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JPH116161A - コンクリート基礎一体打ち止め金具とその使用方法 - Google Patents

コンクリート基礎一体打ち止め金具とその使用方法

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Publication number
JPH116161A
JPH116161A JP19472097A JP19472097A JPH116161A JP H116161 A JPH116161 A JP H116161A JP 19472097 A JP19472097 A JP 19472097A JP 19472097 A JP19472097 A JP 19472097A JP H116161 A JPH116161 A JP H116161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base
concrete
frame
rising
shaped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP19472097A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Akiyama
文夫 秋山
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Individual
Original Assignee
Individual
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Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP19472097A priority Critical patent/JPH116161A/ja
Publication of JPH116161A publication Critical patent/JPH116161A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース下地面の状態に関係なく、ベース枠組
みと立ち上がり基礎枠組みを同時に組み上げ、生コンク
リート打設を一回で済ませ、作業の簡便さとコストの低
減、且つ強度のある高品質の住宅基礎工事。 【解決の手段】 住宅用コンクリート基礎一体打ち仕上
げする工法において、ベース下の状態に関係なく、点の
思想でベース枠と立ち上がり型枠を組み上げるためのベ
ース枠受け部と立ち上がり型枠受け部とを持つ一体式ま
たは組立式止め金具で、ベース枠及び立ち上がり型枠を
同時に組み上げることを特徴とする、コンクリート基礎
型枠一体打ち止め金具。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般住宅建設におい
てコンクリート基礎施工型枠組み立て工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の一般住宅建設時において、コンク
リート基礎を構築する場合でのベースと立ち上がりコン
クリート二回打ちを説明する。最初に熟練した職人が敷
地内のコンクリート基礎構築位置を凹状に掘り、その掘
った底にグリ石や砕石を敷き、天圧し、その上に捨てコ
ンクリートを打設し、コンクリート基礎内部に埋め込ん
で基礎を強固にするための配筋組み立て工事をし、その
立ち上がり鉄筋には遣り方に水糸を張り、その水糸から
ベース天端を出し、ベースの高さを印すテープを張り付
けるか、または目釘と称する短く切断した鉄筋棒をベー
ス幅内に打ち込み、ベースの高さを出していた。またベ
ース幅に合わせた寸法の棒を作り、その棒に合わせて組
み立てられた鉄筋ユニットの外側に、ガラ板と称するベ
ニヤ板やヌキ板及び足場板などを使ったベース枠を、鉄
筋棒、木の杭または釘を使って固定し、組んだベース枠
がコンクリート打設時の圧力に負けないように、土を大
