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JPH10237144A - 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 - Google Patents

活性エネルギー線硬化性樹脂組成物

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Publication number
JPH10237144A
JPH10237144A JP5425697A JP5425697A JPH10237144A JP H10237144 A JPH10237144 A JP H10237144A JP 5425697 A JP5425697 A JP 5425697A JP 5425697 A JP5425697 A JP 5425697A JP H10237144 A JPH10237144 A JP H10237144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
meth
energy ray
weight
resin composition
active energy
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5425697A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsukasa Mizobuchi
司 溝渕
Yoshie Nagao
好恵 長尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Rayon Co Ltd filed Critical Mitsubishi Rayon Co Ltd
Priority to JP5425697A priority Critical patent/JPH10237144A/ja
Publication of JPH10237144A publication Critical patent/JPH10237144A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性に優れ、かつ柔軟性に富んだ樹脂成形
品を光による注型重合で得ることのできる活性エネルギ
ー線硬化性樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 (A)1分子中に(メタ)アクリロイル
オキシ基を2個以上有するウレタンポリマー30〜80
重量%、(B)特定構造のカーボネートジ(メタ)アク
リレート10〜60重量%、(C)ポリエステル(メ
タ)アクリレート10〜60重量%、(D)分子内に少
なくとも2個のチオール基を有する脂肪族系ポリチオー
ル化合物1〜20重量%および(E)活性エネルギー線
開始剤0.01〜5重量%で活性エネルギー線硬化性樹
脂組成物を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性エネルギー線
硬化性樹脂組成物に関し、より詳しくは透明性に優れ、
かつ柔軟性に富んだ樹脂成形品を得ることのできる活性
エネルギー線硬化性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】樹脂成形品を製造する方法としては、熱
可塑性ポリマーを射出成形する方法が一般的に知られて
いる。この方法においては、一定の形状の成形品を生産
性よく、大量に製造する方法として好ましいが、少量多
品種の物品を成形する場合には、その金属金型が高価で
あることから、注型法により液状樹脂をシリコーンゴム
型に流し込んで硬化させる樹脂成形品の製造方法が利用
されている。
【0003】注型法に用いられる液状樹脂としては、熱
硬化性のものが主に用いられてきているが、最近、より
生産性の高い活性エネルギー線硬化注型法が提案されて
いる(特開平7−124962号公報)。これは、透明
なシリコーンゴム型に活性エネルギー線硬化性液状樹脂
を注入し、シリコーンゴム型の外部より活性エネルギー
線を照射し、硬化させることにより成形品を得る方法で
ある。しかしながら、この方法により得られる樹脂成形
品は、優れた物性を有しているが透明性ならびに柔軟性
が十分でなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的とすると
ころは、活性エネルギー線硬化注型法による樹脂成形品
の製造において、透明性に優れ、かつ柔軟性に富んだ樹
脂成形品を与え得る活性エネルギー線硬化性樹脂組成物
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、1分子中に(メ
タ)アクリロイルオキシ基を2個以上有するウレタンポ
リマー、特定構造のカーボネートジ(メタ)アクリレー
ト、ポリエステル(メタ)アクリレート、分子内に少な
くとも2個のチオール基を有する脂肪族系ポリチオール
化合物、および活性エネルギー線開始剤を特定の割合に
配合した樹脂組成物が、上記の目的を達成できることを
見いだし、本発明を完成した。
【0006】すなわち、本発明は、(A)1分子中に
(メタ)アクリロイルオキシ基を2個以上有するウレタ
ンポリマー30〜80重量%、(B)下記一般式(I)
で示される化合物10〜60重量%、
【化2】 (C)ポリエステル(メタ)アクリレート10〜60重
量%、(D)分子内に少なくとも2個のチオール基を有
する脂肪族系ポリチオール化合物1〜20重量%、およ
び(E)活性エネルギー線開始剤0.01〜5重量%、
からなる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物にある。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明を詳しく説明する。先ず本
発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成物(以下、硬化
性樹脂組成物という。)の各成分について説明する。
【0008】(A)成分について (A)成分である、1分子中に(メタ)アクリロイルオ
キシ基を2個以上有するウレタンポリマーは、硬化した
樹脂成形品に柔軟性および耐衝撃性を付与する成分であ
り、具体的には分子内に2個以上のイソシアネート基を
有するポリイソシアネートに主鎖骨格がポリエーテル、
ポリエステル、ポリカーボネート等であるジオールを反
応させた後、残ったイソシアネート基にヒドロキシル基
を含有する(メタ)アクリレートを反応させて得られる
ものである。これらの分子量は1500以上のものが好
ましい。
【0009】ポリイソシアネート化合物の具体例として
は、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、トリス
(イソシアナトヘキシル)イソシアヌレート、1,4−
テトラメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメ
チルヘキサメチレンジイソアネート、シクロヘキサンジ
イソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ビス
(4,4′−イソシアナトシクロヘキシル)メタン、ビ
ス(4,4′−イソシアナトシクロヘキシル)プロパ
ン、1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサ
ン、メタキシリレンジイソシアネート、パラキシリレン
ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、(4,4′−
イソシアナトフェニル)メタン、ナフタレンジイソシア
ネート等が挙げられるが、上記した中でも、トリス(イ
ソシアナトヘキシル)イソシアヌレート、イソホロンジ
イソシアネート、ビス(4,4′−イソシアナトシクロ
ヘキシル)メタン、1,3−ビス(イソシアナトメチ
ル)シクロヘキサン、メタキシリレンジイソシアネー
ト、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリ
レンジソシアネートが特に好ましい。
【0010】ジオール化合物の具体例としては、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、変性ポリテトラメチ
レンエーテルグリコール等の主鎖にエーテル結合を有す
るもの、ポリカプロラクトンジオール、2価アルコール
と2塩基酸から合成されるポリエステルジオール等の主
鎖にエステル結合を有するもの、および2価アルコール
とホスゲンまたはジメチルカーボネートとの反応によっ
て合成される主鎖にカーボネート結合を有するものなど
が挙げられる。
【0011】ヒドロキシル基を有する(メタ)アクリレ
ートの具体例としては、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、
4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の他、ブ
チルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジ
ルエーテル、グリシジルメタクリレート等のモノエポキ
シ化合物と(メタ)アクリル酸との反応物や、ポリエチ
レングリコール、ポリプロピレングリコールのモノ(メ
タ)アクリル酸エステル、ポリカプロラクトンジオール
のモノ(メタ)アクリル酸エステル等が挙げられる。
【0012】ポリイソシアネートと各種ジオールやヒド
ロキシル基を含有する(メタ)アクリレートとの反応
は、ジラウリン酸ジn−ブチル錫等の錫系触媒の存在
下、イソシアネート基と水酸基がほぼ等量になるように
用いて、60〜70℃で数時間加熱する。反応物は、一
般に高粘性になることが多いので、反応中または反応終
了後に他の低粘度モノマーで希釈することが好ましい。
【0013】(A)成分の使用割合は、(A)〜(E)
成分からなる硬化性樹脂組成物中30〜80重量%、好
ましくは40〜70重量%である。(A)成分の量が3
0重量%未満では、十分な柔軟性が得られず、80重量
%を超えるとモノマー組成物が高粘性となり、シリコー
ン型への注入作業性が低下するばかりでなく、活性エネ
ルギー線の照射による硬化時にシリコーン型からの剥離
が生じるため、成形品の表面精度が得られなくなる。
【0014】(B)成分について (B)成分である、上記一般式(I)で示される化合物
は、重合度(一般式(I)中のkおよびn)が1〜5で
あるポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコー
ル、ポリブチレングリコール、またはポリ(メチルブチ
レン)グリコールと、ホスゲンまたはジメチルカーボネ
ート、および(メタ)アリルアルコールとの反応によっ
て得られる脂肪族ジアリルカーボネートである。(B)
成分として最も好ましい化合物は、ジエチレングリコー
ルビスアリルカーボネートである。
【0015】(B)成分の使用量は、(A)〜(E)成
分からなる硬化性樹脂組成物中10〜60重量%、好ま
しくは15〜30重量%である。(B)成分の量が10
重量%未満では、活性エネルギー線の照射による硬化時
にシリコーン型からの剥離が生じるため、成形品の表面
精度が得られない。また、60重量%を超えると活性エ
ネルギー線の照射による硬化性が著しく低下し生産性に
劣るようになる。
【0016】(C)成分について (C)成分である、ポリエステル(メタ)アクリレート
は、成形品の透明性を向上させる成分であり、具体的に
は多塩基酸と多価アルコールおよび(メタ)アクリル酸
との脱水重縮合反応によって合成される。
【0017】多塩基酸の具体例としては、無水フタル
酸、イソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、テトラ
クロロ無水フタル酸、テトラブロモ無水フタル酸、テト
ラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ヘ
ット酸、コハク酸、セバシン酸、トリメリット酸、フマ
ル酸、無水マレイン、1,2−シクロヘキサンジカルボ
ン酸、1,3−シクロヘキサンジカルボン酸、1,4−
シクロヘキサンジカルボン酸等が挙げられる。
【0018】多価アルコールの具体例としては、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブタン
ジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジ
オール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコー
ル、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、水添ビスフェノールA、グリセリン、ペンタエリス
リトール、トリメチロールプロパン、トリメチロールエ
タン、1,4−シクロヘキサンジメタノール、2,2,
4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2−ブチ
ル−2−エチル−1,3−プロパンジオール、ヒドロキ
シビバリルヒドロキシビバレート、3−メチル−1,5
−ペンタンジオール、2−メチル−1,8−オクタンジ
オール、1,9−ノナンジオール、2−メチル−1,3
−プロパンジオール等が挙げられる。
【0019】(C)成分の使用量は、(A)〜(E)成
分からなる硬化性樹脂組成物中10〜60重量%、好ま
しくは15〜30重量%である。(B)成分の量が10
重量%未満では、十分な成形品の透明性が得られず、ま
た、60重量%を超えると十分な成形品の柔軟性が得ら
れなくなる。
【0020】(D)成分について (D)成分である、分子内に少なくとも2個のチオール
基を有する脂肪族系ポリチオール化合物は、活性エネル
ギー線の照射による硬化時の硬化性を向上させる成分で
ある。具体例としては、1,2−エチレンジチオグリコ
ール、1,2−プロピレンジチオグリコール、1,4−
ブチレンジチオグリコール、ジ(2−メルカプトエチ
ル)チオール、エチレングリコールジチオグリコレー
ト、1,2−プロピレングリコールジチオグリコレー
ト、1,4−ブタンジオールジチオグリコレート、トリ
メチロールプロパントリス(チオグリコレート)、ペン
タエリスリトールテトラキス(チオグリコレート)、エ
チレングリコールジチオプロピオネート、1,2−プロ
ピレングリコールジチオプロピオネート、1,4−ブタ
ンジオールジチオプロピオネート、トリメチロールプロ
パントリス(β−チオプロピオネート)、ペンタエリス
リトールテトラキス(β−チオプロピオネート)、ジペ
ンタエリスリトールヘキサキス(β−チオプロピオネー
ト)等が挙げられる。これらの中でも、トリメチロール
プロパントリス(β−チオプロピオネート)、ペンタエ
リスリトールテトラキス(β−チオプロピオネート)が
ポリチオール特有の臭気も少なく好ましい。
【0021】(D)成分の使用割合は、(A)〜(E)
成分からなる硬化性樹脂組成物中1〜20重量%、好ま
しくは、5〜15重量%である。(D)成分の量が1重
量%未満では硬化時の硬化性が低下し、20重量%を超
えると成形品の着色を招くようになる。
【0022】(E)成分について (E)成分である、活性エネルギー線開始剤としては、
主として波長200〜400nmの紫外線に感応してラ
ジカル源を発生するものが好ましく、具体例として、ベ
ンゾイン、ベンゾインモノメチルエーテル、ベンゾイン
プロピルエーテル、アセトイン、ベンジル、ベンゾフェ
ノン、p−メトキシベンゾフェノン、ジエトキシアセト
フェノン、ベンジルジメチルケタール、2,2−ジエト
キシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフ
ェニルケトン、メチルフェニルグリオキシレート、エチ
ルフェニルグリオキシレート、2−ヒドロキシ−2−メ
チル−1−フェニルプロパン−1−オン等のカルボニル
化合物、テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラ
メチルチウラムジスルフィド等の硫黄化合物、2,4,
6−トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキ
サイド等のアシルフォスフィンオキサイド等を挙げるこ
とができる。これらは、1種または2種以上の混合系で
使用される。これらの中でも、ベンゾフェノン、ベンゾ
インイソプロピルエーテル、メチルフェニルグリオキシ
レート、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン、ベンジルジメチルケタール、2,4,6−トリメチ
ルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドが特に
好ましい。
【0023】(E)成分の使用量は、(A)〜(E)成
分からなる硬化性樹脂組成物中0.01〜5重量%、好
ましくは、0.02〜2重量%である。(E)成分の量
が0.01重量%未満では硬化性が不十分となり、5重
量%を超えると深部硬化性が悪くなるだけでなく、成形
品の着色を招くようになる。
【0024】本発明の活性エネルギー線硬化性樹脂組成
物には、必要に応じて有機過酸化物、酸化防止剤、黄変
防止剤、紫外線吸収剤、有機色素、顔料、無機フィラ
ー、沈降防止剤、消泡剤等の添加剤が含まれていてもよ
い。
【0025】本発明を実施する際には、硬化性樹脂組成
物を透明なシリコーンゴム型に注入し、太陽、ケミカル
ランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ等の光
源により活性エネルギー線を照射する。照射量は、20
0〜400nmの紫外線の積算値で0.1〜30J/c
2 である。照射する雰囲気は、空気中でもよいし、窒
素、アルゴン等の不活性ガス中でもよい。また、照射と
加熱を組み合わせてもよい。
【0026】
【実施例】以下、実施例および比較例を挙げて本発明を
さらに詳細に説明する。なお、実施例および比較例にお
ける物性の評価は以下に示す方法によって行った。
【0027】(1)成形品外観 作製した成形板を目視観察して判定した。 ○:シリコーンゴム型面が正確に転写されており良好 ×:全面または一部に重合ハガレ跡があるか、もしくは
成形品表面に粘着性が残っている
【0028】(2)全光線透過率 ASTM D1003−61に準拠して測定した。
【0029】(3)ヘーズ ASTM D1003−61に準拠して測定した。
【0030】(4)柔軟性 作製した平板(3mm厚)を180度折り曲げた時の破
壊の有無で判定した。 ○:破壊なし ×:破壊あり
【0031】(5)注入作業性 樹脂組成物のシリコーンゴム型への注入作業性の良、不
良を判定した。 ○:注入しやすい。 ×:注入しにくい。
【0032】また、実施例および比較例において使用し
た略記号は以下に示す化合物を表わす。 PUM−1:イソホロンジイソシアネートとポリテトラ
メチレンエーテルグリコール(数平均分子量650)お
よび2−ヒドロキシプロピルメタクリレートを5:2.
