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JPH10169750A - トルクコンバータ - Google Patents

トルクコンバータ

Info

Publication number
JPH10169750A
JPH10169750A JP32540996A JP32540996A JPH10169750A JP H10169750 A JPH10169750 A JP H10169750A JP 32540996 A JP32540996 A JP 32540996A JP 32540996 A JP32540996 A JP 32540996A JP H10169750 A JPH10169750 A JP H10169750A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
turbine
core
pump
torque converter
ring member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP32540996A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Kubo
賢明 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP32540996A priority Critical patent/JPH10169750A/ja
Publication of JPH10169750A publication Critical patent/JPH10169750A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 タービンとポンプとの干渉を防止する。 【解決手段】 ケーシング21に固定されたシェル22
とポンプコア23との間にブレード24を介して流路を
画成するポンプインペラ20と、ポンプインペラ20と
対向配置されてシェル26とタービンコア27との間に
ブレード28を介して流路を画成するタービン25と、
ステータ30とを備え、作動流体を介して動力伝達を行
うトルクコンバータにおいて、ポンプコア23とタービ
ンコア27との間に相対回転可能なリング部材34を配
設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両等の動力伝
達機構に採用されるトルクコンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来からエンジンと変速機の間にはトル
クコンバータを介装したものが広く採用されており、こ
のようなトルクコンバータとしては、例えば図9に示す
ような3要素式がある(新編 自動車工学便覧 第5編
社団法人自動車技術会…昭和57年11月発行等参
照)。
【0003】これは、図9に示すように、ケーシング1
を介してエンジンに連結されるポンプインペラ2と、イ
ンナレース3を介して変速機の入力軸に連結されるター
ビン4との間にステータ5を介装したもので、ステータ
5は一方向のみに回転可能なワンウェイクラッチ6およ
びインナレース7を介して所定の固定軸に支持され、ポ
ンプインペラ2およびタービン4は回転軸を中心とした
放射状の多数のブレード8,9をそれぞれ備えている。
【0004】タービン4のシェル10とケーシング1と
の間には、接離可能なロックアップクラッチ11が設け
られている。
【0005】ポンプインペラ2はエンジンの回転と同期
して回転し、変速機と連結されたタービン4はステータ
5を介してポンプインペラ2の出口12から圧送された
流体に応じて駆動される。
【0006】ここで、トルクコンバータの速度比eはタ
ービン回転速度/インペラ回転速度で表され、この速度
比eは、例えば惰性回転の減速時にはe>1となり、ロ
ックアップ時にはe=1、ドライブ時にはe=0.8〜
1.0程度、発進時にはe<0.3程度となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のトルクコンバータにあっては、タービン4の
剛性が十分でない場合、タービン4のシェル10の裏面
に作用するタービン背圧の影響によって、タービン4が
次第にポンプ側に変形することがある。
【0008】特に、近年車両への搭載性を向上するため
に、軸方向の寸法を短縮した、いわゆる偏平型のトルク
コンバータにおいては、十分なタービン剛性を得ること
が難しいために、タービン背圧によって、図9の点線で
示すようにタービン4がポンプ側に変形して、コア13
やブレード9部分がポンプと干渉しかねないという懸念
がある。
【0009】なお、従来よりポンプ、タービン間のクリ
アランスを十分確保することにより、これらの干渉を避
けるように設計されているが、そのクリアランスが大き
ければ、トルクコンバータの流体性能において大幅な性
能劣化を招いてしまうのである。
【0010】この発明は、タービンコアとポンプコアと
の間にタービンを支える部材を配設することにより、こ
のような問題点を解決することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、入力軸に
連結されると共に、ケーシングに固定されたシェルとポ
ンプコアとの間にブレードを介して流路を画成するポン
プインペラと、ポンプインペラと対向配置されて出力軸
