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JPH1075273A - 受信信号増幅装置 - Google Patents

受信信号増幅装置

Info

Publication number
JPH1075273A
JPH1075273A JP23097896A JP23097896A JPH1075273A JP H1075273 A JPH1075273 A JP H1075273A JP 23097896 A JP23097896 A JP 23097896A JP 23097896 A JP23097896 A JP 23097896A JP H1075273 A JPH1075273 A JP H1075273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
polarity
received signal
converter
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP23097896A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Shibata
義久 柴田
Hideo Yasuda
秀雄 保田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP23097896A priority Critical patent/JPH1075273A/ja
Publication of JPH1075273A publication Critical patent/JPH1075273A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 対数増幅器と逆対数変換器とを用いて受信信
号を所望レベルまで増幅する装置において、送信装置か
らの送信信号を正確に復元できるようにする。 【解決手段】 π/4−DQPSK方式による変調波を
受信する受信部において、受信信号を低雑音増幅器LN
Aにて増幅し、直交復調器20にて受信信号のI成分及
びQ成分を夫々復調する。そして、直交復調器20から
の出力を、対数増幅器30i,30qにて増幅し、コン
デンサCi,Cqを用いて直流成分を除去した後、逆対
数変換器50i,50qにて逆対数変換する。また、対
数増幅後の信号は、受信信号の絶対値に対応し、極性
(位相)が失われてしまうため、直交復調器20からの
出力を、夫々、振幅制限増幅器40i,40qにて増幅
することにより、その出力の極性を表す極性判定信号を
生成し、逆対数変換器50i,50qからの出力の極性
を確定する。よってこの出力からデータを正確に復元で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、対数増幅器を用い
て受信信号を増幅する受信信号増幅装置に関し、特に位
相変調された受信信号を増幅するのに好適な受信信号増
幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開昭62−1643
04号公報に開示されているように、振幅変調された受
信信号を包絡線検波する受信装置として、受信信号を対
数増幅する対数増幅器(所謂ログアンプ)と、対数増幅
後の信号から直流成分を除去する直流成分除去手段と、
この直流成分除去手段にて直流成分が除去された信号を
逆対数変換する逆対数変換器とからなる増幅装置を用い
て、受信信号を増幅するようにしたものが知られてい
る。
【0003】この装置は、受信信号を所望レベルまで増
幅するために(換言すれば、受信装置のダイナミックレ
ンジを大きくするために)、自動利得制御回路(所謂A
GC回路)を備えた増幅装置を用いると、AGC回路の
動作速度(遅れ)によって受信信号に歪みが生じ、受信
信号を正確に復調できないことがある、といった問題に
鑑みなされたものであり、上記のように、対数増幅器を
利用して受信信号を増幅し、増幅後の信号に含まれる直
流成分をカットした後、信号を逆対数変換することで、
受信信号を所望レベルまで歪みなく増幅できるようにし
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のように
対数増幅器を用いて入力信号Sinを増幅した場合、対数
増幅器からの出力信号Sout は、次式(1) Sout =K・log |Sin| …(1) 但し、K:定数 で表され、入力信号Sinの絶対値に対応することから、