5:5.25のモル比で反応させて得られたポリウレタ
ンジメタクリレート PUM−2:イソホロンジイソシアネートと変性ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール(数平均分子量100
0)および2−ヒドロキシプロピルメタクリレートを
5:2.5:5.25のモル比で反応させて得られたポ
リウレタンジメタクリレート UM−1:イソホロンジイソシアネートと2−ヒドロキ
シプロピルメタクリレートを1:2.1のモル比で反応
させて得られたウレタンジメタクリレート UM−2:トリレンジイソシアネートと2−ヒドロキシ
プロピルメタクリレートを1:2.1のモル比で反応さ
せて得られたウレタンジメタクリレート 2GDMA:ジエチレングリコールジメタクリレート PESA:ポリエステルアクリレート(3官能以上)
(商品名:アロニックスM8030、東亜合成化学工業
(株)製) DGBA:ジエチレングリコールビスアリルカーボネー
ト TMTP:トリメチロールプロパントリス(β−チオプ
ロピオネート) BNP:ベンゾフェノン
【0033】[実施例1] (a)シリコーンゴム型の作製 幅30mm、長さ150mm、厚さ3mmのアクリル板
(三菱レイヨン(株)製、商品名:アクリライト(登録
商標)L)を、厚さ2mmのアクリル板で作った開口部
70mm×70mm、深さ180mmの箱形の外枠に入
れ、これにシリコーンゴム樹脂液(信越化学工業(株)
製、商品名:KE−1606)を注入し、室温で15時
間放置硬化させた後、カッターナイフで透明なシリコー
ンゴムを切り、アクリル板を取り出して、注型用シリコ
ーンゴム型を作製した。
【0034】(b)硬化性樹脂組成物の調製 ポリウレタンジメタクリレート(PUM−2)54g、
ジエチレングリコールビスアリルカーボネート(DGB
A、商品名:CR−39(PPG(株)製))18g、
ポリエステルアクリレート(PESA、商品名:アロニ
ックスM8030(東亜合成化学工業(株)製))18
g、トリメチロールプロパントリス(β−チオプロピオ
ネート)(TMTP、商品名:TMTP(淀化学(株)
製))9g、ベンゾフェノン(BNP)1gを混合し室
温でよく撹拌し、硬化性樹脂組成物を調製した。
【0035】(c)樹脂成形品の作製 上記硬化性樹脂組成物をシリコーンゴム型に室温、常圧
で流し込み、ケミカルランプで約30分間紫外線を照射
し硬化させた(照射量:340〜380nmの紫外線積
算エネルギーが4J/cm2 )。次いで、その硬化物を
シリコーンゴム型から取り出し、幅30mm×長さ15
0mm×厚さ3mmの成形板を得た。表2に物性の評価
結果を示した。
【0036】[実施例2〜4]硬化性樹脂組成物を表1
に示すように変更して用いた以外は、実施例1と同様に
して成形板を作製し、実施例1と同様にして物性を評価
した。表2に物性の評価結果を示した。
【0037】[比較例1〜7]硬化性樹脂組成物を表1
に示すように変更して用いた以外は、実施例1と同様に
して成形板を作製し、実施例1と同様にして物性を評価
した。表2に物性の評価結果を示した。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【発明の効果】
(1)本発明の硬化性樹脂組成物は、活性エネルギー線
による硬化性が優れているため光による注型重合法によ
り容易に樹脂成形品を得ることができる。 (2)本発明の硬化性樹脂組成物を用いて得られた樹脂
成形品は、透明性に優れ、かつ柔軟性に富んでおり、軟
質非球面レンズ等の材料として有用である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)1分子中に(メタ)アクリロイル
    オキシ基を2個以上有するウレタンポリマー30〜80
    重量%、 (B)下記一般式(I)で示される化合物10〜60重
    量%、 【化1】 (C)ポリエステル(メタ)アクリレート10〜60重
    量%、 (D)分子内に少なくとも2個のチオール基を有する脂
    肪族系ポリチオール化合物1〜20重量%、および (E)活性エネルギー線開始剤0.01〜5重量%、か
    らなる活性エネルギー線硬化性樹脂組成物。
JP5425697A 1997-02-24 1997-02-24 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物 Pending JPH10237144A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015155551A (ja) * 2010-06-23 2015-08-27 日本化成株式会社 無機有機複合材組成物及びそれを用いた無機有機ハイブリッド材料

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JP2015155551A (ja) * 2010-06-23 2015-08-27 日本化成株式会社 無機有機複合材組成物及びそれを用いた無機有機ハイブリッド材料
US9753188B2 (en) 2010-06-23 2017-09-05 Nippon Kasei Chemical Company Limited Inorganic-organic hybrid material, optical material using the same, and inorganic-organic composite composition

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