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JPH0983588A - 復調器及び変復調システム及び復調方法 - Google Patents

復調器及び変復調システム及び復調方法

Info

Publication number
JPH0983588A
JPH0983588A JP7238145A JP23814595A JPH0983588A JP H0983588 A JPH0983588 A JP H0983588A JP 7238145 A JP7238145 A JP 7238145A JP 23814595 A JP23814595 A JP 23814595A JP H0983588 A JPH0983588 A JP H0983588A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
output
clock
frequency
converter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Abandoned
Application number
JP7238145A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Ishizu
文雄 石津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP7238145A priority Critical patent/JPH0983588A/ja
Priority to AU60605/96A priority patent/AU681061B2/en
Priority to CA002181843A priority patent/CA2181843C/en
Priority to US08/687,638 priority patent/US5757862A/en
Publication of JPH0983588A publication Critical patent/JPH0983588A/ja
Abandoned legal-status Critical Current

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Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/22Demodulator circuits; Receiver circuits
    • H04L27/233Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation
    • H04L27/2331Demodulator circuits; Receiver circuits using non-coherent demodulation wherein the received signal is demodulated using one or more delayed versions of itself

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来方式では、振幅誤差、直交ずれ、直流オ
フセットが生じるという課題があり、これらをなくした
復調器を得る。 【解決手段】 受信信号の搬送波周波数の4n(n=整
数)倍の発振周波数を持つクロック発振手段と、このク
ロックのタイミングで受信搬送信号をA/D変換するA
/D変換器と、A/D変換後の出力を必要時間遅らせ、
受信信号及び受信信号とπ/2ずれた同振幅信号を生成
する複素位相信号生成手段と、この生成された複素位相
信号に搬送波周波数で位相回転させて高速サンプルされ
た準同期検波出力を得る位相回転手段と、この準同期検
波出力をクロックを乗せ換えて間引き処理し、必要なI
チャネル、Qチャネルの出力信号を得るリタイミング手
段を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高周波の搬送波
に乗った受信信号を直交検波して必要信号を得る復調器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図17は、従来の準同期直交検波回路と
して、例えば“PSK信号の計算的復調法に関する検
討”電子情報通信学会CS87−109に示されたもの
である。図において、1は受信IF信号と固定発振器3
出力とを乗算する第1のミキサー、2は前記受信IF信
号と前記固定発振器3出力の位相をπ/2進めた信号と
を乗算する第2のミキサー、3は発振周波数が受信IF
信号の中心周波数とほぼ等しい固定発振器、4は前記固
定発振器3出力信号の位相をπ/2進める移相器、5は
前記第1のミキサー1出力の高調波成分を除去する第1
の低域通過フィルタ(以降LPFと称す)、6は前記第
2のミキサー2出力の高調波成分を除去する第2のLP
F、7は前記第1のLPF5出力をA/D変換する第1
のA/D変換器、8は前記第2のLPF6出力をA/D
変換する第2のA/D変換器、9は前記第1、第2のA
/D変換器7,8を動作するクロックの入力端子であ
る。
【0003】以下に、図17の動作について説明する。
いま、受信IF信号は位相変調されており、次式で示さ
れるとする。
【0004】
【数1】
【0005】ここで、
【0006】
【数2】
【0007】ここで、I(t),Q(t)は、それぞれ
同相ベースバンド成分、直交ベースバンド成分、ωc
搬送波角周波数、θc (t)は搬送波位相、A(t)は
搬送波振幅成分、θm (t)は変調位相成分を表わす。
説明の簡単化のため、固定発振器3出力周波数は受信I
F信号周波数ωc と等しいものとする。
【0008】
【数3】
【0009】上式において、Lo (t)は固定発振器3
の出力信号、Lp (t)は移相器4の出力信号を表わ
す。また、θLOは固定発振器3出力信号の初期位相を示
す。この時、第1のミキサー1出力信号M1 (t)、第
2のミキサー2出力信号M2 (t)は、それぞれ次式で
表わされる。
【0010】
【数4】
【0011】上式において、ΔθN はθc −θLO、Δθ
P はθc +θLOを示す。
【0012】そして、上記第1のミキサー1出力信号M
1 (t)、第2のミキサー2出力信号M2 (t)はそれ
ぞれ第1、第2のLPFで高調波成分が除去され、準同
期検波信号IQC(t),QQC(t)が得られる。
【0013】
【数5】
【0014】また、式(7)を複素数表示すると、次式
のようになる。
【0015】
【数6】
【0016】このように、準同期検波した結果、送信し