この出力信号Sout からは、入力信号Sinの極性を識別
できない。従って、従来のように対数増幅後の信号を単
に逆対数変換しただけでは、送信装置が送信した信号を
正確に復元することはできず、対数増幅器を用いた従来
の増幅装置を、位相変調された受信信号を増幅するのに
利用することはできないといった問題がある。
【0005】つまり、対数増幅器を用いた従来の増幅装
置では、送信装置が送信した信号の振幅は復元できるの
で、上記公報に開示された受信装置のように、振幅変調
された受信信号を包絡線検波する受信装置であれば利用
できるが、対数増幅器の通過によって受信信号の極性が
失われてしまうので、増幅後の信号から受信信号の位相
を識別できず、位相変調信号を受信・復調する受信装置
には利用することができないのである。
【0006】本発明は、こうした問題に鑑みなされたも
ので、対数増幅器と逆対数変換器とを用いて受信信号を
所望レベルまで増幅する受信信号増幅装置において、送
信装置が送信した送信信号を正確に復元できるようにす
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めになされた請求項1に受信信号増幅装置においては、
対数増幅器が受信信号を増幅し、直流成分除去手段が、
その増幅後の信号から直流成分を除去する。そして、こ
の直流成分除去後の信号は、逆対数変換器に入力され、
逆対数変換される。
【0008】従って、例えば電波の減衰等、送信装置か
ら受信装置までの信号伝送系の特性によって、受信装置
に入力される受信信号のレベルが変動したとしても、そ
の変動成分に影響されることなく、受信信号を所望レベ
ルまで増幅できる。つまり、信号伝送系の特性により受
信装置側での受信信号のレベルが変動し、受信信号がX
・Sinとなった場合、対数増幅器からの出力信号Sout
は、 Sout =K・log |X・Sin| =K・log |Sin|+K・log |X| …(2) となるが、この出力信号Sout からは、直流成分除去手
段によって直流成分(K・log |X|)が除去されるの
で、逆対数変換器には、送信装置から送信された信号S
inを対数変換した信号(K・log |Sin|)が入力され
ることになり、逆対数変換器による逆対数変換によっ
て、所望レベルまで増幅した受信信号Sinを復元できる
ようになるのである。
【0009】ところで、既述したように、受信信号を対
数増幅すると、対数増幅後の信号からは受信信号の極性
が除去されることになるため、この信号を逆対数変換し
ただけでは、受信信号Sinの極性までは復元することが
できない。そこで、本発明では、受信信号がゼロクロス
点に対して正極性であるか負極性であるかを判定する極
性判定手段を設け、その判定結果に応じて逆対数変換器
からの出力の極性を確定するようにしている。
【0010】この結果、本発明によれば、対数増幅器を
用いて受信信号を所望レベルまで増幅しているにもかか
わらず、増幅後の受信信号から極性(位相)が失われる
ことはなく、受信信号が位相変調された信号であったと
しても、その増幅後の受信信号から変調前のデータを正
確に復元できることになる。
【0011】ここで、極性判定手段としては、請求項2
に記載のように、振幅制限増幅器(所謂リミッタアン
プ)を用いることができる。そして、このように振幅制
限増幅器を用いて、受信信号の極性を判定するようにす
れば、受信信号の極性を簡単且つ正確に判定できる。つ
まり振幅制限増幅器は、FM変調波を用いてデータ通信
を行なう受信装置等で一般に使用されているものであ
り、比較的簡単に構成でき、しかも、振幅制限増幅器か
らの出力レベルは、入力信号の極性に応じてHigh/Low
に大きく変化するため、受信信号の極性を正確に識別で
きるようになるのである。
【0012】なお、極性判定手段としては、受信信号が
ゼロクロス点に対して正極性であるか負極性であるかを
判定できるものであればよいため、例えば、受信信号の
ゼロクロス点のレベルを検出する検出回路と、その検出
したゼロクロス点のレベルと受信信号のレベルとを比較
し、受信信号がゼロクロス点よりも高い場合には正極性
を表わす信号を出力し、受信信号がゼロクロス点よりも
低い場合には負極性を表わす信号を出力する、比較回路
とから構成することもできる。
【0013】次に、逆対数変換器としては、例えば、請
求項3に記載のように、直流成分除去手段を通過した信
号をデジタルデータに変換するA/D変換器と、このA
/D変換器からのデジタルデータに極性判定手段による
