JP2845119B2 - モータ内蔵カメラ - Google Patents
モータ内蔵カメラInfo
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- JP2845119B2 JP2845119B2 JP1555194A JP1555194A JP2845119B2 JP 2845119 B2 JP2845119 B2 JP 2845119B2 JP 1555194 A JP1555194 A JP 1555194A JP 1555194 A JP1555194 A JP 1555194A JP 2845119 B2 JP2845119 B2 JP 2845119B2
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- JP
- Japan
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- motor
- release
- process proceeds
- mirror
- film
- Prior art date
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- Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数のモータによってミ
ラーのアップダウンやシャッターチャージ、フィルムの
巻上げ、巻戻しを行なうモータ内蔵カメラの改良に関す
るものである。
ラーのアップダウンやシャッターチャージ、フィルムの
巻上げ、巻戻しを行なうモータ内蔵カメラの改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図15にソレノイドの通電時間と作動力
量の関係を示す。同図によって、通電時間を増すことに
より作動力量が大きくなることがわかる。従来、ソレノ
イドなどのアクチュエータを作動させる場合、該アクチ
ュエータが完全に作動したか否か、作動負荷のばらつき
などに関わらず一定の通電を行なってきた。そのため、
通電時間も必要以上に長くしなければならなかった。
量の関係を示す。同図によって、通電時間を増すことに
より作動力量が大きくなることがわかる。従来、ソレノ
イドなどのアクチュエータを作動させる場合、該アクチ
ュエータが完全に作動したか否か、作動負荷のばらつき
などに関わらず一定の通電を行なってきた。そのため、
通電時間も必要以上に長くしなければならなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】従来の技術において
は、アクチュエータに必要以上の時間通電しなければな
らず、1シーケンスの作動時間が長くなることにより、
駒速を上げることができないばかりか、省電設計に反す
ることになる。そこで、本発明はこのような問題点を解
決するため、アクチュエータに対して最適な通電時間を
与えることを目的としている。
は、アクチュエータに必要以上の時間通電しなければな
らず、1シーケンスの作動時間が長くなることにより、
駒速を上げることができないばかりか、省電設計に反す
ることになる。そこで、本発明はこのような問題点を解
決するため、アクチュエータに対して最適な通電時間を
与えることを目的としている。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明では、ソレノイ
ドによってレリーズされた解除レバーにより、係止解除
された係止レバーに連動しているモータ停止スイッチの
反転を検知するまで該ソレノイドに通電を行なうように
している。
ドによってレリーズされた解除レバーにより、係止解除
された係止レバーに連動しているモータ停止スイッチの
反転を検知するまで該ソレノイドに通電を行なうように
している。
【0005】
【実施例】先ず本実施例におけるカメラの機能について
述べる。本カメラは自動装填、自動巻上げ、巻戻し可能
なフルオートカメラであり、駒速は選択部材により次の
ようにCH、CL、Sの3段階の給送モードの選択が可
能となっている。 CHモード: 秒間3駒以上の速写モード CLモード: 秒間2駒程度の連写モード S モード: レリーズに対してのみ作動するシングル
モード。
述べる。本カメラは自動装填、自動巻上げ、巻戻し可能
なフルオートカメラであり、駒速は選択部材により次の
ようにCH、CL、Sの3段階の給送モードの選択が可
能となっている。 CHモード: 秒間3駒以上の速写モード CLモード: 秒間2駒程度の連写モード S モード: レリーズに対してのみ作動するシングル
モード。
【0006】また、本カメラには自動焦点調節(以下A
Fという)機能も盛り込まれており、焦点検出手段によ
って焦点検出を行ない、その結果に基づいてレンズ距離
環を駆動している。AFモードにも下記の2つのモード
がある。 AF−Cモード:非合焦状態においてもレリーズ釦が押
圧されるとシャッタを作動させるレリーズ優先モード。
Fという)機能も盛り込まれており、焦点検出手段によ
って焦点検出を行ない、その結果に基づいてレンズ距離
環を駆動している。AFモードにも下記の2つのモード
がある。 AF−Cモード:非合焦状態においてもレリーズ釦が押
圧されるとシャッタを作動させるレリーズ優先モード。
【0007】AF−Sモード:合焦しない限りレリーズ
釦が押圧されてもシャッタは作動させない合焦優先モー
ド。 以上の機能の選択により各々のモータの駆動タイミング
が決定されている。本実施例においては、シーケンス駆
動用モータ(以下Sモータという)Ms、フィルム駆動
用モータ(以下Fモータという)Mf、自動焦点調節用
モータ(以下AFモータという)Mafの3つのモータ
を用いている。
釦が押圧されてもシャッタは作動させない合焦優先モー
ド。 以上の機能の選択により各々のモータの駆動タイミング
が決定されている。本実施例においては、シーケンス駆
動用モータ(以下Sモータという)Ms、フィルム駆動
用モータ(以下Fモータという)Mf、自動焦点調節用
モータ(以下AFモータという)Mafの3つのモータ
を用いている。
【0008】図1は本発明の実施例のブロック図であ
る。100はマイクロコンピュータ(以下MCUとい
う)であり、各種入力に対して所定のルーチンを実行し
各種の出力を行い、種々の機能を実現するものである。
101はAE用測光回路、102はAF用測光回路、そ
して、103は情報設定回路である。それぞれ、MCU
100のポートP1、P2、P3へ接続され、MCU1
00は各種情報を受け取る。104は表示回路であり、
MCU100はAE用測光回路の出力をもとに演算した
AE表示情報出力とAF用測光回路102や情報設定回
路103の出力とをもとに演算した表示情報出力をポー
トP4へ出力することにより、所定の表示を行なう。
る。100はマイクロコンピュータ(以下MCUとい
う)であり、各種入力に対して所定のルーチンを実行し
各種の出力を行い、種々の機能を実現するものである。
101はAE用測光回路、102はAF用測光回路、そ
して、103は情報設定回路である。それぞれ、MCU
100のポートP1、P2、P3へ接続され、MCU1
00は各種情報を受け取る。104は表示回路であり、
MCU100はAE用測光回路の出力をもとに演算した
AE表示情報出力とAF用測光回路102や情報設定回
路103の出力とをもとに演算した表示情報出力をポー
トP4へ出力することにより、所定の表示を行なう。
【0009】105は絞り制御回路である。露出制御モ
ードがプログラムモードやシャッタ優先モードのとき、
レリーズ後にレンズの絞りが絞り込まれてスリット板3
4(図3)が回転するのを絞り制御用フォトインタラプ
タ134(図3)で受け、絞り制御用フォトインタラプ
タ出力を波形整形した絞りエンコーダパルスをMCU1
00へポートP5を介して伝達する。MCU100は発
生するパルス数を計測し、所定数に達したところでポー
トP5を介して絞り制御マグネットに通電してレンズの
絞りを適正露出となる絞り値に係止させる。
ードがプログラムモードやシャッタ優先モードのとき、
レリーズ後にレンズの絞りが絞り込まれてスリット板3
4(図3)が回転するのを絞り制御用フォトインタラプ
タ134(図3)で受け、絞り制御用フォトインタラプ
タ出力を波形整形した絞りエンコーダパルスをMCU1
00へポートP5を介して伝達する。MCU100は発
生するパルス数を計測し、所定数に達したところでポー
トP5を介して絞り制御マグネットに通電してレンズの
絞りを適正露出となる絞り値に係止させる。
【0010】106はシャッタ制御回路である。MCU
100はポートP6を介して制御を行う。レリーズ後先
幕係止用マグネット(以下先幕Mg(不図示)という)
と後幕係止用マグネット(以下後幕Mg(不図示)とい
う)の通電してシャッタ幕の係止を行ない、ミラーアッ
プ完了後先幕Mgの通電を解除して先幕の走行を開始さ
せ、所定のシャッタ制御時間後に後幕Mgの通電を解除
して後幕の走行を行なうことによって、シャッタ速度の
制御をする。
100はポートP6を介して制御を行う。レリーズ後先
幕係止用マグネット(以下先幕Mg(不図示)という)
と後幕係止用マグネット(以下後幕Mg(不図示)とい
う)の通電してシャッタ幕の係止を行ない、ミラーアッ
プ完了後先幕Mgの通電を解除して先幕の走行を開始さ
せ、所定のシャッタ制御時間後に後幕Mgの通電を解除
して後幕の走行を行なうことによって、シャッタ速度の
制御をする。
【0011】スイッチSW0はレリーズスイッチであ
り、MCU100の入力端子I0 に接続される。レリー
ズボタンを第2ストロークまで押すことによってonと
なる。スイッチSWrは巻戻し用スイッチであり、スイ
ッチSWbは裏蓋スイッチであり、スイッチSWFはフ
ィルム在否スイッチであり、それぞれ、MCU100の
入力端子I1、I2、I3 に接続される。
り、MCU100の入力端子I0 に接続される。レリー
ズボタンを第2ストロークまで押すことによってonと
なる。スイッチSWrは巻戻し用スイッチであり、スイ
ッチSWbは裏蓋スイッチであり、スイッチSWFはフ
ィルム在否スイッチであり、それぞれ、MCU100の
入力端子I1、I2、I3 に接続される。
【0012】107はAFモータ駆動回路であり、ポー
トP7に接続し、MCU100がAF用測光回路102
の出力によって演算した結果によってAF駆動モータの
駆動を行なう。108はSモータ駆動回路であり、MC
U100のポートP8に接続される。チャージスイッチ
SWchはMCU100の入力端子I4 へ接続され、ソレ
ノイドSはMCU100のポートP9へ接続される。M
CU100は、レリーズ後チャージスイッチSWchに
応じてポートP8およびP9に出力し、SモータMsや
ソレノイドSの駆動を行ない、レリーズシーケンスの起
動、ミラーアップ動作、ミラーダウン動作、そして、シ
ャッタチャージ動作を行なう。
トP7に接続し、MCU100がAF用測光回路102
の出力によって演算した結果によってAF駆動モータの
駆動を行なう。108はSモータ駆動回路であり、MC
U100のポートP8に接続される。チャージスイッチ
SWchはMCU100の入力端子I4 へ接続され、ソレ
ノイドSはMCU100のポートP9へ接続される。M
CU100は、レリーズ後チャージスイッチSWchに
応じてポートP8およびP9に出力し、SモータMsや
ソレノイドSの駆動を行ない、レリーズシーケンスの起
動、ミラーアップ動作、ミラーダウン動作、そして、シ
ャッタチャージ動作を行なう。
【0013】110はフィルム給送モータ駆動回路であ
り、MCU100のポートP10に接続される。MCU1
00はシャッタ制御完了後ポートP9に出力してFモー
タMfの駆動を行ない、1駒のフィルムの給送を行な
う。また巻戻しスイッチSWrが押されたときには全駒
の巻戻しを行なう。スイッチSWkは基準スイッチであ
り、MCU100の入力端子I5 へ接続される。109
はフィルム給送用フォトインタラプタであり、ダイオー
ドD1とフォトトランジスタTr1から成り立ち、両者
の間の溝でスリット板59が回転する。ダイオードD1
のアノード側とフォトトランジスタTr1のコレクタは
不図示の電源供給ラインへ接続され、ダイオードD1の
カソード側は抵抗R1を介してMCU100のポートP
12へ接続され、フォトトランジスタTr1のエミッタは
抵抗R2へ接続され、抵抗R2の他端は接地されてい
る。シャッタ制御後、あるいは、シャッタチャージ後、
FモータMfを正転させると同時に、MCU100がポ
ートP12をLにすると、ダイオードD1に電流が流れ、
ダイオードD1は発光する。スリット板59の回転によ
りスリット板59のスリットによってダイオードD1の
光が遮断された状態と通過する状態があり、フォトトラ
ンジスタTr1のベースに入射する光に強弱ができる。
よって、波形整形回路111が抵抗R2と接続する点に
は光の強弱に対応した電圧の変化が生じる。波形整形回
路111は波形整形することによりフィルムの給送量に
対応したパルス(すなわちFエンコーダ出力)がポート
P11を介してMCU100へ入力される。MCU100
はポート11ヘ入力するパルス数を所定のタイミングで
計測してフィルム給送モータ駆動回路110を駆動する
ことにより、後述するフィルム給送制御が可能となる。
よって、スリット板59、フォトインタラプタ109、
波形整形回路111、そして、抵抗R1、R2からフィ
ルム給送量検出手段が構成される。
り、MCU100のポートP10に接続される。MCU1
00はシャッタ制御完了後ポートP9に出力してFモー
