JPH10209922A - 局部発振周波数発生方法とその装置、並びに周波数ホッピングスペクトル拡散通信方法と周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置 - Google Patents
局部発振周波数発生方法とその装置、並びに周波数ホッピングスペクトル拡散通信方法と周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置Info
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- JPH10209922A JPH10209922A JP9011607A JP1160797A JPH10209922A JP H10209922 A JPH10209922 A JP H10209922A JP 9011607 A JP9011607 A JP 9011607A JP 1160797 A JP1160797 A JP 1160797A JP H10209922 A JPH10209922 A JP H10209922A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 大きく確保された周波数範囲内で、ホッピン
グされた状態として局部発振周波数を高速に発生するこ
と。 【解決手段】 直接ディジタル合成方式シンセサイザ1
0から、局部発振周波数48と同一周波数間隔で、かつ
その最高周波数がfd として、任意の周波数41が発生
された上、シンセサイザ21〜23各々から、fmin +
M・fd (M:0,1,2… … …,M)として発生
されている周波数43〜45のうちの何れか1つと周波
数変換器25で合成される場合には、広い周波数範囲内
で、所望の局部発振周波数48がホッピング距離大とし
て高速に発生され得るものである。
グされた状態として局部発振周波数を高速に発生するこ
と。 【解決手段】 直接ディジタル合成方式シンセサイザ1
0から、局部発振周波数48と同一周波数間隔で、かつ
その最高周波数がfd として、任意の周波数41が発生
された上、シンセサイザ21〜23各々から、fmin +
M・fd (M:0,1,2… … …,M)として発生
されている周波数43〜45のうちの何れか1つと周波
数変換器25で合成される場合には、広い周波数範囲内
で、所望の局部発振周波数48がホッピング距離大とし
て高速に発生され得るものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時系列的に順次2
種類同時に選択された周波数を合成することによって、
局部発振周波数が所望に周波数ホッピングされた状態と
して発生されるようにした局部発振周波数発生方法とそ
の装置、更には、そのような局部発振周波数発生方法が
採用されてなる周波数ホッピングスペクトル拡散通信方
法、更にはまた、そのような局部発振周波数発生装置が
具備されてなる周波数ホッピングスペクトル拡散通信装
置に関するものである。
種類同時に選択された周波数を合成することによって、
局部発振周波数が所望に周波数ホッピングされた状態と
して発生されるようにした局部発振周波数発生方法とそ
の装置、更には、そのような局部発振周波数発生方法が
採用されてなる周波数ホッピングスペクトル拡散通信方
法、更にはまた、そのような局部発振周波数発生装置が
具備されてなる周波数ホッピングスペクトル拡散通信装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】所謂、周波数ホッピングスペクトル拡散
通信方式では、局部発振周波数は予めランダムに定めら
れた順序に従い順次切り替えされつつ、スペクトル拡散
通信が行われており、単位時間内での局部発振周波数の
切替え回数、即ち、ホッピング速度が速い程に、耐妨害
性・秘匿性に優れたものとなっている。従って、耐妨害
性・秘匿性を向上せしめる上で、局部発振周波数を発生
するための周波数シンセサイザに対しては、その出力周
波数がより広い周波数範囲内で高速に切り替えされるこ
とが要求されているのが現状である。
通信方式では、局部発振周波数は予めランダムに定めら
れた順序に従い順次切り替えされつつ、スペクトル拡散
通信が行われており、単位時間内での局部発振周波数の
切替え回数、即ち、ホッピング速度が速い程に、耐妨害
性・秘匿性に優れたものとなっている。従って、耐妨害
性・秘匿性を向上せしめる上で、局部発振周波数を発生
するための周波数シンセサイザに対しては、その出力周
波数がより広い周波数範囲内で高速に切り替えされるこ
とが要求されているのが現状である。
【0003】ところで、これまでの周波数ホッピングス
ペクトル拡散通信装置においては、高速切替可能なシン
セサイザ方式として、直接ディジタル合成方式が専ら用
いられているのが実情である。そのような方式に係る周
波数シンセサイザの例としては、例えば「WHITE S
ERIES NO.57 スペクトル拡散通信技術の基礎と応用」
(昭和62年3月13日、株式会社 トリケップス発
行、p.65〜67)に記載のものが知られているが、これに
ついて説明すれば以下のようである。
ペクトル拡散通信装置においては、高速切替可能なシン
セサイザ方式として、直接ディジタル合成方式が専ら用
いられているのが実情である。そのような方式に係る周
波数シンセサイザの例としては、例えば「WHITE S
ERIES NO.57 スペクトル拡散通信技術の基礎と応用」
(昭和62年3月13日、株式会社 トリケップス発
行、p.65〜67)に記載のものが知られているが、これに
ついて説明すれば以下のようである。
【0004】即ち、図4に従来技術に係る周波数ホッピ
ングスペクトル拡散通信装置における周波数シンセサイ
ザの一例でのブロック構成を示す。図示のように、本例
では、送信装置に例を採って示されているが、受信装置
でも事情は同様である。これによる場合、データ発生部
9からの送信データ51は一次変調部8を介し情報変調
された状態のデータ52として、周波数変換器7で直接
ディジタル合成方式シンセサイザ(DDS)10からの
局部発振周波数(ホッピングシンセサイザ出力周波数)
と乗算されることによって、スペクトル拡散変調信号5
3に周波数変換されたものとなっている。
ングスペクトル拡散通信装置における周波数シンセサイ
ザの一例でのブロック構成を示す。図示のように、本例
