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JP4214635B2 - ディジタル無線装置 - Google Patents

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JP4214635B2 JP27465699A JP27465699A JP4214635B2 JP 4214635 B2 JP4214635 B2 JP 4214635B2 JP 27465699 A JP27465699 A JP 27465699A JP 27465699 A JP27465699 A JP 27465699A JP 4214635 B2 JP4214635 B2 JP 4214635B2
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信デ−タに4相位相変調処理をしてベースバンド変調信号I、Qを作成し、D/A(ディジタル/アナログ)変換部でアナログ信号に変換し、アナログ直交変調部で変調したのち電力増幅器で増幅して送信信号を作成し、この送信信号の一部をフィードバックして復調し、この復調信号から電力増幅器で生じた歪成分を検出して歪成分を打ち消すための歪補償係数を算出し、ベースバンド変調信号I、Qに乗算して送信信号の隣接チャネル漏洩電力を抑圧するようにしたディジタル無線装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、ディジタル移動無線通信分野では、隣接チャネルの周波数間隔を小さくしてチャネル容量を増加させるために、送信信号の狭帯域化が進められている。このような周波数利用効率の向上を実現するために、変調スペクトラム帯域幅の小さな変調方式が望まれ、PSK(Phase Shift Keying)方式、QAM(Quadr-ature Amplitude Modulation)方式等の線形変調方式が採用されるようになってきた。この線形変調方式を無線通信に適用する場合、送信部の電力増幅器の振幅特性及び位相特性の直線性が求められ、隣接チャネル漏洩電力を抑圧することが重要である。
一方、電力増幅器を使用する際に重要な点は、電力効率の点でできるだけ高い動作点(飽和点に近い領域)で動作させることであり、非線形歪みによる隣接チャネル漏洩電力の増加が考えられる。また、線形性に劣る電力増幅器を用いて電力効率の向上を図る場合(例えば、小型の無線装置で電力効率の向上を図る場合)には、非線形歪みによる隣接チャネル漏洩電力がますます増加してしまう。従って、電力増幅器の非線形特性によって発生する歪みを補正する技術が必須になってくる。すなわち、電力増幅器の入力電力振幅対出力電力振幅特性、入力電力振幅対位相回転量(又は群遅延量)特性の歪みにより発生する送信信号の歪みを補正する技術が必須になってくる。
この歪補正技術として、アナログ方式ではカルテシアン、フィードフォワード等、多数の歪補正方式が提案されているが、これらのアナログ方式は回路規模が大きくなって小型化、省電力化を図ることができないという問題点があり、帰還ゲインを非常に大きくしなければならないため回路の安定を図るための位相調整が難しいという問題点があった。
【0003】
最近では、ディジタル信号処理プロセッサ(以下、単にDSPという。)の進歩によりディジタル信号処理技術で歪み補正する方式が可能となり、ディジタル信号処理による様々な非線形歪み補正方式が提案されている。なかでも、送信信号の一部をフィードバックしてこれを復調してDSPに取り込み、この復調信号から電力増幅器の歪み量を検出し、ディジタル適応フィルタ技術であるLMS(Least Mean Square)アルゴリズムを用いた歪補償処理を行う研究、開発が盛んである。
このようなLMSアルゴリズムを用いた歪補正方式による従来の回路は、図2に示すように構成されていた。
【0004】
図2に示した従来回路はDSP10と送信側RF(Radio Frequency)部12を具備し、DSP10は送信系14と復調系16を具備している。
送信系14内には、π/4シフトQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)マッピング部(以下、単にπ/4-QPSKマッピング部という)18、ルートナイキストフィルタ20、電力計算部22、歪補償係数算出部24、歪補償処理部26及びクロック生成部28を設けている。
送信側RF部12内には、D/A変換部30、32、アナログ直交変調部34、電力増幅器(以下、PAという)36、方向性結合器38、周波数変換部40、アナログ直交復調部42、フィードバック用のA/D(アナログ/ディジタル)変換部44、46、LNA(ローノイズアンプ)48、周波数変換部50、アナログ直交復調部52、受信用のA/D変換部54、56及びRF信号生成部58を設けている。
復調系16内には、BPF(バンドパスフィルタ)60、62及びベースバンド復調部64を設けている。
【0005】
クロック生成部28は、クロック発振源(図示省略)と、このクロック発振器で発生したクロックの基準発振周波数をそれぞれに対応した整数分の1に分周して周波数fs1、fs2a、fs3aの信号を生成し、サンプリングクロックとしてD/A変換部30、32、フィードバック用のA/D変換部44、46、受信用のA/D変換部54、56に出力する分周器(図示省略)とで構成されている。
