JPS6045027B2 - 異型管の遠心鋳造方法 - Google Patents
異型管の遠心鋳造方法Info
- Publication number
- JPS6045027B2 JPS6045027B2 JP8280378A JP8280378A JPS6045027B2 JP S6045027 B2 JPS6045027 B2 JP S6045027B2 JP 8280378 A JP8280378 A JP 8280378A JP 8280378 A JP8280378 A JP 8280378A JP S6045027 B2 JPS6045027 B2 JP S6045027B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- casting
- mold
- centrifugal casting
- pipe
- forming member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、管本体の外周面の一部に枝管を有するT字
管等の異型管を、遠心鋳造手段により得るための新しい
鋳造手段の提供に関する。
管等の異型管を、遠心鋳造手段により得るための新しい
鋳造手段の提供に関する。
管本体の外周面上の一部に枝管を有する各種の異型管
はいうまでもなく既知であるが、このような異型管を遠
心鋳造によつて鋳造することは困難であり、従来は専ら
置注法によつて鋳造されていた。
はいうまでもなく既知であるが、このような異型管を遠
心鋳造によつて鋳造することは困難であり、従来は専ら
置注法によつて鋳造されていた。
しかし、置注法によつて異型管を鋳造する場合には、中
子の成形配置が必要であつて、造型作業に手間取り、ま
た大きな押湯を設ける必要があるなど材料の歩留が低く
、遠心鋳造による場合に比べて管の品質の点でも劣るも
のである。このように置注法による場合では、全体とし
ての生産性や経済性などの面で問題があり、異型管を量
産するには不向きであつた。 本発明は、このような管
本体の外周面一部に枝 管を有する異型管を、遠心鋳造
方法によつて容易に得るようにしたものであり、その特
徴とする処は、管本体の外周面に枝管を有する異型管を
遠心鋳造するに当り、鋳物砂による遠心鋳造鋳型の枝管
形成位置に、該鋳型内面に管本体鋳造肉厚だけ内方に突
出して管本体鋳造溶湯と溶着可能な枝管形成部材を埋設
すると共に、該枝管形成部材内の鋳型を管本体鋳造肉厚
よりも大寸だけ内方に突出 させて成る遠心鋳造鋳型に
鋳造する点にある。
子の成形配置が必要であつて、造型作業に手間取り、ま
た大きな押湯を設ける必要があるなど材料の歩留が低く
、遠心鋳造による場合に比べて管の品質の点でも劣るも
のである。このように置注法による場合では、全体とし
ての生産性や経済性などの面で問題があり、異型管を量
産するには不向きであつた。 本発明は、このような管
本体の外周面一部に枝 管を有する異型管を、遠心鋳造
方法によつて容易に得るようにしたものであり、その特
徴とする処は、管本体の外周面に枝管を有する異型管を
遠心鋳造するに当り、鋳物砂による遠心鋳造鋳型の枝管
形成位置に、該鋳型内面に管本体鋳造肉厚だけ内方に突
出して管本体鋳造溶湯と溶着可能な枝管形成部材を埋設
すると共に、該枝管形成部材内の鋳型を管本体鋳造肉厚
よりも大寸だけ内方に突出 させて成る遠心鋳造鋳型に
鋳造する点にある。
以下図示の実施例について本発明方法を詳述す ると
、第1図は遠心鋳造鋳型の正面断面図であ り、図にお
いて1は、遠心鋳造用金棒であり、適数対の回転ローラ
2上に載置されて、回転自在に支持されている。3は金
棒1の一方の開口端内面に固設したバンドで、ピン等の
固定具4を介して金棒1に着脱自在とされている。
、第1図は遠心鋳造鋳型の正面断面図であ り、図にお
いて1は、遠心鋳造用金棒であり、適数対の回転ローラ
2上に載置されて、回転自在に支持されている。3は金
棒1の一方の開口端内面に固設したバンドで、ピン等の
固定具4を介して金棒1に着脱自在とされている。
3’は金棒1の他方の開口端内面に固設したエンドリン
グを示す。
グを示す。
5はこのバンド3およびエンドリング3’の間に位置し
て、金棒1の内面に内張り充填されたJ鋳物砂による遠
