JPH11242811A - 磁気記録媒体およびその支持体 - Google Patents
磁気記録媒体およびその支持体Info
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- JPH11242811A JPH11242811A JP4326298A JP4326298A JPH11242811A JP H11242811 A JPH11242811 A JP H11242811A JP 4326298 A JP4326298 A JP 4326298A JP 4326298 A JP4326298 A JP 4326298A JP H11242811 A JPH11242811 A JP H11242811A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】DO個数の少ない、データの保存性能に優れ、
走行耐久性の優れたデジタルビデオテープを製造するた
めに適切な磁気記録媒体用支持体を提供すること。 【解決手段】ポリエステルフイルムの一方の片側表面A
のSRa値が2〜5nm、SRz値が10〜40nmで
あり、他方の片側表面Bに厚さ50〜200nmのアル
ミニウムまたは酸化アルミニウムの蒸着膜が形成されて
いることを特徴とする磁気記録媒体の支持体。
走行耐久性の優れたデジタルビデオテープを製造するた
めに適切な磁気記録媒体用支持体を提供すること。 【解決手段】ポリエステルフイルムの一方の片側表面A
のSRa値が2〜5nm、SRz値が10〜40nmで
あり、他方の片側表面Bに厚さ50〜200nmのアル
ミニウムまたは酸化アルミニウムの蒸着膜が形成されて
いることを特徴とする磁気記録媒体の支持体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体用支
持体、特にデジタルビデオカセットテープ用、データス
トレージテープ用等のデジタルデータを記録する強磁性
金属薄膜型磁気記録媒体のデータ保存性を向上させるた
めに好適な磁気記録媒体用支持体に関する。
持体、特にデジタルビデオカセットテープ用、データス
トレージテープ用等のデジタルデータを記録する強磁性
金属薄膜型磁気記録媒体のデータ保存性を向上させるた
めに好適な磁気記録媒体用支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】1995年に実用化された民生用デジタ
ルビデオテープはベースフィルム上にCoの金属磁性薄
膜を真空蒸着により設け、その表面にダイヤモンド状カ
ーボン膜をコーティングしてなり、Hi8用ME(蒸
着)テープに比べて表面性が更に平滑化したにもかかわ
らず、良好な走行耐久性をもつ。そのベースフィルムと
しては(1) ポリエステルフィルムと、該フィルムの少な
くとも片面に密着された不連続皮膜と該皮膜中及び皮膜
表面に存在する微粒子からなるポリエステルフィルム
(例えば特公昭62−30105号公報)、(2) 熱可塑
性樹脂からなる層Aと、微粒子が含有された熱可塑性樹
脂からなる層Bとが積層された複合フィルムであり、層
B外側に滑剤易滑層が形成されたポリエステルフィルム
(例えば特公平1−26337号公報)、(3) 熱可塑性
樹脂からなる層Aと、微粒子が含有された熱可塑性樹脂
からなる層Bとが積層された複合フィルム(例えば特公
平1−26338号公報)、(4) 易接着性樹脂と微細粒
子を含むポリマーブレンド体を主体とした不連続皮膜が
形成されたポリエステルフィルム(例えば特公昭63−
57238号公報)、(5) 微細突起を有する連続薄膜が
片面に、易滑面を形成する連続薄膜が他面に形成された
ポリエステルフィルム(例えば特開平6−297662
号公報)、等が用いられ、Hi8MEテープ用ベースに
比べ、更に金属磁性膜形成表面粗度の小さいベースフィ
ルムが利用されている。
ルビデオテープはベースフィルム上にCoの金属磁性薄
膜を真空蒸着により設け、その表面にダイヤモンド状カ
ーボン膜をコーティングしてなり、Hi8用ME(蒸
着)テープに比べて表面性が更に平滑化したにもかかわ
らず、良好な走行耐久性をもつ。そのベースフィルムと
しては(1) ポリエステルフィルムと、該フィルムの少な
くとも片面に密着された不連続皮膜と該皮膜中及び皮膜
表面に存在する微粒子からなるポリエステルフィルム
(例えば特公昭62−30105号公報)、(2) 熱可塑
性樹脂からなる層Aと、微粒子が含有された熱可塑性樹
脂からなる層Bとが積層された複合フィルムであり、層
B外側に滑剤易滑層が形成されたポリエステルフィルム
(例えば特公平1−26337号公報)、(3) 熱可塑性
樹脂からなる層Aと、微粒子が含有された熱可塑性樹脂
からなる層Bとが積層された複合フィルム(例えば特公
平1−26338号公報)、(4) 易接着性樹脂と微細粒
子を含むポリマーブレンド体を主体とした不連続皮膜が
形成されたポリエステルフィルム(例えば特公昭63−
57238号公報)、(5) 微細突起を有する連続薄膜が
片面に、易滑面を形成する連続薄膜が他面に形成された
ポリエステルフィルム(例えば特開平6−297662
号公報)、等が用いられ、Hi8MEテープ用ベースに
比べ、更に金属磁性膜形成表面粗度の小さいベースフィ
ルムが利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な民生用デジタルビデオテープは、その磁性面は磁気ヘ
ッドに対する走行耐久性、走行ガイドに対する走行耐久
性は良好なるも、デジタルビデオテープのデータ保存性
