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JPH11214730A - 光電変換素子および光電気化学電池 - Google Patents

光電変換素子および光電気化学電池

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Publication number
JPH11214730A
JPH11214730A JP10219774A JP21977498A JPH11214730A JP H11214730 A JPH11214730 A JP H11214730A JP 10219774 A JP10219774 A JP 10219774A JP 21977498 A JP21977498 A JP 21977498A JP H11214730 A JPH11214730 A JP H11214730A
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JP
Japan
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general formula
represent
group
photoelectric conversion
atom
Prior art date
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Application number
JP10219774A
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English (en)
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JP4148374B2 (ja
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Jiro Tsukahara
次郎 塚原
Tetsuya Watanabe
哲也 渡辺
Masaki Okazaki
正樹 岡崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Priority to AT98120012T priority patent/ATE230517T1/de
Priority to EP98120012A priority patent/EP0911841B1/en
Priority to DE69823706T priority patent/DE69823706T2/de
Priority to DE69810421T priority patent/DE69810421T2/de
Priority to AT00126792T priority patent/ATE266246T1/de
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/549Organic PV cells

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  • Photovoltaic Devices (AREA)
  • Hybrid Cells (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機色素を用いた色素増感光電変換素子を提
供し、特に800nm以上の波長の低エネルギー光を電気
に変換できることも可能とし、さらにはこれを用いた光
電気化学電池を提供する。 【解決手段】 導電性支持体上に、ポリメチン色素によ
って増感された半導体微粒子を含有する感光層を有する
光電変換素子を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光電変換素子および
これを用いた電気化学電池に関し、詳しくは色素で増感
された半導体微粒子を用いた光電変換素子および電気化
学電池に関する。
【0002】
【従来の技術】光電変換素子は各種の光センサー、複写
機、光発電装置に用いられている。光電変換素子には金
属を用いたもの、半導体を用いたもの、有機顔料や色素
を用いたもの、あるいはこれらを組み合わせたものなど
の様々な方式が実用化されている。
【0003】米国特許4927721号、同46845
37号、同5084365号、同5350644号、同
5463057号、同5525440号の各明細書およ
び特開平7−249790号公報には、色素によって増
感された半導体微粒子を用いた光電変換素子(以後、色
素増感光電変換素子と略す)、もしくはこれを作成する
ための材料および製造技術が開示されている。この方式
の第一の利点は二酸化チタン等の安価な酸化物半導体を
高純度に精製することなく用いることができるため、比
較的安価な光電変換素子を提供できる点にある。第二の
利点は用いられる色素の吸収がブロードなため、可視光
線のほぼ全ての波長領域の光を電気に変換できることで
ある。これらの特徴は太陽エネルギーを電気に変換する
ことを目的とした光電変換素子(いわゆる太陽電池)に
応用する際に有利であることから、この方面への応用が
活発に検討されている。
【0004】しかしながら色素増感光電変換素子には改
良が求められる点が少なくとも2つ存在する。第一は増
感色素として高価なルテニウム錯体色素を用いることで
あり、第二は光電変換できる光が可視光もしくは800
nmよりも短波長の近赤外光に限られていることであ
る。800nmよりも長波長に感度を持つ光電変換素子
は、各種の分析機器に応用できる他、太陽電池の用途に
も有用である。太陽光には800nmより長波長の赤外
光も多く含まれており、このような低エネルギー光を電
気に変換することができれば、素子の変換効率を向上さ
せることが可能となる。
【0005】このような理由から、安価な有機色素によ
って増感され、波長800nm以上の低エネルギー光も
電気に変換することのできる光電変換素子の開発が望ま
れていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の目的は
有機色素を用いた色素増感光電変換素子を提供すること
である。第二の目的は、波長800nm以上の低エネルギ
ー光を電気に変換できる色素増感光電変換素子を提供す
ることである。そして、第三の目的は、このような光電
変換素子を用い、変換効率の向上した光電気化学電池を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】研究の結果、下記の
(1)〜(7)が本発明の目的に適うことを突き止め
