JP2001190875A - 電子ミシン - Google Patents
電子ミシンInfo
- Publication number
- JP2001190875A JP2001190875A JP2000001311A JP2000001311A JP2001190875A JP 2001190875 A JP2001190875 A JP 2001190875A JP 2000001311 A JP2000001311 A JP 2000001311A JP 2000001311 A JP2000001311 A JP 2000001311A JP 2001190875 A JP2001190875 A JP 2001190875A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stitch
- needle
- swing
- pattern
- width
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Ceased
Links
Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
縫い目を形成するとき、縫い目の揃った高品質なパター
ン縫いを行うことが可能な電子ミシンを提供する。 【解決手段】 主軸を回転させる主モータにより上下動
される針と、この針の上下動に関連して針板上に出没し
て布を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により
布に縫目が形成される。所定の針振りパターンの縫い目
を形成するとき、針振り巾を針振りパターン針数で割っ
て商を求め1針振り巾を算出する(S2)。余りが発生
した場合は、その余りを所定の規則に従って分散させて
補正縫い目を形成する。例えば、補正縫い目を針振りパ
ターン上で略均等に分散させると(S10)、補正縫い
目が均等配置となり、縫い目の揃ったパターン縫目を形
成することができる。
Description
詳細には、主軸を回転させる主モータにより上下動され
る針と、この針の上下動に関連して針板上に出没して布
を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により布に
千鳥縫目パターンを形成する電子ミシンに関する。
成する場合、止め縫いパターンを含めた針振りパターン
を外周上に刻んだ円形のカムを作成し、この力ムをミシ
ンにセットするようにしている。縫目形成にしたがって
主モータが回転すると、カムが回転し、力ムの凹凸をな
ぞることにより針振り機構の針振り量が変化され、カム
の凹凸に対応した千鳥縫目が形成されている。
千鳥ミシンにおいては、新たな縫目パターンとするには
新たなカムを作成することが必要であり、そのために時
間とコストがかかるとともに、力ム変更作業も必要にな
り、多品種少量生産には対応できない、という問題があ
った。この問題を解決するために、針振りを予め記憶さ
れた所定の針振りパターンに従って電子的に制御し、千
鳥パターンを形成する電子ミシンが提案されている。
パターンを選択でき、またその針振り巾を指定して針振
りパターンの縫い目を形成することができる。そのと
き、針振りパターンの1針振り巾は、入力した針振り巾
を針振りパターン針数で割った商に対応するので、商を
求めるとき余りが発生したときには、半端な針振り巾が
発生することになり、縫い目の形成位置が定まらなくな
る、という問題が生ずる。
れたもので、針振り巾を指定して所定の針振りパターン
の縫い目を形成するとき、縫い目の揃った高品質なパタ
ーン縫いを行うことが可能な電子ミシンを提供すること
をその課題とする。
軸を回転する主モータにより上下動する針と、この針の
上下動に関連して針板上に出没して布を送る布送り歯を
備えた布送り装置との協働により布に縫目を形成すると
ともに、この針を支持する針棒を針振りモータにより布
送り方向に対して直交方向に往復移動するように駆動す
