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JP2002033683A - ネットワークエコー消去システムおよびエコー消去方法 - Google Patents

ネットワークエコー消去システムおよびエコー消去方法

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JP2002033683A
JP2002033683A JP2001170009A JP2001170009A JP2002033683A JP 2002033683 A JP2002033683 A JP 2002033683A JP 2001170009 A JP2001170009 A JP 2001170009A JP 2001170009 A JP2001170009 A JP 2001170009A JP 2002033683 A JP2002033683 A JP 2002033683A
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echo
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Qualcomm Inc
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    • H04B3/20Reducing echo effects or singing; Opening or closing transmitting path; Conditioning for transmission in one direction or the other
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    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic
    • H04M9/082Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic using echo cancellers

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  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、エコー消去システムおよびエコー
消去方法において、未知のエコーチャンネルによる非直
線的影響を受けないようにすることを目的としている。 【解決手段】 遠端チャンネルから遠端信号x(n)を
受信し、利得制御信号に従って遠端信号を調整して、制
御されたダイナミックレンジ信号を供給する自動利得制
御装置188 と、この自動利得制御装置188 に結合され、
この自動利得制御装置188 から制御されたダイナミック
レンジ信号を受信し、エコー受信チャンネル信号および
入力帰路チャンネル信号から構成された結合信号を帰路
チャンネルから受信し、エコー受信チャンネル信号を帰
路チャンネルから減算し、自動利得制御信号を自動利得
制御装置188 に供給するエコー消去手段180 とを具備し
ていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信システムに関
する。特に本発明は、電話システムのエコーを消去する
新しい改良された方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在の地上ベースの電話機は全て両方向
の伝送を支持する2線式ライン(利用者または加入者ル
ープと呼ばれる)によって中央局に接続されている。し
かしながら、約35マイルより長い呼びに対して、2つの
伝送方向は物理的に分離したワイヤで区別されなければ
ならず、結果的に4線式ラインになる。2線式および4
線式セグメントをインターフェイスする装置はハイブリ
ッドと呼ばれる。典型的な長距離電話回路は、局部ハイ
ブリッドへの加入者ループにおける2線式、遠方のハイ
ブリッドへの長距離ネットワーク上の4線式および遠方
の通話者への2線式であると説明できる。
【0003】ハイブリッドの使用は長距離スピーチ伝送
を容易にするが、ハイブリッドにおけるインピーダンス
整合は結果的にエコーを生じさせる。通話者Aのスピー
チは電話ネットワーク中の遠方のハイブリッド(通話者
Bに最も近いハイブリッド)から通話者Aに向かって反
射され、彼または彼女自身の音声の耳障りなエコーを通
話者Aに聞かせる。したがって、ネットワークエコー消
去装置はハイブリッドにおいてインピーダンス不整合に
よって発生させられたエコーを取除くために地上ベース
の電話ネットワークにおいて使用され、ハイブリッドと
共に中央局に典型的に配置される。したがって、通話者
AまたはBに最も近く配置されたエコー消去装置は、呼
びの他方の端部のハイブリッドによって発生されられた
エコーを消去するために使用される。
【0004】地上ベースの電話システムにおいて使用さ
れるネットワークエコー消去装置は、典型的に信号のデ
ジタル伝送を容易にするようなデジタル装置である。ア
ナログスピーチ信号はデジタル形態に変換される必要が
あるため、中央局に配置されたコーデックが典型的に使
用される。電話機A(通話者A)から中央局Aに供給さ
れたアナログ信号はハイブリッドAを通過させられ、コ
ーデックAによってデジタル形態に変換される。その
後、デジタル信号は、それらがアナログ形態への変換の
ためにコーデックBに供給される中央局Bに伝送され
る。アナログ信号はハイブリッドBを通って電話機B
(通話者B)に結合される。ハイブリッドBにおいて、
通話者Aの信号のエコーが生成される。このエコーはコ
ーデックBによってエンコードされ、中央局Aに伝送さ
れる。中央局Aにおいて、エコー消去装置は復帰エコー
を除去する。
【0005】通常のアナログセル電話システムにおい
て、エコー消去装置はまた使用され、典型的にベースス
テーションに配置されている。これらのエコー消去装置
は、不所望のエコーを除去するために地上ベースのシス
テムのものと同様にして動作する。
【0006】自動車ステーションと地上ベースの電話機
との間の呼びのためのデジタルセル電話システムにおい
て、自動車ステーションの通話者のスピーチはコーデッ
クを使用してデジタル化され、その後1組のパラメータ
にスピーチをモデル化するボコーダを使用して圧縮され
る。ボコード化されたスピーチはコード化され、電波で
デジタル的に送信される。ベースステーションの受信機
は信号をデコードし、伝送されたスピーチパラメータか
らデジタルスピーチ信号を合成するボコーダデコーダに
4線式でそれを送る。この合成されたスピーチは、24個
の音声チャンネルの時間多重送信群であるT1 インター
フェイスを介して電話ネットワークに送られる。通常中
央局であるネットワークのある点において、信号はアナ
ログ形態に変換され、加入者ループにおいてハイブリッ
ドに送られる。このハイブリッドにおいて、信号は地上
ベースの加入者電話機へのワイヤ対による伝送のために
2線式に変換される。
【0007】参照のために、自動車ステーションと地上
ベースの電話機との間のセルの呼びにおいて、自動車ス
テーションの通話者は遠端部の通話者であり、地上ベー
スの電話機の通話者は近端部の通話者である。地上ベー
スのシステムにおけるように、遠端部の通話者のスピー
チは電話ネットワーク中の遠方ハイブリッドから遠端部
の通話者に向かって反射される。その結果として、遠端
部の通話者、すなわち自動車ステーションは彼等自身の
音声の耳障りなエコーが聞こえる。
【0008】通常のネットワークエコー消去装置は、典
型的に適応デジタルフィルタ処理技術を使用している。
しかしながら、通常使用されているフィルタはチャンネ
ルを正確に複製することができず、結果的にある残留エ
コーを生じる。中央クリップエコー抑制装置は残留エコ
ーを消去するために使用される。エコー消去装置は、信
号を非直線的な関数にする。合成された雑音は、中央ク
リップエコー抑制装置によってゼロに設定された信号部
分を置換し、チャンネルが“不活性”を発音させないよ
うにするために使用されることができる。
【0009】
【発明の解決しようとする課題】上記のエコー消去方法
はアナログ信号に対して満足できるが、このタイプの残
留エコー処理はデジタル電話機において問題を生じさせ
る。上記のように、デジタルシステムにおいて、ボコー
ダは伝送のためにスピーチを圧縮するために使用され
る。ボコーダは特に非直線的な効果に感応するため、中
央クリップは音声品質を劣化させる。さらに、使用され
る雑音置換技術は通常の雑音特性において知覚的な変化
を発生させる。
【0010】したがって、本発明の目的は、改良された
音声品質のために高度のダイナミックエコー消去を行う
ことのできる新しい改良されたエコー消去システムを提
供することである。
【0011】本発明の別の目的は、アナログ通信システ
ムとデジタル通信システムとの結合におけるエコー消去
に特に適したエコー消去装置を提供することである。
【0012】本発明のさらに別の目的は、両方の加入者
が同時に話した場合に対してエコー消去装置に改良され
たエコー消去特性を与えることである。
【0013】
【課題解決のための手段】本発明は、エコー受信チャン
ネル信号が帰路チャンネルと通信しているエコーチャン
ネルから帰路チャンネルに導入される、帰路チャンネル
から前記エコー受信チャンネル信号を消去するエコー消
去システムにおいて、遠端チャンネルから遠端信号を受
信し、利得制御信号に従って前記遠端信号を調整して、
制御されたダイナミックレンジ信号を供給する自動利得
制御装置と、 この自動利得制御装置に結合され、この
自動利得制御装置から前記制御されたダイナミックレン
ジ信号を受信し、前記エコー受信チャンネル信号および
入力帰路チャンネル信号から構成された前記結合信号を
前記帰路チャンネルから受信し、前記エコー受信チャン
ネル信号を前記帰路チャンネルから減算し、前記自動利
得制御信号を前記自動利得制御装置に供給するエコー消
去手段とを具備していることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】地上ベースの電話システムとイン
ターフェイスするセル電話システムのようなセル通信シ
ステムにおいて、ベースステーションに配置されたネッ
トワークエコー消去装置は、自動車ステーションに戻っ
たエコーを消去する。図1を参照すると、一例のシステ
ム構造がデジタルセル電話システムおよび地上ベース電
話システムに対するそのインターフェイスのために設け
られている。このシステム構造は自動車ステーション1
0、セルまたはベースステーション30、自動車電話交換
局(MTSO)40、中央局50および電話機60の動作素子
によって形成される。他の構造は、種々の動作素子の配
置または位置を変化するだけでセルシステムを含むシス
テムに対して使用されてもよいことが理解されるべきで
ある。本発明のエコー消去装置はまた通常のシステムに
おいて通常のエコー消去装置の代わりに使用されてもよ
いことが理解されるべきである。
【0015】自動車ステーション10は、特には示されて
いない他の素子と共にマイクロホン13およびスピーカ14
を含む送受話器12と、コーデック16と、ボコーダ18と、