タMfの駆動を行ない、1駒のフィルムの給送を行な
う。また巻戻しスイッチSWrが押されたときには全駒
の巻戻しを行なう。スイッチSWkは基準スイッチであ
り、MCU100の入力端子I5 へ接続される。109
はフィルム給送用フォトインタラプタであり、ダイオー
ドD1とフォトトランジスタTr1から成り立ち、両者
の間の溝でスリット板59が回転する。ダイオードD1
のアノード側とフォトトランジスタTr1のコレクタは
不図示の電源供給ラインへ接続され、ダイオードD1の
カソード側は抵抗R1を介してMCU100のポートP
12へ接続され、フォトトランジスタTr1のエミッタは
抵抗R2へ接続され、抵抗R2の他端は接地されてい
る。シャッタ制御後、あるいは、シャッタチャージ後、
FモータMfを正転させると同時に、MCU100がポ
ートP12をLにすると、ダイオードD1に電流が流れ、
ダイオードD1は発光する。スリット板59の回転によ
りスリット板59のスリットによってダイオードD1の
光が遮断された状態と通過する状態があり、フォトトラ
ンジスタTr1のベースに入射する光に強弱ができる。
よって、波形整形回路111が抵抗R2と接続する点に
は光の強弱に対応した電圧の変化が生じる。波形整形回
路111は波形整形することによりフィルムの給送量に
対応したパルス(すなわちFエンコーダ出力)がポート
P11を介してMCU100へ入力される。MCU100
はポート11ヘ入力するパルス数を所定のタイミングで
計測してフィルム給送モータ駆動回路110を駆動する
ことにより、後述するフィルム給送制御が可能となる。
よって、スリット板59、フォトインタラプタ109、
波形整形回路111、そして、抵抗R1、R2からフィ
ルム給送量検出手段が構成される。
【0014】図2は、カメラを正面から見た時の各モー
タの配置を概略的に示している。SモータMsは巻上ス
プール内に配設されている。SモータMsに従動して、
ミラー、絞りの駆動、シャッタチャージ等を行うシーケ
ンス系の機構部は巻上げ側上部及びミラーボックス側面
に部組化されており、モータの出力軸は上側で回転は1
方向である。
タの配置を概略的に示している。SモータMsは巻上ス
プール内に配設されている。SモータMsに従動して、
ミラー、絞りの駆動、シャッタチャージ等を行うシーケ
ンス系の機構部は巻上げ側上部及びミラーボックス側面
に部組化されており、モータの出力軸は上側で回転は1
方向である。
【0015】FモータMfはスプール室とミラーボック
スの間に配設されており、正転でフィルム巻上げを、逆
転で巻戻しを行う。巻上げ伝達系、巻戻し伝達系への切
替えは、正逆転により公転運動する遊星ギヤクラッチを
用いている。AFモータMafは巻戻し側ミラーボック
スの下部に設けられており、その回転をバヨネットの巻
上げ側下部に設けられたカップリングを介してレンズ側
に伝達し、合焦駆動を行なっている。
スの間に配設されており、正転でフィルム巻上げを、逆
転で巻戻しを行う。巻上げ伝達系、巻戻し伝達系への切
替えは、正逆転により公転運動する遊星ギヤクラッチを
用いている。AFモータMafは巻戻し側ミラーボック
スの下部に設けられており、その回転をバヨネットの巻
上げ側下部に設けられたカップリングを介してレンズ側
に伝達し、合焦駆動を行なっている。
【0016】図3は、本実施例の駆動部の斜視図であ
り、レリーズ前の状態を示している。ここで、本実施例
における駆動機構の詳細を説明する。まず、本実施例に
おけるシーケンス系の作動から説明する。SモータMs
の作動は、ミラーアップ/絞り駆動区間とミラーダウン
/シャッターチャージ区間との2区間に分かれて行なわ
れる。第1区間(ミラーアップ/絞り駆動)はチャージ
カムギヤ1と一体に形成されたチャージカム2が0〜8
5[°]まで回転し、第2区間(ミラーダウン/シャッ
タチャージ)では、残りの275[°]を回転して基準
位置に戻るよう構成されている。このようにチャージカ
ム1回転で1シーケンスを終了するようになっている。
り、レリーズ前の状態を示している。ここで、本実施例
における駆動機構の詳細を説明する。まず、本実施例に
おけるシーケンス系の作動から説明する。SモータMs
の作動は、ミラーアップ/絞り駆動区間とミラーダウン
/シャッターチャージ区間との2区間に分かれて行なわ
れる。第1区間(ミラーアップ/絞り駆動)はチャージ
カムギヤ1と一体に形成されたチャージカム2が0〜8
5[°]まで回転し、第2区間(ミラーダウン/シャッ
タチャージ)では、残りの275[°]を回転して基準
位置に戻るよう構成されている。このようにチャージカ
ム1回転で1シーケンスを終了するようになっている。
【0017】ここでチャージカム部の作動について述べ
る。係止レバー3は解除レバー4により左旋させられチ
ャージカム溝部より退避した状態にあり、チャージカム
2は回転可能状態にある。この時チャージスイッチSW
chはoffしている。シャッタ釦の全押に伴うレリーズ
信号によりSモータMsが起動し、チャージカム2が第
1区間の左旋を開始する。チャージカム2の上端にはカ
ム部2aが設けられており、チャージカム2の回転によ
り解除レバー4を右旋させて、係止爪5にセットしてい
る。解除レバー4の右旋に伴って右旋可能となった係止
レバー3はチャージカム上端に設けられた第1区間係止
用の溝部2bに落ち込んでストッパの機能を果すと共に
チャージスイッチSWchが連動してonすることによ
り、SモータMsの駆動を停止させている。該係止レバ
ーの解除はソレノイドSの通電により行なっている。該
ソレノイドに通電することにより係止爪5が左旋し、解
除レバー4の係止を解除する。解除レバーはバネ6によ
り左旋するが、該ばねは係止レバー3を付勢するスイッ
チSWchより強く設定されているため、係止レバー3を
伴って回転し、チャージカム2の係止を解除している。
る。係止レバー3は解除レバー4により左旋させられチ
ャージカム溝部より退避した状態にあり、チャージカム
2は回転可能状態にある。この時チャージスイッチSW
chはoffしている。シャッタ釦の全押に伴うレリーズ
信号によりSモータMsが起動し、チャージカム2が第
1区間の左旋を開始する。チャージカム2の上端にはカ
ム部2aが設けられており、チャージカム2の回転によ
り解除レバー4を右旋させて、係止爪5にセットしてい
る。解除レバー4の右旋に伴って右旋可能となった係止
レバー3はチャージカム上端に設けられた第1区間係止
用の溝部2bに落ち込んでストッパの機能を果すと共に
チャージスイッチSWchが連動してonすることによ
り、SモータMsの駆動を停止させている。該係止レバ
ーの解除はソレノイドSの通電により行なっている。該
ソレノイドに通電することにより係止爪5が左旋し、解
除レバー4の係止を解除する。解除レバーはバネ6によ
り左旋するが、該ばねは係止レバー3を付勢するスイッ
チSWchより強く設定されているため、係止レバー3を
伴って回転し、チャージカム2の係止を解除している。
【0018】次に、SモータMsはシャッタ後幕走行完
了後、ミラーダウン、シャッタチャージの作動を開始す
る。この区間においても第1区間同様チャージカム上端
に設けられたカム部2eによって解除レバー4を係止爪
5にセットする。係止レバーはチャージカムが275
[°]回転した基準位置においてチャージカム上端に設
けられた溝部2cに落ち込み第1区間同様にチャージカ
ムを停止させる。チャージスイッチSWchのonにより
モータを停止させ、その後ある時間ショートブレーキを
掛けた後ソレノイドSに通電して係止レバー3をチャー
ジカム溝部2cより解除する。係止レバー3の解除タイ
ミングはSモータMsの作動完了時に行なわれ、チャー
ジカムは常に次の作動に対して待機状態となっている。
了後、ミラーダウン、シャッタチャージの作動を開始す
る。この区間においても第1区間同様チャージカム上端
に設けられたカム部2eによって解除レバー4を係止爪
5にセットする。係止レバーはチャージカムが275
[°]回転した基準位置においてチャージカム上端に設
けられた溝部2cに落ち込み第1区間同様にチャージカ
ムを停止させる。チャージスイッチSWchのonにより
モータを停止させ、その後ある時間ショートブレーキを
掛けた後ソレノイドSに通電して係止レバー3をチャー
ジカム溝部2cより解除する。係止レバー3の解除タイ
ミングはSモータMsの作動完了時に行なわれ、チャー
ジカムは常に次の作動に対して待機状態となっている。
【0019】次に第1区間であるミラーアップ、絞り駆
動の作動について述べる。シャッタ釦の全押に伴うレリ
ーズ信号の発生によりSモータMsが右旋を開始する。
その回転は減速ギヤ系11〜14を介してチャージカム
ギヤ1に伝達され、チャージカム2を反時計方向に回転
させる。チャージカムギヤ1の下端にはミラー駆動ピン
15が固設されており、ミラー駆動レバー16と当接し
て該レバーを右旋させている。該レバー16の一端は不
図示の基板に回動可能に軸支され、また他の一端は、不
図示の基板に配設されたミラー駆動用の縦レバー21と
係合しており、チャージカム2の回転に伴って該レバー
21を右旋させていく。ミラー駆動縦レバー21、絞り
復帰レバー22、絞りレバー23の3点が不図示の基板
に同軸上に軸支されており、それぞればね24、25に
よって左旋方向に付勢されて、初期位置設定ピン26に
当接している。27は可動ミラーであり、該初期位置
(レリーズ前)においてはフィルム面前方に、撮影光路
に対して45[°]傾斜して配設されている。該可動ミ
ラーは、回転軸28に回動可能に軸支されており、ミラ
ーダウンばねにより右旋方向に付勢されている。該ミラ
ーの側面にはミラー駆動ピン30が植設されており、ミ
ラー駆動縦レバー21の一端に配設されたレバー29の
作動軌跡内に突出している。前述の第1区間の作動に伴
って、ミラー駆動縦レバー21が右旋することにより、
該ミラー駆動ピン30が押し上げられて、可動ミラー2
7が上昇していく。
動の作動について述べる。シャッタ釦の全押に伴うレリ
ーズ信号の発生によりSモータMsが右旋を開始する。
その回転は減速ギヤ系11〜14を介してチャージカム
ギヤ1に伝達され、チャージカム2を反時計方向に回転
させる。チャージカムギヤ1の下端にはミラー駆動ピン
15が固設されており、ミラー駆動レバー16と当接し
て該レバーを右旋させている。該レバー16の一端は不
図示の基板に回動可能に軸支され、また他の一端は、不
図示の基板に配設されたミラー駆動用の縦レバー21と
係合しており、チャージカム2の回転に伴って該レバー
21を右旋させていく。ミラー駆動縦レバー21、絞り
復帰レバー22、絞りレバー23の3点が不図示の基板
に同軸上に軸支されており、それぞればね24、25に
よって左旋方向に付勢されて、初期位置設定ピン26に
当接している。27は可動ミラーであり、該初期位置
(レリーズ前)においてはフィルム面前方に、撮影光路
に対して45[°]傾斜して配設されている。該可動ミ
ラーは、回転軸28に回動可能に軸支されており、ミラ
ーダウンばねにより右旋方向に付勢されている。該ミラ
ーの側面にはミラー駆動ピン30が植設されており、ミ
ラー駆動縦レバー21の一端に配設されたレバー29の
作動軌跡内に突出している。前述の第1区間の作動に伴
って、ミラー駆動縦レバー21が右旋することにより、
該ミラー駆動ピン30が押し上げられて、可動ミラー2
7が上昇していく。
【0020】一方、絞り復帰レバー22もミラー駆動縦
レバーと共に右旋していく。絞り復帰レバー22と、絞
りレバー23との間には絞り駆動ばね31が掛けられて
おり、該ばねを介して共に絞りレバー23も右旋してい
く。絞りレバー23の一端23aには図示しないレンズ
の絞りレバーが当接しており、該ボディ側絞りレバーの
右旋に伴ってレンズ内絞りを徐々に絞り込んでいく。ま
た、絞りレバー23の他の一端23bに設けられたギヤ
部は増速ギヤ32を介して絞り制御用ラチェットギヤ3
3及び絞り制御用スリット板34に噛合っており、設定
絞りに応じたエンコーダ出力に対してラチェットギヤを
係止する絞り制御を行なっている。該絞り制御用係止爪
35は吸着面にセットすることにより永久磁石にホール
ドされている。設定絞りに対するパルス数paに応じた
絞りMgへの通電によりその吸着が解かれて、係止爪3
5が左旋し、ラチェットギヤ33を係止することによ
り、絞りレバーを設定位置に係止している。
レバーと共に右旋していく。絞り復帰レバー22と、絞
りレバー23との間には絞り駆動ばね31が掛けられて
おり、該ばねを介して共に絞りレバー23も右旋してい
く。絞りレバー23の一端23aには図示しないレンズ
の絞りレバーが当接しており、該ボディ側絞りレバーの
右旋に伴ってレンズ内絞りを徐々に絞り込んでいく。ま
た、絞りレバー23の他の一端23bに設けられたギヤ
部は増速ギヤ32を介して絞り制御用ラチェットギヤ3
3及び絞り制御用スリット板34に噛合っており、設定
絞りに応じたエンコーダ出力に対してラチェットギヤを
係止する絞り制御を行なっている。該絞り制御用係止爪
35は吸着面にセットすることにより永久磁石にホール
ドされている。設定絞りに対するパルス数paに応じた
絞りMgへの通電によりその吸着が解かれて、係止爪3
5が左旋し、ラチェットギヤ33を係止することによ
り、絞りレバーを設定位置に係止している。
【0021】ミラー駆動縦レバー21の一端にはカム部
21aが設けられておりシャッタレリーズレバー36の
先端部に配設されたローラ37が当接している。シャッ
タレリーズレバー36はミラーアップに伴って該カム2
1aにより左旋させられ、該レバーの先端で係合してい