また、RF信号生成部58は、基準発振周波数frefの基準発振信号(RF信号)を発生する基準発振源(図示省略)と、この基準発振源で発生した基準発振信号に位相同期した信号を生成し、搬送波信号としてアナログ直交変調部34、42、52に出力し、周波数変換用の信号として周波数変換部40、50に出力するPLL(位相同期ループ)回路とで構成されている。
【0006】
そして、送信デ−タがDSP10に取り込まれると、π/4-QPSKマッピング部18及びルートナイキストフィルタ20によってベースバンド変調信号I1、Q1が生成し、歪補償処理部26による複素積和演算処理で歪補償されて送信側RF部12に出力する。
送信側RF部12では、歪補償処理部26で歪補償されたベースバンド変調信号I2、Q2が、D/A変換部30、32(サンプリングクロック周波数fs1)でアナログ信号に変換され、アナログ直交変調部34で直交変調処理され、PA36で所定電力に増幅されて送信信号となり、方向性結合器38を経由した後にアンテナ66から出力する。
PA36から出力した送信信号の一部は、方向性結合器38で取り出され、周波数変換部40によって所定の周波数FI1に周波数変換(ダウンコンバート)され、アナログ直交復調部42及びフィードバック用のA/D変換部44、46によって復調信号I3、Q3が復調され、DSP10にフィードバックされる。DSP10では、歪補償係数算出部24により、電力計算部22で求めた電力値Pに応じて、まずベースバンド変調信号I1、Q1をリファレンス信号として送信側RF部12からフィードバックされた復調信号I3、Q3に対する誤差成分(すなわち歪成分)が検出され、ついで、この誤差成分を打ち消すための歪補償係数が算出される。この歪補償係数は電力値Pに応じて歪補償処理部26でベースバンド変調信号I1、Q1に乗算(複素数積和演算)され、送信信号の隣接チャネル漏洩電力が抑圧される。
【0007】
また、アンテナ68で受信された受信信号は、LNA(ローノイズアンプ)48で増幅され、周波数変換部50で所定の周波数FI2に周波数変換(ダウンコンバート)され、アナログ直交復調部52でアナログ信号が復調され、この復調信号は受信用のA/D変換部54、56でディジタルの復調信号I、Qに変換されDSP10に入力する。
DSP10では、入力した復調信号I、QがBPF60、62で対応した周波数帯域に制限されてベースバンド復調部64に入力して復調処理され、このベースバンド復調部64から受信データが出力する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図2に示した従来回路は、フィードバック系を構成するアナログ直交復調部42、A/D変換部44、46によって歪補償特性が著しく劣化するという問題点があった。
すなわち、アナログ直交復調部42は90°移相器、乗算器等の線形性に乏しい部品で構成されているので、I/Q直交誤差やI/Qゲイン誤差が生じ、歪補償特性を劣化させる。例えば、RF信号生成部58から出力する再生用の搬送波(基準信号)の位相を90°移相する90°移相器には通常±2°程度の誤差があり、I/Q直交誤差が生じ、復調I/Q信号に振幅誤差が生じていた。
また、直交復調後のI/Q信号をA/D変換部44、46の入力レンジに合わせるためにDCバイアス回路が必要になるが、ここで生じるバイアス電圧誤差によってDCオフセットが発生していた。
【0009】
また、図2に示した従来回路は、フィードバック系ではアナログ直交復調部42を用いて2種類の復調信号I3、Q3を復調し、受信系ではアナログ直交復調部52を用いて2種類の復調信号I、Qを復調していたので、送信側RF部12内にフィードバック用として2つのA/D変換部44、46が必要になるとともに、受信用として2つのA/D変換部54、56が必要となり、回路規模が大きくなり小型化しくいという問題点があった。
また、DSP10にクロック生成部28を設け、送信側RF部12にRF信号生成部58を設け、クロック生成部28で生成したサンプリングクロックをD/A変換部30、32、A/D変換部44、46、54、56に出力し、RF信号生成部58で生成した搬送波信号をアナログ直交変調部34、アナログ直交復調部42、52に出力するとともに周波数変換用の信号を周波数変換部40、50に出力していたので、送信信号とフィードバック信号の同期がとれず、正確な誤差検出ができないという問題点があった。
【0010】
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、直交復調処理の直交誤差やゲイン誤差を皆無として歪補償特性の向上を図ることができるとともに、小型化及び省電力化を図ることができるディジタル無線装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、送信デ−タに4相位相変調処理をしてベースバンド変調信号I、Qを作成し、D/A変換部(サンプリングクロック周波数fs1)でアナログ信号に変換し、アナログ直交変調部で変調したのち電力増幅器で増幅して送信信号を作成し、この送信信号の一部をフィードバックして復調し、この復調信号から電力増幅器で生じた歪成分を検出して歪成分を打ち消すための歪補償係数を算出し、ベースバンド変調信号I、Qに乗算して送信信号の隣接チャネル漏洩電力を抑圧するようにしたディジタル無線装置において、フィードバックした送信信号を周波数FI1の第1IF信号(中間周波数信号)に変換する第1周波数変換部と、第1IF信号を周波数fs2(fs2はfs1の2倍以上でFI1×4/mに等しい条件を満たす周波数を表す。mは3以上の奇数を表す。)のサンプリングクロックで標本化してディジタル信号に変換する第1A/D変換部と、この第1A/D変換部の出力信号にディジタル直交復調処理をして互いに直交する復調信号を出力する第1ディジタル直交復調部と、この第1ディジタル直交復調部の出力する復調信号からエンベロープ成分を取り出して歪成分検出用の復調信号とするローパスフィルタとを具備し、D/A変換部に出力する周波数fs1のサンプリングクロックと、第1A/D変換部に出力する周波数fs2のサンプリングクロックと、アナログ直交変調部に出力する搬送波信号と、第1周波数変換部に出力する周波数変換用の信号とを共通の基準発振源から生成する信号生成部を設け、周波数fs1を送信データの送信シンボルレートの2倍以上に設定してなることを特徴とする。