量に埋め戻して補強した。
【0003】その後、ベース枠内にポンプ車やレッカー
車でコンクリートベースを打設していた。コンクリート
ベースが固定後、前記ベース枠に埋め戻した土を取り除
き、ベース枠を取り外すが、前記木製ベース枠がコンク
リートにくい込み、取り外しにくく、枠板が割れたもの
やヒビの入ったものは使い捨てされているのである。
【0004】コンクリートベースが出来上がった後、立
ち上がり型枠に剥離剤の油を枠の面板に塗り、その前記
立ち上がり型枠を上下止め金具を用いてベース上に組み
上げるのであるが、枠の面板に塗る剥離剤の油をたっぷ
り塗り付けるため、立ち上がり型枠を組み上げてから、
生コンクリートを打設するまでに、前記枠下のコンクリ
ートベース上に剥離剤がたれ流れることも多くあるので
ある。そしてこれらの不具合が熟練した職人でも施工が
困難であり、熟練した職人の不足とともに、期日内にお
ける基礎工事の完工を不可能とし、住宅建設のコスト上
昇を導いたのである。
【0005】次に従来の蓋付きベース枠使用の一体打ち
コンクリート基礎の組み方を説明する。まず熟練した職
人が建築する敷地内の基礎構築位置に、前記基礎コンク
リート二回打ちよりはるかに幅広く凹状に溝を掘り、そ
の掘った底に砕石を敷き、天圧し、水糸を張って、捨て
コンクリートやモルタルダンゴを一定の高さに決めて水
平に打設する。そして捨てコンクリートやモルタルダン
ゴ上に芯墨を出し、その芯墨に合わせて底板使用の鉄筋
ベースや鉄筋スペーサー兼用のウマを配置し、鉄筋ユニ
ットを前記底板使用の鉄筋ベースや鉄筋スペーサー兼用
のウマの上に組み上げる。
【0006】鉄筋ユニット組み立て後の過程は何通りも
あり、底板使用の鉄筋ベースの場合は、水平に打設した
捨てコンクリート上の芯墨に鉄筋ベース底板の中心を合
わせ、一定の間隔で配置し、鉄筋ベースの上に鉄筋を配
置し、鉄筋ベースの突起に板セパをセットする。そして
角部より蓋付きベース枠を組みつける。直線部に蓋付き
ベース枠を組みつけるが、その際は芯墨と鉄筋ベース底
板の中心が合っていることを確認する。そして鉄筋ベー
スにクサビをセットし、同時に連結棒を鉄筋ベース用ク
サビで固定しながら一定の間隔で取り付ける。立ち上が
り型枠を順次組みつけ、立ち上がり型枠とベース枠の間
に隙間がある場合は、ベースジョイント金具で連結する
のである。
【0007】前記鉄筋スペーサー兼用のウマを使用の場
合は、水平に打設した捨てコンクリートに地墨を出し、
蓋付きベース枠を鉄筋スペーサー兼用のウマにかぶせ置
き、そのベース枠の上部に従来使用の二段重ね用の段セ
パをはめ込み、その上に立ち上がり型枠を組み上げるの
である。
【0008】または正面ほぼM型に折り曲げて形成した
幅広の板材の下端を底板上に固定した支持枠や、幅広の
板材を逆鳥居型にした支持枠や、前記M型に似た形の幅
広のプラスチック製の支持枠がある。
【0009】いずれも立ち上がり型枠を受ける上下止め
金具を乗せる台であり、捨てコンクリートやモルタルダ
ンゴが不可欠であり、蓋付きベース枠はこの台にかぶせ
て浮かないよう土をかけたり、基礎構築用型枠の固定金
具をネジで止めたり、鉄筋ベース底板を使用して蓋付き
ベース枠の下端を鉄筋ベース底板にひっかけていた。
【0010】さらに実公昭63−4133の考案の名
称、コンクリート型枠支持枠を説明する。この考案のコ
ンクリート型枠支持枠は、板材を正面ほぼM型に折り曲
げ形成した支持枠の脚部の下端を底板上に固定し、前記
支持枠の上部両側に一対の水平部を形成して型枠支持部
とし、布基礎型枠の内外面を規制するために、両型枠支
持部の外側部には上方へ折曲可能な外側規制片をそれぞ
れ切込形成し、内側部には上方へ折曲可能な内側規制片
をそれぞれ切込形成し、前記外側規制片の先端部には幅
狭の折り曲げ部兼ねじり部にて内方へ折り曲げ、または
ねじり可能な係止片を形成したことその要旨をするもの
である。
【0011】次に従来の蓋なし一体打ちコンクリート基
礎の組み方を説明する。基礎コンクリート二回打ちより
幅広く凹状に掘った溝にグリ石や砕石を敷き、天圧し、