心鋳造鋳型で、その造型法としては流動砂を使用した遠
心造型法が最も適しているが通常の方法でも可能であり
、この鋳型5内面に異型管の管本体(点線図示)が鋳造
される。
て、金棒1の内面に内張り充填されたJ鋳物砂による遠
心鋳造鋳型で、その造型法としては流動砂を使用した遠
心造型法が最も適しているが通常の方法でも可能であり
、この鋳型5内面に異型管の管本体(点線図示)が鋳造
される。
尚、鋳型5の内面には塗型が施こされることは勿論で7
ある。而して、本発明では、このような鋳型5の所望と
する枝管形成位置には、注湯トラフにより0トリベョ等
から管本体を鋳造するための目的溶湯が注湯されるとき
に、この溶湯と一体に溶着可能な管本体と同材若しくは
別材から成る所望形成の枝管形成部材6が予め埋設され
るのである。この枝管形成部材6は、遠心鋳造で前もつ
て作られたものであり、溶湯と接触して可及的良好な管
本体との一体溶着法が得られるよう、管本体の鋳造肉厚
Dだけ内方に突出した状態とされると共に、この枝管形
成部材6の内部に位置する鋳型5の部分A(枝管の中子
に当る部分)は、鋳造後において、管本体と枝管とが連
結するように、管本体の鋳造肉厚Dよりも大寸だけ内方
に突出させるのである。一般には枝管部の肉厚は本管の
肉厚より薄く(口径が小さいため)溶着は容易である。
上記枝管形成部材6について更に詳述すると、その突出
端部Bが酸化したり、油脂等で汚れている場合には、枝
管形成部材6と管本体との溶着性が悪化して好ましくな
く、このため、この枝管形成部材6の突出端部Bには、
酸化防止用にZnメッキ等の防食処理を施すのが好適で
あり、更には両者の、溶着性を促進するためにNi−P
メッキ等を施すともより有効である。又、第1図の場合
では、枝管形成部材6の突出端部Bを鋳造される管本体
に対し簡単に直立状としたものを例示したが、両者への
一層強固な結合性を得るために、場;合によつては第2
図A,b,c,dに示す如く、両者の接合面積を大きく
或いは両者を咬合い状と為すように、枝管形成部材6の
突出端部Bを形成することが出来る。このような鋳型に
より、枝管を有する異型管を遠心鋳造すると、埋設され
た枝5管形成部材6によつて、回転下における金枠1の
全体としての重心が偏心し、ガタ付き等の正常な回転が
妨げられる惧れがあり、これを防止するためには、枝管
形成部材6の反対側に位置する金枠1の外周面に適宜バ
ランスウェイト7を取付ける3と良い。上記の如く枝管
形成部材6が予め埋設されて遠心鋳造鋳型を用いて、常
法の如く注湯トラフより1トリベョ等から溶湯を注入す
れば、通常の管体遠心鋳造時と同様に管本体が鋳造され
るのであるが、この際、枝管形成部材6と管本体とが一
体的に溶着し、目的とする枝管を有する異型管が鋳造さ
れるのである。
ある。而して、本発明では、このような鋳型5の所望と
する枝管形成位置には、注湯トラフにより0トリベョ等
から管本体を鋳造するための目的溶湯が注湯されるとき
に、この溶湯と一体に溶着可能な管本体と同材若しくは
別材から成る所望形成の枝管形成部材6が予め埋設され
るのである。この枝管形成部材6は、遠心鋳造で前もつ
て作られたものであり、溶湯と接触して可及的良好な管
本体との一体溶着法が得られるよう、管本体の鋳造肉厚
Dだけ内方に突出した状態とされると共に、この枝管形
成部材6の内部に位置する鋳型5の部分A(枝管の中子
に当る部分)は、鋳造後において、管本体と枝管とが連
結するように、管本体の鋳造肉厚Dよりも大寸だけ内方
に突出させるのである。一般には枝管部の肉厚は本管の
肉厚より薄く(口径が小さいため)溶着は容易である。
上記枝管形成部材6について更に詳述すると、その突出
端部Bが酸化したり、油脂等で汚れている場合には、枝
管形成部材6と管本体との溶着性が悪化して好ましくな
く、このため、この枝管形成部材6の突出端部Bには、
酸化防止用にZnメッキ等の防食処理を施すのが好適で
あり、更には両者の、溶着性を促進するためにNi−P
メッキ等を施すともより有効である。又、第1図の場合
では、枝管形成部材6の突出端部Bを鋳造される管本体
に対し簡単に直立状としたものを例示したが、両者への
一層強固な結合性を得るために、場;合によつては第2
図A,b,c,dに示す如く、両者の接合面積を大きく
或いは両者を咬合い状と為すように、枝管形成部材6の