能は必ずしも満足でないことが明らかになってきた。
な民生用デジタルビデオテープは、その磁性面は磁気ヘ
ッドに対する走行耐久性、走行ガイドに対する走行耐久
性は良好なるも、デジタルビデオテープのデータ保存性
能は必ずしも満足でないことが明らかになってきた。
【0004】すなわち、デジタルビデオテープ用の強磁
性金属薄膜を真空蒸着により設けてなるためのベースフ
ィルムとして、(1) 〜(5) は磁気ヘッドに対する走行耐
久性、走行ガイドに対する走行耐久性の良好な磁性面を
与え、磁性面の上にDLC膜、その上に更に保護膜を設
けて磁性面の外層に対する耐久性を向上させるが、高温
高湿下長時間保管すると、デジタルビデオテープの走行
面側からの空気中の水分透過により強磁性金属薄膜がベ
ースフィルム界面側より腐蝕されることが明らかになっ
てきた。
性金属薄膜を真空蒸着により設けてなるためのベースフ
ィルムとして、(1) 〜(5) は磁気ヘッドに対する走行耐
久性、走行ガイドに対する走行耐久性の良好な磁性面を
与え、磁性面の上にDLC膜、その上に更に保護膜を設
けて磁性面の外層に対する耐久性を向上させるが、高温
高湿下長時間保管すると、デジタルビデオテープの走行
面側からの空気中の水分透過により強磁性金属薄膜がベ
ースフィルム界面側より腐蝕されることが明らかになっ
てきた。
【0005】(1) 〜(5) のベースフィルムでは走行面側
にバックコート層を設けても、デジタルビデオテープを
高温高湿下長時間保管すると、ベースフィルムを通して
透過する水分により強磁性金属薄膜が腐蝕されてしま
う。
にバックコート層を設けても、デジタルビデオテープを
高温高湿下長時間保管すると、ベースフィルムを通して
透過する水分により強磁性金属薄膜が腐蝕されてしま
う。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる問題を解決するた
めに、本発明は以下の構成からなる。
めに、本発明は以下の構成からなる。
【0007】すなわち本発明は、ポリエステルフイルム
の一方の片側表面AのSRa値が2〜5nm、SRz値
が10〜40nmであり、他方の片側表面Bに厚さ50
〜200nmのアルミニウムまたは酸化アルミニウムの
蒸着膜が形成されていることを特徴とする磁気記録媒体
の支持体、および該支持体の片側表面Aの外側に強磁性
金属薄膜層を設けてなる磁気記録媒体とするものであ
る。
の一方の片側表面AのSRa値が2〜5nm、SRz値
が10〜40nmであり、他方の片側表面Bに厚さ50
〜200nmのアルミニウムまたは酸化アルミニウムの
蒸着膜が形成されていることを特徴とする磁気記録媒体
の支持体、および該支持体の片側表面Aの外側に強磁性
金属薄膜層を設けてなる磁気記録媒体とするものであ
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリエステルとは
分子配向により高強度フィルムとなるポリエステルであ
れば良いが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートが好ましい。その構成成分の
80%以上がエチレンテレフタレート、エチレンナフタ
レートであるポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートである。エチレンテレフタレ
ート、エチレンナフタレート以外のポリエステル共重合
体成分としては、例えばジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレ
ングリコール、p−キシリレングリコール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノールなどのジオール成分、アジピ
ン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸などのジカルボン酸成分、ト
リメリット酸、ピロメリット酸などの多官能ジカルボン
酸成分、p−オキシエトキシ安息香酸などが挙げられ
る。
分子配向により高強度フィルムとなるポリエステルであ
れば良いが、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートが好ましい。その構成成分の
80%以上がエチレンテレフタレート、エチレンナフタ
レートであるポリエチレンテレフタレート、ポリエチレ
ン−2,6−ナフタレートである。エチレンテレフタレ
ート、エチレンナフタレート以外のポリエステル共重合
体成分としては、例えばジエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレ
ングリコール、p−キシリレングリコール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノールなどのジオール成分、アジピ
ン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、5−ナト
リウムスルホイソフタル酸などのジカルボン酸成分、ト
リメリット酸、ピロメリット酸などの多官能ジカルボン
酸成分、p−オキシエトキシ安息香酸などが挙げられ
る。
【0009】さらに、上記のポリエステルは、他にポリ
エステルと非反応性のスルホン酸のアルカリ金属塩誘導
体、該ポリエステルに実質的に不溶なポリアルキレング
リコールなどの少なくとも一つを5重量%を越えない程
度に混合してもよい。
エステルと非反応性のスルホン酸のアルカリ金属塩誘導
