JPS6046378B2 - 路面の凍結検知方法 - Google Patents
路面の凍結検知方法Info
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- JPS6046378B2 JPS6046378B2 JP8043180A JP8043180A JPS6046378B2 JP S6046378 B2 JPS6046378 B2 JP S6046378B2 JP 8043180 A JP8043180 A JP 8043180A JP 8043180 A JP8043180 A JP 8043180A JP S6046378 B2 JPS6046378 B2 JP S6046378B2
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- G01—MEASURING; TESTING
- G01W—METEOROLOGY
- G01W1/00—Meteorology
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- Environmental & Geological Engineering (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Atmospheric Sciences (AREA)
- Biodiversity & Conservation Biology (AREA)
- Ecology (AREA)
- Environmental Sciences (AREA)
- Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
この発明は、路面の凍結状態の検知方法に関する。
道路の凍結、積雪などによる交通障害に対し的確な対策
を旋こして運転者の安全を確保することは、交通システ
ム管理において非常に重大な問題であり、適切な対策を
講するためには迅速かつ正確に路面状態を把握すること
が必要である。
を旋こして運転者の安全を確保することは、交通システ
ム管理において非常に重大な問題であり、適切な対策を
講するためには迅速かつ正確に路面状態を把握すること
が必要である。
路面の状態を識別する装置に路面の光学的反射特性を利
用するものがあるが、湿潤状態と凍結状態とがほぼ伺じ
反射特性を示すもので、この装置では路面温度を検知し
て、この路面温度により湿潤と凍結とを区別している。
ところが、凍結状態であつても融雪剤を散布すれば湿潤
状態に遷移するので、路面温度のみによつて湿潤と凍結
を区別するだけでは路面状態の正確な検出はできない。
この発明は上記実情に鑑みてなされたものであつて、と
くに融雪剤を散布した場合に路面が凍結しているか否か
を正確に検知する方法を堤供するものである。以下、図
面を参照してこの発明の実施例について詳しく説明する
。
用するものがあるが、湿潤状態と凍結状態とがほぼ伺じ
反射特性を示すもので、この装置では路面温度を検知し
て、この路面温度により湿潤と凍結とを区別している。
ところが、凍結状態であつても融雪剤を散布すれば湿潤
状態に遷移するので、路面温度のみによつて湿潤と凍結
を区別するだけでは路面状態の正確な検出はできない。
この発明は上記実情に鑑みてなされたものであつて、と
くに融雪剤を散布した場合に路面が凍結しているか否か
を正確に検知する方法を堤供するものである。以下、図
面を参照してこの発明の実施例について詳しく説明する
。
第1図において、道路21の一側に支柱22が立設され
、この支柱22の上端付近から道路21上方に向つて支
持腕23がのばされている。
、この支柱22の上端付近から道路21上方に向つて支
持腕23がのばされている。
そして、この支持腕23に、投光器24、乱反射受光器
25、正反射受光器26および投光量レベル測定器27
がそれぞれ取付けられ、支柱22には路面温度計28が
設けられている。投光器24には、発光スペクトル中に
可視光のみならず近赤外光を含む水銀灯が用いられてい
る。この投光器24は路面に向けて適当な入射角で指向
するように配置されている。正反射受光器26は、投光
器24から投射された光の路面反射光のうち可視光の正
