JP2003192938A - 表面被覆無機顔料、顔料分散体および着色用樹脂組成物 - Google Patents
表面被覆無機顔料、顔料分散体および着色用樹脂組成物Info
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- JP2003192938A JP2003192938A JP2001395668A JP2001395668A JP2003192938A JP 2003192938 A JP2003192938 A JP 2003192938A JP 2001395668 A JP2001395668 A JP 2001395668A JP 2001395668 A JP2001395668 A JP 2001395668A JP 2003192938 A JP2003192938 A JP 2003192938A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】非水系または水系のオフッセトインキ、グラビ
アインキ、塗料、インキジェットインキ、プラスチック
着色、カラーフィルター等に適する非集合性、流動性に
優れた安定な表面被覆無機顔料、顔料分散体および着色
用樹脂組成物の提供。 【解決手段】表面に顔料誘導体を結合させた表面被覆無
機顔料、該表面被覆無機顔料をワニスに分散せしめてな
る顔料分散体、および前記表面被覆無機顔料と熱可塑性
樹脂とを含んでなる着色用樹脂組成物。
アインキ、塗料、インキジェットインキ、プラスチック
着色、カラーフィルター等に適する非集合性、流動性に
優れた安定な表面被覆無機顔料、顔料分散体および着色
用樹脂組成物の提供。 【解決手段】表面に顔料誘導体を結合させた表面被覆無
機顔料、該表面被覆無機顔料をワニスに分散せしめてな
る顔料分散体、および前記表面被覆無機顔料と熱可塑性
樹脂とを含んでなる着色用樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使用適性、特に非
集合性、流動性に優れた表面被覆無機顔料、顔料分散体
および着色用樹脂組成物に関する。
集合性、流動性に優れた表面被覆無機顔料、顔料分散体
および着色用樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、顔料の微細な粒子をオフセット
インキ、グラビアインキおよび塗料のようなビヒクルに
分散する場合、安定な分散体を得ることが難しく、製造
作業上および得られる製品の価値に種々の問題を引き起
こすことが知られている。例えば、微細な粒子からなる
顔料を含む分散体は往々にして高粘度を示し、製品の分
散機からの取り出し、輸送が困難となるばかりでなく、
更に悪い場合は貯蔵中にゲル化を起こし使用困難となる
ことがある。さらに展色物の塗膜表面に関しては光沢の
低下、レベリング不良等の状態不良を生じることがあ
る。また異種の顔料を混合して使用する場合、凝集によ
る色別れや、沈降などの現象により展色物に色むらや著
しい着色力の低下が現れることがある。
インキ、グラビアインキおよび塗料のようなビヒクルに
分散する場合、安定な分散体を得ることが難しく、製造
作業上および得られる製品の価値に種々の問題を引き起
こすことが知られている。例えば、微細な粒子からなる
顔料を含む分散体は往々にして高粘度を示し、製品の分
散機からの取り出し、輸送が困難となるばかりでなく、
更に悪い場合は貯蔵中にゲル化を起こし使用困難となる
ことがある。さらに展色物の塗膜表面に関しては光沢の
低下、レベリング不良等の状態不良を生じることがあ
る。また異種の顔料を混合して使用する場合、凝集によ
る色別れや、沈降などの現象により展色物に色むらや著
しい着色力の低下が現れることがある。
【0003】以上のような種々の問題点を解決するため
に、有機顔料を母体骨格として側鎖に酸性基や塩基性基
を置換基として有する顔料誘導体を分散剤として混合す
る方法が、特公昭41−2466号公報、USP285
5403号公報、特開昭63−305173号公報、特
開平1−247468号公報、特開平3−26767号
公報等に開示されている。しかし、これらの方法は有機
顔料の分散には有効であるが、無機顔料の分散では全く
効果が見られない。従って、無機顔料の分散にはシラン
カップリング剤、チタンカップリング剤、各種官能基を
導入した樹脂等が分散剤として使用されているが、有機
顔料を顔料誘導体で分散する場合に比べると充分な効果
が得られていないのが現状であり、顔料誘導体等の有機
低分子量化合物を用いて無機顔料を良好に分散する技術
の発明は、解決できない大きな課題となっていた。
に、有機顔料を母体骨格として側鎖に酸性基や塩基性基
を置換基として有する顔料誘導体を分散剤として混合す
る方法が、特公昭41−2466号公報、USP285
5403号公報、特開昭63−305173号公報、特
開平1−247468号公報、特開平3−26767号
公報等に開示されている。しかし、これらの方法は有機
顔料の分散には有効であるが、無機顔料の分散では全く
効果が見られない。従って、無機顔料の分散にはシラン
カップリング剤、チタンカップリング剤、各種官能基を
導入した樹脂等が分散剤として使用されているが、有機
顔料を顔料誘導体で分散する場合に比べると充分な効果
が得られていないのが現状であり、顔料誘導体等の有機
低分子量化合物を用いて無機顔料を良好に分散する技術
の発明は、解決できない大きな課題となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、オ
フッセトインキ、グラビアインキ、塗料、インキジェッ
トインキ、プラスチック着色、カラーフィルター、電気
泳動型電子ペーパー等に適する非集合性、流動性に優れ
た安定な表面被覆無機顔料、顔料分散体および着色用樹
脂組成物の提供を目的とする。
フッセトインキ、グラビアインキ、塗料、インキジェッ
トインキ、プラスチック着色、カラーフィルター、電気
泳動型電子ペーパー等に適する非集合性、流動性に優れ
た安定な表面被覆無機顔料、顔料分散体および着色用樹
脂組成物の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、無機顔料の
表面に顔料誘導体を結合させることにより、無機顔料の
分散性が改善されることを見出し、本発明に至った。す
なわち、本発明は、表面に顔料誘導体を結合させたこと
を特徴とする表面被覆無機顔料に関する。また、本発明
は、上記表面被覆無機顔料をワニスに分散せしめてなる
顔料分散体に関する。さらに、本発明は、上記表面被覆
無機顔料と熱可塑性樹脂とを含んでなる着色用樹脂組成
物に関する。
表面に顔料誘導体を結合させることにより、無機顔料の
分散性が改善されることを見出し、本発明に至った。す
なわち、本発明は、表面に顔料誘導体を結合させたこと
を特徴とする表面被覆無機顔料に関する。また、本発明
は、上記表面被覆無機顔料をワニスに分散せしめてなる
顔料分散体に関する。さらに、本発明は、上記表面被覆
無機顔料と熱可塑性樹脂とを含んでなる着色用樹脂組成
物に関する。
【0006】本発明の表面に顔料誘導体を結合させた表
面被覆無機顔料を構成するための無機顔料としては、バ
ライト粉、炭酸バリウム、炭酸石灰粉、沈降性炭酸カル
シウム、シリカ粉、微粉ケイ酸、珪藻土、塩基性炭酸マ
グネシウム、アルミナホワイト、グロスホワイト、サチ
ン白、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、鉛白、炭酸カル
シウム、沈降性硫酸バリウム、ホワイトカーボン、アル
ミナホワイト、カオリンクレー、タルク、ベントナイ
ト、黒色酸化鉄、カドミウムレッド、べんがら、モリブ
デンレッド、モリブデートオレンジ、クロムバーミリオ
ン、黄鉛、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、チタンイ