突出端部Bを形成することが出来る。このような鋳型に
より、枝管を有する異型管を遠心鋳造すると、埋設され
た枝5管形成部材6によつて、回転下における金枠1の
全体としての重心が偏心し、ガタ付き等の正常な回転が
妨げられる惧れがあり、これを防止するためには、枝管
形成部材6の反対側に位置する金枠1の外周面に適宜バ
ランスウェイト7を取付ける3と良い。上記の如く枝管
形成部材6が予め埋設されて遠心鋳造鋳型を用いて、常
法の如く注湯トラフより1トリベョ等から溶湯を注入す
れば、通常の管体遠心鋳造時と同様に管本体が鋳造され
るのであるが、この際、枝管形成部材6と管本体とが一
体的に溶着し、目的とする枝管を有する異型管が鋳造さ
れるのである。
そして、鋳造後所要時間経過すれば、鋳造され異型管を
金枠1から抜取れば良く、枝管が管本体に一体的に溶着
された遠心鋳造による異型管を容易に得ることが可能で
ある。ノ このような本発明に使用する遠心鋳造鋳型を
造型するに当つては、所望位置に枝管形成部材6を埋設
するだけで良く、通常の管体を遠心鋳造する場合に比べ
ても、その作業工程が左程複雑化せず、従来使用されて
きた遠心鋳造用金枠をそのまま使用できる利点も有する
。又、置注法による場合には、中子の成形配置が不可欠
に必要であつたが、本発明の遠心鋳造によれば中子は一
切不要で能率的に鋳型5を造型でき、鋳造に当つては、
勿論押湯部を必要とせず削代も小さくできる故に経済的
でもある。そして、鋳造された異型管は遠心鋳造の特性
により、置注法によるものに比し高品質が約束され、前
述の如く枝管形成部材6の溶着結合性に留意すれば、枝
管の結合不良を起すこともない。以上のように、本発明
によれば、管本体の外周面の一部に枝管を有するT字管
等の各種異型管を遠心鋳造法により、能率的、経済的、
且つ高品質を具備して鋳造することを可能ならしめたの
であり、異型管を量産するに当つては、従来の置注法に
代えて本発明方法を用いれば極めて大きい工業的効果を
もたらす。
金枠1から抜取れば良く、枝管が管本体に一体的に溶着
された遠心鋳造による異型管を容易に得ることが可能で
ある。ノ このような本発明に使用する遠心鋳造鋳型を
造型するに当つては、所望位置に枝管形成部材6を埋設
するだけで良く、通常の管体を遠心鋳造する場合に比べ
ても、その作業工程が左程複雑化せず、従来使用されて
きた遠心鋳造用金枠をそのまま使用できる利点も有する
。又、置注法による場合には、中子の成形配置が不可欠
に必要であつたが、本発明の遠心鋳造によれば中子は一
切不要で能率的に鋳型5を造型でき、鋳造に当つては、
勿論押湯部を必要とせず削代も小さくできる故に経済的
でもある。そして、鋳造された異型管は遠心鋳造の特性
により、置注法によるものに比し高品質が約束され、前
述の如く枝管形成部材6の溶着結合性に留意すれば、枝
管の結合不良を起すこともない。以上のように、本発明
によれば、管本体の外周面の一部に枝管を有するT字管
等の各種異型管を遠心鋳造法により、能率的、経済的、
且つ高品質を具備して鋳造することを可能ならしめたの
であり、異型管を量産するに当つては、従来の置注法に
代えて本発明方法を用いれば極めて大きい工業的効果を
もたらす。
第1図は本発明の実施例て使用する遠心鋳造鋳型の正面
断面図、第2図A,b,c,dは枝管形成部材の突出端
部形状を示す拡大説明図である。 1・・・・・・金型、5・・・・・・鋳型、6・・・・
・・枝管形成部材。
断面図、第2図A,b,c,dは枝管形成部材の突出端
部形状を示す拡大説明図である。 1・・・・・・金型、5・・・・・・鋳型、6・・・・
・・枝管形成部材。
Claims (1)
- 1 管本体の外周面に枝管を有する異型管を遠心鋳造す
るに当り、鋳物砂による遠心鋳造鋳型の枝管形成位置に
、該鋳型内面に管本体鋳造肉厚だけ内方に突出して管本
体鋳造溶湯と溶着可能な枝管形成部材を埋設すると共に
、該枝管形成部材内の鋳型を管本体鋳造肉厚よりも大寸
だけ内方に突出させて成る遠心鋳造鋳型に鋳造すること