反射光を受光し電気信号に変換するものである。乱反射
受光器25は、路面からの可視光および近赤外光の乱反
射光をそれぞれ別個に検出する・ものである。近赤外光
としては波長約1.5〜2.5(μm)の範囲のものが
好ましい。投光量レベル測定器27は、投光器24から
の光を直接に受け、投光器24の投光量を測定するもの
であり、この実施例では可視光の光量を測定している。
路・面温度計28としては放射温度計が用いられる。第
2図において、投光器24は定電力型安定器29によつ
て一定電力て駆動される。乱反射受光器25は赤外光と
可視光の受光素子31、32を含み、これらの受光素子
31,32の出力は増巾器34で増巾されたのち、帯域
フィルタ35でそれぞれ雑音成分が除去される。正反射
受光器26は可視光の受光素子33を含み、この受光素
子33の出力信号もまた増巾器34および帯域フィルタ
35を経て出力される。受光器25,26から出力され
る信号は再び増巾器36でそれぞれ増巾されかつ整流さ
れ、比較器41,42,43に送られる。これらの各比
較器41,42,43には、1または2の基準レベルA
,Bl,B2,Cがそれぞれ設定されており、各受光素
子31,32,33の出力はこれらの基準レベルにより
比較される。論理回路44はこれらの比較結果を状態信
号に変換するものであり、論理回路44の出力は演算処
理部45に送られる。演算処理部45としてはマイクロ
プロセッサが好適に用いられる。投光量レベル測定器2
7は、可視光の受光素子30を含み、この受光素子30
の、出力または増巾器37、帯域フィルタ38を経て、
増巾器39で増巾されかつ整流されて、各比較器41,
42,43に入力する。比較器41,42,43の上記
の基準レベルA,Bl,B2,Cは測定器27の出力に
よつて調整される。投光器24は一定電力で駆動されて
いるとはいうものの、水銀灯自体の劣化、投光器前面の
汚れなどにより、投光量が変化していく。投光量が変化
すれば当然、路面からの反射光量も変化するので、比較
器41,42,43の基準レベルを一定としておくと誤
検知を起こすことがある。ここでは、投光量の変化を補
償するために、投光量の変化に応じて比較器41,42
,43の基準レベルを調整している。投光量と反射光量
とはほぼ比例すると考えられるから、各比較器41,4
2,43の基準レベルを投光量レベルに比例して変化さ
せている。温度計28の出力は演算処理部45に入力す
る。第3図は乾燥、湿潤、積雪および凍結の各状態に対
する各受光器25,26および温度計28の出力レベル
の相対的な範囲、ならびにこれらの出力から得られる路
面状態の判定結果を示している。
25、正反射受光器26および投光量レベル測定器27
がそれぞれ取付けられ、支柱22には路面温度計28が
設けられている。投光器24には、発光スペクトル中に
可視光のみならず近赤外光を含む水銀灯が用いられてい
る。この投光器24は路面に向けて適当な入射角で指向
するように配置されている。正反射受光器26は、投光
器24から投射された光の路面反射光のうち可視光の正
反射光を受光し電気信号に変換するものである。乱反射
受光器25は、路面からの可視光および近赤外光の乱反
射光をそれぞれ別個に検出する・ものである。近赤外光
としては波長約1.5〜2.5(μm)の範囲のものが
好ましい。投光量レベル測定器27は、投光器24から
の光を直接に受け、投光器24の投光量を測定するもの
であり、この実施例では可視光の光量を測定している。
路・面温度計28としては放射温度計が用いられる。第
2図において、投光器24は定電力型安定器29によつ
て一定電力て駆動される。乱反射受光器25は赤外光と
可視光の受光素子31、32を含み、これらの受光素子
31,32の出力は増巾器34で増巾されたのち、帯域
フィルタ35でそれぞれ雑音成分が除去される。正反射
受光器26は可視光の受光素子33を含み、この受光素
子33の出力信号もまた増巾器34および帯域フィルタ
35を経て出力される。受光器25,26から出力され
る信号は再び増巾器36でそれぞれ増巾されかつ整流さ
れ、比較器41,42,43に送られる。これらの各比
較器41,42,43には、1または2の基準レベルA