では、送信装置に例を採って示されているが、受信装置
でも事情は同様である。これによる場合、データ発生部
9からの送信データ51は一次変調部8を介し情報変調
された状態のデータ52として、周波数変換器7で直接
ディジタル合成方式シンセサイザ(DDS)10からの
局部発振周波数(ホッピングシンセサイザ出力周波数)
と乗算されることによって、スペクトル拡散変調信号5
3に周波数変換されたものとなっている。
【0005】ここで、その直接ディジタル合成方式シン
セサイザ10での動作について具体的に説明すれば、サ
ンプル値発生回路3に対しては、クロック発生回路1か
らシステムクロック36が発生されている一方、周波数
設定回路2からは、出力されるべき局部発振周波数48
に対応した周波数設定値31が、周波数設定値31=
(出力局部発振周波数[Hz ]×2N)/(システムク
ロック36の周波数[Hz])として一定時間毎に更新
発生されたものとなっている。但し、その式中でのN
は、サンプル値発生回路3内部にある位相累積加算器の
ビット数を示す。これによりサンプル値発生回路3で
は、システムクロック36にもとづき、周波数設定回路
2からの周波数設定値31が累積加算されることによっ
て、発生させるべきサンプル値38に対応した位相がメ
モリへの読出しアドレスとして算出されているものであ
る。即ち、サンプル値発生回路3内のそのメモリには、
正弦波1周期分のサンプル値が予め連続アドレス順とし
て記憶されているが、算出された読出しアドレスにもと
づき、そのメモリからは、読出し速度同一としてサンプ
ル値38が連続アドレス順に、または非連続アドレス
(所望に間引かれた状態のアドレス)順に読み出されて
いるものである。このようにして順次読み出されたサン
プル値38は、DA変換回路4を介し、局部発振周波数
48を主成分とするアナログ正弦波形39に変換された
上、ローパスフィルタ(LPF)5から、不要成分(高
調波成分)が除去された状態の局部発振周波数48とし
て得られているものである。そのメモリからの読出しに
際して、周波数設定値31が大、即ち、読出しアドレス
の間引き間隔が大として設定される程に、局部発振周波
数48は高周波数のものとして、直接ディジタル合成方
式シンセサイザ10から得られているわけである。
セサイザ10での動作について具体的に説明すれば、サ
ンプル値発生回路3に対しては、クロック発生回路1か
らシステムクロック36が発生されている一方、周波数
設定回路2からは、出力されるべき局部発振周波数48
に対応した周波数設定値31が、周波数設定値31=
(出力局部発振周波数[Hz ]×2N)/(システムク
ロック36の周波数[Hz])として一定時間毎に更新
発生されたものとなっている。但し、その式中でのN
は、サンプル値発生回路3内部にある位相累積加算器の
ビット数を示す。これによりサンプル値発生回路3で
は、システムクロック36にもとづき、周波数設定回路
2からの周波数設定値31が累積加算されることによっ
て、発生させるべきサンプル値38に対応した位相がメ
モリへの読出しアドレスとして算出されているものであ
る。即ち、サンプル値発生回路3内のそのメモリには、
正弦波1周期分のサンプル値が予め連続アドレス順とし
て記憶されているが、算出された読出しアドレスにもと
づき、そのメモリからは、読出し速度同一としてサンプ
ル値38が連続アドレス順に、または非連続アドレス
(所望に間引かれた状態のアドレス)順に読み出されて
いるものである。このようにして順次読み出されたサン
プル値38は、DA変換回路4を介し、局部発振周波数
48を主成分とするアナログ正弦波形39に変換された
上、ローパスフィルタ(LPF)5から、不要成分(高
調波成分)が除去された状態の局部発振周波数48とし
て得られているものである。そのメモリからの読出しに
際して、周波数設定値31が大、即ち、読出しアドレス
の間引き間隔が大として設定される程に、局部発振周波
数48は高周波数のものとして、直接ディジタル合成方
式シンセサイザ10から得られているわけである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これま
での周波数シンセサイザでは、システムクロックのその
周波数としては、その上限がサンプル値発生回路内のメ
モリの上限動作速度により制約されており、これがため
に、ホッピング周波数範囲もまた、制限されたものとな
っている。換言すれば、周波数シンセサイザから得られ
る局部発振周波数の周波数範囲(DC〜数MHz )、従
って、その上限としての最高周波数が小さく抑えられて
いたものである。一般に、周波数ホッピング方式の特徴
である耐妨害性・秘匿性をより向上せしめる上で、局部
発振周波数の周波数範囲は大きく確保された上で、その
周波数範囲内で高速に切替えされることが必要である
が、これまでの周波数シンセサイザでは、局部発振周波
数の周波数範囲を十分に大きく確保し得なかったもので
ある。
での周波数シンセサイザでは、システムクロックのその
周波数としては、その上限がサンプル値発生回路内のメ
モリの上限動作速度により制約されており、これがため
に、ホッピング周波数範囲もまた、制限されたものとな
っている。換言すれば、周波数シンセサイザから得られ
る局部発振周波数の周波数範囲(DC〜数MHz )、従
って、その上限としての最高周波数が小さく抑えられて
いたものである。一般に、周波数ホッピング方式の特徴
である耐妨害性・秘匿性をより向上せしめる上で、局部
発振周波数の周波数範囲は大きく確保された上で、その
周波数範囲内で高速に切替えされることが必要である
が、これまでの周波数シンセサイザでは、局部発振周波
数の周波数範囲を十分に大きく確保し得なかったもので
ある。
【0007】本発明の第1の目的は、大きく確保された
周波数範囲内で、ホッピングされた状態として局部発振
周波数を高速に発生し得る局部発振周波数発生方法を供
するにある。本発明の第2の目的は、大きく確保された
周波数範囲内で、ホッピングされた状態として局部発振
周波数を高速に発生し得る局部発振周波数発生装置を供
するにある。本発明の第3の目的は、耐妨害性・秘匿性
がより向上された状態で、スペクトル拡散通信を行い得
る周波数ホッピングスペクトル拡散通信方法を供するに
ある。本発明の第4の目的は、耐妨害性・秘匿性がより
向上された状態で、スペクトル拡散通信を行い得る周波
数ホッピングスペクトル拡散通信装置を供するにある。