るシャッタ側メカ係止レバー38をレリーズしている。
21aが設けられておりシャッタレリーズレバー36の
先端部に配設されたローラ37が当接している。シャッ
タレリーズレバー36はミラーアップに伴って該カム2
1aにより左旋させられ、該レバーの先端で係合してい
るシャッタ側メカ係止レバー38をレリーズしている。
【0022】次にミラーダウン〜シャッタチャージの作
動である第2区間について説明する。シャッタ制御後、
ソレノイドSに通電し、チャージカム2の係止を解除す
る。その時のチャージスイッチSWchの反転(on→o
ff)を検知することにより、Sモータが第1区間と同
方向に回動しはじめる。ミラー駆動レバー16はチャー
ジカム2の回動に伴い、ミラー駆動縦レバー21の戻し
ばね25により左旋し追随して可動ミラー27も下降し
ていく。
動である第2区間について説明する。シャッタ制御後、
ソレノイドSに通電し、チャージカム2の係止を解除す
る。その時のチャージスイッチSWchの反転(on→o
ff)を検知することにより、Sモータが第1区間と同
方向に回動しはじめる。ミラー駆動レバー16はチャー
ジカム2の回動に伴い、ミラー駆動縦レバー21の戻し
ばね25により左旋し追随して可動ミラー27も下降し
ていく。
【0023】一方、チャージカム2のカム部2dには、
シャッタチャーでレバー41上に固設されたベアリング
42が当接している。シャッタチャージレバー41は不
図示の基板に回転可能に軸支され41a、先端部に配設
されたローラとシャッタ側チャージレバーが係合してい
る。チャージカムの第2区間左旋に伴い、該レバー41
を右旋させることによりシャッタ側チャージレバーを右
旋させてシャッタの駆動ばねのセットを行なっている。
また、シャッタチャージレバー41の1端41bはリセ
ット連結レバー43と係合しておりシャッタチャージレ
バー41の右旋に伴い、該レバーを右旋させている。リ
セット連結レバー43とリセットレバー44の間にはリ
セットばね45が内力的な作用をするよう配設されてお
り、この付勢力により係止状態にある絞りMg係止レバ
ー35を押し下げ、Mg吸着面にリセットしている。こ
れにより絞りレバー23は係止が解かれ、戻りばね24
により左旋しレンズ内絞りを開放位置に復帰させてい
る。チャージカム2はこの275[°]の第2区間を可
動することによりミラーダウン、シャッタチャージを完
了して基準位置に復帰して1シーケンスを完了する。
シャッタチャーでレバー41上に固設されたベアリング
42が当接している。シャッタチャージレバー41は不
図示の基板に回転可能に軸支され41a、先端部に配設
されたローラとシャッタ側チャージレバーが係合してい
る。チャージカムの第2区間左旋に伴い、該レバー41
を右旋させることによりシャッタ側チャージレバーを右
旋させてシャッタの駆動ばねのセットを行なっている。
また、シャッタチャージレバー41の1端41bはリセ
ット連結レバー43と係合しておりシャッタチャージレ
バー41の右旋に伴い、該レバーを右旋させている。リ
セット連結レバー43とリセットレバー44の間にはリ
セットばね45が内力的な作用をするよう配設されてお
り、この付勢力により係止状態にある絞りMg係止レバ
ー35を押し下げ、Mg吸着面にリセットしている。こ
れにより絞りレバー23は係止が解かれ、戻りばね24
により左旋しレンズ内絞りを開放位置に復帰させてい
る。チャージカム2はこの275[°]の第2区間を可
動することによりミラーダウン、シャッタチャージを完
了して基準位置に復帰して1シーケンスを完了する。
【0024】次にフィルム給送系について述べる。本実
施例においてフィルム巻上げ方式はスプール51の外周
に設けられた爪51aにフィルムのパーフォレーション
を引掛けて巻付けていくスプールドライブ方式が採用さ
れている。FモータMfはカメラボディに取付けられる
不図示の基板に取付けられ、シャッタの前面に配設され
ている。モータの出力軸にはピニオンギヤ52が固設さ
れており、減速ギヤ53〜55を介してスプール51に
回転が伝達されている。伝達ギヤの途中には遊星ギヤ5
6が配設されており、モータの右旋に伴ってスプール側
に回転を伝え、モータの左旋に伴って巻戻し側に回転を
伝えている。57は4歯のスプロケットであり、フィル
ムのパーフォレーションの移動量を検知すフォロワーの
機能を果している。スプロケットの下部にはギヤ57a
が設けられ、基準ギヤ58を介してスリット板59にそ
の回転を伝えている。基準ギヤ58は1駒送りに対して
1回転するギヤであり、該ギヤの外周部には1回転当た
り、1パルス出力する基準スイッチSWkが配設されて
いる。スリット板59はフィルム1駒に対して114パ
ルス発生する分解能を有しており、基準スイッチSWk
の出力より一定のエンコーダパルスで停止するよう位置
制御が可能になっている。
施例においてフィルム巻上げ方式はスプール51の外周
に設けられた爪51aにフィルムのパーフォレーション
を引掛けて巻付けていくスプールドライブ方式が採用さ
れている。FモータMfはカメラボディに取付けられる
不図示の基板に取付けられ、シャッタの前面に配設され
ている。モータの出力軸にはピニオンギヤ52が固設さ
れており、減速ギヤ53〜55を介してスプール51に
回転が伝達されている。伝達ギヤの途中には遊星ギヤ5
6が配設されており、モータの右旋に伴ってスプール側
に回転を伝え、モータの左旋に伴って巻戻し側に回転を
伝えている。57は4歯のスプロケットであり、フィル
ムのパーフォレーションの移動量を検知すフォロワーの
機能を果している。スプロケットの下部にはギヤ57a
が設けられ、基準ギヤ58を介してスリット板59にそ
の回転を伝えている。基準ギヤ58は1駒送りに対して
1回転するギヤであり、該ギヤの外周部には1回転当た
り、1パルス出力する基準スイッチSWkが配設されて
いる。スリット板59はフィルム1駒に対して114パ
ルス発生する分解能を有しており、基準スイッチSWk
の出力より一定のエンコーダパルスで停止するよう位置
制御が可能になっている。
【0025】フィルムの送り速度は高速、低速巻上げ
時、電源電圧の変動、周囲温度の変化等により、大きく
変動するため、フィルムを常に一定の送り量で停止させ
るのは非常に困難である。このような変動に対して本実
施例においてはフィルム送り速度をモニタし、停止直前
のブレーキ制御をモニターした速度に応じて変えること
によって、目標停止位置に対して一定のオーバーシュー
ト量に制御している。
時、電源電圧の変動、周囲温度の変化等により、大きく
変動するため、フィルムを常に一定の送り量で停止させ
るのは非常に困難である。このような変動に対して本実
施例においてはフィルム送り速度をモニタし、停止直前
のブレーキ制御をモニターした速度に応じて変えること
によって、目標停止位置に対して一定のオーバーシュー
ト量に制御している。
【0026】基準スイッチSWkは、フィルムを半駒
(35ミリフィルムの場合18[mm])給送した際off
するスイッチであり、撮影画面間隔をパーフォレーショ
ン間に設定するための送り基準SWの機能を果してい
る。フィルムの送り量は該基準スイッチSWkから57
パルス(半駒分)のエンコーダパルスを計数して停止す
るよう制動制御されている。フィルム送り速度モニタは
基準スイッチSWkがonしてから所定区間に要する時
間によって行われ、該モニタ値によってデューティ駆動
範囲を変化させているので、速度が速ければより長い範
囲制動が、また遅ければ短かい範囲制動が掛かるように
なっている。
(35ミリフィルムの場合18[mm])給送した際off
するスイッチであり、撮影画面間隔をパーフォレーショ
ン間に設定するための送り基準SWの機能を果してい
る。フィルムの送り量は該基準スイッチSWkから57
パルス(半駒分)のエンコーダパルスを計数して停止す
るよう制動制御されている。フィルム送り速度モニタは
基準スイッチSWkがonしてから所定区間に要する時
間によって行われ、該モニタ値によってデューティ駆動
範囲を変化させているので、速度が速ければより長い範
囲制動が、また遅ければ短かい範囲制動が掛かるように
なっている。
【0027】図4は電池電圧が十分にあるときの本実施
例における各給送モードのタイミングチャートである。
図4(1)はCHモードのタイミングチャートである。
レリーズ釦の半押しにより発生する半押信号により焦点
検出が開始され、その結果に基づきAFモータMafが
レンズを駆動しており、レリーズ釦の全押により発生す
るレリーズ信号により停止する。SモータMsは、ミラ
ー駆動、シャッタチャージを行なっており、レリーズ信
号により駆動を開始し、最初にミラーを上昇させる。ミ
ラー上昇後、シャッタが走行し再度Sモータが作動して
ミラーダウン行程に入いる。FモータMfは、Sモータ
Msの再起動に同期して駆動を開始しフィルム給送を行
なっている。このようにSモータMsとFモータMfと
が同時に作動することにより、1シーケンスに掛る所要
時間を短かくすることができる。このCHモードでのA
FモータMafは、初回のレリーズ前のみ作動し、次駒
からは作動しなくなり、いわゆるAFロック状態とな
る。
例における各給送モードのタイミングチャートである。
図4(1)はCHモードのタイミングチャートである。
レリーズ釦の半押しにより発生する半押信号により焦点
検出が開始され、その結果に基づきAFモータMafが
レンズを駆動しており、レリーズ釦の全押により発生す
るレリーズ信号により停止する。SモータMsは、ミラ
ー駆動、シャッタチャージを行なっており、レリーズ信
号により駆動を開始し、最初にミラーを上昇させる。ミ
ラー上昇後、シャッタが走行し再度Sモータが作動して
ミラーダウン行程に入いる。FモータMfは、Sモータ
Msの再起動に同期して駆動を開始しフィルム給送を行
なっている。このようにSモータMsとFモータMfと
が同時に作動することにより、1シーケンスに掛る所要
時間を短かくすることができる。このCHモードでのA
FモータMafは、初回のレリーズ前のみ作動し、次駒
からは作動しなくなり、いわゆるAFロック状態とな
る。
【0028】図4(2)はCLモードのタイミングチャ
ートである。CLモードは、AF駆動させながらの連写
するモードのためのモードであり、CHモードと同様に
制御後、次のレリーズまでの間にディレイ時間が必要と
なる。本実施例においては200[ms]程度のディレ
イ時間にとっている。よって、CLモードにおいてはミ
ラーダウン後、焦点検出を行ない、シーケンスの合間に
AF駆動することにより、常に被写体に対して合焦動作
を行ないつつ連続撮影が可能となる。
ートである。CLモードは、AF駆動させながらの連写
するモードのためのモードであり、CHモードと同様に
制御後、次のレリーズまでの間にディレイ時間が必要と
なる。本実施例においては200[ms]程度のディレ
イ時間にとっている。よって、CLモードにおいてはミ
ラーダウン後、焦点検出を行ない、シーケンスの合間に
AF駆動することにより、常に被写体に対して合焦動作
を行ないつつ連続撮影が可能となる。
【0029】図4(3)はSモードのタイミングチャー
トである。それぞれのモータの駆動タイミングはCHモ
ードと同様である。そのため1駒撮りモードといって
も、そのレリーズの仕方によっては十分に速写が可能な
モードである。以上に示した各給送モードでのモータの
作動タイミングの組合せは1例であり、その他にも色々
な組合せが考えられる。図5にその一例を示す。
トである。それぞれのモータの駆動タイミングはCHモ
ードと同様である。そのため1駒撮りモードといって
も、そのレリーズの仕方によっては十分に速写が可能な
モードである。以上に示した各給送モードでのモータの
作動タイミングの組合せは1例であり、その他にも色々
な組合せが考えられる。図5にその一例を示す。
【0030】図5(1)はCHモードのタイミングチャ
ートである。なお、CHモードは1シーケンスの作動時
間が最短な組合せを必要とするため、その組換えはでき
ない。そのため、図5(1)のCHモードのシーケンス
は図4(1)と同じシーケンスとなっている。図5
(2)はCLモードのタイミングチャートである。CL
モードにおいては図4(2)でSモータMs、Fモータ
MfをCHモードと同様に作動させていたものを、図5
(2)においてはシリーズに作動させ、AFモータMaf
を該両モータMs、Mfと並行に作動させている。この
組合せはAFモータMafが、一番負荷が軽いため、他
のモータと並行に作動させても電源低下時に対しても、
作動余裕が増すメリットがある。
ートである。なお、CHモードは1シーケンスの作動時
間が最短な組合せを必要とするため、その組換えはでき
ない。そのため、図5(1)のCHモードのシーケンス
は図4(1)と同じシーケンスとなっている。図5
(2)はCLモードのタイミングチャートである。CL
モードにおいては図4(2)でSモータMs、Fモータ
MfをCHモードと同様に作動させていたものを、図5
(2)においてはシリーズに作動させ、AFモータMaf
を該両モータMs、Mfと並行に作動させている。この
組合せはAFモータMafが、一番負荷が軽いため、他
のモータと並行に作動させても電源低下時に対しても、
作動余裕が増すメリットがある。
【0031】図5(3)はSモードのタイミングチャー
トである。SモードにおいてもCLモード同様、Sモー
タMsとFモータMfとをシリーズに作動させている。
図6は電池容量が十分にないときの本実施例における各
給送モードのタイミングチャートである。本発明では、
電池容量が十分でなくなった場合、CH、CLモードに