,Bl,B2,Cがそれぞれ設定されており、各受光素
子31,32,33の出力はこれらの基準レベルにより
比較される。論理回路44はこれらの比較結果を状態信
号に変換するものであり、論理回路44の出力は演算処
理部45に送られる。演算処理部45としてはマイクロ
プロセッサが好適に用いられる。投光量レベル測定器2
7は、可視光の受光素子30を含み、この受光素子30
の、出力または増巾器37、帯域フィルタ38を経て、
増巾器39で増巾されかつ整流されて、各比較器41,
42,43に入力する。比較器41,42,43の上記
の基準レベルA,Bl,B2,Cは測定器27の出力に
よつて調整される。投光器24は一定電力で駆動されて
いるとはいうものの、水銀灯自体の劣化、投光器前面の
汚れなどにより、投光量が変化していく。投光量が変化
すれば当然、路面からの反射光量も変化するので、比較
器41,42,43の基準レベルを一定としておくと誤
検知を起こすことがある。ここでは、投光量の変化を補
償するために、投光量の変化に応じて比較器41,42
,43の基準レベルを調整している。投光量と反射光量
とはほぼ比例すると考えられるから、各比較器41,4
2,43の基準レベルを投光量レベルに比例して変化さ
せている。温度計28の出力は演算処理部45に入力す
る。第3図は乾燥、湿潤、積雪および凍結の各状態に対
する各受光器25,26および温度計28の出力レベル
の相対的な範囲、ならびにこれらの出力から得られる路
面状態の判定結果を示している。
可視光についていえば、乾燥状態では路面は・反射率の
低い拡散面(反射率約30%)であるから、正反射成分
と乱反射成分はほぼ同じ値となる。路面がぬれている湿
潤状態では路面は鏡面化するのて正反射成分は増大し、
乱反射成分は減少する。第3図において、湿潤状態にお
ける可視光の正反射出力レベルが乾燥状態のレベル範囲
まで下方にのびているのは、路面上の水が流出して路面
が湿つた状態(したがつて鏡面にはなつていない)にな
つた場合も湿潤状態に含ませているからである。路面に
白く見える積雪があると雪による光反射率が100%近
い拡散面ができるので、乾燥状態に比べて正反射成分、
乱反射成分ともに増大する。しかしながら、スノージヤ
ム状態や、泥なノどで汚れた雪の状態では、反射率の低
い、拡散面となり、正反射、乱反射成分とも乾燥状態と
ほぼ同じレベルとなる。道路上は車両が通行するので、
゛水が鏡面状態で凍結することは殆んどなく、凍結状態
では正反射、乱反射成分とも低い値を示・す。路面温度
の基準温度として0℃〜−2℃の2つが設定されている
のは、凍結開始温度と氷解開始温度とが異なり、−2℃
で凍結が開始し、0℃で融けはじめると考えられるから
である。
低い拡散面(反射率約30%)であるから、正反射成分
と乱反射成分はほぼ同じ値となる。路面がぬれている湿
潤状態では路面は鏡面化するのて正反射成分は増大し、
乱反射成分は減少する。第3図において、湿潤状態にお
ける可視光の正反射出力レベルが乾燥状態のレベル範囲
まで下方にのびているのは、路面上の水が流出して路面
が湿つた状態(したがつて鏡面にはなつていない)にな
つた場合も湿潤状態に含ませているからである。路面に
白く見える積雪があると雪による光反射率が100%近
い拡散面ができるので、乾燥状態に比べて正反射成分、
乱反射成分ともに増大する。しかしながら、スノージヤ
ム状態や、泥なノどで汚れた雪の状態では、反射率の低
い、拡散面となり、正反射、乱反射成分とも乾燥状態と
ほぼ同じレベルとなる。道路上は車両が通行するので、
゛水が鏡面状態で凍結することは殆んどなく、凍結状態
では正反射、乱反射成分とも低い値を示・す。路面温度
の基準温度として0℃〜−2℃の2つが設定されている
のは、凍結開始温度と氷解開始温度とが異なり、−2℃
で凍結が開始し、0℃で融けはじめると考えられるから
である。
湿潤状態゛において路面温度が−2℃よりも低い部分は
、融雪剤を散布した場合を示している。赤外光に対する
各路面状馳態の特性は上記と異なつている。
、融雪剤を散布した場合を示している。赤外光に対する
各路面状馳態の特性は上記と異なつている。
第4図は、雪および乾燥状態のアスファルトの光の反射
スペクトル分布を示している。実線は、硫酸バリウムの