周波数範囲内で、ホッピングされた状態として局部発振
周波数を高速に発生し得る局部発振周波数発生方法を供
するにある。本発明の第2の目的は、大きく確保された
周波数範囲内で、ホッピングされた状態として局部発振
周波数を高速に発生し得る局部発振周波数発生装置を供
するにある。本発明の第3の目的は、耐妨害性・秘匿性
がより向上された状態で、スペクトル拡散通信を行い得
る周波数ホッピングスペクトル拡散通信方法を供するに
ある。本発明の第4の目的は、耐妨害性・秘匿性がより
向上された状態で、スペクトル拡散通信を行い得る周波
数ホッピングスペクトル拡散通信装置を供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的における局部発
振周波数発生方法、あるいは周波数ホッピングスペクト
ル拡散通信方法としては、基本的に、局部発振周波数と
同一周波数間隔で任意の周波数が最高周波数fd として
直接ディジタル合成方式により発生可とされている場合
に、周波数設定値が時系列的に更新設定される度に、該
周波数設定値に対応する第1の周波数を発生せしめる一
方では、fmin +M・fd (M:0,1,2… …
…,M)として規定されている任意の周波数が発生可と
されている場合に、周波数設定値が時系列的に更新設定
される度に、該周波数設定値に対応する第2の周波数を
発生せしめつつ、該第2の周波数と上記第1の周波数と
を合成することによって、所望の局部発振周波数を発生
せしめることで達成される。
振周波数発生方法、あるいは周波数ホッピングスペクト
ル拡散通信方法としては、基本的に、局部発振周波数と
同一周波数間隔で任意の周波数が最高周波数fd として
直接ディジタル合成方式により発生可とされている場合
に、周波数設定値が時系列的に更新設定される度に、該
周波数設定値に対応する第1の周波数を発生せしめる一
方では、fmin +M・fd (M:0,1,2… …
…,M)として規定されている任意の周波数が発生可と
されている場合に、周波数設定値が時系列的に更新設定
される度に、該周波数設定値に対応する第2の周波数を
発生せしめつつ、該第2の周波数と上記第1の周波数と
を合成することによって、所望の局部発振周波数を発生
せしめることで達成される。
【0009】また、上記目的における局部発振周波数発
生装置、あるいは周波数ホッピングスペクトル拡散通信
装置としては、基本的に、局部発振周波数と同一周波数
間隔で任意の周波数が最高周波数fd として直接ディジ
タル合成方式により発生可とされている場合に、周波数
設定値が時系列的に更新設定される度に、該周波数設定
値に対応する第1の周波数を発生せしめる第1の周波数
発生手段と、fmin +M・fd (M:0,1,2… …
…,M)として規定されている任意の周波数が発生可
とされている場合に、周波数設定値が時系列的に更新設
定される度に、該周波数設定値に対応する第2の周波数
を発生せしめる第2の周波数発生手段と、該第2の周波
数発生手段からの第2の周波数と上記第1の周波数発生
手段からの第1の周波数とを合成することによって、所
望の局部発振周波数を発生する周波数合成手段とを少な
くとも含むべく局部発振周波数発生装置を構成するか、
あるいは所望の局部発振周波数を高速に周波数ホッピン
グされた状態として発生するための手段として、そのよ
うに構成されてなる局部発振周波数発生装置を具備せし
めることで達成される。
生装置、あるいは周波数ホッピングスペクトル拡散通信
装置としては、基本的に、局部発振周波数と同一周波数
間隔で任意の周波数が最高周波数fd として直接ディジ
タル合成方式により発生可とされている場合に、周波数
設定値が時系列的に更新設定される度に、該周波数設定
値に対応する第1の周波数を発生せしめる第1の周波数
発生手段と、fmin +M・fd (M:0,1,2… …
…,M)として規定されている任意の周波数が発生可
とされている場合に、周波数設定値が時系列的に更新設
定される度に、該周波数設定値に対応する第2の周波数
を発生せしめる第2の周波数発生手段と、該第2の周波
数発生手段からの第2の周波数と上記第1の周波数発生
手段からの第1の周波数とを合成することによって、所
望の局部発振周波数を発生する周波数合成手段とを少な
くとも含むべく局部発振周波数発生装置を構成するか、
あるいは所望の局部発振周波数を高速に周波数ホッピン
グされた状態として発生するための手段として、そのよ
うに構成されてなる局部発振周波数発生装置を具備せし
めることで達成される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図1か
ら図3により説明する。先ず本発明の具体的説明に入る
前に、その概要について説明すれば、本発明による局部
発振周波数発生装置(ホッピングシンセサイザ)には、
基本的に2種類の周波数発生手段が含まれた上、これら
周波数発生手段各々からの出力周波数が周波数合成手段
で合成されることによって、局部発振周波数が所望に発
生されるものとなっている。周波数発生手段の種類とし
ては、周波数精設定用の第1の周波数発生手段(DDS
方式連続可変周波数発生手段)と周波数粗設定用の第2
の周波数発生手段(離散周波数発生手段)とがあり、こ
れら周波数発生手段のうち、第1の周波数発生手段で
は、希望する局部発振周波数と同一周波数間隔での周波
数設定が可能とされており、周波数切替え速度は従来技
術に係るDDSと同等となっている。また、第2のそれ
では、第2の周波数発生手段からの出力周波数が希望す
る局部発振周波数に変換されるべく、その出力周波数は
高周波数まで離散的に発生可能とされており、その周波
数間隔は第1の周波数発生手段で発生可とされている最
高周波数以上に設定されたものとなっている。また、周
波数切替え前後での周波数間隔、即ち、ホッピング距離
が大きく確保されるべく、第2の周波数発生手段から
は、周波数切替えに先立って、常時、2種類以上の周波
数が安定出力状態におかれた上、実際の切替えに際して
は、そのうちの何れか1つが合成対象として選択される
ものとなっている。第1の周波数発生手段に対する周波
数切替えタイミングと、第2の周波数発生手段に対する
周波数選択出力タイミングとは同一タイミングとされる
ことによって、局部発振周波数が所望に周波数ホッピン
グされた状態として発生されているものである。
ら図3により説明する。先ず本発明の具体的説明に入る
前に、その概要について説明すれば、本発明による局部
