JPH10246119A - 羽根車 - Google Patents
羽根車Info
- Publication number
- JPH10246119A JPH10246119A JP5036097A JP5036097A JPH10246119A JP H10246119 A JPH10246119 A JP H10246119A JP 5036097 A JP5036097 A JP 5036097A JP 5036097 A JP5036097 A JP 5036097A JP H10246119 A JPH10246119 A JP H10246119A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- rotor shaft
- taper
- inner circumferential
- aluminum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
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Landscapes
- Supercharger (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 過給機等の羽根車において、遠心膨張及び軸
方向収縮による相対すべりによるフレッチング磨耗の発
生を防止し、かつ、高速回転時における強度不足を解消
する。 【解決手段】 ロータ軸5と、ロータ軸5にテーパ部5
aを有して嵌着されロータ軸5と共に回転する複数の羽
根2を有する羽根車1において、前記テーパ部5aの羽
根車側をアルミ製テーパ部材10を一体形成して構成し
た。
方向収縮による相対すべりによるフレッチング磨耗の発
生を防止し、かつ、高速回転時における強度不足を解消
する。 【解決手段】 ロータ軸5と、ロータ軸5にテーパ部5
aを有して嵌着されロータ軸5と共に回転する複数の羽
根2を有する羽根車1において、前記テーパ部5aの羽
根車側をアルミ製テーパ部材10を一体形成して構成し
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディゼル機関、発
電プラントの過給機等に用いられる羽根車に関する。
電プラントの過給機等に用いられる羽根車に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来より使用されている過給機
羽根車の一例を示す。
羽根車の一例を示す。
【0003】図3において、過給機の羽根車1は、複数
の羽根2を有し、ロータ軸5に嵌着されてロータ軸5と
共に回転するようになっている。羽根車1の一方の側方
にそれぞれロータ軸5のまわりに配置されたスリーブ
3、スラストカラー4、及び図示してないスラスト軸
受、軸受台、車室等から構成されている。羽根車1の他
方の側方には、それぞれロータ軸5のまわりに配置され
た皿バネ9、皿バネ9を押さえるための治具6、同治具
を押えるナット7、及び回り止めナット8が設けられて
いて、これらの皿バネ3、スラストカラー4等によっ
て、羽根車1の前記一方の側方(スリーブ3側)の端部
1aがスリーブ3に圧接されていると共に、後記するテ
ーパ5aを有する部分圧接されるようになっている。
の羽根2を有し、ロータ軸5に嵌着されてロータ軸5と
共に回転するようになっている。羽根車1の一方の側方
にそれぞれロータ軸5のまわりに配置されたスリーブ
3、スラストカラー4、及び図示してないスラスト軸
受、軸受台、車室等から構成されている。羽根車1の他
方の側方には、それぞれロータ軸5のまわりに配置され
た皿バネ9、皿バネ9を押さえるための治具6、同治具
を押えるナット7、及び回り止めナット8が設けられて
いて、これらの皿バネ3、スラストカラー4等によっ
て、羽根車1の前記一方の側方(スリーブ3側)の端部
1aがスリーブ3に圧接されていると共に、後記するテ
ーパ5aを有する部分圧接されるようになっている。
【0004】スリーブ3には、羽根車1に軸トルクを伝
達するためのクロークラッチ部3aと、その内周にスプ
ライン溝3cが形成されており、ロータ軸5のスプライ
ン歯11を介して軸トルクが伝達され、羽根車1の羽根
2はロータ軸5と共に回転するようになっている。ま
た、羽根車1の内周部1bおよびロータ軸5の外周部に
は互いに接するテーパ5aが付けられている。前記羽根
車1の材料としては、鋼(Steel)又はアルミ合金
等のアルミが用いられる。ロータ軸5の材料は鋼(St
eel)が用いられている。
達するためのクロークラッチ部3aと、その内周にスプ
ライン溝3cが形成されており、ロータ軸5のスプライ
ン歯11を介して軸トルクが伝達され、羽根車1の羽根
2はロータ軸5と共に回転するようになっている。ま
た、羽根車1の内周部1bおよびロータ軸5の外周部に
は互いに接するテーパ5aが付けられている。前記羽根
車1の材料としては、鋼(Steel)又はアルミ合金
等のアルミが用いられる。ロータ軸5の材料は鋼(St
