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JPH10265697A - 顔料分散剤、及びそれを含有する顔料組成物、顔料分散体、並びに塗料組成物 - Google Patents

顔料分散剤、及びそれを含有する顔料組成物、顔料分散体、並びに塗料組成物

Info

Publication number
JPH10265697A
JPH10265697A JP6990597A JP6990597A JPH10265697A JP H10265697 A JPH10265697 A JP H10265697A JP 6990597 A JP6990597 A JP 6990597A JP 6990597 A JP6990597 A JP 6990597A JP H10265697 A JPH10265697 A JP H10265697A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pigment
acid
pigment dispersant
resin
general formula
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6990597A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Kamikubo
敬 上久保
Toru Omura
徹 大村
Katsuhiko Sawamura
勝彦 澤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Artience Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Toyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP6990597A priority Critical patent/JPH10265697A/ja
Publication of JPH10265697A publication Critical patent/JPH10265697A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 非集合性、非結晶性、流動性に優れるだけで
なく、塗膜の光沢、硬度に優れたインキ及び塗料を得る
こと目的とする。 【解決手段】 式(1)で示される顔料分散剤。 一般式(1) 式中Q:アントラキノン残基、アクリドン残基または有
機色素残基を表す。 X:−NH−、−CO−NR1 −Z−NR2 −、−SO
2 −NR1 −Z−NR2 −、−CH2 −NR1 −Z−N
2 −、−CH2 NHCOCH2 −NR1 −Z−NR2
- を表す。 Y1 : −NH−Z−SO3 M、−O−Z−SO3 Mを表
す。 Y2 : 水酸基、アルコキシ基、Y1 を表す。 Z:C1〜20アルキレン基、アルケニレン基、アリー
レン基を表す。 R1 、 R2 : Hまたはアルキル基を表す。 M:1〜3価のカチオンの一当量を表す。 n:1〜4。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は顔料粒子の分散剤に
関するものであり、更に詳しくは、インキや塗料、特に
酸硬化型塗料に有効な顔料分散剤、及びそれを含有する
顔料組成物、顔料分散体並びに塗料組成物に関する。
【従来の技術】一般に各種コーティングまたはインキ組
成物中において、鮮明な色調と高い着色力を発揮する実
用上有用な顔料は微細な粒子からなっている。しかしな
がら顔料の微細な粒子は、オフセットインキ、グラビア
インキおよび塗料のような非水性ビヒクルに分散する場
合、安定な分散体を得るのは難しく、製造作業上および
得られる製品の価値に重大な影響を及ぼす種々の問題を
引き起こすことが知られている。
【0002】例えば、微細な粒子からなる顔料を含む分
散体は往々にして高粘度を示し、製品の分散機からの取
り出し、分散機からタンク等への移送が困難となるばか
りでなく、更に悪い場合は貯蔵中にゲル化を起こし使用
困難となることがある。また、異種の顔料を混合して使
用する場合、顔料の凝集による色分かれや沈降などの現
象により、展色物において、色むらや著しい着色力の低
下を引き起こすことがある。さらに、展色物の塗膜表面
に関しては光沢の低下、レベリング不良等の状態不良を
生ずることがある。また、顔料の分散とは直接関係しな
いが一部の有機顔料では顔料の結晶状態の変化を伴う現
象がある。すなわち、オフセットインキ、グラビアイン
キおよび塗料等の場合は、非水性ビヒクル中でエネルギ
ー的に不安定な状態にあった顔料の結晶粒子が、その大