エロー、酸化クロム、ビリジアン、チタンコバルトグリ
ーン、コバルトグリーン、コバルトクロムグリーン、ビ
クトリアグリーン、群青、紺青、コバルトブルー、セル
リアンブルー、コバルトシリカブルー、コバルト亜鉛シ
リカブルー、マンガンバイオレット、コバルトバイオレ
ット等が挙げられる。
面被覆無機顔料を構成するための無機顔料としては、バ
ライト粉、炭酸バリウム、炭酸石灰粉、沈降性炭酸カル
シウム、シリカ粉、微粉ケイ酸、珪藻土、塩基性炭酸マ
グネシウム、アルミナホワイト、グロスホワイト、サチ
ン白、酸化チタン、亜鉛華、硫化亜鉛、鉛白、炭酸カル
シウム、沈降性硫酸バリウム、ホワイトカーボン、アル
ミナホワイト、カオリンクレー、タルク、ベントナイ
ト、黒色酸化鉄、カドミウムレッド、べんがら、モリブ
デンレッド、モリブデートオレンジ、クロムバーミリオ
ン、黄鉛、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、チタンイ
エロー、酸化クロム、ビリジアン、チタンコバルトグリ
ーン、コバルトグリーン、コバルトクロムグリーン、ビ
クトリアグリーン、群青、紺青、コバルトブルー、セル
リアンブルー、コバルトシリカブルー、コバルト亜鉛シ
リカブルー、マンガンバイオレット、コバルトバイオレ
ット等が挙げられる。
【0007】また、本発明を構成する顔料誘導体は、下
記一般式(1)で示される化合物であり、塩基性置換基
を有するものと酸性置換基を有するものがある。 式(1) A−B A:有機顔料残基 B:塩基性置換基または酸性置換基
記一般式(1)で示される化合物であり、塩基性置換基
を有するものと酸性置換基を有するものがある。 式(1) A−B A:有機顔料残基 B:塩基性置換基または酸性置換基
【0008】式(1)中、Aの有機顔料残基を構成する
有機顔料としては、ジケトピロロピロール系顔料、ア
ゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系顔料、銅フタロシア
ニン、ハロゲン化銅フタロシアニン、無金属フタロシア
ニン等のフタロシアニン系顔料、アミノアントラキノ
ン、ジアミノジアントラキノン、アントラピリミジン、
フラバントロン、アントアントロン、インダントロン、
ピラントロン、ビオラントロン等のアントラキノン系顔
料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、ペリノ
ン系顔料、ペリレン系顔料、チオインジゴ系顔料、イソ
インドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタ
ロン系顔料、スレン系顔料、金属錯体系顔料等が挙げら
れる。
有機顔料としては、ジケトピロロピロール系顔料、ア
ゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系顔料、銅フタロシア
ニン、ハロゲン化銅フタロシアニン、無金属フタロシア
ニン等のフタロシアニン系顔料、アミノアントラキノ
ン、ジアミノジアントラキノン、アントラピリミジン、
フラバントロン、アントアントロン、インダントロン、
ピラントロン、ビオラントロン等のアントラキノン系顔
料、キナクリドン系顔料、ジオキサジン系顔料、ペリノ
ン系顔料、ペリレン系顔料、チオインジゴ系顔料、イソ
インドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、キノフタ
ロン系顔料、スレン系顔料、金属錯体系顔料等が挙げら
れる。
【0009】式(1)中、Bの塩基性置換基または酸性
置換基は、下記式(2)、式(3)、式(4)、式
(5)、式(6)および式(7)で示される群よりなる
少なくとも1つの置換基を表す。 式(2)
置換基は、下記式(2)、式(3)、式(4)、式
(5)、式(6)および式(7)で示される群よりなる
少なくとも1つの置換基を表す。 式(2)
【化1】
式(3)
【化2】
【0010】式(4)
【化3】
式(5)
【化4】
【0011】式(6)
【化5】
式(7)
【化6】
【0012】X:−SO2−、−CO−、−CH2NHC
OCH2−、−CH2−または直接結合を表す。 n:1〜10の整数を表す。 R1、R2:それぞれ独立に、置換されていてもよいアル
キル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換され
ていてもよいフェニル基、またはR1 とR2 とで一体と
なって更なる窒素、酸素または硫黄原子を含む置換され
ていてもよい複素環を表す。 R3:置換されていてもよいアルキル基、置換されてい
てもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェ
ニル基を表す。
OCH2−、−CH2−または直接結合を表す。 n:1〜10の整数を表す。 R1、R2:それぞれ独立に、置換されていてもよいアル
キル基、置換されていてもよいアルケニル基、置換され
ていてもよいフェニル基、またはR1 とR2 とで一体と
なって更なる窒素、酸素または硫黄原子を含む置換され
ていてもよい複素環を表す。 R3:置換されていてもよいアルキル基、置換されてい
てもよいアルケニル基または置換されていてもよいフェ
ニル基を表す。
【0013】R4、R5、R6、R7:それぞれ独立に、水
素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されて
いてもよいアルケニル基または置換されていてもよいフ
ェニル基を表す。 Y:−NR8−Z−NR9−または直接結合を表す。 R8、R9:それぞれ独立に水素原子、置換されていても
よいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基ま
たは置換されていてもよいフェニル基を表す。 Z:置換されていてもよいアルキレン基、置換されてい
てもよいアルケニレン基、または置換されていてもよい
フェニレン基を表す。 P:式(8)で示される置換基または式(9)で示され
る置換基を表す。 Q:水酸基、アルコキシル基、式(8)で示される置換
基または式(9)で示される置換基を表す。
素原子、置換されていてもよいアルキル基、置換されて
いてもよいアルケニル基または置換されていてもよいフ
ェニル基を表す。 Y:−NR8−Z−NR9−または直接結合を表す。 R8、R9:それぞれ独立に水素原子、置換されていても
よいアルキル基、置換されていてもよいアルケニル基ま
たは置換されていてもよいフェニル基を表す。 Z:置換されていてもよいアルキレン基、置換されてい
てもよいアルケニレン基、または置換されていてもよい
フェニレン基を表す。 P:式(8)で示される置換基または式(9)で示され
る置換基を表す。 Q:水酸基、アルコキシル基、式(8)で示される置換
基または式(9)で示される置換基を表す。
【0014】式(8)
【化7】
式(9)
【化8】
【0015】M:水素原子、カルシウム原子、バリウム
原子、ストロンチウム原子、マンガン原子またはアルミ
ニウム原子を表す。 i:Mの価数を表す。 R10、R11、R12、R13 :それぞれ独立に、水素原
子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていて
もよいアルケニル基、置換されていてもよいフェニル基
またはポリオキシアルキレン基を表す。
原子、ストロンチウム原子、マンガン原子またはアルミ
ニウム原子を表す。 i:Mの価数を表す。 R10、R11、R12、R13 :それぞれ独立に、水素原
子、置換されていてもよいアルキル基、置換されていて
もよいアルケニル基、置換されていてもよいフェニル基
またはポリオキシアルキレン基を表す。
【0016】式(1)〜式(5)および式(8)、式
(9)を形成するために使用されるアミン成分として
は、例えば、ジメチルアミン、ジエチルアミン、N,N
