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JP2001521401A - F18イー・コリ関連疾患に対して遺伝学的に耐性のブタを同定する方法および組成物 - Google Patents

F18イー・コリ関連疾患に対して遺伝学的に耐性のブタを同定する方法および組成物

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JP2001521401A JP55057998A JP55057998A JP2001521401A JP 2001521401 A JP2001521401 A JP 2001521401A JP 55057998 A JP55057998 A JP 55057998A JP 55057998 A JP55057998 A JP 55057998A JP 2001521401 A JP2001521401 A JP 2001521401A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、高レベルの感度および特異性で、F18イー・コリ感染に関連する疾患に対して遺伝学的に感受性のブタと耐性のブタを区別するための非侵襲性の方法および組成物を提供する。ブタアルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ1(FUT1)遺伝子におけるDNA多型性を用いて、耐性のブタと感受性のブタを区別した。本発明は、イー・コリF18−接着耐性、ヘテロ接合体(キャリアー)およびホモ接合体感受性のブタを区別するための、ヌクレオチド多型性によってコードされるアミノ酸置換を有するポリペプチド、分子診断アッセイおよびキットを包含する。分子試験は、浮腫疾患および離乳後の下痢に対する感受性を高い感度および特異性で同定し、それにより、ブタ飼育家にとって耐性を増幅するための努力に有用である。本発明の多型性における情報は、イー・コリ関連腸障害の原因の理解および治療を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】 F18イー・コリ関連疾患に対して遺伝学的に耐性のブタを同定する方法および 組成物 イー・コリ(E.coli)関連疾患、特に、フィムブリエF18を有するイー・ コリ細菌株に関連する腸疾患に対して遺伝学的に耐性のブタを同定するための組 成物および非侵襲性の方法を提供する。ブタアルファ(1,2)フコシルトラン スフェラーゼ(FUT1)遺伝子におけるDNA多型性は、耐性のブタと感受性 のブタを区別し、ブタ飼育家に有用な診断試験を提供することが同定された。 ブタの飼育における主要な問題は、病気させないでそれらを維持することであ る。離乳後の腸疾患が特に問題である。限定数の血清型の毒性エシェリキア・コ リ(Escherichia(E.)coli)株は、ブタにおける浮腫疾患および離乳後の下痢 の病原体であり、世界中のブタ飼育農家において、特に4ないし12週齢の子豚 の間で、深刻な経済的損失を引き起こす。浮腫疾患の典型的な臨床上の徴候は、 失調症、痙攣および麻痺のような神経学的サインである。死体解剖にて、浮腫は 、典型的に、まぶたおよび額、胃壁ならびに結腸間膜のような独特な部位に存在 する。該疾患は、エンテロ細胞(腸内細胞)の主要な形態学的変化をもたらすこ となく小腸表面にコロニーを形成するイー・コリによって、各々、生産されるシ ガ様毒素II変異型およびエンテロトキシンLT、STa、STbによって引き 起こされる。特定の型の細菌イー・コリ株、F18、F4およびK88は、この 点に関して、主要な致命的な元凶である。「ブタの浮腫疾患は、全身性の管損傷 によって特徴付けられるエンテロトキセミアである。後者は、特定のイー・コリ 株によって生産されるシガ様毒素II変異型という毒素によって引き起こされる 。」(Bertschingerら、1993)。イー・コリは、それらの線毛の型によって識別 される。関連する一連の接着性フィムブリエを例えば、K88またはF18と称 する(Vogeliら、1997)。 全てのブタがイー・コリ感染で死ぬわけではない。コロニー形成は、例えば、 K88またはF18と称する細菌のフィムブリエによって媒介されるエンテロ細 胞への細菌の接着に依存する。接着に対して感受性、すなわち、フィムブリエを 結合するためのブタにおけるレセプターの発現は、宿主によって遺伝学的に制御 されていることが示され、それは、優性の特性として、F18の場合、感受性対 立遺伝子であるBおよび耐性対立遺伝子のbによって受け継がれる(Vogeliら、 1996;Meijerinkら、1996)。該イー・コリF18レセプター(ECF18R)の 遺伝子座は、染色体6上のハロセン(HAL)連鎖群のS遺伝子座および他の遺 伝子座へのその密接な遺伝子連鎖に基づいて、ブタ染色体6(SSC6)に位置 決定された。K88イー・コリのレセプターは、染色体13上にある。 耐性のメカニズムは、耐性動物における腸の縁がイー・コリによってコロニー 形成されない、すなわち、細菌が耐性のブタの腸壁に接着しないというようであ る。腸の刷子縁膜における糖タンパク質レセプターは、いくつかのイー・コリに 関連する接着および非接着表現型の間の相違の原因であり、それにより、宿主ブ タの遺伝子型が耐性を決定することが示された。フィムブリエを有する細菌もま た研究された(WO9413811)。 F18イー・コリ関連疾患に対して耐性であるブタを同定する現行の方法は、 1)屠殺してブタから腸試料を収集し、顕微鏡接着試験を行うこと、2)毒性の イー・コリで動物を試験すること(「コロニー形成試験」)または3)A−O( S)血液型システムの血液型分類を行うことのいずれかである。最初の2つの方 法は、飼育用家畜として有用な耐性動物を同定するために特別のものではない。 血液型分類法は耐性動物を同定するけれども、該試験は、感受性の動物が感受性 に関してホモ接合体であるかまたはヘテロ接合体であるかを決定できない。これ らの対立遺伝子(遺伝子の状態)に関して、動物の遺伝子型の知見は、好結果の 飼育プログラムを発展させるために不可欠である。飼育プログラムの目的は、離 乳後に家畜の多くを殺すF18イー・コリ関連疾患に対して耐性のブタを生産す ることである。 1の出版物において、著者らは、ブタにおける浮腫疾患に関して、「適当な遺 伝子マーカーの探求が進行中である・・・」と述べ(Bertschingerら、1993、87 ページ)、WalterおよびSellwoodら(1982)による: 耐性のブタを飼育することは、有効な予防ができない疾患を防止する魅力的 な方法である。この解決法の成否は、ブタ集団における耐性をコードする遺 伝子の普及率、耐性のブタを検出する改善された方法、および耐性と同時に 選択される反対の遺伝子特性の不在に依存するであろう。 という記載を引用した。 遺伝子「マーカー」座は、関連する遺伝子座に近接であるが、必ずしもその遺 伝子座そのものではないコーディングまたは非コーディング遺伝子座である。検 出可能な表現型は、連続または不連続の特性、例えば、制限長フラグメント多型 性、生産特性、細菌接着特性、比色または酵素反応および抗生物質耐性を包含す る。S遺伝子座は、AおよびO血液型抗原の発現を制御する。S遺伝子座で劣性 のホモ接合体のブタは、AまたはO血液型抗原のいずれをも発現しない。同様の 状態がヒトに存在し、ヒト血液型Hをコードするアルファ(1,2)フコシルト ランスフェラーゼ遺伝子における変異が原因である(Kellyら、1994;またWO9628 967も参照)。ブタのブタアルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ遺伝 子は、近年、配列決定された(Cohneyら、1996)。