おいて、2つ以上のモータが並行に駆動している区間を
なくし、全てのモータをシリーズに作動させるようにし
た。通常シーケンスにおいて、CH、CLの両モードは
共に2つ以上のモータを並行作動させているが、フィル
ム巻上げ負荷が重くなった場合、及び電池使用時間の経
過や、周囲温度の低下により、電源電圧が低下した場合
など、電源の供給能力を超えてしまい、どちらかのモー
タが停止してしまったりすることがある。このように2
つ以上のモータを並行に作動させた場合、電源状態によ
ってはフィルム給送本数が極端に数少なくなってしまう
ことがある。このような場合に備え、モータの作動スピ
ードを各作動区間に分けてそれぞれモニターし、予め設
定された速度より遅くなった場合(電源供給能力に対し
て余裕がなくなった場合)給送形態を切り換えるように
構成した。図7はMCU100のメインルーチンのフロ
ーチャートである。MCU100に電源が投入されると
MCU100の所定のアドレスからスタートする。ステ
ップ#0において、メモリ、タイマー、フラグ類の初期
設定を行なう。ステップ#1において、測光ルーチンを
コールし、AE用測光回路101やAF用測光回路10
2からAEとAF用の測光出力のA/D変換値を得る。
続いて、ステップ#2において、情報設定ルーチンをコ
ールし、情報設定回路103から各種モード情報、フィ
ルム感度情報、シャッタ速度情報、レンズの絞り情報な
どを読み込む。そして、ステップ#3において、演算ル
ーチンをコールし、ステップ#1やステップ#2で得た
情報をもとにアペックス演算やAF駆動のための演算を
行ない、ステップ#4において、表示ルーチンをコール
して、表示回路104を駆動して求められた結果に応じ
たAE・AF表示を行なう。ステップ#5において、フ
ィルム巻上が完了しているかどうかを調べる。巻上が未
完であればステップ#1へ戻るが、完了していればステ
ップ#6へ進む。ステップ#6において、ステップ#3
で求められたAF駆動のための演算結果にしたがってA
Fモータの駆動を行なう。そして、ステップ#7におい
て、レリーズ禁止の解除を行なう。この時点でレリーズ
スイッチSW0のonによってレリーズシーケンスを始
めることができるようになる。何も割り込みが入らなけ
ればステップ#7からステップ#1へ戻ってステップ#
1からステップ#7の処理を繰り返す。
トである。SモードにおいてもCLモード同様、Sモー
タMsとFモータMfとをシリーズに作動させている。
図6は電池容量が十分にないときの本実施例における各
給送モードのタイミングチャートである。本発明では、
電池容量が十分でなくなった場合、CH、CLモードに
おいて、2つ以上のモータが並行に駆動している区間を
なくし、全てのモータをシリーズに作動させるようにし
た。通常シーケンスにおいて、CH、CLの両モードは
共に2つ以上のモータを並行作動させているが、フィル
ム巻上げ負荷が重くなった場合、及び電池使用時間の経
過や、周囲温度の低下により、電源電圧が低下した場合
など、電源の供給能力を超えてしまい、どちらかのモー
タが停止してしまったりすることがある。このように2
つ以上のモータを並行に作動させた場合、電源状態によ
ってはフィルム給送本数が極端に数少なくなってしまう
ことがある。このような場合に備え、モータの作動スピ
ードを各作動区間に分けてそれぞれモニターし、予め設
定された速度より遅くなった場合(電源供給能力に対し
て余裕がなくなった場合)給送形態を切り換えるように
構成した。図7はMCU100のメインルーチンのフロ
ーチャートである。MCU100に電源が投入されると
MCU100の所定のアドレスからスタートする。ステ
ップ#0において、メモリ、タイマー、フラグ類の初期
設定を行なう。ステップ#1において、測光ルーチンを
コールし、AE用測光回路101やAF用測光回路10
2からAEとAF用の測光出力のA/D変換値を得る。
続いて、ステップ#2において、情報設定ルーチンをコ
ールし、情報設定回路103から各種モード情報、フィ
ルム感度情報、シャッタ速度情報、レンズの絞り情報な
どを読み込む。そして、ステップ#3において、演算ル
ーチンをコールし、ステップ#1やステップ#2で得た
情報をもとにアペックス演算やAF駆動のための演算を
行ない、ステップ#4において、表示ルーチンをコール
して、表示回路104を駆動して求められた結果に応じ
たAE・AF表示を行なう。ステップ#5において、フ
ィルム巻上が完了しているかどうかを調べる。巻上が未
完であればステップ#1へ戻るが、完了していればステ
ップ#6へ進む。ステップ#6において、ステップ#3
で求められたAF駆動のための演算結果にしたがってA
Fモータの駆動を行なう。そして、ステップ#7におい
て、レリーズ禁止の解除を行なう。この時点でレリーズ
スイッチSW0のonによってレリーズシーケンスを始
めることができるようになる。何も割り込みが入らなけ
ればステップ#7からステップ#1へ戻ってステップ#
1からステップ#7の処理を繰り返す。
【0032】一方、レリーズスイッチSW0がonにな
ってレリーズシーケンスにはいると、図8の割り込み処
理ルーチンのステップ#49から本図のステップ#10
へジャンプする。ステップ#10において、スタックポ
インタをリセットして、タイマーやフラグ類をレリーズ
後に合わせた設定に変更する。ステップ#11におい
て、図9(a)に示すミラーアップルーチンをコールし
て、シーケンス起動から絞り制御、ミラーアップ完了ま
での制御を行なう。続いて、ステップ#12において、
シャッタ制御ルーチンをコールして所定のシャッタ速度
へ制御する。そして、ステップ#13において、ミラー
ダウンルーチンをコールし、ミラーダウンからシャッタ
ーチャージなどの処理を行なう。ミラーダウン中には、
割り込み処理ルーチンによって、フィルム巻上も並行し
て行なう。そして、ミラーダウンが完了すると、ステッ
プ#13からステップ#1へ進み、ミラーダウン後の再
測光から始まる次の駒のための制御を開始する。
ってレリーズシーケンスにはいると、図8の割り込み処
理ルーチンのステップ#49から本図のステップ#10
へジャンプする。ステップ#10において、スタックポ
インタをリセットして、タイマーやフラグ類をレリーズ
後に合わせた設定に変更する。ステップ#11におい
て、図9(a)に示すミラーアップルーチンをコールし
て、シーケンス起動から絞り制御、ミラーアップ完了ま
での制御を行なう。続いて、ステップ#12において、
シャッタ制御ルーチンをコールして所定のシャッタ速度
へ制御する。そして、ステップ#13において、ミラー
ダウンルーチンをコールし、ミラーダウンからシャッタ
ーチャージなどの処理を行なう。ミラーダウン中には、
割り込み処理ルーチンによって、フィルム巻上も並行し
て行なう。そして、ミラーダウンが完了すると、ステッ
プ#13からステップ#1へ進み、ミラーダウン後の再
測光から始まる次の駒のための制御を開始する。
【0033】図8はMCU100の割り込み処理ルーチ
ンのフローチャートである。図7のメインルーチン実行
中も所定の時間間隔(例えば2[ms])で割り込みを
かけ一定の処理を行なう。ステップ#41において、巻
戻し中かどうか調べ、巻戻し中であればステップ#52
へ進み、そうでなければステップ#42へ進む。ステッ
プ#42において、レリーズ後かどうか調べ、レリーズ
後であればステップ#51へ進み、そうでなければステ
ップ#43へ進む。ステップ#43において、巻戻しス
イッチSWrがonかどうか調べ、スイッチSWrがo
nであればステップ#50へ進み、そうでなければステ
ップ#44へ進む。ステップ#44において、レリーズ
可能かどうか調べ、レリーズが禁止されていなければス
テップ#45へ進み、レリーズが禁止されたままであれ
ばリターンして割り込み前の処理を続行する。
ンのフローチャートである。図7のメインルーチン実行
中も所定の時間間隔(例えば2[ms])で割り込みを
かけ一定の処理を行なう。ステップ#41において、巻
戻し中かどうか調べ、巻戻し中であればステップ#52
へ進み、そうでなければステップ#42へ進む。ステッ
プ#42において、レリーズ後かどうか調べ、レリーズ
後であればステップ#51へ進み、そうでなければステ
ップ#43へ進む。ステップ#43において、巻戻しス
イッチSWrがonかどうか調べ、スイッチSWrがo
nであればステップ#50へ進み、そうでなければステ
ップ#44へ進む。ステップ#44において、レリーズ
可能かどうか調べ、レリーズが禁止されていなければス
テップ#45へ進み、レリーズが禁止されたままであれ
ばリターンして割り込み前の処理を続行する。
【0034】よってステップ#45へ進むのは、ステッ
プ#7において、レリーズ禁止が解除された後である。
ステップ#45において、給送モードがCHかどうかを
調べ、CHであればステップ#49へ進み、CHでなけ
れば(CLかSであれば)、ステップ#46へ進む。ス
テップ#46において、給送モードがCLかどうかを調
べ、CLであればステップ#47へ進み、CLでなけれ
ば(Sであれば)、ステップ#48へ進む。ステップ#
48へ進むのはSモードの場合であり、ステップ#48
において、レリーズスイッチSW0がoffしているか
どうかを調べる。offしていればステップ#49へ進
むが、onしたままであれば、リターンして割り込み前
の処理を続行する。というのは、Sモードは、レリーズ
スイッチSW0を押したままのときレリーズの再開を否
定したモードだからである。ステップ#47へ進むのは
CLモードの場合であり、ステップ#47において、レ
リーズ後200[ms]経過しているかどうかを調べ
る。200[ms]経過していればステップ#49へ進
むが、まだであれば、リターンして割り込み前の処理を
続行する。というのは、CLモードはレリーズ後AF駆
動のための時間が必要なモードだからである。よってス
テップ#49へ進むのは各給送モードにおいて、レリー
ズ可能となったときである。ステップ#49において、
レリーズスイッチSW0がonしているかどうかを調べ
る。onしていれば図7のメインルーチンのステップ#
10へジャンプし、offしていればリターンして割り
込み前の処理を続行する。
プ#7において、レリーズ禁止が解除された後である。
ステップ#45において、給送モードがCHかどうかを
調べ、CHであればステップ#49へ進み、CHでなけ
れば(CLかSであれば)、ステップ#46へ進む。ス
テップ#46において、給送モードがCLかどうかを調
べ、CLであればステップ#47へ進み、CLでなけれ
ば(Sであれば)、ステップ#48へ進む。ステップ#
48へ進むのはSモードの場合であり、ステップ#48
において、レリーズスイッチSW0がoffしているか
どうかを調べる。offしていればステップ#49へ進
むが、onしたままであれば、リターンして割り込み前
の処理を続行する。というのは、Sモードは、レリーズ
スイッチSW0を押したままのときレリーズの再開を否
定したモードだからである。ステップ#47へ進むのは
CLモードの場合であり、ステップ#47において、レ
リーズ後200[ms]経過しているかどうかを調べ
る。200[ms]経過していればステップ#49へ進
むが、まだであれば、リターンして割り込み前の処理を
続行する。というのは、CLモードはレリーズ後AF駆
動のための時間が必要なモードだからである。よってス
テップ#49へ進むのは各給送モードにおいて、レリー
ズ可能となったときである。ステップ#49において、
レリーズスイッチSW0がonしているかどうかを調べ
る。onしていれば図7のメインルーチンのステップ#
10へジャンプし、offしていればリターンして割り
込み前の処理を続行する。
【0035】レリーズ後シャッタ制御が終了するまで図
8の割り込みは行なわれないが、ミラーダウン処理過程
で再び、割り込み可能となると、ステップ#41→ステ
ップ#42→ステップ#51へ進み、ステップ#51に
おいて、図11に示すフィルム巻上ルーチンがコールさ
れて、フィルムの巻上処理における各段階毎の処理が短
時間に行なわれてリターンし、割り込み前のミラーダウ
ン処理を行なう。
8の割り込みは行なわれないが、ミラーダウン処理過程
で再び、割り込み可能となると、ステップ#41→ステ
ップ#42→ステップ#51へ進み、ステップ#51に
おいて、図11に示すフィルム巻上ルーチンがコールさ
れて、フィルムの巻上処理における各段階毎の処理が短
時間に行なわれてリターンし、割り込み前のミラーダウ
ン処理を行なう。
【0036】一方、ステップ#50へ進むのは、ステッ
プ#43において、巻戻しスイッチSWrのonを検出
したときであり、ステップ#50において、FモータM
fにフィルム巻上の場合と逆方向の電圧を通電して給送
系を切り換えて動作させる。Fモータの逆転が始まる
と、リターンして割り込み前の処理を続行する。する
と、次に割り込みが入ったとき、ステップ#41からス
テップ#52へ進む。ステップ#52において、フィル
ム在否スイッチSWFがonかどうかを調べる。onす
ればステップ#53へ進むが、offしたままであれ
ば、リターンして割り込み前の処理を続行する。フィル
ム在否スイッチSWFはフィルムがスプロケットにあれ
ばonし、フィルムがスプロケットにかからなくなった
ときoffするスイッチである。よってoffしたまま
であれば、リターンしてそのまま巻き戻しを続行する。
そして、フィルムがスプロケットにかからなくなるとフ
ィルム在否スイッチSWFがonするのでステップ#5
2からステップ#53へ進む。ステップ#53におい
て、Fモータの両端を短絡してブレーキをかける。そし