発振周波数発生装置(ホッピングシンセサイザ)には、
基本的に2種類の周波数発生手段が含まれた上、これら
周波数発生手段各々からの出力周波数が周波数合成手段
で合成されることによって、局部発振周波数が所望に発
生されるものとなっている。周波数発生手段の種類とし
ては、周波数精設定用の第1の周波数発生手段(DDS
方式連続可変周波数発生手段)と周波数粗設定用の第2
の周波数発生手段(離散周波数発生手段)とがあり、こ
れら周波数発生手段のうち、第1の周波数発生手段で
は、希望する局部発振周波数と同一周波数間隔での周波
数設定が可能とされており、周波数切替え速度は従来技
術に係るDDSと同等となっている。また、第2のそれ
では、第2の周波数発生手段からの出力周波数が希望す
る局部発振周波数に変換されるべく、その出力周波数は
高周波数まで離散的に発生可能とされており、その周波
数間隔は第1の周波数発生手段で発生可とされている最
高周波数以上に設定されたものとなっている。また、周
波数切替え前後での周波数間隔、即ち、ホッピング距離
が大きく確保されるべく、第2の周波数発生手段から
は、周波数切替えに先立って、常時、2種類以上の周波
数が安定出力状態におかれた上、実際の切替えに際して
は、そのうちの何れか1つが合成対象として選択される
ものとなっている。第1の周波数発生手段に対する周波
数切替えタイミングと、第2の周波数発生手段に対する
周波数選択出力タイミングとは同一タイミングとされる
ことによって、局部発振周波数が所望に周波数ホッピン
グされた状態として発生されているものである。
【0011】ここで、動作の具体例として、ある時刻t
1 〜t2 において、第1の周波数発生手段からは周波数
fd1が、また、第2のそれからは周波数f1 が出力され
ているとすれば、周波数合成手段からは、(fd1+f
1 )を周波数とする局部発振周波数が得られているもの
である。また、次の時刻t2 〜t3 では、第1の周波数
発生手段からは周波数fd2が、第2のそれからは周波数
f2 が出力されているとすれば、周波数合成手段から
は、(fd1+f2 )を周波数とする局部発振周波数が得
られるものである。その際に、第1の周波数発生手段で
の周波数発生範囲が(fdmin〜fdmax)までであるとす
れば、周波数f1 、f2 間での周波数間隔は、常時、
(fdmax−fdmin)以上として設定されているものであ
る。これにより、従来技術に係るDDSと同等のホンピ
ング速度でありながらも、より広い周波数範囲内で、ホ
ッピングされた状態として局部発振周波数が発生され得
るものである。
1 〜t2 において、第1の周波数発生手段からは周波数
fd1が、また、第2のそれからは周波数f1 が出力され
ているとすれば、周波数合成手段からは、(fd1+f
1 )を周波数とする局部発振周波数が得られているもの
である。また、次の時刻t2 〜t3 では、第1の周波数
発生手段からは周波数fd2が、第2のそれからは周波数
f2 が出力されているとすれば、周波数合成手段から
は、(fd1+f2 )を周波数とする局部発振周波数が得
られるものである。その際に、第1の周波数発生手段で
の周波数発生範囲が(fdmin〜fdmax)までであるとす
れば、周波数f1 、f2 間での周波数間隔は、常時、
(fdmax−fdmin)以上として設定されているものであ
る。これにより、従来技術に係るDDSと同等のホンピ
ング速度でありながらも、より広い周波数範囲内で、ホ
ッピングされた状態として局部発振周波数が発生され得
るものである。
【0012】さて、本発明を具体的に説明すれば、図1
は本発明による局部発振周波数発生装置の一例でのブロ
ック構成を示したものである。図示のように、周波数ホ
ッピングスペクトル拡散通信装置(送信装置)に具備さ
れた状態として示されているが、受信装置に具備される
場合でも事情は同様である。これによる場合、局部発振
周波数発生装置(ホッピングシンセサイザ)26は、第
1の周波数発生手段としてのDDS10と、第2の周波
数発生手段としてのPLL方式シンセサイザ21〜23
およびマルチプレクサ16と、周波数合成手段としての
周波数変換器25およびバンドパスフィルタ(BPF)
24と、DDS10、PLL方式シンセサイザ21〜2
3およびマルチプレクサ16を一括制御する制御回路6
とから構成されたものとなっている。それら構成要素の
うち、DDS10は図4に示すものと同様構成とされて
いるが、ただ、周波数設定値31は制御回路6から設定
されるものとなっている。また、PLL方式シンセサイ
ザ21〜23各々に対する周波数設定値としての分周比
設定値32〜34も制御回路6から設定されるものとな
っている。後述の図2からも判るように、PLL方式シ
ンセサイザ21〜23は、そのうちの何れか2つは既に
周波数引込み完了状態に、また、残りの1つは周波数引
込み中状態におかれるべく、常時、その位相同期動作が
制御回路6からの分周比設定値32〜34により更新さ
れており、既に周波数引込み完了状態にある2つのPL
L方式シンセサイザ各々からの出力周波数は、制御回路
6からの選択制御信号35によりマルチプレクサ16か
ら順次周波数変換器25に対し選択出力周波数46とし
て与えられているものである。これにより、周波数変換
器25では、その選択出力周波数46とDDS10から
の出力周波数41とが合成され、その合成結果47はバ
ンドパスフィルタ24を介し局部発振周波数48として
所望に得られているものである。尤も、PLL方式シン
セサイザの数としては3個に限ることなく、4個以上、
設けることも可能となっている。何個設けるかは、周波
数引込み特性や構成上での簡素化を考慮の上、適当に定
めればよいものである。
は本発明による局部発振周波数発生装置の一例でのブロ
ック構成を示したものである。図示のように、周波数ホ
ッピングスペクトル拡散通信装置(送信装置)に具備さ
れた状態として示されているが、受信装置に具備される
場合でも事情は同様である。これによる場合、局部発振
周波数発生装置(ホッピングシンセサイザ)26は、第
1の周波数発生手段としてのDDS10と、第2の周波
数発生手段としてのPLL方式シンセサイザ21〜23
およびマルチプレクサ16と、周波数合成手段としての
周波数変換器25およびバンドパスフィルタ(BPF)
24と、DDS10、PLL方式シンセサイザ21〜2
3およびマルチプレクサ16を一括制御する制御回路6
とから構成されたものとなっている。それら構成要素の
うち、DDS10は図4に示すものと同様構成とされて
いるが、ただ、周波数設定値31は制御回路6から設定
されるものとなっている。また、PLL方式シンセサイ
ザ21〜23各々に対する周波数設定値としての分周比
設定値32〜34も制御回路6から設定されるものとな
っている。後述の図2からも判るように、PLL方式シ
ンセサイザ21〜23は、そのうちの何れか2つは既に
周波数引込み完了状態に、また、残りの1つは周波数引
込み中状態におかれるべく、常時、その位相同期動作が
制御回路6からの分周比設定値32〜34により更新さ
れており、既に周波数引込み完了状態にある2つのPL
L方式シンセサイザ各々からの出力周波数は、制御回路
6からの選択制御信号35によりマルチプレクサ16か
ら順次周波数変換器25に対し選択出力周波数46とし
て与えられているものである。これにより、周波数変換
器25では、その選択出力周波数46とDDS10から
の出力周波数41とが合成され、その合成結果47はバ
ンドパスフィルタ24を介し局部発振周波数48として
所望に得られているものである。尤も、PLL方式シン
セサイザの数としては3個に限ることなく、4個以上、
設けることも可能となっている。何個設けるかは、周波
数引込み特性や構成上での簡素化を考慮の上、適当に定
めればよいものである。
【0013】ここで、その局部発振周波数発生装置26
の一例での動作を、図2を参照しつつ、説明すれば以下
のようである。即ち、局部発振周波数発生装置26から
出力される局部発振周波数48のその周波数範囲をf
min 〜fmax 、DDS10からの出力周波数41のう
ち、その最高周波数をfd とすれば、PLL方式シンセ
サイザ21からの出力周波数43としては、分周比設定
値32により以下のn通りf11〜f1n分、設定可とされ
たものとなっている。
の一例での動作を、図2を参照しつつ、説明すれば以下
のようである。即ち、局部発振周波数発生装置26から
出力される局部発振周波数48のその周波数範囲をf
min 〜fmax 、DDS10からの出力周波数41のう
ち、その最高周波数をfd とすれば、PLL方式シンセ
サイザ21からの出力周波数43としては、分周比設定
値32により以下のn通りf11〜f1n分、設定可とされ
たものとなっている。
【0014】f11=fmin f12=fmin+fd : f1n=fmin+(n−1)fd 同様にして、PLL方式シンセサイザ22からの出力周
波数44としては、分周比設定値33により以下のn通
りf21〜f2n分、設定可とされたものとなっている。
波数44としては、分周比設定値33により以下のn通
りf21〜f2n分、設定可とされたものとなっている。
【0015】f21=fmin+nfd f22=fmin+(n+1)fd : f2n=fmin+(2n−1)fd PLL方式シンセサイザ23からの出力周波数45もま
た、分周比設定値34により以下のn通りf31〜f
3n分、設定可とされたものとなっている。
た、分周比設定値34により以下のn通りf31〜f
3n分、設定可とされたものとなっている。
【0016】f31=fmin+2nfd f32=fmin+(2n+1)fd : f3n=fmin+(3n−1)fd 但し、nは単一のPLL方式シンセサイザから出力され
るべき出力周波数の数であり、最高周波数fd のDDS
10とPLL方式シンセサイザ21〜23を用い、f
min 〜fmax の周波数範囲内で局部発振周波数48を得
るとすれば、そのnの値は、n=(fmax−fmin)/f
d /(PLL方式シンセサイザの数)として求められる
ものとなっている。
るべき出力周波数の数であり、最高周波数fd のDDS
10とPLL方式シンセサイザ21〜23を用い、f
min 〜fmax の周波数範囲内で局部発振周波数48を得
るとすれば、そのnの値は、n=(fmax−fmin)/f
d /(PLL方式シンセサイザの数)として求められる
ものとなっている。
【0017】その動作をより具体的に説明すれば、図2
に示すように、時刻t1 において、PLL方式シンセサ
イザ21では、既に周波数f11への周波数引込みが、ま
た、PLL方式シンセサイザ22でも、既に周波数f21
への周波数引込みがそれぞれ完了しており、しかも、時
刻t1 〜t2 の間、局部発振周波数48として周波数f
m1が出力されるとすれば、制御回路6からDDS10に
対する周波数設定値31としては、周波数設定値31=
(出力周波数fd1[Hz ]×2N)/(システムクロッ
クの周波数fCLK[Hz ])として算出されたものが設
定されるものとなっている。但し、NはDDS10内部
の位相累積加算器のビット数である。その周波数設定値
31により、DDS10からは、その周波数設定値31
に対応した周波数fd1が出力周波数41として出力され
ているものである。一方、その周波数fd1の出力に並行
して、マルチプレクサ16からは、制御回路6からの選
択制御信号35により、PLL方式シンセサイザ22か
らの出力周波数44、即ち、周波数f21が選択出力周波
数46として出力されているものである。従って、周波
数変換器25による、周波数fd1、f21間での合成結果
47として、周波数成分(f21+fd1),(f21−
fd1)が同時に得られるが、これら成分のうち、バンド
パスフィルタ24で後者の成分が除去されることによっ
て、周波数成分(f21+fd1)(=fm1)が局部発振周
波数48として得られるものである。その後の時刻t2
〜t3 ではまた、DDS10からは、周波数fd2が出力
周波数41として出力されるべく、制御回路6から周波
数設定値31が設定されると同時に、制御回路6からマ
ルチプレクサ16への選択制御信号35により、マルチ
プレクサ16からは、PLL方式シンセサイザ21から
の周波数f11が選択出力周波数46として出力されてい
るものである。この結果として、バンドパスフィルタ2
4からは、周波数成分(f11+fd2)(=fm2)が局部
発振周波数48として得られているものである。更に、
その後の時刻t3 〜t4 では、制御回路6による同様な
制御下に、DDS10からの周波数fd3とPLL方式シ
ンセサイザ22からの周波数f21とが合成される結果と
して、周波数成分(f21+fd3)(=fm3)が局部発振
周波数48として得られているものである。
に示すように、時刻t1 において、PLL方式シンセサ
イザ21では、既に周波数f11への周波数引込みが、ま
