JP2016136997A - ミシン - Google Patents
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Abstract
【課題】速度調整用及び模様選択用の操作部を備えるものにあって、構成の簡単化を図る。
【解決手段】制御回路22は、回転式ダイヤル19の回転操作及び液晶ディスプレイ18の表示に関し、縫製機構における縫製速度の指定を受付可能な第1状態と、縫製機構により縫製される縫製模様の指定を受付可能な第2状態とを切替える。第1状態においては、回転式ダイヤル19の回転操作を受付けた場合に、操作に応じて縫製速度を設定する。第2状態においては、回転式ダイヤル19の回転操作を受付けた場合に、操作に応じて縫製模様を設定する。制御回路22は、切替キー20が操作されると、第1状態と第2状態とを切替える。制御回路22は、縫製開始が指示されたことを条件として、第1状態に設定する。
【選択図】図3
【解決手段】制御回路22は、回転式ダイヤル19の回転操作及び液晶ディスプレイ18の表示に関し、縫製機構における縫製速度の指定を受付可能な第1状態と、縫製機構により縫製される縫製模様の指定を受付可能な第2状態とを切替える。第1状態においては、回転式ダイヤル19の回転操作を受付けた場合に、操作に応じて縫製速度を設定する。第2状態においては、回転式ダイヤル19の回転操作を受付けた場合に、操作に応じて縫製模様を設定する。制御回路22は、切替キー20が操作されると、第1状態と第2状態とを切替える。制御回路22は、縫製開始が指示されたことを条件として、第1状態に設定する。
【選択図】図3
Description
本発明は、加工布に縫い目を形成する縫製機構と、縫製条件を指定するための操作部と、操作部の指定に応じて前記縫製機構を制御する制御部とを備えるミシンに関する。
従来のミシンにおいては、ミシン本体の前面に、縫製速度をユーザが調整するための速度調整ダイヤルを設けたものがある(例えば、特許文献1参照)。また、従来のミシンにおいては、縫製する模様種類(直線縫い、ジグザグ縫い等)をユーザが選択するための模様選択ダイヤルを設けたものもある(例えば、特許文献2参照)。
一つのミシン本体の前面に、上記した速度調整ダイヤルと模様選択ダイヤルとの双方を設ける場合、構成が複雑化してしまう。そのため、比較的大きなスペースが必要となる問題が生ずる。特に近年では、ミシンの機能が多様化し、また縫製模様の種類も多くなってきており、ミシン本体の前面の限られたスペースに多くの操作部を設けることは困難性が高いものとなる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、速度調整用及び模様選択用の操作部を備えるものにあって、構成の簡単化を図ることができるミシンを提供するにある。
上記した目的を達成するために、本発明の請求項1のミシンは、加工布に縫い目を形成する縫製機構と、縫製条件を指定するための操作部と、前記操作部の指定に応じて前記縫製機構を制御する制御部とを備えるものにおいて、前記制御部は、前記縫製機構における縫製速度の指定を受付可能な第1状態と、前記縫製機構により縫製される縫製模様の指定を受付可能な第2状態とを切替える切替手段と、前記第1状態において前記操作部による操作を受付けた場合に、該操作に応じて前記縫製条件としての縫製速度を設定する速度設定手段と、前記第2状態において前記操作部による操作を受付けた場合に、該操作に応じて前記縫製条件としての縫製模様を設定する模様設定手段とを備えるところに特徴を有する。
請求項1のミシンにおいては、第1状態において、ユーザが操作部による操作を行えば、速度設定手段により、縫製条件としての縫製速度を設定することができる。また、切替手段により第2状態に切替えられた状態で、ユーザが操作部による操作を行えば、模様設定手段により、縫製条件としての縫製模様を設定することができる。このとき、一つの操作部の操作によって、縫製速度の設定、及び、縫製模様の設定が可能となる。従って、縫製速度設定用の操作部と、縫製模様設定用の操作部とを別々に設ける場合に比べて、全体の構成が簡単になる。
請求項1のミシンによれば、速度調整用及び模様選択用の操作部を備えるものにあって、構成の簡単化を図ることができ、ひいては、ミシンの前面における省スペース化を図ることができるという優れた効果を奏する。