トランシーバ20と、アンテナ22とを含んでいる。自動車
ステーションの利用者の音声は、マイクロホン13によっ
て受信されコーデック16に結合されてデジタル形態に変
換される。その後、デジタル化された音声信号はボコー
ダ18によって圧縮される。ボコード化されたスピーチは
変調され、トランシーバ20およびアンテナ22によって電
波でデジタル的に送信される。
【0016】トランシーバ20は例えば時分割多重アクセ
ス(TDMA)、或は周波数ホッピング(FH)または
コード分割多重アクセス(CDMA)等の拡散スペクト
ルタイプのデジタル変調技術を使用してもよい。CDM
A変調および送信技術の一例は、米国特許第 5,103,459
号明細書(“SYSTEM AND METHOD FOR GENERATING SIGNA
L WAVEFORM IN A CDMA CELLULAR TELEPHONE ”,1992年
4月 7日出願)に記載されている。このようなCDMA
システムにおいて、ボコーダ18は本出願人の米国別出願
第07/713,661号明細書(“VARIABLE RATE VOCODER ”,
1991年 6月11日)に記載されているような可変率タイプ
であることが好ましい。
【0017】ベースステーション30は特には示されてい
ない他の素子と共に、アンテナ32、トランシーバシステ
ム34およびMTSOインターフェイス36を含んでいる。
ベースステーショントランシーバシステム34は自動車ス
テーション10および別の自動車ステーション(示されて
いない)から受信された信号を復調してデコードし、M
TSO40への伝送のためにそれらをMTSOインターフ
ェイス36に送る。信号はマイクロ波、光ファイバまたは
配線リンク等の種々の異なる方法によりベースステーシ
ョン30からMTSOに伝送される。
【0018】MTSO40は、特に示されていない他の素
子と共にベースステーションインターフェイス42、複数
のボコーダセレクタカード44A乃至44Nおよび公共交換
電話ネットワーク(PSTN)インターフェイス48を含
む。ベースステーション30からの信号はベースステーシ
ョンインターフェイス42で受信され、ボコーダセレクタ
カード44A乃至44Nの1つ、例えばボコーダセレクタカ
ード44Aに供給される。
【0019】各ボコーダセレクタカード44A乃至44N
は、各ボコーダ45A乃至45Nおよび各ネットワークエコ
ー消去装置46A乃至46Nを備えている。各ボコーダ45A
乃至45N内に含まれたボコーダデコーダ(示されていな
い)は、各自動車ステーション伝送スピーチパラメータ
からデジタルスピーチ信号を合成する。その後、これら
のサンプルは、PSTNインターフェイス48にそれらを
送る各エコー消去装置46A乃至46Nに送られる。この例
において、信号はボコーダ45Aおよびエコー消去装置46
Aを通して供給される。その後、各呼びに対して合成さ
れたスピーチサンプルは、典型的に配線T1 インターフ
ェイス、すなわち24個の音声チャンネルの時間多重群を
介して電話ネットワークへのPSTNインターフェイス
48を通って中央局50に送られる。
【0020】中央局50は、特に示されていない他の素子
と共にMTSOインターフェイス52、コーデック54およ
びハイブリッド56を含んでいる。MTSOインターフェ
イス52を通って中央局50において受信されたデジタル信
号は、それがアナログ形態に変換されてハイブリッド56
に送られるコーデック54に結合される。ハイブリッド56
においてアナログ4線式信号は、地上ベースの加入者電
話機60へのワイヤ対による伝送のために2線式に変換さ
れる。
【0021】コーデック54から出力されたアナログ信号
はまたインピーダンス不整合のためにハイブリッド56か
ら反射される。この信号反射は、自動車ステーション10
に向かって戻るエコー信号の形態を取る。ハイブリッド
56における反射またはエコー通路は破線の矢印58によっ
て示されている。
【0022】別の方向において、電話機60からの2線式
アナログスピーチ信号は中央局50に供給される。中央局
50において、スピーチ信号はハイブリッド56において4
線式に変換され、自動車ステーション10に向かって進む
エコー信号に付加される。結合されたスピーチおよびエ
コー信号はコーデック54においてデジタル化され、MT
SOインターフェイス52によってMTSO40に送られ
る。
【0023】MTSO40において、信号はPSTNイン
ターフェイス48によって受信され、信号がボコーダ45A
によってエンコードされる前にエコーを除去するエコー
消去装置46Aに送られる。ボコードされたスピーチ信号
は、自動車ステーション10への伝送のためにベースステ
ーションインターフェイス42を介してベースステーショ
ン30およびその他の適当な付加的なベースステーション
に転送される。ベースステーション42から伝送された信
号は、MTSOインターフェイス36によってベースステ
ーション30で受信される。信号は送信エンコーディング
および変調のためにトランシーバシステム34に送られ、
アンテナ32で送信される。
【0024】送信された信号は自動車ステーション10に
おいてアンテナ22で受信され、復調およびデコーディン
グのためにトランシーバ20に供給される。その後、信号
は合成されたスピーチサンプルが生成されるボコーダ18
に供給される。これらのサンプルはスピーカ14に供給さ
れたアナログスピーチ信号と共にデジタルアナログ変換
のためにコーデック16に供給される。 本発明のエコー
消去装置を十分に理解するために、デジタルセル環境に
おいて動作する場合の伝統的なエコー消去装置およびそ
の欠点を検討することが有効である。図2には、伝統的
なネットワークエコー消去装置(NEC)100 のブロッ
ク図が示されている。
【0025】図2において、自動車ステーションからの
スピーチ信号は遠端部のスピーチx(n)として記号を
付けられ、一方地上側からのスピーチは近端部のスピー
チv(n)として記号を付けられている。ハイブリッド
からのx(n)の反射は、未知のエコーチャンネル102
を通してx(n)を送りエコー信号y(n)を生成する
場合をモデル化され、エコー信号y(n)は近端部のス
ピーチ信号v(n)と合計器104 において合計される。
合計器104 はエコー消去装置自身に含まれている素子で
はないが、このような装置の物理的な効果はシステムの
寄生的結果である。低い周波数の背景雑音を除去するた
めに、エコー信号y(n)と近端部のスピーチ信号v
(n)の合計は、フィルタ106 を通してハイパスフィル
タ処理され、信号r(n)を生成する。信号r(n)
は、合計器108 および近端部のスピーチ検出回路110 へ
の1つの入力として供給される。
【0026】合計器108 の別の入力(減算入力)は、適
応トランスバーサルフィルタ112 の出力に結合される。
適応フィルタ112 は、遠端部のスピーチ信号x(n)お
よび合計器108 から出力されたエコー残留信号e(n)
のフィードバックを受信する。エコーを消去する時、適
応フィルタ112 はエコー路の衝撃応答を連続的に追跡
し、合計器108 中のフィルタ106 の出力からエコー複製
y(n)を減算する。適応フィルタ112 はまた近端部の
スピーチが検出されたときにフィルタ適応プロセスを凍
結するように回路110 から制御信号を受信する。
【0027】エコー残留信号e(n)はまた回路110 お
よび中央クリップエコー抑制装置114 に出力される。抑
制装置114 の出力は、エコー消去装置が作動していると
きに消去されたエコー信号として供給される。
【0028】エコー路衝撃応答は、図3のグラフに示さ
れているように、フラット遅延領域およびエコー分散の
2つの部分に分解されることができる。応答特性がゼロ
に近いフラット遅延領域は、遠端部のスピーチに対する
往復遅延によって発生させられ、ハイブリッドから反射
してエコー消去装置に戻る。応答が著しいエコー分散領
域は、ハイブリッドからの反射によって発生させられた
エコー応答である。
【0029】適応フィルタによって生成されたエコーチ
ャンネル評価が本当のエコーチャンネルに完全に整合し
た場合、エコーは完全に消去される。しかしながら、フ
ィルタは通常チャンネルを正しく複写することができ
ず、ある残留エコーを生じさせる。エコー抑制装置114
は、しきい値Aより下に落ちる任意の信号部分をゼロに
設定する非直線的な関数により信号を通過させ、またし
きい値Aより上の変化されていない任意の信号セグメン
トを通過させることによって残留エコーを消去する。合
成された雑音は、中央クリップによってゼロに設定され
た信号部分を置換し、チャンネルが“不活性”の音響状
態になることを阻止するために使用されることができ
る。
【0030】上記のように、この方法はアナログ信号に
対して満足できるが、この残留エコー処理はボコーダが
伝送のためにスピーチを圧縮するために使用されるデジ
タル電話機において問題を生じさせる。ボコーダは特に
非直線的な効果に感応するため、中央クリップは音声品
質を劣化させ、一方で雑音置換技術は雑音特性において
知覚的な変化を生じさせる。
【0031】図4は図2の適応フィルタ112 の構造をさ
らに詳細に示す。以下のように図4の表記を定める: N:フィルタ次数; x(n):時間nにおける遠端部スピーチのサンプル; hk (n):時間nにおけるk番目のフィルタタップ; r(n):時間nにおけるエコーサンプル; y(n):時間nにおける評価されたエコー; e(n):時間nにおけるエコー残留。
【0032】適応フィルタ112 は複数のタップを有する
遅延素子 1201 乃至 120N-1 、複数の乗算器 1220 乃至
122N-1 、加算器124 および係数発生器126 を含む。入
力された遠端部スピーチサンプルx(n)は遅延素子 1
201 および乗算器 1220 の両者に入力される。次のサン
プルがフィルタ112 に入来すると、古いサンプルは遅延
素子 1202 乃至 122N-1 を通してシフトされ、それらは
また各乗算器 1221 乃至 122N-1 に出力される。
【0033】係数発生器126 は合計器108 (図2)から
出力されたエコー残留信号e(n)を受信し、1組の係
数h0 (n)乃至hN-1 (n)を発生する。これらのフ
ィルタ係数値h0 (n)乃至hN-1 (n)は、乗算器 1
220 乃至 122N-1 にそれぞれ入力される。各乗算器 122
0 乃至 122N-1 からの結果的な出力は、それらが合計さ
れて評価されたエコー信号y(n)を供給する合計器12
4 に供給される。その後、評価されたエコー信号y
(n)は、それがエコー信号r(n)から減算されてエ
コー残留信号e(n)を形成する合計器108 (図2)に
供給される。図2の伝統的なエコー消去装置において、
制御入力は発生器126 に供給され、近端部のスピーチが
回路110 によって検出されない場合に係数更新を可能に
する。二重トークまたは近端部のスピーチだけが回路11
0 によって検出された場合、制御入力はフィルタ係数の
更新を不能にする。
【0034】エコー路応答を追跡するためにフィルタタ
ップ係数を適合させる係数発生器126 において実施され
るアルゴリズムは、正規化された最小平均二乗(NLM
S)適応アルゴリズムである。このアルゴリズムに対し
