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JPH09314848A - インクジェットヘッド接合装置 - Google Patents

インクジェットヘッド接合装置

Info

Publication number
JPH09314848A
JPH09314848A JP13695296A JP13695296A JPH09314848A JP H09314848 A JPH09314848 A JP H09314848A JP 13695296 A JP13695296 A JP 13695296A JP 13695296 A JP13695296 A JP 13695296A JP H09314848 A JPH09314848 A JP H09314848A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
members
joining
image pickup
ink jet
drive unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13695296A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenichi Yoshimura
研一 吉村
Hironori Uemoto
浩紀 植本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP13695296A priority Critical patent/JPH09314848A/ja
Publication of JPH09314848A publication Critical patent/JPH09314848A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度の接合或いは短い生産タクトでの接合
を行なえない。 【解決手段】 離間して配置されかつ段差のある駆動ユ
ニット2の基板4とノズルプレート3の各位置検出用基
準孔11,12を撮像する2重焦点光学系を有する1つ
の位置検出用カメラ41を設け、この位置検出用カメラ
41の第1の焦点でノズルプレート3を撮像し、第2の
焦点で駆動ユニット2の基板4を撮像する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインクジェットヘッ
ド接合装置に関し、特にインクジェットヘッドを構成す
る2つの部材にそれぞれ設けた位置検出用基準孔を検出
して、この検出結果に基づいて2つの部材を接合するイ
ンクジェットヘッド接合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットヘッドを用いて画像を記
録するプリンタ、ファクシミリ、コピー等のインクジェ
ット記録装置は、インク滴を吐出するための複数のノズ
ルと、各ノズルに対応して設けた電気機械変換素子や発
熱抵抗体などのアクチュエータとを備えたインクジェッ
トヘッドを記録ヘッドに用いて、記録信号に応じてノズ
ルからインク滴を記録媒体(インク滴が付着するもの)
に吐出することによって、高速、高密度、高品質の記録
を行なうものである。
【0003】インクジェットヘッドとしては種々の構造
のものが知られているが、例えば、基板上に複数の圧電
素子を設け、この圧電素子に振動板の変位部を接合し、
この振動板上に変位部に対応する液室を形成するための
液室形成部材を設け、この液室形成部材上に振動板の変
位部に対向するノズルを形成したノズル板(ノズルプレ
ート)を設けて、圧電素子を駆動することで振動板を介
して液室内のインクを加圧し、ノズル板のノズルからイ
ンク滴を吐出するようにしたものがある。また、基板上
に複数の圧電素子と液室隔壁となる支柱部とを交互に列
設し、圧電素子に対向するノズルを形成したノズル板を
支柱部に接合して、圧電素子の変位によって対向するノ
ズルからインク滴を吐出するようにしたものもある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなインク
ジェットヘッドおいて、高密度、高品質記録を行うため
はヘッド構成部品の個々の精度を高くしなければならな
いと共に、ノズル板、振動板、圧電素子等の各構成部品
を接合して組み立てるときの組み立て精度(部品相互の
位置精度即ち接合精度)を高くしなければならない。
【0005】特に、組立ての中でも、ノズル板のノズル
と振動板の変位部との位置精度、振動板の変位部と圧電
素子との位置精度、ノズル板のノズルと圧電素子との位
置精度を高くしなければ、圧電素子の変位が効率的に振
動板から液室に伝達されなくなってインクの吐出効率が
低下したり、複数の圧電素子を同時に駆動したときに相
互の干渉を生じて吐出速度が低下したりして、画像品質
が低下するなどの不都合が発生する。
【0006】したがって、上述したようなインクジェッ
トヘッドを構成している2つの部材を自動的に接合する
インクジェットヘッド接合装置を構成しようとする場
合、接合に要する時間を短縮して生産タクトの短縮化を
図ると共に、2つの部材の位置合せ精度の向上が要求さ
れる。
【0007】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、生産タクトの短縮化や位置合わせ精度の向上を図
ることができるインクジェットヘッド接合装置を提供す
ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のインクジェットヘッド接合装置は、イン
クジェットヘッドを構成する2つの部材にそれぞれ設け
た位置検出用基準孔を検出し、この検出結果に基づいて
前記2つの部材を接合するインクジェットヘッド接合装
置において、離間して配置されかつ段差のある前記2つ
の部材の位置検出用基準孔を撮像する2重焦点光学系を
有する1つの撮像手段を設け、この撮像手段の第1の焦
点で前記2つの部材の一方の部材を撮像し、第2の焦点
で他方の部材を撮像する構成とした。
【0009】請求項2のインクジェットヘッド接合装置
は、インクジェットヘッドを構成する2つの部材にそれ
ぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この検出結果に
基づいて前記2つの部材を接合するインクジェットヘッ
ド接合装置において、離間して配置されかつ段差のある
前記2つの部材の位置検出用基準孔を同時に撮像可能な
