JPH10156146A - かん水脱塩方法及びそのための装置 - Google Patents
かん水脱塩方法及びそのための装置Info
- Publication number
- JPH10156146A JPH10156146A JP8334805A JP33480596A JPH10156146A JP H10156146 A JPH10156146 A JP H10156146A JP 8334805 A JP8334805 A JP 8334805A JP 33480596 A JP33480596 A JP 33480596A JP H10156146 A JPH10156146 A JP H10156146A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- water
- scale
- concd
- osmosis membrane
- silica
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/124—Water desalination
- Y02A20/131—Reverse-osmosis
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/124—Water desalination
- Y02A20/138—Water desalination using renewable energy
- Y02A20/144—Wave energy
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】水回収率を90%以上に保ちながらシリカスケ
ールを可及的に除去し、膜性能を低下させることなく実
用的な運転を可能にする脱塩方法及び装置を提供する。 【解決手段】濃縮水側を2段以上の多段に連結した逆浸
透膜を用いてかん水を脱塩する方法において、各段の供
給水をpH=8以上に調整した後、逆浸透膜によって透
過水とシリカスケールが発生する直前の濃縮水とに分離
し、透過水を回収するとともに、濃縮水をpH=7〜8
に調整し、発生したシリカスケールを除去し、次の段に
供給することを特徴とする。
ールを可及的に除去し、膜性能を低下させることなく実
用的な運転を可能にする脱塩方法及び装置を提供する。 【解決手段】濃縮水側を2段以上の多段に連結した逆浸
透膜を用いてかん水を脱塩する方法において、各段の供
給水をpH=8以上に調整した後、逆浸透膜によって透
過水とシリカスケールが発生する直前の濃縮水とに分離
し、透過水を回収するとともに、濃縮水をpH=7〜8
に調整し、発生したシリカスケールを除去し、次の段に
供給することを特徴とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、かん水脱塩方法
及びそのための装置に属する。この発明は、詳しくは河
川水、井戸水、湖沼水、水道水、工業用水などのかん水
を多段の逆浸透膜により脱塩する方法に属し、飲料水や
純水の製造に適する。
及びそのための装置に属する。この発明は、詳しくは河
川水、井戸水、湖沼水、水道水、工業用水などのかん水
を多段の逆浸透膜により脱塩する方法に属し、飲料水や
純水の製造に適する。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギー型のかん水脱塩技術
として逆浸透膜を多段に連結して原水を処理する方法が
注目されている。一般に、逆浸透処理での水回収率は9
0%以上好ましくは95%以上でないと、処理コストな
どの理由により実用的でない。
として逆浸透膜を多段に連結して原水を処理する方法が
注目されている。一般に、逆浸透処理での水回収率は9
0%以上好ましくは95%以上でないと、処理コストな
どの理由により実用的でない。
【0003】しかし、回収率をあまり高くすると水中に
溶存しているシリカが濃縮されてスケールとして膜面に
付着し、膜の性能が低下する。従って、回収率を80%
以上に上げることは困難であった。特に原水が地下水の
ようにシリカ濃度が高い水の場合は、回収率を極端に低
く設定せざるを得なかった。
溶存しているシリカが濃縮されてスケールとして膜面に
付着し、膜の性能が低下する。従って、回収率を80%
以上に上げることは困難であった。特に原水が地下水の
ようにシリカ濃度が高い水の場合は、回収率を極端に低
く設定せざるを得なかった。
【0004】そこで、特開昭54−162683号公報
に、シリカスケールが膜面に付着するのを防止しながら
脱塩する技術が開示された。この技術は、シリカを含む
水溶液を透過膜で処理して液中のシリカを濃縮水側に濃
縮した後、この濃縮水のpHを9.0以上に調整し、さ
らに次段の透過膜で処理することを特徴とする。
に、シリカスケールが膜面に付着するのを防止しながら