反射率に対する雪(密度0.36g/CTl)の相対反
射率を、破線はアスファルトの相対反射率をそれぞれ示
している。雪面の反射率が赤外光領域で激減するのは水
分による吸収に帰因するからてあり、水分を含む路面の
反射率も同じように乾燥状態に比べて小さな値を示す。
第3図には、積雪状態における赤外光乱反射出力のうち
乾燥状態のレベルにまでのびている部分がある。この部
分は新雪によるものである。新雪の密度は0.36g/
Crlよりも小さくその分だけ赤外光の吸収が少なくな
るから、相対反射率は第4図に実線で示すものよりも高
くなり、したがつて受光素子31の出力が増大する。こ
のように、路面の各状態に応じて受光器25,26の出
力レベルが変化し、各状態で個有の範囲をもつている。
スペクトル分布を示している。実線は、硫酸バリウムの
反射率に対する雪(密度0.36g/CTl)の相対反
射率を、破線はアスファルトの相対反射率をそれぞれ示
している。雪面の反射率が赤外光領域で激減するのは水
分による吸収に帰因するからてあり、水分を含む路面の
反射率も同じように乾燥状態に比べて小さな値を示す。
第3図には、積雪状態における赤外光乱反射出力のうち
乾燥状態のレベルにまでのびている部分がある。この部
分は新雪によるものである。新雪の密度は0.36g/
Crlよりも小さくその分だけ赤外光の吸収が少なくな
るから、相対反射率は第4図に実線で示すものよりも高
くなり、したがつて受光素子31の出力が増大する。こ
のように、路面の各状態に応じて受光器25,26の出
力レベルが変化し、各状態で個有の範囲をもつている。
そこで、基準レベルAを、乾燥状態とその他の状態とを
区別しうるレベルに(乾燥状態と積雪状態の一部(新雪
)とは重なるが)、基準レベルB1を白い雪(新雪)と
他の状態を区別しうるレベルに、基準レベルB2を、レ
ベルB1とによつて積雪および乾燥状態を他の状態と区
別しうるレベルに、基準レベルCを、鏡面化している湿
潤状態と他の状態とを区別しうるレベルに(鏡面化して
いる湿潤状態と白く見える雪の状態とは重なるが)それ
ぞれ設定する。各、受光器25,26の出力が、比較器
41,42,43の上記のような基準レベルA,Bl,
B2,Cによつて弁別され、弁別結果を表わす状態信号
が出力される。
区別しうるレベルに(乾燥状態と積雪状態の一部(新雪
)とは重なるが)、基準レベルB1を白い雪(新雪)と
他の状態を区別しうるレベルに、基準レベルB2を、レ
ベルB1とによつて積雪および乾燥状態を他の状態と区
別しうるレベルに、基準レベルCを、鏡面化している湿
潤状態と他の状態とを区別しうるレベルに(鏡面化して
いる湿潤状態と白く見える雪の状態とは重なるが)それ
ぞれ設定する。各、受光器25,26の出力が、比較器
41,42,43の上記のような基準レベルA,Bl,
B2,Cによつて弁別され、弁別結果を表わす状態信号
が出力される。
演算処理部45はこの状態信号にもとづいて、次の手順
により路面状態を判別し、乾燥、湿潤、積雪および凍結
の路面状態識別信号を出力する。第5図を参照して、ま
す各受光器25,26および温度計28に異常がないか
どうかを調べて(ステップ1)、異常がなければステッ
プ2に進む。異常があればそれに対処する処理に移る(
ステップ8)ステップ2では、乱反射受光器25の赤外
光出力にもとづいて、基準レベルAによる弁別結果によ
り路面状態が乾燥か乾燥以外かを判別する。すなわち、
受光器25の赤外光出力がレベルA以上であれば乾燥と
し、レベルA以下であれば乾燥以外とする。ここで乾燥
と判別された中には積雪の一部すなわち新雪(白い雪)
が含まれている。次にステップ3に進んで可視光乱反射
出力を用いて積雪の判別を行なう。
により路面状態を判別し、乾燥、湿潤、積雪および凍結
の路面状態識別信号を出力する。第5図を参照して、ま
す各受光器25,26および温度計28に異常がないか
どうかを調べて(ステップ1)、異常がなければステッ
プ2に進む。異常があればそれに対処する処理に移る(
ステップ8)ステップ2では、乱反射受光器25の赤外
光出力にもとづいて、基準レベルAによる弁別結果によ
り路面状態が乾燥か乾燥以外かを判別する。すなわち、
受光器25の赤外光出力がレベルA以上であれば乾燥と
