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JPH10319483A - カメラの電動駆動装置 - Google Patents

カメラの電動駆動装置

Info

Publication number
JPH10319483A
JPH10319483A JP9128382A JP12838297A JPH10319483A JP H10319483 A JPH10319483 A JP H10319483A JP 9128382 A JP9128382 A JP 9128382A JP 12838297 A JP12838297 A JP 12838297A JP H10319483 A JPH10319483 A JP H10319483A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
driving
electric
mirror
electric motor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9128382A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Matsukawa
信雄 松川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP9128382A priority Critical patent/JPH10319483A/ja
Publication of JPH10319483A publication Critical patent/JPH10319483A/ja
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電動モータを含む電動装置の制動開始タイミ
ングを電源状態、負荷変動等に応じて修正することによ
り、電動駆動装置を所要の状態で動作させる。 【解決手段】 カメラの内部機構10,11,12と、
この内部機構を駆動する電動装置(電動モータを含む)
13と、この電動装置の駆動量に基づいて電動装置の駆
動を停止制御する停止手段51,56を備える。さら
に、この停止手段による停止制御タイミングから実際に
電動装置が停止するまでの駆動量を計測する計測手段2
1,26,51と、この計測手段により計測された駆動
量に基づいて、次回の電動装置駆動時における停止手段
の作動タイミングを制御する制御手段51を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シャッタ機構やミ
ラー駆動装置等を含むカメラの内部機構を駆動する駆動
装置の駆動源としての電動装置に電動モータを用いてい
るカメラに関し、特に電動モータによる駆動動作完了時
の制動、停止を所要の状態で行えるように制御すること
ができるカメラの電動駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電動モータの回転によりシャッタ機構
部、ミラー駆動装置等のようなカメラの内部機構を駆動
する電動駆動装置が広く用いられている。これらの電動
駆動装置における駆動量は一定しているので、電動モー
タの回転を減速してカム装置を駆動し、所定量(たとえ
ば一回転)の回転で機構駆動部材となるカムのカムフォ
ロワを往復動させる構造のものが多い。
【0003】上述したような電動駆動装置では、電動モ
ータの被駆動側の装置からの駆動完了信号を得て電動モ
ータに制動をかけているが、この制動中も電動モータは
慣性によってある程度は回転する。したがって、上述し
たようなカム装置として一回転のカムを用いた場合に、
360°の全てをカムリフトとして使用することができ
ない。すなわち、電動モータの制動中におけるカムの回
転をカムフォロワのカムリフトとしないための遊び、い
わゆる空走区間を必要とするからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した電動
駆動装置では、電動モータを駆動する電源からの駆動電
圧(電源状態)が変化したり、各機構部の使用頻度が増
加することによる作動効率の変化によって電動モータに
対しての負荷(負荷状態)が変化したり、あるいは電動
モータ自体の特性が変化することがある。そして、この
ような電源状態や負荷状態等が変化すると、駆動速度が
変化し、上述した空走量が変化する。
【0005】したがって、電動モータによる電動駆動装