水糸を張り、捨てコンクリートを一定の高さに決めて水
平に打設するか、または前記砕石上に鉄筋ベースを配置
するための寸法を一定の間隔で出し、その鉄筋ベースの
配置部にスプレーなどで印を付け、その印した所にモル
タルダンゴを打設して一定の高さを出す。そして前記捨
てコンクリート上か前記モルタルダンゴ上に芯墨を出
し、その芯墨に合わせて鉄筋ベースを一定の間隔で配置
していく。
【0012】そして備え付けた鉄筋ベース上に鉄筋ユニ
ットを組み上げるのであるが、鉄筋ベースは二種類あ
り、一つはほぼM型の幅広鉄板のもので、吊り止め金具
をのせる台になっており、その吊り止め金具の上に立ち
上がり型枠を組み上げ、立ち上がり型枠下端の折り返し
部分に、吊り止め金具にもある折り返し部分を重ね合わ
せて固定する。もう一方は丸棒使用の鉄筋ベースである
が、鉄筋ユニットの組み立てに際して、鉄筋ユニットを
鉄筋ベースの受け部に置いて組み立てるが、不安定なた
め鉄筋ユニットのベース筋下にサイコロスペーサーやド
ーナツスペーサーを置き、コンクリートのかぶり厚を確
保し、安定させているのである。
【0013】次に立ち上がり用型枠を組み上げるのであ
るが、いずれも角から組み始め、L型になった大きな寸
法の外角枠と内角枠を、鉄筋ベースの両サイドに張り出
した丸棒状の型枠受け部にのせ、吊り止め金具を立ち上
がり型枠の下部に外内双方とで同時に一定の間隔ではめ
込む。この吊り止め金具がコンクリート打設の圧力で下
に落ちないように、吊り止め金具の折り曲げ部分を立ち
上がり型枠の折り返し部分に折り曲げて固定する。
【0014】ベース枠は立ち上がり型枠と同じ型の高さ
が低い枠を用い、その際立ち上がり型枠の外側と内側の
枠よりコンクリートベースの出幅寸法を測りながら、ベ
ース枠支持棒という上部が逆U字型になった鉄筋棒をハ
ンマーなどで地面に打ち込んで、立ち上がり型枠と同じ
型の高さが低い枠を蓋なしベース枠として固定し、土を
かけていた。
【0015】次に特開平8−41902発明の名称、基
礎コンクリート型枠構造及び立ち上がり枠板の保持具に
ついて説明する。水平枠2と垂直枠3の組み合わせで構
成する逆T型の基礎構築用筋枠1を用い、該筋枠の水平
枠2の側筋7に止着具5を係止し、止着具5は嵌入部と
受け部を有し、該嵌入部にはベース枠板4を嵌入し、受
け部には桟6を配置する。又、立ち上がり枠板9を高さ
調整可能に保持する保持具10を配置し、該保持具10
は水平枠2や止着具5と連結して位置決めされる。
【0016】次に実公昭63−173452考案の名
称、コンクリート型枠のベースセパレータについて説明
する。プレートの長手方向両端部に堰板固定部を設け、
前記プレートの上縁部両側に型枠の下部を嵌合する凹部
を設け、このプレートの一面側に設けた水平片に鉄筋挿
入孔を穿設したものである。
【0017】また平成8年10月17日特許出願済みの
特願平8−311164記載、コンクリート基礎一体打
ち止め金具とベース枠及びその組み立て方法参照のこ
と。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来の一般住宅の建設
時において、コンクリート基礎を構築する際、熟練した
職人がベース枠として、ガラ板と称するベニヤ板や、ヌ
キ板及び足場板などの枠を使い、鉄筋棒や木の杭又は釘
で固定していた。また、コンクリート打設時の圧力に負
けないようにと、埋め戻しと称してベース枠に土を大量
にかけていた。
【0019】コンクリートベース固定後にベース枠を取
り外す際、コンクリートにくい込んでいる木枠は外しに
くく、破損した木材はそのまま放置され、品質低下の原
因を生み、さらに使い捨てにされるという、木材の大量
消費の問題点があった。
【0020】埋め戻しと称する作業に従事することによ
っての手間と、ベースと立ち上がり基礎の製作による二
度の生コンクリート打設という手間がかかり、日程増加
とポンプ車などの重機代をも含む経費の増加を促した。
【0021】立ち上がり用型枠組みの際に、枠に塗る剥
離剤の量が一定でないため、その枠に塗った剥離剤の油
がコンクリートベース上に垂れ、コンクリートベースと
立ち上がりコンクリート基礎の間に流れ出ることも軽視
できない問題点である。
【0022】蓋付きベース枠一体打ち工法では、前記鉄
筋ベース底板使用工法も鉄筋スペーサー兼用のウマを使
用する方法も、地面の平滑さを要求しなければならず、
捨てコンクリートやモルタルダンゴを打設しなければな
らない。また生コンクリート打設時の圧力で、組んだベ
ース枠と立ち上がり型枠が浮きやすい。且つ双方ともベ
ース枠を外す際にはクサビを取り外したり、ネジを外し
たり、段セパを折り曲げるといった手間がかかる。
【0023】蓋なしベース枠一体打ち工法では、立ち上
がり型枠を組み上げる際、現在の立ち上がり型枠はほと
んど鋼製型枠が使用されており、さらに鋼製型枠受け部
の鉄筋ベース受け部は丸棒鉄筋でできているために滑り
やすく、立ち上がり型枠が自立するどころか、一人で組
むことは容易ではない。
【0024】立ち上がり型枠組みとベース型枠組みを別
々に組み上げなければならず、ベース幅の寸法を逐一だ
さなければならない。
【0025】またいずれも立ち上がり型枠と同型の低い
枠が使用されているため、土や支持棒を取り除かなけれ
ば枠は外れない。従ってベース枠は面板が平らな一枚鉄
板のベース枠が必要とされる。
【0026】実公昭63−4133考案の名称、コンク
リート型枠支持枠。コンクリート型枠支持枠は面の思想
に基づいた、地面の平滑さを要求する工法であって、ベ
ース下のグリ石や砕石などの凸凹の地面での使用は非常
に困難である。
【0027】実公昭63−4133考案の名称、コンク
リート型枠支持枠は蓋付き一体打ち基礎用である。この
多様に細工の施されているコンクリート型枠支持枠は、
付属された細工を作業中に作業員が全て使用するため、
その時間と労力と気の使い方が過多とならざるを得な
い。
【0028】実公昭63−4133考案の名称、コンク
リート型枠支持枠は、ベース厚の少ない一般住宅コンク
リートベース内に組み込む際、幅広ゆえに許容範囲をこ
える異物になり得る可能性が高く、ひび割れの原因にな
りやすい。
【0029】実公昭63−4133考案の名称、コンク
リート型枠支持枠において、この蓋付きベース枠は一体
打ち工法のコンクリート型枠支持枠1使用では、コンク
リートベース幅には合うが、寸法の異なった蓋付きベー
ス枠には対処できず、工事施工者がそれぞれ異なった寸
法のベース枠を何種類も用意しなければならない。
【0030】特開平8−41902発明の名称、基礎コ
ンクリートの型枠構造及び立ち上がり枠板の保持具。基
礎コンクリートの型枠構造及び立ち上がり枠板の保持具
は、面の思想に基づいた、地面の平滑さを要求する工法
であり、ベース下のグリ石や砕石などの凸凹の地面での
使用は非常に困難である。
【0031】特開平8−41902発明の名称、基礎コ
ンクリートの型枠構造及び立ち上がり枠板の保持具の工
法は、木造住宅基礎構築用筋枠並びに該基礎構築用筋枠
に準ずる筋枠を使用しなければならず、一般的ではな
い。
【0032】特開平8−41902発明の名称、基礎コ
ンクリートの型枠構造及び立ち上がり枠板の保持具のネ
ジを使用した工法は、昔から大きな現場で施工されてき
た工法であり、逐一ネジで高さの調整をするという施工
方法は、小さな一般住宅基礎工事には時間がかかり過ぎ
て不向きである。
【0033】特開平8−41902発明の名称、基礎コ
ンクリートの型枠構造及び立ち上がり枠板の保持具は、
一般住宅基礎工事において、金具類の多使用、その継
合、重合工法に時間がかかり、コストの面で有利でな
い。
【0034】実公昭63−173452考案の名称、コ
ンクリート型枠のベースセパレータ。コンクリート型枠
のベースセパレータは、面の思想と線の思想に基づい
た、地面の平滑さを要求する工法であって、ベース下の
グリ石や砕石などの凸凹の地面での使用は非常に困難で
ある。
【0035】実公昭63−173452考案の名称、コ
ンクリート型枠のベースセパレータにおいて、これを使
用してのコンクリートベースは、せっかく強固なコンク
リートベースをつくっても、出来上がったコンクリート
