JP3534563B2 - 羽根車 - Google Patents
羽根車Info
- Publication number
- JP3534563B2 JP3534563B2 JP05036097A JP5036097A JP3534563B2 JP 3534563 B2 JP3534563 B2 JP 3534563B2 JP 05036097 A JP05036097 A JP 05036097A JP 5036097 A JP5036097 A JP 5036097A JP 3534563 B2 JP3534563 B2 JP 3534563B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- impeller
- rotor shaft
- aluminum
- peripheral portion
- fitted
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 12
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 claims description 12
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 12
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 claims description 7
- 239000010959 steel Substances 0.000 claims description 7
- 229910000838 Al alloy Inorganic materials 0.000 description 3
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 description 2
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 2
- 239000000463 material Substances 0.000 description 2
- 210000003746 feather Anatomy 0.000 description 1
Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Supercharger (AREA)
- Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディゼル機関、発
電プラントの過給機等に用いられる羽根車に関する。 【0002】 【従来の技術】図3は、従来より使用されている過給機
羽根車の一例を示す。 【0003】図3において、過給機の羽根車1は、複数
の羽根2を有し、ロータ軸5に嵌着されてロータ軸5と
共に回転するようになっている。羽根車1の一方の側方
にそれぞれロータ軸5のまわりに配置されたスリーブ
3、スラストカラー4、及び図示してないスラスト軸
受、軸受台、車室等から構成されている。羽根車1の他
方の側方には、それぞれロータ軸5のまわりに配置され
た皿バネ9、皿バネ9を押さえるための押さえ治具6、
同押さえ治具6を押さえるナット7、及び回り止めナッ
ト8が設けられていて、これらの皿バネ9、スラストカ
ラー4等によって、羽根車1の前記一方の側方(スリー
ブ3側)の端部1aがスリーブ3に圧接されていると共
に、後記するテーパ5aを有する部分が圧接されるよう
になっている。 【0004】スリーブ3には、羽根車1に軸トルクを伝
達するためのクロークラッチ部3aと、その内周にスプ
ライン溝3cが形成されており、ロータ軸5のスプライ
ン歯11を介して軸トルクが伝達され、羽根車1の羽根
2はロータ軸5と共に回転するようになっている。ま
た、羽根車1の内周部1bおよびロータ軸5の外周部に
は互いに接するテーパ5aが付けられている。前記羽根
車1の材料としては、鋼(Steel)又はアルミ合金
等のアルミが用いられる。ロータ軸5の材料は鋼(St
eel)が用いられている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来の過給機の羽根車
には、次のような問題点があった。 【0006】即ち、羽根車を鋼(Steel)で製作し
た場合、遠心力荷重によりロータ軸と羽根車のテーパ嵌
合接触部では遠心膨張、及び軸方向収縮により羽根内周
部とロータ軸の外周部との間では相対すべりを生じ、フ
レッチング磨耗を発生する懸念がある。 【0007】また、羽根車をアルミ合金等のアルミ製と
した場合には、高速回転時に遠心強度が不足する。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
従来技術の課題を解決するためになされたものであっ
て、ロータ軸と、ロータ軸にテーパ部を有して嵌着され
ロータ軸と共に回転する複数の羽根を有する鋼製の羽根
車において、前記羽根車側のテーパ部を一体成形された
アルミ製テーパ部材で構成し、該アルミ製テーパ部材を
羽根車のスリーブ側の端部の円筒状の内周部に嵌合した
ことを特徴とする。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を、図1及
び図2によって説明する。本実施の形態には、図3に示
される従来の羽根車とは以下説明する点が異なるもので
あるので、図1及び図2において変更のない部分につい
ては、図3におけると同一の符号を付し、その説明を省
略する。 【0010】本実施の形態では、ロータ軸5の外周部の
テーパ5aのある部分と羽根車1のスリーブ側の端部1
aの円筒状の内周部1cとの間には、ロータ軸5のテー
パ5aに対応するテーパ5aを有し、ロータ軸5に嵌合
接触して嵌着されるテーパピース10が配置されてい
る。テーパピース10は、一体成形されたアルミ合金等
のアルミ製のテーパ部材であって、羽根車1の内周部1
cに冷やしばめによって嵌合されている。 【0011】本実施例では、図3に示される羽根車と同
様に、ロータ軸5のスプライン歯11とクロークラッチ
部の内周のスプライン溝3cを介してロータ軸5から軸
トルクが羽根車1側へ伝達され、羽根車1の複数の羽根
2が回転する。 【0012】しかも、羽根車1のスリーブ側の端部1a
の内周部1cにアルミ製のテーパピース10が設けられ