置では、電源状態や負荷状態によっては所定の位相中で
停止しきれず、いわゆるオーバーラン状態になって当該
機構部を中途半端な駆動状態としてしまい、以後のシー
ケンス動作に不具合を生じさせるおそれがある。
【0006】特に、上述した電動モータは、電源電圧が
高いときは回転速度が早く、電源電圧が低いときは回転
速度が遅くなる。また、フィルム巻上げ装置等では、通
常撮影状態での低速巻上げモードや連写時の高速巻上げ
モードを選択できるように構成しており、負荷状態が異
なる。したがって、このような電動モータやその駆動制
御を行うカム装置を用いて駆動する電動駆動装置を備え
ているカメラでは、電動モータに対しての制動開始タイ
ミングが、撮影シーケンス動作上から重要となってい
る。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、電動装置としての電動モータで駆動される
電動駆動装置をカム装置で制動、停止制御するにあたっ
て、電源状態、負荷変動等に応じて制動開始タイミング
を修正することにより、モータによる電動駆動装置の制
動、停止を所要の状態で制御することができるカメラの
電動駆動装置を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような目的に応える
ために本発明に係るカメラの電動駆動装置は、たとえば
シャッタ機構やミラー駆動装置を含むカメラの内部機構
と、この内部機構を駆動する電動モータを含む電動装置
と、この電動装置の駆動量に基づいて電動装置の駆動を
停止制御する停止手段と、この停止手段による停止制御
タイミングから実際に電動装置が停止するまでの駆動量
を計測する計測手段と、この計測手段により計測された
駆動量に基づいて、次回の電動装置駆動時における停止
手段の作動タイミングを制御する制御手段とを備えてい
るものである。
【0009】ここで、本発明に係るカメラの電動駆動装
置は、電動装置は電動モータを含み、計測手段として、
この電動モータの回転に連動して発生するパルスを計測
することによって電動モータの駆動量を計測するもの
か、あるいは電動モータの回転時間を測定することによ
って電動モータの駆動量を計測するものを用いる。
【0010】本発明によれば、電動装置としての電動モ
ータの回転に連動して発生するパルスを常時計数し、被
駆動側の電動駆動装置の駆動完了直前であって所定のパ
ルス数を計測した時点で制動を開始する。さらに、この
被駆動側の装置での駆動完了時から電動モータが停止す
るまでの発生パルス数を測定する。そして、この電動駆
動装置の駆動完了時から電動モータが停止するまでの間
の電動モータの駆動量である発生パルス数が予定された
オーバーラン量に対応する許容パルス数と異なる場合
に、次回のモータ駆動時における電動モータの制動開始
タイミングを修正し、電動モータの制動、停止やこれに
より駆動されるカム装置等での停止位置を所定の状態で
制御する。
【0011】
【発明の実施の形態】図1ないし図9は本発明に係るカ
メラの電動駆動装置の一つの実施の形態を示す。これら
の図において、始めに、本発明を適用するカメラの内部
機構の概要を図5以下を用いて説明する。
【0012】図5は一眼レフカメラにおける内部機構の
概要を説明するための側方から見た断面図であり、図に
おいて、符号1で示すカメラボディにおいて、正面中央
部に突出するレンズ鏡筒内には撮影レンズ2が配置され
ている。この撮影レンズ2の背面側には、メインミラー
3が略45度傾斜させて配置され、上端部が回転軸3a
で軸支され、撮影時に撮影光路から退避するようにミラ
ーアップ動作を行うとともに、撮影終了後は撮影光路上
に位置するようにミラーダウン動作を行う。これらのミ
ラーアップ動作、ミラーダウン動作は、図示しないミラ
ー駆動機構によって行われる。
【0013】前記メインミラー3の背面側には、広く知
られている通り、サブミラー4が回転軸4aにより軸支
され、メインミラー3のミラーアップ動作時には撮影光
路外に退避し、ミラーダウン動作に伴ってメーンミラー
3から離れる方向に回動し、約90度の角度差をもって
斜め下向きに傾斜させて配置される。これらのメインミ
ラー3とサブミラー4とは、リンクで相互に結合した公
知の構造で一体的に構成されている。
【0014】前記メインミラー3の上方には、広く知ら
れている通り、焦点板5を介してペンタプリズム6が配
置されている。このペンタプリズム6の背面側に配置し
た接眼レンズ7に前記撮影レンズ2を通った撮影光路が
導かれ、被写体を視認できるように構成されている。
【0015】8はペンタプリズム6の背面部上方に設け
た測光装置で、自動露出(AE)を行うにあたっての露
出情報を得るために用いられる。9は前記サブミラー4
によってメインミラー3のハーフミラー部分を透過した
光を受光するようにカメラボディ1の下部に配置した焦
点検出装置で、いわゆるAF装置(測距装置)と呼ば
れ、オートフォーカス(自動焦点合わせ)を行うための
ピント情報を得るために用いられる。
【0016】以上の構成において、撮影レンズ2を通っ
た光線L1は、メインミラー3で反射する光線L2と図
示しないハーフミラー部を透過する光線L3とに分岐
し、光線L2は焦点板5、ペンタプリズム6を通り、そ
の一部が測光装置8に入射する。一方、光線L3はサブ
ミラー4で反射し、焦点検出装置9に入射する。
【0017】図6はカメラボディ1の内部機構の配置を
示し、同図において符号10はミラー駆動装置であり、
絞り駆動部を含む。11はシャッタ機構である。12は
上述したミラー駆動装置10やシャッタ機構11を駆動
する機構駆動装置であり、電動装置としての電動モータ
13により駆動されるように構成されている。14はフ
ィルム巻上げ装置であり、フィルム巻上げ用の電動装置
である電動モータ15によって駆動されるように構成さ
れている。
【0018】上述したカメラボディ1内での図6に示す
ミラー駆動装置10、機構駆動装置12の詳細を図7に
示す。これを詳述すると、図中16は前記電動モータ1
3の回転駆動力を減速して伝達する減速ギア列であり、
その最終ギアのギア軸となるカム軸17上にカム18,
19,20が固着状態で軸支されている。これらのカム
18,19,20は前記モータ13により図中反時計方
向に回転駆動される。なお、図中21aは前記減速ギア
列16に連動して回転する光エンコーダ等からなるセク
タで、このセクタ21aの回転に応じてパルスを発生さ
せるようにフォトセンサのような回転検出手段であるセ
ンサ21が付設されている。
【0019】図中22はカムフォロワとなるローラ22
aを有する揺動レバーで、一端22bが揺動自在に軸支
されるとともに、中間部22cに前記ローラ22aが軸
支され、前記カム18のカム面に摺接するように構成さ
れている。また、この揺動レバー22はばねのような付
勢部材23で図中時計方向に付勢されている。なお、こ
の図において付勢部材23となるばねの付設位置では圧
縮コイルばねでなければ揺動レバー22に時計方向の付
勢力は作用しないが、この位置に限定されるものではな
い。
【0020】前記カム軸17上のカム20には、円周方
向の一部に切欠き部20aが形成されている。このカム
20の周面部に先端部24aを摺接させるように、レバ
ー24が基端部24bを回動自在に軸支させている。こ
のレバー24は、ばねのような付勢部材25によって図
中反時計方向への付勢力を受けて前記カム20に当接し
ている。ここでの付勢部材25の位置も図示の例には限
定されない。このレバー24の揺動動作に連動して切り
替えられるモータ停止信号用スイッチ26が付設されて
いる。このモータ停止信号用スイッチ26は、シャッタ
機構11等のチャージ完了でオフするように構成され、
駆動装置の駆動完了を検知する検知手段を構成する。
【0021】符号27で示す連結レバーは左端部27a
が前記揺動レバー22の先端部22dに連結され、右端
部27bが前記シャッタ機構11のチャージレバー11
a(詳細な図示は省略している)と連結されている。
【0022】符号28で示す揺動レバーは、中間部28
aを回転自在に軸支されるとともに、下端部28bには
ローラ29を軸支している。このローラ29は前記カム
19のカム面に摺接するカムフォロワとして機能する。
この揺動レバー28はばね等の付勢部材30により図中
時計方向への付勢力を受けている。また、この揺動レバ
ー28の右端28cはレバー31と係合している。
【0023】このレバー31は一端31aが回転自在に
軸支され、中央部31cはローラ33aと係合してい
る。このローラ33を一端32bに固着しているミラー
駆動レバー32は、中央部32aが回転自在に軸支さ
れ、ばね等の付勢部材34により図中時計方向に付勢さ
れている。このミラー駆動レバー32の他端32cは鍵
レバー35の係止部となり、もう一つの他端32dはメ
インミラー3の一部に設けたピン38の先端38aが係
合するカム部となっている。
