JPH10336073A - スペクトラム拡散通信方式における信号受信装置 - Google Patents
スペクトラム拡散通信方式における信号受信装置Info
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Abstract
ム拡散通信用信号受信回路を提供する。 【解決手段】 受信信号の直交検波出力は、複素型マッ
チドフィルタにより逆拡散され、そのうちの信号電力レ
ベルの高い複数のパスがマルチパス選択部により選択さ
れる。各パスの受信信号は、位相補正ブロックに入力さ
れ、各パス対応に、2つのパイロットシンボルブロック
の受信信号からそれに含まれている位相誤差がアナログ
演算回路31〜34により算出され、該2つのパイロッ
トシンボルブロックの間に受信された情報シンボルブロ
ックの受信信号の位相補正がアナログ演算回路40によ
り行われる。位相補正された各パスの逆拡散された受信
信号は、タイミングを合わせてRAKE合成回路におい
て合成される。
Description
信方式に使用して好適な信号受信装置に関し、特に、マ
ルチパス環境下において各パスの受信信号の位相誤差を
補正し、RAKE合成を行う信号受信装置に関する。
どの無線通信システムの分野において、スペクトラム拡
散通信方式、特に、DS−CDMA通信方式が注目を集
めている。一般に、無線通信システムにおいては、送信
機から送信された信号が経路長の異なる複数の伝搬経路
を通って受信機に到達し、それらがコヒーレントに加算
されないために、いわゆるマルチパスフェージングが発
生するが、スペクトラム拡散通信方式においては、RA
KE受信方式を採用することにより、このようなマルチ
パスを有効に利用して信号を受信することが可能とな
る。
式における送信データのフレーム構成の一例を示す。こ
の図に示す例においては、各フレームは、複数個(例え
ば16個)のスロットからなり、各スロットは、パイロ
ットシンボルブロックと情報シンボルブロックとから構
成されており、図示するように、パイロットシンボルブ
ロックP1、P2・・・Pnと、情報シンボルブロック
D1、D2・・・Dnとが交互に配列された構成とされ
ている。各パイロットシンボルブロックP1、P2、・
・・Pnはそれぞれ例えば4シンボルの長さとされてお
り、既知のシンボル列が送信される。また、各情報シン
ボルブロックD1、D2・・・Dnには、それぞれ所定
数(例えば36シンボル)の情報シンボルが配置されて
いる。この送信データは、例えばQPSK方式により情
報変調された後、所定の拡散符号を用いてBPSKある
いはQPSK方式により拡散変調されて送信されること
となる。
るRAKE受信機の要部の構成を示すブロック図であ
る。この図において、受信アンテナ101において受信
されたスペクトラム拡散信号は高周波受信部102にお
いて中間周波帯域の信号に変換され、分配器103によ
り2つの信号に分割されて、それぞれ乗算器106およ
び107に供給される。104は局部周波数を発生する
発振器であり、該発振器104からの出力は、前記乗算
器106に直接印加されるとともに、その位相をπ/2
だけ移相する位相シフト回路105を介して前記乗算器
107に入力される。前記乗算器106において前記分
配器103からの中間周波帯域の受信信号と前記発振器
104からの出力信号とが乗算され、ローパスフィルタ
108を介して同相成分(I成分)のベースバンド信号
Riが出力される。また、前記乗算器107において前
記分配器103からの中間周波帯域の受信信号と前記位
相シフト回路105の出力信号とが乗算され、ローパス
フィルタ109を介して直交成分(Q成分)のベースバ
ンド信号Rqが出力される。このようにして受信信号は
直交検波される。
RiおよびRqは、複素型マッチドフィルタ110に入
力され、PN符号生成回路111により発生される参照
PN符号のI成分およびQ成分の系列とそれぞれ乗積さ
れ、逆拡散が行なわれる。このマッチドフィルタ110
から出力される逆拡散出力の同相成分Diと逆拡散出力
の直交成分Dqは、信号レベル検出部112、フレーム
同期回路114および位相補正ブロック115に入力さ
れる。
の逆拡散出力DiとQ成分の逆拡散出力Dqとから受信
信号電力レベルが算出され、マルチパス選択部113に
おいて、受信信号電力レベルの大きい順に複数(例え
ば、最大4つまで)のピークが複数のパスとして選択さ
れる。前記フレーム同期回路114は、前記マルチパス
選択部113から受信信号レベルが最大のパスを指定す
る情報を受け取り、該パスの受信信号中の前記パイロッ
トシンボルブロックのシンボルパターンを検出すること
により、フレームタイミングを検出する。
は位相補正ブロック115に入力され、該位相補正ブロ
ック115において、後述するように、最大4つまでの
パスに対応する受信信号に対する位相補正が行なわれ
る。この位相補正ブロック115からの位相補正された
各パスに対応する受信出力は、RAKE合成部116に
おいてタイミングを合わせて合成され、データ判定回路
117に出力される。そして、該データ判定回路117
においてデータ判定され、情報復調が行なわれることと
なる。同期検波を行うためには、受信信号の絶対位相を
知ることが必要となるため、前記位相補正ブロック11
5において、前記パイロットシンボル(この送信信号ベ
クトルは既知である)の受信信号の位相回転量(誤差ベ
クトル)を検出し、該誤差ベクトルから補正信号(補正
ベクトル)を算出して、受信信号ベクトルの位相を補正
している。
115の概略構成を示す。この図において、120は、
前記複素型マッチドフィルタ110から出力される情報
シンボルブロックに対応するベースバンドの逆拡散信号
Di、Dqを前記補正ベクトルを算出するために必要な
時間だけ遅延して出力するための情報シンボルの遅延手
段である。また、130は、前記複素型マッチドフィル
タ110から出力されるパイロットシンボルに対応する
ベースバンドの逆拡散信号Di、Dqから受信信号の位
相誤差を抽出し、それらの平均値を算出するパイロット
シンボルの位相誤差抽出・平均化手段である。さらに、
140は、前記位相誤差抽出・平均化手段130から出
力される誤差信号(誤差ベクトル)に基づいて、前記情
報シンボルの遅延手段120から出力される当該情報シ
ンボルブロックの受信信号に対して乗算することにより
位相補正を行う位相補正手段である。
ステムにおいては、情報シンボルブロックの前後にパイ
ロットシンボルブロックが挿入されており、前記誤差ベ
クトルの抽出方法として、次の2通りの方法がある。図
27の(b)は、その第1の方法を説明するための図で
あり、この図に示すように、情報シンボルブロックの前
後に位置するパイロットシンボルブロックの受信信号か
ら補正ベクトルを算出し、それらのパイロットシンボル
ブロックに挟まれている情報シンボルブロックの受信信
号の位相補正を行う方法である。この場合には、例えば
36シンボルからなる情報シンボルブロックの前に位置
する4シンボルのパイロットシンボルブロックの受信信
号の位相誤差と、情報シンボルブロックの後ろに位置す
る4シンボルのパイロットシンボルブロックの受信信号
の位相誤差の、合計8個のシンボルの位相誤差の平均値
を用いて、中間に位置する36シンボルの情報シンボル
の位相を補正することとなる。
前に位置するパイロットシンボルブロック(4シンボ
ル)から得られた補正ベクトルを用いてそのパイロット
シンボルブロックの直後の情報シンボルブロックの受信
信号の位相補正を行なう方法である。この方法の場合に
は、前記位相誤差抽出・平均化手段130から誤差信号
が出力されるまでの時間が短いため、前記遅延手段12
0における遅延時間を少なくすることが可能となるが、
前記第1の方法の場合と比べ、精度が低くなる。したが
って、ここでは、前記第1の方法により位相誤差を抽出
するものとして、位相補正処理について説明する。
トシンボルを複素数I(=Ii+j・Iq)とし、対応
する逆拡散後の受信パイロットシンボルがP(=Pi+
j・Pq)であったとする。Iを送信してPが受信され
たのであるから、基本的にIとPとの相違は位相のみで
ある。したがって、次の式(1)に示すように、受信信
号Pに送信信号Iの共役複素数を乗ずることにより、該
受信パイロットシンボルPに含まれている位相誤差ベク
トルeを抽出することができる。
における位相誤差の平均値Eは、次の式(2)により表
わすことができる。
ンボル数(この場合には、L=4)であり、上付きのk
はパイロットシンボルの番号を示している。
は、次の式(3)および式(4)に示す、各スロットに
含まれている4個のパイロットシンボルの位相誤差の平
均化された誤差ベクトルが出力される。ここで、E(t)
は当該スロットに含まれているパイロットシンボルの平
均誤差ベクトル、E(t+1)は後続するスロットに含まれ
ているパイロットシンボルブロックの平均誤差ベクトル
である。
るための補正ベクトルを次の式(5)〜式(7)により
定義する。
イロットシンボルブロックから算出された平均誤差ベク
トルE(t)と後続するスロットに含まれているパイロッ
トシンボルブロックから算出された平均誤差ベクトルE
(t+1)との平均値を補正ベクトルMとして用い、その共
役ベクトルを当該情報シンボルの受信ベクトルD(=D
i+j・Dq)と乗算することにより、二つのパイロッ
トシンボルブロックにより挟まれた当該スロットの情報
シンボルブロックの受信信号の位相誤差を補正する。こ
のようにして、次の式(8)に示す補正された受信信号
ベクトルDhat(以下、「D」の上部に山形の記号が付
された記号を「Dhat」とよぶ)を求めることができ
る。
は、ある一つのパスについての演算である。これと同じ
演算を前記マルチパス選択部12により選択された各パ
スの逆拡散後の受信信号についてそれぞれ実行すること
により、それらの位相誤差を補正することができる。
号に対して実行し、得られた補正済みの各パスの受信信
号を、タイミングを一致させて加算することにより、R
AKE合成が行なわれ、次の式(9)および式(10)
で示す合成出力Dbar(以下、「D」の上部に横線が付
された記号を「Dbar」とよぶ)が得られる。
n=1,2,…,Nとなる。ここで、Nは、例えば4と
されている。
に位置するパイロットシンボルブロックの受信信号の位
相誤差に基づいて、当該情報シンボルブロックの受信信
号の位相補正を行なっているため、高精度の位相補正を
行なうことができる。
E受信機においては、前記逆拡散を行うための複素型マ
ッチドフィルタとして、例えば、DSP(digital sign
al processor)などのデジタル演算回路を使用したマッ
チドフィルタ、SAW(surface acoustic wave)素子
などを使用したマッチドフィルタ等が使用されていた。
この場合、前記デジタル演算回路を使用するときには、
前記ローパスフィルタ108および109の出力をA/
D変換して当該マッチドフィルタに入力することが行わ
れている。このような、従来のマッチドフィルタを使用
する場合には、デジタル型のときには多数のデジタル乗
算を行うことが必要となり、回路規模が大きくなるとと
もに、消費電力も大きなものとなっていた。また、SA
W素子による場合には、サイズが大きく、他の回路要素
と同一のチップ上に構成することができないと言う問題
点がある。
ドフィルタを使用することを提案している(特開平09
−83486号公報)。このときには、他の回路要素と
同一のチップ上に構成することができるとともに、低消
費電力のものとすることができるという効果がある。し
かしながら、前記位相補正ブロック115およびRAK
E合成部116は、依然としてデジタル型の回路が使用
されており、前記複素型マッチドフィルタ110の出力
のうちの、選択されたパスに対応する出力は、デジタル
信号に変換されて、前記位相補正ブロック115に入力
されていた。
をアナログ型の遅延手段、例えば、アナログシフトレジ
スタ等により構成し、前述のように、高精度の位相補正
を行うときには、遅延時間が大きくなるため、回路規模
が大きくなるという問題点がある。
なうことが可能な、回路規模が小さくかつ低消費電力と
されたスペクトラム拡散通信方式における信号受信装置
を提供することを目的としている。
に、本発明のスペクトラム拡散通信方式における信号受
信装置は、パイロットシンボルブロックと情報シンボル
ブロックとが交互に配置されて送信されるスペクトラム
拡散通信方式における信号受信装置であって、直交検波
された受信信号を逆拡散するマッチドフィルタと、該マ
ッチドフィルタからの逆拡散出力のうち、受信電力の大
きい順に複数のパスを選択するマルチパス選択部と、該
マルチパス選択部により選択されたパスに対応する逆拡
散信号が入力される位相補正手段と、該位相補正手段か
ら出力される前記選択されたパスの位相補正された逆拡
散信号をタイミングを合わせて加算するRAKE合成部
とを有し、前記位相補正手段は、前記マッチドフィルタ
から出力される前記選択されたパスの逆拡散信号をデジ
タル信号に変換するアナログデジタル変換器と、該アナ
ログデジタル変換器の出力を格納し、所定時間後に読み
出す遅延手段と、前記選択された各パスに対応して設け
られ、それぞれ、当該パスの前記パイロットシンボルブ
ロックの受信信号に含まれている位相誤差を算出するア
ナログ演算回路により構成された位相誤差算出部と、前
記選択された各パスに対応して設けられ、連続する2つ
のパイロットシンボルブロックの受信信号から対応する
前記位相誤差算出部により算出された位相誤差の平均を
算出するアナログ演算回路により構成された位相補正ベ
クトル生成部と、前記各位相補正ベクトル生成部から出
力される位相補正ベクトルと、前記遅延手段から読み出
された前記受信信号とを乗算する位相誤差補正部とを有
しているものである。
補正ベクトル生成部におけるアナログ演算回路はリフレ
ッシュ可能な構成とされており、前記情報シンボルブロ
ックの最後の情報シンボルの期間において、前記位相補
正ベクトル生成部および前記位相誤差算出部のリフレッ
シュが行われるようになされているものである。さら
に、前記位相補正ベクトル生成部は、そのリフレッシュ
の後に、前記位相誤差算出部の出力を再ロードするよう
になされているものである。さらにまた、前記位相誤差
算出部の出力が前記位相誤差補正ベクトル生成部に再ロ
ードされた後に、前記位相誤差算出部がリフレッシュさ
れるようになされているものである。さらにまた、送信
信号の拡散率に応じて、前記位相補正ベクトル生成部お
よび前記位相誤差算出部のリフレッシュ時間が可変とさ
れるようになされているものである。さらにまた、前記
位相補正手段におけるアナログデジタル変換器は、前記
選択されたパスの逆拡散信号からデジタル信号への変換
を時分割で実行するようになされているものである。
相誤差補正部は、前記各位相補正ベクトル生成部から出
力される位相補正ベクトルと前記遅延手段から読み出さ
れる前記選択されたパスのデジタル信号に変換された逆
拡散信号との乗算を時分割で実行するようになされてい
るものである。さらにまた、前記位相補正手段は、前記
遅延手段から読み出されたデジタルデータを、最上位ビ
ットが正負の符号を表し、他のビットがその絶対値を表
すように変換する手段を有し、該変換する手段は、前記
遅延手段から読み出されたデジタルデータが正の信号に
対応するデータである場合にはその最上位ビットを反転
し、負の信号に対応するデータである場合にはその全ビ
