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JPH0615234B2 - 虹彩模様を呈する積層体及びその製造方法 - Google Patents

虹彩模様を呈する積層体及びその製造方法

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Publication number
JPH0615234B2
JPH0615234B2 JP61254948A JP25494886A JPH0615234B2 JP H0615234 B2 JPH0615234 B2 JP H0615234B2 JP 61254948 A JP61254948 A JP 61254948A JP 25494886 A JP25494886 A JP 25494886A JP H0615234 B2 JPH0615234 B2 JP H0615234B2
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JP
Japan
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laminate
iris
thin film
layer
iris pattern
Prior art date
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JP61254948A
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JPS62231753A (ja
Inventor
篤 内田
智幸 南
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Toyo Metallizing Co Ltd
Original Assignee
Toyo Metallizing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Metallizing Co Ltd filed Critical Toyo Metallizing Co Ltd
Publication of JPS62231753A publication Critical patent/JPS62231753A/ja
Publication of JPH0615234B2 publication Critical patent/JPH0615234B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は虹彩模様を呈し、主として装飾用に用いる新規
な積層体及びその製造方法に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする問題点] 従来から虹彩模様を表面に呈するプラスチック積層体と
して色々のものが提案されており、例えば、下記(ア)
〜(オ)によって例示されるものがある。
(ア)硫化亜鉛、酸化チタン、酸化錫、フッ化マグネシ
ウム及びヨウ化銅のような特殊な化合物を複層蒸着して
得られる積層体。
(イ)特公昭37−8731号公報報に記載されている
ように、酸化チタン薄膜層を積層した積層体。
(ウ)特公昭52−1413号公報に記載されているよ
うに、光線反射膜、凹凸状の干渉樹脂膜及び半透明金属
薄膜を設けた虹彩模様を呈する積層体。
(エ)特開昭60−112481号公報に記載されてい
るように、機械的に刻線を形成した回折格子からなる虹
彩模様を呈する積層体。
(オ)特開昭61−3743号公報に記載されているよ
うに、透明な金属化合物薄膜層と、前記薄膜層との屈折
率の差が0.05以上で凹凸のある透明な樹脂層と、場
合によってはさらに透明な金属化合物薄膜層と積層して
なることを特徴とする虹彩模様を呈する積層体。
しかし、これらの従来の積層体にはそれぞれの欠点があ
る。
まず(ア)の積層体では、積層物質が特殊で一般に高価
である。またこれらの物質を約1000A以上の光学的
厚みに凹凸状に蒸着する必要があるので、大量生産に不
向きであり、さらに得られる虹彩の模様を随意のパター
ンに調整することが困難であるという問題がある。
(イ)の積層体においては、その製造に四塩化チタンガ
スを使用するために塩酸ガスが発生し、製造時の作業者
の健康、製造設備の腐蝕、環境に対する公害等の問題が
ある。
(ウ)の積層体は大量生産に向いているが、凹凸状の干
渉樹脂膜をはさんだ2層の反射薄膜層(1層は半透明金
属薄膜、他層は不透明金属薄膜)からの反射光の光干渉
により虹彩模様を発現させる方法であるため、両面から
虹彩模様を見ることができないという欠点がある。
(エ)の積層体では刻線が機械的に形成されているた
め、高価なエンボス装置の原稿版が必要であるという問
題がある。
さらに、(オ)の積層体は大量生産に向いており、また
凹凸状の干渉樹脂膜をはさんだ2層の透明な金属化合物
薄膜層からの反射光の光干渉により虹彩模様を発現させ
るため、両面から虹彩の模様を見ることができるが、虹
彩の輝度が少ないという欠点がある。
従って、本発明の目的は上記従来の虹彩発現技術の欠点
を解消し、優れた虹彩模様を呈する積層体を提供するこ
とである。
本発明のもう1つの目的は一層高い輝度を有する虹彩模
様を呈する積層体を提供することである。
本発明のさらに別の目的は虹彩模様に一層の高級感を付
与することである。
本発明のさらに別の目的は上記優れた虹彩模様を呈する
積層体を製造する方法を提供することである。
[問題点を解決するための手段] 本発明の第一の虹彩模様を呈する積層体は、成形体の上
に形成された少なくとも1層の虹彩薄膜層を有し、前記
虹彩薄膜層はやや不規則な微細な縞状の凹凸が形成され
た反射薄膜層及び樹脂層を有し、前記縞状の凹凸はほぼ
平行で全体的にはゆるくカーブしていることを特徴とす
る。
本発明の第二の虹彩模様を呈する積層体はまた非連続な
樹脂層又は反射薄膜層、あるいは非連続な非隠蔽部を有
するマスク層を有し、もって非連続なパターン状の虹彩
模様を呈することを特徴とする。
さらに本発明の虹彩模様を呈する積層体の製造方法は、
成形体の上に樹脂層及び反射薄膜層を順に形成し、得ら
れた積層体を加熱処理することにより前記反射薄膜層に
微細な縞状の凹凸を生じさせ、もって虹彩を発現させる
ことを特徴とする。
[作用] 本発明の積層体においては、反射薄膜層にやや不規則な
微細な縞状の凹凸があるために虹彩模様が発現する。こ
の虹彩模様の発現の原因として種々のものが考えられる
が、主として微細な縞状の凹凸が回折格子として作用す