た。 (1)少なくとも導電性支持体および感光層を有する光
電変換素子であって、前記感光層が、ポリメチン色素に
よって増感された半導体微粒子を含有することを特徴と
する光電変換素子。 (2)ポリメチン色素が、下記一般式(1)で表される
上記(1)に記載の光電変換素子。
【0008】
【化4】
【0009】[一般式(1)中、R1およびR5は各々水
素原子、アルキル基、アルケニル基、アリール基または
複素環残基を表し、R2、R3およびR4は各々水素原子
または1価の置換基を表す。R1〜R5は互いに結合して
環を形成してもよい。X11およびX12は各々窒素原子、
酸素原子、硫黄原子、セレン原子またはテルル原子を表
す。n11およびn13は各々0〜2の整数を表し、n12
1〜6の整数を表す。一般式(1)で表される化合物は
分子全体の電荷に応じて対イオンを有してもよい。] (3)ポリメチン色素が、下記一般式(2)、(3)ま
たは(4)で表される上記(2)に記載の光電変換素
子。
【0010】
【化5】
【0011】[一般式(2)中、R11、R12およびR13
は各々水素原子または1価の置換基を表す。R11〜R13
は互いに結合して環を形成してもよい。R14およびR15
は各々アルキル基を表す。A11およびA12は各々炭素原
子および窒素原子とともに3ないし9員環を形成するた
めの原子団を表し、n1は0〜4の整数を表す。一般式
(2)で表される化合物は分子全体の電荷に応じて対イ
オンを有してもよい。一般式(3)中、R21、R22およ
びR23は各々水素原子または1価の置換基を表す。R21
〜R23は互いに結合して環を形成してもよい。R24およ
びR25は各々アルキル基を表す。A21およびA22は各々
炭素原子および窒素原子とともに5ないし9員環を形成
するための原子団を表し、n2は0〜4の整数を表す。
一般式(3)で表される化合物は分子全体の電荷に応じ
て対イオンを有してもよい。一般式(4)中、R31、R
32およびR33は各々水素原子または1価の置換基を表
す。R31〜R33は互いに結合して環を形成してもよい。
31およびA32は各々炭素原子とともに3ないし9員環
を形成するための原子団を表し、n3は0〜4の整数を
表す。一般式(4)で表される化合物は分子全体の電荷
に応じて対イオンを有してもよい。] (4)ポリメチン色素が、下記一般式(5)で表される
上記(3)に記載の光電変換素子。
【0012】
【化6】
【0013】[一般式(5)中、R41およびR42は各々
水素原子または1価の置換基を表す。R43およびR44
各々アルキル基を表す。A41およびA42は各々炭素原子
および窒素原子とともに3ないし9員環を形成するため
の原子団を表す。一般式(5)で表される化合物は分子
全体の電荷に応じて対イオンを有していてもよい。] (5)A41で完成される複素環およびA42で完成される
複素環が、各々ベンゾチアゾリン、インドレニン、ナフ
トチアゾリンまたはベンゾインドレニンである上記
(4)に記載の光電変換素子。 (6)ポリメチン色素が少なくとも1つのカルボキシル
基を有する上記(2)〜(5)のいずれかに記載の光電
変換素子。 (7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の光電変換
素子を有し、さらに少なくとも電荷移動層および対向電
極を有する光電気化学電池。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の光電変換素子は、導電性支持体上に感光層を有
するものであり、感光層にはポリメチン色素によって増
感された半導体微粒子が含有されている。
【0015】このように、ポリメチン色素を用いること
によって、変換効率に優れた色素増感光電変換素子を得
ることができる。また、ポリメチン色素を選択すること
によって、太陽光に含まれる800nm以上の長波長の赤
外光の利用も可能になり、低エネルギー光を電気に変換
できる。このため素子の変換効率が向上する。また、コ
スト面で有利である。
【0016】本発明に用いるポリメチン色素としては、
一般式(1)で表されるポリメチン色素が好ましい。一
般式(1)について説明すると、一般式(1)中、R1
およびR5は各々水素原子、アルキル基、アリール基ま
たは複素環残基を表し、R2、R3およびR4は各々水素
原子または1価の置換基を表す。R1〜R5は互いに結合
して環を形成してもよい。X11およびX12は各々窒素、
酸素、硫黄、セレンまたはテルルを表す。n11およびn
13は0〜2の整数を表し、n12は1〜6の整数を表す。
一般式(1)で表される化合物は分子全体の電荷に応じ
て対イオンを有してもよい。
【0017】一般式(1)で表されるポリメチン色素に
ついて詳しく説明する。
【0018】一般式(1)においてR1、R5は水素原
子、アルキル基ないしアルケニル基(例えばメチル、エ
チル、プロピル、ブチル、イソブチル、n−ドデシル、
シクロヘキシル、ビニル、アリル、ベンジル等)、アリ
ール基(例えばフェニル、トリル、ナフチル等)、また
は複素環残基(例えばピリジル基、イミダゾリル基、フ
リル基、チエニル基、オキサゾリル基、チアゾリル基、
ベンズイミダゾリル基、キノリル基等)を表す。これら
は置換基を有してもよい。
【0019】置換基の例としてはアルキル基、アリール
基、複素環残基がまず挙げられ、具体例は前記のものと
同様であり、さらにはハロゲン原子(例えば、フッ素、
塩素、臭素)、アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキ
シ、ベンジルオキシ等)、アリールオキシ基(例えばフ
ェノキシ等)、アルキルチオ基(例えばメチルチオ、エ
チルチオ等)、アリールチオ基(例えばフェニルチオ
等)、ヒドロキシ基および酸素陰イオン、ニトロ基、シ
アノ基、アミド基(例えばアセチルアミノ、ベンゾイル
アミノ等)、スルホンアミド基(例えばメタンスルホニ
ルアミノ、ベンゼンスルホニルアミノ等)、ウレイド基
(例えば、3ーフェニルウレイド等)、ウレタン基(例
えばイソブトキシカルボニルアミノ、カルバモイルオキ
シ等)、エステル基(例えばアセトキシ、ベンゾイルオ
キシ、メトキシカルボニル、フェノキシカルボニル
等)、カルバモイル基(例えばN−メチルカルバモイ
ル、N,N−ジフェニルカルバモイル等)、スルファモ
イル基(例えばN−フェニルスルファモイル等)、アシ
ル基(例えばアセチル、ベンゾイル等)、アミノ基(ア
ミノ、メチルアミノ、アニリノ、ジフェニルアミノ
等)、スルホニル基(例えばメチルスルホニル等)、ホ
スホニル基およびそのエステル、ホスホニルオキシ基お
よびそのエステル、カルボキシル基、スルホ基等が挙げ
られる。置換基の炭素原子上にはさらに上記の置換基が
