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JPH11320062A - 鋳片重量管理方法 - Google Patents

鋳片重量管理方法

Info

Publication number
JPH11320062A
JPH11320062A JP12783498A JP12783498A JPH11320062A JP H11320062 A JPH11320062 A JP H11320062A JP 12783498 A JP12783498 A JP 12783498A JP 12783498 A JP12783498 A JP 12783498A JP H11320062 A JPH11320062 A JP H11320062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slab
cast slab
weight
length
steel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12783498A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Kurokawa
克美 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP12783498A priority Critical patent/JPH11320062A/ja
Publication of JPH11320062A publication Critical patent/JPH11320062A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、連続鋳造ラインにおける鋳片の製
造に際し、鋳片重量を命令重量に一致させるように命令
切断長を補正して鋳片重量を管理する鋳片重量管理方法
に関する。 【解決手段】 鋼種毎に鋳片長L0 を下記の式で補正
し、実際の命令切断長Lとする。 L=L0 ×(t/T) ただし、L0 =W/(ρ×t×w) W:鋳片の命令重量、ρ:比重、w:鋳片の命令幅、
t:鋳片の公称厚み、T:鋼種毎の鋳片の実績厚み

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続鋳造ラインに
おける鋳片の製造に際し、鋳片重量を所定の命令重量に
一致させるように命令切断長を算出して鋳片重量を管理
する鋳片重量管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】まず、図1に基づいて、製鋼プロセスに
おける連続鋳造ラインについて説明する。転炉で吹錬さ
れた溶鋼15は、レードル12を経てタンディッシュ11から
モールド10に鋳込まれる。そして、モールド10で表面層
のシェル部が凝固した状態で下方に引き抜かれていく。
引き抜かれた連続鋳造材2は、モールド10直下では、シ
ェル部のみが凝固した状態で、内部は溶鋼のままであ
り、多数並設されたピンチロール3で拘束されて引き抜
かれていく。そして、冷却水でスプレー冷却されながら
内部まで固化していく。内部まで固化した連続鋳造材2
は、矯正装置5でまっすぐにされ、切断装置4で所望の
長さに切断されて鋳片1とされる。
【0003】一般的にこのような連続鋳造ラインにおい
て、鋳片の厚みは、モールド下端部の厚みとピンチロー
ルのロールギャップ絞り込み量等によって決定される。
しかし、多数の鋼種を鋳造する場合には、鋼種によって
収縮率、線膨張係数等が異なるため、全ての鋼種にわた
って同一の厚みとなるように鋳造することは困難であ
る。
【0004】鋳片の厚み調整だけに限れば、原理的には
ロールギャップの絞り込み量を微調整することにより調
整は可能である。しかし、偏析・ポロシティー等を回避
し、良好な鋳片を鋳造するためには、絞り込み量をいた
ずらに軽減して厚みを増すことは避けなければならな
い。又、逆に、絞り込み量をいたずらに増して厚みを減
らすことも、鋳片引き抜きの際の設備そのものへの負荷
を高くするという問題がある。又、鋼種の変り目におい
てモールドを交換して鋳片の厚みを最適とすることは、
段取り替え時間が増加し、生産性の阻害に直結すること
となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ここで、鋼種間におけ
る鋳片厚みの違いは、直接、鋳片重量の違いとなってあ
らわれる。そのため、鋼種間での鋳片重量のばらつきが
大きくなり、重量許容範囲のマージンが小さくなること
から、その重量許容範囲の上限を狙っての設定が困難と
なっている。
【0006】生産性向上、歩止り向上の観点からは、鋳
片の単重をできるだけ増加させることが有効であるが、
命令鋳片重量と実績鋳片重量との乖離はできるだけ極小
化することが望ましい。それぞれの鋳片重量の乖離を極
小化するための手法としては、例えば、特開昭55-40079
号公報に開示されているように、切断した鋳片の実績重
量と実績長さから単位長さ当りの重量を算出しておき、
この値をもとにして後続の鋳片の切断長さを設定すると
いう方法がある。しかし、この方法では、鋳片毎に重量
が乖離することは回避できるが、鋼種毎の命令鋳片重量
と実績鋳片重量の間の乖離は解消できない。
【0007】本発明は、上記の問題を解決し実績鋳片重
量の命令鋳片重量に対する的中率を向上させ、両者の乖
離を極小化する方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋼種間で
の実績鋳片重量のばらつきが、鋼種毎の厚み偏差に起因
することを見出し、鋼種毎の厚み偏差によって鋳片の命
令切断長を補正することで鋳片重量のばらつきを解消で
きることに想到したのである。すなわち、本発明は、連
続鋳造材を切断して所定の重量の鋳片とする鋳片重量管
理方法であって、鋼種毎に鋳片長L0 を下記の(1)式
で補正し、命令切断長Lとして切断することで上記課題
を解決したものである。
【0009】 L=L0 ×(t/T) …(1) ただし、鋳片長L0 は、 L0 =W/(ρ×t×w) …(2) で、定義される。ここで、 W:鋳片の命令重量(t) ρ:比重(t/mm3 ) w:鋳片の命令幅(mm) t:鋳片の公称厚み(mm) T:鋼種毎の鋳片の実績厚み(mm) とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、鋳片の切断長さとし
て、従来の命令切断長をそのまま用いるのではなく、鋳
片の実績厚みと命令厚みの比で補正するようにしたこと
を特徴とする。上述の(2)式で示されるように、鋳片
長L0 は、鋳片の命令重量Wを比重ρ、鋳片の公称厚み
t、鋳片の命令幅wの積で割ることで与えられる。そし
て、従来は、この(2)式で求められた鋳片長L0 で連
続鋳造材の切断を行い、鋳片を製造していた。
【0011】本発明では、この鋳片長L0 を上述の
(1)式で鋼種毎に補正することを特徴としており、こ
の補正を行うことで、切断された実際の鋳片において鋼
種毎に発生していた特有の重量ばらつきを低減すること
が可能となったのである。本発明においては、鋳片の命
令厚みを鋼種毎の鋳片の実績厚みに置き換えて切断長を
算出している。この鋼種毎の鋳片の実績厚みの測定は、
オフラインの鋳片置き場で行うようにしてもよく、ま
た、連続鋳造ラインにオンラインの厚さ計を設けて行う
ようにしてもよい。
【0012】
【実施例】実施の例として、公称220mm 厚の鋳片鋳造用
の連続鋳造ラインにおいて、SUS430、SUS304の2鋼種の
鋳造を行った。モールドの厚みは、上端厚みを227.4mm
、下端厚みを225.6mm とし、ロールギャップについて
は、モールド直下で225.1mm、最終ロールで221.1mm と
設定した。ここで、鋳片の幅は910mm 〜1540mmであり、
鋳造速度は0.8 m/min 〜1.6 m/min の条件で鋳造を
行っている。
【0013】以上の条件で鋳造を実施したが、各鋼種間
では凝固中の収縮率及び線膨張率が異なるため、鋳片厚
みは各々平均で、SUS430では220.4mm 、SUS304では218.
7mmとなった。まず、従来例として、これら2つの鋼種
を命令重量が10t〜16tの鋳片とするために、(2)式
で示す鋳片長L0 に基づいて切断し、鋳片とした。
【0014】両鋼種の命令重量に対する重量偏差は図2
に示す通り、各鋼種単体での重量偏差が±1.0%以内に収
まっているにもかかわらず、その両者をあわせた総合的
な重量偏差では±1.4%と大きくなっている。その結果、
設定重量の許容上限に対する許容代は1.4%までとするこ
とが必要となり、歩留まりを低下させる原因となってい
た。
【0015】次に、同じく命令重量が10t〜16tの鋳片
とするために本発明の方法を適用し(1)式で補正を行
い、SUS430での命令切断長を0.18% 短くし、SUS304での
命令切断長を0.59% 長くするようにして補正した結果、
命令重量に対する重量偏差の鋼種間でのばらつきは図3
に示すようにほぼ±1.0%以内と大幅に改善できたのであ
る。
【0016】
【発明の効果】本発明によって、鋳片重量の命令重量に
対する重量偏差のばらつきを極小化することができるよ
うになり、連続鋳造ラインを停止させてのラインの調整
作業等を行うことなく、命令切断長の簡単な補正を行う
だけで、鋳片の生産性向上、歩留まり向上に大きく寄与
することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する連続鋳造ラインの側面概略図
である。
【図2】従来の鋳片の重量偏差を示すグラフである。
【図3】本発明を適用した場合の鋳片の重量偏差を示す
グラフである。
【符号の説明】
1 鋳片 2 連続鋳造材 3 ピンチロール 4 切断装置 5 矯正機 10 モールド 11 タンディッシュ 12 レードル 15 溶鋼

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続鋳造材を切断して所定の重量の鋳片
    とする鋳片重量管理方法であって、鋼種毎に鋳片長L0
    を下記の式で補正し、命令切断長Lとして切断すること
    を特徴とする鋳片重量管理方法。 記 L=L0 ×(t/T) ただし、L0 =W/(ρ×t×w) W:鋳片の命令重量(t) ρ:比重(t/mm3 ) w:鋳片の命令幅(mm) t:鋳片の公称厚み(mm) T:鋼種毎の鋳片の実績厚み(mm)
JP12783498A 1998-05-11 1998-05-11 鋳片重量管理方法 Pending JPH11320062A (ja)

Priority Applications (1)

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JP12783498A JPH11320062A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 鋳片重量管理方法

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JP12783498A JPH11320062A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 鋳片重量管理方法

Publications (1)

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JPH11320062A true JPH11320062A (ja) 1999-11-24

Family

ID=14969821

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12783498A Pending JPH11320062A (ja) 1998-05-11 1998-05-11 鋳片重量管理方法

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A977 Report on retrieval

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Effective date: 20040420

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Effective date: 20040427

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040907