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JP2000003697A - ガスケットとガスケットの成形方法及びこのガスケットを用いた円筒形アルカリ電池 - Google Patents

ガスケットとガスケットの成形方法及びこのガスケットを用いた円筒形アルカリ電池

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JP2000003697A
JP2000003697A JP10167548A JP16754898A JP2000003697A JP 2000003697 A JP2000003697 A JP 2000003697A JP 10167548 A JP10167548 A JP 10167548A JP 16754898 A JP16754898 A JP 16754898A JP 2000003697 A JP2000003697 A JP 2000003697A
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gasket
cylindrical
thin film
space
hob
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JP2000003697A5 (ja
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Norishige Yamaguchi
典重 山口
Hiroyuki Morita
浩之 森田
Hideaki Tokugawa
秀昭 徳川
Kazuhiro Hashimoto
和宏 橋本
Akihiro Sugawara
彰浩 菅原
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/0025Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M50/00Constructional details or processes of manufacture of the non-active parts of electrochemical cells other than fuel cells, e.g. hybrid cells
    • H01M50/10Primary casings; Jackets or wrappings
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    • HELECTRICITY
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 集電棒が挿入されるガスケットにおける
クラックの発生や不安定な防爆安全弁の開裂を防ぎ、円
筒形アルカリ電池の耐漏液性を改善する。 【解決手段】 成形金型19の円筒状空間部20に射出
ゲート25が設けられるとともに薄膜状空間部20が構
成される部分に円筒状空間部20側が面取り形状又は曲
面状に形成された突出部24が形成される上側金型19
aと、エジェクトスリープ27又はエジェクトピン28
の少なくともどちらか一方を備える下側金型19bとに
より構成される成形金型19内に溶融樹脂を充填して成
形されたガスケット1によって、円筒形アルカリ電池6
の電池ケース体12の開口部12aを封止する。ガスケ
ット1は、薄膜部5のホブ部5との境界部が面取り形状
又は曲面状に形成されかつダイヤフラム部4との境界部
が略垂直なエッジ形状に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、耐クラック性と安
定した防爆機能とを有するガスケットとその成形方法及
びこのガスケットを備えて構成される耐漏液性に優れた
円筒形アルカリ電池に関する。
【0002】
【従来の技術】円筒形アルカリ電池は、誤使用などによ
り過充電、過放電された場合に電池ケース体の内部で激
しいガス発生が起こり、電池内圧が異常に上昇すること
によって、電解液等が漏液を起こしたり、場合によって
は破裂する危険がある。このため、円筒型アルカリ電池
においては、電池内部でガスが発生して電池の内圧が上
昇した場合に、内部に発生したガスを速やかに外部に排