ることによるものと考えられる。回折格子には反射回折
格子と透過回折格子とがあるが、透過回折格子の場合強
い透過光も一緒に目に入るために相対的に虹彩がみえに
くい。そのため主として反射回折格子による作用により
虹彩が発現するものと考えられる。従って本明細書にお
いて用語「反射薄膜層」は、虹彩を発現する原因が主と
して反射回折格子の作用によると考えられる薄膜層とい
う意味で使用しているものと理解されたい。
この反射薄膜層の微細な縞状の凹凸は反射薄膜層の形成
後加熱処理することにより得られるが、その原因は必ず
しも明確でない。しかし樹脂層に熱硬化性樹脂を用いた
場合、樹脂の硬化が不十分な段階(不完全収縮段階)で
反射薄膜層を形成し、加熱処理することが虹彩発現に必
要なところから、樹脂層の熱硬化による収縮が微細な凹
凸の発生原因であると考えられる。同様に熱可塑性樹脂
の場合にも、加熱処理により収縮過程で微細な縞状の凹
凸が生ずるものと考えられる。
なおこの微細な縞状の凹凸の実体についてはまだ完全に
解明されていないが、現在のところ熱収縮によるしわか
マイクロクラツクであると考えられる。
反射薄膜層は通常金属又は金属化合物の薄膜であるの
で、光線の一部は透過する。そこで反射薄膜層を複数形
成することにより各層による虹彩模様が複合し、全体と
して見える虹彩模様の輝度が向上するのみならず、虹彩
模様に独特の深みが加わる。
さらに虹彩模様は回折現象により発現するので角度によ
っては見えないところがある。ところが虹彩可視領域を
非連続なパターン状とすると人間の目には虹彩非可視部
分が余り気にならなくなるという現象がある。これを利
用して虹彩模様に一層の高級感を付与することができ
る。
[実施例] 本発明を添付図面を参照して以下に詳細に説明する。な
お本発明が下記説明により限定されるものでないことは
いうまでもない。
第1図は本発明の虹彩模様を呈する積層体の一例を示す
断面図である。第1図において、積層体1は成形体2と
虹彩薄膜層3とを有する。
本発明において成形体2としては合成樹脂等のフィル
ム、シート、プレートその他任意の材料及び形状のもの
が可能であるが、積層体の量産性、製造コスト及び得ら
れた積層体の応用範囲の広さ等の観点から、合成樹脂製
のフィルムとするのが好ましい。フィルムに使用できる
合成樹脂として、例えばポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ポリ
エチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン系、ナイ
ロン6、ナイロン66、ナイロン12等のポリアミド
系、ポリニトロセルロース、ポリ酢酸セルロース等のセ
ルロース系、その他ポリビニルアルコール、3フッ化ポ
リエチレン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレ
ート、ポリイミド、塩化ビニル、塩化ビニリデン等の樹
脂がある。このフィルム2は単層でも2枚以上を帖り合
わせたものでもよい。さらに、表面にマット状加工、ヘ
アーライン加工、スピン加工等をあらかじめ施こしてお
いたものも使用可能である。
本発明における虹彩薄膜層3は樹脂層Aと反射薄膜層B
で構成されている。
樹脂層Aは未着色又は顔料又は染料による着色の薄膜層
であり、さらに膜の表面及び内部において光散乱があっ
てもよい。樹脂層Aは加熱収縮するものであれば熱可塑
性樹脂又は熱硬化性樹脂のいずれでもよいが、美麗な虹
彩模様を安定して得るためには熱硬化性樹脂が好まし
い。好ましい熱硬化性樹脂としては、メラミン樹脂、フ
ェノール樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン系重合体等であ
り、これらを硬化するために各種の硬化剤を含有する。
また上記樹脂を含むブレンドでもよい。
なお熱可塑性樹脂としてはガラス転移点(Tg)が比較
的低いものが好ましく、例えばアクリル樹脂等である。
樹脂層Aは単一物質からなる必要がなく、2種以上の混
合物でもよい。また異なる物質の2層以上の積層物であ
ってもよい。樹脂層Aはグラビアコート法やリバースロ
ールコート法、ツーロールコート法等の各種の既知の方
法により、成形体2の上に直接又は下引き層を介し薄く
塗布、乾燥して積層する。
樹脂層Aの厚さは0.05〜10μmの範囲が好まし
い。この厚さが0.005μm未満あるいは10μmを
越えると美麗な虹彩模様を発現する回折格子を構成する
微細な縞状の凹凸が形成されにくい。
第1図の実施例においては、樹脂層Aのうち微細な縞状
の凹凸が形成された面には起伏がない。樹脂層Aに起伏
がなくても、成形体2がフィルム等可撓性のものででき
ている場合には積層体全体が変形し、それに応じて虹彩
模様も変化する。
反射薄膜層Bは未着色または着色の薄膜層であり、アル
ミニウム、鉄、銅、金、銀、ニッケル、スズ等の金属薄
膜層や、酸化チタン、酸化ケイ素、酸化亜鉛、酸化アン
チモン、硫化亜鉛、フッ化マグネシウム、フッ化カリウ
ム、氷晶石等の金属化合物薄膜層により構成するのが好
ましい。
反射薄膜層Bは単一物質からなるものである必要は必ず
しもなく、2種以上の物質の混合物であってもよい。さ
らに、異なる物質の2層以上の積層であってもよい。
反射薄膜層Bは0.02〜2μmの厚さを有する。厚さ
が0.02μm未満又は2μmよりも大きいと満足な虹
彩が発現しない。
反射薄膜層Bは微細な縞状の凹凸を有する。この微細な
縞状の凹凸4はほぼ平行に延在している。この凹凸4の
間隔は約1μm乃至数μmの範囲であり、典型的には1
〜3μm程度である。この縞は全体的にはゆるくカーブ
しているものもあるが、回折格子としては十分に直線的
であり、従って回折現象により美麗な虹彩を発現する。
なお、使用目的に応じて、虹彩薄膜層3の上に保護層を
設けて耐水性等の向上をはかることができる。また虹彩
模様を呈する積層体を他の成形体に積層するために接着
層を設けることもできる。
第2図は、本発明の他の実施例による積層体21を示
す。この実施例においては虹彩薄膜層23中の樹脂層A
に微細な縞状の凹凸より十分に大きな起伏(凹凸)があ
る。この凹凸は発現した虹彩に模様を与えるためのもの
で、所望の虹彩模様に応じ種々のパターンの凹凸とする
ことができる。
虹彩は見る角度によって色調が変化するが、大幅に見る
角度が変わると虹彩が見えない部分も大幅に生ずるの
で、美麗な虹彩模様とするためには樹脂層Aの凹凸の厚
みの差は0.005〜2μm程度が好ましい。また、そ
のような凹凸差の場合、凹凸の間隔は特に制限されない
が、美麗な虹彩模様とするには通常0.5〜10cm程度
にするのが好ましい。
第3図は本発明のさらに別の実施例による積層体31を
示す。この実施例においては、成形体32の上に直接虹
彩薄膜層33が形成されているのではなくて、その間に
下引き層35が形成されている。下引き層35は成形体
32と虹彩薄膜層33との間の密着性を向上する。この
下引き層35として例えば下のものがある。
(イ)ポリエステル樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹
脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂等又はこれらの混合物
に、必要に応じて硬化剤、帯電防止剤等を添加し、グラ
ビアコート法やリバースロールコート法等の各種の既知
の方法でコーティングして得られた薄膜。
(ロ)真空蒸着法、化学蒸着法、スパッタリング法、イ
オンプレーティング法、湿式メッキ法等の既知の方法
で、Al、Ni、Cu、Fe等の金属またはAl
、SiO等の金属化合物を単独または混合して
コーティングして得られた薄膜。
下引き層35は積層体の両面から虹彩模様を見ることが
できるようにするためには、実質的に透明のもので形成
する。下引き層5の膜厚は0.005〜5.0μmとす
るのが好ましい。
なお下引き層35は成形体であるフィルム32と虹彩薄
膜層33との密着性等の性能が十分あれば特に必要がな
く、成型体32の上に直接樹脂層Aを設けてもよい。
上記第1図乃至第3図の各実施例の積層体の反射薄膜層
上に、耐水性、耐薬品性、耐候性等の向上のために保護
層を設けることができる。保護層の厚さは通常0.5〜
5μm程度である。
第4図は本発明のさらに別の実施例の積層体41を示
す。この積層体41は樹脂層Aaと反射薄膜層Bbとか
らなる第一虹彩薄膜層43a、及び樹脂層Aaと反射薄
膜層Bbとからなる第二虹彩薄膜層43bを有する。樹
脂層Aaは平坦であり、樹脂層Abは凹凸を有する。ま
たいずれの反射薄膜層Ba、Bbにも微細な縞状の凹凸
44a、44bが生じている。
この構成においては反射薄膜層Bbに当った光線の一部
が反射して反射回折格子により虹彩を発現し、残部は反
射薄膜層Bbを透過してもう1つの反射薄膜層Baに当
り、同様に虹彩を発現する。これらの虹彩は複合して見
えるので、全体として虹彩模様の輝度は向上する。また
樹脂層Abは反射薄膜層Bbを透過した光線が透過して
反射薄膜層Baによる虹彩を得るよう作用するのである
から、透明樹脂でできている必要がある。さらに樹脂層
Abに適当な凹凸模様を付与することにより、反射薄膜
層Ba、Bbによる複合虹彩に所望の模様を与えること
ができる。
樹脂層Abは樹脂層Aaと同様に0.005〜10μmの厚さ
でよいが、各反射薄膜層Ba、Bbからの虹彩模様の相
乗効果を高くし、高輝度とするだけでなく深みのある虹
彩模様とするためには0.005〜10μm、好ましく
は0.05〜2μmの厚さとする。
第4図の積層体41において、反射薄膜層Ba、Bbは
前述の金属又は金属化合物により形成することができる
が、典型的には、両者ともAl等の金属薄膜とするか、
両者ともZnS等の金属化合物薄膜とする。両者とも金
属薄膜の場合積層体は実質的に不透明で高輝度の虹彩模
様を呈する。また両者とも金属化合物薄膜の場合、積層
体は十分に透明でありながら虹彩模様の輝度は単層の場
合より著しく向上する。なおいずれの場合にも積層体の
両面から虹彩模様を見ることができる。
第5図は本発明のさらに別の実施例による虹彩模様を呈
する積層体51を示す。この積層体51は成形体52上
に非連続なパターン状の樹脂層Aと全面を覆う反射薄膜
層Bとからなる。反射薄膜層Bの微細な縞状の凹凸54
は樹脂層Aがある領域(X)だけ生ずるので、この積層
体51の虹彩模様は樹脂層Aのパターン通りとなる。な
お樹脂層Aのない領域Yでは反射薄膜層Bに微細な縞状
の凹凸が生じていないので虹彩が発現しない。
虹彩を発現する領域Xは一般に鋭角の凸部を有する比較
的長い周辺部を有する形状のものが好ましく、特に星
形、三日月形、三角形等が好ましい。虹彩は成形体52
の変形又は樹脂層Aの凹凸により模様状となり、角度に
よって非可視部分が生じ、移動する。虹彩模様が全面的
に生ずる積層体ではこの非可視部分は比較的目立つ。と
ころがその虹彩模様を上記非連続領域Xに分断すると非
可視部分の連続移動が分断されるだけでなく、不思議な
ことに視角的に虹彩非可視部分が余り目立たなくなる。
換言すれば、虹彩模様を意図的に非連続的な図形状とす
ることにより、高級感を出すことができる。
虹彩可視領域Xの最大径は視覚的に3cm程度以下が望ま
しく、特に1cm以下とするのが好ましい。このような大
きさでかつ鋭角の凸部を有する虹彩可視領域Xの場合、
そこに虹彩非可視部分がきても余り目立たず、とくに中
心部に虹彩非可視部がきて周辺部に虹彩可視部がきた場
合でも周辺部の虹彩の輝きにより全体として美麗な感じ
を与える。逆に中心部に虹彩可視部がきて周辺部に虹彩
非可視部がきた場合には、周辺部はほとんど目立たず、
全体としては美麗な虹彩模様となる。
第6図は本発明のさらに別の実施例による虹彩模様を呈
する積層体61を示す。この積層体61は成形体62の
上に樹脂層Aと反射薄膜層Bとからなる虹彩薄膜層63
を有する。反射薄膜層Bは所望の非連続なパターン状に
樹脂層A上に部分的に存在し、その部分だけから虹彩模
様を呈する。第5図の積層体と同様に、反射薄膜層64
のある部分は星形、三日月形、三角形等の形状で最大径
が3cm程度であり、所望の非連続なパターン状になって
いる。これによりやはり虹彩非可視部分の連続移動が分
断されるのみならず、視覚的に目立たなくなる。
第7図は本発明のさらに別の実施例による虹彩模様を呈
する積層体71を示す。この積層体71は成形体72
と、樹脂層A及び反射薄膜層Bからなる虹彩薄膜層73
と、マスク層75とからなる。反射薄膜層Bには微細な
縞状の凹凸74が生じている。
マスク層75は不透明な層であり、適当な色に着色され
ていてよく、また非連続の非隠蔽部Xを有する。このマ
スク層75は積層体の全面に設けるが、用途によっては
部分的に設けたものでもよい。
マスク層75は種々の方法で形成することができるが、
簡単かつ正確に隠蔽−非隠蔽パターンを形成するには印
刷を利用するのが好ましい。印刷方法としては、グラビ
ア印刷で代表される凹版やオフセット印刷で代表される
平板及び凸板がある。
マスク層75の非連続な非隠蔽部Xは星形、三角形、三
日月形等のように比較的長い周辺部を有する形状である
のが好ましい。また非隠蔽部Xの最大径は3cm以下が好
ましく、特に1cm以下が好ましい。
この積層体71においても第5図のものと同様に虹彩可
