JPH1067889A - 難燃性ポリオレフィン組成物 - Google Patents
難燃性ポリオレフィン組成物Info
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- JPH1067889A JPH1067889A JP24552696A JP24552696A JPH1067889A JP H1067889 A JPH1067889 A JP H1067889A JP 24552696 A JP24552696 A JP 24552696A JP 24552696 A JP24552696 A JP 24552696A JP H1067889 A JPH1067889 A JP H1067889A
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- Japan
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- acid
- magnesium hydroxide
- weight
- polyolefin
- condensed
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 成形品としたときの該成形品の耐面衝撃性に
優れた難燃性ポリオレフィン組成物を提供する。 【解決手段】 ポリオレフィンに水酸化マグネシウム30
〜70重量%を配合した組成物100重量部に対して、ポリ
オールと縮合脂肪族ヒドロキシ酸とのエステルを0.1〜
5重量部配合してなる難燃性ポリオレフィン組成物。
優れた難燃性ポリオレフィン組成物を提供する。 【解決手段】 ポリオレフィンに水酸化マグネシウム30
〜70重量%を配合した組成物100重量部に対して、ポリ
オールと縮合脂肪族ヒドロキシ酸とのエステルを0.1〜
5重量部配合してなる難燃性ポリオレフィン組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐面衝撃性に優れ
た成形品が得られる難燃性ポリオレフィン組成物に関す
る。
た成形品が得られる難燃性ポリオレフィン組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般にポリオレフィンを難燃化する手段
として各種のハロゲン系難燃剤を該ポリオレフィンに配
合することが行われ、広く実用に供されている。しかし
ながら、ハロゲン系難燃剤を配合してなる難燃性ポリオ
レフィン組成物は、燃焼時有害なハロゲン系ガスを発生
することから、近年用いる難燃剤としてノンハロゲン系
難燃剤が要求されている。各種ノンハロゲン系難燃剤の
中でも有害な燃焼ガスを発生しない無機系難燃剤とりわ
け水酸化マグネシウムは、脱水分解温度が高く、また燃
焼時の抑煙効果に優れていることから広く実用に供され
ている。しかしながら、実用的な難燃性を得るためには
水酸化マグネシウムを高充填すなわち多量添加しなけれ
ばならず、該水酸化マグネシウムの分散性低下に起因し
て得られる水酸化マグネシウム含有難燃性ポリオレフィ
ン組成物は各種の具体的用途によっては、機械的性質と
りわけ耐面衝撃性が充分とはいえない場合があり、その
具体的用途の拡大に制限を受けるという問題がある。
として各種のハロゲン系難燃剤を該ポリオレフィンに配
合することが行われ、広く実用に供されている。しかし
ながら、ハロゲン系難燃剤を配合してなる難燃性ポリオ
レフィン組成物は、燃焼時有害なハロゲン系ガスを発生
することから、近年用いる難燃剤としてノンハロゲン系
難燃剤が要求されている。各種ノンハロゲン系難燃剤の
中でも有害な燃焼ガスを発生しない無機系難燃剤とりわ
け水酸化マグネシウムは、脱水分解温度が高く、また燃
焼時の抑煙効果に優れていることから広く実用に供され
ている。しかしながら、実用的な難燃性を得るためには
水酸化マグネシウムを高充填すなわち多量添加しなけれ
ばならず、該水酸化マグネシウムの分散性低下に起因し
て得られる水酸化マグネシウム含有難燃性ポリオレフィ
ン組成物は各種の具体的用途によっては、機械的性質と
りわけ耐面衝撃性が充分とはいえない場合があり、その
具体的用途の拡大に制限を受けるという問題がある。
【0003】このため、水酸化マグネシウム高充填系の
分散性を改善する目的で、特開平1−90234号公報には
オレフィン樹脂に水酸化マグネシウムなどの無機粉体を
配合した組成物に更に、(A)モノグリセライド含量が50
重量%以上である炭素数8〜22の脂肪酸のグリセリンエ
ステル及び(B)3価乃至4価の脂肪族アルコールと炭素
数8〜22の脂肪酸及び脂肪族2塩基酸とをほぼ等当量で
反応させて得られるエステルから選ばれる少なくとも1
種のエステル化合物を配合した加工性の改良された無機
粉体高充填ポリオレフィン樹脂組成物が、また特開平4
−320438号公報には(a)ポリオレフィン系樹脂、(b)水酸
化マグネシウムなどの無機質粉末、(c)炭素数24〜40の
高級脂肪酸、そのエステル、アマイドおよび金属塩から
なる群より選ばれる少なくとも一種の化合物、および
(d)炭素数40以上の炭化水素を含有する無機質高充填組
成物がそれぞれ提案されている。一方、特開平6−1515
7号公報には金属酸化物等のセラミック粉末に対して縮
合度が少なくとも2以上の縮合ヒドロキシ脂肪酸と多価
アルコールとのエステルを必須成分として構成される分
散剤を添加するポリエチレン、ポリプロピレン等の有機
媒質中へのセラミック粉末の分散方法が提案され、また
特開平6−31152号公報には縮合度が少なくとも2以上
の縮合ヒドロキシ脂肪酸と水酸基を4個以上有する多価
アルコールとのエステルを必須成分として構成される分
散剤を添加する合成樹脂用着色剤の分散方法が提案さ
れ、さらに特開平7−97487号公報にはポリオレフィン
樹脂(1)に、帯電防止剤(2)と多価アルコール縮合ヒドロ
キシ脂肪酸エステル(3)との混合物を添加してなる樹脂
組成物が提案され、該公報には必要に応じ充填剤等の一
般にポリオレフィンに用いられる添加剤を添加しても良
いことが記載されている。
分散性を改善する目的で、特開平1−90234号公報には
オレフィン樹脂に水酸化マグネシウムなどの無機粉体を
配合した組成物に更に、(A)モノグリセライド含量が50
重量%以上である炭素数8〜22の脂肪酸のグリセリンエ
ステル及び(B)3価乃至4価の脂肪族アルコールと炭素
数8〜22の脂肪酸及び脂肪族2塩基酸とをほぼ等当量で
反応させて得られるエステルから選ばれる少なくとも1
種のエステル化合物を配合した加工性の改良された無機
粉体高充填ポリオレフィン樹脂組成物が、また特開平4
−320438号公報には(a)ポリオレフィン系樹脂、(b)水酸
化マグネシウムなどの無機質粉末、(c)炭素数24〜40の
高級脂肪酸、そのエステル、アマイドおよび金属塩から
なる群より選ばれる少なくとも一種の化合物、および
(d)炭素数40以上の炭化水素を含有する無機質高充填組
成物がそれぞれ提案されている。一方、特開平6−1515
7号公報には金属酸化物等のセラミック粉末に対して縮
合度が少なくとも2以上の縮合ヒドロキシ脂肪酸と多価
アルコールとのエステルを必須成分として構成される分
散剤を添加するポリエチレン、ポリプロピレン等の有機
媒質中へのセラミック粉末の分散方法が提案され、また
特開平6−31152号公報には縮合度が少なくとも2以上
の縮合ヒドロキシ脂肪酸と水酸基を4個以上有する多価
アルコールとのエステルを必須成分として構成される分
散剤を添加する合成樹脂用着色剤の分散方法が提案さ
れ、さらに特開平7−97487号公報にはポリオレフィン
樹脂(1)に、帯電防止剤(2)と多価アルコール縮合ヒドロ
キシ脂肪酸エステル(3)との混合物を添加してなる樹脂
組成物が提案され、該公報には必要に応じ充填剤等の一
般にポリオレフィンに用いられる添加剤を添加しても良
いことが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平1−90234
号公報、特開平4−320438号公報、特開平6−15157号
公報、特開平6−31152号公報及び特開平7−97487号公
報には、ポリオレフィンに水酸化マグネシウムを配合し
た組成物にポリオールと縮合脂肪族ヒドロキシ酸とのエ
ステルを配合させた難燃性ポリオレフィン組成物から得
