成されるようにしたことで、上記従来例の相関器と
比較して、受信ベースバンド信号の相関演算を完全に実
現できる効果がある。
グ相関器によれば、受信ベースバンド信号同相成分及び
直交成分の加算を行う加算器と、受信ベースバンド信号
同相成分及び直交成分の減算を行う減算器と、加算器及
び減算器の出力結果に対して、拡散変調とは逆回転に位
相の回転処理を行うことで成分別に受信ベースバンド信
号の復調処理を行う位相回転器と、復調結果を成分別に
累積加算することで成分別の相関出力を行う累加算器か
ら構成されるようにしたことで、上記従来例の相関器と
比較して、受信ベースバンド信号の相関演算を完全に実
現できる効果がある。
【0051】また、本発明の実施の形態1に係るマッチ
ドフィルタによれば、受信ベースバンド信号同相成分及
び直交成分の加算を行う加算器と、受信ベースバンド信
号同相成分及び直交成分の減算を行う減算器と、加算器
の出力結果を格納して遅延し、サンプルタイミング毎の
加算結果を出力する加算出力遅延器と、減算器の出力結
果を格納して遅延し、サンプルタイミング毎の減算結果
を出力する減算出力遅延器と、加算出力遅延器及び減算
出力遅延器の出力結果に対して、拡散変調とは逆回転に
位相の回転処理を行うことで成分別に受信ベースバンド
信号の復調処理を行う複数の位相回転器と、全ての位相
回転器から出力された復調結果を成分別に累積加算する
ことでサンプル毎に成分別の相関出力を行う累加算器と
から構成されるようにしたことで、サンプルタイミング
毎の受信ベースバンド信号の相関演算を完全に実現で
き、従来のマッチドフィルタと比較して、大幅に回路規
模を縮小でき、かつ消費電力を低減できる効果がある。
ドフィルタによれば、受信ベースバンド信号同相成分及
び直交成分の加算を行う加算器と、受信ベースバンド信
号同相成分及び直交成分の減算を行う減算器と、加算器
の出力結果を格納して遅延し、サンプルタイミング毎の
加算結果を出力する加算出力遅延器と、減算器の出力結
果を格納して遅延し、サンプルタイミング毎の減算結果
を出力する減算出力遅延器と、加算出力遅延器及び減算
出力遅延器の出力結果に対して、拡散変調とは逆回転に
位相の回転処理を行うことで成分別に受信ベースバンド
信号の復調処理を行う複数の位相回転器と、全ての位相
回転器から出力された復調結果を成分別に累積加算する
ことでサンプル毎に成分別の相関出力を行う累加算器と
から構成されるようにしたことで、サンプルタイミング
毎の受信ベースバンド信号の相関演算を完全に実現で
き、従来のマッチドフィルタと比較して、大幅に回路規
模を縮小でき、かつ消費電力を低減できる効果がある。
【0052】また、本発明の実施の形態1に係るスライ
ディング相関器及びマッチドフィルタは、全てアナログ
素子あるいは部分的にアナログで実行する構成にした場
合においても、上述したような効果を奏するものであ
る。
ディング相関器及びマッチドフィルタは、全てアナログ
素子あるいは部分的にアナログで実行する構成にした場
合においても、上述したような効果を奏するものであ
る。
【0053】再び拡散符号系列のパターン別に送信複素
信号を表した式(5)〜(8)に着目する。(5)式は
情報シンボルから生成されるデータを0°回転させた状
態とみなせるので、(5)式を基準とすれば(6)式は
(5)式を90°回転、(7)式は180°回転、
(8)式は270°回転した状態であるとみなすことが
できる。このことを踏まえて送信情報データの復調処理
を考えてみると、(5)式においては、受信ベースバン
ド信号を0°回転させ、(6)式においては、‐90°
回転させ、(7)式においては、‐180°回転させ、
(8)式においては、‐270°回転させ、位相回転信
号に変換した後、(位相回転信号同相成分+位相回転信
号直交成分)を同相成分の復調結果とし、(位相回転信
号同相成分−位相回転信号直交成分)を直交成分の復調
結果とする事でも、(4)式で示される送信情報データ
の相関演算が可能となる。
信号を表した式(5)〜(8)に着目する。(5)式は
情報シンボルから生成されるデータを0°回転させた状
態とみなせるので、(5)式を基準とすれば(6)式は
(5)式を90°回転、(7)式は180°回転、
(8)式は270°回転した状態であるとみなすことが
できる。このことを踏まえて送信情報データの復調処理
を考えてみると、(5)式においては、受信ベースバン
ド信号を0°回転させ、(6)式においては、‐90°
回転させ、(7)式においては、‐180°回転させ、
(8)式においては、‐270°回転させ、位相回転信