該遺伝子は、まさしく、ブタ においてS遺伝子座に存在する遺伝子のようである。 血液型HおよびSe遺伝子座は、遺伝学的および物理的にヒト染色体19q1 3.3に位置決定された。該領域は、進化論的に保存され、ブタにおける遺伝子 のHAL連鎖群に対して相同の遺伝子を含有する。血液型Hをコードする遺伝子 はFUT1と呼ばれ、一方、Se遺伝子はFUT2遺伝子と等価である。FUT 1は赤血球細胞系統においてH抗原発現を決定し、一方、FUT2は分泌性上皮 および唾液においてH抗原の発現を調節する。FUT1遺伝子の保存は、ラット およびウサギのような下等哺乳動物において示され、mRNA発現は、ウサギ脳 組織およびラット結腸において示された。これらの種の全てにおいて、2つの型 のアルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ遺伝子は、ヒトFUT1およ びFUT2遺伝子に構造的に非常に類似するが、特に、FUT1相同遺伝子は種 特異的発現パターンを示すことが報告された。ヒトにおいて、FUT1遺伝子は 、赤血球細胞の前駆体におけるH抗原の合成の原因である。しかしながら、ブタ において、赤血球は、ヒトLewis抗原の場合のように、受動的に血清由来の H様抗原を吸着する。ブタにおいて、全てのH様抗原は、外分泌を行う分泌組織 に 関連し、FUT2(分泌型)遺伝子の発現は、他の動物種の分泌組織に見出され る。したがって、抗ヒト血液型HおよびA抗体と交差反応するブタA−O血液型 決定基の発現は、FUT2遺伝子により影響を及ぼされるかもしれない。 血液型およびイー・コリブタ疾患についてのさらなる情報は、血液型抗原の炭 水化物構造がいくつかの病原性微生物の宿主組織への接着を媒介すること、例え ば、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori)はLewisb血液型抗原 に接着し、尿路感染症を引き起こすイー・コリは血液型P物質に接着することを 包含する。したがって、血液型特異的炭水化物構造の形成の原因であるグリコシ ルトランスフェラーゼをコードする遺伝子は、宿主による細菌のコロニー形成の 制御に関する遺伝子の候補である。これらの遺伝子の局在性は、ブタの小腸にお けるF18陽性イー・コリの接着/非接着の原因となる遺伝子座と同じ染色体領 域にある。ブタは、離乳後、すなわち、F18イー・コリによって引き起こされ る疾患に罹患しやすくなる時期まで、血液型抗原AおよびOを発現しない。 ブタにおけるイー・コリ関連腸疾患のための診断および治療の新規な方法が必 要とされる。遺伝子変異の検出は、いくつかのブタの障害(悪性低体温症)の診 断試験として提案された(Fujiら、1991;米国特許第5,358,649号)が、診断用の 多型性マーカーは報告されなかった。イー・コリのコロニー形成に対する耐性を 発達させるためのワクチンは記載されたが(米国特許第5,552,144号;WO8604604 )、生ワクチンを経口的に生まれたばかりのブタに投与するのは困難であるため 、また、規定の制限のため、イー・コリ疾患を防止するための好ましい方法では ないようである。抗生物質は治療に有用であるが、予防では成功しない。 発明の概要 本発明の組成物および非侵襲性の方法は、イー・コリ関連疾患に感受性のブタ の検出および排除を提供する。イー・コリF18による腸内コロニー形成に対し て耐性のブタを同定するための非侵襲性の方法は、以下の工程:ブタ由来の生物 学的試料中、コロニー形成に対する耐性に関連する遺伝的多型性が存在するかど うかを決定し;ブタが多型性1に関してホモ接合体である場合、ブタは耐性であ ると推断する工程を包含する。(1 多型性とは、変異のため集団内に存在する ヌクレオチド配列における変化のことである) より詳細には、該方法は、ブタ由来の生物学的試料中、ブタのアルファ(1, 2)フコシルトランスフェラーゼ遺伝子における位置307の窒素塩基がアデニ ンであるかグアニンであるかを決定し;位置307の唯一の窒素塩基がアデニン である場合、ブタを耐性として同定することである。 生物学的試料中で多型性が存在するかどうかを決定するために、制限フラグメ ント長多型性を分子量によってそれらを分離するゲル上で分析する。制限エンド ヌクレアーゼは、特異的部位で核酸分子を再現可能に切断し、切断の位置によっ て種々の分子量の核酸フラグメントを生じる酵素である。 本発明は、また、イー・コリ関連腸疾患に対して耐性のブタとして同定するア ルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ1遺伝子における遺伝的多型性を 有する飼育用ブタを選択し、選択したブタを飼育することによって、イー・コリ 関連疾患に対して耐性のあるブタを飼育する方法に関する。 本発明の態様は、ブタにおけるアルファ(1,2)フコシルトランスフェラー ゼ1遺伝子に関して多型性であり、特に図1記載の配列であるDNA分子である 。本発明の他の態様は、図1記載の配列に相補的なヌクレオチド配列を有する分 子である。 本発明の態様は、位置307においてグアニンの代わりにアデニンを有する単 離DNA分子である。該分子は、また、位置857においてグアニンの代わりに アデニンを結合していてもよい。本発明の他の単離DNA分子は、図1の配列の ヌクレオチド位置229に変異を有する分子である(ここに、コドンCTTはT TTに変化し、アミノ酸ロイシンのかわりにフェニルアラニンをコードする)。 ヌクレオチド位置714の変異は、GAT→GACであるが、コードされる生産 物にアミノ酸置換を伴わない。 本発明のDNA分子によってコードされ、アルファ(1,2)フコシルトラン スフェラーゼ活性を有するポリペプチドもまた、本発明の態様である。 ブタにおいてイー・コリF18レセプターを検出するための分子アッセイは、 (a)ブタの有核細胞からDNAを単離し;(b)プライマーとしてブタアル ファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ遺伝子1のDNA配列に相補的なオ リゴヌクレオチドを用いるポリメラーゼ連鎖反応(PCR)においてDNAを増 幅し;(c)少なくとも1つの制限酵素、例えば、CfoIで制限酵素消化を行 い;(d)得られたフラグメントをゲル電気泳動により分離し;(e)フラグメ ントの各数および長さを決定し;(f)F18のフラグメントの数および長さか ら、ブタの細胞中にレセプターが存在することを決定することである。DNAバ ンドは比較的低濃度のアガロースゲル上を移動することができるので、短鎖フラ グメントよりもむしろ、本明細書に開示される長鎖増幅フラグメントを制限酵素 フラグメント長多型性分析(RFLP)に使用することは、あまり費用がかから ない。また、フラグメントのいくつかを生産するために、たった1つの制限酵素 が可変診断部位に隣接する一定の制限部位に必要とされる。 イー・コリF18レセプターに関連する多型性を検出するためのキットは、耐 性のブタと感受性のブタを区別するブタアルファ(1,2)フコシルトランスフ ェラーゼ遺伝子1のDNA配列に相補的な別々の容器中のオリゴヌクレオチドを 使用する。該試験は、何れの歳のブタでも行うことができる。 また、多型性は、イー・コリ関連疾患に罹患したブタを治療するための薬剤の 開発に有用である。ブタアルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼの変異 型は、正常な酵素を妨げ、F18の腸内レセプターの生産を妨げる。 図面の簡単な説明 図1は、本発明のブタα1→2フコシルトランスフェラーゼ多型性のヌクレオ チド配列(FUT1)(下段)および予測されるアミノ酸配列(上段)を1文字 アミノ酸表記を用いて示す。アミノ酸配列の下の実線の二重線(=)は、推定の 膜貫通領域であり;アミノ酸配列の下の点線は、3つの可能性のあるN結合グリ コシル化部位を示す。 □は、耐性のブタにおいてグアニン(G)がアデニン(A)に置換されている 場所である。 *は終止コドンを示す。 アミノ酸残基の略号は、次の通りである。A,Ala;C,Cys;D,As p;E,Glu;F,Phe;G,Gly;H,His;I,Ile;K,Ly s;L,Leu;M,Met;N,Asn;P,Pro;Q,Gln;R,Ar g;S,Ser;T,Thr;V,Vla;W,Trp;およびY,Tyr。 好ましい具体例の記載 イー・コリ関連疾患に対するブタの耐性に関連するDNA多型性の分子分析は 、飼育用の耐性ブタを選択するための診断アッセイを容易にした。耐性のブタは 、本発明の多型性マーカーによって同定されるように、イー・コリF18レセプ ター遺伝子座にて感受性のブタと異なる。 本発明は、高レベルの感度および特異性で、F18イー・コリ感染に関連する 疾患に遺伝学的に感受性のブタと耐性のブタを区別するための非侵襲性の方法お よび組成物を提供する。ブタアルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ( FUT1)遺伝子におけるDNA多型性は、耐性のブタと感受性のブタを区別す るものとして同定された。多型性は、新規な対立遺伝子を導くヌクレオチド配列 における変異(変化)によって生じた。対立遺伝子は、遺伝子の状態である。集 団において、おそらく先祖のDNA分子における変異によって引き起こされた窒 素塩基置換によって異なる遺伝子の多くの対立遺伝子が存在し得る。1以上の対 立遺伝子の1集団内における共存(ときどき、「変異型」という)は、遺伝学的 多型性と呼ばれる。そこに1以上の対立遺伝子が明らかに集団の安定な構成要素 として存在し得る遺伝子座は、多型性遺伝子座である。通常、多型性遺伝子座の 1つは低い頻度で集団内に存在する。 生物学的試料、好ましくは血液から決定する場合、耐性のブタは、それらのゲ ノムにおいて、ヌクレオチド配列の位置307(図1参照)にて検出される唯一 の塩基がアデニンであるが、ホモ接合体の感受性のブタにおける同じ位置の塩基 はグアニンである多型性を有する。ヘテロ接合体のブタは、両方の型のDNAを 示し、感受性であろう。多型性は、ブタ遺伝子配列の変異型である(Cohneyら、 1996)。 遺伝子連鎖分析をブタのファミリーにおいて行い、異系交配したブタにおいて FUT1における多型性と疾患耐性の間の遺伝学的関連を決定した。本発明によ ると、多型性は、アルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ1遺伝子(F UT1)において見出された。単一のヌクレオチド塩基置換を位置307に有す る多型性を用いて、フコシルトランスフェラーゼ遺伝子とS−システム、ECF 18R遺伝子座およびHAL連鎖群の他の遺伝子座の間の密接な連鎖を確立した 。 FUT1の変異とECF18Rの密接な連鎖の検出により、イー・コリF18 接着耐性、ヘテロ接合体(キャリアー)およびホモ接合体の感受性のブタの同定 のための分子試験が発展した。該診断試験は、高い感度および特異性で、浮腫疾 患および離乳後の下痢に感受性のブタを同定する。本発明の多型性の発生率は、 ブタの品種の間で異なる。Vogeliら(1997)は、お互いに無関係の群由来の5種類 のブタの品種におけるM307対立遺伝子の頻度を提示した。本発明の多型性に ついての診断試験の有効性は、それらのブタ群由来のECF18R感受性対立遺 伝子を有効に排除する機会を有し、それにより、浮腫疾患および離乳後の下痢を 引き起こすイー・コリF18細菌性接着のための先行条件を排除する品種を提供 する。 本発明は、さらに、bp307で種々の多型性を示すアルファ(1,2)フコ シルトランスフェラーゼ遺伝子1の配列の変異型であるヌクレオチド配列および アルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ遺伝子における多型性を同定す るための診断的な分子に基づくキットを包含する。 イー・コリF18レセプター遺伝子座(ECF18R)についての候補遺伝子 を得るために、アルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ遺伝子、FUT 1およびFUT2(Meijerinkら、1997)を用いて、その遺伝子を含有する5つ のコスミドおよび1つのゲノムクローンをブタゲノムライブラリーから単離した 。蛍光in situハイブリダイゼーションによるマッピングは、これらの全 てのクローンをブタ染色体6のバンドq11(SSC6q11)に位置決定した 。コスミドの配列分析は、(a)ヒトFUT1配列に対し82.3%同一である 、1098塩基対の長さのオープン・リーディング・フレーム(ORF)、およ び(b)ヒトFUT2配列に対し85%同一である、1023塩基対の長さの第 2のORFという特徴を決定した。したがって、FUT1およびFUT2遺伝子 座は、ヒト血液型Hおよび分泌型遺伝子座のブタ等価物であるようである。F1 8 フィムブリエを有するイー・コリ(ECF18R)による接着およびコロニー形 成に感受性または耐性のいずれかのブタにおける2つのORFの直接配列決定は 、FUT1ORFの塩基対307(M3O7)および塩基対857(M857) にて2つの多型性を示した。ヌクレオチド位置は、ATG(メチオニンをコード する)から数えられた。221種の子孫を有するLandraceファミリーの 34種の交配におけるこれらの変異の分析は、小腸におけるイー・コリF18接 着およびコロニー形成に対する耐性および感受性を制御する遺伝子座(ECF1 8R)、および血液型インヒビターSの遺伝子座との密接な連鎖を示した。した がって、M307変異は、イー・コリF18接着耐性動物のマーカーに援助され る選択のための良好なマーカーである。ヌクレオチド位置229における別の変 異は、ロイシンをコードするコドン(CTT)がTTT(フェニルアラニンをコ ードする)に変化した多型性を導くことが見出された。位置714での変異(G AT→)GAC)(アスパラギン酸をコードする)は、アミノ酸置換を生じなか った。感受性のブタと耐性のブタを区別する多型性は、FUT2において同定さ れなかった。 実施例 以下の実施例は本発明の具体例を提供する。 実施例1:耐性のブタについてのアッセイ 本発明の多型性は、PCR−RFLP試験を用いて容易に同定される。ブタア ルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ1の160bpフラグメントを用 いた試験の1具体例は、PCRを用いて、以下のプライマー;5’CCAACG CCTCCGATTCCTGT3’および5’GTGCATGGCAGGCTG GATGA3’で増幅した。該具体例の好ましいPCR条件は、以下の時間およ び温度での25サイクルである:94℃、30秒;60℃、45秒;72℃、9 0秒。耐性のブタ由来の増幅DNAは制限酵素Hgalによって消化されたが、 制限酵素HinPIによって消化されなかった。ホモ接合体感受性のブタ由来の 増幅DNAは、制限酵素HinPIによって消化された。ヘテロ接合体感受性の ブタ由来の増幅DNAは、両方の酵素によって部分的に消化された。 別法では、標準的手法にしたがって、DNAをブタの有核細胞から単離した。 異なるECF18R遺伝子型(Bb,bb)の動物におけるブタFUT1および FUT2配列ならびにそれらのフランキング領域の直接配列決定により、FUT 1 ORFの位置307および857にて2つのG→A転位(各々、M307お よびM857という)を同定した。M307転位は、CfoIの1つの制限部位 を削除する。