視領域の分断により虹彩非可部分が視覚的に目立たなく
なるという効果が得られる。なおこの積層体71におい
ては見る方向は、図中に矢印Vで示されているように、
マスク層75の側からである。
第8図は本発明のマスク層を有する積層体の別の例を示
す。この積層体81においては、マスク層となる印刷層
85がフィルム82の反対側に形成されている。その他
の部分については第7図のものと同一の構成となってい
るので、類似の参照番号を付与してある。第8図の例の
積層体81においては、矢印Vで示される方向で虹彩模
様を見ることになる。
第9図は本発明のマスク層を有する積層体のさらに別の
例を示す。この例の積層体91においてはマスク層とな
る印刷層95はフィルム92と樹脂層Aとの間に設けら
れる。この場合、見る方向は矢印Vである。
なお第5図乃至第9図の積層体においても、必要に応じ
フィルム層と虹彩薄膜層との間に、密着性、帯電防止
性、耐水性、耐薬品性等の向上のために前述の下引き層
を設けることができる。
次に本発明の積層体の製造方法を添付図面を参照して説
明する。
第1図の積層体1について、まずフィルム等の成形体2
の上に必要に応じ下引き層を形成した後で、樹脂層Aを
形成する。樹脂層Aはロールコーティング法、スプレー
コーティング法、ディップコーティング法、スピンコー
ティング法、グラビアコーティング法等のコーティング
法法や印刷法により形成することができる。
樹脂層Aを熱硬化性樹脂で形成する場合、この段階では
熱硬化は不完全である。
次に樹脂層Aの上に反射薄膜層Bを形成する。反射薄膜
層Bは真空蒸着法や化学蒸着法等の各種の蒸着法、スパ
ッタリング法、イオンプレーティング法等により、所望
の膜厚に形成する。この段階ではまた虹彩は発現してい
ない。
得られた積層体は次に加熱形体をする。樹脂層Aが熱硬
化樹脂からなる場合、完全に硬化するまで加熱を行う。
加熱温度及び時間は熱硬化樹脂の種類及び前段階での硬
化度により異なるが一般的には60〜250℃で0.5
〜5分間加熱処理を行うのが好ましい。熱硬化性樹脂は
この熱硬化により収縮し、それにより反射薄膜層Bにや
や不規則微細な縞状の凹凸4が生じ、虹彩が発現する。
なお完全に熱硬化した熱硬化性樹脂からなる樹脂層Aの
上に反射薄膜層Bを形成した上で加熱処理を施しても虹
彩は発現しない。
また樹脂層Aが熱可塑性樹脂からなる場合には樹脂が十
分に軟化する温度で加熱処理を行う。この場合でも加熱
処理により反射薄膜層Bに微細な縞状の凹凸4が発生す
るが、熱可塑性樹脂の性質上再加熱により微細な縞状の
凹凸4のパターンが変化し、それに応じて虹彩模様も変
化する。一方熱硬化性樹脂の場合一旦熱硬化すると再加
熱によっても軟化しないので、微細な縞状の凹凸4のパ
ターンは変化せず、虹彩模様は安定である。
反射薄膜層Bの上に必要に応じ保護層を形成する。保護
層に熱硬化性樹脂を用いる場合、樹脂層Aと保護層との
熱硬化を一度に行うこともできる。
次に複数の虹彩薄膜層を有する積層体として第4図のも
のを例にして、製造方法を説明する。
まず上記と同様にフィルム等の成形体42の上に第一樹
脂層Aaを塗布等により形成した後で第一反射薄膜層B
aを真空蒸着等により形成する。ここで樹脂層Aaが熱
硬化性樹脂からなる場合は、積層体を加熱処理し、第一
樹脂層Aaを完全に熱硬化し、第一反射薄膜層Baに微
細な縞状の凹凸44aを生じさせる。次にその上に第二
樹脂層Abを同様に形成し、第二反射薄膜層Nbを形成
した後で再度加熱処理し、第二反射薄膜層Bbにも微細
な縞状の凹凸44bを生じさせる。二回目の加熱処理の
際には、第一樹脂層Aaは完全に熱硬化しているので第
一反射薄膜層Baの微細な縞状の凹凸は変化しない。な
お第一虹彩薄膜層43a及び第二虹彩薄膜層43bを形
成した後で一度の加熱処理により各反射薄膜層Ba、B
bに微細な縞状の凹凸を生じさせることもできるが、所
望の虹彩模様を確実に得ようとする場合にそれぞれ加熱
処理する方が望ましい。また熱可塑性樹脂の場合、再度
の加熱処理により第一反射薄膜層Baによる虹彩模様が
変化するので、虹彩薄膜層を多層化する場合には望まし
くない。
第5図の実施例の積層体51は、まずフィルム等の成形
体52上に所望の非連続なパターン状に樹脂層Aを形成
し、その上に反射薄膜層Bを蒸着等により形成すること
により製造することができる。樹脂層Aの形成は、具体
的にはグラビア印刷等の凹板、はオフセツト印刷等の凸
版等の印刷方法により行う。これにより領域Xを簡単に
所望の形状とすることができる。
第6図の実施例の積層体61は、例えば下記の方法によ
り製造することができる。
(a)フィルム等の成形体62の上に樹脂層Aを形成後、
所望の形状及びパターンに開口を有するマスクを付け、
反射薄膜層Bを蒸着等により形成し、マスクを剥離して
上記開口の形状の反射薄膜層Bだけ残し、加熱処理する
ことにより微細な縞状の凹凸を生じさせる方法。
(b)(a)と同様に樹脂層Aを形成した後で水溶性インキを
部分的に印刷し、その上に反射薄膜層Bを形成し、得ら
れた積層体を水溶液に浸漬して水溶性インキ部分を洗い
流し、非印刷部分のみ反射薄膜層Bを残し、これを加熱
処理することにより微細な縞状の凹凸を生じさせる方
法。
(c)成形体62の上に樹脂層A及び反射薄膜層Bを形成
した後で加熱処理することにより微細な縞状の凹凸を生
じさせ、次いで非水溶性インキを部分的に印刷し、積層
体を苛性ソーダ又はフッ化水素酸、塩酸等の水溶液に浸
漬して非印刷部の反射薄膜層Bをエッチングし、反射薄
膜層Bを部分的に残す方法。
また第7図乃至第9図に示す積層体中のマスク層75、
85、95は前述の通り凹版又は凸版等の適当な印刷法
により形成することができる。
次に本発明を具体的実験例によりさらに詳しく説明す
る。
実施例1 可視光線透過率87%の二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム(厚さ25μm)の片面に、ニトロセル
ロース、アクリル樹脂及びメラミン樹脂(混合重量比
率、1:2:1)の10%濃度溶液(溶媒アセトン)を
#3のバーコーターで塗布し、100℃で1分間乾燥
し、0.5μmの均一な膜厚を有する樹脂層を得た。
この上にベルジャー型蒸着機を使用し、5×10-2パス
カルの真空度の真空中でアルミニウムを真空蒸着した。
蒸着したアルミニウムの厚さは400Åであった。また
アルミニウムが蒸着したフィルムの透過率は35%であ
った。この段階では虹彩はまだ発現していなかった。次
にこの蒸着したフィルムを120℃の熱風乾燥機中で3
分間加熱した。このとき半透明のアルミニウム層に約2
μmの間隔でほぼ直線状の微細な縞状の凹凸4が発生し