て、ステップ#54において、10[ms]間Fモータ
への通電を解除する。次に、ステップ#55において、
50[ms]間Fモータを正転させる。これは、給送系
を切り換えてスプールをフリーにして新しいフィルムを
装填するときに装填を容易にさせるためである。ステッ
プ#55からリターンすると割り込み前の処理を続行す
るが、再び割り込み処理ルーチンにはいるときには、巻
戻し処理は終了しているので、ステップ#41からステ
ップ#52へは進まない。
プ#43において、巻戻しスイッチSWrのonを検出
したときであり、ステップ#50において、FモータM
fにフィルム巻上の場合と逆方向の電圧を通電して給送
系を切り換えて動作させる。Fモータの逆転が始まる
と、リターンして割り込み前の処理を続行する。する
と、次に割り込みが入ったとき、ステップ#41からス
テップ#52へ進む。ステップ#52において、フィル
ム在否スイッチSWFがonかどうかを調べる。onす
ればステップ#53へ進むが、offしたままであれ
ば、リターンして割り込み前の処理を続行する。フィル
ム在否スイッチSWFはフィルムがスプロケットにあれ
ばonし、フィルムがスプロケットにかからなくなった
ときoffするスイッチである。よってoffしたまま
であれば、リターンしてそのまま巻き戻しを続行する。
そして、フィルムがスプロケットにかからなくなるとフ
ィルム在否スイッチSWFがonするのでステップ#5
2からステップ#53へ進む。ステップ#53におい
て、Fモータの両端を短絡してブレーキをかける。そし
て、ステップ#54において、10[ms]間Fモータ
への通電を解除する。次に、ステップ#55において、
50[ms]間Fモータを正転させる。これは、給送系
を切り換えてスプールをフリーにして新しいフィルムを
装填するときに装填を容易にさせるためである。ステッ
プ#55からリターンすると割り込み前の処理を続行す
るが、再び割り込み処理ルーチンにはいるときには、巻
戻し処理は終了しているので、ステップ#41からステ
ップ#52へは進まない。
【0037】図12は電池容量が十分にある場合のレリ
ーズ後のシーケンスのタイミングチャートである。本図
の流れを図7から図11のフローチャートに沿って説明
する。MCU100に電源が投入されると、図7のステ
ップ#1の初期設定に始まり、ステップ#0からステッ
プ#4までの処理が行なわれ、演算結果に基づいた表示
が行なわれる。ステップ#5において、巻上完了してい
るかどうかを調べると、電源投入直後は通常巻上が完了
しているので、AF駆動を行ない、ステップ#7におい
て、レリーズ禁止を解除し、ステップ#1からステップ
#7の処理を繰り返す。
ーズ後のシーケンスのタイミングチャートである。本図
の流れを図7から図11のフローチャートに沿って説明
する。MCU100に電源が投入されると、図7のステ
ップ#1の初期設定に始まり、ステップ#0からステッ
プ#4までの処理が行なわれ、演算結果に基づいた表示
が行なわれる。ステップ#5において、巻上完了してい
るかどうかを調べると、電源投入直後は通常巻上が完了
しているので、AF駆動を行ない、ステップ#7におい
て、レリーズ禁止を解除し、ステップ#1からステップ
#7の処理を繰り返す。
【0038】この間所定の時間間隔で割り込みが入り、
図8の処理が行なわれるが、まだ、巻戻しもレリーズシ
ーケンスも開始されてない状態なので、ステップ#41
→ステップ#42→ステップ#43→ステップ#44と
進む。ステップ#7においてレリーズ禁止が解除される
と、ステップ#44からステップ#45へ進む。ステッ
プ#45からステップ#48の条件は各給送モードによ
ってレリーズ後の次の駒の撮影のためのレリーズ禁止条
件であり、はじめはステップ#49へ進むことができ
る。ステップ#49にレリーズスイッチSW0を調べる
ときonを確認すると図7のステップ#10へジャンプ
してレリーズシーケンスが始まる(t=t0)。
図8の処理が行なわれるが、まだ、巻戻しもレリーズシ
ーケンスも開始されてない状態なので、ステップ#41
→ステップ#42→ステップ#43→ステップ#44と
進む。ステップ#7においてレリーズ禁止が解除される
と、ステップ#44からステップ#45へ進む。ステッ
プ#45からステップ#48の条件は各給送モードによ
ってレリーズ後の次の駒の撮影のためのレリーズ禁止条
件であり、はじめはステップ#49へ進むことができ
る。ステップ#49にレリーズスイッチSW0を調べる
ときonを確認すると図7のステップ#10へジャンプ
してレリーズシーケンスが始まる(t=t0)。
【0039】ステップ#10において、レリーズ直後切
り替えるフラグやタイマー類の設定を行なう。ステップ
#11において、図9(a)のミラーアップルーチンを
コールして、シーケンスの起動から、絞り制御、ミラー
アップ完了までの制御を行なう。先ず、図9(a)のス
テップ#101において、先幕Mgと後幕Mgの通電を
行なってシャッタ幕の係止を行ない、ステップ#102
においてSモータへ通電する。すると、ミラーアップ動
作が開始しレンズの絞り込みも開始する。ステップ#1
03において、絞り制御を可能とするためのイベントカ
ウンタの割り込みを解除する。そして、ステップ#10
4において、チャージスイッチSWchがoffするま
で待つ。遊びがあるため、Sモータの通電後しばらくし
て、レンズが絞り込まれるにつれて、絞りエンコーダパ
ルスが入力する。
り替えるフラグやタイマー類の設定を行なう。ステップ
#11において、図9(a)のミラーアップルーチンを
コールして、シーケンスの起動から、絞り制御、ミラー
アップ完了までの制御を行なう。先ず、図9(a)のス
テップ#101において、先幕Mgと後幕Mgの通電を
行なってシャッタ幕の係止を行ない、ステップ#102
においてSモータへ通電する。すると、ミラーアップ動
作が開始しレンズの絞り込みも開始する。ステップ#1
03において、絞り制御を可能とするためのイベントカ
ウンタの割り込みを解除する。そして、ステップ#10
4において、チャージスイッチSWchがoffするま
で待つ。遊びがあるため、Sモータの通電後しばらくし
て、レンズが絞り込まれるにつれて、絞りエンコーダパ
ルスが入力する。
【0040】一方、イベントカウンタの割り込み処理は
図9(b)に示すごとく行なわれる。ステップ#3にお
いて制御すべき絞り値に対応した絞りエンコーダパルス
数paが求められ、イベントカウンタにこのpaをセッ
トすると、イベントカウンタのpaに相当するパルス数
を計測すると(t=t1)図9(b)の割り込みが入
る。ステップ#201において、絞りMgへ通電するこ
とによって、演算された絞り値にレンズの絞りを停止す
ることができる。ステップ#202においてイベントカ
ウンタの割り込みを禁止とする。
図9(b)に示すごとく行なわれる。ステップ#3にお
いて制御すべき絞り値に対応した絞りエンコーダパルス
数paが求められ、イベントカウンタにこのpaをセッ
トすると、イベントカウンタのpaに相当するパルス数
を計測すると(t=t1)図9(b)の割り込みが入
る。ステップ#201において、絞りMgへ通電するこ
とによって、演算された絞り値にレンズの絞りを停止す
ることができる。ステップ#202においてイベントカ
ウンタの割り込みを禁止とする。
【0041】ステップ#104において、チャージスイ
ッチSWchがoffすると(t=t2)、ステップ#
104からステップ#105へ進む。ステップ#105
において、Sモータの両端を短絡してブレーキをかけ
る。そして、ステップ#106において、Sモータに通
電してから停止させるまでの時間tcを記憶する。この
時間tcは電池の容量が十分にあれば短いが、電池の容
量が少なくなると長くなる。続いて、ステップ#107
において、13[ms]待つと、シャッタ制御系が安定
するので、図9(a)のミラーアップルーチンからリタ
ーンして、図7のステップ#11からステップ#12へ
進む。
ッチSWchがoffすると(t=t2)、ステップ#
104からステップ#105へ進む。ステップ#105
において、Sモータの両端を短絡してブレーキをかけ
る。そして、ステップ#106において、Sモータに通
電してから停止させるまでの時間tcを記憶する。この
時間tcは電池の容量が十分にあれば短いが、電池の容
量が少なくなると長くなる。続いて、ステップ#107
において、13[ms]待つと、シャッタ制御系が安定
するので、図9(a)のミラーアップルーチンからリタ
ーンして、図7のステップ#11からステップ#12へ
進む。
【0042】ステップ#12において、シャッタ制御ル
ーチンをコールして、先幕Mgの通電を解除すると先幕
の走行が開始し、所定のシャッタ開時間後に後幕Mgへ
の通電を解除すると(t=t3)後幕の走行が開始さ
れ、所定のシャッタ速度への制御が行なわれる。ステッ
プ#12からステップ#13へ進むと、図10のミラー
ダウンルーチンがコールされる。
ーチンをコールして、先幕Mgの通電を解除すると先幕
の走行が開始し、所定のシャッタ開時間後に後幕Mgへ
の通電を解除すると(t=t3)後幕の走行が開始さ
れ、所定のシャッタ速度への制御が行なわれる。ステッ
プ#12からステップ#13へ進むと、図10のミラー
ダウンルーチンがコールされる。
【0043】ステップ#301において、ミラーダウン
後に必要なタイマーやフラグ類のセットが行なわれ、ス
テップ#302においてSモータへの通電を解除すると
(t=t5)、ブレーキ状態が解除される。ステップ#
303において、ミラーアップに要した時間tcが75
[ms]以下であるかどうかを調べる。電池の容量が十
分にあるときにはtcは短いので、ステップ#303か
らステップ#304へ進むが、そうでない時にはステッ
プ#305へジャンプする。図12は電池の容量が十分
あるときなので、ステップ#304へ進んでFモータを
正方向へ通電して巻上動作を開始させる。そしてステッ
プ#305において、タイマー割り込みの禁止を解除す
るとタイマー割り込みが可能となって、図8において、
ステップ#41→ステップ#42→ステップ#51と進
んで、図11のフィルム巻上ルーチンを実行するが、詳
細は後述する。
後に必要なタイマーやフラグ類のセットが行なわれ、ス
テップ#302においてSモータへの通電を解除すると
(t=t5)、ブレーキ状態が解除される。ステップ#
303において、ミラーアップに要した時間tcが75
[ms]以下であるかどうかを調べる。電池の容量が十
分にあるときにはtcは短いので、ステップ#303か
らステップ#304へ進むが、そうでない時にはステッ
プ#305へジャンプする。図12は電池の容量が十分
あるときなので、ステップ#304へ進んでFモータを
正方向へ通電して巻上動作を開始させる。そしてステッ
プ#305において、タイマー割り込みの禁止を解除す
るとタイマー割り込みが可能となって、図8において、
ステップ#41→ステップ#42→ステップ#51と進
んで、図11のフィルム巻上ルーチンを実行するが、詳
細は後述する。
【0044】ステップ#306において、ソレノイドS
に通電して(t=t6)、ステップ#307において、
チャージスイッチSWchがoffするのを待つ。ソレ
ノイドSによる十分な力量が伝わるとチャージスイッチ
SWchがoffするので(t=t7)、ステップ#3
07からステップ#308へ進む。ステップ#308に
おいて、ソレノイドSへの通電を解除し、ステップ#3
09において、Sモータへ通電する。よって第2区間の
制御が始まる。そして、ステップ#310において、チ
ャージスイッチSWchがonするのを待つ。ミラーダ
ウン・シャッターチャージに必要な駆動が終わるとチャ
ージスイッチSWchがonするので(t=t8)、ス
テップ#310からステップ#311へ進む。ステップ
#311において、20[ms]間Sモータにブレーキ
をかけ、ステップ#314において、ソレノイドSへ再
び通電する(t=t9)。ステップ#313において、
再びチャージスイッチSWchがoffするのを待つ。
ソレノイドSによる十分な力量が伝わるとチャージスイ
ッチSWchがoffするので(t=t10)、ステッ
プ#313からステップ#314へ進む。ステップ#3
14において、ソレノイドSへの通電を解除する。ステ
ップ#314までの処理が終了すると、図7のステップ
#13からステップ#1へ進み、次の駒の撮影のための
測光からの処理を開始する。しかし、巻上が完了しない
うちは、ステップ#5からステップ#1へ戻ってステッ
プ#6におけるAF駆動は行なわれないし、ステップ#
7におけるレリーズ禁止も解除されない。
に通電して(t=t6)、ステップ#307において、
チャージスイッチSWchがoffするのを待つ。ソレ
ノイドSによる十分な力量が伝わるとチャージスイッチ
SWchがoffするので(t=t7)、ステップ#3
07からステップ#308へ進む。ステップ#308に
おいて、ソレノイドSへの通電を解除し、ステップ#3
09において、Sモータへ通電する。よって第2区間の
制御が始まる。そして、ステップ#310において、チ
ャージスイッチSWchがonするのを待つ。ミラーダ
ウン・シャッターチャージに必要な駆動が終わるとチャ
ージスイッチSWchがonするので(t=t8)、ス
テップ#310からステップ#311へ進む。ステップ
#311において、20[ms]間Sモータにブレーキ
をかけ、ステップ#314において、ソレノイドSへ再
び通電する(t=t9)。ステップ#313において、
再びチャージスイッチSWchがoffするのを待つ。
ソレノイドSによる十分な力量が伝わるとチャージスイ
