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JPH10113100A - スピニングリール - Google Patents

スピニングリール

Info

Publication number
JPH10113100A
JPH10113100A JP27003396A JP27003396A JPH10113100A JP H10113100 A JPH10113100 A JP H10113100A JP 27003396 A JP27003396 A JP 27003396A JP 27003396 A JP27003396 A JP 27003396A JP H10113100 A JPH10113100 A JP H10113100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
spool
rotor
spool shaft
handle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27003396A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuzo Kawabe
雄三 川辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimano Inc
Original Assignee
Shimano Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimano Inc filed Critical Shimano Inc
Priority to JP27003396A priority Critical patent/JPH10113100A/ja
Publication of JPH10113100A publication Critical patent/JPH10113100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リール本体のコンパクト化を図れるようにす
る。 【解決手段】 スピニングリールは、リール本体2と、
ロータ3と、スプール軸20と、スプール4と、ハンド
ル軸7と、ピニオンギア14と、レベルワインド機構6
とを備えている。レベルワインド機構6は、スプール軸
20を往復動させるための機構である。この機構は、ス
プール軸20の上方にスプール軸20に沿って配置さ
れ、外周に螺旋状の溝21aが形成された螺軸21と、
螺軸21の一端に回転不能に装着されピニオンギア14
と噛み合う中間ギア23と、螺旋状溝21aに係合する
係合部材26を有し、螺軸21の回転によりスプール軸
20とともに往復動するスライダ22とを有している。
螺軸21は、一端がロータ3内部に延びている。スライ
ダ22は、スプール軸20に対して軸方向に固定されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リール、特に、釣
り竿に装着されハンドルの回転に連動して回転するロー
タによりスプールに釣り糸を巻き取るスピニングリール
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にスピニングリールは、リール本体
と、リール本体に回転自在に支持されたロータと、ロー
タの前方に配置され外周に釣り糸が巻かれるスプールと
を有している。ロータは、1対のアーム部を有してお
り、両アーム部の間には糸巻取姿勢と糸解放姿勢との間
で開閉自在なベールが設けられている。また、一方のア
ーム部先端には、糸巻取時に巻き取られた釣り糸をスプ
ール外周に案内するためのラインローラが設けられてい
る。
【0003】このようなスピニングリールでは、ベール
及びラインローラによって案内された釣り糸を、スプー
ル外周に前後方向に均一に巻くためのレベルワインド機
構が設けられている。レベルワインド機構は、スプール
が固定されたスプール軸の斜め下方にスプール軸と平行
に配置された螺軸と、螺軸を回転させるための中間ギア
と、螺軸を摺動するスライダとを備えている。螺軸の先
端は、ロータより後方に配置されており、螺軸の外周に
は交差する螺旋状の溝が形成されている。この螺旋状溝
にスライダの一部が係合している。中間ギアは、螺軸の