たベースバンド信号を、受信IF信号と固定発振器3出
力信号との位相差ΔθN だけ位相回転したものが得られ
る。
【0017】そして、第1、第2のLPF出力の準同期
検波信号IQC(t),QQC(t)は、それぞれ第1、第
2のA/D変換器7,8でディジタル信号に変換され
る。
【0018】この後、A/D変換された準同期検波信号
は、後段で同期検波や遅延検波などの復調処理される。
なお、受信IF信号と固定発振器3出力信号との周波数
に偏差がある場合も、前記位相回転項ΔθN が(ωc
ωLO)t+ΔθN に変わるだけで同様に処理できる。以
上が、準同期検波部の動作原理である。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】従来の準同期検波回路
は、以上のようにA/D変換部前の直交検波部がアナロ
グ回路で構成されているため、 1)IQC(t)とQQC(t)とで振幅誤差が生じる。 2)A/D変換部において、直流オフセットが生じる。 3)直交精度が十分とれない。 などの課題があった。この発明は上記課題を解決し、振
幅誤差、直流オフセット、直交誤差のない直交検波部を
持つ復調器を簡易な構成及び処理で実現しようとする。
【0020】
【課題を解決するための手段】この発明に係る復調器
は、受信信号の搬送波周波数のnを自然数とする4n倍
の発振周波数を持つクロック発振手段と、このクロック
のタイミングで受信搬送信号をA/D変換するA/D変
換器と、このA/D変換後の出力を必要時間遅らせ、受
信信号及び受信信号とπ/2ずれた同振幅信号を生成す
る複素位相信号生成手段と、この生成された複素位相信
号に搬送波周波数で位相回転させて高速サンプルされた
準同期検波出力を得る位相回転手段と、この準同期検波
出力をクロックを乗せ換えて間引き処理し、必要なIチ
ャネル、Qチャネルの出力信号を得るリタイミング手段
を備えた。
【0021】クロック発振周波数は受信信号の搬送波の
4倍とし、また複素位相信号生成手段は、A/D変換後
の信号と、このA/D変換後の信号をクロック分遅延さ
せる遅延回路の出力を、このクロックで動作するセレク
タで選択する構成とした。または複素位相信号生成手段
は、A/D変換後の信号をクロック分遅延させる遅延回
路を複数段縦続接続し、A/D変換後信号と各遅延回路
出力とを加減算して得られる複素IF信号を生成する複
素バンド・パス・フィルタ(BPF)とした。また位相
回転手段は、クロックを入力とするモジュロ4カウンタ
と、このモジュロ4カウンタ出力の組み合わせと複素位
相信号生成手段出力とを乗算する乗算器とで構成した。
また更に、クロック発振周波数を受信信号の搬送波の8
倍とし、またA/D変換器の後に信号増幅手段を付加し
て後段に出力し、その信号増幅手段の構成として、A/
D変換器出力を上記クロック分遅延させる遅延回路と、
上記遅延回路と上記A/D変換器出力とを加算する加算
器と、上記加算器出力を入力として上記クロックの倍周
期のクロックで動作するフリップフロップとを設けた。
また更に上記構成で、A/D変換器のサンプリング周波
数をfS 、受信搬送波の周波数をfIFとして、2NfIF
=(MN+2)fS の関係(M、Nは任意の自然数)を
持たせた。
【0022】この発明に係る変復調システムは、受信信
号の搬送波周波数のnを自然数とする4n倍の発振周波
数を持つクロック発振手段と、このクロックのタイミン
グで受信搬送信号をA/D変換するA/D変換器と、こ
のA/D変換された出力を必要時間遅らせ、更に符号も
選択して、受信信号及び受信信号とπ/2ずれた同振幅
信号を生成する複素位相信号生成手段と、この生成され
た複素位相信号に搬送波周波数で位相回転させて高速サ
ンプルされた準同期検波出力を得る位相回転手段と、こ
の準同期検波出力をクロックを乗せ換えて間引き処理
し、必要なIチャネル、Qチャネルの出力信号を得るリ
タイミング手段を備えた復調器と、対向する送信側の変
調器とで構成される。また本発明に係る復調波方法は、
受信信号の搬送波周波数の4n(n=自然数)倍の発振
周波数を持つクロック発振手段と、このクロックのタイ
ミングで受信搬送信号をA/D変換するA/D変換器を
持ち、上記A/D変換された受信搬送波信号を1クロッ
ク分遅延させるステップと、上記A/D変換出力と上記
遅延出力とを符号反転も含めて組み合わせ選択して複素
IF信号を選択する複素位相信号選択ステップと、上記
選択された複素IF信号に搬送波周波数で位相回転させ
て準同期検波出力を得る準同期検波ステップとを備え
た。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.従来方式では、A/D変換部前の直交検
波部がアナログ回路で構成されているため、第1に、I
QC(t)とQQC(t)とで振幅誤差が生じる。第2に、
A/D変換部において直流オフセットが生じる。第3
に、直交精度が十分とれない。などの問題点があった。
本発明は、受信IF信号を直接A/D変換し、ディジタ
ル処理で直交検波することで前記問題点のなかで振幅誤
差と直交精度の問題を解決しようとするものである。図
1は、実施の形態1における復調器の直交検波部の構成
を示すものであり、図中において、従来例と同等要素
は、同一記号で示されている。図1において、10は高
い周波数で動作し、受信IF信号を直接A/D変換する
A/D変換器である。11は受信IF信号のほぼ4倍の
周波数をもち、A/D変換器10や後段のディジタル回
路を動作させる固定クロック発振器、12はA/D変換
器10出力を1クロック時間遅延させる遅延回路であ
る。13はA/D変換器10出力信号と遅延回路12出
力信号とを入力し、複素乗算することでIF周波数によ
る位相回転成分を除去し、準同期検波信号を出力する複
素位相回転回路で、14は固定クロック発振器11周波
数で位相回転回路13から出力される準同期検波信号
を、必要な分を間引いて後段の回路の動作クロックに乗
せ換えるリタイミング回路である。
【0024】また、図2は、図1中の位相回転回路13
の一構成例を示すものである。図において、20はA/
D変換器10出力信号の入力端子、21は遅延回路12
出力信号の入力端子、22は固定クロック発振器11出
力クロックの入力端子である。23は前記入力端子22
入力クロックで動作し、(0,1,2,3)をくり返し
出力するmod4カウンタ、24は前記mod4カウン
タ23のLSB出力を選択信号として、前記入力端子2
0、21入力信号から2出力信号の組み合わせを選択す
るセレクタ、25は前記mod4カウンタ23出力信号
(2ビット)の排他的論理和をとる排他的論理和回路
で、26は前記セレクタ24出力信号の片方と前記排他
的論理和回路25出力との排他的論理和を取り、準同期