る針振り機構とを備えた電子ミシンにおいて、針振りパ
ターンに対応する針振りデータを記憶する記憶手段と、
針振り巾を入力する手段と、針振り巾を針振りパターン
針数で割って商を求め1針振り巾を算出する手段とを備
えている。
るとき余りが発生した場合は、針振りパターンの一方側
の縫目から他方側の縫目に向かって余りがなくなるまで
各1針振り巾に最小針振りピッチを加算して針振りパタ
ーンの縫い目を形成するようにしており、請求項2に記
載の発明では、前記商を求めるとき余りが発生した場合
は、余りがなくなるまで最小針振りピッチを各1針振り
巾に加算して補正縫い目を形成し、該補正縫い目が針振
りパターン上で略均等に分散するように1針振り巾を補
正して針振りパターンの縫い目を形成するようにしてい
る。また、請求項3に記載の発明では、前記補正縫い目
が針振りパターン上で略左右均等に分散するように1針
振り巾を補正している。
を求めるとき余りが発生した場合は、余りがなくなるま
で最小針振りピッチを各1針振り巾に加算して補正縫い
目を形成し、針振りパターン針数が奇数であって、且
つ、余りが最小針振りピッチの奇数倍である場合には、
前記補正縫い目が針振りパターンの中心縫い目から両端
に向かって略左右均等に分散するように、また余りが最
小針振りピッチの偶数倍である場合には、前記補正縫い
目が針振りパターンの両端から中心に向かって略左右均
等に分散するように1針振り巾を補正して針振りパター
ンの縫い目を形成するようにしている。
ーン針数で割って商を求め1針振り巾を算出するとき、
余りが発生した場合は、その余りを所定の規則に従って
分散させて補正縫い目を形成しているので、縫い目の揃
った高品質なパターン縫い目を形成することができる。
いて本発明を詳細に説明する。
ミシンの概観が図示されており、同図において、主軸を
回転させる主モータ1により針棒2に支持された針3が
上下動される。この針3の上下動に関連して針板4上に
布送り装置の送り歯(不図示)が出没し、それにより押
さえ板5に押さえられた布が送られ、布送り装置との協
働により布に縫目が形成される。布の縫い送り量は送り
目盛ダイヤル6で設定することができ、また縫い始めあ
るいは終わりのときに行われる止め縫いは、コンデンス
目盛ダイヤル7でコンデンス送り量を設定して、その設
定された送り量で送り装置を駆動することにより行われ
る。コンデンス送り量は、正送り量と同量の逆送り量か
らゼロに設定可能であり、通常の設定量としては、微少
送り又は千鳥縫目送り量とされる。その場合、返し縫い
レバー8を操作することにより、または止め縫い時に図
示しない返し縫いソレノイドを駆動して送り量を切り換
えて止め縫いを行うことができる。なお、9は電源スイ
ッチであり、10は後述するように各種の設定を行う操
作パネルである。
たような針振り機構が設けられ、針3を支持する針棒2
は、針振りモータ(例えば、ステッピングモータ又はサ
ーボモータ)11を一方向あるいは逆方向に作動するこ
とにより駆動されるリンク機構12により、布送り装置
の布送り作用と同期させながら布送り方向に対して直交
する方向(図2の矢印の方向)に往復移動され、それに
より所定の針振りパターンの縫目を形成することができ
る。針振り機構には、針振りモータ11の回転とともに
回転する遮蔽板11aを検知する原点センサ13が設け
られ、針振り位置の原点が検出される。
ロック図として示されており、ペダル指令20によりミ
シン回転制御回路21、ミシン主軸駆動回路22を介し
て主モータ1が駆動され、それよりミシンの主軸が駆動
されて送り歯が、いわゆる4送り運動して、送り目盛ダ
イヤル6で周知の機械的送り設定手段(図示せず)を操
作して設定した送り量で布送りをするとともに、針3が
上下動して縫目が形成される。シンクロナイザ23は、
主軸位置を検出し、1針縫目を検出するとともに、上位
置、下位置を検出し、その信号がミシン回転制御回路2
1並びに針振り制御回路24に入力される。針振り制御
回路24は、針振り駆動回路25を介して針振りモータ