光学系を有する1つの撮像手段を設けた。
【0010】請求項3のインクジェットヘッド接合装置
は、上記請求項2のインクジェットヘッド接合装置にお
いて、前記撮像手段の光学系が焦点深度の深い光学系か
らなる構成とした。
【0011】請求項4のインクジェットヘッド接合装置
は、インクジェットヘッドを構成する2つの部材にそれ
ぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この検出結果に
基づいて前記2つの部材を接合するインクジェットヘッ
ド接合装置において、前記2つの部材の位置検出用基準
孔を撮像する撮像手段を設けると共に、前記2つの部材
を接合した後の前記撮像手段の撮像結果に基づいて前記
2つの部材の接合誤差量を演算し、この演算結果に基づ
いて接合状態の良/不良を判定する検査手段を備えた。
【0012】請求項5のインクジェットヘッド接合装置
は、インクジェットヘッドを構成する2つの部材にそれ
ぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この検出結果に
基づいて前記2つの部材を接合するインクジェットヘッ
ド接合装置において、前記2つの部材の位置検出用基準
孔を撮像する撮像手段を設けると共に、前記2つの部材
を接合した後の前記撮像手段の撮像結果に基づいて前記
2つの部材の接合誤差量を演算し、この演算結果に基づ
いて前記2つの部材のうちの他方の部材の位置を補正す
る補正量演算に使用する初期オフセット量を修正する手
段を備えた。
【0013】請求項6のインクジェットヘッド接合装置
は、インクジェットヘッドを構成する2つの部材にそれ
ぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この検出結果に
基づいて前記2つの部材を接合するインクジェットヘッ
ド接合装置において、前記2つの部材の位置検出用基準
孔を撮像する撮像手段を設けると共に、この撮像手段の
撮像結果に基づいて一方の部材の仮想接合点に対する他
方の部材の仮想接合点の補正量を算出し、この算出結果
で補正した仮想接合点を基準として前記2つの部材を接
合する手段を備えた。
【0014】請求項7のインクジェットヘッド接合装置
は、インクジェットヘッドを構成する2つの部材にそれ
ぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この検出結果に
基づいて前記2つの部材を接合するインクジェットヘッ
ド接合装置において、前記2つの部材の位置検出用基準
孔を撮像する撮像手段と、この撮像手段によって撮像す
る被撮像部材を照明する光源とを設けると共に、この光
源は位置検出時の照明位置とこの照明位置から退避する
退避位置との間で移動可能に設けた。
【0015】請求項8のインクジェットヘッド接合装置
は、上記請求項1乃至7のいずれかのインクジェットヘ
ッド接合装置において、順次配置した第1、第2、第
3、第4及び第5ステーションと、これらの各ステーシ
ョンに前記2つの部材のうちの他方の部材を移送位置決
めする移送機構部とを備え、前記第1ステーションは、
前記他方の部材を吸着保持し、X軸、Y軸、Z軸及びθ
軸まわりに移動させる移動機構部を有する支持機構部を
備え、前記第2ステーションは、前記前記支持機構部で
保持された他方の部材を撮像する位置検出用カメラと、
この位置検出用カメラの検出結果に基づいて前記第3ス
テーションに配設されるスクリーンマスクとの位置合せ
をするに必要な指令を前記支持機構部の移動機構部に送
出する手段とを備え、前記第3ステーションは移送され
た前記他方の部材と前記スクリーンマスクとを重ね合せ
て前記他方の部材の所定位置に接着剤を塗布する接着剤
塗布装置を備え、前記第4ステーションは、前記第2つ
の部材のうちの一方の部材を吸着保持する保持手段と、
この保持手段を前記一方の部材を搭載する前記第5ステ
ーションとの間で往復移動させる移動機構部と、前記請
求項1乃至7のいずれかに記載の手段とを備えている構
成とした。
【0016】請求項9のインクジェットヘッド接合装置
は、上記請求項1乃至8のいずれかのインクジェットヘ
ッド接合装置において、前記2つの部材のうちの一方の
部材がノズルを形成したノズルプレートであり、他方の
部材が圧電素子を接合した基板又は圧電素子で変形され
る振動板である構成とした。
【0017】請求項10のインクジェットヘッド接合装
置は、上記請求項1乃至8のいずれかのインクジェット
ヘッド接合装置において、前記2つの部材のうちの一方
の部材がノズルを形成したノズルプレート及び圧電素子
で変形される振動板を有する部材であり、他方の部材が
圧電素子を接合した基板である構成とした。
【0018】請求項11のインクジェットヘッド接合装
置は、上記請求項1乃至10のいずれかのインクジェッ
トヘッド接合装置において、2つの部材を接合するため
の接着剤を塗布する接着剤塗布装置にディスペンサーシ
ステムを備えた構成とした。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。先ず、図1乃至図4を参照し
て本発明に係るインクジェットヘッド接合装置で接合す
るインクジェットヘッドの一例について説明する。図1
はインクジェットヘッドの模式的説明図、図2は同ヘッ
ドの駆動ユニットの平面図、図3は同駆動ユニットの正
面に、図4は同ヘッドのノズルプレートの平面図であ
る。
【0020】このインクジェットヘッド1は、駆動ユニ
ット2と、この駆動ユニット2に接合したノズルプレー
ト3とを備えている。駆動ユニット2は、図2及び図3
にも示すように、基板4上に複数の圧電素子5及び支柱
部6を交互に配設してなり、これらの圧電素子5及び支
柱部6は所定の間隔を置いて基板4に接合している。ま
た、ノズルプレート3には、図4にも示すように、イン
ク滴を吐出する複数のノズル7を形成している。そし
て、駆動ユニット2の各支柱部6上面に接着剤8を介し
てノズルプレート3を高い精度で接着接合している。な
お、圧電素子5及び支柱部6の周囲は図示しない隔壁部
材によって画成されて液室9が形成され、圧電素子5を
選択的に駆動することによってノズルプレート3のノズ
ル7からインク滴が吐出される。
【0021】ここで、駆動ユニット2の基板4には4隅
の一角を除いた3箇所に位置検出用基準孔11を形成
し、一方、ノズルプレート3にも基板4の位置検出用基
準孔11に対応する位置に位置検出用基準孔12を形成
している。このノズルプレート3の位置検出用基準孔1
2は基板4の位置検出用基準孔11よりも大径に形成し