判定結果を加えた各データ毎に逆対数変換値に極性を付
与した逆対数変換データが予め記憶された記憶手段とを
備え、記憶手段から、A/D変換器からの出力データ及
び極性判定手段による判定結果に対応した逆対数変換デ
ータを出力するように構成すればよい。そして、このよ
うに構成すれば、逆対数変換及びその変換結果に極性を
付与するための演算動作が不要となり、逆対数変換器を
簡単に構成できる。
【0014】また本発明(請求項1〜請求項3)の受信
信号増幅装置によれば、対数増幅器を使用しているにも
かかわらず、受信信号の極性(位相)を失うことなく、
受信信号をそのままの形で所望レベルまで増幅できるの
で、受信信号が振幅変調されている場合であっても、ま
た受信信号が位相変調(周波数変調を含む)されている
場合であっても、増幅後の信号から変調前の信号を正確
に復調できるが、特に、請求項4に記載のように、受信
信号として、位相変調信号を受信する受信装置に利用す
れば、その効果をより発揮することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施例を図面と共
に説明する。まず図2は、本発明が適用された実施例の
通信装置の回路構成を表わすブロック図である。
【0016】本実施例の通信装置は、電話回線網に接続
された図示しない基地局との間で、位相変調の一種であ
るπ/4シフト4相差動PSK(以下、π/4−DQP
SKという)方式にて変調した電波を送受信することに
より、双方向にデータ通信を行なう、例えばPDC(パ
ーソナル・デジタル・セルラー)用の電話端末機であ
り、通話を行なうための音声入力部18及び音声出力部
14や、装置の作動状態等を表示する表示機能を有し、
電話番号や各種指令を入力するための操作部16等を備
えている。
【0017】また、本実施例の通信装置には、基地局と
の間でπ/4−DQPSK信号を送受信するための送信
アンテナ4及び受信アンテナ2、送信すべきデータ(送
信データ)を送信信号(π/4−DQPSK信号)に変
換して送信アンテナ4に出力する送信部8、受信アンテ
ナ2から入力される受信信号(π/4−DQPSK信
号)の中から互いに直交する位相成分(I成分,Q成
分)を復調する受信部10、通信用の搬送波である所定
周波数の局発信号を発生し、送信部8及び受信部10に
夫々出力するシンセサイザ6、及び、操作部16や音声
入力部18からの入力データに従い送信データを生成し
て送信部8に出力したり、受信部10にて復調された復
調信号から基地局からの送信データを復元して、その復
元データに含まれる音声データを音声信号に変換して音
声出力部14に出力するための各種信号処理を実行する
制御部12が備えられている。
【0018】なお、制御部12は、マイクロコンピュー
タを中心とするデジタル信号処理回路にて構成されてお
り、予め記憶された制御プログラムに従いデータ通信の
ための各種信号処理を実行する。また送信部8は、例え
ば、制御部12から入力される送信データをπ/4−D
QPSK変調する変調部、変調部から出力される変調信
号をシンセサイザ6からの局発信号と混合して所定周波
数帯の送信信号に周波数変換する周波数変換部、及び、
周波数変換部からの送信信号を増幅して送信アンテナ4
に出力する増幅器等から構成されている。
【0019】次に、本発明の主要部である受信部10
は、図1に示すように、受信アンテナ2にて受信された
受信信号を、例えば約50dB増幅する低雑音増幅器
(所謂ローノイズアンプ)LNAと、この低雑音増幅器
LNAにて増幅された受信信号を、シンセサイザ6から
の局発信号を用いてI成分及びQ成分の信号に復調する
直交復調器20と、直交復調器20から出力されるI成
分及びQ成分の復調信号(受信信号)を夫々対数増幅す
る対数増幅器(所謂ログアンプ)30i,30qと、各
対数増幅器30i,30qから出力される対数増幅後の
信号から直流成分を夫々除去する、直流成分除去手段と
してのコンデンサCi,Cqと、直交復調器20からの
復調信号(受信信号)を夫々増幅する極性判定手段とし
ての振幅制限増幅器(所謂リミッタアンプ)40i,4
0qと、コンデンサCi,Cqを介して対数増幅器30
i,30qからの出力信号を夫々受け、これら各信号を
振幅制限増幅器40i,40qからの出力に応じて夫々
逆対数変換する逆対数変換器50i,50qと、から構
成されている。
【0020】ここで、直交復調器20は、受信信号を中
間周波数(IF)に周波数変換することなく、受信信号
の中から、局発信号と同相のI成分と、局発信号と直交
