JPH0982444A - コネクタ検査器 - Google Patents
コネクタ検査器Info
- Publication number
- JPH0982444A JPH0982444A JP7229309A JP22930995A JPH0982444A JP H0982444 A JPH0982444 A JP H0982444A JP 7229309 A JP7229309 A JP 7229309A JP 22930995 A JP22930995 A JP 22930995A JP H0982444 A JPH0982444 A JP H0982444A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- connector
- retainer
- inspection
- contact
- terminal fitting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Testing Of Short-Circuits, Discontinuities, Leakage, Or Incorrect Line Connections (AREA)
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
- Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】リテーナ12およびコネクタ検査器Aに損傷を
与えることなく、確実にリテーナ12の装着ミスを発見
できるコネクタ検査器を提供すること。 【解決手段】リテーナ12がハウジング11から浮き出
ている場合(不完全装着状態)に、リテーナ12の浮き
出た部分122に当接する当接片431を設けた。コネ
クタ10の位置決めをする位置決め板32は、ゴムブッ
シュ35を介して収容部本体31に締結した。当接片4
31がリテーナ12に当接することによって、コネクタ
10を押圧するようにした。これにより、ゴムブッシュ
35が弾性変形して位置決め板32が変位するようにし
た。
与えることなく、確実にリテーナ12の装着ミスを発見
できるコネクタ検査器を提供すること。 【解決手段】リテーナ12がハウジング11から浮き出
ている場合(不完全装着状態)に、リテーナ12の浮き
出た部分122に当接する当接片431を設けた。コネ
クタ10の位置決めをする位置決め板32は、ゴムブッ
シュ35を介して収容部本体31に締結した。当接片4
31がリテーナ12に当接することによって、コネクタ
10を押圧するようにした。これにより、ゴムブッシュ
35が弾性変形して位置決め板32が変位するようにし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤーハーネ
スの端部に設けられ、電線端に圧着される端子金具およ
びこれが挿入されるハウジングを有するコネクタを検査
する際に用いられるコネクタ検査器に関するものであ
る。詳しくは、ハウジングに装着することによって端子
金具の抜け止めを行うリテーナを有する、いわゆる二重
係止型コネクタに適用されるコネクタ検査器に関するも
のである。
スの端部に設けられ、電線端に圧着される端子金具およ
びこれが挿入されるハウジングを有するコネクタを検査
する際に用いられるコネクタ検査器に関するものであ
る。詳しくは、ハウジングに装着することによって端子
金具の抜け止めを行うリテーナを有する、いわゆる二重
係止型コネクタに適用されるコネクタ検査器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】たとえば自動車等における電装品の配線
に用いられるワイヤーハーネスでは、ワイヤーハーネス
相互間の接続や、ワイヤーハーネスと電装品との接続を
行うためにコネクタが設けられている。このコネクタ
は、ワイヤーハーネスの構成要素としての電線の端部に
圧着される端子金具と、これが挿入されるハウジングと
を有している。コネクタは、電気回路の接続を行うもの
であるから、端子金具がハウジングから抜け出てしまう
ことのない構造にしなければならない。このため、ハウ
ジング内には、ランスとよばれる係止爪が突設されてい
る。ランスは、ハウジング内に挿入された端子金具と係
合するようになっており、これにより、端子金具は、ハ
ウジングから容易に抜けないようになっている。
に用いられるワイヤーハーネスでは、ワイヤーハーネス
相互間の接続や、ワイヤーハーネスと電装品との接続を
行うためにコネクタが設けられている。このコネクタ
は、ワイヤーハーネスの構成要素としての電線の端部に
圧着される端子金具と、これが挿入されるハウジングと
を有している。コネクタは、電気回路の接続を行うもの
であるから、端子金具がハウジングから抜け出てしまう
ことのない構造にしなければならない。このため、ハウ
ジング内には、ランスとよばれる係止爪が突設されてい
る。ランスは、ハウジング内に挿入された端子金具と係
合するようになっており、これにより、端子金具は、ハ
ウジングから容易に抜けないようになっている。
【0003】特に重要な回路の接続に用いるコネクタで
は、ハウジングから端子金具が絶対に抜けないように細
心の注意を払った構造にする必要がある。このため、従
来から、図4に示すような二重係止型コネクタとよばれ
るコネクタ5が採用されている。図に示すように、通
常、コネクタ5のハウジング5aには、端子挿入孔5b
が後端面5c側から前端面側にかけて貫通形成されてお
り、端子金具は、ハウジングの後端面5c側から端子挿
入孔5bに挿入されるようになっている。なお、参照符
号7は、電線を示しており、この電線7の端部(端子挿
入孔5bに挿入されている部分)に図示していない端子
金具が圧着されている。
は、ハウジングから端子金具が絶対に抜けないように細
心の注意を払った構造にする必要がある。このため、従
来から、図4に示すような二重係止型コネクタとよばれ
るコネクタ5が採用されている。図に示すように、通
常、コネクタ5のハウジング5aには、端子挿入孔5b
が後端面5c側から前端面側にかけて貫通形成されてお
り、端子金具は、ハウジングの後端面5c側から端子挿
入孔5bに挿入されるようになっている。なお、参照符
号7は、電線を示しており、この電線7の端部(端子挿
入孔5bに挿入されている部分)に図示していない端子
金具が圧着されている。
【0004】このコネクタ5には、リテーナ6とよばれ
る部品が使用されている。リテーナ6は、ハウジング5
aに装着されるものであって、装着することによってハ
ウジング5a内の端子金具と係合して端子金具の抜け止
めを行うものである。従って、このようなコネクタ5で
は、上記ランスおよびリテーナ6によって、二重の抜け
止めがなされている。
る部品が使用されている。リテーナ6は、ハウジング5
aに装着されるものであって、装着することによってハ
ウジング5a内の端子金具と係合して端子金具の抜け止
めを行うものである。従って、このようなコネクタ5で
は、上記ランスおよびリテーナ6によって、二重の抜け
止めがなされている。
【0005】一般に、ワイヤーハーネスの製造の最終段
階では、コネクタ5の検査が行われれる。コネクタ検査
とは、ワイヤーハーネス全体の電気的導通の有無を調べ
ることによって、コネクタ5部分が正しく組み立てられ
ているか、すなわち、所定の端子金具が、所定の端子挿
入孔5bに正確に且つ所定の位置まで確実に挿入されて
いるかどうか等を検査するものであって、ワイヤーハー
ネスの品質管理上、非常に重要な検査である。特に、二
重係止型のコネクタ5においては、リテーナ6が正確且
つ確実に装着されているかどうかも検査される。
階では、コネクタ5の検査が行われれる。コネクタ検査
とは、ワイヤーハーネス全体の電気的導通の有無を調べ
ることによって、コネクタ5部分が正しく組み立てられ
ているか、すなわち、所定の端子金具が、所定の端子挿
入孔5bに正確に且つ所定の位置まで確実に挿入されて
いるかどうか等を検査するものであって、ワイヤーハー
ネスの品質管理上、非常に重要な検査である。特に、二
重係止型のコネクタ5においては、リテーナ6が正確且
つ確実に装着されているかどうかも検査される。
【0006】コネクタ検査は、コネクタ検査装置とよば
れるものを用いて行われる。図5を参照してコネクタ検
査装置の概略を説明すると、コネクタ検査装置Aは、検
査すべきワイヤーハーネスWHが載置され、コネクタ検
査時の作業台となる検査図板1と、検査図板1上に配置