検波同相信号IQCを出力する第1の乗算器、27は前記
セレクタ24出力信号のもう片方と前記mod4カウン
タ23のMSB出力信号との排他的論理和を取り、準同
期検波直交信号QQCを出力する第2の乗算器である。本
構成は、本発明の基本構成要素である複素位相信号
c ,Qc 生成手段と、準同期検波同相信号IQC、直交
信号QQCを得る位相回転手段とが一部分複合された構成
となっている。
【0025】次に、実施の形態1に関する動作を説明す
る。今、受信信号が式(1)で示されるとする。A/D
変換器10は、上記信号を固定クロック発振器11出力
クロックTのタイミングでA/D変換する。ここで、固
定クロック発振器11出力クロックは、受信IF信号の
ほぼ4倍であり、いま説明を簡単にするために、正確に
4倍であるとすると、A/D変換器10出力は、以下の
ように示される。
【0026】
【数7】
【0027】ここで、fc は受信IF信号周波数、Tは
A/D変換クロック周期でT=1/(4fc )、また、
nは整数である。
【0028】上記A/D変換器10出力信号は、2分岐
され、1方は遅延回路12に入力される。その出力を式
(10)に示す。
【0029】
【数8】
【0030】いま、変調速度に比べて、IF周波数が十
分高いと仮定すると(本仮定は一般的には成立する)、
変調速度及び帯域制限された雑音成分など、それに相当
する速度、或いは、フェージングなど、それ以下の速度
で変動する成分は、以下のように近似できる。
【0031】
【数9】
【0032】よって、遅延回路12出力信号は、式(1
2)のように近似される。
【0033】
【数10】
【0034】この結果、遅延回路12出力信号D(n
T)は、A/D変換器10出力信号R(nT)の位相を
π/2遅らせたsin信号に近似されることがわかる。
【0035】そして、A/D変換器10出力信号R(n
T)を実軸信号、遅延回路12出力信号D(nT)を虚
軸信号とすると、受信信号は、以下のようにIF周波数
で位相回転する複素信号S(nT)で表わされる。
【0036】
【数11】
【0037】よって、上記式(13)の信号を得る複素
位相信号生成手段の出力を、後段でIF周波数で位相を
逆に回転させれば、準同期検波出力が得られることにな
る。
【0038】式(13)で表わされる複素受信IF信号
S(nT)を位相回転回路13に入力し、複素乗算によ
りIF周波数で位相を逆回転させる。いま、受信IF周
波数をfとすると、位相逆回転用復素信号C(n
T)は、IF周波数の4倍の周波数でサンプルしたこと
を考慮して、以下の式で示される。
【0039】
【数12】
【0040】但し、nはIF周波数の丁度4倍値の時0
となり、以降1,2,3,0の繰り返しとなる。そし
て、S(nT)にC(nT)を複素乗算することで、準
同期検波出力が得られる。即ち、
【0041】
【数13】
【0042】ところで、式(14)をみると、復素信号
C(nT)の取りうる値は、以下の4通りに限定される
ことがわかる。ここで、nは0,1,2,3のどれかで
あり、mod4カウンタの出力をこの繰り返しになるよ
う設定する。
【0043】
【数14】
【0044】よって、位相回転回路13の出力も、以下
のように4通りに限定される。
【0045】
【数15】
【0046】即ち、準同期検波出力BB(nT)は、式
(15)に替って簡単に式(17)を求めればよい。次
に、式(17)と図2を用いて位相回転回路13の動作
を説明する。固定クロック発振器11出力クロックは、
入力端子22からmod4カウンタ23に入力され、m
od4カウンタ23は、クロック毎に(0,1,2,
3)を周期的に出力する。これを2ビットの2進数表示
すると、(00),(01),(10),(11)とな
る。なお、上記周期は、固定クロック発振器11出力ク
ロック周波数が受信IF信号周波数の4倍に設定されて
いるため、受信IF信号周期と等しくなる。セレクタ2
4は、A/D変換器10出力信号R(nT)と遅延回路
12出力信号D(nT)を入力とし、前記mod4カウ
ンタ23のLSB出力を選択信号として、図2(b)の
規則性に従って、2系統の信号Ic (nT),Qc (n
T)を出力する。また、排他的論理和回路25は、前記
mod4カウンタ23出力(2ビット)の排他的論理和
を取り、値が等しい場合には“0”、異なる場合には
“1”を出力する。そして、第1の乗算器26は、前記
セレクタ24出力信号の一方であるIc (nT)と前記
排他的論理和25出力を入力とし、前記排他的論理和2
5出力値が“0”の場合は、Ic (nT)をそのまま出
力し、“1”の場合は、符号を反転して出力する(IQC
(nT))。第2の乗算器27は、前記セレクタ24出
力信号のもう一方であるQc (nT)と前記mod4カ
ウンタ23のMSB出力を入力し、前記MSB出力が
“0”の場合には、Qc (nT)をそのまま出力し、
“1”の場合は、符号を反転して出力する(QQC(n
T))。この結果、図1及び図2(a)位相回転回路1
3の入出力関係は、式(17)と同一であることがわか
る。
【0047】次に、前記位相回転回路13出力信号IQC
(nT),QQC(nT)は、受信IF信号の4倍の周波
数で出力するため、後段でのベースバンド処理には使用
できない。よって、入力端子9から入力される低速クロ
ック(通常シンボル周波数の1/4倍程度が選択され
る)にリタイミング部14で乗せ換えられ、つまり、間
引かれてベースバンド復調処理部に送られる。
【0048】以上のように、本実施の形態1は、受信I
F信号を1つのA/D変換器で直接サンプルし、ディジ
タル信号処理を用いて直交検波するので、直交が高精度
でとれるIQC(nT),QQC(nT)との振幅が、容易
に一致できるなどの利点を有する。なお、式(13)の
出力を得る複素位相信号生成手段は、最終的には式(1
5)の準同期検波出力が得られれば良い。更に、これは
式(17)の簡易な値に限定されるので、複素位相信号
生成手段と位相回転手段を組み合わせて上記出力が得ら
れる具体的な回路構成は、他に幾つも考えられる。例え
ば、理論通り先にR(nT),D(nT)の正負の符号
乗算をし、セレクタで式(17)に基づいてIQC,QQC
を選択するようにしても良い。また、受信側は本復調器
により、送信側は通常の又は任意の変調器を用いて送受
信の変復調システムが構成できる。また更に、本形態で
はハードウェア構成の例を示したが、A/D変換後の受
信搬送波信号をソフトウェア処理で1クロック分遅延さ
せるステップと、更に、上記A/D出力と1クロック遅
延とを組み合わせて式(13)相当を得るステップと、
また、これらの信号に式(16)の演算を施し、式(1
7)の準同期検波出力を得るステップを備えても良い。