【0024】前記鍵レバー35は中央部35aが回転自
在に軸支され、ばね等の付勢部材36により図中時計方
向への付勢力を受けている。この鍵レバー35の一端3
5bは係止鍵部であり、前記ミラー駆動レバー32を係
止している。ソレノイド37はピンが前記鍵レバー35
の端部35cに係合し、ミラー3をミラーダウン位置で
係止し、係止解除時にミラーアップ動作を可能とするた
めのものである。
【0025】メインミラー3は上端部に設けた軸部材3
a,3aで回転自在に軸支され、側部には前記ピン38
が固着されている。このピン38はミラー駆動レバー3
2のカム部32dと係合する。前記シャッタ機構11の
側部にはスイッチ40が設けられ、シャッタ後幕の走行
に連動して切替えられ、走行開始時にONとなるように
構成されている。前記フィルム巻上げ装置14にはスイ
ッチ41が設けられ、フィルムの一こまの巻上げ完了に
連動して切替えられ、巻上げ完了でOFFするように構
成されている。図中42はモード選択部材であり、後述
する高速巻上げモード、低速巻上げモードの選択を行
う。
【0026】上述した構成において、ミラー駆動、シャ
ッタチャージ、フィルム巻上げの作動を以下に説明す
る。ここで、図7はシャッタ機構等の機構部のチャージ
およびフィルム巻上げが完了し、レリーズ操作可能な状
態である。前記ソレノイド37に通電されると、ソレノ
イド37のピンが上方向に突出して鍵レバー35の端部
35cに当接し、鍵レバー35を図中反時計方向に回転
させる。この鍵レバー35の回転により、ミラー駆動レ
バー32は係止部33cでの係止が解除され、付勢部材
34の付勢力で図中時計方向に回転する。
【0027】前記ミラー駆動レバー35のカム部32d
は、これに係合するピン38を図中上方向に移動させ、
それによりメインミラー3がミラーアップする。このと
き、図示しない絞り駆動部も並行して駆動されて絞込み
が行われる。前記シャッタ後幕が走行すると、スイッチ
40の信号を受けて電動モータ13が起動する。この電
動モータ13の回転によって前記減速ギア列16を介し
てカム軸17が回転し、カム18,19,20が図中反
時計方向に回転する。
【0028】前記カム19の初期回転で前記揺動レバー
28が図中反時計方向に回転し、レバー31を介して、
ミラー駆動レバー32が図中反時計方向に復帰回転させ
られる。そうすると、カム部32dが退避するから、前
記メインミラー3は付勢部材39の付勢力によってミラ
ーダウン動作する。このミラー駆動レバー32が、図7
に示すように初期位置に戻ると、鍵レバー35により係
止されて初期位置にリセットされる。
【0029】前記カム19による揺動レバー28のリフ
ト作動終了時の位相で、カム18による揺動レバー22
の図中反時計方向の回転が開始する。これに連動する連
結レバー27は、図中左方向に移動し、これに連結され
たチャージレバー11aを動作させることによりシャッ
タ機構11がチャージされる。前記カム軸15が一回転
するとカム20の切欠き部20aにレバー24の先端部
24aが落込み、モータ停止信号用スイッチ26が切替
わる。したがって、電動モータ13は制動をかけられて
停止する。
【0030】図8(a)は上述したカム19とこれに摺
接するローラ29を有するミラー駆動装置10側の揺動
レバー28との関係を示す。この図において、カム19
は小径円弧部19a、ミラーアップ用カム部19b、大
径円弧部19c、ミラーダウン用カム部19dによって
構成されている。前記カム19は図中反時計方向に回転
するが、ローラ29がミラーダウン用カム部19dから
小径円弧部19aに乗り移る位相で(カム18による)
シャッタチャージが完了して電動モータ13の制動が開
始される。
【0031】ここで、この電動モータ13が高速駆動さ
れた場合には、慣性によって回転し続け、ローラ29が
小径円弧部19aからアップカム部19bに乗り移る直
前で停止する。一方、前記電動モータ15がONする
と、その回転によってフィルム巻上げが開始する。一こ
ま分の巻上げが完了すると、スイッチ41がOFFし、
この電動モータ15は制動がかけられて停止する。
【0032】図1は上述した機構駆動装置などを備えた
カメラの駆動制御系に関する構成単位を示すブロック図
である。同図において、符号51はカメラの種々の撮影
動作制御を行うための制御装置となるMCUで、このM
CU51には、前述したシャッタ機構11やミラー駆動
装置10を駆動するための電動モータ13の動きを検出