脱塩する技術が開示された。この技術は、シリカを含む
水溶液を透過膜で処理して液中のシリカを濃縮水側に濃
縮した後、この濃縮水のpHを9.0以上に調整し、さ
らに次段の透過膜で処理することを特徴とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開昭54−
162683号公報に記載の技術では逆浸透膜の連結数
が2段に限られるので、回収率はあまり高くない。ま
た、シリカスケールを除去する根本的な解決手段でもな
い。
162683号公報に記載の技術では逆浸透膜の連結数
が2段に限られるので、回収率はあまり高くない。ま
た、シリカスケールを除去する根本的な解決手段でもな
い。
【0006】それ故、この発明の目的は、水回収率を9
0%以上に保ちながらシリカスケールを可及的に除去
し、膜性能を低下させることなく実用的な運転を可能に
する脱塩方法及び装置を提供することにある。
0%以上に保ちながらシリカスケールを可及的に除去
し、膜性能を低下させることなく実用的な運転を可能に
する脱塩方法及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明の方法は、濃縮水側を2段以上の多段に連
結した逆浸透膜を用いてかん水を脱塩する方法におい
て、 (1)先ず供給水をpH=8以上に調整した後、逆浸透
膜によって透過水とシリカスケールが発生する直前のシ
リカ濃度の濃縮水とに分離する。シリカは中性領域では
析出するほどの高濃度であっても酸性又はアルカリ性領
域では析出せずに溶存している。予め所定のpHでシリ
カスケールが発生する運転条件、例えばポンプの送圧な
どを把握しておくと良い。
に、この発明の方法は、濃縮水側を2段以上の多段に連
結した逆浸透膜を用いてかん水を脱塩する方法におい
て、 (1)先ず供給水をpH=8以上に調整した後、逆浸透
膜によって透過水とシリカスケールが発生する直前のシ
リカ濃度の濃縮水とに分離する。シリカは中性領域では
析出するほどの高濃度であっても酸性又はアルカリ性領
域では析出せずに溶存している。予め所定のpHでシリ
カスケールが発生する運転条件、例えばポンプの送圧な
どを把握しておくと良い。
【0008】(2)そして、透過水を脱塩水として回収
する。一方、濃縮水は、これをpH=7〜8に調整す
る。この濃縮水のシリカ濃度はpH=8以上のときシリ
カスケールが発生する直前の値に達していたから、この
ときのpH調整によりシリカスケールが発生する。発生
したシリカスケールを除去し、濃縮水を次の段に供給す
る。これら(1)及び(2)の工程を各段で順次繰り返
す毎に、回収率が高まる。
する。一方、濃縮水は、これをpH=7〜8に調整す
る。この濃縮水のシリカ濃度はpH=8以上のときシリ
カスケールが発生する直前の値に達していたから、この
ときのpH調整によりシリカスケールが発生する。発生
したシリカスケールを除去し、濃縮水を次の段に供給す
る。これら(1)及び(2)の工程を各段で順次繰り返
す毎に、回収率が高まる。
【0009】この脱塩方法に適切な装置は、濃縮水側が
2段以上の多段に連結された逆浸透膜と、各段の供給水
のpHを調整する手段と、各段の濃縮水のpHを調整す
る手段と、pH調整後に各段の濃縮水中のシリカスケー
ルを除去する手段とを備えるものである。
2段以上の多段に連結された逆浸透膜と、各段の供給水
のpHを調整する手段と、各段の濃縮水のpHを調整す
る手段と、pH調整後に各段の濃縮水中のシリカスケー
ルを除去する手段とを備えるものである。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる逆浸透膜とし
ては、pH6.5に調整した食塩濃度0.05%の水溶
液を25℃、操作圧力7.5kgf/cm2の条件下で
30分間処理した後の食塩阻止率が30%以上の性能を
有するものが好ましい。この食塩阻止率が30%未満で
あれば原水中の有害物質を効果的に除去できず、実用性
に欠けるからである。逆浸透膜の膜材質として好ましい
のは、砒素、フッ素、窒素、農薬、トリハロメタン等を
阻止する性能が高いポリアミドやポリビニルアルコール
である。そのほか、アセチルセルロースも用いることが
できる。
ては、pH6.5に調整した食塩濃度0.05%の水溶
液を25℃、操作圧力7.5kgf/cm2の条件下で
30分間処理した後の食塩阻止率が30%以上の性能を
有するものが好ましい。この食塩阻止率が30%未満で
あれば原水中の有害物質を効果的に除去できず、実用性
に欠けるからである。逆浸透膜の膜材質として好ましい
のは、砒素、フッ素、窒素、農薬、トリハロメタン等を
阻止する性能が高いポリアミドやポリビニルアルコール
である。そのほか、アセチルセルロースも用いることが
できる。
【0011】膜形態としては、非対称膜、複合膜などが
ある。逆浸透膜のモジュール構造としては、スパイラル