【0049】実施の形態2.本実施の形態2では、更に
加えてA/D変換器出力に直流オフセットが存在する場
合でも、良好な準同期検波出力を得ると同時に、A/D
変換時に発生する量子化雑音の影響を低減する構成を説
明する。図3は、その検波部の構成図であり、図中、従
来例及び実施の形態1と同等構成要素は、同一符号で示
されている。図3(a)において、30はA/D変換器
10出力の受信IF信号の直流オフセット成分を除去
し、更に、直交した2信号を出力する複素帯域通過フィ
ルタ(以降複素BPFと称す)である。また、図3
(b)は、前記複素BPF30の構成例を示すものであ
る。図において、31は前記A/D変換器10出力信号
の入力端子、32は固定クロック発振器11出力クロッ
クの入力端子である。33は前記入力端子32入力クロ
ックで動作し、前記入力端子31入力のA/D変換器1
0出力信号を1クロック時間遅延する第2の遅延回路、
34は第2の遅延回路33出力を更に1クロック時間遅
延する第3の遅延回路、35は第3の遅延回路34出力
をさらに1クロック時間遅延する第4の遅延回路であ
る。36は前記入力端子31入力のA/D変換器10出
力信号から第3の遅延回路34出力信号を減算する第1
の減算器、37は前記減算器36出力を外部に出力する
出力端子、38は前記第2の遅延回路33出力から第4
の遅延回路35出力を減算する第2の減算器、39は前
記第2の減算器38出力を外部に出力する出力端子であ
る。
【0050】次に、図3の構成の直交検波部の動作を説
明する。いま、A/D変換器10出力信号が次式で表わ
されるとする。
【0051】
【数16】
【0052】上式において、ADC(nT)は、A/D変
換器10出力信号が含む直流オフセット成分であり、他
の記号は式(9)と同一である。本信号は、複素BPF
30に入力端子31より入力され、第2,第3,第4の
遅延回路33,34,35で1クロック時間ずつ遅延さ
れる。前記第2,第3,第4の遅延回路33,34,3
5出力信号を、それぞれR2 (nT),R3 (nT),
4 (nT)とすると、次式で示される。
【0053】
【数17】
【0054】ここで、変調速度に比べてIF周波数が十
分高いと仮定すると、実施の形態1同様、以下のような
近似式が成立する。
【0055】
【数18】
【0056】よって、R2 (nT),R3 (nT),R
4 (nT)は、以下のように近似できる。
【0057】
【数19】
【0058】次に、第1の減算器36は、入力端子31
入力信号RD (nT)から第3の遅延回路34出力信号
3 (nT)を減算し、BI (nT)を出力する。ま
た、第2の減算器38は、第2の遅延回路33出力信号
2 (nT)から第4の遅延回路35出力信号R2 (n
T)を減算し、BQ (nT)を出力する。
【0059】
【数20】
【0060】式(22)のように、複素BPF30出力
は、A/D変換出力時に含まれる直流オフセット成分A
DC(nT)が除去された、直交する2つの信号となって
おり、次式のような複素数表示ができる。
【0061】
【数21】
【0062】よって、実施の形態1と同様に、位相逆回
転用復素信号C(nT)を複素乗算して、IF周波数成
分を除去してやれば、準同期検波結果が得られる。な
お、複素BPF30出力の係数2は、後段で1/2乗算
するか、それに相当する処理を行うことで処理される。
【0063】更に、式(22),式(23)よりわかる
ように、信号成分は2倍され電力としては4倍になる
が、これに対してA/D変換出力に含まれる量子化雑音
は、一様分布するため電力的に2倍しかならず、等価的
に量子化雑音の影響が軽減できる。
【0064】以上のように、本実施の形態2は、複素B
PFを用いて2つの直交する信号を生成しているため、
A/D変換出力に直流オフセットが存在しても除去で
き、更に、量子化雑音の影響を軽減することができる。
【0065】前記複素BPF30の伝達関数を検証す
る。複素BPF30のBI (nT)を出力する側は、入
力信号から2クロック時間遅延させた信号を減算し、B
Q (nT)を出力する側は、入力信号を1クロック時間
遅延させた信号から更に2クロック時間遅延させた信号
を減算するので、その伝達関数HI (z),HQ (z)
は、それぞれ次式で表わされる。
【0066】
【数22】
【0067】よって、その周波数特性HI [exp(j
ωT)]、HQ [exp(jωT)]は、
【0068】
【数23】
【0069】となり、その振幅項sinωTより直流オ
フセット成分を除去できる複素帯域通過フィルタ(B.
P.F)特性を示していることがわかる。図4に、その
振幅特性を示す。
【0070】実施の形態3.複素BPFの他の構成を具
体的に説明する。以下に、図5を用いて実施の形態3の
構成を示す。図中、従来例及び前述した実施の形態と同
等構成要素は、同一符号で示されている。図5(a)に
おいて、40は第2の複素BPFである。また、図5
(b)は、前記第2の複素BPF40の構成例を示すも
のである。図において、41は前記A/D変換器10出
力信号の入力端子、42は固定クロック発振器11出力
クロックの入力端子、43,44,45はそれぞれ入力
端子42入力クロックで動作し、前記入力端子41入力
信号を1クロック時間ずつ遅延する第5,第6,第7の
遅延回路、46は前記入力端子41入力信号から前記第
6の遅延回路44出力信号を減算する第3の減算器、4
7は前記第5の遅延回路43出力信号から前記第7の遅
延回路45出力信号を減算する第4の減算器、48は前
記第3の減算器46出力から前記第4の減算器47出力
信号を減算する第5の減算器、49は前記第5の減算器
48出力を外部に出力する出力端子、50は前記第3の
減算器46出力と前記第4の減算器47出力信号を加算
する加算器、51は前記加算器出力を外部に出力する出
力端子である。
【0071】次に、本実施の形態に関する動作を説明す
る。いま、A/D変換器10出力信号が式(18)で表
わされるとすると、前記第5,第6,第7の遅延回路4
3,44,45出力信号R5 (nT),R6 (nT),
7 (nT)は、式(21)で示されるR2 (nT),
3 (nT),R4(nT)と等しくなる。よって、第
3,第4の減算器46,47出力信号B1I(nT),B
1Q(nT)は、式(22)で示されるBI (nT),B
Q (nT)と等しくなる。
【0072】その結果、前記第5の減算器48出力信号
2I(nT)と前記加算器50出力信号B2Q(nT)
は、次式で示される。
【0073】
【数24】
【0074】そして、上記出力は、それぞれ出力端子4
9,51から外部に出力される。式(26)で示される
ように、第2の複素BPF40出力は、直流オフセット
