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JPH11244853A - 純水の製造方法 - Google Patents

純水の製造方法

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JPH11244853A
JPH11244853A JP10055206A JP5520698A JPH11244853A JP H11244853 A JPH11244853 A JP H11244853A JP 10055206 A JP10055206 A JP 10055206A JP 5520698 A JP5520698 A JP 5520698A JP H11244853 A JPH11244853 A JP H11244853A
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JP
Japan
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water
treated
cedi
silica
concentrated
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Motomu Koizumi
求 小泉
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Kurita Water Industries Ltd
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Kurita Water Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スケール障害を引き起こすことなく水回収率
を高め、炭酸による水質の低下やシリカのリークを防止
して高水質の処理水を得ることができる純水の製造方法
を提供する。 【解決手段】 原水をpH4〜5に調整した後、低脱塩
率の第1RO装置2に通水し、透過水を脱気処理3した
後pH7〜11に調整して、第2RO装置4に通水し、
透過水をCEDI6の処理水室に給水して純水を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、原水を逆浸透膜分
離装置(RO装置)と連続電気再生式純水装置(CED
I)とで処理して純水を製造する方法に係り、特に、R
O装置とCEDIとを組み合わせて純水を製造するに当
り、水回収率を高めると共に、得られる純水の水質を向
上させる純水の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体、レンズ、液晶等の洗浄用
水、医薬用水等に用いられる純水の製造には、図3に示
す如く、複数のアニオン交換膜21及びカチオン交換膜
22を交互に配列して濃縮水室23と処理水室24とを
交互に形成し、処理水室24にアニオン交換樹脂とカチ
オン交換樹脂とを混合して充填した連続電気再生式純水
装置(CEDI)が多用されている。CEDIは効果的
な脱イオン処理が可能であり、イオン交換樹脂のように
再生を必要とせず、完全な連続採水が可能で、極めて高
純度の水が得られるという優れた特長を有する。
【0003】CEDIでは、処理水室24に流入した供
給水(被処理水)中のイオンが親和力、濃度及び移動度
に基づいて陽極25と陰極26の電位の傾きの方向に樹
脂20中を移動し、更に、処理水室24と濃縮水室23
とを仕切るカチオン交換膜22又はアニオン交換膜21
を横切って移動し、すべての室において電荷の中和が保
たれるようになる。そして、イオン交換膜21、22の
半浸透特性及び電位の傾きの方向性により、供給水中の
イオンは処理水室24では減少し、隣りの濃縮水室23
では濃縮されることになる。このため、処理水室24か
ら純水(脱イオン水)が回収される。なお、27は陽極
室、28は陰極室である。
【0004】 従来、このようなCEDIの前処理手
段として、逆浸透膜分離装置(RO装置)を設けること
がある。RO装置を配設することにより、原水中の電解
質、TOC成分を効率的に除去することができ、CED
Iにおける負荷を低減し、高純度の処理水を得ることが
できるようになる。
【0005】 このようにRO装置を設ける場合にお