−エチルイソプロピルアミン、N,N−エチルプロピル
アミン、N,N−メチルブチルアミン、N,N−メチル
イソブチルアミン、N,N−ブチルエチルアミン、N,
N−tert−ブチルエチルアミン、ジイソプロピルア
ミン、ジプロピルアミン、N,N−sec−ブチルプロ
ピルアミン、ジブチルアミン、ジーsec−ブチルアミ
ン、ジイソブチルアミン、N,N−イソブチル−sec
−ブチルアミン、ジアミルアミン、ジイソアミルアミ
ン、ジヘキシルアミン、ジ(2−エチルへキシル)アミ
ン、ジオクチルアミン、N,N−メチルオクタデシルア
ミン、ジデシルアミン、ジアリルアミン、N,N−エチ
ル−1,2−ジメチルプロピルアミン、N,N−メチル
ヘキシルアミン、ジオレイルアミン、ジステアリルアミ
ン、N,N−ジメチルアミノメチルアミン、N,N−ジ
メチルアミノエチルアミン、N,N−ジメチルアミノア
ミルアミン、N,N−ジメチルアミノブチルアミン、
N,N−ジエチルアミノエチルアミン、N,N−ジエチ
ルアミノプロピルアミン、N,N−ジエチルアミノヘキ
シルアミン、N,N−ジエチルアミノブチルアミン、
N,N−ジエチルアミノペンチルアミン、N,N−ジプ
ロピルアミノブチルアミン、N,N−ジブチルアミノプ
ロピルアミン、N,N−ジブチルアミノエチルアミン、
N,N−ジブチルアミノブチルアミン、N,N−ジイソ
ブチルアミノペンチルアミン、N,N−メチルーラウリ
ルアミノプロピルアミン、N,N−エチルーヘキシルア
ミノエチルアミン、N,N−ジステアリルアミノエチル
アミン、N,N−ジオレイルアミノエチルアミン、N,
N−ジステアリルアミノブチルアミン、ピペリジン、2
−ピペコリン、3−ピペコリン、4−ピペコリン、2,
4−ルペチジン、2,6−ルペチジン、3,5−ルペチ
ジン、3−ピペリジンメタノール、ピペコリン酸、イソ
ニペコチン酸、イソニコペチン酸メチル、イソニコペチ
ン酸エチル、2−ピペリジンエタノール、ピロリジン、
3−ヒドロキシピロリジン、N−アミノエチルピペリジ
ン、N−アミノエチル−4−ピペコリン、N−アミノエ
チルモルホリン、N−アミノプロピルピペリジン、N−
アミノプロピル−2−ピペコリン、N−アミノプロピル
−4−ピペコリン、N−アミノプロピルモルホリン、N
−メチルピペラジン、N−ブチルピペラジン、N−メチ
ルホモピペラジン、1−シクロペンチルピペラジン、1
−アミノ−4−メチルピペラジン、1−シクロペンチル
ピペラジン等が挙げられる。
(9)を形成するために使用されるアミン成分として
は、例えば、ジメチルアミン、ジエチルアミン、N,N
−エチルイソプロピルアミン、N,N−エチルプロピル
アミン、N,N−メチルブチルアミン、N,N−メチル
イソブチルアミン、N,N−ブチルエチルアミン、N,
N−tert−ブチルエチルアミン、ジイソプロピルア
ミン、ジプロピルアミン、N,N−sec−ブチルプロ
ピルアミン、ジブチルアミン、ジーsec−ブチルアミ
ン、ジイソブチルアミン、N,N−イソブチル−sec
−ブチルアミン、ジアミルアミン、ジイソアミルアミ
ン、ジヘキシルアミン、ジ(2−エチルへキシル)アミ
ン、ジオクチルアミン、N,N−メチルオクタデシルア
ミン、ジデシルアミン、ジアリルアミン、N,N−エチ
ル−1,2−ジメチルプロピルアミン、N,N−メチル
ヘキシルアミン、ジオレイルアミン、ジステアリルアミ
ン、N,N−ジメチルアミノメチルアミン、N,N−ジ
メチルアミノエチルアミン、N,N−ジメチルアミノア
ミルアミン、N,N−ジメチルアミノブチルアミン、
N,N−ジエチルアミノエチルアミン、N,N−ジエチ
ルアミノプロピルアミン、N,N−ジエチルアミノヘキ
シルアミン、N,N−ジエチルアミノブチルアミン、
N,N−ジエチルアミノペンチルアミン、N,N−ジプ
ロピルアミノブチルアミン、N,N−ジブチルアミノプ
ロピルアミン、N,N−ジブチルアミノエチルアミン、
N,N−ジブチルアミノブチルアミン、N,N−ジイソ
ブチルアミノペンチルアミン、N,N−メチルーラウリ
ルアミノプロピルアミン、N,N−エチルーヘキシルア
ミノエチルアミン、N,N−ジステアリルアミノエチル
アミン、N,N−ジオレイルアミノエチルアミン、N,
N−ジステアリルアミノブチルアミン、ピペリジン、2
−ピペコリン、3−ピペコリン、4−ピペコリン、2,
4−ルペチジン、2,6−ルペチジン、3,5−ルペチ
ジン、3−ピペリジンメタノール、ピペコリン酸、イソ
ニペコチン酸、イソニコペチン酸メチル、イソニコペチ
ン酸エチル、2−ピペリジンエタノール、ピロリジン、
3−ヒドロキシピロリジン、N−アミノエチルピペリジ
ン、N−アミノエチル−4−ピペコリン、N−アミノエ
チルモルホリン、N−アミノプロピルピペリジン、N−
アミノプロピル−2−ピペコリン、N−アミノプロピル
−4−ピペコリン、N−アミノプロピルモルホリン、N
−メチルピペラジン、N−ブチルピペラジン、N−メチ
ルホモピペラジン、1−シクロペンチルピペラジン、1
−アミノ−4−メチルピペラジン、1−シクロペンチル
ピペラジン等が挙げられる。
【0017】式(7)のスルホン酸アミン塩を形成する
ために使用されるアミン成分は1級、2級、3級、4級
のいずれのアミンでもよく、例えば、1級アミンとして
は、側鎖を有していてもよいへキシルアミン、ヘプチル
アミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミ
ン、ウンデシルアミン、ドデシルアミン、トリデシルア
ミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘキ
サデシルアミン、ヘプタデシルアミン、オクタデシルア
ミン、ノナデシルアミン、エオコシルアミン等のアミ
ン、もしくはそれぞれの炭素数に対応する不飽和アミン
が挙げられる。
ために使用されるアミン成分は1級、2級、3級、4級
のいずれのアミンでもよく、例えば、1級アミンとして
は、側鎖を有していてもよいへキシルアミン、ヘプチル
アミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミ
ン、ウンデシルアミン、ドデシルアミン、トリデシルア
ミン、テトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘキ
サデシルアミン、ヘプタデシルアミン、オクタデシルア
ミン、ノナデシルアミン、エオコシルアミン等のアミ
ン、もしくはそれぞれの炭素数に対応する不飽和アミン
が挙げられる。
【0018】2級、3級および4級アミンとしては、ジ
オレイルアミン、ジステアリルアミン、ジメチルオクチ
ルアミン、ジメチルデシルアミン、ジメチルラウリルア
ミン、ジメチルステアリルアミン、ジラウリルモノメチ
ルアミン、トリオクチルアミン、ジメチルジドデシルア
ンモニウムクロリド、ジメチルジオレイルアンモニウム
クロリド、ジメチルジデシルアンモニウムクロリド、ジ
メチルジオクチルアンモニウムクロリド、トリメチルス
テアリルアンモニウムクロリド、ジメチルジステアリル
アンモニウムクロリド、トリメチルデシルアンモニウム
クロリド、トリメチルヘキサデシルアンモニウムクロリ
ド、トリメチルオクタデシルアンモニウムクロリド、ジ
メチルドデシルテトラデシルアンモニウムクロリド、ジ
メチルヘキサデシルオクタデシルアンモニウムクロリド
等が挙げられる。また、式(7)におけるR10、R11、
R12、R13のいずれかがポリオキシアルキレン基を表す
場合、その例としてはポリオキシエチレン基、ポリオキ
シプロピレン基等が挙げられる。
オレイルアミン、ジステアリルアミン、ジメチルオクチ
ルアミン、ジメチルデシルアミン、ジメチルラウリルア
ミン、ジメチルステアリルアミン、ジラウリルモノメチ
ルアミン、トリオクチルアミン、ジメチルジドデシルア
ンモニウムクロリド、ジメチルジオレイルアンモニウム
クロリド、ジメチルジデシルアンモニウムクロリド、ジ
メチルジオクチルアンモニウムクロリド、トリメチルス