成分が除去された直交する2つの信号となっている。よ
って、複素表示ができるため、実施の形態1と同様に、
位相逆回転用複素信号C(nT)を用いて準同期検波結
果が得られる。
【0075】実施の形態4.本実施の形態4は、実施の
形態1に加えてA/D変換時の量子化雑音の影響をより
低減するものである。以下に、図6,図7を用いて本実
施の形態の構成例を示す。図中、従来例及び前述した実
施の形態と同等構成要素は、同一符号で示されている。
図6において、60は受信IF信号周波数のほぼ8倍の
周波数で発振する固定クロック発振器、61は前記固定
クロック発振器60出力クロックで受信IF信号をA/
D変換するA/D変換器、62は前記固定クロック発振
器60出力を2分周する2分周回路、63は前記固定ク
ロック発振器60と前記2分周回路62出力クロックと
で動作し、前記A/D変換器61出力を入力して信号増
幅を行うIF信号増幅部である。また、図7は、前記I
F信号増幅部63の構成例を示すもので、65は前記A
/D変換器61出力を入力する入力端子、66は前記固
定クロック発振器60出力クロックの入力端子、67は
前記2分周回路62出力信号の入力端子、68は前記入
力端子67入力信号を1クロック時間分遅延する遅延回
路、69は前記入力端子67入力信号と前記遅延回路6
8出力信号とを加算する加算器、70は前記加算器69
出力信号を前記入力端子67入力信号をクロックとして
ラッチするフリップフロップ、71は前記フリップフロ
ップ70出力を外部に出力する出力端子である。
【0076】次に、本実施の形態に関する動作を説明す
る。いま、A/D変換器61出力信号が、次式で表わさ
れるとする。
【0077】
【数25】
【0078】上式において、Ts は、前記クロック発振
器60出力クロック周期で、Ts =1/(8fIF)であ
る。上記受信信号は、IF演算処理部63に入力され
る。IF演算処理部63内で、上記信号は遅延回路68
で1クロック時間分遅延され、遅延前の信号と加算され
る。
【0079】
【数26】
【0080】ここでは、前述した実施の形態と同様の近
似を仮定している。そして、前記加算器69出力信号
は、前記フリップフロップ70で8倍サンプルから4倍
サンプルに間引かれ、出力端子71から外部に出力され
る。そして、実施の形態1同様、準同期検波処理が行わ
れる。式(28)より明らかなように、加算器69出力
において信号振幅は、約1.85倍、電力で約3.42
倍になっており、電力で2倍になるA/D変換時の量子
化雑音の影響が軽減できる。
【0081】なお、本発明は、受信IF周波数の8倍サ
ンプルでなくてもよく、16倍,32倍など、2n倍な
らば同様な処理で量子化雑音の影響を軽減できる。な
お、その場合は、2分周回路62の代わりに、4分周回
路など出力が受信IF周波数の4倍の周波数になるよう
に変更する。更に、IF信号演算部63の構成も、本実
施の形態のような2タップの移動平均に限定する必要は
なく、4タップ移動平均のような他の構成でも実現でき
る。
【0082】実施の形態5.本実施の形態5は、実施の
形態2と4を組み合わせたものであり、実施の形態4に
加えてA/D変換時の量子化雑音の影響をより低減する
と同時に、直流オフセット成分も除去するものである。
以下に、図8を用いて本実施の形態の構成を示す。図
中、従来例及び前述した実施の形態と同等構成要素は、
同一符号で示されている。
【0083】次に、本実施の形態に関する動作を説明す
る。いま、A/D変換器61出力信号が、次式で示され
るとする。
【0084】
【数27】
【0085】上記出力を、IF信号演算部63で実施の
形態4と同様の処理を行うと、フリップフロップ70入
力信号は、以下のようになる。
【0086】
【数28】
【0087】なお、上式において実施の形態4と同様の
近似を行っている。そして、フリップフロップ70で、
8倍サンプル信号が4倍サンプル信号に間引かれる。
【0088】
【数29】
【0089】そして、式(31)は、2Ts =Tと書き
直すと式(32)のようになり、信号成分の振幅が1.
85倍になっていること、位相がπ/8遅れているこ
と、直流オフセット成分が2倍になっていることを除い
て、式(18)と同じ形式になっている。
【0090】
【数30】
【0091】よって、実施の形態2と同様、複素BPF
30で処理を行うことによって、以下のような2出力が
得られる。
【0092】
【数31】
【0093】よって、実施の形態2と同様に、本出力を
用いて準同期検波が可能になる。また、式(33)より
明らかなように、信号成分の振幅は(2×1.85)に
なっており、A/D変換時の量子化誤差の影響が軽減さ
れると同時に、直流オフセット成分が除去されている。
以上のように、本実施の形態では、8倍サンプルされた
受信IF信号をIF信号演算部63と複素BPF30で
加減算処理することで、A/D変換時の量子化誤差の影
響を軽減すると同時に、直流オフセット成分を除去でき
る。なお、実施の形態4と同様、サンプル数は8倍に限
定する必要はなく、2nならば任意の数字でよい。
【0094】実施の形態6.高速動作にならないで、S
/Nを向上する例を説明する。実施の形態4,5におい
ては、受信IF信号を8倍、16倍サンプルなどオーバ
ーサンプル数を大きくした場合、サンプル周波数を高く
しなくてはならず、高速動作が要求される。本実施の形
態は、これを抑えたもので、サンプリングにおける折り
返し周波数を積極的に利用することで、サンプリング周
波数を低く抑えて、等価的にオーバーサンプル数を増加
させるものである。本構成は、図6,図8と同様であ
る。但し、サンプリング周波数が、以下の式(35)の
関係になるよう設定してある。図9は、この関係を説明
する図である。
【0095】いま、A/D変換時に、サンプリング周波
数fs と受信IF周波数fIFとに、以下の式(34)の
ような関係が成立するとする。
【0096】
【数32】
【0097】上式において、nは負でない整数である。
すると、A/D変換出力の周波数は、標本化定理より折
り返されてしまい、fa となる。ここで、fs =N×f
a (Nは2以上の正の整数)となるように設定すると、
A/D変換器出力は、M・fs /2とfIFとの差である
a に周波数変換された受信IF信号を、オーバーサン
プルNでサンプルしたものと等価になる。この関係を式
(34)に代入すると、以下のようになる。
【0098】
【数33】
【0099】この結果、fa でサンプリングした場合の
A/D変換器出力は、その信号の周波数fa は、折り返
しによって、fs /Nとなる。よって、A/D変換出力
以降は、高い周波数でサンプルしたのと等価な状態とな
り、前述した実施の形態4,5と同様な処理を行うこと