いて、CEDIの脱イオン効率を高めて高水質の処理水
を効率的に製造することを目的として、特開平9−29
0271号公報には、高脱塩率RO装置と低脱塩率RO
装置とを組み合わせて処理すること、例えば、図2に示
す如く、原水を高脱塩率RO装置11に通水しその透過
水をCEDI12の処理水室12Aへ給水し、濃縮水を
低脱塩率RO装置13に通水し、その透過水をCEDI
12の濃縮水室12Bへ給水することが提案されてい
る。この特開平9−290271号公報記載の技術は、
CEDIの濃縮水としては、塩類濃度がある程度高い方
が電流効率が高く、脱イオン効率が向上するとの知見に
基いてなされたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のRO装置とC
EDIとの組み合わせによる純水の製造法においては、
高水質の処理水を得るためには、前処理装置として再生
処理が必要なイオン交換樹脂塔を設置したり、後段にや
はり再生処理が必要な混床式イオン交換樹脂塔を設置す
る必要があるといった不具合がある。また、Caやシリ
カ等によるスケール化の問題から水回収率を高くするこ
とができないといった問題もあった。例えば、RO装置
では濃縮水のシリカ濃度は100〜120ppm以下と
なるように水回収率が設定され、通常の場合、水回収率
は70〜80%である。また、CEDIにおいても水回
収率は70〜80%程度とされている。従来において
は、CEDIの濃縮水をRO装置の給水として返送する
ことにより、システム全体の水回収率を70〜80%に
高めているが、十分に満足し得る水回収率とは言えな
い。
【0007】また、CEDIによる脱塩では、原水中の
カチオンとアニオンとのバランスがくずれると、多い方
のイオンが処理水中に残留する恐れがあるが、原水中に
炭酸(CO2)があると、このバランスをくずす原因と
なり、炭酸の存在がCEDIの処理水の水質を左右する
ことになることから、CO2に起因する水質低下の問題
もある。
【0008】上記の特開平9−290271号公報記
載の技術でも、シリカ及び炭酸の除去や水回収率の向上
について特に考慮されておらず、低脱塩率RO装置13
からシリカが流出し、これがCEDI12の負荷とな
り、処理水水質の低下やCEDI12における電流量の
増大につながっている。また、炭酸に起因する水質低下
の問題もある。
【0009】この低脱塩率RO装置13からのシリカの
流出を防止するために、第2段目のRO装置として、低
脱塩率RO装置ではなく、通常の脱塩率のRO装置を使
用することも考えられるが、この場合には、シリカが第
2段目のRO装置において更に濃縮されることになり、
シリカのゲル化によるスケール障害の問題がある。ま
た、CaCO3スケールの問題もある。
【0010】本発明は上記従来の問題点を解決し、スケ
ール障害を引き起こすことなく水回収率を高め、炭酸に
よる水質の低下やシルカのリークを防止して高水質の処
理水を得ることができる純水の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の純水の製造方法
は、原水をpH4〜5に調整した後、低脱塩率の第1の
逆浸透膜分離装置(第1RO装置)に通水して第1の透
過水と第1の濃縮水とを得、該第1の透過水を脱気処理
した後pH7〜11に調整し、次いで第2の逆浸透膜分
離装置(第2RO装置)に通水して第2の透過水と第2
の濃縮水とを得、該第2の透過水を連続電気再生式純水
装置(CEDI)の処理水室に給水して該処理水室から
純水を得ることを特徴とする。
【0012】本発明では第1RO装置への給水をpH4
〜5に調整することにより、シリカのゲル化を防止し
て、シリカ濃度200mg/L程度までシリカの析出を
抑制することができる。従って、第1RO装置では、シ
リカはスケールとならずに低脱塩率のRO膜を通過す
る。この低脱塩率の第1RO装置は、Caイオンを除去
するものであり、他の塩類は必ずしも除去されなくても
良い。この第1RO装置は低脱塩率であるため、高い水
回収率で低圧力で運転でき、膜フラックスの低下も少な
い。
【0013】この第1RO装置の透過水は脱気工程へ送
られる。
【0014】脱気工程では、系内のpHが5以下である
ことから、水中の炭酸はCO2の状態となっており、容
易に除去される。
【0015】そして、第1RO装置におけるCaイオン