先端に固定されており、ハンドルと連動して回転する。
スライダは、螺軸との係合部とほぼ同じ前後位置でスプ
ール軸の後端に固定されている。このスライダが螺軸に
沿って往復動することにより、スプール軸及びスプール
も同様に往復動する。このように、ハンドルの回転操作
に伴ってスプールを往復動させることにより、スプール
外周に釣り糸が均一に巻かれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようなスピニング
リールでは、キャスティングしやすいようにコンパクト
化して軽量化を図ることが重要である。しかし、前記従
来の構成では、中間ギアを装着した螺軸がスプール軸の
斜め下方に配置されているので、リール本体の左右の厚
み(横幅)が厚くなり、リール本体をコンパクト化しづ
らい。また、螺軸の先端がロータより後方に配置されて
いるので、後退したスプール軸の後端より後方に位置す
る螺軸の後端がかなり後方に位置することになり、リー
ル本体の前後方向の長さも長くなり、この点からもリー
ル本体をコンパクト化しづらい。
【0005】本発明の課題は、リール本体のコンパクト
化を図れるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】発明1に係るスピニング
リールは、釣り竿に装着されるリールであって、リール
本体と、ロータと、スプール軸と、スプールと、ハンド
ル軸と、ピニオンギアと、往復動機構とを備えている。
ロータは、糸案内部を有し、リール本体の前部に回転自
在に支持されている。スプール軸は、リール本体に前後
方向に往復動自在に支持されている。スプールは、スプ
ール軸の先端に固定され、糸案内部によって案内された
釣り糸が外周に巻かれる。ハンドル軸は、リール本体に
スプール軸と交差する方向に配置され、ハンドルとマス
ターギアとが装着された回転自在な軸である。ピニオン
ギアは、スプール軸の外周側にマスターギアと噛み合う
ように配置されロータに連結されている。往復動機構
は、スプール軸を往復動させるための機構である。この
往復動機構は、スプール軸の上方にスプール軸に沿って
配置され一端がロータ内部に延び、外周に螺旋状の溝が
形成された螺軸と、螺軸の一端に回転不能に装着されピ
ニオンギアと噛み合う中間ギアと、螺旋状溝に係合する
係合部材を有し、スプール軸に対して軸方向に固定され
るとともに螺軸の回転によりスプール軸とともに往復動
する摺動部材とを有している。
【0007】このスピニングリールでは、ハンドルを回
転させるとハンドル軸が回転し、それによりマスターギ
アが回転する。そして、マスターギアに噛み合うピニオ
ンギアが回転してロータが回転する。ピニオンギアが回
転するとそれにロータ内で噛み合う中間ギアも回転す
る。中間ギアが回転すると、スプール軸の上方に配置さ
れた螺軸が回転し螺軸に係合する摺動部材が前後に往復
動しスプール及びスプール軸も往復動する。これによ
り、ロータの糸案内部に案内された釣り糸がスプールに
前後方向に均一に巻き付けられる。
【0008】ここでは、螺軸がスプール軸の上方に配置
されているので、リール本体の横幅が狭くなり、リール
本体をコンパクト化することができる。また、中間ギア
を固定した螺軸の一端がロータ内部に配置されるので、
螺軸の後端が従来より前方に位置することになり、リー
ル本体の前後長さも短くなり、リール本体をさらにコン
パクト化することができる。
【0009】発明2に係るスピニングリールは、発明1
に記載のリールにおいて、摺動部材とスプール軸との固
定部位は、係合部材と螺旋状溝との係合部位より後方に
配置されている。この場合には、固定部位が係合部位よ
り後方に配置されるので、螺軸の一端をロータ内に配置
しても、前進したスライダのスプール軸固定部位がピニ
オンギアに干渉しないように構成できる。
【0010】発明3に係るスピニングリールは、発明1
又は2に記載のリールにおいて、ハンドルはハンドル軸
の先端に設けられ、マスターギアはハンドル軸の基端に
設けられており、ハンドル軸は中間部でリール本体に回
転自在に支持されている。この場合には、リール本体を
貫通してハンドル軸を設ける必要がないので、螺軸をス
プール軸の上方に近接して容易に配置できる。このた
め、リール本体の上下長さ(高さ)も短くすることがで
き、さらにリール本体をコンパクト化することができ
る。