するQ成分とを、夫々、直接復調するようにされてお
り、低雑音増幅器LNAを介して入力された受信信号を
2系統に分配する分波器(PS:パワースプリッタ)2
2と、分波器22から出力される一方の受信信号とシン
セサイザ6からの局発信号とを混合する混合器(MI
X)24iと、混合器24iからの出力信号の中から受
信信号に重畳されたデータ信号成分(I成分)を通過さ
せるアナログの低域濾波器(ローパスフィルタ:LP
F)26iと、シンセサイザ6からの局発信号の位相を
π/2(つまり90°)だけ移相させる移相器28と、
この移相器28を通過した局発信号と分波器22から出
力されるもう一方の受信信号とを混合する混合器(MI
X)24qと、混合器24qからの出力信号の中から受
信信号に重畳されたデータ信号成分(Q成分)を通過さ
せるアナログの低域濾波器(ローパスフィルタ:LP
F)26qとから構成されている。
【0021】そして、直交復調器20は、各ローパスフ
ィルタ26i,26qを通過した、受信信号のI成分及
びQ成分を、夫々、対数増幅器30i,30q、振幅制
限増幅器40i,40qに入力する。また、振幅制限増
幅器40i,40qは、受信信号をそのゼロクロス点で
リミットしたHigh又はLow レベルの2値信号(極性判定
信号)を出力する。
【0022】次に、逆対数変換器50i,50qは、夫
々、図3に示す如く、コンデンサC(Ci又はCq)を
介して入力される対数増幅器30(30i又は30q)
からの出力信号を増幅する所定ゲインNの増幅器52
と、増幅器52を通過した信号(アナログ信号)を例え
ば8ビットのデジタルデータに変換するA/D変換器5
4と、A/D変換器54にてA/D変換された8ビット
データに、振幅制限増幅器40(40i又は40q)か
ら出力される極性判定信号を最上位ビットデータとして
加えた9ビットデータで特定されるアドレス毎に、その
9ビットデータに対応した逆対数変換データ(例えば8
ビットデータ)が格納されたROM56と、から構成さ
れており、A/D変換器54及び振幅制限増幅器40
(40i又は40q)からの出力をROM56に入力し
て、ROM56から、その入力データが表わすアドレス
に格納された逆対数変換データを、受信信号のI成分又
はQ成分を表わす受信データとして出力させる。
【0023】つまり、コンデンサC(Ci又はCq)を
介して逆対数変換器50(50i又は50q)に入力さ
れる信号は、対数増幅によって受信信号の極性が除去さ
れていることから、この信号をそのまま逆対数変換して
も、受信信号の極性を特定できず、基地局からの送信デ
ータを復元することができない。
【0024】そこで本実施例では、その入力信号をA/
D変換器54を介して8ビットのデジタルデータ(値:
0〜255)に変換し、その8ビットデータの最上位ビ
ットデータとして極性判定信号を加えた9ビットデータ
で特定されるROM56のアドレス(0〜511)の各
々に、 極性判定信号がLow レベルで、受信信号の極性が負
極性である場合には、A/D変換後の8ビットデータに
対応した各アドレス(0〜255)に、8ビットデータ
を反転した反転データ(255〜0)に対応した逆対数
変換データを格納し、 極性判定信号がHighレベルで、受信信号の極性が正
極性である場合には、A/D変換後の8ビットデータに
対応した各アドレス(256〜511)に、そのアドレ
ス値に対応した逆対数変換データを格納する、 といった手順で、下記の[表1]に示すように逆対数変
換データを格納しておき、ROM56から、コンデンサ
C(Ci又はCq)を通過した対数増幅後の信号とその
受信信号の極性とに対応した逆対数変換データを掃き出
すようにしているのである。
【0025】
【表1】
【0026】なお、[表1]に示す逆対数変換データ
(0〜511)は、実際には、以下のように設定され
る。即ち、コンデンサC(Ci又はCq)を介して逆対
数変換器50(50i又は50q)に入力される入力信
号を「y=log x」とすると、A/D変換器54への入
力信号は「y′=N×log x」となり、A/D変換器5
4の最大入力電圧を5Vとすると、そのA/D変換値
は、「yAD =N×log x/(5/255)」となる。
そして、逆対数変換とは、「x=10y 」を求めること
であることから、ROM56の各アドレスには、このA
/D変換値yADから、次式(3) x=10{yAD・(5/255)}/N×c …(3) c:データの範囲を決める係数 を用いて逆対数変換値を求め、小数点以下の値を四捨五