以下、本発明を、例えば電子ミシンに適用した一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係るミシン1の全体の外観を示している。図1において、ミシン1は、左右方向に延びるミシンベッド2と、ミシンベッド2の右端部から上方に延びる脚柱部3と、脚柱部3の上端から左方に延びるアーム部4とを有して構成されている。アーム部4の先端部が、ミシン頭部5とされている。なお、ミシン1を操作するユーザ側を前方とし、その反対方向を後方とする。
頭部5には、図示しない針棒が上下動及び左右方向に揺動可能に設けられ、針棒の下端部に、縫針6が装着されている。また、頭部5には、針棒(縫針6)の後ろ側に位置して押え足7が設けられている。ミシンベッド2の上面には、針板8が設けられている。また、いずれも図示はしないが、ミシンベッド2内には、針板8の下側に位置して、針棒の上下動と同期して送り歯を駆動させる送り歯駆動機構、下糸ボビンを収容し縫針6と協働して縫目を形成する回転釜、糸切り機構等が設けられている。送り歯駆動機構は、送り用パルスモータ9(図3参照)により駆動される。
また、詳しく図示はしないが、アーム部4内には、メインモータ10(図3参照)により回転駆動される主軸が設けられている。頭部5内には、いずれも図示しないが、針棒(縫針6)を上下動させる針棒駆動機構、針棒(縫針6)の上下動に同期して天秤を上下動させる天秤駆動機構が設けられている。これら針棒駆動機構及び天秤駆動機構は、主軸の回転により駆動される。更に、頭部5内には、針振り用パルスモータ11(図3参照)を駆動源として針棒(縫針6)を布送り方向と直交する方向(左右方向)に揺動させる針棒揺動機構、上糸の張力を調整する糸調子装置等が設けられている
上記した針棒駆動機構、天秤駆動機構、針棒揺動機構、更には、送り歯駆動機構や回転釜等の各機構から、加工布に縫い目を形成する縫製機構が構成される。このとき、本実施形態では、ミシン1(縫製機構)は、多種類の縫製模様の形成が可能に構成されている。具体的には、縫製模様として、直線縫い、伸縮縫い、ジグザグ縫い、たち目かがり、まつり縫い、ボタン穴かがり、飾り縫い等がある。
図1に示すように、アーム部4の上部には、上糸の供給源となる糸駒がセットされる糸立て棒12を有する糸駒収容部13が設けられている。また、アーム部4の上部右端部には、下糸ボビンに糸を巻く糸巻き作業時に下糸ボビンがセットされる糸巻軸14が設けられている。さらに、図1に示すように、アーム部4の前面側には、縫製作業(メインモータ10)の起動・停止を指示する開始指示手段としての起動・停止キー15、返し縫い動作を指示する返し縫いキー16、針棒(縫針6)の停止位置を針上又は針下に切替える動作を指示する針上下キー17等の各種操作スイッチが設けられている。
そして、本実施形態では、脚柱部3の前面には、図2にも示すように、液晶ディスプレイ(LCD)18、及び、回転式ダイヤル19、切替キー20が設けられている。また、詳しく図示はしないが、脚柱部3の前面には、縫製可能な複数種類の縫製模様を示すシンボルが、それら各縫製模様の模様番号と共に記された縫製模様記載部21が設けられている。
LCD18は、ユーザに対し必要なメッセージ等を表示するもので、第1状態では、図2(a)に示すように、縫製速度即ちメインモータ10の回転速度が、10段階のインジケータ形式で表示される。また、第2状態では、図2(b)に示すように、LCD18には、選択されている縫製模様及びその番号等が表示される。回転式ダイヤル19は、縫製条件を指定するための操作部として機能する。この場合、第1状態では、ユーザが回転式ダイヤル19を操作することにより、縫製条件としての縫製速度の指定を行えるようになっている。第2状態では、ユーザが回転式ダイヤル19を操作することにより、縫製条件としての縫製模様の指定が可能となっている。切替キー20は、ユーザの操作により第1状態と第2状態を交互に切替える切替操作部として機能する。
図3は、本実施形態のミシン1の制御系の構成を概略的に示している。ミシン1の全体を制御する制御部としての制御回路22は、コンピュータ(CPU)を主体として構成されている。この制御回路22には、第1のROM23、第2のROM24、RAM25、EEPROM26が接続されている。第1のROM23には、縫製動作を制御するための制御プログラム等が記憶されている。第2のROM24には、縫製動作に必要な縫製模様データの各種のデータが記憶されている。
制御回路22には、各種操作スイッチ(起動・停止キー15、返し縫いキー16、針上下キー17)の操作信号が入力される。また、制御回路22には、各種検出センサ27からの信号が入力される。各種検出センサ27には、主軸の回転角度(メインモータ10の回転位置)を検出する主軸角度検出センサ等が含まれている。更に、制御回路22には、切替キー20からの切替え操作信号が入力されると共に、回転式ダイヤル19の回転操作により動作するロータリーエンコーダ28からの信号が入力される。
