JP2607205Y2 - トルクコンバータのステータ支持構造 - Google Patents
トルクコンバータのステータ支持構造Info
- Publication number
- JP2607205Y2 JP2607205Y2 JP4623993U JP4623993U JP2607205Y2 JP 2607205 Y2 JP2607205 Y2 JP 2607205Y2 JP 4623993 U JP4623993 U JP 4623993U JP 4623993 U JP4623993 U JP 4623993U JP 2607205 Y2 JP2607205 Y2 JP 2607205Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- stator
- outer race
- impeller
- support member
- race
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 45
- 210000000078 claw Anatomy 0.000 claims description 6
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 description 6
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 4
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 1
- 238000007373 indentation Methods 0.000 description 1
Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H41/00—Rotary fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H41/24—Details
- F16H2041/246—Details relating to one way clutch of the stator
Landscapes
- Control Of Fluid Gearings (AREA)
- General Details Of Gearings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トルクコンバータのス
テータ支持構造、特に、ステータがワンウエイクラッチ
に支持されたトルクコンバータのステータ支持構造に関
する。
テータ支持構造、特に、ステータがワンウエイクラッチ
に支持されたトルクコンバータのステータ支持構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータは、3種の羽根車(イ
ンペラー,タービン,ステータ)を内部に有し、流体に
より動力を伝達する装置である。このようなトルクコン
バータにおいては、インペラーとタービンとの間にステ
ータが配置されている。ステータは、ワンウエイクラッ
チを介してステータシャフトに固定されている。ワンウ
エイクラッチは、ステータキャリアに固定されたアウタ
ーレースと、ステータシャフトに固定されたインナーレ
ースと、両レース間に配置された複数のスプラグとから
構成されている。ワンウエイクラッチのインペラーハブ
側は、ステータキャリアから内周側に延びるフランジに
支持されている。内周フランジとインペラーハブとの間
には、たとえばスラストベアリングが配置されている。
また、ワンウエイクラッチの反対側側方には、環状のリ
テーナが配置されており、このリテーナが両レースの軸
方向の移動を規制している。
ンペラー,タービン,ステータ)を内部に有し、流体に
より動力を伝達する装置である。このようなトルクコン
バータにおいては、インペラーとタービンとの間にステ
ータが配置されている。ステータは、ワンウエイクラッ
チを介してステータシャフトに固定されている。ワンウ
エイクラッチは、ステータキャリアに固定されたアウタ
ーレースと、ステータシャフトに固定されたインナーレ
ースと、両レース間に配置された複数のスプラグとから
構成されている。ワンウエイクラッチのインペラーハブ
側は、ステータキャリアから内周側に延びるフランジに
支持されている。内周フランジとインペラーハブとの間
には、たとえばスラストベアリングが配置されている。
また、ワンウエイクラッチの反対側側方には、環状のリ
テーナが配置されており、このリテーナが両レースの軸
方向の移動を規制している。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】近年においては、トル
クコンバータの軸方向寸法の短縮化、すなわち偏平化が