た。この微細な縞状の凹凸4の顕微鏡写真(倍率660
倍)を第10図に示す。第10図から明らかなように、
微細な縞状の凹凸はやや不規則な形状を有するが、全体
的にはほぼ直線状である。得られた積層体は第1図に示
す構成であり、両面から見られる美しい虹彩模様を呈し
ていた。
実施例2 可視光線透過率87%の二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム(厚さ25μm)の両面に、ポリエステ
ル樹脂、メラミン樹脂(混合重量比率9:1)の10%
濃度のメチルエチルケトン溶液を#3のバーコーターで
塗布し、100℃で1分間乾燥して厚さ約0.5μmの
下引き層を形成した。
この片面にメラミン樹脂、アクリル樹脂(混合重量比率
2:8)の10重量%溶液(メチルエチルケトンとトル
エンとの混合溶媒)を#8のバーコーターを約3cm周期
で間欠的に動かすことにより横パターン状で不均一に塗
布し、100℃の熱乾風乾燥機中で1分間乾燥した。こ
の上にベルジャー型蒸着機を使用し、5×10-2パスカ
ルの真空度の真空中でニッケルを真空蒸着した。付着し
たニッケルの厚みは1000Åであった。この蒸着フィ
ルムを120℃の熱風乾燥機中で3分間加熱した。加熱
処理後の積層体を顕微鏡観察すると、ニッケル層に約1
〜4μmの間隔でほぼ直線状の微細な縞状の凹凸が発生
しているのが認められた。この得られた積層体は横パタ
ーンの美しい虹彩模様を呈していた。
さらに上記虹彩模様の積層体のフィルムの裏面に、メラ
ミン樹脂、アクリル樹脂(混合重量比率2:8)の10
%濃度のメチルエチルケトン、トルエン溶液をテストグ
ラビアロールで水玉模様に塗布し、100℃の熱風乾燥
機中で1分間乾燥した。得られた樹脂層は0.6のμm
厚みであった。この上にベルジャー型蒸着機を使用し、
5×10-2パスカルの真空度の真空中でアルミニウムを
真空蒸着した。付着したアルミニウムの厚みは500Å
であった。
この蒸着面に保護樹脂層としてメラミン樹脂、ニトロセ
ルロース(混合重量比率1:3)の10%濃度のメチル
エチルケトン、トルエン溶液を#20のバーコーターで
塗布し、120℃の熱風乾燥機中で3分間乾燥した。
得られた積層体は片面が横パターンの美しい虹彩模様を
呈しており、裏面は水玉模様の美しい虹彩模様を呈して
いた。
実施例3 可視光線透過率87%の二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム(厚さ25μm)の片面に、ポリエステ
ル樹脂、メラミン樹脂(混合重量比率9:1)の10%
濃度のメチルエチルケトン溶液を#3のバーコーターで
塗布し、100℃で1分間乾燥して厚さ約0.5μmの
下引き層を形成した。
この下引き層上にメラミン樹脂、アクリル樹脂(混合重
量比率2:8)の10重量%溶液(メチルエチルケトン
とトルエンとの混合溶媒)を#8のバーコーターを約3
cm周期で間欠的に動かすことにより横パターン状に不均
一に塗布し、100℃の熱風乾燥機中で1分間乾燥し
た。この上にベルジヤー型蒸着機を使用し、5×10-2
パスカルの真空度の真空中で硫化亜鉛を真空蒸着した。
付着した硫化亜鉛の厚みは500Åであった。この蒸着
フィルムを120℃の熱風乾燥機中で3分間加熱した。
加熱処理後の積層体を顕微鏡観察すると、硫化亜鉛層に
約1〜4μmの間隔でほぼ直線状の微細な縞状の凹凸が
発生しているのが認められた。この得られた積層体は第
3図に示す構造を有し、透明な美しい虹彩模様を呈して
いた。
実施例4 可視光線透過率87%の二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム(厚さ25μm)の片面に、ニトロセル
ロース、アクリル樹脂及びメラミン樹脂(混合重量比
率、1:2:1)の10%濃度溶液(溶媒アセトン)を
#3のバーコーターで塗布し、100℃で1分間乾燥
し、0.5μmの均一な膜厚を有する樹脂層を得た。
この上にベルジャー型蒸着機を使用し、5×10-2パス
カルの真空度の真空中でアルミニウムを真空蒸着した。
蒸着したアルミニウムの厚さは400Åであった。また
アルミニウムが蒸着したフィルムの透過率は35%であ
った。この段階では虹彩はまだ発現していなかった。次
にこの蒸着したフィルムを120℃の熱風乾燥機中で3
分間加熱した。このとき半透明のアルミニウム層に約2
μmの間隔でほぼ直線状の微細な縞状の凹凸4が発生し
た。得られた積層体は両面から見られる半透明の美しい
虹彩模様を呈していた。
このフィルムのアルミニウム面に、ニトロセルロースの
10%濃度溶液を約3μm周期で間欠的に動かす#8の
バーコーターにより、横パターン状に凹凸を有するよう
に不均一に塗布した。乾燥は100℃で1分間行った。
この得られたフィルムは微細な縞状の凹凸による虹彩模
様とバーコーターで塗布した横パターンとの複合した虹
彩模様を呈していた。
さらにこのフィルムの凹凸樹脂面にベルジャー型蒸着機
を使用して5×10-2パスカル下の真空中でアルミニウ
ムを膜厚700Åに蒸着した。この得られたフィルムを
150℃の熱風乾燥機中で3分間加熱した。この時70
0Åのアルミニウム層に約2μmの間隔でほぼ直線状の
微細な縞状の凹凸が発生した。
このようにして得られたフィルムは第4図に示す構造を
有していた。これをフィルム側から見ると、半透明のア
ルミニウム層と700Åのアルミニウム層の2層による
虹彩が相乗効果的に複合したことにより、著しく高輝度
になっているのみならず、凹凸状の樹脂層による横パタ
ーンも複合して、美麗な虹彩模様が見られた。
またアルミ面側からみると実質的に700Åのアルミニ
ウム層による虹彩模様のみ見られた。
実施例5 可視光線透過率87%の二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム(厚さ25μm)の片面に、ニトロセル
ロース、アクリル樹脂及びメラミン樹脂(混合重量比
率、1:2:1)の10%濃度溶液(溶媒アセトン)を
#3のバーコーターで塗布し、100℃で1分間乾燥
し、0.5μmの均一な膜厚を有する樹脂層を得た。
この上にベルジャー型蒸着機を使用し、5×10-2パス
カルの真空度の真空中で硫化亜鉛を真空蒸着した。蒸着
した硫化亜鉛の厚さは300Åであった。この段階では
虹彩はだ発現していなかった。次にこの蒸着したフィル
ムを120℃の熱風乾機中で3分間加熱した。このとき
透明の硫化亜鉛層に約3μmの間隔でほぼ直線状の微細
な縞状の凹凸4が発生した。得られた積層体は両面から
見られるほぼ透明の美しい虹彩模様を呈していた。
このフィルムの硫化亜鉛面に、ニトロセルロースの10