てベクトル: x(n) =[ x(n) x(n-1) x(n-2) …x(n-N+1)] (1) h(n) =[ h0 (n) h1 (n) h2 (n) …hN-1 (n)] (2) を導入すると、h(n)とx(n)との間のベクトル内
積は:
【数1】 として定められる。
【0035】適応アルゴリズムは:
【数2】 として定められ、ここにおいて、h(n)はタップ係数
ベクトルであり、x(n)は基準信号入力ベクトルであ
り、e(n)はエコー残留信号であり、μはステップサ
イズであり、Exx(n)はN個の最も新しいサンプルの
二乗の合計として計算されたエネルギ評価であって、こ
こで:
【数3】 このアルゴリズム(4)の主な利点は、それが別の適応
アルゴリズムよりも小さい計算要求を有し、その安定特
性が良く理解されていることである。集束は、μ=1が
最も速い集束を行うステップサイズ(0<μ<2)の適
切な選択によって保証されることができる。より小さい
ステップサイズは、集束速度を犠牲にして定常状態でよ
り大きい程度の消去を提供する。
【0036】近端部の通話者スピーチ信号v(n)は、
近端部の通話者からのスピーチが検出されたとき、適応
フィルタ112 が近端部のスピーチ検出回路110 によって
ディスエーブルされるため、エコー残留信号e(n)に
含まれないことが留意されなければならない。
【0037】フィルタ112 にエネーブル信号を供給する
ことに加えて、回路110 はまたExx(n)の値を生成
し、制御入力においてフィルタ112 に供給する。さら
に、μの値は典型的に発生器126 において固定される
か、或は固定された値が制御入力において回路110 から
供給される。
【0038】エコー消去の最も難しい設計問題は、二重
トークすなわち両方の加入者が同時に話した場合の検出
および処理である。単一の通信だけを可能にする音声活
性化スイッチ(VOX)と対照的に、エコー消去装置は
二重通信を保存し、近端部の通話者が話している間に、
遠端部の通話者エコーを連続的に消去しなければならな
い。フィルタ係数が近端部のスピーチによって劣化され
ることを阻止するために、フィルタタップは実際のエコ
ーチャンネルの伝送特性からの発散を阻止するために凍
結されなければならない。
【0039】図2を参照すると、近端部のスピーチ検出
回路110 はエネルギ測定値x(n)、r(n)およびe
(n)を使用し、近端部のスピーチが発生した時を決定
することができる。従来の二重トーク検出方法は、ハイ
ブリッドを横切るエコー路の損失が約6dBである知識
を使用してx(n)およびr(n)の短期間エネルギ平
均を比較する。ハイブリッド損失が6dBより下降した
場合、近端部のスピーチであると示される。しかしなが
ら、実験結果において、この方法が感度を欠くことが明
らにされている。近端部のスピーチv(n)の大きいダ
イナミック範囲は、この方法に時々誤検出させ、フィル
タ係数を劣化させる。
【0040】別の一般的な二重トーク検出方法は、短期
間エコー復帰損失強化(ERLE)を検査することであ
る:
【数4】 ERLEは、それがエコー消去装置を通された後、エコ
ーから除去されるエネルギ量を表す。この二重トーク検
出方法はr(n)およびe(n)の短期間エネルギ評価
を比較し、短期間ERLEが6dB等のある予め定めら
れたしきい値より下に下降した場合に二重トークである
と宣言する。この方法は大きい感度を提供するが、それ
は近端部のスピーチの開始を検出する前に小さい遅延を
招き、適応が凍結される前にエコーチャンネル評価を少
し劣化させる。この損傷のために、付加的な技術を使用
して残留エコーを除去することが必要とされる。したが
って、本発明が提供するような二重トーク中のエコーチ
ャンネル評価を保存する改良された方法を見出すことが
望ましい。
【0041】二重トークを検出するためにこれらのエコ
ー比較方法のいずれかを使用した時、特にセル呼び環境
における高レベルの背景雑音は、正しい二重トーク検出
において問題を生じる可能性が高い。したがって、本発
明が提供するように、高い雑音背景レベル環境において
二重トークを検出するための改良された方法を使用する
ことが望ましい。
【0042】図5を参照すると、本発明のネットワーク
エコー消去装置(NEC)140 の1実施例のブロック図
が示されている。実施例において、NEC140 はテキサ
ス州ダラスのテキサス・インスツルメンツ社によって製
造されたTMS 320C 3Xシリーズデジタル信号プロセ
ッサのようなデジタル信号プロセッサ形態で構成され
る。別のデジタル信号プロセッサは、この技術にしたが
って機能するようにプログラムされることが理解されな
ければならない。その代りとして、NEC140 の別の構
造がディスクリートなプロセッサから、または適応特定
集積回路(ASIC)形態で構成されてもよい。
【0043】実施例において、NEC140 は本質的に異
なる動作状態のそれぞれに対して限定された機能を有す
る状態マシンであることが理解されるべきである。NE
C140 が動作する状態は、沈黙、遠端部のスピーチ、近
端部のスピーチ、二重トークおよびハングオーバーであ
る。以下、NEC140 の動作をさらに詳細に説明する。
【0044】図5において、図2に対するように自動車
ステーションからのスピーチ信号は遠端部のスピーチx
(n)として記号が付けられ、地上側のスピーチは近端
部のスピーチv(n)として記号が付けられる。ハイブ
リッドからのx(n)の反射は、未知のエコーチャンネ
ル142 を通してx(n)を送り、エコー信号y(n)を
生成する場合をモデル化されており、このエコー信号y
(n)は近端部のスピーチ信号v(n)と合計器144 で
合成される。合計器144 はエコー消去装置自身に含まれ
た素子ではないが、このような装置の物理的な効果はシ
ステムの寄生的な結果である。低い周波数の背景雑音を
除去するために、エコー信号y(n)および近端部スピ
ーチ信号v(n)の合計はフィルタ146 によりハイパス
フィルタ処理され信号r(n)を生成する。信号r
(n)は、合計器148 および150 並びに制御装置152 に
1つの入力として供給される。
【0045】入力された遠端部のスピーチx(n)は、
1組のトランスバーサル適応フィルタ(初期フィルタ15
6 、状態フィルタ158 およびエコー消去装置フィルタ16
0 )および制御装置152 への入力のためにバッファ154
に蓄積される。実施例において、初期フィルタ156 は 4
48個のフィルタ係数またはタップを有し、一方状態フィ
ルタ158 およびエコー消去装置フィルタ160 はそれぞれ
256個のタップを有している。
【0046】NEC140 の初期動作中、スピーチサンプ
ルx(n)は制御装置152 の制御下における初期エコー
消去およびエコー遅延調節のために初期フィルタ156 に
与えられる。初期動作のこの期間中、状態フィルタ158
およびエコー消去装置フィルタ160 は制御装置152 によ
ってディスエーブルされる。初期フィルタ156 からの初
期エコー消去出力信号yi (n)はフィルタスイッチ16
2 を通して合計器148に供給される。信号yi (n)
は、合計器148 において信号r(n)から減算され、エ
コー残留信号e(n)の初期評価を生成する。制御装置
152 の制御下において、フィルタスイッチ162 は、合計
器148 への入力に対して初期フィルタ156およびエコー
消去装置フィルタ160 の出力の間の選択をする。
【0047】上記のように、エコー遅延調節プロセスは
NEC140 の初期動作の期間中に行なわれる。このプロ
セスにおいて、初期フィルタ156 のフィルタタップ係数
またはタップは、最大値のタップの決定のために制御装
置152 に与えられる。このプロセスは、信号のエコー分
散領域とフラット遅延領域を区別するために使用され
る。
【0048】エコー遅延調節プロセスの終了時に、初期
フィルタ156 からの 256個のタップは、以下さらに詳細
に説明されるように状態フィルタ158 およびエコー消去
装置フィルタ160 のタップに複写される。エコー遅延調
節プロセスの結果は、信号r(n)のエコー分散領域と
一致したサンプルx(n)に関して適応フィルタ処理が
行われることを確実にする。この初期動作の後、状態フ
ィルタ158 およびエコー消去装置フィルタ160 はエネー
ブルされ、最初にフィルタ156 によって与えられたタッ
プを使用する。将来的な適応は生成されたタップに基づ
いている。
【0049】NEC140 の常態動作の期間中、信号y1
(n)は状態フィルタ158 から合計器150 の1つの入力
に出力され、それは合計器150 において信号r(n)か
ら減算される。合計器150 からの結果的な出力は、制御
装置152 に入力される第1のエコー残留信号e1 (n)
である。エコー消去装置フィルタ160 の出力であるエコ
ー複写信号y(n)はフィルタスイッチ162 を通して合
計器148 の1つの入力に供給され、それは合計器148 に
おいて信号r(n)から減算される。合計器148 から出
力された結果的なエコー残留信号e(n)は、制御装置
152 への入力としてフィードバックされる。合計器148
からの出力としての第2のエコー残留信号e(n)はN
EC140 の出力として直接的に、或は付加的な処理素子
を通して供給される。以下詳細に説明されるように、制
御装置152 はまた状態フィルタ158 およびエコー消去装
置フィルタ160 の適応に対して制御を行う。
【0050】本発明において、雑音解析/合成特徴はN
EC140 の出力において与えられる。この特徴は、出力
スイッチ164 、雑音解析装置166 および雑音合成装置16
8 によって支持される。出力スイッチ164 および雑音解
析装置166 の両者は合計器148 から出力信号e(n)を
受信する。雑音解析装置166 は制御装置152 の制御下に
おいて信号e(n)を解析し、雑音合成装置168 に解析
出力を供給する。雑音合成装置168 は、信号e(n)の
解析された特性に基づいて合成された雑音信号s(n)
を生成する。その後、雑音合成装置168 の出力が出力ス
イッチ164 に供給される。制御装置152 の制御下にある
出力スイッチ164 を通って、NEC140の出力は合計器1
48 からの直接の信号として供給されるか、或は雑音合
成装置168 から合成された雑音信号s(n)として供給
される。
【0051】大部分の典型的な電話会話は、1人だけが
任意の時に話している場合、単一トークモードで行われ
る。遠端部の通話者だけが話している場合に、NEC14
0 は合成された雑音信号s(n)とエコー残留信号e
(n)を置換することによってエコーを完全に排除する
ために雑音解析/合成特徴を使用する。遠端部の通話者
が信号特性の変化を検出しないようにするために、直線
的な予測コーディング(LPC)技術を使用して沈黙の
最も新しい期間中に実際の背景雑音のパワーおよびスペ
クトル特性と整合するように雑音が合成される。以下に
おいてさらに詳細に説明されるこの雑音合成方法は、二
重トークに対するNEC140 の最適化を可能にするよう
に設計考慮項目として単一トークを効果的に回避する。
以下、雑音解析/合成特徴に関して詳細に説明する。
【0052】本発明の付加的な特徴として、図5の実施
例に示されているように利得段もまた設けられることが
できる。この特徴を構成する時、NEC140 への遠端部