された複数のコネクタ検査器3と、所定のコネクタ2間
において、各電線ごとに電気的導通の有無を表示するこ
とができる導通判定部4とを有している。コネクタ検査
器3は、ワイヤーハーネスWHの端部に設けられた各コ
ネクタ2を保持すると共に、保持したコネクタ2の端子
金具と導通判定部4とを電気的に接続するものである。
れるものを用いて行われる。図5を参照してコネクタ検
査装置の概略を説明すると、コネクタ検査装置Aは、検
査すべきワイヤーハーネスWHが載置され、コネクタ検
査時の作業台となる検査図板1と、検査図板1上に配置
された複数のコネクタ検査器3と、所定のコネクタ2間
において、各電線ごとに電気的導通の有無を表示するこ
とができる導通判定部4とを有している。コネクタ検査
器3は、ワイヤーハーネスWHの端部に設けられた各コ
ネクタ2を保持すると共に、保持したコネクタ2の端子
金具と導通判定部4とを電気的に接続するものである。
【0007】具体的には、コネクタ検査器3は、コネク
タ2を保持するコネクタ保持部2aと、これに保持され
たコネクタ2と嵌合可能な検査部3aとを備えている。
検査部3aには、保持されたコネクタ2の各端子金具と
それぞれ独立して接触する接触子が設けられており、こ
れら各接触子がリード線3bを介して導通判定部4と接
続されている。コネクタ検査を行うには、図に示すよう
に、ワイヤーハーネスWHを検査図板1上に載置し、各
コネクタ2をこれらに対応するコネクタ検査器3によっ
て保持する。そして、レバー3cを起こすことによって
(図に示す状態)検査部3aをコネクタ保持部2aと嵌
合させる。
タ2を保持するコネクタ保持部2aと、これに保持され
たコネクタ2と嵌合可能な検査部3aとを備えている。
検査部3aには、保持されたコネクタ2の各端子金具と
それぞれ独立して接触する接触子が設けられており、こ
れら各接触子がリード線3bを介して導通判定部4と接
続されている。コネクタ検査を行うには、図に示すよう
に、ワイヤーハーネスWHを検査図板1上に載置し、各
コネクタ2をこれらに対応するコネクタ検査器3によっ
て保持する。そして、レバー3cを起こすことによって
(図に示す状態)検査部3aをコネクタ保持部2aと嵌
合させる。
【0008】このとき、コネクタ2が正しく組み立てら
れていれば、図6に示すように、コネクタ2の端子金具
2bと、検査部3aの接触子3dとが接触し、両者間で
導通が得られる。また、他のコネクタ検査器3において
も同様に、保持されたコネクタ2が正しく組み立てられ
ておれば、端子金具と接触子とが接触して両者間で導通
が得られる。そして、各検出子3dは、いわゆるテスタ
ーの役目をする導通判定部4に接続されているから、ワ
イヤーハーネスを構成する電線単位で、当該電線の両端
間における導通の有無を確認することができる。つま
り、導通判定部4によって導通を確認することができれ
ば、コネクタ2が正しく組み立てられていることにな
る。なお、導通が得られなければ、端子金具2bと接触
子3dとが接触していないことになり、たとえば、端子
金具2bのハウジングへの挿入が不完全である等、コネ
クタ2が正しく組み立てられていないことがわかる。導
通の得られていない箇所は、導通判定部4のスクリーン
4a(図5参照)に表示されるから、この表示に基づい
てコネクタ2の組立修正作業を行うことができる。
れていれば、図6に示すように、コネクタ2の端子金具
2bと、検査部3aの接触子3dとが接触し、両者間で
導通が得られる。また、他のコネクタ検査器3において
も同様に、保持されたコネクタ2が正しく組み立てられ
ておれば、端子金具と接触子とが接触して両者間で導通
が得られる。そして、各検出子3dは、いわゆるテスタ
ーの役目をする導通判定部4に接続されているから、ワ
イヤーハーネスを構成する電線単位で、当該電線の両端
間における導通の有無を確認することができる。つま
り、導通判定部4によって導通を確認することができれ
ば、コネクタ2が正しく組み立てられていることにな
る。なお、導通が得られなければ、端子金具2bと接触
子3dとが接触していないことになり、たとえば、端子
金具2bのハウジングへの挿入が不完全である等、コネ
クタ2が正しく組み立てられていないことがわかる。導
通の得られていない箇所は、導通判定部4のスクリーン
4a(図5参照)に表示されるから、この表示に基づい
てコネクタ2の組立修正作業を行うことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、コネクタ保
持部2aは、保持するコネクタ2のハウジングの外形形
状に対応した内周面形状に形成されており、特定のコネ
クタ保持部2aは、これに対応する特定のコネクタ2し
か保持できないようになっている。従って、図4に示し
た二重係止型コネクタ5を保持しようとした場合、コネ
クタ5にリテーナ6が完全に装着されていなければ、コ
ネクタ保持部2aは、コネクタ5を収容保持することが
できない。なぜなら、図4に示すように、コネクタ5に
リテーナ6が完全に装着されていない場合には、リテー
ナ6の一部6aまたは全部がハウジング5bから浮き上
がった状態となる。従って、この状態でコネクタ保持部
2aによってコネクタ5を保持しようとしても、リテー
ナ6の浮き上がった部分6aがコネクタ保持部2aと干
渉してしまうからである。これにより、リテーナ6の不
完全装着を発見することができるようになっている。
持部2aは、保持するコネクタ2のハウジングの外形形
状に対応した内周面形状に形成されており、特定のコネ
クタ保持部2aは、これに対応する特定のコネクタ2し
か保持できないようになっている。従って、図4に示し
た二重係止型コネクタ5を保持しようとした場合、コネ
クタ5にリテーナ6が完全に装着されていなければ、コ
ネクタ保持部2aは、コネクタ5を収容保持することが
できない。なぜなら、図4に示すように、コネクタ5に
リテーナ6が完全に装着されていない場合には、リテー
ナ6の一部6aまたは全部がハウジング5bから浮き上
がった状態となる。従って、この状態でコネクタ保持部
2aによってコネクタ5を保持しようとしても、リテー
ナ6の浮き上がった部分6aがコネクタ保持部2aと干
渉してしまうからである。これにより、リテーナ6の不
完全装着を発見することができるようになっている。
【0010】しかしながら、通常、リテーナ6は、合成
樹脂で構成されているため、上記浮き上がった状態であ
っても、コネクタ5をコネクタ保持部2aに強く押しつ
ければ、コネクタ5は、コネクタ保持部2aに収容され
てしまう場合がある。この場合に、このままレバー3c
を起こせば(図5参照)、コネクタ5と検査部3aとが
嵌合し、端子金具と接触子3dとが接触してしまう。そ
の結果、当該コネクタ5は、リテーナ6が不完全装着状
態であるにもかかわらず、コネクタ検査に合格してしま
うという不都合が生じる。
樹脂で構成されているため、上記浮き上がった状態であ
っても、コネクタ5をコネクタ保持部2aに強く押しつ
ければ、コネクタ5は、コネクタ保持部2aに収容され
てしまう場合がある。この場合に、このままレバー3c
を起こせば(図5参照)、コネクタ5と検査部3aとが
嵌合し、端子金具と接触子3dとが接触してしまう。そ
の結果、当該コネクタ5は、リテーナ6が不完全装着状
態であるにもかかわらず、コネクタ検査に合格してしま
うという不都合が生じる。
【0011】このような不都合を回避するため、従来で
は、特公平2−56786号公報に開示されたコネクタ
検査器が提案された。このコネクタ検査器は、リテーナ
が不完全装着の場合、すなわち、リテーナがハウジング
から浮き上がった状態となっている場合には、コネクタ
をコネクタ保持部に収容したときに、リテーナの浮き上
がった部分がコネクタ保持部に設けられた検知ピンを押
すようになっている。押された検知ピンは、リンク機構
を介してロックバーを作動させる。このロックバーは、
作動されることによって、検査部を動かすためのレバー
と係合するようになっている。そして、ロックバーがレ
バーに係合することにより、レバーがロックされ、検査
部を動かすことができないしくみになっている。つま
り、このコネクタ検査器では、リテーナが不完全装着の
場合には、検査部を動かすためのレバーがロックされて
動かすことができないから、作業者は、リテーナが不完
全装着状態であることを認知することができる。
は、特公平2−56786号公報に開示されたコネクタ
検査器が提案された。このコネクタ検査器は、リテーナ
が不完全装着の場合、すなわち、リテーナがハウジング