に連結されると共に、シェルとタービンコアとの間にブ
レードを介して流路を画成するタービンと、ポンプイン
ペラとタービンとの間に配設されたステータとを備え、
作動流体を介して動力伝達を行うトルクコンバータにお
いて、ポンプコアとタービンコアとの間に相対回転可能
なリング部材を配設する。
【0012】第2の発明は、第1の発明において、リン
グ部材は、外周に放射方向に複数の軸部を持ち、それぞ
れの軸部に、タービンコア、ポンプコアに回転自由に当
接する円筒型ころを備える。
【0013】第3の発明は、第1の発明において、リン
グ部材は、外周に放射方向に複数の軸部を持ち、それぞ
れの軸部に、タービンコア、ポンプコアに回転自由に当
接する円錐台型ころを備える。
【0014】第4の発明は、第2または第3の発明にお
いて、円筒型ころあるいは円錐台型ころが当接するター
ビン流体入口部のタービンコア面およびポンプ流体出口
部のポンプコア面は、コア端をプレスにて変形させた後
に研削することにより形成する。
【0015】
【発明の効果】第1の発明によれば、タービン背圧によ
ってタービンがポンプ側に変形した場合、ポンプコアと
タービンコアとの間に配設されたリング部材によってタ
ービンが支えられ、ポンプとの干渉が防止できる。ま
た、タービン、ポンプ間のクリアランスを小さくするこ
とができ、流体性能を向上できる。
【0016】第2の発明によれば、タービンの変形に対
して、タービンコアによりリング部材の円筒型ころがポ
ンプコアに押接され、その円筒型ころによってフリクシ
ョンを増すことなく、タービンを支えることができる。
【0017】第3の発明によれば、ポンプコア、タービ
ンコアとの接触部が長くなり、摩耗を軽減できる。
【0018】第4の発明によれば、円筒型ころあるいは
円錐型ころの接触部を大きくでき、摩耗をより軽減でき
ると共に、ポンプコア、タービンコアの強度を向上でき
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0020】図1、図2に示すように、20はケーシン
グ21に固定されたシェル22とポンプコア23との間
にブレード24を介して流路を画成するポンプインペラ
で、ケーシング21を介してエンジンに連結される。
【0021】25はポンプインペラ20と対向配置され
ると共に、シェル26とタービンコア27との間にブレ
ード28を介して流路を画成するタービンで、インナレ
ース29を介して変速機の入力軸(図示しない)に連結
される。
【0022】ポンプインペラ20とタービン25との間
に介装されるステータ30は、一方向のみに回転可能な
ワンウェイクラッチ31およびインナレース32を介し
て所定の固定軸に支持される。
【0023】タービン25のシェル26とケーシング2
1との間には、接離可能なロックアップクラッチ33が
設けられる。
【0024】ポンプコア23、タービンコア27は、ポ
ンプ流路、タービン流路の流れに合わせた曲率の断面形
状に形成され、このコア23とコア27との間に空間が
形成される。
【0025】そして、このポンプコア23とタービンコ
ア27との間に、相対回転可能なリング34が配設され
る。
【0026】リング34は、リング部35の外周がポン
プ流路出口部のコア23の内周およびタービン流路入口
部のコア27の内周に沿う大きさに形成されると共に、
図3、図4のようにそのリング部35の外周に、周方向
に等間隔に放射状に多数の円筒型ころ36が配設され
る。
【0027】円筒型ころ36は、リング部35に設けた
穴に軸37を取付け、これに中空円筒状の部材38を装
着し、部材38が抜けないように上から固定部材39に
て押える構造に形成される。部材38は軸37の回りを
自由に回転される。
【0028】そして、リング34は、これらの円筒型こ
ろ36をポンプ流路出口部のポンプコア23の端部と、
タービン流路入口部のタービンコア27の端部との間隙
に臨ませて、配設される。
【0029】なお、円筒型ころ36の径は、タービン2
5の弾性変形の範囲において、タービンコア27とポン
プコア23とに押接される径に定められる。
【0030】このような構成により、ポンプインペラ2
0がエンジンに同期回転されると、ポンプインペラ20
から圧送される作動流体に応じてタービン25が回転さ
れて、その回転が変速機に伝えられる。
【0031】この場合、タービン25のシェル26の裏
面に作用する背圧によってタービン25をポンプ側に押
す強い力が働かないときは、タービンコア27がリング
34の円筒型ころ36を押し付けることはなく、ポンプ
インペラ20の回転およびタービン25の回転にしたが
ってリング34が回転される。
【0032】これに対し、タービン25をポンプ側に押
す強い力が働くと、タービン25が変形して、タービン
コア27がリング34の円筒型ころ36をポンプコア2
3に押し付けるが、このとき、図5のように円筒型ころ
36がポンプインペラ20とタービン25との相対回転
に合わせて回転され、リング34がそれと共に回転され
る。
【0033】したがって、タービン25がポンプ側に変
形しても、円筒型ころ36によってフリクションが増す
ことなく、ポンプ側との干渉が防止される。
【0034】また、円筒型ころ36によって、タービン
25の変形は弾性変形の範囲においてのみ許され、ター
ビン25の強度が向上される。
【0035】なお、タービン25とポンプ側との干渉が
防止されるため、タービン25、ポンプ間のクリアラン