【0011】発明4に係るスピニングリールは、発明3
に記載のリールにおいて、リール本体は、スプール軸及
びロータを回転自在に支持し、少なくとも片側に開口を
有する筐体部と、筐体部から上方に延びる竿取付部と、
開口を覆う蓋体部とを有し、ハンドル軸は蓋体部に回転
自在に支持されている。この場合には、ハンドル軸が蓋
体部のみに支持されており2つの部材に跨がって支持さ
れていないので、ハンドル軸の取付精度が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
〔全体構成及びリール本体の構成〕図1〜図3におい
て、本発明の一実施形態を採用したスピニングリール
は、ハンドル1を回転自在に支持するリール本体2と、
ロータ3と、スプール4とを備えている。ロータ3は、
リール本体2の前部に回転自在に支持されている。スプ
ール4は釣り糸をその外周面に巻き取るものであり、ロ
ータ3の前部に前後移動可能に配置されている。
【0013】リール本体2は、ロータ3やスプール4を
支持する筐体部10と、筐体部10の両側面に着脱自在
にネジ止めされた1対の蓋体部11a,11bと、筐体
部10から上方に延びる竿取付部12とを有している。
筐体部10はたとえばアルミニウム合金製の薄肉の部材
であり、両側に開口部10a,10bを有している。筐
体部10の内部には、ロータ3を回転させるためのロー
タ駆動機構5と、スプール4を前後移動させて均一に釣
り糸を巻き取るためのレベルワインド機構6とが設けら
れている。
【0014】蓋体部11a,11bは、たとえばアルミ
ニウム合金製の薄肉の部材であり、筐体部10の開口部
10a,10bをそれぞれをカバーする。一方の蓋体部
11a(図2上側)には、ハンドル1が先端に固定され
たハンドル軸7を支持する側方に突出する筒状のハンド
ル支持部8が設けられている。ハンドル支持部8の両端
には軸受9が配置されており、軸受9によりハンドル軸
7はハンドル支持部8に回転自在に支持されている。
【0015】竿取付部12は、筐体部10から上方に斜
め前方に延びる部材であり、筐体部10と一体でほぼT
字型に形成されている。竿取付部12の上部には、竿取
付面12aが形成されている。ロータ駆動機構5は、ハ
ンドル軸7の基端にハンドル軸7と一体で形成されたマ
スターギア13と、マスターギア13に噛み合うピニオ
ンギア14とを有している。ピニオンギア14は筒状に
形成されており、その前部14aはロータ3の中心部を
貫通してスプール4側に延びている。そして、その先端
にはネジ部が形成されている。ピニオンギア14は、そ
の軸方向の中間部と後端部とが、それぞれ軸受15,1
6を介してリール本体2の筐体部10に回転自在に支持
されている。
【0016】レベルワインド機構6は、スプール4の中
心部を先端で固定したスプール軸20を前後方向に往復
移動させてスプール4を同方向に移動させるための機構
である。レベルワインド機構6は、スプール軸20の上
方に配置された螺軸21と、螺軸21に沿って前後方向
に移動するスライダ22と、螺軸21の先端に固定され
た中間ギア23とを有している。螺軸21は、スプール
軸20と平行に配置されており、先端部がロータの内部
で筐体部10に回転自在に支持されている。また、螺軸
21の外周部には螺旋状の溝21aが形成されている。
スライダ22にはスプール軸20の後端が固定されてい
る。中間ギア23は、螺軸21の先端部に固定されてお
り、ピニオンギア14に噛み合っている。
【0017】〔スライダの構成〕スライダ22は、図4
〜図6に示すように、スライダ本体25と、スライダ本
体25内に収納された係合部材26とを有している。ス
ライダ本体25は、螺軸21の図5裏側に沿って配置さ
れた本体部25aと、本体部25aの前部(図5左側)
から上方に延びるガイド部21bと、本体部25aの後
部(図5右側)から下方に延びる固定部25cとを有し
ている。本体部25aには、螺軸21と直交するように
横方向の孔27が形成されており、この孔27に係合部
材26が回動自在に挿入されている。ガイド部25b
は、螺軸21の上方に平行に配置されたガイド軸24a
に摺動自在に装着される。固定部25aは、螺軸21の
下方に平行に配置されたガイド軸24bに摺動自在に装
着されるとともに、その下方に配置されたスプール軸2
0に対してネジ28により軸方向に移動不能に固定され
ている。なお、スプール軸20の固定部25cと嵌合す
る部分には切欠き20aが形成されており、外周の一部
が平坦になっている。そして、固定部25cの対応する
孔25dも完全な円形ではなく、切欠き20aに対応す
る平坦部25eを有している。このような嵌合によりス
ライダ本体25は、スプール軸20に対して相対回転が
禁止されている。
【0018】係合部材26の先端には、螺軸21の溝2
1aに噛み合う係合部26aが形成されている。本体部
25aの孔27の基端には蓋部材29が固定されてお
り、係合部材26を孔27内からの脱落を防止してい
る。また、孔27の先端には係合部材の先端側への移動
を規制するストッパ(図示せず)が設けられている。 〔ロータの構成〕ロータ3は、図1に示すように、円筒
部30と、円筒部30の側方に互いに対向して設けられ
た第1ロータアーム31及び第2ロータアーム32とを
有している。円筒部30と両ロータアーム31,32と
は一体成形されている。
【0019】円筒部30の前部には前壁33が形成され
ており、前壁33の中央部にはボス33aが形成されて
いる。このボス33aの貫通孔をピニオンギア14の前
部14a及びスプール軸20が貫通している。前壁33
の前方側にはナット34が配置されており、このナット
34がピニオンギア14の先端のネジ部に螺合してい
る。ナット34の内周部には、ナット34をスプール軸
20に対して回転自在に支持するための軸受35が配置
されている。
【0020】ロータ3の前壁33には、軸方向に1対の
スリットが入った円筒状の第1糸噛み防止部材36が設
けられている。この第1糸噛み防止部材36は、スプー
ル4に巻き付けられた釣り糸がロータ3との間の隙間か
ら入ってスプール軸20に噛み込むのを防止するための
部材である。また、スプール4の内部においてロータ3
との間には、スプール4に巻き付けられた釣り糸がロー
タ3との隙間から内部に入り込むのを防止するための第
2糸噛み防止部材37が設けられている。第2糸噛み防
止部材37は壺形状の部材であり、前部に第1糸噛み防
止部材36が貫通する1対の円弧状の貫通孔37aが形
成されている。第2糸噛み防止部材37の中心部には、
スプール軸20を回転自在に支持する軸受38が配置さ
れている。第2糸噛み防止部材37の周縁部には、スプ
ール4の後端部とロータ3との隙間を塞ぐための筒状部
37bと、筒状部37bから外方に延びる1対のロータ
係止部39a,39bとが設けられている。ロータ係止
部39a,39bはロータ3の1対のロータアーム3
1,32にそれぞれ係止され、第2糸噛み防止部材37
をロータ3に連動して回転させる。
【0021】第1ロータアーム31の先端の内周側には
第1ベール支持部材40が揺動自在に装着されている。
第1ベール支持部材40は2つの軸受40aにより第1
ロータアーム31に回転自在に支持されている。第1ベ
ール支持部材40の先端には、釣り糸をスプール4に案
内するためにラインローラ41が装着されている。ま
た、第2ロータアーム32の先端の内周側には、第2ベ
ール支持部材42が揺動自在に装着されている。この第
2ベール支持部材42を、例えば、他の部分より比重の
大きい材質で構成し、第1ベール支持部材40及びライ
ンローラ41に起因する回転時のアンバランスを解消す
るためのバランサとして機能させることも可能である。
第1ベール支持部材40の先端のラインローラ41と第
2ベール支持部材42との間にはベール43が設けられ
ている。これらのベール支持部材40,42、ラインロ
ーラ41及びベール43によりベールアーム45が構成
される。このように、各ベール支持部材40,42をロ
ータアーム31,32の内周側に装着することにより、
ベールアーム45の回転半径が小さくなり、釣り竿も持
つ手に当たりにくくなる。したがって、竿取付部12を
短くしてスプール4と釣り竿を近づけることができ、全
体として小型化が可能になる。
【0022】ここで、両ベール支持部材40,42は、
一本の揺動軸Mを中心に揺動自在である。そして、揺動
軸Mと第1ロータアーム31の第1ベール支持部材取付
面とが交差する点を揺動中心C1とし、揺動軸Mと第2
ロータアーム32の第2ベール支持部材取付面とが交差
する点を揺動中心C2とした場合、揺動中心C2は揺動
中心C1より前方に位置している。すなわち、揺動軸M
は、スプール軸20と直交する軸に対して後方に傾いて
いる。また、各ベール支持部材40,42は、それらの
揺動面が揺動軸Mに対して直交するように配置されてい
る。
【0023】ロータ3の円筒部30の内部にはロータ3
の逆転防止機構50が配置されている。逆転防止機構5
0は、ローラ型のワンウェイクラッチ(図示せず)と、
ワンウェイクラッチを作動状態及び非作動状態に切り換
える操作機構51とを有している。ワンウェイクラッチ
は、外輪が筐体部10に固定され、内輪がピニオンギア
14に固定されている。操作機構51は、筐体部10の
下部に配置された操作レバー52を有しており、操作レ
バー52を揺動させることでワンウェイクラッチが2つ
の状態に切り換られ、作動状態のときにロータ3が逆転
不能になり、非作動状態のときロータ3が逆転可能にな
る。
【0024】〔スプールの構成〕スプール4は、ロータ
3の第1ロータアーム31と第2ロータアーム32との
間に配置されており、スプール軸20の先端に固定され
ている。スプール4は、外周に釣り糸が巻き付けられる
糸巻胴部4aと、糸巻胴部4aの後部に一体で形成され
た後フランジ部4bと、糸巻胴部4aの前部に固定され
た前フランジ部4cとを有している。糸巻胴部4aはロ
ータ3の円筒部30の外周側まで延びており、通常のス
ピニングリールより胴長さが長くなっている。また、両
フランジ部4b,4cのフランジ高さは、通常のスピニ
ングリールより低くなっている。これにより、糸放出時
の抵抗が少なくなり、細い釣り糸を糸巻胴部4aに巻き
付けても釣り糸がよれにくくなっている。
【0025】〔リールの操作及び動作〕このスピニング
リールでは、キャスティング時には、ベール43を糸巻
取側から糸開放側に倒す。これにより第1及び第2ベー
ル支持部材40,42は、揺動軸Mを中心として同方向
に回転する。このとき、第1及び第2ベール支持部材4
0,42は、第1及び第2ロータアーム31,32の内
周側に配置され、かつ揺動軸Mがスプール軸20に対し
て後方に傾いているので、第1ベール支持部材40及び
その先端のラインローラ41は、糸巻取姿勢時の位置よ
りもさらに内周側に移動する。このため、キャスティン
グ時に繰り出された釣り糸が第1ベール支持部材40や
ラインローラ41に絡みにくくなる。
【0026】釣り糸巻取時には、ベール43を糸巻取姿
勢に倒す。これは、ハンドル1を糸巻取方向に回転させ
ると図示しないカムとバネの働きにより自動的に行われ
る。ハンドル1を糸巻取方向に回転させると、この回転
力はハンドル軸12及びマスターギア13を介してピニ
オンギア14に伝達される。このピニオンギア14に伝
達された回転力は、ピニオンギア14前部を介してロー
タ3に伝達され、ロータ3が糸巻取方向に回転する。
【0027】一方、ピニオンギア14に噛み合う中間ギ
ア23によって螺軸21が回転し、この螺軸21の螺旋
溝21aに噛み合うスライダ22がガイド軸24a,2
4bに案内されて前後方向に移動する。このため、スプ
ール軸20およびスプール4が前後方向に往復移動し、
ベール43及びラインローラ41によってスプール4に
案内された釣り糸は、スプール4の糸巻胴部4aの外周
面に前後方向に略均一に巻き取られる。
【0028】このような構成のスピニングリールでは、
スライダ22は、2本のガイド軸24a,24bに案内
されて往復動するので、回転したり傾いたりすることな
くスムーズに往復動する。このため、スライダ本体25
は、螺軸21の全周を覆う必要がなく、係合部材26と
逆側のスペースを小さくできる。このため、リール本体
2の後方部分については横方向の突出を少なくでき、リ
ール本体2をコンパクト化することができる。
【0029】また、螺軸21は、スプール軸20の上方
に配置されているので、リール本体2の横幅が狭くな
り、リール本体2の後方部分については横方向の突出を
さらに少なくできるとともに、中間ギア23を固定した
螺軸21の一端がロータ3内部に配置されるので、螺軸
21の後端が従来より前方に位置することになり、リー
ル本体2の前後長さも短くなり、リール本体2をさらに
コンパクト化することができる。
【0030】さらに、スライダ本体25においてスプー
ル軸20との固定部位が螺軸21との係合部位より後方
に配置されるので、螺軸21の一端をロータ3内に配置
しても、前進したスライダ22のスプール軸固定部位が
ピニオンギア14に干渉しないように構成できる。ま
た、ハンドル軸7が蓋部材11aのみに支持されている
ので、リール本体2を貫通してハンドル軸7を設ける必
要がない。このため、螺軸21をスプール軸20の上方
に近接して容易に配置でき、リール本体2の上下長さ
(高さ)も短くすることができ、さらにリール本体2を
コンパクト化することができる。また、ハンドル軸の取
付精度も向上し、ハンドルの回転が滑らかになる。
【0031】〔他の実施形態〕 (a) スピニングリールの形態は前記実施形態に限定
されるものではなく、ドラグ機構を前部又は後部に有す
るものや、逆転防止機構に代えてブレーキレーバを有す
る制動機構を装着したものにも本発明を適用できる。 (b) レベルワインド機構のスライダ等の形状は本実
施形態に限定されるものではない。
【0032】
【発明の効果】本発明に係るスピニングリールでは、螺
軸がスプール軸の上方に配置されているので、リール本
体の横幅が狭くなり、リール本体をコンパクト化するこ
とができる。また、中間ギアを固定した螺軸の一端がロ
ータ内部に配置されるので、螺軸の後端が従来より前方
に位置することになり、リール本体の前後長さも短くな
り、リール本体をさらにコンパクト化することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を採用したスピニングリー
ルの断面側面図。
【図2】その底面図
【図3】その背面図。
【図4】スライダの斜視図。
【図5】スライダの側面図。
【図6】図5のVI−VI断面図。
【符号の説明】
1 ハンドル 2 リール本体 3 ロータ 4 スプール 5 駆動機構 6 レベルワインド機構 7 ハンドル軸 8 ハンドル支持部 9 軸受 10 筐体部 11a,11b 蓋体部 12 竿取付部 13 マスターギア 14 ピニオンギア 20 スプール軸 21 螺軸 22 スライダ 23 中間ギア 24a,24b ガイド軸 25 スライダ本体 26 係合部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】釣り竿に装着されるスピニングリールであ
    って、 リール本体と、 糸案内部を有し、前記リール本体の前部に回転自在に支
    持されたロータと、 前記リール本体に前後方向に往復動自在に支持されたス
    プール軸と、 前記スプール軸の先端に固定され、前記糸案内部によっ
    て案内された釣り糸が外周に巻かれるスプールと、 前記リール本体に前記スプール軸と交差する方向に配置
    され、ハンドルとマスターギアとが装着された回転自在
    なハンドル軸と、 前記スプール軸の外周側に前記マスターギアと噛み合う
    ように配置され前記ロータに連結されたピニオンギア
    と、 前記スプール軸を往復動させるための往復動機構とを備
    え、 前記往復動機構は、 前記スプール軸の上方に前記スプール軸に沿って配置さ
    れ一端が前記ロータ内部に延び、外周に螺旋状の溝が形
    成された螺軸と、 前記螺軸の前記一端に回転不能に装着され前記ピニオン
    ギアと噛み合う中間ギアと、 前記螺旋状溝に係合する係合部材を有し、前記スプール
    軸に対して軸方向に固定されるとともに前記螺軸の回転
    により前記スプール軸とともに往復動する摺動部材とを
    有している、スピニングリール。
  2. 【請求項2】前記摺動部材と前記スプール軸との固定部
    位は、前記係合部材と前記螺旋状溝との係合部位より後
    方に配置されている、請求項1に記載のスピニングリー
    ル。
  3. 【請求項3】前記ハンドルは前記ハンドル軸の先端に設
    けられ、前記マスターギアは前記ハンドル軸の基端に設
    けられており、前記ハンドル軸は中間部で前記リール本
    体に回転自在に支持されている、請求項1又は2に記載
    のスピニングリール。
  4. 【請求項4】前記リール本体は、前記スプール軸及びロ
    ータを回転自在に支持し、少なくとも片側に開口を有す
    る筐体部と、前記筐体部から上方に延びる竿取付部と、
    前記開口を覆う蓋体部とを有し、前記ハンドル軸は前記
    蓋体部に回転自在に支持されている、請求項3に記載の
    スピニングリール。
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