【0012】
フィードバックした送信信号は、第1周波数変換部で周波数FI1の第1IF信号に変換され、第1A/D変換部でディジタル信号に変換される。この第1A/D変換部のサンプリング周波数fs2は、送信信号を作成するD/A変換部のサンプリング周波数fs1の2倍以上で、かつ第1IF信号の周波数FI1の4/m(mは3以上の奇数を表す。)倍に設定されている。すなわち、fs2=FI1×4/mの条件とfs2≧fs1の条件とを満たすサンプリング周波数fs2で第1IF信号を標本化(すなわちアンダーサンプリング)することによって、第1IF信号の情報デ−タ成分が保持されたまま、サンプリング周波数fs2の1/4の周波数にダウンコンバートされた信号を第1A/D変換部で生成して出力することができる。
このため、ディジタル直交復調部、ローパスフィルタの処理速度を低く抑えることができ、DSPのディジタル信号処理で扱うことができる。したがって、直交復調部の直交誤差やゲイン誤差を皆無として歪補償特性の向上を図ることができるとともに、使用デバイスの軽減等により小型化・省電力化を図ることができる。
しかも、D/A変換部に出力する周波数fs1のサンプリングクロックと、第1A/D変換部に出力する周波数fs2のサンプリングクロックと、アナログ直交変調部に出力する搬送波信号と、第1周波数変換部に出力する周波数変換用の信号とを、信号生成部によって共通の基準発振源から生成するようにしたので、送信信号とフィードバック信号を同期させることができ、電力増幅器の非線形特性で生じた誤差の検出を正確に行うことができる。
【0013】
信号生成部の構成を簡単にするために、信号生成部を、基準発振周波数frefの基準発振信号を発生する基準発振源と、この基準発振源で発生した基準発振信号の基準発振周波数frefを1/N1倍(N1は1以上の整数)に分周して周波数fs1の信号を生成し、サンプリングクロックとしてD/A変換部に出力する第1分周器と、基準発振信号の基準発振周波数frefを1/N2倍(N2は1以上の整数)に分周して周波数fs2の信号を生成し、サンプリングクロックとして第1A/D変換部に出力する第2分周器と、基準発振信号に位相同期した信号を生成し搬送波信号としてアナログ直交変調部に出力する第1PLL回路と、基準発振信号に位相同期した信号を生成し周波数変換用の信号として第1周波数変換部に出力する第2PLL回路とで構成する。
【0014】
ディジタル無線装置の受信部の小型化及び省電力化を図るために、受信信号を周波数FI2の第2IF信号(中間周波数信号)に変換する第2周波数変換部と、第2IF号を周波数fs3(fs3はfs1の2倍以上でFI2×4/nに等しい条件を満たす周波数を表す。nは3以上の奇数を表す。)のサンプリングクロックで標本化してディジタル信号に変換する第2A/D変換部と、この第2A/D変換部の出力信号にディジタル直交復調処理をして互いに直交する復調信号を出力する第2ディジタル直交復調部と、この第2ディジタル直交復調部の出力する2種類の復調信号について対応した周波数帯域を選択して出力するチャネル選択フィルタと、このチャネル選択フィルタの出力信号に基づいて受信データを復調するベースバンド復調部とを具備し、信号生成部は、第2周波数変換部に出力する周波数変換用の信号と、第2A/D変換部に出力する周波数fs3のサンプリングクロックとを共通の基準発振源から生成する。
【0015】
ディジタル無線装置の受信部の小型化及び省電力化を図るとともに、信号生成部の構成を簡単にするために、信号生成部を、基準発振周波数frefの基準発振信号を発生する基準発振源と、この基準発振源で発生した基準発振信号の基準発振周波数frefを1/N1倍(N1は1以上の整数)に分周して周波数fs1の信号を生成し、サンプリングクロックとしてD/A変換部に出力する第1分周器と、基準発振信号の基準発振周波数frefを1/N2倍(N2は1以上の整数)に分周して周波数fs2の信号を生成し、サンプリングクロックとして第1A/D変換部に出力する第2分周器と、基準発振信号の基準発振周波数frefを1/N3倍(N3は1以上の整数)に分周して周波数fs3の信号を生成し、サンプリングクロックとして第2A/D変換部に出力する第3分周器と、基準発振信号に位相同期した信号を生成し搬送波信号としてアナログ直交変調部に出力する第1PLL回路と、基準発振信号に位相同期した信号を生成し周波数変換用の信号として第1周波数変換部に出力する第2PLL回路と、基準発振信号に位相同期した信号を生成し周波数変換用の信号として第2周波数変換部に出力する第3PLL回路とで構成する。
【0016】
業務用のディジタル無線装置に利用できるようにするために、基準発振源で発生する基準発振信号の基準発振周波数frefをチャネル間隔のk倍(kは1以上の整数)に設定し、第1IF信号の周波数FI1をチャネル間隔のq倍(qは1以上の整数)に設定するか、又は基準発振源で発生する基準発振信号の基準発振周波数frefをチャネル間隔のk倍に設定し、第1IF信号の周波数FI1をチャネル間隔のq倍に設定し、第2IF信号の周波数FI2をチャネル間隔のr倍(rは1以上の整数)に設定する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態例を図面により説明する。