あっても良い。
【0020】R2〜R4は水素原子または1価の置換基を
表す。1価の置換基としては、R1、R5のところの置換
基と同様のものが挙げられる。R2〜R4はさらに置換基
を有していてもよい。R2〜R4としては水素原子、ハロ
ゲン原子、酸素陰イオン、置換もしくは無置換のアルキ
ル基が好ましい。
【0021】X11およびX12は窒素、酸素、硫黄、セレ
ン、テルルを表す。n11およびn13は0〜2の整数を表
す。n12は0〜6の整数を表す。ただし化学的な制約か
らX11が酸素、硫黄、セレン、テルルの場合n11は0〜
1の整数を表す。n13についても同様である。メチン鎖
の長さは色素の吸収波長に関係し、n12の値が大きいほ
ど長波な光を吸収するので目的に応じて適宜調節され
る。
【0022】R1〜R5の中から選ばれた任意の組は互い
に結合して環を形成してもよい。例えばR1とR2、ある
いはR4とR5が結合して3〜9員の複素環を形成しても
よいし、R2とR3、あるいはR3とR4が結合して3〜8
員の芳香環、複素環、もしくは脂環式の環を形成しても
よく、さらにこれによって形成される環が互いに縮合し
ていてもよい。好ましい環としてはシクロブテン、シク
ロペンテン、シクロヘキセン、ベンゼン、デヒドロデカ
リン、ピリジン、ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリ
ジン、フラン、ジヒドロフラン、チオフェン、ジヒドロ
チオフェン、ヘキサヒドロキノリン等が挙げられる。こ
れらすべての環はさらに3〜8員の芳香環、複素環、も
しくは脂環式の環が縮合していてもよい。例えばR1
2、あるいはR4とR5が結合して形成される環(縮合
環を含む)については後述の一般式(2)〜(4)のA
11、A12、A21、A22、A31、A32によって形成される
環と同様のものを挙げることができる。
【0023】一般式(1)で表される化合物が分子全体
として電荷を有する場合、電荷を中和するための対イオ
ンを有していてもよい。対イオンとしては特に制限はな
く有機、無機のいずれでもよい。代表的な例としてはハ
ロゲンイオン(フッ素イオン、塩素イオン、臭素イオ
ン、沃素イオン)、水酸イオン、過塩素酸イオン、テト
ラフルオロホウ酸イオン、ヘキサフルオロりん酸イオ
ン、酢酸イオン、トリフルオロ酢酸イオン、メタンスル
ホン酸イオン、パラトルエンスルホン酸イオン、トリフ
ルオロメタンスルホン酸イオン等のアニオン、アルカリ
金属(リチウム、ナトリウム、カリウム等)、アルカリ
土類金属(マグネシウム、カルシウム等)、アンモニウ
ム、アルキルアンモニウム(例えばジエチルアンモニウ
ム、テトラブチルアンモニウム等)、ピリジニウム、ア
ルキルピリジニウム(例えばメチルピリジニウム)、グ
アニジニウム、テトラアルキルホスホニウム等のカチオ
ンが挙げられる。
【0024】一般式(1)で表される化合物は酸性基を
有する場合、半導体微粒子への吸着性に優れるため特に
好ましい。酸性基としては水−テトラヒドロフラン混合
溶媒(体積比50対50)中のpKaが10以下のもの
が好ましい。特に好ましくはカルボキシル基、スルホン
酸基、スルフィン酸基、ホスホン酸基、水酸基、リン酸
モノエステルおよびジエステル基等である。このうちカ
ルボキシル基が最も好ましい。これらの基はアルカリ金
属等と塩を形成したものであってもよい。また分子内塩
を形成していてもよい。
【0025】このようなポリメチン色素の具体例はM.Ok
awara,T.Kitao,T.Hirasima,M.Matuoka著Organic Colora
nts (Elsevier)等に詳しく記載されている。
【0026】本発明に用いるポリメチン色素は、さらに
好ましくは一般式(2)〜(4)で表される。
【0027】一般式(2)で表されるポリメチン色素に
ついて詳しく説明する。一般式(2)においてR11、R
12およびR13は各々水素原子または1価の置換基を表
す。1価の置換基としてはアルキル基ないしアルケニル
基(例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、イソブ
チル、n−ドデシル、シクロヘキシル、ビニル、アリ
ル、ベンジル等)、アリール基(例えばフェニル、トリ
ル、ナフチル等)、複素環残基(例えばピリジル基、イ
ミダゾリル基、フリル基、チエニル基、オキサゾリル
基、チアゾリル基、ベンズイミダゾリル基、キノリル基
等)、ハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素)、
アルコキシ基(例えばメトキシ、エトキシ、ベンジルオ
キシ等)、アリールオキシ基(例えばフェノキシ等)、
アルキルチオ基(例えばメチルチオ、エチルチオ等)、
アリールチオ基(例えばフェニルチオ等)、ヒドロキシ
基および酸素陰イオン、ニトロ基、シアノ基、アミド基
(例えばアセチルアミノ、ベンゾイルアミノ等)、スル
ホンアミド基(例えばメタンスルホニルアミノ、ベンゼ
ンスルホニルアミノ等)、ウレイド基(例えば、3−フ
ェニルウレイド等)、ウレタン基(例えばイソブトキシ
カルボニルアミノ、カルバモイルオキシ等)、エステル
基(例えばアセトキシ、ベンゾイルオキシ、メトキシカ
ルボニル、フェノキシカルボニル等)、カルバモイル基
(例えばN−メチルカルバモイル、N,N−ジフェニル
カルバモイル等)、スルファモイル基(例えばN−フェ
ニルスルファモイル等)、アシル基(例えばアセチル、
ベンゾイル等)、アミノ基(アミノ、メチルアミノ、ア
ニリノ、ジフェニルアミノ等)、スルホニル基(例えば
メチルスルホニル等)、ホスホニル基およびそのエステ
ル、ホスホニルオキシ基およびそのエステル、カルボキ
シル基、スルホ基等が挙げられる。置換基の炭素原子上
にはさらに上記の置換基があっても良い。
【0028】R11〜R13で代表されるメチン鎖置換基は
互いに結合して3〜8員の単環もしくは多環性の芳香
環、複素環、もしくは脂環式の環を形成してもよい。好
ましい環としてはシクロブテン、シクロペンテン、シク
ロヘキセン、ベンゼン、デヒドロデカリン、ピリジン、
ジヒドロピリジン、テトラヒドロピリジン、フラン、ジ
ヒドロフラン、チオフェン、ジヒドロチオフェン、ヘキ
サヒドロキノリン等が挙げられる。これらすべての環は
さらに3〜8員の芳香環、複素環、もしくは脂環式の環
が縮合していてもよい。一般式(2)においてR14およ
びR15は総炭素数1〜12の置換もしくは無置換のアル
キル基を表す。アルキル基の例、置換基の例はR11〜R
13の説明で述べたことが当てはまる。
【0029】一般式(2)においてA11およびA12は各
々炭素原子、窒素原子とともに3〜9員の単環もしくは