ている。また、ノズルプレート3の位置検出用基準孔1
2と基板4の位置検出用基準孔11とは接合時に同心円
状になる位置に形成しているが、後述するように上方か
らカメラ(撮像手段)で撮像したときにノズルプレート
3の位置検出用基準孔12と基板4の位置検出用基準孔
11とを検出可能な位置に配置していれば良い。
【0022】そこで、本発明に係るインクジェットヘッ
ド接合装置について図5以降を参照して説明する。図5
は同接合装置の全体構成を示す正面図、図6は図5のA
−A線に沿う断面図、図7は図5のB−B線に沿う断面
図である。
【0023】このインクジェットヘッド接合装置は、剛
性のある溶接構造で構成したフレーム21上にベース2
2を載置し、このベース22上にスライドレール23を
敷設している。そして、ベース22上に、第1ステーシ
ョンS1、第2ステーションS2、第3ステーションS
3、第4ステーションS4及び第5ステーションS5を
順次配置すると共に、接合対象となるインクジェットヘ
ッド1を構成する他方の部材である駆動ユニット2を第
1、第2、第3及び第4ステーションS1〜S4に順次
移送する図示しない移送機構部を備えている。
【0024】ここで、第1ステーションS1は、接合対
象となるインクジェットヘッド1の駆動ユニット2を搭
載するステーションであり、駆動ユニット2を搭載する
テーブル24を備えている。このテーブル24は、スラ
イドレール23上に支持機構部25を介して支持される
と共に、図示しない真空源に連結されて、搭載された駆
動ユニット2を吸着保持する。支持機構部25は、スラ
イドレール23上に一方向(Y方向)に可動台26を摺
動自在の搭載し、この可動台26上にZ軸移動機構部2
7を支持し、このZ軸移動機構部27上にX軸移動機構
部28を支持し、このX軸移動機構部28上にθ軸移動
機構部29を支持してなり、このθ軸移動機構部29上
にテーブル24を載設している。
【0025】第2ステーションS2は、図示しない移送
機構部によって支持機構部25で支持されたテーブル2
4と共に第1ステーションS1から移送された駆動ユニ
ット2の位置検出及び位置調整を行うステーションであ
り、駆動ユニット2の基板4に形成した位置検出用基準
孔11を撮像する位置検出用カメラ31を備えている。
この位置検出用カメラ31は、駆動ユニット2の基板4
に形成した複数の位置検出用基準孔11を撮像すること
が可能な3視野の光学系を備えているものを用いてい
る。
【0026】そして、この第2ステーションS2では、
位置検出用カメラ31による撮像結果を画像処理して駆
動ユニット2の位置を検出測定し、この測定結果と後述
する第3ステーションS3のスクリーンマスク33の位
置情報とに基づいて支持機構部25を駆動制御して、駆
動ユニット2の支柱部6と第3ステーションS3のスク
リーンマスク33との位置合わせを行う。
【0027】すなわち、この接合装置では、駆動ユニッ
ト2の支柱部6上にスクリーン印刷方式で接着剤8を塗
布してノズルプレート3と接合するため、支柱部6上に
接着剤8を塗布しなければならない。そのために、第3
ステーションS3の所定位置に設けたスクリーンマスク
33と駆動ユニット2の支柱部6とを合致させることが
必要になる。ここで、スクリーンマスク33は予め所定
の姿勢でマスク支持プレート34にセットされているの
で、駆動ユニット2の位置を検出判定してスクリーンマ
スク33とのずれ量を算出し、この算出したずれ量に応
じて支持機構部25の可動台26及びZ軸,X軸,θ軸
の各移動機構部27,28,29を駆動制御することに
よって、テーブル24上の駆動ユニット2をスクリーン
マスク33と合致する位置に正確に位置調整する。
【0028】第3ステーションS3は、上述したように
駆動ユニット2に接着剤8を塗布するステーションであ
る。すなわち、駆動ユニット2とスクリーンマスク33
とを重ね合わせて、ベース22上に載置したスクリーン
印刷式接着剤塗布装置35によって駆動ユニット2の支
柱部6上面に接着剤8をスクリーン印刷で塗布する。こ
のスクリーン印刷式接着剤塗布装置35にはディスペン
サシステムを具備して接着剤8を自動供給できるように
し、作業時間の短縮を図っている。
【0029】第4ステーションS4と第5ステーション
S5とはノズルプレート移動機構部36のスライドレー
ル37を介して連結している。このノズルプレート移動
機構部36は、ベース22上に載置され、スライドレー
ル37上に摺動自在に支持した透明部材からなる保持手
段38を備え、この保持手段38を第4ステーションS
4と第5ステーションS5との間で往復移動させる。こ
のノズルプレート移動機構部36は、モータ39、ボー
ルネジ40及びスライドレール37とからなる。保持手
段38は、ノズルプレート3を吸着保持するものであ
り、図示しない真空源に連結されている。
【0030】第4ステーションS4は、第3ステーショ
ンS3から移送されてきた駆動ユニット2と、インクジ
ェットヘッド1を構成する一方の部材であるノズルプレ
ート3を搭載するステーションである第5ステーション
S5から移送されたノズルプレート3とを重ねた状態
で、駆動ユニット2の基板4の位置検出用基準孔11及
びノズルプレート3の位置検出用基準孔12を撮像する
撮像手段である位置検出用カメラ41を備え、この位置
検出用カメラ41の撮像結果を画像処理して駆動ユニッ
ト2とノズルプレート3の各位置を検出し、駆動ユニッ
ト2をノズルプレート3と合致する位置に正確に位置調
整して、駆動ユニット2とノズルプレート3とを接合す
るステーションである。
【0031】なお、位置検出用カメラ41は、駆動ユニ
ット2の基板4及びノズルプレート3に形成した複数の
位置検出用基準孔11,12を同時に撮像可能な3視野
の光学系を具備すると共に、その光学系として2焦点光
学系を用いている。この位置検出用カメラ41の光学系
及び被撮像対象物の位置検出の詳細については後述す
る。
【0032】この第4ステーションS4には被撮像部材
である駆動ユニット2及びノズルプレート3の位置検出
を行う際にこれらの被撮像部材を照射する光源42を備
えている。この光源42を載置した照明支持プレート4
3は、フレーム21上に支持したアングル45上に取付
けたスライドシリンダ44によって移動可能としてい
る。
【0033】そして、光源42は、第3ステーションS
3から駆動ユニット2が移送されてくる際には、スライ
ドシリンダ44によって駆動ユニット2に移送経路から
退避した退避位置に移動し、駆動ユニット2及びノズル