体、該ポリエステルに実質的に不溶なポリアルキレング
リコールなどの少なくとも一つを5重量%を越えない程
度に混合してもよい。
【0010】本ポリエステルフィルムの片側表面AのS
Ra値は表面A上に真空蒸着により形成される強磁性金
属薄膜膜の記録・再生時のビデオヘッドによる磨耗を極
力少なくし、およびDVCテープの出力特性を良好に保
つために2〜5nm、好ましくは2〜4nmであり、S
Rz値はデジタルビデオテープレコーダー内の多数回に
わたる繰返し記録、再生でDVCテープの強磁性薄膜の
耐久性を保ち、DVCテープの小さなドロップアウトを
極力少なくするために10〜40nm、好ましくは20
〜40nmである。
Ra値は表面A上に真空蒸着により形成される強磁性金
属薄膜膜の記録・再生時のビデオヘッドによる磨耗を極
力少なくし、およびDVCテープの出力特性を良好に保
つために2〜5nm、好ましくは2〜4nmであり、S
Rz値はデジタルビデオテープレコーダー内の多数回に
わたる繰返し記録、再生でDVCテープの強磁性薄膜の
耐久性を保ち、DVCテープの小さなドロップアウトを
極力少なくするために10〜40nm、好ましくは20
〜40nmである。
【0011】SRa値が2nm未満であると、表面A上
に真空蒸着により形成される強磁性金属薄膜層が平滑す
ぎて、デジタルビデオテープレコーダー内の記録、再生
時にビデオヘッドによりビデオテープの強磁性金属薄膜
が磨耗してしまい好ましくない。SRa値が5nmを超
えると、該強磁性金属薄膜層が粗面すぎて、ビデオテー
プの出力特性が低下し好ましくない。
に真空蒸着により形成される強磁性金属薄膜層が平滑す
ぎて、デジタルビデオテープレコーダー内の記録、再生
時にビデオヘッドによりビデオテープの強磁性金属薄膜
が磨耗してしまい好ましくない。SRa値が5nmを超
えると、該強磁性金属薄膜層が粗面すぎて、ビデオテー
プの出力特性が低下し好ましくない。
【0012】SRz値が10nm未満であると、該強磁
性金属薄膜層が平滑すぎて、デジタルビデオテープレコ
ーダー内の多数回にわたる繰返し記録、再生でビデオテ
ープの強磁性薄膜の耐久性が低下し好ましくない。SR
z値が40nmを超えると、該強磁性金属薄膜層が粗面
になりすぎて、ビデオテープの小さなDO個数が増加し
好ましくない。
性金属薄膜層が平滑すぎて、デジタルビデオテープレコ
ーダー内の多数回にわたる繰返し記録、再生でビデオテ
ープの強磁性薄膜の耐久性が低下し好ましくない。SR
z値が40nmを超えると、該強磁性金属薄膜層が粗面
になりすぎて、ビデオテープの小さなDO個数が増加し
好ましくない。
【0013】本ポリエステルフィルム表面Aには平均粒
径が好ましくは5〜30nm、より好ましくは8〜30
nmの微細粒子を、好ましくは0.5〜12.0重量
%、より好ましくは0.6〜10.0重量%含む有機化
合物からなる被覆層が形成されているのが望ましい。微
細粒子としてはシリカ、炭酸カルシウム、アルミナ、ポ
リアクリル酸球、ポリスチレン球、有機化合物としては
ポリビニルアルコール、トラガントゴム、カゼイン、ゼ
ラチン、セルロース誘導体、水溶性ポリエステル、ポリ
ウレタン等の有極性高分子これらのブレンド体が使用で
きるが、これらに限定されない。
径が好ましくは5〜30nm、より好ましくは8〜30
nmの微細粒子を、好ましくは0.5〜12.0重量
%、より好ましくは0.6〜10.0重量%含む有機化
合物からなる被覆層が形成されているのが望ましい。微
細粒子としてはシリカ、炭酸カルシウム、アルミナ、ポ
リアクリル酸球、ポリスチレン球、有機化合物としては
ポリビニルアルコール、トラガントゴム、カゼイン、ゼ
ラチン、セルロース誘導体、水溶性ポリエステル、ポリ
ウレタン等の有極性高分子これらのブレンド体が使用で
きるが、これらに限定されない。
【0014】また磁性層の耐久性を更に増すためには、
表面Aを形成するポリエステル層内には平均粒径が好ま
しくは30〜150nm、より好ましくは40〜100
nmの微細粒子を好ましくは0.01〜1.0重量%、
より好ましくは0.02〜0.8重量%含ませ表面A上
に表面突起をもたせるのが好ましい。
表面Aを形成するポリエステル層内には平均粒径が好ま
しくは30〜150nm、より好ましくは40〜100
nmの微細粒子を好ましくは0.01〜1.0重量%、
より好ましくは0.02〜0.8重量%含ませ表面A上
に表面突起をもたせるのが好ましい。
【0015】本ポリエステルフィルムの片側表面Bに
は、好ましくは厚さ50〜200nm、より好ましくは
厚さ50〜170nmのアルミニウムまたは酸化アルミ
ニウムの蒸着膜が形成されている。アルミニウムまたは
酸化アルミニウムの蒸着膜により空気中の水分がベース
フィルムを透過することを困難とさせることができる。
アルミニウムまたは酸化アルミニウムの蒸着膜の厚さが
50nm未満であると、水分の透過量が大きくなる場合
があり、本支持体の片側表面Aの外側に設ける強磁性金
属薄膜層の走行面側からの水分に対する腐蝕性が低下さ
れる場合がある。アルミニウムまたは酸化アルミニウム
の蒸着膜の厚さが200nmを超えると、蒸着膜が厚く
なりやすく本支持体より剥離しやすくなり好ましくな
い。
は、好ましくは厚さ50〜200nm、より好ましくは
厚さ50〜170nmのアルミニウムまたは酸化アルミ
ニウムの蒸着膜が形成されている。アルミニウムまたは
酸化アルミニウムの蒸着膜により空気中の水分がベース
フィルムを透過することを困難とさせることができる。
アルミニウムまたは酸化アルミニウムの蒸着膜の厚さが
50nm未満であると、水分の透過量が大きくなる場合