縮合環を形成するための原子団を表す。原子団の中で環
を構成する原子としては炭素、窒素、酸素、硫黄、セレ
ン、テルルである。A11、あるいはA12で完成される複
素環としては、インドレニン、ベンゾインドレニン、ベ
ンゾイミダゾリン、ベンゾオキサゾリン、ベンゾチアゾ
リン、キノリン、ベンゾセレナゾリン、ベンゾテルラゾ
リン、ナフトオキサゾリン、ナフトチアゾリン等が挙げ
られる。これらは前述の置換基を有していてもよい。n
1は0〜4の整数を表す。メチン鎖の長さは色素の吸収
波長に関係し、n1の値が大きいほど長波な光を吸収す
るので目的に応じて適宜調節される。
【0030】一般式(2)で表される化合物は分子全体
の電荷に応じて対イオンを有してもよい。対イオンとし
ては特に制限はなく有機、無機のいずれでもよい。代表
的な例としてはハロゲンイオン(フッ素イオン、塩素イ
オン、臭素イオン、沃素イオン)、水酸イオン、過塩素
酸イオン、テトラフルオロホウ酸イオン、ヘキサフルオ
ロりん酸イオン、酢酸イオン、トリフルオロ酢酸イオ
ン、メタンスルホン酸イオン、パラトルエンスルホン酸
イオン、トリフルオロメタンスルホン酸イオン等のアニ
オン、アルカリ金属(リチウム、ナトリウム、カリウム
等)、アルカり土類金属(マグネシウム、カルシウム
等)、アンモニウム、アルキルアンモニウム(例えばジ
エチルアンモニウム、テトラブチルアンモニウム等)、
ピリジニウム、アルキルピリジニウム(例えばメチルピ
リジニウム)、グアニジニウム、テトラアルキルホスホ
ニウム等のカチオンが挙げられる。
【0031】一般式(2)で表される化合物は酸性基を
有する場合、半導体微粒子への吸着性に優れるため特に
好ましい。酸性基としては水−テトラヒドロフラン混合
溶媒(体積比50対50)中のpKaが10以下のもの
が好ましい。特に好ましくはカルボキシル基、スルホン
酸基、スルフィン酸基、ホスホン酸基、水酸基、リン酸
モノエステルおよびジエステル基等である。このうちカ
ルボキシル基が最も好ましい。これらの基はアルカリ金
属等と塩を形成したものであってもよい。また分子内塩
を形成していてもよい。
【0032】次に一般式(3)ついて説明する。一般式
(3)においてR21〜R23は一般式(2)におけるR11
と同義である。R24およびR25は一般式(2)のR14
同義である。A21およびA22は各々炭素原子、窒素原子
とともに5ないし9員の単環または縮合環を形成するた
めの原子団を表す。原子団の中で環を構成する原子とし
ては炭素、窒素、酸素、硫黄、セレン、テルルである。
21、あるいはA22で完成される複素環としてはジヒド
ロキノリン等が好ましい。これらは前述の置換基を有し
ていてもよい。n2は0〜4の整数を表す。一般式
(3)で表される化合物は分子全体の電荷に応じて前述
の対イオンを有してもよい。一般式(3)で表される化
合物も前述の酸性基を有するのが好ましく、酸性基とし
てはカルボキシル基が最も好ましい。
【0033】次に一般式(4)ついて説明する。一般式
(4)においてR31〜R33は一般式(2)におけるR11
と同義である。A31およびA32は各々炭素原子とともに
3ないし9員の単環または縮合環を形成するための原子
団を表す。原子団の中で環を構成する原子としては炭
素、窒素、酸素、硫黄、セレン、テルルである。A31
あるいはA32で完成される複素環としては複素環の環状
ケトン(チオケトンも含む)が好ましく、ピリミジン、
ピリジン、ピラゾール等を複素環とするものが好まし
い。これらは前述の置換基を有していてもよい。n3
0〜4の整数を表す。なお、共役末端の酸性水酸基は解
離していてもよい。一般式(4)で表される化合物は分
子全体の電荷に応じて前述の対イオンを有してもよい。
一般式(4)で表される化合物も前述の酸性基を有する
のが好ましく、酸性基としてはカルボキシル基が最も好
ましい。
【0034】本発明において特に好ましい色素は、一般
式(5)で表される色素である。一般式(5)におい
て、R41、R42は一般式(2)のR11と同義である。R
43、R44は一般式(2)のR14と同義である。A41、A
42は一般式(2)のA11と同義である。A41、あるいは
42で完成される複素環としては、インドレニン、ベン
ゾチアゾリン、キノリン、ベンゾインドレニン、ナフト
チアゾリン等が好ましく、特にベンゾチアゾリン、イン
ドレニン、ナフトチアゾリン、ベンゾインドレニンが好
ましい。これらはA11と同様の置換基を有していてもよ
い。一般式(5)で表される化合物は分子全体の電荷に
応じて前述の対イオンを有してもよい。一般式(5)で
表される化合物も前述の酸性基を有するのが好ましく、
酸性基としてはカルボキシル基が最も好ましい。
【0035】以下に一般式(2)〜(4)で表されるポ
リメチン色素の好ましい具体例を示すが、本発明はこれ
らに限定されない。
【0036】
【化7】
【0037】
【化8】
【0038】
【化9】
【0039】
【化10】
【0040】
【化11】
【0041】
【化12】
【0042】
【化13】
【0043】
【化14】
【0044】
【化15】
【0045】
【化16】
【0046】
【化17】
【0047】
【化18】
【0048】本発明の一般式(2)〜(4)で表される
ポリメチン色素は、エフ・エム・ハーマー(F.M.Harme
r)著「ヘテロサイクリック・コンパウンズ−シアニン
・ダイズ・アンド・リレイテッド・コンパウンズ(Hete
rocyclic Compounds-Cyanine Dyes and Related Compou
nds )」、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ (John W
illey & Sons) 社、 ニューヨーク、ロンドン、199
4年刊、ディー・エム・スターマー(D.M.Sturmer) 著
「ヘテロサイクリック・コンパウンズ−スペシャル・ト
ピックス・イン・ヘテロサイクリック・ケミストリー(H
eterocyclic Compounds - Special Topics In Heterocy
clic Chemistry)」、第18章、第14節482項から
515項、ジョン・ウィリー・アンド・サンズ(John Wi
lley & Sons)社、ニューヨーク、ロンドン、1977年
刊、「ロッズ・ケミストリー・オブ・カーボン・コンパ
ウンズ(Rodd's Chemistry of Carbon Compounds)」2nd
Edition Vol.4, PartB、第15章369項から422
項、エルセビア・サイエンス・パブリック・カンパニー
・インク(Eisevier Science Publishing Company Inc.)