号に変換した後、(位相回転信号同相成分+位相回転信
号直交成分)を同相成分の復調結果とし、(位相回転信
号同相成分−位相回転信号直交成分)を直交成分の復調
結果とする事でも、(4)式で示される送信情報データ
の相関演算が可能となる。
【0054】図5は、本発明の第2の実施の形態に係る
スライディング相関器の構成ブロック図である。図5の
スライディング相関器を構成する各素子の構成及び動作
は、図2のスライディング相関器と同一である。図5の
スライディング相関器は、加算器51a及び減算器51
bを累加算器53a、53bの出力先に設けた構成であ
ることが図2のスライディング相関器と異なる。
スライディング相関器の構成ブロック図である。図5の
スライディング相関器を構成する各素子の構成及び動作
は、図2のスライディング相関器と同一である。図5の
スライディング相関器は、加算器51a及び減算器51
bを累加算器53a、53bの出力先に設けた構成であ
ることが図2のスライディング相関器と異なる。
【0055】本発明の実施の形態1の相関器は、受信ベ
ースバンド信号同相成分と受信ベースバンド信号直交成
分とを加算あるいは減算し、位相回転器に出力していた
が、本発明の第2の実施の形態(以下、実施の形態2と
いう)のスライディング相関器では、受信ベースバンド
信号の両成分をそのまま位相回転器に入力し、位相回転
器から出力された位相回転信号を累加算器で累加算処理
をした後に、同相成分の処理結果ならびに直交成分の処
理結果を加算あるいは減算して復調結果とすることで、
送信情報データの相関演算を可能としている。
ースバンド信号同相成分と受信ベースバンド信号直交成
分とを加算あるいは減算し、位相回転器に出力していた
が、本発明の第2の実施の形態(以下、実施の形態2と
いう)のスライディング相関器では、受信ベースバンド
信号の両成分をそのまま位相回転器に入力し、位相回転
器から出力された位相回転信号を累加算器で累加算処理
をした後に、同相成分の処理結果ならびに直交成分の処
理結果を加算あるいは減算して復調結果とすることで、
送信情報データの相関演算を可能としている。
【0056】図6は、本発明の実施の形態2に係るマッ
チドフィルタの構成ブロック図である。図6のマッチド
フィルタを構成する各素子の構成及び動作は、図4のマ
ッチドフィルタと同一である。図6のマッチドフィルタ
は、加算器61a及び減算器61bを加算器65a、6
5bの出力先に設けた構成であることが図4のマッチド
フィルタと異なる。本発明の実施の形態2のマッチドフ
ィルタでは、複数の位相回転器から出力された位相回転
信号を加算した結果の同相成分ならびに直交成分を加算
し、これらの加算結果を加算あるいは減算して復調結果
とすることで送信情報データの相関演算を可能としてい
る。
チドフィルタの構成ブロック図である。図6のマッチド
フィルタを構成する各素子の構成及び動作は、図4のマ
ッチドフィルタと同一である。図6のマッチドフィルタ
は、加算器61a及び減算器61bを加算器65a、6
5bの出力先に設けた構成であることが図4のマッチド
フィルタと異なる。本発明の実施の形態2のマッチドフ
ィルタでは、複数の位相回転器から出力された位相回転
信号を加算した結果の同相成分ならびに直交成分を加算
し、これらの加算結果を加算あるいは減算して復調結果
とすることで送信情報データの相関演算を可能としてい
る。
【0057】本発明の実施の形態2に係るスライディン
グ相関器及びマッチドフィルタにおいても、上述した理
由で受信信号の復調動作が可能であり、かつ実施の形態
1のスライディング相関器及びマッチドフィルタと同規
模の回路構成で実現できるため、受信ベースバンド信号
の相関演算を完全に実現できる効果がある。さらにマッ
チドフィルタにおいては、従来技術と比較して回路規模
を縮小でき、消費電力は回路規模に比例する事から消費
電力を低減できる効果がある。また、実施の形態1に係
るスライディング相関器及びマッチドフィルタと同様
に、全てアナログ素子あるいは部分的にアナログで実行
する構成にした場合においても、上述したような効果を
奏するものである。
グ相関器及びマッチドフィルタにおいても、上述した理
由で受信信号の復調動作が可能であり、かつ実施の形態
1のスライディング相関器及びマッチドフィルタと同規
模の回路構成で実現できるため、受信ベースバンド信号
の相関演算を完全に実現できる効果がある。さらにマッ
チドフィルタにおいては、従来技術と比較して回路規模
を縮小でき、消費電力は回路規模に比例する事から消費
電力を低減できる効果がある。また、実施の形態1に係