11を駆動し、原点センサ13の信号を受けて針振り機
構を制御する。止め縫い時は返し縫いソレノイド27
(送り量変更手段)が作動してコンデンス目盛ダイヤル
7で周知の機械的送り設定手段(図示せず)を操作して
設定した送り量となる。操作パネル10により、以下に
説明するように、ミシンの制御に必要な種々のデータを
設定することができ、これらのデータは必要に応じて一
旦メモリ26に格納され、これらの設定されたデータに
基づき、また送り目盛ダイヤル6並びにコンデンス目盛
ダイヤル7などを操作して設定された送り量に従ってミ
シンの主軸の回転が制御され、布が送られ、また針振り
機構が制御される。
ネル10に配置された各種スイッチ並びに表示器につい
て説明する。
を行うためのスイッチである。スイッチ42は、始め止
め縫いを「する/しない」の設定を行う始め止め縫いスイ
ッチで、このスイッチを操作すると、始め止め縫い表示
LED(発光ダイオード)42aが点灯/消灯する。
又、スイッチ43は、終わり止め縫いを「する/しない」
の設定を行う終わり止め縫いスイッチで、このスイッチ
を操作すると、終わり止め縫い表示LED43aが点灯
/消灯する。
シンを半針(又は1針)動作させるスイッチであり、4
5は、糸切り禁止スイッチで、ペダル後ろ踏みで止め縫
いは行うが糸切りは行わないことを指示するスイッチで
ある。このスイッチを操作すると、糸切り禁止表示LE
D45aが点灯し、糸切り禁止が有効であることを示
す。
b、48cを備えた針振り表示器48の「A」の桁を表
示する表示器48aの表示を+−させるスイッチで、そ
れを操作することにより、表示器48aの設定を変更す
ることができる。又、47は、針振り表示器48の
「B」の桁を表示する表示器48bの表示を+−させる
スイッチで、それを操作することにより、表示器48b
の設定を変更することができる。この針振り表示器48
により針振り巾、針数、基線位置等を表示することがで
きる。
ッチで、これを選択すると、直線縫い表示LED49a
が点灯し、針振りパターンとして直線縫いが選択された
ことが示される。2点千鳥スイッチ50は、針振りパタ
ーン2点千鳥縫いを選択するスイッチで、このスイッチ
を操作し、針振りパターンとして2点千鳥縫いを選択す
ると、2点千鳥表示LED50aが点灯する。又、3点
千鳥スイッチ51は、針振りパターン3点千鳥縫いを選
択するスイッチで、このスイッチを操作し、針振りパタ
ーンとして3点千鳥縫いを選択すると、3点千鳥表示L
ED51aが点灯する。又、4点千鳥スイッチ52は、
針振りパターン4点千鳥縫いを選択するスイッチで、こ
のスイッチを操作し、針振りパターンとして4点千鳥縫
いを選択すると、4点千鳥表示LED52aが点灯す
る。
ーン左スカラップ縫いを選択するスイッチで、針振りパ
ターンとして左スカラップ縫いを選択すると、左スカラ
ップ表示LED53aが点灯する。又、右スカラップス
イッチ54は、針振りパターン右スカラップ縫いを選択
するスイッチで、針振りパターンとして右スカラップ縫
いを選択すると、右スカラップ表示LED54aが点灯
する。一方、左ブラインドステッチスイッチ55は、針
振りパターン左ブラインドステッチ縫いを選択するスイ
ッチで、針振りパターンとして左ブラインドステッチ縫
いを選択すると、左ブラインドステッチ表示LED55
aが点灯する。又、右ブラインドステッチスイッチ56
は、針振りパターン右ブラインドステッチ縫いを選択す
るスイッチで、針振りパターンとして右ブラインドステ
ッチ縫いを選択すると、右ブラインドステッチ表示LE
D56aが点灯する。又、カスタムパターンスイッチ5
7は、針振りパターンカスタムパターン縫いを選択する
スイッチで、針振りパターンとしてカスタムパターン縫
いを選択すると、カスタムパターン表示LED57aが
点灯する。
にて針停止位置指定を行うスイッチで、左停止の場合
は、左停止指示表示LED58aが点灯し、右停止の場
合は、右停止指示表示LED58bが点灯し、任意停止