た、PLL方式シンセサイザ22でも、既に周波数f21
への周波数引込みがそれぞれ完了しており、しかも、時
刻t1 〜t2 の間、局部発振周波数48として周波数f
m1が出力されるとすれば、制御回路6からDDS10に
対する周波数設定値31としては、周波数設定値31=
(出力周波数fd1[Hz ]×2N)/(システムクロッ
クの周波数fCLK[Hz ])として算出されたものが設
定されるものとなっている。但し、NはDDS10内部
の位相累積加算器のビット数である。その周波数設定値
31により、DDS10からは、その周波数設定値31
に対応した周波数fd1が出力周波数41として出力され
ているものである。一方、その周波数fd1の出力に並行
して、マルチプレクサ16からは、制御回路6からの選
択制御信号35により、PLL方式シンセサイザ22か
らの出力周波数44、即ち、周波数f21が選択出力周波
数46として出力されているものである。従って、周波
数変換器25による、周波数fd1、f21間での合成結果
47として、周波数成分(f21+fd1),(f21−
fd1)が同時に得られるが、これら成分のうち、バンド
パスフィルタ24で後者の成分が除去されることによっ
て、周波数成分(f21+fd1)(=fm1)が局部発振周
波数48として得られるものである。その後の時刻t2
〜t3 ではまた、DDS10からは、周波数fd2が出力
周波数41として出力されるべく、制御回路6から周波
数設定値31が設定されると同時に、制御回路6からマ
ルチプレクサ16への選択制御信号35により、マルチ
プレクサ16からは、PLL方式シンセサイザ21から
の周波数f11が選択出力周波数46として出力されてい
るものである。この結果として、バンドパスフィルタ2
4からは、周波数成分(f11+fd2)(=fm2)が局部
発振周波数48として得られているものである。更に、
その後の時刻t3 〜t4 では、制御回路6による同様な
制御下に、DDS10からの周波数fd3とPLL方式シ
ンセサイザ22からの周波数f21とが合成される結果と
して、周波数成分(f21+fd3)(=fm3)が局部発振
周波数48として得られているものである。
【0018】図2からも判るように、時刻t1 〜t4 の
間では、制御回路6からの分周比設定値34によりPL
L方式シンセサイザ23のみが周波数引込み中状態にあ
るが、その後の時刻t4 〜t7 の間ではまた、分周比設
定値32によりPLL方式シンセサイザ21のみが周波
数引込み中状態におかれ、更に、時刻t7 〜t10の間で
は、分周比設定値33によりPLL方式シンセサイザ2
2のみが周波数引込み中状態におかれるといった具合に
して、PLL方式シンセサイザ21〜23各々は、如何
なる時刻においても、何れか1つが周波数引込み中状態
におかれている一方、残りの2つは周波数引込み完了状
態におかれたものとなっている。従って、時刻t4 以降
においても、それら周波数引込み完了状態にある2つの
PLL方式シンセサイザ各々からの出力周波数とDDS
10からの出力周波数41との間で順次合成が行われる
ことによって、局部発振周波数48が所望に発生され得
るものである。
間では、制御回路6からの分周比設定値34によりPL
L方式シンセサイザ23のみが周波数引込み中状態にあ
るが、その後の時刻t4 〜t7 の間ではまた、分周比設
定値32によりPLL方式シンセサイザ21のみが周波
数引込み中状態におかれ、更に、時刻t7 〜t10の間で
は、分周比設定値33によりPLL方式シンセサイザ2
2のみが周波数引込み中状態におかれるといった具合に
して、PLL方式シンセサイザ21〜23各々は、如何
なる時刻においても、何れか1つが周波数引込み中状態
におかれている一方、残りの2つは周波数引込み完了状
態におかれたものとなっている。従って、時刻t4 以降
においても、それら周波数引込み完了状態にある2つの
PLL方式シンセサイザ各々からの出力周波数とDDS
10からの出力周波数41との間で順次合成が行われる
ことによって、局部発振周波数48が所望に発生され得
るものである。
【0019】図3はまた、本発明による局部発振周波数
発生装置の他の例でのブロック構成を示したものであ
る。図示のように、図1に示すものとの実質的な相違
は、PLL方式シンセサイザ21〜23に代って、周波
数逓倍回路62〜64および水晶発振器61が設けられ
ていることである。これによる場合、水晶発振器61か
らの出力周波数65は周波数逓倍回路62で、制御回路
6からの係数設定値69にもとづきその周波数が逓倍さ
れ、逓倍された状態の出力周波数66が得られるものと
なっている。また、周波数逓倍回路62からの出力周波
数66は周波数逓倍回路64で、係数設定値71にもと
づき、更にその周波数が逓倍され、逓倍された状態の出
力周波数68が得られるものとなっている。更に、水晶
発振器61からの出力周波数65はまた、周波数逓倍回
路63で、係数設定値69,71各々とは異なった係数
設定値70にもとづき、その周波数が逓倍され、逓倍さ
れた状態の出力周波数67が得られるものとなってい
る。このように、水晶発振器61からの出力周波数65
からは、直接間接にその周波数が逓倍されることによっ
て、周波数が相異なる出力周波数66〜68が得られて
いるわけであるが、これら出力周波数66〜68のう
ち、何れか1つはマルチプレクサ16から、制御回路6
からの選択制御信号35により選択出力周波数46とし
て選択出力されているものである。その際、選択出力周
波数46の更新タイミングと出力周波数41のそれを同
一として、しかも、周波数逓倍回路62〜64各々への
係数設定値69〜71が所望に更新される場合は、所望
の局部発振周波数48が得られるものである。具体的に
は、例えば周波数逓倍回路62,64を系列a、周波数
逓倍回路63を系列bとして、系列bからの出力周波数
67がマルチプレクサ16から選択出力されている間
に、系列aへの係数設定値69,71が更新されること
によって、その出力周波数66,68を更新するといっ
た具合に、何れか一方の系列からの出力周波数が選択出
力されている間に、他方の系列からの出力周波数を更新
するようにすれば、マルチプレクサ16からは、選択出
力周波数46がより広い周波数範囲内でのものとして離
散的に得られるものである。
発生装置の他の例でのブロック構成を示したものであ
る。図示のように、図1に示すものとの実質的な相違
