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JPH1067364A - 自転車用チェーンケースの取付部の構造 - Google Patents

自転車用チェーンケースの取付部の構造

Info

Publication number
JPH1067364A
JPH1067364A JP22889296A JP22889296A JPH1067364A JP H1067364 A JPH1067364 A JP H1067364A JP 22889296 A JP22889296 A JP 22889296A JP 22889296 A JP22889296 A JP 22889296A JP H1067364 A JPH1067364 A JP H1067364A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
case body
mounting
chain
screw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22889296A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshiji Imada
佳司 今田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
O G K GIKEN KK
OGK Co Ltd
Original Assignee
O G K GIKEN KK
OGK Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by O G K GIKEN KK, OGK Co Ltd filed Critical O G K GIKEN KK
Priority to JP22889296A priority Critical patent/JPH1067364A/ja
Publication of JPH1067364A publication Critical patent/JPH1067364A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ねじ止め個所を減らし、ケース取付作業性及
び作業能率の向上を図る。 【解決手段】 チェーンホイルの一側面とチェーンの一
側面とを覆うケース本体2を備え、該ケース本体2の前
端部2Aをクランク軸のボス部に固定された取付金具1
5を介して取付けるようにしており、取付金具15の一
端部に設けた掛止片と、該掛止片が嵌入係合する掛止凹
部とで構成される掛止め手段によってケース本体2を取
付具15に対して連結位置決めし、ケース本体2に形成
したねじ挿通孔7と、取付具15に形成したねじ孔と、
両孔を挿通する固定ねじ20にて構成されるねじ止め手
段により位置決めされたケース本体2を取付具15に締
結固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自転車用のチェー
ンとチェーンホイルとの外側面を覆う半面ケース形のチ
ェーンケースの取付部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種チェーンケースとしては、図10
に例示するものが知られている。このチェーンケース3
1は、自転車30のフレーム32に取付金具33,34
により取付けられるようになっており、フレーム32の
中央下部のボス部35に回転自在に装着されているクラ
ンク軸36(図11,図12参照)に固着されたチェー
ンホイル37の一側面の大部分を覆い、かつチェーン3
8の上部38A一側面を覆う半面ケース形である。
【0003】そして、このチェーンケース31には、表
板31Aの裏面側に縁鍔31Bが突設され、前端部に図
13に示しているように、中央にクランク39(図1
1,図12参照)挿通孔40を備えている。そして、チ
ェーンケース31前側の縁鍔31B上部及び下部の2ヵ
所にはクランク軸36の軸芯に向く方向に延びる舌片状
の取付部41が突設され、この取付部41には、チェー
ンホイル37の周方向に長い取付孔42が設けられてい
る。また、チェーンケース31の後端部には取付孔43
が設けられている。
【0004】また、前側の取付金具33は、図11、図
12、図14にも示しているように、略くの字形を呈し
ており、中央にはボス部35への取付孔44が設けら
れ、上下端部にはねじ孔45,45が設けられている。
なお、この取付金具33は、図11、図12に示すよう
に、フレーム32のボス部35に設けたねじ部46に外
嵌され、リングナット47により固定されるようになっ
ている。
【0005】チェーンケース31は、流れ行程での組立
作業時では、逆立ち状態として搬送される自転車のフレ
ーム32に組付けられ、その前端部は固定ねじ48,4
8により、取付金具33のねじ孔45,45に固着され
る。また、他の従来例として、図16、図17に示すよ
うに、チェーンケース31がチェーンホイル37及びチ
ェーン38の上下部一側面を覆う半面ケース形で、前端
部の縁鍔31B上下部にねじ挿通孔42が夫々設けら
れ、取付金具33の上下端部は前記ケース縁鍔31Bと
平行にかつその内側に位置するように折曲されて取付部
49とされ、ねじ孔45が設けられており、図17にも
示すように、チェーンケース31の上下方向から固定ね
じ48により固定するようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来技
術では、前者及び後者共に、ねじによる固定個所が多
く、取付金具へのチェーンケース取付作業能率が悪いと
いう問題がある。また、ネジ固定のみであると、チェー
ンケース31の取付孔42と、取付金具33のねじ孔4
4,45とを位置合わせするが困難であり、組付け作業
に時間がかかることとなっていた。
【0007】特に、逆立ち状態で搬送される自転車に対
して下側からネジ固定する場合、上記孔の位置合わせや
工具を用いてのねじの螺着作業はかなり困難なものであ
った。本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたも
ので、その目的とするところは、ねじ止め個所を少なく
して、ケースの取付作業性及び作業能率を向上させるこ
とができ、また、ねじ孔の位置合わせを容易にすること
ができる自転車用チェーンケースの取付部の構造を提供
するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、チェ
ーンホイルの一側面とチェーンの一側面とを被覆するケ
ース本体を備え、該ケース本体の前部側を、クランク軸
のボス部に固定された取付具を介して取りつけるように
した自転車用チェーンケースの取付部の構造において、
取付具とケース本体とを互いに係合させることでケース
本体を取付具に対して連結し取付位置に位置決めする掛
止め手段と、位置決めされたケース本体と取付具とを締
結固定するねじ止め手段とを備えことを特徴としてい
る。
【0009】また、本発明は、前記掛止め手段は、取付
具の一端部に設けた掛止片と、ケース本体周縁に設けた
前記掛止片が嵌入係合する掛止凹部とを有し、前記ねじ
止め手段は、取付具の他端部に設けたねじ孔と、該ねじ
孔に対応してケース本体に設けられたねじ挿通孔を有す
ることを特徴としている。これによれば、掛止め手段に
より取付具に対してケース本体を連結し、位置決めをし
たうえで、ねじ等の締結部材を用いて取付具とチェーン
ケースとを締結手段により連結して自転車へのチェーン
ケース前部側の取付けが行われるので、ねじによる締結
箇所を減らしてもチェーンケース前部側の固定が可能で
あり、また、ねじ固定する際には、掛止め手段によりケ
ース本体の位置決めがなされているのでねじの挿入、螺
着作業も容易に行え、取付作業性及び作業能率の向上が
図られる。
【0010】そして、本発明は、前記掛止片が、取付具
の上端部に設けられるとともに掛止凹部がケース本体の
上部に形成され、前記ねじ孔が取付具の下端部に設けら
れるとともにねじ挿通孔がケース本体の下部側に設けら
れることを特徴としており、このようにすると、流れ行
程におけるチェーンケースの組付け時において、逆立ち
状態で搬送される自転車に対して、比較的組付けづらい
チェーンケースの上部(逆立ち状態では下部側)では、
掛止め凹部及び掛止め片によって容易な係合作業とし、
チェーンケースの下部側(逆立ち状態の上部)には、挿
通孔及びねじ孔を配置させてねじによる締結を容易なも
のとできる。また、本発明は、チェーンホイルの一側面
とチェーンの一側面とを被覆するケース本体を備え、該
ケース本体の前部側を、クランク軸のボス部に固定され
た取付具を介して取りつけるようにした自転車用チェー
ンケースの取付部の構造において、前記ケース本体前部
の周縁の少なくとも上下一方側に、取付具の一側部が挿
入係合することで該取付具にケース本体を支持する係合
溝を設け、取付具とケース本体との間に、凹凸嵌合によ
り取付具に対するケース本体の位置決めをする嵌合部を
設け、位置決めされたケース本体と取付具とを締結固定
するねじ止め手段をケース本体前部の上下他方側に備え
たことを特徴としている。
【0011】これによれば、ねじ止めによる固定だけで
なく、係合溝へ取付具を挿入することでもケース本体の
支持がなされるので、ねじ固定部分を減らすことが可能