の場合は両LED58a、58bが消灯する。
1と組み合わせて使用され、設定スイッチ41より詳細
な設定を行う。このスイッチを操作すると、詳細設定表
示LED59aが点灯する。針数設定スイッチ60は、
スカラップ・ブラインドステッチの針数を設定する時に
使用され、針数設定時には針数設定表示LED60aが
点灯する。又、基線スイッチ61は、基線位置を変更す
る時に使用され、基線位置設定時には基線位置表示LE
D61aが点灯する。
で、ミシンの下糸(針数)カウンタをリセットするため
に使用される。下糸カウンタ「+」「−」スイッチ63
は、カウンタにカウント値をセットするスイッチであ
る。このカウンタの値は、4セグメント64a〜64d
を備えた下糸カウンタ表示器64に表示される。
では、針振りパターンとして、直線縫い、2点千鳥、3
点千鳥、4点千鳥、スカラップ、ブラインドステッチ、
カスタムパターンが用意されている。直線縫いは、図5
(A)に示したように、針振りを行わず、基線位置で直
線縫いを行うパターンであり、針振り巾(NW)は0で
ある。2点千鳥は、図5(D)に示したように、基線に
準じて1針振り巾が針振り巾(NW)で左、右2点に針
落ちする縫い方であり、3点千鳥は、図5(E)に示し
たように、基線に準じて1針振り巾が針振り巾(NW)
の2分の1で左、中心、右の3点に針落ちする縫い方で
あり、4点千鳥は、図5(F)に示したように、基線に
準じて1針振り巾が針振り巾(NW)の3分の1で左、
中2点、右の4点に針落ちする縫い方である。
ように、2つの円弧の中を12針又は24針で縫う三日
月型の模様縫いで、運針の種類で、「標準・三日月・均
等」の3種類がある。又、円弧の向きで左右のスカラッ
プがあって、左右の規定は、ミシンの懐側を右とし円弧
の頂上側が懐側にある場合、右スカラップといい、その
逆の場合を左スカラップという。ブラインドステッチ
は、図5(C)に示したように、縫い始めは、直線縫い
を行い運針針数の最終針−2針で針振り巾(NW)で針
振りを行ない、最終針−1針で再び元の位置に戻るパタ
ーンの繰り返し動作を行う縫い方である。この場合も、
針振り方向により左、右ブラインドステッチがあり、右
(左)ブラインドステッチは、直線縫いから右側(左
側)に針振りするパターンである。又、カスタムパター
ンは任意に作成されるオリジナルパターンである。
は、針振り巾(NW)、基線位置(NP)、基線基準位
置(NPs)、縫い始め位置(NS)、縫い終わり位置
(NE)、針数(NC)の固有データがある。
おける針振り巾を示すもので、例えば、図6(A)に示
すような、4点千鳥の場合1針巾(NWs)は、針振り
巾(NW)を3分割値とする。すなわち、NWs=NW
/3である。このとき、分割値に余りが出た場合は、針
振り巾中心位置を基準とし左右に均等となるようにす
る。NWが5.0の場合、NWs=1.6余り0.2と
なる。従って、最初の1針は1.7、2針目は1.6、
3針目は1.7となり、折り返して1.7、1.6、
1.7となる。又、例えば、スカラップの場合の針振り
巾は、模様巾であり、針振りには、針振りデータを用
い、針振りデータは、中心振り分けで規定する。パター
ンにより、24針、12針のデータを持ち、運針位置計
算は、NDnを運針データ、NDpを運針位置、NPを
基線位置として、NDp=NP+(NW×NDn/8.
2)の式に従って行う。
ように、ミシン針振り機構の中心を「0」とし、ミシン
懐側を「+」(右側)、その反対側を「−」(左側)と
した針振りの振り基点位置をいい、最大針振り巾(WP
x)を超えない範囲で−5.0〜0〜+5.0の範囲で
設定される。
6(C)に示したように、「中心基準振り分け・右端基
準振り・左端基準振り」に設定可能とした場合の基線基
準位置を示すもので、初期設定は中心基準振り分けに設
定されていて、基線位置(NP)に対し、中央・右・左
に振り基準を指定する。例えば、2点千鳥において、基
線位置(NP)=0.0、針振り巾(NW)=3.0、
基線基準位置(NPs)=左、とした場合、針は、0.