によって量子化雑音の影響を低減できる。
【0100】以上のように、本実施の形態によれば、サ
ンプル周波数を実際高くしなくても等価的にオーバーサ
ンプル数を大きくできるため、低い処理速度で量子化雑
音の影響を低減できる。
【0101】実施の形態7.本実施の形態は、変調速度
の如何に関らず、信号処理時のゆがみをなくし、かつ、
直流オフセット成分を除去する例を示すものである。例
えば、実施の形態2では、受信信号を複素BPF30に
入力することによって直流オフセット成分を除去するた
め、図5で示される程度の歪みを信号も受けてしまう。
これを除去することをねらいとする。図10,図11
は、本実施の形態での復調器の構成を示す図である。図
10において、80はA/D変換器10出力信号に含ま
れる直流オフセット成分を除去する直流オフセット除去
部である。従来例及び前述した実施の形態と同等構成要
素は、同一符号で示されている。また、図11は、前記
直流オフセット除去部80の具体的な構成例を示すもの
である。図において、81は前記A/D変換器10出力
信号の入力端子、82は前記固定クロック発振器11出
力クロックの入力端子、83,84,85は前記入力端
子82入力クロックで動作し、前記入力端子81入力信
号を1クロック時間ずつ遅延する遅延回路、86は前記
入力端子81入力信号と前記遅延回路83,84,85
出力信号とを加算する加算器、87は前記加算器86出
力を4で割る1/4回路であり、これらで構成された1
00の4タップ移動平均回路は、FIR(Finite
Impulse Response)回路と呼ばれ
る。88は前記入力端子81入力信号から前記4タップ
移動平均回路100出力信号を減算する減算回路、89
は前記減算回路出力を外部に出力する出力端子である。
【0102】次に、本実施の形態に関する動作を説明す
る。いま、A/D変換器10出力信号が式(18)で表
わされるものとする。上記信号は、直流オフセット除去
部80に入力され、2分岐される。そして、一方は移動
平均回路100で移動平均される。いま、実施の形態1
同様の近似を仮定すると、移動平均回路100において
信号成分は除去され、その結果、除算器88の出力RMV
(nT)は、次式で示される。
【0103】
【数34】
【0104】そして、減算回路88において、式(1
8)から式(36)を減算することで直流オフセット成
分を除去でき、そして、出力端子89から外部に出力す
る。
【0105】以上のように、本実施の形態は、A/D変
換器10出力信号を平均することによって、受信信号成
分自体には処理を施さずに、直流オフセット成分が除去
できるため、受信IF周波数と変調速度が十分離れてい
なくても信号成分を歪ませることがないという特徴を有
する。
【0106】なお、直流オフセット除去部80の構成
は、4タップの移動平均回路に限定する必要はなく、他
の型FIR(Finite Impulse Resp
onse)構成や、IIR(Infinite Imp
ulse Response)構成でもよい。
【0107】実施の形態8.本実施の形態は、構成要素
中で発生した歪みを後段で取り除いて、処理精度を高め
た例を説明する。本実施の形態では、例えば、実施の形
態2の複素BPF30で信号成分に歪みが生じた場合、
後段のベースバンド処理で歪みを補償するものである。
図12は、本実施の形態の復調器の構成を示す図であ
る。図において、90は複素BPF30で生じた歪みを
ベースバンド帯域で補償する歪み補償回路である。ま
た、従来例及び前述した実施例と同等構成要素は、同一
記号で示されている。
【0108】次に、本実施の形態に関する動作を説明す
る。いま、受信IF周波数と変調速度が十分離れていな
いため、複素BPF30で信号成分が歪んだとする。そ
の場合、信号歪みは、式(25)において、信号帯域内
を考慮すればよい。その伝達関数をH[exp(jω
T)]とすると、ベースバンド信号になった後、即ち、
リタイミング部出力においても、同様に歪んでいる。よ
って、後段で前記歪みの伝達関数の逆特性H-1[exp
(jωT)]を、歪み補正回路90でかけてやればよ
い。この結果、前記歪み成分はキャンセルされ、歪みの
無い伝送が可能になる。
【0109】以上のように、本実施の形態は、ベースバ
ンド部で複素BPFで生じた歪みを補償してしまうた
め、受信IF周波数と変調速度が十分離れていなくても
歪みの無い伝送を可能にする。
【0110】なお、本歪み補正回路は、特に設定しなく
ても、ベースバンド受信フィルタの特性に歪み成分の逆
特性を乗算してもよい。本実施の形態では、複素BPF
にて生じた歪みを、後段でその逆特性H-1を持つ伝達関
数の歪み補正回路で補正する例を説明した。これは、位
相回転手段で生じた歪みを補正する場合にも適用でき、
位相回転手段での伝達関数をH2 [exp(jωT)]
として、その逆特性のH2 -1[exp(jωT)]を歪
み補正回路の伝達関数とすればよい。
【0111】実施の形態9.本実施の形態9では、実施
の形態6で示した折り返しを用いたサンプリング技術を
応用して、量子化雑音特性が優れているΔ変調やΔΣ変
調などオーバーサンプリングA/D変換技術を、直交検
波部へ適用した例を説明する。図13,図14,図16
は、本実施の形態での復調器の構成を示した図である。
図において、従来例及び前述した実施の形態中の同等要
素は、同一符号で示されている。図13において、11
0は式(35)を満足する周波数で発振する固定クロッ
ク発振器、111は前記固定クロック発振器110で動
作するΔ変調器、112は前記固定クロック発振器11
0出力を分周する分周器、113は前記Δ変調器111
出力を平均化し、データを間引いて出力するフィルタ&
間引き回路である。
【0112】また、図14は、前記Δ変調器111の構
成例を示す図である。図中、120は受信IF信号の入
力端子、121は前記固定クロック発振器110出力ク
ロックの入力端子、122は前記入力端子120入力信
号を前記入力端子121入力クロックでサンプルするサ
ンプルホールド回路、123は前記サンプルホールド回
路122出力から積分器127出力を減算する減算器、
124は前記減算器123出力の符号を検出し、正なら
ば「1」を負ならば「−1」を出力する比較器、125
は前記比較器124出力を1クロック時間遅延する遅延
回路、126は前記遅延回路125出力をD/A変換す
る1ビットD/A変換器、127は前記1ビットD/A
変換器126出力を積分する積分器、128は前記比較
器124出力と遅延回路129出力を加算する加算器、
129は前記加算器128出力を1クロック時間遅延す
る遅延回路、200は前記加算器128と前記遅延回路