があり、本支持体の片側表面Aの外側に設ける強磁性金
属薄膜層の走行面側からの水分に対する腐蝕性が低下さ
れる場合がある。アルミニウムまたは酸化アルミニウム
の蒸着膜の厚さが200nmを超えると、蒸着膜が厚く
なりやすく本支持体より剥離しやすくなり好ましくな
い。
【0016】本ポリエステルフィルムの片側表面Bには
ポリエステルフィルム内に存在する平均粒径が、好まし
くは100〜500nmの微細粒子により表面突起が形
成されている。微細粒子としてはシリカ、アルミナ、炭
酸カルシウム、ポリスチレン球、ケイ酸アルミニウム粒
子等の無機化合物粒子、有機化合物粒子が用いられるが
これらに限定されない。本支持体の片側表面BのSRa
値はポリエステルフィルムを製膜した後、ポリエステル
フィルムを所定の幅にスリットする際、巻姿の良い製品
を採取しやすくし、ポリエステルフィルムの片側表面A
上に強磁性薄膜を設けた後にロール状の巻取りにより片
側表面Bの粗さが転写し強磁性薄膜層にうねり状の変形
が起きるのを最小限にするために、好ましくは8〜20
nm、より好ましくは10〜18nmが望ましい。SR
z値はポリエステルフィルムの製膜後、ポリエステルフ
ィルムをスリットした後のロール状の製品の巻姿を良好
に保ち、ポリエステルフィルムの片側表面A上に強磁性
薄膜を設けた後にロール状の巻取りにより片側表面Bの
粗さが転写し強磁性薄膜層にうねり状の変形が起きるの
を最小限にするために、好ましくは100〜500n
m、より好ましくは140〜360nmが望ましい。微
細粒子の平均粒径が100nm未満であると、本支持体
の表面Bが平滑になりやすく、本支持体の表面Aに強磁
性金属を真空蒸着するときフィルムの摩擦係数が大にな
りやすく、真空蒸着ができなくなる場合があり好ましく
ない。微細粒子の平均粒径が500nmを超えると、強
磁性金属を真空蒸着するときに本支持体片側表面Bが冷
却キャンに密着不足となりやすく、支持体を冷却しにく
くなり、ポリエステルフィルムの熱負けが起こる場合が
あり好ましくない。
ポリエステルフィルム内に存在する平均粒径が、好まし
くは100〜500nmの微細粒子により表面突起が形
成されている。微細粒子としてはシリカ、アルミナ、炭
酸カルシウム、ポリスチレン球、ケイ酸アルミニウム粒
子等の無機化合物粒子、有機化合物粒子が用いられるが
これらに限定されない。本支持体の片側表面BのSRa
値はポリエステルフィルムを製膜した後、ポリエステル
フィルムを所定の幅にスリットする際、巻姿の良い製品
を採取しやすくし、ポリエステルフィルムの片側表面A
上に強磁性薄膜を設けた後にロール状の巻取りにより片
側表面Bの粗さが転写し強磁性薄膜層にうねり状の変形
が起きるのを最小限にするために、好ましくは8〜20
nm、より好ましくは10〜18nmが望ましい。SR
z値はポリエステルフィルムの製膜後、ポリエステルフ
ィルムをスリットした後のロール状の製品の巻姿を良好
に保ち、ポリエステルフィルムの片側表面A上に強磁性
薄膜を設けた後にロール状の巻取りにより片側表面Bの
粗さが転写し強磁性薄膜層にうねり状の変形が起きるの
を最小限にするために、好ましくは100〜500n
m、より好ましくは140〜360nmが望ましい。微
細粒子の平均粒径が100nm未満であると、本支持体
の表面Bが平滑になりやすく、本支持体の表面Aに強磁
性金属を真空蒸着するときフィルムの摩擦係数が大にな
りやすく、真空蒸着ができなくなる場合があり好ましく
ない。微細粒子の平均粒径が500nmを超えると、強
磁性金属を真空蒸着するときに本支持体片側表面Bが冷
却キャンに密着不足となりやすく、支持体を冷却しにく
くなり、ポリエステルフィルムの熱負けが起こる場合が
あり好ましくない。
【0017】なお前述のB面のSRa、SRz値が満足
される限り、片側表面Bにポリエステルフィルム内に存
在する平均粒径が500〜1000nmの微粒子による
表面突起が若干併用されていても良い。また100nm
未満の粒子が凝集された微粒子による表面突起が若干併
用されていても良い。
される限り、片側表面Bにポリエステルフィルム内に存
在する平均粒径が500〜1000nmの微粒子による
表面突起が若干併用されていても良い。また100nm
未満の粒子が凝集された微粒子による表面突起が若干併
用されていても良い。
【0018】本発明のポリエステルフィルムは厚さ7μ
m未満が好ましく、さらに好ましくは厚さは3.5〜
6.9μmが望ましい。
m未満が好ましく、さらに好ましくは厚さは3.5〜
6.9μmが望ましい。
【0019】本磁気記録媒体は本発明の支持体の表面A
(表面A上に被覆層が形成されている場合にはその被覆
層)上に真空蒸着により形成される強磁性金属薄膜層を
設けてなることを特徴とするが、使用する金属薄膜は公
知のものを使用でき、特に限定されないが、鉄、コバル
ト、ニッケル、またはそれらの合金の強磁性体からなる
ものが好ましい。金属薄膜層の厚さは100〜300n
mが好ましい。
(表面A上に被覆層が形成されている場合にはその被覆
層)上に真空蒸着により形成される強磁性金属薄膜層を
設けてなることを特徴とするが、使用する金属薄膜は公
知のものを使用でき、特に限定されないが、鉄、コバル
ト、ニッケル、またはそれらの合金の強磁性体からなる
ものが好ましい。金属薄膜層の厚さは100〜300n
mが好ましい。
【0020】本磁気記録媒体は表面B上に固体微粒子お
よび結合剤からなり、必要に応じて各種添加剤を加えた
溶液を塗布することにより形成されるバックコート層を