0と3.0の間で針振りを行う。
したように、糸切り後の次の縫い始め位置を「右・左」
に設定するもので、初期設定は、左縫い始めである。な
お、スカラップ、ブラインドステッチにおいて、左右が
あるが、右スカラップ、右ブラインドステッチの場合、
左縫い始めが縫い始め位置となる。
ステッチの針数で、スカラップの場合、標準は24針、
三日月も24針、均等で12針と24針であり、ブライ
ンドステッチは、3〜250針の間で設定される。初期
設定は、スカラップの場合、標準・三日月・均等ともに
24針で、ブラインドステッチは4針である。
に止め縫いを行うことにより形成される止め縫いパター
ン(コンデンスパターンともいう)は、直線縫い、2点
千鳥、3点千鳥、4点千鳥、並びにカスタムパターンの
各パターンに対して有効とされる。コンデンスの回数
は、縫い始めから折り返しまでを1パターンとしてパタ
ーン単位で行われ、針数19針以内で設定可能である。
また、コンデンス時のコンデンス送り量はコンデンス送
り量設定ダイヤル7によって設定される。例えば、4点
千鳥の場合は、図7(B)に示したように、6パターン
可能であり、1パターンに3針あるので、針数は18と
なる。
ン設定として、針振りパターンとは別のパターンで止め
縫いを行う方法と、針振り巾(NW)以内で針振り巾を
狭くし、針数を設定でき、針振り巾(NW)内の運針中
は同一方向に針振りをする方法とがある。
で止め縫いを行う方法は、針振りパターンとは別に、始
め止め縫い、終わり止め縫いごとに、止め縫いパターン
(PC)、針振り巾(CW)、コンデンス回数(CC)
を設定するもので、基線位置(NP)、基線基準位置
(NPs)、縫い始め位置(NS)は針振りパターンと
同一とするものである。例えば、図7(C)に示したよ
うに、始め止め縫いパターンを4点千鳥、針振りパター
ンを2点千鳥、終わり止め縫いパターンを3点千鳥とす
る例で説明すると、始め止め縫いパターンは4点千鳥で
あり、針振り巾はCW1であり、コンデンス回数は3回
となっている。この止め縫いに続く針振りパターンは2
点千鳥であり、この場合、始め止め縫い終了後の、針振
りパターンで2−4点千鳥縫いのように必ず開始位置の
決まっていない場合には、止め縫い終了位置の近い針振
り開始点より針振りを行う。また、始め止め縫いパター
ンの終了位置と、針振りパターンの開始位置が一致しな
い場合、止め縫い終了後、1針の間スピード制限を加え
る。また、終わり止め縫いパターンは3点千鳥で、針振
り巾はCW2、コンデンス回数は4回となっている。こ
の終わり止め縫いでは針振りパターンから終わり止め縫
いパターンに移行するのに、1針必要であるためコンデ
ンス回数+1針をコンデンス針数とする。
し、その針振り巾NWを入力して縫製を行うとき、設定
された針振り巾を選択された針振りパターンのパターン
針数Nで割った商に対応する1針振り巾NWsで縫製が
行われる。このとき、上記商に余りが発生しない場合
は、そのまま算出した1針振り巾で縫い目を形成すれば
よいが、余りがでた場合には、その余りに応じて1針振
り巾を補正し、縫い目の揃ったパターン縫いを実現する
ようにする。その処理が図8〜図10に図示されてい
る。
針振りパターン針数に対してほぼ均等に分散するように
したもので、具体的には、図8は補正縫い目が針振りパ
ターン針数の中心縫目から両脇に向かって略左右均等に
分散配置するように、また図9は針振りパターン針数の
両脇縫目から中心に向かって略左右均等に分散するよう
にするときの処理を示す。一方、図10は、補正縫い目
を針振りの一方端から他方端に向けて順次形成するとき
の流れを示す。
振りパターンのパターン針数Nが偶数であるか奇数であ
るかが判断される。偶数である場合(例えば、3点千
鳥、5点千鳥など)には、後述する図10の処理が行わ
れ、一方奇数である場合(例えば、4点千鳥など)は、
ステップS2で示したように、設定した針振り巾NWを
パターン針数Nで割り算し、その商Nsと余りXを求め
る。この場合、商Nsを基本1針振り巾とする。
の肯定)、基本1針振り巾Nsを1針振り巾NWsとし
て針振りパターンの縫い目を形成する(ステップS
4)。一方、余りがでた場合は、変数Iを初期化し(ス
テップS5)、余りXが最小針振りピッチ(本実施例で
は例えば針振り巾単位(cm)の0.1)の偶数倍であ
るか、奇数倍であるかを判断し(ステップS6)、偶数
倍である場合は、図9に示した「1」の処理に進み、奇
数倍である場合には、ステップS7で針数Nを2等分し
てその商N1を求める。いま針数Nは奇数であるので、
商N1は1パターンの中央より最初の左側にある針位置
に対応し、N1+1は中央より最初の右側にある針位置
に対応する。そこで、その最初の右側の針位置をKとし
てそれより右の針位置をS、左の針位置をTとし、最初
K=S=Tとする(ステップS7)。
小針振りピッチで分割して、基本1針振り巾Nsに最小
針振りピッチを加算してK位置での1針振り巾(NWs
(K)=Ns+1)を補正し、補正縫い目が形成される
ようにする(ステップS8)。このとき補正を行ったの
でIを+1しておく。これは、最小針振りピッチ分余り
Xを少なくしたことを意味している。
位置S=S+1と、−1(左側)の縫い目位置T=T−
1の縫い目位置に対して、基本1針振り巾Nsに最小針