テアリルアンモニウムクロリド、ジメチルジステアリル
アンモニウムクロリド、トリメチルデシルアンモニウム
クロリド、トリメチルヘキサデシルアンモニウムクロリ
ド、トリメチルオクタデシルアンモニウムクロリド、ジ
メチルドデシルテトラデシルアンモニウムクロリド、ジ
メチルヘキサデシルオクタデシルアンモニウムクロリド
等が挙げられる。また、式(7)におけるR10、R11、
R12、R13のいずれかがポリオキシアルキレン基を表す
場合、その例としてはポリオキシエチレン基、ポリオキ
シプロピレン基等が挙げられる。
【0019】本発明の表面に顔料誘導体を結合させた表
面被覆無機顔料において、顔料誘導体と無機顔料の結合
は、物理的な結合でもよく、化学的な結合でもよい。顔
料誘導体と無機顔料の割合は、無機顔料100重量部に
対して顔料誘導体1〜100重量部であることが好まし
く、5〜50重量部であることが更に好ましい。
面被覆無機顔料において、顔料誘導体と無機顔料の結合
は、物理的な結合でもよく、化学的な結合でもよい。顔
料誘導体と無機顔料の割合は、無機顔料100重量部に
対して顔料誘導体1〜100重量部であることが好まし
く、5〜50重量部であることが更に好ましい。
【0020】本発明の表面に顔料誘導体を結合させた表
面被覆無機顔料は、メカノケミカル法により製造された
ものであることが好ましい。メカノケミカル法は、機械
的作用に基づいて起こるか、あるいは化学作用と機械作
用の共存下で進行する化学反応であるメカノケミカル反
応を利用する方法であり、公知のあらゆる方法が適用で
きる。メカノケミカル法に使用する攪拌機、混合機、粉
砕機等の装置は特に限定されるものではないが、例え
ば、アトライター、ニーダー、3本ロールミル、2本ロ
ールミル、ボールミル、ローラーミル、石臼式ミル、ハ
イブリダイザー((株)奈良機械製作所)、メカノマイ
クロス((株)奈良機械製作所)、メカノフュージョン
システムAMS(ホソカワミクロン(株))等が使用で
きる。
面被覆無機顔料は、メカノケミカル法により製造された
ものであることが好ましい。メカノケミカル法は、機械
的作用に基づいて起こるか、あるいは化学作用と機械作
用の共存下で進行する化学反応であるメカノケミカル反
応を利用する方法であり、公知のあらゆる方法が適用で
きる。メカノケミカル法に使用する攪拌機、混合機、粉
砕機等の装置は特に限定されるものではないが、例え
ば、アトライター、ニーダー、3本ロールミル、2本ロ
ールミル、ボールミル、ローラーミル、石臼式ミル、ハ
イブリダイザー((株)奈良機械製作所)、メカノマイ
クロス((株)奈良機械製作所)、メカノフュージョン
システムAMS(ホソカワミクロン(株))等が使用で
きる。
【0021】メカノケミカル法はケイ素化合物、チタン
化合物または樹脂の存在下で実施されることが好ましい
が、ケイ素化合物またはチタン化合物の存在下で実施さ
れることが最も好ましい。メカノケミカル法を上記化合
物の存在下で実施することにより、無機顔料の表面に、
ケイ素化合物および顔料誘導体の混合物、チタン化合物
および顔料誘導体の混合物、または樹脂および顔料誘導
体の混合物を結合させることができる。また、メカノケ
ミカル法が樹脂の存在下で実施される場合は、樹脂分子
の切断または結合が起こる場合が考えられる。
化合物または樹脂の存在下で実施されることが好ましい
が、ケイ素化合物またはチタン化合物の存在下で実施さ
れることが最も好ましい。メカノケミカル法を上記化合
物の存在下で実施することにより、無機顔料の表面に、
ケイ素化合物および顔料誘導体の混合物、チタン化合物
および顔料誘導体の混合物、または樹脂および顔料誘導
体の混合物を結合させることができる。また、メカノケ
ミカル法が樹脂の存在下で実施される場合は、樹脂分子
の切断または結合が起こる場合が考えられる。
【0022】ケイ素化合物としては、テトラメトキシシ
ラン、テトラエトキシシラン等のアルコキシシラン、ポ
リシロキサン等が挙げられる。また。アルコキシシラン
の中でも特にシランカップリング剤を使用するのが好ま
しい。シランカップリング剤は、ケイ素原子にメトキシ
基、エトキシ基、イソプロポシキ基等のアルコキシ基と
その他の有機官能基とが結合したアルコキシシランであ
り、特に限定されるものではない。シランカップリング
剤としては、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエ
トキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニ
ルジエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチ
ルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、
ジフェニルジメトキシシラン、イソブチルトリメトキシ
シラン、デシルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエ
チル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−ウレイド
プロピルトリエトキシシラン等が使用できる。また、市
販のケイ素化合物としては、例えば、信越化学工業
(株)製のLSシリーズが挙げられる。
ラン、テトラエトキシシラン等のアルコキシシラン、ポ
リシロキサン等が挙げられる。また。アルコキシシラン
の中でも特にシランカップリング剤を使用するのが好ま
しい。シランカップリング剤は、ケイ素原子にメトキシ
基、エトキシ基、イソプロポシキ基等のアルコキシ基と
その他の有機官能基とが結合したアルコキシシランであ
り、特に限定されるものではない。シランカップリング
剤としては、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジエ
トキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニ
ルジエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、メチ
ルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、
ジフェニルジメトキシシラン、イソブチルトリメトキシ
シラン、デシルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエ
チル)アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−メ
タクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−ウレイド
プロピルトリエトキシシラン等が使用できる。また、市
販のケイ素化合物としては、例えば、信越化学工業
(株)製のLSシリーズが挙げられる。
【0023】また、チタン化合物としては、テトライソ
プロポキチタン等のアルコキシチタン等が挙げられる
が、特にチタン(チタネート系)カップリング剤を使用
するのが好ましい。チタン(チタネート系)カップリン
グ剤は、チタン原子にメトキシ基、エトキシ基、イソプ
ロポシキ基等のアルコキシ基とその他の有機官能基とが
結合したアルコキシチタンであり、特に限定されるもの
ではない。チタン(チタネート系)カップリング剤とし
ては、例えば、味の素ファインテクノ(株)製のプレン
アクトシリーズであるKRTTS、KR46B、KR5
5、KR41B、KR38S、KR138S、KR23
8S、338X、KR44、KR9SA等が使用でき
る。
プロポキチタン等のアルコキシチタン等が挙げられる
が、特にチタン(チタネート系)カップリング剤を使用
するのが好ましい。チタン(チタネート系)カップリン
グ剤は、チタン原子にメトキシ基、エトキシ基、イソプ
ロポシキ基等のアルコキシ基とその他の有機官能基とが