のスピーチ信号x(n)の入力に可変利得素子170 が設
けられている。入力された遠端部のスピーチ信号x
(n)は可変利得段170 を通ってバッファ154 および未
知のエコーチャンネル142 に供給される。制御装置152
は可変利得段170 との組合わせで自動利得制御特徴を提
供し、そうでなければ未知エコーチャンネル142 によっ
て非直線的に影響を与えられる信号を限定する。制御装
置152 および可変利得段170 はまたフィルタ適応プロセ
スに対して集束時間を減少するように機能する。以下、
この特徴をさらに詳細に説明する。
【0053】本発明の実施例に示されているように、2
つの独立的に適応するフィルタであるフィルタ158 およ
び160 は、未知のエコーチャンネルを追跡する。フィル
タ160 は実際のエコー消去を行うが、フィルタ158 はN
EC140 が動作すべき状態を決定するために制御装置15
2 によって使用される。このために、フィルタ158 およ
び160 はそれぞれ状態フィルタおよびエコー消去装置フ
ィルタと呼ばれる。この2フィルタ方法の利点は、未知
のエコーチャンネル140 をモデル化するエコー消去装置
フィルタ160 のフィルタ係数が近端部のスピーチからの
劣化の危険性なしにより効果的に保存されることが可能
なことである。エコーチャンネル特性を密に保存するこ
とによって、本発明の設計は中央クリッピングを不要に
する。
【0054】フィルタ158 および160 の特性を監視する
制御装置152 内で実行される制御アルゴリズムは、二重
トークにおける評価されたエコーチャンネル特性を保存
するために最適化される。制御装置152 は適切な時間に
おいてフィルタ158 および160 の適用をオンおよびオフ
に切替え、両フィルタのステップサイズを調節して、速
い初期適応を可能にするようにx(n)に関して利得装
置170 を調節する。
【0055】図6は、図5の制御装置152 を(機能的な
ブロック図の形態で)さらに詳細に示す。図6におい
て、制御装置152 は状態マシンおよびプロセス制御装置
180 、エネルギ計算装置182 、差動エネルギマグニチュ
ード装置184 、可変適応しきい値装置186 、自動利得制
御装置188 およびフラット遅延計算装置190 から構成さ
れている。
【0056】状態マシン180 は、図14に関して示され
ているように全体的な状態マシン機能および図7に関し
て示されているような種々の全体プロセス制御を実行す
る。状態マシン180 は、NEC140 の初期動作中に初期
フィルタ156 およびフラット遅延計算装置190 に対する
制御を行う。状態マシン180 は、初期設定に関して状態
フィルタ158 およびエコー消去装置フィルタ160 を制御
し、適応制御およびステップサイズ制御を行う。状態マ
シン180 はまた雑音解析装置166 およびスイッチ162 ,
164 に対して制御を行う。状態マシン180 はまたエコー
消去装置フィルタ160 の状態マシンの適応制御に対して
可変適応しきい値装置186 をエネーブルする。状態マシ
ン180 はまたエコー消去装置フィルタ160 および状態フ
ィルタ158 にそれぞれ供給するために合計器148 から信
号e(n)を、および合計器150 から信号e1(n)受
信する。別の形態では、信号e1(n)およびe(n)
は状態フィルタ158およびエコー消去装置フィルタ160
に直接供給されてもよい。 エネルギ計算装置182 は円
形バッファ154 からのx(n)、HPF146 からのr
(n)、合計器148 からのe(n)、および合計器150
からのe1(n)に対するサンプル値を受信し、差動エ
ネルギマグニチュード装置184 および状態マシン180 に
供給するために以下説明されるように種々の値を計算す
る。差動エネルギマグニチュード装置184 は、近端部の
スピーチおよび、または遠端部のスピーチが存在してい
るか否かを決定するように、しきい値レベルとの比較の
ためにエネルギ計算装置182 において計算されたエネル
ギ値を使用する。この決定の結果は状態マシン180に提
供される。
【0057】エネルギ計算装置182 は、フィルタ158 お
よび160 に対して各段階でエネルギ評価を計算する。こ
れらのエネルギ評価は最も新しいサンプルの二乗の合計
として計算される。時間nにおける信号x(n)につい
ての2つのエネルギ測定値Ex (n)およびExx(n)
はそれぞれ128 および256 個のサンプルに対して計算さ
れ、以下の式にしたがって表されることができる:
【数5】 同様に、エネルギ計算装置182 は、以下の式にしたがっ
て各信号r(n)、e(n)およびe1(n)に対する
時間nでのエネルギ評価Er (n)、Ee (n)および
e1(n)を計算する:
【数6】 エネルギ計算装置182 はまた以下の式にしたがって時間
nのハイブリッド損失Hloss(n)を計算する:
【数7】 エコー消去装置フィルタ160 のエコー復帰損失強化(E
RLE)は、以下の式にしたがってエネルギ計算装置18
2 により計算される:
【数8】 状態フィルタ158 のエコー復帰損失強化(ERLE1 )
はまた以下の式にしたがってエネルギ計算装置182 によ
り計算される:
【数9】 エコーチャンネルによって発生させられたエコー信号中
の非直線性を回避するために、最大値の近くに予め設定
されたしきい値より低い値にサンプルx(n)の受信さ
れた値を制限することが望ましい。可変利得段170 と組
合わせられた自動利得制御装置188 がこの結果を達成す
る。円形バッファからサンプルx(n)を受信する自動
利得制御装置188 は、サンプル値が過度に大きい場合に
それらを制限するように可変利得素子170 に利得制御信
号を供給する。
【0058】NEC140 の初期動作時の状態マシン180
の制御下におけるフラット遅延計算装置190 は、初期フ
ィルタからフラット遅延を計算する。その後、フラット
遅延計算装置190 は状態フィルタ158 およびエコー消去
装置フィルタ160 に円形バッファオフセット情報を提供
し、呼びに対するフラット遅延期間を考慮する。
【0059】本発明のネットワークエコー消去装置の実
施例において、3分枝方法は二重トーク検出/処理問題
を解決するために使用される。したがって、本発明は
(1)異なるステップサイズを持つ2つの独立的に適用
するフィルタと;(2)フィルタ適用をオンおよびオフ
に切替えるための可変しきい値と;および(3)スピー
チ検出用の差動エネルギアルゴリズムとを使用する。
【0060】NEC140 は、2つの独立的に適応する適
応フィルタを使用する。別の2フィルタ方法とは異なっ
て、NEC140 はエコー消去のために使用するフィルタ
158と160 間で前後に切替えず、また定常状態で2つの
フィルタ間でタップ情報も交換しない。これらの以前か
ら知られている両技術はエコー消去装置の出力において
不所望の“ポップ”を生じさせる転移を発生させる。本
発明において、エコー消去装置フィルタ160 は常に実際
のエコー消去を行い、一方状態フィルタ158 は異なる消
去装置状態を区別するために状態マシン180 内で行われ
た制御アルゴリズムによって使用される。この新しい二
重フィルタ方法は、エコー消去装置フィルタ160 に対す
る伝統的な適用方法の使用を可能にする。制御アルゴリ
ズムが消去装置が動作する状態を“確証しない”場合、
それはエコー消去装置フィルタ160 の適用をオフに切替
え、一方状態フィルタ158 は連続的に適用する。状態マ
シン180 は、状態決定の助けとなるように状態フィルタ
158 から収集された統計を使用する。適応フィルタのス
テップサイズは、エコー消去装置フィルタ160 が定常状
態で高いERLEを獲得し、一方状態フィルタ158 はエ
コーチャンネル応答の任意の変化に迅速に応答するよう
に調節される。2つのフィルタ158 および160 が前述さ
れた方法で同時に適用することを可能にすることによっ
て、エコー消去装置の全体的な特性が強化される。 状
態フィルタ158 およびエコー消去装置フィルタ160 は、
初期フィルタ156 と共に図4を参照して記載された方法
でそれぞれ構成される。状態フィルタ158 およびエコー
消去装置フィルタ160 は、8kHzのサンプリング速度
で32msのエコー分散期間を計算するためにそれぞれ25
6 個のタップを含む。状態フィルタ158 およびエコー消
去装置フィルタ160 に対して、エコー分散期間およびサ
ンプリング速度に応じて、多いまたは少ない数のタップ
が使用されてもよいことが理解されるべきである。サン
プルバッファ154 は、アメリカ大陸を横断して行われた
呼びに対するフラット遅延およびエコー分散の64msの
時間期間を計算するために512 個の遠端部のスピーチサ
ンプルを含んでいる。個々の電話機の呼びにおいて直面
するフラット遅延の異なる値を処理するために、本発明
のネットワークエコー消去装置はフラット遅延を自動的
に決定し、エコー分散領域で動作するタップ数を最大に
するようにフィルタタップをシフトする。したがって、
本発明のエコー消去装置はシフトを伴わなずに 0乃至32
msの範囲のエコー応答を処理し、最大遅延シフトによ
り32乃至64msまでのエコー応答を処理する。デジタル
信号プロセッサおよびそれに関連した処理技術に関して
技術的に良く知られているように、初期フィルタ156 は
フィルタ158 および160 を形成するために使用されても
よいことが理解されなければならない。初期処理の終了
時、初期フィルタ156 は“破壊”されて、独立した係数
発生器を備えた2つのフィルタ158 および160 にされ
る。以下、初期特徴をさらに詳細に説明する。
【0061】二重トークの開始時にエコー消去装置フィ
ルタ160 のフィルタ係数を保存するために、NEC140
はエコー消去装置フィルタ160 の適応をオンおよびオフ
に切替えるために可変適応しきい値(VTで示された)
を使用する。可変適応しきい値(VT)は可変適応しき
い値装置186 によって計算され、状態マシン180 に供給
される。制御アルゴリズムは、状態フィルタ158 または
エコー消去装置フィルタ160 のいずれがVTより大きい
ERLEを有している場合に、エコー消去装置フィルタ
160 を適応させることを可能にする。再び図4を参照す
ると、発生器126 に供給された制御入力は、係数ベクト
ル発生器126 がフィルタ適応のためにフィルタ係数を更
新することを可能にする制御装置152 からのエネーブル
信号を含んでいる。両フィルタのERLEがVTより小
さい場合、状態マシン180 は係数ベクトル発生器126 が
更新された係数を供給できないようにする。この場合、
係数ベクトル発生器126 は、適応が再度エネーブルされ
るまで既存の係数を出力する。制御入力はまた式(4)
のμ、Exx(n)およびe(n)の値のような別のパラ
メータを係数ベクトル発生器126 に提供する。
【0062】図6において、状態フィルタ158 に対する
ERLEはr(n)およびe1(n)の値を使用して式
(6)にしたがってエネルギ計算装置182 において計算
される。同様に、値r(n)およびe(n)の値に関し
てエコー消去装置160 に対してエネルギ計算装置182 で
計算が行なわれる。可変適応しきい値装置186 におい
て、この例では6dBの初期最小しきい値に状態マシン