から浮き上がった状態となっている場合には、コネクタ
をコネクタ保持部に収容したときに、リテーナの浮き上
がった部分がコネクタ保持部に設けられた検知ピンを押
すようになっている。押された検知ピンは、リンク機構
を介してロックバーを作動させる。このロックバーは、
作動されることによって、検査部を動かすためのレバー
と係合するようになっている。そして、ロックバーがレ
バーに係合することにより、レバーがロックされ、検査
部を動かすことができないしくみになっている。つま
り、このコネクタ検査器では、リテーナが不完全装着の
場合には、検査部を動かすためのレバーがロックされて
動かすことができないから、作業者は、リテーナが不完
全装着状態であることを認知することができる。
【0012】しかし、検査部を動かすレバーは、上記リ
ンク機構を介して機械的にロックされるから、作業者が
検査部をコネクタ保持部に嵌合させるべく勢いよくレバ
ーを動かしてしまった場合には、コネクタ検査器自体を
壊してしまうおそれがある。もっとも、作業者の力によ
っては破損しないように十分な強度を確保してコネクタ
検査器を設計すれば良いのであるが、コネクタを保持し
て電気的接続をとるためだけのコネクタ検査器に、その
ような強度を持たせることは非合理的であり好ましくな
い。
ンク機構を介して機械的にロックされるから、作業者が
検査部をコネクタ保持部に嵌合させるべく勢いよくレバ
ーを動かしてしまった場合には、コネクタ検査器自体を
壊してしまうおそれがある。もっとも、作業者の力によ
っては破損しないように十分な強度を確保してコネクタ
検査器を設計すれば良いのであるが、コネクタを保持し
て電気的接続をとるためだけのコネクタ検査器に、その
ような強度を持たせることは非合理的であり好ましくな
い。
【0013】一方、作業者が常にレバーを優しく操作す
るように注意をすれば、コネクタ検査器の破損を防止す
ることができるが、連続した作業において、作業者に常
にこのような集中力を要求することは、作業者に酷であ
り、円滑にコネクタ検査を進めることができなくなる。
また、リテーナがハウジングから浮き上がった状態とな
っている場合に、上記リンク機構を介して機械的にレバ
ーをロックするのではなく、たとえばリミットスイッチ
等を用いて電気的にリテーナの浮き上がりを検出し、こ
れを作業者に報知するしくみにすることもできる。しか
し、このようなしくみを採用すると、リテーナの浮き上
がりを検出するための機器(上記リミットスイッチ等)
や、作業者に報知するための機器が別途必要になり、装
置全体が複雑でコストの高いものとなる。
るように注意をすれば、コネクタ検査器の破損を防止す
ることができるが、連続した作業において、作業者に常
にこのような集中力を要求することは、作業者に酷であ
り、円滑にコネクタ検査を進めることができなくなる。
また、リテーナがハウジングから浮き上がった状態とな
っている場合に、上記リンク機構を介して機械的にレバ
ーをロックするのではなく、たとえばリミットスイッチ
等を用いて電気的にリテーナの浮き上がりを検出し、こ
れを作業者に報知するしくみにすることもできる。しか
し、このようなしくみを採用すると、リテーナの浮き上
がりを検出するための機器(上記リミットスイッチ等)
や、作業者に報知するための機器が別途必要になり、装
置全体が複雑でコストの高いものとなる。
【0014】そこで、この発明の目的は、コネクタ検査
器を破損させることなく円滑な作業ができ、リテーナの
不完全装着を確実に検出することができる合理的なコネ
クタ検査器を提供することである。
器を破損させることなく円滑な作業ができ、リテーナの
不完全装着を確実に検出することができる合理的なコネ
クタ検査器を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】 本発明の目的を達成するため、請求項1に係るコネ
クタ検査器は、複数の電線のそれぞれの端部に予め圧着
される複数の端子金具と、後端面から前端面へ貫通形成
された端子挿入孔を有し、各端子金具がそれぞれ対応す
る端子挿入孔に挿入されるハウジングと、ハウジングに
装着されることによって端子金具に係合して端子金具の
抜け止めを行うリテーナとを備えたコネクタを含むワイ
ヤーハーネスのコネクタ検査を行う際に用いられ、検査
すべきコネクタの後端面が当接される位置決め板部が設
けられ、当該位置決め板部に当接させることによってコ
ネクタを位置決め状態で収容保持するコネクタ保持部
と、コネクタ保持部に対して相対的に接離可能な状態で
対向配置され、検査部とコネクタ保持部とが相対的に近
接された状態でコネクタの前端面側と嵌合して端子金具
と接触し得る検出子が、各端子金具に対応する位置に突
設されている検査部と、コネクタ保持部または検査部の
うち少なくとも一方をスライドさせることによって、両
者の対向間隔を近接/離反させるスライド操作部とを有
するコネクタ検査器において、リテーナが不完全な装着
状態であるときに、端子金具と検出子との接触を回避す
る接触回避手段が備えられており、接触回避手段は、検
査部に設けられ、検査部とコネクタ保持部とが近接する
ときにコネクタのハウジングから浮き出したリテーナに
当接する当接手段と、当接手段が当接してリテーナが押
圧されることによって、押圧方向へコネクタがスライド
変位することを許容するスライド許容手段とを含んでい
ることを特徴とするものである。
クタ検査器は、複数の電線のそれぞれの端部に予め圧着
される複数の端子金具と、後端面から前端面へ貫通形成
された端子挿入孔を有し、各端子金具がそれぞれ対応す
る端子挿入孔に挿入されるハウジングと、ハウジングに
装着されることによって端子金具に係合して端子金具の
抜け止めを行うリテーナとを備えたコネクタを含むワイ
ヤーハーネスのコネクタ検査を行う際に用いられ、検査
すべきコネクタの後端面が当接される位置決め板部が設
けられ、当該位置決め板部に当接させることによってコ
ネクタを位置決め状態で収容保持するコネクタ保持部
と、コネクタ保持部に対して相対的に接離可能な状態で
対向配置され、検査部とコネクタ保持部とが相対的に近
接された状態でコネクタの前端面側と嵌合して端子金具
と接触し得る検出子が、各端子金具に対応する位置に突
設されている検査部と、コネクタ保持部または検査部の
うち少なくとも一方をスライドさせることによって、両
者の対向間隔を近接/離反させるスライド操作部とを有
するコネクタ検査器において、リテーナが不完全な装着
状態であるときに、端子金具と検出子との接触を回避す
る接触回避手段が備えられており、接触回避手段は、検
査部に設けられ、検査部とコネクタ保持部とが近接する
ときにコネクタのハウジングから浮き出したリテーナに
当接する当接手段と、当接手段が当接してリテーナが押
圧されることによって、押圧方向へコネクタがスライド
変位することを許容するスライド許容手段とを含んでい
ることを特徴とするものである。
【0016】この構成によれば、次のような作用を奏す
る。先ず、検査すべきコネクタをコネクタ保持部にセッ
トする。セットした状態では、コネクタは、後端面が位
置決め板部に当接して位置決めされる。次いで、スライ
ド操作部を操作して検査部をコネクタ保持部に近接させ
る。このとき、コネクタにリテーナが正しく装着されて
いれば、すなわち、リテーナがハウジングと面一に装着
されていれば、検査部とコネクタとが嵌合し、検出子と
端子金具とが接触する。
る。先ず、検査すべきコネクタをコネクタ保持部にセッ
トする。セットした状態では、コネクタは、後端面が位
置決め板部に当接して位置決めされる。次いで、スライ
ド操作部を操作して検査部をコネクタ保持部に近接させ
る。このとき、コネクタにリテーナが正しく装着されて
いれば、すなわち、リテーナがハウジングと面一に装着
されていれば、検査部とコネクタとが嵌合し、検出子と
端子金具とが接触する。
【0017】一方、リテーナが正しく装着されていなけ
れば、接触回避手段によって、検出子と端子金具との接
触が回避される。詳しく説明すると、リテーナが不完全
装着状態、すなわち、リテーナがハウジングから浮き出
た状態となっている場合には、コネクタ保持部に検査部
が近接するときに、検査部に設けられた当接手段がリテ
ーナの浮き出た部分に当接する。このまま検査部をスラ
イドさせてコネクタ保持部側へ移動させると、コネクタ
と検査部とが相対的に近接することなく、当接手段がリ
テーナに当接したままさらにリテーナを押圧する。つま
り、リテーナと共にコネクタが、当該コネクタの後端面