の除去と、この脱気工程におけるCO2の除去とで後段
のCaCO3スケールを防止することができる。
【0016】脱気処理水は次いでpH7〜11に調整さ
れた後、第2RO装置に導入される。このように第2R
O装置への給水をアルカリ性とすることにより、シリカ
のリークやスケール障害を防止することができる。即
ち、シリカはゲル化することでRO膜を目詰まりさせる
等のスケール障害をもたらすが、アルカリ性ではシリカ
はイオン化するためゲル化せず、スケール障害を引き起
こすことがない。このイオン化したシリカはRO膜を目
詰まりさせることなく、RO膜で排除されるため、透過
水側へのシリカのリークは抑制される。また、水中に残
留する炭酸も(重)炭酸イオンとなり、他のイオンと共
にRO膜で排除され、透過水側へのリークは抑制され
る。従って、第2RO装置において、水回収率を高めて
もスケール障害を引き起こすことがなく、また、スケー
ル化成分が高度に除去された高水質の透過水を得ること
ができる。
【0017】CEDIでは、その前段までの工程で、C
aイオン、シリカ、炭酸イオン等のスケールの原因とな
る物質が除去されているため、CEDIにおけるスケー
ルの発生が防止でき、CEDIを安定して長時間運転で
きる。特に、炭酸は脱気による除去と、アルカリ性下の
第2RO装置での処理による排除によって可能な限り除
去されるので、CEDIへの(重)炭酸イオンの流入が
極めて少ない。このため、前述のCO2に起因するCE
DI処理水の水質低下の問題はなく、安定して良好な水
質を得ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0019】図1は本発明の実施の形態の一例を示す系
統図である。
【0020】本発明において、原水としては、工水、市
水、井水等、通常の純水製造用原水として使われる水が
使用でき、また、超純水を使用する半導体製造工程から
の排水を常法に従って生物処理、RO処理、イオン交換
処理したものを原水とすることもできる。
【0021】原水はまず、原水中の濁質や、不溶化可能
な溶存物質を除去するために除濁装置1で処理するのが
好ましく、この場合、除濁装置1としては凝集沈澱、濾
過、除濁用膜分離(例えば、精密濾過(MF)膜や限外
濾過(UF)膜)などが使用できる。除濁装置1を設け
ることで後段の負荷を軽減し、処理水質を向上させるこ
とができる。
【0022】除濁処理した原水は、次いで、後段の第2
RO装置4の濃縮水と共に、HCl、H2SO4等の酸が
添加されpH4〜5に調整される。第1RO装置2の給
水をpH4〜5に調整することにより、第1RO装置2
でのシリカのゲル化を防止して、シリカスケールを防止
することができる。即ち、従来においては、シリカスケ
ールの面から、シリカ濃度100〜120ppm以下で
運転されているが、pH4〜5とすることで、シリカ濃
度200ppm程度までシリカスケールを防止すること
ができ、水回収率を大幅に高め、90%以上の水回収率
での運転が可能となる。
【0023】本発明においては、第1RO装置2とし
て、低脱塩率のRO膜、好ましくは、NaCl除去率が
85〜95%程度のRO膜を装着したRO装置(以下
「ルーズRO装置」と称す場合がある。)を用いる。こ
のようなルーズRO装置であればシリカ除去率は低い
が、Ca2+は99%以上除去することができる。
【0024】また、ルーズRO装置であれば低圧力で運
転することができ、膜フラックスの低下も少ないという
利点もある。
【0025】この第1のルーズRO装置2の濃縮水は系
外へ排出され、透過水は脱気装置3で脱気処理される。
【0026】脱気装置3では、給水のpHが5以下の酸
性であるため、水中の炭酸成分はCO2の状態となって
おり、効率的に除去される。また、同時に水中の溶存酸
素を除去することもできる。この脱気装置3としては、
脱炭酸(空気接触法)装置、N2脱気装置、真空脱気装
置、膜脱気装置など通常の脱気装置を用いることができ
る。
【0027】脱気装置3からの脱気処理水は、後段のC
EDI6の濃縮水と共に、NaOH、KOH等のアルカ
リが注入されpH7〜11に調整される。この調整pH
値は、シリカのイオン化の面からは高い程望ましいが、
高すぎると第2RO装置4のRO膜の劣化の問題が生じ
るため、調整pH値は特に8〜10.5、とりわけ9.