を特徴とする異型管の遠心鋳造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8280378A JPS6045027B2 (ja) | 1978-07-05 | 1978-07-05 | 異型管の遠心鋳造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8280378A JPS6045027B2 (ja) | 1978-07-05 | 1978-07-05 | 異型管の遠心鋳造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS558387A JPS558387A (en) | 1980-01-21 |
JPS6045027B2 true JPS6045027B2 (ja) | 1985-10-07 |
Family
ID=13784558
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8280378A Expired JPS6045027B2 (ja) | 1978-07-05 | 1978-07-05 | 異型管の遠心鋳造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6045027B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108723322B (zh) * | 2018-05-24 | 2020-02-21 | 武汉雄驰机电设备有限公司 | 大规格双法兰铜合金轴套或铜合金轴瓦离心铸造方法 |
-
1978
- 1978-07-05 JP JP8280378A patent/JPS6045027B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS558387A (en) | 1980-01-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH04251656A (ja) | アルミニウム又はアルミニウム合金から作られ且つ一体化チャネルを有する鋳造部品の製造方法 | |
JPS6045027B2 (ja) | 異型管の遠心鋳造方法 | |
JPH02133161A (ja) | ステンレスライニング鋳鉄異形管の製造方法 | |
JPS6027464A (ja) | 竪型遠心力鋳造用鋳型 | |
JPS603960A (ja) | 冷却水路を内蔵した鋳物の製造法 | |
JPS5772761A (en) | Casting method for double flanged pipe | |
JPH0822455B2 (ja) | 管体の鋳型造型方法 | |
JPH03189061A (ja) | 冷却回路を有する鋳造金型の製造方法 | |
JPH0310814A (ja) | 金型及びその製造方法 | |
JPH0159063B2 (ja) | ||
JP3214983B2 (ja) | フルモールド鋳造方法 | |
JPS6056462A (ja) | 異形管の竪型遠心鋳造法 | |
JPS5791859A (en) | Centrifugal casting of spheroidal graphite casting | |
SU749555A1 (ru) | Способ изготовлени биметаллических отливок | |
JPS6221453A (ja) | 中空鋳物およびその製法 | |
JPS603940A (ja) | 鋳造方法 | |
SU611712A1 (ru) | Способ центробежного лить труб с внутренними буртами | |
JPS5835787B2 (ja) | 内面に突部を有する金属管の鋳造法 | |
SU806240A1 (ru) | Способ центробежного лить биметал-личЕСКиХ чЕРВ чНыХ КОлЕС | |
JPS6057416B2 (ja) | 両鍔パイプの鋳造法 | |
JPS5994552A (ja) | 非鉄金属鋳物の鋳造方法 | |
JPH04327356A (ja) | Mg合金製二輪ホイールの低圧鋳造方法 | |
JPS60184448A (ja) | 加圧鋳造装置用中子 | |
JPH0155070B2 (ja) | ||
JP2001212648A (ja) | 鋳物用押湯模型およびその模型を用いた鋳物の製造方法 |