気するための防爆機構が備えられている。
【0003】上述した防爆機構は、一般に、電池ケース
体の開口部を封止するガスケットに形成された薄膜部が
防爆安全弁として機能することにより構成されている。
すなわち、円筒形アルカリ電池は、ガス発生により上昇
した電池内圧の応力がガスケットに集中することによっ
てガスケットで最も肉薄に形成された薄膜部が開裂し
て、電池内部に発生したガスを外部に排気して電池の内
圧上昇による破裂等を防止している。
【0004】従来のガスケットは、ナイロン、ポリプロ
ピレン等の合成樹脂やゴム等によって成形されるととも
に、図6乃至図9に示すように、それぞれ異なる形状に
成形された種々のガスケットが提案されている。
【0005】例えば、図6に示すガスケット50は、中
央に断面凸型に形成された肉厚な円筒型の部分(以下、
ホブ部51と称する。)と、ホブ部51の外周側にホブ
部51と同心に形成される円盤状の部分(以下、ダイヤ
フラム部52と称する。)と、ホブ部51とダイヤフラ
ム部52との間に形成されるとともにダイヤフラム部5
2の上面側に形成される薄膜部53と、ダイヤフラム部
52の外周側に連続して形成されかつ断面屈曲して形成
される外周部54とを備えて構成されるものである。ホ
ブ部51は、下部開口部55bが上部開口部55aより
も広く開口するように内周面下部がテーパ状に形成され
たホブ孔55を有する筒状に形成されている。薄膜部5
3は、図10に示すように、ホブ部51と同心の2個の
円弧状に形成されている。
【0006】また、図7に示すガスケット60は、ガス
ケット50と同様にホブ部61と、ダイヤフラム部62
と、薄膜部63及び外周部64とを備えて構成されるも
のである。ホブ部61は、下部内径が上部内径よりも大
きく形成され、内周面が段差状のホブ孔65を有する筒
型に形成されている。薄膜部63は、図10に示すよう
に、ガスケット50の薄膜部53と同様にホブ部61と
同心の2個の円弧状に形成されている。
【0007】図8に示すガスケット70は、断面凸型に
形成されたホブ部71と、ホブ部71と同心に形成され
かつホブ部71の上端面方向に向かって傾斜して形成さ
れたダイヤフラム部72と、ホブ部71とダイヤフラム
部72との間に形成されるとともにダイヤフラム部72
の上面側に形成される薄膜部73と、ダイヤフラム部7
2の外周側に位置しかつ断面屈曲して形成された外周部
74とにより構成されるものである。ホブ部71は、そ
の下端部がガスケット50やガスケット60のホブ部5
1、61の下端部よりも長く、ダイヤフラム部72の下
面より下方に突き出て形成されている。また、ホブ部7
1は、内径が一様なストレートのホブ孔75を有する筒
型に形成されている。薄膜部73は、図11に示すよう
に、ホブ部71と同心環状に形成される。
【0008】図9に示すガスケット80は、ホブ部81
と、ホブ部81と同心に形成されたダイヤフラム部82
と、ダイヤフラム部82の一部に形成される薄膜部83
と、ダイヤフラム部82の外側に位置して形成される外
周部84とにより構成されるものである。ホブ部81
は、ダイヤフラム部82の上下方向にそれぞれ同程度突
き出てかつ内径が一様なストレートのホブ孔85を有し
て筒状に形成される薄膜部83は、図12に示すよう
に、ダイヤフラム部82の一部に形成された円形状の孔
部に形成される。
【0009】上述したようなガスケット50、60、7
0、80(以下、単にガスケット50等と称する。)の
成形方法は、成形金型内に構成された空間に射出ゲート
から溶融樹脂を流し込む射出成形によって成形される。
従来のガスケット50等においては、図13に示す成形
金型90を使用してガスケットを成形する方法が提案さ
れている。成形金型90は、上側金型90aと下側金型
90bとが組み合わされることによりホブ部が成形され
る円筒形の空間部91と、ダイヤフラム部が形成される
平盤状の空間部92と、外周部が形成される屈曲した空
間部93と、平盤状の空間部の内周側に薄膜部が成形さ
れる薄膜状の空間部94とが構成される。ガスケット5
0は、円筒形の空間部91の底面側、すなわち下側金型
90bのコアピン95の基端部に隣接して開口するピン
ポイントゲート96から成形金型90内に樹脂が流し込
まれて成形される。
【0010】また、ガスケット50等は、図14に示す
成形金型90とは異なるゲート方式の成形金型100を