ブタ有核細胞から単離したDNAの増幅は、標準的な手法にしたが って、プライマーP6およびP11を用いて行った(95℃で3分、次いで、9 5℃で30秒、56℃で30秒および72℃で30秒を30サイクル、次いで、 72℃で7分の最終的な伸長反応)後、CfoI消化を行い、3%アガロースゲ ル上で分離した結果、制限酵素断片長多型性(RFLP)を得た。ホモ接合体M 307AA動物は、2つのバンドを示した。ホモ接合体M307GG動物は、93、 241および87bpフラグメントを示した。ヘテロ接合体動物は、4つのフラ グメント全てを示した。 実施例2:F18イー・コリに対して耐性のブタの検出におけるアルファ(1 ,2)フコシルトランスフェラーゼを用いるアッセイの感度および特異性 研究は、疾患耐性とFUT1遺伝子の位置307における多型性との関連を決 定するために行った。183匹の離乳したブタ(歳2−6月の範囲)を6つの異 なる飼育群から得た。これらの群のたった1つが、該研究を始める前に耐性の動 物を含むことが知られており、該群は、ブタストレス症候群の高い発病率を有す ることが知られている。他の5つの群は、ブタストレス症候群の形跡がなく、疾 患耐性の発生率は知られていなかった。各群由来のブタを無作為に選択し、人道 的に安楽死させ、脾臓および小腸の試料を取り出した。DNAを脾臓組織から抽 出し、実施例1に記載のPCR−RFLPアッセイにおいて使用した。粘膜表面 を腸から削り取ることによって腸細胞を精製し、低張性のEDTA溶液中で細胞 を溶菌し、遠心分離によって洗浄した。精製した腸細胞刷子縁をF18イー・コ リと共にインキュベートした。該混合物を位相差顕微鏡によって調べた。該アッ セイは、ブタが感受性であるか(腸試料が接着細菌を有した)、または耐性であ るか(腸試料が接着細菌を有さなかった)を決定した。多型性についてのPCR −RFLPアッセイは、53匹の耐性のブタのうち53匹および130匹の感受 性のブタのうち128匹において細菌−腸細胞結合アッセイに相関した。細菌− 腸細胞結合アッセイを用いて感受性であると決定された2匹のブタは、PCR− RFLPアッセイを用いて耐性であると不正確に予測された。試験された6つの 群のうち2つは耐性のブタを含んだが、1つの群だけがブタストレス症候群を有 し、PCR−RFLPアッセイはブタストレス症候群を有さない動物において疾 患耐性の動物を同定できることを明らかにした。 実施例3:染色体6(SSC6)上でのFUT1の局在性 プライマーP7およびP10を用いてブタゲノムDNAから得られたFUT1 ヌクレオチドプローブでコスミドライブラリーをスクリーニングした後、コスミ ドETHs1、−s2、−s3、−s4および−s6を同定し、FISHおよび DISC−PCRによってバンドq11における染色体6に位置決定した。 実施例4:ブタFUT1ORFの同定 サザンブロット分析の場合、KspI、EcoRIおよびKspI/EcoR Iコスミド消化物と放射能標識したブタFUT1フラグメントP6−P11およ びP7−P10がハイブリダイズして、ETHs2、−s4および−s6につい て同一のオートラジオグラフィーシグナルを示し、一方、コスミドETHs1お よび−s3からは異なるシグナルが得られた。コスミドETHs2 KspIか ら、サブクローン940bpおよび6.2kbの長さが単離され、それは、サザ ンブロットにおいてハイブリダイズするKspIフラグメントの見積もりの長さ に相当した。2つのサブクローンの配列決定の結果を合わせると1501bp配 列になり、それはゲノムPCR産物の直接配列決定の結果と一致した。1501 bp配列は、82.3%のヌクレオチドおよび80.8%のアミノ酸同一性でヒ トFUT1 ORFに相当する1098bpのオープン・リーディング.フレー ム(ORF)を含有する。ORFは、ポリペプチドをコードする。 実施例5:ブタFUT2および偽遺伝子FUTPの同定 ETHs1は、FUT1配列にハイブリダイズする1つのDNAフラグメント (2.7kb)を有するが、ETHs3は2つ(2.7kbおよび8.2kb) を有する。ETHs1および−s3の2.7kbEcoRIフラグメントのサブ クローニングおよび部分的配列決定により、これらの2つのフラグメントが同一 であることを確認した。該配列は、ヒトFUT2に非常に類似するが、NH2− および−COOH末端領域において数個の変化を示す。これらの変化は、保存O RFと矛盾するフレームシフトを導くので、2.7kbフラグメントから得られ る配列は偽遺伝子(FUT2P)を示すという仮説が成り立つ。ETHs3 B amHI消化物のサブクローニング後、8.2kb EcoRIフラグメントに 含有されるハイブリダイズする配列を同定した。得られたサブクローンの配列は 、1023bp ORFを示し、ヒトFUT2配列に対してヌクレオチドレベル で85%およびアミノ酸レベルで83%同一である。NH2−および−COOH 末端領域における多くの相違が、ブタFUT2配列と2.7kbフラグメント由 来のFUT2P配列の間に観察された。予測アミノ酸配列は、ブタ分泌型酵素の 部分的に決定されたアミノ酸配列に相当する(ThurinおよびBlaszczyk-Thurin、 1995)。得られたブタFUT1、FUT2およびFUTP配列をGenBank に提出し、各々、受託番号U70883、U70881およびU70882を得 た。FUT1およびFUT2遺伝子は、非常に相同性の配列を有する。これは、 例えば、プライマー開発において考慮されなければならない。さらに、FUT1 およびFUT2酵素活性は、さらなる研究において区別されなければならない。 実施例6:M307およびM857変異の同定およびM307のキャラクタリ ゼーション 標準的手法にしたがって、ブタの有核細胞からDNAを単離した。異なるEC F18R遺伝子型(Bb、bb)の動物におけるブタFUT1およびFUT2配 列ならびにそれらのフランキング領域の直接配列決定は、FUT1ORFの位置 307および857にて2つのG→A転位(各々、M307およびM857とい う)を同定した。M307転位は、酵素CfoIの1つの制限部位を削除する。 ブタの有核細胞から単離したDNAの増幅は、標準的な手法にしたがって、プラ イマーP6およびP11を用いて行った(95℃で3分、次いで、95℃で30 秒、56℃で30秒および72℃で30秒を30サイクル、次いで、72℃で7 分の最終的な伸長反応)後、CfoI消化を行い、3%アガロースゲル上で分離 した結果、制限酵素断片長多型性(RFLP)を得た。ホモ接合体M307AA動 物は、2つのバンド(93−および328−bpフラグメント)を示した。ホモ 接合体M307GG動物は、87−、93−および241bpフラグメントを示し た。ヘテロ接合体動物は、4つのフラグメント全てを示した。 実施例7:変異M857のキャラクタリゼーション M857変異は、1つのAciI部位を削除する転位である。2つの付加的な AciI部位を位置866および872で不正対合するように、プライマーPB ESTを設計した。プライマーP7およびPBESTを用いるPCR(95℃で 3分、次いで、95℃で30秒、56℃で30秒および72℃で30秒を30サ イクル、次いで、72℃で最終的な伸長反応を7分)、次いで、AciI消化を 行い、3%アガロースゲル上でPCR−RFLP分析を行った。ホモ接合体M8 57AA動物は、174bpフラグメントを示したが、M857GGの増幅産物は、 136−および38−bpフラグメントを示した。 実施例8:FUT1遺伝子の遺伝子マッピング Landraceブタファミリーにおいて、M307とHAL連鎖群(S、E CF18R、RYR1、GP1、PGD)の遺伝子座との間の組換えは、組換え 率(fraction)θ<0.04を示した(表2)。全組換え率についてのロッドス コアZは、24.5〜50.6であり、これらの遺伝子座間の連鎖の強力な証拠 を示す。これらのデータは、FUT1によりどちらも影響を及ぼされるSおよび ECF18Rにきわめて近接して、HAL連鎖群にFUT1遺伝子を遺伝子マッ ピングさせる。