型が好ましい。そのほか中空糸型、チューブラー型、プ
レートアンドフレーム型も適用可能である。シリカスケ
ールを除去する手段は、例えば凝集沈殿ろ過、凝集ろ
過、精密ろ過(MF)、限外ろ過(UF)及びそれらの
組み合わせのいずれかである。
ある。逆浸透膜のモジュール構造としては、スパイラル
型が好ましい。そのほか中空糸型、チューブラー型、プ
レートアンドフレーム型も適用可能である。シリカスケ
ールを除去する手段は、例えば凝集沈殿ろ過、凝集ろ
過、精密ろ過(MF)、限外ろ過(UF)及びそれらの
組み合わせのいずれかである。
【0012】以下、図面とともに本発明の実施形態を説
明する。図1は本発明方法によって飲料水を製造するた
めに2段に連結した分離膜からなる脱塩装置の流れ図で
ある。原水は先ず凝集沈殿砂ろ過、凝集ろ過、MF膜又
はUF膜による前処理手段1によって処理される。硬度
成分によるスケールが発生する可能性がある場合は、ス
ケール防止剤の注入、軟水器等のスケール防止手段を前
処理手段1で併用するとよい。その後、NaOHなどの
アルカリ水溶液が配管2から注入されて原水がpH=8
以上に調整され、高圧ポンプ3の作用で前段の逆浸透膜
4に供給される。ここで、原水は、シリカスケールが発
生する直前のシリカ濃度を有する濃縮水と脱塩された透
過水とに分離される。
明する。図1は本発明方法によって飲料水を製造するた
めに2段に連結した分離膜からなる脱塩装置の流れ図で
ある。原水は先ず凝集沈殿砂ろ過、凝集ろ過、MF膜又
はUF膜による前処理手段1によって処理される。硬度
成分によるスケールが発生する可能性がある場合は、ス
ケール防止剤の注入、軟水器等のスケール防止手段を前
処理手段1で併用するとよい。その後、NaOHなどの
アルカリ水溶液が配管2から注入されて原水がpH=8
以上に調整され、高圧ポンプ3の作用で前段の逆浸透膜
4に供給される。ここで、原水は、シリカスケールが発
生する直前のシリカ濃度を有する濃縮水と脱塩された透
過水とに分離される。
【0013】濃縮水は、配管6から注入されるHCl等
の酸水溶液によりpH=7〜8に調整される。濃縮水の
シリカ濃度が、アルカリ領域でスケール発生直前にまで
濃縮されていたので、この中和操作とともにスケールが
発生する。濃縮水は、一旦タンク5に貯留され、スケー
ル除去手段7に送られる。スケールは一部がタンク5内
に沈殿し、残部がスケール除去手段7で除去される。タ
ンク5は、省略しても良い。
の酸水溶液によりpH=7〜8に調整される。濃縮水の
シリカ濃度が、アルカリ領域でスケール発生直前にまで
濃縮されていたので、この中和操作とともにスケールが
発生する。濃縮水は、一旦タンク5に貯留され、スケー
ル除去手段7に送られる。スケールは一部がタンク5内
に沈殿し、残部がスケール除去手段7で除去される。タ
ンク5は、省略しても良い。
【0014】スケール除去手段を通過した濃縮水は、配
管8から注入されるNaOH等のアルカリ水溶液により
再びpH=8以上の調整され、後段の逆浸透膜10に供
給される。ここで、シリカスケールが発生する直前のシ
リカ濃度を有する再濃縮水と脱塩された透過水とに分離
される。再濃縮水は系外に排出され、透過水はタンク1
1に貯留され、必要に応じて脱塩水として供給される。
これにより、総水回収率は90%以上となる。
管8から注入されるNaOH等のアルカリ水溶液により
再びpH=8以上の調整され、後段の逆浸透膜10に供
給される。ここで、シリカスケールが発生する直前のシ
リカ濃度を有する再濃縮水と脱塩された透過水とに分離
される。再濃縮水は系外に排出され、透過水はタンク1
1に貯留され、必要に応じて脱塩水として供給される。
これにより、総水回収率は90%以上となる。
【0015】
−実施例− 図1における逆浸透膜4,10として、日東電工株式会
社製スパイラル型逆浸透膜モジュールES10を用い
た。この膜は、ポリアミド製で、pH=6.5に調整し
た食塩濃度0.05%水溶液を25℃、操作圧力7.5
kgf/cm2の条件下で30分間処理した後に測定し
たとき、食塩阻止率が99.5%の性能を有する。前処
理手段1として凝集ろ過、シリカスケール除去手段7と
してMF膜を採用した。
社製スパイラル型逆浸透膜モジュールES10を用い
た。この膜は、ポリアミド製で、pH=6.5に調整し
た食塩濃度0.05%水溶液を25℃、操作圧力7.5
kgf/cm2の条件下で30分間処理した後に測定し
たとき、食塩阻止率が99.5%の性能を有する。前処
理手段1として凝集ろ過、シリカスケール除去手段7と
してMF膜を採用した。
【0016】シリカ濃度が16ppmで水温が18℃の
井戸水を原水とし、これを前処理手段1に通して粗粒子
を除き、配管2より注入されるNaOH水溶液によりp
H=9に調整した。続いてポンプ3の圧力で前段の逆浸
透膜4に供給し水回収率90%まで処理し、透過水をタ
ンク11に貯留した。