使用してガスケット成形する方法が提案されている。成
形金型100は、上述した成形金型90と同様にその内
部に円筒形状の空間部101と、平盤状の空間部102
と、屈曲した空間部103と、薄膜状の空間部104と
が構成される。ガスケット50等は、屈曲した空間部1
03の端部に開口するサイドゲート105から樹脂が流
し込まれて成形される。
【0011】ガスケット50等は、この他にホブ部が成
形される円筒状の空間部の底面からのフィルムゲ−ト又
はディスクゲ−ト、ダイヤフラム部が成形される平盤状
の空間部からの単若しくは多点ピンゲ−ト、外周部が成
形される屈曲した空間部からのサブマリンゲートなどの
種々のゲート方式の成形金型により成形される方法が提
案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】円筒形アルカリ電池を
構成するガスケットには、上述したように、種々の形状
に成形されたものが提案されるとともに、ガスケットの
形状に対応する成形金型及び成形金型に開口するゲート
方式も複数提案されている。
【0013】しかしながら、ガスケットは、成形金型内
に溶融樹脂を流し込んで射出成形する場合に、その形状
と成形金型の型割やゲート方式とが不適当だと、溶融樹
脂の流れる方向が一定にならなかったり、金型内の空気
が十分に抜けきらない等の理由で溶融樹脂が均一に充填
されず充填が不十分なままガスケットが成形される。ガ
スケットは、溶融樹脂の充填が不十分なまま成形される
とホブ部におけるボイド、ヒケ、ウエルドによる強度低
下、薄膜部のウエルドや強度のバラツキ等の成形不良が
発生する。
【0014】ガスケットは、上述したようなガスケット
の成形不良によって、ホブ部に集電棒を挿入する際の衝
撃や集電棒を挿入した後のホブ部に対する応力、長期の
常温保存及び過酷な温度条件下の保存によってホブ部に
クラックが発生し易くなる。ガスケットは、ホブ部にお
いてクラックが生じると、ホブ部と集電棒との間のシー
ルが破壊され、電池内の電解液等がホブ部と集電棒との
間を這い上がって漏液が生ずるという問題があった。ま
た、ガスケットは、ホブ部にクラックが生じると、防爆
安全弁としての機能を有する薄膜部が不均一、不安定に
開裂するという問題があった。
【0015】円筒形アルカリ電池においては、上述した
ようなガスケットのホブ部におけるクラックの発生や薄
膜部の不均一な開裂が耐漏液性を低下させる大きな原因
となっていた。
【0016】さらに、ガスケットは、ホブ部のボイド、
ヒケ、ウエルドによる強度低下や、薄膜部のウエルド、
強度のバラツキ等が生じないように長期にわたって問題
のないレベルを維持するように成形することは技術的に
非常に困難であった。
【0017】そこで本発明は、耐クラック性に優れかつ
一定の状態で安定して開裂する防爆安全弁を有するガス
ケットとこのガスケットの成形方法及びこのガスケット
を備えて構成される耐漏液性に優れた円筒形アルカリ電
池を提供することを目的にするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
本発明に係るガスケットは、外周面がテーパ状に形成さ
れるとともに、上部開口部よりも下部開口部が広く開口
しかつ集電棒が挿入される孔部が形成される円筒部と、
円筒部の外周側に円筒部と同心環状に形成される円盤状
部と、円筒部と円盤状部との間に円筒部と同心環状に形
成されるとともに円盤状部の下面側に形成される薄膜部
と、円盤状部の外周側に位置するとともに断面屈曲して
形成される外周部とを備えて構成され、円筒部の下部開
口部が開口する下端部が円盤状部の下面より下方に突き
出て形成されるとともに、円筒部と薄膜部との境界部が
面取り形状又は曲面状とされかつ円盤状部と薄膜部との
境界部が略垂直なエッジ形状に形成される。
【0019】また、本発明に係るガスケットの成型方法
は、上側金型と下側金型とが組み合わされることにより
円筒状の空間部と、円筒状の空間部の外周側に位置する
平盤状の空間部と、平盤状の空間部の外周側に位置する
屈曲した空間部が連続して構成されかつ円筒状の空間部
と平盤状の空間部との間に上側金型に形成され円筒状の
空間部側が面取り形状又は曲面状に形成された突出部が
下側金型に向かって突き出ることによって薄膜状の空間
部が構成されるとともに、上側金型に円筒状の空間部の
上部に開口する射出ゲートが設けられ、下側金型に円筒