は、PLL方式シンセサイザ21〜23に代って、周波
数逓倍回路62〜64および水晶発振器61が設けられ
ていることである。これによる場合、水晶発振器61か
らの出力周波数65は周波数逓倍回路62で、制御回路
6からの係数設定値69にもとづきその周波数が逓倍さ
れ、逓倍された状態の出力周波数66が得られるものと
なっている。また、周波数逓倍回路62からの出力周波
数66は周波数逓倍回路64で、係数設定値71にもと
づき、更にその周波数が逓倍され、逓倍された状態の出
力周波数68が得られるものとなっている。更に、水晶
発振器61からの出力周波数65はまた、周波数逓倍回
路63で、係数設定値69,71各々とは異なった係数
設定値70にもとづき、その周波数が逓倍され、逓倍さ
れた状態の出力周波数67が得られるものとなってい
る。このように、水晶発振器61からの出力周波数65
からは、直接間接にその周波数が逓倍されることによっ
て、周波数が相異なる出力周波数66〜68が得られて
いるわけであるが、これら出力周波数66〜68のう
ち、何れか1つはマルチプレクサ16から、制御回路6
からの選択制御信号35により選択出力周波数46とし
て選択出力されているものである。その際、選択出力周
波数46の更新タイミングと出力周波数41のそれを同
一として、しかも、周波数逓倍回路62〜64各々への
係数設定値69〜71が所望に更新される場合は、所望
の局部発振周波数48が得られるものである。具体的に
は、例えば周波数逓倍回路62,64を系列a、周波数
逓倍回路63を系列bとして、系列bからの出力周波数
67がマルチプレクサ16から選択出力されている間
に、系列aへの係数設定値69,71が更新されること
によって、その出力周波数66,68を更新するといっ
た具合に、何れか一方の系列からの出力周波数が選択出
力されている間に、他方の系列からの出力周波数を更新
するようにすれば、マルチプレクサ16からは、選択出
力周波数46がより広い周波数範囲内でのものとして離
散的に得られるものである。
【0020】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1,2に
よる場合は、大きく確保された周波数範囲内で、ホッピ
ングされた状態として局部発振周波数を高速に発生し得
る局部発振周波数発生方法が、また、請求項3による場
合には、大きく確保された周波数範囲内で、ホッピング
された状態として局部発振周波数を高速に発生し得る局
部発振周波数発生装置が、更に、請求項4によれば、耐
妨害性・秘匿性がより向上された状態で、スペクトル拡
散通信を行い得る周波数ホッピングスペクトル拡散通信
方法が、更にまた、請求項5による場合には、耐妨害性
・秘匿性がより向上された状態で、スペクトル拡散通信
を行い得る周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置が
それぞれ得られるものとなっている。
よる場合は、大きく確保された周波数範囲内で、ホッピ
ングされた状態として局部発振周波数を高速に発生し得
る局部発振周波数発生方法が、また、請求項3による場
合には、大きく確保された周波数範囲内で、ホッピング
された状態として局部発振周波数を高速に発生し得る局
部発振周波数発生装置が、更に、請求項4によれば、耐
妨害性・秘匿性がより向上された状態で、スペクトル拡
散通信を行い得る周波数ホッピングスペクトル拡散通信
方法が、更にまた、請求項5による場合には、耐妨害性
・秘匿性がより向上された状態で、スペクトル拡散通信
を行い得る周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置が
それぞれ得られるものとなっている。
【図1】図1は、本発明による局部発振周波数発生装置
の一例でのブロック構成を示す図
の一例でのブロック構成を示す図
【図2】図2は、その局部発振周波数発生装置の一例で
の動作を説明するための図
の動作を説明するための図
【図3】図3は、同じく本発明による局部発振周波数発
生装置の他の例でのブロック構成を示す図
生装置の他の例でのブロック構成を示す図
【図4】図4は、従来技術に係る周波数ホッピングスペ
クトル拡散通信装置における周波数シンセサイザの一例
でのブロック構成を示す図
クトル拡散通信装置における周波数シンセサイザの一例
でのブロック構成を示す図
6…制御回路、10…直接ディジタル合成方式シンセサ
イザ(DDS)、16…マルチプレクサ、21〜23…
PLL方式シンセサイザ、24…バンドパスフィルタ、
25…周波数変換器、26…局部発振周波数発生装置
(ホッピングシンセサイザ)、61…水晶発振器、62
〜64…周波数逓倍回路
イザ(DDS)、16…マルチプレクサ、21〜23…
PLL方式シンセサイザ、24…バンドパスフィルタ、
25…周波数変換器、26…局部発振周波数発生装置
(ホッピングシンセサイザ)、61…水晶発振器、62
〜64…周波数逓倍回路
Claims (5)
- 【請求項1】 時系列的に順次2種類同時に選択された
周波数を合成することによって、所望の局部発振周波数
が発生されるようにした局部発振周波数発生方法であっ
て、局部発振周波数と同一周波数間隔で任意の周波数が
最高周波数fd として直接ディジタル合成方式により発
生可とされている場合に、周波数設定値が時系列的に更
新設定される度に、該周波数設定値に対応する第1の周
波数を発生せしめる一方では、fmin +M・fd (M:
0,1,2… … …,M)として規定されている任意
の周波数が発生可とされている場合に、周波数設定値が
時系列的に更新設定される度に、該周波数設定値に対応
する第2の周波数を発生せしめつつ、該第2の周波数と
上記第1の周波数とを合成することによって、所望の局
部発振周波数が発生されるようにした局部発振周波数発
生方法。 - 【請求項2】 時系列的に順次2種類同時に選択された
周波数を合成することによって、所望の局部発振周波数
が発生されるようにした局部発振周波数発生方法であっ
て、局部発振周波数と同一周波数間隔で任意の周波数が
最高周波数fd として直接ディジタル合成方式により発
生可とされている場合に、周波数設定値が時系列的に更
新設定される度に、該周波数設定値に対応する第1の周
波数を発生せしめる一方では、fmin +M・fd (M:
0,1,2… … …,M)として規定されている任意
の周波数のうち、少なくとも何れか2つの周波数が所望