ここで、回転式ダイヤル19は、その回転軸にロータリーエンコーダ(ロータリースイッチ)28が接続されている。周知のように、ロータリーエンコーダ28は、回転式ダイヤル19の回転軸に取付けられ等ピッチのスリットを有する回転円板、スリットAとスリットBとを1/4ピッチずれて有する扇形スリット板、発光素子及び受光素子からなるA,B2組のフォトセンサ29,30(図4(a)参照)等を備えている。ロータリーエンコーダ28は、図4(a)に示すような内部回路を備えている。図4(b)に示すように、ロータリーエンコーダ28のA出力とB出力との間で、位相が1/4だけずれた出力が得られることにより、回転式ダイヤル19の回転方向及び回転角度(回転量)が検出できる。
図3に示すように、制御回路22には、駆動回路31,32,33を夫々介して、針振り用パルスモータ11、送り用パルスモータ9、メインモータ10が接続されている。制御回路22は、ユーザによる縫製模様の指定(選択)や縫製速度の指定に基づいて、それら針振り用パルスモータ11、送り用パルスモータ9、メインモータ10等を制御し、縫製動作を実行する。また、制御回路22は、駆動回路34を介して、LCD18の表示を制御する。
本実施形態では、制御回路22は、そのソフトウエア的構成により、回転式ダイヤル19の回転操作及びLCD18の表示に関し、縫製機構における縫製速度の指定を受付可能な第1状態と、縫製機構により縫製される縫製模様の指定を受付可能な第2状態とを切替える切替手段として機能する。第1状態においては、制御回路22は、回転式ダイヤル19の回転操作を受付けた場合に、該操作に応じて縫製速度を設定する。設定された縫製速度は、縫製速度の設定情報としてRAM25に記憶されるとともに、定期的もしくは電源オフ時にEEPROM26に記憶される。なお、第1状態であれば縫製動作停止中及び縫製動作中のいずれにおいても縫製速度の設定は可能である。第2状態においては、制御回路22は、回転式ダイヤル19の回転操作を受付けた場合に、該操作に応じて縫製模様を設定する。設定された縫製模様は、縫製模様の設定情報としてRAM25に記憶されるとともに、定期的もしくは電源オフ時にEEPROM26に記憶される。従って、制御回路22は、速度設定手段及び模様設定手段としての機能も備えている。
具体的には、第1状態においては、図2(a)に示したように、回転式ダイヤル19が右回り(時計回り)方向に回転操作された場合に、縫製速度が現在の設定速度から1段階ずつ高くされていき、回転式ダイヤル19が左回り(反時計回り)方向に回転操作された場合に、現在の設定速度から縫製速度が1段階ずつ低くされていく。回転式ダイヤル19の回転が停止した時点での縫製速度が設定される。
第2状態においては、図2(b)に示したように、回転式ダイヤル19が右回り(時計回り)方向に回転操作された場合には、現在設定されている縫製模様から1つずつ模様番号が大きくなる方向に縫製模様が切替わっていき、回転式ダイヤル19が左回り(反時計回り)方向に回転操作された場合に、1つずつ模様番号が小さくなる方向に縫製模様が切替わっていく。回転式ダイヤル19の回転が停止した時点で選択されている縫製模様が設定される。
制御回路22は、切替キー20が操作されると、第1状態と第2状態とを切替える。また、本実施形態では、後述するように、制御回路22は、起動・停止キー15が操作されて縫製開始が指示されたことを条件として、第1状態に設定する。つまり、縫製動作が開始される直前が第1状態であった場合には、縫製動作が開始されてもその状態が維持され、縫製動作が開始される直前が第2状態であった場合には、縫製動作が開始されると、第1状態に自動的に切替えられる。
特に本実施形態では、制御回路22は、縫製動作中の第1状態においては、切替キー20が切替操作された場合でも、第2状態への切替えを無効にする。また、制御回路22は、縫製動作が終了したことを条件として、切替キー20の操作による第1状態から第2状態への切替えを許容する。更に、本実施形態では、制御回路22は、縫製動作の開始前が第2状態であり、縫製動作中の第1状態において、ユーザの回転式ダイヤル19の操作により縫製速度が設定(変更)された場合には、縫製動作が終了したときに第1状態とし、縫製動作の開始前が第2状態であり、縫製動作中の第1状態において、回転式ダイヤル19により縫製速度が設定されることなく縫製動作が終了したときには、第2状態に切替える。