側に押圧される。ところで、接触回避手段には、スライ
ド許容手段が含まれているから、コネクタがその後端面
側に押圧されることにより、コネクタが押圧方向へ移動
する。その結果、検出子と端子金具との接触を回避する
ことができる。
れば、接触回避手段によって、検出子と端子金具との接
触が回避される。詳しく説明すると、リテーナが不完全
装着状態、すなわち、リテーナがハウジングから浮き出
た状態となっている場合には、コネクタ保持部に検査部
が近接するときに、検査部に設けられた当接手段がリテ
ーナの浮き出た部分に当接する。このまま検査部をスラ
イドさせてコネクタ保持部側へ移動させると、コネクタ
と検査部とが相対的に近接することなく、当接手段がリ
テーナに当接したままさらにリテーナを押圧する。つま
り、リテーナと共にコネクタが、当該コネクタの後端面
側に押圧される。ところで、接触回避手段には、スライ
ド許容手段が含まれているから、コネクタがその後端面
側に押圧されることにより、コネクタが押圧方向へ移動
する。その結果、検出子と端子金具との接触を回避する
ことができる。
【0018】 本発明の目的を達成するため、請求項
2に係るコネクタ検査器は、請求項1記載のコネクタ検
査器において、上記当接手段は、検査部のスライド方向
に沿ってコネクタ保持部側に突出した当接片を含んでい
ることを特徴とするものである。この構成によれば、請
求項1に係る発明と同様の作用を奏する。加えて、当接
手段を、検査部のスライド方向に沿ってコネクタ保持部
側に突出した当接片によって構成することができるの
で、当接手段の構造が簡単で且つ安価になる。
2に係るコネクタ検査器は、請求項1記載のコネクタ検
査器において、上記当接手段は、検査部のスライド方向
に沿ってコネクタ保持部側に突出した当接片を含んでい
ることを特徴とするものである。この構成によれば、請
求項1に係る発明と同様の作用を奏する。加えて、当接
手段を、検査部のスライド方向に沿ってコネクタ保持部
側に突出した当接片によって構成することができるの
で、当接手段の構造が簡単で且つ安価になる。
【0019】 本発明の目的を達成するため、請求項
3に係るコネクタ検査器は、請求項1または2記載のコ
ネクタ検査器において、上記スライド許容手段は、位置
決め板部をコネクタ保持部に締結する締結軸部材と、弾
性を有するブッシュとを含んでおり、ブッシュは、その
弾性変形によって位置決め板部の反締結方向側への変位
を許容することができるように締結軸部材と位置決め板
部との間に介在されていることを特徴とするものであ
る。
3に係るコネクタ検査器は、請求項1または2記載のコ
ネクタ検査器において、上記スライド許容手段は、位置
決め板部をコネクタ保持部に締結する締結軸部材と、弾
性を有するブッシュとを含んでおり、ブッシュは、その
弾性変形によって位置決め板部の反締結方向側への変位
を許容することができるように締結軸部材と位置決め板
部との間に介在されていることを特徴とするものであ
る。
【0020】この構成によれば、請求項1または2記載
の発明と同様の作用を奏する。特に本請求項に係る発明
では、当接手段に押圧されたリテーナは、コネクタと共
に移動するが、この場合、コネクタは、位置決め板部を
押圧する。これにより、ブッシュが弾性変形を起こして
位置決め板部が上記押圧方向へ移動する。その結果、位
置決め板部と共にコネクタが移動し、検出子と端子金具
との接触を回避することができる。
の発明と同様の作用を奏する。特に本請求項に係る発明
では、当接手段に押圧されたリテーナは、コネクタと共
に移動するが、この場合、コネクタは、位置決め板部を
押圧する。これにより、ブッシュが弾性変形を起こして
位置決め板部が上記押圧方向へ移動する。その結果、位
置決め板部と共にコネクタが移動し、検出子と端子金具
との接触を回避することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、この発明
の一実施形態に係るコネクタ検査器Aの斜視図である。
図1を参照して、このコネクタ検査器Aは、コネクタ検
査装置(図示せず)に組み込まれ、ワイヤーハーネスの
コネクタ検査、すなわち、コネクタ10部分における電
気的導通の有無を調べることによって、コネクタ10が
正しく組み立てられているか否かおよびリテーナ12が
確実に装着されているか否か並びにワイヤーハーネス全
体の配線状態の良否を検査する際に用いられるものであ
る。
図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、この発明
の一実施形態に係るコネクタ検査器Aの斜視図である。
図1を参照して、このコネクタ検査器Aは、コネクタ検
査装置(図示せず)に組み込まれ、ワイヤーハーネスの
コネクタ検査、すなわち、コネクタ10部分における電
気的導通の有無を調べることによって、コネクタ10が
正しく組み立てられているか否かおよびリテーナ12が
確実に装着されているか否か並びにワイヤーハーネス全
体の配線状態の良否を検査する際に用いられるものであ
る。
【0022】本実施形態では、検査すべきコネクタ10
は、いわゆる二重係止タイプのものである。詳しく説明
すると、コネクタ10は、ハウジング11と、これに挿
入された複数の端子金具14と、リテーナ12とを有し
ている。ハウジング11は、たとえば合成樹脂等で成形
されており、後端面111側から前端面側へ貫通形成さ
れた端子挿入孔112を有している。各端子金具14
は、ワイヤーハーネスの構成要素である複数の電線13
の端部に予め圧着されている。そして、各端子金具14
は、それぞれ対応する端子挿入孔112に後端面111
側から挿入され収容されている。
は、いわゆる二重係止タイプのものである。詳しく説明
すると、コネクタ10は、ハウジング11と、これに挿
入された複数の端子金具14と、リテーナ12とを有し
ている。ハウジング11は、たとえば合成樹脂等で成形
されており、後端面111側から前端面側へ貫通形成さ
れた端子挿入孔112を有している。各端子金具14
は、ワイヤーハーネスの構成要素である複数の電線13
の端部に予め圧着されている。そして、各端子金具14
は、それぞれ対応する端子挿入孔112に後端面111
側から挿入され収容されている。
【0023】また、ハウジング11には、ランスとよば
れる係止爪が形成されている。ランスは、端子挿入孔1
12内に突出した状態で設けられており、このランス
は、弾性変形が可能となっている。つまり、端子金具1
4が端子挿入孔112に挿入されると、ランスは、端子
金具14に押圧されて一旦端子挿入孔112から退避す
るように弾性変形する。そして、端子金具14が所定の
位置まで挿入されると前記弾性変形が弾発的に復元し端
子金具14の所定部に係合する。これにより、端子金具
14が端子挿入孔112から抜けるのを防いでいる。
れる係止爪が形成されている。ランスは、端子挿入孔1
12内に突出した状態で設けられており、このランス
は、弾性変形が可能となっている。つまり、端子金具1
4が端子挿入孔112に挿入されると、ランスは、端子
金具14に押圧されて一旦端子挿入孔112から退避す
るように弾性変形する。そして、端子金具14が所定の
位置まで挿入されると前記弾性変形が弾発的に復元し端
子金具14の所定部に係合する。これにより、端子金具
14が端子挿入孔112から抜けるのを防いでいる。
【0024】さらに、ハウジング11の両側面部113
には、リテーナ装着口が設けられている。リテーナ装着
口は、端子挿入孔112に連通している。リテーナ12
は、このリテーナ装着口に嵌め込まれている。リテーナ
12は、たとえば合成樹脂により成形されており、基部
121およびこれに延設された係合爪122を有してい
る。リテーナ12をリテーナ装着口に嵌め込むことによ
り、係合爪122は、端子挿入孔112内に進入して端
子金具14の所定部に係合する。これにより、端子金具
14が端子挿入孔112から抜けるのを防いでいる。
には、リテーナ装着口が設けられている。リテーナ装着
口は、端子挿入孔112に連通している。リテーナ12
は、このリテーナ装着口に嵌め込まれている。リテーナ
12は、たとえば合成樹脂により成形されており、基部
121およびこれに延設された係合爪122を有してい
る。リテーナ12をリテーナ装着口に嵌め込むことによ
り、係合爪122は、端子挿入孔112内に進入して端
子金具14の所定部に係合する。これにより、端子金具
14が端子挿入孔112から抜けるのを防いでいる。
【0025】このように、コネクタ10では、ランスお