入した逆対数変換データが、受信信号の極性を表わす極
性データと共に予め格納される。なお、上式において、
「5/255」は、A/D変換器54の分解能を表わ
し、本実施例では約20mVとなる。
【0027】そして、上記のように対数増幅器30i,
30q、コンデンサCi,Cq、振幅制限増幅器40
i,40q、及び逆対数変換器50i,50qの動作に
よって、対数増幅→直流成分除去→極性判定→逆対数変
換された復調信号(受信信号)のI成分及びQ成分に対
応したデジタルデータは、夫々、制御部12に入力さ
れ、制御部12において、基地局からの送信データ(2
ビットデータ)が復元される。
【0028】以上説明したように、本実施例では、π/
4−DQPSK方式で変調された信号を受信する受信部
10において、直交復調器20にて受信信号からI成分
及びQ成分を夫々抽出(復調)した後、その復調信号を
対数増幅し、その対数増幅後の信号から直流成分をカッ
トして、逆対数変換することにより、各復調信号(受信
信号)を、応答性の低いAGC回路付増幅器を用いるこ
となく、所望レベルまで増幅して、受信部10のダイナ
ミックレンジを拡大するようにしている。
【0029】また、対数増幅後の信号は、受信信号の極
性を含まないため、その信号をそのまま逆対数変換して
も、増幅後の復調信号(I成分及びQ成分)から、受信
信号の位相を検出することはできず、基地局側から送信
された送信データを復元することができなくなるが、本
実施例では、直交復調器20から夫々出力されるI成分
及びQ成分の復調信号を、夫々、振幅制限増幅器40
i,40qに入力することにより、振幅制限増幅器40
i,40qから、各復調信号の極性を表わす極性判定信
号を出力させ、逆対数変換器50i,50qにて、対数
増幅後の復調信号を逆対数変換する際には、この極性判
定信号を用いて、逆対数変換後の復調信号の極性を確定
するようにしている。
【0030】このため、本実施例によれば、制御部12
において、逆対数変換器50i,50qから夫々出力さ
れるI成分及びQ成分の復調信号(本実施例では、デジ
タルデータ)から、基地局からの送信データを正確に復
元することができる。即ち、まず、π/4−DQPSK
方式によりデータ通信を行なう場合、2ビットのデータ
(X,Y)を同時に送信できるが、そのデータ送信時の
符号化規則としては、例えば図4(a)に示す如く、送
信データ(X,Y)に応じた送信信号の位相偏移量が設
定される。そして、例えば、データ(0,0)とデータ
(1,1)とを交互に繰返し送信する場合には、図4
(b)の信号空間ダイアグラムに示す如く、各送信デー
タに対応して、送信信号の位相が、+π/4,−3π/
4,+π/4,−3π/4,…と、周期的に変化するこ
とになる。
【0031】次に、本実施例の通信装置において、この
ように位相変調されたπ/4−DQPSK信号を受信す
る場合、直交復調器20から夫々出力されるI成分及び
Q成分の信号は、例えば、図5の上段左側に示す如き信
号波形となる。従って、この信号波形からは、図5の上
段右側に例示する如く、受信信号の位相偏移を正確に検
出できる。このため、直交復調器20からの信号を常に
所望レベルまで増幅できれば、受信信号の位相偏移を常
に正確に検出できることになり、基地局が送信した送信
データを正確に復元できる。
【0032】しかし、本実施例のように、直交復調器2
0からの信号を所望レベルまで増幅するために、対数増
幅器30i,30qを用いた場合、対数増幅器は入力信
号の絶対値をとるため、対数増幅器30i,30qから
の出力信号は、例えば図5の中段左側に示す如き信号波
形となり、受信信号の極性が失われる。従って、この信
号から直流成分を除去して逆対数変換しても、図5の中
段右側に例示する如く、受信信号の位相偏移を正確に検
出することができず、基地局が送信した送信データを復
元することはできない。
【0033】そこで、本実施例では、図5の下段左側に
示すように、振幅制限増幅器40i,40qを用いて、
直交復調器20からの信号のゼロクロス点に対する極性
を表わす極性判定信号を生成し、逆対数変換器50i,
50qにて対数増幅・直流成分除去後の信号を逆対数変
換する際には、この極性判定信号を用いて、逆対数変換
後の信号の極性を特定するようにしている。
【0034】このため、逆対数変換器50i,50qか
らの出力信号(本実施例では、デジタルデータ)は、直
交復調器20からの出力を所定レベルまで増幅した信号
波形に対応することになり、制御部12において、その