で、また、嵌合部によってケース本体の位置決めするこ
とでねじ孔の位置合わせも容易に行え、取付作業性の向
上が図られる。更に、本発明は、前記ねじ止め手段は、
取付具に形成したねじ孔と、該ねじ孔に対応してケース
本体に設けられたねじ挿通孔とを有し、前記嵌合部が前
記ねじ孔及びねじ挿通孔の形成位置に設けられることを
特徴とし、これにより、嵌合部による位置決めが、ねじ
固定部分で行われることとなり、ねじ孔とねじ挿通孔と
の位置合わせが確実になされるようになる。
【0012】そして、本発明は、前記係合溝が、ケース
本体の少なくとも上部側に形成されるとともに、前記ね
じ止め手段が、ケース本体の下部側に設けられることを
特徴とし、これによれば、流れ行程におけるチェーンケ
ースの組付け時において、逆立ち状態で搬送される自転
車に対して、比較的組付けづらいチェーンケースの上部
(逆立ち状態では下部側)では、係合溝へ取付具を挿入
係合させる容易な作業とし、チェーンケースの下部側
(逆立ち状態の上部)には、挿通孔及びねじ孔を配置さ
せてねじによる締結を容易なものとできる。
【0013】また、本発明は、前記係合溝は、ケース本
体前端部の上下に亘って形成され、前記取付具の係合部
分が係合溝に対応して形成されていることを特徴とし、
これにより、係合溝へ取付具を挿入、係合することによ
るケース本体の支持をより確実に行える。また、上記し
たケース本体は、ABS,PP,ポリカーボネイト等の
合成樹脂製とするのが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。図1〜図5は、本発明に係る自転車
用チェーンケース1の第1の実施の形態を示している。
このチェーンケース1は合成樹脂製例えばABS樹脂製
で、チェーンホイル(図10参照)の左右方向の外側面
の大部分と、上側のチェーン(図10参照)の外側面と
を覆うケース本体2を備え、該ケース本体2の前端部2
Aがクランク軸のボス部に固定された取付金具(取付
具)15を介して取付けられ、ケース本体2後端部2B
がフレーム後端部に取付金具(図10参照)を介して取
付けられる半面ケース形である。
【0015】ケース本体2は、表板3とこの表板3の前
部下方及び後端部を除く周端より裏面側(左右内方側)
に突設した縁鍔4を有し、この縁鍔4のない部分をチェ
ーン(図10の符号38参照)が通るようになってお
り、表板3の前部中央にクランク軸及びクランクを通し
うる挿通孔5が設けられ、後端部2Bの表板3に後部取
付金具60の取付孔6が設けられている。
【0016】そして、ケース本体2には、前端部下方の
厚肉とされた下厚肉部4Aに表板3と平行に固定ねじ挿
通孔7が設けられ、前端部上方の厚肉とされた上厚肉部
4Bに裏面側から取付具15を挿入し係止できる掛止め
凹部8が設けられている。この掛止め凹部8は、図4、
図5に示しているように、厚肉の縁鍔4Bの左右内方側
面から外方へ凹設されており、該凹部8の下壁10B後
部寄りには、取付具15の掛止め片16の挿入入口とな
る切欠部9が形成され、また凹部8の前端及び後端に
は、凹部8の開口を塞ぐように抜け止め壁11,12が
形成され、この抜け止め壁11,12によって掛止め凹
部8の前後端に前後方向の凹所13,14が形成されて
いる。
【0017】前記取付金具15は、図1、図3に示して
いるように、側面視くの字形を呈し、上下中央にはクラ
ンク軸のボス部(図11、図12参照)への嵌着孔16
が設けられ、その両端部がケース表板3側(左右外方)
に直角に屈曲され、下端部側がケース本体2に対してね
じ止めされる取付片17とされると共に取付ねじ孔18
が縁鍔4の下厚肉部4Aのねじ挿通孔7に対応して設け
られている。また取付金具15の上端屈曲部には、前後
方向幅広に張出した掛止め片19が設けられており、該
掛止め片19と前記ケース本体2の凹部8により掛止め
手段が構成される。
【0018】なお、チェーンケース1側のねじ挿通孔7
と、取付金具15の取付ねじ孔18及び固定ねじ(ビ
ス)20とによりねじ止め手段が構成される。また、ケ
ース本体1の後端部2Bは、取付孔6を利用して後部取
付金具60及び固定ねじ(図示省略)により従来と同様
にして自転車のフレーム後端部に取付けられる。上記第
1実施形態において、チェーンケース1を自転車のフレ
ームに取付ける場合、まず、流れ工程で取付金具15を
クランク軸のボス部に従来と同様にしてクランク組付け
前に取付け、位置決め固定する。この場合、自転車は逆
立ち状態で搬送され、そのままの状態で取付金具15も
取付けられるので、取付金具15の前記取付片17が上
になるように(組立完成後は下側になる)取付ける。
【0019】次工程では、ケース本体2前端部2Aの取
付ねじ挿通孔7が上側となるように自転車のクランクを
ケース本体2の挿通孔5を介して挿通する。そして、取
付金具15の掛止め片19を掛止め凹部8の切欠部9に
挿入し、チェーンケース1をクランク軸廻りに回動させ
ると、掛止め片19が凹所8内に収まるようになるとと
もに、掛止め片の前側の張出部分が凹部8の前側の凹所
13に挿入する。
【0020】このとき凹部8の上下壁10A,10Bに
よりチェーンケース1の上下方向の移動が阻止され、前
側の凹所13に掛止め片19の前側の張出部分が挿入さ
れてチェーンケースの左右方向の移動が阻止される。ま
た、掛止め片19は、凹部8内で若干の前後動可能であ
るが、後方移動した場合は凹部8後側の凹所14に掛止
め片19の後側張出部が挿入されるようになっているの
で、前後方向の移動もほぼ阻止される。したがって、掛
止め凹部8への掛止め片19の挿入によって、取付金具
15にケース本体2の前上部を連結固定するとともに正
規の取付位置に位置決め可能となる。
【0021】そして、ケース本体2の前上部が掛止め片
19及び掛止め凹部8で係合されるとで、下部側では、
ケース本体の取付ねじ挿通孔7と、取付金具15のねじ
孔18が略一致されることとなり、固定ねじ20の挿
入、螺着を容易に行える。次いで、ケース本体2後端部
2Bを取付金具60に固定ねじにより固定することによ
り、取付作業が完了する。
【0022】上記第1実施形態によれば、ケース本体2
の前部側では、ねじによる固定個所が一個所となり、し
かも、流れ工程では、自転車は、逆立ち状態で搬送され
るので、チェーンケースの組付時の下側は、工具等を使
用せずに掛止め手段によって容易な連結が可能で、ねじ
固定部分は上側となるので、ねじを挿入し易く、また工
具を使用し易くなってねじ止め作業も容易に行える。
【0023】なお、本実施形態において、ケース本体2
の上部側にねじ止め手段を、下部側に掛止め手段を(組
付け時には、それぞれ逆側となる)を設けることも可能
である。図6〜図9は、本発明の第2の実施形態を示
し、ケース本体2は、その前端部2Aの縁鍔4の裏面側
端に、前記挿通孔5の中心に向く方向(チェーンホイル
の径方向)へ突出する表板3と平行な掛止フランジ22
を設けている。この掛止フランジ22は、ケース本体2
の前端部の円弧状に形成された部分で、上下に亘って形
成されている。
【0024】一方、取付金具15は、前端側が円弧状に
形成された側面視略半円形とすると共に、円弧部周縁に
チェーンケース1の表板3へ向けて延設された縁鍔4と
平行な係止突部23を設けており、該係止突部23は、
前記掛止フランジ22に対応してケース本体2の上下に
亘って形成されている。また、ケース本体2の前端部縁
鍔4内周面には、図9に示すように該内周面からチェー
ンホイルの径外方へ一段下がった位置決め係止段部24
が形成されており、該段部24は、掛止フランジ22の
表板3に対向する面から前記係止突部23の左右幅と同
じかやや広い間隔をおいて形成されている。すなわち、
前記掛止フランジ22と、縁鍔4と、段部24とによ
り、取付金具15一側の係止突部23が挿入し、係合す
る係合溝25が構成されている。
【0025】従って、係止突部23を係合溝25に挿入
すると、係止突部23の端縁が、該段部24に当接して
係止され、取付金具15の左右内方側面が掛止フランジ
22に当接して係止され、係止突部23の外周が縁鍔4
内周面に当接して係止されるようになり、ケース本体2
が取付金具15に対して左右方向及び後方へ移動しない
ように支持される。
【0026】ケース本体2の前端部2A下部に設けた縁
鍔4の下厚肉部4Aには、その内周面側に位置決め凹部
26が凹設され、取付金具15の前記突部23の下端面
には、ケース本体2の前記位置決め凹部26に嵌合する
位置決め凸部27が突設されている。そして、前記凹部
26の底部から縁鍔4外周へとねじ止め手段を構成する
固定ねじ挿通孔7が設けられている。そして、該凸部2
5部分には、取付ねじ孔18が設けられている。
【0027】従って、上記位置決め凹部26と位置決め
凸部27とで構成される嵌合部28の凹凸嵌合を介して
取付金具15に対するケース本体2の位置決めがなさ
れ、ねじ挿通孔7及びねじ孔18の位置合わせが確実に
なされるようになっている。上記第2実施形態におい
て、チェーンケース1の取付作業は、自転車のクランク
を、ケース本体2の挿通孔5を介して挿通し、取付金具
15の係止突部23をケース本体2の係合溝25に係合
させる。そして、係合溝25に係止突部23を係合させ
た状態でケース本体2をクランク軸廻りに回動してケー
ス本体2の位置決め凹部26を取付金具15の位置決め
凸部27に嵌合させてケース本体2を取付金具15に対