よびリテーナ12によって、二重に端子金具14の抜け
止めが図られている。なお、二重係止タイプのコネクタ
10は、自動車用のワイヤーハーネスに採用され、特に
重要な電気回路の接続に使用されるものであって、振動
が加わったり、電線14に引張力が加わったりした場合
であっても、確実な端子金具の抜け止めを実現したもの
である。
よびリテーナ12によって、二重に端子金具14の抜け
止めが図られている。なお、二重係止タイプのコネクタ
10は、自動車用のワイヤーハーネスに採用され、特に
重要な電気回路の接続に使用されるものであって、振動
が加わったり、電線14に引張力が加わったりした場合
であっても、確実な端子金具の抜け止めを実現したもの
である。
【0026】次に、コネクタ検査器Aは、レール21が
形成されたベース20と、検査すべきコネクタ10を収
容保持するコネクタ保持部30と、これに対向配置され
た検査部40と、検査部40をスライドさせることによ
ってコネクタ保持部30に接離させるレバー50とを備
えている。そして、検査部40とコネクタ10とを嵌合
接続させると、検査部40を介して各電線13ごとに所
定の検査回路が構成され、図示しない検査回路部によっ
て、コネクタ10部分における電気的導通の有無を各電
線13ごとに調べることができるようになっている。
形成されたベース20と、検査すべきコネクタ10を収
容保持するコネクタ保持部30と、これに対向配置され
た検査部40と、検査部40をスライドさせることによ
ってコネクタ保持部30に接離させるレバー50とを備
えている。そして、検査部40とコネクタ10とを嵌合
接続させると、検査部40を介して各電線13ごとに所
定の検査回路が構成され、図示しない検査回路部によっ
て、コネクタ10部分における電気的導通の有無を各電
線13ごとに調べることができるようになっている。
【0027】ベース20は、コネクタ保持部30および
検査部40を取り付けるための基板となっており、たと
えば、ねじ等を用いて検査図板上に固定することができ
る。なお、この検査図板とは、上記コネクタ検査装置に
含まれ、コネクタ検査を行う際に、被検査体としてのワ
イヤーハーネスを載置すると共に、上記コネクタ検査器
Aや検査回路部等を設置するためのものであって、いわ
ば、コネクタ検査時の作業台となるものである。
検査部40を取り付けるための基板となっており、たと
えば、ねじ等を用いて検査図板上に固定することができ
る。なお、この検査図板とは、上記コネクタ検査装置に
含まれ、コネクタ検査を行う際に、被検査体としてのワ
イヤーハーネスを載置すると共に、上記コネクタ検査器
Aや検査回路部等を設置するためのものであって、いわ
ば、コネクタ検査時の作業台となるものである。
【0028】コネクタ保持部30は、点線の矢印が示す
ように、上方からコネクタ10を収容することができる
収容部本体31と、この収容部本体31の後面に取り付
けられた位置決め板32とを有している。位置決め板3
2は、ねじ321を用いて収容部本体31に締結されて
いる。ねじ321と位置決め板32との間には、ゴムブ
ッシュ35が介在されている。これにより、位置決め板
32は、収容部本体31に締結されているものの、ゴム
ブッシュ35の弾性変形によって収容部本体31後面側
(図において手前側)に変位することができるようにな
っている。
ように、上方からコネクタ10を収容することができる
収容部本体31と、この収容部本体31の後面に取り付
けられた位置決め板32とを有している。位置決め板3
2は、ねじ321を用いて収容部本体31に締結されて
いる。ねじ321と位置決め板32との間には、ゴムブ
ッシュ35が介在されている。これにより、位置決め板
32は、収容部本体31に締結されているものの、ゴム
ブッシュ35の弾性変形によって収容部本体31後面側
(図において手前側)に変位することができるようにな
っている。
【0029】位置決め板32は、コネクタ10が収容さ
れたときにハウジング11の後端面111が当接され、
コネクタ10の位置決めをするものである。また、位置
決め板32の略中央部には、上縁から下方に切欠かれた
切欠溝部322が形成されている。この切欠溝部322
は、コネクタ10がコネクタ保持部30に収容されたと
きに、各電線13が通されるようになっている。
れたときにハウジング11の後端面111が当接され、
コネクタ10の位置決めをするものである。また、位置
決め板32の略中央部には、上縁から下方に切欠かれた
切欠溝部322が形成されている。この切欠溝部322
は、コネクタ10がコネクタ保持部30に収容されたと
きに、各電線13が通されるようになっている。
【0030】収容部本体31は、断面略U字形のブロッ
ク状に形成されている。この収容部本体31の内周面の
形状は、上記ハウジング11の側周面形状に合わせて形
成されている。そして、この収容部本体31の内周面部
分と上記位置決め板32とにより、コネクタ収容室33
が区画されている。このコネクタ収容室33は、コネク
タ10を所定の姿勢、すなわちコネクタ収容室33に収
容された状態での姿勢で保持することができるようにな
っている。
ク状に形成されている。この収容部本体31の内周面の
形状は、上記ハウジング11の側周面形状に合わせて形
成されている。そして、この収容部本体31の内周面部
分と上記位置決め板32とにより、コネクタ収容室33
が区画されている。このコネクタ収容室33は、コネク
タ10を所定の姿勢、すなわちコネクタ収容室33に収
容された状態での姿勢で保持することができるようにな
っている。
【0031】検査部40は、収容保持されたコネクタ1
0の端子金具14に接触して、上記検査回路部を含む電
気回路(検査回路)を形成するためのものである。検査
部40は、本体41と、本体41に設けられたコンタク
トプローブ42および当接部材43とを有している。本
体41は、ブロック状に形成されており、その前面側に
は、前面に開口された凹陥部411が形成されている。
この凹陥部411の内面形状は、コネクタ10のハウジ
ング11の先端部分がぴったり挿入できる形状に形成さ
れている。
0の端子金具14に接触して、上記検査回路部を含む電
気回路(検査回路)を形成するためのものである。検査
部40は、本体41と、本体41に設けられたコンタク
トプローブ42および当接部材43とを有している。本
体41は、ブロック状に形成されており、その前面側に
は、前面に開口された凹陥部411が形成されている。
この凹陥部411の内面形状は、コネクタ10のハウジ
ング11の先端部分がぴったり挿入できる形状に形成さ
れている。
【0032】コンタクトプローブ42は、凹陥部411
内に設けられており、先端がコネクタ保持部30に向か
って弾発的に付勢された状態で突出されている。各コン
タクトプローブ42は、ハウジング11内で整列された
各端子金具14に対応した位置に配列されており、それ
ぞれにリード線421が接続されている(図1では、簡
略化のため、リード線421は、2本のみ図示してい
る。)。各リード線421は、上記検査回路部に接続さ
れている。各端子金具14とコンタクトプローブ42と
が接触したときに両者間に導通が有れば、これを信号と
して検査回路部に送られるようになっている。
内に設けられており、先端がコネクタ保持部30に向か
って弾発的に付勢された状態で突出されている。各コン
タクトプローブ42は、ハウジング11内で整列された
各端子金具14に対応した位置に配列されており、それ
ぞれにリード線421が接続されている(図1では、簡
略化のため、リード線421は、2本のみ図示してい
る。)。各リード線421は、上記検査回路部に接続さ
れている。各端子金具14とコンタクトプローブ42と
が接触したときに両者間に導通が有れば、これを信号と
して検査回路部に送られるようになっている。
【0033】当接部材43は、たとえば金属の板材を折
り曲げ加工したものからなり、ねじ431を用いて本体
41に締結されている。この当接部材43の端部には、
当接片431が形成されている。当接片431は、検査
部40のスライド方向に沿ってコネクタ保持部30側に
突出している。この当接片431は、コネクタ10がコ
ネクタ保持部30に保持された状態で、ハウジング11
と収容部本体31の内周面との隙間に挿入することがで
きるようになっている。従って、リテーナ12が不完全
装着状態(図に示すように、ハウジング11の側面部1
13から浮き出した状態)のままコネクタ10が収容さ
れた場合、検査部40がコネクタ保持部30に近接すれ