ットを反転する手段と、前記位相誤差補正部における前
記位相補正ベクトルと当該デジタルデータとの乗算回路
に付加された手段であって、当該デジタルデータが負の
信号に対応するデータであるときには1を加算する手段
とからなるものである。さらにまた、前記位相補正ベク
トル生成部は、選択されたパスの数が最大パス数よりも
小さいときには、該選択されたパス以外のパスに対応す
る位相誤差として基準電位を入力することにより、当該
位相誤差の平均を算出するようになされているものであ
る。
含まれている位相誤差をアナログ演算回路により算出し
て位相補正ベクトルを生成し、デジタル信号に変換され
て遅延された情報シンボルの受信信号と、前記位相補正
ベクトルとをアナログ型の演算回路により乗算して位相
補正処理を実行しているため、位相誤差の算出のために
受信信号をデジタル信号に変換するA/D変換器を設け
ることが不要となり、また、高速、高精度かつ低消費電
力の位相補正ブロックを提供することが可能となる。ま
た、リフレッシュを信号のフレーム構成に対応したタイ
ミングで行っているため、リフレッシュ時における演算
を代替するための冗長な演算回路を設けることが不要と
なり、回路規模を大きくすることなく、高精度の演算を
実行することができる。さらに、アナログデジタル変換
器および位相誤差補正部は時分割処理を行うようになさ
れているため、パス数よりも少ないアナログデジタル変
換器および位相誤差補正部ですみ、回路規模を少なくす
ることができる。
明の信号受信装置の一実施の形態の構成を示すブロック
図である。この図に示したのは、前記図26に記載した
RAKE受信機における破線で囲まれた部分に対応して
いる。図1において、10は前記図26に示したRAK
E受信機における複素型マッチドフィルタ110に相当
する複素型マッチドフィルタであり、この実施の形態に
おいては、128タップ構成の複素型マッチドフィルタ
とされているが、必要に応じて他のタップ数にすること
も可能である。この複素型マッチドフィルタ10は、直
交検波された受信信号RiおよびRqをシンボルレート
の2倍のクロック周波数でサンプリングし、これらの信
号と所定の拡散符号レプリカ(ロングコードPNおよび
ショートコードPN)との相関演算をアナログ演算によ
り実行するように構成されている。なお、送信信号の拡
散率、すなわち1シンボルのチップ数に応じて、前記複
素型マッチドフィルタ10の有効タップ数は可変とされ
るようになされている。たとえば、1シンボルが64チ
ップの拡散符号により拡散変調されているときには、前
記複素型マッチドフィルタ10は64タップ構成として
使用される。このタップ数の切換は、外部からの制御信
号により制御される。
ら出力される相関出力Di、Dqの信号電力を算出する
信号レベル検出部、12は該信号レベル検出部11から
出力される信号レベルのピークを検出し、所定値よりも
大きな電力を有するピークのうち、電力の大きい方から
複数個(例えば、4個)のピーク位置を選択するマルチ
パス選択部である。なお、この実施の形態においては、
パイロットシンボルブロックごとのシンボル数を4、1
スロットごとの情報シンボルブロックのシンボル数を3
6、マルチパス選択部11により選択されるパスの数を
最大4とした例について説明するが、これに限られるこ
とはなく、他の数値の場合でも同様な構成により実現す
ることが可能である。
の出力のうち、最も受信電力の大きいパスの受信信号を
用いてフレーム同期を検出するフレーム同期回路であ
り、前記マルチパス選択部12からの出力により指定さ
れる最も電力の大きいパスの受信信号を入力し、該受信
信号中に含まれている前記パイロットシンボルの受信信
号が所定のパターンであることを検出することにより、
フレーム同期を検出する。
の出力のうち、前記マルチパス選択部12により選択さ
れた例えば4つのパスの受信信号を取り込み、それぞ
れ、前記パイロットシンボルの受信信号から算出した位
相誤差ベクトルを用いて位相補正を行う位相補正ブロッ
クである。なお、この位相補正ブロックの詳細について
は、後述する。
力される前記複数個のパスの位相補正された受信信号を
タイミングを合わせて合成するRAKE合成部である。
このRAKE合成部15の出力Dibar、Dqbarは、後
続する回路において復調されることとなる。
RAKE受信機とほぼ同一であるが、本発明の信号受信
装置においては、前記位相補正ブロック14がデジタル
回路とアナログ回路とが混在した形で実現されている点
に特徴がある。これにより、前述した従来の信号受信装
置のように位相補正処理をデジタル回路のみを用いて実
現する場合と比較して、回路規模が小さくなり、また消
費電力も少なくすることができる。以下、本発明の信号
受信装置における位相補正ブロック14について詳述す
る。
発明の位相補正ブロック14の構成を示すブロック図で
ある。図27に関して説明したように、位相補正ブロッ
クは、情報シンボルの遅延手段120、パイロットシン
ボルの位相誤差抽出・平均化手段130および情報シン
ボルの位相補正手段140から構成されており、当該情
報シンボルブロックの前後に位置するパイロットシンボ
ルブロックの受信信号から算出した位相誤差ベクトルを
用いて、当該情報シンボルブロックの受信信号の位相を
補正するように構成されている。本発明の位相補正ブロ
ック14も同様の構成とされており、図2において、2
0は前記図27の(a)における情報シンボルの遅延手
段120に対応する遅延手段、30は前記位相誤差抽出
・平均化手段130に対応する位相誤差抽出・平均化手
段、40は前記情報シンボルの位相補正手段140に対
応する位相補正手段である。
10の出力に接続された信号入力端子であり、前述のよ
うに、逆拡散出力のI、Q両成分DiおよびDqがこの
端子から入力される。さらに、39はパイロットシンボ
ル格納レジスタであり、前述したように予め既知である
パイロットシンボルの送信データが外部から設定される
ように構成されている。さらにまた、41は、この位相
補正ブロック14の各部に供給する制御信号を生成する
制御信号生成回路である。
手段20は、前記入力端子19に接続されたサンプルホ
ールド回路(S/H回路)21〜24、各サンプルホー
ルド回路21〜24の出力をデジタル信号に変換するア
ナログデジタル変換器(A/D変換器)25、および、
前記A/D変換器25の出力が記憶される情報遅延用の
RAM26から構成されている。
ールド制御信号(S/H制御信号)に応じて、前記入力
端子19から入力される前記複素型マッチドフィルタ1
0の出力をサンプルホールドする。前述したように、前
記マルチパス選択部12において信号を受信すべき例え
ば4個のパスが選択され、これらのパスにそれぞれ対応
し、かつ、情報シンボルブロックに対応したタイミング
で、前記S/H制御信号がそれぞれのパスに対応したS
/H回路21〜24に印加され、各S/H回路21〜2
4はそれぞれ対応するパスのベースバンドの情報シンボ
ルブロックの受信信号をサンプリングしてホールドす
る。なお、前記複素型マッチドフィルタ10から出力さ
れる逆拡散されたベースバンド信号のI成分およびQ成
分それぞれが前記サンプルホールド回路21〜24にお
いて、それぞれサンプルホールドされる。
る各パスに対応するI、Q両成分のベースバンド出力
は、順次、A/D変換器25において、デジタルデータ
(例えば、I、Qそれぞれ8ビットのデータ)に変換さ
れ、前記情報遅延用のRAM26の所定のアドレスに記
憶される。ここでは、少数(例えば2個)のA/D変換
器で、多数のパスの信号(例えば4パスのI、Qの信
号)を時分割でA/D変換している。これによって、回
路規模と消費電力を減らすことができる。前述した位相
補正処理のために、情報シンボルブロックの受信信号
は、それに後続するパイロットシンボルブロックの信号
の受信が終了するまで、記憶しておくことが必要であ
り、このRAM26は#1〜#4の各パスの情報シンボ
ルの受信信号をそれぞれ40シンボルずつ格納すること
ができる容量とされている。なお、これらの回路に対す
る制御は前記制御信号生成回路41からの制御信号によ
り行われる。
ている間における電力消費は非常に少なく、遅延手段と
してデジタルデータに変換されたデータをRAMに格納
する手段を採用しても、そのことによる消費電力の増加
は、非常に少なくてすむ。また、アナログ遅延手段を採
用した場合には、非常に回路規模が大きくなり、このよ
うなRAMを採用した場合には、回路規模が小さくなる
という利点もある。
示するように、パス1用位相誤差算出ブロック31、パ
ス2用位相誤差算出ブロック32、パス3用位相誤差算
出ブロック33およびパス4用位相誤差算出ブロック3
4の各パスに対応した4つの位相誤差算出ブロックと、
それぞれ対応する位相誤差算出ブロック31〜34から
の出力が入力される、パス1用補正ベクトル生成部3
5、パス2用補正ベクトル生成部36、パス3用補正ベ
クトル生成部37およびパス4用補正ベクトル生成部3
8とから構成されている。このように、この位相誤差抽
出・平均化手段30には、各パスに対応する位相誤差算
出ブロックと補正ベクトル生成部とが並列に設けられて
いる。これらの位相誤差算出ブロック31〜34はすべ
て同一の構成とされており、また、前記補正ベクトル生
成部35〜38もすべて同一の構成とされている。
〜34は、前記マルチパス選択部12により選択された
各パス対応に設けられており、前記式(1)に基づい
て、前記パイロットシンボル格納レジスタ39に格納さ
れているパイロットシンボルの送信信号ベクトルとそれ
ぞれのパスに対応するパイロットシンボルの受信信号ベ
クトルとから、パイロットシンボルの受信信号ベクトル
に含まれている位相誤差ベクトルE(x)(xはパスの
番号:x=1,…,4)をそれぞれ算出し、当該スロッ
トに含まれているパイロットシンボルブロックから算出
した位相誤差の平均値Eを算出する。
ック31〜34から出力される位相誤差ベクトルは、そ
れぞれ対応する補正ベクトル生成部35〜38に入力さ
れ、前記式(5)〜(7)において定義された各パス対
応の補正ベクトルMx(x=1〜4)が算出される。
それぞれのパスに対応する補正ベクトルMx(x=1〜
4)は、前記情報シンボル位相補正部40に出力され
る。前記情報シンボル位相補正部40において、前記遅
延RAM26に格納されていた各パスの情報シンボルが
順次読み出され、それぞれ対応する前記補正ベクトル生
成部35〜38から出力される補正ベクトルMx(x=
1〜4)とそれぞれ前記式(8)に示す情報シンボルの
位相補正処理が時分割で行われ、各パスにそれぞれ対応
した出力DiMi、DqMi、DiMqおよびDqMq
が順次出力される。これらの出力は、前記RAKE合成
部15に入力され、タイミングを合わせて加算されて前
記式(9)および(10)に示す合成出力が算出され
る。このようにして、パスダイバーシティが実現される
こととなる。
の詳細な構成例について説明するが、その前に、まず、
本発明の信号受信装置に用いられているアナログ型の演
算回路(ニューロ演算回路)について説明する。このア
ナログ型の演算回路を使用することにより、低消費電力
かつ高速に動作させることが可能となる。
して、このアナログ型演算回路について説明する。図3
の(a)は、このアナログ型演算回路の基本構成を示す
図である。この図において、V1およびV2は入力端子
(およびそれに印加される入力電圧)、Voは出力端子
(およびその出力電圧)、INVは反転増幅器である。
この反転増幅器INVは、CMOSインバータの出力が
ハイレベルからローレベルあるいはローレベルからハイ
レベルに遷移する部分を利用して、CMOSインバータ
を増幅器として使用しているものであり、奇数段、例え
ば図示するように3段直列に接続されたCMOSインバ
ータ92、93、94により構成されている。なお、抵
抗R1およびR2は増幅器のゲインを制御するために、
また、キャパシタンスCgは位相調整のためにそれぞれ
設けられており、いずれも、この反転増幅器INVの発
振を防止するために設けられている。
器INVの入力側の点Bとの間には入力キャパシタンス
C1が直列に挿入されており、前記入力端子V2と前記点
Bとの間には入力キャパシタンスC2が直列に挿入され
ている。さらにまた、前記反転増幅器INVの出力端子
Voと入力側の点Bとの間にはフィードバックキャパシ
タンスCfが接続されている。
反転増幅器INVの電圧増幅率は非常に大きいため、こ
の反転増幅器INVの入力側の点Bにおける電圧はほぼ
一定の値となり、このB点の電圧をVbとする。このと
き、B点は各キャパシタンスC1、C2、CfおよびCMO
Sインバータ92を構成するMOSトランジスタのゲー
トに接続された点であり、いずれの電源からもフローテ
ィング状態にある。
シタンスに蓄積されている電荷が0であるとすると、入
力電圧V1およびV2が印加された後においても、このB
点を基準としてみたときの各キャパシタンスに蓄積され
る電荷の総量は0となる。これにより、次の電荷保存式
が成立する。
電圧Vbを基準とする電圧に置き換え、V(1)=V1-V
b、V(2)=V2-Vb、Vout=Vo−Vbとすると、前記式
(11)より次の式(12)を導くことができる。
に入力キャパシタンスCiとフィードバックキャパシタ
ンスCfとの比である係数(Ci/Cf)を乗算した電圧
の和の大きさを有し、極性が反転された出力電圧Vout
が出力されることとなる。
加される場合について説明したが、上記の関係は任意の
個数の電圧が入力される場合にも成立するものであり、
次の式(13)のように一般的に表わすことができる。
ジを最大とするために、電源電圧Vddの1/2、すなわ
ち、Vb=Vdd/2となるようになされている。
器INVにおいては、抵抗R1およびR2を用いること
によりCMOSインバータ93のゲインを抑制して、発
振を防止していたが、他の構成を採用することによって
も、反転増幅器INVの発振を防止することができる。
Vの構成の一例を示す図である。この図に示すように、
この反転増幅器INVにおいては、最終段の一つ前の段
のCMOSインバータ93の入出力間に抵抗Rとキャパ
シタンスCとの直列回路を接続している。この抵抗Rと
キャパシタンスCとの直列回路は、CMOSインバータ
93に対するネガティブフィードバック回路として動作
し、CMOSインバータ93の負荷となるため、反転増
幅器INVのゲインを抑制することとなる。これによ
り、抵抗R1およびR2による貫通電流が流れる前記図
3の(a)に示した場合と比較して、より消費電力の少
ないニューロ演算回路を構成することが可能となる。
(13)に示す出力電圧Voutを高精度に出力すること
ができるため、この回路を使用して、多種類の演算回路
または機能回路を実現することができる。このニューロ
演算回路を使用して構成された各種の回路について、図
4を参照して説明する。図4の(a)はニューロ演算回
路を使用したサンプルホールド回路の構成例を示す図で
ある。前記サンプルホールド回路21〜24を、この図
4の(a)に記載したアナログ型のサンプルホールド回
路により構成することにより、低消費電力のものとする
ことができる。
SWはサンプリングスイッチ回路、Cinは前記反転増幅
器INVの入力に直列に接続された入力キャパシタン
ス、Cfは前記フィードバックキャパシタンス、Voutは
出力電圧である。なお、ここで、前記入力キャパシタン
スCinとフィードバックキャパシタンスCfは同一の容
量を有するものとされている。また、前記サンプリング
スイッチ回路SWは例えばMOSトランジスタを用いた
アナログスイッチ回路、例えばCMOSトランスミッシ
ョンゲートなどにより構成されている。
ンプルホールド回路は前記図3の(a)に示したニュー
ロ演算回路において入力端子を一つだけとした場合に相
当している。また、入力キャパシタンスCinの値とフィ
ードバックキャパシタンスCfの値とは等しい値に設定
されているため、前記式(12)より、その出力電圧V
outはVout=−Vinとなる。すなわち、前記サンプリン
グスイッチSWが閉成されているときは、高精度の反転
増幅器として動作する。
SWを閉成しておき、サンプリングタイミングにおいて
該サンプリングスイッチSWを開放することにより、該
開放された時点における入力電圧の極性の反転した電圧
がこのサンプルホールド回路の出力端子から出力され、
次に前記サンプリングスイッチが閉成されるまでその電
圧が保持されることとなる。このようにして、高精度か
つ低消費電力のサンプルホールド回路を構成することが
できる。
算回路の構成例を図4の(b)に示す。この図におい
て、Vinは入力電圧、Vrefは基準電位であり、Vref=
Vdd/2=Vbとされている。また、MUX1〜MUX
nはその第1の入力端子が前記入力電圧Vinに接続さ
れ、その第2の入力端子が前記基準電位Vrefに接続さ
れたキャパシタンス切替用マルチプレクサであり、それ
らの出力端子はそれぞれ入力キャパシタンスC1〜Cnに
接続されている。また、前記各キャパシタンス切替用マ
ルチプレクサMUX1〜MUXnにはそれぞれ制御信号d
1〜dnが印加されており、この制御信号di(i=1〜
n)の値が「1」であるときに、前記第1の入力端子に
印加されている入力電圧Vinが選択されて対応する入力
キャパシタンスCiに印加され、前記制御信号diの値が
「0」であるときには、前記基準電位Vref(=Vb)
が選択されるようになされている。また、各入力キャパ
シタンスC1〜Cnの他端は反転増幅器INVの入力側の
点Bに接続されており、反転増幅器INVの出力側と入
力側との間にはフィードバックキャパシタンスCfが接
続されている。
の容量は、次の式(14)に示す関係を満たすように、
すなわち、各入力キャパシタンスC1〜Cnの容量の比が
2のべき乗となるようになされている。
式(15)のようになる。
式(16)で表される。
1〜dnに対応するnビットの2進数とVbを基準とする
入力電圧(Vin−Vb)との乗算結果が、Vbを基準とす
る出力電圧(Vout−Vb)として得られることとなる。
したがって、この乗算回路を用い、nビットのデジタル
係数と入力アナログ信号電圧との乗算を直接に行なうこ
とができる。
た加減算回路の一構成例を図4の(c)に示す。この図
において、V1〜V4はそれぞれ入力端子(およびその入
力電圧)、C1〜C4はそれぞれ前記入力端子V1〜V4に
接続された入力キャパシタンスである。なお、入力端子
の数はこれに限られることはなく、任意の個数とするこ
とができる。
器、INV2は第2の前述した反転増幅器、A、Bはそ
れぞれ前記反転増幅器INV1およびINV2の入力側
の点、Cf1およびCf2はそれぞれ前記反転増幅器INV
1およびINV2のフィードバックキャパシタンス、C
cは前記第1の反転増幅器INV1の出力側と前記第2
の反転増幅器INV2の入力側Bとの間に挿入された結
合キャパシタンスである。また、前記入力キャパシタン
スC1〜C4の容量は全て等しいものとされており、その
容量をCinとする。さらに、結合キャパシタンスCcの
容量は前記フィードバックキャパシタンスCf2の容量と
等しくされており、かつ、前記フィードバックキャパシ
タンスCf1とCf2の容量も等しくされている。すなわ
ち、Cc=Cf1=Cf2とされている。
器INV1の出力側には、前記式(12)より、次の式
(17)に示す出力電圧Vaが得られる。
力端子には、次の式(18)に示す出力電圧Voutが得
られる。
(Vout−Vb)は、入力端子V1,V2からの入力電圧を
加算し、入力端子V3,V4から入力される入力電圧を減
算した電圧の(C1/Cf2)倍の電圧となる。このように
して、高精度かつ低消費電力の加減算回路を実現するこ
とができる。なお、上記においては、正入力、負入力と
もに2入力の場合について説明したが、入力端子の数は
これに限られることはなく、任意の個数とすることがで
きる。
シュ]上述したようなニューロ演算回路を使用すること
により、高速かつ低消費電力の演算回路を構成すること
ができる。しかしながら、このニューロ演算回路のよう
なアナログ型演算回路においては、動作中にインバータ
やキャパシタンスに電荷残留が生じ、これによりオフセ
ット電圧が発生して出力精度が劣化するという問題点が
ある。そこで、このオフセット電圧を解消すること、す
なわち、演算回路のリフレッシュが必要となる。
アナログ型演算回路について、図5を参照して説明す
る。この図は、前記図3に示したニューロ演算回路にリ
フレッシュ手段を設けた一構成例を示している。この図
において、前記図3に示したニューロ演算回路と同一の
構成要素には同一の符号を付し、その説明は省略するこ
ととする。この図に示すように、このアナログ型演算回
路においては、前記入力キャパシタンスC1およびC2に
基準電位Vref(=Vb)を入力電圧として印加するスイ
ッチSW1rおよびSW2rが設けられているとともに、前
記フィードバックキャパシタンスCfを短絡するスイッ
チSWrが設けられている。これらのスイッチSW1r、
SW2rおよびSWrは、リフレッシュ信号refによりその
導通非導通が制御されるようになされており、例えばこ
の信号refがハイレベルの時に導通されるようになされ
ている。また、各入力キャパシタンスC1およびC2とそ
れぞれ対応する電圧入力端子との間には、スイッチSW
1およびSW2が挿入されており、各スイッチSW1およ
びSW2は前記リフレッシュ信号REFの反転信号(反転RE
F)が制御信号として供給されている。
において、前記制御信号REFがローレベルとされている
通常動作時には、前記スイッチSW1r、SW2rおよびS
Wrが開放され、前記スイッチSW1およびSW2が導通
状態とされ、前記図3に示したアナログ型演算回路と同
一の動作が実行される。
れるリフレッシュ時には、前記スイッチSW1r、SW2r
およびSWrが閉成されるとともに、前記スイッチSW1
およびSW2が開放されて、前記入力キャパシタンスC1
およびC2の入力側に、それぞれ基準電位Vrefが印加さ
れ、また、前記フィードバックキャパシタンスCfは短
絡されることとなる。これにより、前記入力キャパシタ
ンスC1、C2およびフィードバックキャパシタンスCf
に蓄積された残留電荷を解消することができる。
演算回路をリフレッシュ可能とした場合を説明したが、
前記図4に示した各回路においても、同様に構成するこ
とにより、リフレッシュ可能な回路とすることができ
る。
補正ブロック14の構成について詳細に説明する。
4]前述したように、前記位相誤差算出ブロック31〜
34は、いずれも同一の構成とされており、それぞれに
対応するパスのパイロットシンボルの受信信号に含まれ
ている位相誤差(前記式(1))を算出し、その平均値
(式(2))を算出する。この位相誤差算出ブロックの
機能構成の概略を図6に示す。この図において、51、
52、53および54はいずれも乗算器であり、前記入
力端子19から入力される対応するパスのベースバンド
の受信信号Pi、Pqと前記パイロットシンボル格納レ
ジスタ39から出力されるパイロットシンボルの送信デ
ータに対応する信号Ii、Iqとを、それぞれ乗算す
る。
該パスの受信信号のI成分Piと前記パイロットシンボ
ルの送信データのI成分Iiとが乗算されてPiIiが
出力される。同様に、前記乗算器52では当該パスの受
信信号のQ成分Pqと前記パイロットシンボルの送信デ
ータのI成分Iiとが乗算されてPqIiが出力され、
前記乗算器53では受信信号Piと送信データのQ成分
Iqとが乗算されてPiIqが出力され、前記乗算器5
4では前記受信信号Pqと前記送信データIqとが乗算
されてPqIqが出力される。
おいては、アナログの受信信号Pi、Pqとデジタルの
送信データIi、Iqとの乗算が行われる。前述したよ
うに、各シンボルはQPSK変調方式により情報変調さ
れるため、送信データIi、Iqは、それぞれ+1ある
いは−1のいずれかの値とされている。したがって、こ
の乗算は、受信信号PiおよびPqと+1あるいは−1
との乗算となり、後述するように、これらの乗算器は、
後続する加算器55および56内に含まれた形で実現す
ることができる。
力PiIiと前記乗算器54の出力PqIqとが入力さ
れ、それらが4パイロットシンボル(1パイロットシン
ボルブロック)分加算される。すなわち、この加算器5
5において、1パイロットシンボルブロック内の4つの
パイロットシンボルの位相誤差のI成分の積分が行わ
れ、各パイロットシンボルに含まれている位相誤差の平
均値のI成分が算出される。同様に、前記加算器56に
は、前記乗算器53の出力PiIqの極性の反転された
信号と前記乗算器52の出力PqIiが入力され、各パ
イロットシンボル毎に4シンボル分加算される。これに
より、この加算器56において、1パイロットシンボル
ブロック内の各パイロットシンボルの位相誤差のQ成分
の積分が行われ、それらの平均値が算出される。
算器55および56には、図6の(b)に示すような各
スロットごとにパイロットシンボルブロックの信号が受
信される4シンボルの期間だけ、制御信号(サンプリン
グクロック)が印加されている。この制御信号(サンプ
リングクロック)は、図6の(c)に示す、フレーム同
期信号、スロット同期信号およびシンボル同期信号に基
づいて、前記制御信号生成部41により生成される。各
加算器55および56は、この制御信号のハイレベルの
ときに対応するシンボルの位相誤差信号をサンプリング
して取り込み、ローレベルのときにその加算結果をホー
ルドするように動作する。したがって、図6の(b)に
示されているように、第4シンボル目のローレベルとな
った後は、次のスロットの第1シンボルに同期してハイ
レベルとなるまで、4シンボル分の加算結果がホールド
されていることとなる。
て積分処理(この場合には平均値算出処理)が実行され
る様子を説明するための図である。この図において、
(a)はパイロットシンボルブロックの第1番目のシン
ボルが入力されている時点における加算器の様子を示す
図であり、(b)はパイロットシンボルブロックの第2
番目のシンボルが入力されている時点における加算器の
様子を示す図、(c)は前記制御信号を詳細に説明する
図である。
5あるいは56は、前記図3に示したアナログ型の演算
回路により構成されており、前記図3と同一の構成要素
には、同一の番号を付し、説明を省略することとする。
複数個の入力キャパシタンスC1〜C4には、それぞれ
入力スイッチS1〜S4を介して入力信号が印加され
る。各入力スイッチS1〜S4はそれぞれ対応する制御
信号CTL1〜CTL4(図7の(c))により、その
開閉が制御されるようになされている。
4の容量と、前記フィードバックキャパシタンスCfの
容量との間に次のような関係があるものとする。
ットシンボルブロックの第1番目のシンボルに同期した
制御信号CTL1がハイレベルのときには、前記入力ス
イッチS1が導通され、前記入力キャパシタンスC1に
その時点における入力信号が印加される(このときの入
力信号の値をV1とする)。このとき、前記反転増幅器
INVの出力には、前記式(12)より、Vbを基準と
する入力信号(V1−Vb)に対応する出力電圧Vout−
Vb=−(V1−Vb)/4が得られる。
となり、前記制御信号CTL2がハイレベルとなると、
前記入力キャパシタンスC1が開放され、前記入力キャ
パシタンスC2が導通となって、その時点、すなわち、
パイロットシンボルブロックの第2番目のシンボルに対
応する入力(この入力電圧をV2とする)が前記入力キ
ャパシタンスC2に印加される。図7の(b)はこのと
きの様子を示す図である。このとき、前記反転増幅器I
NVの出力電圧Voutは、前記式(12)より、Vout−
Vb=−{(V1−Vb)+(V2−Vb)}/4とな
る。
ックの第3番目のシンボルが入力される時点において
は、前記制御信号CTL3により、前記入力スイッチS
3が導通状態とされ、この時点の入力信号V3が入力キ
ャパシタンスC3を介して入力され、さらに、第4番目
のシンボルが入力される時点においては、制御信号CT
L4により、入力スイッチS4が導通され、対応する入
力電圧V4が前記入力キャパシタンスC4を介して印加
されることとなる。このとき、前記式(12)により、
前記反転増幅器INVの出力電圧Voutは、Vout−Vb
=−{(V1+V2+V3+V4)/4−Vb}とな
り、前記各時点における入力信号の平均値が出力される
こととなる。
に示す乗算器51〜54の出力PiIi、PiIq、P
qIiおよびPqIqのいずれかが入力されることとな
る。そこで、この加算器を前記各入力対応に設けて前記
図6に示す加算器55および56を構成することができ
る。
は、この位相誤差算出ブロックにおける前記加算器5
5、56の実際の構成例を示す図である。この図におい
て、INV1およびINV2は、いずれも前述した反転
増幅器であり、この直列に接続された第1の反転増幅器
INV1と第2の反転増幅器INV2とにより、前記図
4(c)に示した加減算回路が構成されている。C11〜
C14およびC21〜C24は前記第1の反転増幅器INV1
の入力側に接続された入力キャパシタンス、C31〜C34
およびC41〜C44は前記第2の反転増幅器INV2の入
力側に接続された入力キャパシタンスである。
記第1の反転増幅器INV1および第2の反転増幅器I
NV2のフィードバックキャパシタンス、Ccは前記第
1の反転増幅器INV1の出力側と前記第2の反転増幅
器INV2の入力側との間に接続される結合キャパシタ
ンスである。これらの各キャパシタンスは、次のような
容量比とされている。
れぞれ、前記フィードバックキャパシタンスCf1およ
びCf2に並列に接続されたリフレッシュ用のスイッチ
であり、MUXcは、前記結合キャパシタンスCcの入
力側を前記第1の反転増幅器INV1の出力側と基準電
位Vrefとに選択して接続するためのマルチプレクサで
ある。そして、前記スイッチSWj、SWkおよびマル
チプレクサMUXcには、この位相誤差算出ブロックの
リフレッシュを制御するためのリフレッシュ信号REF1が
制御信号として供給されている。ここで、Vref=Vbと
されている。
号入力端子であり、前記複素型マッチドフィルタの出力
がこれら信号入力端子IN1およびIN2に接続されて
いる。この図8に示す位相誤差算出ブロックがI成分用
の加算器であるときには、前記第1の信号入力端子IN
1に当該パスのベースバンド受信信号のVbを基準とす
るI成分(Pi+Vb)が入力され、前記第2の信号入
力端子IN2に当該パスのベースバンドの受信信号のV
bを基準とするQ成分(Pq+Vb)が入力される。一
方、この位相誤差算出ブロックがQ成分用の加算器であ
るときには、前記第1の信号入力端子IN1に当該パス
のベースバンド受信信号のQ成分(Pq+Vb)が入力
され、前記第2の信号入力端子IN2にI成分(Pi+
Vb)が入力される。
21〜C24、C31〜C34およびC41〜C44には、図示する
ように、それぞれ2個ずつの入力スイッチSWa1〜SW