井戸水を原水とし、これを前処理手段1に通して粗粒子
を除き、配管2より注入されるNaOH水溶液によりp
H=9に調整した。続いてポンプ3の圧力で前段の逆浸
透膜4に供給し水回収率90%まで処理し、透過水をタ
ンク11に貯留した。
【0017】一方、供給水量の1/10になった濃縮水
を一旦タンク5に貯留し、上澄み液を配管6から注入さ
れるHCl水溶液でpH=7.5に調整し、発生したシ
リカスケールをスケール除去手段7で除去した。その
後、配管8から注入されるNaOH水溶液で濃縮水を再
度pH=9に調整し、後段の逆浸透膜10に供給し、水
回収率95%まで処理した。透過水をタンク11に貯留
するとともに、再濃縮水を系外に排出した。以上の要領
で3ヶ月間運転中、逆浸透膜4,10の膜面にはシリカ
スケールが付着することなく、分離性能が安定してい
た。
を一旦タンク5に貯留し、上澄み液を配管6から注入さ
れるHCl水溶液でpH=7.5に調整し、発生したシ
リカスケールをスケール除去手段7で除去した。その
後、配管8から注入されるNaOH水溶液で濃縮水を再
度pH=9に調整し、後段の逆浸透膜10に供給し、水
回収率95%まで処理した。透過水をタンク11に貯留
するとともに、再濃縮水を系外に排出した。以上の要領
で3ヶ月間運転中、逆浸透膜4,10の膜面にはシリカ
スケールが付着することなく、分離性能が安定してい
た。
【0018】−比較例1− 図1において、タンク5以後の工程を省き、その他の条
件を実施例と同一にして、水回収率95%まで処理し脱
塩装置を3ヶ月間運転したところ、逆浸透膜4の膜面に
シリカスケールが付着し、透過水量が初期の60%まで
低下した。
件を実施例と同一にして、水回収率95%まで処理し脱
塩装置を3ヶ月間運転したところ、逆浸透膜4の膜面に
シリカスケールが付着し、透過水量が初期の60%まで
低下した。
【0019】−比較例2− 図1において、タンク5以後の工程を省いたことと、配
管2から注入されるNaOH水溶液に代えてHCl水溶
液を用いて原水をpH=5に調整したことと、更にヘキ
サメタリン酸ナトリウムを注入した後に逆浸透膜4に供
給したこと以外の条件を実施例と同一にして、水回収率
95%まで処理し脱塩装置を3ヶ月間運転した。その結
果、逆浸透膜4の膜面にシリカスケールが付着し、透過
水量が初期の50%まで低下した。
管2から注入されるNaOH水溶液に代えてHCl水溶
液を用いて原水をpH=5に調整したことと、更にヘキ
サメタリン酸ナトリウムを注入した後に逆浸透膜4に供
給したこと以外の条件を実施例と同一にして、水回収率
95%まで処理し脱塩装置を3ヶ月間運転した。その結
果、逆浸透膜4の膜面にシリカスケールが付着し、透過
水量が初期の50%まで低下した。
【0020】
【発明の効果】本発明の脱塩方法によれば、高い水回収
率を保ちながら、シリカスケールによる膜性能低下を招
くことなく実用的な運転を行うことができる。また、本
発明の脱塩装置は、逆浸透膜とpH調整手段とスケール
除去手段を備えるので、水回収率の設定が容易で省エネ
ルギー型である。
率を保ちながら、シリカスケールによる膜性能低下を招
くことなく実用的な運転を行うことができる。また、本
発明の脱塩装置は、逆浸透膜とpH調整手段とスケール
除去手段を備えるので、水回収率の設定が容易で省エネ
ルギー型である。
【図1】実施形態の脱塩方法によって飲料水を製造する
ための脱塩装置の流れ図である。
ための脱塩装置の流れ図である。
1 前処理手段 2,6,8 pH調整液を注入する配管 3,9 ポンプ 4,10 逆浸透膜 5,11 タンク 7 シリカスケール除去手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B01D 61/14 500 B01D 61/14 500 61/58 61/58
Claims (3)
- 【請求項1】濃縮水側を2段以上の多段に連結した逆浸
透膜を用いてかん水を脱塩する方法において、 各段の供給水をpH=8以上に調整した後、逆浸透膜に
よって透過水とシリカスケールが発生する直前の濃縮水
とに分離し、 透過水を回収するとともに、 濃縮水をpH=7〜8に調整し、発生したシリカスケー
ルを除去し、次の段に供給することを特徴とするかん水
脱塩方法。 - 【請求項2】濃縮水側が2段以上の多段に連結された逆
浸透膜と、 各段の供給水のpHを調整する手段と、 各段の濃縮水のpHを調整する手段と、 pH調整後に各段の濃縮水中のシリカスケールを除去す
る手段とを備えたことを特徴とするかん水脱塩装置。 - 【請求項3】シリカスケールを除去する手段が、凝集沈
殿ろ過、凝集ろ過、精密ろ過、限外ろ過及びそれらの組