きさ・形態等を変化させて安定状態に移行するために展
色物において著しい色相の変化、着色力の低下、粗粒子
の発生等により商品価値を損なうことがある。
【0003】以上のような種々の問題点を解決するため
に、顔料を分散する種々の分野においては、顔料誘導体
等の種々の顔料分散剤が使用されており、塩基性置換基
を有する顔料誘導体(以下、塩基性顔料誘導体と略
す。)や、塩基性物質とポリエステル、アクリルポリマ
−等を結合してなる塩基性基含有樹脂型顔料分散剤は、
一般的な塗料においては極めて効果的である。
【0004】しかし、近年、社会問題となっている酸性
雨にも侵され難く、耐候性に優れた塗膜を形成する酸硬
化型塗料は、塗料中に酸性触媒を含んでいるため、酸触
媒とこれらの塩基性顔料誘導体や塩基性基含有樹脂型顔
料分散剤が相互作用し、顔料を効果的に分散することが
できなくなり、さらに触媒活性が低下し、硬化阻害等の
問題が生じることが判った。
【0005】また、酸性の官能基を有する顔料誘導体
(以下、酸性顔料誘導体と略す。)としては、特公昭6
4−5070号公報に開示されているカルボキシル基を
有する顔料誘導体のアルミニウム塩が挙げられるが、係
る酸性顔料誘導体を用いても酸硬化型塗料中の顔料分散
性の改良に関してほとんど効果は認められなかった。
【0006】さらに、酸性顔料誘導体として、スルホン
基を有する顔料誘導体が特開平5−98200号公報に
開示されているが、該スルホン基を有する顔料誘導体
は、比較的高分子量の基体樹脂に対しては優れた分散効
果を発揮したが、ハイソリッド型にしてもあまりチクソ
性が大きくならず、塗装性を損なわないような重量平均
分子量が10000程度以下の低分子量樹脂に対しては
十分な効果は得られなかった。また、これらの顔料誘導
体と樹脂型顔料分散剤を併用しても十分な品位は得られ
なかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、非集合性、
非結晶性、流動性に優れるだけでなく、塗膜の光沢、硬
度に優れたインキ及び塗料を得ること目的とし、鋭意研
究の結果、本発明者は、酸性官能基を有する特定の顔料
誘導体が、前記の種々の問題点を改良し、良好に顔料を
分散することができることを発見し、本発明を完成する
に至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】すなわち、第1の発明
は、下記一般式(1)で示される顔料分散剤である。 一般式(1)
【化2】 式中Q:アントラキノン残基、アクリドン残基または有
機色素残基を表す。 X:−NH−、−CO−NR1 −Z−NR2 −、−SO
2 −NR1 −Z−NR2 −、−CH2 −NR1 −Z−N
2 −、−CH2 NHCOCH2 −NR1 −Z−NR2
- を表す。 Y1 : −NH−Z−SO3 M、−O−Z−SO3 Mを表
す。 Y2 : 水酸基、アルコキシ基、Y1 を表す。 Z:炭素数1〜20で構成された、置換基を有していて
もよいアルキレン基、あるいは置換基を有していてもよ
いアルケニレン基、あるいは置換基を有していてもよい
アリーレン基を表す。 R1 、 R2 : それぞれ独立に水素原子または置換もしく
は無置換のアルキル基を表す。 M:1〜3価のカチオンの一当量を表す。(例えば、水
素、各種金属、4級アンモニウム塩を表す。 n:1〜4を表す。
【0009】第2の発明は、顔料、第1の発明記載の顔
料分散剤を含有することを特徴とする顔料組成物であ
る。
【0010】第3の発明は、顔料、第1の発明記載の顔
料分散剤、重量平均分子量1000〜100000の樹
脂型顔料分散剤を含有することを特徴とする顔料組成物
である。
【0011】第4の発明は、第2の発明又は第3の発明
記載の顔料組成物を非水性ビヒクルに分散してなる顔料
分散体である。
【0012】第5の発明は、第2の発明又は第3の発明
記載の顔料組成物と、酸硬化型塗料ワニスとを含有する
ことを特徴とする塗料組成物である。
【0013】第6の発明は、第5の発明記載の酸硬化型
塗料ワニスが、水酸基含有樹脂(a)、アミノアルデヒ
ド樹脂(b)、酸触媒(c)、及び溶剤(d)からなる
酸硬化型塗料ワニスであるを特徴とする塗料組成物であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の顔料分散剤の原料となる有機色素としては、一
般に市販されている種々の染料または顔料を使用するこ
とができる。例えば、アントラキノン系色素、アゾ系色
素、フタロシアニン系色素、キナクリドン系色素、ジオ
キサジン系色素、ジケトピロロピロール系色素、アンス
ラピリミジン系色素、アンサンスロン系色素、インダン
スロン系色素、フラバンスロン系色素、ピランスロン系
色素、ペリノン系色素、ペリレン系色素、チオインジゴ