られる成形品の耐面衝撃性を向上させることはなんら記
載も示唆もない。本発明者は、水酸化マグネシウム含有
難燃性ポリオレフィン組成物に関する上述の問題点すな
わち耐面衝撃性の改善された成形品を与える難燃性ポリ
オレフィン組成物を得るべく鋭意研究した。その結果、
本発明者は水酸化マグネシウム含有難燃性ポリオレフィ
ン組成物にポリオールと縮合脂肪族ヒドロキシ酸とのエ
ステルの特定量を配合してなる難燃性ポリオレフィン組
成物が、耐面衝撃性を改善した成形品を与える組成物で
あることを見い出し、この知見に基づき本発明を完成し
た。以上の記述から明らかなように、本発明の目的は成
形品としたときの該成形品の耐面衝撃性が改善された難
燃性ポリオレフィン組成物を提供することである。
号公報、特開平4−320438号公報、特開平6−15157号
公報、特開平6−31152号公報及び特開平7−97487号公
報には、ポリオレフィンに水酸化マグネシウムを配合し
た組成物にポリオールと縮合脂肪族ヒドロキシ酸とのエ
ステルを配合させた難燃性ポリオレフィン組成物から得
られる成形品の耐面衝撃性を向上させることはなんら記
載も示唆もない。本発明者は、水酸化マグネシウム含有
難燃性ポリオレフィン組成物に関する上述の問題点すな
わち耐面衝撃性の改善された成形品を与える難燃性ポリ
オレフィン組成物を得るべく鋭意研究した。その結果、
本発明者は水酸化マグネシウム含有難燃性ポリオレフィ
ン組成物にポリオールと縮合脂肪族ヒドロキシ酸とのエ
ステルの特定量を配合してなる難燃性ポリオレフィン組
成物が、耐面衝撃性を改善した成形品を与える組成物で
あることを見い出し、この知見に基づき本発明を完成し
た。以上の記述から明らかなように、本発明の目的は成
形品としたときの該成形品の耐面衝撃性が改善された難
燃性ポリオレフィン組成物を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
する。ポリオレフィンに水酸化マグネシウム30〜70重量
%を配合した組成物100重量部に対して、ポリオールと
縮合脂肪族ヒドロキシ酸とのエステル(以下、化合物A
という。)を0.1〜5重量部配合してなる難燃性ポリオ
レフィン組成物。
する。ポリオレフィンに水酸化マグネシウム30〜70重量
%を配合した組成物100重量部に対して、ポリオールと
縮合脂肪族ヒドロキシ酸とのエステル(以下、化合物A
という。)を0.1〜5重量部配合してなる難燃性ポリオ
レフィン組成物。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明で用いるポリオレフィン
は、エチレン、プロピレン、ブテン-1、ペンテン-1、4-
メチル-ペンテン-1、ヘキセン-1、オクテン-1などのα-
オレフィンの結晶性単独重合体、これら2種以上のα-
オレフィンの結晶性、低結晶性若しくは非晶性ランダム
共重合体又は結晶性ブロック共重合体、非晶性エチレン
-プロピレン-非共役ジエン 3元共重合体、非晶性エチ
レン-環状アルケン共重合体(たとえば、非晶性エチレ
ン-テトラシクロドデセン共重合体)などのポリオレフ
ィン、上述のα-オレフィンと酢酸ビニル若しくはアク
リル酸エステルとの共重合体、該共重合体のケン化物、
これらα-オレフィンと不飽和シラン化合物との共重合
体、これらα-オレフィンと不飽和カルボン酸若しくは
その無水物との共重合体、該共重合体と金属イオン化合
物との反応生成物、上述のポリオレフィンを不飽和カル
ボン酸若しくはその誘導体で変性した変性ポリオレフィ
ン、上述のポリオレフィンを不飽和シラン化合物で変性
したシラン変性ポリオレフィンなどを例示することがで
き、これらポリオレフィンの単独使用はもちろんのこ
と、2種以上のポリオレフィンを混合して用いることも
できる。
は、エチレン、プロピレン、ブテン-1、ペンテン-1、4-
メチル-ペンテン-1、ヘキセン-1、オクテン-1などのα-
オレフィンの結晶性単独重合体、これら2種以上のα-
オレフィンの結晶性、低結晶性若しくは非晶性ランダム
共重合体又は結晶性ブロック共重合体、非晶性エチレン
-プロピレン-非共役ジエン 3元共重合体、非晶性エチ
レン-環状アルケン共重合体(たとえば、非晶性エチレ
ン-テトラシクロドデセン共重合体)などのポリオレフ
ィン、上述のα-オレフィンと酢酸ビニル若しくはアク
リル酸エステルとの共重合体、該共重合体のケン化物、
これらα-オレフィンと不飽和シラン化合物との共重合
体、これらα-オレフィンと不飽和カルボン酸若しくは
その無水物との共重合体、該共重合体と金属イオン化合
物との反応生成物、上述のポリオレフィンを不飽和カル
ボン酸若しくはその誘導体で変性した変性ポリオレフィ
ン、上述のポリオレフィンを不飽和シラン化合物で変性
したシラン変性ポリオレフィンなどを例示することがで
き、これらポリオレフィンの単独使用はもちろんのこ
と、2種以上のポリオレフィンを混合して用いることも
できる。
【0007】また、上述のポリオレフィンに各種合成ゴ
ム(たとえばポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリク
ロロプレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ン、フッ素ゴム、スチレン-ブタジエン系ゴム、水添ス
チレン-ブタジエン系ゴム、アクリロニトリル-ブタジエ
ン系ゴム、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重
合体、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合
体、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレンブロック共
重合体、スチレン-プロピレン-ブチレン-スチレンブロ
ック共重合体など)又は熱可塑性合成樹脂(たとえばポ
リスチレン、スチレン-アクリロニトリル共重合体、ア
クリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体、ポリア
ミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレン
ナフタレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、塩
素化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化
ビニリデン、フッ素樹脂、石油樹脂(たとえばC5系石
油樹脂、水添C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、水添C9
系石油樹脂、C5-C9共重合石油樹脂、水添C5-C9共重
合石油樹脂、酸変性C9系石油樹脂などの軟化点80〜200
℃の石油樹脂)、DCPD樹脂(たとえばシクロペンタ
ジエン系石油樹脂、水添シクロペンタジエン系石油樹
脂、シクロペンタジエン-C5共重合石油樹脂、水添シク
ロペンタジエン-C5共重合石油樹脂、シクロペンタジエ
ン-C9共重合石油樹脂、水添シクロペンタジエン-C9共
重合石油樹脂、シクロペンタジエン-C5-C9共重合石油
樹脂、水添シクロペンタジエン-C5-C9共重合石油樹脂
などの軟化点80〜200℃のDCPD樹脂)などを混合し
て用いることもできる。結晶性プロピレン単独重合体、
プロピレン成分を70重量%以上含有する結晶性プロピレ
ン共重合体であって、結晶性エチレン-プロピレンラン
ダム共重合体、結晶性エチレン-プロピレンブロック共
重合体、結晶性プロピレン-ブテン-1ランダム共重合
体、結晶性エチレン-プロピレン-ブテン-1 3元共重合
体、結晶性プロピレン-ヘキセン-ブテン-1 3元共重合
体及びこれらの2種以上の混合物が特に好ましく用いら
れる。
ム(たとえばポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリク
ロロプレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ン、フッ素ゴム、スチレン-ブタジエン系ゴム、水添ス
チレン-ブタジエン系ゴム、アクリロニトリル-ブタジエ
ン系ゴム、スチレン-ブタジエン-スチレンブロック共重