プレート3の位置検出をするための撮像の際には所定位
置(被撮像対象を照明する位置)に移動させる。また、
この光源42は、ノズルプレート3を駆動ユニット2に
接合する際にも退避位置に移動する。このようにするこ
とで、光源42と移送される駆動ユニット2との干渉を
防止することができる。
【0034】ここで、このインクジェットヘッド接合装
置による接合工程について図8を参照して説明する。ま
ず、駆動ユニット2(図中では、「PZT」で表記す
る。)を第1ステーションS1のテーブル24上に吸着
保持した後、テーブル24を図示しない移送機構部によ
って第2ステーションS2に移送する。そして、位置検
出用カメラ31によって駆動ユニット2の基板4の位置
検出用基準孔11を撮像して、駆動ユニット2の位置を
検出計測した後、この計測結果と第3ステーションS3
のスクリーンマスク33の位置情報に基づいて駆動ユニ
ット2(支柱部6)の現位置がスクリーンマスク33の
位置と一致するか否かを判別する。
【0035】このとき、駆動ユニット2の位置がスクリ
ーンマスク33の位置と一致していないければ、計測結
果とスクリーンマスク33の位置情報とに基づいて駆動
ユニット2の位置補正量を演算して、この演算結果に応
じて支持機構部25の可動台26及びZ軸,X軸,θ軸
の各移動機構部27,28,29を駆動制御して駆動ユ
ニット2の位置を調整し、再度駆動ユニット2の基板4
の位置検出用基準孔11をカメラ31で撮像して駆動ユ
ニット2の位置を計測する。
【0036】そして、駆動ユニット2とスクリーンマス
ク33との位置合せができたときには、駆動ユニット2
を第3ステーションS3に移送し、駆動ユニット2の支
柱部6上面に接着剤8を塗布した後、駆動ユニット2を
第4ステーションS4に移送する。
【0037】一方、第5ステーションS5ではノズルプ
レート3をノズルプレート移動機構部36で吸着保持し
て、ノズルプレート3を第4ステーションS4に移送す
る。
【0038】そこで、第4ステーションS4では、位置
検出用カメラ41によって駆動ユニット2の基板4に位
置検出用基準孔11とノズルプレート3の位置検出用基
準孔12とを、後述するように被撮像対象物である駆動
ユニット2及びノズルプレート3を移動させることなく
撮像して、この撮像結果に基づいて駆動ユニット2とノ
ズルプレート3の位置を検出測定し、両者のずれ量(偏
差量)を演算し、算出した両者の偏差量が予め定めた許
容範囲内か否かを判別する。
【0039】このとき、駆動ユニット2とノズルプレー
ト3の偏差量が許容範囲内でなければ、算出した偏差量
を駆動ユニット2の位置補正量として、この補正量に応
じて支持機構部25の可動台26及びZ軸,X軸,θ軸
の各移動機構部27,28,29を駆動制御して駆動ユ
ニット2の位置を調整し、再度駆動ユニット2の基板4
の位置検出用基準孔11及びノズルプレート3の位置検
出用基準孔12を位置検出用カメラ41で撮像して、こ
の撮像結果に基づいて駆動ユニット2とノズルプレート
3の位置を検出測定し、両者の偏差量を演算する処理を
繰り返し行う。
【0040】そして、駆動ユニット2とノズルプレート
3の偏差量が許容範囲内になったときには、Z軸移動機
構部27を駆動制御してZ軸を上昇させ、駆動ユニット
2を上昇させることによって駆動ユニット2の支柱部6
とノズルプレート3とを接合する。
【0041】このように、この接合装置は、順次配置し
た第1、第2、第3、第4及び第5ステーションと、こ
れらの各ステーションに2つの部材のうちの他方の部材
を移送位置決めする移送機構部とを備え、第1ステーシ
ョンは、他方の部材を吸着保持し、X軸、Y軸、Z軸及
びθ軸まわりに移動させる移動機構部を有する支持機構
部を備え、第2ステーションは、支持機構部で保持され
た他方の部材を撮像する位置検出用カメラと、この位置
検出用カメラの検出結果に基づいて第3ステーションに
配設されるスクリーンマスクとの位置合せをするに必要
な指令を支持機構部の移動機構部に送出する手段とを備
え、第3ステーションは移送された他方の部材とスクリ
ーンマスクとを重ね合せて他方の部材の所定位置に接着
剤を塗布する接着剤塗布装置を備え、第4ステーション
は、第2つの部材のうちの一方の部材を吸着保持する保
持手段と、この保持手段を一方の部材を搭載する第5ス
テーションとの間で往復移動させる移動機構部と、前記
2つの部材の各位置検出用基準孔を撮像して、この撮像
結果に基づいて他方の部材の位置調整をして接合する手
段とを備えているので、インクジェットヘッド1を構成
する駆動ユニット2とノズルプレート3とを自動的に高
精度に接合することができる。
【0042】ここで、第4ステーションS4で行う駆動
ユニット2とノズルプレート3との接合について説明す
る。駆動ユニット2或いはノズルプレート3の各位置検
出用基準孔11,12のピッチが、部品加工誤差等によ
って等ピッチでなかった場合には、片側の位置検出用基
準孔を基準にして位置合わせを行うと、加工誤差がその
まま組立誤差となる。そこで、位置検出用基準孔とは別
に、位置検出用基準孔の位置測定結果から仮想接合点を
設定して、この仮想接合点を基準とした補正量を演算
し、駆動ユニット2の位置修正を行って接合する。
【0043】このように、2つの部材の位置検出用基準
孔を検出する撮像手段を設けると共に、この撮像手段の
撮像結果に基づいて一方の部材の仮想接合点に対する他
方の部材の仮想接合点の補正量を算出し、この算出結果
で補正した仮想接合点を基準として2つの部材を接合す
ることによって、加工誤差をキャンセルすることがで
き、より高精度に接合することができる。
【0044】次に、第4ステーションS4で駆動ユニッ
ト2及びノズルプレート3の位置検出を行うための位置
検出用カメラ41の光学系と位置検出及び位置調整動作
について図9乃至図11をも参照して説明する。上述し
たように第4ステーションS4に移送された駆動ユニッ
ト2の位置検出用基準孔11を形成した基板4と位置検
出用基準孔12を形成したノズルプレート3とは離間し
て配置されているので、位置検出用基準孔11と位置検
出用基準孔12とは離間しかつ段差がある状態に位置し
ている。
【0045】そこで、位置検出用カメラ41には、この
ように離間して配置されかつ段差のある位置検出用基準
孔11と位置検出用基準孔12とを被撮像対象物の移動
を伴うことなく撮像するために、2重焦点光学系を備え
ている。なお、単に離間した仮に2点の位置検出用基準
孔11,11を検出するには、1つには1台のカメラに