系色素、ベンズイミダゾロン系色素などの顔料または染
料等が例示できる。
【0015】一般式(1)で表される顔料分散剤は、常
法により上記した有機色素に−COCl、−SO2
l、−CH2 Cl等の置換基を導入し、導入した係る官
能基と下記一般式(2)で表されるアミン類とを反応さ
せることによって得ることができる。 一般式(2)
【化3】 (式中R1 、 R2 、 Y1 、 Y2 、 Zは一般式(1)と同
じ。)
【0016】また、有機色素が−NH2 を有する場合
は、下記一般式(3)で表される化合物を反応させるこ
とによって前記一般式(1)で表される顔料分散剤を得
ることもできる。 一般式(3)
【化4】 (式中Y1 、 Y2 は一般式(1)と同じ。)
【0017】−COCl、−SO2 Cl、−CH2 Cl
等の置換基を導入した有機色素や−NH2 を有する有機
色素と上記一般式(2)(3)との脱塩酸反応には、
水、メタノール、エタノール、アセトン、ジオキサン、
トルエン、キシレン、ジメチルホルムアミド等の一般の
有機溶剤を使用することができる。酸結合剤としては、
ピリジン、トリエチルアミン、水酸化ナトリウム、炭酸
ナトリウム等を使用することができる。
【0018】上記一般式(2)で表されるアミン類は、
以下の様にして製造することができる。すなわち、例え
ば、p−アミノ−アセトアニライドと塩化シアヌルとを
等モルで、水、アルコール、水アルコール混合溶剤、キ
シロールなどの一般の有機溶剤中で反応させて、次式で
表される化合物を製造する。
【0019】
【化5】
【0020】ついで上記式で表される化合物と、下記一
般式(4)、(5)で表される化合物とを、水あるいは
一般の有機溶媒中で反応させて下記一般式(6)、
(7)で表される化合物を製造する。 一般式(4):H2 N−Z−SO3 H 一般式(5): HO−Z−SO3
【0021】一般式(6)
【化6】
【0022】一般式(7)
【化7】 (一般式(6)、(7)中Zは一般式(1)と同じ。)
【0023】次いで一般式(6)、(7)を塩酸水溶液
などで加水分解することによって、一般式(2)で表さ
れるアミン類が製造できる。
【0024】また、p−アミノ−アセトアニライドの代
わりにp−ニトロ−アニリンを使用することによって、
下記式で表される化合物を製造し、係る化合物と一般式
(4)、(5)で表される化合物と反応させた後、ニト
ロ基を還元することによっても、一般式(2)で表され
るアミン類が製造できる。
【0025】
【化8】
【0026】また、一般式(3)で表される化合物は、
一般式(4)、(5)で表される化合物と塩化シアヌル
とを、水あるいは一般の有機溶剤中で反応させて得るこ
とができる。尚、一般式(3)の塩素原子1個が反応中
に加水分解を受けて、水酸基、アルコキシ基になって
も、本発明の顔料分散剤の原料として使用することがで
きる。
【0027】また、有機色素を原料として使用せず、先
に染顔料中間体にトリアジン環を導入してから、最終的
に有機色素を骨格として有する顔料分散剤を製造するこ
ともできる。例えば、一般式(6)の化合物とp−ニト
ロベンゾイルクロライドを縮合した後、ニトロ基を常法
に従って還元し、下記一般式(9)のベースを得、これ
らのベース類を常法に従ってジアゾ化し、各種のカップ
リング成分と反応させることによって、アゾ系顔料分散
剤が製造できる。
【0028】一般式(9)
【化9】 (式中Zは一般式(1)と同じ。)
【0029】また、一般式(6)の化合物と2−ヒドロ
キシ−3−ナフトエ酸クロライドとを反応させることに
よって、下記一般式(10)で表されるカップリング成
分が製造できる。これらのカップリング成分は、各種の
ジアゾ成分と反応させることによって、種々のアゾ系顔
料分散剤が得られる。
【0030】一般式(10)
【化10】 (式中Zは一般式(1)と同じ。)
【0031】一般式(1)で表される金属塩化合物は、
前記の操作で得られたスルホン酸化合物の水または有機
溶剤のスラリーに等モル強の金属の塩酸塩、硫酸塩、硝
酸塩等の粉末または水溶液を添加し、撹拌後、濾過、水
洗、乾燥して得られる。また、一般式(1)で表される
4級アンモニウム塩化合物は、同様に前記の操作で得ら
れたスルホン酸化合物の水または有機溶剤のスラリーに
アルキルアミンあるいはアルキルアンモニウム塩をその
まま、あるいは、これらの水または有機溶剤の溶液を添
加し、撹拌後、濾過、水洗、乾燥して得られる。
【0032】一般式(1)の式中Mは、1〜3価のカチ
オンの一当量を表し、例えば、水素原子、各種金属、4
級アンモニウム塩を表す。各種金属としてはナトリウ
ム、カリウム、カルシウム、バリウム、マグネシウム、
アルミニウム、ニッケル、コバルト等が挙げられる。ア
