JPH0788636B2 - 干渉色を発現する布帛およびその製造法 - Google Patents
干渉色を発現する布帛およびその製造法Info
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- JPH0788636B2 JPH0788636B2 JP26535487A JP26535487A JPH0788636B2 JP H0788636 B2 JPH0788636 B2 JP H0788636B2 JP 26535487 A JP26535487 A JP 26535487A JP 26535487 A JP26535487 A JP 26535487A JP H0788636 B2 JPH0788636 B2 JP H0788636B2
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Landscapes
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
- Decoration Of Textiles (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、布帛に干渉色を付与する方法、すなわち光の
干渉減少によって発色する布帛およびその製造法に関す
る。
干渉減少によって発色する布帛およびその製造法に関す
る。
従来、編織物に代表される布帛に色彩を付与する手段と
しては、染料を使用した布帛の染色または布帛を原着繊
維を使用して織編成する方法などが一般的であった。
しては、染料を使用した布帛の染色または布帛を原着繊
維を使用して織編成する方法などが一般的であった。
そして、これらの手段により着色された布帛の色彩を多
様化するため、繊維表面をプラズマ処理によって粗面化
したり(特開昭59−15568号公報)、微粒子を使用した
プラズマエッチングによって粗面化する(特公昭59−16
3471号公報)方法、収縮特性を異にする鱗片状構造を与
える(特開昭59−228042号公報)方法などが提案されて
いるが、これらはいずれも染色や原着に基づく色彩を大
きく変更するものではなかった。本発明者らは特開昭62
−170510号公報により、干渉色を有する繊維およびその
製造法を提案したが、繊維の場合は干渉色の形成が煩雑
であり、しかも繊維がそのまま製品として利用できるこ
とは少なく、多くの場合紡編織などの工程を経由せしめ
る必要があり、生産性が低かった。
様化するため、繊維表面をプラズマ処理によって粗面化
したり(特開昭59−15568号公報)、微粒子を使用した
プラズマエッチングによって粗面化する(特公昭59−16
3471号公報)方法、収縮特性を異にする鱗片状構造を与
える(特開昭59−228042号公報)方法などが提案されて
いるが、これらはいずれも染色や原着に基づく色彩を大
きく変更するものではなかった。本発明者らは特開昭62
−170510号公報により、干渉色を有する繊維およびその
製造法を提案したが、繊維の場合は干渉色の形成が煩雑
であり、しかも繊維がそのまま製品として利用できるこ
とは少なく、多くの場合紡編織などの工程を経由せしめ
る必要があり、生産性が低かった。
本発明の目的は、上記染色や原着の施さなくても光の干
渉現象によって発色することができ、また染色や原着さ
れている場合は、その着色を深くて鮮明な審美性に富む
色彩に交換することができる布帛およびその製造法を提
供することである。
渉現象によって発色することができ、また染色や原着さ
れている場合は、その着色を深くて鮮明な審美性に富む
色彩に交換することができる布帛およびその製造法を提
供することである。
このような本発明の目的は、40g/m2以上の目付を有し、
樹脂で目止め加工された布帛の表面に、ピッチが0.3〜
3.0ミクロン、深さが0.01ミクロン以上の細隙を有する
厚さが10ミクロン以下のフォトレジストからなる膜を一
体に形成した布帛および40g/m2以上の目付を有する布帛
の表面を該布帛並びにフォトレジストに対して親和性を
有する樹脂を用いて目止め加工し、該布帛の目止め加工
面にフォトレジストを塗付した後該フォトレジストを硬
化させて厚さやく10μ以下の膜を形成し、該フォトレジ