180 によってVTが初期化される。可変適応しきい値装
置186 におけるしきい値処理は以下のCコードによって
説明されることができる:もしも(ERLE>VT+6
dB)であるならば、 {VT=MAX[VT(ERLE−6dB)]} また、もしも(ERLE<MT−3dB)であるなら
ば、{VT=MT}である。
【0063】ERLEが(VT+6dB)を通って上昇
すると、適応しきい値も上昇し、ピークERLEの後方
に6dBを残す。この6dBの余裕はERLEの可変度
を示す。状態マシン180 は、フィルタ158 および160 の
いずれのERLEが最後のERLEピークの6dB内に
ある場合、エコー消去装置フィルタ160 が連続的に適応
することを可能にする。ERLEが最小しきい値より下
の3dBに下降した場合、適応しきい値は最小しきい値
にリセットされる。この方法の利点は、エコー消去装置
フィルタ160 の適応が二重トークの開始時に直ぐに停止
させられることである。例えば、遠端部の通話者が話し
ている唯一の1人であると仮定する、最後のERLEピ
ークは34dBである。近端部の通話者が話し始めると、
ERLEは下降して、ERLEが28dBになったときに
フィルタ適応は停止される。慣例的な近端部のスピーチ
検出器は、ERLEが約6dBより下に下降するまで適
応を中止せず、これはエコーチャンネル評価が少し劣化
されることを許す。したがって、エコーチャンネル特性
をさらに密に保存することによって、本発明は二重トー
クにおけるさらに大きいエコー排除を達成し、一方で伝
統的なエコー消去装置において使用される中央クリッパ
と関連した音声品質劣化を回避する。
【0064】本発明の実施例において、フィルタ160 の
適応が停止させられる前に両フィルタ158 および160 の
ERLEがVTより下に下降することが好ましい。この
制御アルゴリズムの特性は、両フィルタのERLEが二
重トークの開始時に直ぐ下降するため、いずれのERL
E測定値の正常な可変度と二重トークの開始を区別する
ことを助ける。
【0065】本発明の別の観点は、フィルタ158 および
160 が集束を達成するとき、VTに対する最小しきい値
の値は初期設定から増加されることである。VTに対す
る最小しきい値が増加すると、エコー消去装置フィルタ
160 が適応される前に、さらに高いERLEが必要であ
る。
【0066】大きい背景雑音レベルが状態決定を妨害し
ないようにするために、本発明のエコー消去装置は信号
x(n)およびe(n)に関して差動エネルギアルゴリ
ズムを使用する。差動エネルギマグニチュード装置184
および状態マシン180 内で行われ、以下さらに詳細に説
明されるこのアルゴリズムは、背景雑音レベルを連続的
に監視し、通話者が話しているか否かを決定するために
信号エネルギとそれを比較する。実施例における差動エ
ネルギマグニチュード装置184 は、背景雑音レベルBi
の関数である3つのしきい値T1 (Bi )、T
2 (Bi )およびT3 (Bi )を計算する。信号x
(n)の信号エネルギが3つの全しきい値を越えた場
合、通話者が話していると決定される。信号エネルギが
T1 およびT2 を越えるがT3 を越えない場合、通話者
は“スピード”という単語中の“sp”音のような無声
音を発していると決定される。信号エネルギが3つの全
しきい値より小さい場合、通話者は話していないと決定
される。
【0067】本発明のエコー消去装置におけるサンプル
データ処理の例示的な全体フロー図は図7および以下に
示されている。状態マシン180 の制御下のアルゴリズム
がブロック200 で最初にスタートし、次にブロック202
においてx(n)およびv(n)のμ法則のサンプルを
初めに獲得し、その後それらはブロック204 でそれらの
直線的な値に変換される。v(n)サンプルはブロック
206 においてサンプルr(n)を得るためにハイパスフ
ィルタ(HPF)を通過させられる。HPFであり、残
留DCおよび低周波数雑音を除去する図5のフィルタ14
6 は、良く知られたデジタルフィルタ技術を使用して構
成されたデジタルフィルタである。HPFは典型的に37
dB排除によりカットオフされた 120Hzの停止帯域お
よび0.7dBリップルによりカットオフされた 250Hz
のパスバンドの特性を持つ第3のオーダーの楕円型フィ
ルタとして構成される。HPFは典型的に以下のように
表Iに示された係数を持つ第1のオーダーおよび第2の
オーダーの直接形態構造の縦続接続として構成される。
【0068】 表I A(1) A(1) A(1) A(1) A(1) -.645941 0 .822970 -.822970 0 -1.885649 .924631 1.034521 -2.061873 1.034461 次にエネルギ平均Ex およびExxはブロック208 におい
て信号サンプルx(n)に対して更新される。次にブロ
ック210 においてエネルギ平均Er (n)がハイブリッ
ド上でのエネルギ損失Hloss(n)の計算と共に信号サ
ンプルr(n)に対して更新される。
【0069】ブロック212 において、適応フィルタ158
(図5)の出力である値y1 (n)が計算され、ブロッ
ク214 でエコー残留e1(n)が決定される。ブロック
216においてERLE1 およびフィルタ158 に対するエ
ネルギ平均Ee1が更新される。同様に、ブロック218 で
適応フィルタ160 (図5)の出力である値y(n)が計
算され、その後ブロック220 において残留エコーe
(n)が決定される。それからブロック222 においてフ
ィルタ160 に対するERLEおよびエネルギ平均E e
更新される。ブロック208 乃至222 に示されたあるステ
ップは、別のステップに要求される値によって決定され
るようにその他の種々の順番で行われてもよいことが理
解されるべきである。さらに、あるステップはステップ
212 乃至216および218 乃至222 のように並列に行われ
てもよい。したがって、図7を参照してここに説明され
た順序は処理ステップの順序の一例に過ぎない。
【0070】前のステップの終了時、パラメータ調節ス
テップはブロック224 で行われ、このステップは図8を
参照してさらに詳細に説明される。パラメータ調節ステ
ップの終了すると、周期関数ステップがブロック226 で
行われ、このステップは図9を参照してさらに詳細に説
明される。周期関数ステップの終了すると、状態マシン
動作ステップがブロック228 で行われ、このステップは
図14を参照してさらに詳細に説明される。状態マシン
動作ステップの終了時、プロセスはフロー図の点Aに戻
って反復する。
【0071】図8のフロー図は、図7のブロック224 の
パラメータ調節ステップを詳細に示す。パラメータ調節
ステップにおいて、フィルタステップサイズおよび可変
しきい値パラメータがエコー消去装置動作中に更新され
る。
【0072】状態フィルタ158 およびエコー消去装置フ
ィルタ160 (図5)の両者は、フィルタ係数発生器への
制御入力において1のステップサイズ(μ1 =μ2 =
1)を提供することによって動作の開始時に状態マシン
180 によって初期化される。このレベルにおけるこのフ
ィルタの初期化は、速い初期集束を可能にする。パラメ
ータ調節ステップに達した時、初期パラメータ調節アル
ゴリズムが使用される。この初期アルゴリズムにおい
て、エコー消去装置フィルタに対してμ2 の値に設定さ
れた制御素子が0.5 の固定値より大きいか否かに関する
決定がブロック250で行われる。そうならば、ERLE
が14dBより大きいか否かに関する決定がブロック252
で行われる。チャンネルの集束を獲得し始めた時のよう
に、ERLEが14dBより大きくない場合、カウンタ
(Scountカウンタ)の値はブロック254でゼロ(Scount
=0)に等しく設定され、パラメータ調節ステップはこ
のサンプルに対して終了され、サブルーティンは点Cで
出される。
【0073】ERLEが14dBより大きいと決定された
場合、ブロック256 においてカウンタがインクレメント
される。その後、ブロック258 において、Scount値が 4
00のカウント値にインクレメントされたか否かに関する
決定が行われる。Scount値が400のカウント値より小さ
い場合、パラメータ調節ステップはこのサンプルに対し
て終了され、サブルーティンは点Cで出される。
【0074】しかしながら、ブロック258 の決定により
結果的にScount値が 400のカウント値に等しいことが判
明し、それが50msに対して14dBより大きいERLE
に対応する(連続的に)場合、ブロック260 において状
態フィルタのステップサイズ(μ1 )は 0.7にシフトさ
れ、エコー消去装置フィルタのステップサイス(μ2)
は 0.4にシフトされる。またブロック260 において、Sc
ountカウンタはゼロにリセットされる。その後、パラメ
ータ調節ステップはサンプルに対して終了され、サブル
ーティンは点Cで出される。
【0075】ブロック250 でエコー消去装置フィルタに
対してμ2 の値を設定された制御素子が0.5 の固定値よ
り大きくないことが決定された場合、中間アルゴリズム
が実施される。この中間アルゴリズムにおいて、μ2 に
対する値が0.2 より大きいか否かに関する決定がブロッ
ク262 において行われる。そうであるならば、ERLE
が20dBより大きいか否かに関する決定がブロック264
で行われる。ERLEが20dBより大きくない場合、ブ
ロック266 においてScount値はゼロに等しく設定され
(Scount=0)、このサンプルに対するパラメータ調節
ステップが終了され、サブルーティンは点Cで出され
る。
【0076】ERLEが20dBより大きいと決定された
場合、ブロック268 においてカウンタはインクレメント
される。その後、ブロック270 においてカウンタ値が 4
00のカウント値にインクレメントされるか否かの決定が
行われる。カウンタ値が 400のカウント値より小さい場
合、パラメータ調節ステップはこのサンプルに対して終
了され、サブルーティンは点Cで出される。
【0077】しかしながら、ブロック270 の決定により
結果的にScount値が 400のカウント値に等しいことが判
明し、それが50msに対して20dBより大きいERLE
に対応する場合、ブロック272 において値μ1 は 0.4に
シフトされ、値μ2 は 0.1にシフトされる。さらにブロ
ック272 において、最小しきい値は6dBの初期最小し
きい値から12dBに増加される。その後、パラメータ調
節ステップはこのサンプルに対して終了され、サブルー
ティンは点Cで出される。
【0078】さらに小さいステップサイズへのフィルタ
の“ギアシフト”は、さらに高いERLEレベルが使用
されることを可能にすることに留意されるべきである。
しかしながら、好ましい実施例においてμ2 <μ1 の関
係は維持され、それによってエコー消去装置フィルタが
高い定常状態のERLEを獲得し、状態フィルタがエコ
ーチャンネル応答の変化に迅速に応答する。
【0079】μ2 のエコー消去装置フィルタの値が0.1
に設定された後、可変適応しきい値アルゴリズムはエコ
ーチャンネル応答をさらに密に保存するように作用す
る。可変適応しきい値装置186 内で行われた可変しきい
値アルゴリズムは、ブロック262 においてμ2 の値が0.