し、レベルA以下であれば乾燥以外とする。ここで乾燥
と判別された中には積雪の一部すなわち新雪(白い雪)
が含まれている。次にステップ3に進んで可視光乱反射
出力を用いて積雪の判別を行なう。
ステップ2で乾燥状態と判別された中に含まれている積
雪は白い雪てあり、この白い雪の場合には可視光乱反射
出力はレベルB1よりも高い。したがつて、レベルB1
以上の場合にはステップ2で乾燥と判別されたものにつ
いても無条件で積雪とする。また、ステップ3では、、
レベルBl,B2間にあるものも検出する。可視光乱反
射出力がレベルBl,B2間にある場合には路面状態は
積雪かまたは乾燥であるから、ステップ2で乾燥と判別
されたものを除いた残りを積雪とする。ステップ4では
、可視光正反射出力が基準レベルC以上であるかどうか
をみて、湿潤状態を判別する。
雪は白い雪てあり、この白い雪の場合には可視光乱反射
出力はレベルB1よりも高い。したがつて、レベルB1
以上の場合にはステップ2で乾燥と判別されたものにつ
いても無条件で積雪とする。また、ステップ3では、、
レベルBl,B2間にあるものも検出する。可視光乱反
射出力がレベルBl,B2間にある場合には路面状態は
積雪かまたは乾燥であるから、ステップ2で乾燥と判別
されたものを除いた残りを積雪とする。ステップ4では
、可視光正反射出力が基準レベルC以上であるかどうか
をみて、湿潤状態を判別する。
基準レベルC以上では湿潤状態と積雪状態の一部とが重
なつている。しかし、積雪状態はステップ3ですべて排
除しているので、可視光正反射出力がレベルC以上であ
れば湿潤状態とする。ステップ2〜4の判別処理で凍結
状態と湿潤状態の一部とが判別されていない。そこで、
ステップ5では、温度計28の出力にもとづいて凍結と
湿潤とを区別する。路面温度がO℃以上であれば湿潤で
あり、−2℃以下であれば凍結である。路面温度が0℃
から−2℃の間にある場合には、0℃を超えて下降して
きているときにはまだ凍結していないとして湿潤とし、
一旦−2℃以下になつたのちに−2℃を超えたときには
凍結する。ステップ5で凍結と判定した場合であつても
湿潤状態の場合がありうる。それは、融雪剤の散布があ
つた場合である。融雪剤を散布すると氷点が低下するた
めに積雪または凍結状態から湿潤状態に遷移する。そこ
で、ステップ5でたとえ凍結と判定したた場合であつて
も、融雪剤の散布後一定時間(融雪剤の有効時間)以内
は湿潤状態とする。この処理がステップ6で行なわれる
。積雪または凍結状態から氷雪が融けて水になると、路
面は一時的に鏡面状態となる。そのため可視光正反射出
力は、第7図に示すように増大し、基準レベルCを超え
るので融雪剤の散布があつたことを検出することができ
る。路面上の水は道路の両側に流れたり、通行する自動
車によつて飛散させられたりするので、しばらくすると
路面は鏡面状態でなくなり、可視光正反射出力は減少す
る。ステップ6の処理の詳細が第6図に示されている。
なつている。しかし、積雪状態はステップ3ですべて排
除しているので、可視光正反射出力がレベルC以上であ
れば湿潤状態とする。ステップ2〜4の判別処理で凍結
状態と湿潤状態の一部とが判別されていない。そこで、
ステップ5では、温度計28の出力にもとづいて凍結と
湿潤とを区別する。路面温度がO℃以上であれば湿潤で
あり、−2℃以下であれば凍結である。路面温度が0℃
から−2℃の間にある場合には、0℃を超えて下降して
きているときにはまだ凍結していないとして湿潤とし、
一旦−2℃以下になつたのちに−2℃を超えたときには
凍結する。ステップ5で凍結と判定した場合であつても
湿潤状態の場合がありうる。それは、融雪剤の散布があ
つた場合である。融雪剤を散布すると氷点が低下するた
めに積雪または凍結状態から湿潤状態に遷移する。そこ
で、ステップ5でたとえ凍結と判定したた場合であつて
も、融雪剤の散布後一定時間(融雪剤の有効時間)以内
は湿潤状態とする。この処理がステップ6で行なわれる
。積雪または凍結状態から氷雪が融けて水になると、路
面は一時的に鏡面状態となる。そのため可視光正反射出
力は、第7図に示すように増大し、基準レベルCを超え
るので融雪剤の散布があつたことを検出することができ