設けてなることを特徴とするが、固体微粒子、結合剤、
添加剤は公知のものを使用でき、特に限定されない。バ
ックコート層の厚さは0.3〜1.5μm程度である。
よび結合剤からなり、必要に応じて各種添加剤を加えた
溶液を塗布することにより形成されるバックコート層を
設けてなることを特徴とするが、固体微粒子、結合剤、
添加剤は公知のものを使用でき、特に限定されない。バ
ックコート層の厚さは0.3〜1.5μm程度である。
【0021】次に本発明の製法の一例を説明する。
【0022】本発明のポリエステルフィルムは溶融、成
形、二軸延伸、熱固定からなる通常のプラスチックフィ
ルム製造工程において、共押出し技術の使用により含有
粒子を可能な限り除いた層A用の原料と平均粒子径が1
00〜500nmの粒子を0.05〜1.5重量%含有
させた層B用の原料を用いたA/B積層フィルムを押出
し、縦、横方向に90〜140℃で2.7〜3.2倍、
3.5〜7.0倍延伸し、180〜220℃の温度で熱
固定を行い、製造することができる。
形、二軸延伸、熱固定からなる通常のプラスチックフィ
ルム製造工程において、共押出し技術の使用により含有
粒子を可能な限り除いた層A用の原料と平均粒子径が1
00〜500nmの粒子を0.05〜1.5重量%含有
させた層B用の原料を用いたA/B積層フィルムを押出
し、縦、横方向に90〜140℃で2.7〜3.2倍、
3.5〜7.0倍延伸し、180〜220℃の温度で熱
固定を行い、製造することができる。
【0023】一方向に延伸後の平滑なポリエステルフィ
ルムのA面側に、平均粒径が5〜30nm、好ましくは
8〜30nmの微細粒子を0.5〜12.0重量%、好
ましくは0.6〜10.0重量%含む有機化合物からな
る塗液を塗布して表面A側に被覆層を形成させるのが好
ましい。
ルムのA面側に、平均粒径が5〜30nm、好ましくは
8〜30nmの微細粒子を0.5〜12.0重量%、好
ましくは0.6〜10.0重量%含む有機化合物からな
る塗液を塗布して表面A側に被覆層を形成させるのが好
ましい。
【0024】A層は磁気テープの磁気ヘッドによる耐久
性を更に増すために、その内部に微細粒子を含ませても
良い。
性を更に増すために、その内部に微細粒子を含ませても
良い。
【0025】表面AのSRa、SRzは表面A上に形成
させた被覆層内の微粒子、成分、A層内部の微細粒子の
調整により調整することができる。
させた被覆層内の微粒子、成分、A層内部の微細粒子の
調整により調整することができる。
【0026】本ポリエステルフィルムの片側表面Bにア
ルミニウムを真空蒸着することにより、また真空蒸着時
に酸素を導入することにより酸化アルミニウムを厚さ5
0〜200nmで設けることにより本発明の支持体を作
成することができる。
ルミニウムを真空蒸着することにより、また真空蒸着時
に酸素を導入することにより酸化アルミニウムを厚さ5
0〜200nmで設けることにより本発明の支持体を作
成することができる。
【0027】本発明の支持体は磁気記録媒体の支持体と
して、特にデジタルビデオテープ用途に使用すると優れ
た結果を得ることができ好適である。またデータストレ
ージテープ用途に使用しても優れた結果を得ることがで
き好適である。
して、特にデジタルビデオテープ用途に使用すると優れ
た結果を得ることができ好適である。またデータストレ
ージテープ用途に使用しても優れた結果を得ることがで
き好適である。
【0028】本発明の磁気テープは本発明の本支持体の
片側表面AにCo等の強磁性金属薄膜を真空蒸着により
膜厚み100〜300nmと形成し、この金属薄膜上に
10nm程度の厚みのダイヤモンド状カーボン膜をコー
ティングし、更にその上に潤滑剤処理し、かつ片側表面
Bには固体微粒子および結合剤からなり、必要に応じて
各種添加剤を加えた溶液を塗布することによりバックコ
ート層を設けて作成する。
片側表面AにCo等の強磁性金属薄膜を真空蒸着により
膜厚み100〜300nmと形成し、この金属薄膜上に
10nm程度の厚みのダイヤモンド状カーボン膜をコー
ティングし、更にその上に潤滑剤処理し、かつ片側表面
Bには固体微粒子および結合剤からなり、必要に応じて
各種添加剤を加えた溶液を塗布することによりバックコ
ート層を設けて作成する。
【0029】
【実施例】本実施例で用いた測定法を下記に示す。
【0030】(1) SRa値、SRz値 小坂研究所製の光触針式(臨界角焦点エラー検出方式)
の3次元粗さ計(ET−30HK)を使用して測定し
た。
の3次元粗さ計(ET−30HK)を使用して測定し
た。
【0031】SRa値 JIS B 0601で規定
する中心線平均粗さ(Ra)に相当する中心線面平均粗
さ。
する中心線平均粗さ(Ra)に相当する中心線面平均粗
さ。
【0032】SRz値 JIS B 0601で規定
する十点平均粗さ(Rz)に相当する十点平均面粗さ。
粗さ曲面から基準面積分だけ抜き取った部分の平均面を
基準面として、最高から5番目までの山の標高の平均値
と最深から5番目までの谷底の深さの平均値との距離を
入力換算したもの。
する十点平均粗さ(Rz)に相当する十点平均面粗さ。
粗さ曲面から基準面積分だけ抜き取った部分の平均面を
基準面として、最高から5番目までの山の標高の平均値
と最深から5番目までの谷底の深さの平均値との距離を
入力換算したもの。
【0033】試験片は測定表面にAl蒸着を施した。
【0034】測定方向は幅方向とし、カットオフ値は
0.08mm、測定長は0.1〜0.25mm、送りピ
ッチは0.2μm、測定スピードは20μm/s、測定
本数は100本とした。単位はnmとした。