ており、同テーパピース10のロータ軸5へのテーパ嵌
合接触部における遠心荷重による遠心膨張、及び軸方向
収縮による羽根車1の内周部1cとロータ軸5の外周部
の相対すべりを小さくすることができる。また、テーパ
ピース10のアルミの低剛性によって摺動性も良好にな
るので、フレッチング磨耗を防止することができると共
に、初期締付け作業を容易にし作業性を良好にすること
ができる。 【0013】 【発明の効果】本発明によれば、特許請求の範囲に記載
されたように、ロータ軸と、ロータ軸にテーパ部を有し
て嵌着されロータ軸と共に回転する複数の羽根を有する
鋼製の羽根車において、前記羽根車側のテーパ部を一体
成形されたアルミ製テーパ部材で構成し、該アルミ製テ
ーパ部材を羽根車のスリーブ側の端部の円筒状の内周部
に嵌合しているので、高速回転時における遠心強度を確
保することができると共に、テーパ嵌合接触部での遠心
荷重による遠心膨張、及び軸方向収縮による羽根内周部
およびロータ軸の外周部の相対すべりを小さくすること
ができる。また、アルミの低剛性によって摺動性も良好
になるので、フレッチング磨耗を防止することができ
る。
電プラントの過給機等に用いられる羽根車に関する。 【0002】 【従来の技術】図3は、従来より使用されている過給機
羽根車の一例を示す。 【0003】図3において、過給機の羽根車1は、複数
の羽根2を有し、ロータ軸5に嵌着されてロータ軸5と
共に回転するようになっている。羽根車1の一方の側方
にそれぞれロータ軸5のまわりに配置されたスリーブ
3、スラストカラー4、及び図示してないスラスト軸
受、軸受台、車室等から構成されている。羽根車1の他
方の側方には、それぞれロータ軸5のまわりに配置され
た皿バネ9、皿バネ9を押さえるための押さえ治具6、
同押さえ治具6を押さえるナット7、及び回り止めナッ
ト8が設けられていて、これらの皿バネ9、スラストカ
ラー4等によって、羽根車1の前記一方の側方(スリー
ブ3側)の端部1aがスリーブ3に圧接されていると共
に、後記するテーパ5aを有する部分が圧接されるよう
になっている。 【0004】スリーブ3には、羽根車1に軸トルクを伝
達するためのクロークラッチ部3aと、その内周にスプ
ライン溝3cが形成されており、ロータ軸5のスプライ
ン歯11を介して軸トルクが伝達され、羽根車1の羽根
2はロータ軸5と共に回転するようになっている。ま
た、羽根車1の内周部1bおよびロータ軸5の外周部に
は互いに接するテーパ5aが付けられている。前記羽根
車1の材料としては、鋼(Steel)又はアルミ合金
等のアルミが用いられる。ロータ軸5の材料は鋼(St
eel)が用いられている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来の過給機の羽根車
には、次のような問題点があった。 【0006】即ち、羽根車を鋼(Steel)で製作し
た場合、遠心力荷重によりロータ軸と羽根車のテーパ嵌
合接触部では遠心膨張、及び軸方向収縮により羽根内周
部とロータ軸の外周部との間では相対すべりを生じ、フ
レッチング磨耗を発生する懸念がある。 【0007】また、羽根車をアルミ合金等のアルミ製と
した場合には、高速回転時に遠心強度が不足する。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
従来技術の課題を解決するためになされたものであっ
て、ロータ軸と、ロータ軸にテーパ部を有して嵌着され
ロータ軸と共に回転する複数の羽根を有する鋼製の羽根
車において、前記羽根車側のテーパ部を一体成形された
アルミ製テーパ部材で構成し、該アルミ製テーパ部材を
羽根車のスリーブ側の端部の円筒状の内周部に嵌合した
ことを特徴とする。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を、図1及
び図2によって説明する。本実施の形態には、図3に示
される従来の羽根車とは以下説明する点が異なるもので
あるので、図1及び図2において変更のない部分につい
ては、図3におけると同一の符号を付し、その説明を省
略する。 【0010】本実施の形態では、ロータ軸5の外周部の
テーパ5aのある部分と羽根車1のスリーブ側の端部1
aの円筒状の内周部1cとの間には、ロータ軸5のテー
パ5aに対応するテーパ5aを有し、ロータ軸5に嵌合
接触して嵌着されるテーパピース10が配置されてい
る。テーパピース10は、一体成形されたアルミ合金等
のアルミ製のテーパ部材であって、羽根車1の内周部1
cに冷やしばめによって嵌合されている。 【0011】本実施例では、図3に示される羽根車と同
様に、ロータ軸5のスプライン歯11とクロークラッチ
部の内周のスプライン溝3cを介してロータ軸5から軸
トルクが羽根車1側へ伝達され、羽根車1の複数の羽根
2が回転する。 【0012】しかも、羽根車1のスリーブ側の端部1a
の内周部1cにアルミ製のテーパピース10が設けられ
ており、同テーパピース10のロータ軸5へのテーパ嵌
合接触部における遠心荷重による遠心膨張、及び軸方向
収縮による羽根車1の内周部1cとロータ軸5の外周部
の相対すべりを小さくすることができる。また、テーパ
ピース10のアルミの低剛性によって摺動性も良好にな
るので、フレッチング磨耗を防止することができると共
に、初期締付け作業を容易にし作業性を良好にすること
ができる。 【0013】 【発明の効果】本発明によれば、特許請求の範囲に記載
されたように、ロータ軸と、ロータ軸にテーパ部を有し
て嵌着されロータ軸と共に回転する複数の羽根を有する
鋼製の羽根車において、前記羽根車側のテーパ部を一体
成形されたアルミ製テーパ部材で構成し、該アルミ製テ
ーパ部材を羽根車のスリーブ側の端部の円筒状の内周部
に嵌合しているので、高速回転時における遠心強度を確
保することができると共に、テーパ嵌合接触部での遠心
荷重による遠心膨張、及び軸方向収縮による羽根内周部
およびロータ軸の外周部の相対すべりを小さくすること
ができる。また、アルミの低剛性によって摺動性も良好
になるので、フレッチング磨耗を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の断面図である。
【図2】図1のa部拡大断面図である。
【図3】従来の過給機羽根車の断面図である。
【符号の説明】
1 羽根車
2 羽根
3 スリーブ