5〜10が好ましい。
【0028】このようにpH調整された水が給水される
第2RO装置4のRO膜としては、好ましくはNaCl
除去率が99%以上の高脱塩率のRO膜、例えばポリア
ミド系又は酢酸セルロース系等のRO膜を用いる。
【0029】この第2RO装置4では、前述の如く、ア
ルカリ性条件下で運転を行うために、シリカスケールの
恐れがない。また、第1のルーズRO装置2でCa2+
除去され、脱気装置3でCO2 が除去されているため、
CaCO3スケールの恐れもなく、水回収率を高くする
ことができ、一般的には80〜90%の水回収率で運転
することができる。この第2RO装置4では、イオン化
したシリカが除去されると共に、残留する炭酸成分も
(重)炭酸イオンとなって他のイオンと共に除去される
ため、高水質の透過水が得られる。
【0030】この第2RO装置4の透過水は後段のCE
DI6の処理水室6Aに供給され、また、濃縮水の一部
はCEDI6の濃縮水室6Bに供給され、残部は第1の
ルーズRO装置2へ給水される。
【0031】本実施例では、第2RO装置4の透過水を
紫外線照射酸化装置(以下「UV酸化装置」と称す。)
5で処理した後、CEDI6に供給する。このようにU
V酸化装置5で処理することにより、より高水質の処理
水を得ることができ、好ましい。
【0032】即ち、RO装置2,4、脱気装置3、CE
DI6のみでは、原水中のTOCを微量まで除去するこ
とができないが、図1に示す如く、UV酸化装置5を設
けることで、原水中のTOCをUV酸化分解により低分
子化してイオン化し、これを後段のCEDI6で容易に
分離することができ、より一層水質を高めることができ
る。
【0033】UV酸化装置を設ける場合、その設置場所
には特に制限はなく、任意の箇所に設置することができ
るが、特に、CEDIの直前に設けるのが、UV酸化分
解でイオン化させたTOC成分を速やかに除去できる点
で好ましい。
【0034】なお、UV酸化装置5としては、酸化能力
の高い180〜220nm、特に180〜190nmの
低波長のUVを照射できるものを用いるのが好ましい。
【0035】UV酸化装置5の処理水はCEDI6の処
理水室6Aに供給される。
【0036】CEDI6としては、図3に示す如く、ア
ニオン交換膜21とカチオン交換膜22により濃縮水室
23及び処理水室24と陽極室27及び陰極室28とが
隔成され、処理水室24に、或いは、処理水室24と濃
縮水室23とにカチオン交換樹脂とアニオン交換樹脂と
の混床が充填された、一般的な市販のCEDIを用いる
ことができる。
【0037】CEDI6では、前述の原理で脱イオン処
理がなされ、処理水室6Aから純水が得られ、濃縮水室
6Bからは濃縮水が排出される。なお、CEDI6の電
極室(陽極室、陰極室)には第2RO装置4の濃縮水が
給水される。
【0038】処理水室6Aからの純水は系外へ排出さ
れ、使用場所へ送給される。
【0039】一方、濃縮水室6Bからの濃縮水は第2R
O装置4の前段に返送され、第2RO装置4に給水され
る。
【0040】本発明においては、CEDI6の前段まで
に、原水中のCa2+イオン、シリカ、炭酸イオン等のス
ケールの原因となる物質が高度に除去されており、CE
DI6におけるスケールの発生が防止され、CEDI6
自体も85〜95%程度の高水回収率で、長期に亘り安
定して運転することができる。特に、炭酸は脱気による
除去と、アルカリ性下の第2RO装置における排除によ
って高度に除去されるため、CEDI6への(重)炭酸
イオンの流入が極めて少なく、前述のCO2 に起因する
イオンバランスのずれからくるCEDI処理水の水質低
下はなく、安定して良好な水質の処理水を得ることがで
きる。
【0041】また、前述の如く、第2RO装置4はアル
カリ性下で処理されるため、このCEDI6の濃縮水を
返送して給水しても、スケール障害等を引き起こすこと
なく、安定に処理を行うことができる。
【0042】図1に示される実施の形態では、系外へ排
出される水は、第1のルーズRO装置2の濃縮水のみで
あり、システム全体としての水回収率を、従来の70〜
80%から、90%以上の高水回収率とすることができ
る上に、高水質の処理水を得ることができる。
【0043】
【実施例】以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をよ
り具体的に説明する。
【0044】実施例1 図1に示す方法により市水を処理して純水の製造を行っ
た。ただし、UV酸化装置5は設けず、第2RO装置4
の透過水は直接CEDI6に給水した。
【0045】まず、市水270L/hrを除濁装置(外
圧型中空糸UF膜分離装置)1で処理した後、後段の第
2RO装置4の濃縮水10L/hrと共に、HClでp
H4に調整し、第1のルーズRO装置2に通水した。こ
の第1のルーズRO装置2としては、日東電工社製「N
TR−729HF」(ポリアミド系合成複合膜、NaC
l除去率90%)1本(4インチ)を装填したものを用