0.08mm、測定長は0.1〜0.25mm、送りピ
ッチは0.2μm、測定スピードは20μm/s、測定
本数は100本とした。単位はnmとした。
【0035】(2)本発明フィルムに強磁性体薄膜を設
けた本発明磁気テープ(DVCテープ)の特性評価は、
市販のカメラ一体型デジタルビデオテープレコーダーの
LPモードを用いて静かな室内で録画、再生し、ドロッ
プアウト(DO)個数を求めることにより行った。DO
個数の測定は、作成した本DVCテープを市販のカメラ
一体型デジタルビデオテープレコーダーで録画し、1分
間の再生をして画面にあらわれたブロック状のモザイク
個数を数えることによって行った。
けた本発明磁気テープ(DVCテープ)の特性評価は、
市販のカメラ一体型デジタルビデオテープレコーダーの
LPモードを用いて静かな室内で録画、再生し、ドロッ
プアウト(DO)個数を求めることにより行った。DO
個数の測定は、作成した本DVCテープを市販のカメラ
一体型デジタルビデオテープレコーダーで録画し、1分
間の再生をして画面にあらわれたブロック状のモザイク
個数を数えることによって行った。
【0036】DO個数は常温常湿(25℃、60%R
H)でテープ製造後の初期特性を最初に調べた。高温高
湿(60℃、80%RH)でテープを7日間放置した後
のDO個数を、常温常湿(25℃、60%RH)で放置
後の初期特性、放置したテープの走行を100回くり返
した後のDO個数を測定した。高温高湿下での放置によ
りデータの保存性能を評価した。
H)でテープ製造後の初期特性を最初に調べた。高温高
湿(60℃、80%RH)でテープを7日間放置した後
のDO個数を、常温常湿(25℃、60%RH)で放置
後の初期特性、放置したテープの走行を100回くり返
した後のDO個数を測定した。高温高湿下での放置によ
りデータの保存性能を評価した。
【0037】次に実施例に基づき、本発明を説明する。
【0038】実施例1 実質的に不活性粒子を含有しないポリエチレンテレフタ
レートと平均粒径60nmのシリカを0.03重量%含
有させた原料Aと実質的に不活性粒子を含有しないポリ
エチレンテレフタレートと平均粒径190nmのケイ酸
アルミニウムを0.50重量%含有させた原料Bとを厚
み比5:1の割合で共押出しし、ロール延伸法で110
℃で3.0倍に縦延伸した。
レートと平均粒径60nmのシリカを0.03重量%含
有させた原料Aと実質的に不活性粒子を含有しないポリ
エチレンテレフタレートと平均粒径190nmのケイ酸
アルミニウムを0.50重量%含有させた原料Bとを厚
み比5:1の割合で共押出しし、ロール延伸法で110
℃で3.0倍に縦延伸した。
【0039】縦延伸の後の工程で、片側表面Aの外側に
下記水溶液を塗布した。
下記水溶液を塗布した。
【0040】 A面外側:メチルセルロース 0.10重量% 水溶性ポリエステル 0.30重量% (テレフタル酸70モル%、5−ナトリウムスルホイソフタル酸30 モル%の酸成分とエチレングリコールとの1:1の共重合体) アミノエチルシランカップリング剤 0.01重量% 平均粒径 12nmの極微細シリカ 0.03重量% 固形分濃度 20mg/m2 その後、ステンターにて横方向に102℃で4.2倍に
延伸し、215℃で熱処理し中間スプールに巻き、スリ
ッターで小幅にスリットし、円筒コアーにロール状に巻
取り、厚さ6.3μmのロール状ポリエステルフィルム
を得た。
延伸し、215℃で熱処理し中間スプールに巻き、スリ
ッターで小幅にスリットし、円筒コアーにロール状に巻
取り、厚さ6.3μmのロール状ポリエステルフィルム
を得た。
【0041】このポリエステル表面Bに真空蒸着により
アルミニウムを100nmの膜厚で支持体を得た。
アルミニウムを100nmの膜厚で支持体を得た。
【0042】この支持体の表面Aに真空蒸着によりコバ
ルト−酸素薄膜を1100nmの膜厚で形成した。次に
コバルト−酸素薄膜層上に、スパッタリング法によりダ
イヤモンド状カーボン膜を10nmの厚みで形成させ
た。続いてカーボンブラック、ポリウレタン、シリコー
ンからなるバックコート層を500nm設け、スリッタ
ーにより幅6.35mmにスリットしリールに巻き取り
磁気テープ(DVCビデオテープ、LPモード)を作成
した。
ルト−酸素薄膜を1100nmの膜厚で形成した。次に
コバルト−酸素薄膜層上に、スパッタリング法によりダ
イヤモンド状カーボン膜を10nmの厚みで形成させ
た。続いてカーボンブラック、ポリウレタン、シリコー
ンからなるバックコート層を500nm設け、スリッタ
ーにより幅6.35mmにスリットしリールに巻き取り
磁気テープ(DVCビデオテープ、LPモード)を作成
した。
【0043】得られた支持体及び磁気テープの特性を表
1に示す。なお複合ポリエステルフィルムのB面のSR
a値、SRz値は14、225nmであった。
1に示す。なお複合ポリエステルフィルムのB面のSR
a値、SRz値は14、225nmであった。
【0044】実施例2 実施例1の支持体製造において、アルミニウムの真空蒸
着時、酸素を微量注入し酸化アルミニウムを100nm
の膜厚で形成したこと以外は実施例1と同様にして幅
6.35mmの磁気テープを作成した。得られた支持体
及び磁気テープの特性を表1に示す。
着時、酸素を微量注入し酸化アルミニウムを100nm
の膜厚で形成したこと以外は実施例1と同様にして幅
6.35mmの磁気テープを作成した。得られた支持体
及び磁気テープの特性を表1に示す。
【0045】なお複合ポリエステルフィルムのB面のS