ンモニウムカチオンとしては、ジメチルアンモニウム、
トリメチルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、トリ
エチルアンモニウム、ヒドロキシエチルアンモニウム、
ジヒドロキシエチルアンモニウム、2−エチルヘキシル
アンモニウム、ジメチルアミノプロピルアンモニウム、
ラウリルアンモニウム、ステアリルアンモニウム等が挙
げられる。
【0033】一般式(4)で表される化合物としては、
アミノメタンスルホン酸、アミノエタンスルホン酸、p
−アミノベンゼンスルホン酸等が挙げられる。一般式
(5)で表される化合物としては、2オキシエタン1ス
ルホン酸、p−ヒドロキシベンゼンスルホン酸、2ナフ
トール6スルホン酸等が挙げられる。
【0034】本発明の顔料分散剤は、一般に市販されて
いるすべての顔料に優れた効果を発揮する。例えば、フ
タロシアニン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインド
リノン系顔料、ペリレン・ペリノン系顔料、ジオキサジ
ン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、アントラキノ
ン系顔料、ベンズイミダゾロン系顔料、アゾ系顔料等の
有機顔料およびカーボンブラック、酸化チタン、黄鉛、
カドミウムイエロー、カドミウムレッド、弁柄、鉄黒、
亜鉛華、紺青、群青等の無機顔料に用いることができ
る。本発明の顔料分散剤は、顔料と同一または類似の骨
格を有する化学構造のものを選定する方が実用上有利で
ある。すなわち、非集合性、非結晶性、流動性等に効果
が大きいばかりでなく、顔料単独の場合と比較して色相
の変化が少なく好ましい。また、アントラキノン系等、
無色あるいは僅かに着色した顔料分散剤は、各種顔料に
添加しても色相の変化は少なく、汎用性に優れるという
点で有利である。
【0035】本発明の顔料組成物は、顔料に一般式
(1)で表される顔料分散剤を単独で添加するか、樹脂
型顔料分散剤を併用して添加したものである。本発明の
顔料組成物に用いられる樹脂型顔料分散剤は、特開昭6
0−166318号公報、特開昭61−174939号
公報及び特開昭46−7294号公報等に開示されてい
るポリエステル系、アクリル系、ウレタン系の高分子共
重合物からなるものであり、重量平均分子量1000〜
100000のものである。樹脂型顔料分散剤の重量平
均分子量が1000未満では十分な立体障害が得られ
ず、分散効果は低下し、重量平均分子量が100000
より大きくても逆に凝集作用が生じる場合があり好まし
くない。また、樹脂型顔料分散剤のアミン価は5〜20
0mgKOH/g が好ましい。5mgKOH/g 未満では本発明の顔
料分散剤との相互作用が不十分に成りやすく、本発明の
顔料分散剤が顔料表面に吸着していても十分な分散効果
が得られない場合もある。一方、樹脂型顔料分散剤のア
ミン価が200mgKOH/g を越えると顔料成分への親和部
に比べ、立体障害層が少なくなり、分散効果が不十分に
成りやすく好ましくない。このような樹脂型顔料分散剤
としては、例えば、Solsperse 24000 (ゼネカ株式会社
製)、Disperbyk-160 、Disperbyk-161 、Disperbyk-16
2 、Disperbyk-163 、Disperbyk-170 (ビックケミー社
製)等が挙げられる。
【0036】一般式(1)で表される顔料分散剤の添加
量は、顔料100重量部に対して0.5〜30重量部が
好ましく、樹脂型顔料分散剤の添加量は顔料100重量
部に対して0.5〜100重量部が好ましい。一般式
(1)で表される顔料分散剤及び樹脂型顔料分散剤の添
加量がそれぞれ0.5重量部より少ないと顔料分散効果
が小さく好ましくない。また、一般式(1)で表される
顔料分散剤の添加量が30重量部より多く用いても用い
た分の効果が得られなく、樹脂型顔料分散剤の添加量が
100重量部より多く用いると、効果が得られないばか
りか、塗膜物性も低下する場合がある。
【0037】本発明に係る顔料分散剤の使用方法として
は、例えば次のような方法がある。 1.顔料と顔料分散剤を予め混合して得られる顔料組成
物を非水系ビヒクル中に添加して分散する。 2.非水系ビヒクルに顔料と顔料分散剤を別々に添加し
て分散する。 3.非水系ビヒクルに顔料と顔料分散剤を予め別々に分
散し得られた分散体を混合する。この場合、顔料分散剤
を溶剤のみで分散しても良い。 4.非水系ビヒクルに顔料を分散した後、得られた顔料
分散体に顔料分散剤を添加する。 等の方法があり、これらのいずれによっても目的とする
効果が得られる。
【0038】顔料組成物の調製法としては、顔料粉末と
本発明の顔料分散剤を単に混合しても充分な分散効果が