社、ニューヨーク、1977年刊、英国特許第1077
611号などに記載の方法で合成することができる。
【0049】次に、本発明に用いられるポリメチン色素
の合成法を具体例を挙げて説明するが、本発明はこれら
に限定されない。
【0050】合成例1 例示化合物(10)の合成 下記の合成ルートにて本発明の例示化合物(10)を合
成した。
【0051】
【化19】
【0052】化合物(A−1)3.9g、化合物(A−
2)0.57g、トルエン10ml、ブタノール30m
lを混合し、撹拌しながら4時間加熱還流した。溶媒を
減圧で留去し、イソプロピルアルコールとメタノールの
1対1(体積比)混合溶媒を10cc加え、5℃にて一
夜放置した。析出した結晶を濾取することにより、例示
化合物(10)0.3gを得た。
【0053】次に本発明のポリメチン色素を応用した色
素増感光電変換素子、および光電気化学電池について詳
しく説明する。
【0054】本発明において色素増感光電変換素子は導
電性支持体、および導電性支持体上に塗設されるポリメ
チン色素の吸着した半導体微粒子の層(感光層)よりな
る電極である。感光層は目的に応じて設計され単層構成
でも多層構成でもよい。一層の感光層中の色素は一種類
でも多種の混合でもよい。感光層に入射した光は色素を
励起する。励起色素はエネルギーの高い電子を有してお
り、この電子が色素から半導体微粒子の伝導帯に渡さ
れ、さらに拡散によって導電性支持体に到達する。この
時色素分子は酸化体となっているが、電極上の電子が外
部回路で仕事をしながら色素酸化体に戻るのが光電気化
学電池であり、色素増感光電変換素子はこの電池の負極
として働く。
【0055】以下、導電性支持体、および感光層につい
て詳しく説明する。
【0056】導電性支持体は金属のように支持体そのも
のに導電性があるものか、または表面に導電剤層を有す
るガラスもしくはプラスチックの支持体である。後者の
場合好ましい導電剤としては金属(例えば白金、金、
銀、銅、アルミニウム、ロジウム、インジウム等)、炭
素、もしくは導電性の金属酸化物(インジウム−スズ複
合酸化物、酸化スズにフッ素をドープしたもの等)が挙
げられる。この場合の導電剤層の厚さは0.05〜10
μm であることが好ましい。
【0057】導電性支持体は表面抵抗が低いほどよい。
好ましい表面抵抗の範囲としては50Ω/cm2以下であ
り、さらに好ましくは10Ω/cm2以下である。この下限
に特に制限はないが、通常0.1Ω/cm2程度である。
【0058】導電性支持体は実質的に透明であることが
好ましい。実質的に透明であるとは光の透過率が10%
以上であることを意味し、50%以上であることが好ま
しく、80%以上が特に好ましい。透明導電性支持体と
してはガラスもしくはプラスチックに導電性の金属酸化
物を塗設したものが好ましい。このときの導電性の金属
酸化物の塗布量はガラスもしくはプラスチックの支持体
1m2当たり0.1〜100g が好ましい。透明導電性支
持体を用いる場合、光は支持体側から入射させることが
好ましい。
【0059】感光層に用いられる半導体微粒子は金属の
カルコゲニド(例えば酸化物、硫化物、セレン化物等)
またはペロブスカイトの微粒子である。金属のカルコゲ
ニドとしては好ましくはチタン、スズ、亜鉛、タングス
テン、ジルコニウム、ハフニウム、ストロンチウム、イ
ンジウム、セリウム、イットリウム、ランタン、バナジ
ウム、ニオブ、もしくはタンタルの酸化物、硫化カドミ
ウム、セレン化カドミウム等が挙げられる。ペロブスカ
イトとしては好ましくはチタン酸ストロンチウム、チタ
ン酸カルシウム等が挙げられる。これらのうち酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化タングステンが特に好ま
しい。
【0060】これらの半導体微粒子の粒径は、投影面積
を円に換算したときの直径を用いた平均粒径で1次粒子
として0.001〜1μm 、分散物の平均粒径として
0.01〜100μm であることが好ましい。
【0061】半導体微粒子を導電性支持体上に塗設する
方法としては、半導体微粒子の分散液またはコロイド溶
液を導電性支持体上に塗布する方法、半導体微粒子の前
駆体を導電性支持体上に塗布し空気中の水分によって加
水分解して半導体微粒子膜を得る方法などが挙げられ
る。半導体微粒子の分散液を作成する方法としては乳鉢
ですり潰す方法、ミルを使って粉砕しながら分散する方
法、あるいは半導体を合成する際に溶媒中で微粒子とし
て析出させそのまま使用する方法等が挙げられる。分散
媒としては水または各種の有機溶媒(例えばメタノー
ル、エタノール、ジクロロメタン、アセトン、アセトニ
トリル、酢酸エチル等)が挙げられる。分散の際、必要
に応じてポリマー、界面活性剤、酸、もしくはキレート
剤などを分散助剤として用いてもよい。
【0062】半導体微粒子は多くの色素を吸着すること
ができるように表面積の大きいものが好ましい。例えば
半導体微粒子を支持体上に塗設した状態で、その表面積
が投影面積に対して10倍以上であることが好ましく、
100倍以上であることがより好ましい。この上限には
特に制限はないが、通常5000倍程度である。
【0063】一般に、半導体微粒子の層の厚みが大きい