振りピッチ(0.1cm)を加算した値をそれぞれS位
置に対する1針振り巾NWs(S)とT位置に対する1
針振り巾NWs(T)とし、また2回補正を行ったので
Iを+2する(ステップS10)。この処理は余りXが
なくなるまで(ステップS9)継続する。
の処理で、余りXが針振りパターン針数の中心縫目から
両脇に向かって0.1単位ずつ左右均等に分散され、余
りはなくなったので、ステップS11とS12におい
て、両端までに残る縫い目位置に対しては(NがIにな
るまで)、基本1針振り巾Nsをそれぞれ1針振り巾N
Ws(S)並びにNWs(T)としてそれぞれの縫い目
位置を設定する。
と判断された場合は、図9の処理に移り、Iを針振りパ
ターンの一方端の位置、またKを他方端の位置として、
それぞれ両端から最初の右位置I=I+1並びに左位置
K=Nに対して、基本1針振り巾Nsに最小針振りピッ
チ0.1を加算した値をそれぞれ1針振り巾NWs
(I)と針振り巾NWs(K)として1針振り巾を補正
する(ステップS21、S22)。
に右位置(I=I+1)並びに他方端よりさらに左位置
(K−1)に対して、基本1針振り巾Nsに最小針振り
ピッチ(0.1cm)を加算した値をそれぞれ1針振り
巾NWs(I)と針振り巾NWs(K)として1針振り
巾を補正し、これを余りがなくなるまで行う(ステップ
S23)。余りがなくなった場合には、ステップS2
5、S27において残りの針数に対して、基本1針振り
巾Nsをそれぞれ1針振り巾NWs(I)と針振り巾N
Ws(K)とするようにする。
端縫い目から中心に向かって余りを最小針振りピッチず
つほぼ左右均等に分散させることができる。
縫い目が針振りパターン針数に対してほぼ均等に分散す
るようにしたものであるが、針数Nが偶数である場合
は、図10の処理を行い、補正縫い目を針振りの一方端
から順次形成するようにする。
は図8のステップS2、S3、S4と同じであり、余り
Xがでなかった場合は、基本1針振り巾Nsをそれぞれ
1針振り巾NWsとする。一方余りが発生した場合は、
Iを初期化して(ステップS34)、Iの針位置に対し
て、基本1針振り巾Nsに最小針振りピッチ(0.1c
m)を加算した値をそれぞれ1針振り巾NWs(I)と
して1針振り巾を補正し、これを余りがなくなるまで行
う(ステップS35、S37)。余りがなくなった場合
には、残りの針数に対して(ステップS37でN=Iと
判断されるまで)、基本1針振り巾Nsを1針振り巾N
Ws(I)とする。
ピッチを0.1cmとしたが、それ以外の余りを分割で
きる数値を最小針振りピッチとしてもよいことはもちろ
んである。
り巾を針振りパターン針数で割って商を求め1針振り巾
を算出するとき、余りが発生した場合は、その余りを所
定の規則に従って分散させて補正縫い目を形成している
ので、縫い目の揃った高品質なパターン縫い目を形成す
ることができる。例えば、補正縫い目を針振りパターン
の一方側の縫目から他方側の縫目に向かって形成する場
合は、縫い始めの一方側、あるいは反対の他方側を基準
にして補正縫い目の位置が揃い、また補正縫い目を針振
りパターン上で略均等に分散させる場合には、補正縫い
目が均等配置となるので、縫い目の揃ったパターン縫目
を形成することができる。
る。
る。
を示した配置図である。
図である。
図である。
た説明図で、(B)は止め縫いパターンと針振りパター
ンが同一である場合の縫目を示した説明図、(C)は止
め縫いパターンと針振りパターンが異なる場合の縫目を
示した説明図である。
め1針振り巾を算出するとき、余りが発生した場合縫い
目を補正する処理の流れを示したフローチャート図であ
る。
め1針振り巾を算出するとき、余りが発生した場合縫い
目を補正する処理の流れを示したフローチャート図であ
る。
求め1針振り巾を算出するとき、余りが発生した場合縫
い目を補正する処理の流れを示したフローチャート図で
ある。
Claims (4)
- 【請求項1】 主軸を回転する主モータにより上下動す
る針と、この針の上下動に関連して針板上に出没して布
を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により布に
縫目を形成するとともに、この針を支持する針棒を針振
りモータにより布送り方向に対して直交方向に往復移動
するように駆動する針振り機構とを備えた電子ミシンに
おいて、 針振りパターンに対応する針振りデータを記憶する記憶
手段と、 針振り巾を入力する手段と、 針振り巾を針振りパターン針数で割って商を求め1針振
り巾を算出する手段と、 前記商を求めるとき余りが発生した場合は、針振りパタ
ーンの一方側の縫目から他方側の縫目に向かって余りが
なくなるまで各1針振り巾に最小針振りピッチを加算し
て針振りパターンの縫い目を形成する手段とを備えたこ
とを特徴とする電子ミシン。 - 【請求項2】 主軸を回転する主モータにより上下動す
る針と、この針の上下動に関連して針板上に出没して布
を送る布送り歯を備えた布送り装置との協働により布に
縫目を形成するとともに、この針を支持する針棒を針振
りモータにより布送り方向に対して直交方向に往復移動
するように駆動する針振り機構とを備えた電子ミシンに
おいて、 針振りパターンに対応する針振りデータを記憶する記憶