るスライディング相関器及びマッチドフィルタと同様
に、全てアナログ素子あるいは部分的にアナログで実行
する構成にした場合においても、上述したような効果を
奏するものである。
【0058】
【発明の効果】本発明のスペクトラム拡散通信用相関器
によれば、受信ベースバンド信号同相成分と受信ベース
バンド信号直交成分との加算処理を行う加算器と、受信
ベースバンド同相成分信号と受信ベースバンド直交成分
信号との減算処理を行う減算器と、加算器及び前記減算
器の出力結果に対して0°、−90°、−180°、−
270°のうちいずれか一つの位相回転を加えて復調処
理を行い、同相成分及び直交成分の復調結果を出力する
位相回転器と、同相成分の復調結果を積分放電し、同相
成分の相関出力を行う同相成分累加算器と、直交成分の
復調結果を積分放電し、直交成分の相関出力を行う直交
成分累加算器とを備え、位相回転器は、加算器から出力
された加算結果と、同相成分の参照用拡散符号との乗算
を行う第1の乗算器と、減算器から出力された減算結果
と、直交成分の参照用拡散符号との乗算を行う第2の乗
算器と、同相成分の参照用拡散符号と、前記直交成分の
参照用拡散符号との乗算を行う第3の乗算器と、第3の
乗算器の乗算結果に基づいて、第1の乗算器又は第2の
乗算器の乗算結果のうち一方を選択して同相成分の復調
結果として出力する同相成分データ選択部と、第3の乗
算器の乗算結果に基づいて、第1の乗算器又は第2の乗
算器の乗算結果のうち一方を選択して直交成分の復調結
果として出力する直交成分データ選択部とを有する位相
回転器としたことにより、回路規模を縮小し、消費電力
を低減でき、かつ相関演算を完全に実現できる効果があ
る。
によれば、受信ベースバンド信号同相成分と受信ベース
バンド信号直交成分との加算処理を行う加算器と、受信
ベースバンド同相成分信号と受信ベースバンド直交成分
信号との減算処理を行う減算器と、加算器及び前記減算
器の出力結果に対して0°、−90°、−180°、−
270°のうちいずれか一つの位相回転を加えて復調処
理を行い、同相成分及び直交成分の復調結果を出力する
位相回転器と、同相成分の復調結果を積分放電し、同相
成分の相関出力を行う同相成分累加算器と、直交成分の
復調結果を積分放電し、直交成分の相関出力を行う直交
成分累加算器とを備え、位相回転器は、加算器から出力
された加算結果と、同相成分の参照用拡散符号との乗算
を行う第1の乗算器と、減算器から出力された減算結果
と、直交成分の参照用拡散符号との乗算を行う第2の乗
算器と、同相成分の参照用拡散符号と、前記直交成分の
参照用拡散符号との乗算を行う第3の乗算器と、第3の
乗算器の乗算結果に基づいて、第1の乗算器又は第2の
乗算器の乗算結果のうち一方を選択して同相成分の復調
結果として出力する同相成分データ選択部と、第3の乗
算器の乗算結果に基づいて、第1の乗算器又は第2の乗
算器の乗算結果のうち一方を選択して直交成分の復調結
果として出力する直交成分データ選択部とを有する位相
回転器としたことにより、回路規模を縮小し、消費電力
を低減でき、かつ相関演算を完全に実現できる効果があ
る。
【0059】また、本発明のスペクトラム拡散通信用相
関器によれば、受信ベースバンド信号同相成分と受信ベ
ースバンド信号直交成分との加算処理を行う加算器と、
受信ベースバンド同相成分信号と受信ベースバンド直交
成分信号との減算処理を行う減算器と、加算器の出力結
果を格納して遅延し、異なるタイミングで格納された加
算結果を出力する加算出力遅延器と、減算器の出力結果
を格納して遅延し、異なるタイミングで格納された減算
結果を出力する減算出力遅延器と、加算出力遅延器及び
前記減算出力遅延器の出力結果毎に設けられ、加算器用
遅延器及び減算器用遅延器の出力結果に対して0°、−
90°、−180°、−270°のうちいずれか一つの
位相回転を加えて復調処理を行い、同相成分及び直交成
分の復調結果を出力する複数の位相回転器と、全ての位
相回転器から出力された同相成分の復調結果を加算し、
累積した加算結果を同相成分の相関出力として出力する
同相成分加算器と、全ての位相回転器から出力された直
交成分の復調結果を加算し、累積した加算結果を直交成
分の相関出力として出力する直交成分加算器とを備えた
スペクトラム拡散通信用相関器であり、位相回転器は、
加算出力遅延器から出力された加算結果と、同相成分の
参照用拡散符号との乗算を行う第1の乗算器と、減算出
力遅延器から出力された減算結果と、直交成分の参照用
拡散符号との乗算を行う第2の乗算器と、同相成分の参
照用拡散符号と、直交成分の参照用拡散符号との乗算を
行う第3の乗算器と、第3の乗算器の乗算結果に基づい
て、第1の乗算器又は第2の乗算器の乗算結果のうち一
方を選択して同相成分の復調結果として出力する同相成
分データ選択部と、第3の乗算器の乗算結果に基づい
て、第1の乗算器又は前記第2の乗算器の乗算結果のう
ち一方を選択して直交成分の復調結果として出力する直
交成分データ選択部とを有する位相回転器としたことに
より、大幅に回路規模を縮小し、消費電力を低減でき、
かつ受信ベースバンド信号の時系列の相関演算を完全に
実現できる効果がある。
関器によれば、受信ベースバンド信号同相成分と受信ベ
ースバンド信号直交成分との加算処理を行う加算器と、
受信ベースバンド同相成分信号と受信ベースバンド直交
成分信号との減算処理を行う減算器と、加算器の出力結
果を格納して遅延し、異なるタイミングで格納された加
算結果を出力する加算出力遅延器と、減算器の出力結果
を格納して遅延し、異なるタイミングで格納された減算
結果を出力する減算出力遅延器と、加算出力遅延器及び
前記減算出力遅延器の出力結果毎に設けられ、加算器用
遅延器及び減算器用遅延器の出力結果に対して0°、−
90°、−180°、−270°のうちいずれか一つの
位相回転を加えて復調処理を行い、同相成分及び直交成
分の復調結果を出力する複数の位相回転器と、全ての位
相回転器から出力された同相成分の復調結果を加算し、
累積した加算結果を同相成分の相関出力として出力する
同相成分加算器と、全ての位相回転器から出力された直
交成分の復調結果を加算し、累積した加算結果を直交成
分の相関出力として出力する直交成分加算器とを備えた
スペクトラム拡散通信用相関器であり、位相回転器は、
加算出力遅延器から出力された加算結果と、同相成分の
参照用拡散符号との乗算を行う第1の乗算器と、減算出
力遅延器から出力された減算結果と、直交成分の参照用
拡散符号との乗算を行う第2の乗算器と、同相成分の参
照用拡散符号と、直交成分の参照用拡散符号との乗算を
行う第3の乗算器と、第3の乗算器の乗算結果に基づい
て、第1の乗算器又は第2の乗算器の乗算結果のうち一
方を選択して同相成分の復調結果として出力する同相成
分データ選択部と、第3の乗算器の乗算結果に基づい
て、第1の乗算器又は前記第2の乗算器の乗算結果のう
ち一方を選択して直交成分の復調結果として出力する直
交成分データ選択部とを有する位相回転器としたことに
より、大幅に回路規模を縮小し、消費電力を低減でき、
かつ受信ベースバンド信号の時系列の相関演算を完全に
実現できる効果がある。
【図1】IQ平面上での送信複素信号の位置関係を示す
説明図である。
説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るスライディン
グ相関器の構成ブロック図である。
グ相関器の構成ブロック図である。
【図3】図2のスライディング相関器における位相回転
器の構成ブロック図である。
器の構成ブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るマッチドフィ
ルタの構成ブロック図である。
ルタの構成ブロック図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るスライディン
グ相関器の構成ブロック図である。
グ相関器の構成ブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るマッチドフィ
ルタの構成ブロック図である。
ルタの構成ブロック図である。
【図7】従来のスライディング相関器の構成ブロック図
である。
である。
【図8】従来のマッチドフィルタの構成ブロック図であ
る。
る。
21a、41a、51a、61a、72a、84a…加
算器、 21b、41b、51b、61b、72b、8
4b…減算器、 22、44、52、64…位相回転
器、 23a、23b、53a、53b、73a、73
b…累加算器、31a、31b、31c、71a、71
b、71c、71d、82a、82b、82c、82d
…乗算器、 32a、32b…データ選択部、 42
a、42b、62a、62b、81a、81b…遅延
器、 43a、43b、63a、63b…参照用拡散符
号格納部、 45a、45b、65a、65b、83
a、83b、83c、83d…加算器(マッチドフィル
タ)
算器、 21b、41b、51b、61b、72b、8
4b…減算器、 22、44、52、64…位相回転
器、 23a、23b、53a、53b、73a、73
b…累加算器、31a、31b、31c、71a、71
b、71c、71d、82a、82b、82c、82d
…乗算器、 32a、32b…データ選択部、 42
a、42b、62a、62b、81a、81b…遅延
器、 43a、43b、63a、63b…参照用拡散符
号格納部、 45a、45b、65a、65b、83
a、83b、83c、83d…加算器(マッチドフィル
タ)
Claims (2)
- 【請求項1】 4相変調されたスペクトル拡散信号の受
信ベースバンド信号と参照用拡散符号との相関演算を行
うスペクトル拡散通信用相関器において、 受信ベースバンド信号同相成分と受信ベースバンド信号
直交成分との加算処理を行う加算器と、 前記受信ベースバンド同相成分信号と前記受信ベースバ
ンド直交成分信号との減算処理を行う減算器と、 前記加算器及び前記減算器の出力結果に対して0°、−
90°、−180°、−270°のうちいずれか一つの
位相回転を加えて復調処理を行い、同相成分及び直交成
分の復調結果を出力する位相回転器と、 前記同相成分の復調結果を加算し、累積した加算結果を
同相成分の相関出力として出力する同相成分加算器と、 前記直交成分の復調結果を加算し、累積した加算結果を
直交成分の相関出力として出力する直交成分加算器とを
備えたスペクトラム拡散通信用相関器であり、 前記位相回転器は、前記加算器から出力された加算結果
と、同相成分の参照用拡散符号との乗算を行う第1の乗
算器と、 前記減算器から出力された減算結果と、直交成分の参照
用拡散符号との乗算を行う第2の乗算器と、 前記同相成分の参照用拡散符号と、前記直交成分の参照
用拡散符号との乗算を行う第3の乗算器と、 前記第3の乗算器の乗算結果に基づいて、前記第1の乗
算器又は前記第2の乗算器の乗算結果のうち一方を選択
して同相成分の復調結果として出力する同相成分データ
選択部と、 前記第3の乗算器の乗算結果に基づいて、前記第1の乗
算器又は前記第2の乗算器の乗算結果のうち一方を選択
して直交成分の復調結果として出力する直交成分データ
選択部とを有する位相回転器であることを特徴とする相
関器。 - 【請求項2】 4相変調されたスペクトル拡散信号の受
信ベースバンド信号と参照用拡散符号との相関演算を行
うスペクトル拡散通信用相関器において、 受信ベースバンド信号同相成分と受信ベースバンド信号
直交成分との加算処理を行う加算器と、 前記受信ベースバンド同相成分信号と前記受信ベースバ
ンド直交成分信号との減算処理を行う減算器と、 前記加算器の出力結果を格納して遅延し、異なるタイミ
ングで格納された加算結果を出力する加算出力遅延器
と、 前記減算器の出力結果を格納して遅延し、異なるタイミ
ングで格納された減算結果を出力する減算出力遅延器
と、 前記加算出力遅延器及び前記減算出力遅延器の出力結果
毎に設けられ、前記加算器用遅延器及び前記減算器用遅
延器の出力結果に対して0°、−90°、−180°、
−270°のうちいずれか一つの位相回転を加えて復調
処理を行い、同相成分及び直交成分の復調結果を出力す
る複数の位相回転器と、 全ての前記位相回転器から出力された前記同相成分の復
調結果を加算し、累積した加算結果を同相成分の相関出
力として出力する同相成分加算器と、 全ての前記位相回転器から出力された前記直交成分の復
調結果を加算し、累積した加算結果を直交成分の相関出
力として出力する直交成分加算器とを備えたスペクトラ
ム拡散通信用相関器であり、 前記位相回転器は、前記加算出力遅延器から出力された
加算結果と、同相成分の参照用拡散符号との乗算を行う
第1の乗算器と、 前記減算出力遅延器から出力された減算結果と、直交成
分の参照用拡散符号との乗算を行う第2の乗算器と、 前記同相成分の参照用拡散符号と、前記直交成分の参照
用拡散符号との乗算を行う第3の乗算器と、 前記第3の乗算器の乗算結果に基づいて、前記第1の乗
算器又は前記第2の乗算器の乗算結果のうち一方を選択
して同相成分の復調結果として出力する同相成分データ
選択部と、 前記第3の乗算器の乗算結果に基づいて、前記第1の乗
算器又は前記第2の乗算器の乗算結果のうち一方を選択
して直交成分の復調結果として出力する直交成分データ
選択部とを有する位相回転器であることを特徴とする相
関器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000306730A JP2002118495A (ja) | 2000-10-05 | 2000-10-05 | スペクトル拡散通信用相関器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000306730A JP2002118495A (ja) | 2000-10-05 | 2000-10-05 | スペクトル拡散通信用相関器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002118495A true JP2002118495A (ja) | 2002-04-19 |