合体、スチレン-イソプレン-スチレンブロック共重合
体、スチレン-エチレン-ブチレン-スチレンブロック共
重合体、スチレン-プロピレン-ブチレン-スチレンブロ
ック共重合体など)又は熱可塑性合成樹脂(たとえばポ
リスチレン、スチレン-アクリロニトリル共重合体、ア
クリロニトリル-ブタジエン-スチレン共重合体、ポリア
ミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレン
ナフタレート、ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、塩
素化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリフッ化
ビニリデン、フッ素樹脂、石油樹脂(たとえばC5系石
油樹脂、水添C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、水添C9
系石油樹脂、C5-C9共重合石油樹脂、水添C5-C9共重
合石油樹脂、酸変性C9系石油樹脂などの軟化点80〜200
℃の石油樹脂)、DCPD樹脂(たとえばシクロペンタ
ジエン系石油樹脂、水添シクロペンタジエン系石油樹
脂、シクロペンタジエン-C5共重合石油樹脂、水添シク
ロペンタジエン-C5共重合石油樹脂、シクロペンタジエ
ン-C9共重合石油樹脂、水添シクロペンタジエン-C9共
重合石油樹脂、シクロペンタジエン-C5-C9共重合石油
樹脂、水添シクロペンタジエン-C5-C9共重合石油樹脂
などの軟化点80〜200℃のDCPD樹脂)などを混合し
て用いることもできる。結晶性プロピレン単独重合体、
プロピレン成分を70重量%以上含有する結晶性プロピレ
ン共重合体であって、結晶性エチレン-プロピレンラン
ダム共重合体、結晶性エチレン-プロピレンブロック共
重合体、結晶性プロピレン-ブテン-1ランダム共重合
体、結晶性エチレン-プロピレン-ブテン-1 3元共重合
体、結晶性プロピレン-ヘキセン-ブテン-1 3元共重合
体及びこれらの2種以上の混合物が特に好ましく用いら
れる。
【0008】本発明で用いられる水酸化マグネシウムと
しては板状及び繊維状のものがなんら制限なく使用でき
る。板状水酸化マグネシウムの平均粒径は特に制限され
るものではないが、通常0.1μm〜10μm、好ましくは0.2
μm〜2μmであり、0.5μm〜1μmが最も好ましく、ま
た繊維状水酸化マグネシウムの繊維直径は0.1μm〜0.5
μm、長さが5μm〜20μmのものが好ましい。これら水
酸化マグネシウムの単独使用はもちろんのこと、2種以
上の水酸化マグネシウムを併用することもできる。該水
酸化マグネシウムの配合割合は、難燃性、耐面衝撃性の
面からポリオレフィン及び水酸化マグネシウムからなる
組成物に対して30〜70重量%、好ましくは50〜65重量%
である。
しては板状及び繊維状のものがなんら制限なく使用でき
る。板状水酸化マグネシウムの平均粒径は特に制限され
るものではないが、通常0.1μm〜10μm、好ましくは0.2
μm〜2μmであり、0.5μm〜1μmが最も好ましく、ま
た繊維状水酸化マグネシウムの繊維直径は0.1μm〜0.5
μm、長さが5μm〜20μmのものが好ましい。これら水
酸化マグネシウムの単独使用はもちろんのこと、2種以
上の水酸化マグネシウムを併用することもできる。該水
酸化マグネシウムの配合割合は、難燃性、耐面衝撃性の
面からポリオレフィン及び水酸化マグネシウムからなる
組成物に対して30〜70重量%、好ましくは50〜65重量%
である。
【0009】本発明で用いられる化合物Aはポリオール
と縮合脂肪族ヒドロキシ酸との部分若しくは完全エステ
ルである。ポリオールとしてはグリセリン、ジグリセリ
ン、トリグリセリン、ペンタグリセリン、ヘキサグリセ
リン、オクタグリセリン、デカグリセリンなどのポリグ
リセリン、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、
ショ糖、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ル、トリペンタエリスリトールなどのポリペンタエリス
リトール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、ポリオキシエチレングリセリン、ポリオキシエチ
レンソルビタンなどを例示でき、これらの単独使用はも
ちろんのこと、2種以上の混合物としても使用できる。
また縮合脂肪族ヒドロキシ酸は脂肪族ヒドロキシ酸の脱
水縮合物であり、縮合度が2以上のものを意味する。縮
合度とは縮合脂肪族ヒドロキシ酸の平均分子量から求め
られる原料脂肪族ヒドロキシ酸の平均の縮合個数のこと
である。脂肪族ヒドロキシ酸としてはグリコール酸、乳
酸、ヒドロアクリル酸、α-オキシ酪酸、タルトロン
酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、メソ酒石酸、ブ
ドウ酸、クエン酸、2-ヒドロキシテトラデカン酸、イプ
ロール酸、2-ヒドロキシヘキサデカン酸、ヤラピノール
酸、ユニペリン酸、アンブレットール酸、アリューリッ
ト酸、2-ヒドロキシオクタデカン酸、12-ヒドロキシオ
クタデカン酸、18-ヒドロキシオクタデカン酸、9,10-ジ
ヒドロキシオクタデカン酸、リシノール酸、カムロレン
酸、フェロン酸、セレブロン酸などを例示でき、これら
の単独使用はもちろんのこと、2種以上の混合物として
も使用できる。化合物Aの製造方法は特に限定するもの
ではないが、公知の方法たとえば脂肪族ヒドロキシ酸を
加熱下で脱水縮合させて得られた縮合脂肪族ヒドロキシ
酸とポリオールとを水酸化ナトリウムなどの触媒を加え
て加熱下でエステル化することにより製造することがで
きる。この反応中のエステル化の進行度は酸価、ケン化
価、水酸基価などを測定することで確認することができ
る。
と縮合脂肪族ヒドロキシ酸との部分若しくは完全エステ
ルである。ポリオールとしてはグリセリン、ジグリセリ
ン、トリグリセリン、ペンタグリセリン、ヘキサグリセ
リン、オクタグリセリン、デカグリセリンなどのポリグ
リセリン、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、
ショ糖、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトー
ル、トリペンタエリスリトールなどのポリペンタエリス
リトール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロ
パン、ポリオキシエチレングリセリン、ポリオキシエチ
レンソルビタンなどを例示でき、これらの単独使用はも
ちろんのこと、2種以上の混合物としても使用できる。
また縮合脂肪族ヒドロキシ酸は脂肪族ヒドロキシ酸の脱
水縮合物であり、縮合度が2以上のものを意味する。縮
合度とは縮合脂肪族ヒドロキシ酸の平均分子量から求め
られる原料脂肪族ヒドロキシ酸の平均の縮合個数のこと
である。脂肪族ヒドロキシ酸としてはグリコール酸、乳
酸、ヒドロアクリル酸、α-オキシ酪酸、タルトロン
酸、グリセリン酸、リンゴ酸、酒石酸、メソ酒石酸、ブ
ドウ酸、クエン酸、2-ヒドロキシテトラデカン酸、イプ
ロール酸、2-ヒドロキシヘキサデカン酸、ヤラピノール
酸、ユニペリン酸、アンブレットール酸、アリューリッ
ト酸、2-ヒドロキシオクタデカン酸、12-ヒドロキシオ
クタデカン酸、18-ヒドロキシオクタデカン酸、9,10-ジ
ヒドロキシオクタデカン酸、リシノール酸、カムロレン
酸、フェロン酸、セレブロン酸などを例示でき、これら
の単独使用はもちろんのこと、2種以上の混合物として
も使用できる。化合物Aの製造方法は特に限定するもの
ではないが、公知の方法たとえば脂肪族ヒドロキシ酸を
加熱下で脱水縮合させて得られた縮合脂肪族ヒドロキシ
酸とポリオールとを水酸化ナトリウムなどの触媒を加え
て加熱下でエステル化することにより製造することがで
きる。この反応中のエステル化の進行度は酸価、ケン化
価、水酸基価などを測定することで確認することができ
る。
【0010】従って、化合物Aとしてはグリセリン縮合
リシノール酸部分若しくは完全エステル、ジグリセリン
縮合リシノール酸部分若しくは完全エステル、テトラグ
