JP5405155B2 - 光電気化学電池 - Google Patents
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Description
しかしながら、増感色素に用いられるルテニウム錯体色素が高価であること、及びルテニウムの供給性に懸念があることが問題である。このような理由から、安価な金属錯体色素または有機色素によって増感され、かつ十分な変換効率を有する光電変換素子の開発が望まれていた。
本発明の課題は、以下の手段によって達成された。
B−4中、*はLとの結合部位を表す。]
<2>前記Lが、アルキレン基または−C(=O)−(CH 2 ) 4 −C(=O)−である、<1>項に記載の光電気化学電池。
<3>前記Aに置換する基が炭素数4以上のアルキル基、炭素数4以上のポリエチレンオキシ基、または、下記一般式(2)もしくは(2)で表される基を有する、<1>または<2>項に記載の光電気化学電池。
<4>前記Bに置換する基が、−COOHまたは下記一般式(4)もしくは(5)で表される基を有する、<1>〜<3>のいずれか1項に記載の光電気化学電池。
<5>前記の受光電極と対極との間に絶縁性多孔体を有する、<1>〜<4>のいずれか1項に記載の光電気化学電池。
本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、以下の3つの設計コンセプトを導入することで、変換効率及び耐久性を向上できることを見出した。
<設計コンセプト1>カチオンラジカルの非局在化を進めるために共役系の広がったドナー部位を導入すること。これによって、色素の一電子酸化状態を安定化させることができると考えられる。
<設計コンセプト2>従来色素は酸化チタン全表面積の1/3程度しか被覆していないことから、吸着状態での色素配列を制御することにより吸着量をアップすることが可能であると考えられる。そこで発明者は、色素のJ会合を積極的に促進する構造を導入することによってこれを達成することができると考えた。J会合を積極的に促進する構造とは、COOH基などのアンカーを分子の一部分にもち、その部分とは反対側の位置に長鎖アルキル基やアリール基などの疎水性で電解質と親和性の高い基を配置する分子構造であることに加えて、色素分子の平面性が高く、分子共役平面の中央に立体的に平面から飛び出るような置換基を持つこと、もしくは分子のねじれなどによってこれと同様の効果をもたせることで、Brickstone構造、Staircase構造、もしくはLadder構造の配列を促進する構造を意味する。
<設計コンセプト3>フタロシアニン、ペリレンなどは色素単独で耐光性が高いといわれているが、酸化チタンに望みどおりの配列吸着させることができていないために変換効率が低いと考えられる。そこで発明者は、これらの色素単独で耐光性の高い色素を上記設計コンセプト2などによって配列吸着させることで、高い変換効率と高い耐久性を達成できるものと考えた。
B−4中、*はLとの結合部位を表す。]
なお、A−8、A−9およびA−10は参考例である。
近赤外線吸収化合物としては、特に限定されないが、好ましくは、フタロシアニン類、ナフタロシアニン類、ジインモニウム類、アミニウム類、スクアリリウム類、シアニン、メロシアニン類、ヘミシアニン類、スチリルシアニン類、クマリン類などが挙げられる。特に好ましくは、フタロシアニンとナフタロシアニンの非対称シアニンである。
また、B基は、半導体微粒子への吸着力強化の観点から、−COOH基、又は下記一般式(4)もしくは(5)で表される基を有することが好ましい。
なお、B−5は参考例である。
連結基Lの具体例を以下に示す。ただしこれによって本発明は限定されない。*はAおよびBとの結合部位を表す。どちらの末端がA又はBと結合しても良い。
なお、D−11は参考例である。
本発明の光電気化学電池に用いられる光電変換素子は、好ましくは、導電性支持体、および導電性支持体上に塗設される半導体微粒子の層(感光層)よりなる電極である。感光層は目的に応じて設計され、単層構成でも多層構成でもよい。ここで、半導体微粒子は、前記一般式(1)で表される化合物が吸着しており、増感されている。なお、一層の感光層中には、前記一般式(1)で表される化合物以外の増感色素が含まれていてもよい。感光層に入射した光は、前記一般式(1)で表される化合物または色素を励起する。励起した化合物又は色素はエネルギーの高い電子を有しており、この電子が化合物又は色素から半導体微粒子の伝導帯に渡され、さらに拡散によって導電性支持体に到達する。このとき前記一般式(1)で表される化合物または色素の分子は酸化体となっているが、電極上の電子が外部回路で仕事をしながら前記化合物または色素の酸化体に戻るのが光電気化学電池であり、色素増感光電変換素子はこの電池の負極として働く。