望まれている。トルクコンバータ全体の軸方向寸法を短
くするためには、ステータ支持構造の各部品においても
軸方向寸法を短縮する必要がある。しかし、ステータキ
ャリアの内周フランジは、ステータキャリアと一体に形
成する必要があるために、厚肉形状にならざるを得な
い。そのために、トルクコンバータの軸方向寸法の短縮
化が進まない。
クコンバータの軸方向寸法の短縮化、すなわち偏平化が
望まれている。トルクコンバータ全体の軸方向寸法を短
くするためには、ステータ支持構造の各部品においても
軸方向寸法を短縮する必要がある。しかし、ステータキ
ャリアの内周フランジは、ステータキャリアと一体に形
成する必要があるために、厚肉形状にならざるを得な
い。そのために、トルクコンバータの軸方向寸法の短縮
化が進まない。
【0004】本考案の目的は、トルクコンバータのステ
ータ支持構造の軸方向寸法を短縮することにある。
ータ支持構造の軸方向寸法を短縮することにある。
【0005】請求項1に記載のトルクコンバータのステ
ータ支持構造は、内周端にインペラーハブが固定された
インペラーと、前記インペラーに対向するタービンと、
前記インペラーと前記タービンとの内周部間に配置され
たステータとを含むトルクコンバータに用いられるもの
であり、ワンウェイクラッチと、支持部材とを備えてい
る。
ータ支持構造は、内周端にインペラーハブが固定された
インペラーと、前記インペラーに対向するタービンと、
前記インペラーと前記タービンとの内周部間に配置され
たステータとを含むトルクコンバータに用いられるもの
であり、ワンウェイクラッチと、支持部材とを備えてい
る。
【0006】前記ワンウェイクラッチは、ステータのス
テータキャリアに固定されたアウターレースと、アウタ
ーレースの内周側に配置されたインナーレースとを含
み、アウターレースの回転を一方向にのみ許容する。前
記支持部材は、ワンウェイクラッチの前記インペラーハ
ブ側の側方に配置されている。アウターレースの外周面
にはローレット面が形成され、アウターレースは前記ス
テータキャリアの内周側に圧入されている。 アウターレ
ースの外周面には平坦な溝が形成されている。支持部材
は円板状かつ環状のプレートである。支持部材は平坦な
溝に挿入された爪を有している。それにより支持部材は
アウターレースに相対回転不能に係合している。 アウタ
ーレースの外周面には、ローレット面のインペラーハブ
側にスムーズな面が形成されている。支持部材の外周に
は軸方向に延びる円筒壁が形成され、円筒壁はスムーズ
な面に嵌合している。爪は円筒壁から延びている。請求
項2に記載のトルクコンバータのステータ支持構造は、
内周端にインペラーハブが固定されたインペラーと、前
記インペラーに対向するタービンと、前記インペラーと
前記タービンとの内周部間に配置されたステータとを含
むトルクコンバータに用いられるものであり、ワンウェ
イクラッチと、支持部材とを備えている。前記ワンウェ
イクラッチは、ステータのステータキャリアに固定され
たアウターレースと、アウターレースの内周側に配置さ
れたインナーレースとを含み、アウターレースの回転を
一方向にのみ許容する。前記支持部材は、ワンウェイク
ラッチの前記インペラーハブ側の側方に配置されてい
る。支持部材は、ワンウェイクラッチの前記インペラー
ハブ側の側方に配置されている。アウターレースの外周
面にはローレット面と平坦な溝が形成され、アウターレ
ースはステータキャリアの内周側に圧入されている。支
持部材は円板状かつ環状のプレートである。支持部材は
爪を有しており、爪は平坦な溝に挿入されアウターレー
スの外周面とステータキャリアの内周面との間に挟まれ
ている。支持部材はアウターレースに相対回転不能に係
合している。 請求項3に記載のトルクコンバータのステ
ータ支持構造は、内周端にインペラーハブが固定された
インペラーと、前記インペラーに対向するタービンと、
前記インペラーと前記タービンとの内周部間に配置され
たステータとを含むトルクコンバータに用いられるもの
であり、ワンウェイクラッチと、支持部材とを備えてい
る。 前記ワンウェイクラッチは、ステータのステータキ
ャリアに固定されたアウターレースと、アウターレース
の内周側に配置されたインナーレースとを含み、アウタ
ーレースの回転を一方向にのみ許容する。前記支持部材
は、ワンウェイクラッチの前記インペラーハブ側の側方
に配置されている。 アウターレースの外周面にはローレ
ット面が形成され、アウターレースは前記ステータキャ
リアの内周側に圧入されている。 アウターレースの外周
面には平坦な溝が形成されている。支持部材は円板状か
つ環状のプレートである。支持部材は平坦な溝に挿入さ
れた爪を有している。それにより支持部材はアウターレ
ースに相対回転不能に係合している。 ステータキャリア