そして、本実施形態では、制御回路22は、ユーザの切替キー20の操作により、第1状態又は第2状態の一方から他方に切り替えられた場合に、前記一方の状態において設定された縫製条件(縫製速度又は縫製模様)を記憶手段としてのEEPROM26(或いはRAM25)に記憶する。また、制御回路22は、ユーザの切替キー20の操作により、第1状態又は第2状態の一方から他方に切り替えられた場合に、EEPROM26(或いはRAM25)に記憶されている前記他方の状態の縫製条件(縫製速度又は縫製模様)を呼出して、切替後の他方の状態における縫製条件として設定する。
次に、ミシン1の作用について、図5から図7を参照して説明する。
ミシン1により縫製作業を行うユーザは、加工布をミシンベッド2上にセットすると共に、縫製条件(縫製模様及び縫製速度)の設定を行う。この場合、ユーザは、第1状態において、回転式ダイヤル19を回転操作することにより、所望の縫製速度、換言すれば、メインモータ10の回転速度を設定することができる。また、第2状態において、回転式ダイヤル19を回転操作することにより、所望の縫製模様を指定(選択)することができる。この場合、第1状態と第2状態との間の切替えは、切替キー20を操作することにより行うことができる。そして、縫製条件の設定後、ユーザが起動・停止キー15を操作して縫製開始を指示することにより、縫製動作が実行される。
図5のフローチャートは、ユーザによる切替キー20の切替操作に基づく状態切替処理を示す。この処理は、制御回路22により、ミシン1の電源がオンされると開始され、電源がオフされるまで繰り返し実行される。
ステップS1において、制御回路22は、切替キー20の切替操作が、縫製動作中に実行されたか判断する。縫製動作中に切替キー20が操作されたと判断した場合には(ステップS1にてYes)、制御回路22は、ステップS2にて、第1状態を維持する。つまり、制御回路22は、縫製動作中は、第2状態への切替えを無効にする。
ステップS1において、制御回路22は、切替キー20の切替操作が、縫製動作中に実行されたか判断する。縫製動作中に切替キー20が操作されたと判断した場合には(ステップS1にてYes)、制御回路22は、ステップS2にて、第1状態を維持する。つまり、制御回路22は、縫製動作中は、第2状態への切替えを無効にする。
切替キー20の切替操作が、縫製動作中に実行されたものでないと判断した場合には(ステップS1にてNo)、制御回路22は、ステップS3にて、縫製動作の停止中に切替キー20の切替操作がなされたかを判断する。縫製動作の停止中に切替キー20の切替操作がなされたと判断した場合には(ステップS3にてYes)、制御回路22は、ステップS4にて、縫製動作の停止中の現在(切替キー20の切替操作の直前)の状態が、第1状態であるかを判断する。
現在の状態が第1状態であると判断した場合には(ステップS4にてYes)、制御回路22は、ステップS5にて、第1状態から第2状態に切替える。これに対し、現在の状態が第1状態ではないと判断した場合、すなわち、現在の状態が第2状態であった場合には(ステップS4にてNo)、制御回路22は、ステップS6にて、第2状態から第1状態に切替える。尚、上記ステップS3にて、縫製動作の停止中に切替キー20の切替操作がなされたと判断されなかった場合には(ステップS3にてNo)、ステップS1からの処理が繰返される。
図6のフローチャートは、起動・停止キー15の操作に基づく縫製動作の開始及び終了に伴う状態切替処理を示す。この処理は、制御回路22により、ミシン1の電源がオンされると開始され、電源がオフされるまで繰り返し実行される。なお、図6のフローチャートにより示される縫製動作の開始及び終了に伴う状態切替処理は、図5のフローチャートにより示される切替キー20の切替操作に基づく状態切替処理と並行して実行される。
ステップS11において、制御回路22は、縫製動作の開始が指示されたか、すなわち、縫製動作の停止中に起動・停止キー15が操作されたかを判断する。縫製動作の開始が指示されたと判断した場合には(ステップS11にてYes)、制御回路22は、ステップS12にて、第1状態に切替える。この場合、制御回路22は、縫製動作の開始前の設定が第1状態であった場合には、その第1状態を維持し、第2状態であった場合には、第1状態に切替える。