129とで構成される積分器、130は前記加算器12
8出力を外部に出力する出力端子である。また、図16
は、前記フィルタ&間引き回路113の構成例を示す図
である。図中、131は前記Δ変調器111出力を入力
する入力端子、132は前記固定クロック発振器110
出力を入力する入力端子、133は前記分周器112出
力を入力する入力端子、134は前記入力端子132入
力クロックで動作し、前記入力端子131入力信号の移
動平均をとる移動平均フィルタ回路で、例えば、図11
の4タップ平均移動回路でもよい。135は前記移動平
均フィルタ回路134出力を前記入力端子133入力ク
ロック周期に間引く間引き回路、136は前記間引き回
路135出力を外部に出力する出力端子である。
【0113】次に、本実施の形態の復調器の動作を説明
する。いま、固定クロック発振器110出力周波数fs
と受信IF周波数fIFとの関係が式(35)を満足する
とする。このとき、実施の形態6と同様に、サンプルホ
ールド回路122出力信号の周波数fS/H は、折り返し
によってfS/N となるため、等価的に中心周波数fS/H
のIF信号をN倍オーバーサンプルしたことと等しくな
る。よって、前記サンプルホールド回路122出力をΔ
変調し、その結果を積分器200で再び積分することに
よって、高い精度のΔ変調器を用いたA/D変換出力
が、出力端子130より出力される。そして、よく知ら
れているように、量子化雑音は、サンプル周波数の1/
2まで一様分布する。その様子を図15に示す。
【0114】前記出力端子130から出力されたΔ変調
器111出力信号は、前記フィルタ&間引き回路112
に入力端子131から入力される。そして、移動平均フ
ィルタ回路134において、信号周波数より高い周波数
成分を除去することによって、高域周波数帯の量子化雑
音成分が除去され、その結果、SN比が向上する。量子
化雑音成分が軽減された前記移動平均フィルタ回路13
4出力信号は、等価的なオーバーサンプル数が高いた
め、間引き回路135において入力端子133から入力
される分周器112出力クロック周波数に間引かれる。
ここで、分周器112出力周波数を4×fS/H に設定し
ておけば、等価的に、中心周波数fS/ H の受信IF信号
を4倍サンプルしたことになり、後段で前述した実施の
形態と同様な処理が可能になるため、高い精度のディジ
タル準同期直交検波が可能になる。
【0115】以上のように、本発明においては、サンプ
リングにおいて、折り返されてダウンコンバートされた
受信IF信号をΔ変調するため、量子化雑音特性が優れ
ているΔ変調技術を低い動作速度の処理において実現で
きる。なお、間引き処理において、本実施の形態のよう
に低速クロックは、必ずしも高速クロックを分周したも
のである必要はなく、非同期な他の発振器を用いてもよ
い。また、オーバーサンプリングA/D変換技術として
は、Δ変調方式に限定する必要はなく、Δ変調やMAS
H(Multistage noise shapin
g)方式などを用いてもよい。
【0116】
【発明の効果】上記のように、この発明によれば、受信
信号をRF帯、IF帯でA/D変換し、複素位相信号を
搬送波で位相回転させる直交検波を行うので、高い直交
精度や振幅精度が得られる効果がある。
【0117】また更に、ディジタルBPFを用いたの
で、高い直交精度や振幅精度を得ることに加えて直流オ
フセット成分も除去できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における復調器の構成
を示すブロック図である。
【図2】 図1における位相回転回路の構成を示すブロ
ック図とセレクタの入出力特性を示す図である。
【図3】 実施の形態2における復調器の構成を示すブ
ロック図と複素BPFの構成を示すブロック図である。
【図4】 複素BPFの周波数特性を示す図である。
【図5】 実施の形態3における復調器の構成と複素B
PFの構成を示すブロック図である。
【図6】 実施の形態4における復調器の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】 図6におけるIF信号増幅部の構成を示すブ
ロック図である。
【図8】 実施の形態5における復調器の構成を示すブ
ロック図である。
【図9】 実施の形態6における復調器の動作を説明す
る図である。
【図10】 実施の形態7における復調器の構成を示す
ブロック図である。
【図11】 図10中の直流オフセット除去部の構成を
示すブロック図である。
【図12】 実施の形態8における復調器の構成を示す
ブロック図である。
【図13】 実施の形態9における復調器の構成を示す
ブロック図である。
【図14】 図13中のΔ変調器の構成を示すブロック
図である。
【図15】 図13中のΔ変調器出力における信号成分
と量子化雑音成分との関係を示す図である。
【図16】 図13中のフィルタと間引き回路の構成を
示す図である。
【図17】 従来の復調器の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 第1のミキサー、2 第2のミキサー、3 固定発
振器、4 移相器、5第1のLPF、6 第2のLP
F、7 第1のA/D変換器、8 第2のA/D変換
器、9 クロック入力端子、10 A/D変換器、11
固定クロック発振器、12 遅延回路、13 複素位
相回転回路、14 リタイミング回路、20 入力端
子、21 入力端子、22 入力端子、23 mod4
カウンタ、24 セレクタ、25 排他的論理和回路、
26 第1の乗算器、27 第2の乗算器、30 複素
BPF、31 入力端子、32 入力端子、33 第2
の遅延回路、34 第3の遅延回路、35 第4の遅延
回路、36 第1の減算器、37 出力端子、38 第
2の減算器、39 出力端子、40 第2の複素BP
F、41 入力端子、42 入力端子、43 第5の遅
延回路、44 第6の遅延回路、45 第7の遅延回
路、46 第3の減算器、47 第4の減算器、48第
5の減算器、49 出力端子、50 加算器、51 出
力端子、60 固定クロック発振器、61 A/D変換
器、62 2分周回路、63 IF信号演算部、65
入力端子、66 入力端子、67 入力端子、68 遅
延回路、69加算器、70 フリップフロップ、71
出力端子、80 直流オフセット除去部、81 入力端
子、82 入力端子、83 遅延回路、84 遅延回
路、85 遅延回路、86 加算器、87 1/4回
路、88 減算回路、89 出力端子、90 歪み補正
回路、100 4タップ移動平均回路、111 Δ変調
器、112 分周器、113 フィルタ&間引き回路、
120 入力端子、121入力端子、122 サンプル