実験的Landraceファミリーにおいて、対立遺伝子関連が ECF18RとRYR1の間に見出された。RYR1における位置1843の過 剰な遺伝子型RYR1TT(ハロセン感受性遺伝子型)は、浮腫疾患および離乳 後の下痢に対して耐性のブタ(遺伝子型ECF18Rb/b)の間で観察された( 表3)。該対立遺伝子関連は、連鎖不均衡、すなわち、観察されたハプロタイプ 頻度の対立遺伝子の独立の組み合わせ下で予想されるハプロタイプ頻度からのず れの結果である。したがって、連鎖不均衡は、連鎖した遺伝子座に属する対立遺 伝子の無作為でない関連を示す。しかしながら、低組換え率のため、他より有意 に良いと決定できた遺伝子座規則はなかった。 実施例9:M307AとECF18bおよびM307GとECF18RBとの関連 Landrace(SL)およびLarge White(LW)親ブタにお いて、ECF18Rb(浮腫および離乳後の下痢耐性対立遺伝子)は、M307A に100%関連し、ECF18RB(浮腫および離乳後の下痢感受性対立遺伝子 )はM307Gに100%関連する(ここに、A=アデニン、G=グアニン)。 SLブタにおいて、88%(30/34)のSsが各々、全てのECF18Rbお よびM307Aハプロタイプの原因であった。Larg WhiteブタおけるSS −ECF18RbおよびSS−M307Aの両方についての対応する値は、82 %(9/11)であった。実験的SLファミリーにおいて、FUT1遺伝子座で のM857A対立遺伝子の出現率は低く、LWブタにおいては存在さえしなかっ た。したがって、有意な配偶子の関連は、M857の対立遺伝子およびフランキ ング遺伝子の対立遺伝子との問では観察されなかった。位置FUT1 307お よびFUT1 857でのG→A転位は、Duroc、Hampshireおよ びPietrainブタにおいても種々の頻度で見出され、それらの転位は他の ブタ品種においても起こるようであった。 実施例10:FUT1遺伝子型の分布 表4は、ECF18R型の間のヌクレオチド位置307におけるFUT1遺伝 子型の分布が、2つの独立した仮説の下に予測された比率と有意に異なったこと を示す。119匹の浮腫疾患および離乳後の下痢に耐性のECF18Rb/b動物 のうち118匹がDNAに基づく試験において、遺伝子型M307AAを有する と決定された。1匹の耐性動物は、遺伝子型M307A/Gを有した。131匹の 感受性のブタのうち130匹がM307A/GまたはM307G/Gであった。 イー・コリ接着に対して感受性の1匹の動物が、DNA試験によってホモ接合体 M307A/Aであることが示された。該実施例および実施例2由来のデータは、 過去の研究と一緒に、FUT1遺伝子がブタにおけるS遺伝子座およびECF1 8遺伝子座に存在する遺伝子であることを示唆した。該実施例および実施例2に おいて4匹の動物が該ハプロタイプを否定するが、これらの動物は疾患耐性/感 受性に関して不正確に表現されたようである。 実施例11:アルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼにおけるアミノ 酸交換 アルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ遺伝子1のbp+307およ びbp+857でのG→変化は、各々、コード産物に機能的な結果を有し得るア ラニン(中性−非極性)の代わりにスレオニン(中性−極性)、およびアルギニ ン(塩基性)のかわりにグルタミン(中性−極性)の予測アミノ酸置換を生じる 。bp229のAC→T変化は、フェニルアラニン(中性−非極性)の代わりに ロイシン(中性−非極性)のアミノ酸置換を生じる。表1: 正方向(F)および逆方向(R)プライマーの配列およびブタFUT1お よびFUT2開始コドンに対するそれらの相対位置2 2 プライマーFUT1 P10およびFUT1 P11はヒトFUT1遺伝子由 来である。表2: Landrace実験集団におけるM307およびHAL連鎖群の遺伝子 座に対する全組換え率(θ)、ロッドスコア(Z)および有益な動物の数(N) 表3:Landrace(SL)実験集団および無作為に選択したLarge White(LW)ブタにおける4つの遺伝子座(S−FUT−1(M307, M857)−ECF18R−RYR1)でのハプロタイプ頻度 3 S:AおよびO血液型のサプレッサー遺伝子座(Sおよびs)。 FUT1(M307):アルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ(FU T1)遺伝子のヌクレオチド307でのアデニン(A)〜グアニン(G)の改変 。FUT1(M857):FUT1遺伝子のヌクレオチド857のアデニン(A )〜グアニン(G)の改変。ECF18R:イー・コリF18レセプター。優性 感受性対立遺伝子はBによって示され、耐性対立遺伝子はbによって示される。 RYR1:骨格筋リアノジンレセプター。C(シトシン)は悪性高体温の優性耐 性対立遺伝子であり、T(チミジン)は感受性対立遺伝子である。4 %にぉけるハプロタイプ頻度および括弧内はハプロタイプの無名数。表4: Landrace(SL)実験集団および無作為に選択したLarge White(LW)ブタにおける、関連する多型性FUT1(M307)および ECF18R遺伝子座の遺伝子型の分布、テトラコリック相関(R)および関連 の有意度(x2およびw×x2 5 w=0.2(SL)および0.4(LW)の重量因子をCotterman(1947)に したがって、データ中における関連動物に包含される精度の欠落の補正に適用し た。***p<0.001。6 ECF18R遺伝子座で遺伝子型b/bの動物は耐性であり、遺伝子型B/ bおよびB/Bの動物はF18abイー・コリ細菌の接着に対して感受性である 。 方法 1.プライマー ヒトFUT1遺伝子由来のプライマーをゲノムDNA由来のそのブタ相対物の 増幅に用いた。得られたブタ配列から、特異的プラマーを設計し、さらなる増幅 および配列決定反応に用いた(表1)。 2.ブタゲノムライブラリーのスクリーニング ブタゲノムライブラリーをプライマーP7およびP10で得られたブタFUT 1プローブまたはブタFUT1 cDNAを用いてスクリーンした。Super cosI(Stratagene,La Jolla,Ca,USA)において構築されたブタゲノムラ イブラリーを、プライマーP7およびP10を用いてブタゲノムDNAから得ら れたa32P ATP標識した(Prime It II,Stratagene)FUT1プローブを用 いてスクリーンした。40℃で15時間のレプリカフィルターのハイブリダイゼ ーション(50%ホルムアミド、6XSSC、5xデンハーツ、0.5%SDS 、0.1g/mlサケ精液)および65℃で30分間の2度の洗浄(1xSSC 、0.1%SDS)の後、X線フィルムに曝露(15時間、−80℃)後、陽性 コロニーを同定した。 3.ブタ中期染色体のin situハイブリダイゼーション コスミドクローンETHs1、ETHs2、ETHs3、ETHs4およびE THs6をブタ中期上で、蛍光in situハイブリダイゼーション(FIS H)(Solinas Toldoら、1993)または直接的in situ染色体PCT(DI SC PCR)に付した。中期染色体は、ハイブリダイゼーション前にQバンド 染色し、写真に撮った。ビオチン−16−dUTPを用いるランダムプライミン グによって、プローブを標識した。アビジン−FITCおよびビオチン化抗アビ ジンを用いて、シグナル検出および増幅を行った。染色体は、4,6−ジアミノ −2−フェニルインドールで対比染色し、コスミドの相対位置をSolinas Toldo ,1993に記載のように決定した。 4.