は支持部材を前記アウターレースとの軸方向間に挟む受
け部を有している。
テータキャリアに固定されたアウターレースと、アウタ
ーレースの内周側に配置されたインナーレースとを含
み、アウターレースの回転を一方向にのみ許容する。前
記支持部材は、ワンウェイクラッチの前記インペラーハ
ブ側の側方に配置されている。アウターレースの外周面
にはローレット面が形成され、アウターレースは前記ス
テータキャリアの内周側に圧入されている。 アウターレ
ースの外周面には平坦な溝が形成されている。支持部材
は円板状かつ環状のプレートである。支持部材は平坦な
溝に挿入された爪を有している。それにより支持部材は
アウターレースに相対回転不能に係合している。 アウタ
ーレースの外周面には、ローレット面のインペラーハブ
側にスムーズな面が形成されている。支持部材の外周に
は軸方向に延びる円筒壁が形成され、円筒壁はスムーズ
な面に嵌合している。爪は円筒壁から延びている。請求
項2に記載のトルクコンバータのステータ支持構造は、
内周端にインペラーハブが固定されたインペラーと、前
記インペラーに対向するタービンと、前記インペラーと
前記タービンとの内周部間に配置されたステータとを含
むトルクコンバータに用いられるものであり、ワンウェ
イクラッチと、支持部材とを備えている。前記ワンウェ
イクラッチは、ステータのステータキャリアに固定され
たアウターレースと、アウターレースの内周側に配置さ
れたインナーレースとを含み、アウターレースの回転を
一方向にのみ許容する。前記支持部材は、ワンウェイク
ラッチの前記インペラーハブ側の側方に配置されてい
る。支持部材は、ワンウェイクラッチの前記インペラー
ハブ側の側方に配置されている。アウターレースの外周
面にはローレット面と平坦な溝が形成され、アウターレ
ースはステータキャリアの内周側に圧入されている。支
持部材は円板状かつ環状のプレートである。支持部材は
爪を有しており、爪は平坦な溝に挿入されアウターレー
スの外周面とステータキャリアの内周面との間に挟まれ
ている。支持部材はアウターレースに相対回転不能に係
合している。 請求項3に記載のトルクコンバータのステ
ータ支持構造は、内周端にインペラーハブが固定された
インペラーと、前記インペラーに対向するタービンと、
前記インペラーと前記タービンとの内周部間に配置され
たステータとを含むトルクコンバータに用いられるもの
であり、ワンウェイクラッチと、支持部材とを備えてい
る。 前記ワンウェイクラッチは、ステータのステータキ
ャリアに固定されたアウターレースと、アウターレース
の内周側に配置されたインナーレースとを含み、アウタ
ーレースの回転を一方向にのみ許容する。前記支持部材
は、ワンウェイクラッチの前記インペラーハブ側の側方
に配置されている。 アウターレースの外周面にはローレ
ット面が形成され、アウターレースは前記ステータキャ
リアの内周側に圧入されている。 アウターレースの外周
面には平坦な溝が形成されている。支持部材は円板状か
つ環状のプレートである。支持部材は平坦な溝に挿入さ
れた爪を有している。それにより支持部材はアウターレ
ースに相対回転不能に係合している。 ステータキャリア
は支持部材を前記アウターレースとの軸方向間に挟む受
け部を有している。
【0007】
【作用】本考案に係るトルクコンバータのステータ支持
構造では、支持部材がワンウエイクラッチのインペラー
ハブ側の側方に配置されている。この支持部材は、従来
のステータキャリアの内周フランジの代わりにワンウエ
イクラッチの各部材を軸方向に支持可能であるので、従
来のステータキャリアの内周フランジを省略できる。し
かも、支持部材は、例えば板金等により製造が可能であ
るので、ステータ支持構造の軸方向寸法が大幅に短縮さ
れる。
構造では、支持部材がワンウエイクラッチのインペラー
ハブ側の側方に配置されている。この支持部材は、従来
のステータキャリアの内周フランジの代わりにワンウエ
イクラッチの各部材を軸方向に支持可能であるので、従
来のステータキャリアの内周フランジを省略できる。し
かも、支持部材は、例えば板金等により製造が可能であ
るので、ステータ支持構造の軸方向寸法が大幅に短縮さ
れる。
【0008】
【実施例】図1は、本考案の一実施例が採用された薄型
(偏平化)トルクコンバータ1を示しており、O−Oは
その回転中心線である。図において、このトルクコンバ
ータは、入力側の部材に固定されるフロントカバー2
と、フロントカバー2の外周壁2aに固定されたインペ
ラーシェル5aとで作動油室を形成している。作動油室
内には、主として、3種の羽根車からなるトーラス3
と、ロックアップ装置4とが配置されている。トーラス
3は、主として、インペラー5と、タービン6と、ステ
ータ7とからなる。インペラー5のインペラーブレート