2方向レンズを使用し、或いは、カメラ2台を使用して
それぞれのレンズを共通治具に固定して使用する方法が
考えられるが、そのいずれでもよい。
【0046】一方、離間しかつ段差のある位置検出用基
準孔11,12を撮像するために用いる2重焦点光学系
について図9及び図10を参照して説明すると、図9に
示すように、通常対物レンズ51を通過した光はある1
点が焦点(これを「焦点O1」とする。)となる。この
光路の途中に空気と屈折率の異なる透明部材52(厚さ
d、屈折率n、図10参照)を挿入すると、この透明部
材52で屈折するため、焦点位置が焦点距離の差Δχだ
けずれた焦点O2に移動する。なお、屈折率nは、図1
0において入射角θ1、屈折角θ2としたとき、sinθ
1/sinθ2で表わされ、焦点距離の差Δχは、d(1
−1/n)で算出される。
【0047】したがって、位置検出用カメラ41とノズ
ルプレート3との間の光路中に透明部材52を移動手段
によって光路中に介在する位置と光路から退避した位置
との間で移動可能に配設する。このとき、位置検出用カ
メラ41の2つの焦点の内の第1焦点(上記の焦点O1
に相当する。)をノズルプレート3の位置検出用基準孔
12に合せた状態で、透明部材52を挿入することによ
って位置検出用カメラ41の焦点がΔχだけずれた第2
焦点(上記の焦点O2に相当する。)に移動し、この第
2焦点が駆動ユニット2の基板4の位置検出用基準孔1
2に合致する。すなわち、透明部材52として、このよ
うな焦点距離の差Δχが得られる厚さd及び屈折率nを
有するものを用いる。
【0048】そこで、駆動ユニット2とノズルプレート
3との位置検出を行う場合には、図11に示すように、
透明部材52を退避位置にした状態にし、位置検出用カ
メラ41の第1焦点をノズルプレート3の位置検出用基
準孔12に合せて撮像し、この撮像結果に基づいてノズ
ルプレート3の位置を測定する。次いで、透明部材52
を移動して光路中に挿入し、位置検出用カメラ41の第
2焦点を駆動ユニット2の位置検出用基準孔11に合せ
て撮像し、この撮像結果に基づいて駆動ユニット2の位
置を測定する。そして、これらの測定結果に基づいて偏
差量から駆動ユニット2の補正量を演算し、補正が必要
か否かを判別して、補正が必要であれば、補正量に基づ
いて支持機構部25を駆動制御して駆動ユニット2の位
置を修正(調整)する。
【0049】このように離間して配置されかつ段差のあ
る2つの部材の位置検出用基準孔を撮像する2重焦点光
学系を有する1つの撮像手段を設けて、この撮像手段の
第1の焦点で2つの部材の一方の部材を撮像し、第2の
焦点で他方の部材を撮像することによって、撮像系及び
被撮像系を動作させることなく検出することができるの
で、高精度の位置検出を行なうことができて、駆動ユニ
ットとノズルプレートとを高い位置精度で接合すること
ができる。また、Z軸移動を行なうことなく位置検出が
できるので、位置合せ工程が簡略化して生産タクトを短
縮することができる。
【0050】すなわち、位置検出用カメラの光学系が駆
動ユニットとノズルプレートの段差のある位置検出用基
準孔を同時に撮像することができない場合には、ノズル
プレートの撮像を行なった後に、駆動ユニットの撮像を
行なうためには駆動ユニットをZ軸移動機構部によって
位置検出用カメラの焦点位置まで移動させなければなら
ないため、誤差を生じ易くなるのに対して、上述のよう
にすることでZ軸方向の移動がないために誤差が生じ難
くなる。
【0051】次に、離間して配置されかつ段差のある駆
動ユニット2の基板4の位置検出用基準孔11とノズル
プレート3の位置検出用基準孔12とを同時に検出可能
な光学系の1つである焦点深度の深い光学系について説
明する。ここで、焦点深度の深い光学系とは、焦点がジ
ャストフォーカス点を中心にしてある幅を持っていると
いうことであり、ピントの合う幅が広いということであ
る。つまり、焦点の合う幅が駆動ユニット2の位置検出
用基準孔11とノズルプレート3の位置検出用基準孔1
2との段差よりも大きく、駆動ユニット2とノズルプレ
ート3の各位置検出用基準孔11,12を同時に検出
(測定)することができる。このとき、光学系のセッテ
ィングとしては、ジャストフォーカスの位置を駆動ユニ
ット2の基板4とノズルプレート3の各位置検出用基準
孔11,12との間に中心に設定することが好ましい。
【0052】そこで、駆動ユニット2とノズルプレート
3との位置検出を行う場合には、図11に示すように、
図12に示すように、ノズルプレート3の位置検出用基
準孔12と駆動ユニット2の基板4の位置検出用基準孔
11を位置検出用カメラ41で同時に撮像して、この撮
像結果から駆動ユニット2及びノズルプレート3の位置
を検出測定する。そして、これらの測定結果に基づいて
偏差量から駆動ユニット2の補正量を演算し、補正が必
要か否かを判別して、補正が必要であれば、補正量に基
づいて支持機構部25を駆動制御して駆動ユニット2の
位置を修正(調整)する。
【0053】このように、離間して配置されかつ段差の
ある2つの部材の位置検出用基準孔を同時に撮像可能な
光学系を有する1つの撮像手段、例えば焦点深度の深い
撮像手段を設けることによって、撮像系及び被撮像系を
動作させることなく検出することができるので、高精度
の位置検出を行なうことができて、駆動ユニットとノズ
ルプレートとを高い位置精度で接合することができると
共に、Z軸移動を行なうことなく位置検出ができるの
で、位置合せ工程が簡略化して生産タクトを短縮するこ
とができる。特に、この焦点深度の深い光学系を用いた
場合には、焦点深度を変更する必要がなく、1回の撮像
で駆動ユニットとノズルプレートの位置情報を得ること
ができて、位置合せ工程がいっそう簡単になり、より生
産タクトを短縮することができる。
【0054】次に、本発明の他の実施例について図13
を参照して説明する。駆動ユニット2とノズルプレート
3との位置合せを行なうために駆動ユニット2を移動さ
せたとき、Z軸移動による駆動ユニット2の変位による
誤差等が存在するために、これを初期オフセット量とし
て予め設定しておき、駆動ユニット2の位置の補正量を
演算するときにこの初期オフセット量を勘案するように
している。しかしながら、このZ軸移動による駆動ユニ
ット2の変位による誤差が変動したり、駆動ユニット2
とノズルプレート3とを接合する際に生じるずれ成分が
必ずしも一定ではないために、初期オフセット量を一定
値としても駆動ユニット2とノズルプレート3との位置
合せ精度が変動することがある。