Ra値、SRz値は14、225nmであった。
Ra値、SRz値は14、225nmであった。
【0046】実施例3 実施例1のベースフィルム製造において、ポリエチレン
テレフタレートをポリエチレン−2,6−ナフタレート
と変更し、原料B内のケイ酸アルミニウムの含有量を
1.1重量%とし、縦延伸温度、倍率を135℃で5.
0倍とし、横延伸温度、倍率を135℃、6.5倍と
し、200℃で熱処理と変更し、その他は同様にして、
厚さ4.2μmの複合ポリエステルフィルムロールを得
た。その他は実施例1と同様にして幅6.35mmの磁
気テープを作成した。得られた支持体及び磁気テープの
特性を表1に示す。
テレフタレートをポリエチレン−2,6−ナフタレート
と変更し、原料B内のケイ酸アルミニウムの含有量を
1.1重量%とし、縦延伸温度、倍率を135℃で5.
0倍とし、横延伸温度、倍率を135℃、6.5倍と
し、200℃で熱処理と変更し、その他は同様にして、
厚さ4.2μmの複合ポリエステルフィルムロールを得
た。その他は実施例1と同様にして幅6.35mmの磁
気テープを作成した。得られた支持体及び磁気テープの
特性を表1に示す。
【0047】なお複合ポリエステルフィルムのB面のS
Ra値、SRz値は14、225nmであった。
Ra値、SRz値は14、225nmであった。
【0048】比較例1 実施例1のベースフィルム製造において、水溶液塗布の
固形分濃度を10mg/m2とした。その他は実施例1
と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエステルフィル
ムロール、支持体を得、幅6.35mmの磁気テープを
作成した。得られた支持体及び磁気テープの特性を表1
に示す。
固形分濃度を10mg/m2とした。その他は実施例1
と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエステルフィル
ムロール、支持体を得、幅6.35mmの磁気テープを
作成した。得られた支持体及び磁気テープの特性を表1
に示す。
【0049】なお複合ポリエステルフィルムのB面のS
Ra値、SRz値は14、225nmであった。
Ra値、SRz値は14、225nmであった。
【0050】比較例2 実施例1のベースフィルム製造において、塗布水溶液の
メチルセルロース濃度を0.15重量%とした。その他
は実施例1と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエス
テルフィルムロール、支持体を得、幅6.35mmの磁
気テープを作成した。得られた支持体及び磁気テープの
特性を表1に示す。
メチルセルロース濃度を0.15重量%とした。その他
は実施例1と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエス
テルフィルムロール、支持体を得、幅6.35mmの磁
気テープを作成した。得られた支持体及び磁気テープの
特性を表1に示す。
【0051】なお複合ポリエステルフィルムのB面のS
Ra値、SRz値は14、225nmであった。
Ra値、SRz値は14、225nmであった。
【0052】比較例3 実施例1のベースフィルム製造において、塗布水溶液内
の極微細シリカの濃度を0.02重量%とした。その他
は実施例1と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエス
テルフィルムロール、支持体を得、幅6.35mmの磁
気テープを作成した。得られた支持体及び磁気テープの
特性を表1に示す。
の極微細シリカの濃度を0.02重量%とした。その他
は実施例1と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエス
テルフィルムロール、支持体を得、幅6.35mmの磁
気テープを作成した。得られた支持体及び磁気テープの
特性を表1に示す。
【0053】なお複合ポリエステルフィルムのB面のS
Ra値、SRz値は14、225nmであった。
Ra値、SRz値は14、225nmであった。
【0054】比較例4 実施例1のベースフィルム製造において、原料Aに含有
させたシリカの平均粒径を90nmに変更した。その他
は実施例1と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエス
テルフィルムロール、支持体を得、幅6.35mmの磁
気テープを作成した。得られた支持体及び磁気テープの
特性を表1に示す。
させたシリカの平均粒径を90nmに変更した。その他
は実施例1と同様にして厚さ6.3μmの複合ポリエス
テルフィルムロール、支持体を得、幅6.35mmの磁
気テープを作成した。得られた支持体及び磁気テープの
特性を表1に示す。
【0055】なお複合ポリエステルフィルムのB面のS
Ra値、SRz値は14、225nmであった。
Ra値、SRz値は14、225nmであった。
【0056】比較例5 実施例1において、ポリエステル表面Bへのアルミニウ
ム蒸着膜の膜厚を30nmとして支持体を得た。その他
は実施例1と同様にして、幅6.35mmの磁気テープ
を作成した。得られた支持体及び磁気テープの特性を表
1に示す。
ム蒸着膜の膜厚を30nmとして支持体を得た。その他
は実施例1と同様にして、幅6.35mmの磁気テープ
を作成した。得られた支持体及び磁気テープの特性を表
1に示す。
【0057】なお複合ポリエステルフィルムのB面のS
Ra値、SRz値は14、225nmであった。高温高
湿での保管後の磁気テープを観察したところ、磁性層表