ステップS11において、制御回路22は、縫製動作の開始が指示されたか、すなわち、縫製動作の停止中に起動・停止キー15が操作されたかを判断する。縫製動作の開始が指示されたと判断した場合には(ステップS11にてYes)、制御回路22は、ステップS12にて、第1状態に切替える。この場合、制御回路22は、縫製動作の開始前の設定が第1状態であった場合には、その第1状態を維持し、第2状態であった場合には、第1状態に切替える。
次のステップS13において、制御回路22は、縫製動作の終了が指示されたか、すなわち、縫製動作の実行中に起動・停止キー15が操作されたかを判断する。縫製動作の終了が指示されたと判断した場合には(ステップS13にてYes)、制御回路22は、ステップS14にて、縫製開始前が第2状態だったかを判断する。制御回路22は、縫製開始前が第2状態であったと判断した場合には(ステップS14にてYes)、次のステップS15にて、縫製動作中に縫製速度の変更がなされたか判断する。
縫製動作中に縫製速度の変更がなされなかったと判断した場合には(ステップS15にてNo)、制御回路22は、ステップS16にて、第2状態に切替える。つまり、縫製動作の開始前の状態に戻されるのである。一方、縫製動作中に縫製速度の変更があったと判断された場合には(ステップS15にてYes)、第1状態を維持したまま処理を終了する。尚、縫製開始前が第1状態だった場合にも(ステップS14にてNo)、第1状態を維持したまま処理を終了する。
図7のフローチャートは、縫製条件(縫製速度及び縫製模様)の記憶及び呼出し処理を示す。この処理は、制御回路22により、ミシン1の電源がオンされると開始され、図5及び図6のフローチャートにより示される各々の状態切替処理と並行して実行される。
まずステップS21にて、制御回路22は、例えばEEPROM26に記憶されている縫製速度の設定情報を読込み、RAM25に記憶する。このとき、EEPROM26には、縫製速度の設定情報として、前回の電源オフ時における設定縫製速度の情報が記憶されており、その情報が読込まれる。或いは、縫製速度の初期値(固定値)が読込まれる構成としても良い。
まずステップS21にて、制御回路22は、例えばEEPROM26に記憶されている縫製速度の設定情報を読込み、RAM25に記憶する。このとき、EEPROM26には、縫製速度の設定情報として、前回の電源オフ時における設定縫製速度の情報が記憶されており、その情報が読込まれる。或いは、縫製速度の初期値(固定値)が読込まれる構成としても良い。
ステップS22では、同様に、制御回路22は、例えばEEPROM26に記憶されている縫製模様の設定情報を読込み、RAM25に記憶する。このとき、EEPROM26には、縫製模様の設定情報として、前回の電源オフ時における設定縫製模様の情報が記憶されており、その情報が読込まれる。或いは、縫製模様の初期値(例えば直線縫い)が読込まれる構成としても良い。ユーザがその後、縫製条件を変更することなく起動・停止キー15を操作した場合には、ステップS21,S22にて読込まれた(RAM25に書込まれた)縫製速度及び縫製模様が自動的に設定され、縫製動作を実行することができる。
ステップS23において、制御回路22は、切替キー20の操作により状態が切替えられたか、又は、起動・停止キー15の操作により状態が切替えられたか判断する。すなわち、図5のステップS5もしくはステップS6の処理により状態が切替えられたか、又は、図6のステップS12もしくはステップS16の処理により状態が切替えられたか判断する。制御回路22は、状態が切替えられたと判断した場合(ステップS23にてYes)、ステップS24にて、切替え前が第1状態であったかを判断する。切替え前が第1状態であったと判断した場合には(ステップS24にてYes)、制御回路22は、ステップS25にて、設定されていた縫製速度の設定情報をEEPROM26に記憶する。制御回路22は、ステップS26にて、記憶されていた縫製模様の設定情報をEEPROM26から読込み、LCD18に表示する。ユーザは、この読込まれた縫製模様(模様番号)を初期状態として、回転式ダイヤル19の操作により、所望の縫製模様を選択(設定)することができる。
これに対し、制御回路22は、切替え前が第1状態でなかった、すなわち、第2状態であったと判断した場合(ステップS24にてNo)、ステップS27にて、選択(設定)されていた縫製模様の設定情報をEEPROM26に記憶する。制御回路22は、ステップS28にて、記憶されていた縫製速度の設定情報をEEPROM26から読込み、LCD18に表示する。ユーザは、この読込まれた縫製速度を初期状態として、回転式ダイヤル19の操作により、所望の縫製速度を設定することができる。