ほど単位面積当たりに担持できる色素の量が増えるため
光の吸収効率が高くなるが、発生した電子の拡散距離が
増すため電荷再結合によるロスも大きくなる。半導体微
粒子層(すなわち感光層)の好ましい厚みは素子の用途
によって異なるが、典型的には0.1〜100μm であ
る。光電気化学電池として用いる場合は1〜50μm で
あることが好ましく、3〜30μm であることがより好
ましい。半導体微粒子は支持体に塗布した後に粒子同士
を密着させるために100〜800℃の温度で10分〜
10時間焼成してもよい。
【0064】なお、半導体微粒子の支持体1m2当たりの
塗布量は0.5〜500g 、さらには5〜100g が好
ましい。
【0065】本発明において、半導体微粒子はポリメチ
ン色素の吸着により増感されているが、半導体微粒子に
色素を吸着させるには色素溶液の中によく乾燥した半導
体微粒子を長時間浸漬する方法が一般的である。色素溶
液は必要に応じて50℃ないし100℃に加熱してもよ
い。色素の吸着は半導体微粒子の塗布前に行っても塗布
後に行ってもよい。また、半導体微粒子と色素を同時に
塗布して吸着させても良い。未吸着の色素は洗浄によっ
て除去する。塗布膜の焼成を行う場合は色素の吸着は焼
成後に行うことが好ましい。焼成後、塗布膜表面に水が
吸着する前にすばやく色素を吸着させるのが特に好まし
い。吸着する色素は1種類でもよいし、数種混合して用
いてもよい。混合する場合、本発明のポリメチン色素同
士を混合してもよいし、米国特許4927721号、同
4684537号、同5084365号、同53506
44号、同5463057号、同5525440号の各
明細書、および特開平7−249790号公報に記載の
錯体色素と本発明の色素を混合してもよい。用途が光電
気化学電池である場合、光電変換の波長域をできるだけ
広くするように混合する色素が選ばれる。
【0066】色素の使用量は、全体で、支持体1m2当た
り0.01〜100mモルが好ましく、より好ましくは
0.1〜50mモル、特に好ましくは0.5〜10mモル
である。この場合、本発明のポリメチン色素の使用量は
5モル%以上とすることが好ましい。
【0067】また、色素の半導体微粒子に対する吸着量
は半導体微粒子1g に対して0.001〜1mモルが好
ましく、より好ましくは0.1〜0.5mモルである。
【0068】このような色素量とすることによって、半
導体における増感効果が十分に得られる。これに対し、
色素量が少ないと増感効果が不十分となり、色素量が多
すぎると、半導体に付着していない色素が浮遊し増感効
果を低減させる原因となる。
【0069】また、会合など色素同士の相互作用を低減
する目的で無色の化合物を共吸着させてもよい。共吸着
させる疎水性化合物としてはカルボキシル基を有するス
テロイド化合物(例えばコール酸)等が挙げられる。
【0070】色素を吸着した後にアミン類を用いて半導
体微粒子の表面を処理してもよい。好ましいアミン類と
してはピリジン、4−tert−ブチルピリジン、ポリ
ビニルピリジン等が挙げられる。これらは液体の場合は
そのまま用いてもよいし有機溶媒に溶解して用いてもよ
い。
【0071】なお、本発明では、導電性支持体と感光層
との界面近傍において、導電剤と半導体微粒子とが相互
に拡散して混合していてもよい。
【0072】このようにして作成された色素増感光電変
換素子は各種のセンサーや光再生型の光電気化学電池に
応用することができる。光電気化学電池に応用する場
合、図1に示すように電荷移動層と対向電極が必要であ
る。
【0073】図1に示される光電気化学電池1は導電性
支持体2上に感光層3を有し、さらに感光層3上に電荷
移動層4と対向電極5が設けられたものである。
【0074】以下、電荷移動層と対向電極について詳し
く説明する。
【0075】電荷移動層は色素の酸化体に電子を補充す
る機能を有する層である。代表的な例としては酸化還元
対を有機溶媒に溶解した液体、酸化還元対を有機溶媒に
溶解した液体をポリマーマトリクスに含浸したいわゆる
ゲル電解質、酸化還元対を含有する溶融塩などが挙げら
れる。
【0076】酸化還元対としては、例えば沃素と沃化物
(例えば沃化リチウム、沃化テトラブチルアンモニウ
ム、沃化テトラプロピルアンモニウム等)の組み合わ
せ、アルキルビオローゲン(例えばメチルビオローゲン
クロリド、ヘキシルビオローゲンブロミド、ベンジルビ
オローゲンテトラフルオロボレート)とその還元体の組
み合わせ、ポリヒドロキシベンゼン類(例えばハイドロ
キノン、ナフトハイドロキノン等)とその酸化体の組み
合わせ、2価と3価の鉄錯体(例えば赤血塩と黄血塩)
の組み合わせ等が挙げられる。これらのうち沃素と沃化
物の組み合わせが好ましい。これらを溶かす有機溶媒と
しては非プロトン性の極性溶媒(例えばアセトニトリ
ル、炭酸プロピレン、炭酸エチレン、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、スルホラン、1,3−ジ
メチルイミダゾリノン、3−メチルオキサゾリジノン
等)が好ましい。ゲル電解質のマトリクスに使用される
ポリマーとしては例えばポリアクリロニトリル、ポリビ
ニリデンフルオリド等が挙げられる。溶融塩としては例