結合したアルコキシチタンであり、特に限定されるもの
ではない。チタン(チタネート系)カップリング剤とし
ては、例えば、味の素ファインテクノ(株)製のプレン
アクトシリーズであるKRTTS、KR46B、KR5
5、KR41B、KR38S、KR138S、KR23
8S、338X、KR44、KR9SA等が使用でき
る。
【0024】アルコキシシランおよびアルコキシチタン
は、下記式(10)で示される化合物であり、メカノケ
ミカル法による処理時に、水、熱等の影響でアルコキシ
基が反応して、二量体〜多量体化合物、オリゴマー、ポ
リマー等のオルガノシラン化合物およびオルガノチタン
化合物を生成する場合も考えられる。この場合、本発明
の表面被覆無機顔料は、表面に、アルコキシシランおよ
び/またはアルコキシシランから生成するオルガノシラ
ン化合物および顔料誘導体の混合物を結合させた表面被
覆無機顔料、または、表面に、アルコキシチタンおよび
/またはアルコキシチタンから生成するオルガノチタン
化合物および顔料誘導体の混合物を結合させた表面被覆
無機顔料となる。 式(10)
は、下記式(10)で示される化合物であり、メカノケ
ミカル法による処理時に、水、熱等の影響でアルコキシ
基が反応して、二量体〜多量体化合物、オリゴマー、ポ
リマー等のオルガノシラン化合物およびオルガノチタン
化合物を生成する場合も考えられる。この場合、本発明
の表面被覆無機顔料は、表面に、アルコキシシランおよ
び/またはアルコキシシランから生成するオルガノシラ
ン化合物および顔料誘導体の混合物を結合させた表面被
覆無機顔料、または、表面に、アルコキシチタンおよび
/またはアルコキシチタンから生成するオルガノチタン
化合物および顔料誘導体の混合物を結合させた表面被覆
無機顔料となる。 式(10)
【化9】
L:ケイ素原子またはチタン原子を表す。
E:アルコキシ基を表す。
G:ヘテロ原子を含んでいてもよいアルキル基またはア
リール基を表す。 a:1〜4の整数を表す。
リール基を表す。 a:1〜4の整数を表す。
【0025】また、樹脂は特に限定されるものではな
く、例えば、石油樹脂、カゼイン、セラック、ロジン変
性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ニトロ
セルロース、セルロースアセテートブチレート、環化ゴ
ム、塩化ゴム、酸化ゴム、塩酸ゴム、フェノール樹脂、
アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、塩化ビ
ニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹
脂、フッ素樹脂、乾性油、合成乾性油、スチレン変性マ
レイン酸、ポリアミド樹脂、塩素化ポリプロピレン、ブ
チラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂等が使用できる。
く、例えば、石油樹脂、カゼイン、セラック、ロジン変
性マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ニトロ
セルロース、セルロースアセテートブチレート、環化ゴ
ム、塩化ゴム、酸化ゴム、塩酸ゴム、フェノール樹脂、
アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、塩化ビ
ニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹
脂、メタクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹
脂、フッ素樹脂、乾性油、合成乾性油、スチレン変性マ
レイン酸、ポリアミド樹脂、塩素化ポリプロピレン、ブ
チラール樹脂、塩化ビニリデン樹脂等が使用できる。
【0026】メカノケミカル法を実施する場合に使用す
るケイ素化合物、チタン化合物または樹脂の量は、無機
顔料100重量部に対して0.1〜50重量部であるこ
とが好ましい。本発明に関わるメカノケミカル法は、ケ
イ素化合物、チタン化合物または樹脂の存在または非存
在下で、無機顔料と顔料誘導体を混合処理し、無機顔料
の表面に顔料誘導体を結合させることからなる。
るケイ素化合物、チタン化合物または樹脂の量は、無機
顔料100重量部に対して0.1〜50重量部であるこ
とが好ましい。本発明に関わるメカノケミカル法は、ケ
イ素化合物、チタン化合物または樹脂の存在または非存
在下で、無機顔料と顔料誘導体を混合処理し、無機顔料
の表面に顔料誘導体を結合させることからなる。
【0027】メカノケミカル法を実施する場合、有機溶
剤または水を加えて、処理される顔料誘導体および無機
顔料を湿潤させてもよく、また、ケイ素化合物、チタン
化合物または樹脂を有機溶剤または水に溶解または分散
してから添加してもよい。また、メカノケミカル法を実
施する場合、無機酸または無機塩基を添加してもよい。
剤または水を加えて、処理される顔料誘導体および無機
顔料を湿潤させてもよく、また、ケイ素化合物、チタン
化合物または樹脂を有機溶剤または水に溶解または分散
してから添加してもよい。また、メカノケミカル法を実
施する場合、無機酸または無機塩基を添加してもよい。
【0028】本発明に関わるメカノケミカル法の一例を
示せば、無機顔料100重量部、顔料誘導体30重量
部、シランカップリング剤10重量部をエタノール20
重量部に分散させた液を直径1cmのスチールボールを
入れたボールミルに加えて処理する方法が挙げられる。
無機顔料、顔料誘導体、シランカップリング剤のエタノ
ール分散液は初めから全てを混合してもよいが、まず無
機顔料とシランカップリング剤のエタノール分散液を処
理し次いで顔料誘導体を添加してもよく、また、まず顔
料誘導体とシランカップリング剤のエタノール分散液を
処理し次いで無機顔料を添加してもよい。
示せば、無機顔料100重量部、顔料誘導体30重量
部、シランカップリング剤10重量部をエタノール20
重量部に分散させた液を直径1cmのスチールボールを
入れたボールミルに加えて処理する方法が挙げられる。
無機顔料、顔料誘導体、シランカップリング剤のエタノ
ール分散液は初めから全てを混合してもよいが、まず無
機顔料とシランカップリング剤のエタノール分散液を処
理し次いで顔料誘導体を添加してもよく、また、まず顔
料誘導体とシランカップリング剤のエタノール分散液を
処理し次いで無機顔料を添加してもよい。
【0029】本発明の表面被覆無機顔料は、溶剤系また
は水系のワニスに分散することにより顔料分散体とする
ことができる。ワニスに含有される樹脂の例としては、
石油樹脂、カゼイン、セラック、ロジン変性マレイン酸
樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ニトロセルロース、
セルロースアセテートブチレート、環化ゴム、塩化ゴ
ム、酸化ゴム、塩酸ゴム、フェノール樹脂、アルキド樹
脂、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アミ
ノ樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、塩化ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、メタクリ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹
脂、乾性油、合成乾性油、スチレン変性マレイン酸、ポ
リアミド樹脂、塩素化ポリプロピレン、ブチラール樹
脂、塩化ビニリデン樹脂等が挙げられる。
は水系のワニスに分散することにより顔料分散体とする
ことができる。ワニスに含有される樹脂の例としては、
石油樹脂、カゼイン、セラック、ロジン変性マレイン酸
樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、ニトロセルロース、