Family
ID=18787369
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000306730A Pending JP2002118495A (ja) | 2000-10-05 | 2000-10-05 | スペクトル拡散通信用相関器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002118495A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008060685A (ja) * | 2006-08-29 | 2008-03-13 | Fujitsu Ltd | 自動周波数制御装置 |
-
2000
- 2000-10-05 JP JP2000306730A patent/JP2002118495A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008060685A (ja) * | 2006-08-29 | 2008-03-13 | Fujitsu Ltd | 自動周波数制御装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6141372A (en) | Digital downconverter/despreader for direct sequence spread spectrum CDMA communications system | |
JP2868901B2 (ja) | マルチパス受信機用の内積回路 | |
EP1407548B1 (en) | Finite impulse response filter and digital signal receiving apparatus | |
JP3360205B2 (ja) | Cdma受信装置 | |
JP4053884B2 (ja) | 高効率マルチキャリアフィルタ | |
JPH0983588A (ja) | 復調器及び変復調システム及び復調方法 | |
EP0940955A2 (en) | Filtering for transmission using quadrature modulation | |
JP3329383B2 (ja) | 逆拡散器とタイミング検出装置とチャネル推定装置および周波数誤差測定方法とafc制御方法 | |
JP3144283B2 (ja) | 遅延検波装置 | |
EP0871298A2 (en) | Complex despreading receiver | |
US5594755A (en) | Apparatus for use in equipment providing a digital radio link between a fixed radio unit and a mobile radio unit | |
EP1045561B1 (en) | Frequency correction in multicarrier receivers | |
JP4493830B2 (ja) | Rach受信装置 | |
JP2002118495A (ja) | スペクトル拡散通信用相関器 | |
JP2003519963A (ja) | スペクトラム拡散通信システムにおけるオフセット訂正 | |
JP3816684B2 (ja) | スペクトル拡散受信装置 | |
KR100959229B1 (ko) | 데이터 수신 장치 | |
JP3278379B2 (ja) | フレーム同期検出回路 | |
EP1207660A2 (en) | Time-sharing of a digital filter | |
JP2000209123A (ja) | 相関演算方法及びマッチドフィルタ | |
JP2003008475A (ja) | Rach受信装置 | |
EP2381596B1 (en) | Parallel digital filter | |
JP2007110691A (ja) | 相関復調器および相関復調方法 | |
JP2778398B2 (ja) | ディジタル相関器 | |
JPH11308149A (ja) | 4相相関器 |