【0055】そこで、この実施例においては、初期オフ
セット量を設定した後、接合前の駆動ユニット2とノズ
ルプレート3の位置検出用基準孔11,12を位置検出
用カメラ41で撮像した結果に基づいて前述したように
して駆動ユニット2とノズルプレート3との位置を測定
し、これらの測定結果に基づいて駆動ユニット2の位置
補正量として初期オフセット量を加えた補正量を算出
し、この算出した補正量に基づいて駆動ユニット2に位
置を調整した後、Z軸を上昇して駆動ユニット2とノズ
ルプレート3とを接合する。
【0056】その後、接合後の駆動ユニット2とノズル
プレート3の各位置検出用基準孔11,12を再度位置
検出用カメラ41で撮像して、この撮像した結果に基づ
いて駆動ユニット2とノズルプレート3との位置を測定
し、この測定結果に基づいて接合後の状態で駆動ユニッ
ト2とノズルプレート3とのずれ量(偏差量=接合誤差
量)を演算する。
【0057】そして、演算した接合誤差量(偏差量)が
予め定めた許容範囲内か否かを判別し、当該接合部品が
良品か不良品かの判定検査を行ない、接合誤差量が許容
範囲内でなければ、当該接合部品を不良品として取扱う
処理をする。また、当該接合部品の接合誤差量が許容範
囲内であれば、この演算結果に応じて初期オフセット量
を自動変更(修正)する。
【0058】このように、2つの部材を接合した後の撮
像手段の撮像結果に基づいて2つの部材の接合誤差量を
演算し、この演算結果に基づいて接合状態を判定するこ
とによって、接合後他の検査機を用いることなく直ちに
接合状態を検査することができて、接合装置全体のコス
トを低減することができ、生産タクトも短縮される。
【0059】また、2つの部材を接合した後の撮像手段
の撮像結果に基づいて2つの部材の接合誤差量を演算
し、この演算した接合誤差量に基づいて2つの部材の初
期オフセット量を補正(修正)するようにすることで、
次回からの接合に反映させることができ、Z軸移動によ
る誤差成分や接合時のずれ成分を含めた位置合わせがで
きるようになり、より高精度に2つの部材を接合するこ
とができる。
【0060】なお、上記実施例においては、本発明によ
るインクジェットヘッド接合装置で接合する2つの部材
として、ノズルを形成したノズルプレートと駆動ユニッ
ト(圧電素子を接合した基板)である例で説明したが、
インクジェットヘッドとしては、前述したように圧電素
子で変形される振動板を用いるものもあるので、ノズル
プレートと振動板との接合にも適用することができる。
【0061】また、インクジェットヘッドとしては、予
め基板上に圧電素子及び支柱部を交互に列設したアクチ
ュエータユニットと、ノズルプレート、液室を形成する
液室流路形成部材及び振動板を一体にした液室ユニット
とを別の工程で加工・組付て、これらの各ユニットを接
合するものもあり、このようなアクチュエータユニット
と液室ユニットの接合にも適用することができる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のインク
ジェットヘッド接合装置によれば、インクジェットヘッ
ドを構成する2つの部材にそれぞれ設けた位置検出用基
準孔を検出し、この検出結果に基づいて2つの部材を接
合するインクジェットヘッド接合装置において、離間し
て配置されかつ段差のある2つの部材の位置検出用基準
孔を撮像する2重焦点光学系を有する1つの撮像手段を
設け、この撮像手段の第1の焦点で2つの部材の一方の
部材を撮像し、第2の焦点で他方の部材を撮像する構成
としたので、撮像系及び被撮像系を動作させることなく
検出することができて、高精度の位置検出を行なうこと
ができ、2つの部材の接合精度が向上すると共に、Z軸
移動を行なうことなく位置検出ができるので、位置合せ
工程が簡略化して生産タクトを短縮することができる。
【0063】請求項2のインクジェットヘッド接合装置
によれば、インクジェットヘッドを構成する2つの部材
にそれぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この検出
結果に基づいて2つの部材を接合するインクジェットヘ
ッド接合装置において、離間して配置されかつ段差のあ
る2つの部材の位置検出用基準孔を同時に撮像可能な光
学系を有する1つの撮像手段を設けたので、撮像系及び
被撮像系を動作させることなく検出することができて、
高精度の位置検出を行なうことができ、2つの部材の接
合精度が向上すると共に、Z軸移動を行なうことなく位
置検出ができるので、位置合せ工程が簡略化して生産タ
クトを短縮することができる。
【0064】請求項3のインクジェットヘッド接合装置
によれば、上記請求項2のインクジェットヘッド接合装
置において、撮像手段の光学系が焦点深度の深い光学系
からなる構成としたので、撮像系及び被撮像系を動作さ
せることなく検出することができて、高精度の位置検出
を行なうことができ、2つの部材の接合精度が向上する
と共に、Z軸移動を行なうことなく位置検出ができるの
で、位置合せ工程が簡略化して生産タクトを短縮するこ
とができ、特に、焦点深度を変更する必要がなく、1回
の撮像で2つの部材の位置情報を得ることができて、位
置合せ工程がいっそう簡単になり、より生産タクトを短
縮することができる。
【0065】請求項4のインクジェットヘッド接合装置
によれば、インクジェットヘッドを構成する2つの部材
にそれぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この検出
結果に基づいて2つの部材を接合するインクジェットヘ
ッド接合装置において、2つの部材の位置検出用基準孔
を撮像する撮像手段を設けると共に、2つの部材を接合
した後の撮像手段の撮像結果に基づいて2つの部材の接
合誤差量を演算し、この演算結果に基づいて接合状態の
良/不良を判定する検査手段を備えたので、2つの部材
を接合後特別の検査機を要することなく検査を行なうこ
とができ、生産タクトが向上すると共に、コストも廉価
になる。
【0066】請求項5のインクジェットヘッド接合装置
によれば、インクジェットヘッドを構成する2つの部材
にそれぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この検出
結果に基づいて2つの部材を接合するインクジェットヘ
ッド接合装置において、2つの部材の位置検出用基準孔
を撮像する撮像手段を設けると共に、2つの部材を接合
した後の撮像手段の撮像結果に基づいて2つの部材の接
合誤差量を演算し、この演算結果に基づいて2つの部材