5bは、インペラーシェル5aの内側に固定されてい
る。また、インペラーシェル5aの内周端は、インペラ
ーハブ5cに固定されている。タービン6は、作動油室
内でインペラー5と対向するように配置されており、主
に、タービンシェル6aとタービンシェル6aに固定さ
れた複数のタービンブレード6bとから構成されてい
る。タービンシェル6aの内周端は、タービンハブ8の
フランジ8aに複数のリベット9により固定されてい
る。タービンハブ8の内周には、トランスミッション側
から延びる図示しないメインドライブシャフトに連結さ
れるスプライン孔8bが形成されている。
(偏平化)トルクコンバータ1を示しており、O−Oは
その回転中心線である。図において、このトルクコンバ
ータは、入力側の部材に固定されるフロントカバー2
と、フロントカバー2の外周壁2aに固定されたインペ
ラーシェル5aとで作動油室を形成している。作動油室
内には、主として、3種の羽根車からなるトーラス3
と、ロックアップ装置4とが配置されている。トーラス
3は、主として、インペラー5と、タービン6と、ステ
ータ7とからなる。インペラー5のインペラーブレート
5bは、インペラーシェル5aの内側に固定されてい
る。また、インペラーシェル5aの内周端は、インペラ
ーハブ5cに固定されている。タービン6は、作動油室
内でインペラー5と対向するように配置されており、主
に、タービンシェル6aとタービンシェル6aに固定さ
れた複数のタービンブレード6bとから構成されてい
る。タービンシェル6aの内周端は、タービンハブ8の
フランジ8aに複数のリベット9により固定されてい
る。タービンハブ8の内周には、トランスミッション側
から延びる図示しないメインドライブシャフトに連結さ
れるスプライン孔8bが形成されている。
【0009】ステータ7は、インペラー5とタービン6
との内周部間に配置されており、円環状のステータキャ
リア7aと、ステータキャリア7a上に固定されてター
ビン6からインペラー5へと戻される作動油の方向を調
整するための複数のステータブレード7bとを備えてい
る。なお、ステータキャリア7aは、従来の厚肉の内周
フランジを有していない。ステータキャリア7aのイン
ペラーハブ5c側内周部には半径方向内側に突出する環
状の受け部22(図2)が形成されている。
との内周部間に配置されており、円環状のステータキャ
リア7aと、ステータキャリア7a上に固定されてター
ビン6からインペラー5へと戻される作動油の方向を調
整するための複数のステータブレード7bとを備えてい
る。なお、ステータキャリア7aは、従来の厚肉の内周
フランジを有していない。ステータキャリア7aのイン
ペラーハブ5c側内周部には半径方向内側に突出する環
状の受け部22(図2)が形成されている。
【0010】ステータ支持構造10は、図2に詳細に示
すように、ワンウエイクラッチ機構11と、環状の保持
部材12と、板金からなる環状のリテーナ21とから主
に構成されている。ワンウエイクラッチ機構11は、ス
テータ7を一方向にのみ回転させるための機構であり、
アウターレース13と、インナーレース15と、両レー
ス間に配置されたクラッチ部材14とから構成されてい
る。アウターレース13は、インペラーハブ5c側のス
ムーズな外周面13aと、外周面13aから続くローレ
ット面13bとを有している。このローレット面13b
がステータキャリア7aの内周面に圧入されている。ま
た、ローレット面13bには、円周方向に等間隔に複数
の平坦な溝13cが形成されている。
すように、ワンウエイクラッチ機構11と、環状の保持
部材12と、板金からなる環状のリテーナ21とから主
に構成されている。ワンウエイクラッチ機構11は、ス
テータ7を一方向にのみ回転させるための機構であり、
アウターレース13と、インナーレース15と、両レー
ス間に配置されたクラッチ部材14とから構成されてい
る。アウターレース13は、インペラーハブ5c側のス
ムーズな外周面13aと、外周面13aから続くローレ
ット面13bとを有している。このローレット面13b
がステータキャリア7aの内周面に圧入されている。ま
た、ローレット面13bには、円周方向に等間隔に複数
の平坦な溝13cが形成されている。
【0011】リテーナ21は、ワンウエイクラッチ機構
11の各部材の側部を軸方向に支持している。リテーナ
21の外周には軸方向に延びる円筒壁21aが形成され
ており、円筒壁21aはアウターレース13の円筒面1
3aに嵌合している。また、円筒壁21aに形成された
複数の爪21bはアウターレース13の溝13c内に挿
入されており、これによりアウターレース13とリテー
ナ21とは相対回転不能に係合している。なお、ステー
タキャリア7aの受け部22はリテーナ21の外周端に
インペラーハブ5c側から当接しており、これによりリ