スを小さくすることができ、流体性能の大幅な向上を図
れる。また、リング34自体がコア23,27間への漏
れ流れを規制する働きをするため、流体性能が一層向上
する。また、タービン25の強度が向上されるため、タ
ービン25の剛性をそれほど高めなくても良く、設計の
自由度が高まり、コストの低減にもつながる。
【0036】図6は第2の実施の形態を示すもので、前
記円筒型ころ36に代えて、円錐台型ころ50を用いた
ものである。
【0037】この場合、リング部35に設けた穴に取付
けた軸37に、外形が円錐台形をした中空円筒状の部材
51を装着し、上から固定部材39にて押える。また、
その円錐台形に合わせて、ポンプ流路出口部のポンプコ
ア23の端部と、タービン流路入口部のタービンコア2
7の端部とを傾斜形状に形成する。
【0038】このように円錐台型ころ50を用いれば、
ポンプコア23、タービンコア27との接触部が長くな
るため、摩耗を軽減できる。また、リング部35がポン
プコア23の内周およびタービンコア27の内周に接触
することはない。
【0039】図7、図8は第3の実施の形態を示すもの
で、ポンプ流路出口部のポンプコア23の端部と、ター
ビン流路入口部のタービンコア27の端部とを内周側に
折り曲げて、円筒型ころ36との接触面60,61を大
きくしたものである。
【0040】この場合、コア23,27の端部をプレス
加工にて内周側に折り曲げた後、円筒型ころ36側の面
を研削して、接触面60,61形成する。
【0041】このようにすれば、円筒型ころ36の接触
部を大きくでき、摩耗をより軽減できると共に、ポンプ
コア23、タービンコア27の強度が向上する。
【0042】なお、これはもちろん円錐台型ころ50に
も適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を示す断面図である。
【図2】要部拡大図である。
【図3】リング部分の斜視図である。
【図4】円筒型ころ部分の分解斜視図である。
【図5】作用説明図である。
【図6】第2の実施の形態を示す要部拡大図である。
【図7】第3の実施の形態を示す断面図である。
【図8】要部拡大図である。
【図9】従来例の断面図である。
【符号の説明】
20 ポンプインペラ 21 ケーシング 22 シェル 23 ポンプコア 24 ブレード 25 タービン 26 シェル 27 タービンコア 28 ブレード 30 ステータ 34 リング 35 リング部 36 円筒型ころ 50 円錐台型ころ 60,61 接触面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力軸に連結されると共に、ケーシング
    に固定されたシェルとポンプコアとの間にブレードを介
    して流路を画成するポンプインペラと、 ポンプインペラと対向配置されて出力軸に連結されると
    共に、シェルとタービンコアとの間にブレードを介して
    流路を画成するタービンと、 ポンプインペラとタービンとの間に配設されたステータ
    とを備え、作動流体を介して動力伝達を行うトルクコン
    バータにおいて、 ポンプコアとタービンコアとの間に相対回転可能なリン
    グ部材を配設したことを特徴とするトルクコンバータ。
  2. 【請求項2】 前記リング部材は、外周に放射方向に複
    数の軸部を持ち、それぞれの軸部に、タービンコア、ポ
    ンプコアに回転自由に当接する円筒型ころを備える請求
    項1に記載のトルクコンバータ。
  3. 【請求項3】 前記リング部材は、外周に放射方向に複
    数の軸部を持ち、それぞれの軸部に、タービンコア、ポ
    ンプコアに回転自由に当接する円錐台型ころを備える請
    求項1に記載のトルクコンバータ。
  4. 【請求項4】 円筒型ころあるいは円錐台型ころが当接
    するタービン流体入口部のタービンコア面およびポンプ
    流体出口部のポンプコア面は、コア端をプレスにて変形
    させた後に研削することにより形成する請求項2または
    3に記載のトルクコンバータ。
JP32540996A 1996-12-05 1996-12-05 トルクコンバータ Pending JPH10169750A (ja)

Priority Applications (1)

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JP32540996A JPH10169750A (ja) 1996-12-05 1996-12-05 トルクコンバータ

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JP32540996A JPH10169750A (ja) 1996-12-05 1996-12-05 トルクコンバータ

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JPH10169750A true JPH10169750A (ja) 1998-06-26

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JP32540996A Pending JPH10169750A (ja) 1996-12-05 1996-12-05 トルクコンバータ

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