リセリン縮合リシノール酸部分若しくは完全エステル、
ヘキサグリセリン縮合リシノール酸部分若しくは完全エ
ステル、ヘキサグリセリン縮合12-ヒドロキシオクタデ
カン酸部分若しくは完全エステル、ソルビタン縮合リシ
ノール酸部分若しくは完全エステル、ショ糖縮合リシノ
ール酸部分若しくは完全エステル、ペンタエリスリトー
ル縮合リシノール酸部分若しくは完全エステル、ジペン
タエリスリトール縮合リシノール酸部分若しくは完全エ
ステル、トリメチロールエタン縮合リシノール酸部分若
しくは完全エステル、トリメチロールプロパン縮合リシ
ノール酸部分若しくは完全エステル、ポリオキシエチレ
ングリセリン縮合リシノール酸部分若しくは完全エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン縮合リシノール酸部
分若しくは完全エステルなどを例示でき、特にテトラグ
リセリン縮合リシノール酸完全エステル、ヘキサグリセ
リン縮合リシノール酸完全エステル、ヘキサグリセリン
縮合12-ヒドロキシオクタデカン酸完全エステルが好ま
しい。これら化合物Aの単独使用はもちろんのこと、2
種以上の化合物Aを併用することもできる。該化合物A
の配合割合は、耐面衝撃性の面からポリオレフィンに水
酸化マグネシウム30〜70重量%を配合した組成物100重
量部に対して0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜3重量部
である。また、化合物Aの配合方法は、化合物Aを表面
未処理水酸化マグネシウム若しくは化合物A以外の表面
処理剤(たとえば高級脂肪酸、金属石鹸、高級脂肪酸エ
ステル、高級アルコール、高級脂肪酸モノアミド、高級
脂肪酸ビスアミド、高級脂肪族リン酸、高級脂肪族リン
酸金属塩、高級脂肪族スルフォン酸、高級脂肪族スルフ
ォン酸金属塩、ポリオレフィンワックス、酸化ポリオレ
フィンワックス、シラン系カップリング剤、チタネート
系カップリング剤、ボロン系カップリング剤、アルミネ
ート系カップリング剤及びジルコアルミネート系カップ
リング剤など)で表面処理した水酸化マグネシウム及び
他の配合物と共に配合する方法、又は予め水酸化マグネ
シウムを化合物Aで表面処理した水酸化マグネシウムと
して他の配合物と共に配合する方法などのいずれでもよ
い。
リシノール酸部分若しくは完全エステル、ジグリセリン
縮合リシノール酸部分若しくは完全エステル、テトラグ
リセリン縮合リシノール酸部分若しくは完全エステル、
ヘキサグリセリン縮合リシノール酸部分若しくは完全エ
ステル、ヘキサグリセリン縮合12-ヒドロキシオクタデ
カン酸部分若しくは完全エステル、ソルビタン縮合リシ
ノール酸部分若しくは完全エステル、ショ糖縮合リシノ
ール酸部分若しくは完全エステル、ペンタエリスリトー
ル縮合リシノール酸部分若しくは完全エステル、ジペン
タエリスリトール縮合リシノール酸部分若しくは完全エ
ステル、トリメチロールエタン縮合リシノール酸部分若
しくは完全エステル、トリメチロールプロパン縮合リシ
ノール酸部分若しくは完全エステル、ポリオキシエチレ
ングリセリン縮合リシノール酸部分若しくは完全エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン縮合リシノール酸部
分若しくは完全エステルなどを例示でき、特にテトラグ
リセリン縮合リシノール酸完全エステル、ヘキサグリセ
リン縮合リシノール酸完全エステル、ヘキサグリセリン
縮合12-ヒドロキシオクタデカン酸完全エステルが好ま
しい。これら化合物Aの単独使用はもちろんのこと、2
種以上の化合物Aを併用することもできる。該化合物A
の配合割合は、耐面衝撃性の面からポリオレフィンに水
酸化マグネシウム30〜70重量%を配合した組成物100重
量部に対して0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜3重量部
である。また、化合物Aの配合方法は、化合物Aを表面
未処理水酸化マグネシウム若しくは化合物A以外の表面
処理剤(たとえば高級脂肪酸、金属石鹸、高級脂肪酸エ
ステル、高級アルコール、高級脂肪酸モノアミド、高級
脂肪酸ビスアミド、高級脂肪族リン酸、高級脂肪族リン
酸金属塩、高級脂肪族スルフォン酸、高級脂肪族スルフ
ォン酸金属塩、ポリオレフィンワックス、酸化ポリオレ
フィンワックス、シラン系カップリング剤、チタネート
系カップリング剤、ボロン系カップリング剤、アルミネ
ート系カップリング剤及びジルコアルミネート系カップ
リング剤など)で表面処理した水酸化マグネシウム及び
他の配合物と共に配合する方法、又は予め水酸化マグネ
シウムを化合物Aで表面処理した水酸化マグネシウムと
して他の配合物と共に配合する方法などのいずれでもよ
い。
【0011】本発明の組成物にあっては、通常ポリオレ
フィンに添加される各種の添加剤たとえばフェノール
系、チオエーテル系、リン系などの酸化防止剤、光安定
剤、重金属不活性化剤(銅害防止剤)、透明化剤、造核
剤、滑剤、帯電防止剤、防曇剤、アンチブロッキング
剤、無滴剤、難燃剤(ただし、水酸化マグネシウムを除
く)、難燃助剤、無機系や有機系の抗菌剤、顔料、過酸
化物の如きラジカル発生剤、金属石鹸類などの分散剤若
しくは中和剤、無機充填剤(たとえばタルク、マイカ、
クレー、ウォラストナイト、ゼオライト、カオリン、ベ
ントナイト、パーライト、ケイソウ土、アスベスト、炭
酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイ
ト、塩基性アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・カー
ボネート・ハイドレート、二酸化ケイ素、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、硫
化亜鉛、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、ケイ酸カル
シウム、ケイ酸アルミニウム、ガラス繊維、チタン酸カ
リウム、炭素繊維、カーボンブラック、グラファイト及
び金属繊維など)、カップリング剤(たとえばシラン
系、チタネート系、ボロン系、アルミネート系、ジルコ
アルミネート系など)の如き表面処理剤で表面処理され
た前記無機充填剤、又は有機充填剤(たとえば木粉、パ
ルプ、故紙、合成繊維、天然繊維など)を本発明の目的
を損なわない範囲で併用することができる。
フィンに添加される各種の添加剤たとえばフェノール
系、チオエーテル系、リン系などの酸化防止剤、光安定
剤、重金属不活性化剤(銅害防止剤)、透明化剤、造核
剤、滑剤、帯電防止剤、防曇剤、アンチブロッキング
剤、無滴剤、難燃剤(ただし、水酸化マグネシウムを除
く)、難燃助剤、無機系や有機系の抗菌剤、顔料、過酸
化物の如きラジカル発生剤、金属石鹸類などの分散剤若
しくは中和剤、無機充填剤(たとえばタルク、マイカ、
クレー、ウォラストナイト、ゼオライト、カオリン、ベ
ントナイト、パーライト、ケイソウ土、アスベスト、炭
酸カルシウム、水酸化アルミニウム、ハイドロタルサイ
ト、塩基性アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・カー
ボネート・ハイドレート、二酸化ケイ素、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、硫
化亜鉛、硫酸バリウム、硫酸マグネシウム、ケイ酸カル
シウム、ケイ酸アルミニウム、ガラス繊維、チタン酸カ
リウム、炭素繊維、カーボンブラック、グラファイト及
び金属繊維など)、カップリング剤(たとえばシラン
系、チタネート系、ボロン系、アルミネート系、ジルコ
アルミネート系など)の如き表面処理剤で表面処理され
た前記無機充填剤、又は有機充填剤(たとえば木粉、パ
ルプ、故紙、合成繊維、天然繊維など)を本発明の目的
を損なわない範囲で併用することができる。
【0012】本発明の組成物は、ポリオレフィンに水酸
化マグネシウム及び化合物A並びに通常ポリオレフィン
に添加される前述の各種添加剤のそれぞれ所定量を、通
常の混合装置たとえばヘンシェルミキサー(商品名)、
スーパーミキサー、リボンブレンダー、バンバリミキサ
ーなどを用いて混合し、通常の単軸押出機、2軸押出
機、ブラベンダー又はロールなどで、溶融混練温度150