して位置決めし、このときにねじ孔18とねじ挿通孔7
とが位置合わせされる。
【0028】そして、固定ねじ17をケース本体2のね
じ挿通孔7から、取付金具15のねじ孔15にねじ込ん
で、ケース本体2の前部を取付金具15に固定し、ケー
ス本体2の後部を第1の実施形態と同様にねじ固定して
取付作業が完了する。上記第2実施形態によれば、チェ
ーンケース1と取付金具15との位置決めが容易で、し
かも取付金具15をケース本体2の係合溝に係合するこ
とでケース本体2を支持するのでケース前端部の固定ね
じ17は1個であってもケース前部側の固定は可能で、
また流れ工程においては逆立ち状態の自転車に対して上
側からねじ止め作業が行えるので、作業性が良くかつ能
率的に行なうことができる。
【0029】また、係合溝25及び取付金具15の係止
突部23をケース本体の上下に亘って形成しているの
で、ケース本体2の支持が確実になされるようになって
いる。なお、本実施形態において、嵌合部28を設ける
位置は、ねじ孔18及びねじ挿通孔7の形成位置でなく
とも、これらの孔の近傍若しくは係合溝25の範囲で形
成するようにしてもよい。また、ねじ止め手段を、ケー
ス本体2の係止フランジ22及び取付具15の左右側面
に設けるようにしてもよい。そして、係合溝25をケー
ス本体2の前端部の上部側のみに形成するようにしても
よい。
【0030】上記第1,第2実施形態は、図16に示す
ような半面形ケースはもとより、後端にギヤ用ケースが
接続される半面形ケースにも採用することができる。ま
た、チェーンケース1は、ABSのほかPP、ポリカー
ボネイト等の合成樹脂製にて形成してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
掛止め手段と、ねじ止め手段とによりチェーンケースの
前部側の固定がなされるので、ねじ止め箇所を減らすこ
とができ、また掛止め手段によるケース本体と取付具と
の連結で、ケース側と取付具側とのねじ孔の位置合わせ
がなされ、取付作業性及び作業能率の向上が図られる。
【0032】また、掛止め手段を構成する掛止片が、取
付具の上端部に設けられるとともに掛止凹部がケース本
体上部に形成され、ねじ止め手段を構成するねじ孔が取
付具の下端部に設けられるとともにねじ挿通孔がケース
本体の下部側に設けられることで、流れ行程におけるチ
ェーンケースの組付け時に、逆立ち状態で搬送される自
転車に対して、比較的組付けづらいチェーンケースの上
部(逆立ち状態では下部側)は、掛止め凹部及び掛止め
片による容易な係合作業とし、組付け易いチェーンケー
スの下部側(逆立ち状態の上部)には、ねじ挿通孔及び
ねじ孔を配置させてねじによる締結を容易なものとでき
る。
【0033】また、本発明は、ケース本体前部の周縁の
係合溝に取付具を係合させて支持することで、ねじ止め
箇所を減らすことを可能とし、また、ケース本体と取付
具との間に嵌合部を設けてケース本体の位置決め、ねじ
孔の位置合わせも容易に行え、取付作業性の向上が図ら
れる。そして、ねじ止め手段を構成するねじ孔及びねじ
挿通孔の形成位置に上記の嵌合部を設ける場合には、嵌
合部による位置決めが、ねじ固定部分で行われることと
なり、ねじ孔とねじ挿通孔との位置合わせが確実になさ
れるようになる。
【0034】さらに、前記係合溝をケース本体の少なく
とも上部側に形成し、ねじ止め手段をケース本体の下部
側に設けると、逆立ち状態で搬送される自転車に対して
のチェーンケースの取付の際にねじ止めが容易に行え
る。また、係合溝をケース本体前端部の上下に亘って形
成し、前記取付具の係合部分を係合溝に対応して形成す
るようにすると、ケース本体の支持をより確実に行え
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す背面図である。
【図2】同実施形態のチェーンケースのみの背面図であ
る。
【図3】同実施形態の取付金具を示す斜視図である。
【図4】図2のA部拡大図である。
【図5】図4のB−B線矢示図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す一部省略背面図
である。
【図7】同第2実施形態のチェーンケースのみの背面図
である。
【図8】同第2実施形態の取付金具を示す背面図であ
る。
【図9】図6のC−C線断面図である。
【図10】従来のチェーンケースを備えた自転車の側面
図である。
【図11】従来のケース取付金具を自転車フレームのボ
ス部に取付けた状態を示す斜視図である。
【図12】図11の取付金具を分解した状態を示す斜視
図である。
【図13】従来のチェーンケースを示す背面図である。
【図14】同チェーンケースを取付金具に取付けた状態