得られるが、ニーダー、ロール、アトライター、スーパ
ーミル、各種粉砕機等により機械的に混合するか、顔料
の水または有機溶媒によるサスペンジョン系に本発明の
顔料分散剤を含む溶液を添加し、顔料表面に顔料分散剤
を沈着させるか、硫酸等の強い溶解力を持つ溶媒に有機
顔料と顔料分散剤を共溶解して水等の貧溶媒により共沈
させる等の賢密な混合法を行えば、更に良好な結果を得
ることができる。また、非水系ビヒクル、あるいは溶剤
中への顔料または顔料分散剤の分散、混合等に、分散機
械としてディゾルバー、ハイスピードミキサー、ホモミ
キサー、ニーダー、ロールミル、サンドミル、アトライ
ター等を使用することにより顔料の良好な分散ができ
る。
【0039】従って、本発明によれば、ライムロジンワ
ニス、ポリアミド樹脂ワニスまたは塩化ビニル樹脂ワニ
ス等のグラビアインキ、ニトロセルロースラッカー、ア
ミノアルキッド樹脂の常乾もしくは焼き付け塗料、アク
リルラッカー、アミノアクリル樹脂焼き付け塗料、ウレ
タン系樹脂塗料等の非水系ビヒクルにおいて、顔料を単
独で使用した場合に比べ、分散体の粘度の低下および構
造粘性の減少等良好な流動性を示すと同時に色分かれ、
結晶の変化等の問題もなく印刷物あるいは塗膜の光沢が
良くしたがって美麗な製品を得ることができる。特に本
発明の顔料分散剤及び顔料組成物は、従来の顔料分散剤
では十分な効果が得られなかった酸硬化型塗料において
も優れた分散効果を有する。
【0040】本発明の塗料組成物を製造する方法は、前
記した方法にて酸硬化型塗料用ワニスに顔料と顔料分散
剤を分散し、必要に応じてたれ防止剤などの添加剤を加
えて製造することができる。本発明において用いられる
酸硬化型塗料ワニスは水酸基含有樹脂(a)、アミノア
ルデヒド樹脂(b)、酸触媒(c)、及び溶剤(d)で
構成されたものである。本発明において用いられる水酸
基含有樹脂(a)は、基体樹脂となるものであり、アミ
ノアルデヒド樹脂(b)との反応部位となる水酸基を1
分子中に少なくとも2個含有する樹脂であり、例えば、
ポリエステルポリオール樹脂、アルキドポリオール樹
脂、アクリルポリオール樹脂、エポキシポリオール樹
脂、エポキシエステルポリオール樹脂等が挙げられ、ア
クリルポリオール樹脂、ポリエステルポリオール樹脂、
アルキドポリオール樹脂が好ましい。
【0041】ポリエステルポリオールは、エチレングリ
コール、ポリエチレングリコール、ネオペンチルグリコ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ペンタンジオール、
ブチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール等の1分子中2〜6個の水酸
基を有する多価アルコールと、フタル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸、マレイン酸、テレフタル酸メチル、
テトラヒドロフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット
酸及びこれらの無水物等の1分子中に2〜4個のカルボ
キシル基を有する多塩基酸、および必要に応じて一塩基
酸または一価アルコールを使用してエステル化反応させ
ることによって得られるものである。
【0042】アルキドポリオール樹脂は、前記多価アル
コール、前記多塩基酸及びヒマシ油、アマニ油、サフラ
ワー油、大豆油、トウモロコシ油、綿実油、麻実油、米
ヌカ油、ヤシ油、オリーブ油、パーム油等の油脂又はヘ
プタン酸、オクタン酸、ノナン酸、デカン酸、イソステ
アリン酸等の脂肪酸とをエステル化することによって得
られる。
【0043】アクリルポリオール樹脂は、ヒドロキシエ
チル(メタ)アクリレート、ヒドロキシルプロピル(メ
タ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸ヒドロキシル
エステル又は上記(メタ)アクリル酸ヒドロキシルエス
テルのε−カプロラクトン、γ−バレロラクトン等のラ
クトン類付加物等の水酸基含有ビニル単量体の単独重合
して得られたもの又は上記水酸基含有ビニル単量体と、
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸プロピル等のアルキル(メタ)
アクリレート、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン
酸等のカルボン酸含有単量体、スチレン、α−メチルス
チレン等のスチレン系単量体、アクリロニトリル、メタ
アクリロニトリル、酢酸ビニル等のビニル系単量体とを
共重合して得られたものである。
【0044】エポキシポリオール樹脂としては、水酸基