i4が接続されている。前記入力キャパシタンスC11に
は、図示するように、前記第1の信号入力端子IN1に
接続されたスイッチSWa1と基準電位Vrefに接続され
たスイッチSWf1が接続されている。同様に、前記第1
の反転増幅器INV1の入力側に接続された入力キャパ
シタンスC12〜C14には、前記第1の信号入力端子IN
1に接続されたスイッチSWa2〜SWa4が接続され、前
記基準電位Vrefに接続されたスイッチSWf2〜SWf4
が接続されている。
号として、(反転REF1)*DSHCTLx*CTL1*Iiが供給され、前
記スイッチSWf1には、REF1+(DSHCTLx*CTL1*(反転Ii))
が供給されている。ここで、REF1はこの位相誤差算出ブ
ロックをリフレッシュするためのリフレッシュ信号、DS
HCTLx(xは1〜4)は、前記パス選択ブロック12から
出力されるパスxに対応したサンプリング信号、CTL1は
前記図7(c)に示す第1番目のパイロットシンボルに
対応する制御信号、Iiは、前記パイロットシンボル格納
レジスタ39(図2)から各パイロットシンボルの受信
タイミングに応じて順次出力される対応する送信信号ベ
クトルのI成分の値である。なお、前述した図6におい
ては、IiおよびIqを”+1”あるいは”−1”の値をと
る数値として使用したが、ここでは、IiおよびIqは、”
1”あるいは”0”の値をとる論理値として使用されて
いる。対応関係としては、”1”→”+1”、”0”
→”−1”が成立する。
びSWf1〜SWf4にそれぞれ対応する制御信号が供給さ
れており、スイッチSWa4には制御信号(反転REF1)*DSH
CTLx*CTL4*Iiが、スイッチSWf4には制御信号REF1+(DS
HCTLx*CTL4*(反転Ii))が供給されている。
「0」とされている通常動作時においては、前記第1の
反転増幅器INV1の入力側に接続された入力キャパシ
タンスC11〜C14には、当該パスに対応する受信タイミ
ング(これは、前記制御信号DSHCTLxにより指定され
る)に、それぞれ対応するパイロットシンボル、すなわ
ち、入力キャパシタンスC11は当該パイロットシンボル
ブロックの第1番目のパイロットシンボル、入力キャパ
シタンスC12は第2番目のパイロットシンボル、入力キ
ャパシタンスC13は第3番目のパイロットシンボル、入
力キャパシタンスC14は第4番目のパイロットシンボル
のタイミング(これは、前記制御信号CTL1〜CTL4により
指定される)で、対応する前記スイッチSWaiあるいは
SWfi(i=1〜4)が駆動されるようになされてい
る。
る送信データIiが「1」のときは、そのタイミングに
対応するスイッチSWai(i=1〜4)が導通制御され
て、前記第1の入力信号端子In1からの入力信号が当
該入力キャパシタンスC1i(i=1〜4)を介して前記
第1の反転増幅器INV1の入力側に印加されることと
なる。一方、当該パイロットシンボルに対応する送信デ
ータIiが「0」のときには、対応する前記スイッチS
Wfi(i=1〜4)が導通制御され、前記第1の反転増
幅器INV1の入力側には、基準電位Vrefが供給され
る。
(ハイレベル)とされているリフレッシュ動作時には、
前記スイッチSWf1〜SWf4がいずれも導通制御され、
基準電位Vrefが各入力キャパシタンスC11〜C14(第
1の入力キャパシタンス群)に印加されることとなる。
接続された入力キャパシタンスC21〜C24(第2の入力
キャパシタンス群)に対しては、それぞれ、スイッチS
Wb1〜SWb4とSWg1〜SWg4が接続されている。そし
て、各スイッチSWb1〜SWb4の他方は、前記第2の信
号入力端子In2に接続され、スイッチSWg1〜SWg4
の他方は、前記基準電位Vrefに接続されている。そし
て、前記スイッチSWb1〜SWb4には、それぞれ、対応
する制御信号(反転REF1)*DSHCTLx*CTL1*Iq〜(反転REF1)
*DSHCTLx*CTL4*Iqが供給されており、前記スイッチSW
g1〜SWg4には、対応する制御信号REF1+(DSHCTLx*CTL1
*(反転Iq))〜REF1+(DSHCTLx*CTL4*(反転Iq))が供給され
ている。
時において、当該パイロットシンボルに対応する送信デ
ータのQ成分Iqが「1」のときには、そのタイミング
に対応する前記スイッチSWbi(i=1〜4)を介し
て、前記第2の入力端子In2の入力電圧が対応する入
力キャパシタンスC2iに印加される。一方、対応する送
信データのQ成分Iqが「0」のときは、対応する前記
スイッチSWfi(i=1〜4)を介して、前記基準電位
Vrefが対応するキャパシタンスC2iに印加されること
となる。
は、入力キャパシタンスC31〜C34(第3の入力キャパ
シタンス群)および入力キャパシタンスC41〜C44(第
4の入力キャパシタンス群)が接続されている。そし
て、前述した各入力キャパシタンスC11〜C14およびC
21〜C24と同様に、これらの各入力キャパシタンスC31
〜C34およびC41〜C44にも、それぞれ2個ずつのスイ
ッチが接続されている。
C34)には、それぞれ、前記第1の信号入力端子In1
に接続されたスイッチSWc1〜SWc4のうちの対応する
スイッチと、前記基準電位Vrefに接続されたスイッチ
SWh1〜SWh4のうちの対応する一つのスイッチが接続
されている。そして、前記スイッチSWc1〜SWc4に
は、それぞれ、制御信号(反転REF1)*DSHCTLx*CTL1*(反
転Ii)〜(反転REF1)*DSHCTLx*CTL4*(反転Ii)が供給され
ており、前記スイッチSWh1〜SWh4には、それぞれ、
制御信号REF1+(DSHCTLx*CTL1*Ii)〜REF1+(DSHCTLx*CTL4
*Ii)が供給されている。
2の入力側に接続されている第3の入力キャパシタンス
群(C31〜C34)には、リフレッシュ信号REF1が「0」
(ローレベル)とされる通常動作時において、当該パス
のパイロットシンボルに対応する送信データのI成分I
iが「0」のときに、前記第1の信号入力端子In1か
ら入力される対応する受信信号が印加され、前記送信デ
ータのI成分Iiが「1」のときには、前記基準電位V
refが印加されることとなる。なお、前記リフレッシュ
信号REF1が「1」(ハイレベル)とされるリフレッシュ
時には、前記基準電位Vrefが印加されることとなる。
(C41〜C44)には、それぞれ、前記第2の信号入力端
子In2に接続されたスイッチSWd1〜SWd4のうちの
対応するスイッチと、前記基準電位Vrefに接続された
スイッチSWi1〜SWi4のうちの対応するスイッチが接
続されている。そして、前記スイッチSWd1〜SWd4に
は、それぞれ、制御信号(反転REF1)*DSHCTLx*CTL1*(反
転Iq)〜(反転REF1)*DSHCTLx*CTL4*(反転Iq)が印加され
ており、前記スイッチSWi1〜SWi4には、それぞれ制
御信号REF1+(DSHCTLx*CTL1*Iq)〜REF1+(DSHCTLx*CTL4*I
q)が供給されている。
2の入力側に接続されている第4の入力キャパシタンス
群(C41〜C44)には、通常動作時には、当該パスのパ
イロットシンボルに対応する送信データのQ成分Iqが
「0」(ローレベル)のときに、前記第2の信号入力端
子からの入力信号電圧が印加され、Q成分Iqが「1」
(ハイレベル)のときに、前記基準電位Vrefが印加さ
れる。また、リフレッシュ信号REF1が「1」(ハイレベ
ル)のときは、基準電位Vrefが印加される。
ベクトルの直交成分(Q成分)は、Pq・Ii−Pi・
Iqで表され、第2項に負符号があるため、この加算器
がQ側の演算を行うものであるときには、前記パイロッ
トシンボル格納レジスタ39から供給される当該シンボ
ルの送信データのQ成分Iqは、その極性を反転した
形、すなわち、反転Iqとされて、この加算器の制御信
号とされる。
作]リフレッシュ信号REF1が「0」とされる通常動作時
の動作について説明する。前述したように、この図8に
示した位相誤差算出ブロックは、前記図6に関して説明
したように、前記乗算器51および53と加算器55か
らなる位相誤差のI成分を算出するブロック、あるい
は、前記乗算器52、54と加算器56とからなる位相
誤差のQ成分を算出するブロックのいずれかとして使用
される。
て使用されている場合は、1パイロットシンボルの受信
信号から位相誤差のI成分、すなわち、前記式(1)に
おける実部(Pi・Ii+Pq・Iq)を算出し、当該
パイロットシンボルブロックに含まれる4パイロットシ
ンボル分の平均値、すなわち、前記式(2)における実
部の算出処理を行う。
クとして使用されている場合は、1パイロットシンボル
の受信信号から位相誤差のQ成分、すなわち、前記式
(1)における虚部(Pq・Ii−Pi・Iq)を算出
し、当該パイロットシンボルブロックに含まれる4パイ
ロットシンボル分の平均値、すなわち、前記式(2)に
おける虚部を算出処理を行う。
算出するブロックである場合]まず、この位相誤差算出
ブロックが前記I成分を算出するブロックとして使用さ
れている場合について説明する。制御信号DSHCTLx(x
=1〜4:xはパスの番号に対応)は、前述したよう
に、それぞれのパスに対応した逆拡散信号が前記複素型
マッチドフィルタ10から出力されるタイミングで、前
記マルチパス選択部12(図1)から出力される信号で
あり、前記位相誤差算出ブロック31〜34(図2)に
は、それぞれ、対応する制御信号DSHCTL1〜DSHCTL4が供
給されるようになされている。また、制御信号CTLk(k
=1〜4:kはパイロットシンボルの番号に対応)は、
前記図7(c)に示したように、各スロットに含まれる
パイロットシンボルに同期して発生される信号である。
するパスを指定する前記制御信号DSHCTLxが「0」であ
るときには、スイッチSWak〜SWhkおよびスイッチS
Wbk〜SWikはすべてオフとされ、この加算器にはなん
らの入力電圧も印加されない。また、前記パイロットシ
ンボルの信号が受信されている間に出力される制御信号
CTLkが「0」であるときも、同様に、すべてのスイッチ
がオフ状態とされ、なんらの信号電圧も印加されない。
なお、スイッチがオフ状態とされたとき、反転増幅器I
NV1およびINV2の出力はオフ状態とされる直前の
値を保持している。
れるタイミングとなり、前記制御信号CTLk(k=1〜
4)が「1」となった場合において、前記複素型マッチ
ドフィルタ10から当該パスの逆拡散信号が出力される
タイミングとなり、前記制御信号DSHCTLxが「1」とな
ったときには、前記パイロットシンボル格納レジスタか
ら出力される当該送信データ(IiおよびIq)の値に
応じて、次のように各スイッチが制御される。まず、前
記制御信号CTL1が「1」、CTL2〜CTL4は「0」であると
きの動作について説明する。
トにおける第1番目のパイロットシンボルの送信データ
のI成分Iiが「1」、Q成分Iqが「1」であるとき
には、スイッチSWa1、SWh1、SWb1およびSWi1が
オンとなり、スイッチSWc1、SWf1、SWd1およびS
Wg1がオフとなる。また、スイッチSWa2〜SWa4、S
Wc2〜SWc4、SWf2〜SWf4、SWb2〜SWb4、SW
d2〜SWd4、SWg2〜SWg4およびSWi2〜SWi4は全
てオフとなる。
ッチの接続状態となり、前記第1の反転増幅器INV1
には、入力キャパシタンスC11を介して第1の信号入力
端子In1から当該パスの受信信号の逆拡散出力のVb
を基準とするI成分(Pi+Vb)が入力され、入力キ
ャパシタンスC21を介して第2の信号入力端子から当該
パスの受信信号の逆拡散出力のVbを基準とするQ成分
(Pq+Vb)が入力される。また、前記第2の反転増
幅器INV2には、入力キャパシタンスC31およびC41
を介して基準電位Vrefが入力される。したがって、前
記図7に関して説明した前記式(18)により、次の式
(21)に示す出力が得られる。
であるときの、前記式(1)における実部の1/4に一
致している。
スロットにおける第1番目のパイロットシンボルの送信
データのI成分Iiが「1」、Q成分Iqが「0」であ
るときには、スイッチSWa1、SWh1、SWd1およびS
Wg1がオンとなり、スイッチSWc1、SWf1、SWb1お
よびSWi1がオフとなる。また、スイッチSWa2〜SW
a4、SWc2〜SWc4、SWf2〜SWf4、SWb2〜SWb
4、SWd2〜SWd4、SWg2〜SWg4およびSWi2〜S
Wi4は全てオフとなる。
1には、入力キャパシタンスC11を介して第1の信号入
力端子In1から受信信号の逆拡散出力のVbを基準と
するI成分(Pi+Vb)が入力され、入力キャパシタ
ンスC21を介して基準電位Vrefが入力される。また、
前記第2の反転増幅器INV2には、入力キャパシタン
スC31を介して基準電位Vref、入力キャパシタンスC
41を介して前記受信信号のVbを基準とするQ成分(P
q+Vb)が入力される。したがって、次の式(22)
に示す出力が得られる。
1であるときの、前記式(1)における実部の1/4に
一致している。
ときには次の式(23)に示す出力が得られ、Ii=
0、Iq=0のときには、式(24)に示す出力が得ら
れる。
ルのときは、この位相誤差のI成分を算出するブロック
の出力には、当該スロットにおける第1番目のパイロッ
トシンボルの受信信号と対応する送信データの複素共役
との乗算結果の1/4が出力される。
ンボルが受信されるタイミングとなり、制御信号CTL2が
「1」、CTL1、CTL3およびCTL4が「0」とされたときに
は、該第2番目のパイロットシンボルの送信データの値
に応じて、前述と同様に対応する前記スイッチSWa2〜
SWi2が導通される。これにより、前記第2の反転増幅
器INV2の出力には、前記第1番目のパイロットシン
ボルから算出した位相誤差のI成分と今回算出した第2
番目のパイロットシンボルの位相誤差のI成分との和の
1/4が出力される。
ットシンボルが受信されるタイミングにおいては、制御
信号CTL3が「1」となり、当該送信データに対応するス
イッチSWa3〜SWi3が導通制御される。これにより、
前記図7に関して説明したように、第1番目〜第3番目
のパイロットシンボルの受信信号から算出された位相誤
差のI成分の和の1/4が得られる。
シンボルが受信されるタイミングにおいては、制御信号
CTL4が「1」となり、当該送信データに対応するスイッ
チSWa4〜SWi4が導通制御されて、第1〜第4番目の
パイロットシンボル、すなわち、当該スロットに含まれ
ているパイロットシンボルブロックから算出した位相誤
差のI成分の平均値が出力される。このようにして、こ
の位相誤差算出ブロックからは、当該スロットに含まれ
るパイロットシンボルから算出したI成分の位相誤差の
平均値、すなわち、前記式(2)における実部の値が出
力される。
算出するブロックである場合]この位相誤差算出ブロッ
クがQ成分を算出するブロックとして使用されている場
合には、前記第1の入力信号端子In1にはPq+Vb
が印加され、第2の信号入力端子In2にはPi+Vb
が印加される。
「0」とされているときに、当該パスの第1番目のパイ
ロットシンボルの送信データのI成分Iiが「1」、Q
成分Iqが「1」(反転Iq=0)であったとする。こ
のときには、スイッチSWa1、SWh1、SWd1およびS
Wg1がオンとなり、スイッチSWc1、SWf1、SWb1お
よびSWi1がオフとなる。また、スイッチSWa2〜SW
a4、SWc2〜SWc4、SWf2〜SWf4、SWb2〜SWb
4、SWd2〜SWd4、SWg2〜SWg4およびSWi2〜S
Wi4は全てオフとなる。
1には、入力キャパシタンスC11を介して前記第1の信
号入力端子In1から受信信号のVbを基準とするQ成
分(Pq+Vb)が入力され、入力キャパシタンスC21
を介して基準電位Vrefが入力される。また、第2の反
転増幅器INV2には、入力キャパシタンスC31を介し
て基準電位Vrefが入力され、入力キャパシタンスC41
を介して第2の信号入力端子In2からの受信信号のV
bを基準とするI成分(Pi+Vb)が入力される。
記第2の反転増幅器INV2の出力には、次式で示す出
力電圧(Voutq(11)−Vb)が得られることとなる。
(1)における位相誤差の虚部の1/4に対応してい
る。
ときは次の式(26)、Ii=0、Iq=1のときは次
の式(27)、Ii=0、Iq=0のときは次の式(2
8)に示す出力が得られる。
1番目のパイロットシンボルから算出した位相誤差のQ
成分(の1/4)が出力される。
L2、CTL3、CTL4が順次「1」とされるにしたがって、対
応するパイロットシンボルの受信信号に含まれている位
相誤差のQ成分が算出され、制御信号CTL4が「1」とな
ったのちは、それらの平均値が前記第2の反転増幅器の
出力側に出力されていることとなる。
レベル「1」となった後は、前記図6(b)に示したよ
うに、位相誤差算出ブロックから、当該スロットにおけ
るパイロットシンボルブロックから算出した位相誤差の
Vbを基準とするI成分またはQ成分の平均値が出力さ
れる。
作]さて、この加算器のリフレッシュを制御するリフレ
ッシュ信号REF1が「1」(ハイレベル)のときは、前記
スイッチSWakおよびSWck(k=1〜4:パイロット
シンボルの番号に対応)がいずれもオフとなり、前記ス
イッチSWfkおよびSWhkがオンとなる。したがって、
入力キャパシタンスC11〜C14およびC31〜C34の入力
側に基準電位Vrefが印加される。また、前記スイッチ
SWbkおよびSWdkがいずれもオフとなり、前記スイッ
チSWgkおよびSWikがオンとなる。したがって、入力
キャパシタンスC21〜C24およびC41〜C44の入力側に
基準電位Vrefが印加される。
スCf1およびCf2にそれぞれ並列に接続されたスイッ
チSWjおよびSWkもオンとなり、前記マルチプレク
サMUXcは、基準電位Vref側に接続される。したが
って、前述したように各キャパシタンスにおける残留電
荷が解消され、リフレッシュが行われる。これにより、
常に、高精度の演算を行うことができる。
ッシュを行うタイミングについては、後述する位相補正
ベクトル生成ブロックのリフレッシュと密接な関係があ
るため、後で詳細に説明する。
〜38]次に、前記補正ベクトル生成ブロック35〜3
8の構成について説明する。この補正ベクトル生成ブロ
ック35〜38は、前記各パスに対応して設けられてお
り、対応する前記位相誤差算出ブロック31〜34から
出力される、当該スロットにおけるパイロットシンボル
ブロックの受信信号から算出した位相誤差のI成分およ
びQ成分を入力し、当該パスに対応する前記式(5)〜
(7)に示す補正ベクトルMを算出するものである。
構成を説明するための図であり、同図(a)はその入出
力信号を示し、同図(b)はその内部構成を示してい
る。図9の(a)に示すように、この補正ベクトル生成
ブロックには、前記対応する位相誤差算出ブロック31
〜34から出力されるI成分の位相誤差の平均値Eiと
Q成分の位相誤差の平均値Eqとが各スロット毎に入力
され、制御信号により制御されて、前記式(5)〜
(7)に示す当該パスの補正ベクトルMのI成分Miお
よびQ成分Mqを生成する。
トル生成ブロックには補正ベクトルのI成分Miを算出
するためのI成分用ブロックおよびQ成分Mqを算出す
るためのQ成分用ブロックとから構成されている。前記
I成分用ブロックは、スイッチSWaiおよびSWbi、第
1の入力キャパシタンスC1i、第2の入力キャパシタン
スC2i、反転増幅器INVi、フィードバックキャパシ
タンスCfiとから構成されており、前記スイッチSWai
は、位相誤差のI成分Eiの入力端子と前記第1の入力
キャパシタンスC1iとの間に、また、前記スイッチSW
biはEiの入力端子と前記第2の入力キャパシタンスC
2iとの間に挿入されている。
La1により制御され、スイッチSWbiは制御信号CTLa2に
より制御されるようになされている。さらに、前記フィ
ードバックキャパシタンスCfiと前記第1および第2の
入力キャパシタンスC1i、C2iとの容量比は、Cfi=2
C1i=2C2iとなるようになされている。
ブロックは、前記I成分用のブロックと同様に、スイッ
チSWaqおよびSWbq、第1の入力キャパシタンスC1
q、第2の入力キャパシタンスC2q、反転増幅器INV
q、フィードバックキャパシタンスCfqとから構成され
ており、前記位相誤差算出ブロックのQ成分の位相誤差
出力Eqに接続されている。また、前記スイッチSWaq
およびSWbqは、それぞれ前記制御信号CTLa1およびCTL
a2により制御されるようになされている。
ックの動作を説明するための図であり、同図(a)は前
記制御信号CTLa1およびCTLa2のタイミングを説明するた
めのタイミングチャートであり、同図(b)〜(d)は
位相補正ベクトル生成ブロックの動作状態の推移を示す
図である。
号CTLa1およびCTLa2は、パイロットシンボルブロックの
最後の(第4番目の)パイロットシンボルと同期して出
力される信号であり、ひとつおきのスロットごとに交互
に出力されるようになされている(なお、破線で示した
信号については、後述する)。したがって、当該スロッ
トにおいて制御信号CTLa1が出力されたときには、次の
スロットにおいて制御信号CTLa2が出力され、その次の
スロットにおいて再び制御信号CTLa1が出力されるよう
になされている。なお、この制御信号CTLa1およびCTLa2
は、前記制御信号生成部41(図2)において前述した
フレーム同期信号、スロット同期信号、シンボル同期信
号等に基づいて生成される。
最後のパイロットシンボルの時点における、位相補正ベ
クトル生成ブロックの状態を示す図である。この時点に
おいて、前記制御信号CTLa1がハイレベルとなっている
ものとすると、この図に示すように、前記スイッチSW
aiおよびSWaqが導通される。これにより、前段の位相
誤差算出ブロックから出力される位相誤差ベクトル平均
値のVbを基準とするI成分(Ei(1)+Vb)が前記I
成分用ブロックの第1の入力キャパシタンスC1iを介し
て前記反転増幅器INViに入力され、前述した図7
(a)の場合と同様に、このINViの出力には、この
入力Ei(1)/2+Vbの電圧が出力される。
力される位相誤差ベクトル平均値のVbを基準とするQ
成分(Eq(1)+Vb)が前記Q成分用ブロックの第1の
入力キャパシタンスC1qを介して前記反転増幅器INV
qに入力され、同様にして、INVqからはEq(1)/
2+Vbが出力される。
のタイミングになると、制御信号CTLa1はローレベルと
なり、制御信号CTLa2もローレベルであるため、図10
の(c)に示すように、各スイッチはすべて開放状態と
なる。このときには、各入力キャパシタンスの電荷はそ
のまま保持されている。
ブロックの最後のタイミングになると、今度は前記制御
信号CTLa2がハイレベルとなる。これにより、同図
(d)に示すように、前記スイッチSWbiおよびSWbq
が導通され、このスロットのパイロットシンボルの位相
誤差ベクトルの平均値のVbを基準とするI、Q成分E
i(2)+Vb、Eq(2)+Vbが、それぞれ、第2の入力キ
ャパシタンスC2iおよびC2qを介して対応する反転増幅
器INViおよびINVqに入力される。これにより、
前記反転増幅器INViの出力には、前述の場合と同様
にして、(Ei(1)+Ei(2))/2+Vb=Mi+Vbが
出力される。また、反転増幅器INVqの出力には、
(Eq(1)+Eq(2))/2+Vb=Mq+Vbが出力され
る。
ブロックの最後のシンボルのタイミングにおいては、制
御信号CTLa1が再びハイレベルとなり、前記スイッチS
WaiおよびSWaqが導通される。これにより、当該スロ
ットの位相誤差ベクトルの平均値Ei(3)+VbおよびE
q(3)+Vbが、前記入力キャパシタンスC1iおよびC1q
を介して入力され、反転増幅器INViからは(Ei
(2)+Ei(3))/2+Vb=Mi+Vbが出力され、反転
増幅器INVqからは(Eq(2)+Eq(3))/2+Vb
=Mq+Vbが出力されることとなる。このようにし
て、前記式(5)〜(7)に示すVbを基準とする位相
補正ベクトルMi+Vb、Mq+Vbが順次演算生成され
る。
も前述したように、リフレッシュを行うことが高精度の
演算を行うために必要である。そこで、このリフレッシ
ュ手段が設けられた位相補正ベクトル生成ブロックの構
成例を図11に示す。なお、この図においては、煩雑さ
を避けるためにI成分用ブロックについてのみ詳細に記
載し、同一の構成とされているQ成分用ブロックについ
ては記載を省略してある。また、前記図9の(b)と同
一の構成要素には同一の番号を付し、説明を省略する。
入力キャパシタンスC1iおよびC2iの入力側に、それぞ
れ、基準電位Vrefを印加するためのリフレッシュ用ス
イッチSWciおよびSWdiが設けられており、また、フ
ィードバック用キャパシタンスCfiを短絡するためのス
イッチSWeiが設けられている。そして、これらのスイ
ッチをリフレッシュ信号VMREFにより導通制御するよう
にしている。これにより、リフレッシュ信号VMREFがハ
イレベルとされたときに、前述の場合と同様に、各キャ
パシタンスに蓄積されている残留電荷を解消することが
できる。
記位相誤差算出ブロックおよび前記位相補正ベクトル生
成ブロックのリフレッシュ動作のタイミングについて、
図12のタイミングチャートを参照して説明する。図1
2の(a)は、1スロット分の受信信号および前記制御
信号CTL1〜CTL4とともに、リフレッシュ信号REF1を示し
た図であり、同図(b)は、前記情報シンボルブロック
の最後の情報シンボル(第36番目の情報シンボル)の
部分を拡大して示した図である。
ロックおよび位相補正ベクトル生成ブロックのリフレッ
シュは、情報シンボルブロックの最後のシンボルに同期
して行うようになされている。ただし、各スロットごと
に必ずリフレッシュを実行するわけではなく、所定時間
ごとに(例えば、100〜1000Hzの間隔で)、情
報シンボルの第36番目に同期してリフレッシュが行わ
れる。
ルタ10から出力される逆拡散信号は、それぞれのパス
に対応するタイミングでサンプリングされ、A/D変換
された後、前記遅延RAM26に格納されて40シンボ
ル時間だけ遅延して出力される。この各パスの情報シン
ボルの逆拡散出力は、1情報シンボルの期間は変化しな
いデータとなっている。前記位相補正ベクトル生成ブロ
ックから出力される位相補正ベクトルMi、Mqと該遅
延RAMから出力される情報シンボルの逆拡散出力とを
乗算することにより、前述したように、情報シンボルの
位相補正が行われるのであるが、この乗算は、大体1情
報シンボル時間の前半の時間で終了する。したがって、
1スロットの最後の(36番目の)情報シンボルの後半
の時間には、前記位相補正ベクトルは不要となり、本発
明においては、この期間を利用して前記位相誤差算出ブ
ロックおよび位相補正ベクトル生成ブロックのリフレッ
シュを行うようにしている。
いてリフレッシュを行う場合には、冗長なアナログ演算
回路を設けてリフレッシュ中の演算回路の演算動作を代
替させることが行われていたが、本発明のように、送信
データの構成を利用して、リフレッシュを行うことによ
り、冗長な回路を設けることが不要となり、回路規模を
小さくし、消費電力を低減することが可能となる。
は、連続する2つのスロットに含まれるパイロットシン
ボルブロックから算出した位相誤差を格納してそれらの
平均をとることにより位相補正ベクトルを算出している
ため、通常のリフレッシュを行った場合には、次の位相
補正ベクトルの算出に使用する古い方のスロットの位相
誤差をも消去してしまうこととなる。したがって、この
位相補正ベクトル生成ブロックのリフレッシュにおいて
は、古い方のスロットの位相誤差を消去してしまわない
ようにすることが必要である。そこで、本発明において
は、位相補正ベクトル生成ブロックをリフレッシュした
後に、前記位相誤差算出ブロックの出力を位相補正ベク
トル生成ブロックに再ロードするようにしている。
ンボル前半部分の期間は、前述のように、この情報シン
ボルの逆拡散信号の位相補正のための乗算処理が行われ
ている。そして、その後のaで示す期間は、前記位相補
正ベクトル生成ブロックのリフレッシュ信号VMREFがハ
イレベルとされ、前記補正ベクトル生成ブロックのリフ
レッシュが行われる。
クトル生成ブロックに前記位相誤差算出ブロックの出力
を再ロードするために、前記制御信号CTLa1およびCTLa2
が同時にハイレベルとされる。これにより、前記スイッ
チSWaiおよびSWbi(図9(b)、図11)がと
もに導通状態とされ、前記入力キャパシタンスC1iお
よびC2iに前記位相誤差算出ブロックからの位相誤差
出力Eiが印加され、リフレッシュにより消去された該
位相誤差出力Eiを再ロードすることができる。また、
Q成分用ブロックについても同様にEqが再ロードされ
る。
示す期間には、前記位相誤差算出ブロックのリフレッシ
ュ信号REF1がハイレベルとされ、前記位相誤差算出ブロ
ックがリフレッシュされる。この期間cは、シンボルあ
たりのチップ数Nが128のときと、N=64のときと
で異なる長さの期間となる。
ンボルにおける動作についてさらに説明する。図13の
(a)は受信フレームを表す図であり、P1〜P4はパ
イロットシンボルブロック、D1〜D4は情報シンボル
ブロックである。図13の(b)は、前記情報シンボル
ブロックD1に含まれている情報シンボルの位相補正処
理が行われている様子を示す図であり、位相補正部40
において、前記各パスに対応する位相補正ベクトル生成
ブロック35〜38から出力される補正ベクトルMi、
Mqと前記遅延RAM26から出力される各パスの40
シンボル遅延された逆拡散信号との乗算が行われる。こ
のとき、前記遅延RAM26には、情報シンボルブロッ
クD1の逆拡散信号が格納されており、また、前記位相
誤差算出ブロック31〜34からは、パイロットシンボ
ルブロックP2から算出した位相誤差が出力されてい
る。このような状態で、情報シンボルブロックD1の第
36番目の情報シンボルの位相補正演算は、該情報シン
ボルの前半部分で終了する。
に、位相補正ベクトル生成ブロックのリフレッシュ信号
VMREFがaの期間ハイレベルとなる。このとき、図13
の(c)に示すように、前記位相補正ベクトル生成ブロ
ック35〜38がリフレッシュされる。この位相補正ベ
クトル生成ブロック35〜38のリフレッシュが終了し
た後、前記図12の(b)に示すように、前記制御信号
CTLa1およびCTLa2がbで示す期間ハイレベルとされる。
このとき、前記位相誤差算出ブロック31〜34から
は、前記パイロットシンボルブロックP2から検出した
位相誤差E2が継続して出力されており、図13の