る。路面上の水は道路の両側に流れたり、通行する自動
車によつて飛散させられたりするので、しばらくすると
路面は鏡面状態でなくなり、可視光正反射出力は減少す
る。ステップ6の処理の詳細が第6図に示されている。
この図を参照して、ステップ5で凍結と判別すると凍結
フラグをオンとし(ステップ11)、凍結になつたこと
を記憶する。そして水フラグがオンであるかどうかをみ
る(ステップ12)。この水フラグは、可視光正反射出
力が基準レベルCを超えたときに、割込みなどによつて
オンとされる。水フラグがオフであれば凍結状態である
。水フラグがオンであれば融雪剤が散布されたのである
から、タイマをスターさせて(ステップ13)、一定時
間の間だけ湿潤状態という判定をし、融雪剤有効時間が
経過すれば再び凍結状態と判別する(ステップ14)。
融雪剤有効時間は統計的、経験的に定められる。このよ
うにして路面状態が最終的に判別されると、路面状態識
別信号を出力する(ステップ7)。
フラグをオンとし(ステップ11)、凍結になつたこと
を記憶する。そして水フラグがオンであるかどうかをみ
る(ステップ12)。この水フラグは、可視光正反射出
力が基準レベルCを超えたときに、割込みなどによつて
オンとされる。水フラグがオフであれば凍結状態である
。水フラグがオンであれば融雪剤が散布されたのである
から、タイマをスターさせて(ステップ13)、一定時
間の間だけ湿潤状態という判定をし、融雪剤有効時間が
経過すれば再び凍結状態と判別する(ステップ14)。
融雪剤有効時間は統計的、経験的に定められる。このよ
うにして路面状態が最終的に判別されると、路面状態識
別信号を出力する(ステップ7)。
この識別信号は、たとえばセンタや、道路などに設置さ
れた路面状態表示装置に送信され、路面状態の監視や表
示が行なわれる。上記の路面状態の判別は、適当な時間
間隔ごとに実行される。なお、上記の各基準レベルA,
Bl,B2,Cおよび基準温度(0℃、−2℃)は、設
置場所により変動するので、可変とし適宜変更するよう
にすることが好ましい。上記実施例では路面状態の判別
を演算処理部(マイクロプロセッサ)で行なつているが
、論理回路により路面状態の判別を行なうこともできる
。
れた路面状態表示装置に送信され、路面状態の監視や表
示が行なわれる。上記の路面状態の判別は、適当な時間
間隔ごとに実行される。なお、上記の各基準レベルA,
Bl,B2,Cおよび基準温度(0℃、−2℃)は、設
置場所により変動するので、可変とし適宜変更するよう
にすることが好ましい。上記実施例では路面状態の判別
を演算処理部(マイクロプロセッサ)で行なつているが
、論理回路により路面状態の判別を行なうこともできる
。
また、判別の基礎となる基準レベルの設定、比較弁別さ
れた状態信号の組合わせの仕方も上記の例に限らず、判
別すべき路面状態に応じて適宜定めることができる。以
上詳細に説明したようにこの発明によれば、融雪剤が散
布された場合にはこれを検出して、たとえ路面温度が凍
結温度であつたとしても路面状態では湿潤状態であると
判定するので、路面が凍結しているか否かを正確に検出
することができる。
れた状態信号の組合わせの仕方も上記の例に限らず、判
別すべき路面状態に応じて適宜定めることができる。以
上詳細に説明したようにこの発明によれば、融雪剤が散
布された場合にはこれを検出して、たとえ路面温度が凍
結温度であつたとしても路面状態では湿潤状態であると
判定するので、路面が凍結しているか否かを正確に検出
することができる。
とくにこの発明では、路面からの可視光正反射出力にも
とづいて融雪剤散布の有無を検出しているので、融雪剤
散布の作業者は何の操作もする必要がない。
とづいて融雪剤散布の有無を検出しているので、融雪剤
散布の作業者は何の操作もする必要がない。
第1図は投光器および受光器の配置状態を示す構成図、
第2図は路面状態識別装置の内部構成を示すブロック図
、第3図は各路面状態に対する各受光器の出力レベルの
相対的な範囲を示す図、第4図は雪およびアスファルト
の光の反射スペクトル分布を示すグラフ、第5図は路面
状態判別の手順を示すフロー・チャート、第6図は凍結
判定処理の詳細を示すフロー・チャート、第7図は融雪