eel)が用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の過給機の羽根車
には、次のような問題点があった。
には、次のような問題点があった。
【0006】即ち、羽根車を鋼(Steel)で製作し
た場合、遠心力荷重によりロータ軸と羽根車のテーパ嵌
合接触部では遠心膨張、及び軸方向収縮により羽根内周
部とロータ軸の外周部との間では相対すべりを生じ、フ
レッチング磨耗を発生する懸念がある。
た場合、遠心力荷重によりロータ軸と羽根車のテーパ嵌
合接触部では遠心膨張、及び軸方向収縮により羽根内周
部とロータ軸の外周部との間では相対すべりを生じ、フ
レッチング磨耗を発生する懸念がある。
【0007】また、羽根車をアルミ合金等のアルミ製と
した場合には、高速回転時に遠心強度が不足する。
した場合には、高速回転時に遠心強度が不足する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
従来技術の課題を解決するためになされたものであっ
て、ロータ軸と、ロータ軸にテーパ部を有して嵌着され
ロータ軸と共に回転する複数の羽根を有する羽根車にお
いて、前記テーパ部の羽根車側をアルミ製テーパ部材を
一体形成して構成したことを特徴とする。
従来技術の課題を解決するためになされたものであっ
て、ロータ軸と、ロータ軸にテーパ部を有して嵌着され
ロータ軸と共に回転する複数の羽根を有する羽根車にお
いて、前記テーパ部の羽根車側をアルミ製テーパ部材を
一体形成して構成したことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を、図1及
び図2によって説明する。本実施の形態には、図3に示
される従来の羽根車とは以下説明する点が異なるもので
あるので、図1及び図2において変更のない部分につい
ては、図3におけると同一の符号を付し、その説明を省
略する。
び図2によって説明する。本実施の形態には、図3に示
される従来の羽根車とは以下説明する点が異なるもので
あるので、図1及び図2において変更のない部分につい
ては、図3におけると同一の符号を付し、その説明を省
略する。
【0010】本実施の形態では、ロータ軸5の外周部の
テーパ5aのある部分と羽根車1のスリーブ側の端部1
aの円筒状の内周部1cとの間には、ロータ軸5のテー
パ5aに対応するテーパ5aを有し、ロータ軸5に嵌合
接触して嵌着されるテーパピース10が配置されてい
る。テーパピース10は、一体成形されたアルミ合金等
のアルミ製のテーパ部材であって、羽根車1の内周部1
cに冷やしばめによって嵌合されている。
テーパ5aのある部分と羽根車1のスリーブ側の端部1
aの円筒状の内周部1cとの間には、ロータ軸5のテー
パ5aに対応するテーパ5aを有し、ロータ軸5に嵌合
接触して嵌着されるテーパピース10が配置されてい
る。テーパピース10は、一体成形されたアルミ合金等
のアルミ製のテーパ部材であって、羽根車1の内周部1
cに冷やしばめによって嵌合されている。
【0011】本実施例では、図3に示される羽根車と同
様に、ロータ軸5のスプライン歯11とクロークラッチ
部の内周のスプライン溝3を介してロータ軸5から軸ト
ルクが羽根車1側へ伝達され、羽根車1の複数の羽根2
が回転する。
様に、ロータ軸5のスプライン歯11とクロークラッチ
部の内周のスプライン溝3を介してロータ軸5から軸ト
ルクが羽根車1側へ伝達され、羽根車1の複数の羽根2
が回転する。
【0012】しかも、羽根車1のスリーブ側の端部1a
の内周部1cにアルミ製のテーパピース10が設けられ
ており、同テーパピース10のロータ軸5へのテーパ嵌
合接触部における遠心荷重による遠心膨張、及び軸方収
縮による羽根車1の内周部1cとロータ軸5の外周部の
相対すべりを小さくすることができる。また、テーパピ
ース10のアルミの低剛性によって摺動性も良好になる
ので、フレッチング磨耗を防止することができると共
に、初期締付け作業を容易にし作業性を良好にすること
ができる。
の内周部1cにアルミ製のテーパピース10が設けられ
ており、同テーパピース10のロータ軸5へのテーパ嵌
合接触部における遠心荷重による遠心膨張、及び軸方収
縮による羽根車1の内周部1cとロータ軸5の外周部の
相対すべりを小さくすることができる。また、テーパピ
ース10のアルミの低剛性によって摺動性も良好になる
ので、フレッチング磨耗を防止することができると共
に、初期締付け作業を容易にし作業性を良好にすること
ができる。
【0013】
【発明の効果】本発明によれば、特許請求の範囲に記載
されたように、ロータ軸にテーパ部を有して嵌着されて
ロータ軸と共に回転する複数の羽根を有する羽根車にお
いて、テーパ部の羽根車側をアルミ製テーパ部材を一体
形成して構成しているので、高速回転時における遠心強
度を確保することができると共に、テーパ嵌合接触部で
の遠心荷重による遠心膨張、及び軸方向収縮による羽根
内周部およびロータ軸の外周部の相対すべりを小さくす
ることができる。また、アルミの低剛性によって摺動性
も良好になるので、フレッチング磨耗を防止することが
できる。