%濃度溶液を約3cm周期で間欠的に動かす#8のバーコ
ーターにより、横パターン状に凹凸を有するように不均
一に塗布した。乾燥は100℃で1分間行った。
さらにこのフィルムの凹凸樹脂面にベルジャー型蒸着機
を使用して5×10-2パスカル下の真空中で硫化亜鉛を
膜厚300Åに蒸着した。この得られたフィルムを15
0℃の熱風乾燥機中で3分間加熱した。この時300Å
の硫化亜鉛層に約2μmの間隔でほぼ直線状の微細な縞
状の凹凸が発生した。
このようにして得られたフィルムは第4図に示す構造を
有していた。このフィルムは2層の硫化亜鉛層による虹
彩と凹凸樹脂による横パターンとの相乗効果により、高
輝度で美麗な虹彩模様を呈していた。またこのフィルム
はほぼ透明であり、虹彩模様は両面から見られた。
実施例6 可視光線透過率87%の二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム(厚さ25μm)の片面に、グラビア印
刷方式で大きさ10mmの星模様を印刷した。印刷インキ
としてニトロセルロース、アクリル樹脂及びメラミン樹
脂(混合重量比率、1:21)の10%濃度溶液を使用
した。乾燥は100℃1分間行ない、0.5μmの印刷
層(樹脂層)を得た。
この上にベルジャー型蒸着機を使用し、5×10-2パス
カルの真空中でアルミニウムを真空蒸着した。蒸着した
アルミニウムの厚みは700Åであった。この蒸着した
フィルムを120℃の熱風乾燥機中で3分加熱した。こ
れによりアルミニウム層には約2μmの間隔でほぼ直線
状の微細な縞状の凹凸4が発生した。
一方樹脂層のない部分のアルミニウム層には微細な縞状
の凹凸は発生しなかった。この得られたフィルムは両面
から見られる星模様の美しい虹彩模様を呈していた(第
5図)。
実施例7 実施例1と同じ方法によりポリエチレンテレフタレート
フィルム上に樹脂層及びアルミニウム反射薄膜層を形成
した。
得られた積層体のアルミニウム層上にグラビア印刷方式
で大きさ10mmの星模様を印刷した。印刷インキとし
て、大日精化工業(株)製のグラビアインキ「VM−PE
ARL」メジウムを使用した。この印刷済フィルムを3
%フッ化水素酸水溶液に20秒浸漬し、非印刷部分のア
ルミニウム層をエッチングにより除去した。
このように得られた虹彩フィルムは10mmの大きさの星
形虹彩模様を呈しており、視角による虹彩非可視部分の
連続移動距離は10mmと短くなり、さらに星の形状との
相乗効果により美麗な虹彩模様の外観を呈していた。
実施例8 実施例1において得られた積層体のフィルム面にグラビ
ア印刷方式で第11図に示すネガの星模様xを有するマ
スク層85を印刷した。星模様の径Dは10mmであっ
た。印刷インキは大日本インキ化学工業(株)製のグラビ
アインクXS−617墨を使用した。
得られた積層体の構造は第8図のようになっており、印
刷層側からみると星のヌキ部分(X)に虹彩がみえ、視
角変化による虹彩の非可視部分の連続移動距離は10m
mと短くなり、さらに星の形状との相乗効果により美麗
な虹彩模様の外観を呈していた。
実施例9 可視光線透過率87%の二軸延伸ポリエチレンテレフタ
レートフィルム(厚さ25μm)の片面に、グラビア印
刷方式で第11図に示すように径Dが10mmのネガの
星模様Xを有するマスク層95を印刷した。印刷インキ
は、大日本インキ化学工業(株)製のグラビアインクXS
−617墨を使用した。この印刷面の上にニトロセルロ
ース、アクリル樹脂及びメラミン樹脂(混合重量比率
1:2:1)の10%濃度溶液(溶媒アセトン)を#3
のバーコーターで塗布し、100℃で1分間乾燥し、
0.5μmの樹脂層を得た。その上に膜厚700Aのア
ルミニウム層を蒸着した。
得られた複合積層体は第9図の構造になっており、フィ
ルム側からみると(矢印V)星のヌキ部分(X)に虹彩
がみえ、視角変化による虹彩の非可視部分の連続移動距
離は10mmと短くなり、さらに星の形状との相乗効果
により美麗な虹彩模様の外観を呈していた。
比較例1 実施例1と同じ条件でポリエチレンテレフタレートフィ
ルム上にメラミン樹脂及びアクリル樹脂からなる熱硬化
性樹脂層Aを形成し、120℃で5分間加熱し、樹脂層
Aを完全に熱硬化させた。その上に実施例1と同じ条件
でアルミニウムを蒸着して膜厚400Åの反射薄膜層B
を形成し、さらに120℃で3分間加熱したが、得られ
た積層体は虹彩を全く発現しなかった。また反射薄膜層
Bを倍率660倍の顕微鏡で観察したが、微細な縞上の
凹凸は実質的に認められなかった。
[発明の効果] 以上の構成により本発明は以下の効果を有する。
(1) 本発明の虹彩模様を呈する積層体は反射薄膜層に
やや不規則な微細な縞状の凹凸が形成されているので、
美麗な虹彩が発現する。
(2) 樹脂層Aのうち微細な縞状の凹凸が形成された面
に、縞状の凹凸よりも十分に大きな起伏を形成し、その
凹部及び凸部の厚みを適当に調整することにより、虹彩
模様を任意の図柄とすることができる。
(3) 成形体、下引き層、樹脂層Aに染料、顔料を混入
することにより、着色と虹彩の織りなす多彩で美麗な虹
彩模様とすることもできる。
(4) 本発明の積層体においては虹彩は主として反射薄
膜層の反射回折格子現象により発現しているので、虹彩
は積層体の両面から見ることができる。
(5) 虹彩薄膜層を多層化することにより、複数の反射
薄膜層による虹彩模様が相乗的に複合し、全体として高
輝度を有するのみならず深みのある虹彩模様が得られ
る。また反射薄膜層間の樹脂層のうち微細な縞状の凹凸
が形成された面に、縞状の凹凸よりも十分に大きな起伏
を形成し、その凹部及び凸部の厚みを調整することによ
り、上記高輝度の虹彩模様に種々の図柄を付与すること
ができる。
(6) 虹彩模様を非連続とすることにより虹彩非可視部
分の連続移動距離が短くなるばかりでなく、余り目立た
なくなり、全体として虹彩模様は一層高級に感じられる
ようになる。
(7) このように樹脂層と反射薄膜層の織りなす多彩で
美麗な虹彩模様の美しい外観特性を生かして、糸、包装
材料、壁紙、ポスター、ラベル、衣料、ベルト、ボタ
ン、イヤリング、ペンダント、釣具等に幅広く使用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第9図はそれぞれ本発明の各実施例による虹
彩模様を呈する積層体の断面図であり、 第10図は本発明の虹彩模様を呈する積層体のアルミニ
ウム反射薄膜層(実施例1)の顕微鏡写真(倍率660
倍)であり、 第11図は本発明の虹彩模様を呈する積層体に形成する
マスク層の一例である。 1、21、31、41、51、61、71、81、91