セルロースアセテートブチレート、環化ゴム、塩化ゴ
ム、酸化ゴム、塩酸ゴム、フェノール樹脂、アルキド樹
脂、ポリエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、アミ
ノ樹脂、エポキシ樹脂、ビニル樹脂、塩化ビニル、塩化
ビニル−酢酸ビニル共重合体、アクリル樹脂、メタクリ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン樹脂、フッ素樹
脂、乾性油、合成乾性油、スチレン変性マレイン酸、ポ
リアミド樹脂、塩素化ポリプロピレン、ブチラール樹
脂、塩化ビニリデン樹脂等が挙げられる。
【0030】本発明の顔料分散体は、本発明の表面被覆
無機顔料に各種有機溶剤または水、樹脂、必要により添
加剤、分散剤等を混合し、各種分散機を使用して分散す
ることにより製造することができる。分散機は特に限定
されるものではなく、例えば、横型サンドミル、縦型サ
ンドミル、アニュラー型ビーズミル、アトライター等が
使用できる。
無機顔料に各種有機溶剤または水、樹脂、必要により添
加剤、分散剤等を混合し、各種分散機を使用して分散す
ることにより製造することができる。分散機は特に限定
されるものではなく、例えば、横型サンドミル、縦型サ
ンドミル、アニュラー型ビーズミル、アトライター等が
使用できる。
【0031】また、本発明の表面被覆無機顔料は、熱可
塑性樹脂と混練することにより着色用樹脂組成物とする
ことができる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレンプロピレン共重合体
(ランダムまたはブロック共重合体を含む)等のポリオ
レフィン系樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、AS樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアセタール、
ポリカーボネート、ポリ芳香族エーテル、ポリ芳香族エ
ステル、ポリスルホン等が挙げられる。また、混練とし
てはバンバリーミキサーのような回分式混練機、二軸混
練機、混練機能を有する単軸押出機、ロータ型二軸混練
機等を用いることができる。熱可塑性樹脂としてポリオ
レフィン系樹脂を用いる場合には、130〜230℃で
混練することが好ましく、ポリオレフィン系樹脂の中で
もポリエチレンを用いる場合には、130〜200℃で
混練することがより好ましい。混練後、着色用樹脂組成
物は、粉砕、カッティング、造粒等により所望の形状
(ペレット状、顆粒状、粒子状)にして、フィルム形成
等に供することができる。
塑性樹脂と混練することにより着色用樹脂組成物とする
ことができる。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、エチレンプロピレン共重合体
(ランダムまたはブロック共重合体を含む)等のポリオ
レフィン系樹脂、ポリスチレン、ABS樹脂、AS樹
脂、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリアセタール、
ポリカーボネート、ポリ芳香族エーテル、ポリ芳香族エ
ステル、ポリスルホン等が挙げられる。また、混練とし
てはバンバリーミキサーのような回分式混練機、二軸混
練機、混練機能を有する単軸押出機、ロータ型二軸混練
機等を用いることができる。熱可塑性樹脂としてポリオ
レフィン系樹脂を用いる場合には、130〜230℃で
混練することが好ましく、ポリオレフィン系樹脂の中で
もポリエチレンを用いる場合には、130〜200℃で
混練することがより好ましい。混練後、着色用樹脂組成
物は、粉砕、カッティング、造粒等により所望の形状
(ペレット状、顆粒状、粒子状)にして、フィルム形成
等に供することができる。
【0032】本発明の表面被覆無機顔料、顔料分散体お
よび着色用樹脂組成物は、市販の分散剤、界面活性剤等
の各種添加剤を含有することができる。添加剤として具
体的には、ビックケミー社製のDisperbykまたはDisperb
yk−101、103、107、108、110、11
1、116、130、140、154、161、16
2、163、164、165、166、170、17
1、174、180、181、182、183、18
4、185、190、2000、2001またはAnti-T
erra−U、203、204またはBYK−P104、P1
04S、220SまたはLactimon、Lactimon−WSまた
はBykumen等、アビシア社製のSOLSPERSE−3000、9
000、13240、13650、13940、170
00、18000、20000、21000、2400
0、26000、27000、28000、3184
5、32000、32500、32600、3475
0、36600、38500、41000、4109
0、53095等、エフカケミカルズ社製のEFKA−4
6、47、48、452、LP4008、4009、L
P4010、LP4050、LP4055、400、4
01、402、403、450、451、453、45
40、4550、LP4560、120、150、15
01、1502、1503等が挙げられる。
よび着色用樹脂組成物は、市販の分散剤、界面活性剤等
の各種添加剤を含有することができる。添加剤として具
体的には、ビックケミー社製のDisperbykまたはDisperb
yk−101、103、107、108、110、11
1、116、130、140、154、161、16
2、163、164、165、166、170、17
1、174、180、181、182、183、18
4、185、190、2000、2001またはAnti-T
erra−U、203、204またはBYK−P104、P1
04S、220SまたはLactimon、Lactimon−WSまた
はBykumen等、アビシア社製のSOLSPERSE−3000、9
000、13240、13650、13940、170
00、18000、20000、21000、2400
0、26000、27000、28000、3184
5、32000、32500、32600、3475
0、36600、38500、41000、4109
0、53095等、エフカケミカルズ社製のEFKA−4
6、47、48、452、LP4008、4009、L
P4010、LP4050、LP4055、400、4
01、402、403、450、451、453、45
40、4550、LP4560、120、150、15
01、1502、1503等が挙げられる。
【0033】本発明の表面被覆無機顔料、顔料分散体ま
たは着色用樹脂組成物は、非水系または水系のオフッセ
トインキ、グラビアインキ、塗料、インキジェットイン
キ、プラスチック着色、カラーフィルター、電気泳動型
電子ペーパー等に利用できる。
たは着色用樹脂組成物は、非水系または水系のオフッセ
トインキ、グラビアインキ、塗料、インキジェットイン
キ、プラスチック着色、カラーフィルター、電気泳動型
電子ペーパー等に利用できる。
【0034】
【実施例】以下に、本発明に関わる製造例、実施例、比
較例を示す。以下の「部」とは「重量部」を表す。実施
例、比較例で使用した顔料誘導体の化学構造式を以下に
示す。顔料誘導体1
較例を示す。以下の「部」とは「重量部」を表す。実施
例、比較例で使用した顔料誘導体の化学構造式を以下に
示す。顔料誘導体1
【化10】
CuPcは、銅フタロシアニン残基を表す。
【0035】顔料誘導体2
【化11】
顔料誘導体3
【化12】
顔料誘導体4
【化13】
【0036】顔料誘導体5
【化14】
顔料誘導体6
【化15】
顔料誘導体7
【化16】
【0037】顔料誘導体8
【化17】
顔料誘導体9
【化18】
【0038】表面に顔料誘導体を結合させた表面被覆無
機顔料の製造。 [製造例1]1/2インチスチールボール2kgを入れ