状の空間部の底部に形成されるエジェクタスリーブと屈
曲した空間部に形成されたエジェクタピンとのうち少な
くともいずれか一方が設けられた成形金型を使用してガ
スケットを成形する。
【0020】さらに、本発明に係る円筒形アルカリ電池
は、上述した構成を有するガスケットにより電池ケース
体の開口部が封止されて構成される。
【0021】本発明に係るガスケット及びガスケットの
製造方法によれば、ホブ部が形成される空間部の上部に
開口した射出ゲートから樹脂が充填されかつ上側金型か
ら突き出る突出部の円筒状の空間部側に面取りを施し、
下側金型にエジェクタスリーブとエジェクタピンとのう
ち少なくともいずれか一方が設けられることにより、樹
脂の流れがスムーズになり金型内に均一に充填され、耐
クラック性に優れたガスケットが成形される。また、本
発明に係るガスケット及びガスケットの製造方法によれ
ば、円筒部と薄膜部との境界部が面取り形状又は曲面状
に形成されるとともに、円盤状部と薄膜部との境界部が
略垂直なエッジ形状に形成されることにより、円盤状部
と薄膜部との境界部が安定して開裂する。さらに、本発
明に係る円筒形アルカリ電池によれば、上述したように
耐クラック性に優れかつ安定して開裂する薄膜部が形成
されたガスケットによって電池ケース体の開口部が封止
されるため、耐漏液性が改善される。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガスケット
と、ガスケットの成形方法及びこのガスケットを用いた
円筒形アルカリ電池について図面を参照しながら詳細に
説明する。本実施の形態に係るガスケット1は、図1に
示すように、外周側に断面屈曲して形成される外周部2
と、中央に位置して形成される肉厚なホブ部3と、外周
部2とホブ部3との間に形成される平盤状のダイヤフラ
ム部4と、ホブ部3とダイヤフラム部4との間に形成さ
れる薄膜部5とにより構成される。ガスケット1は、上
述した各部が一体に成形されて構成されている。また、
ガスケット1は、図2(a)及び(b)に示すように、
上述した各部が同心環状に形成されている。
【0023】ガスケット1は、図3に示すように、円筒
形アルカリ電池6において、集電棒7が挿入された状態
で座金8とともに、正極合剤9、セパレータ10及びゲ
ル状負極11が内蔵された電池ケース体12の開口部1
2aを封止する。円筒形アルカリ電池6は、ガスケット
1と座金8により封止された開口部12aがさらに負極
カバー13と絶縁ワッシャ14とにより閉塞されてい
る。
【0024】外周部2は、図3に示すように、ガスケッ
ト1が電池ケース体12の開口部12aを封止した上か
ら負極カバー13を取り付ける場合に、正極と一体とな
って形成されている電池ケース体12と負極カバー13
との間に挟み込まれ、電池ケース体12と負極カバー1
3とを絶縁する。
【0025】ホブ部3は、図1に示すように、中央にホ
ブ孔部15が設けられた円筒状に形成されている。ホブ
部3は、その外周面下部がテーパ状に形成されるととも
に、内周面下部も外周面下部と同様にテーパ状に形成さ
れている。ホブ部3は、外周面下部と内周面下部とがそ
れぞれテーパ状に形成されることにより、集電棒7が上
部開口部15aから下部開口部15b側に向かって挿入
される際のホブ部3内周面下部への衝撃及び集電棒7挿
入後の集電棒7によるホブ部3の内周面に対する応力を
緩和して、クラックの発生を抑制する。ガスケット1
は、ホブ部3におけるクラックの発生が抑制されること
によって、ガスケット1と集電棒7とのシールが破壊さ
れず、電解液等の這い上がりによる円筒形アルカリ電池
6漏液を抑制する。なお、本実施の形態においては、ホ
ブ部3の内周面下部をテーパ状に形成しているがこのよ
うな構成に限らず、内周面下部が内周面上部よりも広く
形成されて、集電棒7挿入時の衝撃等を緩和する構造と
されていればよく、例えばホブ部3の内周面が凸型の段
差状に形成されていてもよい。
【0026】ホブ部3は、ホブ孔部15の下部開口部1
5bが開口する下端部がダイヤフラム部4の下面よりも
突き出て形成されている。ホブ部3は、その下端部がダ
イヤフラム部4の下面よりも突き出るように形成される
ことにより、ガスケット1と集電棒7との接触面積を大
きくできる。このため、ガスケット1は、電池ケース体
12内の電解液等がホブ部3と集電棒7との間を這い上