……積層体 2、22、32、42、52、62、72、82、92
……成形体 3、23、33、43、53、63、73、83、93
……虹彩薄膜層 4、24、34、44、54、64、74、84、94
……微細な縞状の凹凸 35……下引き層 75、85、95……マスク層 A……樹脂層 B……反射薄膜層 V……見る方向 X……虹彩可視部分

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】虹彩模様を呈する積層体において、成形体
    の上に形成された少なくとも1層の虹彩薄膜層を有し、
    前記虹彩薄膜層はやや不規則な微細な縞状の凹凸が形成
    された反射薄膜層及び樹脂層を有し、前記縞状の凹凸は
    ほぼ平行で全体的にはゆるくカーブしていることを特徴
    とする積層体。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の虹彩模様を
    呈する積層体において、前記縞状の凹凸は、前記反射薄
    膜層の形成後に前記樹脂層を加熱処理することにより形
    成したものであることを特徴とする虹彩模様を呈する積
    層体。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の
    虹彩模様を呈する積層体において、前記樹脂層は熱硬化
    性樹脂からなることを特徴とする虹彩模様を呈する積層
    体。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項又は第2項に記載の
    虹彩模様を呈する積層体において、前記樹脂層は熱可塑
    性樹脂からなることを特徴とする虹彩模様を呈する積層
    体。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれ
    かに記載の虹彩模様を呈する積層体において、前記樹脂
    層のうち前記縞状の凹凸が形成されている面には起伏が
    ないことを特徴とする虹彩模様を呈する積層体。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第1項乃至第4項のいずれ
    かに記載の虹彩模様を呈する積層体において、前記樹脂
    層のうち前記縞状の凹凸が形成されている面には、前記
    縞状の凹凸よりも十分に大きな起伏が形成されているこ
    とを特徴とする虹彩模様を呈する積層体。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第6項に記載の虹彩模様を
    呈する積層体において、前記樹脂層の前記起伏の凹部と
    凸部との厚みの差が0.005〜2μmであることを特徴と
    する虹彩模様を呈する積層体。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第1項乃至第7項のいずれ
    かに記載の虹彩模様を呈する積層体において、前記樹脂
    層の厚さが0.005〜10μmであることを特徴とする虹彩
    模様を呈する積層体。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第1項乃至第8項のいずれ
    かに記載の虹彩模様を呈する積層体において、前記反射
    薄膜層が金属又は金属化合物からなることを特徴とする
    虹彩模様を呈する積層体。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲第9項に記載の虹彩模様
    を呈する積層体において、前記反射薄膜層がアルミニウ
    ム又は硫化亜鉛からなることを特徴とする虹彩模様を呈
    する積層体。
  11. 【請求項11】特許請求の範囲第1項乃至第10項のい
    ずれかに記載の虹彩模様を呈する積層体において、前記
    反射薄膜層の厚さが0.02〜2μmであることを特徴とす
    る虹彩模様を呈する積層体。
  12. 【請求項12】特許請求の範囲第1項乃至第11項のい
    ずれかに記載の虹彩模様を呈する積層体において、前記
    虹彩薄膜層が下引き層を介して前記成形体の上に形成さ
    れていることを特徴とする虹彩模様を呈する積層体。
  13. 【請求項13】特許請求の範囲第1項乃至第12項のい
    ずれかに記載の虹彩模様を呈する積層体において、前記
    反射薄膜層の上に保護層を有することを特徴とする虹彩
    模様を呈する積層体。
  14. 【請求項14】特許請求の範囲第1項乃至第13項のい
    ずれかに記載の虹彩模様を呈する積層体において、前記
    成形体が合成樹脂フィルムであることを特徴とする虹彩
    模様を呈する積層体。
  15. 【請求項15】特許請求の範囲第1項乃至第14項のい
    ずれかに記載の虹彩模様を呈する積層体において、前記
    虹彩薄膜層が2層積層されていることを特徴とする虹彩
    模様を呈する積層体。
  16. 【請求項16】特許請求の範囲第15項に記載の虹彩模
    様を呈する積層体において、前記2層の虹彩薄膜層はそ
    れぞれ下から順に第一樹脂層と第一反射薄膜層、及び第
    二樹脂層と第二反射薄膜層からなり、前記第一樹脂層に
    は起伏がないが、前記第二樹脂層には前記縞状の凹凸よ
    りも十分に大きな起伏があることを特徴とする虹彩模様
    を呈する積層体。
  17. 【請求項17】特許請求の範囲第15項又は第16項に
    記載の虹彩模様を呈する積層体において、前記第一反射
    薄膜層と前記第二反射薄膜層との間にある前記第二樹脂
    層は0.05〜2μmの厚さを有することを特徴とする虹彩
    模様を呈する積層体。
  18. 【請求項18】特許請求の範囲第1項乃至第14項のい
    ずれかに記載の虹彩模様を呈する積層体において、前記
    反射薄膜層が非連続なパターンに形成されていることを
    特徴とする虹彩模様を呈する積層体。
  19. 【請求項19】特許請求の範囲第18項に記載の虹彩模
    様を呈する積層体において、前記反射薄膜層の非連続な
    パターンは中心部と比較的長い周辺部とを有する複数の
    図形からなり、かつ前記周辺部は鋭角な凸部を有するこ
    とを特徴とする虹彩模様を呈する積層体。
  20. 【請求項20】特許請求の範囲第19項に記載の虹彩模
    様を呈する積層体において、前記反射薄膜層の非連続な
    パターンは複数の星形、三角形又は三日月形からなるこ
