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JPH11339250A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

Info

Publication number
JPH11339250A
JPH11339250A JP15987398A JP15987398A JPH11339250A JP H11339250 A JPH11339250 A JP H11339250A JP 15987398 A JP15987398 A JP 15987398A JP 15987398 A JP15987398 A JP 15987398A JP H11339250 A JPH11339250 A JP H11339250A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
layer
recording medium
tape
polyester film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15987398A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Ono
雅章 小野
Kazushi Tamada
一志 玉田
Katsuya Okamoto
克哉 岡本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toray Industries Inc filed Critical Toray Industries Inc
Priority to JP15987398A priority Critical patent/JPH11339250A/ja
Publication of JPH11339250A publication Critical patent/JPH11339250A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄膜化が可能であり、高温高湿下長時間保管
してもデジタル記録信号が良好に再生できる、回転ヘッ
ドを用いたヘリカルスキャン方式によるデジタル記録に
好適な磁気記録媒体を提供すること。 【解決手段】 一方の表面AのSRa値が2〜20n
m、他方の表面BのSRa値が2〜50nmであり、長
手方向のヤング率が6000MPa以上、幅方向のヤン
グ率が6000MPa以上であるポリエステルフイルム
の、少なくとも前記表面B上に非磁性金属層又は金属酸
化物層を設け、前記表面A側に磁性層を設けて成る磁気
記録媒体を提供した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録媒体に関
し、特にDVCPROシステムのVTR等のヘリカルス
キャン方式で画像データがデジタル記録される磁気記録
媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】現在ポータブルな業務用VTRとして
6.35mm幅のテープを用いたDVCPROシステム
が好評を博している。本テープは6〜7μm厚みの長手
方向、幅方向共に強度が高いポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)
等、(例えば特開平5−185507号公報)のポリエ
ステルフィルムを支持体として用い、その上に強磁性粉
末を結合剤に分散させてなる磁性層が形成されて作成さ
れている。
【0003】更に記録時間の長時間化を図るために、テ
ープの薄手化をはかる必要があるが、単純に支持体フィ
ルムを薄膜化すると、フィルムの剛性不足による磁気ヘ
ッドとの接触力不足、走行時のテープの折れ、磁気記録
媒体製造時の工程通過性の問題等が発生した。そこで、
その問題を解決するために、ポリエステルフィルムの少
なくとも片面に非磁性金属または金属酸化物層上に磁性
層が設けられてなる磁気記録媒体が提案されている。
(特開平7−272247号公報)
【0004】しかしながら特開平7−272247号公
報の技術を用いて作成された薄膜化されたポリエステル
フィルムを用いたDVCPROテープを製造すると、ポ
リエステルフィルムの表面粗さが粗くなり、電磁変換特
性が不良となる場合が多い。また、幅方向のヤング率が
低いので、回転ヘッドによりテープエッジがダメージを
受けることが多く、またその記録されたデジタル記録信
号の保存性能が必ずしも満足できないことが明らかにな
ってきた。
【0005】さらに、このような薄膜化されたデジタル
ビデオテープを、高温高湿下長時間保管すると、デジタ
ルビデオテープの走行面側からの空気中の水分透過によ
り非磁性金属または金属酸化物層がベースフィルム界面
側より腐蝕され、それが磁性層表面形状不良をもたらす
ことが明らかになってきた。
【0006】このベースフィルムを用いると走行面側に
バックコート層を設けても、デジタルビデオテープを高
温高湿下長時間保管すると、薄膜化されたベースフィル
ムを通して透過する水分、酸素により非磁性金属または
金属酸化物層が腐蝕されてしまい磁性層表面形状不良と
なり記録されたデジタル記録信号が再生できなくなって
しまうことが判ってきた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、薄膜
化が可能であり、高温高湿下長時間保管してもデジタル