含有エポキシ樹脂、例えば、油化シェルエポキシ株式会
社製、商品名エピコート828、1001、1004、
1007等がある。
【0045】エポキシエステルポリオール樹脂として
は、上記エポキシポリオール樹脂と前記一塩基酸又は多
塩基酸を反応させて得られたものがある。また、上記ポ
リオール樹脂をトリレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート等
のイソシアネート化合物、あるいはシリコーン樹脂で変
性した変性ポリオール樹脂を使用することもできる。
【0046】本発明において用いられるアミノアルデヒ
ド樹脂(b)は、架橋剤となるものである。このような
アミノアルデヒド樹脂(b)としては、メラミン、尿
素、アセトグアナミン、ベンゾグアナミン、スピログア
ナミン、ステログアナミン等のアミノ基含有化合物と、
ホルムアルデヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアル
デヒド、グリオキザール等のアルデヒド化合物を付加縮
合反応させて得られるもの、または、こうして得られた
縮合物をアルコールで変性して得られるものである。好
ましいアルデヒド樹脂としては、炭素数1ないし4のア
ルコールで完全にエーテル化したものである。これらの
アミノアルデヒド樹脂は、通常の方法により合成された
ものであって、数平均分子量が2000以下のものを用
いるのが良い。数平均分子量が2000を越えると、塗
料のハイソリッド化が難しくなる。本発明において用い
られるアミノアルデヒド樹脂(b)において、自己縮合
性が小さいものについては、活性化してカルボニウムイ
オンを生成させるために、酸触媒(c)を加える必要が
ある。
【0047】酸触媒(c)としては、例えば、パラトル
エンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、アルキ
ルベンゼンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸
等のスルホン酸化合物、メタリン酸、オルソリン酸、ピ
ロリン酸、トリポリリン酸、リン酸、トリメタリン酸、
トリリン酸、テトラメタリン酸、亜リン酸、モノブチル
リン酸、モノエチルヘキシルリン酸、モノラウリルリン
酸等のリン酸化合物、ギ酸、しゅう酸、酢酸、乳酸等の
カルボン酸化合物、硫酸、塩酸等の鉱酸および塩酸アン
モニウム等の鉱酸塩等がある。なかでも、パラトルエン
スルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、アルキルベ
ンゼンスルホン酸、アルキルナフタレンスルホン酸等の
スルホン酸化合物が特に好ましい。また、これらの酸触
媒はアミンによりブロックされていてもよい。
【0048】前記水酸基含有樹脂(a)とアミノアルデ
ヒド樹脂(b)の配合量は、水酸基含有樹脂/アミノア
ルデヒド樹脂として、重量比で90/10〜30/70
である。また、酸触媒(c)の配合量は、全樹脂の固形
分の0.3〜5重量%である。酸触媒(c)の量が0.
3重量%未満であると、前記した活性水素置換反応が良
好に進行せず、塗膜の硬化が不十分となる。一方、5重
量%を越すと硬く脆い塗膜となる。
【0049】樹脂を溶解させる溶剤(d)としては、ソ
ルベッソ100(エクソン化学株式会社製)、トルエ
ン、キシレン等の炭化水素系溶剤、メチルエチルケト
ン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸エ
チル、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、ジオキサン、エ
チレングリコールジエチルエーテル等のエーテル系溶
剤、ブタノール、プロパノール等のアルコール系溶剤等
が例示できる。これらの溶剤は単独または適宜混合して
使用できる。
【0050】顔料組成物と酸硬化型塗料ワニスの配合量
は、重量比(固形分)で3/97〜50/50が好まし
く、より好ましくは5/95〜30/70である。顔料
組成物の配合比が3未満であると、塗料の着色力が低下
し、また、50を超えると顔料の分散が困難となり、塗
料品質が低下する傾向にある。
【0051】
【実施例】以下、実施例により本発明を説明する。例
中、部とは重量部を、%とは重量%をそれぞれ表わす。 製造例1 p−アミノアセトアニライドと塩化シアヌルを等モル反
応させて、次いで2倍モルのp−アミノベンゼンスルホ
ン酸を反応させた後、加水分解して下記構造の化合物を
得た。
【0052】
【化11】
【0053】係る化合物63部と、銅フタロシアニンク
ロルスルホン化物(1分子当たり平均1.5個のクロル
スルホニル基を含有する。)25部をメタノール300