するセンサ21からの信号が入力される。また、このM
CU51には、前述したスイッチ40、モータ停止信号
用スイッチ26、スイッチ41からのON、OFF信号
が入力される。さらに、MCU51には、前記二つの電
動モータ13,15がモータ駆動部56を介して接続さ
れ、適宜のタイミングで起動、停止されるように構成さ
れている。
【0033】前記MCU51には、シャッタ機構11を
構成するシャッタ先幕、シャッタ後幕を走行させるため
に設けたシャッタ先、後幕係止マグネット53,54
(シャッタ先幕Mg、シャッタ後幕Mgという)が、マ
グネット駆動部52により接続され、レリーズスイッチ
(図示せず)による撮影要求に基づき、各部が撮影準備
が終了してから各マグネット53,54を作動させ、各
幕の係止を解除することにより、シャッタを開閉するよ
うに構成されている。また、ミラー駆動機構10におけ
るミラーダウン動作を行わせるためのソレノイド37
が、前記MCU51にソレノイド駆動部55を介して接
続され、適宜のタイミングで駆動するように構成されて
いる。
【0034】さらに、前記MCU51には、測光制御部
57と焦点検出制御部58とが接続され、MCU51か
らの測光開始信号、焦点検出開始信号を受けて、測光制
御または焦点検出制御を行うMCU等からなる制御部で
ある。これらの測光、焦点検出制御部57,58には、
前述した図5で説明した測光装置8、焦点検出装置9が
含まれる。
【0035】図2はモード選択部材41によりフィルム
巻上げ動作として高速巻上げモードが選択されている場
合のフローチャートであり、レリーズ信号が入力されて
から撮影動作が終了するまでの処理過程を示している。
始めに、ステップ101(以下、単に「S」という)で
は、ソレノイド37、シャッタ先幕Mg53、シャッタ
後幕Mg54に通電される。
【0036】S102では、レリーズタイミングを起点
とするタイマの計時が所定時間t1(図3参照)に達し
たか否かを判断し、経過したらS103に進み、経過し
ていないときはこのS102のステップを繰り返し、い
わゆる待ちとなる。この所定時間t1はミラーアップ動
作、絞込み動作が完了して露光準備が終了するまでに要
する時間である。このときのミラーアップ、ミラーダウ
ン動作や絞込み動作とレリーズ操作との関係は、図3に
示す通りである。
【0037】S103ではシャッタ先幕Mg53の通電
が止められ、これによりシャッタ先幕が走行を開始す
る。S104ではシャッタ先幕Mg53のOFFを起点
とするタイマの計時が所定時間t2に達したか否かが判
断され、経過しておればS105に進み、経過していな
ければ待ちになる。この経過時間t2は、図3に示すよ
うに撮影のために設定されたシャッタ秒時の時間に相当
する。S105では、シャッタ後幕Mg54の通電が止
められ、これによりシャッタ後幕が走行を開始する。S
106では、シャッタ後幕の走行開始で切替わるスイッ
チ40からの信号が読込まれる。
【0038】S107では、電動モータ13に通電され
る。このモータ13は直流電圧をフルに印加されること
により高速で回転駆動される。そして、前記ミラー駆動
装置10、シャッタ機構11での撮影準備のためのチャ
ージ動作が開始される。また、この図2のフローチャー
トとは別のルーチンで、電動モータ13の通電開始タイ
ミングから図3に示すように所定時間t3の経過後に、
他方のフィルム巻上げなどを行う電動モータ15に通電
される。
【0039】S108では、上述したモータ停止信号用
スイッチ26によりカム軸17が所定の位置、すなわち
シャッタ機構11等がチャージ完了状態となった時点か
らの電動モータ13の回転が所定のパルス数Nに達した
か否かを判断し、達したらS109に進み、達していな
ければこのS108を繰り返す。このような所定のパル
ス数Nになるタイミングは、カム20の位相では、図3
に示すようにレバー24が切欠き20aに落込んでモー
タ停止信号用スイッチ26が切替わる前である。このよ
うなパルス数Nは可変に設定されている。
【0040】たとえば電源電圧が高い場合には電動モー
タ13の回転速度が大きいので、早めに制動をかける必
要がある。前述した図8(a)は正常な停止位置での状
態を示す。カム19は、ローラ29が小径円弧部19a
に乗った状態で停止している。また、図8(b)はカム
19の回転が高速でオーバーラン状態になったことを示
す。すなわち、この図8(b)ではローラ29がミラー
アップ用カム部19bに乗ってしまっているので、揺動