スト膜にフォトリソグラフィーを施し、フォトレジスト
膜面に多数の細隙を形成せしめる方法により達成するこ
とができる。
樹脂で目止め加工された布帛の表面に、ピッチが0.3〜
3.0ミクロン、深さが0.01ミクロン以上の細隙を有する
厚さが10ミクロン以下のフォトレジストからなる膜を一
体に形成した布帛および40g/m2以上の目付を有する布帛
の表面を該布帛並びにフォトレジストに対して親和性を
有する樹脂を用いて目止め加工し、該布帛の目止め加工
面にフォトレジストを塗付した後該フォトレジストを硬
化させて厚さやく10μ以下の膜を形成し、該フォトレジ
スト膜にフォトリソグラフィーを施し、フォトレジスト
膜面に多数の細隙を形成せしめる方法により達成するこ
とができる。
本発明の布帛としては、各種編織物のほか、不織布を代
表的なものとして例示することができるが、その目付が
40g/m2以上であることが必要であり、好ましくは50g/m2
以上で300g/m2以下の範囲内であるのがよい。
表的なものとして例示することができるが、その目付が
40g/m2以上であることが必要であり、好ましくは50g/m2
以上で300g/m2以下の範囲内であるのがよい。
すなわち、該布帛の種類、組織ならびに適用するフォト
レジストの種類、組成等に依存するが目付が40g/m2より
も小さいと、布帛表面に形成する目止め樹脂量を多くせ
ざるえず、布帛の柔軟性やドレープ性が失われるため好
ましくない。また、布帛面の凹凸の大なる場合も同様な
ことがいえる。
レジストの種類、組成等に依存するが目付が40g/m2より
も小さいと、布帛表面に形成する目止め樹脂量を多くせ
ざるえず、布帛の柔軟性やドレープ性が失われるため好
ましくない。また、布帛面の凹凸の大なる場合も同様な
ことがいえる。
また、これらの布帛の表面の目止め用樹脂としては、布
帛並びにその表面に形成されるフォトレジスト膜に対し
て親和性を有し、上記布帛に対する目止め機能を有する
ものがよい。たとえば、アクリル系樹脂、共重合ポリア
ミド系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂な
どを例示することができる。特にアクリル系樹脂を使用
するのが好ましい。これらの目止め樹脂の塗布量は、塗
布される布帛繊維密度、組織などに応じて、樹脂の種
類、濃度などを選択し、適用されるが、布帛の柔軟性や
ドレープ性を考慮すると、できるだけ塗布量を少なくす
る、通常、100g/m2以下程度にするのがよい。
帛並びにその表面に形成されるフォトレジスト膜に対し
て親和性を有し、上記布帛に対する目止め機能を有する
ものがよい。たとえば、アクリル系樹脂、共重合ポリア
ミド系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂な
どを例示することができる。特にアクリル系樹脂を使用
するのが好ましい。これらの目止め樹脂の塗布量は、塗
布される布帛繊維密度、組織などに応じて、樹脂の種
類、濃度などを選択し、適用されるが、布帛の柔軟性や
ドレープ性を考慮すると、できるだけ塗布量を少なくす
る、通常、100g/m2以下程度にするのがよい。
この目止め加工としては、樹脂単独を塗布してもよい。
フォトレジストとしては、紫外線照射によって架橋また
は重合するネガ型レジスト、紫外線照射によって分解す
るポジ型レジストまたは現像液を使用しないドライ現像
用レジストなど公知の各種レジストがある。好ましくは
シャープな細隙パターンを形成し易いポジ型レジストが
よい。
フォトレジストとしては、紫外線照射によって架橋また
は重合するネガ型レジスト、紫外線照射によって分解す
るポジ型レジストまたは現像液を使用しないドライ現像
用レジストなど公知の各種レジストがある。好ましくは
シャープな細隙パターンを形成し易いポジ型レジストが
よい。
上記可撓性シート状物の表面に形成されるフォトレジス
ト膜の厚さは10ミクロン(以下、μと略す)以下、好ま
しくは0.5〜5μの範囲内がよく、該フォトレジスト膜
の厚さが10μを越えると、布帛の柔軟性やドレープ性が
失わせることになるため好ましくない。また、該フォト
レジスト膜の厚さは薄ければ薄い程好ましいけれども、