2 より小さく定められたときに実施される。ERLEが
ブロック274 において6dBの初期最小しきい値に最初
に設定された可変しきい値(VT)より6dB大きいよ
うに定められた場合、VTの値はブロック276で修正さ
れる。ブロック276 において、VTはVTの前の値の大
きい方またはERLEマイナス6dBの値に設定され
る。VTが設定されると、パラメータ調節ステップはこ
のサンプルに対して終了され、サブルーティンは点Cで
出される。
【0080】しかしながら、ブロック274 においてER
LEがVTプラス6dBの値より大きくないことが決定
された場合、ブロック278 でERLEが最小しきい値マ
イナス3dBより小さいか否かの決定が成される。ブロ
ック278 において、最小しきい値MTの値は中間アルゴ
リズムで設定されたように12dBである。ERLEが最
小しきい値マイナス3dBより大きい場合、パラメータ
調節ステップはこのサンプルに対して終了され、サブル
ーティンは点Cで出される。しかしながら、ブロック27
8 においてERLEが最小しきい値マイナス3dBより
大きくないと決定された場合、ブロック280 においてV
Tは12dBであるMTの値に設定される。パラメータ調
節ステップはこのサンプルに対して終了され、サブルー
ティンは点Cで出される。
【0081】最小しきい値を増加することによって、プ
ロセスはエコー消去装置フィルタが適応される時に関し
てさらに選択的になり、いずれのフィルタからの高いE
RLEが必要とされることに留意すべきである。高い最
小しきい値の使用は、以下図14中の状態マシン処理に
関して説明されるように、二重トーク状態からハングオ
ーバー状態にエンターするために要求される高いERL
Eを結果的に生じさせる。
【0082】大きい近端部の背景雑音の存在時において
さえ、定常状態への速い転移を促進するために、本発明
のエコー消去装置は最初に遠端部のスピーチ中にx
(n)の入力利得を+3dBに調節する(IGain =3
dB)。図5に示されているように、状態マシン180 は
可変利得段170 に対する制御を行う。この初期の3dB
利得は、さらに速い初期集束を可能にする近端部の雑音
に関してr(n)で受信されたエコーのサイズを増大す
る(S/N比が3dBだけ増加する)。図7のブロック
272 において最小しきい値が12dBに達すると、状態マ
シン180 は 100msごとに1.5 dBのステップで0dB
の公称値にIGain を回復する。実験的研究において、
1.5 dBの利得変化はリスナーに対して知覚不可能であ
ることが明らにされている。この利得調節は通常遠端部
のスピーチの最初の 500ms内で段階的に除去される。
【0083】自動利得制御装置188 の制御下における可
変利得段170 に関する第2の利得調節は、クリッピング
を自動的に回避するように行われる。エコー消去装置が
ボコーダから受信するx(n)のμ法則のサンプルは、
典型的に−8031乃至+8031の範囲である。ハイブリッド
に向かって送られるサンプルx(n)が+8031または−
8031の最大値に近い場合、ハイブリッドから戻ったサン
プルは基準信号x(n)に非直線的に関連している。こ
の問題を解決するために、本発明のエコー消去装置は、
サンプルx(n)の絶対値が最大値の近くの予め設定さ
れた値、例えば7900の値より大きい時は常に入力サンプ
ルを1.5 dBだけ減衰する(IGain =−1.5 dB)よ
うに可変利得素子170 を自動的に制御するために自動利
得制御装置188 を使用する。IGain は、消去装置が沈
黙状態に入ると直ぐに0dBに回復される。近端部のリ
スナーに知覚不可能であるこの利得変化は通常典型的な
会話において作用するが、遠端部の通話者が大声で話し
ている場合はエコー消去装置の動作を大幅に改良する。
【0084】再び図7を参照すると、パラメータ調節ス
テップが終了した後、周期関数計算ステップが実行され
る。図9は、周期関数計算ステップ:(1)信号x
(n)およびe(n)の差動エネルギマグニチュード、
(2)雑音解析の自己相関およびダービン帰納、および
(3)エコー遅延を変化させることを考慮するためのタ
ップシフトアルゴリズムで周期的に行われる3つの計算
を示す。
【0085】図9において、周期関数計算ステップはブ
ロック 300でどの計算が実行される必要があるかに関し
て状態マシンの状態およびカウンタ(Fcount )から決
定する関数選択ステップでスタートする。状態にかかわ
らず、 128個のサンプルごとにx(n)およびe(n)
の差動エネルギマグニチュードが差動エネルギマグニチ
ュード装置184 において計算される(図6)。
【0086】DEM(x)で示された信号xの差動エネ
ルギマグニチュードは、遠端部の通話者が話しているか
否かを決定するために使用される。好ましい実施例にお
いて、DEM(x)は範囲[0,3]中の整数として与
えられる。DEM(x)の値は、ブロック302 において
背景雑音レベルXBi のエネルギの評価の関数である3
つの計算されたしきい値と、図6のエネルギ計算装置18
2 から供給された信号x(n)のエネルギEx を比較す
ることによって決定される。
【0087】このステップにおいて、背景雑音評価は 1
28個のサンプルごとに計算され、制御において次の新し
いXBi+1 が計算される:
【数10】 遠端部の信号のエネルギEx は、再度これら3つのしき
い値と比較される。E x が3つのしきい値の全てより大
きい場合、DEM(x)=3であり、スピーチが存在し
ていることを示す。Ex がT1 およびT2 より大きいが
3 よりは大きくない場合、DEM(x)=2であり、
発声されていないスピーチが存在している可能性がある
ことを示す。Ex がT2 およびT3 より大きくないがT
1 より大きい場合、DEM(x)=1である。最後に、
x が3つのしきい値の全てより小さい場合、DEM
(x)=0であり、スピーチが存在しないことを示す。
DEM(x)の値は、差動エネルギマグニチュード装置
184 から状態マシン180 に供給される。
【0088】同様に、信号eの差動エネルギマグニチュ
ードDEM(e)が計算され、近端部の通話者が話して
いるか否かを決定するために使用されている。DEM
(e)はまた好ましい実施例において[0,3]の範囲
の整数値として与えられる。DEM(e)は、ブロック
304 において以下の3つの計算されたしきい値と図6の
エネルギ計算装置182 から供給された信号e(n)のエ
ネルギEe を比較するによって決定される:
【数11】 e が3つのしきい値の全てより大きい場合、DEM
(e)=3であり、近端部のスピーチが存在しているこ
とを示す。Ee がT3 より大きくないがT1 およびT2
より大きい場合、DEM(e)=2であり、発声されて
いない近端部のスピーチが存在している可能性があるこ
とを示す。Ee がT2 およびT3 より大きくなくT1
り大きい場合、DEM(e)=1である。最後に、Ee
が3つのしきい値の全てより小さい場合、DEM(e)
=0であり、スピーチが存在しないことを示す。DEM
(e)の値は、差動エネルギマグニチュード装置184 か
ら状態マシン180 に供給される。
【0089】DEM(x)およびDEM(e)の値が計
算されると、XBi およびEBi の値はブロック306 に
おいて式(17)および(24)に対して更新される。
XB i およびEBi の両者は160000の値に初期化される
ことに留意すべきである。
【0090】背景雑音レベルを追跡する差動エネルギ測
定値を使用することによって、背景雑音の高いレベルで
も誰かが話しているか否かの正しい決定が行われること
ができる。これは、正しい状態決定を行う時に図6の状
態マシン180 を助ける。
【0091】上記のように、雑音解析計算は周期関数計
算ステップで行われる。関数がブロック300 で選択し、
状態マシンが現在のサンプルに対して“0”の状態であ
ることを検出したとき、現在のサンプルを含む最後の25
6 個のサンプルが全て状態マシンの状態“0”であるか
否かに関する決定がブロック308 において行われる。そ
うであるならば、スピーチをボコード化するために伝統
的に使用される線形予測コーディング(LPC)方法が
雑音のスペクトル特性を計算するために使用される。し
かしながら、これらの全てのサンプルが状態“0”でな
い場合、LPC方法はスキップされる。
【0092】LPC方法は、過去のサンプルプラス励起
の線形組合せによって生成されるものとして各サンプル
をモデル化する。どの通話者も話していない場合、エラ
ー信号e(n)が予測エラーフィルタ(図5の雑音解析
素子166 )を通して送られ、全ての短期間冗長を除去す
る。このフィルタの伝達関数は以下の式によって与えら
れる:
【数12】 ここで、実施例の中の予測装置の次数は5である(P=
5)。
【0093】LPC係数ai は、良く知られた効果的な
計算方法であるRabiner およびSchafer 氏による文献
(Digital Processing of Speech Signals)に記載され
ているようにブロック312 のダービンの帰納によりブロ
ック310 の自己相関方法を使用して128 個のサンプルの
ブロックから計算される。最初の6つの自己相関係数R
(0)乃至R(5)は次のように計算される:
【数13】 その後、LPC係数がダービンの帰納アルゴリズムを使
用して自己相関値から直接計算される。アルゴリズムは
以下のように表されることができる:
【数14】 によって与えられ、雑音解析のために使用されたフィル
タの逆数である、雑音合成フィルタ(図5の雑音合成素
子168 )に白色雑音を通すことによって同じスペクトル
特性により生成されることができる。
【0094】LPCコーディング技術は、実施例におい
て雑音をモデル化する優れた方法を提供することが理解
されるべきである。しかしながら、雑音をモデル化する
ためにその他の技術が使用されることが可能であり、或
は雑音モデル化が全く使用されなくてもよい。
【0095】周期関数計算ステップの別の関数として、
タップシフトアルゴリズムがエコー遅延を変化すること
を示すために使用される。この計算は、ブロック314 に
おいてERLEが10dBより大きい場合に、呼びに対す
る初期サンプル処理時に、およびオプション的に 256個
のサンプルごとに実行される。ERLEが10dBより大
きい場合、ある消去が存在しているという指示である最
大タップ、すなわち初期フィルタ(図5のフィルタ156
)中の最大値のフィルタ係数がブロック316 で図6の
フラット遅延計算装置190 において決定される。その
後、エコー分散領域からの非常に多数の、またフラット
遅延領域からの少数のサンプルを処理するためにタップ
のシフトがブロック318 において行われる。タップのシ
フトはバッファから状態フィルタおよびエコー消去装置
フィルタへの、通常発生するよりもかなり多数のエコー
分散領域サンプルの定められた配置である。ブロック32
0 において、これらのサンプルに関するエネルギ平均の
再計算が実行される。タップシフトアルゴリズムが終了
されるか、或は周期関数計算ステップの他の2つの計算
が終了されると、ブロック322 においてFカウントがイ
ンクレメントされ、サブルーティンが出される。
【0096】エコー遅延調節に関して、ベースステーシ
ョンと電話ネットワーク中のハイブリッドにおけるエコ
ー消去装置間の距離は、呼びによって広範囲に変化する
ことができるため、エコー信号のフラット遅延もまた広
い範囲を有する。この遅延の範囲は、米国が横断方向に
3000マイルであり、電気信号が光の2/3の速度で伝播
すると考えることによって迅速に評価されることができ