この空間充填剤もしくはセパレータとして用いられる絶縁性の多孔体は、例えばガラスビーズ、二酸化ケイ素(シリカ)などの粒子を用いることができる。好ましくは二酸化ケイ素粒子を焼結したものが好ましい。この絶縁性の多孔体は、コスト削減の観点から塗布及び焼結によって形成することが可能なものが好ましく、具体的には、シリカ粒子を焼結した絶縁性の多孔体が好ましい。シリカ粒子を焼結した多孔体が好ましい理由は、当該多孔体は屈折率が低く光散乱が小さいため、良好な透明性を有するためである。また、当該多孔体は、良好な透明性を確保するため、平均粒径が5〜150nmであることが好ましい。
内側をテフロン(登録商標)コーティングした内容積200mlのステンレス製ベッセルに、二酸化チタン(日本アエロジル社製、Degussa P−25、商品名)15g、水45g、分散剤(アルドリッチ社製、Triton X−100、商品名)1g、直径0.5mmのジルコニアビーズ(ニッカトー社製)30gを入れ、サンドグラインダーミル(アイメックス社製)を用いて1500rpmにて2時間分散した。分散物からジルコニアビーズをろ過して除いた。MALVERN社製マスターサイザー(商品名)にて二酸化チタンの粒径を測定したところ、二酸化チタンの平均粒径は2.5μmであった。
フッ素をドープした酸化スズをコーティングした導電性ガラス(旭硝子製、TCOガラスを20mm×20mmの大きさに切断加工したもの)の導電面側にガラス棒を用いて上記の分散液を塗布した。なお、導電性ガラスの表面抵抗は約30Ω/cm2であった。この際、導電面側の一部(端から3mm)に粘着テープを張ってスペーサーとし、粘着テープが両端に来るようにガラスを並べて一度に8枚ずつ塗布した。塗布後、室温にて1日間風乾し、粘着テープを剥した(粘着テープのついていた部分は光電変換測定の際、計測器と電気的な接触をとるために利用される)。
次に、このガラスを電気炉(ヤマト科学製マッフル炉FP−32型、商品名)に入れ、450℃にて30分間焼成した。ガラスを取り出し冷却した後、下記表2に記載された化合物(増感色素)のエタノール溶液(3×10-4モル/l)に3時間浸漬した。増感色素の染着したガラスを4−tert−ブチルピリジンの10%エタノール溶液に30分間浸漬した後、エタノールで洗浄し自然乾燥させた。このようにして得られる感光層の厚さは10μmであり、半導体微粒子の塗布量は20g/m2とした。増感色素の塗布量は、増感色素の種類に応じ、適宜0.1〜10ミリモル/m2の範囲から選択した。
特開平11−238905号公報の図2に記載された光電気化学電池と同一構造の光電気化学電池を作製した。次に、両ガラスの隙間に毛細管現象を利用して電解液(アセトニトリルとN−メチル−2−オキサゾリジノンとの体積比90対10の混合物を溶媒としたヨウ素0.05モル/l、ヨウ化リチウム0.5モル/lの溶液)を滲み込ませた。
500Wのキセノンランプ(ウシオ製)の光をAM1.5Gフィルター(Oriel社製)およびシャープカットフィルター(KenkoL−42、商品名)を通すことにより紫外線を含まない模擬太陽光を発生させた。この光の強度は89mW/cm2であった。作製した光電変換素子にこの光を照射し、発生した電気を電流電圧測定装置(ケースレー238型、商品名)にて測定した。光電気化学電池の変換効率を測定した結果を下記表2に示した。結果は、変換効率が5%以上のものを◎、2%以上5%未満のものを○、0.5%以上2%未満のものを△、0.5%未満のものを×として評価した。
これに対し、本発明の試料No.1〜8は、いずれも高い変換効率であることがわかった。
Claims (5)
- 増感色素が吸着された半導体層からなる受光電極と、対極と、前記の受光電極と対極との間に配設された電解質層とからなる光電気化学電池であって、前記受光電極が、下記一般式(1)で表される化合物によって増感される半導体微粒子を含有することを特徴とする光電気化学電池。
B−4中、*はLとの結合部位を表す。] - 前記Lが、アルキレン基または−C(=O)−(CH 2 ) 4 −C(=O)−である、請求項1に記載の光電気化学電池。
- 前記の受光電極と対極との間に絶縁性多孔体を有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光電気化学電池。
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