ッチSWchがoffするので(t=t10)、ステッ
プ#313からステップ#314へ進む。ステップ#3
14において、ソレノイドSへの通電を解除する。ステ
ップ#314までの処理が終了すると、図7のステップ
#13からステップ#1へ進み、次の駒の撮影のための
測光からの処理を開始する。しかし、巻上が完了しない
うちは、ステップ#5からステップ#1へ戻ってステッ
プ#6におけるAF駆動は行なわれないし、ステップ#
7におけるレリーズ禁止も解除されない。
【0045】前述のごとくステップ#305でタイマー
割り込みの解除後は、以上のようなミラーダウン処理過
程中、所定の時間間隔でタイマー割り込みが入り、図1
1のフィルム巻上ルーチンが実行される。図11のステ
ップ#401は巻上中かどうかを調べ、巻上中であれば
ステップ#402へ進み、巻上後や巻上前の場合はステ
ップ#418へ進む。いま、ステップ#304において
既に巻上が開始されているのでステップ#402へ進
む。ステップ#402において、基準スイッチSWkが
offする前かどうかを調べ、off前であればステッ
プ#403へ進みoff後であればステップ#409へ
進む。巻上開始直後はonしているのでステップ#40
3へ進む。ステップ#403において、電池の容量が十
分にあるかどうかを調べ、十分にあればステップ#40
4へ進み、そうでない場合には407へ進む。電池の容
量が十分かそうでないかは、ステップ#303とステッ
プ#405の判定条件による。すなわち、ミラーアップ
に要する時間tcが所定値より長くてFモータの駆動を
遅らせた場合や、巻上後15パルスFエンコーダが進む
のに要する時間tf1が所定値より長くなって巻上を途
中停止させた場合には、電池の容量が十分にない場合と
してステップ#407へ進む。よって、図12の場合、
ステップ#303の条件はクリアしたし、ステップ#4
05の判定はまだなので、ステップ#404へ進む。ス
テップ#404において、Fエンコーダパルス数が15
パルス以下かどうかを調べる。15パルス以下であれば
リターンし、15パルスを越えるとステップ#405へ
進む。一度リターンすると、図10のミラーダウンルー
チンの処理に戻るが、ステップ#305においてタイマ
ー割り込みが解除されると一定の時間間隔で図8のタイ
マー割り込み処理ルーチンから割り込んで処理を行なわ
れ、図11のルーチンへ進む。フィルム巻上開始されて
からフィルムが巻き上がるまで次々と割り込まれ、ステ
ップ#401からの分岐が行なわれる。巻上を開始して
からしばらくの間はステップ#404からリターンする
経路をとるが、15パルス分の巻上が行なわれるとステ
ップ#404からステップ#405へ進む。ステップ#
405において、15パルス分巻き上げるのに要した時
間tf1が65[ms]より小さいかどうかを調べ、長
ければステップ#406へ進み、短ければステップ#4
07へ進む。電池の容量が小さくなると巻上に時間がか
かり65[ms]より長くなる場合もあるが、電池の容
量が十分にあれば時間はかからないのでステップ#40
7へ進む。ステップ#407において、基準スイッチS
Wkがoffしているかどうかを調べる。offしてい
ればステップ#408へ進み、onのままであればリタ
ーンする。基準スイッチSWkがoffするのはフィル
ムが半駒送られたときなので、しばらくは、ステップ#
407からリターンする経路をとりながら巻上が進む。
そして、半駒分の巻上が行なわれると、基準スイッチS
Wkがoffするので(t=t11)、ステップ#40
7からステップ#408へ進み、ステップ#408にお
いて、給送用パルスカウンタと、計測用タイマーをリセ
ットしてリターンする。すると、次の割り込みではステ
ップ#402からステップ#409へ進む。ステップ#
409において、Fエンコーダパルス数が20パルス以
下かどうかを調べる。20パルス以下であればステップ
#410へ進み、20パルスを越えるとステップ#41
2へ進む。ステップ#410において、基準スイッチS
Wkがoffしてからの時間tf2に応じたパルス駆動
を開始すべき点をパルス数換算pxで求めてリターンす
る。tf2とpxの関係は第1表に示すようになってい
る。すなわち、電池の容量が十分にあって巻上速度が速
い場合には、基準スイッチSWkがoffしてから37
パルスFエンコーダが計測すると、Fモータの駆動をデ
ューティ比50[%]のパルス駆動に切り換えるし、最
も遅い場合には、巻上終了点の57パルスまで100
[%]駆動続け、その中間の速度においては速度に応じ
て、パルス駆動の開始点が定まる。
割り込みの解除後は、以上のようなミラーダウン処理過
程中、所定の時間間隔でタイマー割り込みが入り、図1
1のフィルム巻上ルーチンが実行される。図11のステ
ップ#401は巻上中かどうかを調べ、巻上中であれば
ステップ#402へ進み、巻上後や巻上前の場合はステ
ップ#418へ進む。いま、ステップ#304において
既に巻上が開始されているのでステップ#402へ進
む。ステップ#402において、基準スイッチSWkが
offする前かどうかを調べ、off前であればステッ
プ#403へ進みoff後であればステップ#409へ
進む。巻上開始直後はonしているのでステップ#40
3へ進む。ステップ#403において、電池の容量が十
分にあるかどうかを調べ、十分にあればステップ#40
4へ進み、そうでない場合には407へ進む。電池の容
量が十分かそうでないかは、ステップ#303とステッ
プ#405の判定条件による。すなわち、ミラーアップ
に要する時間tcが所定値より長くてFモータの駆動を
遅らせた場合や、巻上後15パルスFエンコーダが進む
のに要する時間tf1が所定値より長くなって巻上を途
中停止させた場合には、電池の容量が十分にない場合と
してステップ#407へ進む。よって、図12の場合、
ステップ#303の条件はクリアしたし、ステップ#4
05の判定はまだなので、ステップ#404へ進む。ス
テップ#404において、Fエンコーダパルス数が15
パルス以下かどうかを調べる。15パルス以下であれば
リターンし、15パルスを越えるとステップ#405へ
進む。一度リターンすると、図10のミラーダウンルー
チンの処理に戻るが、ステップ#305においてタイマ
ー割り込みが解除されると一定の時間間隔で図8のタイ
マー割り込み処理ルーチンから割り込んで処理を行なわ
れ、図11のルーチンへ進む。フィルム巻上開始されて
からフィルムが巻き上がるまで次々と割り込まれ、ステ
ップ#401からの分岐が行なわれる。巻上を開始して
からしばらくの間はステップ#404からリターンする
経路をとるが、15パルス分の巻上が行なわれるとステ
ップ#404からステップ#405へ進む。ステップ#
405において、15パルス分巻き上げるのに要した時
間tf1が65[ms]より小さいかどうかを調べ、長
ければステップ#406へ進み、短ければステップ#4
07へ進む。電池の容量が小さくなると巻上に時間がか
かり65[ms]より長くなる場合もあるが、電池の容
量が十分にあれば時間はかからないのでステップ#40
7へ進む。ステップ#407において、基準スイッチS
Wkがoffしているかどうかを調べる。offしてい
ればステップ#408へ進み、onのままであればリタ
ーンする。基準スイッチSWkがoffするのはフィル
ムが半駒送られたときなので、しばらくは、ステップ#
407からリターンする経路をとりながら巻上が進む。
そして、半駒分の巻上が行なわれると、基準スイッチS
Wkがoffするので(t=t11)、ステップ#40
7からステップ#408へ進み、ステップ#408にお
いて、給送用パルスカウンタと、計測用タイマーをリセ
ットしてリターンする。すると、次の割り込みではステ
ップ#402からステップ#409へ進む。ステップ#
409において、Fエンコーダパルス数が20パルス以
下かどうかを調べる。20パルス以下であればステップ
#410へ進み、20パルスを越えるとステップ#41
2へ進む。ステップ#410において、基準スイッチS
Wkがoffしてからの時間tf2に応じたパルス駆動
を開始すべき点をパルス数換算pxで求めてリターンす
る。tf2とpxの関係は第1表に示すようになってい
る。すなわち、電池の容量が十分にあって巻上速度が速
い場合には、基準スイッチSWkがoffしてから37
パルスFエンコーダが計測すると、Fモータの駆動をデ
ューティ比50[%]のパルス駆動に切り換えるし、最
も遅い場合には、巻上終了点の57パルスまで100
[%]駆動続け、その中間の速度においては速度に応じ
て、パルス駆動の開始点が定まる。
【0046】
【表1】 基準スイッチSWkがoffしてから20パルスのFエ
ンコーダパルスがでるまでステップ#410を経由して
リターンする。そして、20パルス分のFエンコーダパ
ルスがでると、ステップ#409からステップ#412
へ進む。これ以降ステップ#410は経由しないので、
このとき20パルス分駆動するのに要した時間tf2に
よって求められるパルス駆動開始点pxが固定される。
ステップ#412において、Fエンコーダパルス数が5
7パルス以上かどうかを調べる。57パルス以上であれ
ばステップ#413へ進み、57パルス未満であればス
テップ#414へ進む。ステップ#414において、F
エンコーダパルス数がpxパルス以上かどうかを調べ
る。pxパルス以上であればステップ#413へ進み、
pxパルス未満であればリターンする。20パルスの速
度計測後しばらくはステップ#414からリターンする
経路で巻上を続けるが、ステップ#410で求めたパル
ス数px分フィルムが送られたところで、ステップ#4
14からステップ#415へ進む。例えば、tf2が2
6[ms]であればステップ#410において第1表に
従ってPx=41[パルス]が得られ、基準スイッチS
Wkがoffしてから、41パルス分Fエンコーダ出力
を計測したところで、ステップ#415へ進む。ステッ
プ#415において、パルス駆動用のタイマーのカウン
ト値tdが2[ms]より大きいかどうかを調べ、2
[ms]より大きい場合にはステップ#416へ進み、
2[ms]より小さい場合にはステップ#417へ進
む。ステップ#416において、Fモータの両端を短絡
してブレーキをかけ、ステップ#417において、Fモ
ータへ正方向の通電を行なって正転させ、それぞれの処
理後リターンする。よって、パルス駆動用のタイマーの
カウント値tdが4[ms]で0に戻るように構成する
と、タイマーのカウント値tdが0〜2[ms]の時に
はFモータが正転し、タイマーのカウント値tdが2〜
4[ms]の時にはFモータにブレーキがかかるので、
デューティ比50[%]のパルス駆動可能になる。パル
ス駆動が始まると制動がかかり巻き上げ速度は低下しな
がら、ステップ#415からステップ#416あるいは
ステップ#417の経路での巻上が続く。フィルム半駒
分の57パルスFエンコーダ出力が近付くにつれ、巻上
速度は一定に近付く。そして、57パルス分の巻き上げ
るとステップ#412からステップ#413へ進んで巻
き上げ完了に必要なフラグ類をセットし、ステップ#4
16へ進んでFモータへブレーキをかける。巻上が完了
するとステップ#401からステップ#418へ進ん
で、ステップ#418において、巻上完了後のブレーキ
途中かどうかを調べる。ブレーキ中であれば、ステップ
#419へ進み、そうでない場合にはステップ#421
へ進む。いま、巻上が完了した直後でブレーキ途中なの
でステップ#419へ進む。ステップ#419におい
て、20[ms]経過したかどうかを調べ、20[m
s]以下であればリターンしてその状態を継続し、20
[ms]経てばステップ#420へ進む。ステップ#4
20において、FモータMfの通電を解除してリターン
する。すると、次にステップ#401→ステップ#41
8へ進んだとき、ブレーキは終了しているので、ステッ
プ#421へ進む。ステップ#421において、シャッ
ターチャージまでが完了しているかを調べる。シャッタ
ーチャージが完了していればステップ#422へ進み、
未完であればリターンする。フィルム巻上とシャッタチ
ャージ完了のどちらが早いかは電池の容量やフィルムの
負荷によって異なるが、既にシャッターチャージが完了
いていれば、そのままステップ#422へ進み、そうで
なければリターンしてシャッターチャージが完了するま
でリターンする処理を繰り返す。
ンコーダパルスがでるまでステップ#410を経由して
リターンする。そして、20パルス分のFエンコーダパ
ルスがでると、ステップ#409からステップ#412
へ進む。これ以降ステップ#410は経由しないので、
このとき20パルス分駆動するのに要した時間tf2に
よって求められるパルス駆動開始点pxが固定される。
ステップ#412において、Fエンコーダパルス数が5
7パルス以上かどうかを調べる。57パルス以上であれ
ばステップ#413へ進み、57パルス未満であればス
テップ#414へ進む。ステップ#414において、F
エンコーダパルス数がpxパルス以上かどうかを調べ
る。pxパルス以上であればステップ#413へ進み、
pxパルス未満であればリターンする。20パルスの速
度計測後しばらくはステップ#414からリターンする
経路で巻上を続けるが、ステップ#410で求めたパル
ス数px分フィルムが送られたところで、ステップ#4
14からステップ#415へ進む。例えば、tf2が2
6[ms]であればステップ#410において第1表に
従ってPx=41[パルス]が得られ、基準スイッチS
Wkがoffしてから、41パルス分Fエンコーダ出力
を計測したところで、ステップ#415へ進む。ステッ
プ#415において、パルス駆動用のタイマーのカウン