ば、当接片431は、リテーナ12の浮き出た部分に当
接するようになっている。
り曲げ加工したものからなり、ねじ431を用いて本体
41に締結されている。この当接部材43の端部には、
当接片431が形成されている。当接片431は、検査
部40のスライド方向に沿ってコネクタ保持部30側に
突出している。この当接片431は、コネクタ10がコ
ネクタ保持部30に保持された状態で、ハウジング11
と収容部本体31の内周面との隙間に挿入することがで
きるようになっている。従って、リテーナ12が不完全
装着状態(図に示すように、ハウジング11の側面部1
13から浮き出した状態)のままコネクタ10が収容さ
れた場合、検査部40がコネクタ保持部30に近接すれ
ば、当接片431は、リテーナ12の浮き出た部分に当
接するようになっている。
【0034】レバー50は、ベース20の端部にピン2
2を介して回動自在に設けられている。レバー50の一
端部には、カム51が形成されており、他端部には、把
手52が設けられている。そして、把手52を手で持っ
てレバーを白抜き矢印の方向に起こすと、カム51が検
査部40を押しつける。これにより、検査部40は、レ
ール21に沿ってスライドし、コネクタ保持部30に近
接されるようになっている。なお、参照符号46は、コ
イルばねであって、本体41とコネクタ保持部30の収
容部本体31との間に介在されている。レバー50を起
こすと、検査部40は、コイルばね46を押し縮めてス
ライドし、レバー50を倒すと、検査部40は、コイル
ばね46の弾性力によってコネクタ保持部30から離反
されるようになっている。
2を介して回動自在に設けられている。レバー50の一
端部には、カム51が形成されており、他端部には、把
手52が設けられている。そして、把手52を手で持っ
てレバーを白抜き矢印の方向に起こすと、カム51が検
査部40を押しつける。これにより、検査部40は、レ
ール21に沿ってスライドし、コネクタ保持部30に近
接されるようになっている。なお、参照符号46は、コ
イルばねであって、本体41とコネクタ保持部30の収
容部本体31との間に介在されている。レバー50を起
こすと、検査部40は、コイルばね46を押し縮めてス
ライドし、レバー50を倒すと、検査部40は、コイル
ばね46の弾性力によってコネクタ保持部30から離反
されるようになっている。
【0035】次に、コネクタ検査におけるコネクタ検査
器Aの使い方について、その作用効果と共に説明する。 検査すべきコネクタ10をコネクタ保持部30にセ
ットする。セットした状態では、コネクタ10は、後端
面111が位置決め板32に当接して位置決めされる。
次いで、レバー50を操作して検査部40をコネクタ保
持部30に近接させる。
器Aの使い方について、その作用効果と共に説明する。 検査すべきコネクタ10をコネクタ保持部30にセ
ットする。セットした状態では、コネクタ10は、後端
面111が位置決め板32に当接して位置決めされる。
次いで、レバー50を操作して検査部40をコネクタ保
持部30に近接させる。
【0036】 図2を参照して、このとき、コネクタ
10にリテーナ12が正しく装着されていれば、すなわ
ち、リテーナ12がハウジング11の側面113と面一
に装着されていれば、当接片43は、ハウジング11の
側面113と収容部本体31の内周面との隙間に挿入す
る。一方、検査部40とコネクタ10とが嵌合し、コン
タクトプローブ42と端子金具14とが接触する。
10にリテーナ12が正しく装着されていれば、すなわ
ち、リテーナ12がハウジング11の側面113と面一
に装着されていれば、当接片43は、ハウジング11の
側面113と収容部本体31の内周面との隙間に挿入す
る。一方、検査部40とコネクタ10とが嵌合し、コン
タクトプローブ42と端子金具14とが接触する。
【0037】コンタクトプローブ42と端子金具14と
が接触すれば、当該ワイヤーハーネス,コネクタ検査器
Aおよび検査回路部を含む電気回路(上記検査回路)が
構成される。この状態で、コネクタ10部分における電
気的導通の有無を調べることができる。なお、上記検査
回路部には、モニタが設けられており、各電線13単位
で導通の有無を表示することができるようになってい
る。従って、たとえば、特定の端子金具14が端子挿入
孔112に正しく挿入されていない場合等、コネクタ1
0が正しく組み立てられていない場合には、組み立てに
おける不具合を各電線13ごとに把握でき、迅速に修正
作業を行うことができる。また、各電線13(すなわち
各端子金具14)について導通が得られれば、コネクタ
10は、正しく組み立てられていることになり、被検査
体としてのワイヤーハーネスは、コネクタ検査に合格す
ることができる。
が接触すれば、当該ワイヤーハーネス,コネクタ検査器
Aおよび検査回路部を含む電気回路(上記検査回路)が
構成される。この状態で、コネクタ10部分における電
気的導通の有無を調べることができる。なお、上記検査
回路部には、モニタが設けられており、各電線13単位
で導通の有無を表示することができるようになってい
る。従って、たとえば、特定の端子金具14が端子挿入
孔112に正しく挿入されていない場合等、コネクタ1
0が正しく組み立てられていない場合には、組み立てに
おける不具合を各電線13ごとに把握でき、迅速に修正
作業を行うことができる。また、各電線13(すなわち
各端子金具14)について導通が得られれば、コネクタ
10は、正しく組み立てられていることになり、被検査
体としてのワイヤーハーネスは、コネクタ検査に合格す
ることができる。
【0038】 一方、リテーナ12が正しく装着され
ていなければ、下記のようにしてコンタクトプローブ4
2と端子金具14との接触が回避される。つまり、図1
に示すように、リテーナ12が不完全装着状態、すなわ
ち、リテーナ12がハウジングから浮き出た状態となっ
ている場合には、コネクタ保持部30に検査部40が近
接するときに、検査部40に設けられた当接部材43の
当接片431がリテーナ12の浮き出た部分122に当
接する。
ていなければ、下記のようにしてコンタクトプローブ4
2と端子金具14との接触が回避される。つまり、図1
に示すように、リテーナ12が不完全装着状態、すなわ
ち、リテーナ12がハウジングから浮き出た状態となっ
ている場合には、コネクタ保持部30に検査部40が近
接するときに、検査部40に設けられた当接部材43の
当接片431がリテーナ12の浮き出た部分122に当
接する。
【0039】図3を参照して、このまま検査部40をス
ライドさせてコネクタ保持部30側へ移動させると、コ
ネクタ10と検査部40とが相対的に近接することな
く、当接片431がリテーナ12に当接したままさらに
リテーナ12を押圧する。つまり、リテーナ12と共に
コネクタ10が、当該コネクタの後端面111側(図に
おいて白抜き矢印の方向)に押圧される。
ライドさせてコネクタ保持部30側へ移動させると、コ
ネクタ10と検査部40とが相対的に近接することな
く、当接片431がリテーナ12に当接したままさらに
リテーナ12を押圧する。つまり、リテーナ12と共に
コネクタ10が、当該コネクタの後端面111側(図に
おいて白抜き矢印の方向)に押圧される。
【0040】ここで、位置決め板32は、ゴムブッシュ
35を介してねじ321によって締結されているから、
コネクタ10が上記方向に押圧されれば、ゴムブッシュ
35が図に示すように弾性変形し、位置決め板32は、
コネクタ10と共に上記白抜き矢印の方向に移動され
る。その結果、コンタクトプローブ42と端子金具14
との接触が回避される。
35を介してねじ321によって締結されているから、
コネクタ10が上記方向に押圧されれば、ゴムブッシュ
35が図に示すように弾性変形し、位置決め板32は、
コネクタ10と共に上記白抜き矢印の方向に移動され
る。その結果、コンタクトプローブ42と端子金具14
との接触が回避される。
【0041】従って、端子金具14とコンタクトプロー
ブ42との電気的導通を得ることができず、当該ワイヤ
ーハーネスは、コネクタ検査に合格することができな
い。コネクタ10の組み立てに何らかの不具合がある場
合には、1本または数本の電線13について導通が得ら
れない状態となるのが通常である。ところが、リテーナ
12が正しく装着されていない場合には、コネクタ12
に含まれるすべての端子金具14について導通を得るこ
とができないので、作業者は、リテーナ12の装着に不
備があることを認識することができる。