    とを特徴とする虹彩模様を呈する積層体。
  21. 【請求項21】特許請求の範囲第1項乃至第14項のい
    ずれかに記載の虹彩模様を呈する積層体において、前記
    樹脂層が非連続なパターンに形成されていることを特徴
    とする虹彩模様を呈する積層体。
  22. 【請求項22】特許請求の範囲第21項に記載の虹彩模
    様を呈する積層体において、前記樹脂層の非連続なパタ
    ーンは中心部と比較的長い周辺部とを有する複数の図形
    からなり、かつ前記周辺部は鋭角な凸部を有することを
    特徴とする虹彩模様を呈する積層体。
  23. 【請求項23】特許請求の範囲第22項に記載の虹彩模
    様を呈する積層体において、前記樹脂層の非連続なパタ
    ーンは複数の星形、三角形又は三日月形からなることを
    特徴とする虹彩模様を呈する積層体。
  24. 【請求項24】特許請求の範囲第1項乃至第23項のい
    ずれかに記載の虹彩模様を呈する積層体において、非隠
    蔽部を有するマスク層を有し、前記非隠蔽部を通して虹
    彩模様が見えることを特徴とする虹彩模様を呈する積層
    体。
  25. 【請求項25】特許請求の範囲第24項に記載の虹彩模
    様を呈する積層体において、前記マスク層は印刷部分と
    非印刷部分とを有する印刷層であり、前記非印刷部分が
    前記非隠蔽部を構成していることを特徴とする虹彩模様
    を呈する積層体。
  26. 【請求項26】特許請求の範囲第24項又は第25項に
    記載の虹彩模様を呈する積層体において、前記非隠蔽部
    は非連続であることを特徴とする虹彩模様を呈する積層
    体。
  27. 【請求項27】特許請求の範囲第24項乃至第26項の
    いずれかに記載の虹彩模様を呈する積層体において、前
    記非隠蔽部は中心部と比較的長い周辺部とを有し、前記
    周辺部は鋭角な凸部を有することを特徴とする虹彩模様
    を呈する積層体。
  28. 【請求項28】特許請求の範囲第27項に記載の虹彩模
    様を呈する積層体において、前記非隠蔽部は星形、三角
    形又は三日月形であることを特徴とする虹彩模様を呈す
    る積層体。
  29. 【請求項29】虹彩模様を呈する積層体の製造方法にお
    いて、成形体の上に樹脂層及び反射薄膜層を順に形成
    し、得られた積層体を加熱処理することにより前記反射
    薄膜層に微細な縞状の凹凸を生じさせ、もって虹彩を発
    現させることを特徴とする方法。
  30. 【請求項30】特許請求の範囲第29項に記載の方法に
    おいて、前記樹脂層が熱硬化性樹脂からなることを特徴
    とする方法。
  31. 【請求項31】特許請求の範囲第30項に記載の方法に
    おいて、前記加熱処理の温度が60〜250℃であるこ
    とを特徴とする方法。
  32. 【請求項32】特許請求の範囲第29項乃至第31項の
    いずれかに記載の方法において、前記樹脂層の厚さが0.
    005〜10μmであることを特徴とする方法。
  33. 【請求項33】特許請求の範囲第29項乃至第32項の
    いずれかに記載の方法において、前記樹脂層上に金属又
    は金属化合物を真空蒸着することにより前記反射薄膜層
    を形成することを特徴とする方法。
  34. 【請求項34】特許請求の範囲第30項乃至第33項の
    いずれかに記載の方法において、熱硬化性樹脂からなる
    前記樹脂層を塗布形成後前記反射薄膜層を形成し、次い
    で前記樹脂層を熱硬化させることにより前記反射薄膜層
    に微細な縞状の凹凸を生じさせることを特徴とする方
    法。
  35. 【請求項35】虹彩模様を呈する積層体の製造方法にお
    いて、成形体の上に樹脂層及び反射薄膜層を順に形成し
    た後で加熱処理することにより虹彩模様を形成し、さら
    にその上に樹脂層及び反射薄膜層を順に形成し、加熱処
    理することにより1層以上の虹彩薄膜層を積層し、もっ
    て各虹彩薄膜層中の前記反射薄膜層のいずれにも微細な
    縞状の凹凸を生じさせることを特徴とする方法。
  36. 【請求項36】特許請求の範囲第35項に記載の虹彩模
    様を呈する積層体の製造方法において、前記樹脂層がい
    ずれも熱硬化性樹脂からなることを特徴とする方法。
  37. 【請求項37】特許請求の範囲第35項又は第36項に
    記載の方法において、前記反射薄膜層間の前記樹脂層の
    厚さを0.05〜2μmとすることを特徴とする方法。
  38. 【請求項38】特許請求の範囲第35項乃至第37項の
    いずれかに記載の方法において、前記加熱処理の温度が
    60〜250℃であることを特徴とする方法。
  39. 【請求項39】特許請求の範囲第35項乃至第38項の
    いずれかに記載の方法において、前記樹脂層のうち一番
    下層のものが平坦であり、それよりも上層のものが凹凸
    を有することを特徴とする方法。
  40. 【請求項40】成形体の上に樹脂層と非連続なパターン
    状の反射薄膜層とを順に有する虹彩模様を呈する積層体
    の製造方法であって、前記成形体上に前記樹脂層を形成
    後、非連続なパターン状の開口部を有するマスクを付着
    し、金属又は金属化合物を蒸着することにより前記反射
    薄膜層を形成し、しかる後前記マスクを除去することに
    より前記反射薄膜層を前記非連続なパターン状とするこ
    とを特徴とする方法。
  41. 【請求項41】特許請求の範囲第40項に記載の方法に
    おいて、前記マスクとして水溶性フィルムを使用するこ
    とを特徴とする方法。
  42. 【請求項42】成形体上に樹脂層と非連続なパターン状
    の反射薄膜層とを順に有する虹彩模様を呈する積層体の
    製造方法であって、前記成形体上に前記樹脂層及び前記
    反射薄膜層を形成後、所望の非連続なパターン状に部分
    的に非水溶性インキを塗布し、前記非水溶性インキに被
    覆されていない反射薄膜層部分をエッチングにより除去
    することにより前記反射薄膜層を所望の非連続なパター
    ン状とすることを特徴とする方法。
  43. 【請求項43】特許請求の範囲第42項に記載の方法に
    おいて、前記エッチングを苛性ソーダ又はフッ化水素酸
    の水溶液に浸漬することにより行うことを特徴とする方
    法。
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