℃〜300℃、好ましくは200℃〜250℃で溶融混練ペレタ
イズすることにより得ることができる。得られた組成物
は射出成形法、押出成形法、ブロー成形法などの各種成
形法により目的とする成形品の製造に供される。
化マグネシウム及び化合物A並びに通常ポリオレフィン
に添加される前述の各種添加剤のそれぞれ所定量を、通
常の混合装置たとえばヘンシェルミキサー(商品名)、
スーパーミキサー、リボンブレンダー、バンバリミキサ
ーなどを用いて混合し、通常の単軸押出機、2軸押出
機、ブラベンダー又はロールなどで、溶融混練温度150
℃〜300℃、好ましくは200℃〜250℃で溶融混練ペレタ
イズすることにより得ることができる。得られた組成物
は射出成形法、押出成形法、ブロー成形法などの各種成
形法により目的とする成形品の製造に供される。
【0013】本発明の組成物は、各種成形分野の難燃性
を要求される用途(たとえば偏向ヨーク、CRTソケッ
ト及びコネクターなどの電気、電子用機能部品やディス
トリビューターキャップ、カーヒーターケース及びカー
エアコンケースなどの自動車用部品並びに電線被覆材な
どの絶縁材料など)に好適に使用することができる。
を要求される用途(たとえば偏向ヨーク、CRTソケッ
ト及びコネクターなどの電気、電子用機能部品やディス
トリビューターキャップ、カーヒーターケース及びカー
エアコンケースなどの自動車用部品並びに電線被覆材な
どの絶縁材料など)に好適に使用することができる。
【0014】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を具
体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるも
のではない。なお、実施例及び比較例で用いた評価方法
は次の方法によった。 1)耐面衝撃性 デュポン衝撃試験により評価した。すなわち得られたペ
レットを用いて長さ50、mm幅50mm、厚み2mmの試験片を
射出成形法により作成し、該試験片を用いてデュポン衝
撃強度を測定(JIS K 5400-1990の8.3.2 デュポン
式に準拠し、内径3/2インチの撃芯台、先端半径1/4イ
ンチの撃芯及び落下高さ1mの条件で50%破壊時の落下
エネルギーを以てデュポン衝撃強度値とした。)評価し
た。耐面衝撃性の優れた材料とはデュポン衝撃強度の大
きいものをいう。(測定温度23℃) 2)難燃性 酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法に従い難燃
性の試験を行った。すなわち得られたペレットを用いて
長さ150mm、幅6.5mm、厚み3.0mmの燃焼用試験片を射出
成形法により作成し、該燃焼用試験片を用いて酸素指数
を測定(JISK 7201に準拠)することにより評価し
た。
体的に説明するが、本発明はこれによって限定されるも
のではない。なお、実施例及び比較例で用いた評価方法
は次の方法によった。 1)耐面衝撃性 デュポン衝撃試験により評価した。すなわち得られたペ
レットを用いて長さ50、mm幅50mm、厚み2mmの試験片を
射出成形法により作成し、該試験片を用いてデュポン衝
撃強度を測定(JIS K 5400-1990の8.3.2 デュポン
式に準拠し、内径3/2インチの撃芯台、先端半径1/4イ
ンチの撃芯及び落下高さ1mの条件で50%破壊時の落下
エネルギーを以てデュポン衝撃強度値とした。)評価し
た。耐面衝撃性の優れた材料とはデュポン衝撃強度の大
きいものをいう。(測定温度23℃) 2)難燃性 酸素指数法による高分子材料の燃焼試験方法に従い難燃
性の試験を行った。すなわち得られたペレットを用いて
長さ150mm、幅6.5mm、厚み3.0mmの燃焼用試験片を射出
成形法により作成し、該燃焼用試験片を用いて酸素指数
を測定(JISK 7201に準拠)することにより評価し
た。
【0015】実施例1〜8、比較例1〜5 ポリオレフィンとしてメルトフローレート(230℃にお
ける荷重21.18Nを加えた場合の10分間の溶融樹脂の吐
出量;以下MFRと略記する。)6.0g/10分の安定化さ
れていない粉末状結晶性プロピレン単独重合体40重量%
及び水酸化マグネシウムとして平均粒径0.6〜0.8μmの
表面未処理品60重量%とからなる合計100重量部に、化
合物Aとしてヘキサグリセリン縮合リシノール酸(縮合
度2.5)完全エステル、ソルビトール縮合リシノール酸
(縮合度2.1)テトラエステル、トリグリセリン縮合12-
ヒドロキシオクタデカン酸(縮合度3.2)完全エステ
ル、トリペンタエリスリトール縮合リシノール酸(縮合
度2.5)完全エステル、ジペンタエリスリトール縮合12-
ヒドロキシオクタデカン酸(縮合度4.3)完全エステル
又はポリオキシエチレンソルビタン縮合乳酸(縮合度1
1.5)完全エステル及び他の添加剤のそれぞれ所定量を
後述の表1に記載した配合割合でヘンシェルミキサー
(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mm
の2軸押出機で250℃にて溶融混練処理してペレット化
した。また比較例1〜5としてMFRが6.0g/10分の安
定化されていない粉末状結晶性プロピレン単独重合体40
重量%及び水酸化マグネシウムとして平均粒径0.6〜0.8
μmの表面未処理品60重量%とからなる合計100重量部に
後述の表1に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、
実施例1〜8に準拠して溶融混練処理してペレットを得
た。デュポン衝撃試験及び燃焼試験に用いる試験片は、
得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射
出成形により調製した。得られた試験片を用いて前記の
試験方法により耐面衝撃性及び難燃性の評価を行った。
これらの結果を表1に示した。
ける荷重21.18Nを加えた場合の10分間の溶融樹脂の吐
出量;以下MFRと略記する。)6.0g/10分の安定化さ
れていない粉末状結晶性プロピレン単独重合体40重量%
及び水酸化マグネシウムとして平均粒径0.6〜0.8μmの
表面未処理品60重量%とからなる合計100重量部に、化
合物Aとしてヘキサグリセリン縮合リシノール酸(縮合
度2.5)完全エステル、ソルビトール縮合リシノール酸
(縮合度2.1)テトラエステル、トリグリセリン縮合12-
ヒドロキシオクタデカン酸(縮合度3.2)完全エステ
ル、トリペンタエリスリトール縮合リシノール酸(縮合
度2.5)完全エステル、ジペンタエリスリトール縮合12-
ヒドロキシオクタデカン酸(縮合度4.3)完全エステル
又はポリオキシエチレンソルビタン縮合乳酸(縮合度1
1.5)完全エステル及び他の添加剤のそれぞれ所定量を
後述の表1に記載した配合割合でヘンシェルミキサー
(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mm
の2軸押出機で250℃にて溶融混練処理してペレット化
した。また比較例1〜5としてMFRが6.0g/10分の安
定化されていない粉末状結晶性プロピレン単独重合体40
重量%及び水酸化マグネシウムとして平均粒径0.6〜0.8
μmの表面未処理品60重量%とからなる合計100重量部に
後述の表1に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、
実施例1〜8に準拠して溶融混練処理してペレットを得
た。デュポン衝撃試験及び燃焼試験に用いる試験片は、
得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射
出成形により調製した。得られた試験片を用いて前記の
試験方法により耐面衝撃性及び難燃性の評価を行った。
これらの結果を表1に示した。
【0016】実施例9〜16、比較例6〜10 ポリオレフィンとしてMFR7.0g/10分の安定化されて
いない粉末状結晶性エチレン-プロピレンブロック共重
合体(エチレン含有量8.5重量%)30重量%及び水酸化
マグネシウムとして平均粒径0.6〜0.8μmの表面未処理
品70重量%とからなる合計100重量部に、化合物Aとし
てヘキサグリセリン縮合リシノール酸(縮合度2.5)完
全エステル、ソルビトール縮合リシノール酸(縮合度2.