い、給水圧10kg/cm2、水回収率90%で運転し
た。
【0046】第1のルーズRO装置2の濃縮水は系外へ
排出し、透過水は脱気装置3に供給した。脱気装置3と
しては、膜脱気装置(ヘキストジャパン製:Liq−C
EL,2インチ1本)を用い、真空度40Torr,N
2量1L/minで処理した。
【0047】次いで、脱気処理水250L/hrを後段
のCEDI6の濃縮水40L/hrと共に、NaOHを
添加してpH9.5に調整した後、第2RO装置4に通
水した。
【0048】第2RO装置4としては、RO膜として日
東電工社製「NTR−759HR」(ポリアミド系合成
複合膜、NaCl除去率99.5%)1本(4インチ)
を装填したものを用い、給水圧12kg/cm2、水回
収率83%で処理を行った。この第2RO装置4の透過
水240L/hrはCEDI(栗田工業(株)製「ピュ
アエースPA240」)6の処理水室6Aに給水し、濃
縮水のうちの40L/hrはCEDI6の濃縮水室6B
に通水した。
【0049】得られた処理水(CEDI6からの純水)
の水質及び水回収率を調べ、結果を表1に示した。
【0050】実施例2 実施例1において、185nmのUVを照射するUV酸
化装置5を設け第2RO装置4の透過水を、このUV酸
化装置5で0.2KWH/m3の条件で処理したこと以
外は同様にして処理を行い、得られた処理水の水質及び
水回収率を調べ、結果を表1に示した。
【0051】
【表1】
【0052】比較例1 実施例1において、脱気装置を設けなかったこと以外は
同様にして処理を行ったところ、10〜12回でCaC
3のスケースが発生し、第2RO装置の透過水量の低
下、差圧の上昇を生じた。
【0053】比較例2 実施例1において、第1のルーズRO装置2の入口側で
pH調整を行わず、pH7.0で処理したこと以外は同
様にして処理を行ったところ、5〜7回でCaCO3
スケースが発生し、第2RO装置の透過水量の低下、差
圧の上昇を生じた。
【0054】比較例3 実施例1において、第2RO装置4の入口側でpH調整
を行わず、pH6.9で処理したこと以外は同様にして
処理を行ったところ、20〜25日で第2RO装置にシ
リカスケールが発生し、透過水量の低下を生じた。
【0055】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明の純水の製造
方法によれば、RO装置とCEDIとを組み合わせて純
水を製造する場合の水回収率を、従来法に比べて10〜
20%も向上させることができる上に、高水質の処理水
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示す系統図であ
る。
【図2】従来例を示す系統図である。
【図3】CEDIの構造を示す概略的な構成図である。
【符号の説明】
1 除濁装置 2 第1のルーズRO装置 3 脱気装置 4 第2RO装置 5 UV酸化装置 6 CEDI 6A 処理水室 6B 濃縮水室 11 高脱塩率RO装置 12 CEDI 12A 処理水室 12B 濃縮水室 13 低脱塩率RO装置 20 イオン交換樹脂 21 アニオン交換膜 22 カチオン交換膜 23 濃縮水室 24 処理水室 25 陽極 26 陰極 27 陽極室 28 陰極室
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月12日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】比較例1 実施例1において、脱気装置を設けなかったこと以外は
同様にして処理を行ったところ、10〜12でCaC
3のスケーが発生し、第2RO装置の透過水量の低
下、差圧の上昇を生じた。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】比較例2 実施例1において、第1のルーズRO装置2の入口側で
pH調整を行わず、pH7.0で処理したこと以外は同
様にして処理を行ったところ、5〜7でCaCO3
スケーが発生し、第2RO装置の透過水量の低下、差
圧の上昇を生じた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C02F 1/469 C02F 1/46 103

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原水をpH4〜5に調整した後、低脱塩
    率の第1の逆浸透膜分離装置に通水して第1の透過水と
    第1の濃縮水とを得、 該第1の透過水を脱気処理した後pH7〜11に調整
    し、次いで第2の逆浸透膜分離装置に通水して第2の透
    過水と第2の濃縮水とを得、 該第2の透過水を連続電気再生式純水装置の処理水室に
    給水して該処理水室から純水を得ることを特徴とする純
    水の製造方法。
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