ト値tdが2[ms]より大きいかどうかを調べ、2
[ms]より大きい場合にはステップ#416へ進み、
2[ms]より小さい場合にはステップ#417へ進
む。ステップ#416において、Fモータの両端を短絡
してブレーキをかけ、ステップ#417において、Fモ
ータへ正方向の通電を行なって正転させ、それぞれの処
理後リターンする。よって、パルス駆動用のタイマーの
カウント値tdが4[ms]で0に戻るように構成する
と、タイマーのカウント値tdが0〜2[ms]の時に
はFモータが正転し、タイマーのカウント値tdが2〜
4[ms]の時にはFモータにブレーキがかかるので、
デューティ比50[%]のパルス駆動可能になる。パル
ス駆動が始まると制動がかかり巻き上げ速度は低下しな
がら、ステップ#415からステップ#416あるいは
ステップ#417の経路での巻上が続く。フィルム半駒
分の57パルスFエンコーダ出力が近付くにつれ、巻上
速度は一定に近付く。そして、57パルス分の巻き上げ
るとステップ#412からステップ#413へ進んで巻
き上げ完了に必要なフラグ類をセットし、ステップ#4
16へ進んでFモータへブレーキをかける。巻上が完了
するとステップ#401からステップ#418へ進ん
で、ステップ#418において、巻上完了後のブレーキ
途中かどうかを調べる。ブレーキ中であれば、ステップ
#419へ進み、そうでない場合にはステップ#421
へ進む。いま、巻上が完了した直後でブレーキ途中なの
でステップ#419へ進む。ステップ#419におい
て、20[ms]経過したかどうかを調べ、20[m
s]以下であればリターンしてその状態を継続し、20
[ms]経てばステップ#420へ進む。ステップ#4
20において、FモータMfの通電を解除してリターン
する。すると、次にステップ#401→ステップ#41
8へ進んだとき、ブレーキは終了しているので、ステッ
プ#421へ進む。ステップ#421において、シャッ
ターチャージまでが完了しているかを調べる。シャッタ
ーチャージが完了していればステップ#422へ進み、
未完であればリターンする。フィルム巻上とシャッタチ
ャージ完了のどちらが早いかは電池の容量やフィルムの
負荷によって異なるが、既にシャッターチャージが完了
いていれば、そのままステップ#422へ進み、そうで
なければリターンしてシャッターチャージが完了するま
でリターンする処理を繰り返す。
【0047】ステップ#422において、フィルム給送
が未完かどうかを調べる。未完であれば、ステップ#4
17へ進み、完了していればステップ#423へ進む。
この時点で給送が未完となるのは、電池の容量が不十分
で、シャッターチャージが完了するまでフィルム給送を
待つ場合や給送を途中で止めた場合である。図12の場
合、電池の容量が十分にある場合で、フィルム給送のた
めの所定のステップの処理を終了しているので、ステッ
プ#423へ進む。
が未完かどうかを調べる。未完であれば、ステップ#4
17へ進み、完了していればステップ#423へ進む。
この時点で給送が未完となるのは、電池の容量が不十分
で、シャッターチャージが完了するまでフィルム給送を
待つ場合や給送を途中で止めた場合である。図12の場
合、電池の容量が十分にある場合で、フィルム給送のた
めの所定のステップの処理を終了しているので、ステッ
プ#423へ進む。
【0048】ステップ#423において、レリーズシー
ケンス終了のためのフラグ設定を行なう。よって、ステ
ップ#423の処理を終えてリターンすると、次のタイ
マー割り込みでは、図8のステップ#42からステップ
#43へ進み、フィルム巻上ルーチンはコールされな
い。また、図7のステップ#5において、巻上が完了し
ているので、ステップ#5からステップ#6へ進むこと
ができ、AF駆動が可能になる。AFモードに応じて、
AF−SであればAF駆動が完了したところでステップ
#6からステップ#7へ進み、AF−Cであれば即ステ
ップ#7へ進んで、レリーズ禁止が解除される。する
と、ステップ#43→ステップ#44→ステップ#45
へ進むことができるようになってレリーズ可能になり、
レリーズスイッチSW0がonであれば、給送モードに
応じて、次のシーケンスが始まる。すなわち、CHモー
ドであればステップ#45→ステップ#49→ステップ
#10と進んで、すぐに次のレリーズが可能になる。C
Lモードであればステップ#45→ステップ#46→ス
テップ#47→ステップ#49→ステップ#10と進
み、200[ms]の遅延がかかってレリーズシーケン
スに入る。Sモードであればステップ#45→ステップ
#46→ステップ#48→ステップ#49→ステップ#
10と進み、レリーズスイッチSW0がoffするのを
待ってレリーズシーケンスに入る。
ケンス終了のためのフラグ設定を行なう。よって、ステ
ップ#423の処理を終えてリターンすると、次のタイ
マー割り込みでは、図8のステップ#42からステップ
#43へ進み、フィルム巻上ルーチンはコールされな
い。また、図7のステップ#5において、巻上が完了し
ているので、ステップ#5からステップ#6へ進むこと
ができ、AF駆動が可能になる。AFモードに応じて、
AF−SであればAF駆動が完了したところでステップ
#6からステップ#7へ進み、AF−Cであれば即ステ
ップ#7へ進んで、レリーズ禁止が解除される。する
と、ステップ#43→ステップ#44→ステップ#45
へ進むことができるようになってレリーズ可能になり、
レリーズスイッチSW0がonであれば、給送モードに
応じて、次のシーケンスが始まる。すなわち、CHモー
ドであればステップ#45→ステップ#49→ステップ
#10と進んで、すぐに次のレリーズが可能になる。C
Lモードであればステップ#45→ステップ#46→ス
テップ#47→ステップ#49→ステップ#10と進
み、200[ms]の遅延がかかってレリーズシーケン
スに入る。Sモードであればステップ#45→ステップ
#46→ステップ#48→ステップ#49→ステップ#
10と進み、レリーズスイッチSW0がoffするのを
待ってレリーズシーケンスに入る。
【0049】図13は電池の容量が不十分な場合のレリ
ーズシーケンスのタイミングチャートである。電池の容
量が低下してくるとレリーズ後Sモータを駆動したとき
相対的な負荷が重くなり、ミラーアップに時間がかかる
ようになる。よって、ミラーアップに要する時間tcが
所定値より大きくなって、図10のミラーダウンルーチ
ン中ステップ#303の判定条件において、ステップ#
303からステップ#305へジャンプしてしまう。
ーズシーケンスのタイミングチャートである。電池の容
量が低下してくるとレリーズ後Sモータを駆動したとき
相対的な負荷が重くなり、ミラーアップに時間がかかる
ようになる。よって、ミラーアップに要する時間tcが
所定値より大きくなって、図10のミラーダウンルーチ
ン中ステップ#303の判定条件において、ステップ#
303からステップ#305へジャンプしてしまう。
【0050】ステップ#305において、タイマー割り
込みを解除すると、図8の割り込み処理ルーチンにおい
て、図12の場合と同様、ステップ#41→ステップ#
42→ステップ#51と進み、タイマー割り込み毎に図
11のフィルム巻上ルーチンがコールされる。しかし、
図11のフィルム巻上ルーチンにおいて、Fモータによ
る巻上が開始されてないのでブレーキ中でもなく、ステ
ップ#401→ステップ#418→ステップ#421と
進む。
込みを解除すると、図8の割り込み処理ルーチンにおい
て、図12の場合と同様、ステップ#41→ステップ#
42→ステップ#51と進み、タイマー割り込み毎に図
11のフィルム巻上ルーチンがコールされる。しかし、
図11のフィルム巻上ルーチンにおいて、Fモータによ
る巻上が開始されてないのでブレーキ中でもなく、ステ
ップ#401→ステップ#418→ステップ#421と
進む。
【0051】ステップ#421において、シャッターチ
ャージが完了しているかどうかを調べるとき、シャッタ
ーチャージ未完のうちはリターンする。よって、t=t
10のシャッターチャージ完了するまで、本ルーチンと
しては単にリターンするだけとなる。そのため、この間
は図10のミラーダウン・ルーチンが実質的に進む。図
12の場合と同様に、ステップ#314までの処理が終
了してシャッターチャージまでが完了すると(t=t1
0)、図11のステップ#421からステップ#422
へ進むことができる。ステップ#422において、フィ
ルム巻上が完了しているかどうかを調べると、前述のご
とく巻上を開始してない状態なので、ステップ#422
からステップ#417へ進む。
ャージが完了しているかどうかを調べるとき、シャッタ
ーチャージ未完のうちはリターンする。よって、t=t
10のシャッターチャージ完了するまで、本ルーチンと
しては単にリターンするだけとなる。そのため、この間
は図10のミラーダウン・ルーチンが実質的に進む。図
12の場合と同様に、ステップ#314までの処理が終
了してシャッターチャージまでが完了すると(t=t1
0)、図11のステップ#421からステップ#422
へ進むことができる。ステップ#422において、フィ
ルム巻上が完了しているかどうかを調べると、前述のご
とく巻上を開始してない状態なので、ステップ#422
からステップ#417へ進む。
【0052】ステップ#417において、Fモータを正
転させることによってフィルム巻上が開始される。ステ
ップ#417の処理がリターンすると、次のタイマー割
り込みでステップ#401へ進んだとき、巻上中となっ
ているので今度はステップ#402へ進む。ステップ#
402において、基準スイッチSWkがoff前かどう
かを調べ、onの間はステップ#403へ進む。そし
て、ステップ#403において、電池の容量が十分にあ
るかどうかを調べるが、ステップ#303の判定条件で
Fモータの通電を待つようだったので、ステップ#40
7へ進む。要するに、シャッターチャージまで完了して
いるから、巻上途中で停止するための判定をする必要は
ないし、またそうすると先に進まなくなってしまうから
である。よって、以下は、図12と同様な処理が行なわ
れてフィルム巻上が終わり、ブレーキをかける。この
間、電池の容量が極端に少なくて巻上に時間を要するよ
うになって、20パルスFエンコーダが出力する時間t
f2が52[ms]越えると、ステップ#410におい
て、Px=57が得られる。このような場合にはパルス
駆動することなしに巻上を停止させることになる。
転させることによってフィルム巻上が開始される。ステ
ップ#417の処理がリターンすると、次のタイマー割
り込みでステップ#401へ進んだとき、巻上中となっ
ているので今度はステップ#402へ進む。ステップ#
402において、基準スイッチSWkがoff前かどう
かを調べ、onの間はステップ#403へ進む。そし
て、ステップ#403において、電池の容量が十分にあ
るかどうかを調べるが、ステップ#303の判定条件で
Fモータの通電を待つようだったので、ステップ#40
7へ進む。要するに、シャッターチャージまで完了して
いるから、巻上途中で停止するための判定をする必要は
ないし、またそうすると先に進まなくなってしまうから
である。よって、以下は、図12と同様な処理が行なわ
れてフィルム巻上が終わり、ブレーキをかける。この
間、電池の容量が極端に少なくて巻上に時間を要するよ
うになって、20パルスFエンコーダが出力する時間t
f2が52[ms]越えると、ステップ#410におい
て、Px=57が得られる。このような場合にはパルス
駆動することなしに巻上を停止させることになる。
【0053】しかし、このときの停止間際の駆動スピー
ドは電池の容量が十分にあって、停止位置よりだいぶ前
から、パルス駆動を始めたときに近付くので、電池の容
量の低下による駆動電圧のばらつきを解消できることに
なる。こうして、ブレーキも同様にステップ#418〜
ステップ#420の処理が行なわれて終了すると、ステ
ップ#418→ステップ#421へと進む。ステップ#
421において、シャッターチャージが完了しているか
どうかを調べると既に(t=t10)完了しており、ス
テップ#422へ進む。ステップ#422において、巻
上が完了しているかどうかを調べると、今度は完了して
いるのでステップ#423へ進む。ステップ#423に
おいてレリーズシーケンス終了に必要なフラグ類のセッ
トをしてリターンすると、図12と同様に次の駒の撮影
がAFモードや給送モードに応じて可能となる。図12
の場合と異なり、Sモータ通電中にFモータが通電され
ないので、Sモータ通電中の負荷が軽くなり、電池電圧
の低下が抑えられ、電池の容量がより低下しても使用可
能となる。図14は電池の容量が低下してきたとき、フ
ィルムの負荷が重い場合のレリーズシーケンスのタイミ
ングチャートである。図13の場合と同様に電池の容量
が低下してきた場合の例であるが、ミラーアップに要す
る時間tcが所定値を越えない場合である。よって、図
12の場合と同様に、図10のミラーダウンルーチン中
ステップ#303の判定条件において、ステップ#30
3からステップ#304へ進んでFモータの通電を行な
って巻上は開始する。
ドは電池の容量が十分にあって、停止位置よりだいぶ前
から、パルス駆動を始めたときに近付くので、電池の容
量の低下による駆動電圧のばらつきを解消できることに
なる。こうして、ブレーキも同様にステップ#418〜
ステップ#420の処理が行なわれて終了すると、ステ
ップ#418→ステップ#421へと進む。ステップ#
421において、シャッターチャージが完了しているか
どうかを調べると既に(t=t10)完了しており、ス