がる距離が長くなるため円筒形アルカリ電池6漏液を抑
制する。
【0027】ホブ部3は、その内径が集電棒7の外径に
対して80%乃至90%の範囲になるようにホブ孔部1
5が形成される。ホブ部3は、その内径が集電棒7の外
径の80%に満たないと集電棒7挿入時にホブ部3にか
かる衝撃や応力が大きくなるため、ホブ部3にクラック
が発生し易くなり集電棒7とのシールを破壊し、漏液が
生じる。また、ホブ部3は、その内径が集電棒7の外径
の90%を超えると、ホブ部3と集電棒7との密着性が
低くなり十分に電解液等の這い上がりによる漏液を抑制
することができなくなる。
【0028】ダイヤフラム部4は、誤使用等により円筒
形アルカリ電池6内でガスが発生して電池内圧が上昇し
た場合に、その応力を受ける。
【0029】薄膜部5は、電池内部にガスが発生して電
池内圧が上昇して、ダイヤフラム部4が応力を受けると
開裂してガスを排出する防爆安全弁としての機能を有す
る。薄膜部5は、図2(a)、(b)に示すように、ホ
ブ部3とダイヤフラム部4との間にホブ部3と同心環状
に形成される。
【0030】薄膜部5は、図4(a)に示すように、ダ
イヤフラム部4の下面側に形成され、その外周側、すな
わちダイヤフラム部4との境界部に略垂直に切り立った
エッジ形状の垂直面16が形成されるとともに、その内
周側、すなわちホブ部3との境界部に面取り形状に切り
取られた傾斜面17が形成される。傾斜面17は、その
面取り長さCが0.01mm乃至0.20mmの範囲に
形成されるものが好適である。また、薄膜部5は、図4
(b)に示すように、ホブ部3との境界部が上述したよ
うな傾斜面17ではなく、曲面18が形成されたもので
もよい。曲面18は、その曲率半径Rが0.05mm乃
至0.30mmの範囲に形成されるものが好適である。
薄膜部5は、ホブ部3との境界部に傾斜面17又は曲面
18が形成されることによりホブ部3との境界部の厚み
が増し強度が強くなるため、円筒形アルカリ電池の内圧
が上昇した場合に開裂する部位がエッジ形状の垂直面1
6に形成されかつホブ部3側に比べダイヤフラム部4と
の境界部が薄く強度が弱いダイヤフラム部4側に限定さ
れるため、安定して開裂する。
【0031】上述したガスケット1は、図5に示す成形
金型19内に樹脂が充填されることにより成形される。
成形金型19は、上側金型19aと下側金型19bが組
み合わされることにより、その内部に一体の空間部が構
成される。成形金型19は、その内部にホブ部3が成形
される円筒形空間部と20、ダイヤフラム部4が成形さ
れる平盤状空間部21と、外周部2が成形される屈曲空
間部22と、薄膜部5が成形される薄膜状空間部23と
が構成される。
【0032】上側金型19aには、円筒状空間部20の
上面に成形金型19内に溶融樹脂を充填する射出ゲート
24が配設される。ガスケット1は、射出ゲート24が
円筒状空間部20の上面に形成されることにより射出ゲ
ート24から成形金型19内に流れ込んだ溶融樹脂が上
方から下方に一定方向に流れる。このため、ガスケット
1は、成形金型19での溶融樹脂の流れがスムーズにな
り、ボイド、ヒケ、ウエルド等の成形不良が低減され
る。なお、射出ゲート24は、リングゲート、ディスク
ゲート、又はフィルムゲートとされている。
【0033】また、上側金型19aには、薄膜状空間部
23が構成される部分に下側金型19bに向かって突き
出て形成される突出部25が設けられる。突出部25
は、その内周側、すなわち円筒状空間部20側が面取り
形状又は曲面状に形成されている。成形金型19におい
ては、上側金型19aに突出部25が設けられかつその
内周側が面取り形状又は曲面状に形成されることによ
り、ガスケット1の射出成形時のホブ部3から外周部2
方向への溶融樹脂の流れがスムーズになる。
【0034】下側金型19bには、円筒状空間部19の
中央を貫通するようにコアピン26が形成されている。
コアピン26は、ホブ部3のホブ孔部15の型となるた
め、その外周面下部がテーパ状に形成されている。
【0035】下側金型19bには、コアピン26の外周
側、すなわち円筒状空間部20の底部にエジェクタスリ
ーブ27が設けられている。また、下側金型19bに
は、エジェクタスリーブ27のさらに外周側の屈曲空間
部22にエジェクタピン28が設けられている。成形金
型19は、エジェクタスリーブ27と下側金型19bと