えば沃化リチウムと他の少なくとも1種類のリチウム塩
(例えば酢酸リチウム、過塩素酸リチウム等)が挙げら
れ、これらにポリエチレンオキシド等のポリマーを混合
することにより、室温での流動性を高めてもよい。この
場合のポリマーの添加量は1〜50wt% である。
【0077】酸化還元対は電子のキャリアになるのであ
る程度の濃度が必要である。液体あるいはゲル電解質と
して用いる場合の溶液中の好ましい濃度としては合計で
0.01モル/l以上であり、より好ましくは0.1モ
ル/l以上であり、特に好ましくは0.3モル/l以上
である。この場合の上限には特に制限はないが、通常5
モル/l程度である。
【0078】対向電極は光電気化学電池の正極として働
くものである。対向電極は通常前述の導電性支持体と同
義であるが、強度が十分に保たれるような構成では支持
体は必ずしも必要でない。ただし、支持体を有する方が
密閉性の点で有利である。
【0079】感光層に光が到達するためには、前述の導
電性支持体と対向電極の少なくとも一方は実質的に透明
でなければならない。本発明の光電気化学電池において
は、導電性支持体が透明であって太陽光を支持体側から
入射させるのが好ましい。この場合対向電極は光を反射
する性質を有することがさらに好ましい。光電気化学電
池の対向電極としては金属もしくは導電性の酸化物を蒸
着したガラス、またはプラスチックが好ましく、白金を
蒸着したガラスが特に好ましい。
【0080】光電気化学電池では構成物の蒸散を防止す
るために電池の側面をポリマーや接着剤等で密封するこ
とが好ましい。
【0081】このようにして得られる光電気化学電池の
特性は、AM1.5Gで100mW/cm2のとき、開放電圧
0.01〜3V、短絡電流密度0.001〜20mA/c
m2、形状因子0.1〜0.99、変換効率0.001〜
25%である。
【0082】
【実施例】以下に本発明の色素増感光電変換素子および
光電気化学電池の作成方法について実施例によって具体
的に説明するが、本発明はこれらに限定されない。
【0083】実施例1 二酸化チタン分散液の調製 内側をテフロンコーティングした内容積200mlのス
テンレス製ベッセルに二酸化チタン(日本アエロジル社
DegussaP−25)15g、水45g、分散剤
(アルドリッチ社製、TritonX−100)1g、
直径0.5mmのジルコニアビーズ(ニッカトー社製)
30gを入れ、サンドグラインダーミル(アイメックス
社製)を用いて1500rpmにて2時間分散した。分
散物からジルコニアビーズを濾過して除いた。この場合
の二酸化チタンの平均粒径は2.5μm であった。この
ときの粒径はMALVERN社製マスターサイザーにて
測定したものである。
【0084】光電変換素子の作成 フッ素をドープした酸化スズをコーティングした導電性
ガラス(旭硝子製 TCOガラスを20mm×20mm
の大きさに切断加工したもの)の導電面側にガラス棒を
用いて上記の分散液を塗布した。なお、導電性ガラスの
表面抵抗は約30Ω/cm2であった。
【0085】この際導電面側の一部(端から3mm)に
粘着テープを張ってスペーサーとし、粘着テープが両端
に来るようにガラスを並べて一度に8枚ずつ塗布した。
塗布後、室温にて1日間風乾し、粘着テープを剥した
(粘着テープのついていた部分は光電変換測定の際、計
測器と電気的な接触をとるために利用される)。次に、
このガラスを電気炉(ヤマト科学製マッフル炉FP−3
2型)に入れ、450℃にて30分間焼成した。ガラス
を取り出し冷却した後、表1に示す本発明の色素のエタ
ノール溶液(3×10-4モル/l)に3時間浸漬した。
色素の染着したガラスを4−tert−ブチルピリジン
の10wt%エタノール溶液に30分間浸漬した後、エタ
ノールで洗浄し自然乾燥させた。このようにして得られ
る感光層の厚さは10μm であり、半導体微粒子の塗布
量は20g/m2とした。色素の塗布量は、色素の種類に応
じ、適宜0.1〜10mモル/m2の範囲から選択した。
【0086】反射スペクトルの測定 上記の光電変換素子を積分球を装着した分光光度計(日
立製作所U−3500型)を用いて反射スペクトルを測
定した。表1には最も長波長側の吸収ピークにおける波
長と吸光度の値を示した。
【0087】光電気化学電池の作成 図1の光電気化学電池の一態様として図2に示すような
光電気化学電池を作成した。図2の光電気化学電池10
は、ガラス支持体11上に導電剤層12を有する導電性
支持体上に感光層13を設けた構成の上記の光電変換素
子を用いたものであり、感光層13上に電荷移動層であ
る電解液層14を有し、さらに対向電極として白金蒸着
ガラス15を配置したものである。この作成において、
上記の光電変換素子をこれと同じ大きさの白金蒸着ガラ
スと重ねあわせた(図2、光電変換素子の未塗布部分を
白金蒸着ガラスに接触させないようにずらしてある)。
次に、両ガラスの隙間に毛細管現象を利用して電解液
(アセトニトリルとN−メチル−2−オキサゾリジノン
の体積比90対10の混合物を溶媒とした沃素0.05
モル/l、沃化リチウム0.5モル/lの溶液)を滲み
込ませた。
【0088】光電変換効率の測定 500Wのキセノンランプ(ウシオ製)の光をAM1.