次に、以上のように構成された本実施形態のミシン1の効果について述べる。本実施形態では、速度調整用及び模様選択用の操作部を備えるものにあって、一つの操作部としての回転式ダイヤル19の操作によって、縫製速度の設定、及び、縫製模様の設定の双方が可能となる。従って、縫製速度設定用の操作部と、縫製模様設定用の操作部とを別々に設ける場合に比べて、全体の構成の簡単化を図ることができ、ひいては、コストダウンや、ミシンの前面における省スペース化を図ることができるという優れた効果を得ることができる。特に、操作部を回転式ダイヤル19から構成したので、ユーザにとって操作がしやすくなる。
特に本実施形態では、制御回路22が、縫製動作の開始が指示された、つまり縫製動作の停止中に起動・停止キー15が操作されたことを条件として、第1状態に設定するように構成した。ここで、縫製速度の調整(変更)は、縫製動作の途中においても可能であることが望ましい。本実施形態では、縫製動作が実行されている状態では、第1状態に設定されることにより、ユーザが切替操作等を行うことなく、そのまま縫製速度の調整を行うことができ、ユーザにとっての利便性が高まる。縫製模様の指定(選択)は、縫製動作の開始前になされるものであり、縫製動作中に縫製模様設定の操作は受付けられないので、縫製動作の開始前が第2状態であっても、そこから自動で第1状態に切替えられることに、何ら支障は生じないことは勿論である。
また、特に本実施形態では、縫製動作中の第1状態においては、たとえユーザが切替キー20を切替操作しても、その操作を無効とし、第2状態に切替えられることがないように構成した。これにより、縫製動作中にユーザが誤って切替キー20を操作した場合でも無効になるので、無駄がなくなり、例えばユーザが縫製速度を変更したい場合にもう一度切替キー20を操作して第1状態に戻すといった操作を不要とすることができる。また、本実施形態では、縫製動作が終了したことを条件として、第1状態から第2状態への切替えが許容されるので、縫製動作後に、次の縫製模様を設定したい場合などに、ユーザは、速やかに第2状態に切替えることができる。
更に、特に本実施形態では、ユーザが縫製動作中に縫製速度の設定を行った場合には、縫製動作が終了しても第1状態、つまり縫製速度設定可能な状態にされる。これに対し、縫製動作の開始された状態が第2状態であり、縫製動作中の第1状態において縫製速度が設定されることなく、つまりユーザが回転式ダイヤル19を操作することなく縫製動作が終了した場合には、その縫製動作の開始前の元の第2状態に戻るようになるので、ユーザに違和感を与えることもない。
そして、特に本実施形態では、制御回路22は、第1状態又は第2状態の一方から他方に切り替えられた場合に、一方の状態において設定された縫製条件(縫製速度、縫製模様の情報)をEEPROM26に記憶するように構成したので、電源がオフされても、いちいち初期状態に戻すことなく済ませることができて、ユーザの利便性を高めることができる。しかも、第1状態又は第2状態の一方から他方に切り替えられた場合に、EEPROM26に記憶されている他方の状態の縫製条件を、切替後の他方の状態における縫製条件として設定するように構成したので、ユーザに面倒な操作を強いることなく、縫製条件を設定することができる、利便性をより一層高めることができる。
尚、上記実施形態では、操作部として、回転式ダイヤル19(ロータリーエンコーダ28)を採用したが、直線的なスライド移動式のボリュームスイッチ等、様々な入力操作手段を採用することが可能である。また、縫製速度を表示する表示部として、複数個のランプ(LED)を並べて構成されたインジケータを採用することも可能であり、縫製速度表示用及び縫製模様表示用に別々の表示部を設けるなどの変更も可能である。その他、本発明は上記し且つ図面に示した実施形態に限定されるものではなく、例えばミシンの全体構成などについても様々な変更が可能である等、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るものである。
1 ミシン
3 脚注部
4 アーム部
10 メインモータ
15 起動・停止キー(開始指示手段)
18 液晶ディスプレイ
19 回転式ダイヤル(操作部)
20 切替キー(切替操作部)
22 制御回路(制御部、切替手段、速度設定手段、模様設定手段)
25 RAM
26 EEPROM(記憶手段)
28 ロータリーエンコーダ
3 脚注部
4 アーム部
10 メインモータ
15 起動・停止キー(開始指示手段)
18 液晶ディスプレイ
19 回転式ダイヤル(操作部)
20 切替キー(切替操作部)