ブ42との電気的導通を得ることができず、当該ワイヤ
ーハーネスは、コネクタ検査に合格することができな
い。コネクタ10の組み立てに何らかの不具合がある場
合には、1本または数本の電線13について導通が得ら
れない状態となるのが通常である。ところが、リテーナ
12が正しく装着されていない場合には、コネクタ12
に含まれるすべての端子金具14について導通を得るこ
とができないので、作業者は、リテーナ12の装着に不
備があることを認識することができる。
【0042】ところで、コンタクトプローブ42と端子
金具14との接触を回避するため本実施形態では、当接
片431をリテーナ12の浮き出た部分122に当接さ
せることによって、検査部40との相対的距離を保ちな
がらコネクタ10を移動させ、且つこのコネクタ10の
移動をゴムブッシュ35の弾性変形によって許容してい
る。従って、当接片431をリテーナ12に当接させて
も、リテーナ12を破損させたり、無理な力が加わって
コネクタ保持部20や検査部40を壊してしまうことが
ない。その結果、コネクタ検査器Aに大きな力が加わる
ことを前提とした強度設計を行う必要がなく、簡単な構
造で合理的なコネクタ検査器Aを提供することができ
る。
金具14との接触を回避するため本実施形態では、当接
片431をリテーナ12の浮き出た部分122に当接さ
せることによって、検査部40との相対的距離を保ちな
がらコネクタ10を移動させ、且つこのコネクタ10の
移動をゴムブッシュ35の弾性変形によって許容してい
る。従って、当接片431をリテーナ12に当接させて
も、リテーナ12を破損させたり、無理な力が加わって
コネクタ保持部20や検査部40を壊してしまうことが
ない。その結果、コネクタ検査器Aに大きな力が加わる
ことを前提とした強度設計を行う必要がなく、簡単な構
造で合理的なコネクタ検査器Aを提供することができ
る。
【0043】特に、本実施形態では、当接片431は、
板材からなる当接部材43を折り曲げて形成したもので
あるから、構造が簡単であり、コスト安価で一層合理的
なコネクタ検査器Aを提供することができるという利点
がある。また、リテーナ12が不完全装着状態であれ
ば、コネクタ10と共に位置決め板32が移動するの
で、図3に示すように、収容部本体31と位置決め板3
2との間に隙間17が形成される。従って、作業者は、
この形成された隙間を目視により確認することができ、
リテーナ12の装着に不備があることを確実に認識する
ことができる。
板材からなる当接部材43を折り曲げて形成したもので
あるから、構造が簡単であり、コスト安価で一層合理的
なコネクタ検査器Aを提供することができるという利点
がある。また、リテーナ12が不完全装着状態であれ
ば、コネクタ10と共に位置決め板32が移動するの
で、図3に示すように、収容部本体31と位置決め板3
2との間に隙間17が形成される。従って、作業者は、
この形成された隙間を目視により確認することができ、
リテーナ12の装着に不備があることを確実に認識する
ことができる。
【0044】なお、この発明は上記実施形態に限定され
るものではなく、ゴムブッシュ35に代えてねじりコイ
ルばねを用いることもできる。また、小型のダンパを用
いて位置決め板32をコネクタ保持部30に付勢しても
良い。要するに、位置決め板32をコネクタ保持部30
に取り付けた状態としながらも、コネクタ10が位置決
め板32側へ移動した際には、この移動を許容すること
ができる構造であれば良い。
るものではなく、ゴムブッシュ35に代えてねじりコイ
ルばねを用いることもできる。また、小型のダンパを用
いて位置決め板32をコネクタ保持部30に付勢しても
良い。要するに、位置決め板32をコネクタ保持部30
に取り付けた状態としながらも、コネクタ10が位置決
め板32側へ移動した際には、この移動を許容すること
ができる構造であれば良い。
【0045】また、当接部材43に形成した当接片43
1の位置は、リテーナ12の係合爪122の位置に合わ
せて変更することができる。すなわち、リテーナ12が
不完全装着状態である場合に、係合爪122がハウジン
グ11から浮き出るであろう位置に、当接片431を設
けることができる。もっとも、当接部材43に代えて、
検査部40の本体41からコネクタ保持部30側へ突出
するピン部材を設けても良い。また、小型のシリンダ等
を用いて本体41から突出するプッシュロッドを設けて
も良い。要するに、リテーナ12が不完全装着状態であ
るときには、ハウジング11から浮き出た部分を押し
て、コネクタ10ごと検査部40から遠ざけるような構
造であれば良い。
1の位置は、リテーナ12の係合爪122の位置に合わ
せて変更することができる。すなわち、リテーナ12が
不完全装着状態である場合に、係合爪122がハウジン
グ11から浮き出るであろう位置に、当接片431を設
けることができる。もっとも、当接部材43に代えて、
検査部40の本体41からコネクタ保持部30側へ突出
するピン部材を設けても良い。また、小型のシリンダ等
を用いて本体41から突出するプッシュロッドを設けて
も良い。要するに、リテーナ12が不完全装着状態であ
るときには、ハウジング11から浮き出た部分を押し
て、コネクタ10ごと検査部40から遠ざけるような構
造であれば良い。
【0046】その他、本実施形態では、コネクタ保持部
30を固定し、検査部40をスライドさせる構造を採用
したが、検査部40を固定し、コネクタ保持部30をス
ライドさせるようにしても良い。また、両者を同時にス
ライドさせるようにしても良い等、この発明の範囲内で
種々の設計変更を施すことができる。
30を固定し、検査部40をスライドさせる構造を採用
したが、検査部40を固定し、コネクタ保持部30をス
ライドさせるようにしても良い。また、両者を同時にス
ライドさせるようにしても良い等、この発明の範囲内で
種々の設計変更を施すことができる。
【0047】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、リテーナ
が正しく装着されておらず、コネクタのハウジングから
浮き出ている場合には、接触回避手段によって検出子と
端子金具との接触が回避されるので、端子金具と検出子
との電気的導通を得ることができない。従って、当該ワ
イヤーハーネスは、コネクタ検査に合格することができ
ない。しかも、リテーナが正しく装着されていない場合
には、当該コネクタに含まれるすべての端子金具につい
て導通を得ることができないので、作業者は、リテーナ
の装着に不備があることを認識することができる。
が正しく装着されておらず、コネクタのハウジングから
浮き出ている場合には、接触回避手段によって検出子と
端子金具との接触が回避されるので、端子金具と検出子
との電気的導通を得ることができない。従って、当該ワ
イヤーハーネスは、コネクタ検査に合格することができ
ない。しかも、リテーナが正しく装着されていない場合
には、当該コネクタに含まれるすべての端子金具につい
て導通を得ることができないので、作業者は、リテーナ
の装着に不備があることを認識することができる。
【0048】ところで、検出子と端子金具との接触を回
避するため本請求項に係る発明では、当接手段をリテー
ナの浮き出た部分に当接させることによって、検査部と
の相対的距離を保ちながらコネクタを移動させ、且つこ
のコネクタの移動をスライド許容手段によって許容する
という手段を採用している。従って、当接手段をリテー
ナに当接させても、リテーナを破損させたり、コネクタ
保持部に無理な力が加わってコネクタ検査器自体を壊し
てしまうことがない。その結果、コネクタ検査器に無理
な力が加わることを前提とした強度設計を行う必要がな
く、簡単な構造で合理的なコネクタ検査器を提供するこ
とができる。
避するため本請求項に係る発明では、当接手段をリテー
ナの浮き出た部分に当接させることによって、検査部と
の相対的距離を保ちながらコネクタを移動させ、且つこ
のコネクタの移動をスライド許容手段によって許容する
という手段を採用している。従って、当接手段をリテー
ナに当接させても、リテーナを破損させたり、コネクタ
保持部に無理な力が加わってコネクタ検査器自体を壊し
てしまうことがない。その結果、コネクタ検査器に無理
な力が加わることを前提とした強度設計を行う必要がな
く、簡単な構造で合理的なコネクタ検査器を提供するこ
とができる。
【0049】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、当接手段は、