図1は本発明によるディジタル無線装置の一実施形態例を示すもので、図2と同一部分は同一符号とし説明を省略又は簡略する。
図1において、10aはDSP、12aは送信側RF部である。
前記DSP10aは送信系14aと復調系16aを具備している。
前記送信系14aには、図2のDSP10と同様にπ/4-QPSKマッピング部18、ルートナイキストフィルタ20、電力計算部22、歪補償係数算出部24及び歪補償処理部26が設けられているとともに、ディジタル直交復調部70及びLPF(ローパスフィルタ)72、74が設けられている。
前記送信側RF部12aには、図2の送信側RF部12と同様にD/A変換部30、32、アナログ直交変調部34、PA36、方向性結合器38、LNA48及び第1、第2周波数変換部40、50が設けられるとともに、第1、第2A/D変換部76、78及び信号生成部80が設けられている。
前記復調系16aには、ディジタル直交復調部82、チャネル選択フィルタ84、86及びベースバンド復調部88が設けられている。
【0018】
前記信号生成部80は基準発振源90、第1、第2、第3分周器91、92、93及び第1、第2、第3PLL回路94、95、96で構成されている。
前記基準発振源90は基準発振周波数fref(例えばfref=19.2MHz)の基準発振信号(RF信号)を発生する。この基準発振周波数frefはチャネル間隔(例えば6.25kHz)のk倍(kは1以上の整数で、例えばk=3072)に設定されている。
前記第1、第2、第3分周器91、92、93は、前記基準発振源90で発生した基準発振信号の基準発振周波数frefを1/N1、1/N2、1/N3倍(N1、N2、N3は正の整数を表す)に分周して周波数fs1(例えばN1=400の場合は48kHz)、fs2(例えばN2=80の場合は240kHz)、fs3(例えばN3=96の場合は200kHz)の信号を生成し、サンプリングクロックとして前記D/A変換部30、32、第1A/D変換部76、第2A/D変換部78に出力する。
ここで、前記D/A変換部30、32へのサンプリングクロック周波数fs1は、標本化定理を満たすためオーバーサンプリングしなければならないので、送信シンボルレートのp倍(pは2以上の整数)に設定されている。
前記第1PLL回路94は基準発振周波数frefの基準発振信号に位相同期した信号を生成し搬送波信号として前記アナログ直交変調部34に出力し、前記第2、第3PLL95、96は基準発振周波数frefの基準発振信号に位相同期した信号を生成し周波数変換用(ビートダウン用)の信号として前記第1、第2周波数変換部40、50に出力する。
【0019】
前記第1周波数変換部40は、前記方向性結合器38でフィードバックされた送信信号の周波数を周波数変換(ダウンコンバート)して周波数FI1(例えば300kHz)の第1IF信号を出力する。この第1IF信号の周波数FI1はチャネル間隔(例えば6.25kHz)のq倍(qは1以上の整数で、例えばq=48の場合は300kHz)となるように、前記第2PLL95から前記第1周波数変換部40へ出力する周波数変換用の信号の周波数(局部発振周波数)が設定されている。
前記第1A/D変換部76は、前記第1周波数変換部40から出力した第1IF信号をサンプリング周波数fs2でサンプリングして、フィードバック用のIF信号(以下、単にFBIF信号という)を出力する。このサンプリング周波数fs2は次ぎの(1)式を満たすとともに、前記D/A変換部30、32のサンプリング周波数fs1の2倍以上の整数倍に設定されている。
fs2=FI1×4/m…(1)
(1)式においてmは3以上の奇数(3、5、7、…)を表し、第1IF信号をナイキスト周波数(FI1の2倍以上の周波数)以下のサンプリング周波数でサンプリング(以下、単にアンダーサンプリングという。)していることを表している。
また、fs2をfs1の2倍以上に設定したのは、送信側RF部12aから出力する送信信号(歪成分を含む)を忠実に検出するためには、フィードバック側の第1A/D変換部76のサンプリング周波数fs2を、送信側のサンプリング周波数fs1の2倍以上に設定しておく必要があるからである。
【0020】
前記ディジタル直交復調部70は、前記第1A/D変換部76から出力するFBIF信号に、90°の位相差をもったI側とQ側のディジタルローカル信号(以下、単にLo信号という。)を順次乗算して互いに直交する復調信号I4、Q4を出力する。
前記LPF72、74は、前記ディジタル直交復調部70の直交復調処理で得られた復調信号I4、Q4からfs2/2及びfs2/4の周波数成分を除去してエンベロープ成分を取り出すとともに、DCオフセットの影響を軽減する。すなわち、「0」振幅成分が2/fs2の周期で交互に混入している復調信号I4、Q4からfs2/2の周波数成分を除去することによってエンベロープ成分(情報デ−タ信号成分)のみを取り出し、DCオフセット成分の直交復調処理で発生するfs2/4の周波数成分を除去することによってDCオフセットの影響を軽減する。
前記歪補償係数算出部24は、前記PA36で生じた歪み量を検出し、この歪み量を打ち消すための歪補償係数を算出して前記歪補償処理部26へ出力する。
【0021】
前記第2周波数変換部50は、前記アンテナ68で受信され前記LNA48で増幅された受信信号の周波数を周波数変換(ダウンコンバート)して周波数FI2の第2IF信号を出力する。この第2IF信号の周波数FI2はチャネル間隔(例えば6.25kHz)のr倍(rは1以上の整数で、例えばr=72の場合は450kHz)となるように、前記前記第3PLL96から前記第2周波数変換部50へ出力する周波数変換用の信号の周波数(局部発振周波数)が設定されている。
前記第2A/D変換部78は、前記第2周波数変換部50から出力した第2IF信号をサンプリング周波数fs3でサンプリングして、受信用のIF信号(以下、単にRIF信号という)を出力する。このサンプリング周波数fs3は次ぎの(2)式を満たすように設定されている。
fs3=FI2×4/n…(2)
(2)式においてnは3以上の奇数(3、5、7、…)を表し、第2IF信号をナイキスト周波数(FI2の2倍以上の周波数)以下のサンプリング周波数でサンプリング(以下、単にアンダーサンプリングという。)していることを表している。
【0022】
前記ディジタル直交復調部82は、前記ディジタル直交復調部70と同様に構成され、前記第2A/D変換部78から出力するRIF信号に90°の位相差をもったI側とQ側のディジタルローカル信号を順次乗算して互いに直交する復調信号Ia、Qaを出力する。
前記チャネル選択フィルタ84、86は、入力した復調信号Ia、Qaのうちの対応した周波数帯域成分を選択して出力する。
前記ベースバンド復調部88は、前記チャネル選択フィルタ84、86から出力した信号に対してベースバンド復調処理を行い受信データを復調する。
【0023】
つぎに図1の作用を説明する。
説明の便宜上、下記条件(A)の場合であって、基準発振源90で発生する基準発振信号の周波数frefが19.2MHz(=6.25kHz×3072(k=3072の場合))、第1、第2、第3分周器91、92、93で設定されるサンプリングクロックの周波数fs1が48kHz、fs2が240kHz、fs3が200kHz(N1=400、N2=80、N3=96の場合)、第1、第2、第3PLL回路94、95、96で設定される第1、第2IF信号の周波数FI1が300kHz、FI2が450kHz(q=48、r=72の場合)の場合を例にとって説明する。
条件(A)
(1)送受信シンボルレート:4.8kシンボル/sec
(2)送受信ビットレート:9.6kビット/sec
(3)変復調方式:π/4シフトQPSK
(4)チャネル間隔:6.25kHz
【0024】
(1)送信デ−タがDSP10aに取り込まれると、π/4-QPSKマッピング部18及びルートナイキストフィルタ20によってベースバンド変調信号I1、Q1が生成し、歪補償処理部26による複素積和演算処理で歪み補正されたベースバンド変調信号I2、Q2が送信側RF部12aに出力する。
送信側RF部12aでは、歪補償処理部26で歪補償されたベースバンド変調信号I2、Q2が、D/A変換部30、32(サンプリングクロック周波数fs1=48kHz)でアナログ信号に変換され、アナログ直交変調部34で直交変調され、PA36で所定電力に増幅されて送信信号となり、方向性結合器38を経由した後にアンテナ66から基地局等へ出力する。
【0025】
(2)PA36から出力した送信信号の一部は、方向性結合器38で取り出され、第1周波数変換部40で周波数FI1(=300kHz)の第1IF信号にダウンコンバージョンされ、第1A/D変換部76に入力する。
第1A/D変換部76は、第1IF信号をサンプリング周波数fs2(=240kHz)でアンダーサンプリングしてFBIF信号を生成し、DSP10a内のディジタル直交復調部70へ出力する。
【0026】
(3)第1A/D変換部76から出力するFBIF信号は、ディジタル直交復調部70の直交復調処理によって、90°の位相差をもったI側Lo信号とQ側Lo信号が順次乗算され、互いに直交する復調信号I4、Q4として出力する。I側Lo信号は、期間1/fs2(位相差90°に相当)毎に「+1」、「0」、「−1」、「0」の状態の信号となり、4状態で1周期(4/fs2)を構成する。Q側Lo信号は、I側Lo信号に対して90°位相が遅れた(又は進んだ)「0」、「+1」、「0」、「−1」の4状態で1周期を構成する。
このため、ディジタル直交復調部70では、FBIF信号の1サンプル毎に、I側Lo信号(Q側Lo信号)を順次繰り返して乗算することによって直交復調処理が行われ、FBIF信号と同様の周波数fs2/4のLo信号(Q側Lo信号はI側Lo信号に対して90°位相が遅れた(又は進んだ)信号)との乗算結果としてベースバンド復調信号I4、Q4が生成される。このベースバンド復調信号I4、Q4は、I側Lo信号、Q側Lo信号とも期間2/fs2毎に「0」信号が存在する。
このように、ディジタル直交復調部70で直交復調処理されたベースバンド復調信号I4、Q4には、期間2/fs2毎に「0」信号が存在するので、送信側RF部12aから出力する送信信号(歪成分を含む)を忠実に検出するためには、前記(2)における第1A/D変換部76のアンダーサンプリング周波数fs2は送信側のサンプリング周波数fs1の2倍以上に設定されていなければならず、fs1=48kHz、fs2=240kHzはこれを満たしている。
【0027】
(4)ディジタル直交復調部70から出力した復調信号I4、Q4は、LPF72、74によってfs2/2及びfs2/4の周波数成分が除去され、エンベロープ成分が取り出されるとともに、DCオフセットの影響が軽減される。