のうちの他方の部材の位置を補正する補正量演算に使用
する初期オフセット量を修正する手段を備えたので、接
合時の他方の部材の移動に伴う誤差や接合時のずれ成分
に応じた位置調整を行なうことができて、接合精度が向
上する。
【0067】請求項6のインクジェットヘッド接合装置
によれば、インクジェットヘッドを構成する2つの部材
にそれぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この検出
結果に基づいて2つの部材を接合するインクジェットヘ
ッド接合装置において、2つの部材の位置検出用基準孔
を撮像する撮像手段を設けると共に、この撮像手段の撮
像結果に基づいて一方の部材の仮想接合点に対する他方
の部材の仮想接合点の補正量を算出し、この算出結果で
補正した仮想接合点を基準として2つの部材を接合する
手段を備えたので、部品の加工誤差を吸収してより高精
度の接合を行なうことができる。
【0068】請求項7のインクジェットヘッド接合装置
によれば、インクジェットヘッドを構成する2つの部材
にそれぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この検出
結果に基づいて2つの部材を接合するインクジェットヘ
ッド接合装置において、2つの部材の位置検出用基準孔
を撮像する撮像手段と、この撮像手段によって撮像する
被撮像部材を照明する光源とを設けると共に、この光源
は位置検出時の照明位置とこの照明位置から退避する退
避位置との間で移動可能に設けたので、移送に伴う干渉
が防止しつつ撮像精度を向上することができる。
【0069】請求項8のインクジェットヘッド接合装置
によれば、上記請求項1乃至7のいずれかのインクジェ
ットヘッド接合装置において、順次配置した第1、第
2、第3、第4及び第5ステーションと、これらの各ス
テーションに2つの部材のうちの他方の部材を移送位置
決めする移送機構部とを備え、第1ステーションは、他
方の部材を吸着保持し、X軸、Y軸、Z軸及びθ軸まわ
りに移動させる移動機構部を有する支持機構部を備え、
第2ステーションは、支持機構部で保持された他方の部
材を撮像する位置検出用カメラと、この位置検出用カメ
ラの検出結果に基づいて第3ステーションに配設される
スクリーンマスクとの位置合せをするに必要な指令を支
持機構部の移動機構部に送出する手段とを備え、第3ス
テーションは移送された他方の部材とスクリーンマスク
とを重ね合せて他方の部材の所定位置に接着剤を塗布す
る接着剤塗布装置を備え、第4ステーションは、第2つ
の部材のうちの一方の部材を吸着保持する保持手段と、
この保持手段を一方の部材を搭載する第5ステーション
との間で往復移動させる移動機構部と、請求項1乃至7
のいずれかに記載の手段とを備えているので、インクジ
ェットヘッドを構成する2つの部材を自動的に高精度に
接合することができ、インクジェットヘッドの生産効率
が向上する。
【0070】請求項9のインクジェットヘッド接合装置
によれば、上記請求項1乃至8のいずれかのインクジェ
ットヘッド接合装置において、2つの部材のうちの一方
の部材がノズルを形成したノズルプレートであり、他方
の部材が圧電素子を接合した基板又は圧電素子で変形さ
れる振動板である構成としたので、ノズルプレートと圧
電素子を接合した基板を具備した駆動ユニットとを高精
度に接合することができる。
【0072】請求項10のインクジェットヘッド接合装
置によれば、上記請求項1乃至8のいずれかのインクジ
ェットヘッド接合装置において、2つの部材のうちの一
方の部材がノズルを形成したノズルプレート及び圧電素
子で変形される振動板を有する部材であり、他方の部材
が圧電素子を接合した基板である構成としたので、駆動
ユニットと液室ユニットで構成されるインクジェットヘ
ッドを高精度の組み立てることができる。
【0073】請求項11のインクジェットヘッド接合装
置によれば、上記請求項1乃至10のいずれかのインク
ジェットヘッド接合装置において、2つの部材を接合す
るための接着剤を塗布する接着剤塗布装置にディスペン
サーシステムを備えた構成としたので、接着剤の自動塗
布ができて、生産タクトが短縮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】インクジェットヘッドの模式的説明図
【図2】同ヘッドの駆動ユニットの平面図
【図3】同駆動ユニットの正面図
【図4】同ヘッドのノズルプレートの平面図
【図5】本発明に係るインクジェットヘッド接合装置の
全体構成を示す正面図
【図6】同5のA−A線に沿う断面図
【図7】同6のB−B線に沿う断面図
【図8】同接合装置による接合工程を説明するフロー図
【図9】2焦点光学系の説明に供する説明図
【図10】同じく2焦点光学系の説明に供する透明部材
の説明図
【図11】同じく2焦点光学系を備えた位置検出カメラ
を用いた位置検出及び位置調整の説明に供するフロー図
【図12】焦点深度の深い光学系を備えた位置検出カメ
ラを用いた位置検出及び位置調整の説明に供するフロー
【図13】本発明の他の実施例の説明に供するフロー図
【符号の説明】
1…インクジェットヘッド、2…駆動ユニット、3…ノ
ズルプレート、4…基板、11,12…位置検出用基準
孔、24…テーブル、25…支持機構部、26…可動
台、27…X軸移動機構部、28…Z軸移動機構部、2
9…θ軸移動機構部、31…位置検出用カメラ、33…
スクリーンマスク、35…接着剤塗布装置、36…ノズ
ルプレート移動機構部、41…位置検出用カメラ、51
…対物レンズ、52…透明部材、S1…第1ステーショ
ン、S2…第2ステーション、S3…第3ステーショ
ン、S4…第4ステーション、S5…第5ステーショ
ン。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットヘッドを構成する2つの
    部材にそれぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この
    検出結果に基づいて前記2つの部材を接合するインクジ
    ェットヘッド接合装置において、離間して配置されかつ
    段差のある前記2つの部材の位置検出用基準孔を撮像す
    る2重焦点光学系を有する1つの撮像手段を設け、この
    撮像手段の第1の焦点で前記2つの部材の一方の部材を
    撮像し、第2の焦点で他方の部材を撮像することを特徴
    とするインクジェットヘッド接合装置。
  2. 【請求項2】 インクジェットヘッドを構成する2つの