に、かつ事前に選択された上、安定な状態として発生さ
れている場合に、周波数設定値が時系列的に更新設定さ
れる度に、該周波数設定値に対応する第2の周波数が上
記2つの周波数の何れか1つとして選択されつつ、該第
2の周波数と上記第1の周波数とを合成することによっ
て、所望の局部発振周波数が発生されるようにした局部
発振周波数発生方法。 - 【請求項3】 時系列的に順次2種類同時に選択された
周波数を合成することによって、所望の局部発振周波数
が発生されるようにした局部発振周波数発生装置であっ
て、局部発振周波数と同一周波数間隔で任意の周波数が
最高周波数fd として直接ディジタル合成方式により発
生可とされている場合に、周波数設定値が時系列的に更
新設定される度に、該周波数設定値に対応する第1の周
波数を発生せしめる第1の周波数発生手段と、fmin +
M・fd (M:0,1,2…… …,M)として規定さ
れている任意の周波数が発生可とされている場合に、周
波数設定値が時系列的に更新設定される度に、該周波数
設定値に対応する第2の周波数を発生せしめる第2の周
波数発生手段と、該第2の周波数発生手段からの第2の
周波数と上記第1の周波数発生手段からの第1の周波数
とを合成することによって、所望の局部発振周波数を発
生する周波数合成手段とを少なくとも含む局部発振周波
数発生装置。 - 【請求項4】 送信側装置からは、周波数ホッピングさ
れた局部発振周波数によりスペクトル拡散変調信号が送
信される一方、受信側装置では、送信側装置からのスペ
クトル拡散変調信号が周波数ホッピングされた局部発振
周波数により受信されるようにした周波数ホッピングス
ペクトル拡散通信方法であって、少なくとも送信側装
置、受信側装置の何れかでは、局部発振周波数と同一周
波数間隔で任意の周波数が最高周波数fd として直接デ
ィジタル合成方式により発生可とされている場合に、周
波数設定値が時系列的に更新設定される度に、該周波数
設定値に対応する第1の周波数を発生せしめる一方で
は、fmin +M・fd (M:0,1,2… … …,
M)として規定されている任意の周波数が発生可とされ
ている場合に、周波数設定値が時系列的に更新設定され
る度に、該周波数設定値に対応する第2の周波数を発生
せしめつつ、該第2の周波数と上記第1の周波数とが合
成されることによって、所望の局部発振周波数が周波数
ホッピングされた状態として発生されるようにした周波
数ホッピングスペクトル拡散通信方法。 - 【請求項5】 周波数ホッピングされた局部発振周波数
によりスペクトル拡散変調信号を送信する送信側装置、
または、該送信側装置からのスペクトル拡散変調信号を
周波数ホッピングされた局部発振周波数により受信する
受信側装置としての周波数ホッピングスペクトル拡散通
信装置であって、所望の局部発振周波数を高速に周波数
ホッピングされた状態として発生するための手段とし
て、局部発振周波数と同一周波数間隔で任意の周波数が
最高周波数fd として直接ディジタル合成方式により発
生可とされている場合に、周波数設定値が時系列的に更
新設定される度に、該周波数設定値に対応する第1の周
波数を発生せしめる第1の周波数発生手段と、fmin +
M・fd (M:0,1,2… … …,M)として規定
されている任意の周波数が発生可とされている場合に、
周波数設定値が時系列的に更新設定される度に、該周波
数設定値に対応する第2の周波数を発生せしめる第2の
周波数発生手段と、該第2の周波数発生手段からの第2
の周波数と上記第1の周波数発生手段からの第1の周波
数とを合成することによって、所望の局部発振周波数を
発生する周波数合成手段とを少なくとも含む局部発振周
波数発生装置が具備されてなる周波数ホッピングスペク
トル拡散通信装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9011607A JPH10209922A (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | 局部発振周波数発生方法とその装置、並びに周波数ホッピングスペクトル拡散通信方法と周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9011607A JPH10209922A (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | 局部発振周波数発生方法とその装置、並びに周波数ホッピングスペクトル拡散通信方法と周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10209922A true JPH10209922A (ja) | 1998-08-07 |
Family
ID=11782605
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9011607A Pending JPH10209922A (ja) | 1997-01-24 | 1997-01-24 | 局部発振周波数発生方法とその装置、並びに周波数ホッピングスペクトル拡散通信方法と周波数ホッピングスペクトル拡散通信装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10209922A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005112292A1 (ja) * | 2004-05-17 | 2005-11-24 | Nec Corporation | 信号発生装置、並びにこれを用いた送信装置、受信装置及び送受信装置 |
WO2009021348A1 (en) * | 2007-08-10 | 2009-02-19 | Alcatel Shanghai Bell Co., Ltd. | Method for allocating resource of mobile user and resource allocating dispatcher using such policy |
-
1997
- 1997-01-24 JP JP9011607A patent/JPH10209922A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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