5Gフィルター(Oriel社製)およびシャープカッ
トフィルター(KenkoL−42)を通すことにより
紫外線を含まない模擬太陽光を発生させた。この光の強
度は50mW/cm2であった。
【0089】本発明の光電変換素子にこの光を照射し、
発生した電気を電流電圧測定装置(ケースレー238
型)にて測定した。これにより求められた光化学電池の
開放電圧、短絡電流、形状因子、および変換効率を表1
にまとめた。
【0090】
【表1】
【0091】表1より明らかなように、いずれの色素で
も光電変換特性が認められる。また例示化合物12は吸
収極大が800nmを超えており、かつ光電変換特性が
認められる。さらに詳細に見ると、カルボキシル基を有
しない色素(例示化合物4、5)に比べてカルボキシル
基を有する色素(例示化合物6〜10、12、13)は
色素の染着生がすぐれ、その結果として光電変換効率が
高いことがわかる。また、一般式(5)に属する例示化
合物10が特に高い光電変換特性を示すことがわかる。
【0092】
【発明の効果】本発明により有機色素を用いた色素増感
光電変換素子が提供されることが明らかとなった。ま
た、800nmよりも長波吸収の色素でも光電変換する
ことが確認された。従って、このような光電変換素子を
用いて光電気化学電池を構成することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光電気化学電池の一構成例を示す断面
図である。
【図2】実施例で用いた光電気化学電池の一構成例を示
す断面図である。
【符号の説明】
1、10 光電気化学電池 2 導電性支持体 3、13 感光層 4 電荷移動層 5 対向電極 11 ガラス支持体 12 導電剤層 14 電解液層 15 白金蒸着ガラス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも導電性支持体および感光層を
    有する光電変換素子であって、 前記感光層が、ポリメチン色素によって増感された半導
    体微粒子を含有することを特徴とする光電変換素子。
  2. 【請求項2】 ポリメチン色素が、下記一般式(1)で
    表される請求項1に記載の光電変換素子。 【化1】 [一般式(1)中、R1およびR5は各々水素原子、アル
    キル基、アルケニル基、アリール基または複素環残基を
    表し、R2、R3およびR4は各々水素原子または1価の
    置換基を表す。R1〜R5は互いに結合して環を形成して
    もよい。X11およびX12は各々窒素原子、酸素原子、硫
    黄原子、セレン原子またはテルル原子を表す。n11およ
    びn13は各々0〜2の整数を表し、n12は1〜6の整数
    を表す。一般式(1)で表される化合物は分子全体の電
    荷に応じて対イオンを有してもよい。]
  3. 【請求項3】 ポリメチン色素が、下記一般式(2)、
    (3)または(4)で表される請求項2に記載の光電変
    換素子。 【化2】 [一般式(2)中、R11、R12およびR13は各々水素原
    子または1価の置換基を表す。R11〜R13は互いに結合
    して環を形成してもよい。R14およびR15は各々アルキ
    ル基を表す。A11およびA12は各々炭素原子および窒素
    原子とともに3ないし9員環を形成するための原子団を
    表し、n1は0〜4の整数を表す。一般式(2)で表さ
    れる化合物は分子全体の電荷に応じて対イオンを有して
    もよい。一般式(3)中、R21、R22およびR23は各々
    水素原子または1価の置換基を表す。R21〜R23は互い
    に結合して環を形成してもよい。R24およびR25は各々
    アルキル基を表す。A21およびA22は各々炭素原子およ
    び窒素原子とともに5ないし9員環を形成するための原
    子団を表し、n2は0〜4の整数を表す。一般式(3)
    で表される化合物は分子全体の電荷に応じて対イオンを
    有してもよい。一般式(4)中、R31、R32およびR33
    は各々水素原子または1価の置換基を表す。R31〜R33
    は互いに結合して環を形成してもよい。A31およびA32
    は各々炭素原子とともに3ないし9員環を形成するため
    の原子団を表し、n3は0〜4の整数を表す。一般式
    (4)で表される化合物は分子全体の電荷に応じて対イ
    オンを有してもよい。]
  4. 【請求項4】 ポリメチン色素が、下記一般式(5)で
    表される請求項3に記載の光電変換素子。 【化3】 [一般式(5)中、R41およびR42は各々水素原子また
    は1価の置換基を表す。R43およびR44は各々アルキル
    基を表す。A41およびA42は各々炭素原子および窒素原
    子とともに3ないし9員環を形成するための原子団を表
    す。一般式(5)で表される化合物は分子全体の電荷に
    応じて対イオンを有していてもよい。]
  5. 【請求項5】 A41で完成される複素環およびA42で完
    成される複素環が、各々ベンゾチアゾリン、インドレニ
    ン、ナフトチアゾリンまたはベンゾインドレニンである
    請求項4に記載の光電変換素子。
  6. 【請求項6】 ポリメチン色素が少なくとも1つのカル
    ボキシル基を有する請求項2〜5のいずれかに記載の光
    電変換素子。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の光電変
    換素子を有し、さらに少なくとも電荷移動層および対向
    電極を有する光電気化学電池。
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