テーナ21のインペラーハブ5c側への移動を禁止して
いる。リテーナ21の内周部には、インナーレース15
のインペラーハブ5c側から当接する押え部21cが形
成されている。リテーナ21とインペラーハブ5cとの
間には、スラストベアリング16が配置されている。
11の各部材の側部を軸方向に支持している。リテーナ
21の外周には軸方向に延びる円筒壁21aが形成され
ており、円筒壁21aはアウターレース13の円筒面1
3aに嵌合している。また、円筒壁21aに形成された
複数の爪21bはアウターレース13の溝13c内に挿
入されており、これによりアウターレース13とリテー
ナ21とは相対回転不能に係合している。なお、ステー
タキャリア7aの受け部22はリテーナ21の外周端に
インペラーハブ5c側から当接しており、これによりリ
テーナ21のインペラーハブ5c側への移動を禁止して
いる。リテーナ21の内周部には、インナーレース15
のインペラーハブ5c側から当接する押え部21cが形
成されている。リテーナ21とインペラーハブ5cとの
間には、スラストベアリング16が配置されている。
【0012】一方、アウターレース13及びインナーレ
ース15のタービンハブ8側の側部は、それぞれ保持部
材12に当接している。保持部材12とタービンハブ8
との間には、スラストベアリング17(図1)が配置さ
れている。なお、インナーレース15の内周部にはステ
ータシャフト(図示せず)に係合するスプライン孔15
aが形成されている。
ース15のタービンハブ8側の側部は、それぞれ保持部
材12に当接している。保持部材12とタービンハブ8
との間には、スラストベアリング17(図1)が配置さ
れている。なお、インナーレース15の内周部にはステ
ータシャフト(図示せず)に係合するスプライン孔15
aが形成されている。
【0013】図1において、ロックアップ装置4は、フ
ロントカバー2とタービンシェル6aとの間の空間に配
置されている。ロックアップ装置4の入力側ピストン
は、フロントカバー2の摩擦面に連結及び連結解除が可
能であり、出力側部材はタービンシェル6aの背面に固
定されている。次に動作について説明する。
ロントカバー2とタービンシェル6aとの間の空間に配
置されている。ロックアップ装置4の入力側ピストン
は、フロントカバー2の摩擦面に連結及び連結解除が可
能であり、出力側部材はタービンシェル6aの背面に固
定されている。次に動作について説明する。
【0014】エンジンの回転によりフロントカバー2が
回転すると、インペラー5が回転し、この回転力は作動
油を介してタービン6に伝達される。タービン6側から
インペラー5へと流れる作動油の流れは、ステータ7に
よって調整される。そして、タービン6の回転力はター
ビンハブ8を介してトランスミッションのメインドライ
ブシャフト(図示せず)に伝達される。
回転すると、インペラー5が回転し、この回転力は作動
油を介してタービン6に伝達される。タービン6側から
インペラー5へと流れる作動油の流れは、ステータ7に
よって調整される。そして、タービン6の回転力はター
ビンハブ8を介してトランスミッションのメインドライ
ブシャフト(図示せず)に伝達される。
【0015】このような作動中において、ワンウエイク
ラッチ機構11のアウターレース13及びリテーナ21
は、インペラーハブ5cに対して相対回転するが、スラ
ストベアリング16によって両者間の摩擦は低減させら
れている。クラッチ部材14及びインナーレース15
は、保持部材12によりタービンハブ8側への移動を規
制されている。また、クラッチ部材14及びインナーレ
ース15は、リテーナ21によりインペラーハブ5c側
への移動を規制されている。
ラッチ機構11のアウターレース13及びリテーナ21
は、インペラーハブ5cに対して相対回転するが、スラ
ストベアリング16によって両者間の摩擦は低減させら
れている。クラッチ部材14及びインナーレース15
は、保持部材12によりタービンハブ8側への移動を規
制されている。また、クラッチ部材14及びインナーレ
ース15は、リテーナ21によりインペラーハブ5c側
への移動を規制されている。
【0016】この実施例ではステータキャリアの従来の
内周フランジが省略されており、代わりに板金からなる
薄いリテーナ21が用いられている。そのため、ワンウ
エイクラッチ機構11とスラストベアリング16との軸
方向間が大幅に短縮されている。このことは、偏平化さ
れたトルクコンバータ1全体において軸方向寸法のさら
なる短縮に貢献している。
内周フランジが省略されており、代わりに板金からなる
薄いリテーナ21が用いられている。そのため、ワンウ
エイクラッチ機構11とスラストベアリング16との軸
方向間が大幅に短縮されている。このことは、偏平化さ
れたトルクコンバータ1全体において軸方向寸法のさら