ホールド回路、123 減算器、124 比較器、12
5 遅延回路、126 1ビットD/A変換器、127
積分器、128加算器、129 遅延回路、130
出力端子、131 入力端子、132入力端子、133
入力端子、134 移動平均フィルタ、135 間引
き回路、136 出力端子、200 積分器。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号の搬送波周波数の4n(n=自
    然数)倍の発振周波数を持つクロック発振手段と、 上記クロックのタイミングで受信搬送信号を高速A/D
    変換するA/D変換器と、 上記A/D変換された出力を必要時間遅らせ、受信信号
    及び受信信号とπ/2ずれた同振幅信号を生成する複素
    位相信号生成手段と、 上記生成された複素位相信号に搬送波周波数で位相回転
    させて高速サンプルされた準同期検波出力を得る位相回
    転手段と、 上記準同期検波出力をクロックを乗せ換えて間引き処理
    し、必要なIチャネル、Qチャネルの出力信号を得るリ
    タイミング手段を備えた復調器。
  2. 【請求項2】 また更に、クロック発振周波数は受信信
    号の搬送波の4倍とし、また複素位相信号生成手段は、
    A/D変換後の信号と、上記A/D変換後の信号を上記
    クロック分遅延させる遅延回路の出力を、上記クロック
    で動作するセレクタで選択する構成としたことを特徴と
    する請求項1記載の復調器。
  3. 【請求項3】 また更に、クロック発振周波数は受信信
    号の搬送波の4倍とし、また複素位相信号生成手段は、
    A/D変換後の信号を上記クロック分遅延させる遅延回
    路を複数段縦続接続し、A/D変換後信号と上記各遅延
    回路出力とを加減算して得られる複素IF信号を生成す
    る複素バンド・パス・フィルタ(BPF)としたことを
    特徴とする請求項1記載の復調器。
  4. 【請求項4】 また更に、複素BPFは、遅延回路を3
    段の縦続接続とし、入力と上記遅延回路2段目出力を減
    算して一方の搬送波位相信号とし、上記遅延回路1段目
    出力と3段目出力を減算して他方の搬送波位相出力とし
    たことを特徴とする請求項3記載の復調器。
  5. 【請求項5】 また更に、クロック発振周波数は受信信
    号の搬送波の4倍とし、また位相回転手段は、上記クロ
    ックを入力とするモジュロ4カウンタと、上記モジュロ
    4カウンタ出力の組み合わせと複素位相信号生成手段出
    力とを乗算する乗算器とで構成することを特徴とする請
    求項1記載の復調器。
  6. 【請求項6】 また更に、クロック発振周波数は受信信
    号の搬送波の8倍とし、またA/D変換器の後に信号増
    幅手段を付加して後段に出力し、その信号増幅手段の構
    成として、A/D変換器出力を上記クロック分遅延させ
    る遅延回路と、上記遅延回路と上記A/D変換器出力と
    を加算する加算器と、上記加算器出力を入力として上記
    クロックの倍周期のクロックで動作するフリップフロッ
    プとを設けたことを特徴とする請求項1記載の復調器。
  7. 【請求項7】 また更に、A/D変換器のサンプリング
    周波数をfS 、受信搬送波の周波数をfIFとして、2N
    IF=(MN+2)fS の関係(M、Nは任意の自然
    数)を持たせたことを特徴とする請求項6記載の復調
    器。
  8. 【請求項8】 また更に、A/D変換器の後に直流オフ
    セット除去手段を付加して後段に出力し、その直流オフ
    セット除去手段の構成として、FIR(Finite Impulse
    Response )フィルタまたはIIR(Infinite Impulse
    Response )フィルタと減算器を設けたことを特徴とす
    る請求項1記載の復調器。
  9. 【請求項9】 また更に、直流オフセット除去手段は、
    縦続接続した3段の遅延回路と、直流オフセット除去手
    段入力と上記遅延回路各出力を加算する加算器と、加算
    器出力を平均化する除算器相当とで構成される4タップ
    平均移動回路を備えたことを特徴とする請求項8記載の
    復調器。
  10. 【請求項10】 また更に、各構成要素の中間または後
    段に歪み補正手段相当を設けて後段に出力し、上記歪み
    補正手段相当の特性として、構成要素の複素位相信号生
    成手段、位相回転手段で発生した歪みを補償する上記複
    素位相信号生成手段、位相回転手段の任意の伝達関数の
    逆特性を持たせたことを特徴とする請求項1記載の復調
    器。
  11. 【請求項11】 また更に、A/D変換器に換え、デル
    タ変調器、即ちサンプリング・ホールド回路と、比較
    器、遅延回路、D/A変換器を含む閉ループとで構成さ
    れ、該デルタ変調器と移動平均フィルタと間引き回路と
    で置き換えることを特徴とする請求項1記載の復調器。
  12. 【請求項12】 受信信号の搬送波周波数の4n(n=
    自然数)倍の発振周波数を持つクロック発振手段と、該
    クロックのタイミングで受信搬送信号をA/D変換する
    A/D変換器と、該A/D変換された出力を必要時間遅
    らせ更に符号も選択して受信信号及び受信信号とπ/2
    ずれた同振幅信号を生成する複素位相信号生成手段と、
    該生成された複素位相信号に搬送波周波数で位相回転さ
    せて高速サンプルされた準同期検波出力を得る位相回転
    手段と、該準同期検波出力をクロックを乗せ換えて間引
    き処理して必要なIチャネルとQチャネルの出力信号を
    得るリタイミング手段を備えた復調器と、 上記復調器と対向する送信側の変調器とで構成される変
    復調システム。
  13. 【請求項13】 受信信号の搬送波周波数の4n(n=
    自然数)倍の発振周波数を持つクロック発振手段と、該
    クロックのタイミングで受信搬送信号をA/D変換する
    A/D変換器を持ち、 上記A/D変換された受信搬送波信号を1クロック分遅
    延させるステップと、 上記A/D変換出力と、上記遅延出力とを符号反転も含
    めて組み合わせ選択して複素IF信号を選択する複素位
    相信号選択ステップと、 上記選択された複素IF信号に搬送波周波数で位相回転
    させて準同期検波出力を得る準同期検波ステップとを備
    えた復調方法。
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