干渉色発現に必要な細隙を形成可能な範囲の厚さを要す
るし、かつ余りに薄いと耐久性の点で好ましくない。
ト膜の厚さは10ミクロン(以下、μと略す)以下、好ま
しくは0.5〜5μの範囲内がよく、該フォトレジスト膜
の厚さが10μを越えると、布帛の柔軟性やドレープ性が
失わせることになるため好ましくない。また、該フォト
レジスト膜の厚さは薄ければ薄い程好ましいけれども、
干渉色発現に必要な細隙を形成可能な範囲の厚さを要す
るし、かつ余りに薄いと耐久性の点で好ましくない。
そして該フォトレジスト膜に光干渉による発色性を付与
するためには、多数の細隙を形成する必要があるが、こ
の細隙のピッチを0.3〜3μ、好ましくは0.5〜1.5μの
範囲内、かつその深さを0.01μ以上、好ましくは0.2〜
1μの範囲内にするのがよい。
するためには、多数の細隙を形成する必要があるが、こ
の細隙のピッチを0.3〜3μ、好ましくは0.5〜1.5μの
範囲内、かつその深さを0.01μ以上、好ましくは0.2〜
1μの範囲内にするのがよい。
さらに該細隙の密度は、300〜3,000本/mmの範囲内がよ
く、この密度が前記範囲外のときは、良好な干渉色が発
現しなくなる可能性がでてくるため好ましくない。
く、この密度が前記範囲外のときは、良好な干渉色が発
現しなくなる可能性がでてくるため好ましくない。
細隙の断面形状は円形、楕円形、多角形など任意の形状
であればよく、特に限定されるものではないし、この細
隙は直線状、曲線状、不連続線状(点線)等任意の形態
をとることができる。
であればよく、特に限定されるものではないし、この細
隙は直線状、曲線状、不連続線状(点線)等任意の形態
をとることができる。
該細隙を有するフォトレジスト膜表面には、所望により
各種樹脂をコーティングし、該細隙間を保護すると共
に、該フォトレジスト層からの反射光量を減少させ、干
渉色の濃度を高くすることができる。また、該フォトレ
ジスト膜面に金属蒸着を施し、フォトレジスト膜の発色
性を向上させることができる。
各種樹脂をコーティングし、該細隙間を保護すると共
に、該フォトレジスト層からの反射光量を減少させ、干
渉色の濃度を高くすることができる。また、該フォトレ
ジスト膜面に金属蒸着を施し、フォトレジスト膜の発色
性を向上させることができる。
次に、このような光干渉色を発現する柔軟でドレープ性
に優れた本発明の布帛の製造法としては、フォトリソグ
ラフィー、すなわち、まず、布帛の少なくとも一面にフ
ォトレジストを塗付し、この塗付したフォトレジスト層
を加熱して硬化させた後、硬化したフォトレジスト膜に
ストライブ状の細隙パターンを有するフォトマスクを通
して紫外線を照射し、しかる後フォトレジスト膜を現像
し、紫外線照射部分を溶解除去し、凹凸状のパターンを
出現させる、必要に応じて二次硬化させることにより得
られる。
に優れた本発明の布帛の製造法としては、フォトリソグ
ラフィー、すなわち、まず、布帛の少なくとも一面にフ
ォトレジストを塗付し、この塗付したフォトレジスト層
を加熱して硬化させた後、硬化したフォトレジスト膜に
ストライブ状の細隙パターンを有するフォトマスクを通
して紫外線を照射し、しかる後フォトレジスト膜を現像
し、紫外線照射部分を溶解除去し、凹凸状のパターンを
出現させる、必要に応じて二次硬化させることにより得
られる。
上記布帛へのフォトレジストの塗付手段としては、フォ
トレジスト膜を均一に形成する上で、たとえばスピンコ
ート法を適用するのがよい。特に連続的に能率良く塗付
するためには、グラビアコーテイング法がよい。
トレジスト膜を均一に形成する上で、たとえばスピンコ
ート法を適用するのがよい。特に連続的に能率良く塗付
するためには、グラビアコーテイング法がよい。
塗付されたフォトレジスト層の加熱、硬化条件として
は、フォトレジストおよび布帛の種類により相違する
が、通常、乾熱オーブン装置を使用し、20〜60℃、5〜
60分間の範囲内で条件を設定する。
は、フォトレジストおよび布帛の種類により相違する
が、通常、乾熱オーブン装置を使用し、20〜60℃、5〜
60分間の範囲内で条件を設定する。
紫外線を照射する際のフォトマスクは、石英ガラス面に
クロームメッキからなる薄膜層を設けたものが使用され
る。フォトマスクパターンとしては、美しくて鮮明な干