る。往復距離は6000マイルなので、最大フラット遅延は
ほぼ:
【数15】 本発明のネットワークエコー消去装置は、さらに多いタ
ップがフラット遅延領域で“消費”される代わりに、エ
コー分散領域で動作するように異なる呼びに認められる
フラット遅延の異なる値を示す。例えば、タップシフト
機構を持たない伝統的なエコー消去装置において、16m
sのフラット遅延は、フィルタ遅延ライン中の128 個の
最も新しいサンプルが消去装置に入ったエコーサンプル
と相関しないため、エコー消去装置の最初の128 個のタ
ップをゼロに近付ける。したがって、実際のエコー信号
は残っている128 個のタップによってのみ消去される。
これと反対に、本発明のNECはフラット遅延が16ms
であることを自動的に決定し、古いサンプルについて動
作するようにタップをシフトする。この方法はエコー分
散領域上でさらに多数のタップを使用し、良好な消去を
実現させる。
【0097】本発明のNECは、円形バッファ(図5の
バッファ154 )に遠端部のスピーチx(n)の512 個の
サンプルを蓄積し、これは64msの遅延に対応する。消
去装置が始動したとき、それは最初に図10に示された
ように図5の初期フィルタ156 において448 個の最も新
しいサンプル上の448 個のタップを適応させる。
【0098】この位置のタップによる初期集束を得た
後、アルゴリズムは最大タップ値および初期フィルタ15
6 のタップバッファにおけるその各位置を見出すことに
よってフラット遅延計算装置190 内のフラット遅延を決
定する。最大タップのタップ番号(Tmax で示された)
は、それが遠端部のスピーチサンプルがエコー消去装置
から出力され、ハイブリッドから反射し、エコー消去装
置に戻る時間なのでフラット遅延に対応する。Tmax
けタップをシフトする代わりに、アルゴリズムはエコー
チャンネル応答が少し変化した場合に備えて32個のサン
プルの安全な間隔を残す。実際のタップシフト値は以下
のように与えられる: Tshift = MAX[0,MIN(Tmax −32,256)] (36) Tshift が決定されると、Tshift から始まる初期フィ
ルタのタップは図11に示されたようなフラット遅延計
算装置190 によって状態フィルタおよびエコー消去装置
フィルタの両者に複写される。Tshift による円形バッ
ファへのオフセットは、制御フィルタおよびエコー消去
装置フィルタの両者のゼロ番目のフィルタタップが到達
されたTshift が最も新しいサンプルの前に位置するよ
うにサンプルと整列するために使用される。図12は、
64msのエコー集束を可能にするような最大シフトを示
す。タップが古いサンプルについて動作するようにシフ
トされた後、エネルギ測定値Ex (n)およびE
xx(n)は、これらの古いサンプルの二乗の合計を測定
するように対応的に修正される。
【0099】ここにおいて説明のために、3つの適応フ
ィルタが記載されている。しかしながら、種々の構造、
特にデジタル信号プロセッサにおいて、初期フィルタは
また同じ物理的メモリを使用する状態フィルタおよびエ
コー消去装置フィルタとして機能することが理解される
べきである。
【0100】図7および図9の点Dで周期関数計算ステ
ップを出た時、状態マシン制御アルゴリズムは状態マシ
ン180 (図6)によって実行される。状態マシン制御ア
ルゴリズムは、図13に示されたように5つの状態を有
する状態マシンとしてモデル化されることができる。状
態マシン180 中で行われているような状態マシン制御ア
ルゴリズムは、結果的に新しい各サンプルにより状態の
変化を生じさせることができる。
【0101】ブロック330 における状態0は、通話者が
話していない沈黙状態である。状態フィルタまたはエコ
ー消去装置フィルタはこの状態で適応せず、エコーチャ
ンネルからの発散を阻止する。NECが256 個の連続し
たサンプル時間に対して状態0のままである場合、制御
フルゴリズムは図9の雑音解析ルーティンを開始し、L
PC解析を使用して背景雑音の周波数特性をコード化す
る。
【0102】遠端部の通話者だけが話している場合、N
ECはブロック332 で状態1に入力し、この状態におい
てフィルタは常に適応する。エコー消去装置フィルタ
は、いずれかのフィルタのERLEが適応しきい値VT
より上である場合に適応する。雑音合成ルーティンは雑
音を生成し(最後の沈黙の期間中に得られたLPC係数
を使用して)、残留エコーを置換する。事実、遠端部の
スピーチx(n)がどれ程大きくても、エコー残留は自
動車に戻らないため、NECは状態1において無限大の
ERLEを有する。
【0103】近端部の通話者だけが話している場合、N
ECはブロック334 の状態2に入る。ここにおいて、状
態マシンは両フィルタの適応を凍結し、信号e(n)を
出力する。近端部の通話者が話しを止めた場合、NEC
は状態0(沈黙)に転移する前に、状態4(ハングオー
バー)に転移し、実施例では50msのハングオーバーで
ある。このハングオーバーは、近端部のスピーチの可能
な中断を示す。遠端部の通話者が話し始めた場合、NE
Cは状態3(二重トーク)に転移する。
【0104】二重トークが始まる状態3のブロック336
において、状態マシンはエコー消去装置フィルタの適応
を凍結し、e(n)を出力する。ハイブリッド損失が3
dBより上である場合、状態マシン制御アルゴリズムは
状態フィルタが適応してエコーチャンネル衝撃応答の可
能な変化を示すことを可能にする。例えば、両フィルタ
が集束されると仮定すると、遠端部の通話者だけが話
し、エコーチャンネルは急に変化する。この状況は、例
えば自動車ステーションの通話者が地上電話側の2人の
人物に同時に話すように誰かが拡張電話を採用した場合
に発生する可能性がある。この場合、両フィルタのER
LEは突然低下し、NECは二重トーク状態にシフト
し、近端部のスピーチとエコー信号を間違える。両フィ
ルタは通常二重トーク時に凍結されるが、この場合両フ
ィルタが適応することを許されていなければ、NECは
呼びが終端するまでこの状態のままである。しかしなが
ら、NECは状態フィルタが適応することを許されてい
るか否かを決定するためにハイブリッド損失を使用す
る。状態フィルタが適応すると、そのERLEは新しい
エコーチャンネルを再度獲得するため上昇し、ANEC
は状態3(二重トーク)から復帰する。状態図に示され
ているように、状態3を出る唯一の方法はハイブリッド
損失が3dBより大きい場合にのみ入ることができ、状
態フィルタまたはエコー消去装置フィルタのいずれのE
RLEが最小しきい値MTより上である状態4(ハング
オーバー)を通る。
【0105】ブロック338 の状態4は、近端部のスピー
チにおける中止を示すハングオーバー状態である。遠端
部の通話者が話しており、近端部のスピーチが実施例に
おける100 msに対して検出されない場合、NECはブ
ロック340 で状態4(ハングオーバー)から状態1(遠
端部のスピーチ)に転移する。遠端部の通話者が話して
おらず、近端部のスピーチが実施例において50msの期
間検出されない場合、NECは状態4(ハングオーバ
ー)から状態0に転移する。近端部のスピーチが検出さ
れた場合には制御アルゴリズムは状態2(近端部スピー
チ)または状態3(二重トーク)のいずれかにNECを
戻す。
【0106】NEC状態マシン制御アルゴリズムは図1
4〜16に示されている。図14〜16において、アル
ゴリズムは現在の状態が状態1(遠端部スピーチ)であ
るかどうかについての予備的決定を各サンプルに対して
実行する。ブロック342 において現在の状態が状態1で
あると決定され、Hlossの値が3dBより小さいと決定
された場合、制御素子はブロック344 で値e(n)の出
力を許す。この場合、前のサンプルに対して遠端部のス
ピーチは存在していたが、現在のサンプルに対して二重
トークが存在している状況を示す。同様に、現在の状態
がブロック340、346 および348 において状態1,2お
よび3(遠端部のスピーチ、近端部のスピーチおよび二
重トーク)のいずれでもないとそれぞれ決定された場
合、ブロック344 においてe(n)の値は出力されるこ
とが許され、出力制御が状態マシンによって行われる。
その後NECが次のサンプルを処理する次の状態に関す
る決定が行われ、次の状態決定が制御状態マシンアルゴ
リズムの点Eで開始する。
【0107】ブロック340 において、現在の状態が状態
1(遠端部のスピーチ)であると決定され、ブロック34
2 においてHlossの値が3dBより大きいと決定された
場合、ブロック350 において状態フィルタは適応するこ
とを許される。その後、ERLEおよびERLE1 はブ
ロック352 および354 においてそれぞれVTに対して検
査されて、いずれか一方がVTより大きい場合、ブロッ
ク356 においてエコー消去装置フィルタが適応すること
を許される。しかしながら、両ブロック352 および354
においてERLEおよびERLE1 がVTより大きくな
い場合、エコー消去装置フィルタは適応しない。いずれ
の場合でも、ブロック358 において合成された雑音サン
プルは沈黙の最後の期間中に得られたLPC係数を使用
して制御素子の制御の下に合成された雑音成分によって
生成される。合成された雑音サンプルs(n)はブロッ
ク360 で出力され、出力制御が制御素子によって行われ
る。その後、NECが次のサンプルを処理する次の状態
に関する決定が行われ、次の状態決定が点Eで開始す
る。
【0108】点Eにおいて、プログラム実行は次の状態
サブルーティンに入る。ブロック362 でDEM(x)の
値が2の整数値以上である場合、DEM(e)が1以下
であるか否かを決定するためにブロック364 において検
査が行われる。DEM(e)が1以下でない場合、状態
マシンはブロック366 において2の次の状態(近端部の
スピーチ)に転移する。しかしながら、DEM(e)が
1未満であるならば、状態マシンはブロック368 で0の
次の状態(沈黙)に転移する。転移が状態2または0に
対して行なわれても、ルーティンはハングオーバー決定
のために状態マシン制御アルゴリズムの点Fに進む。
【0109】しかしながら、点Eで次の状態サブルーテ
ィンに入った時、ブロック362 でDEM(x)の値が2
以上であるならば、DEM(e)の値はブロック370 に
おいて3に等しいか否か決定される。そうでなければ、
次の状態はブロック372 で1(遠端部のスピーチ)であ
ると決定され、ルーティンはハングオーバー決定のため
に制御状態マシンアルゴリズムの点Fに進む。ブロック
370 においてDEM(e)の値が3に等しいと決定され
た場合、ブロック374 、376 および378 においてHlos
s、ERLEおよびERLE1 がそれぞれ3dBより小
さいが否かを決定するために検査が行われる。ブロック
374 、376 および378 において値の任意の1つが3dB
より小さい場合、ブロック380 において次の状態は状態
3(二重トーク)であると決定される。しかしながら、
ブロック374 、376 および378 において各値が3dB以
上である場合、ブロック372 で次の状態は状態1(遠端
部のスピーチ)であると決定される。前のようにブロッ
ク380 およびブロック372 から、ルーティンはハングオ
ーバー決定のために制御状態マシンアルゴリズムの点F
に進む。
【0110】ブロック340 において現在の状態が状態1
(遠端部のスピーチ)でないと決定された場合、ブロッ
ク346 においてこのブロックに対するエントリィが行わ
れて、現在の状態が状態2(近端部のスピーチ)である
か否かの決定が行われる。現在の状態が状態2である場
合、ブロック382 でe(n)の値が出力される。その