(d)に示すように、この制御信号CTLa1およびCTLa2に
より、該位相誤差E2が前記位相補正ベクトル生成ブロ
ック35〜38に再ロードされる。
出ブロック31〜34のリフレッシュが行われる。この
ようにして、前記位相誤差算出ブロック31〜34およ
び前記位相補正ベクトル生成ブロック35〜38のリフ
レッシュを行うことができる。
に、位相補正部40は各パスの逆拡散された受信信号D
i、Dqに前述のようにして算出された位相補正ベクト
ルMi、Mqを乗ずることにより、前記式(8)に示し
た位相補正演算を実行する部分である。図14は、この
位相補正部40の機能を説明するための図である。前記
図2に関して説明したように、それぞれ対応するサンプ
ルホールド回路21〜24においてサンプルホールドさ
れた前記各パスのI、Q両成分の逆拡散信号Dix、D
qx(x=1〜4)は、A/D変換器25において例え
ば8ビットのデジタル信号Di1,Dq1,…,Di4,
Dq4に順次変換されて、前記遅延RAM26に記憶さ
れ、40シンボル時間経過後に順次読み出されて位相補
正部40に入力される。
応する位相補正ベクトル生成ブロック35〜38から出
力されるアナログの補正ベクトル信号(Mi1、M
q1),…,(Mi4、Mq4)と、前記遅延RAM26
から読み出された例えば8ビットの各パスの逆拡散信号
(Di1、Dq1),…,(Di4、Dq4)とを、1シン
ボル時間内に時分割で乗算することにより、位相補正さ
れたアナログの逆拡散信号Dhat1〜Dhat4のI,Q両成
分、Dhati1〜Dhati4,Dhatq1〜Dhatq4が順次出
力される。
相補正された逆拡散信号のI成分DhatiはDiMi+
DqMq、Q成分DhatqはDqMi−DiMqであ
り、逆拡散信号Di、Dqと位相補正ベクトルMi、M
qの各乗算結果DiMi、DqMi、DiMq、DqM
qをそれぞれ加算あるいは減算して得られるものである
が、この実施の形態においては、後続するRAKE合成
部15においてこれらの加算または減算も一緒に実行す
るようにしているため、この位相補正部40において
は、前記逆拡散信号と位相補正ベクトルとの乗算のみを
実行するようにしている。これにより、回路規模をより
小さくすることが可能となっている。なお、ここでは、
前記DiMi、DqMq、DiMqおよびDqMiの4
種類の乗算に対応して少数の乗算器を設け、4つのパス
の受信信号に対する前記各種類の乗算は時分割で計算し
ている。
正部40の構成を示す図である。この図に示すように、
位相補正部40は4つの乗算器61〜64から構成され
ており、乗算器61は前記位相補正ベクトルのI成分M
iと情報シンボルのI成分Diとの乗算を行い、乗算器
62は位相補正ベクトルのI成分Miと情報シンボルの
Q成分Dqとの乗算、乗算器63は位相補正ベクトルの
Q成分Mqと情報シンボルのI成分Diとの乗算、乗算
器64は位相補正ベクトルのQ成分Mqと情報シンボル
のQ成分Dqとの乗算を行う。前記情報シンボルのI成
分DiおよびQ成分Dqは、いずれも例えば8ビットの
デジタルデータであり、この乗算器61〜64は、前記
図4の(b)に示したデジタルデータとアナログ信号と
の乗算を行ってアナログの乗算結果信号を出力する乗算
器とされている。
ス1に対応する位相補正ベクトル生成ブロック35の出
力Mi1,Mq1を前記位相補正部40に入力するスイッ
チ、スイッチSW2i、SW2qは前記位相補正ベクトル生
成ブロック36からのパス2に対応する位相補正ベクト
ルMi2,Mq2を位相補正部40に入力するスイッチ、
スイッチSW3i、SW3qおよびスイッチSW4i、SW4q
は、それぞれ、前記パス3に対応する位相誤差補正ベク
トル生成ブロック37およびパス4に対応する位相誤差
補正ベクトル生成ブロック38からの位相補正ベクトル
Mi3,Mq3およびMi4,Mq4を位相補正部40に入
力するためのスイッチである。そして、各スイッチは、
それぞれ、対応する制御信号MULCTL1〜MULCTL4により順
次導通制御され、また、それに同期して、前記遅延RA
M26から対応するパスの情報シンボルDix、Dq
x(x=1〜4)が読み出されるようになされている。
レベルの期間に前記スイッチSW1i、SW1qが導通さ
れ、第1のパスに対応する位相補正ベクトルのI成分M
i1が前記乗算器61および62に供給され、該位相補
正ベクトルのQ成分Mq1が前記乗算器63および64
に供給される。また、これと同期して、前記遅延RAM
26から第1のパスに対応する逆拡散された受信信号D
i1およびDq1が読み出され、I成分Di1が前記乗算
器61および63に供給され、Q成分Dq1が前記乗算
器62および64に供給される。これにより、前記乗算
器61において第1のパスのDi1とMi1との乗算、乗
算器62においてDq1とMi1との乗算、乗算器63に
おいてDi1とMq1との乗算、乗算器64においてDq
1とMq1との乗算がそれぞれ実行される。これらの乗算
出力は図23に示されるRAKE合成部15に入力さ
れ、サンプリングホールドされる。
AKE合成部15にホールドされると、前記制御信号MU
LCTL2がハイレベルとなる。すると、スイッチSW2iと
SW2qが導通され、前記位相補正ベクトル生成ブロック
36からの第2のパスに対応する位相補正ベクトルMi
2,Mq2が前記乗算器61〜64に供給され、また、前
記遅延RAM26から第2のパスの逆拡散された受信信
号Di2,Dq2が読み出されて前記乗算器61〜64に
供給される。これにより、第2のパスの受信信号に対す
る位相補正演算が実行され、その結果がRAKE合成部
15に入力され、サンプルホールドされる。以下、同様
に、制御信号MULCTL3、MULCTL4がハイレベルとされるこ
とにより、順次、第3のパスの受信信号、第4のパスの
受信信号の位相補正演算が実行され、結果がRAKE合
成部15に入力され、サンプルホールドされる。このよ
うにして、前記位相補正部40において1シンボル時間
内に各パスの情報シンボルの位相補正演算が時分割で実
行される。
述したように、前記乗算器61〜64においては、アナ
ログ信号で供給される位相補正ベクトルMi,Mqと例
えば8ビットのデジタルデータで供給される受信信号の
逆拡散信号Di,Dqとの乗算が実行される。この実施
の形態においては、前記乗算器61〜64として、前記
図4の(b)に示した構成のデジタルアナログ乗算器を
用いているが、このデジタルアナログ乗算器は前述した
説明から明らかなように、デジタルデータの絶対値とア
ナログデータの乗算を実行するように構成されている。
一方、逆拡散された受信信号Di,Dqは、本来正負の
符号を有しており、前記デジタルアナログ乗算器を使用
する場合には、正負の符号について考慮することが必要
となる。
力の処理について説明する。なお、説明を簡単にするた
めに、この図においては、入力信号を3ビットのデジタ
ルデータに変換するものとして説明するが、他のビット
数でも同様の方法が適用できる。前記複素型マッチドフ
ィルタ10から出力される逆拡散された受信信号Di、
Dqは、それぞれ、接地電圧(GND)から電源電圧
(Vdd)までの電圧の信号であり、その中点であるVdd
/2が基準電圧とされている。この受信信号電圧Di、
Dqは、前記A/D変換器15に入力され、入力信号の
フルレンジ(接地電位GND〜電源電位Vdd)を単純に
8つに分解することにより、図16の「A/D変換出
力」の欄に示す3ビットのデジタルデータに変換され
る。
ように、デジタルデータの絶対値とアナログ信号との乗
算を実行するものであるため、前記A/D変換器15か
ら出力されるデジタル化された逆拡散された受信信号
が、同一の絶対値を有し、符号のみが異なるデータであ
る場合には、符号を除き、同一の乗算結果が出力される
ようにしなければならない。すなわち、図7の「乗算器
で使用できる値」の欄に記載したように、正の値と負の
値を、サイン符号を除き同一のビット構成を有するデー
タに変換することが必要となる。
器で使用できる値」に変換するためには、正の領域のA
/D変換出力については最上位ビット(MSB)をビッ
ト反転し、負の領域のA/D変換出力については、全ビ
ットをビット反転するとともに「1」を加算すればよ
い。
器で使用できる値」への変換を実行するためには、デジ
タル論理回路を使用して行うことも可能であるが、本実
施の形態においては、前記ビット反転操作(正の出力に
対するMSBの反転および負の出力に対する全ビットの
反転)は、前記遅延RAM26から読み出したデータに
対してデジタル論理回路を用いて実行し、前記負の出力
に対する「1の加算」については、乗算器61〜64の
内部において乗算とともに実行するようにして、デジタ
ル論理回路の構成を簡単なものとしている。
を加算するようにしたデジタルアナログ乗算回路の構成
を示す。なお、この図に示す例においては、本発明の実
施の形態のように、前記A/D変換器15において8ビ
ットのデジタルデータへの変換を行い、前述したデジタ
ル論理回路により前述したビット反転処理が施された後
の8ビットのデータD[0]〜D[7]が入力されてい
る。ここで、MSBであるD[7]はサイン符号であ
り、このビットの値が「0」のときは正、「1」のとき
は負の値であることを表している。
く部分は、前記図4の(b)に示したデジタルアナログ
乗算回路と同一の構成とされており、前述のようにして
アナログの入力信号Mと、前記サイン符号を除くデジタ
ルデータD[0]〜D[6]との乗算が行われる。
前述した負のデータである場合における「1の加算」を
実行する部分であり、前記サイン符号D[7]により制
御されるマルチプレクサMUX7、および、該マルチプ
レクサMUX7と反転増幅器INVの入力側との間に接
続された重み「1」の容量を有するキャパシタンスが設
けられている。そして、該サイン符号D[7]が「1」
のときは該マルチプレクサMUX7が図中1側に切り替
えられ、入力信号M側に接続される。これにより、入力
信号Mが重み1をもって反転増幅器INVの入力に加算
され、上述した「1」の加算が行われることとなる。一
方、D[7]が「0」の正のデータであるときには、前
記マルチプレクサMUX7が0側に切り替えられて基準
電位Vrefに接続され、「1」の加算は行われない。こ
のようにして、乗算器において、前述した「1の加算」
を実行することができる。
は、前記乗算器61〜64の構成例を示す図である。こ
の図に示したように、各乗算器61〜64は、前記図1
7に示した乗算器にリフレッシュ手段が付加されてい
る。リフレッシュ信号MULREFが「0」の通常動作時に
は、前述した図17と同様に動作し、入力信号M(これ
は、対応する前記位相補正ベクトルである)とA/D変
換された受信信号の絶対値を表す第1ビットから第6ビ
ットD[0]〜D[6]との乗算が行われる位相補正さ
れた受信信号DMが反転増幅器INVから出力される。
また、受信信号の正負を示すサイン符号D[7]は直接
次段のRAKE合成部15に入力されるようになされて
いる。
ときは、各マルチプレクサMUX0〜MUX7は0側に切
り替えられて、各入力キャパシタンスには基準電位Vre
fが印加され、また、反転増幅器INVの入力側と出力
側とを短絡するリフレッシュスイッチSWaが導通さ
れ、反転増幅器INVの入力側に蓄積されていた残留容
量が解消される。なお、このリフレッシュは、後述する
RAKE合成部15のリフレッシュと同一のタイミング
で実行されるようになされており、その詳細なタイミン
グについては後述する。
記RAKE合成部15の概略構成を示すブロック図であ
る。前述したように、このRAKE合成部15は前記位
相補正ブロック14から出力される各パスの位相補正さ
れた受信信号をタイミングを合わせて加算し、最大比合
成した出力を得るためのものである。図19において、
71は、前記位相補正ブロック14の中の情報シンボル
位相補正部40から出力される各パス毎のDiMiおよ
びDqMqが入力され、サンプルホールドされ、それら
を加算して4パス分の受信信号のI成分の和を算出する
I成分用の加算器、72は各パス毎のDiMqおよびD
qMiを順次加算して4パス分の受信信号のQ成分の和
を算出するQ成分用の加算器である。
補正された受信信号のQ成分はDqhat=DqMi−D
iMqであるため、前記Q成分用の加算器72における
DiMqの入力端子は、図示するように、入力信号の極
性を反転して入力するようになされている。具体的に
は、当該入力信号Diのサイン符号D[7]を反転して
入力することにより実現している。
1およびQ成分用の加算器72からのRAKE合成出力
をそれぞれサンプルホールドするサンプルホールド回路
であり、サンプルホールド回路73からは前記式(9)
に示すRAKE合成された受信信号のI成分Dibarが
出力され、サンプルホールド回路74からは前記式(1
0)に示すRAKE合成された受信信号のQ成分Dqba
rが出力される。このRAKE合成出力DibarおよびD
qbarは、そのままアナログデータとして、あるいは、
例えば4ビットのA/D変換器75および76によりデ
ジタルデータに変換されて、後続するデータ判定回路等
に出力されることとなる。
パスのタイミングに対応した制御信号MULCTL1〜MULCTL4
が印加されており、この制御信号MULCTL1〜4に応じて、
それぞれのパスに対応した受信信号と位相補正ベクトル
との乗算が実行されるようになされている。また、前記
サンプルホールド回路73および74には、シンボルに
同期した制御信号RSHCTLが印加されており、この制御信
号RSHCTLのタイミングで、加算器71および72からの
RAKE合成出力がサンプルホールドされるようになさ
れている。
前記各制御信号MULCTL1〜MULCTL4およびRSHCTLのタイミ
ングを示す図である。この図に示すように、各パスに対
応した乗算制御信号MULCTL1〜MULCTL4は、いずれも複数
チップの幅を有する信号とされており、この期間内に前
記図15に示したように、当該パスの受信信号が前記位
相補正部40に入力され、対応する位相補正ベクトルと
乗算されて位相補正演算が実行され、その乗算結果Di
Mi、DqMi、DiMqおよびDqMqが前記加算器
71および72に入力される。そして、図示するよう
に、順次対応するパスの位相補正出力が前記加算器71
および72に入力され、最後の制御信号MULCTL4と同じ
タイミングでサンプルホールド信号RSHCTLがハイレベル
となる。これにより、最後の制御信号MULCTL4に対応す
る第4番目のパスの位相補正された受信信号が前記加算
器71および72に入力され、第1番目から第4番目の
パスの受信信号の合成された出力がそれぞれの加算器7
1および72から出力され、前記サンプルホールド回路
73および74にサンプルホールドされる。
0のリフレッシュ信号MULREFが示されている。図示する
ように、このリフレッシュ信号MULREFは前記サンプルホ
ールド制御信号RSHCTLがローレベルレベルとなった後当
該シンボル期間が終了するまでの複数チップの期間がリ
フレッシュ可能な期間であるため、この期間内に前記リ
フレッシュ信号MULREFがハイレベルとされ、前述したよ
うに、前記乗算回路61〜64のリフレッシュが実行さ
れる。また、このリフレッシュ信号MULREFは、このRA
KE合成部15内の加算器71および72のリフレッシ
ュにも使用されることとなる。
述したようにしてRAKE合成が行われるのであるが、
前記マルチパス選択部12により選択されるパス数は、