4 スラストカラー
5 ロータ軸
5a テーパ
6 押さえ治具
7 ナット
8 回り止めナット
9 皿バネ
10 テーパピース
11 スプライン歯
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F02B 39/00
F01D 5/28
F04D 29/28
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 ロータ軸と、ロータ軸にテーパ部を有し
て嵌着されロータ軸と共に回転する複数の羽根を有する
鋼製の羽根車において、前記羽根車側のテーパ部を一体
成形されたアルミ製テーパ部材で構成し、該アルミ製テ
ーパ部材を羽根車のスリーブ側の端部の円筒状の内周部
に嵌合したことを特徴とする羽根車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05036097A JP3534563B2 (ja) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | 羽根車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05036097A JP3534563B2 (ja) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | 羽根車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10246119A JPH10246119A (ja) | 1998-09-14 |
JP3534563B2 true JP3534563B2 (ja) | 2004-06-07 |
Family
ID=12856734
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05036097A Expired - Fee Related JP3534563B2 (ja) | 1997-03-05 | 1997-03-05 | 羽根車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3534563B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4748029B2 (ja) * | 2006-10-24 | 2011-08-17 | 株式会社Ihi | 過給機用タービンロータのシールブッシュ組立て、分解装置及びシールブッシュ組立て、分解方法 |
JP5504867B2 (ja) * | 2009-12-11 | 2014-05-28 | 株式会社Ihi | インペラ取付構造及び過給機 |
CN111878222A (zh) * | 2016-09-15 | 2020-11-03 | 株式会社Ihi | 增压器 |
-
1997
- 1997-03-05 JP JP05036097A patent/JP3534563B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10246119A (ja) | 1998-09-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR960002024B1 (ko) | 구동 조립체의 임펠러 휠 잠금장치(Impeller Wheel Lock) | |
EP1467062B1 (en) | Turbocharger rotor | |
US4944660A (en) | Embedded nut compressor wheel | |
JP6189021B2 (ja) | インペラ回転体および回転体 | |
JPH11148492A (ja) | 高速回転型のターボ機械に用いられる圧縮機羽根車固定装置 | |
JPH09273564A (ja) | 羽根車の締結構造 | |
EP0908629B1 (en) | Compressor or turbine | |
CN100366875C (zh) | 压缩机转轮组件 | |
JP3520660B2 (ja) | 流体伝動装置 | |
JP3534563B2 (ja) | 羽根車 | |
EP1413764A2 (en) | Compressor wheel assembly | |
EP0822137A3 (en) | Propeller blade root bearing assembly | |
EP0846894A3 (en) | Torque converter for motor vehicle | |
EP1258649A3 (en) | Connection of disk brake rotor to vehicle wheel hub | |
RU2247871C1 (ru) | Высокоскоростной ротор нагнетательной машины (варианты) | |
JP2002517675A (ja) | 平形キーワッシャ | |
JPH0217122Y2 (ja) | ||
JP2003065290A (ja) | 羽根車の取り付け構造およびこの構造を用いた過給機 | |
GB2544033A (en) | Mounting a component to a shaft | |
EP3581417B1 (en) | A transmission for a vehicle | |
JPS63263273A (ja) | ストレ−トフロ−型水車のランナボス内部構造 | |
JP2005003032A (ja) | 回転機械のトルク伝達装置及びターボ機械 | |
JPH0141841Y2 (ja) | ||
JPH023000Y2 (ja) | ||
JP2001173597A (ja) | 遠心形羽根車の軸締結部 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040113 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040224 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040309 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |