JPH09237624A - リチウム電池 - Google Patents
リチウム電池Info
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- JPH09237624A JPH09237624A JP8067178A JP6717896A JPH09237624A JP H09237624 A JPH09237624 A JP H09237624A JP 8067178 A JP8067178 A JP 8067178A JP 6717896 A JP6717896 A JP 6717896A JP H09237624 A JPH09237624 A JP H09237624A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 正極中に人造黒鉛等の導電剤を多く加えなく
ても、正極における電気伝導性を十分に向上させること
ができ、電池としての容量が低下することなく、高率放
電特性が向上し、高い電流でも十分な放電が行なえるリ
チウム電池を提供する。 【解決手段】 正極1と負極3と非水電解質とを備える
リチウム電池において、上記の正極中に非共有電子対を
持つ窒素化合物も含有されるようにし、この窒素化合物
における窒素が正極中に0.01〜1重量%含有される
ようにした。
ても、正極における電気伝導性を十分に向上させること
ができ、電池としての容量が低下することなく、高率放
電特性が向上し、高い電流でも十分な放電が行なえるリ
チウム電池を提供する。 【解決手段】 正極1と負極3と非水電解質とを備える
リチウム電池において、上記の正極中に非共有電子対を
持つ窒素化合物も含有されるようにし、この窒素化合物
における窒素が正極中に0.01〜1重量%含有される
ようにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、正極と負極と非
水電解質とを備えたリチウム電池に係り、特に、電池と
しての容量が低下することなく、正極における電気伝導
性が向上され、高率放電特性が良好で、高い電流でも十
分な放電が行なえるリチウム電池に関するものである。
水電解質とを備えたリチウム電池に係り、特に、電池と
しての容量が低下することなく、正極における電気伝導
性が向上され、高率放電特性が良好で、高い電流でも十
分な放電が行なえるリチウム電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、高出力,高エネルギー密度の新型
電池として電解質に非水電解液等の非水電解質を用い、
リチウムの酸化還元を利用して充電及び放電を行なうよ
うにしたリチウム電池が利用されるようになった。
電池として電解質に非水電解液等の非水電解質を用い、
リチウムの酸化還元を利用して充電及び放電を行なうよ
うにしたリチウム電池が利用されるようになった。
【0003】そして、このようなリチウム電池において
は、その正極材料として、リチウムイオンの吸蔵放出が
可能なLiTiO2 ,LiFeO2 ,LiCoO2 ,L
iNiO2 等の各種のリチウム遷移金属複合酸化物が一
般に使用されていた。
は、その正極材料として、リチウムイオンの吸蔵放出が
可能なLiTiO2 ,LiFeO2 ,LiCoO2 ,L
iNiO2 等の各種のリチウム遷移金属複合酸化物が一
般に使用されていた。
【0004】しかし、正極材料に使用する上記のような
リチウム遷移金属複合酸化物は、一般に電気伝導性が低
く、高い電流で放電を行なった場合における高率放電特
性が悪いという欠点があった。
リチウム遷移金属複合酸化物は、一般に電気伝導性が低
く、高い電流で放電を行なった場合における高率放電特
性が悪いという欠点があった。
【0005】このため、従来においては、この正極材料
における電気伝導性を向上させるため、この正極材料に
人造黒鉛等の導電剤を混合させて正極を作製するように
していた。
における電気伝導性を向上させるため、この正極材料に
人造黒鉛等の導電剤を混合させて正極を作製するように
していた。
【0006】しかし、正極材料における電気伝導性を十
分に向上させるためには、正極中に人造黒鉛等の導電剤
をある程度の量加えることが必要になり、この結果、正
極中における正極活物質の量が減少して、電池としての
容量が低下するという欠点があった。
分に向上させるためには、正極中に人造黒鉛等の導電剤
をある程度の量加えることが必要になり、この結果、正
極中における正極活物質の量が減少して、電池としての
容量が低下するという欠点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、正極と負
極と非水電解質とを備えるリチウム電池における上記の
ような問題を解決することを課題とするものであり、従
来のように正極中に人造黒鉛等の導電剤を多く加えなく
ても、正極の電気伝導性を十分に向上させることがで
き、電池としての容量が低下することなく、高率放電特
性が向上し、高い電流でも十分な放電が行なえるように
することを課題とするものである。
極と非水電解質とを備えるリチウム電池における上記の
ような問題を解決することを課題とするものであり、従
来のように正極中に人造黒鉛等の導電剤を多く加えなく
ても、正極の電気伝導性を十分に向上させることがで
き、電池としての容量が低下することなく、高率放電特
性が向上し、高い電流でも十分な放電が行なえるように
することを課題とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明においては、上
記のような課題を解決するため、正極と負極と非水電解
質とを備えるリチウム電池において、上記の正極中に非
共有電子対を持つ窒素化合物が含有され、この窒素化合
物における窒素が正極中に0.01〜1重量%含有され
るようにしたのである。
記のような課題を解決するため、正極と負極と非水電解
質とを備えるリチウム電池において、上記の正極中に非
共有電子対を持つ窒素化合物が含有され、この窒素化合
物における窒素が正極中に0.01〜1重量%含有され
るようにしたのである。
【0009】そして、この発明におけるリチウム電池の
ように、その正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物を
含有させると、従来のように正極中に人造黒鉛等の導電
剤を多く加えなくても、この正極の電気伝導性を十分に
向上させることができ、電池の容量が低下することな
く、高率放電特性が向上され、高い電流でも十分な放電
が行なえるようになる。
ように、その正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物を
含有させると、従来のように正極中に人造黒鉛等の導電
剤を多く加えなくても、この正極の電気伝導性を十分に
向上させることができ、電池の容量が低下することな
く、高率放電特性が向上され、高い電流でも十分な放電
が行なえるようになる。
【0010】ここで、このように非共有電子対を有する
窒素化合物を正極中に含有させるにあたり、その窒素の
量が0.01〜1重量%の範囲になるようにしたのは、
窒素の量が0.01重量%より少ないと、正極の電気伝
導性を十分に向上させて高率放電特性を高める効果が得
られない一方、その量が1重量%よりも多くなると、正
極中における正極活物質の量が減少して、電池としての
容量が低下するためであり、好ましくは、窒素の含有量
が0.1〜0.5重量%の範囲になるようにする。
窒素化合物を正極中に含有させるにあたり、その窒素の
量が0.01〜1重量%の範囲になるようにしたのは、
窒素の量が0.01重量%より少ないと、正極の電気伝
導性を十分に向上させて高率放電特性を高める効果が得
られない一方、その量が1重量%よりも多くなると、正
極中における正極活物質の量が減少して、電池としての
容量が低下するためであり、好ましくは、窒素の含有量
が0.1〜0.5重量%の範囲になるようにする。
【0011】また、この発明におけるリチウム電池にお
いて、正極中に含有させる非共有電子対を持つ窒素化合
物としては、例えば、N−メチルピロリドン,ジプロピ
ルアミン,ピロリジン,ピリジン,ピロール,アニリ
ン,ピリダジン,ピペリジン,ピペラジン及びその他の
脂肪族アミン等を使用することができる。
いて、正極中に含有させる非共有電子対を持つ窒素化合
物としては、例えば、N−メチルピロリドン,ジプロピ
ルアミン,ピロリジン,ピリジン,ピロール,アニリ
ン,ピリダジン,ピペリジン,ピペラジン及びその他の
脂肪族アミン等を使用することができる。
【0012】また、この発明におけるリチウム電池にお
いて、その正極を構成する材料としては、公知の各種の
正極材料を使用することができるが、このリチウム電池
における保存性や充放電特性を向上させる点からは、こ
の正極材料として、 LixNiyCozM1-y-zOa (上記の式中、MはB,Na,Mg,Al,Si,K,
Ca,Sc,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Cu,Z
n,Ga,Ge,Zr,Nb,Ru,Ag,Ta,B
i,In,Mo,Wの中から選ばれる少なくとも1種の
元素であり、0<x<1.3、0.5≦y+z≦1、
1.8≦a≦2.2)を用いることが好ましい。
いて、その正極を構成する材料としては、公知の各種の
正極材料を使用することができるが、このリチウム電池
における保存性や充放電特性を向上させる点からは、こ
の正極材料として、 LixNiyCozM1-y-zOa (上記の式中、MはB,Na,Mg,Al,Si,K,
Ca,Sc,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Cu,Z
n,Ga,Ge,Zr,Nb,Ru,Ag,Ta,B
i,In,Mo,Wの中から選ばれる少なくとも1種の
元素であり、0<x<1.3、0.5≦y+z≦1、
1.8≦a≦2.2)を用いることが好ましい。
【0013】また、この発明におけるリチウム電池にお
いて、負極に使用する負極材料としては、金属リチウム
の他に、リチウムイオンの吸蔵,放出が可能な材料を用
いることができ、例えば、黒鉛,コークス,有機物焼成
体等の炭素材料や、Li−Al,Li−In,Li−S
n,Li−Pb,Li−Bi,Li−Ga,Li−S
r,Li−Si,Li−Zn,Li−Cd,Li−C
a,Li−Ba等のリチウム合金を使用することができ
る。
いて、負極に使用する負極材料としては、金属リチウム
の他に、リチウムイオンの吸蔵,放出が可能な材料を用
いることができ、例えば、黒鉛,コークス,有機物焼成
体等の炭素材料や、Li−Al,Li−In,Li−S
n,Li−Pb,Li−Bi,Li−Ga,Li−S
r,Li−Si,Li−Zn,Li−Cd,Li−C
a,Li−Ba等のリチウム合金を使用することができ
る。
【0014】また、この発明におけるリチウム電池にお
いては、その非水電解質として、公知の非水電解液や高
分子固体電解質を使用することができ、非水電解液にお
ける溶媒にも公知のものを用いることができ、例えば、
プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−
ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、ジメチルスル
ホキシド、アセトニトリル、ブチレンカーボネート、
1,2−ジメトキシエタン、ジエチルカーボネート等の
有機溶媒を1種又は2種以上組み合わせて使用すること
ができ、またこの溶媒に溶解させる溶質にも、公知のも
のを使用することができ、例えば、トリフルオロメタン
スルホン酸リチウムLiCF3 SO3 ,ヘキサフルオロ
リン酸リチウムLiPF6 ,過塩素酸リチウムLiCl
O4 ,テトラフルオロホウ酸リチウムLiBF4 ,トリ
フルオロメタンスルホン酸イミドリチウムLiN(CF
3 SO2 )2 等のリチウム化合物を用いることができ
る。
いては、その非水電解質として、公知の非水電解液や高
分子固体電解質を使用することができ、非水電解液にお
ける溶媒にも公知のものを用いることができ、例えば、
プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート、γ−
ブチロラクトン、ジメチルカーボネート、ジメチルスル
ホキシド、アセトニトリル、ブチレンカーボネート、
1,2−ジメトキシエタン、ジエチルカーボネート等の
有機溶媒を1種又は2種以上組み合わせて使用すること
ができ、またこの溶媒に溶解させる溶質にも、公知のも
のを使用することができ、例えば、トリフルオロメタン
スルホン酸リチウムLiCF3 SO3 ,ヘキサフルオロ
リン酸リチウムLiPF6 ,過塩素酸リチウムLiCl
O4 ,テトラフルオロホウ酸リチウムLiBF4 ,トリ
フルオロメタンスルホン酸イミドリチウムLiN(CF
3 SO2 )2 等のリチウム化合物を用いることができ
る。
【0015】また、高分子固体電解質を使用する場合
も、この高分子固体電解質を構成する高分子に公知のも
のを用いることができ、特に、リチウムイオンに対する
イオン導電性の高い高分子を使用することが好ましく、
例えば、ポリエチレンオキサイド,ポリプロピレンオキ
サイド,ポリエチレンイミン等が好適に使用され、また
この高分子に対して上記の溶質と共に、上記の溶媒を加
えてゲル状にして使用することも可能である。
も、この高分子固体電解質を構成する高分子に公知のも
のを用いることができ、特に、リチウムイオンに対する
イオン導電性の高い高分子を使用することが好ましく、
例えば、ポリエチレンオキサイド,ポリプロピレンオキ
サイド,ポリエチレンイミン等が好適に使用され、また
この高分子に対して上記の溶質と共に、上記の溶媒を加
えてゲル状にして使用することも可能である。
【0016】
【実施例】以下、この発明に係るリチウム電池について
実施例を挙げて具体的に説明すると共に、この実施例に
係るリチウム電池が高率放電特性の点で優れていること
を比較例を挙げて明らかにする。なお、この発明におけ
るリチウム電池は、下記の実施例に示したものに限定さ
れるものではなく、その要旨を変更しない範囲において
適宜変更して実施できるものである。
実施例を挙げて具体的に説明すると共に、この実施例に
係るリチウム電池が高率放電特性の点で優れていること
を比較例を挙げて明らかにする。なお、この発明におけ
るリチウム電池は、下記の実施例に示したものに限定さ
れるものではなく、その要旨を変更しない範囲において
適宜変更して実施できるものである。
【0017】(実施例1〜6)これらの実施例1〜6に
おいては、下記のようにして作製した正極と負極を用い
ると共に、下記のように調整した非水電解液を用い、図
1に示すようなAAサイズの各リチウム二次電池を作製
した。
おいては、下記のようにして作製した正極と負極を用い
ると共に、下記のように調整した非水電解液を用い、図
1に示すようなAAサイズの各リチウム二次電池を作製
した。
【0018】[正極の作製]正極を作製するにあたって
は、その正極材料に、リチウム含有二酸化コバルトLi
CoO2 を使用し、このLiCoO2 粉末に対して、導
電剤である人造黒鉛粉末と、結着剤であるポリフッ化ビ
ニリデンを溶解させた5重量%N−メチルピロリドン溶
液を加え、LiCoO2 粉末90重量部に対して、人造
黒鉛粉末が5重量部、ポリフッ化ビニリデンが5重量部
の割合になるようにし、これらを混練させてスラリーを
作製した。そして、このスラリーを正極集電体であるア
ルミニウム箔の両面にドクターブレード法により塗布
し、これを真空乾燥させて正極を作製した。
は、その正極材料に、リチウム含有二酸化コバルトLi
CoO2 を使用し、このLiCoO2 粉末に対して、導
電剤である人造黒鉛粉末と、結着剤であるポリフッ化ビ
ニリデンを溶解させた5重量%N−メチルピロリドン溶
液を加え、LiCoO2 粉末90重量部に対して、人造
黒鉛粉末が5重量部、ポリフッ化ビニリデンが5重量部
の割合になるようにし、これらを混練させてスラリーを
作製した。そして、このスラリーを正極集電体であるア
ルミニウム箔の両面にドクターブレード法により塗布
し、これを真空乾燥させて正極を作製した。
【0019】ここで、正極集電体に塗布されたスラリー
を真空乾燥させるにあたり、実施例1においては50℃
で、実施例2においては70℃で、実施例3においては
85℃で、実施例4においては100℃で、実施例5に
おいては120℃で、実施例6においては140℃でそ
れぞれ2時間乾燥させた。
を真空乾燥させるにあたり、実施例1においては50℃
で、実施例2においては70℃で、実施例3においては
85℃で、実施例4においては100℃で、実施例5に
おいては120℃で、実施例6においては140℃でそ
れぞれ2時間乾燥させた。
【0020】そして、上記のようにして作製した各実施
例の正極についてIR測定を行なったところ、正極中に
溶媒として使用した非共有電子対を持つ窒素化合物であ
る上記のN−メチルピロリドンが確認された。そして、
各正極中における窒素の量を高周波プラズマ分光分析
(以下、ICPと略す。)により測定し、その結果を後
記の表1に示した。
例の正極についてIR測定を行なったところ、正極中に
溶媒として使用した非共有電子対を持つ窒素化合物であ
る上記のN−メチルピロリドンが確認された。そして、
各正極中における窒素の量を高周波プラズマ分光分析
(以下、ICPと略す。)により測定し、その結果を後
記の表1に示した。
【0021】[負極の作製]負極を作製するにあたって
は、天然黒鉛粉末95重量部に対して結着剤であるポリ
フッ化ビニリデンが5重量部含まれるように、このポリ
フッ化ビニリデンを溶解させた5重量%N−メチルピロ
リドン溶液を加え、これらを混練させてスラリーを作製
し、このスラリーを負極集電体である銅箔の両面に塗布
し、これを150℃で2時間真空乾燥させて負極を作製
した。
は、天然黒鉛粉末95重量部に対して結着剤であるポリ
フッ化ビニリデンが5重量部含まれるように、このポリ
フッ化ビニリデンを溶解させた5重量%N−メチルピロ
リドン溶液を加え、これらを混練させてスラリーを作製
し、このスラリーを負極集電体である銅箔の両面に塗布
し、これを150℃で2時間真空乾燥させて負極を作製
した。
【0022】[非水電解液の調整]非水電解液を調整す
るにあたっては、その溶媒に、エチレンカーボネートと
ジエチルカーボネートとを1:1の体積比で混合させた
混合溶媒を用い、この混合溶媒に六フッ化リン酸リチウ
ムLiPF6 を1.5mol/lの割合で溶解させて非
水電解液を調整した。
るにあたっては、その溶媒に、エチレンカーボネートと
ジエチルカーボネートとを1:1の体積比で混合させた
混合溶媒を用い、この混合溶媒に六フッ化リン酸リチウ
ムLiPF6 を1.5mol/lの割合で溶解させて非
水電解液を調整した。
【0023】[電池の作製]実施例1〜6の各リチウム
二次電池を作製するにあたっては、図1に示すように、
上記のようにして作製したそれぞれの正極1と負極2と
の間にそれぞれセパレータ3としてリチウムイオン透過
性のポリプロピレン製微多孔膜(ヘキストセラニーズ社
製,セルガード)を介在させ、これらをスパイラル状に
巻いて各電池缶4内に収容させた後、各電池缶4内に上
記の非水電解液を注液して封口し、それぞれ正極1を正
極リード5を介して正極外部端子6に接続させる一方、
負極2を負極リード7を介して電池缶4に接続させた。
二次電池を作製するにあたっては、図1に示すように、
上記のようにして作製したそれぞれの正極1と負極2と
の間にそれぞれセパレータ3としてリチウムイオン透過
性のポリプロピレン製微多孔膜(ヘキストセラニーズ社
製,セルガード)を介在させ、これらをスパイラル状に
巻いて各電池缶4内に収容させた後、各電池缶4内に上
記の非水電解液を注液して封口し、それぞれ正極1を正
極リード5を介して正極外部端子6に接続させる一方、
負極2を負極リード7を介して電池缶4に接続させた。
【0024】(比較例1〜3)これらの比較例において
は、上記の実施例における[正極の作製]において、正
極集電体の両面に塗布したスラリーを真空乾燥させる条
件だけを変更させ、それ以外については、上記の実施例
の場合と同様にして各リチウム二次電池を作製した。
は、上記の実施例における[正極の作製]において、正
極集電体の両面に塗布したスラリーを真空乾燥させる条
件だけを変更させ、それ以外については、上記の実施例
の場合と同様にして各リチウム二次電池を作製した。
【0025】ここで、正極集電体に塗布されたスラリー
を真空乾燥させるにあたり、比較例1においてはその温
度を150℃で、比較例2においては145℃で、比較
例3においては40℃にしてそれぞれ2時間真空乾燥さ
せた。
を真空乾燥させるにあたり、比較例1においてはその温
度を150℃で、比較例2においては145℃で、比較
例3においては40℃にしてそれぞれ2時間真空乾燥さ
せた。
【0026】そして、このようにして作製した各比較例
の正極についても、上記の実施例の場合と同様にして、
ICPにより正極中における窒素の量を測定し、その結
果を下記の表1に示した。
の正極についても、上記の実施例の場合と同様にして、
ICPにより正極中における窒素の量を測定し、その結
果を下記の表1に示した。
【0027】(比較例4)この比較例においては、正極
を作製するにあたり、上記のLiCoO2 粉末と導電剤
である人造黒鉛粉末との割合を変更させ、LiCoO2
粉末85重量部に対して人造黒鉛粉末を10重量部の割
合で加えるようにしてスラリーを作製し、このスラリー
を正極集電体であるアルミニウム箔の両面にドクターブ
レード法により塗布し、これを150℃で2時間真空乾
燥させて正極を作製し、それ以外については、上記の実
施例及び比較例の場合と同様にしてリチウム二次電池を
作製した。
を作製するにあたり、上記のLiCoO2 粉末と導電剤
である人造黒鉛粉末との割合を変更させ、LiCoO2
粉末85重量部に対して人造黒鉛粉末を10重量部の割
合で加えるようにしてスラリーを作製し、このスラリー
を正極集電体であるアルミニウム箔の両面にドクターブ
レード法により塗布し、これを150℃で2時間真空乾
燥させて正極を作製し、それ以外については、上記の実
施例及び比較例の場合と同様にしてリチウム二次電池を
作製した。
【0028】そして、このようにして作製した各比較例
の正極についても、上記の実施例の場合と同様にして、
ICPにより正極中における窒素の量を測定し、その結
果を下記の表1に示した。
の正極についても、上記の実施例の場合と同様にして、
ICPにより正極中における窒素の量を測定し、その結
果を下記の表1に示した。
【0029】次に、上記のようにして作製した実施例1
〜6及び比較例1〜4の各リチウム電池について、低率
放電容量と高率放電容量とを測定し、その結果を下記の
表1に合わせて示した。
〜6及び比較例1〜4の各リチウム電池について、低率
放電容量と高率放電容量とを測定し、その結果を下記の
表1に合わせて示した。
【0030】ここで、上記の各リチウム二次電池電池に
おける低率放電容量を測定するにあたっては、充電電流
200mAで充電終止電圧4.2Vまで充電させた後、
放電電流200mAで放電終止電圧2.7Vまで放電さ
せてその放電容量を測定し、また高率放電容量を測定す
るにあたっては、充電電流2000mAで充電終止電圧
4.2Vまで充電させた後、放電電流2000mAで放
電終止電圧2.7Vまで放電させてその放電容量を測定
した。
おける低率放電容量を測定するにあたっては、充電電流
200mAで充電終止電圧4.2Vまで充電させた後、
放電電流200mAで放電終止電圧2.7Vまで放電さ
せてその放電容量を測定し、また高率放電容量を測定す
るにあたっては、充電電流2000mAで充電終止電圧
4.2Vまで充電させた後、放電電流2000mAで放
電終止電圧2.7Vまで放電させてその放電容量を測定
した。
【0031】
【表1】
【0032】この結果、正極中に非共有電子対を有する
窒素化合物であるN−メチルピロリドンが含有され、そ
の窒素の量が0.01〜1重量%の範囲にある実施例1
〜6の各リチウム二次電池は、正極中にN−メチルピロ
リドンが含有されていない比較例1,4のリチウム二次
電池や、窒素の量が0.005重量%と低い比較例2の
リチウム二次電池や、窒素の量が1.5重量%と多くな
った比較例3のリチウム二次電池に比べて何れも高率放
電容量が非常に高くなっており、特に、窒素含有量が
0.1〜0.5重量%の範囲になった実施例3〜5のリ
チウム二次電池においては、他の実施例のリチウム二次
電池よりもさらにその高率放電容量が向上していた。
窒素化合物であるN−メチルピロリドンが含有され、そ
の窒素の量が0.01〜1重量%の範囲にある実施例1
〜6の各リチウム二次電池は、正極中にN−メチルピロ
リドンが含有されていない比較例1,4のリチウム二次
電池や、窒素の量が0.005重量%と低い比較例2の
リチウム二次電池や、窒素の量が1.5重量%と多くな
った比較例3のリチウム二次電池に比べて何れも高率放
電容量が非常に高くなっており、特に、窒素含有量が
0.1〜0.5重量%の範囲になった実施例3〜5のリ
チウム二次電池においては、他の実施例のリチウム二次
電池よりもさらにその高率放電容量が向上していた。
【0033】(実施例7〜12)これらの実施例におい
ては、正極を作製するにあたり、正極材料であるLiC
oO2 粉末と、導電剤である人造黒鉛粉末と、非共有電
子対を有する窒素化合物であるジプロピルアミンと、結
着剤であるポリフッ化ビニリデンを溶解させたN−メチ
ルピロリドン溶液とを混練してスラリーを作製し、この
スラリーを正極集電体であるアルミニウム箔の両面にド
クターブレード法により塗布し、これを150℃で2時
間真空乾燥させて各正極を作製した。そして、このよう
に作製した各正極を使用し、上記の実施例1〜6の場合
と同様にして各リチウム二次電池を得た。
ては、正極を作製するにあたり、正極材料であるLiC
oO2 粉末と、導電剤である人造黒鉛粉末と、非共有電
子対を有する窒素化合物であるジプロピルアミンと、結
着剤であるポリフッ化ビニリデンを溶解させたN−メチ
ルピロリドン溶液とを混練してスラリーを作製し、この
スラリーを正極集電体であるアルミニウム箔の両面にド
クターブレード法により塗布し、これを150℃で2時
間真空乾燥させて各正極を作製した。そして、このよう
に作製した各正極を使用し、上記の実施例1〜6の場合
と同様にして各リチウム二次電池を得た。
【0034】ここで、これらの実施例においては、正極
に使用するLiCoO2 粉末と、人造黒鉛粉末と、非共
有電子対を有する窒素化合物であるジプロピルアミン
と、ポリフッ化ビニリデンとの重量比を下記の表2に示
すように調整した。
に使用するLiCoO2 粉末と、人造黒鉛粉末と、非共
有電子対を有する窒素化合物であるジプロピルアミン
と、ポリフッ化ビニリデンとの重量比を下記の表2に示
すように調整した。
【0035】そして、上記の各正極についてもIR測定
を行なったところ、正極中にジプロピルアミンが確認さ
れ、上記の実施例の場合と同様にして、ICPにより各
正極中に含まれる窒素の量を測定し、その結果を下記の
表2に示した。
を行なったところ、正極中にジプロピルアミンが確認さ
れ、上記の実施例の場合と同様にして、ICPにより各
正極中に含まれる窒素の量を測定し、その結果を下記の
表2に示した。
【0036】(比較例5,6)これらの比較例において
は、正極を作製するにあたり、正極材料であるLiCo
O2 粉末と、人造黒鉛粉末と、ジプロピルアミンと、ポ
リフッ化ビニリデンとの重量比を下記の表2に示す割合
にし、それ以外については、上記実施例7〜12の場合
と同様にして各リチウム二次電池を得た。また、これら
の比較例においても、上記のように作製した各正極中に
おける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記
の表2に示した。
は、正極を作製するにあたり、正極材料であるLiCo
O2 粉末と、人造黒鉛粉末と、ジプロピルアミンと、ポ
リフッ化ビニリデンとの重量比を下記の表2に示す割合
にし、それ以外については、上記実施例7〜12の場合
と同様にして各リチウム二次電池を得た。また、これら
の比較例においても、上記のように作製した各正極中に
おける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記
の表2に示した。
【0037】
【表2】
【0038】次に、上記のようにして作製した実施例7
〜12及び比較例5,6の各リチウム二次電池につい
て、上記実施例1〜6及び比較例1〜4の場合と同様に
して、これらの各リチウム二次電池における低率放電容
量及び高率放電容量を調べ、その結果を下記の表3に示
した。
〜12及び比較例5,6の各リチウム二次電池につい
て、上記実施例1〜6及び比較例1〜4の場合と同様に
して、これらの各リチウム二次電池における低率放電容
量及び高率放電容量を調べ、その結果を下記の表3に示
した。
【0039】
【表3】
【0040】この結果から明らかなように、正極中に非
共有電子対を有する窒素化合物であるジプロピルアミン
が含まれ、正極中における窒素の量が0.01〜1重量
%の範囲にある実施例7〜12の各リチウム二次電池
は、その窒素の量がこれらの範囲外になった比較例5,
6の各リチウム二次電池に比べて高率放電容量が非常に
高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜0.5重
量%の範囲になった実施例9〜11のリチウム二次電池
の場合には、その高率放電容量が他の実施例のものより
更に向上していた。
共有電子対を有する窒素化合物であるジプロピルアミン
が含まれ、正極中における窒素の量が0.01〜1重量
%の範囲にある実施例7〜12の各リチウム二次電池
は、その窒素の量がこれらの範囲外になった比較例5,
6の各リチウム二次電池に比べて高率放電容量が非常に
高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜0.5重
量%の範囲になった実施例9〜11のリチウム二次電池
の場合には、その高率放電容量が他の実施例のものより
更に向上していた。
【0041】(実施例13〜18)これらの実施例にお
いては、正極を作製するにあたり、上記実施例1〜6の
場合と使用する正極材料の種類を変更し、正極材料にL
iCo0.7 Ni0.3 O2 粉末を用い、それ以外について
は上記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリーを作製
し、このスラリーを正極集電体であるアルミニウム箔の
両面にドクターブレード法により塗布した後、これを下
記の表4に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真空乾燥させ
て、前記のN−メチルピロリドンが含有された各正極を
作製した。そして、このように作製した各正極を用い、
前記の実施例1〜6の場合と同様にして各リチウム二次
電池を得た。
いては、正極を作製するにあたり、上記実施例1〜6の
場合と使用する正極材料の種類を変更し、正極材料にL
iCo0.7 Ni0.3 O2 粉末を用い、それ以外について
は上記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリーを作製
し、このスラリーを正極集電体であるアルミニウム箔の
両面にドクターブレード法により塗布した後、これを下
記の表4に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真空乾燥させ
て、前記のN−メチルピロリドンが含有された各正極を
作製した。そして、このように作製した各正極を用い、
前記の実施例1〜6の場合と同様にして各リチウム二次
電池を得た。
【0042】また、上記のようにして作製した各正極に
ついても、N−メチルピロリドンが含有された正極中に
おける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記
の表4に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池について、前記の場合と同様にして、低率放電容量
及び高率放電容量を測定し、その結果を下記の表4に示
した。
ついても、N−メチルピロリドンが含有された正極中に
おける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記
の表4に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池について、前記の場合と同様にして、低率放電容量
及び高率放電容量を測定し、その結果を下記の表4に示
した。
【0043】
【表4】
【0044】この結果、前記実施例1〜6の場合と同様
に、正極中に非共有電子対を有する窒素化合物であるN
−メチルピロリドンが含有され、正極中における窒素の
量が0.01〜1重量%の範囲にある各リチウム二次電
池は高率放電容量が高くなっており、特に、窒素含有量
が0.1〜0.5重量%の範囲になった実施例15〜1
7のリチウム二次電池の場合、さらにその高率放電容量
が向上していた。
に、正極中に非共有電子対を有する窒素化合物であるN
−メチルピロリドンが含有され、正極中における窒素の
量が0.01〜1重量%の範囲にある各リチウム二次電
池は高率放電容量が高くなっており、特に、窒素含有量
が0.1〜0.5重量%の範囲になった実施例15〜1
7のリチウム二次電池の場合、さらにその高率放電容量
が向上していた。
【0045】(実施例19〜24)これらの実施例にお
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料にLi
Co0.5 Ni0.5 O2 粉末を用い、それ以外については
前記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリーを作製
し、このスラリーを正極集電体であるアルミニウム箔の
両面にドクターブレード法により塗布した後、これを下
記の表5に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真空乾燥させ
て、前記のN−メチルピロリドンが含有された各正極を
作製した。そして、このように作製した各正極を用い、
前記の実施例1〜6の場合と同様にして各リチウム二次
電池を得た。
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料にLi
Co0.5 Ni0.5 O2 粉末を用い、それ以外については
前記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリーを作製
し、このスラリーを正極集電体であるアルミニウム箔の
両面にドクターブレード法により塗布した後、これを下
記の表5に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真空乾燥させ
て、前記のN−メチルピロリドンが含有された各正極を
作製した。そして、このように作製した各正極を用い、
前記の実施例1〜6の場合と同様にして各リチウム二次
電池を得た。
【0046】また、上記のようにして作製した各正極に
ついても、N−メチルピロリドンが含有された正極中に
おける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記
の表5に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池について、前記の場合と同様にして、低率放電容量
及び高率放電容量を調べ、その結果を下記の表5に示し
た。
ついても、N−メチルピロリドンが含有された正極中に
おける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記
の表5に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池について、前記の場合と同様にして、低率放電容量
及び高率放電容量を調べ、その結果を下記の表5に示し
た。
【0047】
【表5】
【0048】この結果、前記の各実施例の場合と同様
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、正極中における窒素の量が0.01〜1重量%の範
囲にあるこれらの各実施例のリチウム二次電池は高率放
電容量が高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜
0.5重量%の範囲になった実施例21〜23のリチウ
ム二次電池においては、さらにその高率放電容量が向上
していた。
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、正極中における窒素の量が0.01〜1重量%の範
囲にあるこれらの各実施例のリチウム二次電池は高率放
電容量が高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜
0.5重量%の範囲になった実施例21〜23のリチウ
ム二次電池においては、さらにその高率放電容量が向上
していた。
【0049】(実施例25〜30)これらの実施例にお
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料にLi
Co0.3 Ni0.7 O2 粉末を用い、それ以外については
前記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリーを作製
し、このスラリーを正極集電体であるアルミニウム箔の
両面にドクターブレード法により塗布した後、これを下
記の表6に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真空乾燥させ
て、前記のN−メチルピロリドンが含有された各正極を
作製した。そして、このように作製した各正極を用い、
前記の実施例1〜6の場合と同様にして各リチウム二次
電池を得た。
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料にLi
Co0.3 Ni0.7 O2 粉末を用い、それ以外については
前記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリーを作製
し、このスラリーを正極集電体であるアルミニウム箔の
両面にドクターブレード法により塗布した後、これを下
記の表6に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真空乾燥させ
て、前記のN−メチルピロリドンが含有された各正極を
作製した。そして、このように作製した各正極を用い、
前記の実施例1〜6の場合と同様にして各リチウム二次
電池を得た。
【0050】また、上記のようにして作製した各正極に
ついても、N−メチルピロリドンが含有された正極中に
おける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記
の表6に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池について、前記の場合と同様にして、低率放電容量
及び高率放電容量を測定し、その結果を下記の表6に示
した。
ついても、N−メチルピロリドンが含有された正極中に
おける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記
の表6に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池について、前記の場合と同様にして、低率放電容量
及び高率放電容量を測定し、その結果を下記の表6に示
した。
【0051】
【表6】
【0052】この結果、前記の各実施例の場合と同様
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、正極中における窒素の量が0.01〜1重量%の範
囲にあるこれらの各実施例のリチウム二次電池は高率放
電容量が高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜
0.5重量%の範囲になった実施例27〜29のリチウ
ム二次電池においては、さらにその高率放電容量が向上
していた。
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、正極中における窒素の量が0.01〜1重量%の範
囲にあるこれらの各実施例のリチウム二次電池は高率放
電容量が高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜
0.5重量%の範囲になった実施例27〜29のリチウ
ム二次電池においては、さらにその高率放電容量が向上
していた。
【0053】(実施例31〜36)これらの実施例にお
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料にLi
NiO2 粉末を用い、それ以外については前記実施例1
〜6の場合と同様にしてスラリーを作製し、このスラリ
ーを正極集電体であるアルミニウム箔の両面にドクター
ブレード法により塗布した後、これを下記の表7に示す
乾燥温度でそれぞれ2時間真空乾燥させて、前記のN−
メチルピロリドンが含有された各正極を作製した。そし
て、このように作製した各正極を用い、前記の実施例1
〜6の場合と同様にして各リチウム二次電池を得た。
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料にLi
NiO2 粉末を用い、それ以外については前記実施例1
〜6の場合と同様にしてスラリーを作製し、このスラリ
ーを正極集電体であるアルミニウム箔の両面にドクター
ブレード法により塗布した後、これを下記の表7に示す
乾燥温度でそれぞれ2時間真空乾燥させて、前記のN−
メチルピロリドンが含有された各正極を作製した。そし
て、このように作製した各正極を用い、前記の実施例1
〜6の場合と同様にして各リチウム二次電池を得た。
【0054】また、上記のようにして作製した各正極に
ついても、N−メチルピロリドンが含有された正極中に
おける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記
の表7に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池について、前記の場合と同様にして、低率放電容量
及び高率放電容量を調べ、その結果を下記の表7に示し
た。
ついても、N−メチルピロリドンが含有された正極中に
おける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記
の表7に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池について、前記の場合と同様にして、低率放電容量
及び高率放電容量を調べ、その結果を下記の表7に示し
た。
【0055】
【表7】
【0056】この結果、前記の各実施例の場合と同様
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、正極中における窒素の量が0.01〜1重量%の範
囲にあるこれらの各実施例のリチウム二次電池は高率放
電容量が高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜
0.5重量%の範囲になった実施例33〜35のリチウ
ム二次電池においては、さらにその高率放電容量が向上
していた。
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、正極中における窒素の量が0.01〜1重量%の範
囲にあるこれらの各実施例のリチウム二次電池は高率放
電容量が高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜
0.5重量%の範囲になった実施例33〜35のリチウ
ム二次電池においては、さらにその高率放電容量が向上
していた。
【0057】(実施例37〜42)これらの実施例にお
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料にLi
Co0.1 Ni0.8 Mn0.1 O2 粉末を用い、それ以外に
ついては前記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリー
を作製し、このスラリーを正極集電体であるアルミニウ
ム箔の両面にドクターブレード法により塗布した後、こ
れを下記の表8に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真空乾
燥させて、前記のN−メチルピロリドンが含有された各
正極を作製した。そして、このようにして作製した各正
極を用い、前記の実施例1〜6の場合と同様にして各リ
チウム二次電池を得た。
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料にLi
Co0.1 Ni0.8 Mn0.1 O2 粉末を用い、それ以外に
ついては前記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリー
を作製し、このスラリーを正極集電体であるアルミニウ
ム箔の両面にドクターブレード法により塗布した後、こ
れを下記の表8に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真空乾
燥させて、前記のN−メチルピロリドンが含有された各
正極を作製した。そして、このようにして作製した各正
極を用い、前記の実施例1〜6の場合と同様にして各リ
チウム二次電池を得た。
【0058】また、上記のようにして作製した各正極に
ついても、N−メチルピロリドンが含有された正極中に
おける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記
の表8に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池について、前記の場合と同様にして、低率放電容量
及び高率放電容量を調べ、その結果を下記の表8に示し
た。
ついても、N−メチルピロリドンが含有された正極中に
おける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記
の表8に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池について、前記の場合と同様にして、低率放電容量
及び高率放電容量を調べ、その結果を下記の表8に示し
た。
【0059】
【表8】
【0060】この結果、前記の各実施例の場合と同様
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、正極中における窒素の量が0.01〜1重量%の範
囲にあるこれらの各実施例のリチウム二次電池は高率放
電容量が高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜
0.5重量%の範囲になった実施例39〜41のリチウ
ム二次電池においては、さらにその高率放電容量が向上
していた。
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、正極中における窒素の量が0.01〜1重量%の範
囲にあるこれらの各実施例のリチウム二次電池は高率放
電容量が高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜
0.5重量%の範囲になった実施例39〜41のリチウ
ム二次電池においては、さらにその高率放電容量が向上
していた。
【0061】(実施例43〜48)これらの実施例にお
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料にLi
Co0.1 Ni0.7 Mn0.2 O2 粉末を用い、それ以外に
ついては前記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリー
を作製し、このスラリーを正極集電体であるアルミニウ
ム箔の両面にドクターブレード法により塗布した後、こ
れを下記の表9に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真空乾
燥させて、前記のN−メチルピロリドンが含有された各
正極を作製した。そして、このように作製した各正極を
用い、前記の実施例1〜6の場合と同様にして各リチウ
ム二次電池を得た。
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料にLi
Co0.1 Ni0.7 Mn0.2 O2 粉末を用い、それ以外に
ついては前記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリー
を作製し、このスラリーを正極集電体であるアルミニウ
ム箔の両面にドクターブレード法により塗布した後、こ
れを下記の表9に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真空乾
燥させて、前記のN−メチルピロリドンが含有された各
正極を作製した。そして、このように作製した各正極を
用い、前記の実施例1〜6の場合と同様にして各リチウ
ム二次電池を得た。
【0062】また、上記のようにして作製した各正極に
ついても、N−メチルピロリドンが含有された正極中に
おける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記
の表9に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池について、前記の場合と同様にして、低率放電容量
及び高率放電容量を調べ、その結果を下記の表9に示し
た。
ついても、N−メチルピロリドンが含有された正極中に
おける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記
の表9に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池について、前記の場合と同様にして、低率放電容量
及び高率放電容量を調べ、その結果を下記の表9に示し
た。
【0063】
【表9】
【0064】この結果、上記の各実施例の場合と同様
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、その窒素の量が0.01〜1重量%の範囲にあるこ
れらの各実施例のリチウム二次電池は、高率放電容量が
高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜0.5重
量%の範囲になった実施例45〜47のリチウム二次電
池においては、さらにその高率放電容量が向上してい
た。
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、その窒素の量が0.01〜1重量%の範囲にあるこ
れらの各実施例のリチウム二次電池は、高率放電容量が
高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜0.5重
量%の範囲になった実施例45〜47のリチウム二次電
池においては、さらにその高率放電容量が向上してい
た。
【0065】(実施例49〜54)これらの実施例にお
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料に、L
iCo0.1 Ni0.8 Fe0.1 O2 粉末を用い、それ以外
については上記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリ
ーを作製し、このスラリーを正極集電体であるアルミニ
ウム箔の両面にドクターブレード法により塗布した後、
これを下記の表10に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真
空乾燥させて、非共有電子対を持つ窒素化合物であるN
−メチルピロリドンが含有された各正極を作製した。そ
して、このようにして作製した各正極を用い、上記の実
施例1〜6の場合と同様にして各リチウム二次電池を得
た。
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料に、L
iCo0.1 Ni0.8 Fe0.1 O2 粉末を用い、それ以外
については上記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリ
ーを作製し、このスラリーを正極集電体であるアルミニ
ウム箔の両面にドクターブレード法により塗布した後、
これを下記の表10に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真
空乾燥させて、非共有電子対を持つ窒素化合物であるN
−メチルピロリドンが含有された各正極を作製した。そ
して、このようにして作製した各正極を用い、上記の実
施例1〜6の場合と同様にして各リチウム二次電池を得
た。
【0066】また、上記のようにして作製した各正極に
ついて、N−メチルピロリドンが含有された正極中にお
ける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記の
表10に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池についても、低率放電容量及び高率放電容量を調
べ、その結果を下記の表10に示した。
ついて、N−メチルピロリドンが含有された正極中にお
ける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記の
表10に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池についても、低率放電容量及び高率放電容量を調
べ、その結果を下記の表10に示した。
【0067】
【表10】
【0068】この結果、上記の各実施例の場合と同様
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、その窒素の量が0.01〜1重量%の範囲にあるこ
れらの各実施例のリチウム二次電池は、高率放電容量が
高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜0.5重
量%の範囲になった実施例51〜53のリチウム二次電
池においては、さらにその高率放電容量が向上してい
た。
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、その窒素の量が0.01〜1重量%の範囲にあるこ
れらの各実施例のリチウム二次電池は、高率放電容量が
高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜0.5重
量%の範囲になった実施例51〜53のリチウム二次電
池においては、さらにその高率放電容量が向上してい
た。
【0069】(実施例55〜60)これらの実施例にお
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料に、L
iCo0.1 Ni0.8 Al0.1 O2 粉末を用い、それ以外
については上記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリ
ーを作製し、このスラリーを正極集電体であるアルミニ
ウム箔の両面にドクターブレード法により塗布した後、
これを下記の表11に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真
空乾燥させて、非共有電子対を持つ窒素化合物であるN
−メチルピロリドンが含有された各正極を作製した。そ
して、このようにして作製した各正極を用い、上記の実
施例1〜6の場合と同様にして各リチウム二次電池を得
た。
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料に、L
iCo0.1 Ni0.8 Al0.1 O2 粉末を用い、それ以外
については上記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリ
ーを作製し、このスラリーを正極集電体であるアルミニ
ウム箔の両面にドクターブレード法により塗布した後、
これを下記の表11に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真
空乾燥させて、非共有電子対を持つ窒素化合物であるN
−メチルピロリドンが含有された各正極を作製した。そ
して、このようにして作製した各正極を用い、上記の実
施例1〜6の場合と同様にして各リチウム二次電池を得
た。
【0070】また、上記のようにして作製した各正極に
ついて、N−メチルピロリドンが含有された正極中にお
ける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記の
表11に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池についても、低率放電容量及び高率放電容量を調
べ、その結果を下記の表11に示した。
ついて、N−メチルピロリドンが含有された正極中にお
ける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記の
表11に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池についても、低率放電容量及び高率放電容量を調
べ、その結果を下記の表11に示した。
【0071】
【表11】
【0072】この結果、上記の各実施例の場合と同様
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、その窒素の量が0.01〜1重量%の範囲にあるこ
れらの各実施例のリチウム二次電池は、高率放電容量が
高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜0.5重
量%の範囲になった実施例57〜59のリチウム二次電
池においては、さらにその高率放電容量が向上してい
た。
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、その窒素の量が0.01〜1重量%の範囲にあるこ
れらの各実施例のリチウム二次電池は、高率放電容量が
高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜0.5重
量%の範囲になった実施例57〜59のリチウム二次電
池においては、さらにその高率放電容量が向上してい
た。
【0073】(実施例61〜66)これらの実施例にお
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料に、L
iCo0.1 Ni0.8 Ti0.1 O2 粉末を用い、それ以外
については上記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリ
ーを作製し、このスラリーを正極集電体であるアルミニ
ウム箔の両面にドクターブレード法により塗布した後、
これを下記の表12に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真
空乾燥させて、非共有電子対を持つ窒素化合物であるN
−メチルピロリドンが含有された各正極を作製した。そ
して、このようにして作製した各正極を用い、上記の実
施例1〜6の場合と同様にして各リチウム二次電池を得
た。
いては、正極を作製するにあたり、その正極材料に、L
iCo0.1 Ni0.8 Ti0.1 O2 粉末を用い、それ以外
については上記実施例1〜6の場合と同様にしてスラリ
ーを作製し、このスラリーを正極集電体であるアルミニ
ウム箔の両面にドクターブレード法により塗布した後、
これを下記の表12に示す乾燥温度でそれぞれ2時間真
空乾燥させて、非共有電子対を持つ窒素化合物であるN
−メチルピロリドンが含有された各正極を作製した。そ
して、このようにして作製した各正極を用い、上記の実
施例1〜6の場合と同様にして各リチウム二次電池を得
た。
【0074】また、上記のようにして作製した各正極に
ついて、N−メチルピロリドンが含有された正極中にお
ける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記の
表12に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池についても、低率放電容量及び高率放電容量を調
べ、その結果を下記の表12に示した。
ついて、N−メチルピロリドンが含有された正極中にお
ける窒素の量をICPにより測定し、その結果を下記の
表12に示すと共に、これらの各実施例のリチウム二次
電池についても、低率放電容量及び高率放電容量を調
べ、その結果を下記の表12に示した。
【0075】
【表12】
【0076】この結果、上記の各実施例の場合と同様
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、その窒素の量が0.01〜1重量%の範囲にあるこ
れらの各実施例のリチウム二次電池は、高率放電容量が
高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜0.5重
量%の範囲になった実施例63〜65のリチウム二次電
池においては、さらにその高率放電容量が向上してい
た。
に、正極中に非共有電子対を持つ窒素化合物が含有さ
れ、その窒素の量が0.01〜1重量%の範囲にあるこ
れらの各実施例のリチウム二次電池は、高率放電容量が
高くなっており、特に、窒素含有量が0.1〜0.5重
量%の範囲になった実施例63〜65のリチウム二次電
池においては、さらにその高率放電容量が向上してい
た。
【0077】(比較例7,8)これらの比較例において
は、上記の比較例1の場合と同様にして作製した正極を
用いると共に、前記の非水電解液に非共有電子対を有す
る窒素化合物であるN−メチルピロリドンを混合させる
ようにし、このN−メチルピロリドンにおける窒素の量
が、上記の正極における正極材料に対して比較例7では
0.5重量%、比較例8では1重量%になるようにし、
それ以外については、上記の実施例1〜6の場合と同様
にして各リチウム二次電池を得た。
は、上記の比較例1の場合と同様にして作製した正極を
用いると共に、前記の非水電解液に非共有電子対を有す
る窒素化合物であるN−メチルピロリドンを混合させる
ようにし、このN−メチルピロリドンにおける窒素の量
が、上記の正極における正極材料に対して比較例7では
0.5重量%、比較例8では1重量%になるようにし、
それ以外については、上記の実施例1〜6の場合と同様
にして各リチウム二次電池を得た。
【0078】そして、これらの比較例7,8の各リチウ
ム二次電池についても、前記の場合と同様にして低率放
電容量及び高率放電容量を調べ、その結果を下記の表1
3に示した。
ム二次電池についても、前記の場合と同様にして低率放
電容量及び高率放電容量を調べ、その結果を下記の表1
3に示した。
【0079】
【表13】
【0080】この結果、比較例7,8に示すように、非
共有電子対を持つ窒素化合物であるN−メチルピロリド
ンを正極中ではなくて非水電解液中に含有させた場合に
は、このN−メチルピロリドンにおける窒素の量を、正
極材料に対して0.5〜1重量%の範囲にしても、前記
の各実施例のように高率放電容量が向上されておらず、
高率放電容量を向上させるためには、非共有電子対を持
つ窒素化合物を正極中に含有させることが必要であると
いうことが分かる。
共有電子対を持つ窒素化合物であるN−メチルピロリド
ンを正極中ではなくて非水電解液中に含有させた場合に
は、このN−メチルピロリドンにおける窒素の量を、正
極材料に対して0.5〜1重量%の範囲にしても、前記
の各実施例のように高率放電容量が向上されておらず、
高率放電容量を向上させるためには、非共有電子対を持
つ窒素化合物を正極中に含有させることが必要であると
いうことが分かる。
【0081】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明における
リチウム電池においては、その正極中に非共有電子対を
持つ窒素化合物を含有させたため、この正極における電
気伝導性が向上し、正極中に人造黒鉛等の導電剤を多く
加える必要がなくなり、電池としての容量が低下するこ
となく、高率放電特性が向上され、高い電流でも十分な
放電が行なえるようになった。
リチウム電池においては、その正極中に非共有電子対を
持つ窒素化合物を含有させたため、この正極における電
気伝導性が向上し、正極中に人造黒鉛等の導電剤を多く
加える必要がなくなり、電池としての容量が低下するこ
となく、高率放電特性が向上され、高い電流でも十分な
放電が行なえるようになった。
【図1】各実施例及び各比較例におけるリチウム二次電
池の内部構造を示した断面説明図である。
池の内部構造を示した断面説明図である。
1 正極 2 負極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 能間 俊之 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 (72)発明者 西尾 晃治 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 正極と負極と非水電解質とを備えるリチ
ウム電池において、上記の正極中に非共有電子対を持つ
窒素化合物が含有され、この窒素化合物における窒素が
正極中に0.01〜1重量%含有されていることを特徴
とするリチウム電池。 - 【請求項2】 請求項1に記載したリチウム電池におい
て、上記の正極における活物質に、 LixNiyCozM1-y-zOa (上記の式中、MはB,Na,Mg,Al,Si,K,
Ca,Sc,Ti,V,Cr,Mn,Fe,Cu,Z
n,Ga,Ge,Zr,Nb,Ru,Ag,Ta,B
i,In,Mo,Wの中から選ばれる少なくとも1種の
元素であり、0<x<1.3、0.5≦y+z≦1、
1.8≦a≦2.2)を用いたことを特徴とするリチウ
ム電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8067178A JPH09237624A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | リチウム電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8067178A JPH09237624A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | リチウム電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09237624A true JPH09237624A (ja) | 1997-09-09 |
Family
ID=13337383
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8067178A Pending JPH09237624A (ja) | 1996-02-27 | 1996-02-27 | リチウム電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH09237624A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000002280A1 (fr) * | 1998-07-06 | 2000-01-13 | Tdk Corporation | Electrode pour pile a electrolyte non aqueux |
WO2003041193A1 (fr) * | 2001-11-09 | 2003-05-15 | Sony Corporation | Materiau a plaque positive et cellule le comprenant |
JP2011001256A (ja) * | 2009-05-21 | 2011-01-06 | Toyota Motor Corp | 窒化リチウム−遷移金属複合酸化物の製造方法、窒化リチウム−遷移金属複合酸化物およびリチウム電池 |
WO2012067102A1 (ja) * | 2010-11-16 | 2012-05-24 | 日立マクセルエナジー株式会社 | 非水二次電池 |
JP2012529741A (ja) * | 2009-06-08 | 2012-11-22 | ポスコ イーエス マテリアルス カンパニー リミテッド | リチウム二次電池用正極活物質、この製造方法、及びこれを含むリチウム二次電池 |
CN106410174A (zh) * | 2016-10-25 | 2017-02-15 | 中国科学院长春应用化学研究所 | 一种锂‑氮二次电池电极及锂‑氮二次电池 |
-
1996
- 1996-02-27 JP JP8067178A patent/JPH09237624A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000002280A1 (fr) * | 1998-07-06 | 2000-01-13 | Tdk Corporation | Electrode pour pile a electrolyte non aqueux |
EP1098379A1 (en) * | 1998-07-06 | 2001-05-09 | TDK Corporation | Electrode for nonaqueous electrolyte battery |
US6824924B1 (en) | 1998-07-06 | 2004-11-30 | Tdk Corporation | Electrode for nonaqueous electrolyte battery |
EP1098379A4 (en) * | 1998-07-06 | 2007-05-30 | Tdk Corp | ELECTRODE FOR NONAQUEOUS ELECTROLYTE BATTERY |
WO2003041193A1 (fr) * | 2001-11-09 | 2003-05-15 | Sony Corporation | Materiau a plaque positive et cellule le comprenant |
US9054378B2 (en) | 2001-11-09 | 2015-06-09 | Sony Corporation | Positive plate material and cell comprising it |
JP2011001256A (ja) * | 2009-05-21 | 2011-01-06 | Toyota Motor Corp | 窒化リチウム−遷移金属複合酸化物の製造方法、窒化リチウム−遷移金属複合酸化物およびリチウム電池 |
JP2012529741A (ja) * | 2009-06-08 | 2012-11-22 | ポスコ イーエス マテリアルス カンパニー リミテッド | リチウム二次電池用正極活物質、この製造方法、及びこれを含むリチウム二次電池 |
WO2012067102A1 (ja) * | 2010-11-16 | 2012-05-24 | 日立マクセルエナジー株式会社 | 非水二次電池 |
CN106410174A (zh) * | 2016-10-25 | 2017-02-15 | 中国科学院长春应用化学研究所 | 一种锂‑氮二次电池电极及锂‑氮二次电池 |
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