受信状態により変動する。前記マルチパス選択部12に
おいては、前述したように、前記信号レベル検出部11
から出力される受信電力レベルが所定のレベルを超えた
パスのうちの電力の大きい方から4つのパスを選択して
それぞれに対応するイネーブル信号を出力している。こ
の実施の形態においては、前記マルチパス選択部12は
2スロット(80シンボル)毎に前述したパスの選択を
行い、前記イネーブル信号の更新を行っている。一方、
前記位相補正された受信信号は、1スロット(40シン
ボル)だけ遅延されているため、前記マルチパス選択部
12からのイネーブル信号をそのまま使用することはで
きない。
ある。図21の(a)において、パス情報切替信号MAX_
HLDは前記マルチパス選択部12により更新されるイネ
ーブル信号の更新タイミングを示す信号であり、2スロ
ット毎に出力されている。前述したように位相補正され
た受信信号は1スロット分だけ遅延されているため、前
記RAKE合成部15においては、前記イネーブル信号
を40シンボル分だけ遅延して用いることが必要とな
る。
す遅延したイネーブル信号(ENBLP1〜ENBLP4)を使用す
るための構成を示す図である。この図において、77は
前記マルチパス選択部12からのパス1〜4のイネーブ
ル信号を、切替信号により取り込む4ビットのレジスタ
である。この切替信号は、SLOT*(反転MAX_HLD)(SLOTは
スロット同期信号、MAX_HLDはパス情報切替信号)とさ
れており、前記図21の(a)から明らかなように、前
記パス情報切替信号MUX_HLDよりも40シンボルだけ遅
延している。したがって、このレジスタ77から出力さ
れるイネーブル信号ENBLP1〜ENBLP4を使用することによ
り、前記位相補正のための1スロット分の遅延を保証す
ることが可能となる。
動作について、図22を参照して説明する。図22の
(a)は受信するパス数の推移の一例を示す図であり、
この図に示すように、第1および第2スロットはパス数
が4、第3および第4スロットはパス数が2、第5およ
び第6スロットはパス数が4というようにパス数が変動
したものとする。同図(b)はこのようにパス数が変動
した場合において、前記第2スロットの情報シンボルを
受信しRAKE合成する場合の前記位相補正ベクトル生
成部35〜38からそれぞれ出力される位相補正ベクト
ルM2および対応するイネーブル信号について説明する
ための図である。
おいては、前記複素型マッチドフィルタ10からは第3
スロットの情報シンボルD3が出力されており、前記マ
ルチパス選択部12からは、更新された2パスのイネー
ブル信号ENBL3が出力されている。しかしながら、前記
レジスタ77からは更新前の4パスのイネーブル信号EN
BL2が出力されており、RAKE合成部15には、4パ
スのイネーブル信号が出力されている。一方、前記位相
補正ベクトル生成部35〜38においては、当該情報シ
ンボルブロックD2の前後に位置するパイロットシンボ
ルブロックP2とP3から算出した位相誤差を用いて、
位相補正ベクトルを算出するのであるが、前述したよう
に、この場合には、P3に対する受信信号のうちの第3
および第4番目のパスの受信信号は検出されない。した
がって、前記位相補正ベクトル生成部37および38に
おいては、図示するように、前記第3番目および第4番
目のパスのP3に対応する位相誤差ベクトルの代わり
に、基準電位Vrefを用いて位相補正ベクトルM2を算
出して、前記位相補正部40に入力するようにしてい
る。
トの情報シンボルD4についてRAKE合成する場合に
ついて説明するための図である。この場合には、前記マ
ルチパス選択部12から出力されるイネーブル信号ENBL
5は更新された4パスのイネーブル信号となっている
が、前記レジスタ77からは更新前の2パスのイネーブ
ル信号ENBL4が出力されている。したがって、前記位相
補正ベクトル生成部35および36から図示するように
出力されるパス1およびパス2に対応する位相補正ベク
トル用いて位相補正演算が実行されRAKE合成部15
において合成されることとなる。なお、前記位相補正ベ
クトル生成部37および38においては、前記第4スロ
ットのパイロットシンボルブロックP4に対応する当該
パスの位相誤差ベクトルが算出されないため、基準電位
Vrefと第5スロットのパイロットシンボルブロックP
5に対応する位相誤差E5とから位相補正ベクトルM4
が算出され出力されているが、これらの出力は位相補正
演算に使用されない。このようにして、受信パス数の変
動があった場合においても、それに対応してRAKE合
成を行うことができる。
KE合成部15における前記加算器71および72につ
いて詳細に説明する。図23は、この加算器71および
72の構成を示す図である。この加算器71および72
は、前記位相誤差算出ブロック31〜34における加算
器55および56と同様に、積分動作を実行する加算器
とされている。
は、いずれも前述した反転増幅器であり、この直列に接
続された第1の反転増幅器INV1と第2の反転増幅器
INV2とにより、前記図4(c)に示した加減算回路
が構成されている。C11〜C14およびC31〜C34は前記
第1の反転増幅器INV1の入力側に接続された入力キ
ャパシタンス、C21〜C24およびC41〜C44は前記第2
の反転増幅器INV2の入力側に接続された入力キャパ
シタンスである。
記第1の反転増幅器INV1および第2の反転増幅器I
NV2のフィードバックキャパシタンス、Ccは前記第
1の反転増幅器INV1の出力側と前記第2の反転増幅
器INV2の入力側との間に接続される結合キャパシタ
ンスである。ここで、前記各入力キャパシタンスC11〜
C44はすべて同一の容量とされており、これらの容量を
1としたときに、前記フィードバックキャパシタンスC
f1、Cf2および結合キャパシタンスCcの容量はいず
れも4とされている。
れぞれ、前記フィードバックキャパシタンスCf1およ
びCf2に並列に接続されたリフレッシュ用のスイッチ
であり、MUXbは、前記結合キャパシタンスCcの入
力側を前記第1の反転増幅器INV1の出力側と基準電
位Vrefとに選択して接続するためのマルチプレクサで
ある。そして、前記スイッチSWu、SWvおよびマル
チプレクサMUXbには、このRAKE合成部15のリ
フレッシュを制御するためのリフレッシュ信号MULREFが
制御信号として供給されている。
号入力端子であり、前記位相補正部40の出力がこれら
信号入力端子DM1およびDM2に接続されている。こ
の図23に示す加算器がI成分用の加算器71であると
きには、前記第1の信号入力端子DM1に前記位相補正
部40における乗算器61の出力DiMiが入力され、
前記第2の信号入力端子DM2に前記乗算器64の出力
DqMqが入力される。一方、この加算器がQ成分用の
加算器72であるときには、前記第1の信号入力端子D
M1に前記乗算器62の出力DqMiが入力され、前記
第2の信号入力端子DM2に前記乗算器63の出力Di
Mqが入力される。
21〜C24、C31〜C34およびC41〜C44には、図示する
ように、それぞれ2個ずつの入力スイッチSWl1〜SW
t4が接続されている。各入力キャパシタンスC11〜C44
にそれぞれ2個ずつ接続されている入力スイッチのうち
の一方のスイッチSWm1〜SWm4、SWo1〜SWo4、S
Wq1〜SWq4およびSWt1〜SWt4は、いずれも基準電
位Vrefに接続されている。また、前記入力キャパシタ
ンスC11〜C14(第1の入力キャパシタンス群)に接続
されたスイッチSWl1〜SWl4および前記入力キャパシ
タンスC21〜C24(第2の入力キャパシタンス群)に接
続されたスイッチSWn1〜SWn4は、前記第1の信号入
力端子DM1に接続され、前記入力キャパシタンスC31
〜C34(第3の入力キャパシタンス群)に接続された入
力スイッチSWp1〜SWp4および前記入力キャパシタン
スC41〜C44(第4の入力キャパシタンス群)に接続さ
れた入力スイッチSWs1〜SWs4には、前記第2の信号
入力端子DM2が接続されている。なお、これらのスイ
ッチがオフ状態とされたとき、前記反転増幅器INV1
およびINV2の出力はオフ状態とされる直前の値を保
持している。
続されたスイッチSWl1には、制御信号として、ENBLP1
*(反転MULREF)*MULCTL1*(反転D1[7])が供給され、スイ
ッチSWm1には、(反転ENBLP1)+MULREF+(MULCTL1*D1
[7])が供給されている。ここで、ENBLPx(x=1〜4)
は、前記マルチパス選択部12から出力される選択され
たパスの位置を示す信号を40シンボルだけ遅延したイ
ネーブル信号、MULREFは前記位相補正部40における乗
算器とともにこの加算器をリフレッシュするためのリフ
レッシュ信号、MULCTLx(x=1〜4)は前述した各パス
xに対応する位相補正演算を実行するためのタイミング
信号、D1[7]はこの第1の信号入力端子から入力される
データのサイン符号である。
LREF)*MULCTL2*(反転D1[7])、スイッチSWm2には(反転
ENBLP2)+MULREF+(MULCTL2*D1[7])、スイッチSWl3には
ENBLP3*(反転MULREF)*MULCTL3*(反転D1[7])、スイッチ
SWm3には(反転ENBLP3)+MULREF+(MULCTL3*D1[7])、ス
イッチSWl4にはENBLP4*(反転MULREF)*MULCTL4*(反転D
1[7])、スイッチSWm4には(反転ENBLP4)+MULREF+(MULC
TL4*D1[7])が、それぞれ、制御信号として印加されてい
る。
に接続されたスイッチSWl1およびスイッチSWm1は前
記第1のパスに対応する制御信号ENBLP1およびMULCTL1
により制御され、前記入力キャパシタンスC12に接続さ
れたスイッチSWl2およびスイッチSWm2は前記第2の
パスに対応する制御信号ENBLP2およびMULCTL2により制
御され、以下同様に、入力キャパシタンスC13に接続さ
れたスイッチSWl3、SWm3、および、入力キャパシタ
ンスC14に接続されたスイッチSWl4、SWm4は、それ
ぞれ、第3および第4のパスに対応して制御される。
接続された第2の入力キャパシタンス群(C21〜C24)
に対しては、それぞれ、スイッチSWn1〜SWn4とSW
o1〜SWo4が接続されている。そして、各スイッチSW
n1〜SWn4の他方は、前記第1の信号入力端子DM1に
接続され、スイッチSWo1〜SWo4の他方は、前記基準
電位Vrefに接続されている。そして、前記スイッチS
Wn1〜SWn4には、それぞれ、対応する制御信号ENBLP1
*(反転MULREF)*MULCTL1*D1[7]〜ENBLP4*(反転MULREF)*M
ULCTL4*D1[7]が供給されており、前記スイッチSWo1〜
SWo4には、対応する制御信号(反転ENBLP1)+MULREF+(M
ULCTL1*(反転D1[7]))〜(反転ENBLP4)+MULREF+(MULCTL4*
(反転D1[7]))が供給されている。
接続された第3の入力キャパシタンス群(C31〜C34)
には、それぞれ、前記第2の信号入力端子DM2に接続
されたスイッチSWp1〜SWp4のうちの対応するスイッ
チと、前記基準電位Vrefに接続されたスイッチSWq1
〜SWq4のうちの対応する一つのスイッチが接続されて
いる。そして、前記スイッチSWp1〜SWp4には、それ
ぞれ、制御信号ENBLP1*(反転MULREF)*MULCTL1*(反転D2
[7])〜ENBLP4*(反転MULREF)*MULCTL4*(反転D2[7])が供
給されており、前記スイッチSWq1〜SWq4には、それ
ぞれ、制御信号(反転ENBLP1)+MULREF+(MULCTL1*D2[7])
〜(反転ENBLP4)+MULREF+(MULCTL4*D2[7])が供給されて
いる。ここで、D2[7]は、前記第2の信号入力端子DM
2から入力されるデータのサイン符号である。
力側に設けられたマルチプレクサMUXbの一方の入力
端子に接続された第4の入力キャパシタンス群(C41〜
C44)には、それぞれ、前記第2の信号入力端子DM2
に接続されたスイッチSWs1〜SWs4のうちの対応する
スイッチと、前記基準電位Vrefに接続されたスイッチ
SWt1〜SWt4のうちの対応するスイッチが接続されて
いる。そして、前記スイッチSWs1〜SWs4には、それ
ぞれ、制御信号ENBLP1*(反転MULREF)*MULCTL1*D2[7]〜E
NBLP4*(反転MULREF)*MULCTL4*D2[7]が印加されており、
前記スイッチSWt1〜SWt4には、それぞれ制御信号
(反転ENBLP1)+MULREF+(MULCTL1*(反転D2[7]))〜(反転EN
BLP4)+MULREF+(MULCTL4*(反転D2[7]))が供給されてい
る。
器が、前記図19に示すI成分用の加算器71であるの
か、あるいは、Q成分用の加算器72であるのかに応じ
て、その信号入力端子DM1およびDM2に印加される
信号が異なっており、I側のときは、第1の信号入力端
子DM1に前記位相補正部40の出力のうちDiMI
が、第2の信号入力端子DM2にDqMqが入力され
る。そして、前記サイン符号D1[7]として前記Di
に対応するデータのMSBであるDi[7]が使用さ
れ、サイン符号D2[7]として前記Dqに対応するデ
ータのMSBであるDq[7]が使用される。
には、前記第1の信号入力端子DM1に前記位相補正部
40の出力のうちのDqMiが、第2の信号入力端子D
M2にDiMqが入力される。そして、前記サイン符号
D1[7]として前記Dqに対応するデータのMSBで
あるDq[7]が使用され、前記サイン符号D2[7]
として前記Diに対応するデータのMSBを反転したデ
ータ(反転Di[7])が使用される。なお、前記式
(8)に示したように、位相補正された受信信号の直交
成分(Q成分)Dqhatは、DqMi−DiMqで表さ
れ、第2項に負符号があるため、この加算器がQ側の演
算を行う加算器72であるときには、前記位相補正部4
0から供給されるDiMqは、前記図19に示したよう
にその極性を反転した形で入力されているため、(反転
Di[7])が用いられる。
リフレッシュ信号MULREFが「0」とされる通常動作時の
動作について説明する。前述したように、この図23に
示した加算器は、前記図19に関して説明したように、
位相補正された受信信号のI成分を合成する加算器7
1、あるいは、Q成分を合成する加算器72のいずれか
として使用される。
れている場合は、前記位相補正部40から順次出力され
る各パスに対応する位相補正された部分和DiMiおよ
びDqMqを順次加算して、前記式(9)に示すRAK
E合成された受信信号のI成分を算出する。一方、Q成
分を合成する加算器72として使用されている場合は、
前記位相補正部40から順次出力される各パスに対応す
る位相補正された部分和DiMqおよび反転されたDq
Miを順次加算して、前記式(9)に示すRAKE合成
された受信信号のQ成分を算出する。
71である場合]まず、この加算器が前記I成分の合成
を行う加算器71として使用されている場合について説
明する。制御信号MULCTLx(x=1〜4:xはパスの番
号に対応)は、前記図20に関して説明したように、そ
れぞれのパスxに対応した位相補正演算を実行するタイ
ミングを示す信号であり、1シンボル期間の前半部分に
おいて、MULCTL1、MULCTL2、MULCTL3、MULCTL4の順に順
次駆動される信号である。この制御信号MULCTLxが
「0」のときには、各入力スイッチSWl1〜SWt4はい
ずれもオフ状態とされる。
ル)とされた場合において、前記サイン符号D1[7]
が「1」、すなわち、(この場合はI側の加算器71で
あるから)Diが負であるときは、対応するスイッチS
WlxおよびSWoxがオフ、スイッチSWmxおよびSWnx
がオンとされる。したがって、Diが負のときは、前記
第1の信号入力端子DM1から入力されるDiMiは、
前記第2の入力キャパシタンス群C21〜C24のうちの対
応する入力キャパシタンスC2xを介して前記第2の反転
増幅器INV2の入力に印加され、第1および第2の反
転増幅器INV1およびINV2からなる加減算回路の
負入力となる。
イレベル)とされた場合において、前記サイン符号D1
[7]が「0」、すなわち、(この場合はI側の加算器
71であるから)Diが正であるときは、対応するスイ
ッチSWlxおよびSWoxがオン、スイッチSWmxおよび
SWnxがオフとなる。したがって、Diが正のときは、
前記第1の信号入力端子DM1から入力されるDiMi
は、前記第1の入力キャパシタンス群C11〜C14のうち
の対応する入力キャパシタンスC1xを介して前記第1の
反転増幅器INV1の入力側に接続されることとなる。
これにより、この場合には、DiMiは前記反転増幅器
INV1およびINV2からなる加減算回路の正側の入
力となる。
力側に接続された第3の入力キャパシタンス群C31〜C
34、および、前記第2の反転増幅器INV2の入力側に
接続された第4の入力キャパシタンス群C41〜C44に
も、前述の場合と同様にして、前記第2の入力信号端子
DM2から入力される位相補正された各パスの逆拡散信
号DqMqが、それぞれ対応するデータDqの正負に応
じた入力キャパシタンスC31〜C34あるいはC41〜C44
に印加される。
BLP4が順次駆動されていくのに伴い、対応するパスの位
相補正された逆拡散信号DiMiがDiの正負に従って
対応する入力キャパシタンスC1xあるいはC2xに印加さ
れ、DqMqがDqの正負に従って、対応する入力キャ
パシタンスC3xあるいはC4xに印加される。これによ
り、前記制御信号ENBLP4がハイレベルとなったときに、
前記第2の反転増幅器INV2の出力out2には、前
記式(9)に示すRAKE合成出力のI成分Dibarが
出力される。
72である場合]この加算器がQ成分を合成する加算器
72として使用されている場合には、前記第1の入力信
号端子DM1にはDqMiが印加され、第2の信号入力
端子DM2にはDiMqが印加される。また、D1
[7]としてはDqのサイン符号Dq[7]が使用さ
れ、D2[7]としてはDiを反転したデータのサイン
符号(反転Di[7])が使用される。前述の場合と同
様に、前記制御信号MULCTLxが「0」のときは、前述の
場合と同様に、すべての入力スイッチはオフ状態とされ
る。
合において、前記サイン符号D1[7]が「1」、すな
わち、対応するパスの逆拡散された受信データの直交成
分Dqが負のときは、前述の場合と同様に、対応するス
イッチSWlxおよびSWoxがオフ、スイッチSWmxおよ
びSWnxがオンとなり、第1の信号入力端子DM1から
入力されるDqMiが前記反転増幅器INV1およびI
NV2からなる加減算回路の負入力に接続される。ま
た、サイン符号D1[7]が「0」すなわちDqが正の
ときは、対応するスイッチSWlxおよびSWoxがオン、
対応するSWmxおよびSWnxがオフとなり、DqMiが
前記加減算器の正側入力となる。
が「1」、すなわち、対応するパスの逆拡散された受信
データのI成分Diが正のときは、対応するスイッチS
WpxおよびSWtxがオフ、スイッチSWqxおよびSWsx
がオンとなり、第1の信号入力端子DM2から入力され
るDiMqは前記加減算器の負入力となる。また、サイ
ン符号D2[7]が「0」(Diが負)のときは、対応
するスイッチSWpxおよびSWtxがオン、スイッチSW
qxおよびSWsxがオフとなり、DqMiは前記加減算器
の正側入力となる。
BLP4が順次駆動されていくのに伴い、対応するパスの位
相補正された逆拡散信号DqMiがDqの正負に従って
対応する入力キャパシタンスC1xあるいはC2xに印加さ
れ、DiMqがDiの正負に従って、対応する入力キャ
パシタンスC4xあるいはC3xに印加される。これによ
り、前記制御信号ENBLP4がハイレベルとなったときに、
前記第2の反転増幅器INV2の出力out2には、前
記式(10)に示すRAKE合成出力のQ成分Dqbar
が出力される。
て、この加算器のリフレッシュを制御するリフレッシュ
信号MULREFが「1」(ハイレベル)のときは、前記スイ
ッチSWlxおよびSWnx(x=1〜4)がいずれもオフ
となり、前記スイッチSWmxおよびSWoxがオンとな
る。したがって、入力キャパシタンスC11〜C14および
C21〜C24の入力側に基準電位Vrefが印加される。ま
た、前記スイッチSWpxおよびSWsxがいずれもオフと
なり、前記スイッチSWqxおよびSWtxがオンとなる。
したがって、入力キャパシタンスC31〜C34およびC41
〜C44の入力側に基準電位Vrefが印加される。
スCf1およびCf2にそれぞれ並列に接続されたスイッ
チSWuおよびSWvもオンとなり、前記マルチプレク
サMUXbは、基準電位Vref側に接続される。したが
って、前述したように各キャパシタンスにおける残留電
荷が解消され、リフレッシュが行われる。これにより、
常に、高精度の演算を行うことができる。なお、このリ
フレッシュのタイミングは前記図20に示されている。
4]前記サンプルホールド回路73および74の一構成
例を図24に示す。この図に示すサンプルホールド回路
は前記図4の(a)に示したサンプルホールド回路にリ
フレッシュのための構成を付加したものである。この図
において、INI/Qは信号入力を示し、このサンプル
ホールド回路が前記I成分用の加算器71の出力に接続
されているサンプルホールド回路73である場合にはこ
のINI/Qに前記RAKE合成出力のI成分が入力さ
れ、前記Q成分用の加算器72に接続されているサンプ
ルホールド回路74であるときにはRAKE合成出力の
Q成分が入力されることとなる。
キャパシタンスC1との間に設けられたスイッチSWaは
サンプリングスイッチであり、制御信号として (反転RC
HREF)*RCHCTLが印加されている。ここで、RCHREFはこの
サンプルホールド回路をリフレッシュするためのサンプ
ルホールドリフレッシュ信号であり、RCHCTLはサンプル
ホールド信号である。また、前記入力キャパシタンスC
1の入力側と基準電位Vrefとの間にはスイッチSWbが
設けられており、また、反転増幅器INVの入力側と出
力側との間にはリフレッシュ用のスイッチSWrが設け
られている。これらのスイッチSWbおよびSWrには、
前記リフレッシュ信号RCHREFが印加されるようになされ
ている。
ルド回路の動作を説明するためのタイミング図である。
サンプルホールド信号RSHCTLはシンボルに同期した信号
であり、前述した図20に示したようにパス4に対応す
る乗算制御信号MULCTL4と同一のタイミングで発生され
る信号である。前記サンプルホールド回路リフレッシュ
信号RSHREFは、前記サンプルホールド信号RSHCTLがハイ
レベルとなる前に複数チップ期間ハイレベルとされてい
る。これにより、サンプルホールドが行われる前にサン
プルホールド回路のリフレッシュを実行することができ
る。また、前記サンプルホールド信号RSHCTLがローレベ
ルとなった後に、前記位相補正部40における乗算器6
1、62および前記RAKE合成部15のリフレッシュ
が行われる。
4の出力は、そのままアナログ信号の形で出力されると
同時に、前記A/D変換器75、76において例えば4
ビットのデジタルデータに変換されて、データ判定回路
等の後続の回路に出力され、対応する処理が行われるこ
ととなる。
ス数を4、A/D変換されたデジタルデータのビット数
を8ビット、1スロットに含まれるパイロットシンボル
数を4、情報シンボル数を36として説明したが、本発
明の信号受信装置は、これらの数値例の場合に限られる
ことはなく、その他の場合においても同様に適用するこ
とができる。
号受信装置によれば、情報シンボルブロックの前後に送
信されるパイロットシンボルブロックの受信信号に含ま
れている位相誤差の平均値をアナログ演算回路により算
出して位相補正ベクトルを生成し、デジタル信号に変換
されて遅延された当該情報シンボルの受信信号と前記位
相補正ベクトルとをアナログ型の演算回路により乗算し
て位相補正処理を実行しているため、デジタルの乗算器
がアナログとデジタルの混在乗算器に置き換えられ、高
速、高精度かつ低消費電力の位相補正ブロックを提供す
ることができる。また、リフレッシュを信号のフレーム
構成に対応したタイミングで行っているため、リフレッ
シュ時における演算を代替するための冗長な演算回路を
設けることが不要となり、回路規模を大きくすることな
く、高精度の演算を実行することが可能となる。
を示すブロック図である。
る位相補正ブロックの構成を示すブロック図である。
算回路の構成を示す図である。
ログ型演算回路の構成例を示す図である。
る位相誤差算出ブロックの概略構成を示す図である。
る位相誤差算出ブロックにおける加算回路の動作の概要
を説明するための図である。
る位相誤差算出ブロックの加算器の回路構成を示す図で
ある。
る位相補正ベクトル生成ブロックの構成を示す図であ
る。
ける位相補正ベクトル生成ブロックの動作を説明するた
めの図である。
けるリフレッシュ可能とされた位相補正ベクトル生成ブ
ロックの構成例を示す図である。
出ブロックと位相補正ベクトル生成ブロックのリフレッ
シュ信号を示すタイミングチャートである。
クトル生成ブロックのリフレッシュを説明するための図
である。
40の機能を説明するための図である。
40の一構成例を示す図である。
めの図表である。
算器の構成を示す図である。
40における乗算器の構成例を示す図である。
成部の概略構成を示す図である。
およびRAKE合成部の制御信号を示すタイミングチャ
ートである。
成部においてイネーブル信号を遅延するための構成を示
す図である
る本発明の信号受信装置の動作を説明するための図であ
る。
おける加算器71、72の構成例を示す図である。
おけるサンプルホールド回路73、74の構成例を示す
図である。
作を説明するためのタイミングチャートである。
のフレーム構成およびRAKE受信機を説明するための
図である。
の概略構成および位相補正処理の一例を示す図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 パイロットシンボルブロックと情報シ
ンボルブロックとが交互に配置されて送信されるスペク
トラム拡散通信方式における信号受信装置であって、 直交検波された受信信号を逆拡散するマッチドフィルタ
と、 該マッチドフィルタからの逆拡散出力のうち、受信電力
の大きい順に複数のパスを選択するマルチパス選択部
と、 該マルチパス選択部により選択されたパスに対応する逆
拡散信号が入力される位相補正手段と、 該位相補正手段から出力される前記選択されたパスの位
相補正された逆拡散信号をタイミングを合わせて加算す
るRAKE合成部とを有し、 前記位相補正手段は、 前記マッチドフィルタから出力される前記選択されたパ
スの逆拡散信号をデジタルデータに変換するアナログデ
ジタル変換器と、 該アナログデジタル変換器の出力を格納し、所定時間後
に読み出す遅延手段と、 前記選択された各パスに対応して設けられ、それぞれ、
当該パスの前記パイロットシンボルブロックの受信信号
に含まれている位相誤差を算出するアナログ演算回路に
より構成された位相誤差算出部と、 前記選択された各パスに対応して設けられ、連続する2
つのパイロットシンボルブロックの受信信号から対応す
る前記位相誤差算出部により算出された位相誤差の平均
を算出するアナログ演算回路により構成された位相補正
ベクトル生成部と、 前記各位相補正ベクトル生成部から出力される位相補正
ベクトルと、前記遅延手段から読み出された前記デジタ
ルデータに変換された逆拡散信号とを乗算する位相誤差
補正部とを有していることを特徴とするスペクトラム拡
散通信方式における信号受信装置。 - 【請求項2】 前記位相誤差算出部および前記位相補
正ベクトル生成部におけるアナログ演算回路はリフレッ
シュ可能な構成とされており、 前記情報シンボルブロックの最後の情報シンボルの期間
において、前記位相補正ベクトル生成部および前記位相
誤差算出部のリフレッシュが行われるようになされてい
ることを特徴とする前記請求項1に記載のスペクトラム
拡散通信方式における信号受信装置。 - 【請求項3】 前記位相補正ベクトル生成部は、その
リフレッシュの後に、前記位相誤差算出部の出力を再ロ
ードするようになされていることを特徴とする前記請求
項2に記載のスペクトラム拡散通信方式における信号受
信装置。 - 【請求項4】 前記位相誤差算出部の出力が前記位相
誤差補正ベクトル生成部に再ロードされた後に、前記位
相誤差算出部がリフレッシュされることを特徴とする前
記請求項3に記載のスペクトラム拡散通信方式における
信号受信装置。 - 【請求項5】 送信信号の拡散率によって、前記位相
補正ベクトル生成部および前記位相誤差算出部のリフレ
ッシュ時間が可変とされることを特徴とする前記請求項
1に記載のスペクトラム拡散通信方式における信号受信
装置。 - 【請求項6】 前記アナログデジタル変換器は、前記
選択されたパスの逆拡散信号からデジタル信号への変換
を時分割で実行するようになされていることを特徴とす
る前記請求項1記載のスペクトラム拡散通信方式におけ
る信号受信装置。 - 【請求項7】 前記位相誤差補正部は、前記各位相補
正ベクトル生成部から出力される位相補正ベクトルと前
記遅延手段から読み出される前記選択されたパスのデジ
タル信号に変換された逆拡散信号との乗算を時分割で実
行するようになされていることを特徴とする前記請求項
1記載のスペクトラム拡散通信方式における信号受信装
置。 - 【請求項8】 前記位相補正手段は、前記遅延手段か
ら読み出されたデジタルデータを、最上位ビットが正負
の符号を表し、他のビットがその絶対値を表すように変
換する手段を有し、 該変換する手段は、前記遅延手段から読み出されたデジ
タルデータが正の信号に対応するデータである場合には
その最上位ビットを反転し、負の信号に対応するデータ
である場合にはその全ビットを反転する手段と、前記位
相誤差補正部における前記位相補正ベクトルと当該デジ
タルデータとの乗算回路に付加された手段であって、当
該デジタルデータが負の信号に対応するデータであると
きには1を加算する手段とからなることを特徴とする前
記請求項1記載のスペクトラム拡散通信方式における信
号受信装置。 - 【請求項9】 前記位相補正ベクトル生成部は、選択
されたパスの数が最大パス数よりも小さいときには、該
選択されたパス以外のパスに対応する位相誤差として基
準電位を入力することにより、当該位相誤差の平均を算
出するようになされていることを特徴とする前記請求項
1記載のスペクトラム拡散通信システムにおける信号受
信装置。
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