の隙間やエジェクタピン28と下側金型19bとの隙間
から射出成形時に成形金型19内の空気が抜け易くな
る。このため、成形金型19においては、ガスケット1
を成形する際に、成形金型19内の空気が十分に抜ける
ため、ボイド、ヒケ、ウエルド等の成形不良を抑制する
ことができる。エジェクタスリーブ27とエジェクタピ
ン28とは、射出成形のたびに摺動し下側金型19aと
の隙間が維持されるため、エアベントとしての効果が経
時的に保持される。
【0036】なお、本実施の形態においては、成形金型
19がエジェクタスリーブ27とエジェクタピン28と
を備えるものとして構成したが、どちらか片方でもエア
ベントとしての効果を発揮し得るため、エジェクタスリ
ーブ27とエジェクタピン28のうち少なくともどちら
か一方が下側金型19aに設けられていればよい。
【0037】
【実施例】ガスケットについて、以下に示す試験品1乃
至試験品13の円筒形アルカリ電池に対して種々の試験
を行った結果に基づき具体的に説明する。なお、試験品
1乃至試験品13は、特に示す条件以外の形状や成形方
法については上述した実施の形態に係るガスケット1と
同じ成形方法により同じ形状に成形されるガスケットが
用いられる。
【0038】まず、試験品1乃至試験品6について一定
保存条件下での漏液の発生及びクラックの発生の有無に
ついての試験を行った。漏液発生等の有無についての試
験は、電池製造から常温常湿の保存条件で1年及び2年
保存後と、温度75℃、湿度50%の保存条件で40
日、80日及び120日保存後とにおいて漏液の有無を
判定し、漏液の判定は目視で行った。また、漏液した電
池については解体し、ガスケットのクラック発生の有無
を20倍の顕微鏡で観察した。漏液発生等の有無につい
ての試験は、1種類の試験品について100個ずつそれ
ぞれ行った。その結果を表1に示す。試験に使用した試
験品1乃至試験品6に係る円筒形アルカリ電池の構成
は、以下に示す通りである。
【0039】試験品1乃至試験品6は、ホブ部内径がそ
れぞれ集電棒外径の80%、90%、74%、77%、
93%、96%に形成されたガスケットを備えた円筒形
アルカリ電池である。なお、試験品1乃至試験品6は、
ホブ部内径以外は同じ形状に成形されたガスケットが用
いられている。
【0040】
【表1】
【0041】表1に示すように、試験品1及び試験品2
は、各条件下において漏液が発生しておらず、クラック
も発生していないことが確認された。これに対し、試験
品3乃至試験品6は、いずれも漏液が発生しており、ま
た試験品3と試験品4については、クラックも発生して
いることが確認された。この結果から、円筒形アルカリ
電池は、ガスケットのホブ部内径が集電棒の外径の80
%乃至90%に形成されたものが好適であることが判断
できる。
【0042】つぎに、試験品1と、試験品7乃至試験品
9とについて薄膜部の開裂圧の測定試験を行った。薄膜
部開裂圧の測定試験は、油圧式の専用測定装置にて1種
類の試験品について50個ずつそれぞれ行い、各試験品
の安全弁開裂圧の平均値と標準偏差、すなわち薄膜部が
開裂した圧力のばらつきとを算出した。その結果を表2
に示す。試験に使用した試験品6及び試験品7に係る円
筒形アルカリ電池の構成は、以下に示す通りである。
【0043】試験品7は、薄膜部をダイヤフラムの上面
側に形成したものであり、試験品8は、ホブ部の内径を
均一にしてホブ孔部をストレートに形成したものであ
り、試験品9は、薄膜部内周側が面取りされていないも
のである。
【0044】
【表2】
【0045】表2に示すように、試験品1は、試験品7
乃至試験品9に比べて開裂圧の標準偏差が小さいことが
確認された。この結果から、円筒形アルカリ電池におい
ては、薄膜部がダイヤフラム部の下面側に形成されかつ
内周側が面取りされているとともに、ホブ部内径下部が
テーパ状に形成されているガスケットの薄膜部が最も開
裂する圧力のばらつきが小さく、安定して開裂すること
が判断できる。
【0046】さらに、試験品1と試験品10とについて
上述した方法で一定保存条件下での漏液の発生及びクラ
ックの発生の有無についての試験を行った。なお、試験
品10は、ホブ部の下端部がダイヤフラム部下面よりも
突き出て形成されていないものである。
【0047】
【表3】
【0048】表3に示すように、試験品1は、漏液が発