なる短縮に貢献している。
【0017】
【考案の効果】本考案に係るトルクコンバータのステー
タ支持構造では、支持部材がワンウエイクラッチのイン
ペラーハブ側の側方に配置されている。この部材は、例
えば板金等により製造が可能であるので、ステータ支持
構造の軸方向寸法が大幅に短縮される。
タ支持構造では、支持部材がワンウエイクラッチのイン
ペラーハブ側の側方に配置されている。この部材は、例
えば板金等により製造が可能であるので、ステータ支持
構造の軸方向寸法が大幅に短縮される。
【図1】本考案の一実施例が採用されたトルクコンバー
タの縦断面概略部分図。
タの縦断面概略部分図。
【図2】図1の部分拡大図。
【図3】アウターレースとリテーナとの係合を示す概略
部分斜視図。
部分斜視図。
1 トルクコンバータ 5 インペラー 5c インペラーハブ 6 タービン 7 ステータ 10 ステータ支持構造 11 ワンウエイクラッチ機構 13 アウターレース 15 インナーレース 16 スラストベアリング 21 リテーナ
Claims (3)
- 【請求項1】内周端にインペラーハブが固定されたイン
ペラーと、前記インペラーに対向するタービンと、前記
インペラーと前記タービンとの内周部間に配置されたス
テータとを含むトルクコンバータのステータ支持構造で
あって、 前記ステータのステータキャリアに固定されたアウター
レースと、前記アウターレースの内周側に配置されたイ
ンナーレースとを含み、前記アウターレースの回転を一
方向にのみ許容するワンウェイクラッチと、 前記ワンウェイクラッチの前記インペラーハブ側の側方
に配置された支持部材とを備え、 前記アウターレースの外周面にはローレット面が形成さ
れ、前記アウターレースは前記ステータキャリアの内周
側に圧入されており、 前記アウターレースの外周面には平坦な溝が形成されて
おり、 前記支持部材は円板状かつ環状のプレートであり、前記
支持部材は前記平坦な溝に挿入された爪を有しており、
それにより前記支持部材は前記アウターレースに相対回
転不能に係合しており、 前記アウターレースの外周面には、前記ローレット面の
前記インペラーハブ側にスムーズな面が形成され、 前記支持部材の外周には軸方向に延びる円筒壁が形成さ
れ、前記円筒壁は前記スムーズな面に嵌合し、 前記爪は前記円筒壁から延びている、 トルクコンバータのステータ支持構造。 - 【請求項2】内周端にインペラーハブが固定されたイン
ペラーと、前記インペラーに対向するタービンと、前記
インペラーと前記タービンとの内周部間に配置されたス
テータとを含むトルクコンバータのステータ支持構造で
あって、 前記ステータのステータキャリアに固定されたアウター
レースと、前記アウターレースの内周側に配置されたイ
ンナーレースとを含み、前記アウターレースの回転を一
方向にのみ許容するワンウェイクラッチと、 前記ワンウェイクラッチの前記インペラーハブ側の側方
に配置された支持部材とを備え、 前記アウターレースの外周面にはローレット面と平坦な
溝が形成され、前記アウターレースは前記ステータキャ
リアの内周側に圧入されており、前記支持部材は円板状かつ環状のプレートであり、前記
支持部材は前記平坦な溝に挿入され前記アウターレース
の外周面と前記ステータキャリアの内周面との間に挟ま
れた爪を有しており、それにより前記支持部材は前記ア
ウターレースに相対回転不能に係合している、 トルクコンバータのステータ支持構造。 - 【請求項3】 内周端にインペラーハブが固定されたイン
ペラーと、前記インペラーに対向するタービンと、前記
インペラーと前記タービンとの内周部間に配置されたス
テータとを含むトルクコンバータのステータ支持構造で
あって、 前記ステータのステータキャリアに固定されたアウター
レースと、前記アウターレースの内周側に配置されたイ
ンナーレースとを含み、前記アウターレースの回転を一
方向にのみ許容するワンウェイクラッチと、 前記ワンウェイクラッチの前記インペラーハブ側の側方
に配置された支持部材とを備え、 前記アウターレースの外周面にはローレット面が形成さ
れ、前記アウターレースは前記ステータキャリアの内周
側に圧入されており、 前記アウターレースの外周面には平坦な溝が形成されて
おり、 前記支持部材は円板状かつ環状のプレートであり、前記
支持部材は前記平坦な溝に挿入された爪を有しており、
それにより前記支持部材は前記アウターレースに相対回
転不能に係合しており、 前記ステータキャリアは前記支持部材を前記アウターレ