レバー28は正常位置(図中一点鎖線で示す)よりも図
中反時計方向に駆動された状態にある。したがって、ミ
ラー駆動装置10における機構部の位相が少し進んだ状
態となって、レリーズ操作した後の正常なシーケンスが
阻害される。
【0041】図4(a)は上述した電動モータ13等を
駆動する電源電圧Vと電動モータ13の動作状態を表す
パルス数Nとの関係を示す。ここで、電源電圧Vに反比
例してパルス数Nは小さくなる。すなわち、高電圧の場
合には早めに制動を開始する。このような制御により、
モータ停止時に、ローラ29が小径円弧部19aから外
れないように構成されている。しかし、各種の機構部の
負荷変動等によって、制御しきれない場合が起き得る。
【0042】S109では電動モータ13の駆動モード
が変更される。この電動モータ13はデューティ制御に
よりパルス駆動されることにより減速される。S110
ではモータ停止信号用スイッチ26がOFFしたか否か
を判別され、OFFすればS111に進み、ONであれ
ばこのS110を繰り返す。S111では電動モータ1
3への通電が止められ、制動される。このとき、ミラー
駆動装置10、シャッタ機構11のチャージが完了す
る。また、電動モータ13は、図3に示すように制動を
かけられながらも、慣性によって回転をし続ける。
【0043】S112では、モータ停止信号用スイッチ
26のOFFを起点として、電動モータ13が停止する
までのパルス数n(センサ21より発生されるパルス
数;図3参照)が計測手段を兼ねる制御装置であるMC
U51で計数される。S113では上述した電動モータ
13のパラメータであるNが修正される。すなわち、パ
ルス数Nに所定の修正数nを加えることにより次回の駆
動時におけるパルス数Nの値とする。
【0044】図4(b)は上述したように測定されたパ
ルス数nと修正パルス数ΔNとの関係を示す。上述した
モータ停止までのパルス数nが大きいとき、すなわちオ
ーバーラン傾向の時には修正パルス数ΔNは負の値とな
るから、次回の制動開始タイミングは早められる。この
ような図4(b)の修正パルス数ΔNを加味すると、図
4(a)のモータ駆動のための特性は、図中実線aに示
す状態から図中想像線bまたはcで示す特性となる。そ
して、このS113が終了することにより、図2のルー
チンが終了する。
【0045】図3は電動モータ13が高速で駆動された
場合のタイムチャートであって、上述した図2のフロー
チャートに対応しており、その説明と合わせて説明して
いるから、ここでの説明は省略する。また、この図3に
はミラー3のミラーアップ、ミラーダウンの状況も模式
的に表している。
【0046】上述した説明では、フィルム巻上げを高速
モードで行った場合を説明したが、これは上述したオー
バラン現象はこの高速巻上げ時に生じることが多いため
であり、低速巻上げモードで上述したモータ13の停止
信号(スイッチ26による)からのモータ13の慣性に
よる駆動量(空転量)nは小さく、実質的に問題はな
い。
【0047】なお、本発明は上述した実施の形態で説明
した構造には限定されず、各部の形状、構造等を適宜変
形、変更し得ることはいうまでもない。たとえば上述し
た実施の形態では、電動モータ13の駆動時における制
動開始タイミングの修正を、前回の駆動の際の制動時の
パルス数Nを使用して行っているが、本発明はこれに限
定されず、電動モータ13の制動から停止するまでの時
間を計測し、これによってフィードバックをかけること
も可能である。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るカメラ
の電動駆動装置によれば、前回の駆動の際の電動装置と
しての電動モータの停止制御時に何らかの原因で電動モ
ータの停止するまでの駆動量が許容値から外れた場合
に、次回の駆動時における電動モータの停止制御時に停
止手段の作動タイミングを修正し、電動モータの停止制
御の適正化を図ることができる。
【0049】たとえばフィルム巻上げが低速駆動であっ
た場合には、次回のモータ起動時にカムの遊びがあるた
めに問題はない。また、フィルム巻上げが高速駆動であ
った場合においては、機構的な負荷変動、温度変化によ
る機構効率、モータ性能の変動等が起きても、上述した
停止制御開始タイミングの修正によって常に予定の位置
での停止制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るカメラの電動駆動装置の一つの
実施の形態を示し、機構駆動装置等を備えたカメラの駆
動制御系に関する構成単位を示すブロック図である。
【図2】 本発明に係るカメラの電動駆動装置の一つの
実施の形態を示し、モード選択部材によりフィルム巻上
げ装置を高速巻上げモードに選択されている状態でレリ
ーズ信号が入力されたときの処理を示すフローチャート
である。
【図3】 本発明に係るカメラの電動駆動装置の一つの
実施の形態を示し、フィルム巻上げが高速駆動とされて
いるときのタイムチャートである。
【図4】 本発明に係るカメラの電動駆動装置の一つの
実施の形態を示し、(a)は電源電圧Vとパルス数との
関係を示す特性図、(b)は測定されたパルス数と修正
パルス数との関係を示す特性図である。
【図5】 本発明に係るカメラの電動駆動装置を適用す
るカメラとしての一眼レフカメラにおける内部機構の概
要を説明するための側方から見た断面図である。
【図6】 本発明を適用したカメラの内部機構の配置を
示す正面から見た断面図である。
【図7】 図6に示すカメラボディ内でのミラー駆動装
置、機構駆動装置の詳細を示す斜視図である。
【図8】 (a)は図7においてカム軸上のカムとミラ
ー駆動装置側の揺動レバーとの関係を示す拡大図、
(b)は(a)のカムがミラー駆動装置側の揺動レバー
に対しオーバーラン回転したときの状態を示す拡大図で
ある。
【符号の説明】
1…カメラボディ、2…撮影レンズ、3…メインミラ
ー、4…サブミラー、6…ペンタプリズム、8…測光装
置、9…焦点検出装置、10…ミラー駆動装置(カメラ
の内部機構)、11…シャッタ機構(カメラの内部機
構)、12機構駆動装置(電動駆動装置)、13…電動
モータ(電動装置)、14…フィルム巻上げ装置、15
…フィルム巻上げ用の電動モータ、16…減速ギア列、
17…カム軸、18,19,20…カム、21…センサ
(モータ回転検出手段、計測手段)、22…揺動レバ
ー、22a…ローラ(カムフォロワ)、23…付勢部
材、24…レバー、25…付勢部材、26…モータ停止
信号用スイッチ(計測手段)、27…連結レバー、28
…揺動レバー、29…ローラ(カムフォロワ)、30…
付勢部材、31…レバー、32…ミラー駆動レバー、3
3…ローラ、34…付勢部材、35…鍵レバー、36…
付勢部材、37…ソレノイド、38…ピン、40…シャ
ッタ機構用スイッチ、41…フィルム巻上げ装置用スイ
ッチ、42…巻上げモード選択部材、51…MCU(制
御手段、停止手段、計測手段)、52…マグネット駆動
部、53,54…シャッタ先幕、後幕係止マグネット、
55…ソレノイド駆動部、56…モータ駆動部(電動装
置、停止手段)、57…測光制御部、58…焦点検出制
御部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャッタ機構を含むカメラの内部機構
    と、 前記内部機構を駆動する電動装置と、 前記電動装置の駆動量に基づいて前記電動装置の駆動を
    停止制御する停止手段と、 前記停止手段による停止制御タイミングから実際に前記
    電動装置が停止するまでの駆動量を計測する計測手段
    と、 前記計測手段により計測された駆動量に基づいて、次回
    の電動装置駆動時における前記停止手段の作動タイミン
    グを制御する制御手段とを備えていることを特徴とする
    カメラの電動駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカメラの電動駆動装置に
    おいて、 計測手段は、電動装置の駆動に連動して発生するパルス
    を計測することによって前記電動装置の駆動量を計測す
    るものであることを特徴とするカメラの電動駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のカメラの電動駆動装置に
    おいて、 電動装置は電動モータを含み、 計測手段は、前記電動モータの回転時間を測定すること
    によって前記電動モータの駆動量を計測するものである
    ことを特徴とするカメラの電動駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、請求項2または請求項3記載
    のカメラの電動装置において、 カメラの内部機構は、ミラー駆動装置を含むことを特徴
    とするカメラの電動駆動装置。
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