極簡単な構造である当接片によって構成することができ
るので、コストを抑えたより合理的なコネクタ検査器を
提供することができる。請求項3に係る発明によれば、
請求項1または2記載の発明と同様の効果を奏する。加
えて、コネクタが押圧方向に移動される際には、ブッシ
ュが弾性変形を起こして位置決め板部が移動し、これに
より、検出子と端子金具との接触が回避されるという極
めて簡単な構造を採用しているから、なお一層のコスト
ダウンを図ることができる。しかも、位置決め板部は移
動するから、作業者は、リテーナの装着に不備があるこ
とを目視により確認することができる。
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、当接手段は、
極簡単な構造である当接片によって構成することができ
るので、コストを抑えたより合理的なコネクタ検査器を
提供することができる。請求項3に係る発明によれば、
請求項1または2記載の発明と同様の効果を奏する。加
えて、コネクタが押圧方向に移動される際には、ブッシ
ュが弾性変形を起こして位置決め板部が移動し、これに
より、検出子と端子金具との接触が回避されるという極
めて簡単な構造を採用しているから、なお一層のコスト
ダウンを図ることができる。しかも、位置決め板部は移
動するから、作業者は、リテーナの装着に不備があるこ
とを目視により確認することができる。
【図1】本発明の一実施形態に係るコネクタ検査器の斜
視図である。
視図である。
【図2】リテーナが正しく装着されている場合の、コネ
クタ保持部と検査部とが近接した状態での一部断面側面
図である。
クタ保持部と検査部とが近接した状態での一部断面側面
図である。
【図3】リテーナが不完全装着である場合の、コネクタ
保持部と検査部とが近接した状態での一部断面側面図で
ある。
保持部と検査部とが近接した状態での一部断面側面図で
ある。
【図4】二重係止型コネクタの斜視図である。
【図5】従来のコネクタ検査装置の概略構成を示す斜視
図である。
図である。
【図6】従来のコネクタ検査器において、コネクタ保持
部と検査部とが近接した状態での一部断面側面図であ
る。
部と検査部とが近接した状態での一部断面側面図であ
る。
A コネクタ検査器 10 コネクタ 11 ハウジング 111 後端面 112 端子挿入孔 12 リテーナ 13 電線 14 端子金具 30 コネクタ保持部 32 位置決め板 321 ねじ 35 ゴムブッシュ 40 検査部 43 当接部材 431 当接片 50 レバー
Claims (3)
- 【請求項1】複数の電線のそれぞれの端部に予め圧着さ
れる複数の端子金具と、後端面から前端面へ貫通形成さ
れた端子挿入孔を有し、各端子金具がそれぞれ対応する
端子挿入孔に挿入されるハウジングと、ハウジングに装
着されることによって端子金具に係合して端子金具の抜
け止めを行うリテーナとを備えたコネクタを含むワイヤ
ーハーネスのコネクタ検査を行う際に用いられ、 検査すべきコネクタの後端面が当接される位置決め板部
が設けられ、当該位置決め板部に当接させることによっ
てコネクタを位置決め状態で収容保持するコネクタ保持
部と、 コネクタ保持部に対して相対的に接離可能な状態で対向
配置され、検査部とコネクタ保持部とが相対的に近接さ
れた状態でコネクタの前端面側と嵌合して端子金具と接
触し得る検出子が、各端子金具に対応する位置に突設さ
れている検査部と、 コネクタ保持部または検査部のうち少なくとも一方をス
ライドさせることによって、両者の対向間隔を近接/離
反させるスライド操作部とを有するコネクタ検査器にお
いて、 リテーナが不完全な装着状態であるときに、端子金具と
検出子との接触を回避する接触回避手段が備えられてお
り、 接触回避手段は、 検査部に設けられ、検査部とコネクタ保持部とが近接す
るときにコネクタのハウジングから浮き出したリテーナ
に当接する当接手段と、 当接手段が当接してリテーナが押圧されることによっ
て、押圧方向へコネクタがスライド変位することを許容
するスライド許容手段とを含んでいることを特徴とする
コネクタ検査器。 - 【請求項2】請求項1記載のコネクタ検査器において、 上記当接手段は、検査部のスライド方向に沿ってコネク
タ保持部側に突出した当接片を含んでいることを特徴と
するコネクタ検査器。 - 【請求項3】請求項1または2記載のコネクタ検査器に
おいて、 上記スライド許容手段は、 位置決め板部をコネクタ保持部に締結する締結軸部材
と、弾性を有するブッシュとを含んでおり、 ブッシュは、その弾性変形によって位置決め板部の反締
結方向側への変位を許容することができるように締結軸
部材と位置決め板部との間に介在されていることを特徴
とするコネクタ検査器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7229309A JPH0982444A (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | コネクタ検査器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7229309A JPH0982444A (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | コネクタ検査器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0982444A true JPH0982444A (ja) | 1997-03-28 |
Family
ID=16890126
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7229309A Pending JPH0982444A (ja) | 1995-09-06 | 1995-09-06 | コネクタ検査器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0982444A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6731118B2 (en) | 2001-06-07 | 2004-05-04 | Sumitomo Wiring System Ltd. | Connector inspection apparatus |
JP2006145522A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Hyundai Motor Co Ltd | コネクター検査装置 |
AU2010323639B2 (en) * | 2009-11-24 | 2014-04-10 | Lexi Co., Ltd. | Preoperative planning program for artificial hip joint replacement surgery and surgery support jig |
CN115458988A (zh) * | 2022-08-29 | 2022-12-09 | 中航光电科技股份有限公司 | 一种弹片式连接定位结构及连接器 |
-
1995
- 1995-09-06 JP JP7229309A patent/JPH0982444A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6731118B2 (en) | 2001-06-07 | 2004-05-04 | Sumitomo Wiring System Ltd. | Connector inspection apparatus |
JP2006145522A (ja) * | 2004-11-17 | 2006-06-08 | Hyundai Motor Co Ltd | コネクター検査装置 |
AU2010323639B2 (en) * | 2009-11-24 | 2014-04-10 | Lexi Co., Ltd. | Preoperative planning program for artificial hip joint replacement surgery and surgery support jig |
CN115458988A (zh) * | 2022-08-29 | 2022-12-09 | 中航光电科技股份有限公司 | 一种弹片式连接定位结构及连接器 |
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