た1Lボールミルに、無機顔料Pigment White 6を10
0部、シランカップリング剤(信越化学工業(株)製
「LS−5300」)を8部、顔料誘導体1を18部加
え、24時間メカノケミカル処理を実施し、表面に顔料
誘導体を結合させた表面被覆無機顔料1を得た。 [製造例2]1Lニーダーに、無機顔料Pigment White
6を100部、チタネート系カップリング剤(味の素フ
ァインテクノ(株)製「KRTTS」)を15部、顔料
誘導体6を40部加え、10時間メカノケミカル処理を
実施し、表面に顔料誘導体を結合させた表面被覆無機顔
料2を得た。
機顔料の製造。 [製造例1]1/2インチスチールボール2kgを入れ
た1Lボールミルに、無機顔料Pigment White 6を10
0部、シランカップリング剤(信越化学工業(株)製
「LS−5300」)を8部、顔料誘導体1を18部加
え、24時間メカノケミカル処理を実施し、表面に顔料
誘導体を結合させた表面被覆無機顔料1を得た。 [製造例2]1Lニーダーに、無機顔料Pigment White
6を100部、チタネート系カップリング剤(味の素フ
ァインテクノ(株)製「KRTTS」)を15部、顔料
誘導体6を40部加え、10時間メカノケミカル処理を
実施し、表面に顔料誘導体を結合させた表面被覆無機顔
料2を得た。
【0039】[製造例3]無機顔料Pigment White 6を
100部、ロジンエステル樹脂(荒川化学工業(株)製
「エステルガムAT」)を20部、顔料誘導体2を15
部、混合した後、石臼式ミルにより5時間メカノケミカ
ル処理を実施し、表面に顔料誘導体を結合させた表面被
覆無機顔料表面被覆無機顔料3を得た。 [製造例4〜9]表−1に示した方法により、表面に顔
料誘導体を結合させた表面被覆無機顔料4〜9を得た。
100部、ロジンエステル樹脂(荒川化学工業(株)製
「エステルガムAT」)を20部、顔料誘導体2を15
部、混合した後、石臼式ミルにより5時間メカノケミカ
ル処理を実施し、表面に顔料誘導体を結合させた表面被
覆無機顔料表面被覆無機顔料3を得た。 [製造例4〜9]表−1に示した方法により、表面に顔
料誘導体を結合させた表面被覆無機顔料4〜9を得た。
【0040】
【表1】
【0041】ケイ素化合物
(1):シランカップリング剤(信越化学工業(株)製「LS
-5300」) (2):シランカップリング剤(信越化学工業(株)製「LS
-2940」) (3):シランカップリング剤(信越化学工業(株)製「LS
-5118」) (4):シランカップリング剤(信越化学工業(株)製「LS
-3150」) チタン化合物 (1):チタネート系カップリング剤(味の素ファインテク
ノ(株)製「KR TTS」) (2):チタネート系カップリング剤(味の素ファインテク
ノ(株)製「KR 46B」) 樹脂 (1):ロジンエステル樹脂(荒川化学工業(株)製「エス
テルガムAT」) (2):ロジン変性フェノール樹脂(荒川化学工業(株)
製「タマノル135」)
-5300」) (2):シランカップリング剤(信越化学工業(株)製「LS
-2940」) (3):シランカップリング剤(信越化学工業(株)製「LS
-5118」) (4):シランカップリング剤(信越化学工業(株)製「LS
-3150」) チタン化合物 (1):チタネート系カップリング剤(味の素ファインテク
ノ(株)製「KR TTS」) (2):チタネート系カップリング剤(味の素ファインテク
ノ(株)製「KR 46B」) 樹脂 (1):ロジンエステル樹脂(荒川化学工業(株)製「エス
テルガムAT」) (2):ロジン変性フェノール樹脂(荒川化学工業(株)
製「タマノル135」)
【0042】[実施例1〜9および比較例1〜9]顔料
分散体の製造と評価 本発明の顔料分散体の性能を評価するために、製造例1
〜9で製造した表面に顔料誘導体を結合させた表面被覆
無機顔料1〜9を使用して下記の塗料を作製した。分散
は3mmφスチールボールを使用し、ペイントシェイカ
ーにて行った。得られた塗料の粘度をB型粘度計で測定
し、粘度およびTI値で分散体の性能を評価した(粘度
は低いほど良好。TI値は1に近いほど良好)。また、
得られた塗料をPETフィルムに展色し、グロスメータ
ーにて60°光沢を測定して評価した(光沢は高いほど
良好)。結果を表−2に示す。
分散体の製造と評価 本発明の顔料分散体の性能を評価するために、製造例1
〜9で製造した表面に顔料誘導体を結合させた表面被覆
無機顔料1〜9を使用して下記の塗料を作製した。分散
は3mmφスチールボールを使用し、ペイントシェイカ
ーにて行った。得られた塗料の粘度をB型粘度計で測定
し、粘度およびTI値で分散体の性能を評価した(粘度
は低いほど良好。TI値は1に近いほど良好)。また、
得られた塗料をPETフィルムに展色し、グロスメータ
ーにて60°光沢を測定して評価した(光沢は高いほど
良好)。結果を表−2に示す。
【0043】
(塗料成分)
表面に顔料誘導体を結合させた表面被覆無機顔料
アルキド樹脂(キシレン含有)
メラミン樹脂(キシレン含有)
シンナー(シクロヘキサノン/キシレン/n-ブタノール=6/2/2(重量比))
(塗料配合)
表面に顔料誘導体を結合させた表面被覆無機顔料 : 10重量部
アルキド樹脂(固形分) : 30重量部
メラミン樹脂(固形分) : 10重量部
シンナー+キシレン : 50重量部
【0044】比較例1〜9においては、表面に顔料誘導
体を結合させた表面被覆無機顔料の代わりに、表−3に
示した、無機顔料と顔料誘導体の単なる混合物を使用し
て塗料を作製した。無機顔料と顔料誘導体の単なる混合
物は、無機顔料と顔料誘導体をガラスビンに入れ、スチ
ールボールまたはガラスビーズ等の粉砕媒体を入れず
に、ペイントシェーカーで1時間単純に混合したものを
使用した。表−3に混合割合を示した。表−2に示した
通り、本発明の顔料分散体は、比較例に比べ、良好な粘
度、TI値および光沢を示した。
体を結合させた表面被覆無機顔料の代わりに、表−3に
示した、無機顔料と顔料誘導体の単なる混合物を使用し
て塗料を作製した。無機顔料と顔料誘導体の単なる混合
物は、無機顔料と顔料誘導体をガラスビンに入れ、スチ
ールボールまたはガラスビーズ等の粉砕媒体を入れず
に、ペイントシェーカーで1時間単純に混合したものを
使用した。表−3に混合割合を示した。表−2に示した
通り、本発明の顔料分散体は、比較例に比べ、良好な粘
度、TI値および光沢を示した。
【0045】
【表2】
【0046】
【表3】
【0047】[実施例10]ポリエチレン樹脂38重量
部、製造例1の表面に顔料誘導体を結合させた表面被覆
無機顔料1を60重量部、およびステアリン酸亜鉛2重
量部と混合し、ロータ型2軸混練機を用いて150℃で
混連し、押し出して冷却後、ペレット化して着色用樹脂
組成物(マスターバッチ)を得た。次いで、顔料濃度3
0重量%になるように上記のマスターバッチと前記のポ
リエチレン樹脂とを配合し、Tダイフィルム成型器(東
洋精機製)を用いて、成形温度340℃、回転数60r
pmで溶融しつつ、膜厚30μmのフィルム状の溶融混
合物を紙上に溶融押し出しラミネートして、樹脂コーテ
ィング紙を得、該樹脂コーティング紙を得る際のサージ
ングの状態(高温高速加工性)及び得られた樹脂コーテ
ィング紙上のコーティング面(フィルム表面)状態を目
視観察した。
部、製造例1の表面に顔料誘導体を結合させた表面被覆
無機顔料1を60重量部、およびステアリン酸亜鉛2重
量部と混合し、ロータ型2軸混練機を用いて150℃で
混連し、押し出して冷却後、ペレット化して着色用樹脂
組成物(マスターバッチ)を得た。次いで、顔料濃度3
0重量%になるように上記のマスターバッチと前記のポ
リエチレン樹脂とを配合し、Tダイフィルム成型器(東
洋精機製)を用いて、成形温度340℃、回転数60r
pmで溶融しつつ、膜厚30μmのフィルム状の溶融混
合物を紙上に溶融押し出しラミネートして、樹脂コーテ