み合わせのいずれかである請求項2に記載の装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8334805A JPH10156146A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | かん水脱塩方法及びそのための装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8334805A JPH10156146A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | かん水脱塩方法及びそのための装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10156146A true JPH10156146A (ja) | 1998-06-16 |
Family
ID=18281434
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8334805A Pending JPH10156146A (ja) | 1996-11-28 | 1996-11-28 | かん水脱塩方法及びそのための装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10156146A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014233699A (ja) * | 2013-06-04 | 2014-12-15 | 水ing株式会社 | 被処理水からシリカを除去する方法及び装置 |
JP2020018991A (ja) * | 2018-08-03 | 2020-02-06 | オルガノ株式会社 | シリカ含有水の処理方法および処理装置 |
-
1996
- 1996-11-28 JP JP8334805A patent/JPH10156146A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014233699A (ja) * | 2013-06-04 | 2014-12-15 | 水ing株式会社 | 被処理水からシリカを除去する方法及び装置 |
JP2020018991A (ja) * | 2018-08-03 | 2020-02-06 | オルガノ株式会社 | シリカ含有水の処理方法および処理装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20090039020A1 (en) | Methods for reducing boron concentration in high salinity liquid | |
JPH10503414A (ja) | ミクロ濾過で強化された水処理用逆浸透法 | |
JPH08108048A (ja) | 逆浸透分離装置及び逆浸透分離方法 | |
US20080087603A1 (en) | Fluid Purification Methods and Devices | |
JPH11244853A (ja) | 純水の製造方法 | |
JP3735883B2 (ja) | 膜分離装置及び膜モジュールの洗浄方法 | |
JPH10272495A (ja) | 高濃度の塩類を含有する有機性廃水の処理方法 | |
JP4241684B2 (ja) | 膜モジュールの洗浄方法 | |
JPH10272494A (ja) | 高濃度の塩類を含有する有機性廃水の処理方法 | |
JPH10263539A (ja) | 被処理水の膜処理方法及び膜処理装置 | |
JPH05269463A (ja) | 膜分離装置 | |
JP2001269543A (ja) | 膜分離装置および高濃度溶液の分離方法 | |
JP2004130233A (ja) | 逆浸透膜による高濃度溶液の処理方法 | |
JP3267468B2 (ja) | 逆浸透膜装置の運転方法 | |
JPH10156146A (ja) | かん水脱塩方法及びそのための装置 | |
JP4208270B2 (ja) | 純水の製造方法 | |
JP3534155B2 (ja) | 純水製造装置 | |
JP7228492B2 (ja) | 水処理装置および水処理方法 | |
Singh | Brine recovery at industrial RO plants: Conceptual process design studies | |
JP2000237748A (ja) | 液体分離装置および液体分離方法 | |
JPH09155344A (ja) | かん水脱塩装置およびかん水脱塩方法 | |
JPH11662A (ja) | かん水脱塩装置およびかん水脱塩方法 | |
JP2001347142A (ja) | 逆浸透分離方法 | |
JP3227765B2 (ja) | 膜分離装置 | |
JP3079604B2 (ja) | 水処理装置 |