生していないのに対し、試験品10は、漏液が発生して
ることが確認された。この結果から、円筒形アルカリ電
池においては、ガスケットのホブ部下端部がイヤフラム
部下面よりも突き出て形成されている方が耐漏液性に優
れていると判断できる。
【0049】最後に、試験品1と試験品11乃至試験品
13について集電棒挿入の衝撃によるクラック発生の有
無についての試験を行った。集電棒の挿入試験は、ガス
ケットを温度100℃のドライ条件下で24時間乾燥さ
せた後、ホブ部の内径に対して160%の外径の集電棒
を挿入して、ホブ部におけるクラックの発生を20倍の
顕微鏡で観察して行う。集電棒の挿入試験は、上述した
ような作業を1種類の試験品について500個ずつそれ
ぞれ行い、各試験品の1個あたりのクラック発生数を算
出した。その結果を表4に示す。なお、試験品1は、ガ
スケットを成形する成形金型に、成形金型19を使用し
たものであり、試験品11は、エジェクタスリーブとエ
ジェクタピンとが設けられていない成形金型19を使用
したものであり、試験品12は、ホブ部底面からのピン
ポイントゲートが設けられた成形金型を使用したもので
あり、試験品13は、外周部側面からのサイドゲートが
設けられた成形金型を使用したものである。
【0050】
【表4】
【0051】表4に示すように、試験品1は、クラック
が発生していないことが確認された。これに対し、試験
品11乃至試験品13は、それぞれクラックが発生して
いることが確認された。この結果から、円筒形アルカリ
電池は、ガスケットがホブ部上部からのリング、ディス
ク又はフィルムゲートが設けられかつエジェクタスリー
ブとエジェクタピンとが設けられた成形金型を使用する
ものが好適であることが判断できる。
【0052】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
ガスケットとこのガスケットの成形方法によれば、樹脂
の充填が均一かつ十分に行われる成形金型において耐ク
ラック性に優れたガスケットが成形されるため、ホブ部
のボイド、ヒケ、ウエルドによる強度低下や、安全弁の
ウエルド、強度バラツキ等の成形不良の発生を抑制でき
る。また、本発明に係るガスケットとこのガスケットの
成形方法によれば、ガスケットに形成された薄膜部の内
周側に面取りを施すとともに外周側をエッジに形成する
ことにより、内周側に比して強度の弱い薄膜部の外周側
が安定して開裂する。したがって、本発明に係るガスケ
ットとこのガスケットの成形方法及び円筒形アルカリ電
池は、上述したように耐クラック性に優れるとともに安
定した防爆機能を有するガスケットにより電池ケース体
を封止するため、円筒形アルカリ電池の耐漏液性を改善
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスケットの縦断面図である。
【図2】(a)は、ガスケットの平面図であり、(b)
は、ガスケットの底面図である。
【図3】円筒形アルカリ電池の縦断面図である。
【図4】(a)は、ホブ部と薄膜部との境界部を面取り
形状としたガスケットの要部拡大断面図であり、(b)
は、ホブ部と薄膜部との境界部を曲面状としたガスケッ
トの要部拡大断面図である。
【図5】ガスケットを成形する成形金型の縦断面図であ
る。
【図6】第1の従来例のガスケットの縦断面図である。
【図7】第2の従来例のガスケットの縦断面図である。
【図8】第3の従来例のガスケットの縦断面図である。
【図9】第4の従来例のガスケットの縦断面図である。
【図10】第1及び第2の従来例のガスケットの底面図
である。
【図11】第3の従来例のガスケットの底面図である。
【図12】第4の従来例のガスケットの底面図である。
【図13】従来例のガスケットを成形する第1の成型用
金型の縦断面図である。
【図14】従来例のガスケットを成形する第2の成型用
金型の縦断面図である。
【符合の説明】
1 ガスケット,2 外周部,3 ホブ部,4 ダイヤ
フラム部,5 薄膜部,6 円筒形アルカリ電池,7
集電棒,12 電池ケース体,15 ホブ孔部,16
垂直面,17 傾斜面,18 曲面,19 成形金型,
19a 上側金型,19b 下側金型,20 円筒状空
間部,21 平盤状空間部,22 屈曲空間部,23
薄膜状空間部,25 突出部,24 射出ゲート,27