されたように、ロータ軸にテーパ部を有して嵌着されて
ロータ軸と共に回転する複数の羽根を有する羽根車にお
いて、テーパ部の羽根車側をアルミ製テーパ部材を一体
形成して構成しているので、高速回転時における遠心強
度を確保することができると共に、テーパ嵌合接触部で
の遠心荷重による遠心膨張、及び軸方向収縮による羽根
内周部およびロータ軸の外周部の相対すべりを小さくす
ることができる。また、アルミの低剛性によって摺動性
も良好になるので、フレッチング磨耗を防止することが
できる。
【図1】本発明の実施の一形態の断面図である。
【図2】図1のa部拡大断面図である。
【図3】従来の過給機羽根車の断面図である。
【符号の説明】 1 羽根車 2 羽根 3 スリーブ 4 スラストカラー 5 ロータ軸 5a テーパ 6 押さえ治具 7 ナット 8 回り止め 9 皿バネ 10 テーパピース 11 スプライン歯
Claims (1)
- 【請求項1】 ロータ軸と、ロータ軸にテーパ部を有し
て嵌着されロータ軸と共に回転する複数の羽根を有する
羽根車において、前記テーパ部の羽根車側をアルミ製テ
ーパ部材を一体形成して構成したことを特徴とする羽根
車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05036097A JP3534563B2 (ja) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | 羽根車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05036097A JP3534563B2 (ja) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | 羽根車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10246119A true JPH10246119A (ja) | 1998-09-14 |
JP3534563B2 JP3534563B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=12856734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05036097A Expired - Fee Related JP3534563B2 (ja) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | 羽根車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3534563B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008106640A (ja) * | 2006-10-24 | 2008-05-08 | Ihi Corp | 過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解装置及びシールブッシュ組立て、分解方法 |
JP2011122538A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-23 | Ihi Corp | インペラ取付構造及び過給機 |
CN111878222A (zh) * | 2016-09-15 | 2020-11-03 | 株式会社Ihi | 增压器 |
-
1997
- 1997-03-05 JP JP05036097A patent/JP3534563B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008106640A (ja) * | 2006-10-24 | 2008-05-08 | Ihi Corp | 過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解装置及びシールブッシュ組立て、分解方法 |
JP2011122538A (ja) * | 2009-12-11 | 2011-06-23 | Ihi Corp | インペラ取付構造及び過給機 |
CN111878222A (zh) * | 2016-09-15 | 2020-11-03 | 株式会社Ihi | 增压器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3534563B2 (ja) | 2004-06-07 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20040113 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Effective date: 20040224 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
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