1)テトラエステル、トリグリセリン縮合12-ヒドロキシ
オクタデカン酸(縮合度3.2)完全エステル、トリペン
タエリスリトール縮合リシノール酸(縮合度2.5)完全
エステル、ジペンタエリスリトール縮合12-ヒドロキシ
オクタデカン酸(縮合度4.3)完全エステル又はポリオ
キシエチレンソルビタン縮合乳酸(縮合度11.5)完全エ
ステル及び他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の表2に
記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入
れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で
250℃にて溶融混練処理してペレット化した。また比較
例6〜10としてMFRが7.0g/10分の安定化されていな
い粉末状結晶性エチレン-プロピレンブロック共重合体
(エチレン含有量8.5重量%)30重量%及び水酸化マグ
ネシウムとして平均粒径0.6〜0.8μmの表面未処理品70
重量%とからなる合計100重量部に後述の表2に記載の
添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例9〜16に準拠
して溶融混練処理してペレットを得た。デュポン衝撃試
験及び燃焼試験に用いる試験片は、得られたペレットを
樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形により調製し
た。得られた試験片を用いて前記の試験方法により耐面
衝撃性及び難燃性の評価を行った。これらの結果を表2
に示した。
いない粉末状結晶性エチレン-プロピレンブロック共重
合体(エチレン含有量8.5重量%)30重量%及び水酸化
マグネシウムとして平均粒径0.6〜0.8μmの表面未処理
品70重量%とからなる合計100重量部に、化合物Aとし
てヘキサグリセリン縮合リシノール酸(縮合度2.5)完
全エステル、ソルビトール縮合リシノール酸(縮合度2.
1)テトラエステル、トリグリセリン縮合12-ヒドロキシ
オクタデカン酸(縮合度3.2)完全エステル、トリペン
タエリスリトール縮合リシノール酸(縮合度2.5)完全
エステル、ジペンタエリスリトール縮合12-ヒドロキシ
オクタデカン酸(縮合度4.3)完全エステル又はポリオ
キシエチレンソルビタン縮合乳酸(縮合度11.5)完全エ
ステル及び他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の表2に
記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入
れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で
250℃にて溶融混練処理してペレット化した。また比較
例6〜10としてMFRが7.0g/10分の安定化されていな
い粉末状結晶性エチレン-プロピレンブロック共重合体
(エチレン含有量8.5重量%)30重量%及び水酸化マグ
ネシウムとして平均粒径0.6〜0.8μmの表面未処理品70
重量%とからなる合計100重量部に後述の表2に記載の
添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例9〜16に準拠
して溶融混練処理してペレットを得た。デュポン衝撃試
験及び燃焼試験に用いる試験片は、得られたペレットを
樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形により調製し
た。得られた試験片を用いて前記の試験方法により耐面
衝撃性及び難燃性の評価を行った。これらの結果を表2
に示した。
【0017】実施例17〜24、比較例11〜15 水酸化マグネシウムとして平均粒径0.6〜0.8μmの表面
未処理品50重量%(ポリオレフィン及び水酸化マグネシ
ウムの表面未処理品からなる組成物に対する水酸化マグ
ネシウムの配合割合)に、化合物Aとしてヘキサグリセ
リン縮合リシノール酸(縮合度2.5)完全エステル、ソ
ルビトール縮合リシノール酸(縮合度2.1)テトラエス
テル、トリグリセリン縮合12-ヒドロキシオクタデカン
酸(縮合度3.2)完全エステル、トリペンタエリスリト
ール縮合リシノール酸(縮合度2.5)完全エステル、ジ
ペンタエリスリトール縮合12-ヒドロキシオクタデカン
酸(縮合度4.3)完全エステル又はポリオキシエチレン
ソルビタン縮合乳酸(縮合度11.5)完全エステルのそれ
ぞれ所定量を後述の表3に記載した配合割合でヘンシェ
ルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合して表面
処理品としたのち、さらにこれにポリオレフィンとして
MFR7.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性エ
チレン-プロピレン-ブテン-1 3元共重合体(エチレン
含有量2.5重量%、ブテン-1含有量4.5重量%)50重量%
(ポリオレフィン及び水酸化マグネシウムの表面未処理
品からなる組成物に対するポリオレフィンの配合割合)
及び他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の表3に記載し
た配合割合で追加して3分間攪拌混合したのち、口径30
mmの2軸押出機で250℃にて溶融混練処理してペレット
化した。また比較例11〜15としてMFRが7.0g/10分の
安定化されていない粉末状結晶性エチレン-プロピレン-
ブテン-1 3元共重合体(エチレン含有量2.5重量%、ブ
テン-1含有量4.5重量%)50重量%及び水酸化マグネシ
ウムとして平均粒径0.6〜0.8μmの表面未処理品50重量
%とからなる合計100重量部に後述の表3に記載の添加
剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例17〜24に準拠して
溶融混練処理してペレットを得た。デュポン衝撃試験及
び燃焼試験に用いる試験片は、得られたペレットを樹脂
温度250℃、金型温度50℃で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により耐面衝撃
性及び難燃性の評価を行った。これらの結果を表3に示
した。
未処理品50重量%(ポリオレフィン及び水酸化マグネシ
ウムの表面未処理品からなる組成物に対する水酸化マグ
ネシウムの配合割合)に、化合物Aとしてヘキサグリセ
リン縮合リシノール酸(縮合度2.5)完全エステル、ソ
ルビトール縮合リシノール酸(縮合度2.1)テトラエス
テル、トリグリセリン縮合12-ヒドロキシオクタデカン
酸(縮合度3.2)完全エステル、トリペンタエリスリト
ール縮合リシノール酸(縮合度2.5)完全エステル、ジ
ペンタエリスリトール縮合12-ヒドロキシオクタデカン
酸(縮合度4.3)完全エステル又はポリオキシエチレン
ソルビタン縮合乳酸(縮合度11.5)完全エステルのそれ
ぞれ所定量を後述の表3に記載した配合割合でヘンシェ
ルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合して表面
処理品としたのち、さらにこれにポリオレフィンとして
MFR7.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性エ
チレン-プロピレン-ブテン-1 3元共重合体(エチレン
含有量2.5重量%、ブテン-1含有量4.5重量%)50重量%
(ポリオレフィン及び水酸化マグネシウムの表面未処理
品からなる組成物に対するポリオレフィンの配合割合)
及び他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の表3に記載し
た配合割合で追加して3分間攪拌混合したのち、口径30
mmの2軸押出機で250℃にて溶融混練処理してペレット
化した。また比較例11〜15としてMFRが7.0g/10分の
安定化されていない粉末状結晶性エチレン-プロピレン-
ブテン-1 3元共重合体(エチレン含有量2.5重量%、ブ
テン-1含有量4.5重量%)50重量%及び水酸化マグネシ
ウムとして平均粒径0.6〜0.8μmの表面未処理品50重量
%とからなる合計100重量部に後述の表3に記載の添加
剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例17〜24に準拠して
溶融混練処理してペレットを得た。デュポン衝撃試験及
び燃焼試験に用いる試験片は、得られたペレットを樹脂
温度250℃、金型温度50℃で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により耐面衝撃
性及び難燃性の評価を行った。これらの結果を表3に示