すなわち、直交復調処理で得られた復調信号I4、Q4は期間2/fs2毎に「0」信号となるので、例えばディジタルFIRフィルタで形成されたLPF72、74によって、fs2/2の周波数成分を除去(情報デ−タ信号帯域は通過)し、エンベロープ成分が抽出される。ディジタルフィルタ処理は畳み込み演算となるため、交互に「0」信号が存在する波形をフィルタリングすると、信号振幅が1/2となるため、LPF72、74でフィルタ処理された信号を図示を省略した増幅器などを用いて振幅を2倍して歪補償係数算出部24へ出力しなければならない。
【0028】
(5)上記の通り、LPF72、74でfs2/2の周波数成分を除去することにより、情報デ−タ成分を復調できるが、さらにfs2/4の周波数成分を除去することによりフィードバック側のDCオフセット成分(第1A/D変換部76の入力信号のバイアス電圧誤差)による特性劣化を防止することができる。
【0029】
(6)基地局から送信された信号がアンテナ68で受信されると、この受信信号はLNA48で増幅され、第2周波数変換部50によるダウンコンバージョンで周波数FI2(=450kHz)の第2IF信号に変換され、第2A/D変換部78に入力する。
第2A/D変換部78では、第2IF信号を周波数fs3(=200kHz)のサンプリングクロックで標本化してRIF信号を生成し、DSP10a内のディジタル直交復調部82へ出力する。
【0030】
(7)第2A/D変換部78から出力するRIF信号がディジタル直交復調部82に入力すると、ディジタル直交復調部70と同様の直交復調処理によって互いに直交した復調信号Ia、Qaが得られ,チャネル選択フィルタ84、86に入力する。
このチャネル選択フィルタ84、86では、復調信号Ia、Qaのうちの対応した周波数帯域成分が選択され、ベースバンド復調部88に入力し、このベースバンド復調部88でのベースバンド復調処理で受信データが復調される。
【0031】
前記実施形態例では、下記の条件(A)の場合であって、基準発振周波数信号の周波数frefが19.2MHzの場合で、且つ下記の条件(B)で、N1=400、p=10、N2=80、m=5、N3=96、n=9、q=48、q=72とおいた場合(すなわち、fs1=48kHz、fs2=240kHz、fs3=200kHz、FI1=300kHz、FI2=450kHzの場合)について説明したが、本発明はこれに限るものでないこと勿論である。
条件(A)
(1)送受信シンボルレート:4.8kシンボル/sec
(2)送受信ビットレート:9.6kビット/sec
(3)変復調方式:π/4シフトQPSK
(4)チャネル間隔:6.25kHz
の場合において、
Figure 0004214635
【0032】
すなわち、条件(A)において、送受信シンボルレートが4.8kシンボル/sec以外の値で、送受信ビットレートが送受信シンボルレートの2倍で、変復調方式が4相位相変復調方式で、チャネル間隔が6.25kHz以外の値の場合において、条件(B)でN1を400以外で1以上の整数、pを10以外で2以上の整数、N2を80以外の整数、mを5以外で3以上の奇数、N3を96以外で1以上の整数、nを9以外の3以上の奇数、qを48以外の1以上の整数、qを72以外の1以上の整数とおいた場合についても本発明を利用することができる。
【0033】
前記実施形態例では、信号生成部を送信側RF部内に形成した場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、信号生成部をDSP内に形成した場合についても利用することができる。
例えば、図1の送信側RF部12a内に信号生成部80を形成する代わりに、DSP10a内に信号生成部80a(図示省略)を形成し、この信号生成部80aがクロック発振源を共通の基準発振源として、D/A変換部に出力する周波数fs1のサンプリングクロックと、第1、第2A/D変換部に出力する周波数fs2、fs3のサンプリングクロックと、アナログ直交変調部に出力する搬送波信号と、第1、第2周波数変換部に出力する周波数変換用の信号とを生成するように構成した場合についても利用することができる。
【0034】
前記実施形態例では、信号生成部の構成を簡単にするために、信号生成部を基準発振源、第1、第2、第3分周器及び第1、第2、第3PLL回路で構成し、第1、第2、第3分周器で基準発振源で発生した基準発振信号の基準発振周波数frefを1/N1、1/N2、1/N3倍(すなわち整数分の1)に分周して周波数fs1、fs2、fs3の信号を生成し、サンプリングクロックとしてD/A変換部、第1A/D変換部、第2A/D変換部に出力し、第1PLL回路で基準発振信号に位相同期した信号を生成し搬送波信号としてアナログ直交変調部に出力し、第2、第3PLL回路で基準発振信号に位相同期した信号を生成し周波数変換用信号として第1、第2周波数変換部に出力する場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、信号生成部が、D/A変換部に出力する周波数fs1のサンプリングクロックと、第1、第2A/D変換部に出力する周波数fs2、fs3のサンプリングクロックと、アナログ直交変調部に出力する搬送波信号と、第1、第2周波数変換部に出力する周波数変換用の信号とを共通の基準発振源から生成するものについて本発明を利用することができる。
【0035】
前記実施形態例では、ディジタル無線装置の送信部及び受信部に本発明を利用した場合について説明したが、本発明はこれに限るものでなく、ディジタル無線装置の送信部にだけ本発明を利用したものについても成立する。