部加えて3時間加熱還流した。反応終了後、水3000
部を加えて、濾過、水洗、乾燥し、主として次の構造を
有する顔料分散剤(A)53部を得た。
【0054】顔料分散剤(A)
【化12】
【0055】製造例2 製造例1の銅フタロシアニンクロルスルホン化物25部
の代わりに、キナクリドンクロル酢酸アミドメチル化物
(1分子当たり平均1.7個のクロル酢酸アミドメチル
基を含有する。)15部を使用して、製造例1と同様に
反応させ、主として次の構造を有する顔料分散剤(B)
43部を得た。
【0056】顔料分散剤(B)
【化13】
【0057】製造例3 製造例1の銅フタロシアニンクロルスルホン化物25部
の代わりに、アントラキノン−1−カルボニルクロリド
13部を使用して、製造例1と同様に反応させ、主とし
て次の構造を有する顔料分散剤(C)40部を得た。
【0058】顔料分散剤(C)
【化14】
【0059】製造例4 N−アセチルエチレンジアミンと塩化シアヌルを等モル
反応させて、次いで2倍モルのp−ヒドロキシベンゼン
スルホン酸を反応させた後、加水分解して下記構造の化
合物を得た。
【0060】
【化15】
【0061】係る化合物60部と、銅フタロシアニンク
ロルスルホン化物(1分子当たり平均1.5個のクロル
スルホニル基を含有する。)25部をメタノール300
部加えて3時間加熱還流した。反応終了後、水3000
部を加えて、濾過、水洗、乾燥し、主として次の構造を
有する顔料分散剤(D)50部を得た。
【0062】顔料分散剤(D)
【化16】
【0063】製造例5 N−アセチルエチレンジアミンと塩化シアヌルを等モル
反応させて、次いで等モルのアミノエタンスルホン酸を
反応させた後、加水分解して下記構造の化合物を得た。
【0064】
【化17】
【0065】係る化合物40部と、銅フタロシアニンク
ロルメチル化物(1分子当たり平均1.5個のクロルメ
チル基を含有する。)22部をメタノール300部加え
て3時間加熱還流した。反応終了後、水3000部を加
えて、濾過、水洗、乾燥し、主として次の構造を有する
顔料分散剤(E)40部を得た。
【0066】顔料分散剤(E)
【化18】
【0067】製造例6 N−メチルアミノプロピルアミンと塩化シアヌルを等モ
ル反応させて、次いで2倍モルのアミノエタンスルホン
酸を反応させて下記構造の化合物を得た。
【0068】
【化19】
【0069】係る化合物55部と、キナクリドンクロル
スルホン化物(1分子当たり平均1.7個のクロルスル
ホニル基を含有する。)14部をメタノール300部加
えて3時間加熱還流した。反応終了後、水3000部を
加えて、濾過、水洗、乾燥し、主として次の構造を有す
る顔料分散剤(F)45部を得た。
【0070】顔料分散剤(F)
【化20】
【0071】製造例7 塩化シアヌルに対し2倍モルのp−アミノベンゼンスル
ホン酸を反応させて下記構造の化合物を得た。
【0072】
【化21】
【0073】係る化合物62部と、1−アミノアントラ
キノン11部をメタノール300部加えて3時間加熱還
流した。反応終了後、水3000部を加えて、濾過、水
洗、乾燥し、主として次の構造を有する顔料分散剤
(G)47部を得た。
【0074】顔料分散剤(G)
【化22】
【0075】製造例8 製造例1の顔料分散剤(A)5部を水2000部を用い
てスラリーとし、水酸化ナトリウムを加えて弱アルカリ
性にした。次いで、60℃に加熱した後に硫酸アルミニ
ウム2部の水溶液を加えて、スルホン化合物をアルミニ
ウム塩とし、濾過、水洗、乾燥して、顔料分散剤(H)
5部を得た。
【0076】製造例9 製造例8の硫酸アルミニウム2部の代わりにラウリルア
ミン2部を使用して製造例8と同様に反応させ、顔料分
散剤(A)のアミン塩である顔料分散剤(I)5部を得
た。
【0077】製造例10 製造例1で得た下記化合物とp−ニトロベンゾイルクロ
ライドを常法に従って縮合した後、ニトロ基をアミノ基
に還元して次の構造を有するベースを製造した。
【0078】
【化23】
【0079】ベース
【化24】
【0080】上記ベース55部を常法に従ってジアゾ化
し、次の構造を有するカップリング成分と反応させるこ
とによって、主として次の構造を有する顔料分散剤
(J)74部を得た。
【0081】カップリング成分
【化25】
【0082】顔料分散剤(J)
【化26】
【0083】製造例11 製造例1で得た下記化合物と2−ヒドロキシ−3−ナフ
トエ酸クロライドを常法に従って縮合して、次の構造を
有するカップリング成分を製造した。
【0084】
【化27】
【0085】カップリング成分
【化28】
【0086】次いで、p−ニトロアニリン14部を常法
に従ってジアゾ化し、上記カップリング成分65部と反
応させることによって、主として次の構造を有する顔料