した。
【0018】実施例25〜32、比較例16〜20 ポリオレフィンとしてMFR7.0g/10分の安定化されて
いない粉末状結晶性エチレン-プロピレンランダム共重
合体(エチレン含有量2.5重量%)55重量%、メルトイ
ンデックス(190℃における荷重21.18Nを加えた場合の
10分間の溶融樹脂の吐出量;以下MIと略記する。)20
g/10分の安定化されていない粉末状チーグラー・ナッ
タ系高密度エチレン単独重合体10重量%、ムーニー粘度
ML1+4(100℃)25の安定化されていない粉末状非晶性エ
チレン-プロピレンランダム共重合体(プロピレン含有
量25重量%)5重量%及び水酸化マグネシウムとして平
均粒径0.6〜0.8μmの表面未処理品30重量%とからなる
合計100重量部に、化合物Aとしてヘキサグリセリン縮
合リシノール酸(縮合度2.5)完全エステル、ソルビト
ール縮合リシノール酸(縮合度2.1)テトラエステル、
トリグリセリン縮合12-ヒドロキシオクタデカン酸(縮
合度3.2)完全エステル、トリペンタエリスリトール縮
合リシノール酸(縮合度2.5)完全エステル、ジペンタ
エリスリトール縮合12-ヒドロキシオクタデカン酸(縮
合度4.3)完全エステル又はポリオキシエチレンソルビ
タン縮合乳酸(縮合度11.5)完全エステル及び他の添加
剤のそれぞれ所定量を後述の表4に記載した配合割合で
ヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合
したのち、口径30mmの2軸押出機で250℃にて溶融混練
処理してペレット化した。また比較例16〜20としてMF
Rが7.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性エチ
レン-プロピレンランダム共重合体(エチレン含有量2.5
重量%)55重量%、MIが20g/10分の安定化されてい
ない粉末状チーグラー・ナッタ系高密度エチレン単独重
合体10重量%、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が25の安定
化されていない粉末状非晶性エチレン-プロピレンラン
ダム共重合体(プロピレン含有量25重量%)5重量%及
び水酸化マグネシウムとして平均粒径0.6〜0.8μmの表
面未処理品30重量%とからなる合計100重量部に後述の
表4に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例
25〜32に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。デ
ュポン衝撃試験及び燃焼試験に用いる試験片は、得られ
たペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形
により調製した。得られた試験片を用いて前記の試験方
法により耐面衝撃性及び難燃性の評価を行った。これら
の結果を表4に示した。
いない粉末状結晶性エチレン-プロピレンランダム共重
合体(エチレン含有量2.5重量%)55重量%、メルトイ
ンデックス(190℃における荷重21.18Nを加えた場合の
10分間の溶融樹脂の吐出量;以下MIと略記する。)20
g/10分の安定化されていない粉末状チーグラー・ナッ
タ系高密度エチレン単独重合体10重量%、ムーニー粘度
ML1+4(100℃)25の安定化されていない粉末状非晶性エ
チレン-プロピレンランダム共重合体(プロピレン含有
量25重量%)5重量%及び水酸化マグネシウムとして平
均粒径0.6〜0.8μmの表面未処理品30重量%とからなる
合計100重量部に、化合物Aとしてヘキサグリセリン縮
合リシノール酸(縮合度2.5)完全エステル、ソルビト
ール縮合リシノール酸(縮合度2.1)テトラエステル、
トリグリセリン縮合12-ヒドロキシオクタデカン酸(縮
合度3.2)完全エステル、トリペンタエリスリトール縮
合リシノール酸(縮合度2.5)完全エステル、ジペンタ
エリスリトール縮合12-ヒドロキシオクタデカン酸(縮
合度4.3)完全エステル又はポリオキシエチレンソルビ
タン縮合乳酸(縮合度11.5)完全エステル及び他の添加
剤のそれぞれ所定量を後述の表4に記載した配合割合で
ヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合
したのち、口径30mmの2軸押出機で250℃にて溶融混練
処理してペレット化した。また比較例16〜20としてMF
Rが7.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性エチ
レン-プロピレンランダム共重合体(エチレン含有量2.5
重量%)55重量%、MIが20g/10分の安定化されてい
ない粉末状チーグラー・ナッタ系高密度エチレン単独重
合体10重量%、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が25の安定
化されていない粉末状非晶性エチレン-プロピレンラン
ダム共重合体(プロピレン含有量25重量%)5重量%及
び水酸化マグネシウムとして平均粒径0.6〜0.8μmの表
面未処理品30重量%とからなる合計100重量部に後述の
表4に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例
25〜32に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。デ
ュポン衝撃試験及び燃焼試験に用いる試験片は、得られ
たペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形
により調製した。得られた試験片を用いて前記の試験方
法により耐面衝撃性及び難燃性の評価を行った。これら
の結果を表4に示した。
【0019】表1〜表4に示される本発明にかかわる化
合物及び添加剤は下記の通りである。 水酸化マグネシウム:平均粒径0.6〜0.8μmの表面未処
理品 化合物A[1]:ヘキサグリセリン縮合リシノール酸
(縮合度2.5)完全エステル 化合物A[2]:ソルビトール縮合リシノール酸(縮合
度2.1)テトラエステル 化合物A[3]:トリグリセリン縮合12-ヒドロキシオ
クタデカン酸(縮合度3.2)完全エステル 化合物A[4]:トリペンタエリスリトール縮合リシノ
ール酸(縮合度2.5)完全エステル 化合物A[5]:ジペンタエリスリトール縮合12-ヒド
ロキシオクタデカン酸(縮合度4.3)完全エステル 化合物A[6]:ポリオキシエチレンソルビタン縮合乳
酸(縮合度11.5)完全エステル
合物及び添加剤は下記の通りである。 水酸化マグネシウム:平均粒径0.6〜0.8μmの表面未処
理品 化合物A[1]:ヘキサグリセリン縮合リシノール酸
(縮合度2.5)完全エステル 化合物A[2]:ソルビトール縮合リシノール酸(縮合
度2.1)テトラエステル 化合物A[3]:トリグリセリン縮合12-ヒドロキシオ
クタデカン酸(縮合度3.2)完全エステル 化合物A[4]:トリペンタエリスリトール縮合リシノ
ール酸(縮合度2.5)完全エステル 化合物A[5]:ジペンタエリスリトール縮合12-ヒド
ロキシオクタデカン酸(縮合度4.3)完全エステル 化合物A[6]:ポリオキシエチレンソルビタン縮合乳
酸(縮合度11.5)完全エステル
【0020】フェノール系酸化防止剤1:2,6-ジ-t-ブ
チル-p-クレゾール フェノール系酸化防止剤2:テトラキス[メチレン-3-
(3',5'-ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]メタン 分散剤1:ステアリン酸 分散剤2:グリセリルモノステアレート 分散剤3:エポキシ化大豆油 分散剤4:ステアリン酸アミド Ca−St:ステアリン酸カルシウム
チル-p-クレゾール フェノール系酸化防止剤2:テトラキス[メチレン-3-
(3',5'-ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]メタン 分散剤1:ステアリン酸 分散剤2:グリセリルモノステアレート 分散剤3:エポキシ化大豆油 分散剤4:ステアリン酸アミド Ca−St:ステアリン酸カルシウム
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】
【表3】
【0024】
【表4】
【0025】表1に記載の実施例及び比較例は、ポリオ
レフィンとして結晶性プロピレン単独重合体、水酸化マ
グネシウムとして表面未処理品を用いた場合である。表
1からわかるように、実施例1〜8は結晶性プロピレン
単独重合体に水酸化マグネシウム(表面未処理品)及び
化合物Aを配合したものであり、実施例1〜8と比較例
1(実施例1〜8において分散剤を配合しないもの)と
をくらべてみると、実施例1〜8は耐面衝撃性に著しく