面に肉眼で見えるしみが全面に発生していた。
Ra値、SRz値は14、225nmであった。高温高
湿での保管後の磁気テープを観察したところ、磁性層表
面に肉眼で見えるしみが全面に発生していた。
【0058】比較例6 実施例1において、ポリエステル表面Bへのアルミニウ
ム蒸着膜の膜厚を300nmとして支持体を得た。その
他は実施例1と同様にして、幅6.35mmの磁気テー
プを作成した。得られた支持体及び磁気テープの特性を
表1に示す。
ム蒸着膜の膜厚を300nmとして支持体を得た。その
他は実施例1と同様にして、幅6.35mmの磁気テー
プを作成した。得られた支持体及び磁気テープの特性を
表1に示す。
【0059】なお複合ポリエステルフィルムのB面のS
Ra値、SRz値は14、225nmであった。高温高
湿での保管後、100回走行させた磁気テープのバック
コート層は一部はくりが肉眼で見られた。
Ra値、SRz値は14、225nmであった。高温高
湿での保管後、100回走行させた磁気テープのバック
コート層は一部はくりが肉眼で見られた。
【0060】比較例7 実施例2のベースフィルム製造において、ポリエステル
表面Bへの酸化アルミニウム形成をやめt、ポリエステ
ルフィルムそのものを支持体とした。その他は実施例1
と同様にして幅6.35mmの磁気テープを作成した。
得られた支持体及び磁気テープの特性を表1に示す。
表面Bへの酸化アルミニウム形成をやめt、ポリエステ
ルフィルムそのものを支持体とした。その他は実施例1
と同様にして幅6.35mmの磁気テープを作成した。
得られた支持体及び磁気テープの特性を表1に示す。
【0061】なお複合ポリエステルフィルムのB面のS
Ra値、SRz値は14、225nmであった。高温高
湿での保管後の磁気テープを観察したところ、磁性層表
面に肉眼で見えるしみが全面に発生していた。
Ra値、SRz値は14、225nmであった。高温高
湿での保管後の磁気テープを観察したところ、磁性層表
面に肉眼で見えるしみが全面に発生していた。
【0062】
【表1】
【0063】
【発明の効果】表1の特性から明らかな様に、本発明支
持体の片側表面Aに強磁性金属薄膜層が設けられた磁気
テープはDO個数の少ない、データの保存性能に優れ、
走行耐久性の優れたデジタルビデオテープとなり得る。
持体の片側表面Aに強磁性金属薄膜層が設けられた磁気
テープはDO個数の少ない、データの保存性能に優れ、
走行耐久性の優れたデジタルビデオテープとなり得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08G 63/189 C08G 63/189 C08L 67/02 C08L 67/02
Claims (4)
- 【請求項1】ポリエステルフイルムの一方の片側表面A
のSRa値が2〜5nm、SRz値が10〜40nmで
あり、他方の片側表面Bに厚さ50〜200nmのアル
ミニウムまたは酸化アルミニウムの蒸着膜が形成されて
いることを特徴とする磁気記録媒体の支持体。 - 【請求項2】ポリエステルがポリエチレンテレフタレー
トまたはポリエチレン−2、6−ナフタレートであるこ
とを特徴とする請求項1記載の磁気記録媒体の支持体。 - 【請求項3】デジタル記録方式の磁気記録媒体用に用い
られることを特徴とする請求項1または2記載の磁気記
録媒体の支持体。 - 【請求項4】請求項1〜3記載のポリエステルフィルム
の片側表面Aの外側に強磁性金属薄膜層を設けてなるこ
とを特徴とする磁気記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4326298A JPH11242811A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 磁気記録媒体およびその支持体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4326298A JPH11242811A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 磁気記録媒体およびその支持体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11242811A true JPH11242811A (ja) | 1999-09-07 |
Family
ID=12658946
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4326298A Pending JPH11242811A (ja) | 1998-02-25 | 1998-02-25 | 磁気記録媒体およびその支持体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11242811A (ja) |
-
1998
- 1998-02-25 JP JP4326298A patent/JPH11242811A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20040611 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050830 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20050913 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060124 |