分散剤(K)74部を得た。
【0087】顔料分散剤(K)
【化29】
【0088】実施例1〜23、比較例1〜7 表1のように各種顔料に対し顔料分散剤(A)〜(K)
及び樹脂型顔料分散剤(ゼネカ(株)製「Solsperse 24
000 」又はビックケミー社製「Disperbyk-170」)、ア
クリル樹脂(スチレン/n−ブチルアクリレート/2エ
チルヘキシルアクリレート/2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート/メタクリル酸共重合体、重量平均分子量8
000)及びソルベッソ100(エクソン化学(株)
製)を配合し、分散した後に、完全アルコキシ型メチル
化メラミン樹脂(三井サイテック(株)社製「サイメル
303」)及び酸触媒(ドデシルベンゼンスルホン酸、
キング社製「ネイキュア5225」)を配合して最終的
に顔料分が12%となる酸硬化型塗料を得た。
【0089】各塗料の粘度を測定したところ、表1に示
したように本発明の顔料分散剤を使用したものは、低粘
度でチクソ性(TI値)が小さく、優れた流動性を示し
た。また、上記塗料組成物をフォードカップ#4で20
秒となるように粘度調整し、中塗りした塗板(予めプラ
イマー塗料を塗装した鋼板)に乾燥塗膜の厚さが約30
μmとなるようにエアースプレーで塗装し、10分間静
置した後、140℃で30分間焼き付けた。
【0090】表1に示すように、本発明の顔料分散剤を
使用しても硬化阻害を起こさず、良好な塗膜硬度を示
し、また、塗膜光沢においても本発明の顔料分散剤を使
用したものは比較例よりも優れていた。また、非集合
性、非結晶性については、実用上特に問題となる色分か
れ安定性によって評価した。
【0091】前記の塗料組成物を酸化チタンのベース塗
料(酸化チタン50PHRをアクリル/メラミン系樹脂
で分散したもの。)で顔料と酸化チタンの比率が1/1
0になるように希釈し、淡色塗料を調整し、ついでソル
ベッソ100で希釈し、フォードカップ#4で20秒と
なるように粘度を調整した後に、試験管に注入してガラ
ス壁面の変化を観察したところ、本発明による顔料分散
剤を使用した方が、比較例よりも経時による色分かれが
少なかった。
【0092】
【表1】
【0093】
【発明の効果】本発明の顔料分散剤を使用することによ
り、非集合性、非結晶性、流動性に優れるだけでなく、
塗膜の光沢、硬度に優れたインキ及び塗料を得ることが
可能となる。特に本発明の顔料分散剤は酸触媒型塗料に
有効である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示される顔料分散
    剤。 一般式(1) 【化1】 式中Q:アントラキノン残基、アクリドン残基または有
    機色素残基を表す。 X:−NH−、−CO−NR1 −Z−NR2 −、−SO
    2 −NR1 −Z−NR2 −、−CH2 −NR1 −Z−N
    2 −、−CH2 NHCOCH2 −NR1 −Z−NR2
    - を表す。 Y1 : −NH−Z−SO3 M、−O−Z−SO3 Mを表
    す。 Y2 : 水酸基、アルコキシ基、Y1 を表す。 Z:炭素数1〜20で構成された、置換基を有していて
    もよいアルキレン基、あるいは置換基を有していてもよ
    いアルケニレン基、あるいは置換基を有していてもよい
    アリーレン基を表す。 R1 、 R2 : それぞれ独立に水素原子または置換もしく
    は無置換のアルキル基を表す。 M:1〜3価のカチオンの一当量を表す。(例えば、水
    素、各種金属、4級アンモニウム塩を表す。 n:1〜4を表す。
  2. 【請求項2】 顔料、請求項1記載の顔料分散剤を含有
    することを特徴とする顔料組成物。
  3. 【請求項3】 顔料、請求項1記載の顔料分散剤、重量
    平均分子量1000〜100000の樹脂型顔料分散剤
    を含有することを特徴とする顔料組成物。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3記載の顔料組成物を非水
    性ビヒクルに分散してなる顔料分散体。
  5. 【請求項5】 請求項2又は3記載の顔料組成物と、酸
    硬化型塗料ワニスとを含有することを特徴とする塗料組
    成物。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の酸硬化型塗料ワニスが、
    水酸基含有樹脂(a)、アミノアルデヒド樹脂(b)、
    酸触媒(c)、及び溶剤(d)からなる酸硬化型塗料ワ
    ニスであるを特徴とする塗料組成物。
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