優れている。また、実施例1〜8と比較例2〜5(実施
例1〜8において化合物Aの替わりに化合物A以外の分
散剤1〜4をそれぞれ配合したもの)とをくらべてみる
と、比較例1よりも比較例2〜5の耐面衝撃性は改善さ
れるものの、実施例1〜8が耐面衝撃性に優れており、
水酸化マグネシウム高充填系で化合物A以外の分散剤1
〜4は分散作用による機械的物性改善効果が充分に発揮
されないことがわかる。従って、本発明にかかわる化合
物Aの配合を満たさない各比較例は、本発明の効果を奏
さないことが明らかである。すなわち、本発明で得られ
る耐面衝撃性は、水酸化マグネシウムを配合してなる難
燃性ポリオレフィン組成物に、化合物Aを併用したとき
にはじめてみられる特有の効果であるといえる。また、
化合物Aを配合してなる本発明にかかわる難燃性組成物
は、従来公知の難燃性組成物とくらべて難燃性がなんら
遜色ないものであることが確認された。
レフィンとして結晶性プロピレン単独重合体、水酸化マ
グネシウムとして表面未処理品を用いた場合である。表
1からわかるように、実施例1〜8は結晶性プロピレン
単独重合体に水酸化マグネシウム(表面未処理品)及び
化合物Aを配合したものであり、実施例1〜8と比較例
1(実施例1〜8において分散剤を配合しないもの)と
をくらべてみると、実施例1〜8は耐面衝撃性に著しく
優れている。また、実施例1〜8と比較例2〜5(実施
例1〜8において化合物Aの替わりに化合物A以外の分
散剤1〜4をそれぞれ配合したもの)とをくらべてみる
と、比較例1よりも比較例2〜5の耐面衝撃性は改善さ
れるものの、実施例1〜8が耐面衝撃性に優れており、
水酸化マグネシウム高充填系で化合物A以外の分散剤1
〜4は分散作用による機械的物性改善効果が充分に発揮
されないことがわかる。従って、本発明にかかわる化合
物Aの配合を満たさない各比較例は、本発明の効果を奏
さないことが明らかである。すなわち、本発明で得られ
る耐面衝撃性は、水酸化マグネシウムを配合してなる難
燃性ポリオレフィン組成物に、化合物Aを併用したとき
にはじめてみられる特有の効果であるといえる。また、
化合物Aを配合してなる本発明にかかわる難燃性組成物
は、従来公知の難燃性組成物とくらべて難燃性がなんら
遜色ないものであることが確認された。
【0026】表2は、ポリオレフィンとして結晶性エチ
レン-プロピレンブロック共重合体、水酸化マグネシウ
ムとして表面未処理品を用いたものであり、これらにつ
いても上述と同様の効果が確認された。表3は、ポリオ
レフィンとして結晶性エチレン-プロピレン-ブテン-1
3元共重合体、水酸化マグネシウムとして化合物Aで予
め表面処理した表面処理品を用いたものであり、これら
についても上述と同様の効果が確認された。表4は、ポ
リオレフィンとして結晶性エチレン-プロピレンランダ
ム共重合体、チーグラー・ナッタ系高密度エチレン単独
重合体及び非晶性エチレン-プロピレンランダム共重合
体の混合物、水酸化マグネシウムとして表面未処理品を
用いたものであり、これらについても上述と同様の効果
が確認された。
レン-プロピレンブロック共重合体、水酸化マグネシウ
ムとして表面未処理品を用いたものであり、これらにつ
いても上述と同様の効果が確認された。表3は、ポリオ
レフィンとして結晶性エチレン-プロピレン-ブテン-1
3元共重合体、水酸化マグネシウムとして化合物Aで予
め表面処理した表面処理品を用いたものであり、これら
についても上述と同様の効果が確認された。表4は、ポ
リオレフィンとして結晶性エチレン-プロピレンランダ
ム共重合体、チーグラー・ナッタ系高密度エチレン単独
重合体及び非晶性エチレン-プロピレンランダム共重合
体の混合物、水酸化マグネシウムとして表面未処理品を
用いたものであり、これらについても上述と同様の効果
が確認された。
【0027】
【発明の効果】本発明の組成物は、成形品としたときの
該成形品の耐面衝撃性が著しく優れている。
該成形品の耐面衝撃性が著しく優れている。
Claims (1)
- 【請求項1】 ポリオレフィンに水酸化マグネシウム30
〜70重量%を配合した組成物100重量部に対して、ポリ
オールと縮合脂肪族ヒドロキシ酸とのエステルを0.1〜
5重量部配合してなる難燃性ポリオレフィン組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24552696A JPH1067889A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 難燃性ポリオレフィン組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24552696A JPH1067889A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 難燃性ポリオレフィン組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1067889A true JPH1067889A (ja) | 1998-03-10 |
Family
ID=17135005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24552696A Pending JPH1067889A (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 難燃性ポリオレフィン組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1067889A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002256117A (ja) * | 2001-03-05 | 2002-09-11 | Asahi Denka Kogyo Kk | 樹脂組成物 |
WO2006080389A1 (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-03 | The Nisshin Oillio Group, Ltd. | エステル化反応生成物及び化粧料 |
US8734766B2 (en) | 2005-01-28 | 2014-05-27 | The Nisshin Oillio Group, Ltd. | Methods of producing a lip cosmetic |
JP2018172665A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 三井化学株式会社 | 環状オレフィン系樹脂組成物、成形体および光学部品 |
CN113223768A (zh) * | 2021-04-25 | 2021-08-06 | 安徽华能电缆集团有限公司 | 一种防火防爆电力电缆及其制备方法 |
-
1996
- 1996-08-28 JP JP24552696A patent/JPH1067889A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002256117A (ja) * | 2001-03-05 | 2002-09-11 | Asahi Denka Kogyo Kk | 樹脂組成物 |
WO2006080389A1 (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-03 | The Nisshin Oillio Group, Ltd. | エステル化反応生成物及び化粧料 |
US7632957B2 (en) | 2005-01-28 | 2009-12-15 | The Nisshin Oillio Group, Ltd. | Esterification reaction products and cosmetic products |
JP5395325B2 (ja) * | 2005-01-28 | 2014-01-22 | 日清オイリオグループ株式会社 | エステル化反応生成物及び化粧料 |
US8734766B2 (en) | 2005-01-28 | 2014-05-27 | The Nisshin Oillio Group, Ltd. | Methods of producing a lip cosmetic |
JP2018172665A (ja) * | 2017-03-31 | 2018-11-08 | 三井化学株式会社 | 環状オレフィン系樹脂組成物、成形体および光学部品 |
CN113223768A (zh) * | 2021-04-25 | 2021-08-06 | 安徽华能电缆集团有限公司 | 一种防火防爆电力电缆及其制备方法 |
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