サブクローニング プローブ陽性ゲノムコロニーの酵素消化物をアガロースゲル上で分離し、ナイ ロン膜上に転写し、プローブ陽性バンドをFUT1配列決定のためにプラスミド 中でサブクローン化した。該方法から得られたFUT1の配列を図1に示す。 全コスミドのKspI−、EcoRI−およびKspI/EcoRI消化物を 0.8%アガロースゲル上で分離し、Hybond Nナイロン膜上に転写した (Meijerinkら、1997)。該ブロットをα32Pd ATP標識したブタFUT1 PCR産物(プライマーP6−P11およびP7−P10)でハイブリダイズし た。オートラジオグラフィーのシグナルに基づいて、ETHs1、−s2および −s3をpBluescript SK−(Stratagene)中のさらなるサブク ローニングに付し、FUT配列をサブクローンから決定した。コスミドETHs 2および−s3から得られた2つのFUT−様オープン・リーディング・フレー ム(ORF)の配列(FUT1およびFUT2)をPCR産物の直接配列決定に よって、ECF18R陽性(BB/Bb)および陰性(bb)動物において比較 した。 5.ポリメラーゼ連鎖反応および直接配列決定 Perkin Elmer Ready Reaction Dye Termi natorキット(Perkin Elmer Cetus,Norwalk,CT,USA)および10ピコモ ルのプライマーを用いて、最初の変性95℃で5分、次いで、95℃で30秒、 50℃で15秒および60℃4分を25サイクルからなる温度プログラムでサイ クル配列決定を行った。ブタアルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ遺 伝子の増幅および配列決定に用いられたプライマーを表1に列記する。付加的な プライマーは、FUT1、FUT2およびFUT2偽遺伝子の高い類似性のため 、プライマーの交差アニーリングの可能性を考慮して設計された。試料は、37 3A ABIシークエンサー(Applied Biosystems Inc.)上で分析し、GCGパ ッケージ(Devereux,1984)を用いて配列分析を行った。 6.有益な子孫の生産 単一ヌクレオチド多型性を4匹の雄ブタと16匹の雌ブタから生まれた221 匹のLandraceブタおよび無関係のブタとの間の9種の交配から生まれた 29匹のLarge Whiteブタにおいて分析した。ECF18レセプター をコードするブタ遺伝子と選択された多型性遺伝子座間の連鎖の試験のための大 量の有益な子孫を生産するために、型B/bxb/bの有益なLandrace 交配のみが行われた。 7.コロニー形成試験 Bertschingerらの1993年の研究において、前記のLandraceブタは また、コロニー形成試験において、ECF18感受性についても試験された。こ のため、離乳後短時間にブタに血清型O139:K12(B):H1:F18の イー・コリ株124/76の細菌を接種した(Rippingerら、1995)。細菌の糞 流出を毎日モニターした。コロニー形成の範囲は、2つの最も高い糞のスコアの 平均として算出した。6.7対数コロニー形成単位(CFU)/g以上に相当す る平均の糞スコア3.5を有するブタは、コロニー形成に対して感受性であると みなされた。この限定は、該値以下では死亡率を欠くこと、および完全に耐性の 同腹子から得られたスコアに基づく。 8.ヌクレオチド多型性の連鎖分析 ン・ビトロ接着アッセイにおいて同定されたECF18Rに関する印刷された α−1−B−グリコプロテイン−(A1BG)、リアノジンレセプター(RYR 1)、EAH−およびS−遺伝子座に関する印刷されたデータと比較した。ペア の連鎖分析および組換え率の計算は、CRI−MAPバージョン2.4プログラ ムを用いて行った(Greenら、1990)。多点連鎖分析は、前記の遺伝子座の地図 への連続的挿入によって行った。ハプロタイプ頻度は、Landraceファミ リーにおける親動物、および子孫の情報からECF18Rに関するハプロタイプ であった8匹の親Large White動物から算出した。ECF18RとF UT1(FUT1/M307)における変異(多型性)のテトラコリック相関は 、全てのLandraceおよびLarge White子孫において算出され た。 9.サザンブロット分析 酵素KspI(1、4、7)、EcoRI(2、5、8)およびKspI/E coRI(3、6、9)での消化および0.8%アガロース上での分離後、コス ミドETHs1(1−3)、ETHs2(4−6)およびETHs3(7−9) のサザンブロット分析を行った。α32PdATP標識した5’FUT1フラグメ ント(プライマーP6−P11)でのハイブリダイゼーションの結果、KspI 消化(レーン4)およびKspI/EcoRI消化(レーン6)の両方におい て同一のハイブリダイズ940bpバンドを生じる。しかしながら、3’FUT 1フラグメント(プライマーP7−P10)(表1)でのハイブリダイゼーショ ンは、レーン4における6.2kb KspIバンドおよびレーン6における1 .1kb KspI/EcoRIバンドを示す。5’および3’FUT1フラグ メントの両方がレーン5において同じ4.6kbEcoRIフラグメントにハイ ブリダイズする。これは、コスミドETHs2に含有されるFUT1遺伝子にお けるKspI部位の存在を示す。3’FUT1フラグメントのクロスハイブリダ イゼーションは、2.7kb(レーン2、3、8および9)および8.2kb( レーン8および9)バンドを検出し、その結果、FUT2偽遺伝子(不完全OR F)およびFUT2遺伝子配列を各々、同定する。 10.制限フラグメント多型性 ブタFUT1遺伝子における(A)M307GからAおよび(B)M857G からAへの変異の検出は、種々の制限酵素を用いる制限長多型性分析によって達 成された。CfoI(A)およびAciI(B)を用いる増幅FUT1フラグメ ントの消化により、制限フラグメント多型性が生じる。最初のレーンは100b pマーカーである。フラグメントの長さは塩基対で示される。(A)M307A/ A 遺伝子型(レーン2)は、328および93bpの制限フラグメントを生じる が、M307G/G遺伝子型(レーン4)は93、241および87bpのフラグ メントを生じ、ヘテロ接合体M307A/G遺伝子型(レーン3)は4つのフラグ メント全てを示す。 (B)M857A/A遺伝子型(レーン2)の消化は、174bpフラグメント を生じるが、M857G/G遺伝子型(レーン4)においては136および38b pフラグメントを生じ、M857A/G遺伝子型(レーン3)においては3つのフ ラグメント全てを生じる。 11.ブタの供給源 Swiss Landrace実験的集団のデータは、チューリッヒ大学の獣 医細菌学研究所(Institute of Veterinary Bacteriology,University of Zurich)で確立された2つの血統から由来した。Large White、Sw iss Landrace、Duroc、HampshireおよびPietr ain品種の全ての他のブタは、スイスの異なる飼育群から由来した。他のブタ は、米国中西部の農場から無作為に入手された。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】平成12年7月12日(2000.7.12) 【補正内容】 7.1 請求の範囲を別紙の通り補正します。 7.2 図面を別紙の通り補正します。 7.3 明細書を以下の通り訂正します。 (1)第1頁8行目の「飼育家」を「育種家」に訂正します。 (2)第2頁5行目の「Meijerinkら、1996」を「Meijer inkら、1997」に補正します。 (3)第2頁19行目の「飼育」を「育種」に訂正します。 (4)第2頁19行目の「特別の」を「実用的な」に訂正します。 (5)第2頁23行目の2つの「飼育」を「育種」に訂正します。 (6)第2頁28行目の「Sellwoodら」を「Sellwood」に訂 正します。 (7)第2頁29行目の「飼育」を「育種」に訂正します。 (8)第4頁16行目の「Fujiら」を「Fujiiら」に訂正します。 (9)第5頁14行目の「飼育」を「育種」に訂正します。 (10)第6頁4〜5行目の「フラグメントの各数および長さを」を「フラグ メントの各数および長さをゲル上で」に訂正します。 (11)第6頁5〜6行目の「F18のフラグメントの数および長さから、ブ タの細胞中にレセプターが存在することを」を「FUT1のフラグメントの数お よび長さから、ブタの細胞中にどのF18レセプター遺伝子型が存在するか」に 補正します。 (12)第7頁3行目の「V,Vla」を「V,Val」に訂正します。 (13)第14頁7行目の「ECF18b」を「ECF18Rb」に補正します 。 (14)第14頁15行目の「SS−ECF18RbおよびSS−307A」を「 SS−ECF18RbハプロタイプおよびSS−307Aハプロタイプ」に訂正しま す。 (15)第14頁27行目の「M307AA」を「M307A/A」に補正します 。 (16)第15頁12行目の「G→変化」を「G→A変化」に補正します。 (17)第15頁15行目の「AC→T変化」を「C→T変化」に訂正します 。 (18)第17頁15行目の「アデニン(A)〜グアニン(G)の改変」を「 アデニン(A)からグアニン(G)への改変」に訂正します。 (19)第17頁16〜17行目の「アデニン(A)〜グアニン(G)の改変 」を「アデニン(A)からグアニン(G)への改変」に訂正します。 (20)第18頁4行目の「x2およびw×x2」を「χ2およびw×χ2」に訂 正します。 (21)第18頁14行目の「包含される」を「包含されることに起因する」 に訂正します。 (22)第18頁24〜25行目の「プライマーP7およびP10で得られた ブタFUT1プローブまたはブタFUT1 cDNAを用いて」を「プライマー P7およびP10で得られたブタFUT1プローブまたはブタFUT1 cDN Aのいずれかを用いて」に訂正します。 (23)第18頁25行目の「スクリーンした」を「スクリーニングした」に 訂正します。 (24)第19頁2行目の「α32P ATP」を「α32P dATP」に訂正 します。 (25)第19頁3行目の「スクリーンした」を「スクリーニングした」に訂 正します。 (26)第19頁3行目の「40℃」を「42℃」に訂正します。 (27)第19頁4行目の「デンハーツ」を「デンハート」に訂正します。 (28)第19頁5行目の「0.1g/ml」を「0.1mg/ml」に訂正 します。 (29)第19頁15〜16行目の「4,6−ジアミノ−2−フェニルインド ール」を「4,6−ジアミジノ−2−フェニルインドール」に訂正します。 (30)第21頁22〜24行目の「酵素KspI(1、4、7)、EcoR I(2、5、8)およびKspI/EcoRI(3、6、9)での消化および0 .8%アガロース上での分離後、コスミドETHs1(1−3)、ETHs2( 4 −6)およびETHs3(7−9)」を「酵素KspI、EcoRIおよびKs pI/EcoRIでの消化および0.8%アガロース上での分離後、コスミドE THs1、ETHs2およびETHs3」に補正します。 (31)第21頁26〜27行目の「KspI消化(レーン4)およびKsp I/EcoRI消化(レーン6)」を「KspI消化およびKspI/EcoR I消化」に補正します。 (32)第22頁3〜9行目の「レーン4における6.2kb KspIバン ドおよびレーン6における1.1kb KspI/EcoRIバンドを示す。 5’および3’FUT1フラグメントの両方がレーン5において同じ4.6kb EcoRIフラグメントにハイブリダイズする。これは、コスミドETHs2に 含有されるFUT1遺伝子におけるKspI部位の存在を示す。3’FUT1フ ラグメントのクロスハイブリダイゼーションは、2.7kb(レーン2、3、8 、および9)および8.2kb(レーン8および9)バンド」を「6.2kb KspIバンドおよび1.1kb KspI/EcoRIバンドを示す。5’お よび3’FUT1フラグメントの両方が同じ4.6kbEcoRIフラグメント にハイブリダイズする。これは、コスミドETHs2に含有されるFUT1遺伝 子におけるKspI部位の存在を示す。3’FUT1フラグメントのクロスハイ ブリダイゼーションは、2.7kbおよび8.2kbバンド」に補正します。 (33)第22頁15〜23行目の「最初のレーンは100bpマーカーであ る。フラグメントの長さは塩基対で示される。(A)M307A/A遺伝子型(レ ーン2)は、328および93bpの制限フラグメントを生じるが、M307G' G 遺伝子型(レーン4)は93、241および87bpのフラグメントを生じ、 ヘテロ接合体M307A/G遺伝子型(レーン3)は4つのフラグメント全てを示 す。 (B)M857A/A遺伝子型(レーン2)の消化は、174bpフラグメント を生じるが、M857G/G遺伝子型(レーン4)においては136および38b pフラグメントを生じ、M857A/G遺伝子型(レーン3)」を「フラグメント の長さは塩基対で示される。(A)M307A/A遺伝子型は、328および93 bpの制限フラグメントを生じるが、M307G/G遺伝子型は93、241およ び87bpのフラグメントを生じ、ヘテロ接合体M307A/G遺伝子型は4つの フラグメント全てを示す。 (B)M857A/A遺伝子型の消化は、174bpフラグメントを生じるが、 M857G/G遺伝子型においては136および38bpフラグメントを生じ、M 857A/G遺伝子型」とする補正を行います。請求の範囲 1.E.coliによる腸コロニー形成に耐性であるブタを同定するための方法 であって、該方法が以下: a.コロニー形成に対する耐性に関連するα(1,2)フコシルトランスフェ ラーゼ遺伝子座における遺伝子多型性が、該ブタからの生物学的サンプルにおい て存在するかどうかを決定する工程;および b.該ブタが該多型性についてホモ接合体である場合に、該ブタが耐性である と推定する工程、 を包含する、 方法。 2.E.coliに関連する腸障害に対して耐性であるブタを同定するための方 法であって、該方法が以下: a.該ブタからの生物学的サンプルにおいて、該ブタのα(1,2)フコシル トランスフェラーゼ遺伝子1における307位の唯一の窒素塩基がアデニンであ るかどうかを決定する工程;および b.307位の該唯一の窒素塩基がアデニンである場合に、該ブタが耐性であ ると同定する工程、 を包含する、 方法。 3.E.coli関連疾患に耐性であるブタを育種するための方法であって、該 方法が以下: a.E.coli関連腸疾患に耐性であるブタであるとそれらを同定する、α (1,2)フコシルトランスフェラーゼ1遺伝子において遺伝子多型性を有する 、ブタを育種するために選択する工程;および b.該選択したブタを育種する工程、 を包含する、 方法。 4.前記E.coliがF18株である、請求項1、2または3記載の方法。 5.ブタα(1,2)フコシルトランスフェラーゼ遺伝子1について多型性で ある、単離されたDNA分子。 6.以下に示されるヌクレオチド配列を有する、単離されたDNA分子。7.ヌクレオチド307位においてグアニンの代わりにアデニンが存在する、請 求項6記載の単離されたDNA分子。 8.請求項6または7に記載のDNA分子のヌクレオチド配列に相補的である、 単離されたDNA分子。 9.ヌクレオチド857位において、グアニンの代わりにアデニンを有する、請 求項6記載の単離されたDNA分子。 10.ヌクレオチド229位においてチミンを有する、請求項6記載の単離 れた DNA分子。11.