ィング紙を得、該樹脂コーティング紙を得る際のサージ
ングの状態(高温高速加工性)及び得られた樹脂コーテ
ィング紙上のコーティング面(フィルム表面)状態を目
視観察した。
【0048】[比較例10]表面に顔料誘導体を結合さ
せた表面被覆無機顔料1の代わりに、表−3に示した、
無機顔料と顔料誘導体の単なる混合物1を使用した以外
は、実施例10と同様にして、樹脂コーティング紙を得
る際のサージングの状態(高温高速加工性)及び得られ
た樹脂コーティング紙上のコーティング面(フィルム表
面)状態を目視観察した。比較例10においては、サー
ジング(フィルム脈動)があり加工性に問題があり、フ
ィルム表面も膜割れ、ブツ、ピンホールが見られたのに
対し、実施例10では、サージングが全くなく、フィル
ム表面も非常に良好であった。
せた表面被覆無機顔料1の代わりに、表−3に示した、
無機顔料と顔料誘導体の単なる混合物1を使用した以外
は、実施例10と同様にして、樹脂コーティング紙を得
る際のサージングの状態(高温高速加工性)及び得られ
た樹脂コーティング紙上のコーティング面(フィルム表
面)状態を目視観察した。比較例10においては、サー
ジング(フィルム脈動)があり加工性に問題があり、フ
ィルム表面も膜割れ、ブツ、ピンホールが見られたのに
対し、実施例10では、サージングが全くなく、フィル
ム表面も非常に良好であった。
【0049】
【発明の効果】表面に顔料誘導体を結合させた表面被覆
無機顔料を使用することにより、分散性の良好な顔料分
散体または着色用樹脂組成物を得ることができ、無機顔
料の分散性を大きく改善することが可能となった。
無機顔料を使用することにより、分散性の良好な顔料分
散体または着色用樹脂組成物を得ることができ、無機顔
料の分散性を大きく改善することが可能となった。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考)
C09C 3/04 C09C 3/04
3/08 3/08
C09D 201/00 C09D 201/00
Fターム(参考) 4J002 AA011 BB031 BB121 BC001
BC031 BC061 BN151 CF001
CG001 CH061 CN011 DE136
DJ006 FB086 FD096
4J037 AA08 AA09 AA10 AA11 AA15
AA17 AA19 AA21 AA25 AA27
CB28 CC00 EE03 EE28 FF15
4J038 EA011 HA216 HA266 HA286
HA376 HA436 HA446 KA08
KA15 MA07 MA08
Claims (7)
- 【請求項1】表面に顔料誘導体を結合させたことを特徴
とする表面被覆無機顔料。 - 【請求項2】表面被覆無機顔料が、メカノケミカル法に
より製造されたものである請求項1記載の表面被覆無機
顔料。 - 【請求項3】メカノケミカル法が、ケイ素化合物の存在
下で実施される請求項2記載の表面被覆無機顔料。 - 【請求項4】メカノケミカル法が、チタン化合物の存在
下で実施される請求項2記載の表面被覆無機顔料。 - 【請求項5】メカノケミカル法が、樹脂の存在下で実施
される請求項2記載の表面被覆無機顔料。 - 【請求項6】請求項1〜8いずれか記載の表面被覆無機
顔料をワニスに分散せしめてなる顔料分散体。 - 【請求項7】請求項1〜8いずれか記載の表面被覆無機
顔料と熱可塑性樹脂とを含んでなる着色用樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001395668A JP2003192938A (ja) | 2001-12-27 | 2001-12-27 | 表面被覆無機顔料、顔料分散体および着色用樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003192938A true JP2003192938A (ja) | 2003-07-09 |
Family
ID=27601984
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003192938A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8109622B2 (en) | 2006-03-10 | 2012-02-07 | Ricoh Company, Ltd. | Recording ink, ink cartridge, inkjet recording method, and inkjet recording apparatus |
US8242201B2 (en) | 2005-12-22 | 2012-08-14 | Ricoh Company, Ltd. | Pigment dispersion, recording ink, ink cartridge, ink-jet recording method and ink-jet recording apparatus |
JP2014169432A (ja) * | 2013-02-07 | 2014-09-18 | Toyo Ink Sc Holdings Co Ltd | 分散組成物、塗料組成物、塗膜、および着色物 |
JP2015036361A (ja) * | 2013-08-16 | 2015-02-23 | Dic株式会社 | 変性窒化ホウ素、その製造方法及び組成物 |
CN108250662A (zh) * | 2018-01-12 | 2018-07-06 | 北京慧缘有限责任公司 | 炫彩免喷涂abs组合物及其生产工艺以及abs安全帽 |
CN116254012A (zh) * | 2021-12-10 | 2023-06-13 | 中信钛业股份有限公司 | 一种硫化锌改性二氧化钛颜料的制备方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56118462A (en) * | 1980-02-25 | 1981-09-17 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | Pigment composition |
JPS56166266A (en) * | 1980-05-23 | 1981-12-21 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | Dispersing method of pigment |
JPS58225160A (ja) * | 1982-06-22 | 1983-12-27 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 顔料分散体 |
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JPH10265697A (ja) * | 1997-03-24 | 1998-10-06 | Toyo Ink Mfg Co Ltd | 顔料分散剤、及びそれを含有する顔料組成物、顔料分散体、並びに塗料組成物 |
-
2001
- 2001-12-27 JP JP2001395668A patent/JP2003192938A/ja active Pending
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CN116254012A (zh) * | 2021-12-10 | 2023-06-13 | 中信钛业股份有限公司 | 一种硫化锌改性二氧化钛颜料的制备方法 |
CN116254012B (zh) * | 2021-12-10 | 2024-04-02 | 中信钛业股份有限公司 | 一种硫化锌改性二氧化钛颜料的制备方法 |
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