記録信号が良好に再生できる、DVCPROシステムの
VTR等のヘリカルスキャン方式によるデジタル記録に
好適な磁気記録媒体を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、薄膜化が
可能であり、高温高湿下長時間保管してもデジタル記録
信号が良好に再生できる、DVCPROシステムのVT
R等のヘリカルスキャン方式によるデジタル記録に好適
な磁気記録媒体を鋭意検討した結果、ポリエステルから
成るベースフィルムの各表面の中心線平均粗さ(SR
a)をそれぞれ最適化し、縦方向及び横方向のヤング率
を最適化し、かつ、少なくとも走行面側に非磁性金属層
又は金属酸化物層を設けることにより上記目的を達成で
きることを見出し本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、一方の表面AのSR
a値が2〜20nm、他方の表面BのSRa値が2〜5
0nmであり、長手方向のヤング率が6000MPa以
上、幅方向のヤング率が6000MPa以上であるポリ
エステルフイルムの、少なくとも前記表面B上に非磁性
金属層又は金属酸化物層を設け、前記表面A側に磁性層
を設けて成る磁気記録媒体を提供する。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリエステルフィ
ルムを構成するポリエステルとは、分子配向により高強
度フィルムとなるポリエステルであり、ポリエチレンテ
レフタレート及び/又はポリエチレン−2,6−ナフタ
レートを主たる構成成分として含むものが好ましい。す
なわち、本発明におけるポリエステルの構成成分の80
モル%以上、好ましくは90モル%以上がエチレンテレ
フタレート及び/又はエチレンナフタレートであるポリ
エステルが好ましい。エチレンテレフタレート、エチレ
ンナフタレート以外のポリエステル共重合体成分として
は、例えばジエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコー
ル、p−キシリレングリコール、1,4−シクロヘキサ
ンジメタノールなどのジオール成分、アジピン酸、セバ
シン酸、フタル酸、イソフタル酸、5−ナトリウムスル
ホイソフタル酸などのジカルボン酸成分、トリメリット
酸、ピロメリット酸などの多官能ジカルボン酸成分、p
−オキシエトキシ安息香酸などが挙げられる。
【0011】さらに、上記のポリエステルは、本発明の
効果を損なわない範囲で他の物質、例えばポリエステル
と非反応性のスルホン酸のアルカリ金属塩誘導体、該ポ
リエステルに実質的に不溶なポリアルキレングリコール
などの少なくとも一つを合計で5重量%を越えない程度
に含んでいてもよい。
【0012】本発明に用いられるポリエステルフィルム
の片側表面AのSRa値は支持体表面A上に強磁性粉末
を結合剤に分散させてなる磁性層あるいは真空蒸着によ
り形成される強磁性金属薄膜から成る磁性層の記録・再
生時の回転磁気ヘッドによる磨耗を極力少なくし、磁気
テープの出力特性を良好に保つために2〜20nmであ
り、好ましくは3〜15nmである。SRa値が2nm
未満であると、支持体表面A上に形成される磁性層が平
滑すぎて、DVCPRO等のVTR内での録画、再生時
に回転ヘッドにより磁気テープの磁性層が磨耗するので
好ましくない。SRa値が50nmを超えると、該磁性
層が粗面すぎて、磁気テープの出力特性が低下し好まし
くない。
【0013】本発明に用いられるポリエステルフィルム
の片側表面BのSRa値は、ポリエステルフィルムを製
膜した後、ポリエステルフィルムを所定の幅にスリット
する際、巻姿の良い製品を採取しやすくし、支持体の片
側表面A上に磁性層を設けた後にロール状の巻取りによ
り支持体片側表面Bの粗さが転写し磁性層にうねり状の
変形が起きるのを最小限にするために、2〜50nmで
あり、好ましくは3〜40nmである。
【0014】本発明に用いられるポリエステルフィルム
の長手方向のヤング率は6000MPa以上であり、よ
り好ましくは7000MPa以上である。長手方向のヤ
ング率が6000MPa未満であると、テープの走行性
時の張力でテープが伸びてしまい好ましくない。なお、
長手方向のヤング率の上限は特に存在しないが、通常、
上限は15000MPa程度である。
【0015】本発明に用いられるポリエステルフィルム
の幅方向のヤング率は6000MPa以上であり、より
好ましくは7000MPa以上である。幅方向のヤング
率が6000MPa未満であると、テープの走行性時、
回転ヘッドによりテープエッジがダメージを受けワカメ
状になり好ましくない。なお、幅方向のヤング率の上限
は特に存在しないが、通常、上限は15000MPa程
度である。
【0016】本発明に用いられるポリエステルフィルム
の厚さは6μm未満が好ましく、さらに好ましくは2.
5〜5.5μmである。
【0017】本発明に用いられるポリエステルフィルム
は、例えば、溶融、成形、二軸延伸、熱固定から成る通
常のプラスチックフィルム製造工程において、共押出し
技術の使用により、平均粒子径が50〜1000nmの
粒子を0.01〜1.0重量%含有させた層A用の原料
と平均粒子径が50〜2000nmの粒子を0.01〜
1.5重量%含有させた層B用の原料を用いたA/B積
層フィルムを押出し、縦、横方向に90〜140℃でそ
れぞれ2.7〜5.2倍及び3.5〜7.0倍延伸し、
更に縦方向に100〜145℃で1.2〜1.4倍延伸
し、180〜220℃の温度で熱固定を行いながら1.