    部材にそれぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この
    検出結果に基づいて前記2つの部材を接合するインクジ
    ェットヘッド接合装置において、離間して配置されかつ
    段差のある前記2つの部材の位置検出用基準孔を同時に
    撮像可能な光学系を有する1つの撮像手段を設けたこと
    を特徴とするインクジェットヘッド接合装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のインクジェットヘッド
    接合装置において、前記撮像手段の光学系が焦点深度の
    深い光学系からなることを特徴とするインクジェットヘ
    ッド接合装置。
  4. 【請求項4】 インクジェットヘッドを構成する2つの
    部材にそれぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この
    検出結果に基づいて前記2つの部材を接合するインクジ
    ェットヘッド接合装置において、前記2つの部材の位置
    検出用基準孔を撮像する撮像手段を設けると共に、前記
    2つの部材を接合した後の前記撮像手段の撮像結果に基
    づいて前記2つの部材の接合誤差量を演算し、この演算
    結果に基づいて接合状態の良/不良を判定する検査手段
    を備えたことを特徴とするインクジェットヘッド接合装
    置。
  5. 【請求項5】 インクジェットヘッドを構成する2つの
    部材にそれぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この
    検出結果に基づいて前記2つの部材を接合するインクジ
    ェットヘッド接合装置において、前記2つの部材の位置
    検出用基準孔を撮像する撮像手段を設けると共に、前記
    2つの部材を接合した後の前記撮像手段の撮像結果に基
    づいて前記2つの部材の接合誤差量を演算し、この演算
    結果に基づいて前記2つの部材のうちの他方の部材の位
    置を補正する補正量演算に使用する初期オフセット量を
    修正する手段を備えたことを特徴とするインクジェット
    ヘッド接合装置。
  6. 【請求項6】 インクジェットヘッドを構成する2つの
    部材にそれぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この
    検出結果に基づいて前記2つの部材を接合するインクジ
    ェットヘッド接合装置において、前記2つの部材の位置
    検出用基準孔を撮像する撮像手段を設けると共に、この
    撮像手段の撮像結果に基づいて一方の部材の仮想接合点
    に対する他方の部材の仮想接合点の補正量を算出し、こ
    の算出結果で補正した仮想接合点を基準として前記2つ
    の部材を接合する手段を備えたことを特徴とするインク
    ジェットヘッド接合装置。
  7. 【請求項7】 インクジェットヘッドを構成する2つの
    部材にそれぞれ設けた位置検出用基準孔を検出し、この
    検出結果に基づいて前記2つの部材を接合するインクジ
    ェットヘッド接合装置において、前記2つの部材の位置
    検出用基準孔を撮像する撮像手段と、この撮像手段によ
    って撮像する被撮像部材を照明する光源とを設けると共
    に、この光源は位置検出時の照明位置とこの照明位置か
    ら退避する退避位置との間で移動可能に設けたことを特
    徴とするインクジェットヘッド接合装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッド接合装置において、この接合装置は、
    順次配置した第1、第2、第3、第4及び第5ステーシ
    ョンと、これらの各ステーションに前記2つの部材のう
    ちの他方の部材を移送位置決めする移送機構部とを備
    え、前記第1ステーションは、前記他方の部材を吸着保
    持し、X軸、Y軸、Z軸及びθ軸まわりに移動させる移
    動機構部を有する支持機構部を備え、前記第2ステーシ
    ョンは、前記支持機構部で保持された他方の部材を撮像
    する位置検出用カメラと、この位置検出用カメラの検出
    結果に基づいて前記第3ステーションに配設されるスク
    リーンマスクとの位置合せをするに必要な指令を前記支
    持機構部の移動機構部に送出する手段とを備え、前記第
    3ステーションは移送された前記他方の部材と前記スク
    リーンマスクとを重ね合せて前記他方の部材の所定位置
    に接着剤を塗布する接着剤塗布装置を備え、前記第4ス
    テーションは、前記第2つの部材のうちの一方の部材を
    吸着保持する保持手段と、この保持手段を前記一方の部
    材を搭載する前記第5ステーションとの間で往復移動さ
    せる移動機構部と、前記請求項1乃至7のいずれかに記
    載の手段とを備えていることを特徴とするインクジェッ
    トヘッド接合装置。
  9. 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載のイン
    クジェットヘッド接合装置において、前記2つの部材の
    うちの一方の部材がノズルを形成したノズルプレートで
    あり、他方の部材が圧電素子を接合した基板又は圧電素
    子で変形される振動板であることを特徴とするインクジ
    ェットヘッド接合装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれかに記載のイ
    ンクジェットヘッド接合装置において、前記2つの部材
    のうちの一方の部材がノズルを形成したノズルプレート
    及び圧電素子で変形される振動板を有する部材であり、
    他方の部材が圧電素子を接合した基板であることを特徴
    とするインクジェットヘッド接合装置。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至10のいずれかに記載の
    インクジェットヘッド接合装置において、前記2つの部
    材を接合するための接着剤を塗布する接着剤塗布装置に
    ディスペンサーシステムを備えたことを特徴とするイン
    クジェットヘッド接合装置。
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