後、ブロック386 でDEM(x)が3に等しいか否かを
最初に決定することによって次の状態に関する決定が行
われ、そうならば、次の状態はブロック368 で状態3
(二重トーク)に設定される。しかしながら、DEM
(x)が3に等しくない場合、ブロック388 においてD
EM(e)が2以上であるか否かの決定が行われる。
【0111】ブロック388 においてDEM(e)が2以
上であると決定された場合、ブロック390 で次の状態は
現在の状態である状態2(近端部のスピーチ)のままに
設定される。しかしながら、ブロック388 でDEM
(e)が2以上でないと決定された場合、ブロック392
においてDEM(x)が1以下であるか否かの決定が行
われる。ブロック392 でDEM(x)が1以下でないと
決定された場合、ブロック386 において次の状態は状態
3(二重トーク)に設定される。ブロック392 でDEM
(x)が1以下であると決定された場合には、ブロック
394 で次の状態は状態4(ハングオーバー)であるよう
にに設定される。さらにブロック394 において、制御素
子中の内部カウンタであるHカウンタ(示されていな
い)は400 のHcount 値に設定される。ブロック386 、
390 および394 からルーティンは、ハングオーバー決定
のために制御状態マシンアルゴリズムの点Fに進む。
【0112】ブロック346 で現在の状態が状態2(近端
部のスピーチ)ではないことが決定されたならば、ブロ
ック348 において現在の状態は状態3(二重トーク)で
あると決定される。現在の状態が状態3ならば、ブロッ
ク396 でe(n)の値が出力される。その後、ブロック
398 でDEM(x)が3に等しいか否かを最初に決定す
ることによって次の状態に関する決定が行われ、そうで
なければ、ルーティンは上記に説明されたように状態決
定のためにブロック388 に進む。しかしかながら、DE
M(x)が3に等しい場合、ブロック400 においてHlo
ssが3dBより大きいか否かの決定が行われる。ブロッ
ク400 においてHlossが3dBより大きくないならば、
ブロック386 において次の状態が状態3(二重トーク)
に設定される。Hlossが3dBより大きいならば、ブロ
ック402 で状態フィルタが適応することを許される。
【0113】状態フィルタの適応が許された時、ブロッ
ク404 においてERLEがMTより大きいか否かの決定
が行われ、その後ブロック406 においてERLE1 がM
Tより大きいか否かの決定が行われる。ERLEまたは
ERLE1 のいずれがMTより大きい場合、ブロック40
8 における次の状態は状態4(ハングオーバー)に設定
される。しかしながら、ERLE1 がMTより大きくな
い場合、次の状態はブロック386 における状態3(二重
トーク)に設定される。ブロック408 において次の状態
が状態4(二重トーク)に設定された場合、Hcount は
800 に設定される。ブロック386 および408 から、ルー
ティンはハングオーバー決定のために状態マシン制御ア
ルゴリズムの点Fに進む。
【0114】ハングオーバールーティンは、近端部のス
ピーチ状態または二重トーク状態から遠端部のスピーチ
または沈黙の状態への転移間に遅延が発生することを確
実にする。ハングオーバー決定ルーティンが点Fで入力
されると、ブロック410 において現在の状態が状態4
(ハングオーバー)であるか否かに関する決定が行われ
る。現在の状態が状態4でない場合、状態マシン制御ア
ルゴリズムルーティンは出され、ルーティンは図7の点
Aに戻る。
【0115】ブロック410 において現在の状態が状態4
であると決定された場合、ブロック412 において次の状
態が状態2より小さい状態、すなわち状態1(遠端部の
スピーチ)または状態0(沈黙)に設定されたか否かが
決定される。ブロック412 において次の状態が状態0ま
たは1でないと決定された場合、状態マシン制御アルゴ
リズムサブルーティンは出され、サブルーティンは図7
の点Aに戻る。しかしながら、次の状態が状態0または
1であると決定された場合、ブロック414 でHcount は
デクレメントされ、その後ブロック416 でHcount が0
に等しいか否かの決定が行われる。Hcount が0に等し
いと決定された場合、状態マシン制御アルゴリズムサブ
ルーティンが出され、サブルーティンは図6の点Aに戻
る。しかしながら、Hcount が0に等しくない場合、ブ
ロック418 において次の状態は状態4に設定され、状態
マシン制御アルゴリズムサブルーティンが出され、サブ
ルーティンは図7の点Aに戻る。
【0116】実施例に関して説明された多数のパラメー
タは、本発明の技術的範囲内で修正されることができる
ことが理解されるべきである。例えば、ハングオーバー
遅延はしきい値、しきい値レベル数またはフィルタステ
ップサイズ値等の別のパラメータに変化されることが可
能である。
【0117】好ましい実施例の前述の説明は、当業者が
本発明を形成または使用することを可能にするために行
われている。これらの実施例に対する種々の修正は当業
者に容易に明らかであり、またここに限定された普遍的
な原理は発明の機能を使用せずにその他の実施例に適応
されることが可能である。したがって、本発明はここに
示された実施例に制限されるものではなく、ここに記載
された原理および新しい特徴と一致した広い範囲の技術
的範囲に適応される。
【図面の簡単な説明】
【図1】デジタルセル電話システムおよび地上ベースの
電話システムとのインターフェイス構造例を示したブロ
ック図。
【図2】通常のエコー消去装置のブロック図。
【図3】エコーチャンネル衝撃応答の領域を示したグラ
フ。
【図4】トランスバーサル適応フィルタのブロック図。
【図5】本発明のエコー消去装置の1実施形態のブロッ
ク図。
【図6】エコー消去装置のブロック図である。図5の制
御装置をさらに詳細に示したブロック図である。
【図7】エコー消去のためのサンプルデータ処理のフロ
ー図。
【図8】図7のパラメータ調節ステップに含まれるステ
ップのフロー図。
【図9】図7の周期関数計算ステップに含まれるステッ
プのフロー図。
【図10】円形端部のサンプルバッファおよび初期フィ
ルタタップ位置を示した図。
【図11】タップバッファおよび初期フィルタタップの
状態フィルタおよびエコー消去装置フィルタへの複写を
示した図。
【図12】タップバッファおよび状態フィルタとエコー
消去装置フィルタのフィルタタップ位置のサンプルに関
する最大シフトを示した図。
【図13】種々のエコー消去装置の状態を示した状態マ
シンの図。
【図14】図7の状態マシンのステップに含まれるステ
ップのフロー図。
【図15】図7の状態マシンのステップに含まれるステ
ップのフロー図。
【図16】図7の状態マシンのステップに含まれるステ
ップのフロー図。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年7月4日(2001.7.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K027 BB03 DD10 5K046 AA01 AA05 BA00 BB01 DD15 HH02 HH44 HH59 HH71 HH77 HH78

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エコーチャンネルから帰路チャンネルに
    導入される受信チャンネル信号のエコー信号を帰路チャ
    ンネルから消去するエコー消去システムにおいて、 遠端チャンネルから遠端信号を受信し、利得制御信号に
    したがって前記遠端信号を調整して、制御されたダイナ
    ミックレンジの信号を供給する自動利得制御装置と、 この自動利得制御装置に結合されて前記制御されたダイ
    ナミックレンジの信号を受信し、前記帰路チャンネルか
    ら前記受信チャンネル信号のエコー信号および入力帰路
    チャンネル信号が結合されて構成された信号を受信し、
    前記帰路チャンネルから前記受信チャンネル信号のエコ
    ー評価信号を減算し、さらに前記自動利得制御信号を前
    記自動利得制御装置に供給するエコー消去手段とを具備
    していることを特徴とするエコー消去システム。
  2. 【請求項2】 前記エコー消去手段は、 第1のフィルタ係数を生成し、この第1のフィルタ係数
    によって第1のエコー評価信号を生成し、第1のフィル
    タ制御信号に応答して第1のフィルタ係数を更新する第
    1のフィルタ手段と、 結合された信号から第1のエコー評価信号を減算し、第
    1のエコー残留信号を生成する第1の合計手段と、 第2のフィルタ係数を生成し、この第2のフィルタ係数
    によって第2のエコー評価信号を生成し、第2のフィル
    タ制御信号に応答して第2のフィルタ係数を更新する第
    2のフィルタ手段と、 結合された信号から第2のエコー評価信号を減算して第
    2のエコー残留信号を生成し、帰路チャンネルに第2の
    エコー残留信号を供給する第2の合計手段と、 受信チャンネル信号、結合された信号並びに第1および
    第2のエコー残留信号から複数の制御状態の1つを決定
    する制御手段とを具備し、 第1の制御状態が第1の予め定められたエネルギレベル
    より上の受信チャンネル信号を示し、制御手段が第1の
    制御状態のときに第1の制御信号を生成し、第1のエコ
    ー残留信号と結合された信号との第1のエネルギ比およ
    び第2のエコー残留信号と結合された信号との第2のエ
    ネルギ比の少なくとも一方が第1の予め定められたエネ
    ルギ比レベルを越えたとき第2の制御信号を生成する請
    求項1記載のエコー消去装置。
  3. 【請求項3】 エコー消去装置においてエコー消去を行
    う方法において、 前記エコー消去装置と通信している遠端チャンネルから
    遠端信号を受信し、 前記遠端信号を調整して、予め定められたダイナミック
    レンジ内の制御されたレンジ信号を供給し、前記制御さ
    れたレンジ信号がエコーチャンネルに入力され前記エコ
    ーチャンネルからエコー信号を受信し、 前記制御されたレンジ信号の大きさに少なくとも部分的
    に基づいて前記エコー信号をエコー消去するステップを
    含んでいる方法。
  4. 【請求項4】 エコー評価を決定するステップをさらに
    含み、前記エコー評価を決定するステップは、 第1の組のフィルタ係数を生成し、 受信チャンネル信号および前記第1の組のフィルタ係数
    から第1のエコー評価信号を生成し、 結合された帰路チャンネルおよびエコー受信チャンネル
    信号から第1のエコー評価信号を減算して第1のエコー
    残留信号を生成し、 第2の組のフィルタ係数を生成し、 受信チャンネル信号および第2の組のフィルタ係数から
    第2のエコー評価信号を生成し、 結合された信号から第2のエコー評価信号を減算して第
    2のエコー残留信号を生成し、 この第2のエコー残留信号を帰路チャンネルに供給し、 受信チャンネル信号が第1の予め定められたエネルギレ
    ベルより上である場合、第1の組のフィルタ係数を更新
    し、 第1のエコー残留信号と結合された信号との第1のエネ
    ルギ比および第2のエコー残留信号と結合された信号と
    の第2のエネルギ比の少なくとも一方が第1の予め定め
    られたエネルギ比レベルを越えた場合、第2の組のフィ
    ルタ係数を更新するステップを含んでいる請求項3記載
    の方法。
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