ベース内に大きなコンクリート型枠のベースセパレータ
のプレートが入っているために、そのベースセパレータ
のプレートがコンクリートベースの切り込みとなり、コ
ンクリートベースの接続部分を小さくし、コンクリート
接続の良さを妨げる。
【0036】従来の前記蓋付きベース枠一体打ち工法に
おいても、蓋なしベース枠一体打ち工法においても、全
て面の思想や線の思想であるので、ベース下の地面上を
必ず平滑にしなければならない。多くの現場は、予算上
捨てコンクリートやモルタルダンゴも打設せず、グリ石
や砕石のままであるため、面の思想や線の思想でのそれ
ぞれの金具類ではそのままでの使用が出来ず、またベー
ス枠組みは、立ち上がり型枠組みとは別に、ベースの出
幅寸法出しをしながら鉄筋棒や木の杭、または釘などを
使って組まなければならない。これらの不具合を通し
て、本発明は点の思想で、地面の平滑を求めず、捨てコ
ンクリート及びモルタルダンゴを必要としないものと
し、ベースの出幅寸法をも不要とし、しかもベース枠も
立ち上がり型枠もそれぞれの受け部に差し込むだけで枠
が自立し、枠組みを組みやすくして、コンクリート打設
が一回のみなどの作業の簡便さ、時間と人件費の削減、
使い捨て木製品の環境保全及び熟練性の不要、且つ震災
などに強く、より強固で品質の高い一体型基礎の提供を
目的としている。
【0037】
【課題を解決する手段】前記の目的を達成するために最
良の方法が、点の思想に基づき、地面の平滑を求めない
本発明止め金具である。
【0038】本発明コンクリート基礎のベースと立ち上
がり基礎の一体打ち仕上げ工法は、ベース下の地面上を
点としてとらえ、グリ石や砕石などの凸凹の所でも、本
発明止め金具下の数箇所の点でバランスを保ち、立ち上
がり型枠及びベース枠を支える役割を果たすのである。
【0039】しかもベース枠を先に組んでも、立ち上が
り型枠を先に組んでも、本発明止め金具はその枠の重み
を点でとらえ、枠の重みでしっかり固定されるのであ
る。さらに足場の悪い現場でも、立ち上がり型枠とベー
ス枠とを両方とも同じ止め金具にあるそれぞれの受け部
に差し込み置くだけで自立させ、型枠を組みやすくした
ことが重要である。
【0040】本発明止め金具の形状は、従来の面の思想
と線の思想に基づいて使用されている鉄筋ベース底板や
鉄筋スペーサー兼用のウマ及びベースセパレータ、立ち
上がり型枠の保持具、型枠支持装置、コンクリート型枠
支持枠など従来のものとは全く異なるものとした。
【0041】本発明一体打ち止め金具の部材は、金属製
鉄板材やプラスチック材、紙材、異形鉄筋、丸棒鉄筋、
鋳物、セラミックなどの強度のでる素材を使用し、コン
クリートに合った材質を使用することが好ましい。さら
に一体加工できる素材もまた好ましい。
【0042】さらに本発明止め金具は、コンクリート打
設時の圧力に負けないよう構成したので作業が円滑にな
る。
【0043】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を実施例に基づ
き図面を参照して説明する。図1は本発明コンクリート
基礎一体打ち止め金具一体式の斜視図である。部材は帯
状鉄板で、幅18ミリから30ミリを使用した。またベ
ース高は150ミリとし、ベース幅は450ミリとし
た。まず住宅構築位置を凹状に掘った底に、グリ石17
または40ゼロ砕石を敷き、天圧し、その地面上に本発
明止め金具を配置し、その本発明止め金具の水平部7上
に鉄筋ユニット18を載置した。鉄筋ユニット18載置
後、立ち上がり型枠19とベース枠9を組み上げるので
あるが、いずれも住宅構築位置の角部より組み始め、ベ
ース枠9と立ち上がり型枠19は本発明止め金具のベー
ス枠受け部1と立ち上がり型枠受け部2に差し込むだけ
で自立し、立ち上がり型枠19とベース枠9を順次組み
上げた。次にコンクリートベース部20と立ち上がりコ
ンクリート部21に生コンクリートを打設した。また前
記ベース枠9と立ち上がり型枠19の取り外しは、中3
日を経て行われたが、その際ベース枠9に少しの衝撃を
与えるだけで容易に取り外しができた。