1〜1.3倍に横に延伸することにより製造することが
できる。縦方向の延伸の後に層A表面に粒径5〜30n
m、好ましくは8〜30nmの微細粒子を含む0.5〜
10.0重量%、好ましくは0.6〜8.0重量%含む
有機化合物を塗布して表面A上に塗布物からなる表面構
造を設けてもよい。なお、この場合に用いられる有機化
合物の好ましい例としては、ポリビニルアルコール、ト
ラガントゴム、カゼイン、ゼラチン、セルロール誘導
体、水溶性ポリエステル、ポリウレタンなどの有極性高
分子、これらのブレンド体などを挙げることができる。
【0018】ポリエステルフィルムの表面A、BのSR
a値はA層、B層内部の微細粒子の種類、添加量、A層
表面に塗布される微細粒子の種類、添加量の調整により
調整することができる。なお、ポリエステルフィルム中
に含まれる微細粒子の種類は特に限定されるものではな
く、例えば炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、ポリア
クリル酸球、ポリスチレン球等の粒子を挙げることがで
きる。
【0019】本発明の磁気記録媒体では、上記ポリエス
テルフィルムの少なくとも片側表面Bに非磁性金属層又
は金属酸化物層が形成される。
【0020】ポリエステルフィルムの少なくとも片側表
面Bに形成される非磁性金属層又は酸化金属層を構成す
る非磁性金属及び金属酸化物としては、アルミニウム、
亜鉛及びケイ素並びにそれらの酸化物等が好ましいが、
これらに限定されない。これらの非磁性金属層又は酸化
金属層は、常法により真空蒸着やスパッタリングまたは
イオンプレーティング法などを用いて形成することがで
きる。
【0021】ポリエステルフィルムの少なくとも片側表
面Bに形成される非磁性金属または金属酸化物層の厚さ
は20から500nm程度が好ましい。この金属層また
は金属酸化物層により、磁気記録テープの走行面側から
浸入し、ベースフィルムを通過する水分、酸素量を減少
させることができる。さらに、ポリエステルフィルムの
少なくとも片側表面Bに非磁性金属層または金属酸化物
層を形成することにより、フィルムの剛性不足による磁
気ヘッドとの接触力不足、走行時のテープの折れ、磁気
記録媒体製造時の工程通過性の問題等が解決できる。
【0022】本発明の少なくとも片側表面Bに非磁性金
属または金属酸化物層を形成したポリエステルフィルム
は、特に回転ヘッドによりテープの長手方向に対してヘ
リカルにデータをデジタル記録する磁気記録媒体用に使
用すると優れた結果を得ることができ好適である。
【0023】本発明の磁気記録媒体では、表面A側に磁
性層が形成される。磁性層は、上記の非磁性金属層又は
金属酸化物層が表面A側にも設けられる場合には該非磁
性金属層又は金属酸化物層上に設けることができ、非磁
性金属層又は金属酸化物層が表面A側に設けられない場
合には、ポリエステルフィルムの表面上に直接形成する
ことができる。
【0024】磁性層自体はこの分野において周知のもの
を採用することができ、特に限定されないが、鉄、コバ
ルト、ニッケル、またはそれらの合金の強磁性体からな
るものが好ましい。磁性層は、このような強磁性体の粉
末を結合剤に分散させてなるものを塗布することにより
形成してもよいし、あるいはこのような強磁性金属を真
空蒸着して強磁性金属薄膜層とすることにより形成して
もよい。磁性層の厚さは特に限定されないが、通常10
0〜600nm程度が好ましい。
【0025】本発明の磁気記録媒体は表面Bをそのまま
磁気テープの走行面側の面としてもよいし、更に表面B
上に固体微粒子および結合剤からなり、必要に応じて各
種添加剤を加えた溶液を塗布することにより形成される
バックコート層を設けてもよい。固体微粒子、結合剤、
添加剤は公知のものを使用でき、特に限定されない。こ
のようなバックコート層自体は公知であり、例えば、特
開昭63−181116号公報に記載されている。バッ
クコート層の厚さは0.3〜1.5μm程度が好まし
い。
【0026】また、上記磁性層の上に、常法により10
nm程度の厚みのダイヤモンド状カーボン膜をコーティ
ングし、更にその上に潤滑剤処理を施してもよい。な
お、ダイヤモンド状カーボン膜は、スパッタリング等の
周知の方法により形成することができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例に基づきよ
り具体的に説明する。もっとも、本発明は下記実施例に
限定されるものではない。なお、各例の説明に先立ち、
各例で用いた各特性の測定方法について説明する。
【0028】(1)SRa値 SRa値は、JIS B 0601で規定する中心線平
均粗さ(Ra)に相当する中心線面平均粗さであり、小