ースとの軸方向間に挟む受け部を有している、 トルクコンバータのステータ支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4623993U JP2607205Y2 (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | トルクコンバータのステータ支持構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4623993U JP2607205Y2 (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | トルクコンバータのステータ支持構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0716049U JPH0716049U (ja) | 1995-03-17 |
JP2607205Y2 true JP2607205Y2 (ja) | 2001-05-28 |
Family
ID=12741587
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4623993U Expired - Fee Related JP2607205Y2 (ja) | 1993-08-25 | 1993-08-25 | トルクコンバータのステータ支持構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607205Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2800142B1 (fr) * | 1999-09-29 | 2002-06-21 | Valeo | Appareil d'accouplement hydrocinetique comportant une roue libre perfectionnee de reacteur |
US8899032B2 (en) * | 2010-09-27 | 2014-12-02 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg | Stator centering plate |
JP6415522B2 (ja) * | 2016-12-06 | 2018-10-31 | 本田技研工業株式会社 | トルクコンバータのステータ構造 |
-
1993
- 1993-08-25 JP JP4623993U patent/JP2607205Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0716049U (ja) | 1995-03-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7762065B2 (en) | Stator support structure for a torque converter | |
JP3939840B2 (ja) | トルクコンバータ | |
JP3204854B2 (ja) | ホイールステータ組立体 | |
US6796119B2 (en) | Stator support structure for torque converter | |
EP0731285B1 (en) | Assembly of a one-way clutch and a bearing | |
JP2001510269A (ja) | 一方向回転防止装置を備えたステータ組立体 | |
JP2607205Y2 (ja) | トルクコンバータのステータ支持構造 | |
JP3165666B2 (ja) | トルクコンバータ | |
JP3529955B2 (ja) | ダンパ装置 | |
JP4066355B2 (ja) | トルクコンバータ | |
JP3610387B2 (ja) | 一方向クラッチと軸受との組立体 | |
JP4093383B2 (ja) | ダンパー付ロックアップピストン | |
JP2557777Y2 (ja) | トルクコンバータ用ロックアップ装置 | |
JP3581029B2 (ja) | トルクコンバータ | |
JPH0543312Y2 (ja) | ||
JP3529956B2 (ja) | ダンパ装置 | |
JPH08135691A (ja) | ワンウェイクラッチ | |
JPH023000Y2 (ja) | ||
JPS6137902Y2 (ja) | ||
JPH0623799Y2 (ja) | ロックアップクラッチの作動制御装置 | |
JP2005264961A (ja) | トルクコンバータのロックアップ機構 | |
JPS6240202Y2 (ja) | ||
JPH1163153A (ja) | クラッチのダンパ装置 | |
JP3413980B2 (ja) | 流体伝動装置 | |
JPS6238043Y2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |