[go: up one dir, main page]

JPS63120642A - 干渉色を有するシ−ト状物およびその製造方法 - Google Patents

干渉色を有するシ−ト状物およびその製造方法

Info

Publication number
JPS63120642A
JPS63120642A JP26570686A JP26570686A JPS63120642A JP S63120642 A JPS63120642 A JP S63120642A JP 26570686 A JP26570686 A JP 26570686A JP 26570686 A JP26570686 A JP 26570686A JP S63120642 A JPS63120642 A JP S63120642A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
slits
film
interference color
article
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP26570686A
Other languages
English (en)
Inventor
小嶋 悌亮
奥村 治一郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP26570686A priority Critical patent/JPS63120642A/ja
Publication of JPS63120642A publication Critical patent/JPS63120642A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Manufacturing Of Multi-Layer Textile Fabrics (AREA)
  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、干渉色を有するシート状物およびその製造方
法に関する。
ざらに詳しくは、光の干渉現象を利用して発色のできる
シート状物であり、染料を用いずとも発色し、おるいは
染色による発色との組合せによって更に深く鮮かに発色
して一層審美性に富むというシート状物とその製造方法
に関するものであって、衣料用、寝装、インテリア等の
家庭用や、あるいは帆布、カバン地、テント地等の産業
用布帛等として好ましく用いることのできる、審美性に
富んだ新規なシート状物とその効果的な製造方法に関す
るものでおる。
(従来技術) 従来、繊維布帛等に色彩を付与する手段としては、有機
あるいは無機の染料、あるいは顔料を繊維内部あるいは
表面に固着させる方法が一般的なものである。
そして、より濃度の高い色を得るために、あるいは彩度
の高い色を得るために種々の試みがなされており、例え
ば特開昭59−15568号公報、特開昭59−228
042号公報、特開昭59−163471号公報に記載
されている発明などがある。
これらのうち、特開昭59−15568号公報に記載さ
れている発明は、合成繊維にプラズマ照射をして繊維表
面を粗面化し、ざらに該合成繊維の屈折率よりも低い屈
折率を有する組成物を薄膜状に付着せしめて発光性およ
びその耐久性を改善せんとするものである。また、特開
昭59−228042号公報に記載されている発明は、
収縮特性を異にする2種以上のポリマーを幅方向に貼り
合わゼた直線状の偏平複合繊維にして、その繊維断面の
長さ方向の両側に、片側に少なくとも4個の凸部を有す
る繊維であって、かつ繊維断面の偏平度が2.5〜15
の範囲という特殊なものを用い、繊維表面でかかる繊維
の30%以上が織物面に対して45°以上の角度で立上
がっている隔片構造繊維を含む織物に関するものであっ
て、しかして、蝶の羽根に見られるような優美な色彩効
果を得んとするものである。
また、特開昭59−163471号公報に記載された発
明は、不活性の微粒子を繊維表面に付着させた繊維構造
物にプラズマ照射を施し、微粒子で遮蔽されない部分は
プラズマでエツチングされて凹部を形成し、使方、微粒
子で遮蔽された部分はエツチングされずに凸部を形成せ
しめて、繊維表面に凹凸を形成し、かつ該凹凸は互いに
隣接する凸部間の中心間距離が0.01ミクロンないし
1ミクロンであり、該凸部が1平方ミクロン当り1ない
し200個存在する如く粗面化をなした繊維構造物であ
って、このような繊維構造により染色物の色の深み等を
改善せんとするものでおる。
そして、これらの方法は、いずれも染色物の色の深みを
向上させるために、繊維表面あるいは織物表面を粗面化
するという手段をとって、表面で反射される光量を減少
させんとするものであるが、本発明者らの検討によれば
、本発明の目的である鮮かな色彩を得ることは側底でき
ないし、また、発明の目的も本発明とこれら公知技術と
では相違するものである。
本発明者らは、本発明と目的をほぼ同一にする発明を既
に特許出願しているが(特願昭60−164761号)
、該先願発明では未だ不十分な点もあり、本発明は特に
その改善をねらったものである。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明の目的は、上記した諸点に鑑み、従来技術では得
られなかった、鮮かな色彩を有するシート状物でおって
、染料を用いずども発色し、あるいは染料による染色と
組合せることによって、より深く鮮かに発色し得、かつ
色あせの少ないシート状物とその製造方法を提供せんと
するものでおって、本発明ではかかる目的を光の干渉発
色現象を利用するという新規な技術思想のもとで達成せ
んとするものであり、しかして本発明によれば、従来技
術には見ることのできない、干渉色を有する新規なシー
ト状物とその製造方法が提供されるものでおる。
(問題点を解決するための手段) 上記した目的を達成する本発明は、以下の構成からなる
すなわち、本発明の干渉色を有するシート状物は、可撓
性フィルムと繊維布帛との積層体からなるシート状物で
あって、該可撓性フィルムの少なくとも片面に、下記(
a) 、(b)の2式を満足するほぼ一定の幅W(ミク
ロン)の細隙が、下記(a)、(c)の2式を満足する
ほぼ一定の間隔d(ミクロン)にて実質的に平行に多数
付設された表面部分を有してなることを特徴とする干渉
色を有するシート状物である。
0.3≦w+d≦3.0  ・・・・・・・・・ (a
)0.1≦ W ≦2.0   ・・・・・・・・・ 
(b)0.1≦ d ≦2.0  ・・・・・・・・・
 (c)また、本発明の干渉色を有するシート状物の製
造方法は、可撓性フィルムの少なくとも片面に、下記[
1]〜[4]の4工程を有するフォトリソグラフィを行
なって該フィルム表面に多数の細隙を形成せしめて後、
該可撓性フィルムと繊維布帛とを積層することを特徴と
する干渉色を有するシート状物の製造方法である。
■ レジスト塗布 ■ レジストの硬化処理 ■ 紫外線照射 ■ 現像 なお、上記の本発明の干渉色を有するシート状物の製造
方法において、具体的には、フォトリソグラフィに際し
て、■の紫外線照射工程時のフォト・マスクとして、下
記(d) 、(e)の2式を満足するほぼ一定の幅Wo
  (ミクロン)のラインと、下記(d) 、(f)の
2式を満足するほぼ一定の間隔Do  (ミクロン)の
スペースとが実質的に平行に多数付設されたフォトマス
クを用いるのが好ましいものでおる。
0.3≦Wo+Do≦3.0 ・・・・・・・・・’(
d)0.1≦ Wo  ≦2.0   ・・・・・・・
・・(e)0.1≦ Do  ≦2.0   ・・・・
・・・・・げ)(作用) 以下、図面等に基づいて、さらに詳しく本発明について
説明をする。
本発明のシート状物は、可撓性フィルムと繊維布帛の積
層体からなる。該可撓性フィルムとしては、有機高分子
から構成されたものを用いるのがよく、例えば、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、
ポリエチレン2,6ナフタリンジカルボキシレートなど
のポリエステル重合体、ポリプロピレン、ポリエチレン
などのポリオレフィン、所謂ナイロン6、ナイロン12
などのポリアミド、高分子主鎖に五員環イミド結合を有
するポリイミド、セルローズエステルなどのセルローズ
誘導体、ポリスチレン、ポリカーボネート、アクリル酸
エステル共重合体、メタクリル酸エステル共重合体、ポ
リ塩化ビニル、ポリエーテル、ポリエステルエーテルな
どであり、これらの共重合体あるいはブレンド物をも含
むが、必ずしもこれに限定されない。
これら高分子は、延伸加工特に2軸延伸加工をすること
により、機械的性質、熱的性質、光学的性質、寸法安定
性が向上し好ましい場合がある。
これら高分子フィルムは、必要に応じて接着性を向上さ
せるために表面処理を行なったり表面改質層を設けても
よい。
また、かかるフィルムは、透明なものや不透明なものや
あるいは着色されたもの等のいずれでも使用可能である
。該フィルムの厚さは、10ミクロン以下であることが
繊維布帛の柔軟性を損うことが少ないので好ましいと言
えるが、用途に応じて適宜にこれよりも厚くても差支え
はない。
本発明に用いられる繊維布帛としては、綿、毛、絹、麻
等の天然繊維、あるいはレーヨン、アセテート、ナイロ
ン、ポリエステル、ポリアクリロニトリル等の化合繊繊
維や、これらの混合品からなるものを用いることができ
、形態的には織物、編物、不織布等が使用できるもので
ある。
上記の可撓性フィルムと繊維布帛の積層に際しては、接
着剤を用いた貼合せ方法ヤ熱接着方法等を採用するのが
有効である。
本発明に用いることができる可撓性フィルムの少なくと
も一方の表面には、後に詳述する細隙が多数付設されて
いる表面部分が存在するものである。もちろん、該表面
の全面においであるいは両面において細隙が付設されて
いても構わない。
また、積層の仕方は、細隙が付与された側のフィルム表
面が、シート状物とされた後も表の面側になるように繊
維布帛と積層されるのがよい。
本発明において、「細隙」とは、細い幅にである程度の
長さをもって連続状に存在する凹部を言い、第1図は本
発明にかかるシート状物中に存在する該細隙の形態例を
模式的に示したものである。
第1図において、シート状物1は、繊維布帛11と可撓
性フィルム12との積層体でおり、フィルム12の表面
に細隙2が付設されている。本発明においては、所期の
目的を達成するために本発明者らの知見によれば、該細
隙2の幅Wは0.1〜2.0ミクロンの範囲内にあり、
かつ隣接する個々の細隙2の幅Wはほぼ一定であること
が肝要である。
すなわち、Wは、 0.1≦W≦2.0 を第1に満足することが肝要なものでおり、該Wの変動
はその平均値の±20%以内におることが好ましい。
また、細隙2と細隙2との間隔d(ミクロン)について
も 0.1≦d≦2.0 であることが肝要なものであり、該dの変動はやはりそ
の平均値の±20%以内にあることが好ましい。
さらに本発明者らの検討によれば、所期の目的を達成す
るために、さらに細隙2の上記幅Wと上記間隔dは、 0.3≦w+d≦3.0 であることが肝要である。
かかるw、d、(w+d)の値は、干渉色を発生させる
上で重要なものであって、Wあるいはdが2.0ミクロ
ンを越え、あるいは(w+d)の値が3.0ミクロンを
越えると、本発明者らの知見によれば、鮮明な干渉色を
得ることができなくなる。逆に、Wおよびdが0.1ミ
クロンに満たないとWおよびdをほぼ一定の値にコント
ロールすることが難しくなり、これにより鮮明な干渉色
が得難くなるものでおる。
細隙は、深さrを有するものであるが、該細隙の深さr
(ミクロン)は、大きいほど好ましいと言え、0.01
ミクロン以上でおれば好ましい干渉色を得ることができ
る。細隙の幅Wと間隔dとは等しい値である必要はない
。細隙はシート状物の長さ方向に平行に付設されている
ことが実際的であるが、シート状物の長さ方向と直交す
る方向おるいはその他の方向としても差支えないもので
ある。
また、細隙は、直線状に長く伸びていることが好ましい
が、曲線状でおっても、あるいは部分的に切断された不
連続な状態のものであってもよい。
多数の細隙は、大部分は互いに実質的に平行なものであ
る必要がおるが、一部において、細隙が形成する直線群
または曲線群は互いに交差するようなものであってもよ
い。
すなわち、前述した構成をとる本発明のシート状物にお
いて細隙が多数実質的に平行に付設されてなる表面部分
の面積として、最小面積としては、人間の視覚上、干渉
色を認識でき得る面積でおればよい。しかして、細隙は
シート状物の全面に付設されていてもよいが、必ずしも
その必要はなく、部分的に付設されていてもよく、例え
ば代表的には、干渉色を有する部分がプリント染色様の
模様状を呈して配置されている等の態様を採用してもよ
い。
ざらに、細隙を有する部分をプリント模様状に配置する
場合、第2図に示すように、A1部分の細隙の幅、間隔
をwl、dlとし、またA2部分の細隙の幅、間隔をW
2、d2とし、ざらにA3 ’部分の細隙の幅、間隔を
W3、d3とし、これらA1部分、A2部分、A3部分
の光の干渉条件を異なるものとし、それぞれの部分から
発する干渉色の色相を異なるものにすることなどもでき
る。
本発明のシート状物において、干渉現象を利用した発色
の耐久性を向上させることなどを目的に、前述の細隙を
付与したフィルム表面にさらに、該表面を構成している
物質の屈折率とは異なる屈折率を有する樹脂の膜をコー
ティングすることが有効である。すなわち、該樹脂膜に
よって細隙を保護することができ、また同時にシート状
物の表面からの表面反射光量を減少させることができ、
干渉色をさらに濃色にすることなどができるものである
。該樹脂膜は、シート状物表面の細隙を埋めてしまうも
のであってもよく、むしろその方が細隙の保護効果が大
きいものでもある。
また、むろん本発明のシート状物は、染色等の処理によ
って染料、顔料等により着色をなされているものであっ
てもよい。
なおまた、本発明において、発色性をより向上させるた
め、細隙が付設されているシート状物表面をアルミニウ
ム、金などの金属の薄い被膜で覆うようにしてもよく、
これは例えば金属蒸着を本発明のシート状物表面に施す
ことにより得ることができる。前記の樹脂膜のコーティ
ングとこの金属被膜を設けることの両手段を特に採用す
る場合、金属蒸着などにより金属膜を設けて後に樹脂膜
をコーティングするようにすればよい。
本発明にかかる干渉色を有するシート状物の製造方法の
例について以下に述べる。
本発明のシート状物は、代表的には、可撓性フィルムの
表面にフォト・レジストを塗布し、加熱して硬化させ、
さらにストライプ状のパターン等で細隙を有しているフ
ォト・マスクを該フィルムのレジスト塗布面に重ね合せ
、しかる後に該フォト・マスクを通して紫外線を照射し
、続いて該フィルムを現像液中に浸漬して該紫外線照射
部分を溶出除去して、細隙パターンを描いている凹凸面
を該フィルム上に出現させ、ざらに必要に応じレジスト
の2次硬化処理を行なった後、レジスト面を繊維布帛と
の接合面の反対側として該フィルムと繊維布帛とを貼り
合せることによって製造することができる。
フォト・レジストとしては紫外線によって架橋または重
合反応を起こすネガ型レジスト、紫外線によって分解す
るポジ型レジストあるいは現像液を使用しないドライ現
像用レジスト等のいずれでも使用可能でおるが、中でも
シャープな細隙パターンが得られるポジ型レジストを使
用するのが好ましいものである。
フィルム面へのフォト・レジストの塗布を均一に行なう
にはスピンコード法を用いるのがよい。
また、特に能率的、連続的に塗布を行なうにはグラビア
コートなどの方法を利用することができる。
フォト・レジストの厚さは、0.5〜3ミクロン程度の
ものとするのが適当である。
フォト・レジストの加熱、硬化は、乾熱オーブンを用い
て行なうことができ、加熱温度、加熱時間はレジストや
フィルムの種類によって適宜選択すればよいが、加熱温
度としては60〜120’C1加熱時間としては5〜6
0分程度程度るのが一般的である。
フォト・マスクとしては、石英ガラス面状にクロームの
薄膜層を設けたものが一般的であり、本発明でもこれを
使用するのが実際的でのる。
フォト・マスクのパターンとしては、特に、美しく鮮明
な干渉色を良好に得るために、下記(d)、(e)の2
式を満足するほぼ一定の幅Wo(ミクロン)のラインと
、下記(d) 、(f)の2式を満足するほぼ一定の間
隔Do  (ミクロン)のスペースとが実質的に平行に
多数付設されてなるフォト・マスクを用いるのがよいも
のである。
0.3≦Wo+Do≦3.0 −・−・−(d)0.1
≦ Wo  ≦2.0   ・・・・・・・・・(e)
0.1≦Do≦2. 0      ・・・・・・・・
・(f)すなわち、第3図は、かかる望ましいフォト・
マスクの細隙パターン例をモデル的に説明したものであ
り、フォト・マスク3の表面に付設されるライン4の幅
Woは、 0.1≦Wo≦2.0 の範囲内にあり、かつ該WOの変動はその平均値の±2
0%以内にあることが好ましい。
また、該ラインとラインとの間のスペース5の間隔Do
  (ミクロン)についても 0.1≦Do≦2.0 の範囲内にあり、かつ該DOの変動はその平均値の±2
0%以内にあることが好ましい。そして、ざらに上記の
WOとDOとは、 0.3≦Wo+Do≦3.0 であることが好ましいものである。
そして、ネガ型レジストを使用する場合には、上記のフ
ォト・マスク表面のラインの幅Woおよび間隔Doは、
これによって得られるシート状物表面の細隙幅Wおよび
細隙と細隙との間隔dに対応するものであり、また、ポ
ジ型レジストを使用する場合には、上記のフォト・マス
ク表面のラインの幅Woは得られるシート状物表面の細
隙と細隙との間隔dに、また間隔Doは細隙幅Wに対応
するものでおる。
なお、シート状物表面に細隙を付与して後、該シート状
物表面を構成している物質よりも低い屈折率を有する樹
脂膜をコーティングすることによって、本発明のシート
状物の審美性を一層向上せしめ得るとともに細隙が崩れ
ることを防止することができ、実用上有効なものである
(実施例) 以下、実施例によって本発明の具体的構成、効果につい
て説明する。
厚さ6ミクロンのポリエステルフィルムの片面にポジ型
レジスト(シブレイ・ファーイースト社製マイクロポジ
ット111S)をスピンコード法にて塗布した。スピナ
ーの回転数は4000回/分、回転時間は25秒とした
。レジスト厚みは1ミクロンであった。
このフィルムを乾熱オーブンに入れて加熱温度90℃、
加熱時間20分でレジストを硬化させた。
このフィルムを自然冷却させた後、ライン幅が0゜5ミ
クロン、スペース幅が0.5ミクロンのストライブ状パ
ターンを付設したフォト・マスクをレジスト面に重ね、
フォト・マスクを通してレジスト面に紫外線露光を行な
った。紫外線のピーク波長は360ミリミクロン、露光
時間は5秒とした。
この後、現像液としてシブレイ・ファーイースト社製マ
イクロポジット303Aを純水で濃度20%に希釈した
ものを用い、現像液温度22℃、現像時間60秒で現像
し、ただちに水洗した。ざらに続いて該フィルムを乾熱
オーブンに入れて温度60℃、加熱時間10分の条件で
2次キュアを行なった。このようにして得られたフィル
ム上には幅0.5ミクロン、深さ1ミクロンの細隙が、
0゜5ミクロンの間隔で直線的に且つ平行に規則的に並
んで形成されていた。
このフィルムのレジスト面を上面とし、該フィルムの下
方に、ナイロンフィラメントを平織りに織成して濃青色
に染色したタフタを置いて接合面を接着してシート状物
となした。
こうして得られたシート状物は、見る方向によって色彩
が変化するとともに、鮮明性の極めて良好な干渉色が得
られた。
(発明の効果) 以上述べた通りの本発明によれば、染料を使用すること
なく、光の干渉現象によって発色する布帛が得られ、見
る方向によって色相が変化する、今までにない新規なシ
ート状物を得ることができるものでおる。
さらに、従来の染料や顔料による着色を組み合せること
によって、それら染料や顔料のみでは得られない濃い色
や、微妙に色相の変化する深みのある色を得ることがで
きる。さらに本発明によって堅牢性の高い色すなわち経
時的に変化することの少ない色を得ることができる。
また、本発明の方法によれば、同じ品質の干渉色を有す
るシート状物を再現性良く数多く製造することができる
また、布帛表面に直接細隙を付与する先願方法(特願昭
60−164761号〉に比較し、細隙を付与できる面
が平坦なために、付与面積が大きくなり、より鮮明な干
渉色を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかるシート状物中に存在する細隙
の形態例を模式的に示したものである。 第2図は、本発明にかかるシート状物の一つの実施態様
例として、細隙を有する部分をプリント模様状に配置せ
しめた場合を説明する概略図である。 第3図は、本発明の干渉色を有するシート状物の製造方
法に好ましく用いられるフォト・マスクの細隙パターン
例をモデル的に説明したものである。 1:シート状物 2:細隙 3:フォト・マスク(石英ガラス) 4:フォト・マスク表面に付設されるライン5ニスペー
ス 11:繊維イ「帛 12:可撓性フィルム W:細隙2の幅 d:細隙と細隙との間隔 r:細隙の深さ Woニライン4の幅 Doニライン4と隣接ライン4との間隔特許出願人  
東 し 株 式 会 社第1図 第2図 第3図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (1)可撓性フィルムと繊維布帛との積層体からなるシ
    ート状物であって、該可撓性フィルムの少なくとも片面
    に、下記(a)、(b)の2式を満足するほぼ一定の幅
    W(ミクロン)の細隙が、下記(a)、(c)の2式を
    満足するほぼ一定の間隔d(ミクロン)にて実質的に平
    行に多数付設された表面部分を有してなることを特徴と
    する干渉色を有するシート状物。 0.3≦w+d≦3.0・・・・・・・・・(a)0.
    1≦w≦2.0・・・・・・・・・(b)0.01≦d
    ≦2.0・・・・・・・・・(c)(2)細隙の深さr
    が、0.01ミクロン以上であることを特徴とする特許
    請求の範囲第(1)項記載の干渉色を有するシート状物
    。 (3)細隙が付設されている表面部分が、該表面を構成
    している物質の屈折率とは異なる屈折率を有する樹脂膜
    で覆われてなることを特徴とする特許請求の範囲第(1
    )項または第(2)項記載の干渉色を有するシート状物
    。 (4)細隙が付設されている表面部分が、金属膜で覆わ
    れてなることを特徴とする特許請求の範囲第(1)項、
    第(2)項または第(3)記載の干渉色を有するシート
    状物。 (5)可撓性フィルムの少なくとも片面に、下記[1]
    〜[4]の4工程を有するフォトリソグラフィを行なつ
    て該フィルム表面に多数の細隙を形成せしめて後、該可
    撓性フィルムと繊維布帛とを積層することを特徴とする
    干渉色を有するシート状物の製造方法。 [1]レジスト塗布 [2]レジストの硬化処理 [3]紫外線照射 [4]現像 (6)フォトリソグラフィに際して、[3]の紫外線照
    射工程時のフォト・マスクとして、下記(d)、(e)
    の2式を満足するほぼ一定の幅W_0(ミクロン)のラ
    インと、下記(d)、(f)の2式を満足するほぼ一定
    の間隔D_0(ミクロン)のスペースとが実質的に平行
    に多数付設されたフォトマスクを用いることを特徴とす
    る特許請求の範囲第(5)項記載の干渉色を有するシー
    ト状物の製造方法。 0.3≦W_0+D_0≦3.0・・・・・・・・・(
    d)0.1≦W_0≦2.0・・・・・・・・・(e)
    0.1≦D_0≦2.0・・・・・・・・・(f)(7
    )フォトリソグラフィ処理を行なわしめた可撓性フィル
    ムの表面に、レジストの屈折率と異なる屈折率を有する
    樹脂をコーティングすることを特徴とする特許請求の範
    囲第(5)項または第(6)項記載の干渉色を有するシ
    ート状物の製造方法。
JP26570686A 1986-11-10 1986-11-10 干渉色を有するシ−ト状物およびその製造方法 Pending JPS63120642A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26570686A JPS63120642A (ja) 1986-11-10 1986-11-10 干渉色を有するシ−ト状物およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26570686A JPS63120642A (ja) 1986-11-10 1986-11-10 干渉色を有するシ−ト状物およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS63120642A true JPS63120642A (ja) 1988-05-25

Family

ID=17420878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26570686A Pending JPS63120642A (ja) 1986-11-10 1986-11-10 干渉色を有するシ−ト状物およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63120642A (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0767259A2 (en) 1995-10-02 1997-04-09 Tanaka Kikinzoku Kogyo K.K. Fabrication machine of optical fiber
EP0767260A2 (en) 1995-10-02 1997-04-09 Tanaka Kikinzoku Kogyo K.K. Optical fiber and fabrication process and apparatus of same
US6306529B1 (en) 1995-12-08 2001-10-23 Nissan Motor Co., Ltd. Minute structures for producing colors and spinnerets for manufacturing same
US6326094B1 (en) 1997-10-02 2001-12-04 Nissan Motor Co., Ltd. Fiber structure and textile using same
US6350509B1 (en) 1998-12-10 2002-02-26 Nissan Motor Co., Ltd. Coating structure
US6490090B1 (en) 1999-02-26 2002-12-03 Nissan Motor Co., Ltd. Coloring structure for producing color
JP2003053875A (ja) * 2001-08-09 2003-02-26 Kansai Tlo Kk 発色体
US6875510B2 (en) 2001-08-06 2005-04-05 Nissan Motor Co., Ltd. Structure for reflecting light
JP2011145657A (ja) * 2009-12-18 2011-07-28 Nikon Corp 構造色発色体及びこれを用いたカメラ
US11840755B2 (en) 2019-06-26 2023-12-12 Nike, Inc. Structurally-colored articles and methods for making and using structurally-colored articles
US11889894B2 (en) 2020-08-07 2024-02-06 Nike, Inc. Footwear article having concealing layer
US11987074B2 (en) 2020-05-29 2024-05-21 Nike, Inc. Structurally-colored articles having layers which taper in thickness
US11986042B2 (en) 2019-10-21 2024-05-21 Nike, Inc. Structurally-colored articles and methods for making and using structurally-colored articles
US12000977B2 (en) 2017-09-29 2024-06-04 Nike, Inc. Structurally-colored articles and methods for making and using structurally-colored articles
US12150512B2 (en) 2020-08-07 2024-11-26 Nike, Inc. Footwear article having repurposed material with structural-color concealing layer
US12167771B2 (en) 2020-08-07 2024-12-17 Nike, Inc. Footwear article having repurposed material with concealing layer

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0767260A2 (en) 1995-10-02 1997-04-09 Tanaka Kikinzoku Kogyo K.K. Optical fiber and fabrication process and apparatus of same
EP0767259A2 (en) 1995-10-02 1997-04-09 Tanaka Kikinzoku Kogyo K.K. Fabrication machine of optical fiber
US6306529B1 (en) 1995-12-08 2001-10-23 Nissan Motor Co., Ltd. Minute structures for producing colors and spinnerets for manufacturing same
US6326094B1 (en) 1997-10-02 2001-12-04 Nissan Motor Co., Ltd. Fiber structure and textile using same
US6350509B1 (en) 1998-12-10 2002-02-26 Nissan Motor Co., Ltd. Coating structure
US6490090B1 (en) 1999-02-26 2002-12-03 Nissan Motor Co., Ltd. Coloring structure for producing color
US6875510B2 (en) 2001-08-06 2005-04-05 Nissan Motor Co., Ltd. Structure for reflecting light
JP4731759B2 (ja) * 2001-08-09 2011-07-27 彰 ▲さい▼藤 発色体
JP2003053875A (ja) * 2001-08-09 2003-02-26 Kansai Tlo Kk 発色体
JP2011145657A (ja) * 2009-12-18 2011-07-28 Nikon Corp 構造色発色体及びこれを用いたカメラ
US12000977B2 (en) 2017-09-29 2024-06-04 Nike, Inc. Structurally-colored articles and methods for making and using structurally-colored articles
US11840755B2 (en) 2019-06-26 2023-12-12 Nike, Inc. Structurally-colored articles and methods for making and using structurally-colored articles
US11987873B2 (en) 2019-06-26 2024-05-21 Nike, Inc. Structurally-colored articles and methods for making and using structurally-colored articles
US11986042B2 (en) 2019-10-21 2024-05-21 Nike, Inc. Structurally-colored articles and methods for making and using structurally-colored articles
US11987074B2 (en) 2020-05-29 2024-05-21 Nike, Inc. Structurally-colored articles having layers which taper in thickness
US11987073B2 (en) 2020-05-29 2024-05-21 Nike, Inc. Structurally-colored articles having layers which taper in thickness
US11889894B2 (en) 2020-08-07 2024-02-06 Nike, Inc. Footwear article having concealing layer
US12150512B2 (en) 2020-08-07 2024-11-26 Nike, Inc. Footwear article having repurposed material with structural-color concealing layer
US12167771B2 (en) 2020-08-07 2024-12-17 Nike, Inc. Footwear article having repurposed material with concealing layer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS63120642A (ja) 干渉色を有するシ−ト状物およびその製造方法
EP0581614B1 (en) Transfer printing of flocked fabric
FR2875822B1 (fr) Procede de fabrication en continu d'un support en nappe flocke colore
JP2604860B2 (ja) 干渉色を有する繊維布帛およびその製法
JPH0615234B2 (ja) 虹彩模様を呈する積層体及びその製造方法
KR100198006B1 (ko) 피브이씨 유연성 원단에 색채무늬층을 형성시키는 방법과 이로부터 얻어진 제품
KR101645968B1 (ko) 패턴이 형성된 필름을 이용한 장식사 및 직물의 제조방법
JP3299883B2 (ja) 玉虫調装飾性を備えた植毛布及び製造方法
JPH01111084A (ja) 干渉色を発現する柔軟な繊維製品の製造法
JPH04100985A (ja) 合成皮革の製造方法
JPH0788636B2 (ja) 干渉色を発現する布帛およびその製造法
CN221813259U (zh) 一种具有变色闪光效果的衣服
JP3242719B2 (ja) 繊維シート
JPH01132888A (ja) 干渉色を発現する繊維布帛およびその製造法
JP3494255B2 (ja) 模様を有するスポーツ用品
JP2002127288A (ja) 光輝性熱変色性積層体
JPS6169499A (ja) 虹彩転写箔
JP2883412B2 (ja) 虹彩色積層体および金銀糸
JP3280472B2 (ja) 繊維シートの製造方法
JP2004019089A (ja) カーテン
JPS6485371A (en) Temperature sensitive color forming resin printed cloth
JPS5938271Y2 (ja) 積層樹脂板
JP2908517B2 (ja) 虹彩色積層体および金銀糸
JP2004136041A (ja) カーテン
JP2019064216A (ja) 多層着色織布及び多層着色織布の製造方法