このとき、信号生成部を、基準発振源、第1、第2分周器及び第1、第2PLL回路で構成した場合には、信号生成部の構成を簡単にすることができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明は、フィードバックした送信信号を周波数FI1の第1IF信号に変換する第1周波数変換部と、第1IF信号を周波数fs2で標本化してディジタル信号に変換する第1A/D変換部と、この第1A/D変換部の出力信号にディジタル直交復調処理をして互いに直交する復調信号を出力するディジタル直交復調部と、このディジタル直交復調部の出力する復調信号からエンベロープ成分を取り出して歪成分検出用の復調信号とするローパスフィルタとを具備し、第1A/D変換部のサンプリング周波数fs2を、送信信号を作成するD/A変換部のサンプリング周波数fs1の2倍以上で、かつ第1IF信号の周波数FI1の4/m(mは3以上の奇数)倍に設定した。このため、第1IF信号の情報デ−タ成分が保持されたまま、サンプリング周波数fs2の1/4の周波数にダウンコンバートされた信号を第1A/D変換部で生成して出力することができ、ディジタル直交復調部、ローパスフィルタの処理速度を低く抑えることができ、ディジタル直交復調処理びローパスフィルタをDSPで実現することができる。したがって、直交復調部の直交誤差やゲイン誤差を皆無として歪補償特性の向上を図ることができるとともに、使用デバイスの軽減等により小型化・省電力化を図ることができる。
しかも、D/A変換部に出力する周波数fs1のサンプリングクロック、第1A/D変換部に出力する周波数fs2のサンプリングクロック、アナログ直交変調部に出力する搬送波信号、第1周波数変換部に出力する周波数変換用の信号の全てを、信号生成部によって共通の基準発振源から生成するようにしたので、送信信号とフィードバック信号を同期させることができ、電力増幅器の非線形特性で生じた誤差の検出を正確に行うことができる。
【0037】
信号生成部を基準発振源、第1、第2分周器及び第1、第2PLL回路で構成し、基準発振源で周波数frefの基準発振信号を発生させ、第1、第2分周器で基準発振信号の基準発振周波数frefを1/N1、1/N2倍(すなわち整数分の1)に分周して周波数fs1、fs2の信号を生成し、サンプリングクロックとしてD/A変換部、第1A/D変換部に出力し、第1PLL回路で基準発振信号に位相同期した信号を生成し搬送波信号としてアナログ直交変調部に出力し、第2PLL回路で基準発振信号に位相同期した信号を生成し周波数変換用の信号として第1周波数変換部に出力するようにした場合には、送信部及びフィードバック部に本発明を利用したディジタル無線装置の信号生成部の構成を簡単にすることができる。
【0038】
受信信号を周波数FI2の第2IF信号に変換する第2周波数変換部と、第2IF号を周波数fs3のサンプリングクロックで標本化してディジタル信号に変換する第2A/D変換部と、この第2A/D変換部の出力信号にディジタル直交復調処理をして互いに直交する復調信号を出力する第2ディジタル直交復調部と、この第2ディジタル直交復調部の出力する2種類の復調信号について対応した周波数帯域を選択して出力するチャネル選択フィルタと、このチャネル選択フィルタの出力信号に基づいて受信データを復調するベースバンド復調部とを具備し、第2周波数変換部に出力する周波数変換用の信号と、第2A/D変換部に出力する周波数fs3のサンプリングクロックとを、信号生成部によって共通の基準発振源から生成するように構成した場合には、送信部、フィードバック部及び受信部に本発明を利用したディジタル無線装置の信号生成部の構成を簡単にすることができる。
【0039】
基準発振源で発生する基準発振信号の基準発振周波数frefをチャネル間隔のk倍(kは1以上の整数)に設定し、第1IF信号の周波数FI1をチャネル間隔のq倍(qは1以上の整数)に設定するか、又は基準発振源で発生する基準発振信号の基準発振周波数frefをチャネル間隔のk倍に設定し、第1IF信号の周波数FI1をチャネル間隔のq倍に設定し、第2IF信号の周波数FI2をチャネル間隔のr倍(rは1以上の整数)に設定した場合には、本発明を業務用のディジタル無線装置に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディジタル無線装置の一実施形態例を示すブロック図である。
【図2】従来例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10、10a…DSP、 12、12a…送信側RF部、 14、14a…送信系、 16、16a…復調系、 18…π/4-QPSKマッピング部(ディジタル直交変調処理部の一例)、 20…ルートナイキストフィルタ(ルートナイキスト処理部の一例)、 22…電力計算部、 24…歪補償係数算出部、 26…歪補償処理部、 30、32…D/A変換部、 34…アナログ直交変調部、 36…PA(電力増幅器)、 38…方向性結合器、 40…第1周波数変換部、 48…LNA(ローノイズアンプ)、 50…第2周波数変換部、 66、68…アンテナ、 70、82…ディジタル直交復調部、 72、74…LPF(ローパスフィルタ)、 76…第1A/D変換部、 78…第2A/D変換部、 80…信号生成部、 84、86…チャネル選択フィルタ、 88…ベースバンド復調部、 90…基準発振源、 91…第1分周器、 92…第2分周器、 93…第3分周器、 94…第1PLL回路、 95…第2PLL回路、 96…第3PLL回路、 FBIF…フィードバック用のIF信号(中間周波数信号)、 FI1…第1IF信号の周波数、 FI2…第2IF信号の周波数、 fref…基準発振周波数、 fs1…D/A変換部30、32のサンプリングクロック周波数、 fs2…第1A/D変換部76のサンプリングクロック周波数(アンダーサンプリングクロック周波数)、 fs3…第2A/D変換部78のサンプリングクロック周波数(アンダーサンプリングクロック周波数)、 第1IF、第2IF…中間周波数信号、 RIF…受信用のIF信号(中間周波数信号)。