【0044】図2は本発明コンクリート基礎一体打ち止
め金具組立式の斜視図である。部材は図1と同じものと
し、住宅構築位置の凹状に掘った底にグリ石17または
40ゼロ砕石を敷き、その地面上に本発明組立式止め金
具の図2のCを配置し、その上に鉄筋ユニット18を載
置した。鉄筋ユニット18の載置後、立ち上がり型枠の
受け部をもつDをCの突き出し部8に差し込み、組み立
てた。本発明組立式止め金具を組み立てた後、立ち上が
り型枠19とベース枠9を組み上げるのであるが、いず
れも住宅構築位置の角部より組み始め、その後は図1と
同様である。
【0045】図3は本発明コンクリート基礎一体打ち止
め金具組立式斜視図である。部材は30ミリの帯状鉄板
を使用し、予め図4を図3の本体水平部15の適所に溶
接やリベットでかしめて固着した。現場での使用方法
は、住宅構築位置を凹状に掘った底にグリ石17又は4
0ゼロ砕石を敷き、先に鉄筋ユニット18を配置した
後、図3の本発明止め金具を鉄筋ユニット18の間の適
所に配置し、ベース枠9と立ち上がり型枠19をそれぞ
れの受け部に差し込み組み上げた。その後は図1と同様
である。
【0046】図4は本発明コンクリート基礎一体打ち止
め金具の本体に接続し、それぞれのベース枠寸法に対応
するための金具の斜視図である。図5から図8はいずれ
も本発明止め金具の変形型斜視図である。図9は外角ベ
ース枠の参考斜視図、図10は直線ベース枠の参考斜視
図、図11は基礎伏せ図、図12は本発明止め金具使用
の基礎の断面図である。
【0047】
【発明の効果】本発明は以上の如く使用するもので、次
のような効果を奏する。
【0048】本発明一体打ち止め金具は、点の思想に基
づき使用しているので、ベース下の地面が凸凹でもベー
ス枠及び立ち上がり型枠を組み上げることができ、捨て
コンクリートやモルタルダンゴの打設を不要とした。
【0049】ベース枠の種類を必要とせず、それぞれの
ベース幅寸法に対応できる。
【0050】ベース高及びベース幅の寸法出しの必要が
ない。
【0051】ベース枠や立ち上がり枠を固定させるため
の鉄筋棒、杭、釘または土の埋め戻しも必要としない。
【0052】ベース枠の面板は細工しない一枚鉄板なの
で、組みやすく取り外しやすく、木製品のようにベース
枠が割れたり取り残したりする事もない。
【0053】コンクリート打設が一回で済む。
【0054】コンクリート打設時に使用するポンプ車及
びレッカー車が一回で済む。
【0055】コンクリートベースと立ち上がりコンクリ
ート基礎が一体なので、さらに強度が増し、品質の向上
と均一化を図ることができる。
【0056】本発明一体打ち止め金具を使用することに
より、熟練職人でなくとも容易に作業ができ、不足して
いる熟練職人の確保の必要性もなくなる。
【0057】従来の技術における様々な工程数の削減を
図り、工期とコストについても削減でき、有利となる。
【0058】環境保全が叫ばれている昨今、概して現場
で大量に使い捨てされているベニヤ板やコンパネ、足場
板や木の杭などの木製品を必要ないものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明コンクリート基礎一体打ち止め金具A/
A′/Bの斜視図。
【図2】本発明コンクリート基礎組立式一体打ち止め金
具C/Dの斜視図。
【図3】本発明コンクリート基礎組立式一体打ち止め金
具E/E′/Fの斜視図。
【図4】本発明ベース幅寸法に対応するための金具Gの
斜視図。
【図5】本発明止め金具の変形型斜視図。
【図6】本発明止め金具の変形型斜視図。
【図7】本発明止め金具の変形型斜視図。
【図8】本発明止め金具の変形型斜視図。
【図9】外角ベース枠参考斜視図。
【図10】ベース直線枠参考斜視図。
【図11】住宅基礎伏せ平面図。
【図12】本発明コンクリート基礎一体打ち止め金具使
用の住宅基礎の断面図。
【符号の説明】