坂研究所製の光触針式(臨界角焦点エラー検出方式)の
3次元粗さ計(ET−30HK)を使用して測定した。
【0029】試験片は測定表面にAl蒸着を施した。測
定方向は幅方向とし、カットオフ値は0.08mm、測
定長は0.1〜0.25mm、送りピッチは0.2μ
m、測定スピードは20μm/s、測定本数は100本
とした。単位はnmとした。
【0030】(2)ヤング率 引張試験測定により得られる応力−ひずみ曲線における
スタート点の立ち上がり勾配からASTM D−882
−67に準じて求めMPaで表す。サンプル幅、実効長
さは10mm、100mmとした。引張速度は100m
m/minとした。
【0031】(3)ドロップアウト(DO)個数 本発明の磁気記録媒体の特性評価は、市販のDVCPR
O方式のデジタルVTRを用いて静かな室内で録画、再
生し、ドロップアウト(DO)個数を求めることにより
行った。DO個数の測定は、作成した本磁気テープを市
販のDVCPRO方式のVTRで録画し、1分間の再生
をして画面にあらわれたブロック状のモザイク個数を数
えることによって行った。
【0032】DO個数は常温常湿(25℃、60%R
H)でテープ製造後の初期特性を測定し、次に高温高湿
(60℃、80%RH)でテープを7日間放置した後の
テープのDO個数を常温常湿(25℃、60%RH)で
調べることによりデジタル記録信号の保存性能を見た。
【0033】実施例1 実質的に不活性粒子を含有しないポリエチレンテレフタ
レートと平均粒径90nmのシリカを0.05重量%含
有させた原料Aと実質的に不活性粒子を含有しないポリ
エチレンテレフタレートと平均粒径300nmの炭酸カ
ルシウムを0.50重量%含有させた原料Bとを厚み比
5:1の割合で共押出しし、ロール延伸法で110℃で
3.0倍に縦延伸した。その後、ステンターにて横方向
に102℃で3.7倍に延伸し、さらにロール延伸法で
125℃で1.4倍に再縦延伸した。215℃で横方向
に1.25倍の延伸を行いながら熱処理し中間スプール
に巻き、スリッターで小幅にスリットし、円筒コアーに
ロール状に巻取り、厚さ3.5μmのロール状ポリエス
テルフィルムを得た。
【0034】このポリエステルフィルムのA、B両面に
真空蒸着によりアルミニウムを80nmの膜厚みで設け
支持体とした。
【0035】この支持体の表面Aに鉄を主体とする針状
強磁性金属粉末を塩化ビニル共重合体、ポリウレタン樹
脂を結合剤としてメチルエチルケトンを溶剤として塗工
し乾燥させ、カレンダー処理をして厚さ500nmの磁
性層を形成させた。次にカーボンブラック、ポリウレタ
ン、シリコーン( 混合比率300/170/20重量
比) からなるバックコート層を500nm設け、1/4
インチ幅にスリッターを使用してテープ状に切断しリー
ルに巻き上げ、DVCPROテープを作成した。得られ
たポリエステルフィルム及び磁気テープの特性を表1に
示す。
【0036】実施例2 実施例1において、ポリエステルフィルムの表面B面の
みに真空蒸着によりアルミニウムを80nmの膜厚みで
設けた。
【0037】この表面Aに真空蒸着によりコバルト−酸
素薄膜を110nmの厚みで形成した。次にコバルト−
酸素薄膜上に、スパッタリング法によりよりダイヤモン
ド状カーボン膜を10nmの厚みで形成させた。続いて
表面B上に真空蒸着した上記アルミニウム層上に、実施
例1と同様なバックコート層を500nm設け、1/4
インチ幅にスリッターを使用してテープ状に切断し、D
VCPROテープを作成した。得られたポリエステルフ
ィルム及び磁気テープの特性を表1に示す。
【0038】実施例3 実施例1のベースフィルム製造において、ポリエチレン
テレフタレートをポリエチレン−2,6−ナフタレート
と変更し、縦延伸温度、倍率を135℃で5.0倍と
し、横延伸温度、倍率を135℃、6.1倍とし、再縦
延伸を140℃、1.2倍とし、200℃で熱処理と変
更し、その他は同様にして、厚さ2.5μmの複合ポリ
エステルフィルムロールを得た。その他は実施例1と同
様にして幅1/4インチのDVCPROテープを作成し
た。得られたポリエステルフィルム及び磁気テープの特
性を表1に示す。
【0039】実施例4 実施例3のベースフィルム製造において、ポリエステル
フィルムの表面B面のみに真空蒸着により酸化アルミニ
ウムを80nmの膜厚みで設けた。その他は実施例1と
同様にして幅1/4インチのリールに巻き上げられたD
VCPROテープを作成した。得られたポリエステルフ
ィルム及び磁気テープの特性を表1に示す。
【0040】比較例1 実施例1のベースフィルム製造において、原料Aに含ま
れるシリカの平均粒子径を40nmとした。その他は実
施例1と同様にして幅1/4インチのリールに巻き上げ