請求項5または6に記載のDNA分子によってコードされるポリペプチド であって、該分子がα(1,2)フコシルトランスフェラーゼ活性を有する、ポ リペプチド。 12.請求項5,6または8に記載の単離されたDNA分子の一部分であって、 該一部分が、感受性ブタからE.coliコロニー形成耐性を識別するヌクレオ チド配列を含有する、DNA分子の一部分。 13.E.coliレセプターを検出するための分子アッセイであって、該アッ セイは、以下: ブタの有核細胞からDNAを単離する工程; 該DNAを、ブタα(1,2)フコシルトランスフェラーゼ1遺伝子のDNA 配列に相補的であるオリゴヌクレオチドをプライマーとして用いるポリメラーゼ 連鎖反応において増幅する工程; 少なくとも1つの制限酵素で制限酵素消化を行う工程; 得られたフラグメントを、ゲル電気泳動によって分離する工程; 該フラグメントのそれぞれの数および長さを決定する工程;および どのレセ プターが存在するかを、該フラグメントのそれぞれの数および長さから決定する 工程、 を包含する、分子アッセイ。 14.前記E.coliがF18株である、請求項13に記載の分子アッセイ。 15.前記制限酵素がCf0Iである、請求項13または14に記載の分子アッ セイ。 16.E.coli F18レセプターを検出するためのキットであって、該キ ットが、別々の容器中に、ブタα(1,2)フコシルトランスフェラーゼ遺伝子 1の多型性のDNA配列に相補的であるオリゴヌクレオチドを含む、キット。 17.α(1,2)フコシルトランスフェラーゼ活性および103位におけるア ミノ酸置換を有する、ブタのポリペプチド。 18.286位においてアミノ酸置換を有することでさらに特徴付けられる、請 求項17に記載のポリペプチド。 19.E.coli関連疾患を有するブタを処置するための薬物を開発するため の、ブタα(1,2)フコシルトランスフェラーゼのヌクレオチド多型性の使用 であって、ここで、 該開発が、E.coliの正常レセプターを阻害する分子を産生するように、 該ヌクレオチド多型性を変異させることによって達成される、使用。 20.請求項5〜10および12のいずれか1項に記載されるDNA分子を含む 、ベクター。 21.請求項20に記載のベクターによって形質転換された、細胞。 22.請求項20に記載のベクターによって形質転換された、トランスジェニッ ク動物。 23.請求項20に記載のベクターを動物細胞に導入する工程を包含する、トラ ンスジェニック動物の生産方法。 【図1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12Q 1/02 C12N 15/00 ZNAA 1/68 A61K 37/52 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BR, BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,DK,E E,ES,FI,GB,GE,GH,GM,GW,HU ,ID,IL,IS,JP,KE,KG,KP,KR, KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,M D,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL ,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK, SL,TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,U Z,VN,YU,ZW (71)出願人 スイス・フェデラル・インスティテュー ト・オブ・テクノロジー・チューリヒ スイス、ツェーハー―8092チューリヒ、エ ーテーハー―ツェントゥルム、ラミシュト ラーセ101番 (72)発明者 ボスワース,ブラッド・ティ アメリカ合衆国50201アイオワ州ネバダ、 ボックス182、ルーラル・ルート・ナンバ ー1番 (72)発明者 フォーゲリ,ペーター スイス、ツェーハー―8180ビューラト、ア ダメンゲスデン・ヌメロ12番

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. a.ブタ由来の生物学的試料中、コロニー形成に対する耐性に関連する遺 伝的多型性が存在するかどうかを決定し; b.ブタが多型性に関してホモ接合体である場合、ブタは耐性であると推断す ることからなる、イー・コリによる腸内コロニー形成に対して耐性のブタを同定 する方法。 2. a.ブタ由来の生物学的試料中、ブタのアルファ(1,2)フコシルトラ ンスフェラーゼ遺伝子1における位置307の唯一の窒素塩基がアデニンである かどうかを決定し; b.位置307の唯一の窒素塩基がアデニンである場合、耐性としてブタを同 定することからなる、腸障害に関連するイー・コリに対して耐性のブタを同定す る方法。 3. a.イー・コリ関連腸疾患に対して耐性のブタとして同定するアルファ( 1,2)フコシルトランスフェラーゼ1遺伝子における遺伝的多型性を有する飼 育用ブタを選択し; b.選択したブタを飼育することからなる、イー・コリ関連疾患に対して耐性 のブタを飼育する方法。 4. イー・コリがF18株である請求項1、2または3記載の方法。 5. ブタにおけるアルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ遺伝子1に 関して多型性である単離DNA分子。 6. 図1に記載のヌクレオチド配列を有する単離DNA分子。 7. グアニンの代わりにヌクレオチド位置307にアデニンがある請求項6記 載の単離DNA分子。 8. 請求項6記載のヌクレオチド配列に相補的な単離DNA分子。 9. ヌクレオチド位置857においてグアニンがアデニンで置換されている請 求項6記載の単離DNA分子。 10. ヌクレオチド位置229にスレオニンを有する請求項6記載の単離DN A分子。 11. アルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ活性を有する請求項5 または6記載のDNA分子によってコードされるポリペプチド。 12. イー・コリコロニー形成耐性のブタと感受性のブタを区別するヌクレオ チド配列を包含する、請求項5または6記載の単離DNA分子の部分。 13. DNAをブタの有核細胞から単離し、プライマーとしてブタアルファ( 1,2)フコシルトランスフェラーゼ1遺伝子のDNA配列に相補的なオリゴヌ クレオチドを用いるポリメラーゼ連鎖反応においてDNAを増幅し、少なくとも 1つの制限酵素で制限酵素消化を行い、得られたフラグメントをゲル電気泳動に より分離し、フラグメントの各数および長さを決定し、フラグメントの数および 長さからレセプターの存在を決定することからなる、イー・コリF18レセプタ ーを検出するための分子アッセイ。 14. 制限酵素がCfoIである請求項14記載の分子アッセイ。 15. 別々の容器中に、ブタアルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ 遺伝子1の多型性のDNA配列に相補的なオリゴヌクレオチドを含む、イー・コ リF18レセプターを検出するためのキット。 16. アルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼ活性および位置103 にアミノ酸置換を有するブタポリペプチド。 17. さらに位置286にアミノ酸置換を有することを特徴とする請求項16 記載のポリペプチド。 18. イー・コリ関連疾患に罹患したブタを治療するための薬剤を開発するた めのブタアルファ(1,2)フコシルトランスフェラーゼの多型性の使用。
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