を示す背面図である。
【図15】図14のD−D線断面拡大図である。
【図16】他の従来例を示す背面図である。
【図17】図16のE−E線断面拡大図である。
【符号の説明】
1 自転車用チェーンケース 2 ケース本体 7 固定ねじ挿通孔 8 掛止め凹部 15 取付具 18 取付ねじ孔 19 掛止め片 25 係合溝 28 嵌合部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チェーンホイルの一側面とチェーンの一
    側面とを被覆するケース本体を備え、該ケース本体の前
    部側を、クランク軸のボス部に固定された取付具を介し
    て取りつけるようにした自転車用チェーンケースの取付
    部の構造において、 取付具とケース本体とを互いに係合させることでケース
    本体を取付具に対して連結し取付位置に位置決めする掛
    止め手段と、位置決めされたケース本体と取付具とを締
    結固定するねじ止め手段とを備えことを特徴とする自転
    車用チェーンケースの取付部の構造。
  2. 【請求項2】 前記掛止め手段は、取付具の一端部に設
    けた掛止片と、前記掛止片が嵌入係合するケース本体周
    縁に設けた掛止凹部とを有し、前記ねじ止め手段は、取
    付具の他端部に設けたねじ孔と、該ねじ孔に対応してケ
    ース本体に設けられたねじ挿通孔を有することを特徴と
    する請求項1に記載の自転車用チェーンケースの取付部
    の構造。
  3. 【請求項3】 前記掛止片が、取付具の上端部に設けら
    れるとともに掛止凹部がケース本体の上部に形成され、
    前記ねじ孔が取付具の下端部に設けられるとともにねじ
    挿通孔がケース本体の下部側に設けられることを特徴と
    する請求項2に記載の自転車用チェーンケースの取付部
    の構造。
  4. 【請求項4】 チェーンホイルの一側面とチェーンの一
    側面とを被覆するケース本体を備え、該ケース本体の前
    部側を、クランク軸のボス部に固定された取付具を介し
    て取りつけるようにした自転車用チェーンケースの取付
    部の構造において、 前記ケース本体前部の周縁の少なくとも上下一方側に、
    取付具の一側部が係合することで該取付具にケース本体
    を支持する係合溝を設け、取付具とケース本体との間
    に、凹凸嵌合により取付具に対するケース本体の位置決
    めをする嵌合部を設け、位置決めされたケース本体と取
    付具とを締結固定するねじ止め手段をケース本体前部の
    上下他方側に備えたことを特徴と自転車用チェーンケー
    スの取付部の構造。
  5. 【請求項5】 前記ねじ止め手段は、取付具に形成した
    ねじ孔と、該ねじ孔に対応してケース本体に設けられた
    ねじ挿通孔とを有し、前記嵌合部が前記ねじ孔及びねじ
    挿通孔の形成位置に設けられることを特徴とする請求項
    4に記載の自転車用チェーンケースの取付部の構造。
  6. 【請求項6】 前記係合溝が、ケース本体の少なくとも
    上部側に設けられ、前記ねじ止め手段が、ケース本体の
    下部側に設けられることを特徴とする請求項4又は5に
    記載の自転車用チェーンケースの取付部の構造。
  7. 【請求項7】 前記係合溝は、ケース本体前端部の上下
    に亘って形成され、取付具における係合部分が前記係合
    溝に対応して形成されていることを特徴とする請求項4
    又は6に記載の自転車用チェーンケースの取付部の構
    造。
  8. 【請求項8】 前記ケース本体は、ABS,PP,ポリ
    カーボネイト等の合成樹脂製としたことを特徴とする請
    求項1〜7のいずれかに記載の自転車用チェーンケース
    の取付部の構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001253378A (ja) * 2000-03-10 2001-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自転車用チェーンケースおよびそれを備えた自転車

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001253378A (ja) * 2000-03-10 2001-09-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 自転車用チェーンケースおよびそれを備えた自転車

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