渉色を得るため、前述したピッチ、深さ等を満足する細
隙パターンに準じてパターンを形成するのがよい。
クロームメッキからなる薄膜層を設けたものが使用され
る。フォトマスクパターンとしては、美しくて鮮明な干
渉色を得るため、前述したピッチ、深さ等を満足する細
隙パターンに準じてパターンを形成するのがよい。
以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1 タテ123本/インチ×ヨコ87本/インチの織密度(目付7
0g/m2)を有するナイロン織物の表面に、大日本インキ
化学(株)製のアクリル樹脂 クリスボン"P−1130に対して20%のトルエン、3%の架
橋剤(CL−3)および0.5%のブロッキング防止剤(SK
−8428)を配合し、この樹脂組成物を70g/m2の量を塗布
し、乾熱130℃で、30分間乾燥した。
0g/m2)を有するナイロン織物の表面に、大日本インキ
化学(株)製のアクリル樹脂 クリスボン"P−1130に対して20%のトルエン、3%の架
橋剤(CL−3)および0.5%のブロッキング防止剤(SK
−8428)を配合し、この樹脂組成物を70g/m2の量を塗布
し、乾熱130℃で、30分間乾燥した。
このアクリル樹脂塗布面に、ポジ型フォトレジスト(シ
プレイ・ファーイースト社製“マイクロポジット"111S
−19)をスピンコート法により、スピナーの回転数4000
回/分、回転時間25秒で塗付し、厚さが1μのフォトレ
ジストを形成した。このフォトレジスト層を設けた織物
を90℃の乾熱オーブン中で20分間加熱し、該フォトレジ
ストを層をを硬化させた。ストライプ状パターン(ピッ
チ1μ、線径0.5μ)を付設したフォトマスクを該フォ
トレジスト層面に重ねて、該フォトマスクを通してピー
クが波長が360ミリクロンの紫外線を該フォトレジスト
層に照射し5秒間露光した。次いで、該紫外線を照射し
た織物をシプレイ・ファーイースト社製の現像液“マイ
クロポジット"380Aの20%希釈液中で、22℃で60秒間現
像し、水洗した後、60℃で10分間乾燥した。
プレイ・ファーイースト社製“マイクロポジット"111S
−19)をスピンコート法により、スピナーの回転数4000
回/分、回転時間25秒で塗付し、厚さが1μのフォトレ
ジストを形成した。このフォトレジスト層を設けた織物
を90℃の乾熱オーブン中で20分間加熱し、該フォトレジ
ストを層をを硬化させた。ストライプ状パターン(ピッ
チ1μ、線径0.5μ)を付設したフォトマスクを該フォ
トレジスト層面に重ねて、該フォトマスクを通してピー
クが波長が360ミリクロンの紫外線を該フォトレジスト
層に照射し5秒間露光した。次いで、該紫外線を照射し
た織物をシプレイ・ファーイースト社製の現像液“マイ
クロポジット"380Aの20%希釈液中で、22℃で60秒間現
像し、水洗した後、60℃で10分間乾燥した。
ピッチが1μ、深さ0.3μの細隙パターンが形成され
た、厚さ0.5μのフォトレジスト膜を有する織物は、光
干渉現象により発色し、方向によって色が変化するのみ
ならず、その色が著しく鮮明であった。
た、厚さ0.5μのフォトレジスト膜を有する織物は、光
干渉現象により発色し、方向によって色が変化するのみ
ならず、その色が著しく鮮明であった。
実施例2、比較例1、 実施例1において、表1に示す目付の異なる6種類のポ
リエステル繊維・ナイロン繊維・綿繊維織物を使用し、
実施例1と同様に、これらの織物の表面にそれぞれ、目
止め樹脂加工、フォトリソグラフィーを施し、同様の細
隙パターンを有するフォトレジスト膜を形成した。
リエステル繊維・ナイロン繊維・綿繊維織物を使用し、
実施例1と同様に、これらの織物の表面にそれぞれ、目
止め樹脂加工、フォトリソグラフィーを施し、同様の細
隙パターンを有するフォトレジスト膜を形成した。
得られたこれらの織物について、干渉色の発色性、フォ
トレジスト膜の耐久性、柔軟性(ドレープ性)を測定
し、同じく表1に示す結果を得た。
トレジスト膜の耐久性、柔軟性(ドレープ性)を測定
し、同じく表1に示す結果を得た。
〔発明の効果〕 本発明方法によれば、特定繊維密度の比較的組織の粗い
布帛の優れた柔軟性、ドレープ性、などの特徴を実質的
に損なわずに、干渉色を発現するフォトレジスト膜を形