データから、基地局が送信した送信データを正確に復元
できることになるのである。
【0035】なお、図5の下段右側に示すように、図5
に示す直交復調器,対数増幅器及び振幅制限増幅器から
の各出力信号波形の内、実線で示す信号波形は受信信号
のI成分を表わし、点線で示す信号波形は受信信号のQ
成分を表わす。以上、本発明の一実施例について説明し
たが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
種々の態様を採ることができる。
【0036】例えば、上記実施例では、π/4−DQP
SK方式にて変調した信号を送受信する通信装置に本発
明を適用した場合について説明したが、本発明の受信信
号増幅装置は、π/4−DQPSK等の位相変調波を受
信する受信装置であっても、周波数変調波を受信する受
信装置であっても、或いは振幅変調波を受信する受信装
置であっても適用できる。
【0037】また、上記実施例では、逆対数変換器を、
A/D変換器とROMとを用いて、対数増幅後の信号を
デジタル値に逆対数変換し、そのデジタル値をデジタル
信号処理を行う制御部にそのまま入力するように構成し
たが、例えば、制御部がアナログ信号処理を行うもので
あり、増幅後の信号としてアナログ信号が必要な場合に
は、逆対数変換器からの出力を再度D/A変換器を用い
てアナログ信号に変換するようにしてもよい。またこの
場合には、逆対数変換器を、オペアンプ等を使ったアナ
ログ回路にて構成してもよい。
【0038】また、上記実施例では、対数増幅器からの
出力信号の中から直流成分をカットする直流成分除去手
段として、コンデンサを使用したが、直流成分除去手段
としては、アナログの高域濾波器(ハイパスフィルタ)
を用いてもよく、或いはデジタル信号処理により直流成
分を除去可能なDSP(デジタル・シグナル・プロセッ
サ)を用いてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の受信部の構成を表すブロック図であ
る。
【図2】 実施例の通信装置の全体構成を表わすブロッ
ク図である。
【図3】 実施例の逆対数変換器の構成を表すブロック
図である。
【図4】 π/4−DQPSK方式によるデータ通信時
の符号化規則及び送信信号の位相偏移の一例を表す説明
図である。
【図5】 受信部各部の出力信号波形を説明する説明図
である。
【符号の説明】
10…受信部 20…直交復調器 30i,30q
…対数増幅器 40i,40q…振幅制限増幅器 50i,50q…
逆対数変換器 Ci,Cq…コンデンサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 受信信号を増幅する対数増幅器と、 該対数増幅器による対数増幅後の信号から直流成分を除
    去する直流成分除去手段と、 該直流成分除去手段を通過した信号を逆対数変換する逆
    対数変換器と、 を備えた受信信号増幅装置において、 前記受信信号がゼロクロス点に対して正極性であるか負
    極性であるかを判定する極性判定手段を設け、該判定結
    果に応じて前記逆対数変換器からの出力の極性を確定す
    るよう構成してなることを特徴とする受信信号増幅装
    置。
  2. 【請求項2】 前記極性判定手段は、前記受信信号を増
    幅する振幅制限増幅器からなり、該振幅制限増幅器から
    の出力信号レベルに応じて、前記逆対数変換器からの出
    力の極性を確定するよう構成してなること特徴とする請
    求項1に記載の受信信号増幅装置。
  3. 【請求項3】 前記逆対数変換器は、 前記直流成分除去手段を通過した信号をデジタルデータ
    に変換するA/D変換器と、 該A/D変換器からのデジタルデータに前記極性判定手
    段による判定結果を加えた各データ毎に、逆対数変換値
    に極性を付与した逆対数変換データが予め記憶された記
    憶手段と、 を備え、該記憶手段から、前記A/D変換器からの出力
    データ及び前記極性判定手段による判定結果に対応した
    逆対数変換データを出力することを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の受信信号増幅装置。
  4. 【請求項4】 前記受信信号は位相変調信号であること
    を特徴とする請求項1〜請求項3いずれか記載の受信信
    号増幅装置。
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