剤散布時における可視光正反射出力の変化を示すグラフ
である。 24・・・投光器、25・・・乱反射受光器、26・・
・正反射受光器、28・・・路面温度計、45・・・演
算処理部。
第2図は路面状態識別装置の内部構成を示すブロック図
、第3図は各路面状態に対する各受光器の出力レベルの
相対的な範囲を示す図、第4図は雪およびアスファルト
の光の反射スペクトル分布を示すグラフ、第5図は路面
状態判別の手順を示すフロー・チャート、第6図は凍結
判定処理の詳細を示すフロー・チャート、第7図は融雪
剤散布時における可視光正反射出力の変化を示すグラフ
である。 24・・・投光器、25・・・乱反射受光器、26・・
・正反射受光器、28・・・路面温度計、45・・・演
算処理部。
Claims (1)
- 1 路面からの可視光および赤外光の正反射出力および
乱反射光出力の組合せにより路面の湿潤状態を判別し、
路面温度が所要の基準温度以下の場合に凍結状態とする
路面の凍結検知において、凍結状態と判別した場合に可
視光の正反射出力を検査して、この正反射出力が所要の
レベルを超えているときには、その後所要時間の間は路
面温度にかかわらず湿潤状態と判別する、路面の凍結検
知方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8043180A JPS6046378B2 (ja) | 1980-06-13 | 1980-06-13 | 路面の凍結検知方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8043180A JPS6046378B2 (ja) | 1980-06-13 | 1980-06-13 | 路面の凍結検知方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS576341A JPS576341A (en) | 1982-01-13 |
JPS6046378B2 true JPS6046378B2 (ja) | 1985-10-15 |
Family
ID=13718073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8043180A Expired JPS6046378B2 (ja) | 1980-06-13 | 1980-06-13 | 路面の凍結検知方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6046378B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6243974U (ja) * | 1985-09-05 | 1987-03-17 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2739737B2 (ja) * | 1988-09-28 | 1998-04-15 | オムロン株式会社 | 路面状態識別装置 |
JP4883696B2 (ja) * | 2007-01-11 | 2012-02-22 | カヤバ工業株式会社 | モータ構造 |
JP6238254B2 (ja) | 2016-05-12 | 2017-11-29 | 株式会社明治 | 固液分離装置の固液分離カラム内における固液分布検出方法及び検出装置 |
JP6751065B2 (ja) * | 2017-09-27 | 2020-09-02 | 株式会社明治 | 可視光が外部から内部に透過する槽内における粒子数分布検出方法及び検出装置 |
-
1980
- 1980-06-13 JP JP8043180A patent/JPS6046378B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6243974U (ja) * | 1985-09-05 | 1987-03-17 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS576341A (en) | 1982-01-13 |
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