手段と、 針振り巾を入力する手段と、 針振り巾を針振りパターン針数で割って商を求め1針振
り巾を算出する手段と、 前記商を求めるとき余りが発生した場合は、余りがなく
なるまで最小針振りピッチを各1針振り巾に加算して補
正縫い目を形成し、該補正縫い目が針振りパターン上で
略均等に分散するように1針振り巾を補正して針振りパ
ターンの縫い目を形成する手段とを備えたことを特徴と
する電子ミシン。 - 【請求項3】 前記商を求めるとき余りが発生した場合
は、余りがなくなるまで最小針振りピッチを各1針振り
巾に加算して補正縫い目を形成し、該補正縫い目が針振
りパターン上で略左右均等に分散するように1針振り巾
を補正して針振りパターンの縫い目を形成することを特
徴とする請求項2に記載の電子ミシン。 - 【請求項4】 前記商を求めるとき余りが発生した場合
は、余りがなくなるまで最小針振りピッチを各1針振り
巾に加算して補正縫い目を形成し、針振りパターン針数
が奇数であって、且つ、余りが最小針振りピッチの奇数
倍である場合には、前記補正縫い目が針振りパターンの
中心縫い目から両端に向かって略左右均等に分散するよ
うに、また余りが最小針振りピッチの偶数倍である場合
には、前記補正縫い目が針振りパターンの両端から中心
に向かって略左右均等に分散するように1針振り巾を補
正して針振りパターンの縫い目を形成することを特徴と
する請求項3に記載の電子ミシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001311A JP2001190875A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 電子ミシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000001311A JP2001190875A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 電子ミシン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001190875A true JP2001190875A (ja) | 2001-07-17 |
Family
ID=18530551
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000001311A Ceased JP2001190875A (ja) | 2000-01-07 | 2000-01-07 | 電子ミシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001190875A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006296930A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Juki Corp | ミシン |
KR101299685B1 (ko) | 2010-12-16 | 2013-08-28 | (주)두올 | 올터짐 방지기능을 갖는 미싱기 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6187583A (ja) * | 1984-10-05 | 1986-05-02 | ブラザー工業株式会社 | ミシンのための多重縫目列用縫製デ−タ作成装置 |
JPH03272797A (ja) * | 1990-03-23 | 1991-12-04 | Janome Sewing Mach Co Ltd | ミシンの停止縫い制御装置 |
JPH0523458A (ja) * | 1991-07-18 | 1993-02-02 | Brother Ind Ltd | ミシン制御データ作成装置 |
JPH0659350B2 (ja) * | 1985-06-01 | 1994-08-10 | ブラザー工業株式会社 | ミシン |
JPH1061740A (ja) * | 1996-08-20 | 1998-03-06 | Brother Ind Ltd | リンクの揺動機構 |
JP2858495B2 (ja) * | 1991-11-29 | 1999-02-17 | ブラザー工業株式会社 | ミシン |
JPH11235483A (ja) * | 1998-02-20 | 1999-08-31 | Juki Corp | 模様縫いミシン |
JP2001137579A (ja) * | 1999-09-02 | 2001-05-22 | Juki Corp | 電子千鳥ミシン |
-
2000
- 2000-01-07 JP JP2000001311A patent/JP2001190875A/ja not_active Ceased
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6187583A (ja) * | 1984-10-05 | 1986-05-02 | ブラザー工業株式会社 | ミシンのための多重縫目列用縫製デ−タ作成装置 |
JPH0659350B2 (ja) * | 1985-06-01 | 1994-08-10 | ブラザー工業株式会社 | ミシン |