1 ベース枠受け部 2 立ち上がり枠受け部 3 こずめ 4 上下止め金具 5 上下止め金具の裏側 6 主柱 7、10、15 水平部 8 突き出し部 9 ベース枠 11 立ち上がり型枠規制部 12 切り出し 13 穴 14 切り出しの先端 16 足 17 グリ石 18 鉄筋ユニット 19 立ち上がり型枠 20 コンクリートベース部 21 立ち上がりコンクリート部 22 土

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅用コンクリート基礎を一体打ち仕上
    げする工法において、ベース枠と立ち上がり型枠を組み
    上げるためのベース枠受け部と立ち上がり型枠受け部と
    をもつ一体式または組立式止め金具で、ベース枠及び立
    ち上がり型枠を同時に組み上げ、且つ地面の平滑さを要
    求しない事を特徴とし、蓋付きベース枠と捨てコンクリ
    ート及びモルタルダンゴを必要としないコンクリート基
    礎型枠一体打ち止め金具。
  2. 【請求項2】 帯状部材の三箇所をある寸法ずつ内側に
    折り曲げ、四角型金具にし、その水平部(7)に複数の
    穴(13)を設け、その一端はU字型、三角型または逆
    R型(1)とした四角形金具A、A′を一対とし、その
    間にコの字型の帯状部材Bの両端を、90度外側に折り
    曲げ、さらにその先端(11)を上部に向けて折り曲
    げ、立ち上がり型枠を挿入可能な幅(2)に、こづめ
    (3)を設けた金具を前記一対の金具の適所に固着した
    一体式止め金具で、請求項1記載のコンクリート基礎型
    枠一体打ち止め金具。
  3. 【請求項3】 コンクリート基礎の立ち上がり型枠を組
    むための上下止め金具(4)の裏側(5)にベースに埋
    め込むコの字型、L字型及び/または逆L字型の帯状部
    材(6)とを固着し、その裏側に使用する帯状部材の中
    央部を、コの字型に折り曲げた止め金具Cの両側の適所
    に突き出し部(8)を打ち出し、その突き出し(8)の
    上部両端を90度ずつ逆にコの字型に折り曲げ、コの字
    型の水平部(7)には複数の穴(13)を設け、その両
    端はU字型、三角形または逆R型(1)とし、前記コの
    字型の水平部(7)の中央部の突き出し部(8)に、前
    記上下止め金具Dに固着した帯状部材(6)を、止め金
    具Cの突き出し部(8)に差し込み、止め金具CとDを
    組み立てる請求項1記載のコンクリート基礎型枠一体打
    ち止め金具。
  4. 【請求項4】 帯状部材の二箇所を一方を長く(15)
    他方を短く(16)コの字型に折り曲げてEとし、その
    長い一方(15)に複数の穴(13)と切り出し(1
    2)を設け、その切り出し(12)の先端(14)を9
    0度横に折り曲げて一対のFとし、その先端(14)
    を、コンクリート基礎の立ち上がり型枠を組むための上
    下止め金具(4)の裏側(5)に固着し、請求項1記載
    のベース受け部をもつ帯状部材GをEの長い一方(1
    5)に固着することを特徴とした請求項1記載のコンク
    リート基礎型枠組立式一体打ち止め金具。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4805689A (en) * 1986-05-29 1989-02-21 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Outdoor unit for a heat pump
CN104775617A (zh) * 2015-04-13 2015-07-15 中冶建工集团有限公司 现浇混凝土模板加固方法

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US4805689A (en) * 1986-05-29 1989-02-21 Aisin Seiki Kabushiki Kaisha Outdoor unit for a heat pump
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