られたDVCPROテープを作成した。得られたポリエ
ステルフィルム及び磁気テープの特性を表1に示す。
【0041】比較例2 実施例1のベースフィルム製造において、原料Aに含ま
れるシリカの平均粒子径を1200nmとした。その他
は実施例1と同様にして幅1/4インチのリールに巻き
上げられたDVCPROテープを作成した。得られたポ
リエステルフィルム及び磁気テープの特性を表1に示
す。
【0042】比較例3 実施例1のベースフィルム製造において、原料Bに含ま
れるシリカの平均粒子径を40nmとした。その他は実
施例1と同様にして中間スプールにをスリッターで小幅
にスリットしようと試みたが、フィルムが巻きずれてし
まい巻姿の良い小幅フィルムは得られず、DVCPRO
テープも作成できなかった。得られたポリエステルフィ
ルムの特性を表1に示す。
【0043】比較例4 実施例1のベースフィルム製造において、原料Bに含ま
れるシリカの平均粒子径を2400nmとした。その他
は実施例1と同様にして幅1/4インチのリールに巻き
上げられたDVCPROテープを作成した。得られたポ
リエステルフィルム及び磁気テープの特性を表1に示
す。
【0044】比較例5 実施例1のベースフィルム製造において、ロール延伸法
での再縦延伸倍率を1.1倍にした。その他は実施例1
と同様にして幅1/4インチのリールに巻き上げられた
DVCPROテープを作成した。得られたポリエステル
フィルム及び磁気テープの特性を表1に示す。
【0045】比較例6 実施例1のベースフィルム製造において、215℃での
横方向の延伸倍率を1.05倍とした。その他は実施例
1と同様にして幅1/4インチのDVCPROテープを
作成した。得られたポリエステルフィルム及び磁気テー
プの特性を表1に示す。
【0046】比較例7 実施例1のベースフィルム製造において、ポリエステル
フィルムの表面A面のみに真空蒸着により酸化アルミニ
ウムを80nmの膜厚みで設け支持体とした。その他は
実施例1と同様にして幅1/4インチDVCPROテー
プを作成した。得られたポリエステルフィルム及び磁気
テープの特性を表1に示す。
【0047】比較例8 実施例2において、ポリエステルフィルムの表面B面に
も真空蒸着を施さず、ポリエステルフィルムそのものを
支持体とした。その他は実施例1と同様にして幅1/4
インチのDVCPROテープを作成した。得られたポリ
エステルフィルム及び磁気テープの特性を表1に示す。
【0048】
【表1】
【0049】
【発明の効果】表1に示す特性から明らかな様に、本発
明の磁気テープは、DOの発生が少なく、データの保存
に適した回転ヘッドによるヘリカルスキャン方式でデジ
タル記録する磁気記録媒体して適する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方の表面AのSRa値が2〜20n
    m、他方の表面BのSRa値が2〜50nmであり、長
    手方向のヤング率が6000MPa以上、幅方向のヤン
    グ率が6000MPa以上であるポリエステルフイルム
    の、少なくとも前記表面B上に非磁性金属層又は金属酸
    化物層を設け、前記表面A側に磁性層を設けて成る磁気
    記録媒体。
  2. 【請求項2】 前記非磁性金属層又は金属酸化物層は前
    記表面A及びBの両方に設けられ、前記磁性層は前記表
    面A上に設けられた該非磁性金属層又は金属酸化物層上
    に設けられる請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 前記非磁性金属層又は金属酸化物層は前
    記表面Bのみに設けられ、前記磁性層は、前記ポリエス
    テルフィルムの前記表面A上に直接設けられる請求項1
    記載の磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 前記ポリエステルは、構成成分としてポ
    リエチレンテレフタレート又はポリエチレン−2、6−
    ナフタレートを80モル%以上含む請求項1ないし3の
    ずれか1項に記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 信号が回転ヘッドにより長手方向に対し
    てヘリカルにデジタル記録される形式のものである請求
    項1ないし4のいずれか1項に記載の磁気記録媒体。
JP15987398A 1998-05-25 1998-05-25 磁気記録媒体 Pending JPH11339250A (ja)

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