JPH03272797A (ja) * | 1990-03-23 | 1991-12-04 | Janome Sewing Mach Co Ltd | ミシンの停止縫い制御装置 |
JP2764631B2 (ja) * | 1990-03-23 | 1998-06-11 | 蛇の目ミシン工業株式会社 | ミシンの停止縫い制御装置 |
JPH0523458A (ja) * | 1991-07-18 | 1993-02-02 | Brother Ind Ltd | ミシン制御データ作成装置 |
JP2858495B2 (ja) * | 1991-11-29 | 1999-02-17 | ブラザー工業株式会社 | ミシン |
JPH1061740A (ja) * | 1996-08-20 | 1998-03-06 | Brother Ind Ltd | リンクの揺動機構 |
JPH11235483A (ja) * | 1998-02-20 | 1999-08-31 | Juki Corp | 模様縫いミシン |
JP2001137579A (ja) * | 1999-09-02 | 2001-05-22 | Juki Corp | 電子千鳥ミシン |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006296930A (ja) * | 2005-04-25 | 2006-11-02 | Juki Corp | ミシン |
KR101299685B1 (ko) | 2010-12-16 | 2013-08-28 | (주)두올 | 올터짐 방지기능을 갖는 미싱기 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5775240A (en) | Sewing machine capable of embroidery stitching, and embroidery data producing device therefor | |
JPH0231789A (ja) | 電子ミシン | |
KR100402537B1 (ko) | 단추구멍 재봉기 | |
JP4464546B2 (ja) | 電子千鳥ミシン | |
JP2001190875A (ja) | 電子ミシン | |
KR100726499B1 (ko) | 전자 새발뜨기 재봉틀 | |
JP4769351B2 (ja) | 電子千鳥ミシン | |
JP4220635B2 (ja) | 電子ミシン | |
JP2001187286A (ja) | 電子千鳥ミシン及び針振りデータ作成装置 | |
JPH1157255A (ja) | 針振りミシン | |
JP2001187285A (ja) | 電子ミシン | |
JP2001190874A (ja) | 電子ミシン | |
KR20030022048A (ko) | 재봉기 | |
JP2001300166A (ja) | 電子ミシン | |
JP4369580B2 (ja) | 電子ミシン | |
JP2016136997A (ja) | ミシン | |
JP2001129276A (ja) | 電子ミシン | |
JP2800440B2 (ja) | 鳩目穴かがりミシン | |
JP2000237477A (ja) | ボタン孔かがり縫いミシン | |
JP2800443B2 (ja) | 鳩目穴かがりミシン | |
KR100861812B1 (ko) | 보턴구멍 사뜨기 재봉틀 | |
JP4133957B2 (ja) | 連続模様縫製可能な下糸検知ミシン | |
KR20040094371A (ko) | 전자 지그재그 재봉기 | |
JPS62129088A (ja) | 多模様ミシン | |
JPH11235483A (ja) | 模様縫いミシン |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061227 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20070207 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20070207 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090804 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090930 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100518 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100702 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20100921 |
|
A045 | Written measure of dismissal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A045 Effective date: 20110125 |