Claims (6)

  1. 送信デ−タに4相位相変調処理をしてベースバンド変調信号I、Qを作成し、D/A変換部(サンプリングクロック周波数fs1)でアナログ信号に変換し、アナログ直交変調部で変調したのち電力増幅器で増幅して送信信号を作成し、この送信信号の一部をフィードバックして復調し、この復調信号から電力増幅器で生じた歪成分を検出して歪成分を打ち消すための歪補償係数を算出し、ベースバンド変調信号I、Qに乗算して送信信号の隣接チャネル漏洩電力を抑圧するようにしたディジタル無線装置において、前記フィードバックした送信信号を周波数FI1の第1IF信号(中間周波数信号)に変換する第1周波数変換部と、前記第1IF信号を周波数fs2(fs2はfs1の2倍以上でFI1×4/mに等しい条件を満たす周波数を表す。mは3以上の奇数を表す。)のサンプリングクロックで標本化してディジタル信号に変換する第1A/D変換部と、この第1A/D変換部の出力信号にディジタル直交復調処理をして互いに直交する復調信号を出力する第1ディジタル直交復調部と、この第1ディジタル直交復調部の出力する復調信号からエンベロープ成分を取り出して歪成分検出用の復調信号とするローパスフィルタとを具備し、前記D/A変換部に出力する周波数fs1のサンプリングクロックと、前記第1A/D変換部に出力する周波数fs2のサンプリングクロックと、前記アナログ直交変調部に出力する搬送波信号と、前記第1周波数変換部に出力する周波数変換用の信号とを共通の基準発振源から生成する信号生成部を設け、前記周波数fs1を前記送信データの送信シンボルレートの2倍以上に設定してなることを特徴とするディジタル無線装置。
  2. 信号生成部は、基準発振周波数frefの基準発振信号を発生する基準発振源と、この基準発振源で発生した基準発振信号の基準発振周波数frefを1/N1倍(N1は1以上の整数)に分周して周波数fs1の信号を生成し、サンプリングクロックとしてD/A変換部に出力する第1分周器と、前記基準発振信号の基準発振周波数frefを1/N2倍(N2は1以上の整数)に分周して周波数fs2の信号を生成し、サンプリングクロックとして第1A/D変換部に出力する第2分周器と、前記基準発振信号に位相同期した信号を生成し搬送波信号としてアナログ直交変調部に出力する第1PLL回路と、前記基準発振信号に位相同期した信号を生成し周波数変換用の信号として第1周波数変換部に出力する第2PLL回路とからなる請求項1記載のディジタル無線装置。
  3. 受信信号を周波数FI2の第2IF信号(中間周波数信号)に変換する第2周波数変換部と、前記第2IF号を周波数fs3(fs3はfs1の2倍以上でFI2×4/nに等しい条件を満たす周波数を表す。nは3以上の奇数を表す。)のサンプリングクロックで標本化してディジタル信号に変換する第2A/D変換部と、この第2A/D変換部の出力信号にディジタル直交復調処理をして互いに直交する復調信号を出力する第2ディジタル直交復調部と、この第2ディジタル直交復調部の出力する2種類の復調信号について対応した周波数帯域を選択して出力するチャネル選択フィルタと、このチャネル選択フィルタの出力信号に基づいて受信データを復調するベースバンド復調部とを具備し、信号生成部は、前記第2周波数変換部に出力する周波数変換用の信号と、前記第2A/D変換部に出力する周波数fs3のサンプリングクロックとを共通の基準発振源から生成してなる請求項1記載のディジタル無線装置。
  4. 信号生成部は、基準発振周波数frefの基準発振信号を発生する基準発振源と、この基準発振源で発生した基準発振信号の基準発振周波数frefを1/N1倍(N1は1以上の整数)に分周して周波数fs1の信号を生成し、サンプリングクロックとしてD/A変換部に出力する第1分周器と、前記基準発振信号の基準発振周波数frefを1/N2倍(N2は1以上の整数)に分周して周波数fs2の信号を生成し、サンプリングクロックとして第1A/D変換部に出力する第2分周器と、前記基準発振信号の基準発振周波数frefを1/N3倍(N3は1以上の整数)に分周して周波数fs3の信号を生成し、サンプリングクロックとして第2A/D変換部に出力する第3分周器と、前記基準発振信号に位相同期した信号を生成し搬送波信号としてアナログ直交変調部に出力する第1PLL回路と、前記基準発振信号に位相同期した信号を生成し周波数変換用の信号として第1周波数変換部に出力する第2PLL回路と、前記基準発振信号に位相同期した信号を生成し周波数変換用の信号として第2周波数変換部に出力する第3PLL回路とからなる請求項3記載のディジタル無線装置。
  5. 基準発振源で発生する基準発振信号の基準発振周波数frefをチャネル間隔のk倍(kは1以上の整数)に設定し、第1IF信号の周波数FI1をチャネル間隔のq倍(qは1以上の整数)に設定してなる請求項2記載のディジタル無線装置。
  6. 基準発振源で発生する基準発振信号の基準発振周波数frefをチャネル間隔のk倍(kは1以上の整数)に設定し、第1IF信号の周波数FI1をチャネル間隔のq倍(qは1以上の整数)に設定し、第2IF信号の周波数FI2をチャネル間隔のr倍(rは1以上の整数)に設定してなる請求項4記載のディジタル無線装置。
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