成することができる。したがって、本発明の方法の対象
布帛として、未染色布帛または均一染色した無模様布帛
などを用いると、独特の美麗な干渉色を発現する布帛が
得られ、通常の各種染色模様や織り組織模様を有する布
帛を用いると、これら染色模様乃至織り組織模様が干渉
色により彩られた独特の色彩模様を発現する布帛がいず
れも容易に得られ、極めて多様化した色彩の布帛を工業
的に有利に製造することができる。
布帛の優れた柔軟性、ドレープ性、などの特徴を実質的
に損なわずに、干渉色を発現するフォトレジスト膜を形
成することができる。したがって、本発明の方法の対象
布帛として、未染色布帛または均一染色した無模様布帛
などを用いると、独特の美麗な干渉色を発現する布帛が
得られ、通常の各種染色模様や織り組織模様を有する布
帛を用いると、これら染色模様乃至織り組織模様が干渉
色により彩られた独特の色彩模様を発現する布帛がいず
れも容易に得られ、極めて多様化した色彩の布帛を工業
的に有利に製造することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】40g/m2以上の目付を有し、樹脂で目止め加
工された布帛の表面に、ピッチが0.3〜3.0ミクロン、深
さが0.01ミクロン以上の細隙を有する厚さが10ミクロン
以下のフォトレジストからなる膜を一体に形成した干渉
色を発現する布帛。 - 【請求項2】40g/m2以上の目付を有する布帛の表面を、
該布帛並びにフォトレジストに対して親和性を有する樹
脂を用いて目止め加工し、該布帛の目止め加工面にフォ
トレジストを塗付した後該フォトレジストを硬化させて
厚さ約10μ以下の膜を形成し、該フォトレジスト膜にフ
ォトリソグラフィーを施し、フォトレジスト膜面に多数
の細隙を形成せしめることを特徴とする干渉色を発現す
る布帛の製造法。 - 【請求項3】フォトリソグラフィーが次の(a),
(b),(c)および(d)の工程からなる特許請求の
範囲第2項に記載の干渉色を発現する布帛の製造法。 (a)可撓性シート状物の少なくとも一面にフォトレジ
ストを塗付する工程、 (b)該フォトレジスト層を硬化せしめる工程、 (c)硬化したフォトレジスト層に紫外線を照射する工
程、および (d)フォトレジスト膜層を現像する工程。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26535487A JPH0788636B2 (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 干渉色を発現する布帛およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26535487A JPH0788636B2 (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 干渉色を発現する布帛およびその製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01111085A JPH01111085A (ja) | 1989-04-27 |
JPH0788636B2 true JPH0788636B2 (ja) | 1995-09-27 |
Family
ID=17416010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26535487A Expired - Lifetime JPH0788636B2 (ja) | 1987-10-22 | 1987-10-22 | 干渉色を発現する布帛およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0788636B2 (ja) |
-
1987
- 1987-10-22 JP JP26535487A patent/JPH0788636B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01111085A (ja) | 1989-04-27 |
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