エジェクタスリーブ,28 エジェクタピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 徳川 秀昭 福島県郡山市日和田町高倉字下杉下1番地 の1 株式会社ソニー・エナジー・テック 内 (72)発明者 橋本 和宏 福島県郡山市日和田町高倉字下杉下1番地 の1 株式会社ソニー・エナジー・テック 内 (72)発明者 菅原 彰浩 福島県郡山市日和田町高倉字下杉下1番地 の1 株式会社ソニー・エナジー・テック 内 Fターム(参考) 5H011 AA09 AA13 AA17 DD15 FF03 GG02 JJ02 JJ29 KK01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面がテーパ状に形成されるととも
    に、上部開口部よりも下部開口部が広く開口しかつ集電
    棒が挿入される孔部が形成される円筒部と、 上記円筒部の外周側に円筒部と同心環状に形成される円
    盤状部と、 上記円筒部と上記円盤状部との間に円筒部と同心環状に
    形成されるとともに上記円盤状部の下面側に形成される
    薄膜部と、 上記円盤状部の外周側に位置するとともに断面屈曲して
    形成される外周部とを備えて構成され、 上記円筒部の下部開口部が開口する下端部が上記円盤状
    部の下面より下方に突き出て形成されるとともに、 上記円筒部と薄膜部との境界部が面取り形状又は曲面状
    とされかつ上記円盤状部と薄膜部との境界部が略垂直な
    エッジ形状に形成されていることを特徴とするガスケッ
    ト。
  2. 【請求項2】 上記ガスケットは、上記円筒部の内径が
    上記集電棒の外径に対して80%乃至90%となるよう
    に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のガ
    スケット。
  3. 【請求項3】 上側金型と下側金型とを組み合わせるこ
    とによって内部に空間が構成される成形金型内に樹脂を
    充填してガスケットを成形するガスケットの成形方法に
    おいて、 上記上側金型と上記下側金型とが組み合わされることに
    より円筒状の空間部と、上記円筒状の空間部の外周側に
    位置する平盤状の空間部と、上記平盤状の空間部の外周
    側に位置する屈曲した空間部が連続して構成されかつ円
    筒状の空間部と平盤状の空間部との間に上側金型に形成
    され上記円筒状の空間部側が面取り形状又は曲面状に形
    成された突出部が下側金型に向かって突き出ることによ
    って薄膜状の空間部が構成されるとともに、 上記上側金型に上記円筒状の空間部の上部に開口する射
    出ゲートが設けられ、 上記下側金型に上記円筒状の空間部の底部に形成される
    エジェクタスリーブと上記屈曲した空間部に形成された
    エジェクタピンとのうち少なくともいずれか一方が設け
    られて成形金型内に樹脂が均一に充填されるようにした
    成形金型を使用してガスケットを成形することを特徴と
    するガスケットの成形方法。
  4. 【請求項4】 上記成形金型の下側金型に形成される射
    出ゲートは、リングゲート、ディスクゲート、又はフィ
    ルムゲートであることを特徴とする請求項3に記載のガ
    スケットの成形方法。
  5. 【請求項5】 外周面がテーパ状に形成されるととも
    に、上部開口部よりも下部開口部が広く開口しかつ集電
    棒が挿入される孔部が形成される円筒部と、上記円筒部
    の外周側に円筒部と同心の円盤状に形成される環状部
    と、上記円筒部と上記環状部の間に円筒部と同心に形成
    されるとともに、上記環状部の下面側に形成される薄膜
    部と、断面屈曲して形成されかつ上記環状部の外周側に
    位置する外周部とを備えて構成され、上記円筒部の下部
    開口部が開口する下端部が上記環状部部の下面より下方
    に突き出て形成されるとともに、上記円筒部と薄膜部と
    の境界部が面取り形状又は曲面状とされかつ上記円盤状
    部と薄膜部との境界部が略垂直なエッジ形状に形成され
    たガスケットによってケース体の開口部が封止されるこ
    とを特徴とする円筒形アルカリ電池。
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