22 制御回路(制御部、切替手段、速度設定手段、模様設定手段)
25 RAM
26 EEPROM(記憶手段)
28 ロータリーエンコーダ
Claims (8)
- 加工布に縫い目を形成する縫製機構と、縫製条件を指定するための操作部と、前記操作部の指定に応じて前記縫製機構を制御する制御部とを備えるミシンにおいて、
前記制御部は、
前記縫製機構における縫製速度の指定を受付可能な第1状態と、前記縫製機構により縫製される縫製模様の指定を受付可能な第2状態とを切替える切替手段と、
前記第1状態において前記操作部による操作を受付けた場合に、該操作に応じて前記縫製条件としての縫製速度を設定する速度設定手段と、
前記第2状態において前記操作部による操作を受付けた場合に、該操作に応じて前記縫製条件としての縫製模様を設定する模様設定手段と
を備えることを特徴とするミシン。 - 前記縫製機構による縫製動作の開始を指示する開始指示手段を備え、
前記制御部は、前記開始指示手段による開始が指示されたことを条件として、前記第1状態に設定することを特徴とする請求項1記載のミシン。 - 前記第1状態と第2状態とを切替えるための切替操作を受付ける切替操作部を備え、
前記切替手段は、前記切替操作部が切替操作を受付けたときに、前記第1状態と第2状態とを切替えるものであって、
前記制御部は、縫製動作中の第1状態においては、前記切替操作部が切替操作された場合、前記切替手段による前記第2状態への切替えを無効にすることを特徴とする請求項2記載のミシン。 - 前記制御部は、縫製動作が終了したことを条件として、前記切替手段による前記第1状態から第2状態への切替えを許容することを特徴とする請求項3記載のミシン。
- 前記切替手段は、
縫製動作の開始前が第2状態であり、縫製動作中の第1状態において、前記速度設定手段により縫製速度が設定された場合には、縫製動作が終了したときに第1状態とし、
縫製動作の開始前が第2状態であり、縫製動作中の第1状態において、前記速度設定手段により縫製速度が設定されることなく縫製動作が終了したときには、第2状態に切替えることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載のミシン。 - 前記制御部は、前記切替手段により、前記第1状態又は第2状態の一方から他方に切り替えられた場合に、前記一方の状態において設定された縫製条件を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のミシン。
- 前記制御部は、前記切替手段により、前記第1状態又は第2状態の一方から他方に切り替えられた場合に、前記記憶手段に記憶されている前記他方の状態の縫製条件を、切替後の他方の状態における縫製条件として設定することを特徴とする請求項6記載のミシン。
- 前記操作部は、回転式ダイヤルからなることを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載のミシン。
Priority Applications (1)
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JP2015012313A JP2016136997A (ja) | 2015-01-26 | 2015-01-26 | ミシン |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN114075722A (zh) * | 2020-08-12 | 2022-02-22 | Juki株式会社 | 缝制装置 |
JP7546411B2 (ja) | 2020-08-12 | 2024-09-06 | Juki株式会社 | 縫製装置 |
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2015
- 2015-01-26 JP JP2015012313A patent/JP2016136997A/ja active Pending
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CN114075722A (zh) * | 2020-08-12 | 2022-02-22 | Juki株式会社 | 缝制装置 |
JP2022032557A (ja) * | 2020-08-12 | 2022-02-25 | Juki株式会社 | 縫製装置 |
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