JPH1133509A - 掃除機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は掃除機に関し、簡単な構成でゴミ袋
がない場合にダストカバーが閉まるのを防止し、これを
知らずに掃除機を作動してモーターが埃によって損傷す
ることを確実に防止できる掃除機を提供する。 【解決手段】 吸引駆動手段を内部に収容した下部本体
のゴミ袋装着部にゴミ袋がはめ込まれない場合にダスト
カバーの閉まりを防止できる誤閉まり防止装置が設けら
れた掃除機であって、誤閉まり防止装置は下部本体の所
定の位置に回転可能に結合され、下部本体のゴミ袋装着
部にゴミ袋のボードがはめ込まれるとき、ダストカバー
を閉められるように回され、ゴミ袋がない場合にはダス
トカバーの閉まりを防止できるように構成された誤閉ま
り防止具と、この誤閉まり防止具がダストカバーの閉ま
りを防止する方向へ回転力を与えられるよう誤閉まり防
止具の所定の位置に設けられたスプリング等の付勢手段
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は掃除機に関するもの
であり、特にゴミ袋がない場合にダストカバーが閉まる
のを防止し、ゴミ袋がないことを知らずに掃除機を作動
してモーターが埃によって損傷することを防止できる掃
除機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来の掃除機の例を図１に示す。下部本
体（２０）には、吸引ホースの連結口がはめ込まれるホ
ース連結部材（１０）、吸引駆動手段などが設けられる
と共に、ゴミ袋（ａ）がはめ込まれて装着される機構を
備える。ダストカバー（３０）は、下部本体（２０）に
蝶番で結合され、シーリング部材（３１、３２、３３）
を媒介にしてゴミ袋後方に密閉空間を形成できる。下部
本体（２０）の所定の位置には、ゴミ袋（ａ）が下部本
体（２０）に挟まれた場合にダストカバー（３０）の閉
まりを防止できるようになった誤閉まり防止装置（４
０）が備えられている。

【０００３】誤閉まり防止装置（４０）は、図１及び図
２に図示されるように下部本体（２０）の所定の位置に
回動可能に結合され、下部本体（２０）にはめ込まれた
ゴミ袋（ａ）のボード（ｂ）を押さえつけ、ゴミ袋
（ａ）がない場合にはダストカバー（３０）の閉まりを
制御できるようになった誤閉まり防止具（４１）と、こ
の誤閉まり防止具（４１）がダストカバー（３０）の閉
まりを防止する方向へ回転力を加えられるように下部本
体（２０）の所定の位置と誤閉まり防止具（４１）の所
定の位置に固定された圧縮スプリング（４２）を有す
る。

【０００４】誤閉まり防止具（４１）は、回転軸に係合
されて回動可能なように形成された孔（４１ａ）と、ゴ
ミ袋（ａ）のボード（ｂ）の前面を支える前方突起（４
１ｂ）と、ボード（ｂ）の後ろ面を支える後方突起（４
１ｃ）と、誤閉まり防止具（４１）を手で回せるように
突出した取っ手部（４１ｄ）と、ゴミ袋（ａ）の方へ回
動時、ダストカバーの誤閉まり防止突起（３５）に当接
してダストカバー（３０の閉まりを防止できるように突
出した閉まり防止突起（４１ｅ）と、圧縮スプリング
（４２）の他端が固定されているスプリング固定面（４
１ｆ）などを形成した構造となっている。

【０００５】従って、誤閉まり防止装置（４０）の誤閉
まり防止具（４１）を圧縮スプリング（４２）の弾力に
対向する方向へ回した後、ゴミ袋（ａ）のボード（ｂ）
を下部本体（２０）のゴミ袋装着部（２１）に装着させ
てから誤閉まり防止具（４１）を放せば、誤閉まり防止
具（４１）の前後方突起（４１ｂ、４１ｃ）がゴミ袋
（ａ）のボード（ｂ）を押さえつけ、誤閉まり防止具
（４１）は所定位置に安定に配置される。

【０００６】その後、ダストカバー（３０）を回して閉
めると、ダストカバーの誤閉まり防止突起（３５）は、
誤閉まり防止具（４１）の閉まり防止突起（４１ｅ）に
邪魔されず、ダストカバーは閉まる。ダストカバー（３
０）の密閉突起（３４）がシーリング部材（３２）に密
着して、掃除機内に異物質が侵入することを防止する。

【０００７】ゴミ袋（ａ）が装着されない場合には、誤
閉まり防止具（４１）が圧縮スプリング（４２）によっ
て回り、後方突起（４１ｃ）がゴミ袋装着部（２１）の
上部に当たって停止する。誤閉まり防止具（４１）の閉
まり防止突起（４１ｅ）にダストカバー（３０）の誤閉
まり防止突起（３５）が引っかかって誤閉まりを防止す
る。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかし、このような誤
閉まり防止装置（４０）はゴミ袋装着時に誤閉まり防止
具（４１）の取っ手部（４１ｂ）が視野を遮ったり、ゴ
ミ袋（ａ）のボード（ｂ）が長い場合に前後方突起（４
１ｂ、４１ｃ）の間にゴミ袋（ａ）のボード（ｂ）を正
確に装着するのが難しく、しばしば不完全に装着してし
まう。

【０００９】不完全な装着であっても、閉まり防止突起
（４１ｅ）がダストカバーの誤閉まり防止突起と当たら
ない位置にあれば、ダストカバー（３０）は閉まってし
まう。このため、これに因って掃除機の使用中に埃が掃
除機内部へ流入し、モーターの損傷をもたらすという欠
点があった。

【００１０】また、このような誤閉まり防止装置（４
０）は、ゴミ袋装着部（２１）のリブ（ｒｉｂ）が長い
場合には前後方突起（４１ｂ、４１ｃ）を回転させ、ボ
ード（ｂ）をゴミ袋装着部に装着するための空間を適正
に取ることができなくなり、ゴミ袋（ａ）のボード
（ｂ）をしっかり押さえつけられないという欠点があっ
た。

【００１１】本発明の目的は、前記のような欠点を解決
するためのものであり、前記のような従来の諸般の欠点
を解消でき、誤閉まり防止具の形状も簡単で製造が容易
な掃除機を提供することである。

【００１２】

【課題を解決するための手段】前記のような目的を達成
するために本発明は、吸引駆動手段を内部に収容した下
部本体のゴミ袋装着部にゴミ袋がはめ込まれない場合に
ダストカバーの閉まりを防止できる誤閉まり防止装置が
設けられた掃除機であって、誤閉まり防止装置は下部本
体の所定の位置に回転可能に結合され、前記下部本体の
ゴミ袋装着部にゴミ袋のボードがはめ込まれるとき、ダ
ストカバーを閉められるように回され、前記のゴミ袋が
ない場合にはダストカバーの閉まりを防止できるように
構成された誤閉まり防止具と、この誤閉まり防止具がダ
ストカバーの閉まりを防止する方向へ回転力を与えられ
るよう前記誤閉まり防止具の所定の位置に設けられた付
勢手段とを有する掃除機を提供する。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照しなが
ら、本発明の実施例による掃除機を詳細に説明する。

【００１４】図３は、本発明の実施例による誤閉まり防
止装置が設置された掃除機を示す一部断面図であり、図
４は本発明の実施例による誤閉まり防止具によってダス
トカバーが閉まらない状態を示す一部断面図である。従
来の技術を説明する図１及び図２と同じ部材には同一の
参照番号を付け、その説明は省略する。

【００１５】掃除機は、吸引駆動手段を内部に収容した
下部本体（２０）のゴミ袋装着部（２１）にゴミ袋
（ａ）がはめ込まれない場合にダストカバー（３０）の
閉まりを防止できる誤閉まり防止装置が設けられた掃除
機である。

【００１６】図４に拡大して示すように、誤閉まり防止
装置（１００）は下部本体（２０）の所定の位置に回動
可能に結合され、下部本体（２０）のゴミ袋装着部（２
１）にボード（ｂ）がはめ込まれたときにダストカバー
（３０）を閉められるように回し、ゴミ袋（ａ）がない
場合にはダストカバー（３０）の閉まりを制御できるよ
うに構成された誤閉まり防止具（１１０）と、この誤閉
まり防止具（１１０）がダストカバー（３０）の閉まり
を妨害する方向へ回転力を与えられるよう下部本体（２
０）の所定の位置と誤閉まり防止具（１１０）の所定の
位置に固定された引張りスプリング（１２０）を有す
る。

【００１７】なお、誤閉まり防止具（１１０）を所定の
位置に付勢できるものであれば、引張りスプリング（１
２０）の代わりに圧縮スプリング等の他のスプリング、
磁石、重りや他の付勢手段を用いることもできる。

【００１８】誤閉まり防止具（１１０）は、回動可能な
軸受部（１１１）と、ゴミ袋（ａ）のボード（ｂ）がゴ
ミ袋装着部（２１）にはめられるときに接触するゴミ袋
感知部（１１２）と、軸受部（１１１）に関してゴミ袋
感知部（１１２）と逆側に対称的に延在する部分と先端
に配置され、所定の角度に折り曲げられ、ゴミ袋（ａ）
が挿入されない場合にダストカバー（３０）の密閉突起
（３４）に接触する閉まり防止部（１１３）とを有す
る。

【００１９】以下、このように構成された掃除機の作用
と効果について説明する。図４は、ゴミ袋を装着してい
ない状態を示す。誤閉まり防止具（１１０）は引張りス
プリング（１２０）に引かれてシーリング部材（３２）
の上に安定に配置される。ダストカバー（３０）を閉じ
ようとすると、密閉突起（３４）が閉まり防止部（１１
３）の上に落ち、そこで止められる。閉まり防止部（１
１３）の厚さ分ダストカバー（３０）は浮いた状態とな
り、ダストカバー（３０）の誤閉まりが防止される。

【００２０】ダストカバー（３０）を開け、誤閉まり防
止装置（１００）の誤閉まり防止具（１１０）の上方か
ら下方に向かってゴミ袋（ａ）のボード（ｂ）をゴミ袋
装着部（２１）に押し入れる。すると、図３に示すよう
に、誤閉まり防止具（１１０）のゴミ袋感知部（１１
２）が軸受部（１１１）を中心に回動し、この誤閉まり
防止具（１１０）の閉まり防止部（１１３）がゴミ袋
（ａ）の方へ回る。

【００２１】このために、密閉突起（３４）が閉まり防
止部（１１３）によって止められることなくシーリング
部材（３２）上に接触し、ダストカバー（３０）が下部
本体（２０）上に確実に閉まるようになる。

【００２２】下部本体（２０）のゴミ袋装着部（２１）
からゴミ袋（ａ）のボード（ｂ）を取り外すと、圧縮ス
プリング（１２０）が誤閉まり防止具（１１０）の閉ま
り防止部（１１３）を軸受部（１１１）を中心にシーリ
ング部材（３２）上に回わす。この状態でダストカバー
（３０）を閉めようとしても、密閉突起（３４）が閉ま
り防止部（１１３）によってせき止められ、シーリング
部材（３２）に密着できなくなる。従って、ダストカバ
ー（３０）が下部本体（２０）に結合されず閉まらなく
なる。

【００２３】誤閉まり防止装置（１００）の誤閉まり防
止具（１１０）は簡単な構造となっていながら、ゴミ袋
（ａ）のボード（ｂ）の高さが従来のものよりも高くて
も一向に差支えなく、誤閉まり防止装置は確実に作動で
きる。

【００２４】以上説明したように、本実施例によれば、
誤閉まり防止具の形状も簡単になって製造が容易にな
る。ゴミ袋のボードを埃が漏れないよう確実に固定でき
る。ゴミ袋装着部のリブが従来のものよりも高くても、
問題なく、ボードをはめ込み固定できる。誤閉まり防止
装置の動作、作用もスムーズに成される。

【００２５】以上、本発明の具体的な一つの実施例を詳
細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではな
く、この分野に於いて通常の知識を持ったものであれ
ば、本発明の技術的思想に基づいて様々な変更や修正が
可能であろう。

【００２６】

【発明の効果】構造が簡単で、動作が確実な誤閉まり防
止装置を備えた掃除機が提供される。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の技術によるダストカバーの誤閉まり防止
装置が設けられた掃除機の一部断面図である。

【図２】従来の誤閉まり防止装置の誤閉まり防止具とス
プリングとの構造、相関関係を示す設置された状態を表
す斜視図である。

【図３】本発明の実施例による誤閉まり防止装置が設け
られた掃除機の一部断面図である。

【図４】本発明の実施例による誤閉まり防止装置の誤閉
まり防止具によってダストカバーが閉まらない状態を示
す一部断面図である。

【符号の説明】

ａ ゴミ袋 ｂ ボード ２０ 下部本体 ２１ ゴミ袋保持部 ３０ ダストカバー ３２ シーリング部材 ３４ 密閉突起 １００ 誤閉まり防止装置 １１０ 誤閉まり防止具 １１１ 回動可能な軸受部 １１２ ゴミ袋感知部 １１３ 閉まり防止部 １２０ スプリング

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】吸引駆動手段を内部に収容した下部本体の
   ゴミ袋装着部にゴミ袋がはめ込まれない場合にダストカ
   バーの閉まりを防止できる誤閉まり防止装置が設けられ
   た掃除機であって、 誤閉まり防止装置は下部本体の所定の位置に回転可能に
   結合され、前記下部本体のゴミ袋装着部にゴミ袋のボー
   ドがはめ込まれるとき、ダストカバーを閉められるよう
   に回され、前記のゴミ袋がない場合にはダストカバーの
   閉まりを防止できるように構成された誤閉まり防止具
   と、この誤閉まり防止具がダストカバーの閉まりを防止
   する方向へ回転力を与えられるよう前記誤閉まり防止具
   の所定の位置に設けられた付勢手段とを有する掃除機。
2. 【請求項２】前記誤閉まり防止具は、回転可能な軸受部
   と、前記ゴミ袋のボードが前記ゴミ袋装着部にはめられ
   るときにゴミ袋のボードと接触するゴミ袋感知部と、軸
   受部に対してゴミ袋感知部と対称の方向へ延在し、先端
   が所定の角度に折り曲げられ、ゴミ袋が挿入されない場
   合に前記ダストカバーに接触してダストカバーの閉まり
   を防止する閉まり防止部を備えている請求項１記載の掃
   除機。