テップ#422へ進む。ステップ#422において、巻
上が完了しているかどうかを調べると、今度は完了して
いるのでステップ#423へ進む。ステップ#423に
おいてレリーズシーケンス終了に必要なフラグ類のセッ
トをしてリターンすると、図12と同様に次の駒の撮影
がAFモードや給送モードに応じて可能となる。図12
の場合と異なり、Sモータ通電中にFモータが通電され
ないので、Sモータ通電中の負荷が軽くなり、電池電圧
の低下が抑えられ、電池の容量がより低下しても使用可
能となる。図14は電池の容量が低下してきたとき、フ
ィルムの負荷が重い場合のレリーズシーケンスのタイミ
ングチャートである。図13の場合と同様に電池の容量
が低下してきた場合の例であるが、ミラーアップに要す
る時間tcが所定値を越えない場合である。よって、図
12の場合と同様に、図10のミラーダウンルーチン中
ステップ#303の判定条件において、ステップ#30
3からステップ#304へ進んでFモータの通電を行な
って巻上は開始する。
【0054】ステップ#305において、タイマー割り
込みを解除すると、図8の割り込み処理ルーチンにおい
て、図12の場合と同様、ステップ#41→ステップ#
42→ステップ#51と進み、タイマー割り込み毎に図
11のフィルム巻上ルーチンがコールされる。そして、
図11のフィルム巻上ルーチンにおいても、ステップ#
401→ステップ#402→ステップ#403→ステッ
プ#404と進む。ステップ#404において、15パ
ルス分の巻上が完了するまでリターンする。そして、1
5パルス分巻き上げるとステップ#405へ進む。ステ
ップ#405において、15パルス巻き上げるのに要す
る時間tf1と所定値の比較をする。ミラーアップ過程
の負荷は一定であるが、低温時やフィルムが固い場合に
はフィルム給送時の負荷は重くなる。このような場合、
ミラーアップに要する時間tcはあまり長くならなくと
も、15パルス分巻き上げるのに要する時間tf2が長
くなる。すると、ステップ#405からステップ#40
6へ進む。
込みを解除すると、図8の割り込み処理ルーチンにおい
て、図12の場合と同様、ステップ#41→ステップ#
42→ステップ#51と進み、タイマー割り込み毎に図
11のフィルム巻上ルーチンがコールされる。そして、
図11のフィルム巻上ルーチンにおいても、ステップ#
401→ステップ#402→ステップ#403→ステッ
プ#404と進む。ステップ#404において、15パ
ルス分の巻上が完了するまでリターンする。そして、1
5パルス分巻き上げるとステップ#405へ進む。ステ
ップ#405において、15パルス巻き上げるのに要す
る時間tf1と所定値の比較をする。ミラーアップ過程
の負荷は一定であるが、低温時やフィルムが固い場合に
はフィルム給送時の負荷は重くなる。このような場合、
ミラーアップに要する時間tcはあまり長くならなくと
も、15パルス分巻き上げるのに要する時間tf2が長
くなる。すると、ステップ#405からステップ#40
6へ進む。
【0055】ステップ#406において、Fモータへの
通電を解除して巻上を停止させ、それにともなうフラグ
類もセットし直す。ステップ#406からリターンする
と、次のタイマー割り込みでステップ#401へ進んだ
とき、巻上中ではなくなっているので、図13の場合と
同様に、本ルーチンとしては単にリターンするだけとな
る。そのため、この間は図10のルーチンが実質的に進
む。そして、ステップ#314までの処理が終了してシ
ャッターチャージまでが完了すると(t=t10)、図
11のステップ#421からステップ#422へ進むこ
とができる。ステップ#422において、フィルム巻上
が完了しているかどうかを調べると、前述のごとく巻上
を開始してない状態なので、ステップ#422からステ
ップ#417へ進む。ステップ#417において、Fモ
ータを正転させることによってフィルム巻上を再開させ
る。
通電を解除して巻上を停止させ、それにともなうフラグ
類もセットし直す。ステップ#406からリターンする
と、次のタイマー割り込みでステップ#401へ進んだ
とき、巻上中ではなくなっているので、図13の場合と
同様に、本ルーチンとしては単にリターンするだけとな
る。そのため、この間は図10のルーチンが実質的に進
む。そして、ステップ#314までの処理が終了してシ
ャッターチャージまでが完了すると(t=t10)、図
11のステップ#421からステップ#422へ進むこ
とができる。ステップ#422において、フィルム巻上
が完了しているかどうかを調べると、前述のごとく巻上
を開始してない状態なので、ステップ#422からステ
ップ#417へ進む。ステップ#417において、Fモ
ータを正転させることによってフィルム巻上を再開させ
る。
【0056】ステップ#417の処理がリターンする
と、次のタイマー割り込みでステップ#401へ進んだ
とき、巻上中となっているので、再びステップ#40
2、ステップ#403と進む。既にステップ#405の
判定条件によって途中停止した後なので、電池の容量不
足としてステップ#407へ進む。そして、ステップ#
407において、基準スイッチSWkがoffするまで
そのままリターンする。よって、図12と同様に、以降
の処理が行なわれてフィルム巻上が終わり、ブレーキを
かける。ブレーキも同様にステップ#418〜ステップ
#420の処理が行なわれて終了すると、ステップ#4
18→ステップ#421へと進む。ステップ#421に
おいて、シャッターチャージが完了しているかどうかを
調べると既に(t=t10)完了しており、ステップ#
422へ進む。ステップ#422において、巻上が完了
しているかどうかを調べると、今度は完了しているので
ステップ#423へ進む。
と、次のタイマー割り込みでステップ#401へ進んだ
とき、巻上中となっているので、再びステップ#40
2、ステップ#403と進む。既にステップ#405の
判定条件によって途中停止した後なので、電池の容量不
足としてステップ#407へ進む。そして、ステップ#
407において、基準スイッチSWkがoffするまで
そのままリターンする。よって、図12と同様に、以降
の処理が行なわれてフィルム巻上が終わり、ブレーキを
かける。ブレーキも同様にステップ#418〜ステップ
#420の処理が行なわれて終了すると、ステップ#4
18→ステップ#421へと進む。ステップ#421に
おいて、シャッターチャージが完了しているかどうかを
調べると既に(t=t10)完了しており、ステップ#
422へ進む。ステップ#422において、巻上が完了
しているかどうかを調べると、今度は完了しているので
ステップ#423へ進む。
【0057】ステップ#423においてレリーズシーケ
ンス終了に必要なフラグ類のセットをしてリターンする
と、図12と同様に次の駒の撮影がAFモードや給送モ
ードに応じて可能となる。図12の場合と異なり、Sモ
ータ通電中にFモータが通電されないので、Sモータ通
電中の負荷が軽くなり、電池電圧の低下が抑えられ、電
池の容量がより低下しても使用可能となる。
ンス終了に必要なフラグ類のセットをしてリターンする
と、図12と同様に次の駒の撮影がAFモードや給送モ
ードに応じて可能となる。図12の場合と異なり、Sモ
ータ通電中にFモータが通電されないので、Sモータ通
電中の負荷が軽くなり、電池電圧の低下が抑えられ、電
池の容量がより低下しても使用可能となる。
【0058】本実施例においては基準SWの出力点をフ
ィルム送り量の中央に設定したが、これは任意の値であ
る。また、速度モニタポイントも、本実施例においては
フィルム巻上げ初期では終速との差が大きくなってしま
い、かつ停止点に近づくとモニタ範囲を充分にとれず、
瞬間的変化に影響を受けやすくなるということである程
度送ったポイントを選定しているが、これも任意の値で
ある。
ィルム送り量の中央に設定したが、これは任意の値であ
る。また、速度モニタポイントも、本実施例においては
フィルム巻上げ初期では終速との差が大きくなってしま
い、かつ停止点に近づくとモニタ範囲を充分にとれず、
瞬間的変化に影響を受けやすくなるということである程
度送ったポイントを選定しているが、これも任意の値で
ある。
【0059】
【発明の効果】請求項1の発明では、ソレノイドによっ
てレリーズされた解除レバーが係止レバーを解除するの
に連動して反転するモータ停止スイッチの信号を検知
し、この信号に応動してソレノイドへの給電を断つよう
にしたので、電力や時間を浪費することがない。
てレリーズされた解除レバーが係止レバーを解除するの
に連動して反転するモータ停止スイッチの信号を検知
し、この信号に応動してソレノイドへの給電を断つよう
にしたので、電力や時間を浪費することがない。
【0060】
【図1】本実施例のブロック図を示す。
【図2】本実施例におけるモータの配置を示す。
【図3】本実施例における駆動機構の斜視図を示す。
【図4】容量電圧が十分にあるときの本実施例における
各給送モードのタイミングチャートである。
各給送モードのタイミングチャートである。
【図5】 容量電圧が十分にあるときの本実施例におけ
る各給送モードのタイミングチャートである。
る各給送モードのタイミングチャートである。
【図6】電池容量が十分にないときの本実施例における
各給送モードのタイミングチャートである。
各給送モードのタイミングチャートである。
【図7】MCU100のメインルーチンのフローチャー
トである。
トである。
【図8】MCU100のタイマー割り込み処理ルーチン
のフローチャートである。
のフローチャートである。
【図9】MCU100のミラーアップ・ルーチンのフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図10】MCU100のミラーダウン・ルーチンのフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図11】MCU100のフィルム巻上・ルーチンのフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図12】容量電圧が十分にあるときの本実施例におけ
る各給送モードのタイミングチャートである。
る各給送モードのタイミングチャートである。
【図13】電池容量が十分にないときの本実施例におけ
る各給送モードのタイミングチャートである。
る各給送モードのタイミングチャートである。
【図14】電池容量が十分にないときの本実施例におけ
る各給送モードのタイミングチャートである。
る各給送モードのタイミングチャートである。
【図15】ソレノイド通電時間と駆動力量の関係を示
す。
す。
Ms……シーケンスモータ(Sモータ) Mf……フィルム給送モータ(Fモータ) Maf…AF駆動モータ(AFモータ) S……ソレノイド SWch…チャージスイッチ SWk…基準スイッチ 2………チャージカム 3……係止レバー 4………解除レバー 5……係止爪 100………マイクロコンピュータ(MCU)
Claims (1)
- 【請求項1】モータの駆動時間を決定するチャージカム
と、 チャージカムを係止する係止部材と、 該係止部材に連動して開閉するモータ停止スイッチと、 該係止部材の係止解除を行なう解除レバーと、 該解除レバーを係止して前記係止部材の係止動作を可能
とする解除レバー係止爪と、 該係止爪をレリーズするソレノイドとを有し、 該ソレノイドの通電をモータ停止スイッチの反転まで行
なうシーケンス制御装置を有することを特徴としたモー
タ内蔵カメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1555194A JP2845119B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | モータ内蔵カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1555194A JP2845119B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | モータ内蔵カメラ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63129575A Division JP2621045B2 (ja) | 1988-05-27 | 1988-05-27 | モータ内蔵カメラ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08166625A JPH08166625A (ja) | 1996-06-25 |
JP2845119B2 true JP2845119B2 (ja) | 1999-01-13 |
Family
ID=11891914
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1555194A Expired - Lifetime JP2845119B2 (ja) | 1994-02-09 | 1994-02-09 | モータ内蔵カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2845119B2 (ja) |
-
1994
- 1994-02-09 JP JP1555194A patent/JP2845119B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08166625A (ja) | 1996-06-25 |
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